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「三次元バーチャルエンジンによる筒内現象理解」 日産自動車株式会社
「三次元バーチャルエンジンによる筒内現象理解」 日産自動車株式会社 総合研究所 パワーソース研究所 寺地 淳 環境への配慮が高まる中、内燃機関の更なる高効率化が求められ、数値計算の果たす役割 はエンジン性能予測、筒内流動解析など多岐にわたり年々重要度を増している。内燃機関 における三次元シミュレーション技術は、ここ数年で計算機の進歩も加わって急速に発達 し、筒内流動および混合気分布解析等、内燃機関の研究開発に多く適用されている。火花 点火機関における燃焼予測の研究に関しても増加しており、計算機を用いた三次元バーチ ャルエンジンによるエンジン開発が現実味を帯びてきた。ここでは、三次元バーチャルエ ンジン関わる燃焼モデル、自着火モデルなど各種モデルの解説と、三次元バーチャルエン ジンを用いたノッキングおよび排気性能を含めたエンジン燃焼性能予測とエンジン筒内現 象理解に関して、現状と将来の展望について述べる。