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資料4 - 太子町

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資料4 - 太子町
資料4
第1回太子町観光まちづくりビジョン策定検討委員会議事録
会議の名称
第1回 太子町観光まちづくりビジョン策定検討委員会
開催日時
平成 28 年 10 月 6 日(木)14:00〜16:00
開催場所
庁舎 3 階第 1 会議室
出席者
吉兼会長、松村副会長、村井委員、小路委員、土井委員、田中委員、上林委員(下釜
氏代理出席)、後藤委員
オブザーバー:石井様、阪口様、篠原様、高橋様
事務局:辻部長、西本課長、正野課長補佐、筒井主任
欠席者
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資料
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・
資料1「太子町観光まちづくりビジョン策定にあたって」
資料2「第1回太子町観光まちづくり策定検討委員会『現状と課題』」
資料3「第1回太子町観光まちづくりビジョン策定検討委員会資料概要」
●太子町観光まちづくりビジョンの策定について
事務局
時間が参りましたので、ただ今から第1回太子町観光まちづくりビジョン策定検討委員会を開催さ
せていただきます。
はじめに、太子町観光まちづくりビジョンを策定する趣旨をご説明させていただきます。
(趣旨説明)
続いて、お手元の資料につきまして、ご確認させていただきます。
(資料の確認)
それでは、最初に観光まちづくりビジョン策定検討委員会の委員の委嘱も含めまして、浅野町長よ
りご挨拶申し上げます。
浅野町長
(挨拶)
事務局
ありがとうございました。
続きまして、太子町観光まちづくりビジョン策定検討委員並びにオブザーバーの皆様をご紹介させ
ていただきます。
(委員及びオブザーバーの紹介)
それでは、ここで町長は退席させていただきます。
(町長退席)
事務局
これからの議事進行は吉兼会長にお任せしたいと思います。よろしくお願いいたします。
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吉兼会長
それでは、ここからは私の方で議事を進めさせていただきたいと思います。それでは、太子町観光
まちづくりビジョンの策定について、事務局より説明をお願いします。
事務局
(資料1の説明)
吉兼会長
ありがとうございました。
ただいま、事務局より資料1についてご説明がありました。これについて何がご質問、ご意見がござ
いましたら、ご発言をお願いいたします。
田中委員
浅野町長がマニュフェストが「太子町観光まちづくりビジョン」の策定のきっかけの一つだと感じ
ているのですが、半年という短い期間で策定していくにあたり、町長の方向性などがあるのであれば
教えてください。
松村副会長
おっしゃるように浅野町長はマニュフェストでうたっていたように、観光への思いは強く持たれて
います。数年前には太子町の魅力を発信していきたいという思いから、太子町観光まちづくり協会を
設立したりもされています。しかし、先ほど事務局からも説明があったように、イベント等を実施し
ても、あまり町内の資源を活かしきれていない状況が続いており、町としてどういう方向で進んでい
くのか、しっかりとした目標設定ができていないという課題があります。簡単に言えば、これまでの
観光関連事業には芯がなかったのです。そこで、町として観光まちづくりをどのように展開していく
のか、その方向性をしっかりと定めた上で、事業を実施していこうと考えており、今回、地方創生の
交付金事業として「太子町観光まちづくりビジョン」を策定していくことになりました。多少、計画
策定に時間がかかってしまっても、観光関連事業の芯となる「太子町観光まちづくりビジョン」は策
定していくべきだと考えており、芯ができたところで、実施計画を計画していこうと考えておりま
す。スケジュールがタイトですが、内部でもしっかりと検討していきますので、よろしくお願いいた
します。
田中委員
「観光まちづくり」という言葉が付いていますが、今回は観光に特化して検討を進めていけばいい
のでしょうか。また、町の中で観光はどのように位置づけがなされているのでしょうか。今後、観光
関連の予算を増やしていくかどうかによっても、「太子町観光まちづくりビジョン」の作り方という
のは大きく変わってくるように思います。
松村副町長
太子町は小さな町ですが、町内のあらゆるところにレガシー、日本の遺産が点在しています。そう
した中で、住み良い町を目指して、第3次、第4次の太子町総合計画ではベッドタウンとしてのまち
づくりを行ってきました。地方創生として各市町村がそれぞれの個性を打ち出していっているところ
ではありますが、太子町は毎日、大型バスが何十台も来るような観光に強い町ではありません。です
から、観光で生き残っていくというのは方向性としては難しいように思いますし、住民の方もそれを
求めているということではないかと思います。どちらかと言えば、観光をすることで町の知名度を高
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め、住民のシビックプライドを醸成し、町を輝かせていけるような体制を整えていきたいという思い
があります。
小路委員
太子町観光まちづくり協会は設立から 3 年半が経過し、太子町で行われる数々のイベントの事務局
を担っています。そのため、年間を通じて、事務局の仕事に忙しく、観光に注力できていない現状が
あります。太子町は町をひと通り巡っても、4、5 時間で観光できてしまう小さな町ですので、体験な
どのコンテンツを加えることで、来訪者に少しでも長い間、滞在していただけるような環境を作って
いきたいと考えています。太子町には内閣総理大臣賞をもらっている菊栽培の名人がいらっしゃいま
すので、菊園を開園させて、観光ルートの一つに組み込もうというアイデアもあります。しかし何を
やるにしても先立つものはお金ですので、観光を推進していくのであれば、町にも頑張って、観光関
連予算を組んでもらいたいと思います。
吉兼会長
資料1に「広域観光資源」という言葉が使われているのですが、これは具体的に何を指しているの
でしょうか。
事務局
「広域観光資源」の一例としまして竹内街道を考えています。竹内街道は日本最古の官道として知
られており、堺市の大小路から葛城市の長尾神社まで約 26km の街道です。2013 年に敷設 1400 年を迎
え、広域的に竹内街道を PR したという実績もあります。また行政主体の動きとしましては、南河内の
9市町村で観光の団体を立ち上げ、相互に補完しあったり、連携したりする枠組みがございます。
「広域観光資源」はそうした広域にまたがる観光資源や組織とご理解いただきたいと思います。
吉兼会長
この検討委員会ではもちろん太子町の観光まちづくりについて考えていくわけですが、広域連携と
いうことは避けては通れないと思います。広域連携についてはどこで考えていけばいいのか、確認の
意味も込めてご質問させていただきました。広域連携をしていくにも、自分のところに魅力がなけれ
ばどこも連携してくれませんので、まずは自分のところが魅力的にならないといけないんですけれど
も、同時に太子町が主体となって他の市町村と連携していけるよう働きかけていくことも必要です。
特に太子町は県境の町ですので、大阪府だけではなく、奈良県と連携することもあり得るかと思いま
すので、そういったところについても本委員会で検討できればいいのではないかと思っております。
また、観光関連の計画としては、観光基本計画や観光推進計画というタイトルの計画が多いんです
が、今回は観光まちづくりという言葉を使っています。これからの観光はビッグな観光資源で集客す
るという時代ではありません。太子町はそのようなビッグな観光資源もありませんので、まずはまち
が魅力的になることが必要ですし、地域の人がまちに誇りを持つようになることから始めなくてはい
けないと思います。その意味では、観光計画ではなく、観光まちづくりビジョンとしているところ
は、私は方向性として良いように思います。観光まちづくり協会があるということも嬉しく思いま
す。
今日、行政とコンサルタントだけで作るような計画はありませんし、そんな計画はあってもほとん
ど役に立ちません。計画は住民や地域が主体となって作らなければいけない時代だということをいつ
も授業で話しているのですが、「太子町観光まちづくりビジョン」においては住民ワークショップは
していただくのですが、住民ワークショップは限られた人しか集まりませんので、せめてこの半年だ
けでも、多くの住民の意見を聞けるような仕組みがあれば良いように思います。住民にヒアリングを
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するのも、アンケートを実施するのも時間的に難しいですので、ホームページもあることですし、ま
ずは「太子町観光まちづくりビジョン」の策定に向けた委員会が始まりましたということを広報し
て、ご意見があればお寄せくださいと発信してはいかがでしょうか。もちろん観光客のご意見やニー
ズを把握することも必要ですが、方法はなんであれ、多くの住民のご意見を聞けるような装置があっ
た方が良いように思います。計画づくりにおいて、報告書というのはほとんど意味を持ちません。む
しろ策定までのプロセスが重要で、みんなで作ったという実感が大きな意味を持ちます。ですので、
なるべく多くの方を巻き込みながら、計画を作っていくことが重要だと思います。
「太子町観光まちづくりビジョン」は法律等に基づいて作られるわけではありませんので、議会にあ
げていくということは恐らくないとは思いますが、議会にも報告して、議員の方からもご意見等をい
ただいた方が個人的には良いように思います。
他にご意見ございませんでしょうか。
ないようですので、次の資料のご説明を事務局からお願い致します。
事務局
(資料2、資料3の説明)
吉兼会長
今日は課題解決に向けた検討を進めていくにあたって、現状を理解し、課題を共有することが目的
だと理解しています。事務局からの説明を聞いており感じたことは、太子町はないないづくしだとい
うことです。総合計画では「まちの魅力を活かした交流の推進」という政策の中に観光に関する施策
が並べられておりますが、まちに魅力がなければ交流を生むことはできません。まずはまちの魅力を
きちんと出すことが重要で、太子町の魅力はなにかということをこれから明確に打ち出していけるよ
うにしたいと思います。
本委員会には町内の方と、町外の方がいるわけですが、町外の方はご自身がご存知の事例の紹介や
その事例と照らし合わせて、太子町にはこんなものはないのかといったご意見やご質問をいただけれ
ばと思います。町内の人は、こんな観光資源があるよといった隠れた観光資源や観光資源になりそう
なものをご紹介いただいたり、こんなことをしたいんだといった夢のようなものがあればアイデアレ
ベルで構いませんので、教えていただきたいと思います。
いかがでしょうか。
後藤委員
南阪奈道路を管理している会社で働いています。私は入社 28 年なのですが、転勤族なので、これま
で全国色々なところで生活をしてきました。前回行っていたのは香川県で、4 年 9 ヶ月住んでいたので
すが、香川県にはうどんや文化産業が数多くあるものの、地域の方々が誇りを持って住んでいるとい
う印象はあまり抱きませんでした。ただ、香川県にはジョージナカシマ記念館と平賀源内記念館があ
り、そこは行ってみると非常に面白かった。特にジョージナカシマ記念館はものを展示しているだけ
ではなくて、スタッフの方から展示についての説明を受けながら鑑賞することができるんです。その
ため、ジョージナカシマの生い立ちや香川県に対する思いや、技術的なことまで興味深いお話をたく
さん聞かせていただきました。先日、後輩が香川に行くということを聞いたので、「ぜひジョージナ
カシマ記念館に行ってきなさい」ということを言いました。つまり、私はまんまとジョージナカシマ
記念館の策略にはまり、ジョージナカシマ記念館の来訪者増に貢献したんですね。
課題の「誇りや愛着の醸成」というところは、お住いの方だけではなく、私のように単身赴任者な
どをターゲットにするのも良いかもしれません。私がジョージナカシマ記念館を後輩に紹介したよう
に、良い場所であれば、異動先で紹介し、来訪者増につながることもあろうかと思います。ただ、先
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日、竹内街道歴史資料館は行ってみたところ、私は道路屋ですので竹内街道は興味のある分野ではあ
ると思うのですが、正直、他の人に紹介したいという気持ちにはなりませんでした。そういうことも
あり、現状はなかなかリピーターを集めることは難しいのではないかと想像します。テクニカルな話
ですが、竹内街道歴史資料館に語り部のような方を配置することも検討してみても良いかもしれませ
ん。
また太子町だけでは恐らく 4、5 時間程度の滞在になると思います。観光客は行政区域を意識して観
光をするわけではありませんので、やはり広域連携を意識して検討していくことが方向性として重要
だと思います。
吉兼会長
今、観光客は体験を好みますので、そこでしかできないことや普通は絶対できないようなことをし
たい、見たいというニーズがあります。そうしたものを特別に 1 日だけ体験してもらうような仕組み
を整えれば、観光資源はいくらでも作りようがあるのではないかと思います。「観光のまなざし」と
いう言葉がありますが、地域の人はなかなか自分の地域の良さには気づけなくて、外から来た人の方
が気付きやすいということもありますので、そういうことも意識しながら、せっかく来た人の思いを
引き止めるようにしていかなくてはならないように思います。
広域連携との関連で「羽曳野市、藤井寺市、太子町シネマプロジェクト」の話がありましたが、全
国でもこういった事例があると思うのですが、この分野については篠原さんが得意とされている分野
なのでしょうか。また、現状分析、課題についてもご意見等がございましたらお聞かせください。
篠原オブザーバー
太子町の観光資源を眺めていると、アピールすべきコンテンツというのはあるように思います。つ
まり、太子町はポテンシャル自体はあるのですが、それを一貫して PR したり、打ち出していくプロモ
ーションの仕組みがないというように感じました。雑誌を作る際に気にしていることとしては、ここ
でしかできないことや食べられないもの、ニュース性、季節感、写真映え、コストパフォーマンスの
高さ、ネーミング、物語があるかどうかなど、そのあたりを一つひとつ検証しながら作業を行うので
すが、シティプロモーションの文脈においてもそうした作業を通じて、アピールポイントを探るとい
うことは有効なのではないかと思いました。
吉兼会長
後藤委員からは語り部の話がありましたが、私は「語り部」と「語り手」という2つの言葉を使っ
ているのですが、そうした人たちがいるかいないかで全く印象が変わってしまうということはあると
思います。全く知らないことでも、説明をしてくれた人がすごく熱心で思い入れのある方だったら、
その人のことが記憶に残りますし、「また行こうかな」と思ったり、「あそこに面白い人がいるよ」
と友人・知人等に推薦することもあり得るのではないでしょうか。私の言葉では「語り部」というの
はボランティアガイドのような意味合いで、「語り手」というのはその現場のことについては詳しい
人という意味合いなのですが、そうした人を地域の方にお願いして、増やしていくことも重要なよう
に思います。「語り部」やボランティアガイドというのは勉強しないとできないとのイメージが強
く、多くの方は及び腰なんですが、自分の家の周囲などごく狭い範囲のことについて語れる「語り
手」が多くいれば、「語り部」と同じ効果をもたらすことができます。今は閉塞感がありますので、
せめて旅行に出かけた時だけでも人間的な行為をしたいという人も多く、語る人のキャラクターや温
もりが観光客にとっては意味を持ちます。そういった「語り部」や「語り手」などは重要な要素と言
っていいかもしれません。また篠原さんがおっしゃっていました通り、物語がないとなかなか人は訪
れませんので、太子町の物語性を掘り起こしていくことも大事かなと思います。太子町には梅鉢御陵
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がありますが、それが活かせていないのは、各天皇の人柄などを彷彿とさせるような物語性のあるも
のがないからかもしれません。昔のことを知らないのが普通ですので、住民のかかわりを強めるなど
しても良いかもしれません。
下釜委員、いかがでしょうか。
下釜委員
鉄道会社の観光部門で働いています。鉄道会社は大量輸送が前提となりますので、観光において
も、総花的にオールターゲットにやりがちなところがありますが、最近はそれではなかなか難しいな
と感じることがあります。何をもって、どういった層に打ち出していくのか、そういった絞り込みを
しないことにはなかなかターゲットには響かないというふうに思います。
手前味噌なのですが、弊社では 9 月から観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」を走らせていま
す。観光特急を企画する段階では、鉄道ファン層が喜んでくれるようなあらゆるものを盛り込もうと
するんですが、今回は企画段階でリサーチを行い、今までのファン層にプラスして、女性をターゲッ
トに据えまして、コンセプトも「上質おとな旅」と設定し、ターゲットとコンセプトに合う企画を考
えていきました。車内も環境にこだわり、ホテルのような内装にしたりして売り込んでいきました。
また食にもこだわり、スイーツなどを食べていただけるようにするなど、ターゲットを意識した取組
みを行っています。企画段階では色んな案が出ましたが、環境と食という 2 つに絞り込んだこともあ
り、話題になり、多くの方に乗っていただいています。本委員会ではこれから観光施策を検討してい
くことになるかと思いますが、やはり、観光施策の中でいかにターゲットに合わせて絞り込んでいく
かということが重要なのではないかと思います。
また弊社では一定期間、ある特定地域を集中的にプロモーションする観光キャンペーンという取組
みも行っています。ぜひこの地域でもやってみたいなという気持ちもあるのですが、その際は広域連
携を念頭に置いた企画だとうまくいくのではないかと思います。本日、ここまでは上ノ太子駅からバ
スで来たのですが、山の斜面にぶどうのハウスが並んでいるという風景は、ほかの地域で暮らしてい
るとなかなか見ることのない風景だと思います。ワイナリーなどは羽曳野市などが中心になるとは思
うのですが、近隣市の観光資源も含めて、エリアとして取り上げると、情報の受け手としては行くき
っかけにもなりますし、同時に周遊を促すこともできますので、ぜひそのようなことも検討していた
だけたらと思います。
先ほどから、体験の話が出ていますが、私も体験を盛り込んでいくのはすごく重要なことだと思い
ます。1つひとつの体験が小さいものであっても、まとめることで大きな体験にしていくことができ
るのではないでしょうか。沿線の伊賀市では、体験を集めて「体験博覧会」というかたちで取組みを
行っていますが、まとめて見せる、まとめてやることで、認知率を高め、集客につながると思います
ので、ぜひそういったことも検討していただけたらと思います。
吉兼会長
聖地巡礼というかたちでオタク観光がここ数年、流行っていますけれども、オタクたちは一旦気に
入れば、何度でもリピートして訪れてくれますし、彼らの希望や要望を受け止め、それに対応できれ
ば、どんどん彼らにとっての魅力が深まっていき、情報を拡散してくれるので、非常に魅力的なター
ゲットになりうる存在というふうに言えるかと思います。また、太子町オタクをつくっていくという
発想があっても良いかもしれません。観光はターゲットを絞らなければ、ほぼ失敗します。いろんな
ジャンルにおいて太子町が好きな人がいると思いますので、それをうまく探してくるというのが重要
だと思います。
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それから、体験というお話がありましたが、体験させるためには介在するスタッフがどうしても必
要になります。先程の「語り部」「語り手」のことも含めて、人のことも今後、検討していかなけれ
ばならないかなと思います。
高橋さんはビッグデータを取り扱っているかと思いますが、全国の事例も含めて、ご意見、ご感想
などございますでしょうか。
高橋オブザーバー
調査データをとって、研究分析などを行っています。観光を考えるにあたっては、誰をターゲット
として狙っているのかということが非常に重要になってきます。人口減少の中で定住人口を増やして
いきたいというお話もありましたが、太子町が望む層はどこなのか、それを絞っていった方がいいと
いうことです。観光まちづくりビジョンということで、観光にまちづくりがついているところが私も
ポイントだと思っておりまして、観光だけではなくて、まちづくりを考えた上での動きということな
ので、これはすごく良いなと思います。将来的なことを考えると、やはり若い世代に来てもらうとい
うことが重要だと思います。まずは若い世代にこの地域を知ってもらうことが大事だと思いますし、
そのための手段として観光を使うのであれば、やはり若い世代をターゲットとして設定するのが良い
のではないでしょうか。その際、単に若い世代をターゲットとするだけでは不十分で、もっと具体的
に趣味や年収、性別、居住地など、具体的に絞っていくと、自ずとするべき取組みが見えてくるので
はないでしょうか。またその時に、聖徳太子を打ち出していくのか、別の方向性もあるのかどうかな
ど、そのあたりも十分に検討していく必要があるように思います。また空き家の問題もありますの
で、セカンドハウス的な利用も可能性として検討してみても良いかと思います。そういった PR も検討
してみてはいかがでしょうか。
体験型観光は今やどこでもやっています。本当に目玉になるもの、わざわざここに来なければ体験
できないことを 1 つでも 2 つでも、しっかり考えて、展開していくことが大事だと思います。広域連
携ということであれば、周辺の市町の観光資源を目玉として、太子町に立ち寄ってもらうなど、補完
しあえる連携のかたちを検討しても良いかもしれません。
データについては母数が少ないので、このデータをもとに語るのは危険だと思います。転出に関し
て、10 歳代〜30 歳代の方の転出希望が高いということでしたが、それはどこの市町村でもそうなので
すが、太子町に特徴的な理由はなんなのか、また転入された方がなぜ太子町を選択されたのか、その
あたりをもう少し深く知りたかったです。
食に関してですが、来訪者の消費額が 1,000 円未満というのが非常に多い結果となっていますが、
大阪府内だとだいたい 4,000 円〜6,000 円使われる傾向が多いですので、太子町はまだまだ少ないと言
えるかと思います。これは非常にもったいないように感じます。
太子町には色々な資源があると思いますが、一方では他の地域と差別化ができていないようにも感
じていますので、組み合わせが重要になってくるのではないかと思います。例えば、太子ワインと夕
焼けを組み合わせるなどすれば、エッジの効いた企画が生まれるのではないでしょうか。
最後に、基本理念に「誇り」という言葉があります。これに関連して、過去にご当地愛を調べたこと
があるのですが、上位 3 位は北海道、沖縄、京都で、観光が強い地域でご当地愛が強いという結果が
出ました。観光客を集客できている地域は、観光客をもてなそうとする意識が強く、そうした意識が
ご当地愛につながっているのではないかと思いました。
吉兼会長
体験型のプログラムとして最も手っ取り早いのは教育旅行でしょう。それはだいたい対応できます
し、これからはそういった体験型のコンテンツが重要かなと思います。それから、転入者が多いと、
そういう人たちのための町内ツアーのようなことを行うのも効果的ではないでしょうか。転入者は地
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域のことについてあまり知りませんので、そうした方を対象に住民がガイド役となり、町内をめぐる
ことで、転入者は町について知ることができますし、住民は町の魅力を再認識する機会になるかと思
います。
太子町立中学校の生徒がガイドブックのようなものを発行するという取組みを行っており、非常に
質が高くて感心しているのですが、そうした生徒が大きくなった時に、太子町を出て行くというのは
非常にもったいない気がしますので、なんとか子どもたちが町のために動ける仕組みを作っていけれ
ばと思います。
先日の住民ワークショップに私も参加させていただいたのですが、やはり聖徳太子は皆さんこのま
ちの資源だと思っておられるようですが、二上山はあまり話に出てこなかったんですが、そのあたり
のことも含めて、観光まちづくり協会のお二方にもお話をうかがってみたいと思います。
小路委員
先程も申し上げましたように、観光まちづくり協会は年間を通じてイベントの準備等に追われてお
り、観光に目を向けられていないというのが実情で、観光に目を向けるというのが難しい状況にあり
ます。これからは観光ボランティアの方とも相談しながら、取組みを行っていかないといけないとは
思っているのですが、協会設立してから月日も浅く、まだまだこれからという段階です。
村井委員
太子町のまちづくりの一コマが観光なのであって、観光のためのまちづくりではないと感じていま
す。そして、ゆくゆくは定住促進にまで発展させていかなければ意味がないと私は思います。まず、
太子町を正しく読んでもらえない。「ふたこまち」「たこまち」「たいじちょう」など、誤読される
ことが多く、多くの人は太子町と聖徳太子御廟がリンクしていないという現実があるのです。そのた
め、観光をするにあたってもまずは太子町という名前を知ってもらうところから始めないといけない
ように思います。太子町の観光は、知ってもらっていないところから話を始めていかないといけない
のではないでしょうか。
前々から太子町の観光資源として活用すべきだと個人的に思っているのが二上山です。二上山は地
元の人間は雄岳と雌岳という呼び方をするのですが、夫婦やカップルをターゲットに夫婦円満や恋愛
成就といった方向性で打ち出し、子育てしやすいまちというふうにつなげていければ、地方創生につ
ながるように思います。全国的にも雄岳と雌岳が対になっている山というのはそうはないのではない
でしょうか。私の周りでは「夫婦円満 二上山プロジェクト」と呼んでいるのですが、そのように二上
山を今までと違った切り口で打ち出し、少子化や人口減少の問題ともリンクさせながら展開していく
ことで、単に観光に終わるのではなく、最終的には定住促進にまでつなげていける。そのように思い
ます。
また、インターチェンジと鉄道駅が横並びになっているというのも珍しいように思います。市街地
に駅があって、郊外にインターチェンジがあるというのはよくあると思いますが、横並びになってい
るのはあまり見かけません。これも太子町の特徴の 1 つとして逃している可能性があるかもしれませ
ん。
先ほどインバウンドの話がありましたが、国の観光まちづくりの方針との整合性をどうとっていく
のかということについても考える必要があると思います。国の方向性と太子町の方向性が合っていな
ければ、10 年後には大きな乖離が生じていることになる恐れがあります。
また先日、平城宮跡からペルシャ人の役人とみられる名前の書かれた木簡が出土したというニュー
スがありましたが、竹内街道は当時ペルシャ人が歩いていたのかもしれないと思ったのですが、竹内
街道、太子道は観光交流という側面において外せない要素だと考えています。
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大型バスが何台も来るようなまちではないというご意見がありましたが、私も一流観光地を目指す
わけではないと思います。国は今、「働き方改革」の一環として、有給休暇の取得率を高めていこう
とする動きを強めていますが、有給休暇を使って、一日観光をする場所としては太子町は良い場所の
ように思います。太子町はみかん狩り、芋掘り、二上山などもありますし、一日いてもそれほどお金
を使わず遊べますし、インターチェンジや鉄道駅もありますのでアクセスも良い。一流観光地ではな
く、一日観光スポットとして打ち出していけば、活路が見いだせるのではないでしょうか。
最近思うことは、聖徳太子のことを地元の人がそこまで詳しく知っているわけではないということ
です。自分が知らないことを人に教えることはできませんし、聖徳太子を観光資源として掲げるので
あれば、地元の方を対象に、聖徳太子のことを知ってもらう機会を作れば、自然と住民から発信して
いけるようになるのではないでしょうか。住民が聖徳太子のことを知り、達成感が共有できれば、人
材が育つということにもなりますし、地元への愛着も育まれますので、対地元の戦略も外せないよう
に思います。
もう一つ、「美しい日本の歩きたくなる道」500 選(一般社団法人日本ウォーキング協会)に羽曳野
市と太子町が「上の太子・王陵の谷を訪ねるみち」として選定されていますので、羽曳野市と連携し
て、発信していくなどしても良いように思います。情報収集して、資源を掘り起こして、磨いていく
という作業がまだまだ必要なのではないでしょうか。
吉兼会長
二上山や竹内街道の物語作りに関連したご意見をいただきました。私は物語作りを「地域の記憶の
井戸を掘る」というように表現しているのですが、物語作りにおいては記憶というのが非常に大事に
なってきます。記憶をもとに再現し、ビジュアル化することで関心を持ってもらいやすくなる。そう
すると、プロから茶々が入ったりもしてくるわけです。そうではない、こうだよと。そしたら、その
プロも巻き込んで、クオリティを高めていく。そのように、色んな人を巻き込みながらやっていける
と良いかと思います。はじめからプロに頼ると、ハードルが高すぎて、誰も付いて来れないというこ
とがありますので、まずは素人が始めて、徐々に質を高めていくのが良いように思います。ありがと
うございました。
土井委員、いかがでしょうか。
土井委員
仕事柄、観光客の方と接する機会も多いですが、太子町には古墳や天皇陵が多くあるものの、歴史
に詳しくない人にとってはどれも見た目は同じに見えるというのが観光客の本音だと思います。その
ため、歴史に詳しくない人が御陵巡りをしても、あまり面白くないのではないでしょうか。
一方、二上山は女性の足でも 30〜40 分あれば頂上まで登ることができますし、道が整備されている
コースもあれば、岩壁があるような少し難易度の高いコースもあって、すごく楽しめるスポットじゃ
ないかと思います。実際に、小さいお子さんから杖をついている高齢の方まで、幅広い世代が登って
いる姿をよく見かけます。赤ちゃんをベビーカーに乗せていても無理なく登れますし、道中には史跡
など歴史的遺産もありますし、四季折々の表情を楽しむことができますので、本当に色んなもの見た
り、感じたり、体験するには丁度いい場所ではないでしょうか。駐車場も無料ですので、お気軽感も
あるかと思います。高速道路で太子町に戻ってくる時に、二上山が見えると「帰ってきたな」と実感
しますし、二上山を太子町のランドマークだと感じている住民の方も少なくないように思います。現
在、二上山のフイールドアスレチックは閉鎖されていますが、再整備するなどすれば、一日中楽しめ
る場所としていけるように思います。お金もそれほど使わなくてもいいので、家族連れも、若い世代
もターゲットにできますし、個人的には二上山を打ち出していくのも良いように思います。
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吉兼会長
今のようなお話を聞くと、二上山に登ってみたいと思う人も多いのではないでしょうか。さらに一
緒に登って解説してくれる人がいて、雄岳と雌岳の話などをすればもっと楽しく登れるようになるの
かもしれません。二上山には来てもらいたいわけですけれども、登って帰るだけでは少しもったいな
いような気もします。二上山に来られた人に、道の駅やその他の施設等に寄ってもらえる仕組みを作
るなど、連携を強化していく必要はあろうかと思います。私は明日香村に住んでいますが、土井委員
と同じように二上山を見ると「帰ってきたな」と思いますし、多くの人にとってそういうシンボリッ
クな山だと思います。もちろん大津皇子の話もありますし、明日香村地方の人にとっても二上山は憧
れの山ではあるんですが、実際に登ったという人は少ないようですので、そうした人たちもターゲッ
トになりうるんではないでしょうか。正しい情報と物語があれば、登る人は増えるかもしれません。
夜にも登れるようにすれば、大阪方面の夜景なんかも綺麗に見えるのかなと思いますが、そのあたり
はいかがでしょうか。
事務局
夜は綺麗です。
小路委員
吉兼会長がおっしゃったように、二上山に車で来て、登って、どこにも立ち寄らずに帰るというの
はやはりもったいないと思いますので、そうした観光客をどうにかして町内に引っ張り込むような仕
掛けが必要でしょう。
村井委員
二上山はどっちが表でどっちが裏なのか、太子町と葛城市ではっきりさせるのも面白いかもしれま
せん。奈良側か大阪側か、どっちから登る人が多いのかデータを取るなどして、表玄関はどっちなの
か決着させる論争を起こしてみても関心を集めることができるように思います。
吉兼会長
論争というのは面白くて、関心を集め、双方ともに相乗効果が得られる可能性もありますので、論
争を盛り上げてみるのも良いかもしれません。
小路委員
頂上はどちら側なんでしょうか。
村井委員
雄岳が奈良で、雌岳が大阪です。
吉兼会長
オブザーバーとして石井さんと阪口さんからもご意見など伺えますでしょうか。
石井オブザーバー
観光に特化して取組んでいる市町もあれば、認知度や好感度を高め、定住を促進させるための手段
として観光に取組んでいる市町もありますが、太子町の場合は後者だと思います。何度も話題となっ
ていますが、認知度や好感度を高め、定住を促進させるためのコンテンツとなるのはやはり体験で
す。また雄岳と雌岳ではないですが、ストーリーを楽しみながらそれを追体験できるようにしていか
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なければいけないかと思います。単なる山や寺社仏閣がそこにあるというだけでは、集客できるよう
な観光コンテンツとするのは難しいのではないでしょうか。そうしたことも含めて、太子町の場合、
竹内街道が大きな役割を担うように思います。竹内街道を日本遺産にしようとする動きもあります
が、文化庁は 2020 年までに全国で 100 か所程度、日本遺産を選定しようと取組んでいるのですが、現
状、大阪の中にはまだ日本遺産がない状況です。そんな中、竹内街道は大阪では有力な候補だと聞い
ておりますし、観光コンテンツとしても魅力があると思いますので、今回策定する「太子町観光まち
づくりビジョン」の中でもしっかりと位置づけていくと良いように思います。
吉兼会長
竹内街道は整備されている部分もございますし、案内所も作られましたし、沿道の自治体とも連携
していますが、敷設 1400 年のメモリアルを過ぎてからはトーンダウンしたような気がします。太子町
にとって竹内街道は非常に重要な要素だと思いますので、ぜひ継続的に取組みを展開していただけれ
ばと思います。最後に阪口さん、お願いします。
阪口オブザーバー
これだけ観光という言葉がクローズアップされていて、他の観光地と比べて「あれがない、これが
ない」とネガティブな見方をされることがよくありますが、篠原さんもおっしゃっていましたように
太子町はポテンシャルはあるかと思います。観光客が求めることが多様性を帯びていますし、訪れる
人にとってはその町の日常が非日常な体験だったりもするので、国内外問わず、その町の普通の生活
を味わってみたいというニーズもあります。わざわざ新しいものを作るのではなく、今あるものをい
かにうまく情報発信していくかという部分が大きな意味を持つように思います。SNS 等でも情報が拡散
していく時代ですので、何がブームになるか分からない部分もありますが、うまくストーリーを作っ
て発信していくということも大事ですし、今あるツールを最大限活用するということも大事かと思い
ます。
今年、大阪観光局の外国語のホームページで、羽曳野市が外国語でぶどう狩りを PR したところ、日
本の新鮮なフルーツに関心のある外国人が多数訪れたと聞いています。ターゲットにしっかりと受け
取ってもらえるように上手く発信すれば、集客につなげることができると思います。先ほど、二上山
の雄岳と雌岳の話がありましたが、若い女性をターゲットに婚活などをテーマに、ストーリー付けを
して発信すれば、効果が狙えると思います。繰り返しになりますが、戦略的にコミュニケーション展
開していくことが観光まちづくりを進めていく上では非常に重要になってくるかと思います。
吉兼会長
普通の生活、それが観光の対象になります。ただし、その普通の暮らしが素敵だったり、心地よく
見えたり、まちの人たちが幸せそうに暮らしていたりすることが条件となってくるかと思います。太
子町は大阪市内まで 30 分で行けるところなので、滞在型で1泊2泊できるようなプランも検討してみ
ても良いかもしれません。
田中委員
ターゲットの一つとしては、歩く人という絞り込みがあっても良いのではないでしょうか。歩行者
が散策しやすいような整備を行うといったことも有効かもしれません。
吉兼委員
二上山を登ろうという人に対して、靴のレンタルを行ったり、杖を用意しておいたり、マップや看
板を設置しておくなど、おもてなしがあるのも良いでしょう。それを実際に利用されなくても、そう
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いうものがあれば、おもてなしの心が感じられるので、好印象につながったりもするでしょう。城崎
温泉では各温泉で浴衣を着崩れた場合に直してくれるというサービスがあります。温泉街で着崩れる
ということはほとんどないので、利用する方も少ないと思うのですが、そういったサービスがあれ
ば、「このまちの人は親切なんだ」と思いますし、あんまり浴衣を着たことがない人でも「着てみよ
うかな」と思わせますので、そういったことも考えることも大事かもしれません。
松村副会長
これまでまちを生かすための話をする機会は非常に少なかったように思います。3回でこの委員会
が終わるということは非常にもったいない気がします。事務局がしきりに聖徳太子没後 1400 年という
ことを言っていたことを疑問に思っておられる方もいらっしゃるかと思いますが、100 年前の聖徳太子
没後 1300 年の記念事業を叡福寺でやられた際に、20 万人の人が訪れているという記録が残っており、
1 週間ないし 10 日くらいお祭り騒ぎだったようです。その記録を見て、聖徳太子没後 1400 年をきっか
けに太子町の知名度アップの機会と捉え、何か手立てを打っていきたいという思いが事務局にはある
のですが、一方では宗教的な行事を行政が主導しているとも捉えられかねないという危惧も抱えてお
ります。また、竹内街道敷設 1400 年という話もありましたが、太子町と葛城市が中心となって、近隣
の 10 市町村がスクラムを組んで、竹内街道をメジャーにしていこうと取組んでいます。現在は日本遺
産登録の申請を目指して活動を行っているのですが、ストーリー性が乏しいというご指摘を文化庁か
らいただいています。確かに広域事業体の事業としては面白いのかもしれませんが、一つひとつには
それほどストーリーがないというのが課題となっています。各委員ともストーリー性の重要度が強調
されていましたので、改めてストーリーという芯がいるのだと勉強させていただきました。
今回のお話も整理した上で、次回も引き続き皆さんで検討をしていきたいと思います。
吉兼会長
こういうお話は多くの方が参加するほど、たくさんのご意見やアイデアが出てくるものだと思いま
すので、先ほども言いましたように、もっと多くの方のご意見を、会議の外でも吸い上げていければ
良いなと思います。連携、聖徳太子、二上山、竹内街道、生活、物語、ターゲットなど、今回多くの
キーワードが出されたかと思います。2021 年の聖徳太子没後 1400 年というのは多くの方で共有できる
目標だと思いますし、個人的には二上山はまだまだ活用できると感じていますので、そこをもう少し
深く検討していければと思います。
時間が来てしまいましたので、資料2、3についてのご意見等はこのあたりで終わらせていただけ
ればと思います。
●その他について
吉兼会長
「その他」とございますが、事務局から何かございますでしょうか。
事務局
特に事務局からはございません。
吉兼会長
その他、ご意見、ご質問等ございませんでしょうか。
田中委員
次回の日程等は決まっているのでしょうか。
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事務局
次回のご案内をさせていただきます。次回は 11 月 28 日(月)午後 2 時 30 分からこちらの会場で開
催を予定しております。
吉兼会長
他にご意見、ご質問がないようでしたら事務局にお戻しいたします。
事務局
本日は貴重なご意見ありがとうございました。3回しか検討委員会は予定しておらず、非常にタイ
トなスケジュールですけれども、よろしくお願いいたします。第2回は 11 月 28 日(月)午後 2 時 30
分からこちらの会場で開催を予定しております。本日はどうもありがとうございました。
(閉会)
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