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2014-3 - 東京工業大学
授業料等不徴収協定に基づく派遣交換終了報告書 所 属 ( 本 学 ) 総合理工学研究科 人間環境システム専攻 現 在 の 学 年 修士 1 年 留 学 先 国 スイス連邦 留学先大学 留 学 期 間 2014 年 9 月 1 日~2015 年 1 月 31 日 スイス連邦チューリッヒ工科大学 ① スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)の概略 ヨーロッパ有数の工科大学である。 ② 留学前の準備 私は学部生のときから海外旅行が好きであり、3 年生ごろから漠然と留学をしようと考えてい た。ただどの国に行くか、どのくらいの期間留学するかについてはまったく決めていなかった。4 年生で研究室に所属してから指導教官にも相談し、半年間スイスに留学することを決めた。 2016 年新卒の就職活動は例年より遅く始まるということで、留学先大学の学期終了を待ってか ら帰国したとしても他の就活生にさほど遅れをとることはないということで運が良かったと思う。 しかし、テスト終了後もある程度旅行をしてから帰国したいという思いもあり、インターンシップ に参加することはあきらめた。修士論文についてはテーマも決まっておらず帰国後に一から始 める予定である。 留学情報については東工大の留学生交流課のHPを参照したのみである。専門分野につい ては特に準備はしていないが、語学については学内専攻に備えドイツ語文法の基礎と単語を 軽く勉強した。それに加えて学期開始前に行われるETHZとチューリッヒ大学の合同ドイツ語集 中講座に参加した。ビザは必要ないが 3 ヶ月以上の滞在には Residence permit を現地でとる 必要がある。こちらは事前申請など必要なく、入国後 2 週間以内に役所に行けば簡単に取得 することができる。住居はWOKOという学生のための住宅斡旋組織が手配してくれる。一般的 な住居費に比べると格段に安く、私の部屋はつき 521 フランであった。 ③ 留学中の勉学・研究 私は授業中心の留学を行いドイツ語集中講座、ドイツ語セメスター講座、それから専門科目 を 6 授業登録した。土木専攻においては多くの授業がドイツ語で開講されており、英語の授業 のみで単位用件の 20 単位を取得するためにやむを得ず経済学専攻の授業も受講した。そのう ち 1 科目については途中で断念したため、合計 7 授業となった。期末テストはすべて筆記形式 で中間テストを実施するのは語学授業のみであった。合計単位数は 22 単位である。 ④ 留学中に行った勉学・研究以外の活動 スイスに留学することのメリットのひとつはヨーロッパ各国へのアクセスが良いということであ る。留学中の 5 ヶ月でドイツ、イタリア、フランス、イギリス、オランダ、ベルギー、ポルトガル、ス ペイン、モロッコ、チェコと 11 カ国を訪れた。またスイス国内にはたくさんの自然があり、ハイキ ングやスノーボードに行くなどした。 ⑤ 留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード 成長と言えるかどうかはわからないが、勉強に対する姿勢が変わったように思える。私が留 学中に触れ合った学生の多くはよく遊び、よく学ぶ人ばかりであった。語学能力はもちろんのこ と、専門科目についても文字通り“専門”家として深い知識、経験を持っており大きな刺激を受 けた。そのようによく勉強していることに加え、パーティをはじめとした遊びも良く知っている。そ のような人々を見て、自分が遊び一辺倒であったことを猛省し、現在は勉強に対する意欲に溢 れている(ように感じる)。 ⑥ 留学費用 渡航費 生活費 住居費 保険料 奨学金 旅行費 片道約 500 フラン(学期終了後に満足いくまで旅行をするために、帰 国日は決めず、行きの航空券は片道のものにした) 500 フラン/月 521 フラン/月 80 フラン/月(東工大の紹介で加入した東京海上日動のもの) ETHZ より毎月 1500 フラン 3500 フラン(全旅行合計) ⑦ 留学先での住居 WOKOという斡旋組織に申し込みの旨を伝えると自動で振り分けられる。ETHZの留学志 願のステップのひとつに組み込まれているため特に心配する必要はない。私の住居はキッチン、 バス・トイレ共有の個室であり、13 人で 1 つのフラットをシェアしていた。 ⑧ 留学先での語学状況 基本的に修士課程の授業はすべて英語で行われる。私の所属する土木工学専攻は例外的 にドイツ語で行われる授業が多かったため他専攻の授業も受講した。生活では基本的にドイツ 語を使ったが英語のみでも問題はない。 ⑨ 単位認定、在学期間 単位認定については未定であるが 2 単位ほど申請するかもしれない。在学期間の延長は行 わない。 ⑩ 就職活動 スイスでは特に何もしなかった。テスト終了後ものんびりと旅行するために日本でのインター ンシップはあきらめた。就職活動は 3 月ごろから始める予定である。 ⑪ 留学先で困ったこと 物価が高いことである。感覚的にはすべてのものが日本の 2 倍の価格である。 ⑫ 留学を希望する後輩へアドバイス 今回の留学は私の今までの人生で一番の思い出になった。ただひとつ後悔があるとすれば 自分の英語力をもっと鍛えておかなかったことである。留学先で使う言語の能力は高ければ高 いほど良いと思う。語学の勉強に割ける時間は限られていると思うが、そのなかで精一杯勉強 することで留学中の体験がより豊かなものになると思われる。