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医療連携ニュース No.14 - 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究

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医療連携ニュース No.14 - 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究
独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター病院
診療科
初診 / 再来
月曜
火曜
初診
再来
外来担当医表
水曜
木曜
金曜
常 勤 医 師 に よ る 交 代 制 ( 午 前 )
大町・岡崎
功刀・野田
亀井
吉田・吉村・渡辺(雅) 樋口・古田・横井
精 神 科
【睡眠外来】
【統合失調症外来】
黒木
亀井(初・再)
【統合失調症外来】
中込
新井・有馬・佐藤(英)
市川・黒木・坂田
【睡眠外来】
専門外来
(平成25年12月1日現在)
三島(初・再)
有馬・井上・今岡
平林・藤井・松崎 大森・中込
渡辺(裕)・吉池
当院でのリハビリテーション科(身体リハビリテーション)の取り組みのご紹介
【薬物依存症外来】
和田・松本(初診)
【うつ専門外来】
【睡眠外来】
野田・齋藤
(聖)
(初・交互)
亀井(初・再)
樋口・功刀(再来)
【統合失調症外来】
【mECT 外来】
治験、臨床研究、教育
当院はご存知の通り、
神経や筋の病気により、
身体の不自由な方が多くいます。
我々は、
患者様が障害を持ちな
野田・齋藤
(聖)
(初・交互) 吉村
てんかん
センター
初診
〔小児〕中川
〔成人〕谷口
〔小児〕佐々木
〔外科治療〕大槻
初診
心療内科
脳神経外科
安藤
富田
初診
金子
大槻
再来
大槻
金子
午前
初診
午後
初診
再来
初診
小児神経科
再来
〔成人〕渡辺(裕)
〔成人〕金子
がらも人生を前向きにとらえられるように様々な方法で支援をしています。
坂本・古澤
【ボトックス外来】坂本
大矢・岡本・坂本
佐藤(和)・山村
〔成人〕岡崎
〔成人〕開道
〔成人〕高橋(章)
症心身障害児等のリハビリテーションを専門的に提供しています。
セラピストは理学療法士 18 名、
作業療法士
〔小児〕須貝
〔小児〕斎藤(義)
9 名、
言語聴覚士 3 名います。
その中には、
専門理学療法士 ( 神経系 )1 名、
専門理学療法士 ( 内部障害系 )1 名、
認定
【筋疾患】大矢
岡本・坂本・古澤
富田
金子
富田
理学療法士 ( 呼吸障害領域 )1 名、認定言語聴覚士 ( 摂食嚥下障害領域 )1 名がいます。また、パーキンソン病のリ
菊地
富田
ハビリとして注目されている認定資格として、理学療法士 11 名は LSVT BIG を、言語聴覚士 3 名は LSVT
高橋(章)
開道
LOUD を習得し、
国内では認定セラピストが最も多くいます ( 詳細は地域連携 2 参照 )。
さらに、
日本救急医学会
大槻・開道
高橋(章)
認定 ICLS プロバイダー 10 名、
3 学会認定呼吸療法士 7 名、
車いすシーティング基礎認定講習受講者 7 名、
住環
森・山村
境コーディネーター 6 名、
アメリカ心臓協会認定 BLS プロバイダー 4 名、
アメリカ心臓協会認定 ACLS プロバ
髙橋(祐)・山村
荒木・塚本
坂本・山村・林
【飲み込み外来】山本
佐藤(和)
村田
【筋疾患】森
木村(第 2)
・坂本
髙橋(祐)
・森・林
【筋ジス外来】
大矢・木村・森
(第 4)
石山・小牧・斎藤(義) 稲垣(紹介患者のみ)
須貝・中川
齋藤(貴)・佐々木
石山・小牧・斎藤(義) 齋藤(貴)
石山・中川(自閉症)
【筋ジス新患】小牧
石山・稲垣・埜中
午前 午後
初診 / 再来
小林
櫻井
補装具・車椅子診(リハ科で予約)
初診 / 再来
補装具・車椅子診(リハ科で予約)
小林
櫻井
消化器内科
初診 / 再来
有賀
循環器内科
初診 / 再来
瀬川
総合内科
初診 / 再来
瀬川
イダー 2 名、
日本糖尿病療養指導士 2 名、
介護支援専門員 2 名、
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士 1
大矢・髙橋(祐)
荒木・塚本
名、
認知症コミュニケーションパートナー 1 名、
日本救急医学会認定 ICLS インストラクター 1 名、
福祉用具専
村田・山本
村田・山村
門相談員 1 名等、
幅広い病態や障害像に対応できる資格を持つセラピストが多く在籍しています。
その資格の質
岡本・林
山本
向井・山本
佐々木・須貝
初診 / 再来
【筋疾患】森
を維持するために研鑽を積み、
臨床業務においては、
実践、
相談・指導、
教育、
研究を行っています。
大矢・岡本・髙橋(祐) 荒木・塚本・古澤
須貝・中川
外 科
身体リハビリテーション科には、
リハビリテーション専門医 4 名が中心となり、
神経筋疾患や小児神経疾患、
重
〔成人〕渡邉(雅)
富田
再来
再来
神経内科
リハビリ
テーション科
〔成人〕加藤
身体リハビリテーション科 理学療法主任 寄本 恵輔
須貝
森・林
齋藤(貴)・斎藤(義)
佐々木
後藤・小牧
齋藤(貴)・斎藤(義)
須貝・中川
佐々木・中川
装具診・松井
小林
三山
三山
有賀
天野
天野・有賀(交互)
天野
富田
天野
瀬川
有賀
【禁煙外来】瀬川
瀬川
ご予約方法
オレンジ・・・非常勤医師 緑・・・研究所所属医師
外来診療は初診・再来とも予約制となっております。ご予約は下記の要領にてお願いいたします。
■患者・ご家族からのご予約は外来予約センターにて承ります
時 間:平日 9:00 ∼ 12:00(初診) 13:00 ∼ 16:00(再診)※ただし、精神科は FAX 申込みとなります 電話番号:042-346-2190(直通)
■医療機関からのご予約は医療連携室にて承ります
時 間:平日 9:00 ∼ 17:00 電話番号:042-346-1845(直通) FAX:042-346-1681(直通)
*薬物依存症外来のご予約方法は当院ホームページ(http://www.ncnp.go.jp/hospital/index.html)から専門外来の案内をご覧ください。
注:上記内容はあくまでも予定ですので、場合によって変更が生じることをご了承ください。
また、
神経筋疾患の国際共同治験で担うセラピストの役割は大きく、
評価者として国際的に共通な基準で研修
を受け、
認定されたセラピストが実施しています。
つまり、
治験は医師や治験コーディネーター (CRC)等に加え、
必ず評価者となるセラピストが必要であるということです。
また、
その評価の精度を維持するために諸外国のセ
ラピストと連携をとりながらすすめています。
現在、
行われている治験は、
Exons to skip 治験、
CINRG group
治験、
NPC-14 治験、
JF 国際共同治験があり、
治験責任医師、
治験管理室の協力で理学療法士が活躍しています。
さらに、
日本初の医療機器治験
「希少性神経・筋難病疾患の進行抑制治療効果を得るための新たな医療機器、
生
体電位等で随意コントロールされた下肢装着型補助ロボット
(HAL-HN01)
に関する医師主導治験−短期効果
としての歩行改善効果に対する無作為化比較対照クロスオーバー試験
(NCY-3001 試験)
」
に参加しています。
この治験では、理学療法士がロボットスーツ HAL の装着、調整、訓練が求められており、治療介入そのものと
評価の役割も担っております。そのため治験開始までに研修を受け、また HAL( 医療モデル ) を提供するサイバ
ーダイン社から安全講習を受け、6 人の理学療法士が認定を受けました。このチーム HAL メンバーを中心に多
専門職種間で綿密な連携プレーを大事に、病棟スタッフ、またサイバーダイン社の理学療法士と協力しながら
治験被験者様を丁寧にみていけるようにしていきたいです。ロボットスーツ HAL に期待している多くの神経
難病患者のためにもこのプロジェクトが成功するよう最後まで頑張らせて頂いています。
統合失調症早期診断・治療センターが開設されました
平成 25 年 12 月 1 日より、
「統合失調症早期診断・治療センター専門外来」が オープンしました。
統合失調症の機能予後・社会的予後を左右する因子の中に、
「精神病未治療期間」が あることが最近の研究でわかってきました。精神病未治療期間が短いほどその後の予後
が良好であることが指摘されています。また、精神病の治療が開始されたとしても、そ
の最初の治療内容は、その後の治療アドヒアランス(治療関係を含めた服薬遵守など、
当事者自身の治療への積極的な関わり)
・治療反応性・機能予後・社会的予後に大きく影響
することも知られています。
統合失調症早期診断
統合失調症の方にとって、最初の治療につながること、その最初の治療の内容が重要
・治療センター
であることはわかってきましたが、実際には統合失調症の初期をとらえることは簡単で
主任 精神科
はありません。初期であればあるほど判断に困る場面も多くなります。
黒 木 規 臣
米国の米国小児医療センターを中心とする筋ジストロフィー臨床研究グループ
(CINRG)
の評価のリーダーを
務める理学療法士 Tina Duong 先生に国際共同試験のご講義いただきました。同時に、あらかじめ米国で
CINRG のトレーニングを受けた当科の理学療法士が定量的筋力評価システム (CQMS) の運用方法を正確に出
来ているか、
評価を受け、
高い評価を得ました。
そこで、私たちは統合失調症の発症初期に焦点を絞った「統合失調症早期診断・治療セ
ンター」を開設し、その中心として専門外来をオープンさせました。精神病発症 2 年以内くらいの方を対象に、
時間をかけた面接はもちろん、希望があれば認知機能・血液・画像・生理学的検査など多角的な評価を行います。
統合失調症であると判断された場合、初期治療と並行して患者さんの様子をみながら疾患教育を柱とした心理
教育を行います。これらの治療・教育は SDM(shared decision making: 患者本人と専門の治療チームが、必
要な情報を共有しながら、
協調的に最終的な治療方針の決定に至るプロセス)に従って協調的に行っていきます。
できるだけ多くの患者さんを受け入れるため、当外来での観察期間は 3 ヶ月程度を予定しています。当外来で
こ の 写 真 は HAL 福 祉 モ デ ル で す が、
HAL 医療モデルを治験として行ってい
ます。HAL によって装着者の意思に従っ
て動作支援が実現できます。
我々は臨床研究を積極的に行っています。当科に関連する勉強会は毎日あり、リハ専門医のみならず、他科医
の観察期間終了後もご希望の患者さん、担当医には、フォローアップの診察のお知らせや治療や生活に役立つ
情報を定期的にお送りする予定です。初診の受付は月曜・火曜・木曜です。ご紹介をお待ちしております。
連携医療機関のご紹介
医療法人社団 心癒会 しのだの森ホスピタル
当院は、緑豊かな公園都市、千葉県八千代市にある心療内科・精神科です。都会
師・他院のセラピストから指導を受けることもあります。
日々の臨床体験から得られた疑問を研究として展開
の喧騒を全く感じさせない自然環境が特徴です。精神科疾患全般の診療を行ってい
するための体制も整っており、
倫理審査委員会に承認を得るために先輩セラピストからの助言や他科先生の協
ますが、特にうつ病や双極性障害といった気分障害、パニック障害、社交不安症障
力、
また当院のあるトランスレーショナルメディカルセンター (TMC) のサポートを受けることもできます。現
害の治療に取り組んでいます。
在、
当科では TMC からの若手研究の研究支援事業として 2 名のセラピストが臨床研究を行っています。その結
ストレスケア病棟である「なごみ」は全室個室になっており、西洋医学だけでは
果、各専門領域での学会発表はもちろんのこと、若いセラピストであっても経験を積極的に積むことで政策医
なく、アロマセラピーや音楽療法などの癒しの空間も用意し、患者様の自然治癒力
療を展開する研究班での発表 ( 厚労省科学研究費補助事業難治性疾患克服事業、文科省研究費補助事業、日本
学術振興会科学研究補助事業等 )、神経筋疾患関連疾患での発表 ( 神経学会、神経治療学会 )、呼吸関連領域での
学会発表 ( 呼吸療法、
呼吸リハ )、
国際学会 (MND/ALS、
PD) 等をおこなっています。
我々はリハビリテーション技術の均てん化を図るため多施設合同研究や合同研修会を押し進めています。現
在は筋萎縮性硬化症やデュシェンヌ型筋ジストロフィーにおける多施設でのリハビリについて研究をしてい
ます。また多専門職種による包括的なチーム医療プログラムとして、パーキンソン病の LSVT、ブラッシュアッ
プ入院、集中トレーニング ( 地域連携 2 参照 )、脊髄小脳変性症の集中リハ入院、精神科における「こころと体の
健康プログラム入院」
における運動療法を行っています。
リハビリの対象となる患者様の多くは在宅生活であることから地域連携は不可欠であり、患者家族を含め多
専門職種で支えていくものであります。
これまで以上に地域コミュニティに参画していけるよう努力して参り
ますので、ご指導、ご協力お願い申し上げます。また、後進の育成のためセラピストの養成学校からの臨書実習
生も可能な限り受け入れ、
我々が実践していることを伝えていきたいと思っています。
最後になりましたが、原因不明で多様な病態を呈し、複雑な問題を抱える患者様であっても、我々が寄り添
い、
語りを紡ぎ、そしてニーズに対応できるよう頑張って参ります。
を最大限に引き出せるように努めております。また、うつ病入院治療プログラム、
しのだの森ホスピタル
理事長 / 院長
信田 広晶
睡眠改善プログラムなど様々なメニューも用意しています。昨年度から開始した「リ
ワーク準備入院プログラム」では気分障害により休職している方を対象に、「睡眠・
生活リズムの安定」と「復職への土台作り」に重
点を置き、1 ヶ月入院による復職支援プログラム
を行っています。
本年度より開始した、リワークデイケア「あゆみ」
は復職・再休職予防を目的にしており、うつ病で
休職せざるを得なかった患者様をサポートしてお
ります。
当院より国立精神・神経医療研究センター病院
に患者様を紹介することもあり、大変お世話に
なっています。遠方ではありますが、今後とも連
携医療機関としてよろしくお願い申し上げます。
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