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保健だより
保健だより 平成28年10月25日 鳥取県立倉吉養護学校 保健室 2 1 日 (金 ) の 地 震 は 、 び っ く り す る ほ ど 大 き な も の で した。 その後、お子様や家族の皆様は、無事に過ごされて いますでしょうか。 今後、余震も心配な状況ですので、安全第一でお過ごし いただけたらと思います。 また、今回の地震で大きなストレスがかかっていますので、子どもも 大人も心身の不調を訴えやすくなっています。決して無理されませんよ うに。 なお、お子様の様子を観察していただくポイントは、県から配布され た「 被 災 さ れ た お 子 さ ん を お 持 ち の 家 族 の 方 へ 」を 参 考 に し て く だ さ い 。 いつもと違うショックを受けたときにおこる反応を「ストレス反応」と 言います。ストレス反応は自然な反応です。反応の強さや表われ方は人に よって違いますが、安全で安心できる生活を続けているうちに納まってい き ま す 。ス ト レ ス 反 応 と そ の 対 応 に つ い て は 、裏 面 を 参 考 に し て く だ さ い 。 ストレス反応が納まるポイントは・・・ ◆安心・安全感 ・ホッとする、安心する、気持ちが和む、 みんなで笑える時間や場所があると心が 楽になって元気が戻ってきます。 ◆まわりの人との心の絆 ・身近な人と一緒に過ごすことで「絆」を 感じます。遊び、作業等を通じて「一人 じゃない」と感じることができると「絆」 が強くなります。 ◆気持ちを表わす ・話す、泣く、笑う、怒る等の素直な気持 ちを周囲は受け止めましょう。 「泣きたいのを我慢したり、辛いのに普通に しようとしなくてもよい」ことを本人に伝えて あげましょう。 ・無理に気持ちを聞き出そうとするのは、逆効 果です。 本人が話したいと思ったタイミングで聞くのが 大切です。 ストレス反応と具体的な対応方法 ●「食欲が無い」ときは? ・無理をせずに、その時に食べたり飲んだりでき るものをとればよいです。ただし、食欲が無いと きでも、水分はこまめにと り ま し ょ う 。 ●「眠れない、夜中に起きる」ときは? ・小さな子どもの場合は、叱らないで添い寝をしてあげる とよいです。 ・部屋を少し明るくして寝るのも一方法です。 ●「体の不調を訴える」ときは? ・短時間でよいので、話を聞いてあげましょう。 「守られている」という安心感を与えることができます。 ・必要に応じて、医療機関を受診しましょう。 ●「自分を責める」ときは? ・「 自 分 が 悪 い か ら バ チ が あ た っ た 」 と い う と ら え を す る 子 ど も に は 、 自 然 現象だという事実をきちんと伝え、本人の頑張っているところやよいところ を認めたり、ほめたりしましょう。 ●「災害ごっこをする」ときは? ・ 子 ど も が 心 の 整 理 を し て い る 場 合 が あ る の で 、 止 め さ せ よ う と せ ず 、「 す ごい地震でびっくりして、大変だったよね」等、子どもの気持ちをくみ取っ た言葉掛けをしましょう。 ・子ども自身が辛そうなのにその遊びを止められないときは、子どもの気 持ちをくんだ言葉をかけて、別の遊びに誘ってあげましょう。 ●「小さな子のようにまとわりつく」ときは? ・普段と同じ接し方でよいので、少し時間を割いて相手をしてあげましょう。 甘えることで子どもの心が癒やされて、徐々に元気が回復します。 ●「災害の話を繰り返す」ときは? ・繰り返し話されても「早く忘れなさい」とは言わない方がよいです。 ゆ っ た り と 聴 い て も ら う こ と で 、 子 ど も の 心 の 傷 は 癒 や さ れ ま す 。「 辛 い こ と を思い出して苦しいね」等、子どもの気持ちを受け止めてあげましょう。 ●「むやみにはしゃぐ、何も無かったようにふるまう」ときは? ・どちらの場合も、子どもの小さな心では受け止めきれずにどうにかしよう と 頑 張 っ て い る 姿 で す 。「 大 変 だ っ た ね 」 等 と 言 葉 を か け な が ら 、 見 守 り ま しょう。 ●「ストレス反応の表れ方が人と違うと気にする」ときは? ・ 反 応 の 種 類 や 程 度 が 他 の 人 と 違 う こ と で 、「 自 分 は お か し い 」 と 感 じ る 子 どももいます。 「 人 に よ っ て 違 う の は 当 然 。い ず れ に し て も 長 く は 続 か な い 。」 と伝えましょう。 *何かご心配なことがありましたら、 学校にもご相談ください。