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CSR コミュニケーション ブック

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CSR コミュニケーション ブック
CSR
コミュニケーション
ブック
発行 2014年6月
この報告書は森林保護につながるFSC®認証紙を使用し、
VOC
(揮発性有機化合物)
成分を含まない
『100%』
植物油型インキを使用しています。
JTグループは、
すべてのお客様一人ひとりの
CONTENTS
『かけがえのないひととき』
や
『大切な時間』
を想っています。
心からくつろげる
“ひととき”
、
・
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・
・ 3
トップメッセージ・
本当においしいと思える
“ひととき”
、
地域との共生を目指して・
・
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・
・
・
・
・
・
・
・ 5
充実した人生を送る
“時間”
、
葉たばこ生産地における取り組み・
・
・
・
・
・
・
・13
そんなお客様にとっての
『かけがえのないひととき』
や
地球環境への取り組み・
・
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・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・15
『大切な時間』
を想う企業だからこそ生み出せる価値を、
たばこ事業における取り組み・
・
・
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・
・
・
・
・
・
・19
これからも提供し続けていきたい。
医薬事業における取り組み・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・23
飲料/加工食品事業における取り組み・
・
・25
そして、
すべてのお客様一人ひとりの
こころをより豊かにしていきたい。
人財マネジメント・
・
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・27
JTグループの概要・
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・
・
・29
この冊子について
「CSRコミュニケーションブック」
は、
JTグループの
CSRの取り組みをステークホルダーの皆様にわかり
やすくお伝えするために発行いたしました。
JTグループのグローバルなCSRの取り組みにつきま
しては、
「J Tグループ サステナビリティレポート F Y
2013」
にて紹介しています。詳しくはJTウェブサイト
(www.jti.co.jp/csr)
をご覧ください。
01
JTグループ CSRコミュニケーションブック
JTグループ CSRコミュニケーションブック
02
トップ
メッセージ
JTグループが持つ
多様な力を結集し、
私たちJTグループは
「お客様を中心として、
株主、
従業員、
社会の4者に対する責任を高い次元で
バランスよく果たし、
4者の満足度を高めていく」
という
「4Sモデル」
を経営理念として掲げています。
JTグループのグローバルな成長とともに、
私たちが世界のさまざまな地域で与える影響も拡大
しています。それは、
消費者への配慮はもちろん、
地球環境保全や人権の尊重、
JTグループが事業
を行う地域が直面する課題への対応など、
私たちが負うべき責任の幅が広がっていることを意味
変化に挑戦し続けることで、
します。4Sモデルを基軸にそれらの課題に真摯に取り組み、
社会の持続可能な発展に貢献していく
社会の持続可能な発展に
現在、
JTグループで働く従業員の国籍は110か国以上にのぼります。国籍、
性別、
年齢などに関係
貢献します。
ことこそが、
JTグループに求められるCSRであると考えます。
なく、
多様な人財の力を結集し、
お客様に喜ばれる新たな価値の創造に努めています。特に国内に
おいては、
女性の活躍推進について経営課題の一つとして取り組んでまいります。
私たちが社会的責任を的確に果たしていくためには、
ステークホルダーの皆様との対話を重視
し、
いただいた声を事業活動に反映させていくことが欠かせません。このCSRコミュニケーション
ブックは、
ステークホルダーの皆様に私たちの想いと取り組みをお伝えするために発行しました。
忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸いです。
日本たばこ産業株式会社 代表取締役社長
03
JTグループ CSRコミュニケーションブック
JTグループ CSRコミュニケーションブック
04
地域との
共生を目指して
被災地復興支援に
継続的に取り組んでいます
農業再生に向けて自社開発米を寄贈
2 011年12月、
JTは被災地の農業復興に向けた支援として、
東日本大震災で
特に被害が大きかった地域の一つ、
岩手県陸前高田市に、
新種米
「いわた13号」
の種もみとその使用権を寄贈しました。後に公募によって
「たかたのゆめ」
と名付
けられたこの米は、
岩手県の気候風土に適しており、
病気に強く、
農薬の散布を
少なくできるのが特長です。
寄 贈以 降 、
1軒の農 家の方の手で始まった 原 種栽培を、品 種開 発に携
わったJT社員が何度も現地を訪れサポートしてきました。2013年には12軒の
農家が栽培に参入し、
「たかたのゆめ」
は東北復興の象徴として全国の市場へと
展開されることになりました。甘みと粘りのある食味を強みに、
2014年は150
トンの収穫を目指し、
一般販売を含めさらなる商品展開が検討されています。
新たな特産品として全国に発信されることで生産者の方々が励みに感じ、
農業
再生の足がかりになるよう、
JTは今後も支援を続けていきます。
被災地で活動するNPOを支援
JTは、
長年取り組んできた
「JT NPO助成事業」
の中で、
東日本大震災発生
以降、被災地支援に関する活動を助成してきました。しかし、
被災地の復興の
ためにさらなる支援が求められている状況を踏まえ、
この被災地支援枠を独立
させ、
岩手県・宮城県・福島県を対象に
「東日本大震災復興支援 JT NPO応援プ
ロジェクト」
を2013年に創設しました。これは、
認定特定非営利活動法人日本
NPOセンターの
「東日本大震災現地NPO応援基金
(特定助成)
」
への寄付を通し
て、被災地域の多様な期待や希望に応えてきた民間非営利組織の安定的な
活動展開を支えるものです。被災地の関係者や外部有識者などから構成され
る選考委員会を通じて選出した団体に対し、
1件あたり300∼500万円を助成
します。
初年度となる2013年度は3回の募集を行い、
17団体に総額約6,940万円の
助成を開始しました。被災地が明るい未来に向けて踏み出すことができるよう、
復興活動に取り組む人々への支援を引き続き実施していきます。
05
JTグループ CSRコミュニケーションブック
JT NPO応援プロジェクト助成団体
「生活支援プロジェクトK」
JTグループ CSRコミュニケーションブック
06
地域との
地域とともに、
森を育て守っています
共生を目指して
全国に広がる森林保全活動
「JTの森」
JTグループは、
事業活動において葉たばこ、
紙、
野菜、
茶葉などを原材料として使用しており、
事業を支える自然の恵みに
対する感謝の想いと企業の社会的責任の観点から、
森林保全活動
「JTの森」
に取り組んでいます。
「JTの森」
は国内各地の森林
を一定期間借り受け、
専門家や地元の方々との対話を重ねながら、
森づくりに必要な手入れを支援するしくみです。
2005年に開始して以来、
活動の場は徐々に広がり、
現在では社有林を含め全国9か所で豊かな森づくりに向けて活動してい
しゃこたん
ます。2010年以降は、
重富
(鹿児島県)
での生態系フィールド調査をもとにした
「生物多様性保全計画」
の策定や、
積丹
(北海道)
における海を育む水源の森づくりなどにも取り組んでいます。また、
毎年春と秋の
「森づくりの日」
には、
JTグループ従業員とそ
の家族が集まり、
地元の方々と一緒になって森林保全活動を行うことで交流の機会としています。
地域の特性に合わせた森づくりの取り組み
2013年には鶴岡
(山形県)
、
ゆのまえ
(熊本県)
、
中津川
(岐阜県)
が協定期間の満了を迎え、
それぞれ次の5年間の取り組みを
開始しました。
鶴岡では海岸防砂林としてのさらなる機能の発揮のため、
植栽や外来植物の除去などを継続していくとともに、
野鳥類の
生息にも配慮した環境保全林として整備
を行い、
環境教育の場として積極的に活
しゃこたん
(北海道)
積丹
用していく予定です。ゆのまえでは、
新た
に加わった区域で間伐を中心とした森林
整備活動を行います。また1期目の整備
(岐阜県)
中津川
により保育から利用へと転換した区域で
(山形県)
鶴岡
は、循環可能な森林へと誘導していく
ための成熟木の伐採や利用間伐を進め
ます。中津川では、
JTによる森林保全活
ち づ
(鳥取県)
智頭
(山梨県)
小菅
動が一つの契機となり、
地元ボランティア
による里山再生の取り組みも始まりま
した。
(熊本県)
ゆのまえ
なか へ ち
(和歌山県)
中辺路
今後も自治体を含めた地域の皆様
の協力を得ながら、
森づくりを進めていき
ます。
07
JTグループ CSRコミュニケーションブック
(鹿児島県)
重富
な は
り
(高知県)
奈半利
JTグループ CSRコミュニケーションブック
08
地域との
共生を目指して
全国各地でさまざまな
社会貢献活動を実施しています
次世代で活躍する人財輩出を支援
JTグループでは、
将来多様な分野で活躍する次世代の人財を数多く輩出した
いという想いのもと、
国内における高等教育の機会均等確保を目指し、
2013年
に
「JT国内大学奨学金」
を創設しました。経済的理由により大学進学が難しい
優秀な学生に対し、
奨学金による支援を行うものです。給付は2014年春の大学
入学者より開始し、
安心して学業に専念できる環境を提供します。また、
アジア
から来日し国内大学院で学ぶ私費留学生への奨学金制度を17年間にわたり
運営しています。
アジア諸国からの留学生
(JTアジア奨学金制度)
地域とともに豊かな心を育む活動
JTグループでは、
人々の豊かな心を育む活動にも力を入れています。公益財団
法人アフィニス文化財団による国内プロオーケストラ・メンバーのための
「アフィ
ニス夏の音楽祭」
の開催など、
クラシック音楽を中心とした文化・芸術活動や、
各界の著名人を講師に招く文化講演会
「JTフォーラム」
の開催、
生命を考える楽
しさを伝える
「JT生命誌研究館」
の運営なども行っています。その他、
バレーボー
ルチームのJTサンダーズ
(男子)
、
JTマーヴェラス
(女子)
は、
地域のスポーツ振興
各地で
「バレーボール教室」
を開催しています。また、
『将棋で
と発展を目指して、
JT生命誌研究館 生命誌の階段
「ココロ」
を育てたい。
』
をテーマに、
全国の主要都市で
「将棋日本シリーズ JTプ
ロ公式戦/テーブルマークこども大会」
を実施しています。
ひろえば街が好きになる運動
ごみを
「ひろう」
という体験を通じて
「すてない」
気持ちを育てたいという想いで、
「ひろえば街が好きになる運動」
を全国47都道府県で行っています。各地の自治
体、
企業、
学校、
さまざまな団体やボランティアの方々と協力して実施しており、
2014年3月末までの実施回数は1,580回以上、
参加者は148万人を上回り、
参加
Photo: K.Miura
09
JTグループ CSRコミュニケーションブック
団体は約3,170団体、
集めたごみの総量は約740トンになりました。
ひろえば街が好きになる運動
JTグループ CSRコミュニケーションブック
10
地域との
共生を目指して
世界各地のニーズにあわせた
活動を展開しています
サポートを必要とする人々を支援
海外では、
海外たばこ事業を担うJTインターナショナル
(JTI)
が中心となり、
経済面・生活面でサポートを必要とする人々に対するさまざまな支援を行ってい
ます。
例えばスイスでは、
スーパーマーケットやレストランから提供された食料品を、
必要としている人に配布する団体をサポートしています。ここで配布に携わる
人々もまた、
職を失い生活の支援を要していましたが、
この活動によって働く機
会を得るとともに食品業界で働くための技能を身につけることが可能となって
食料品の配布に携わる人々
います。
文化・芸術活動の発展に寄与
JTIは、
より多くの人が文化・芸術に触れる機 会を得られるよう、
世界各地で
取り組みを展開しています。例えば、
ルーブル美術館
(パリ)
、
プラド美術館
(マド
リッド)
、
アムステルダム国立美術館
(アムステルダム)
、
王立芸術院(ロンドン)
、
王 立ヒベルニア・アカデミー
(ダブリン)
、
スカラ座
(ミラノ)
など、
世界の名だたる
美術館や劇場を支援しています。また、
さまざまな国における現代美術の支援に
王立芸術院
も力を入れています。
被災地支援を行うJTI財団
2001年に創設されたJTI財団は、
各国政府やNGOと協働しながら世界中で
被災地支援を行っています。
15か国で18の協力団体が行う25のプロジェクトを支援しました。
2013年には、
スーダンの洪水で被災した人々へのテントの提供、
タイからミャンマーへ戻る難民
フランスのNPO
“petits frères des Pauvres”
の活動
photo of Sylvain Patry
11
JTグループ CSRコミュニケーションブック
への安全な飲料水の提供、
フィリピンの台風被災者への自宅修復キットと清掃
道具の提供など、
必要に応じて支援の幅を広げています。
©Habitat for Humanity International
フィリピンの台風での復興支援
JTグループ CSRコミュニケーションブック
12
葉たばこ生産地に
おける取り組み
葉たばこ生産地の課題に
地域の人々とともに取り組みます
コミュニティによる森づくりを支援
JTグループでは、
たばこの原料である葉たばこを海外からも多く調達してい
ます。高品質な原料を安定的に仕入れるためには、
生産地の社会的課題に地域
の人々とともに取り組むことが重要であると考えています。
現在マラウイ・タンザニア・ザンビアで、
植林/森林保全活動を進めています。
アフリカで家庭用燃料とされる木材は、
収穫後の葉たばこの乾燥にも用いられ
ており、
森林伐採による森林破壊が懸念されています。地域の人々が生活に必
要な木材を自分たちで植林し、
育てた樹木を利用できるよう支援することで森
苗の生産
林再生を促します。また、
省エネ型葉たばこ乾燥施設や燃焼効率の高いかまど
の普及により、
木材使用量そのものの削減にも取り組んでいます。
より良い労働環境を目指したプログラム
小規模な農家が多い葉たばこ生産地では、
ときに児童労働が重大な問題と
なります。JTグループでは、
2012年よりNGOや国際労働機関
(I LO)
と協働し、
子どもたちが教育を受けられる環境を整備することで児童労働をなくすことを
目指すARISE※プログラムを開始しました。家族が子どもたちの労働力に頼ら
ずとも生活していけるよう、
職業訓練の機会提供など生活基盤の強化にも取り
葉たばこの乾燥風景
組むこのプログラムは、
現在マラウイ・ブラジル・ザンビアで展開しています。
また、
2013年には、
葉たばこの専門的知識をもつ従業員が直接契約を結んで
いる農家を訪れた際に、
労働環境や条件が適正であるかなどを観察し、
農家とと
もに改善を目指すKnow Your Growerプログラムを、
ブラジルとセルビアで試
験的に導入しました。今後はこの2か国での本格的導入を目指すとともに、
実施
対象国の拡大も検討しています。本プログラムを通して、
現地の課題とその背景
を把 握することで、
より良い労働環境を実現するための支援につなげたいと
考えています。
※ARISE: Achieving Reduction of Child Labor in Support of Education
13
JTグループ CSRコミュニケーションブック
ARISEプログラム
JTグループ CSRコミュニケーションブック
14
地球環境への
取り組み
長期計画のもと、
地球温暖化の原因となる
温室効果ガスの削減に努めます
工場・オフィスにおける省エネ推進
気候変動への対応は、
地球環境保全に取り組む上で喫緊の課題です。JT
グループでは2014年に
「JTグループ環境長期計画」
を定め、
グループ全体での
温室効果ガス排出量を2020年までに2009年比で20%削減することを目標に
掲げています。
再生可能エネルギーの活用
(東海工場の太陽光パネル)
多くのエネルギーを必要とする製造工場では、
省エネ効果の高い設備への
更新を順次進めています。また、
エネルギー使用状況を
「見える化」
し、
設備稼働
状況を最適化することで、
無駄なエネルギー使用を抑制しています。
オフィスや研究所でも同様に設備を見直すほか、
室内の温度設定を控えめに
し、
クールビズやウォームビズを推進しています。さらに、
一部の拠点では太陽光
発電でつくった電気を照明などに利用しています。
事業活動のおよぶすべての過程で温室効果ガスを削減
輸送にかかるエネルギー削減のため、
JTグループでは早期から配送用トラッ
クの小型化や低燃費車両への切り替えを進めてきました。長距離輸送では、
ヒートアイランド現象の緩和と
省エネルギーへの取り組み
(TSネットワーク名古屋支店の屋上緑化)
環境にやさしい鉄道輸送などへのモーダルシフトを行っており、
国土交通省より
「エコレールマーク取組企業」
として認定されています。荷物の積載率の向上や
エコドライブなど、
日々の地道な取り組みによっても環境負荷低減を目指して
います。一方、
商品販売時においても温室効果ガスの排出量を削減するため、
飲料事業では省エネ型の自動販売機の導入を推進しています。
「JTグループ環境長期計画」
のもと、
今後は取り組み対象を原材料調達から
製品が消費されるまでのすべての過程へと拡大し、
排出量を把握した上で削減
策を講じていきます。
15
JTグループ CSRコミュニケーションブック
輸送における取り組み
(ジャパンビバレッジグループの配送用小型トラック)
JTグループ CSRコミュニケーションブック
16
地球環境への
取り組み
かけがえのない地球の環境を守るため、
資源の有効利用に取り組みます
3Rで廃棄物を抑制
限られた資源を大切に活用するため、JTグループでは「3R:Reduce(リ
デュース・排出抑制)
、
Reuse
(リユース・再使用)
、
Recycle
(リサイクル・再資
源化)
」
を推進しています。
3Rを推進するための分別ボックス
製造工場では、
原料の輸送用梱包材などの再使用に継続して取り組んで
います。また、
商品の容器・包装を改善し、
その使用量を削減することで、
お客
様のもとで生じる廃棄物の削減にも寄与しています。
飲料自動販売機のオペレーターであるジャパンビバレッジグループでは、
使用済み容器の適切な処理とリサイクルのため、2003年より業界初となる
飲料容器再資源化工場
「リサイクル・プラザJB」
を運営しています。
あらゆる段階で水使用量を削減
リサイクル・プラザJB
水資源の重要性に着目し、
水使用量の削減と再利用にも力を入れています。
製造工場では水の使用方法や設備を継続的に見直すとともに、
流量計の設置に
よる
「見える化」
を行った上で無駄のない最適な流量へと調整しています。また、
研究所やオフィスでも日常の水使用量を抑えられるよう、
節水型自動水栓の導
入やトイレの洗浄水量の節減、
再生水の利用に取り組んでいます。
2014 年に定めた
「J Tグループ環境長期計画」
においては、
原材料調達から
製品が消費されるまで、事業が水資源に与える影響を評価の上、
それぞれの
地域の課題に適した活動を展開していくことを方針に据えています。
17
JTグループ CSRコミュニケーションブック
うどん製造工程
JTグループ CSRコミュニケーションブック
18
たばこ事業に
おける取り組み
たばこを吸われる方と吸われない方が
協調して共存できる社会を目指しています
より良い分煙環境づくりに注力
JTでは
「たばこを吸われる方にとっても、
吸われない方にとっても、
さまざまな
選択肢が揃っていること、
そしてそれらを自由に選べる環境であること」
がより
良い分煙社会であると考えています。
そのための最適な分煙環境づくりとして、
法令や条例を遵守しながら培って
きたノウハウを活かし、
企業や自治体の方々との協働による喫煙スペースの設置
活動や、
分煙に関するさまざまなご相談にお応えする
「分煙コンサルティング
活動」
を行っています。
また、
ウェブサイトでは、
分煙の基礎知識から分煙アイテムや実例のご紹介、
たばこの店頭表示を自分で作れるコンテンツなど、
分煙に関するさまざまな情報
を提供しています。
喫煙マナー向上のための活動
たばこを吸われる方と吸われない方が共存できる社会の実現のためには、
たば
こを吸われる方自身のマナー向上も欠かせません。JTでは、
「あなたが気づけば
マナーは変わる」
というキャッチコピーのもと、
新聞・雑誌や交通広告、
喫煙所
ポスターなどを通して身近な喫煙マナーを数多く紹介し、
たばこを吸われる方々
に周囲の方々への思いやりをお願いしています。
19
JTグループ CSRコミュニケーションブック
マナー広告
JTグループ CSRコミュニケーションブック
20
未成年者にはたばこを購入させない、
喫煙させない社会づくりに取り組んでいます
たばこ事業に
おける取り組み
社会と連携して未成年者の喫煙を防止
喫煙は、
健康に関する情報を認識した上で、
大人としての判断で決めていた
だくものです。心身が発達過程である未成年者は、
決して喫煙すべきではなく、
また未成年者の喫煙は法律によって禁じられています。未成年者の喫煙問題
は、
たばこ業界だけで解決できるものではなく、
家庭教育を含めて社会全体で
意識を高めて取り組んでいかなければなりません。JTでも、
企業としての社会
的責任を果たす観点から、
関係団体との連携を強めてきました。各地域のたば
こ販売組合や自治体、
警察などとともに
「未成年者喫煙防止対策協議会」
や啓発
地域における未成年者喫煙防止活動
キャンペーン、
講習会などを実施しています。
たばこ業界全体でのさまざまな取り組み
一般社団法人日本たばこ協会
(TIOJ)
では、
各関係団体と協力し、
毎年7月を
「未成年者喫煙防止強化月間」
として、
未成年者の喫煙防止を訴えるポスターや
ステッカーの配布などを行っており、
会員であるJTも積極的に参加しています。
また、
全国たばこ販売協同組合連合会でも、
店頭での
「愛の一声運動」
を推進す
るほか、
強化月間には全国主要都市でチラシの配布などを行っています。
未成年者が自動販売機でたばこを買うことを防ぐため、
たばこ業界では2008
年から、
成人のみに発行されるIDカード
「taspo」
(タスポ)
を使った成人識別たば
一般社団法人日本たばこ協会 未成年者喫煙防止ポスター
21
JTグループ CSRコミュニケーションブック
未成年者喫煙防止強化月間ロゴ
こ自動販売機を導入しています。
JTグループ CSRコミュニケーションブック
22
医薬事業に
おける取り組み
高いレベルで規律を守り、
患者様の立場にたって医薬品を提供します
画期的な新薬の創出で世界に貢献
医薬事業では
「世界に通用する画期的なオリジナル新薬の創出」
をミッションに掲げ、
その実現に向けて歩みを進めています。
医薬品は、
病気で苦しまれている患者様にとって欠かすことのできないものです。世界の多くの患者様を救う新薬を生み出し、
一日でも早くお届けすることで、
「JTが創ったこの薬があってよかった」
と思っていただけるよう、
日々研究開発に力を尽くしてい
ます。
私たちが行うのは人の生命に直結した事業であり、
そこには強い責任感と高度な倫理観、
使命感が欠かせません。新薬の
開発にあたっては、
法令・基準を遵守することはもちろん、
より厳しい社内の目で業務が適切に行われているか確認しています。
医療関係者や患者様とのコミュニケーションを重視
医薬品の適正な使用のため、
品質や有効性、
安全性についての情報は極めて重要となります。JTグループの医薬品の製造・
販売を担う鳥居薬品では、
高度な知識とスキルを身につけたMR
(医薬情報担当者)
を通して医薬品に関する情報を医療関係者
に提供しています。また、
市販後も副作用や有効性のデータを収集し分析・評価することで、
既存の薬がより安全で効果的に
使用いただけるよう取り組んでいます。さらに、
より良い医薬品づくりのため、
医療
ニーズに応じて製剤の形状を見直すなど、
患者様の立場にたったQOL
(生活の
質)
向上や医薬品の提供に取り組んでいます。
実験・研究における倫理的配慮
医薬品の開発では、
薬の安全性や有効性を確認するための動物実験やヒト
試料を用いた実験が必要不可欠です。JT医薬総合研究所においては、
科学的
合理性に基づくとともに、
動物の生命・人の尊厳を尊重し、動物福祉・個人情報
管理を常に念頭に置いて、
適正な実施に努めています。動物実験については、
法
令などに則って社内規則を定め、
動物実験および飼養を適正に行っています。
同委員会において動物実験計画が3R※の考え
また、
動物実験委員会を設置し、
方に基づき適正なものであるかを審査しています。臨床研究については、
「臨床
研究に関する倫理指針」
に則って、
臨床研究倫理審査委員会を設置するととも
に、
ヒトゲノム・遺伝子解析研究については、
「ヒトゲノム・遺伝子 解析研究に関
する倫理指針」
に則って、
ヒトゲノム・遺伝子解析研究倫理審査委員会を設置し、
研究内容の倫理的、
科学的妥当性の審査に取り組んでいます。
※3R: Replacement
(動物を用いない代替試験法)
、
Reduction
(使用する動物を必要最小
限にする)
、
Refinement
(動物に無用の苦痛を与えない)
23
JTグループ CSRコミュニケーションブック
JTグループ CSRコミュニケーションブック
24
飲料/加工
食品事業に
おける取り組み
「いちばん大切な人に食べてもらいたい」
という想いで安心してお召し上がりいただける
商品づくりに取り組んでいます
安全で高品質な商品の提供
JTグループの飲料事業と加工食品事業では、
「 フードセーフティ
(Food
Safety)
「
」フードディフェンス
(Food Defense)
「
」フードクオリティ
(Food
Quality)
「
」フードコミュニケーション
(Food Communication)
」
の4つの視点
のもと、
安心・安全で高品質な食の提供に取り組んでいます。
原料調達から食卓に上るまでのリスクを最小化するため、
国際規格に基づく
食品安全マネジメントシステムの導入を進めています。テーブルマークでは自社
グループと生産委託先のすべての冷凍食品工場でISO22000を取得してい
ます。さらに、
同社の魚沼水の郷工場では、
商品一つひとつの生産履歴を追跡
できるトレーサビリティシステムを導入し、
原材料や製造ラインに関する情報を
正確に把握しています。
お客様の声を活かした商品づくり
JTグループでは、
商品に関する情報をお客様にわかりやすくお伝えした上で、
お客様からいただく声を積極的に商品づくりに反映させることを重視してい
ます。飲料事業部は、
ペットボトルの廃棄時に、途中でラベルが切れてしまう
というお客様の声をもとに、
2014年よりミシン目の入れ方を改善しました。
お客様相談センターなどに寄せられたご意見・ご指摘は、
関係部門にフィード
バックし共有することで、
新たな商品開発や品質向上に活かしています。また、
より良いお客様 対応を目指し、
国際規格ISO1000 2「苦情対応マネジメント
システム」
に準拠したシステムの運用を行っています。
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JTグループ CSRコミュニケーションブック
改善前
改善後
上部だけにミシン目を入れることにより、
ラベルを
はがしやすくなった
JTグループ CSRコミュニケーションブック
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人財
マネジメント
多様な人財を活かし、
豊かな個性を変化に挑む力に変えていきます
従業員一人ひとりの個性を尊重
世界70か国以上で事業を行うJTグループを構成するのは、
110か国以上の
国籍を持った多くの従業員です。私たちは、
従業員一人ひとりを尊重し、
人種や
国籍、
信条、
宗教、
性別、
障がいの有無などによる差別を行わないことを普遍的
原則としています。さまざまな個性・価値観こそが多彩な意見やアイデアを
生み出し、
グループの競争力を高めることを認識し、
人財マネジメントでは次の
4つの基本方針を掲げています。
1.全てのJTグループ社員に成長の機会を提供します。
2.透明性の高いルール/基準を策定します。
3.公正な処遇を行います。
4.多様性を尊重し、
人財を広く求めます。
この方針のもと、
従業員それぞれの能力をJTグループの資産として考え、
多岐
にわたる人財育成プログラムを通じてスキル向上を支援しています。
働きやすい職場環境の提供
多様な人財が、
それぞれの持つ個性や価値観、
能力を十分に発揮し、
活き活き
と働くことのできる職場環境を提供するために、
JTグループではさまざまな取り
組みを進めています。女性の活躍についても経営課題の一つとして取り組ん
でいます。
また、
さまざまな従業員が安心して、
働き甲斐をもって仕事ができる環境づく
りのため、
対話を重視しています。JTグループでは、
定期的に従業員意識調査を
実施し、
対象者の95%以上から回答を得ています。調査から抽出された課題に
適切に取り組みつつ、
会社と従業員の双方向のコミュニケーションを今後も
継続していきます。
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JTグループ CSRコミュニケーションブック
JTグループ CSRコミュニケーションブック
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JTグループの概要
(2014年3月末現在)
日本たばこ産業株式会社
(JT)
[ 主要グループ企業 ]
国内たばこ事業
[ 設立 ]
TSネットワーク
(株)
、
ジェイティ物流
(株)
、
日本フィルター工業
(株)
、
富士フレーバー
(株)
、
ジェイティエンジニアリング(株)
1985年4月1日
[ 資本金 ]
海外たばこ事業
1,000億円
[ 本社所在地 ]
〒105 -8422 東京都港区虎ノ門二丁目2番1号
[ 従業員数 ]
JT International S.A.、
Gallaher Ltd.、
JTI Marketing and Sales CJSC、LLC Petro、
Liggett-Ducat CJSC、JT International Germany GmbH、
JTI Tütün Urunleri Sanayi A.S.、JTI-Macdonald Corp.
医薬事業
連結:51,563人
単体:8,774人
鳥居薬品
(株)
、
Akros Pharma Inc.
飲料事業
[ 代表取締役社長 ]
ジェイティ飲料
(株)
(
、株)
ジャパンビバレッジホールディングス
小泉 光臣
加工食品事業
テーブルマーク
(株)
[ 事業別構成比 ]
売上収益と事業別構成比
その他
0.6%
(2014年3月期)
[ 売上収益 ]
国内たばこ事業
海外たばこ事業*
7,103
12,700
医薬事業
644
飲料事業
1,845
加工食品事業
1,569
その他
計
*海外たばこ事業は1-12月期
29
(単位:億円)
JTグループ CSRコミュニケーションブック
国内たばこ事業
29.6%
加工食品事業
6.5%
飲料事業
7.7%
23,998
医薬事業
2.7%
(億円)
136
23,998
海外たばこ事業
52.9%
JTグループ CSRコミュニケーションブック
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