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Tivoli IBM Tivoli Asset Management for IT
®
バージョン 7.2.2
アップグレード・ガイド
(IBM WebSphere Application
Server 用)
Tivoli IBM Tivoli Asset Management for IT
®
バージョン 7.2.2
アップグレード・ガイド
(IBM WebSphere Application
Server 用)
本書は、IBM Tivoli Asset Management for IT バージョン 7 リリース 2 モディフィケーション 2、および新しい版
で明記されていない限り、以降のすべてのリリースおよびモディフィケーションに適用されます。
お客様の環境によっては、資料中の円記号がバックスラッシュと表示されたり、バックスラッシュが円記号と表示さ
れたりする場合があります。
原典:
Tivoli IBM Tivoli Asset Management for IT
Version 7.2.2
Upgrading on IBM WebSphere
Application Server
発行:
日本アイ・ビー・エム株式会社
担当:
トランスレーション・サービス・センター
© Copyright IBM Corporation 2009, 2010.
目次
図 . . . . . . . . . . . . . . . . . v
表 . . . . . . . . . . . . . . . . . vii
第 1 章 概要 . . . . . . . . . . . . . 1
Tivoli Asset Management for IT アップグレード・シ
ナリオ . . . . . . . . . . . . . . . . 1
ハードウェア要件とソフトウェア要件 . . . . . . 3
第 2 章 アップグレードの計画 . . . . . 11
管理ワークステーション . . . . . . . . . .
プリアップグレード・タスクの実行 . . . . . .
Tivoli Asset Management for IT のバックアップ . .
IBM Tivoli Asset Management for IT 7.2.2 へのアッ
プグレード前の ejb-jar.xml および
ibm-ejb-jar-bnd.xmi ファイルの変更 . . . . .
11
12
13
14
15
第 3 章 アップグレードの準備 . . . . . 19
製品メディアおよびランチパッド . . . . . . .
ランチパッドの開始 . . . . . . . . . .
始める前に . . . . . . . . . . . . .
ポート 50000 可用性のチェック . . . . .
システム・ディレクトリーへのアクセス . . .
ファイアウォールの無効化 . . . . . . .
必須の Rational Portfolio Manager ビルド・パ
ッケージがインストールされていることの確認
ulimit の設定 . . . . . . . . . . . .
交換サイズの設定 . . . . . . . . . .
共用メモリーの設定 . . . . . . . . .
リモート構成の使用可能化 . . . . . . .
19
21
23
23
23
24
24
24
25
25
25
第 5 章 アップグレードの実行 . . . . . 31
第 6 章 プロセス・ソリューション・イン
ストーラーを使用したアップグレード . . 39
第 7 章 アップグレード Integration
Composer . . . . . . . . . . . . . 41
41
42
44
45
46
48
50
50
50
51
52
52
53
第 8 章 IBM Tivoli Asset Management
for IT for Service Providers の使用可
能化 . . . . . . . . . . . . . . . . 55
第 9 章 アップグレードの確認 . . . . . 59
第 10 章 インストール・プロパティー
環境データの更新 .
第 4 章 管理ワークステーションからのプ
ロセス・ソリューション・デプロイメント
の管理 . . . . . . . . . . . . . . . 29
IBM Tivoli Integration Composer の概要 . . . . .
ハードウェア要件とソフトウェア要件 . . . . .
アップグレード時に名前変更される統合アダプター
のデータ・スキーマ . . . . . . . . . . .
アップグレードの前提条件 . . . . . . . . .
IBM Tivoli Integration Composer アップグレードの実
行 . . . . . . . . . . . . . . . . .
ランチパッドを使用した IBM Tivoli Integration
Composer のアップグレード . . . . . . . .
UNIX オペレーティング・システム上でのコンソ
ール・モードでの IBM Tivoli Integration
Composer のアップグレード . . . . . . . .
アップグレードの確認 . . . . . . . . . . .
ポストアップグレード・タスク . . . . . . . .
startFusion ファイルのメモリー割り振りを変更
する (オプション) . . . . . . . . . . .
commandLine ファイルのメモリー割り振りを変更
する (オプション) . . . . . . . . . . .
Integration Composer のアンインストール . . . .
Windows オペレーティング・システムでの
Integration Composer のアンインストール . . .
UNIX オペレーティング・システムでの IBM
Tivoli Integration Composer のアンインストール .
.
.
.
.
.
.
.
.
.
61
.
. 76
第 11 章 ポスト・アップグレード・タス
ク . . . . . . . . . . . . . . . . . 79
レポートのポストインストール・タスク . . . . .
レポート設計ファイルのインポート . . . . .
製品における新しいスキンのサポート . . . . .
スキンをグローバルに適用する . . . . . . .
特定のアプリケーションに新しいスキンを適用す
る . . . . . . . . . . . . . . . .
79
79
80
80
81
第 12 章 アップグレードのトラブルシュ
ーティング . . . . . . . . . . . . . 83
製品デプロイメントの一般的なトラブルシューティ
ング . . . . . . . . . . . . . . . . .
ミドルウェア・インストール・プログラムのトラ
ブルシューティング機能 . . . . . . . . .
プロセス・ソリューション・インストール・ログ
単一の管理ワークステーションで複数の IBM
Service Management 製品をアップグレードしている
ときにエラー CTGIN2371E が発生する場合 . . .
83
87
88
92
第 13 章 1 つの管理ワークステーション
を使用した複数の製品インストールの実行 95
46
特記事項 . . . . . . . . . . . . . . 99
© Copyright IBM Corp. 2009, 2010
iii
商標
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
. 100
索引 . . . . . . . . . . . . . . . 103
iv
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
図
© Copyright IBM Corp. 2009, 2010
v
vi
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
表
1.
2.
Integration Composer 7.2.2 の統合アダプターの
デフォルトのデータ・スキーマ名 . . . . . 45
インストール・プロパティー . . . . . . . 61
© Copyright IBM Corp. 2009, 2010
3.
プロセス・ソリューション・インストール・ロ
グ . . . . . . . . . . . . . . . . 89
vii
viii
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
第 1 章 概要
IBM® Tivoli® Asset Management for IT は、単一の共通プラットフォーム上で作成さ
れた、包括的な製品スイートです。この製品は、拡張エンタープライズ資産管理機
能とサービス管理機能の組み合わせにより、資産管理戦略の効果を強化します。
Tivoli Asset Management for IT には、拡張された IT 資産管理、サービス・マネー
ジメント、およびフル機能のサービス・デスクが含まれています。これらはすべ
て、IT Infrastructure Library® (ITIL®) ガイドラインに基づいたものです。製品はス
タンドアロン・ソリューションとして独立して実装することも、他の製品と共にデ
プロイすることもできます。このソリューションにより資産管理が強化され、製
造、設備、輸送、および IT 資産のサービス・パフォーマンスを確保することがで
きます。
IBM Tivoli Asset Management for IT for Service Providers はオプションの請求可能
コンポーネントであり、計画、調達、デプロイメント、および保守からライフ・サ
イクルの最後に達し処分するまでの、IT 資産および顧客に関する技術的情報と財務
情報を収集、統合し、維持する機能をサービス・プロバイダーに提供します。
Tivoli Asset Management for IT アップグレード・シナリオ
IBM Tivoli Asset Management for IT インストーラーを使用して Tivoli Asset
Management for IT のデプロイメントをバージョン 7.2.2 にアップグレードするこ
とができます。
Tivoli Asset Management for IT インストーラーは、新規の Tivoli Asset
Management for IT インスタンスをインストールするか、既存の (検出された) イン
スタンスを上位バージョンにアップグレードすることができます。アップグレー
ド・パスに応じて、Tivoli Asset Management for IT または Tivoli Asset
Management for IT for Service Providers のいずれかのランチパッドを使用します。
Tivoli Asset Management for IT 7.1.x のバージョン 7.2.2 へのア
ップグレード
Tivoli Asset Management for IT 7.2.2 インストーラーは、以下のアクションを実行
します。
v 既存のデータベースの再利用
v 既存のアプリケーション・サーバーの再利用
v Maximo® Base Services のバージョン 7.1.1.7 へのアップグレード
v Tivoli Asset Management for IT 7.2.2.0 へのアップグレード
31 ページの『第 5 章 アップグレードの実行』の手順に従ってください。
© Copyright IBM Corp. 2009, 2010
1
Tivoli Asset Management for IT 7.2.x のバージョン 7.2.2 へのア
ップグレード
Tivoli Asset Management for IT 7.2.2 インストーラーは、以下のアクションを実行
します。
v 既存のデータベースの再利用
v 既存のアプリケーション・サーバーの再利用
v Maximo Base Services のバージョン 7.1.1.7 へのアップグレード
v Tivoli Asset Management for IT 7.2.2.0 へのアップグレード
31 ページの『第 5 章 アップグレードの実行』の手順に従ってください。
Tivoli Asset Management for IT 7.1.x の Tivoli Asset
Management for IT for Service Providers 7.2.2 へのアップグレ
ード
Tivoli Asset Management for IT 7.2.2 インストーラーは、以下のアクションを実行
します。
v 既存のデータベースの再利用
v 既存のアプリケーション・サーバーの再利用
v Maximo Base Services のバージョン 7.1.1.7 へのアップグレード
v Tivoli Asset Management for IT 7.2.2.0 へのアップグレード
v Tivoli Asset Management for IT for Service Providers フィックスパック 7.1.1.2
へのアップグレード
31 ページの『第 5 章 アップグレードの実行』の手順に従ってから、 55 ページの
『第 8 章 IBM Tivoli Asset Management for IT for Service Providers の使用可能
化』の手順に従ってください。
Tivoli Asset Management for IT for Service Providers 7.2.2 へ
の Tivoli Asset Management for IT for Service Providers 7.2.1
のアップグレード
Tivoli Asset Management for IT 7.2.2 インストーラーは、以下のアクションを実行
します。
v 既存のデータベースの再利用
v 既存のアプリケーション・サーバーの再利用
v Maximo Base Services のバージョン 7.1.1.7 へのアップグレード
v Tivoli Asset Management for IT 7.2.2.0 へのアップグレード
v Tivoli Asset Management for IT for Service Providers フィックスパック 7.1.1.2
へのアップグレード
31 ページの『第 5 章 アップグレードの実行』の手順に従ってから、 55 ページの
『第 8 章 IBM Tivoli Asset Management for IT for Service Providers の使用可能
化』の手順に従ってください。
2
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
関連資料
19 ページの『製品メディアおよびランチパッド』
IBM Tivoli Asset Management for IT は前提条件ミドルウェア、クイック・スター
ト・ガイド、および製品コードを含む 1 組の DVD で出荷されています。オプショ
ンで購入可能なコンポーネントである IBM Tivoli Asset Management for IT for
Internal Service Providers および IBM Tivoli Asset Management for IT for Service
Providers も、DVD で出荷されます。 また、IBM Passport Advantage® から、これ
らと同じイメージを含む製品ファイルを ダウンロードすることもできます。ランチ
パッド は、 アップグレード・プログラムと 製品情報のコレクションを起動するた
めの、一元管理されたインターフェースとして機能します。
ハードウェア要件とソフトウェア要件
IBM Tivoli Asset Management for IT は、連携して強力なリソースおよびプロセス
管理システムを形成する一連のコンポーネントおよび製品で構成されています。
Tivoli Asset Management for IT インストール・プログラム、プロセス・マネージャ
ー・インストール・プログラム、およびミドルウェア・インストール・プログラム
は、Tivoli Asset Management for IT アーキテクチャーを形成する IBM 製品のイン
ストールおよび構成を行います。既に企業内にデプロイされ (ていて、最低限のリ
リース・レベル要件を満たし) ている可能性がある一部の IBM 製品は、製品が
Tivoli Asset Management for IT デプロイメントの一部になるように、製品のインス
トール・プログラムによって構成できます。場合によっては、以前にデプロイした
他のベンダー製の製品を Tivoli Asset Management for IT と組み合わせて使用でき
るように、インストール・プログラムで構成することもできます。
以下に示す IBM 以外の製品の前提条件は、この情報を公開した時点で有効だった
ものです。ただし、IBM 以外の製品の前提条件に関する最新の情報については、該
当製品の資料を参照してください。
重要: Tivoli Asset Management for IT 自体はトルコ語をサポートしますが、インス
トール・プログラムはトルコ語をサポートしていません。さらに、Tivoli Asset
Management for IT のインストール前後では、管理ワークステーションをトルコ語
ロケールに設定することは絶対にしないでください。Tivoli Asset Management for
IT を正常にインストールした後は、言語パック・インストール・プログラムを使用
して、基本言語または追加言語のいずれかにトルコ語を設定して構いません。ただ
し、管理ワークステーションは、将来的な製品デプロイメント・アクションに対応
できるように、トルコ語以外のロケール設定のままにする必要があります。
Tivoli Asset Management for IT は、IPv6 ネットワークでのデプロイメントをサポ
ートしています。ミドルウェア・インストーラーおよび製品インストーラーは、純
粋な IPv6 環境で使用できます。ただし、すべてのデプロイメント・システムが
IPv6 をサポートしていることが前提です。固有の状態のままでは IPv6 をサポート
していない管理ワークステーション (Microsoft® Windows® XP など) を使用する場
合は、IPv6 と IPv4 の両方を許容する混成環境が必要です。
ハードウェアおよびソフトウェアが以下に説明されているコンポーネントを表示す
るには、以下を参照してください。Tivoli Asset Management for IT のコンポーネン
ト.
第 1 章 概要
3
ブラウザー
v Microsoft Internet Explorer 6 以降。
v Mozilla Firefox 3 (Windows クライアント)
Tivoli Asset Management for IT GUI を実行するすべてのコンピューターに
は、Java™ ランタイム環境 1.5 または 1.6 をインストールする必要があり
ます。
データベース・ソフトウェア製品
サポートされるオペレーティング・システムについては、データベース製品
の仕様を参照してください。例えば、Oracle データベースの情報は、
http://www.oracle.com/technology/products/database/oracle10g/index.html を参照
してください。
v IBM DB2® Enterprise Edition バージョン 9.7 (サポートされているすべて
のオペレーティング・システムおよびプロセッサー・アーキテクチャーが
対象ですが、RHEL 4 および SLES 9 は例外です)。(このデータベース
は、ミドルウェア・インストール・プログラムによってインストールされ
ます)
v IBM DB2 Enterprise Edition バージョン 9.7 for Linux®、UNIX®、および
Windows, フィックスパック 3a32 ビット版の Linux はサポートしていま
せん。
v IBM DB2 Enterprise Edition バージョン 9.1 フィックスパック 8 (32 ビ
ット版の Linux 上)
v IBM DB2 Enterprise Edition バージョン 9.1 for Linux、UNIX、および
Windows フィックスパック 1
v IBM DB2 Universal Database™ 8.2 およびフィックスパック 14
注: DB2 8.2 がサポートされるのは、手動構成シナリオのみです。
v Oracle Database 11g リリース 1
注: Oracle Database 11g リリース 2 は、アップグレードとしてサポート
されています。Tivoli Asset Management for IT (Oracle Database 11g リ
リース 1 付き) のインストール後に、リリース 1 をリリース 2 にアッ
プグレードできます。
v Oracle Database 10g リリース 2
v Oracle Database 10g リリース 1
v Oracle Database 9i リリース 2.9.2.0.8
v Microsoft SQL Server 2008 Standard または Enterprise バージョン。
v Microsoft SQL Server 2005 Service Pack 2 および 3、Standard または
Enterprise バージョン。
注: Microsoft Windows 2008 で Microsoft SQL Server 2005 を使用する場
合は、必ず Service Pack 3 をインストールしてください。
v Microsoft SQL Server 2000 Standard または Enterprise バージョン。
J2EE アプリケーション・サーバー
4
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
J2EE は、WebSphere® Application Server をインストールし、Tivoli Asset
Management for IT を実行するサーバーです。
ハードウェア要件
v 2 から 4 個の専用プロセッサー
v プロセッサーごとに 4 GB RAM
v Maximo Base Services および Java/Web Server コンポーネント用
に 20 GB 以上のディスク・スペース(11GB)
ソフトウェア
ミドルウェア・インストール・プログラムは、手動でのデプロイメ
ントが指定されていない限り、以下のプラットフォームでミドルウ
ェアの自動デプロイメントをサポートしています。
v アプリケーション・サーバー: IBM WebSphere Application Server
6.1.0.23。WebSphere Application Server 6.1.0.23 でのインストール
時の偶発的なエラーも参照してください。
重要: WebSphere Application Server Network Deployment 6.1 を
SUSE Linux Enterprise Server 11 にインストールする場合は、製
品フィックスパック 27 またはそれ以降を取得および適用する必
要があります。
v HP-UX 11i 3 (Intel® Itanium® ハードウェア上)
v IBM AIX® 5L 5.3 (32 ビット)
v IBM AIX 5L 5.3 (64 ビット)
v
IBM AIX 5L 6.1 (32 ビット)
v
IBM AIX 5L 6.1 (64 ビット)
v Microsoft Windows Server 2003 (Standard Service Pack
2、Enterprise、または Datacenter) (x86-32 ハードウェア上)
v Microsoft Windows Server 2003 (Standard Service Pack
2、Enterprise、または Datacenter) (x86-64 ハードウェア上)
v Microsoft Windows Server 2008 Standard Edition リリース 2
(x86-64 ハードウェア上)
v Red Hat Enterprise Linux 4 (x86-32 ハードウェア上)
v Red Hat Enterprise Linux 4 (x86-64 ハードウェア上)
v Red Hat Enterprise Linux 4 (zSeries® および System z® ハードウ
ェア上)
v Red Hat Enterprise Linux 5 (x86-32 ハードウェア上)
v Red Hat Enterprise Linux 5 (x86-64 ハードウェア上)
v Red Hat Enterprise Linux 5 (zSeries および System z ハードウェ
ア上)
v Sun Solaris 9 (SPARC プロセッサー・ベースのシステム上)1
v Sun Solaris 10 (SPARC プロセッサー・ベースのシステム上)2
1. IBM DB2 と併用しないでください
2. IBM DB2 と併用しないでください
第 1 章 概要
5
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 9 (System z ハードウェア
上) SLES 9 はサポートされていますが、SLES 9 を使用する場合
は、ミドルウェアを手動でデプロイする必要があります。
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 10 (System z ハードウェア
上)
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 10 (x86-32 ハードウェア
上)
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 10 (x86-64 ハードウェア
上)
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 (System z ハードウェア
上)
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 (x86-32 ハードウェア
上)
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 (x86-64 ハードウェア
上)
v VMWare ESX Server 3
統合オプション
Tivoli Asset Management for IT 統合コンポーネントは、統合ソフト
ウェアによってサポートされているすべてのオペレーティング・シ
ステムで実行できます。以下の製品は、製品デプロイメントの統合
オプションとしての機能を果たすことができます。
v IBM Integrated Solutions Console 7.1.1。これは、IBM WebSphere
Application Server Network Deployment 6.1.0.23 の一部としてイ
ンストールされます。
v IBM WebSphere Portal Server 6.0 および 6.1。
HTTP サーバー
IBM HTTP Server 6.1 フィックスパック 23 は、デプロイメントの HTTP
サーバー・コンポーネントとしての機能を果たすことができます。サポート
されるオペレーティング・システムは以下のとおりです。
v Microsoft Windows Server 2003 Service Pack 2 (Standard Service Pack
2、Enterprise、または Datacenter) (32 ビット、64 ビット)
v Microsoft Windows Server 2008 (Standard Service Pack 2、Enterprise、ま
たは Datacenter) (32 ビット、64 ビット)
v Microsoft Windows Vista (Business、Enterprise、 Ultimate) (32 ビット、64
ビット)
v Microsoft Windows XP Professional Service Pack 2 (32 ビット、64 ビッ
ト)
v Red Hat Enterprise Linux v4 (Enterprise または Advanced) (4+5 以上に更
新) (Intel) (32 ビット)
v IBM AIX 5L™ 5L 5.3 TL レベル 5300-06 (64 ビット・カーネル)
v IBM AIX 6.1 (64 ビット)
v SUSE Linux (SLES) 9.0 Enterprise Server System z Service Pack 4 以上
(手動インストールのみ)
6
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
v SUSE Linux (SLES) 10 Enterprise Server System z
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 (System z ハードウェア上、手
動インストールのみ)
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 (x86-32 ハードウェア上、手動
インストールのみ)
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 (x86-64 ハードウェア上、手動
インストールのみ)
ディレクトリー・サーバー
ソフトウェア
v IBM Tivoli Directory Server 6.2 フィックスパック 1
v Microsoft Windows Server 2003 Service Pack 2 Active Directory
v Microsoft Windows Server 2008 Active Directory
Microsoft Active Directory Application Mode はサポートされませ
ん。
オペレーティング・システム
v Microsoft Windows Server 2003 および 2008 (Standard、Service
pack 2、Enterprise、または Datacenter) (32 ビット、64 ビット)
v Red Hat Enterprise Linux (Enterprise または Advanced) (4+5 以上
に更新) Intel (32 ビット)
v IBM AIX 5.3 (64 ビット・カーネル)
v IBM AIX 6.1
v SUSE Linux (SLES) 9.0 Enterprise Server System z Service 4 以
上 (手動インストールのみ)
v SUSE Linux (SLES) 10 Enterprise Server System z (手動インスト
ールのみ)
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 (System z ハードウェア
上、手動インストールのみ)
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 (x86-32 ハードウェア
上、手動インストールのみ)
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 (x86-64 ハードウェア
上、手動インストールのみ)
ハードウェア
UNIX の場合、/opt ディレクトリーで使用可能な 1GB のスペー
ス。
管理システム (管理ワークステーション)
ハードウェア
デフォルトでは、デプロイメント・エンジンは、UNIX システムの
場合は /usr/ibm/common/acsi ディレクトリーに、Windows システ
ムの場合は C:¥program files¥ibm¥acsi ディレクトリーにインスト
ールされます。
v Intel Pentium® ベースのプロセッサー
v PowerPC® 64 ビット
第 1 章 概要
7
v Integrated Facility for Linux (IFL)
v 2 GB RAM のメモリー (最小)
v Tivoli Asset Management for IT のフレッシュ・インストールを行
うには、以下の要件を満たす必要があります。
– 単一サーバー・トポロジーを使用する場合
管理ワークステーションが同じマシンでアプリケーション・サ
ーバーをホストする場合は、管理ワークステーションに 42GB
のディスク・スペースが必要です。ほとんどのインストール・
ファイルはインストール終了時に削除できるため、管理ワーク
ステーションで消費されるディスク・スペースは 10GB で
す。
– 分散トポロジーを使用する場合
管理ワークステーション には 31GB のディスク・スペース、
J2EE アプリケーション・サーバー には 11GB のディスク・
スペースが必要です。ほとんどのインストール・ファイルはイ
ンストール終了時に削除できるため、管理ワークステーション
では 2GB のディスク・スペース、アプリケーション・サーバ
ーでは 8GB のディスク・スペースが消費されます。
AIX システムの場合は、IATEMPDIR 環境変数を必ず tmp ディレ
クトリーに設定しておいてください。
v SVGA 1024 x 768 解像度 (Application Designer に使用する場合
は 1280 x 1024 解像度)
ソフトウェア
v SUSE Linux (SLES) 10 Enterprise Server (x86-32、x86-64、およ
び Linux on System z)
v SUSE Linux (SLES) 11 Enterprise Server (x86-32、x86-64、およ
び Linux on System z)
v IBM AIX 5.3 (32 ビット、64 ビット)
v IBM AIX 6.1 (32 ビット、64 ビット)
v Red Hat Enterprise Linux 4 (x86-32、x86-64 プロセッサー・ベー
スのシステム)
v Red Hat Enterprise Linux 5 (x86-32、x86-64、および Linux on
System z プロセッサー・ベースのシステム)
v Microsoft Windows Server 2003 Enterprise Edition
(x86-32、x86-64)
v Microsoft Windows Server 2008 Enterprise Edition
(x86-32、x86-64)
v Microsoft Windows Server 2008 Refresh 2 (x86-32、x86-64)
v Microsoft Windows Vista (x86-32、x86-64)
v Microsoft Windows XP Professional (x86-32、 x86-64)
v Microsoft Windows 7 Professional および Ultimate
(x86-32、x86-64)
8
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
v Adobe® Acrobat Reader 6.0 以降
注: Tivoli Asset Management for IT Workflow Designer には、Java
ランタイム環境 (5.0 サービス・リリース 5) が必要です。
クライアント・システム
ハードウェア
v Intel ベースの Pentium プロセッサー
v 1 GB RAM のメモリー
v SVGA 1024 x 768 解像度 (Application Designer に使用する場合
は 1280 x 1024 解像度)
ソフトウェア
v Microsoft Windows Vista (Business、Enterprise、 Ultimate) (32 ビ
ット、64 ビット)
v Microsoft Windows XP Professional Service Pack 2 (32 ビット、
64 ビット)
v Adobe Acrobat Reader 6.0 以降
関連概念
42 ページの『ハードウェア要件とソフトウェア要件』
Tivoli Integration Composer のハードウェアおよびソフトウェア要件
11 ページの『管理ワークステーション』
管理ワークステーションとして指定したワークステーションから IBM Tivoli Asset
Management for IT をアップグレードします。このワークステーションは、ここで
Tivoli Asset Management for IT EAR ファイルがビルドされ、アプリケーション・
サーバーにデプロイされます。
第 1 章 概要
9
10
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
第 2 章 アップグレードの計画
この情報を使用して、IBM Tivoli Asset
Management for IT のアップグレードを計画
します。
管理ワークステーション
管理ワークステーションとして指定したワークステーションから IBM Tivoli Asset
Management for IT をアップグレードします。このワークステーションは、ここで
Tivoli Asset Management for IT EAR ファイルがビルドされ、アプリケーション・
サーバーにデプロイされます。
重要:
インストール・プログラムは、必ず、管理ワークステーションのサポート
対象オペレーティング・システムから実行してください。
管理ワークステーショ
ンは、プログラム修
正、製品のアップグレ
ード、新規アプリケー
ション、新規プロセ
ス・マネージャー、お
よび追加の言語パック
をインストールする場
合に使用します。
Tivoli Asset
Management for IT の
初期インストールおよ
び構成が完了すれば、
日常の運用において管
理ワークステーション
は不要になります。通
常、管理ワークステー
ションは日常的な運用
に使用するものではあ
りませんが、製品のラ
イフサイクルのすべて
のフェーズで使用され
る、重要な製品サポー
ト・コンポーネントで
す。
© Copyright IBM Corp. 2009, 2010
11
重要: Tivoli Asset Management for IT 自体はトルコ語をサポートしますが、インス
トール・プログラムはトルコ語をサポートしていません。そのため、Tivoli Asset
Management for IT のインストール前後は、管理ワークステーションのロケールを
トルコ語に設定しないでください。Tivoli Asset Management for IT を正常にインス
トールした後は、言語パック・インストール・プログラムを使用して、基本言語ま
たは追加言語のいずれかにトルコ語を設定して構いません。ただし、管理ワークス
テーションは、将来的な製品デプロイメント・アクションに対応できるように、ト
ルコ語以外のロケール設定のままにする必要があります。
関連概念
29 ページの『第 4 章 管理ワークステーションからのプロセス・ソリューション・
デプロイメントの管理』
プロセス・ソリューション・デプロイメントは、Tivoli Asset Management for IT 管
理ワークステーションから管理します。
プリアップグレード・タスクの実行
アップグレードを開始する前に、いくつかのタスクを実行することが重要です。一
部のアップグレード作業は、一度データベースにコミットしてしまうと、ロールバ
ックできません。
始める前に
以下の前提条件を必ず検討し、完了してから、IBM Tivoli Asset Management for IT
をアップグレードしてください。
手順
1. アップグレード・プロセスを開始する前に MXServer アプリケーション・サーバ
ーを停止します。その他のすべてのミドルウェア・サービスは、アクティブであ
る必要があります。
2. 現在の管理システムへのアクセス権限があることを確認します。
3. Tivoli Asset Management for IT Maximo データベースおよび
tamit_install_dir のインストール・ディレクトリーの内容をバックアップしま
す。
アップグレード中に障害が発生した場合は、Maximo データベースのリストアが
必要になる可能性があります。一部のアップグレード作業は、一度データベース
にコミットしてしまうと、ロールバックできません。使用している環境をリスト
アできるように、データベースのバックアップを取っておいてください。例え
ば、アップグレード時に、プロセス・マネージャーのオプションの内容をデプロ
イすることを選択して障害が発生した場合、アップグレード・プロセスを再開す
るときに、オプションの内容をデプロイするかどうかを判断するのが困難になり
ます。この場合は、アップグレード・プロセスをもう一度開始する前に、データ
ベースをバックアップからリストアする必要があります。
データベースの管理対象表スペースを使用する場合は、アップグレードのために
十分な表スペースがあることを確認してください。システムの管理対象表スペー
スを使用する場合は、表スペース・コンテナーに十分なスペースがあることを確
認してください。
12
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
さらに、管理システム上に置かれている現在の製品インストール・ファイルおよ
びデプロイメント・ファイルのバックアップ・コピーを作成します。デフォルト
では、これらのファイルは、C:¥ibm¥smp の下にあります。このバックアップ・
コピーは、EAR ファイルをビルドし直す必要がある場合に有益です。
4. 既存の Tivoli Asset Management for IT デプロイメント環境の場合は、以下のポ
ストインストール・タスクが実行済みであることを確認します (「Tivoli Asset
Management for IT インストール・ガイド」を参照)。
通貨コードの作成
アイテムおよび企業セットの作成
組織の作成
GL コンポーネントの作成
GL 勘定科目の作成
デフォルトの挿入サイトのセットアップ
VMMSYNC クーロン・タスクのアクティブ化
Tivoli Asset Management for IT のユーザーのデフォルトの役割の作成
作業タイプの作成
このタスクについて
Tivoli Asset Management for IT のデプロイメントの最後に、構成変更が、ポスト・
インストール・タスクとして Maximo データベースにコミットされているはずで
す。この構成変更は、アップグレード・プロセスを開始する前に必要です。
すべての変更がコミットされていることを確認するには、次の SQL 照会を Maximo
データベースに対して実行します。
SELECT count(*) from maxobjectcfg where changed != ’N’
N は、変更がコミット済みになっていることを示します。このクエリーで N ではな
く 0 の値を持つ項目が返された場合は、ご使用のデータベース・タイプに適した方
法およびツールを使用して、これらの項目を手動で N の値に設定します。その後、
アップグレード・プロセスを続行することができます。また、XX で始まっているテ
ーブルは一時テーブルで、これはアップグレード・プロセスの実行前に除去する必
要があります。これらのテーブルが存在すると、Tivoli Asset Management for IT
7.2.2 のアップグレード・プロセスが失敗する原因になる可能性があります。以下の
ステップを実行してこれらの表を削除します。
手順
1. データベースに一時テーブルが存在していることを確認します。
IBM DB2
select count(*) from sysibm.systables where name like ’XX%’ and
creator = ’MAXIMO’
Microsoft SQL Server
SELECT count(*) FROM sysobjects WHERE xtype = ’U’ AND name like ’XX%’
Oracle
SELECT count(*) from all_tables where table_name like ’XX%’
2. WebSphere 管理コンソール にログインし、MXServer サーバーを停止します。
3. 管理システムでコマンド・プロンプトを開き、次のコマンドを発行します。
第 2 章 アップグレードの計画
13
cd c:¥IBM¥maximo¥tools¥maximo
configdb.bat
restorefrombackup.bat
dropbackup.bat
dropbackup.bat
dropbackup.bat ユーティリティーを 2 回実行していることに注意してください。
4. MXServer サーバーを再始動します。
タスクの結果
これでアップグレード・プロセスのための準備を続行することができます。Tivoli
Asset Management for IT インストール・プログラムの使用中にこのエラーが検出さ
れた場合は、アップグレード・プロセスのその時点でテーブルを除去して続行する
ことができます。
関連概念
45 ページの『アップグレードの前提条件』
Tivoli Integration Composer のアップグレード前提条件
関連タスク
Tivoli Asset Management for IT のバックアップ
すべての IBM Tivoli Asset Management for IT ミドルウェア・アプリケーションお
よび管理ワークステーションを定期的にバックアップすることをお勧めします。 ア
ップグレードする前に、必ずバックアップを作成していることを確認してくださ
い。
Tivoli Asset Management for IT のバックアップ
すべての IBM Tivoli Asset Management for IT ミドルウェア・アプリケーションお
よび管理ワークステーションを定期的にバックアップすることをお勧めします。ア
ップグレードする前に、必ずバックアップを作成していることを確認してくださ
い。
始める前に
管理ワークステーションのデフォルトのインストール・ディレクトリーは C:¥ibm
です。このディレクトリーには、Tivoli Asset Management for IT デプロイメントの
重要なファイルがすべて入っています。特に、管理ワークステーションは以下のも
のを含んでいます。
v すべてのクラス・ファイルと、ご使用の環境で実行されたカスタマイズ
v WebSphere Application Server にデプロイされた現行のエンタープライズ・アーカ
イブ (EAR) ファイル
v ご使用の環境のために使用されているすべてのプロパティー・ファイルおよびイ
ンストール・ツール
このタスクについて
重要な Tivoli Asset Management for IT 情報をバックアップするには、以下のステ
ップを実行します。
14
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
手順
1. ミドルウェア・ベンダーの説明に従って、Tivoli Asset Management for IT デー
タベース、アプリケーション・サーバー、および認証サーバー情報をバックアッ
プします。
2. 管理ワークステーションで、以前に正常にインストールされたプロセス・マネー
ジャー・パッケージのバックアップを作成します。
3. 以下のステップを実行して、reports ディレクトリーのバックアップを作成しま
す。
a. 既存の reports ディレクトリー (例えば、インストール・ディレクトリー
¥reports¥birt¥reports) にナビゲートします。
b. reports ディレクトリーをコピーし、今後の使用のために別の名前 (例えば、
インストール・ディレクトリー¥reports¥birt¥reports_source_backup) を付
けて保存します。
4. tamit_install_dir インストール・ディレクトリーのバックアップを作成しま
す。デフォルトでは、このディレクトリーは C:¥IBM¥SMP です。
5. 以下のレジストリー項目のバックアップを作成します。
マイ コンピュータ¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥IBM¥product
名前: InstallDir 値: C:¥IBM¥SMP
名前: Version 値: 7.2.2.0
マイ コンピュータ¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥IBM¥Tivoli Base Services
名前: InstallDir 値: C:¥IBM¥SMP
名前: Version 値: 7.2.2.0
関連概念
管理ワークステーション
管理ワークステーションとして指定したワークステーションから IBM Tivoli Asset
Management for IT をアップグレードします。このワークステーションは、ここで
Tivoli Asset Management for IT EAR ファイルがビルドされ、アプリケーション・
サーバーにデプロイされます。
管理ワークステーションからのプロセス・ソリューション・デプロイメントの管理
プロセス・ソリューション・デプロイメントは、Tivoli Asset Management for IT 管
理ワークステーションから管理します。
IBM Tivoli Asset Management for IT 7.2.2 へのアップグレード前の
ejb-jar.xml および ibm-ejb-jar-bnd.xmi ファイルの変更
META-INF Maximo ディレクトリーにある構成ファイルの内容を変更することが重要
です。
このタスクについて
ファイルは META-INF Maximo ディレクトリーにあります。例えば、 Windows の場
合、絶対パスは C:¥ibm¥SMP¥maximo¥applications¥maximo¥mboejb¥ejbmodule¥METAINF となります。
手順
1. ejb-jar.xml ファイルを変更した後、保存して終了します。
a. 以下の行をアンコメントします。
第 2 章 アップグレードの計画
15
<!--MEA MDB
<message-driven id="MessageDriven_JMSContQueueProcessor_1">
<ejb-name>JMSContQueueProcessor-1</ejb-name>
<ejb-class>psdi.iface.jms.JMSContQueueProcessor</ejb-class>
<transaction-type>Container</transaction-type>
<message-destination-type>javax.jms.Queue</message-destination-type>
<env-entry>
<env-entry-name>MESSAGEPROCESSOR</env-entry-name>
<env-entry-type>java.lang.String </env-entry-type>
<env-entry-value>psdi.iface.jms.QueueToMaximoProcessor</env-entry-value>
</env-entry>
</message-driven>
-->
b. これらを以下のように変更します。
<--MEA MDB-->
<message-driven id="MessageDriven_JMSContQueueProcessor_1">
<ejb-name>JMSContQueueProcessor-1</ejb-name>
<ejb-class>psdi.iface.jms.JMSContQueueProcessor</ejb-class>
<transaction-type>Container</transaction-type>
<message-destination-type>javax.jms.Queue</message-destination-type>
<env-entry>
<env-entry-name>MESSAGEPROCESSOR</env-entry-name>
<env-entry-type>java.lang.String </env-entry-type>
<env-entry-value>psdi.iface.jms.QueueToMaximoProcessor</env-entry-value>
</env-entry>
</message-driven>
c. 以下の行をアンコメントします。
<!--MEA MDB
<container-transaction>
<method>
<ejb-name>JMSContQueueProcessor-1</ejb-name>
<method-name>*</method-name>
</method>
<trans-attribute>Required</trans-attribute>
</container-transaction>
-->
d. これらを以下のように変更します。
<!--MEA MDB-->
<container-transaction>
<method>
<ejb-name>JMSContQueueProcessor-1</ejb-name>
<method-name>*</method-name>
</method>
<trans-attribute>Required</trans-attribute>
</container-transaction>
2. ibm-ejb-jar-bnd.xmi ファイルを変更した後、保存して終了します。
a. 以下の行をアンコメントします。
<!--MEA MDB
<ejbBindings xmi:type="ejbbnd:MessageDrivenBeanBinding" xmi:
id="MessageDrivenBeanBinding_1" activationSpecJndiName="intjmsact">
16
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
<enterpriseBean xmi:type="ejb:MessageDriven"
href="META-INF/ejb-jar.xml#MessageDriven_JMSContQueueProcessor_1"/>
</ejbBindings>
-->
b. これらを以下のように変更します。
<!--MEA MDB-->
<ejbBindings xmi:type="ejbbnd:MessageDrivenBeanBinding" xmi:
id="MessageDrivenBeanBinding_1" activationSpecJndiName="intjmsact">
<enterpriseBean xmi:type="ejb:MessageDriven"
href="META-INF/ejb-jar.xml#MessageDriven_JMSContQueueProcessor_1"/>
</ejbBindings>
c. 以下の行をアンコメントします。
<!--MEA MDB
<container-transaction>
<method>
<ejb-name>JMSContQueueProcessor-1</ejb-name>
<method-name>*</method-name>
</method>
<trans-attribute>Required</trans-attribute>
</container-transaction>
-->
d. これらを以下のように変更します。
<!--MEA MDB-->
<container-transaction>
<method>
<ejb-name>JMSContQueueProcessor-1</ejb-name>
<method-name>*</method-name>
</method>
<trans-attribute>Required</trans-attribute>
</container-transaction>
第 2 章 アップグレードの計画
17
18
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
第 3 章 アップグレードの準備
アップグレードの準備を行うには、製品メディアに関する情報、プリアップグレー
ドの考慮事項、アップグレード手順の概要、および IBM Tivoli Asset Management
for IT ランチパッドの使用に関する説明を参照してください。
製品メディアおよびランチパッド
IBM Tivoli Asset Management for IT は前提条件ミドルウェア、クイック・スター
ト・ガイド、および製品コードを含む 1 組の DVD で出荷されています。オプショ
ンで購入可能なコンポーネントである IBM Tivoli Asset Management for IT for
Internal Service Providers および IBM Tivoli Asset Management for IT for Service
Providers も、DVD で出荷されます。また、IBM Passport Advantage から、これら
と同じイメージを含む製品ファイルをダウンロードすることもできます。ランチパ
ッド は、アップグレード・プログラムと製品情報のコレクションを起動するため
の、一元管理されたインターフェースとして機能します。
以下の DVD には、IBM Tivoli Asset Management for IT 製品コンポーネント用の
ファイルが含まれています。
v IBM Tivoli Asset Management for IT Quick Start
v IBM Tivoli Asset Management for IT for Multiplatforms。
これはメインの製品 DVD であり、Tivoli Asset Management for IT 用のミドルウ
ェアおよび Base Services コードが収録されており、ランチパッドとして提供さ
れます ( 20 ページの『IBM Tivoli Asset Management for IT ランチパッド』を参
照してください)。
v IBM Tivoli Asset Management for IT for Service Providers
これは追加の DVD であり、管理対象のサービス・プロバイダーが利用できるオ
プションの有料コンポーネントの拡張機能および使用可能化キーが収録されてい
ます ( 20 ページの『IBM Tivoli Asset Management for IT for Service Providers ラ
ンチパッド』を参照してください)。
v IBM Tivoli Asset Management for ITfor Internal Service Providers
これは追加の DVD であり、内部サービス・プロバイダーが利用できるオプショ
ンの有料コンポーネントの拡張機能および使用可能化キーが収録されています
( 21 ページの『IBM Tivoli Asset Management for IT for Internal Service Providers
ランチパッド』を参照してください)。
v
Windows
Tivoli Middleware Installer Images for Windows Server x86–32
v
Windows
Tivoli Middleware Installer Images for Windows Server x86–64
v
Linux
Tivoli Middleware Installer Images for Linux x86–32
v
Linux
Tivoli Middleware Installer Images for Linux x86–64
v
Linux
Tivoli Middleware Installer Images for Linux on System z
© Copyright IBM Corp. 2009, 2010
19
v
AIX
v
Solaris
Tivoli Middleware Installer Images for Solaris SPARC-64
v
HPUX
Tivoli Middleware Installer Images for HP-UX x86–64
Tivoli Middleware Installer Images for AIX PPC-64
v IBM Tivoli Software Knowledge Base Toolkit
v Maximo eCommerce Adapter
ランチパッドは、アップグレードする製品コンポーネント (およびその順序) を選択
するのに役立ちます。サイレント・アップグレードはサポートしていません。各ア
ップグレード・タスクは、直接サイレント・モードで実行する必要があります。 必
ずご使用の環境に合った正しいサービス・パック・レベルを適用し、インストー
ル・プログラムに値を入力するときは、常に完全修飾ドメイン・ネームを使用して
ください。
IBM Tivoli Asset Management for IT ランチパッド
Tivoli Asset Management for IT ランチパッドのオプションを使用することで、イン
ストールの計画、製品のインストール、インフォメーション・センターへのアクセ
ス、およびインストール・プログラムの終了を行うことができます。
インストールの計画 (インストール計画)
以下のものを使用したアップグレードの計画
v 技術情報については「リリース・ノート」
v 使用可能な機能およびデプロイメント・オプションについては「クイッ
ク・スタート・ガイド」
v システム要件およびデプロイメント・オプションについては「インストー
ル計画の手引き」
製品のインストール
ソフトウェアをアップグレードします。ランチパッドにより、以下のタスク
が正しい順番に実行されるよう、アップグレードの手順が示されます。
1. Tivoli Asset Management for IT 7.2.2 へのアップグレード
2. Tivoli Integration Composer のアップグレード
インフォメーション・センター
インフォメーション・センターへアクセスします。
終了
インストーラーを終了する。
IBM Tivoli Asset Management for IT for Service Providers ラ
ンチパッド
Tivoli Asset Management for IT for Service Providers ランチパッドを使用して、管
理対象のサービス・プロバイダーに必要なサービス・プロバイダー拡張機能および
使用可能化キーをインストールします。
インストールの計画 (インストール計画)
以下のものを使用したアップグレードの計画
v 技術情報については「リリース・ノート」
20
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
v 使用可能な機能およびデプロイメント・オプションについては「クイッ
ク・スタート・ガイド」
v システム要件およびデプロイメント・オプションについては「インストー
ル計画の手引き」
製品のインストール
ソフトウェアをインストールします。ランチパッドは、サービス・プロバイ
ダー・プロセス・ソリューションのインストールおよび使用可能化の手順を
示します。
1. Tivoli Asset Management for IT for Service Providers 7.2.2 のインストー
ル。 55 ページの『第 8 章 IBM Tivoli Asset Management for IT for
Service Providers の使用可能化』を参照してください。
インフォメーション・センター
インフォメーション・センターへアクセスします。
終了
インストーラーを終了する。
IBM Tivoli Asset Management for IT for Internal Service
Providers ランチパッド
Tivoli Asset Management for IT for Internal Service Providers ランチパッドを使用し
て、内部サービス・プロバイダーに必要なサービス・プロバイダー拡張機能および
使用可能化キーをインストールします。
インストールの計画 (インストール計画)
以下のものを使用したアップグレードの計画
v 技術情報については「リリース・ノート」
v 使用可能な機能およびデプロイメント・オプションについては「クイッ
ク・スタート・ガイド」
v システム要件およびデプロイメント・オプションについては「インストー
ル計画の手引き」
製品のインストール
ソフトウェアをインストールします。ランチパッドは、サービス・プロバイ
ダー・プロセス・ソリューションのインストールおよび使用可能化の手順を
示します。
1. Tivoli Asset Management for IT for Internal Service Providers 7.2.2 をイ
ンストールします。 55 ページの『第 8 章 IBM Tivoli Asset
Management for IT for Service Providers の使用可能化』を参照してくだ
さい。
インフォメーション・センター
インフォメーション・センターへアクセスします。
終了
インストーラーを終了する。
ランチパッドの開始
IBM Tivoli Asset Management for IT および IBM Tivoli Asset Management for IT
コンポーネントは、Tivoli Asset Management for IT ランチパッドを使用してアップ
グレードできます。
第 3 章 アップグレードの準備
21
このタスクについて
ランチパッドを開始するには、以下のステップを実行します。
手順
1. Tivoli Asset Management for IT コンポーネントがインストールされるコンピュ
ーターの、システム管理特権を持つアカウントにログオンする必要があります。
2. 製品 DVD のルート・ディレクトリーからランチパッドを以下のようにして開始
します。
v
v
Windows
Windows: Windows 自動実行機能が使用不可になっている場合、
launchpad.exe プログラムを使用してランチパッドを開始します。
AIX
AIX: launchpad.sh プログラムを使用して、ルート・ディレクトリー
からランチパッドを開始します。
ランチパッド・プログラムの実行には、システム・デフォルトのブラウザーが
使用されます。AIX のデフォルトのブラウザーが Firefox である場合は、ksh
シェル・インターフェースが原因で、ランチパッド・プログラムが適切に実行
されない可能性が高くなります。Firefox ブラウザーでランチパッドを使用す
る場合は、以下の手順に従って変更してください。
a. すべてのファイルを、disk1 からローカル・ディレクトリー (例えば
/your_dir) にコピーします。物理メディアを使用するのではなく、製品イ
メージをダウンロードしてある場合、ダウンロード資料に記載のとおりに
ランチパッド・イメージのダウンロードおよび解凍を行ってください。
b. /your_dir/launchpad/Firefox.sh を変更し、以下の行を除去します。
typeset +r LOGNAME 2>/dev/null
LOGNAME=lp_user_$$; export LOGNAME
c. テキスト・エディターで launchpad.sh ファイルを変更します。次に示す
ファイルの最終行を
$LaunchPadBatchPath/jclp.sh || eval exec $whichBrowserScript
次で置換します。
$LaunchPadBatchPath/jclp.sh || eval exec /Tamit7.2.2.0/launchpad/Firefox.sh
d. コマンドを使用して、your_dir ディレクトリーからランチパッドを実行し
ます。
launchpad.sh
v
Linux
Linux: launchpad.sh プログラムを使用して、ルート・ディレクトリ
ーからランチパッドを開始します。
例:
./media/cdrecorder/launchpad.sh
ルート・ディレクトリーからランチパッドを実行すると、マウントされたディ
レクトリー内でランチパッドを実行して、ディスクの交換が必要となった場合
に生じる煩雑さが回避されます。マウントされた DVD のディレクトリーに移
動し、そのディレクトリーからランチパッドを起動した場合、デプロイメン
ト・プロセスのある時点で、別の DVD に交換する必要が生じても、マウント
22
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
した DVD 上のディレクトリーからランチパッドを実行中であるために交換で
きません。ランチパッドを終了しなければ、ディスクをアンマウントできませ
ん。
始める前に
このセクションでは、 IBM Tivoli Asset Management for IT をアップグレード す
る前に実行しておく必要のある手順について説明しています。いずれのステップも
それを実行するには、Windows の管理者特権を持つユーザーとして、または UNIX
の root としてログインする必要があります。
ポート 50000 可用性のチェック
製品アップグレード・プログラムを使用する前に、特定のポートが使用可能である
ことを確認する必要があります。
このタスクについて
IBM DB2 をホスティングするために使用しているシステムで、ポート 50000 が使
用されているかどうかを手動でチェックする必要があります。DB2 が使用するデフ
ォルトのポート値です。この値を使用する場合は、ミドルウェア・アップグレー
ド・プログラムを実行する前に、このポートが割り当て済みではないことを確認し
てください。
手順
1. ホスト・システム上で適切なポート・チェック・ユーティリティーを開きます。
2. ポート 50000 の可用性をチェックします。 ポートが割り当て済みである場合
は、ミドルウェア・アップグレード・プログラムによってプロンプトが出された
ら、DB2 の別の値を選択してください。
システム・ディレクトリーへのアクセス
Linux
ミドルウェア・インストール・ディレクトリーを使用する前に、特定の
ディレクトリーに対するアクセス許可を割り当てる必要があります。
始める前に
ミドルウェア・インストール・ディレクトリーを使用する前に、Linux システム上
の /tmp および /home ディレクトリーに対するアクセス許可を割り当てる必要があ
ります。
このタスクについて
製品インストール・プログラムには、/tmp および /home ディレクトリーに対する
読み取り、書き込み、および実行 許可が必要です。これらのディレクトリーのいず
れかがシンボリック・リンク (/products/home など) を使用している場合は、シン
ボリック・リンク・ディレクトリーにも適切なアクセス権限があることを確認して
ください。
手順
1. システムに対するルート権限を持つユーザーとしてシステムにログインします。
2. 以下のコマンドを入力します。
第 3 章 アップグレードの準備
23
#chmod 777 /tmp
#chmod 777 /home
ファイアウォールの無効化
アップグレードの前に、Tivoli Asset Management for IT ミドルウェアをアップグレ
ードするシステムのファイアウォールを無効にします。
このタスクについて
ファイアウォールの無効化については、ご使用のオペレーティング・システムに付
属の資料を参照してください。
必須の Rational Portfolio Manager ビルド・パッケージがインスト
ールされていることの確認
Linux
Linux の場合、この手順では、Rational Portfolio Manager ビルド・パッケ
ージが Linux 上にインストールされていることを確認する方法について説明しま
す。このパッケージは、ミドルウェア・インストール・プログラムを実行する前に
インストールしておく必要があります。
このタスクについて
Rational Portfolio Manager ビルド・パッケージがインストールされていることを確
認するには、以下のステップを実行します。
手順
1. rpm -qa | grep build コマンドを実行します。
2. コマンドから rpm-build-4.3.3.-18_nonptl のような値が返されたら、Rational
Portfolio Manager ビルド・パッケージはインストールされています。何も返され
ない場合は、Red Hat Enterprise Advanced Server 4 (32 ビット Intel) インスト
ール・メディアのディスク 3 (全 5 枚) に格納されている Rational Portfolio
Manager ビルド・パッケージを、Rational Portfolio Manager ツールで -i オプシ
ョンを指定してインストールします。
ulimit の設定
Linux
このセクションでは、Linux で ulimit を設定する方法を詳細に説明しま
す。この方法はユーザー・システムおよびプロセス・リソースの制限を定義するた
めに使用します。
このタスクについて
Tivoli Asset Management for IT ミドルウェアをインストールする前に、システムの
ulimit を設定します。 ulimit を設定するには、以下のステップを実行します。
手順
1. コマンド行で、ulimit -f unlimited と入力します。
2. コマンド行で、ulimit -n 8192 と入力します。
24
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
交換サイズの設定
Linux
Tivoli Asset Management for IT は、アプリケーションとしてリソースを
集中的に使用する可能性があります。パフォーマンスが最大になるようにシステム
を構成および調整することをお勧めします。このセクションでは、Linux システム
で使用する交換スペースのサイズを設定する方法を詳細に説明します。
このタスクについて
通常、Linux システムのスワップ・サイズは、コンピューターの物理 RAM 量の 2
倍相当に設定します。
システムで追加の交換スペースを使用可能にする方法は、以下のとおりです。
手順
v 既存の交換区画のサイズを増やします。
v 追加スワップ区画を作成します。
v 交換ファイルを作成します。
次のタスク
詳細については、Linux ディストリビューションの製品資料を参照してください。
共用メモリーの設定
Linux
このセクションでは、IBM Tivoli Asset Management for IT のアップグレ
ードを開始する前に、Linux で共用メモリーの最小値を設定する方法を詳細に説明
します。
始める前に
Tivoli Asset Management for IT ミドルウェアをアップグレードする前に、システム
の共用メモリーの最小値を設定します。
このタスクについて
共用メモリーの最小値を設定するには、以下のステップを実行します。
手順
1. コマンド行から sysctl -w kernel.shmmax と入力し、値が 268,435,456 バイト
(256MB) よりも小さいかどうかを判別します。
2. 値を大きくする必要がある場合は、コマンド行から sysctl -w
kernel.shmmax=268435456 と入力します。
3. /etc/sysctl.conf の値を更新します。
リモート構成の使用可能化
IBM Tivoli Asset Management for IT を使用してミドルウェアを自動的に構成する
ことを計画している場合は、ミドルウェアをインストールするシステムごとにリモ
ート・アクセス・プロトコルを有効にする必要があります。
第 3 章 アップグレードの準備
25
リモート構成をサポートするリモート・アクセス・プロトコルは、リモートの
Linux システムおよび UNIX システムにログオンして構成する場合は SSH であ
り、リモートの Windows システムにログオンして構成する場合は Windows SMB
です。Windows SMB は Windows のプロトコルです。管理ワークステーションの
IBM JRE には SSH が組み込まれているため、リモート側から Linux システムまた
は UNIX システム上のミドルウェアを構成するために SSH クライアントを用意す
る必要はありません。しかし、Windows 以外のリモート・ワークステーションの場
合は、OpenSSH をインストールして、SSH プロトコルを使用してログオンできる
ようにする必要があります。
インストール・プログラムを開始する前に、使用するプロトコルおよびインストー
ル・プログラムに指定する資格情報でリモート・サーバーにログインできることを
確認する必要があります。
Windows
リモート Windows システムの場合は、ソフトウェアのインストール前に
以下の要件が満たされていることを確認してください。
v インストール・プログラムに指定するユーザー名はリモート・コンピューターの
ローカル・アカウントとして存在しなければならず、そのユーザーは Windows
管理者グループのメンバーでなければなりません。
v リモート・インストールおよび構成を開始する前に、リモート・コンピューター
で以下の Windows サービスを開始する必要があります。
– winmgmt (Windows Management Instrumentation)
– RemoteRegistry (Remote Registry)
– lanmanserver (サービス)
v SMB プロトコルを有効にし、ポート 139 を使用するように選択することによっ
て、送信に NetBIOS over TCP/IP を使用するように構成する必要があります。代
わりに、ポート 445 を使用するように構成することにより、トランスポート・プ
ロトコルとして (NetBIOS なしで) TCP/IP を使用するように SMB を構成するこ
ともできます。
v リモート・プロトコルに使用するポート (137 や 139 など) がいずれもファイア
ウォールやセキュリティー・ポリシーによってブロックされていないことを確認
します。ポート 139 は、SMB が NetBIOS over TCP/IP で実行されるように構成
されている場合に使用されます。ポート 445 は、SMB が直接 TCP/IP で
(NetBIOS なしで) 実行される場合に使用されます。
v 簡易ファイルの共有を無効にするために、Windows エクスプローラーを起動しま
す。「ツール」 → 「フォルダ オプション」をクリックし、「簡易ファイルの共
有を使用する」チェック・ボックスをクリアします。
v Windows の管理用共有 (C$) およびプロセス間通信 (IPC$) フォルダーは共有す
る必要があります。
v パスワード保護共有をサポートする Windows 2008 Server システムの場合はパス
ワード保護を無効にします。Guest または Everyone アカウントで共有物を共有す
る必要があります。
v Windows システムでユーザー・アカウント制御 (UAC) が有効になっている場合
は、無効にしなければソフトウェアをリモート側からインストールおよび構成す
ることはできません。
26
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
v リモート Windows システムに Cygwin がインストールされている場合は、SSH
デーモン (sshd) をアンインストールするか、または無効にする必要があります。
UNIX
リモート Linux または UNIX システムの場合は、ソフトウェアのインス
トール前に以下の要件が満たされていることを確認してください。
v インストール・プログラムに指定するユーザー名はリモート・コンピューターの
特権アカウント (root など) として存在しなければなりません。
v 現行バージョンの OpenSSH がインストールされ、稼働していることを確認して
ください。OpenSSH 4.7.0.5302 は使用しないでください。
v Solaris システムの場合、リモート・アクセス・プロトコルでは、korn (ksh) シェ
ル内で実行しなければならない内部シェル・スクリプトを使用する必要がありま
す。この方式では、リモート・システムへのログオンに使用するユーザー ID が
別のシェルを使用するように構成されている場合でも、ksh が必要です。そのた
め、Solaris システムに ksh 環境がインストールされ、適切に構成されている必要
があります。
v リモートの Linux コンピューターまたは UNIX コンピューター上のソフトウェ
アをリモート側から構成する場合は、SSH をインストールする必要があります。
リモート構成は、ローカル・システムまたはリモート・システム上のネットワー
ク・ドライブへのアクセスをサポートしません。
第 3 章 アップグレードの準備
27
28
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
第 4 章 管理ワークステーションからのプロセス・ソリューショ
ン・デプロイメントの管理
プロセス・ソリューション・デプロイメントは、Tivoli Asset Management for IT 管
理ワークステーションから管理します。
プロセス・ソリューション・インストール・プログラムは、Tivoli Asset
Management for IT がアップグレードされるときに Tivoli Asset Management for IT
管理ワークステーション ( 11 ページの『管理ワークステーション』 を参照してく
ださい) にインストールされます。Tivoli Asset Management for IT 管理ワークステ
ーションからプロセス・ソリューション・インストール・プログラムを起動するだ
けでなく、Tivoli Asset Management for IT 管理ワークステーションからプロセス・
ソリューション・パッケージへのアクセス権も必要です。
Tivoli Asset Management for IT 管理ワークステーションは、プロセス・ソリューシ
ョン・パッケージがデプロイされるデプロイメント・ハブを提供します。デプロイ
メントを自動化するために、プロセス・ソリューション・インストール・プログラ
ムは、管理ワークステーションからローカルまたはリモートのいずれかのミドルウ
ェア・サーバーに接続します。
プロセス・ソリューション・パッケージのインストール方法について詳しくは、
Tivoli Asset Management for IT のインストール・ガイドを参照してください。
関連概念
11 ページの『管理ワークステーション』
管理ワークステーションとして指定したワークステーションから IBM Tivoli Asset
Management for IT をアップグレードします。このワークステーションは、ここで
Tivoli Asset Management for IT EAR ファイルがビルドされ、アプリケーション・
サーバーにデプロイされます。
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29
30
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
第 5 章 アップグレードの実行
インストール・プログラムでは、IBM Tivoli Asset Management for IT と組み合わ
せて使用する、前提条件となる製品 (他のベンダー製の製品を含む) の既存のインス
タンスを構成できます。記載されている説明は、デフォルト値を使用した複数コン
ピューター のアップグレード用であり、インストール・プログラムが製品と連動す
る複数コンピューター全体のミドルウェアを自動的に構成することを選択すること
が前提となっています。
始める前に
Tivoli Asset Management for IT インストール・プログラムによるミドルウェアの自
動的な構成が許可されない場合でも、文書化されたマニュアルの手順が適切に実行
されたことを検査するために、プログラムのチェックが実行されます。エラーが検
出された場合、エラーの詳細を説明したダイアログ・ボックスが表示されます。エ
ラーが解決するまでは、アップグレード・タスクを続行できません。
ミドルウェアが稼働していることを確認してください。WebSphere Application
Server Network Deployment の場合は、セルとすべての関連ノードがアクティブに実
行されていることを確認します。
重要: インストール・プログラムは、必ず、管理ワークステーションのサポート
対象オペレーティング・システムから実行してください。
このタスクについて
以下の手順では、Tivoli Asset Management for IT をアップグレードする方法につい
て説明します。
手順
1. 管理権限を持つユーザーとしてログインします。
2. ランチパッドから、以下のようにしてインストール・プログラムを起動しま
す。
a. ランチパッドを開始します。 「IBM Tivoli Asset Management for IT
7.2.2」というタイトルの DVD で、製品ディスクまたはダウンロードしたイ
ンストール・イメージのルート・ディレクトリーにナビゲートし、以下のコ
マンド (オペレーティング・システムに依存) を実行します。
Windows
launchpad.exe
UNIX
launchpad.sh
b. ランチパッドのナビゲーション・ペインで、「製品のインストール」をクリ
ックします。
c. 「Tivoli Asset Management for IT」をクリックします。
3. アップグレードの対象言語を選択して、「OK」をクリックします。
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4. 「概要」パネルで、「次へ」をクリックします。 「プリインストールの進行状
況 (Pre-installation Progress)」ウィンドウが表示されます。
注: インストーラーが Tivoli Asset Management for IT をインストールするの
かアップグレードするのかを分析し、IBM Autonomic Computing Deployment
Engine が既存のインスタンスを検出するのは、このときです。
5. 「パッケージ要約結果」ウィンドウで、パッケージ・デプロイメント・アクシ
ョンを確認し、「次へ」をクリックします。
v ターゲット・コンピューターにパッケージが存在する場合は、「ターゲッ
ト・バージョンに既にデプロイされています」というステータスが表示され
ます。 ( ) というマークが付いているすべてのパッケージ名を確認します。
v ターゲット・コンピューターにパッケージが存在しない場合は、「ターゲッ
ト・バージョンにデプロイします」というステータスが表示されます。 (
というマークが付いているすべてのパッケージ名を確認します。
)
6. 「ソフトウェアご使用条件」パネルで、同意する場合は「IBM および IBM 以
外のご使用条件に同意します」を選択し、「次へ」をクリックします。
7. 「オプションのプロセス・マネージャー・コンテンツのデプロイ」ウィンドウ
で、オプションのプロセス・マネージャー・オブジェクト (作業標準や保存し
たクエリーなど) をデプロイするかどうかを選択します。該当するラジオ・ボ
タンにマークを付けて、「次へ」をクリックします。
8. 「SMTP 構成 (SMTP Configuration)」パネルで、「SMTP サーバー」および
「管理者の電子メール」を入力します。「次へ」をクリックします。
SMTP サーバー
Tivoli Asset Management for IT と連携するように構成されたメール・
サーバーを入力します。このサーバーは、ワークフローの送信および通
知の処理に使用されます。このフィールドはオプションです。
管理者の電子メール
Tivoli Asset Management for IT 管理者の役割に割り当てられた担当者
の電子メール・アドレスを入力します。このフィールドはオプションで
す。
このパネルに情報を指定せず、クリックして次のパネルに進むことで、この時
点での SMTP 構成を据え置くことができます。ただし、インストール後のタス
クとして、製品インターフェースを使用してこれらのパラメーターを構成する
必要があります。
9. 「データ統合サービスおよびコンテキスト・メニュー・サービスのデプロイメ
ント・オプション」パネルで、デプロイメント・オプションを選択します。
製品では、データ統合サービスおよびコンテキスト・メニュー・サービスを利
用することで、それら自体を登録し、他のすべての登録済み製品がコンテキス
トでの起動を実行できるようにすることができます。この機能は、製品間に固
有の統合作業を行うことなく、利用できます。データ統合サービスおよびコン
テキスト・メニュー・サービスを使用して一度統合を行えば、登録済み製品
は、他のすべての登録済み製品に対して起動アクセスを実行できます。
既存の命名差分検出サービスをアップグレードし、データ統合サービスおよび
コンテキスト・メニュー・サービスを、製品用に作成したデータベースを使用
32
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
してデプロイします。
マイグレーション用の既存のネーミングおよび差分検出サービス (NRS)
テーブルを準備して、Tivoli Asset Management for IT データベース内
で新規のデータ統合サービスおよびコンテキスト・メニュー・サービス
の各テーブルを作成し、既存の NRS を Tivoli Asset Management for
IT にマイグレーションするには、このオプションを選択します。
製品データベース内の既存の命名差分検出サービスの手動アップグレードの準
備をします。
マイグレーション用の既存の NRS テーブルを準備し、Tivoli Asset
Management for IT データベース内で新規のデータ統合サービスおよび
コンテキスト・メニュー・サービスのテーブルを作成するには、このオ
プションを選択します。このオプションでは、既存の NRS データを
Tivoli Asset Management for IT にマイグレーションするためのデータ
統合サービスのマイグレーション・スクリプトは実行されません。手動
のマイグレーション・スクリプトを使用して、データをマイグレーショ
ンする必要があります。
以前デプロイしたデータ統合サービスおよびコンテキスト・メニュー・サービ
スのインスタンスを使用して、この製品のデータ統合サービスおよびコンテキ
スト・メニュー・サービスを構成します。
以前にデプロイしたデータベースを使用してデータ統合サービスおよび
コンテキスト・メニュー・サービスを Tivoli Asset Management for IT
用に構成するには、このオプションを選択します。アップグレード中に
このオプションを選択した場合、手動のマイグレーション・スクリプト
を使用して、データをマイグレーションする必要があります。
データ統合サービスおよびコンテキスト・メニュー・サービスのセットアップ
および構成を後で行うかスキップします。
データ統合サービスおよびコンテキスト・メニュー・サービスの構成を
後で行う場合は、このオプションを選択します。デプロイメントを後で
行う場合は、「構成ステップを実行する」パネルに進みます。
10. 「データ統合サービスのデータベース情報」パネルでデータ統合サービス・デ
ータベースに関する構成情報を入力して、「次へ」をクリックします。
データ統合サービスに製品データベースを使用します。
データ統合サービス・データベースとしてTivoli Asset Management for
IT・データベースを使用するには、このオプションを選択します。
データ統合サービスおよびコンテキスト・メニュー・サービスの両方に同一の
データベースを使用してください。
コンテキスト・メニュー・サービス・データベースとしてデータ統合サ
ービス・データベースを使用するには、このオプションを選択します。
DB2
データ統合サービス用に既にセットアップされている DB2 データベー
スがある場合は、このオプションを選択します。 Tivoli Asset
Management for IT をインストールする前に、このデータベースを構成
しておく必要があります。
Oracle データ統合サービス用に既にセットアップされている Oracle データベ
第 5 章 アップグレードの実行
33
ースがある場合は、このオプションを選択します。 Tivoli Asset
Management for IT をインストールする前に、このデータベースを構成
しておく必要があります。
Microsoft SQL Server
Microsoft SQL Server は、Tivoli Asset Management for IT に対しては
有効なオプションではありません。このオプションを選択しないでくだ
さい。
ホスト名
データ統合サービス・データベースをホストするデータベース・サーバ
ーの完全修飾ホスト名を入力します。
Port
データ統合サービス・データベース・インスタンスのポートを入力しま
す (50005 など)。
データベース名
データベースの名前を入力します。
インスタンス
データベース・インスタンスを入力します。
ユーザー ID
データベースへのアクセスに使用するユーザー ID を入力します。
パスワード
データベースへのアクセスに使用するユーザー ID のパスワードを入力
します。
11. 前のパネルで「データ統合サービスおよびコンテキスト・メニュー・サービス
の両方に同一のデータベースを使用してください」オプションを選択しなかっ
た場合、「コンテキスト・メニュー・サービスのデータベース情報」パネルが
表示されます。このパネルで、コンテキスト・メニュー・サービス・データベ
ースに関する構成情報を入力して、「次へ」をクリックします。
コンテキスト・メニュー・サービスに製品データベースを使用します。
コンテキスト・メニュー・サービス・データベースとしてTivoli Asset
Management for IT・データベースを使用するには、このオプションを
選択します。
DB2
コンテキスト・メニュー・サービス用に既にセットアップされている
DB2 データベースがある場合は、このオプションを選択します。
Tivoli Asset Management for IT をインストールする前に、このデータ
ベースを構成しておく必要があります。
Oracle コンテキスト・メニュー・サービス用にすでにセットアップされた
Oracle データベースがある場合は、このオプションを選択します。
Tivoli Asset Management for IT をインストールする前に、このデータ
ベースを構成しておく必要があります。
Microsoft SQL Server
Microsoft SQL Server は、Tivoli Asset Management for IT に対しては
有効なオプションではありません。このオプションを選択しないでくだ
さい。
34
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
ホスト名
コンテキスト・メニュー・サービス・データベースをホストするデータ
ベース・サーバーの完全修飾ホスト名を入力します。
Port
コンテキスト・メニュー・サービス・データベース・インスタンスのポ
ートを入力します (50005 など)。
データベース名
データベースの名前を入力します。
インスタンス
データベース・インスタンスを入力します。
ユーザー ID
データベースへのアクセスに使用するユーザー ID を入力します。
パスワード
データベースへのアクセスに使用するユーザー ID のパスワードを入力
します。
12. 「構成ステップを実行する」ウィンドウで、構成手順を実行するか、あるいは
後の手動構成まで引き延ばすかを選択します。 オプションを選択しない場合、
「次へ」をクリックすると、構成ステップに進みます。
今すぐファイルをコピーするが、インストール構成のステップは後で実行する
インストール・ソースから管理ワークステーションにファイルをコピー
するには、このオプションを選択します。後で構成ステップを実行し
て、デプロイメントを完了する必要があります。複数の ISM 製品をイ
ンストールし、すべての製品の構成ステップを後でまとめて実行するよ
うな場合にも、このオプションを選択できます。
入力された構成値は、
<tamit_install_dir>maximo¥applications¥maximo¥properties¥
maximo.properties ファイルに保管されます。taskrunner ユーティリテ
ィー (<tamit_install_dir>¥scripts ディレクトリーにあります) を使
用して、Tivoli Asset Management for IT インストール・プログラムを
使用せずに構成手順を実行することができます。コマンド行から
taskrunner ユーティリティーを実行すると、maximo.properties ファイル
に保管された構成値を使用して Tivoli Asset Management for IT が構成
されます。
<tamit_install_dir>¥scripts¥taskrunner
CONTINUE <STOPONERROR|NOSTOPONERROR>
注: システムをリブートすると、taskrunner ユーティリティーを使用し
て構成スクリプトを実行することはできなくなります。taskrunner デー
タ・ストアは永続化されません。taskrunner ユーティリティーを使用す
るつもりである場合は、システムをリブートしないでください。
インストール障害が発生した場合、taskrunner ユーティリティーが
STOPONERROR パラメーターを指定して実行されていた場合は、エ
ラー状態を修正後にユーティリティーを再実行できます。 taskrunner
ユーティリティーは、前回の試行で最後に正常に完了したタスクが記録
第 5 章 アップグレードの実行
35
された時点から、インストールを再開します。NOSTOPONERROR パ
ラメーターを指定して taskrunner を実行すると、taskrunner はエラーが
発生しても処理を続行します。
アプリケーション・ファイルを後で手動でデプロイする
アプリケーション・ファイルを WebSphere Application Server Network
Deployment に手動でデプロイする場合は、このオプションを選択しま
す。アプリケーション EAR ファイルが作成されますが、自動的にはデ
プロイされません。後で手動でデプロイする必要があります。複数の
ISM 製品をインストールする場合にも、このオプションを選択できま
す。アプリケーション・ファイルは、各製品のインストール時に再作成
されます。このオプションを使用することで、アプリケーション・ファ
イルが最終的な状態になるまでデプロイを保留できます。
Maximo データベースの更新を延期する
製品のデプロイメントのためにデータベース更新タスクを手動で実行す
る場合は、このオプションを選択します。デプロイメントを完了するた
めに、手動で updatedb コマンドを実行して、データを Maximo データ
ベースに書き込む必要があります。インストール・プログラムの処理
は、管理システムへのファイルのコピーと、製品のプロセス・ソリュー
ション・パッケージの登録に制限されます。 updatedb スクリプトの既
知の問題を解決する、使用可能なフィックスパックがある場合に、この
オプションを使用できます。この場合、「Maximo データベースの更新
を延期する」オプションを選択し、フィックスパックを適用してから、
updatedb コマンドを手動で実行します。
13. 「入力の要約」パネルで、インストール・プログラムに対して指定した情報を
確認し、「次へ」をクリックします。
対象となるソフトウェアを確認します。変更を行うために前のパネルに戻る場
合は、「前へ」ボタンを使用します。
14. 「プリインストール・サマリー」パネルで、表示されたインストール情報を確
認し、「インストール」をクリックします。 これで、インストールが開始しま
す。進行状況は、「Tivoli Base Services のインストール」進行状況表示バーを
表示すればモニターできます。
15. 「データベースのアップグレード」ウィンドウで、「データベースをアップグ
レードする準備ができました」オプションにマークを付けます。 23 ページの
『始める前に』のセクションを再読して、前提条件の情報を熟知しておいてく
ださい。
16. 「インストール完了」パネルで、「終了」をクリックします。
次のタスク
Tivoli Asset Management for IT インストール・プログラムは、アップグレードと構
成タスクが完了すると、終了します。ログは、tamit_install_dir/logs にありま
す。
スクリプトを実行して既存のネーミングおよび差分検出サービスのデータをマイグ
レーションする必要があるオプションを選択した場合、このインフォメーション・
センターの参照セクションにある「データ統合サービス User's Guide」を参照し
36
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
て、NRS データをマイグレーションするためのスクリプトの使用法に関する説明を
確認してください。
第 5 章 アップグレードの実行
37
38
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
第 6 章 プロセス・ソリューション・インストーラーを使用した
アップグレード
オプションで、プロセス・ソリューション・インストーラーを使用して、IBM
Tivoli Asset Management for IT をアップグレードできます。同じ方法により、IBM
Tivoli Integration Composer、言語パックをアップグレードするか、Tivoli Asset
Management for IT for Service Providers を使用可能にすることができます。
手順
1. 以下の手順に従って、プロセス・ソリューション・インストーラーを起動しま
す。
a. 「スタート」 → 「すべてのプログラム」 → 「Tivoli Asset Management for
IT」 → 「プロセス・ソリューション・インストーラー」をクリックしま
す。
b. 「概要」ウィンドウで、「次へ」をクリックします。
2. 「PSI パッケージを選択してください」ウィンドウで、「選択」ボタンをクリ
ックし、TAMIT_ENG_7.2.2.0.zip を参照します。「次へ」をクリックして先に
進みます。
3. 「パッケージ検証結果」ウィンドウで、パッケージ情報が正しいことを確認
し、「次へ」をクリックして先へ進みます。
4. 「ソフトウェアご使用条件」ウィンドウで、「使用条件の条項に同意します」
にマークを付けて、使用条件に同意します。「次へ」をクリックして先に進み
ます。
5. 「ミドルウェア・ログイン情報 」ウィンドウで、Maximo データベース
(Maximo DB)、WebSphere Application Server 管理ユーザー (WebSphere
Admin)、および WebSphere Application Server リモート・アクセス・ユーザー
(WebSphere Remote) のユーザー ID および対応するパスワードを入力しま
す。
6. 「パッケージ・オプション」ウィンドウで、このオプションにマークを付ける
と、Maximo アプリケーションの再デプロイメントまたは Maximo データベー
スの更新を遅らせることができます。これらの手順は、アップグレードの完了
後に手動で実行できます。パッケージを自動で更新することを選択した場合
は、これらにマークを付けずに「次へ」をクリックします。
7. 「プリインストールの要約」ウィンドウで、エラーが発生していないことを確
認します。「システム・チェック・メッセージ」タブにエラーが報告されてい
ないことを確認します。「次へ」をクリックして、デプロイメントを続行しま
す。
8. パッケージが正常にデプロイされていた場合は、「パッケージは正常にデプロ
イ済み」ウィンドウが表示されます。確認のため、「デプロイメント・メッセ
ージ」を見直します。
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9. 「別のパッケージをインストールしますか」ウィンドウで、「別のパッケージ
をインストールしますか?」オプションを選択します。こうすると、Tivoli Asset
Management for IT のアップグレード時にその他の PMP パッケージのインス
トールを続行することができます。
Tivoli Asset Management for IT for Service Providers にアップグレードする
と、ServiceProviderPSIEnablementKey.zip という PMP アーカイブ・ファイ
ルを選択するときに、この PMP は既にインストールされているというメッセ
ージが表示されます。
10. ステップ 2 (39 ページ) から 8 (39 ページ) までを繰り返して、以下に示す必要
なパッケージをインストールします。
v ServiceProviderFixpack7112.zip
v ITIC_PMP_7.2.2.0.zip
v TAMIT_ID_7.2.2.0.zip
v TAMIT_SP_7.2.2.0.zip (オプション)
これらのパッケージをインストールすると、サービス・プロバイダーが使用可
能になり、Tivoli Integration Composer がアップグレードされた状態で Tivoli
Asset Management for IT インスタンスが得られます。
11. アップグレードを検査します。
a. 以下を指定して、Maximo アプリケーションにログインします。
http://host_name:port_number/maximo
b. 「ヘルプ」 → 「システム情報」をクリックします。
c. Tivoli Asset Management for IT 7.2.2、および、該当する場合は、Tivoli
Asset Management for IT 7.2.2 for Service Providers がリストされているこ
とを確認します。
d. 以下のアプリケーションが存在することを確認します。
v ソフトウェア・カタログ
v 導入済みのソフトウェア
v 資産の表示
v ライセンス
40
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
第 7 章 アップグレード Integration Composer
IBM Tivoli Asset Management for IT コンポーネントを
正常にアップグレードした後、オプションで IBM Tivoli
Integration Composer をアップグレードできます。この統
合ツールは、Maximo データベースに情報技術 (IT) デー
タをインポートします。
Tivoli Asset Management for IT のインストールでは、
Integration Composer のアップグレードのためのインター
フェースとしてランチパッドを使用します。ただし、
UNIX オペレーティング・システムでは、必要に応じて
コンソール・モードでコマンド行から Integration
Composer をアップグレードできます。
Integration Composer および Tivoli Asset Management for
IT のアップグレードをランチパッドから実行する場合、
インストーラーは自動的に Integration Composer リポジ
トリー内の Integration Composer データベース表を更新
します。
IBM Tivoli Integration Composer の概要
Integration Composer は、導入済みのハードウェアおよびソフトウェアに関する在庫
データを変換およびインポートするための IBM アプリケーションです。この在庫
データは、ディスカバリー・ツールまたはシステム管理ツールのデータベースか
ら、導入済みの資産または構成アイテムの Maximo データベース表にインポートさ
れます。
エンタープライズは、Integration Composer を使用して、外部ディスカバリー・ツー
ルによって収集されたデータを集約し、それを Maximo データベースに統合して、
エンタープライズの IT 資産管理、レポート作成、および意思決定支援のための中
央リポジトリーを作成することができます。Maximo データベースは、以下の製品
で使用されるリポジトリーです。
v IBM Tivoli Asset Management for IT
v IBM Tivoli Service Request Manager
v IBM Tivoli Change and Configuration Management Database
導入済みの資産または構成アイテムについてのデータを収集するために、検出ツー
ルは、社内にデプロイされているコンピューター、ネットワーク・デバイス、およ
びネットワーク・プリンターをスキャンし、検出したハードウェアおよびソフトウ
ェアについての情報を記録します。 Integration Composer は統合アダプターを使用
して、ディスカバリー・ツールで収集されたデータを変換し、それをディスカバリ
ー・ツール・データベースから Maximo データベースに移動します。(独自の統合ア
ダプターの作成についての詳細は、「Integration Composer 管理者ガイド」を参照し
てください。)
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41
インポートされたデータは、ご使用のシステム上のさまざまなアプリケーションで
表示することができます。このデータは、レポートの生成にも使用されます。
注: ディスカバリー・ツール・データベースから、Maximo データベース内の導入済
みの資産表、現状の CI 表、または (資産の初期化を目的として) 資産表にハードウ
ェアおよびソフトウェアの在庫データをインポートするには、Integration Composer
を使用します。Maximo データベース内の他のテーブルを対象にしたデータのイン
ポートまたはエクスポートは、別のツール (統合フレームワーク) を使用して実行し
ます。この内容についての詳細は、関連する資料「統合ガイド」を参照してくださ
い。
ハードウェア要件とソフトウェア要件
このセクションでは、Integration Composer がサポートしている製品とバージョン、
および相互前提条件となるアプリケーションに対するハードウェア要件とソフトウ
ェア要件について説明します。
Integration Composer およびその相互前提条件に対するハードウェア要件とソフトウ
ェア要件は、以下のとおりです。
IBM Tivoli
Integration
Composer
Integration Composer 7.2.2 には、以下の最小必要要件があります。
v 3 GB のメモリー
v 70 MB のディスク・スペース
v IBM Java Software Development Kit 5.0 サービス・リリース 5
IBM Tivoli Asset
Management for IT,
IBM Tivoli Asset Management for IT 7.2.2 のいずれかが必要であり、IBM Tivoli
Integration Composer を使用する前にインストールする必要があります。
IBM Tivoli Service
Request Manager,
以下の製品との互換性について詳しくは、個々の製品の資料を参照してください。
IBM Maximo Asset
Management for
Energy
Optimization、また
は
v IBM Maximo Asset Management for Energy Optimization
v IBM Tivoli Service Request Manager
v IBM Tivoli Change and Configuration Management Database
両方の製品には Maximo データベースが組み込まれています。
IBM Tivoli Change
and Configuration
Management
Database
42
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
IBM Tivoli
Integration
Composer サーバー
Integration Composer アプリケーションおよび Java コンポーネントを実行するに
は、専用サーバーが必要です。Integration Composer は、以下のどのオペレーティン
グ・システムでも実行できます。
v HP-UX 11i 3 (Intel Itanium ハードウェア上)
v IBM AIX 5L 5.3 (32 ビット)
v IBM AIX 5L 5.3 (64 ビット)
v IBM AIX 5L 6.1 (32 ビット)
v IBM AIX 5L 6.1 (64 ビット)
v Microsoft Windows Server 2003 Enterprise Edition (x86-32 ハードウェア上)
v Microsoft Windows Server 2003 Enterprise Edition (x86-64 ハードウェア上)
v Microsoft Windows Server 2008 Enterprise Edition リリース 2 (x86-64 ハードウェ
ア上)
v Microsoft Windows Server 2008 Standard Edition リリース 2 (x86-64 ハードウェ
ア上)
v Red Hat Enterprise Linux 4 (x86-32 ハードウェア上)
v Red Hat Enterprise Linux 4 (x86-64 ハードウェア上)
v Red Hat Enterprise Linux 4 (zSeries および System z ハードウェア上)
v Red Hat Enterprise Linux 5 (x86-32 ハードウェア上)
v Red Hat Enterprise Linux 5 (x86-64 ハードウェア上)
v Red Hat Enterprise Linux 5 (zSeries および System z ハードウェア上)
v Sun Solaris 9 (SPARC プロセッサー・ベースのシステム上)
v Sun Solaris 10 (SPARC プロセッサー・ベースのシステム上)
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 9 (System z ハードウェア上)
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 10 (System z ハードウェア上)
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 10 (x86-32 ハードウェア上)
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 10 (x86-64 ハードウェア上)
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 (System z ハードウェア上)
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 (x86-32 ハードウェア上)
v SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 (x86-64 ハードウェア上)
v VMWare ESX Server 3
注: Sun Solaris プラットフォームでは双方向言語はサポートされていません。
第 7 章 アップグレード Tivoli Integration Composer
43
データベース・サー
バー
データベース・サーバーは 1 つ以上のソース・データベースおよび 1 つのターゲ
ット (Maximo) データベースを含んでおり、それらを管理しますが、利用者はこの
データベース・サーバーに対して責任を負っています。
以下のデータベースがサポートされています。
v IBM DB2 Universal Database Express Edition 8.2 (サポートされるすべてのオペレ
ーティング・システム上)
v IBM DB2 Enterprise Server Edition 9.1 Fix Pack 1 (サポートされるすべてのオペ
レーティング・システム上)
v IBM DB2 Enterprise Server Edition 9.1 Fix Pack 8 (32 ビット版 Linux)
v IBM DB2 Enterprise Server Edition 9.5 (サポートされるすべてのオペレーティン
グ・システム上。ただし 32 ビット版 Linux は対象外)
v IBM DB2 Enterprise Server Edition 9.7
v IBM DB2 Enterprise Server Edition 9.7
v Microsoft SQL Server 2005 (Microsoft Windows オペレーティング・システム上の
み)
v Microsoft SQL Server 2008 Enterprise Edition (Microsoft Windows オペレーティン
グ・システム上のみ)
v Oracle Database 9i Enterprise Edition Release 2.9.2.0.8 (サポートされるすべてのオ
ペレーティング・システム上)
v Oracle Database 10g Enterprise Edition Release 1 (サポートされるすべてのオペレ
ーティング・システム上)
v Oracle Database 10g Enterprise Edition Release 2 (サポートされるすべてのオペレ
ーティング・システム上)
v Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 1 (サポートされるすべてのオペレ
ーティング・システム上)
v Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 2 (サポートされるすべてのオペレ
ーティング・システム上)
Web ブラウザー
データベース・サーバーのハードウェア要件については、該当するデータベース資
料を参照してください。
そのヘルプ情報を表示するには、Integration Composer に Web ブラウザーが必要で
す。
アップグレード時に名前変更される統合アダプターのデータ・スキーマ
Tivoli Asset Management for IT 7.1 からアップグレードする場合で、なおかつ現在
Tivoli Integration Composer 7.1 を統合アダプターで使用している場合は、アップグ
レード時にデータ・スキーマの名前が変更される可能性があります。
以前のリリースでは、データ・スキーマは統合アダプターを使用してインストール
されていましたが、 Tivoli Asset Management for IT 7.2.2 ではデータベースに直接
インストールされます。現在使用しているデータ・スキーマの名前が 45 ページの
表 1 に示すデータ・スキーマ名のいずれかと一致すると、インストール・プログラ
ムによってテキスト・ストリング「renamed by TAMIT 7.2.2」が既存のデータ・ス
44
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
キーマ名に追加されます。例えば、「Centennial Discovery 2005」が「Centennial
Discovery 2005 renamed by TAMIT 7.2.2」に変更されます。
名前が変更されるのは、 Integration Composer のユーザー・インターフェースに表
示される際のデータ・スキーマ名のみです。既存のデータ・スキーマ (.schm) ファ
イルの名前は現状のままです。名前を変更することで、 Integration Composer のオ
リジナルの構成と設定がアップグレード・プロセス時に上書きされるのを防ぎま
す。
表 1 に、データ・スキーマ名が以前のリリースと一致する統合アダプターをリスト
します。既存のデータ・スキーマ名がこの表に示す名前のいずれかと一致する場合
は、アップグレード時に名前変更されます。
表 1. Integration Composer 7.2.2 の統合アダプターのデフォルトのデータ・スキーマ名
統合アダプター
データ・スキーマ名
Centennial Discovery 2005
Centennial Discovery 2005
Centennial Discovery 2006 および 2007
Centennial Discovery 2006/2007
IBM Tivoli Network Manager IP Edition 3.7
Tivoli Network Manager IP Edition 3.7
Tivoli Application Dependency Discovery Manager 7.1
Tivoli Application Dependency Discovery
Manager 7.1
Tivoli Provisioning Manager 5.1
Tivoli Provisioning Manager 5.1
アップグレードの前提条件
インストールの前に、Integration Composer に対する IBM Java SDK 前提条件がシ
ステムに必要であり、InstallAnywhere インストール・プログラムに悪影響を与える
ソフトウェアをすべて除去しておく必要があります。
該当するオペレーティング・システム用の IBM Java SDK 5.0 サービス・リリース
5 がインストールの前提条件であり、Integration Composer コンピューター上に存在
しなければなりません。IBM Java SDK は、IBM Tivoli Asset Management for IT
サポート・サイトで提供されます。
UNIX
また、UNIX ベースのオペレーティング・システムの場合は、PATH 環
境変数に Java 仮想マシンの場所が含まれるようにしてください (Java50 など)。
以下のソフトウェアは、InstallAnywhere (Integration Composer によって使用される
インストール・プログラム) に悪影響を与えるため、Integration Composer をインス
トールする前に以下のプログラムを使用不可にしてください。
v Norton Antivirus や Symantec Client Firewall などのアンチウィルス・ソフトウェ
ア
v Dell OpenManage
v pcAnywhere などの検索ソフトウェア
これらのソフトウェア・プログラムを使用すると、InstallAnywhere のプログラム・
インストール機能に影響が出ます。ただし、この問題は Integration Composer に特
有のものではありません。
第 7 章 アップグレード Tivoli Integration Composer
45
アップグレードを開始する前に、『ランチパッドを使用した IBM Tivoli Integration
Composer のアップグレード』で説明する ターゲット (Maximo) データベースに関
する情報を手元に用意してください。
IBM Tivoli Integration Composer アップグレードの実行
Tivoli Asset Management for IT インストール済み環境で Integration Composer を使
用するには、ここに記載する説明に従ってランチパッドからそれを アップグレード
する必要があります。また、UNIX オペレーティング・システムでコンソール・モ
ードで Integration Composer をアップグレードする必要がある場合の説明も記載し
ています。
タスクの結果
アップグレードが正常に完了した場合、以下の方法で Integration Composer にアク
セスできます。
Windows
UNIX
「スタート」メニューから、またはコマンド startFusion.bat の入力
コマンド ./startFusion.sh の入力
ランチパッドを使用した IBM Tivoli Integration Composer のア
ップグレード
Windows
UNIX
IBM Tivoli Asset Management for IT のインストール済み環境
の場合、IBM Tivoli Integration Composer をアップグレードするための推奨の方法
は、ランチパッドから行う方法です。Windows または UNIX オペレーティング・
システムで Tivoli Integration Composer をアップグレードするには、ランチパッド
を使用します。
始める前に
現行データの損失を防ぐため、アップグレードの前に Integration Composer の
data¥dataschema ディレクトリーと data¥mappings ディレクトリーをバックアップ
してください。
46
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
重要: このリリースでは、ネーミングおよび差分検出サービス (NRS) はデータ統
合サービス (DIS) にアップグレードされました。この Integration Composer のイン
ストール処理の一環として、nameReconciliation.logging.propertiesファイルは
Integration Composerインストール・ディレクトリーの properties サブディレクト
リーから削除され、削除されたファイルは dis.logging.properties ファイルで置
き換えられます。これにより、元の nameReconciliation.logging.properties ファ
イルに対して行われたカスタマイズ内容が失われます。
現在のカスタマイズ情報を新規の dis.logging.properties ファイルでも再利用す
る予定の場合、今回のリリースの Integration Composer をインストールする前に、
現在のカスタマイズ情報を記録しておいてください。これらのプロパティー・ファ
イルの詳細については、「IBM Tivoli Integration Composer 管理者ガイド」を参照し
てください。
インストール・ディレクトリー用に最大 70 MB のフリー・スペースがあることを
確認してください。
このタスクについて
ランチパッドから IBM Tivoli Integration Composer をアップグレードするには、以
下の手順を実行します。
手順
1. Tivoli Integration Composer のアップグレード先サーバーに、ランチパッド DVD
を挿入します。
UNIX オペレーティング・システムでアップグレードする場合は、ランチパッド
DVD のルート・ディレクトリーにある launchpad.sh コマンドを実行して、ラン
チパッドを手動で開始することが必要な場合があります。(Windows オペレーテ
ィング・システムの場合は、launchpad.exe コマンドが自動的に実行されます。)
2. ランチパッドで、「3. Tivoli Integration Composer のインストール」の下にあ
るリンクをクリックして、Tivoli Integration Composer アップグレード・プログ
ラムを起動します。
3. 「IBM Tivoli Integration Composer」ウィンドウで、下部のドロップダウン・リ
ストからご使用の言語を選択し、「OK」をクリックします。
4. [UNIX のみ]「インストール・タイプの選択」ウィンドウで、「アップグレー
ド」を選択して、「次へ」をクリックします。
5. 「インストール・フォルダーの選択」ウィンドウで、デフォルトの場所をそのま
ま確定するか、ファイル・パスを入力して、製品をアップグレードする場所を指
定します。(または、「選択」をクリックして任意のロケーションを参照し、選
択することもできます。) 次に、「次へ」をクリックします。
6. 「プリインストール・サマリー」ウィンドウでアップグレードの詳細を確認しま
す。(必要に応じて、「戻る」ボタンを使用して前に戻り、修正を行って、「次
へ」ボタンを使用してこのウィンドウに戻ります。)集計データに問題がない場
合は、「インストール」をクリックします。
アップグレード中は、「Integration Composer のインストール中 (Installing
Integration Composer)」進行状況ウィンドウが表示されます。アップグレードが
終了すると、「インストールの完了」ウィンドウが表示されます。
第 7 章 アップグレード Tivoli Integration Composer
47
7. 「インストール完了」ウィンドウで、「終了」をクリックします。
UNIX オペレーティング・システム上でのコンソール・モードでの
IBM Tivoli Integration Composer のアップグレード
UNIX
UNIX コンピューター上にコンソール (コマンド行)・モードで Tivoli
Integration Composer をアップグレードする必要がある場合は、以下に説明する手順
に従います。
始める前に
このセクションで説明しているように、Integration Composer 7.2.2 をインストール
すると、前のバージョンの Integration Composerがアップグレードされます。最初に
旧バージョンを削除する必要はありません。現行データの損失を防ぐには、アップ
グレードの前に Integration Composer の data¥dataschema および data¥mappings
ディレクトリーをバックアップしてください。
重要: このリリースでは、ネーミングおよび差分検出サービス (NRS) はデータ統
合サービス (DIS) にアップグレードされました。この Integration Composer のイン
ストール処理の一環として、nameReconciliation.logging.propertiesファイルは
Integration Composerインストール・ディレクトリーの properties サブディレクト
リーから削除され、削除されたファイルは dis.logging.properties ファイルで置
き換えられます。これにより、元の nameReconciliation.logging.properties ファ
イルに対して行われたカスタマイズ内容が失われます。
現在のカスタマイズ情報を新規の dis.logging.properties ファイルでも再利用す
る予定の場合、今回のリリースの Integration Composer をインストールする前に、
現在のカスタマイズ情報を記録しておいてください。これらのプロパティー・ファ
イルの詳細については、「IBM Tivoli Integration Composer 管理者ガイド」を参照し
てください。
インストール・ディレクトリー用に最大 70 MB のフリー・スペースがあることを
確認してください。
このタスクについて
Integration Composer ファイルは、『Tivoli Asset Management for IT 7.2.2』 DVD
の ¥Install¥ITIC ディレクトリーにあります。インストール・プロセスを開始する
には、DVD レイアウトから setup.bin コマンドを使用します。
setup.bin ←
setup.exe
UNIX ベースのオペレーティング・システムで Integration Composer をインストー
ルするには、以下のステップを実行します。
手順
1. 管理者として (例えば root として) サーバーにサインオンします。
2. Integration Composer をインストールするサーバーに、バイナリーの Integration
Composer インストール・ファイル setup.bin を保存します。
3. IBM Java SDK がシステム・パスに含まれていることを確認します。
48
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
IBM Java SDK をパスに追加するには、以下のコマンドを入力します
(SDK_location は、IBM Java SDK のパスです。例えば、/opt/java1.5 のよう
になります)。
JAVA_HOME=SDK_location
export JAVA_HOME
PATH=$JAVA_HOME:$PATH
export PATH
4. setup.bin ファイルを保存した場所にナビゲートします。
5. 以下のコマンドを入力し、バイナリー・インストール・ファイルを実行可能に
します。
chmod +x setup.bin
6. シェル・プロンプトで以下のコマンドを入力して、Integration Composer インス
トール・プログラムをコンソール・モードで実行します。
sh ./setup.bin -i console
コンソール・モードでは、1 行ごとに情報を入力するようプロンプトが出され
ます。
注: 前提条件となる IBM Java SDK 5.0 サービス・リリース 5 が Integration
Composer サーバーに現在インストールされていない場合、エラー・メッセージ
が表示され、インストールは終了します。表示されるエラーの内容は以下のと
おりです。No Java Virtual Machine could be found from your PATH
environment variable. You must install a VM prior to running this
program. 問題を訂正するには、オペレーティング・システムに IBM Java SDK
5.0 サービス・リリース 5 をインストールし、setup.bin を再実行してくださ
い。IBM Java SDK は、IBM Tivoli Asset Management for IT 7.2.2 ランチパッ
ド DVD に収録されています。
7. 「ロケールの選択 (Choose Locale)」ステップで、ロケールのリストからロケー
ルの番号を入力して、Enter を押します。
8. 「概要」ステップで、「概要」の情報を確認して、Enter を押します。
9. 「インストール・タイプの選択」ステップで、「アップグレード」選択項目の
番号を入力して、Enter を押します。この操作は、前のリリースから
Integration Composer をアップグレードすることを示しています。
10. 「インストール・フォルダーの選択」ステップで、Integration Composer が現在
インストールされている場所 (絶対パス) を入力して、Enter を押します。また
は、Enter を押して、表示されているパスをそのまま確定します。
11. 「プリインストール・サマリー」ステップで、インストールの詳細を確認し
て、Enter を押し、Integration Composer のインストールを開始します。 イン
ストール中には、インストールの進行状況表示バーが表示されます。
インストールが完了すると、「インストール完了」ステップが表示されます。
12. 「インストール完了」ステップで、Enter を押します。 インストールが完了し
て、UNIX コマンド・プロンプトに戻ります。
第 7 章 アップグレード Tivoli Integration Composer
49
アップグレードの確認
このセクションでは、新規の Integration Composer アップグレードインストール済
み環境が正しく機能していることを確認する方法について説明します。
このタスクについて
Integration Composer が適切にアップグレードされたかどうかを判別するには、以下
のステップを実行します。
手順
1. 以下のいずれかを実行して、Integration Composer アプリケーションを開きま
す。
Windows
Windows の「スタート」メニューで、「スタート」 → 「プログラム」 →
「IBM Tivoli」 → 「Integration Composer」 → 「IBM Tivoli Integration
Composer」を選択します。
または
コマンド行からコマンド startFusion.bat を入力します。
UNIX
コマンド ./startFusion.sh を入力します。
2. アップグレード時に指定したデータベース (またはスキーマ所有者) ユーザー名
およびパスワードを使用して、 Integration Composer アプリケーションにサイン
インします。
3. Integration Composer メイン・ウィンドウの「ヘルプ」メニューで、「バージョ
ン情報 (About)」を選択します。
4. 「Integration Composer について」ウィンドウで、「バージョン」フィールドの
数値が 7.2.2 であることを確認します。 この数値が表示された場合、Integration
Composer は正常にアップグレードされています。
ポストアップグレード・タスク
このセクションでは、Integration Composer が正しく構成されているかどうかを確認
する方法について説明します。
startFusion ファイルのメモリー割り振りを変更する (オプション)
startFusion ファイル (Windows オペレーティング・システムの場合は
startFusion.bat、UNIX ベース・オペレーティング・システムの場合は
startFusion.sh) は、Integration Composer グラフィカル・ユーザー・インターフェ
ースのスタートアップ・ファイルです。この検証作業は、Integration Composer をア
ップグレードした後で、startFusion ファイルのメモリー割り振りが正しいことを
確認するために行います。
50
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
始める前に
この作業はオプションです。このタスクを実行する必要があるのは、Integration
Composer グラフィカル・ユーザー・インターフェースが 50 ページの『アップグレ
ードの確認』の説明に従って始動しない場合に限られます。
このタスクについて
Integration Composer startFusion ファイルは、次の Windows および UNIX のイ
ンストール・ディレクトリーにあります。
Windows
UNIX
itic_install_dir¥bin¥startFusion.bat
itic_install_dir/bin/startfusion.sh
Integration Composer をアップグレードすると、アプリケーションに割り振るデフォ
ルトの仮想 RAM 量として 1536 メガバイトがインストール・プログラムによって
割り当てられます。ただし、例えば、ご使用のサーバーに物理メモリーが 1 GB し
かなければ、1536M の設定値は有効となりません。
手順
Integration Composer グラフィカル・ユーザー・インターフェースが開始しない場
合、startFusion ファイルの start javaw.exe コマンド用のメモリー設定値を確認
し、必要に応じてメモリーの値を下げてください。
例
例えば、-Xmx1536M を -Xmx1024M に変更します。
commandLine ファイルのメモリー割り振りを変更する (オプション)
commandLine ファイル (Windows オペレーティング・システムの場合は
commandLine.bat、UNIX ベース・オペレーティング・システムの場合は
commandLine.sh) は、Integration Composer コマンド行インターフェースのスタート
アップ・ファイルです。この検証作業は、Integration Composer をインストールした
後で、commandLine ファイルのメモリー割り振りが正しいことを確認するために行
います。
始める前に
この作業はオプションです。Integration Composer のコマンド行インターフェースが
開始されない場合にのみ実行する必要があります。
このタスクについて
Integration Composer commandLine ファイルは、以下に示す Windows および UNIX
ベースのインストール・ディレクトリーにあります。
Windows
itic_install_dir¥bin¥commandLine.bat
第 7 章 アップグレード Tivoli Integration Composer
51
UNIX
itic_install_dir/bin/commandLine.sh
Integration Composer をインストールすると、インストール・プログラムはアプリケ
ーションに割り振る仮想 RAM のデフォルト容量として、1536 MB を割り当てま
す。ただし、例えば、ご使用のサーバーに物理メモリーが 1 GB しかなければ、
1536M の設定値は有効となりません。
手順
Integration Composer コマンド行インターフェースが開始しない場合、commandLine
ファイルの java コマンド用のメモリー設定値を確認し、必要に応じてメモリーの値
を下げてください。
例
例えば、-Xmx1536M を -Xmx1024M に変更します。
Integration Composer のアンインストール
このセクションでは、Integration Composer を Microsoft Windows および UNIX ベ
ースのオペレーティング・システムから削除する手順について説明します。
Windows オペレーティング・システムでの Integration
Composer のアンインストール
手順
1. Microsoft Windows Explorer で、アンインストール・フォルダー
installation_dir¥Uninstall_Integration_Composer (Integration Composer 7.2.2
がインストールされた場所) に移動します。
2. アンインストール・フォルダーで、アンインストール・ファイル
Uninstall_Integration_Composer.exe をダブルクリックします。 アプリケーシ
ョンをアンインストールする Integration Composer ユーティリティーによって、
「IBM Tivoli Integration Composer のアンインストール」ウィンドウが表示され
ます。
3. 「アンインストール」をクリックします。 アンインストール・ユーティリティ
ーがアプリケーションを削除するときに、IBM Tivoli Integration Composer アン
インストールの進行状況表示ウィンドウが表示されます。
注: 必要に応じて、「キャンセル」をクリックすると、アンインストールを停
止できます。
Integration Composer の削除が終了すると、「アンインストールの完了 (Uninstall
Complete)」ウィンドウが表示されます。
4. 「完了」をクリックします。 Integration Composer の削除が完了しました。
5. オプション。ユーティリティーによって Integration Composer が削除された後、
1 つ以上のファイルがインストール・ディレクトリーに残っている場合がありま
す。(例えば、このファイルは、ユーザーがインポートしたマッピング・ファイ
ルまたはスキーマ・ファイルなど、手動でディレクトリーに置かれたものである
52
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
場合や、 Integration Composer によって作成されたログ・ファイルである場合が
あります。) これらのファイルは手動で削除できます。
UNIX オペレーティング・システムでの IBM Tivoli Integration
Composer のアンインストール
手順
1. アンインストール・フォルダー
itic_install_dir¥Uninstall_Integration_Composer (Integration Composer 7.2.2
がインストールされた場所) に移動します。
2. アンインストール・フォルダーで、以下のいずれかのオプションを実行します。
v X Window System アプリケーションを使用して Integration Composer をイン
ストールした場合は、次のように入力します。
sh ./Uninstall_IBM_Tivoli_Integration_Composer
v コンソール・モードを使用して Integration Composer をインストールした場
合、次のように入力します。
sh ./Uninstall_IBM_Tivoli_Integration_Composer -i console
以下の説明では、コンソール・モードの残りのアンインストール・ステップを示
します。
3. Enter を押して、前のステップで入力したコマンドを開始します。 アンインスト
ール・ユーティリティーがアプリケーションを削除するのに応じて、
「Uninstalling」進行状況表示バーが表示されます。
Integration Composer の削除が終了すると、コマンド・プロンプトに戻ります。
4.
[オプション] ユーティリティーによって Integration Composer が削除された
後、1 つ以上のファイルがインストール・ディレクトリーに残っている場合があ
ります。(例えば、このファイルは、ユーザーがインポートしたマッピング・フ
ァイルまたはスキーマ・ファイルなど、手動でディレクトリーに置かれたもので
ある場合や、 Integration Composer によって作成されたログ・ファイルである場
合があります。) これらのファイルは手動で削除できます。
第 7 章 アップグレード Tivoli Integration Composer
53
54
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
第 8 章 IBM Tivoli Asset Management for IT for Service
Providers の使用可能化
Tivoli Asset Management for IT for Service Providers は、個別にライセンス交付さ
れるオプション・コンポーネントであり、既存のアプリケーションに機能を追加す
るものです。追加される機能により、サービス・プロバイダーは、複数の顧客のデ
ータ・センターを管理できるようになります。この製品は、顧客を厳格に区分し
て、顧客ごとのデータ、IT 資産、およびプロセス・レコードを安全かつ別々に保持
できます。サービス・プロバイダーを使用可能にするには、以下の手順を実行しま
す。
始める前に
作業を開始する前に、「Tivoli Asset Management for ITインストール・ガイド」に記
載されている以下の情報を必要に応じて確認してください。
v プロセス・ソリューション・パッケージ
v 選択可能なフィーチャー
v プロセス・ソリューション・インストール・プログラムを使用する前に
v 使用するプロセス・ソリューション・インストール・プログラムの決定
Tivoli Asset Management for IT for Service Providers ランチパッド、または「スタ
ート」メニューから、Tivoli Asset Management for IT for Service Providers アップ
グレードを実行します。
このタスクについて
以下の手順では、サービス・プロバイダー・キーを有効にする方法について説明し
ます。
手順
1. 管理権限を持つユーザーとしてログインします。
2. ランチパッドからインストール・プログラムを開始します。
a. 以下のようにして、ランチパッドを開始します。「Tivoli Asset
Management for IT for Service Providers」または「Tivoli Asset
Management for IT for Internal Service Providers」というタイトルの
DVD で、製品ディスクまたはダウンロードしたインストール・イメージの
ルート・ディレクトリーにナビゲートし、launchpad.[exe|sh] コマンドを実行
します (拡張子は、ご使用のオペレーティング・システムに応じて異なりま
す)。
b. ランチパッドのナビゲーション・ペインで、「製品のインストール」をクリ
ックします。
c. 「IBM Tivoli Asset Management for IT for Service Providers」をクリック
します。
3. 言語を指定するウィンドウで、該当する言語を選択し、「OK」をクリックしま
す。
© Copyright IBM Corp. 2009, 2010
55
4. 「パッケージ検証結果」ウィンドウで、パッケージ情報が正しいことを確認し
ます。「次へ」をクリックします。
5. 「ソフトウェアご使用条件」ウィンドウで、「使用条件の条項に同意します」
を選択します。「次へ」をクリックします。
6. 「ミドルウェア・ログイン情報」ウィンドウで、Maximo データベースのユー
ザー ID とパスワード (「Maximo DB」タブ)、WebSphere 管理のユーザー ID
とパスワード (「WebSphere 管理者」タブ)、および WebSphere Application
Server のリモート・アクセス用のユーザー ID とパスワードを指定します。
「次へ」をクリックして続行します。
7. 「パッケージ・オプション」ウィンドウで、「次へ」をクリックします。 関連
パッケージに関する操作は、据え置くことができます。
8. 「システム・チェック」ウィンドウに、システム・サービス・プロバイダー・
パッケージのチェック進捗が表示されます。インストーラーで問題が発生した
場合は、ステータス・メッセージが表示されます。準備ができたら、「次へ」
をクリックします。
9. 「プリインストール・サマリー」ウィンドウで、エラーが報告されていないこ
とを確認します。「システム・チェック・メッセージ」タブでエラーが報告さ
れていない場合は、「次へ」を押して続行します。
デプロイメント・プロセスは、「デプロイメント進行状況」ウィンドウでモニ
ターできます。
10. 「パッケージは正常にデプロイ済み」ウィンドウで、「デプロイメント・メッ
セージ」タブを確認します。
インストールしたパッケージでは、追加のポスト・アップグレード手順がいく
つか必要になる場合があります。
11. インストールが成功したことを確認します。
a. インターネット・ブラウザーを開きます。
b. http://host_name:port_number/maximo にアクセスします。ログインしま
す。
c. 「ヘルプ」 → 「システム情報」 をクリックします。Tivoli Asset
Management for IT for Service Providers バージョン 7.2.2 がリストされるこ
とを確認します。
d. 「リンク先」 → 「セキュリティー」 → 「セキュリティー・グループ」を選
択し、maxadmin グループを選択します。「アプリケーション」タブで、以
下のアプリケーションが「セキュリティー・グループ」アプリケーションに
あることを確認します。
v ソフトウェア・カタログ
v 導入済みのソフトウェア
v 資産の表示
v ライセンス
必要に応じて、これらのアプリケーションにアクセスする必要があるユーザ
ーにアクセス権を付与できます。
e. Tivoli Asset Management for IT ユーザー・インターフェースに以下のアプ
リケーションがないことを確認します。
56
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
v アクティビティーおよびタスク (SP)
v 資産リンク結果 (SP)
v 資産差分検出結果 (SP)
v 資産 (SP)
v 比較ルール (SP)
v コンピューター (SP)
v 部品マスター (SP)
v リンク・ルール (SP)
v ネットワーク・デバイス (SP)
v ネットワーク・プリンター (SP)
v 差分検出作業 (SP)
v タスク・フィルター (SP)
v 作業指示書管理 (SP)
f. 「サインアウト」をクリックして、サインアウトします。
関連資料
19 ページの『製品メディアおよびランチパッド』
IBM Tivoli Asset Management for IT は前提条件ミドルウェア、クイック・スター
ト・ガイド、および製品コードを含む 1 組の DVD で出荷されています。オプショ
ンで購入可能なコンポーネントである IBM Tivoli Asset Management for IT for
Internal Service Providers および IBM Tivoli Asset Management for IT for Service
Providers も、DVD で出荷されます。 また、IBM Passport Advantage から、これら
と同じイメージを含む製品ファイルを ダウンロードすることもできます。ランチパ
ッド は、 アップグレード・プログラムと 製品情報のコレクションを起動するため
の、一元管理されたインターフェースとして機能します。
第 8 章 Tivoli Asset Management for IT for Service Providers の使用可能化
57
58
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
第 9 章 アップグレードの確認
IBM Tivoli Asset Management for IT インスタンスを IBM Tivoli Asset Management
for IT 7.2.2 または IBM Tivoli Asset Management for IT for Service Providers 7.2.2
にアップグレードしたら、インターネット・ブラウザーを使用して、デプロイメン
トが適切であることを確認できます。
手順
1. インターネット・ブラウザーを開きます。
2. 以下の場所にアクセスします。 http://host_name:port_number/maximo
3. ユーザー ID およびパスワードとして maxadmin を使用してログインします。
4. 「リンク先」 → 「セキュリティー」 → 「グループ」をクリックします。
5. maxadmin グループを展開します。
6. 「アプリケーション」をクリックします。
7. 以下のアプリケーションを選択可能で、権限が割り当てられていることを確認し
ます。
v ライセンス。「リンク先」 → 「資産」 → 「ライセンス」をクリックします。
v ソフトウェア・カタログ。「リンク先」 → 「管理」 → 「導入済みの資産」 →
「ソフトウェア・カタログ」をクリックします。
v 導入済みのソフトウェア。「リンク先」 → 「導入済みの資産」 → 「導入済み
のソフトウェア」をクリックします。
v 資産の表示。「リンク先」 → 「セルフサービス」 → 「資産の表示」をクリッ
クします。
8. ライセンス・アプリケーションで、ライセンスを割り振るための 10 進数 のキ
ャパシティー値を入力できることを確認します。
注: 前のリリースでは、キャパシティーに対して入力できたのは整数値のみでし
た。アップグレード・プロセス中、データベース・スクリプトでは、指定された
データベース表の割り振り行ごとにキャパシティーを再計算します。
9. 「サイン・アウト」リンクをクリックしてサインアウトします。
© Copyright IBM Corp. 2009, 2010
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60
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
第 10 章 インストール・プロパティー
インストール・プロパティーは、デプロイメント中にプロパティー・ファイルに記
録され、以降のインストール関連のアクションで使用されます。
install.properties ファイルおよび maximo.properties ファイルに含まれるイン
ストール・プロパティーを表 2 に示します。この表には、これら 2 つのプロパティ
ー・ファイルに含まれる可能性があるすべての プロパティーのセットがリストされ
ます。実際に使用するインストール・プロパティーは、この表に含まれるプロパテ
ィーのサブセットであり、選択した特定のデプロイメント・オプションに基づきま
す。
最初に製品がデプロイされてからその後のインストール・アクションまでの間に更
新が行われた場合には、これらのファイルのプロパティーを更新する必要がありま
す。この変更には、パスワードやホスト名の変更などが該当します。その後のイン
ストール・アクションとは、フィックスパックの適用またはアップグレードの実行
を指します。詳しくは、 76 ページの『環境データの更新』を参照してください。
表 2. インストール・プロパティー
カテゴリー
プロパティー
定義
MAXIMO のプロパテ
ィー
Maximo.InstallLocation
Maximo ディレクトリーのインストール・ロ
ケーション。
例えば、C:¥¥IBM¥¥SMP¥¥maximo とします。
mxe.db.user
サーバーがデータベース・サーバーへの接続
に使用するデータベース・ユーザー。
例えば、maximo とします。
mxe.db.schemaowner
データベース・スキーマのオーナー。
例えば、maximo とします。
mxe.db.password
データベース・ユーザー名のパスワード。
mail.smtp.host
SMTP ホスト・サーバー。
mxe.workflow.admin
ワークフロー管理者の電子メール・アカウン
ト。
mxe.adminEmail
ワークフロー関係者と通信するためにワーク
フローで使用される有効な電子メール・アド
レス。
mxe.name
MXServer サーバー・オブジェクトを RMI レ
ジストリーにバインドする名前。
例えば、mxserver とします。
mxe.hostname
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MXServer をホストするコンピューターとポー
トの名前
61
表 2. インストール・プロパティー (続き)
カテゴリー
プロパティー
定義
mxe.rmi.port
RMI 通信ポート。0 に設定すると、RMI で
はいずれかの使用可能なポートを使用しま
す。別の使用可能なポート番号を選択できま
す。
mxe.registry.port
RMI/JRMP 通信のバインドで使用されるポー
ト番号。
例えば、13400 とします。
RMI レジストリーは、最初に実行される
Maximo アプリケーションのインスタンスに
よって開始されます。IBM WebSphere
Application Server Network Deployment 環境
では、製品アプリケーションの複数のインス
タンスが同時に実行される場合があります。
このレジストリーは、このようなインスタン
スを調整します。単一の中央 RMI レジスト
リー・サーバーがあります。このポートは、
他のアプリケーション・インスタンスが中央
サーバーと通信するために使用できるポート
です。
mxe.allowLocalObjects
実稼働環境では、システム・パフォーマンス
を改善するために true に設定します。開発作
業用、またはカスタム・アプリケーションの
場合には、false に設定します。
デフォルトは false です。
62
mxe.useAppServerSecurity
LDAP またはネイティブ認証のどちらを使用
するのかを指定します。この値を 1 に設定す
ると、セキュリティーに LDAP が使用される
ことになります。
mxe.MLCacheLazyLoad
デフォルトでは、複数言語のメタデータ・キ
ャッシュは一度に 1 つのオブジェクトをロー
ドします。このフラグを 1 に設定すると、1
つの言語に対してすべてのオブジェクトが同
時にロードされます。
mxe.UserLicenseKey
インストール中には、製品イネーブラー (ラ
イセンス・キー) が使用されます。製品イネ
ーブラーが変更された場合は、この値を更新
する必要があります。
mxe.adminuserid
管理ユーザー。サーバーが、管理タスクに使
用するため、およびクーロン・タスクを実行
するために使用します。このユーザーには、
システム内のすべてのサイトへのアクセス権
が必要です。
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
表 2. インストール・プロパティー (続き)
カテゴリー
プロパティー
定義
mxe.adminuserloginid
製品アプリケーションのデフォルト・ログイ
ン・ユーザー ID を定義します。
デフォルト値は maxadmin です。
mxe.adminPasswd
mxe.adminuserloginid ユーザーのパスワー
ド。
mxe.system.reguser
自己登録ユーザー。このユーザーは、ユーザ
ーが自分のアカウントを作成できるようにす
るプロセスの責任を担います。
デフォルト値は maxreg です。
mxe.system.regpassword
ユーザー登録ログイン・パスワード。このパ
スワードは、mxe.system.reguser としてリス
トされたユーザーのパスワードです。
mxe.email.charset
製品から送信される電子メール通知の文字セ
ット。
このプロパティーが定義されている場合、電
子メール通知が送信されるときには、この文
字セットを使用して件名とメッセージがエン
コードされます。
mxe.reorder.previewtimeout
リオーダー・プレビューのタイムアウト期間
(分単位)。これは、Web サーバーのセッショ
ン・タイムアウトと同様の値に設定します。
デフォルト値は 30 分です。
mxe.security.provider
セキュリティー・プロバイダーは、ポリシ
ー・ファイルから取得されます。このファイ
ルは通常、com.sun.crypto.provider.SunJCE
です。
別のプロバイダーを使用する場合は、このパ
ラメーターに値を指定できます。
mxe.mbocount
サーバーによって作成されるビジネス・オブ
ジェクトの数を示します。
デフォルトは 1 です。値を 0 にすると、こ
の機能は無効になります。
mxe.esig.defaultuserid
署名ログイン・ダイアログをログイン ID に
デフォルト設定するには、このフラグを true
に設定します。
デフォルト値は true です。
maximo.min.required.db.version
アップグレードに必要なデータベースの最小
レベルを定義します。値の例は、7100 です。
第 10 章 インストール・プロパティー
63
表 2. インストール・プロパティー (続き)
カテゴリー
プロパティー
定義
mxe.encrypted
アプリケーションが、プロパティー・ファイ
ルが暗号化されているかどうかを判別するた
めに使用するプロパティー。
ファイルが暗号化されている場合、この値は
true に設定されます。
mxe.LDAPUserMgmt
mxe.userAppServerSecurity = 1 の場合、
LDAP がユーザー管理を所有するかどうかを
示します。
デフォルト値は 1 です。
Tivoli Asset
Management for IT 固
有のプロパティー
CCMDB.InstallLocation
製品のインストール・ロケーション。
例えば、C:¥¥IBM¥¥SMP とします。
CCMDB.JREInstallLocation
JRE のインストール・ロケーション。
例えば、C:¥¥IBM¥¥SMP¥¥JRE とします。
CCMDB.SDKInstallLocation
SDK のインストール・ロケーション。
例えば、C:¥¥IBM¥¥SMP¥¥SDK とします。
CCMDB.PMP
このプロパティーは使用されなくなりまし
た。
CCMDB.Locale
管理ワークステーション・システムのロケー
ル設定。
例えば、en とします。
CCMDB.BaseLanguage
製品に設定された基本言語。
例えば、en とします。
CCMDB.AdditionalLanguages
製品にインストールされた追加言語。
CCMDB.DeploySampleData
インストール中にサンプル・データをロード
するかどうかを決定するバイナリー値。
例えば、false とします。
CCMDB.UserShortcuts
プロセス・ソリューション・インストーラー
および製品コンソールのショートカット項目
のメニューのロケーション。
CCMDB.InstallType
インストールのタイプ。タイプには、フィッ
クスパック、アップグレード、または新規イ
ンストールがあります。
例えば、Install とします。
CCMDB.DeployEar
インストール・プログラム・ウィザードでユ
ーザーが行った選択に応じて、インストール
中に EAR ファイルをデプロイするかどうか
を示すバイナリー値。
例えば、true とします。
64
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
表 2. インストール・プロパティー (続き)
カテゴリー
プロパティー
定義
Base Services のプロパ
ティー
BASE.DeployOptionalContent
インストール・プログラム・ウィザードでユ
ーザーが行った選択に応じて、インストール
中にオプションのコンテンツをデプロイする
かどうかを示すバイナリー値。
例えば、true とします。
BASE.DeployOptionalContentSet
初期アップグレード中にオプション・コンテ
ンツのデプロイを選択したかどうかを示しま
す。この値を設定した場合は、固定値となる
ため変更できません。この値が、今後のすべ
てのアップグレードおよびフィックスパック
に使用されます。
BASE.VersionUpgradingFrom
インストール済み Base Services の前のバー
ジョン。
WAS.ThinClientInstallLocation
WebSphere Application
Server Network
Deployment シン・クラ
イアント固有のプロパ
ティー
WAS.SOAPConnectorPort
WebSphere Application Server Network
Deployment シン・クライアントのインストー
ル・ロケーション。
例えば、C:¥¥IBM¥¥SMP¥¥WASClient としま
す。
WebSphere Application Server Network
Deployment デプロイメント・マネージャーの
SOAP ポート。
例えば、8879 とします。
WAS.ThinClientFullyAutomatedConfig
インストール・プログラムが WebSphere
Application Server Network Deployment デプ
ロイメント・マネージャーから鍵ストアをダ
ウンロードするかどうかを示すバイナリー
値。
この値が false に設定されている場合は、ユ
ーザーが手動でコピーする必要があります。
WAS.ThinClientLocalKeystore
鍵ストア・ファイルのロケーション。
例えば、
C:¥¥ibm¥¥WebSphere¥¥AppServer¥¥profiles
¥¥ctgDmgr02¥¥etc¥¥trust.p12 とします。
WAS.Scripts.Location
インストール・プログラムが使用するスクリ
プトのロケーション。
例えば、C:¥¥IBM¥¥SMP とします。
WebSphere Application
Server Network
Deployment RMI ポー
ト
WAS.RMIConnectorPort
SOAP が使用されていない場合に使用される
WebSphere Application Server Network
Deployment デプロイメント・マネージャー上
の RMI ポート。
IPv6 の使用時に必要
第 10 章 インストール・プロパティー
65
表 2. インストール・プロパティー (続き)
カテゴリー
プロパティー
WAS.AutomateConfig
WebSphere Application
Server Network
Deployment 固有のプロ
パティー
定義
WebSphere Application Server Network
Deployment がインストール・プログラムによ
って自動的に構成されるかどうかを示すバイ
ナリー値。
false の値は、ユーザーがインストール・プ
ログラムを実行する前に、手動で WebSphere
Application Server Network Deployment サー
バーを構成したことを示します。
WAS.InstallLocation
WebSphere Application Server Network
Deployment のインストール・ロケーション。
例えば、C:¥¥IBM¥¥WebSphere¥¥AppServer と
します。
WAS.DeploymentManagerHostName
WebSphere Application Server Network
Deployment デプロイメント・マネージャーの
ホスト名。
WAS.CellName
WebSphere Application Server Network
Deployment セル名。
例えば、ctgCell01 とします。
WAS.DeploymentManagerProfileName
WebSphere Application Server Network
Deployment プロファイル名。
例えば、ctgDmgr01 とします。
WAS.DeploymentManagerProfileRoot
WebSphere Application Server Network
Deployment プロファイルのロケーション。
例えば、C:/IBM/WebSphere/AppServer/
profiles/ctgDmgr01 とします。
WAS.ServerProfileName
WebSphere Application Server Network
Deployment アプリケーション・サーバー・プ
ロファイル名。
例えば、ctgAppSrv01 とします。
WAS.NodeName
WebSphere Application Server Network
Deployment ノード名。
例えば、ctgNode01 とします。
WAS.ApplicationServerName
WebSphere Application Server Network
Deployment アプリケーション・サーバー名。
例えば、MXServer とします。
WAS.ClusterName
WebSphere Application Server Network
Deployment クラスター名。
例えば、MAXIMOCLUSTER とします。
このプロパティーは、今後の使用に備えて指
定されます。
66
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
表 2. インストール・プロパティー (続き)
カテゴリー
プロパティー
定義
WAS.AdminUserName
WebSphere Application Server Network
Deployment 管理者名。
例えば、wasadmin とします。
WAS.AdminPassword
WebSphere Application Server Network
Deployment 管理者パスワード。
WAS.RemoteAccessUserName
WebSphere Application Server Network
Deployment デプロイメント・マネージャーの
システム・ユーザー ID。ISC WAR ファイル
のコピーや鍵ストアのフェッチなどのタスク
に使用されます。
WAS.RemoteAccessPassword
WebSphere Application Server Network
Deployment デプロイメント・マネージャーの
システム・ユーザー・パスワード。
WAS.VirtualHost
WebSphere Application Server Network
Deployment 仮想ホストの名前。
例えば、maximo_host とします。
WAS.VirtualHostPort
HTTP サーバーを listen するための仮想ホス
トのポート。
例えば、80 とします。
WAS.WebServerHostName
HTTP サーバーが配置されているホスト名。
WAS.AppServerJvmHeapMin
アプリケーション・サーバー JVM の最小ヒ
ープ・サイズ設定。
例えば、512 とします。
WAS.AppServerJvmHeapMax
アプリケーション・サーバー JVM の最大ヒ
ープ・サイズ設定。
例えば、1024 とします。
WAS.SibName
サービス統合バスの名前。
例えば、intjmsbus とします。
WAS.SibHiMsg
サービス統合バスの最大メッセージ数。
例えば、500000 とします。
WAS.WebServerName
WebSphere Application Server Network
Deployment Web サーバーの名前。WebSphere
Application Server Network Deployment 内か
ら HTTP サーバーを管理するために使用され
ます。
例えば、webserver1 とします。
第 10 章 インストール・プロパティー
67
表 2. インストール・プロパティー (続き)
カテゴリー
プロパティー
定義
WAS.SibPersistMessages
サービス統合バス・メッセージが製品データ
ベースまたはローカル Derby データベースの
いずれかで保持されるかどうかを示すバイナ
リー値。
true の値は、メッセージが保持されることを
示します。
WAS.SibDSName
サービス統合バスの永続的なストアにアクセ
スするために作成されたサービス統合バスの
データ・ソース名。
例えば、intjmsds とします。
WAS.SibDBType
サービス統合バス・メッセージを保管するデ
ータベース・タイプ。
例えば、DB2 とします。
WAS.SibDBName
サービス統合バス・メッセージ・データベー
スの名前。
WAS.SibDBInstance
サービス統合バス・データベースのインスタ
ンス名。
WAS.SibDBServerName
サービス統合バス・メッセージ・データベー
スをホストするシステムのサーバー名。
WAS.SibDBServerPort
サービス統合バス・メッセージを保管するデ
ータベースのデータベース・サーバー・ポー
ト。
例えば、50005 とします。
WAS.SibDBUserName
サービス統合バス・メッセージのパーシスタ
ンス・データ・ストア・データベースへのア
クセスに使用されるユーザー ID。
WAS.SibDBUserPass
WAS.SibDBUserName に指定されたユーザー
ID のパスワード。
WAS.SibDBInstallDir
サービス統合バス・データベースのインスト
ール・ロケーション。
例えば、C:¥Program Files¥IBM¥SQLLIB とし
ます。
WAS.SibDbFencedUser
サービス統合バス・データベースの Fenced
ユーザー ID。このプロパティーは UNIX シ
ステムでホストされたデータベースのみに使
用されます。
例えば、db2fenc1 とします。
68
WAS.SibDbInstanceAdminUser
サービス統合バス・データベースのインスタ
ンス・オーナー。
WAS.SibDbInstanceAdminPassword
サービス統合バス・データベースのインスタ
ンス・オーナーのパスワード。
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
表 2. インストール・プロパティー (続き)
カテゴリー
プロパティー
定義
WAS.SibDbRemoteAccessUser
サービス統合バスのリモート構成に使用され
るデータベース・サーバー・システム・ユー
ザー。
WAS.SibDbRemoteAccessPassword
WAS.SibDbRemoteAccessUser に指定された
ユーザー ID のパスワード。
WAS.UseDefaultVmmSchema
このプロパティーは使用されなくなりまし
た。
WAS.VmmFullyAutomatedConfig
インストール・プログラムがユーザーおよび
ディレクトリーを作成するかどうかを示すバ
イナリー値。
例えば、true とします。
WAS.VmmUserRDN
ユーザーが保管される LDAP ツリー。
例えば、ou=users,ou=SWG,o=IBM, c=US とし
ます。
WAS.VmmGroupRDN
グループが保管される LDAP ツリー。
例えば、ou=groups,ou=SWG,o=IBM, c=US とし
ます。
LDAP サーバー固有の
プロパティー
LDAP.AutomateConfig
インストール・プログラムがディレクトリ
ー・サーバーを自動的に構成するかどうかを
示すバイナリー値。
例えば、true とします。
LDAP.Vendor
LDAP リポジトリーのタイプ。
LDAP.ServerHostName
LDAP システム・ホストのホスト名。
LDAP.AdminDN
管理者識別名。
例えば、cn=root とします。
LDAP.AdminPassword
LDAP.AdminDN に指定されたユーザー ID
のパスワード。
LDAP.ServerPort
接続要求を listen するポート。
例えば、389 とします。
LDAP.InstallLocation
ディレクトリー・サーバーのインストール・
ロケーション。
例えば、 C:¥Program Files¥IBM¥LDAP¥V6.2
とします。
データベース固有のプ
ロパティー
Database.AutomateConfig
インストール・プログラムがデータベースを
自動的に構成するかどうかを示すバイナリー
値。
例えば、true とします。
Database.Vendor
データベース・タイプ、
例えば、DB2 とします。
第 10 章 インストール・プロパティー
69
表 2. インストール・プロパティー (続き)
カテゴリー
プロパティー
定義
Database.RemoteAccessUserName
データベースのリモート構成に使用されるデ
ータベース・サーバー・システム・ユーザー
ID。
Database.RemoteAccessPassword
Database.RemoteAccessUserName に指定され
たユーザー ID のパスワード。
mxe.db.driver
JDBC ドライバーの Java クラス名。
例えば、com.ibm.db2.jcc.DB2Driver としま
す。
mxe.db.url
データベースの JDBC URL。
例えば、jdbc:db2://
computer_name.my_domain.com:50005/maxdb71
とします。
mxe.db.initialConnections
アプリケーション・サーバーの始動時に作成
するデータベース接続数。
例えば、8 とします。
mxe.db.maxFreeConnections
接続プールで使用可能なフリー・データベー
ス接続の最大数。
例えば、8 とします。
mxe.db.minFreeConnections
接続を追加で割り当てるために接続プールに
必要なフリー・データベース接続の最小数。
例えば、5 と入力します。
mxe.db.newConnectionCount
接続プールで使用可能な空き接続が最小数に
なった場合に作成する新規接続数。
例えば、3 とします。
mxe.db.transaction_isolation
システム・インストールは、この値を
TRANSACTION_READ_COMMITTED に設
定します。
この値は変更できません。
mxe.db.format.upper
この値は、システムのデータベース大文字機
能を定義します。
この値は変更できません。
mxe.db.autocommit
この値は、書き込み接続に使用する自動確定
モードを設定します。値は true または false
のどちらかです。デフォルトは false です。
この値は変更できません。
70
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
表 2. インストール・プロパティー (続き)
カテゴリー
プロパティー
定義
mxe.db.systemdateformat
システムの日付形式。
IBM DB2 の場合、値は current timestamp
となります。
Oracle の場合、値は sysdate となります。
このデフォルト値は編集できません。
SQL Serverの場合、値は getdate() となりま
す。
mxe.db.format.nullvalue
ヌル値機能のデータベース固有の形式。
IBM DB2 の場合、値は COALESCE となりま
す。このデフォルト値は編集できません。
Oracle の場合、値は NVL となります。この
デフォルト値は編集できません。
SQL Serverの場合、この値は ISNULL に設定
する必要があります。
mxe.db.sqlserverPrefetchRows
ロック競合を削減するための設定。
最適な設定は 200 行です。500 より大きな値
を設定すると、パフォーマンスが劣化する可
能性があります。
デフォルト値は 0 です。
この値は、Microsoft SQL Serverにのみ有効で
す。
mxe.db.logSQLTimeLimit
システムは、指定された時間制限よりも長い
時間がかかる SQL ステートメントをログに
記録します。時間は、ミリ秒 (1000 分の 1
秒) 単位で測定されます。
デフォルト値 1000 ミリ秒です。
この機能を無効にするには、ファイルを編集
して mxe.db.logSQLTimeLimit=0 となるよう
にします。
第 10 章 インストール・プロパティー
71
表 2. インストール・プロパティー (続き)
カテゴリー
プロパティー
定義
mxe.db.fetchResultLogLimit
この設定が有効にされている場合、スタッ
ク・トレースがログに出力されます。項目に
は、設定された制限数を超える行をフェッチ
するすべてのビジネス・オブジェクト・セッ
トが含められます。スタック・トレース・ロ
グは、このようなフェッチが行われるたびに
繰り返されます。
デフォルトは 200 行です。
この機能を無効にするには、ファイルを編集
して mxe.db.fetchResultLogLimit=0 となる
ようにします。
Oracle DB プロパティ
ー
Database.Oracle.InstanceName
Oracle インスタンス名。
Database.Oracle.SoftwareOwner
ソフトウェア・インストールのオーナー。
例えば、oracle とします。
Database.Oracle.SoftwareOwnerPassword
Database.Oracle.SoftwareOwner にリストされ
たユーザー ID のパスワード。
Database.Oracle.InstallLocation
Oracle のインストール・ロケーション。例え
ば、/opt/app/oracle/product/10.2.0/db_1
とします。
Database.Oracle.DataTablespaceName
製品データベースの Oracle 表スペース名。
例えば、maxdata とします。
Database.Oracle.InstanceLocation
Oracle インスタンスのロケーション。
例えば、/opt/app/oracle/
product/10.2.0/db_1 とします。
Database.Oracle.DataTablespaceLocation
Oracle データベース表スペースのロケーショ
ン。
Database.Oracle.DataTablespaceSize
表スペース・サイズ。MB で測定されます。
例えば、1000 とします。
Database.Oracle.DataTablespaceMaxSize
表スペースの最大サイズ。MB で測定されま
す。
例えば、8000 とします。
Database.Oracle.TempTablespaceName
一時表スペース名。
例えば、maxtemp とします。
Database.Oracle.TempTablespaceLocation
一時表スペースのロケーション。
Database.Oracle.TempTablespaceSize
一時表スペースのサイズ。MB 単位で測定さ
れます。
例えば、1000 とします。
72
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
表 2. インストール・プロパティー (続き)
カテゴリー
プロパティー
定義
Database.Oracle.TempTablespaceMaxSize
一時表スペースの最大サイズ。MB で測定さ
れます。
例えば、8000 とします。
Database.Oracle.IndexTablespaceName
インデックス表スペース名。
例えば、maxdata とします。
Database.Oracle.IndexTablespaceLocation
インデックス表スペースのロケーション。
Database.Oracle.IndexTablespaceSize
インデックス表スペース・サイズ。MB で測
定されます。
例えば、1000 とします。
Database.Oracle.IndexTablespaceMaxSize
インデックス表スペースの最大サイズ。MB
で測定されます。
例えば、8000 とします。
mxe.db.schemaowner
データベース・スキーマのオーナー。
Database.Oracle.SchemaPassword
mxe.db.schemaowner にリストされたユーザ
ーのパスワード。
Database.Oracle.ServerHostName
Oracle サーバーのホスト名。
Database.Oracle.ServerPort
Oracle で使用するポート番号。
例えば、1521 とします。
Database.DBAUserName
Oracle DBA ユーザー名。
例えば、sys とします。
IBM DB2 のプロパテ
ィー
Database.DBAPassword
Database.DBAUserName にリストされたユー
ザー ID のパスワード。
mxe.db.schemaowner
データベース・スキーマのオーナー。
Database.DB2.ServerHostName
DB2 サーバーのホスト名。
例えば、computer_name.my_domain.com とし
ます。
Database.DB2.ServerPort
データベース・サーバーのポート。
例えば、50005 とします。
Database.DB2.InstanceName
データベース・インスタンスの名前。
例えば、ctginst1 とします。
Database.DB2.DatabaseName
データベースの名前。
例えば、maxdb71 とします。
Database.DB2.InstallLocation
データベースのインストール・ロケーショ
ン。
例えば、/opt/IBM/db2/V9.7 とします。
第 10 章 インストール・プロパティー
73
表 2. インストール・プロパティー (続き)
カテゴリー
プロパティー
定義
Database.DB2.LogFileSize
トランザクション・ログのサイズを設定しま
す。
例えば、4096 とします。
Database.DB2.AppCtlHeapSize
アプリケーション制御ヒープ・サイズ。
例えば、1024 とします。
Database.DB2.ApplHeapSize
アプリケーション・ヒープ・サイズ。
例えば、1024 とします。
Database.DB2.LockListSize
ロック・リストに割り当てられたサイズ。
例えば、30000 とします。
Database.DB2.LogSecond
2 次ログ・ファイルの許容数。
例えば、4 とします。
Database.DB2.ServiceUser
自動始動に使用されるユーザー ID。
Database.DB2.ServicePassword
Database.DB2.ServiceUser のパスワード。
Database.DB2.PageSize
ページ・サイズ設定。
KB で測定されます。例えば、32 とします。
Database.DB2.ExtentSize
エクステント (ページのグループ) ごとのペ
ージ数。
例えば、32 とします。
Database.DB2.FencedUser
UNIX システム上の DB2 用の Fenced ユー
ザー ID として使用されるシステム・ユーザ
ー。
例えば、db2fenc1 とします。
Database.DB2.AuthType
DB2 がユーザーを認証するために使用する方
式。
例えば、server とします。
Database.DB2.DataTablespaceName
製品データベースの DB2 表スペース名。
例えば、maxdata とします。
Database.DB2.BufferPoolName
DB2 バッファー・プール名。
例えば、MAXBUFPOOL とします。
Database.DB2.BufferPoolLocation
バッファー・プールのロケーション。
Database.DB2.BufferPoolSize
バッファー・プールのサイズ。
例えば、32 とします。
Database.DB2.DataTablespaceLocation
74
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
DB2 データベース表スペースのロケーショ
ン。
表 2. インストール・プロパティー (続き)
カテゴリー
プロパティー
定義
Database.DB2.DataTablespaceSize
表スペースのサイズ。MB 単位で測定されま
す。
例えば、1000 とします。
Database.DB2.DataTablespaceMaxSize
表スペースの最大サイズ。MB で測定されま
す。
例えば、8000 とします。
Database.DB2.TempTablespaceName
一時表スペース名。
例えば、maxtemp とします。
Database.DB2.TempTablespaceLocation
一時表スペースのロケーション。
Database.DB2.TempTablespaceSize
一時表スペースのサイズ。MB 単位で測定さ
れます。
例えば、1000 とします。
Database.DB2.TempTablespaceMaxSize
表スペースの最大サイズ。MB で測定されま
す。
例えば、8000 とします。
Database.DB2.IndexTablespaceName
インデックス表スペース名。
例えば、maxdata とします。
Database.DB2.IndexTablespaceLocation
インデックス表スペースのロケーション。
Database.DB2.IndexTablespaceSize
一時表スペースのサイズ。MB 単位で測定さ
れます。
例えば、1000 とします。
Database.DB2.IndexTablespaceMaxSize
インデックス表スペースの最大サイズ。MB
で測定されます。
例えば、8000 とします。
Microsoft SQL Server
のプロパティー
Database.DB2.InstanceAdminUserName
管理ユーザーまたはデータベース・インスタ
ンス。
Database.DB2.InstanceAdminPassword
Database.DB2.InstanceAdminUserName に指
定されたユーザー ID のパスワード。
mxe.db.schemaowner
データベース・スキーマのオーナー。
Database.SQL.DatabaseName
データベースの名前。
例えば、maxdb71 とします。
Database.SQL.InstallLocation
SQL Server のインストール先
(sql_install_dir)。例 :
C:¥¥Program Files¥¥Microsoft SQL Server¥¥
90
Database.SQL.DataFileLocation
データベースのデータ・ファイルのロケーシ
ョン。
第 10 章 インストール・プロパティー
75
表 2. インストール・プロパティー (続き)
カテゴリー
アプリケーション・サ
ーバー・タイプ・プロ
パティー
プロパティー
定義
Database.SQL.DataFileName
データベースに使用されるデータ・ファイル
の名前を指定する手段。例えば、maxdb71_dat
とします。
Database.SQL.DataFileMaxSize
データベースのデータ・ファイルの最大サイ
ズ。
Database.SQL.DataFileSize
データベースのデータ・ファイルの初期サイ
ズ。
Database.SQL.LogFileName
データベース・トランザクション・ログ・フ
ァイルの名前を指定する手段。例えば、
maxdb71_log とします。
Database.SQL.LogFileSize
SQL Server データベース・トランザクショ
ン・ログ・ファイルのサイズ。
Database.SQL.DataFilegroupName
データベース論理名ファイル・グループ。例
えば、PRIMARY とします。
Database.SQL.ServerHostName
データベース・サーバーのホスト名。例え
ば、host_name.my_domain.com とします。
Database.SQL.ServerPort
データベース・サーバーのポート。例えば、
1433 とします。
Database.SQL.InstanceAdminUserName
SQL Server インスタンスの管理ユーザー。イ
ンストール中に、データベースの作成、デー
タベース・ユーザーの作成、およびデータベ
ースの変更を行うために使用されます。
Database.SQL.InstanceAdminPassword
管理ユーザー・パスワード。
ApplicationServer.Vendor
インストール中に選択されたアプリケーショ
ン・サーバーを示します。例えば、WebSphere
とします。
環境データの更新
フィックスパックをインストールするか、他の方法で既存の IBM Service
Management 製品をアップグレードする場合は、以前のデプロイメント以降に記録さ
れた値がインストール・プログラムによって使用されます。それらの値は、管理シ
ステムの install.properties ファイルと maximo.properties ファイルに格納され
ています。デプロイメント・システムのいずれかに対して何らかの環境変更を行っ
た場合は、その変更内容を install.properties ファイルおよび
maximo.properties ファイルに記録する必要があります。環境変更の例としては、
ホスト名の変更やパスワードの更新があります。
始める前に
アップグレード・タスクを行うために製品のインストール・プログラムを実行する
と、install.properties ファイルおよび maximo.properties ファイル内にある値
が使用されます。アップグレード操作時に、インストール・プログラムは、プロパ
ティー・ファイル内にある資格情報を使用します。資格情報が正常に使用された場
合は、その情報を再度入力することを求められなくなります。インストール・プロ
76
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
グラムがプロパティー・ファイル内にある資格情報を使用してシステムにログイン
できなかった場合は、正しい情報を入力する必要があります。これらの値は、該当
するプロパティー・ファイルに書き込まれます。
この方式でプロパティー・ファイルの資格情報を更新する処理には、1 つの例外が
あります。アップグレード操作を実行する前に、データベース接続情報と資格情報
は常に現行の状態になっていなければなりません。データベース接続情報と資格情
報は、maximo.properties ファイルに格納されています。元のデプロイメントの時
点からその情報が変更されている場合は、アップグレードを実行する前に、その変
更内容を maximo.properties ファイルに手動で記録する必要があります。
手順
1. maximo.properties ファイルのデータベース・プロパティーを更新するには、以
下の手順を実行します。
a. ディレクトリーを
product_install_dir¥maximo¥applications¥maximo¥properties¥ に変更しま
す。
b. maximo.properties ファイルのバックアップを作成します。
c. maximo.properties ファイルを削除します。
d. ディレクトリーを product_install_dir¥etc に変更します。
e. そのディレクトリーにある maximo.properties_orig のバックアップを作成
します。 このバックアップは、将来、プロパティーを更新することが必要に
なったときにコピー元にすることができる永続的なバックアップです。
f. maximo.properties_orig という名前を maximo.properties に変更します。
g. maximo.properties ファイルを
product_install_dir¥maximo¥applications¥maximo¥properties¥ にコピーし
ます。
h. maximo.properties ファイルを編集し、データベース・サーバーの資格情報
や接続情報を更新します。
i. ファイルを保存します。
j. そのファイルを暗号化するために、そのファイルに対して
product_install_dir¥maximo¥tools¥maximo¥ ディレクトリーにある
encryptproperties.bat ファイルを実行します。
2. install.properties ファイルのプロパティーを更新するには、以下の手順を実
行します。 install.properties ファイルには、データベースの接続関連以外の
プロパティーなど、インストール・プログラムで使用されるほとんどのプロパテ
ィーが格納されています。フィックスパックや他のアップグレード操作を適用す
る前に、それらの値を最新の状態にしておく必要があります。以前のデプロイメ
ントの時点からそれらの値が変更されている場合は、まずそれらの値を手動で更
新しなければなりません。
a. ディレクトリーを product_install_dir¥etc¥ に変更します。
b. install.properties ファイルを編集して、内容を更新します。 暗号化され
ているプロパティー ([enc] という接頭部が付いているプロパティー) は、変
更しないでください。更新操作時に、更新後の値を入力するよう要求されま
す。これらの値は、install.properties ファイルに書き込まれます。
第 10 章 インストール・プロパティー
77
c. ファイルを保存します。
この手順には、1 つの重要な例外があります。WebSphere Application Server
Network Deployment ホスト名の値 (WAS.DeploymentManagerHostName) を変更
する場合は、install.properties ファイル内にあるこのプロパティーの値を更
新することの他に、thinwasadmin.bat ファイル内にある WebSphere Application
Server Network Deployment シン・クライアントのプロパティーを更新して、そ
のファイルを実行することも必要です。
3. 以前のデプロイメントで使用していた WebSphere Application Server Network
Deployment ホスト名を更新するには、以下の手順を実行します。
a. 前の手順を実行して、install.properties ファイルで
WAS.DeploymentManagerHostName の値を更新します。
b. C:¥IBM¥SMP¥WASClient¥thinwasadmin.bat ファイルを編集します。
c. そのファイルの以下の行を WebSphere Application Server Network
Deployment サーバーの新しい完全修飾ホスト名で更新します。
set wsadminHost=-Dcom.ibm.ws.scripting.host=fully_qualified_host_name
d. thinwasadmin を実行します。
thinwsadmin.bat -username domain_manager_user_name -password password
e. プロンプト画面が表示されたら、トラストストア・ファイルをダウンロード
するように指定します。
タスクの結果
これらの更新が完了したら、修正後の値を使用して、アップグレード、フィックス
パックのインストール、または他の Service Management 製品のインストールを実行
できます。
78
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
第 11 章 ポスト・アップグレード・タスク
IBM Tivoli Asset Management for IT のデプロイメントが正常に完了した後、いく
つかのポスト・アップグレード・タスクを実行する必要があります。
レポートのポストインストール・タスク
IBM Tivoli Asset Management for IT 7.2.2 へのアップグレード後に、レポート設計
ファイルをインポートして、レポート要求ページを再生成する必要があります。
フィックスパック、バージョン 7.1.1.5 により、組み込みレポート・ツール BIRT
はバージョン 2.3.2 にアップグレードされ、更新されたレポート設計ファイルが含
まれています。フィックスパック 7.1.1.5 より前の BIRT を使用していた場合は、
作成またはカスタマイズしたレポートを調べて、BIRT 2.3.2 で正常に表示されるこ
とを確認してください。詳しくは、技術情報『V7 製品での BIRT 2.3.2 へのアップ
グレード (Upgrading to BIRT 2.3.2 in V7 Products)』および『V7 製品での BIRT
Designer 2.3.2 の構成 (Configuring BIRT Designer 2.3.2 with V7 Products)』を参照
してください。
レポート設計ファイルのインポート
IBM Tivoli Asset Management for IT 7.2.2 へのアップグレード後に、レポート設計
ファイルをインポートして、レポートの要求ページを再生成する必要があります。
このタスクについて
レポート設計ファイルをインポートする手順を以下に示します。設計ファイルのイ
ンポートおよび要求ページの再生成について詳しくは、「IBM Tivoli Asset
Management for IT レポート開発者ガイド」を参照してください。
手順
1. Tivoli Asset Management for IT 管理ワークステーションで、ディレクトリー
tamit_install_dir¥maximo¥reports¥birt¥tools に移動します。例えば、
C:¥ibm¥tamit_install_dir¥maximo¥reports¥birt¥tools です。 アップグレード
前にバックアップしたレポートをカスタマイズした場合は、バックアップした場
所からレポートをインポートします。
2. reporttools.properties ファイルを開きます。 このファイルは、レポートのイ
ンポート先を指定します。
3. システム要件を満たすように reporttools.properties ファイルを編集します。
4. importreports.cmd を実行してレポート設計ファイルをインポートします。 この
コマンドのバリエーションを実行して、レポートのサブセットのみをインポート
することもできます。
次のタスク
レポート設計ファイルのインポートが終了したら、レポート管理アプリケーション
でご使用の全レポートについて要求ページを再生成します。
© Copyright IBM Corp. 2009, 2010
79
製品における新しいスキンのサポート
この製品には、GUI ビューのスペーシングを拡張し、より大きいアイコンを表示す
るための新しい GUI スキンが用意されています。デフォルトでは、この製品をアッ
プグレードすると以前のバージョンで使用されていた GUI スキンが表示されます
が、すべてのアプリケーションに対して、または特定のアプリケーションごとに新
しいスキンを適用することができます。新しいスキンをサポートする製品をインス
トールしてそのスキンを適用した後に、新しいスキンをサポートする別の製品をイ
ンストールします。2 番目にインストールした製品は新しいスキンを継承します。
新しい GUI スキンを適用できるかどうかは、ご使用の環境にインストールした、
Tivoli のプロセス自動化エンジンを使用する製品によって決まります。新しいスキ
ンを適用するには、インストールした各製品でこの機能がサポートされている必要
があります。
Tivoli のプロセス自動化エンジンに基づくその他の製品がインストールされている
か、または同じ製品環境にこれらの他製品をインストールする予定である場合は、
新しいスキンを適用しないでください。一部の製品は新しいスキンを使用するよう
に構成されており、その他の製品はこのように構成されていない場合、すべての製
品で GUI 表示の問題が発生する可能性があります。
スキンをグローバルに適用する
webclient.properties ファイルにプロパティーを設定することにより、すべてのア
プリケーションに対して新しい GUI スキンをグローバルに適用することができま
す。アプリケーションごとにスキンを適用するよりも、この方法でグローバルに適
用することをお勧めします。使用するスキンをアプリケーションごとに設定する
と、グローバル設定が上書きされます。
このタスクについて
すべてのアプリケーションに対して新しい GUI スキンをグローバルに適用するに
は、以下の手順を実行します。
手順
1. 管理ワークステーションを使用して、以下のディレクトリーに移動します。
tamit_install_dir¥applications¥maximo¥properties
2. webclient.properties ファイルをテキスト・エディターで開きます。
以下に示す webclient.properties ファイルのキーと値のペアを確認します。こ
のポンド記号 (#) は、webclient.skin=tivoli09 プロパティーが無効に設定されて
いることを表します。
#webclient.skin=tivoli09
3. 行頭のポンド記号 (#) を削除して webclient.skin=tivoli09 プロパティーを有効に
設定し、webclient.properties ファイルを保存します。
4. Maximo Enterprise Archive (EAR) ファイルの再ビルドと再デプロイを実行しま
す。
80
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
Maximo EAR ファイルの再ビルドと再デプロイは、IBM WebSphere Application
Server から実行します。 このタスクの実行方法については、「IBM Tivoli Asset
Management for IT 管理者ガイド」の、『システムの構成 (System
Configuration)』の章の『エンタープライズ・アプリケーション・アーカイブ・フ
ァイル (The Enterprise Application Archive Files)』セクションを参照してくださ
い。このガイドへのリンクは、インフォメーション・センターの『参照』セクシ
ョンにあります。
次のタスク
webclient.skin=tivoli09 プロパティーを有効に設定して EAR ファイルの再ビルドを
実行すると、新しいスキンが製品の GUI で使用されます。以前のスキンに戻す場
合、または新しいスキンに対応していない Base Services 製品をインストールする
場合は、このプロパティーを無効にできます。その場合は webclient.properties
ファイルを開き、webclient.skin=tivoli09 のキー値のペアの前にポンド記号を追加し
て、Maximo EAR ファイルの再ビルドと再デプロイを実行します。
特定のアプリケーションに新しいスキンを適用する
新しい GUI スキンをすべての IBM Tivoli Asset Management for IT アプリケーシ
ョンに対してグローバルに適用するのではなく、特定のアプリケーションに対して
のみ新しいスキンを適用することができます。例えば、以前のスキンに慣れていて
新しいスキンには変更したくないと考えているユーザーと、こうしたユーザーとは
異なるアプリケーションを使用している新しいユーザーがいる場合、この新しいユ
ーザーが使用するアプリケーションに対して新しいスキンを適用することをお勧め
します。
このタスクについて
特定のアプリケーションに対して新しい GUI スキンを適用するには、以下の手順を
実行します。
手順
1. 製品の管理者としてログインします。
2. 「リンク先」 → 「システムの構成」 → 「プラットフォームの構成」 → 「アプ
リケーション・デザイナー」 をクリックしてアプリケーション・デザイナー・
アプリケーションを起動します。
3. 新しいスキンを適用するアプリケーション名をクリックします。
4. ツールバーの「アプリケーション定義のエクスポート」アイコンをクリックしま
す。
ブラウザーのウィンドウが開き、選択されたアプリケーションの XML ファイル
が表示されます。
5. 表示された XML ファイルをハード・ディスクに保存します。
6. テキスト・エディターでこの XML ファイルを開き、以下に示す XML 属性
skin を値 tivoli09 を指定して XML 要素 presentation に追加します。
presentation id="asset" mboname="ASSET" skin="tivoli09"
7. XML ファイルを保存します。
第 11 章 ポスト・アップグレード・タスク
81
8. アプリケーション・デザイナー・アプリケーションのツールバーで「アプリケー
ション定義のインポート」アイコンをクリックし、上記手順で編集した XML フ
ァイルを選択します。
9.
82
をクリックして、変更内容を保存します。
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
第 12 章 アップグレードのトラブルシューティング
このセクションのトピックでは、見つかったインストール関連の問題およびその解
決策について説明します。
製品デプロイメントの一般的なトラブルシューティング
製品インストール・プログラムに関する一般的なトラブルシューティング情報につ
いては、このセクションを参照してください。
概説
IBM Tivoli Asset Management for IT は通常、コードを複数の異なるサーバーで実
行する分散システムとしてデプロイされるため、エラーの発生源は複数あります。
デプロイメントの構成ステップを実行中に発生した障害のメッセージは、インスト
ール・エラー・パネルに表示されます。これらのメッセージには問題の発生源が示
されるため、どのログで問題の詳細を調べればいいのかが分かります。
インストール関連のメッセージは、CTGIN という接頭部で始まります。情報メッセ
ージは、I の接尾部、警告メッセージは W の接尾部、エラー・メッセージは E の
接尾部で終わります。
インストール・エラーの修復に使用できるログには、主に 4 つのカテゴリーがあり
ます。
v インストール・トレース・ログ
v ソリューション・インストール・ログ
v Maximo ログ
v ミドルウェア・ログ
インストール・トレース・ログ
インストール・トレース・ログは、Tivoli Asset Management for IT 管理ワークステ
ーション上の tamit_install_dir¥logs ディレクトリーに生成されます。インスト
ール・エラー・パネルに表示されたエラー・メッセージは、これらのログで検索で
きるため、エラーが発生した理由についての詳細な診断情報を入手するのに役に立
ちます。インストール・トレース・ログには、インストール・プログラムが呼び出
された時刻やデプロイメントに選択されたオプションに関する履歴データが含まれ
ます。また、更新およびフィックスパックに関する情報も含まれます。
maxinst という用語を使用して検索すると、データベース構成に関する一般的な近接
情報を検索することになります。
検証タスクの実行中にエラーが発生した場合、インストール・トレース・ログが
C:¥Documents and Settings¥Administrator ディレクトリーで見つかることもあり
ます。これらのログは、デプロイメントの構成ステップの実行中に、
tamit_install_dir¥logs ディレクトリーに移動されます。
© Copyright IBM Corp. 2009, 2010
83
以下のトレース・ログ・ファイルは、tamit_install_dir¥logs ディレクトリーにあ
ります。
CTGInstallTrace00.log
このログには、Tivoli Asset Management for IT インストール・プログラム
が生成する情報が含まれます。これらの情報には、IBM WebSphere
Application Server Network Deployment および IBM DB2Oracle WebLogic
Server および データベース・ソフトウェアの自動構成を行う構成コードに
よって生成された情報、およびプロセス・ソリューション・インストール・
プログラムに対する組み込み呼び出しに関連する情報などがあります。その
後にインストール・プログラムまたはプロセス・ソリューション・インスト
ール・プログラムの呼び出しによって生成された情報は、このファイルの終
わりに追加されます。
以下の成功メッセージの例は、CTGInstallTrace00.log ファイル内にありま
す。これらのメッセージにより、インストールのどのフェーズが成功したの
かを判別することができます。
v CTGIN2114I: データベースは正常に作成されました
v CTGIN2135I: 表スペース maxdata は正常に作成されました
v CTGIN2135I: 表スペース maxtemp は正常に作成されました
v CTGIN2079I: Base Services データベース構成が正常に完了しました(こ
のメッセージは、maxinst が正常に完了したことを示します。)
v CTGIN2222I: WebSphere Application Server の作成が成功しました
v CTGIN2188I: サービス統合バスの作成および構成は正常に完了しました
v CTGIN2184I: JMS リソースの作成および構成は正常に完了しました
v CTGIN2310I: Base Services のアプリケーション・サーバー・セキュリテ
ィーは正常に有効になりました
v CTGIN2253I: buildmaximoear.cmd が正常に完了しました
v CTGIN2224I: アプリケーション MAXIMO のデプロイメントが成功しました
v CTGIN2253I: buildhelpear.cmd が正常に完了しました
v CTGIN2224I: アプリケーション MAXIMOHELP のデプロイメントが成功しま
した
v CTGIN2208I: runConfigurationStep が正常に完了しました
v CTGIN2370I: インストールは正常に完了しました
以下の警告メッセージの例は、CTGInstallTrace00.log ファイル内にありま
す。このメッセージは、関数は正常に完了したものの、インストール・プロ
グラム外部で追加ステップを行う必要があることを示します。
v CTGIN2420W undoConfiguration 関数は完了しましたが、コンポーネント
<Variable formatSpec="{0}">manual component</Variable> で、いくら
かの手動クリーンアップが必要です。
以下のエラー・メッセージの例は、インストールは正常に完了しましたが、
いくつかの重大エラーが発生したことを示します。
v CTGIN2371E: インストールは終了しましたが、インストール中に複数の重
大エラーが発生しました。
84
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
このエラーの場合、CTGInstallTrace00.log ファイルを開き、ファイルの下
部にある最後にログに記録された情報を調べて、失敗原因を判断します。こ
のエラーは、Tivoli Asset Management for IT インストール・プログラムの
構成スクリプトによって試行され、失敗した構成タスクの結果である場合も
あります。
CTGInstallMessage00.log
このログには、インストール中に Tivoli Asset Management for IT インスト
ール・プログラム、構成タスク、およびプロセス・ソリューション・インス
トール・プログラムが生成した名前付きメッセージ・ステートメントが含ま
れます。
tamit_log_file_name.log
このログには、Tivoli Asset Management for IT インストール・プログラム
自体に関する情報が含まれます。この情報には、インストール中に指定した
値、および選択した値も含まれます。
場合によっては、トレース・ログのファイル名に、01、02 などの数値が組み込まれ
ていることがあります。これらのファイルには、名前に 00 が組み込まれたファイ
ルの内容と同様の情報が含まれます。これらのファイルは、インストール中に 2 番
目の JVM が始動された時点で生成され、情報のロギングを開始します。
ソリューション・インストール・ログ
ソリューション・インストール・ログは、Tivoli Asset Management for IT 管理ワー
クステーション上で、tamit_install_dir¥solutions¥logs および C:¥program
files¥ibm¥common¥acsi¥logs¥administrative_user ディレクトリーに生成されま
す。これらのログは、プロセス・ソリューション・インストール・パッケージ以外
のプロセス・マネージャー・パッケージ、およびデプロイメント・エンジンに関係
する例外とエラーに関する詳細情報を提供します。
Maximo ログ
Tivoli Asset Management for IT のコア・コンポーネントには、
updatedb、configdb、maxinst、tdtoolkit、buildmaximoear、および deployapplication な
どのデプロイメント・ユーティリティーがあります。 これらのコンポーネントに対
するログは、管理ワークステーション上で、
tamit_install_dir¥maximo¥tools¥maximo¥log ディレクトリーに生成されます。
ミドルウェア・ログ
データベース・サーバーおよびアプリケーション・サーバーに固有のミドルウェ
ア・ログでは、ミドルウェア・サーバー自体で発生している障害について調べるこ
とができます。WebSphere Application Server、デプロイメント・マネージャー、お
よびノード・エージェントに対して生成されるアプリケーション・サーバー関連の
ログは、EAR ファイルのデプロイメント失敗または Integrated Solutions Console モ
ジュールのデプロイメント失敗のトラブルシューティングに使用されます。
EAR ファイルのデプロイメントに関連するエラーが発生した場合は、
SystemOut.log ファイルおよび SystemError.log ファイルを調べます。
第 12 章 アップグレードのトラブルシューティング
85
ログ・ユーティリティー
IBM 製品サポート・サービスを利用するときには、ログ・ファイルをアーカイブ・
ファイルで提供できるように準備しておいてください。このタスクには、
tamit_install_dir¥scripts ディレクトリーに提供されている LogZipper.bat ユー
ティリティーを使用できます。 LogZipper.bat ユーティリティーを使用すると、す
べての関連ログ・ファイルが tamit_install_dir¥debug¥YYYYMMDD_hhmmss.zipにア
ーカイブされます。
IBM サポート担当員に連絡を取るときには、以下のディレクトリーにあるログ・フ
ァイルを提供するように求められます。
v was_install_dir¥logs (WebSphere Application Server Network Deployment アプ
リケーション・サーバーとデプロイメント・マネージャーの両方から)
v was_portal_dir¥log
v tamit_install_dir¥logs
v tamit_install_dir¥solution/logs
v tamit_install_dir¥maximo¥applications¥maximo¥properties
v tamit_install_dir¥etc¥install.properties
v workspace_dir
デプロイメント・プロパティー
IBM Service Management ソリューションでは、デプロイメントが段階的に行われる
ことがよくあります。1 つの IBM Service Management 製品をインストールした
後、後日、別の製品をデプロイする場合もあります。後続のデプロイメントは、前
のインストールでのインストールおよび構成データに依存します。例えば、元の製
品デプロイメントで使用されているデータベースとの接続方法などです。この情報
を維持し、保護する必要があります。このデータは、製品データベースと一連のプ
ロパティー・ファイルの両方にデプロイメント・データを保管することで維持され
ます。この冗長性により、データベースに万一のことが起こっても、デプロイメン
ト情報は保護されることになります。
デプロイメントが成功した後は、デプロイメント・プロパティーはデータベースと
以下の 2 つのプロパティー・ファイルに保持されます。
maximo.properties
maximo.properties ファイルは、
tamit_install_dir¥maximo¥applications¥maximo¥properties¥ ディレクト
リーに置かれる暗号化ファイルです。このプロパティー・ファイルには、デ
ータベース接続プロパティーが含まれます。
install.properties
install.properties ファイルは、tamit_install_dir¥etc¥ ディレクトリー
に置かれる暗号化ファイルです。このファイルには、デプロイメントに関連
するプロパティーのほとんどが含まれます。
アップグレードまたはフィックスパックのインストール中に、ミドルウェア・サー
バーに接続できない、または認証されないことに関連するエラーが発生した場合
は、廃止されたプロパティー値が原因となっている可能性があります。例えば、初
期 Tivoli Asset Management for IT インストール中に使用したユーザー ID のパス
86
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
ワードを変更した後、その値を関連プロパティー・ファイルで更新していなけれ
ば、次のインストール・アクションがプロパティー・ファイルから古い値をフェッ
チするため、障害が発生することになります。
これらのファイルに含まれるプロパティーについての詳細、およびデプロイメント
が成功した後にプロパティーを更新する方法については、 61 ページの『第 10 章
インストール・プロパティー』を参照してください。
ライセンス・ファイル
ライセンス・ファイルは、メディア上にあり、インストール・プログラムにはパッ
ケージ化されていません。インストール・プログラムを製品メディアからファイ
ル・システムにコピーする場合には、ライセンス・ディレクトリーも同じくコピー
する必要があります。
問題解決
Tivoli Asset Management for IT インストール・プロセスの構成ステップは、インス
トール・ウィザードのすべてのパネルをナビゲートし終わった後に、「インストー
ル」ボタンをクリックすると行われます。
構成ステップの前に発生するエラーは通常、インストール・プログラムが、提供さ
れた入力値を検証できないことに関連します。このエラーが発生した場合には、ト
レース・ログを調べ、問題を解決してから、インストール・ウィザードの残りを続
けてください。
構成ステップを実行した後でエラーが発生した場合は、インストール・プログラム
を終了する必要があります。トレース・ログ、ソリューション・インストール・ロ
グ、および Maximo ログを調べてください。問題を解決してから、taskrunner ユー
ティリティーを使用してインストールを完了します。このユーティリティーは以下
のコマンド行から呼び出します。
C:¥IBM¥SMP¥scripts¥taskRunner.bat CONTINUE STOPONERROR
注: システムをリブートすると、taskrunner ユーティリティーを使用して構成スクリ
プトを実行することはできなくなります。taskrunner データ・ストアは永続化されま
せん。taskrunner ユーティリティーを使用するつもりである場合は、システムをリブ
ートしないでください。
taskrunner ユーティリティーは、前回の試行で最後に正常に完了したタスクが記録さ
れた時点から、インストールを再開します。NOSTOPONERROR パラメーターを指
定して taskrunner を実行すると、taskrunner はエラーが発生しても処理を続行しま
す。
ミドルウェア・インストール・プログラムのトラブルシューティン
グ機能
ミドルウェア・インストール・プログラムには、インストール・エラーが発生した
場合にユーザーをトラブルシューティング情報へと導くことにより、トラブルシュ
ーティングを支援する機能があります。
第 12 章 アップグレードのトラブルシューティング
87
計画のデプロイメント時にエラーが発生した場合、ミドルウェア・インストール・
プログラムはエラー・サマリーのパネルを表示します。このパネルでは、エラーの
性質と、その発生タイミングに関する詳細が示されます。このパネルにある「ロ
グ」ボタンおよび「トラブルシューティング (Troubleshooting)」ボタンを使用する
ことで、エラーに関する詳細情報のリンクへアクセスできます。
「ログ」ボタンでは、エラー関連のログ・ファイルが格納されているディレクトリ
ーを示した新規ウィンドウが開かれます。これらのログを解析して、エラーのトラ
ブルシューティングを行う情報を判別します。
「トラブルシューティング (Troubleshooting)」ボタンでは、デフォルトの Web ブ
ラウザーが起動され、製品のサポート・サイトから関連するトラブルシューティン
グ情報が直接ロードされます。サポート・サイトからの情報を使用して、エラー状
態を診断し、解決します。
エラー状態を製品サポート・サイトの URL に関連付けるリンクは、
MWITroubleshooting.xml ファイルにあります。このファイルは、ミドルウェア・メ
ディア・パッケージに含まれています。ミドルウェア・インストール・プログラム
は、始動時に、このファイルの最新バージョンをダウンロードします。製品のサポ
ート・サイトに接続してファイルを更新できない場合、このファイルのローカル・
コピーが使用されます。
プロセス・ソリューション・インストール・ログ
プロセス・ソリューション・インストール・プログラムの使用中に問題が発生する
場合、またはエラー・メッセージが表示される場合は、以下のログ・ファイルを参
照してください。
ログ・ファイルは以下の場所に保持されます。
88
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
表 3. プロセス・ソリューション・インストール・ログ
ログ・タイプ
説明
ロケーション
パッケージ・ログ
これは、パッケージがデプロイメ
ント・エンジンによって処理され
るときに、そのパッケージによっ
て起動される外部コマンドの標準
出力/標準エラーを含むログ・フ
ァイルです。これらのログ・ファ
イルは、一般にはパッケージの問
題を適切にデバッグする場合に不
可欠のものです。
tamit_install_dir¥solutions¥
logs¥package_name¥
例えば、プロセス・ソリューショ
ン・インストーラーが Config
Management パッケージでエラー
を検出した場合、Tivoli Asset
Management for IT が
C:¥IBM¥SMP にインストールされ
ていれば、Config Package のログ
一般に、ログには「.out」ファイ は C:¥IBM¥SMP¥solutions¥logs¥
Config_PMP¥ に含まれます。
ルおよび「.err」ファイルの 2
種類があり、どちらも拡張子の前
のファイル名は同じです。
「.out」ファイルには、外部コマ
ンドの出力としての標準出力スト
リームの内容が含まれています。
「.err」ファイルには、標準エラ
ー・ストリームの内容が含まれて
います。エラー出力がなかった場
合 (またはエラー出力しかなかっ
た場合) は、一方がブランクにな
っていても正常です。
インストールされている特定のパ
ッケージに対して、数多くの (10
から 20) パッケージ・ログ・フ
ァイルが生成されることがありま
す。
第 12 章 アップグレードのトラブルシューティング
89
表 3. プロセス・ソリューション・インストール・ログ (続き)
ログ・タイプ
説明
ロケーション
Tivoli Asset Management for IT
ログ
ログは、プロセス・ソリューショ
ン・インストール・サブシステム
によって保持されます。
tamit_install_dir¥logs¥
CTGInstallMessageXX.log
tamit_install_dir¥logs¥
CTGInstallTrace.log
XX は、00 などの 2 桁の数字で
す。これらのログには、プロセ
ス・ソリューション・インストー
ラー・サブシステムのトレース出
力が含まれています。
注: プロセス・マネージャーがイ
ンストールされている場合には、
そのプロセス・マネージャーの
tamit_install_dir¥solutions¥logs
ディレクトリーで検出された
MAXIMO_DEPLOY_ERR.err ファイル
に、以下のようなメッセージが含
まれていることがあります。
v *sys-package-mgr*:
processing new jar,
'C:¥IBM¥SMP¥lib¥icl.jar'
v *sys-package-mgr*:
processing new jar,
'C:¥IBM¥SMP¥lib¥
CTGInstallCommon.jar'
v *sys-package-mgr*:
processing new jar,
'C:¥IBM¥SMP¥lib¥
CTGInstallResources.jar'
これらのメッセージはエラー・ロ
グ・ファイルに書き込まれていま
すが、通知のみを目的としたもの
であり、デプロイメント・エラー
を表しているものではありませ
ん。これらのメッセージは、無視
しても安全です。
ソリューションのインストール/
ログは、ソリューションのインス
デプロイメント・エンジンのログ トール・プログラム/デプロイメ
ント・エンジンのランタイムによ
って保持されます。プロセス・ソ
リューション・インストールは、
インストールされるパッケージの
インストールおよび追跡を行う手
段として、IBM テクノロジーを
使用しています。このランタイム
には、独自のロギング・システム
があります。
注: インストール後、ログには重
要な資格情報が含まれます。正常
にインストールされた後は、これ
らのログを除去することをお勧め
します。
90
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
C:¥Program
Files¥IBM¥Common¥acsi¥logs¥
user_name¥de_msg.log
C:¥Program
Files¥IBM¥Common¥acsi¥logs¥
user_name¥de_trace.log
例えば、ユーザー名
Administrator でインストールを
行った場合、ログは C:¥Program
Files¥IBM¥Common¥acsi¥logs¥
Administrator¥de_msg.log にあ
ります。
表 3. プロセス・ソリューション・インストール・ログ (続き)
ログ・タイプ
説明
ロケーション
WebSphere Application Server の
ログ
ログは、日常の稼働中に
WebSphere Application Server が
遭遇した接続、例外、およびその
他の障害を保持します。これらの
ログは、特定の EAR ファイル、
またはデータベース接続などの他
のバックエンド操作でのエラーの
診断に役立つ場合が多くありま
す。
was_install_dir¥profiles¥
profile¥logs¥
AboutThisProfile.txt
was_install_dir¥profiles¥
profile¥logs¥server_name¥
startServer.log
was_install_dir¥profiles¥
profile¥logs¥server_name¥
stopServer.log
was_install_dir¥profiles¥
profile¥logs¥server_name¥
SystemErr.log
was_install_dir¥profiles¥
profile¥logs¥server_name¥
SystemOut.log
例えば、WebSphere Application
Server が
C:¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥ に
インストールされており、プロフ
ァイル名が AppSrv01 でサーバー
名が server1 であった場合は、
C:¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥
profiles¥AppSrv01¥logs¥
AboutThisProfile.txt というロ
グを提供します。
Maximo ログ
Maximo 自体が保持しているログ
もいくつかあります。これらのロ
グは、Maximo が提供しているい
くつかのバックエンド・コマンド
の進行状況、成功、および失敗を
追跡する場合に役立ちます。
tamit_install_dir¥maximo¥tools¥
maximo¥log¥updatedb¥time_stamp¥
.log
Maximo インストール・ロケーシ
ョンが C:¥IBM¥SMP¥Maximo で、
パッケージが UpdateDB コマン
ドを 4 月 19 日の午後 5:06:07
頃に実行したとすると、ロギング
情報が書き込まれるファイルは
C:¥IBM¥SMP¥Maximo¥tools¥maximo¥
log¥updatedb20070419170607.log
になります。
第 12 章 アップグレードのトラブルシューティング
91
表 3. プロセス・ソリューション・インストール・ログ (続き)
ログ・タイプ
説明
ロケーション
WebSphere Application Server シ
ン・クライアントのログ
WebSphere Application Server シ
ン・クライアントとは、プロセ
ス・マネージャー・パッケージが
WebSphere Application Server と
の通信に使用するメカニズムで
す。この自動化デプロイメントが
失敗した場合は、シン・クライア
ントが取った正確なアクションお
よびそれに関連付けられている、
WebSphere Application Server か
らの応答がログに保存されます。
tamit_install_dir¥wasclient¥
logs¥CTGIN_wsadmin.traceout
tamit_install_dir¥wasclient¥
logs¥wsadmin.traceout
tamit_install_dir¥wasclient¥
logs¥wsadmin.valout
Tivoli Asset Management for IT
インストール・ロケーションが
C:¥IBM¥SMP の場合、以下のロ
グ・ファイルにはシン WebSphere
Application Server クライアント
のトレース情報が含まれます。
C:¥IBM¥SMP¥wasclient¥logs¥
CTGIN_wsadmin.traceout
C:¥IBM¥SMP¥wasclient¥logs¥
wsadmin.traceout
C:¥IBM¥SMP¥wasclient¥logs¥
wsadmin.valout
パッケージのインストール前に、既存のログの名前を変更しておくのは賢明です。
問題判別を行いやすくするために、現在のパッケージ・インストールの成功または
失敗に関連する情報のみで構成されているログがあると役立ちます。
単一の管理ワークステーションで複数の IBM Service Management 製品
をアップグレードしているときにエラー CTGIN2371E が発生する場合
複数の Service Management 製品を 1 つの管理ワークステーションからインストー
ルすることができます。アップグレードする各製品が同じレベルの Base Services
を共用するのが理想です。そのようにすると、すべての製品が同じバージョンのデ
プロイメント・エンジンを確実に共用するようになります。
最新バージョンの Base Services が組み込まれた Service Management 製品を最初に
デプロイした後、それより古いバージョンの Base Services が組み込まれた別の
Service Management 製品をインストールすると、エラーが発生して製品は構成され
ません。
CTGIN2371E: インストールは終了しましたが、インストール中に複数の重大なエラーが
発生しました。
上記の状態が原因でエラーが発生したかどうかを確認するには、
CTGInstallTrace00.log ファイルを検索して、デプロイメント・エンジンのアップ
グレード操作が失敗したことを示すエラーが出ていないか調べます。このシナリオ
では、インストール・プログラムが既存の新しいデプロイメント・エンジンをアッ
プグレードすることはできません。このエラーが検出された場合でも、オリジナル
の製品と共にインストールされたデプロイメント・エンジンを使用して、インスト
ール・プログラムの外部で追加の Service Management 製品を正常にデプロイするこ
とができます。
92
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
このエラーが発生した場合でも製品のファイルは管理ワークステーションに解凍さ
れていますが、構成ステップは実行されていません。インストールは、製品インス
トール・プログラムの「構成ステップを実行する」パネルで「ファイルを今すぐコ
ピーし、インストール構成は後で手動で実行する」オプションが選択された場合と
同様に行われます。構成ステップは、taskrunner ユーティリティーを使用して完了す
る必要があります。
デプロイメントを完了するには、以下のコマンドを実行して、追加の製品の構成ス
テップを実行します。
ism_install_dir¥scripts¥taskrunner.bat STOPONERROR CONTINUE
第 12 章 アップグレードのトラブルシューティング
93
94
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
第 13 章 1 つの管理ワークステーションを使用した複数の製品イ
ンストールの実行
1 つのコンピューターを使用して、複数の製品インスタンスをデプロイできます。
例えば、同じコンピューターを使用して、テスト環境、開発環境、およびトレーニ
ング環境をデプロイできます。
このタスクについて
1 つの管理ワークステーションでは、デプロイメント・エンジンの複数のローカ
ル・インスタンスをホストすることで、複数の Asset Management for IT デプロイ
メント環境をサポートできます。グローバルにデプロイされたデプロイメント・エ
ンジンがシステム上に存在する場合、そのシステムでは、ローカル・デプロイメン
ト・エンジン・インスタンスは作成できません。管理ワークステーションにミドル
ウェアをインストールするためにミドルウェア・インストール・プログラムを使用
すると、そのシステムにはグローバル・デプロイメント・エンジンのインスタンス
がデプロイされる結果になります。
特定のインストール済み環境に関連した将来のソフトウェア・デプロイメント操作
は、元のインストールを実行したその同じシステム・ユーザー ID によって実施さ
れなければなりません。これらの操作には、フィックスパックやアップグレードの
適用、および付加的な製品の追加が含まれます。フォローアップ・インストール・
アクションやソフトウェア・ライフサイクル操作を実行している場合、1 つのイン
ストール済み環境で作業を完了してから、次の環境で作業を実行してください。こ
の作業方法は、プロセス・ソリューション・インストーラーまたは製品インストー
ル・プログラムを使用して後でインストール・アクションを実行する場合や、フィ
ックスパックを適用する場合に適用されます。こうすることにより、これらのプロ
グラムの複数のインスタンスを同時に実行しているときに発生する可能性のある混
乱を避けることができます。
このシナリオは、各デプロイメントにおいて使用するミドルウェア・ターゲットを
制限するものではありません。そのため、すべてのデプロイメントについて同じ
J2EE サーバーを使用することも、複数の異なる J2EE サーバーを使用することもで
きる場合があります。
Windows リモート・デスクトップ接続を使用し、新しい development ユーザー ID
を使って Windows システムにログインする場合は、それをリモート・デスクトッ
プ・ユーザー・グループに追加する必要があります。
手順
1. 各インストール済み環境について、管理ワークステーション上で個別の非管理ユ
ーザー ID を作成します。
2. その非管理システム・ユーザー ID を使用してログインし、製品インストール・
プログラムを起動して、デプロイメント・エンジン・インスタンスのローカル・
インスタンスを作成します。
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3. インストール・プログラムのパネルを指示に従って順に進みます。 「インスト
ール・フォルダーの選択」パネルが開いたら、このデプロイメントの目的を表現
する、わかりやすいディレクトリー名を使用します。 インストール・プロセス
のプリインストール処理フェーズ中に、ローカル・デプロイメント・エンジンの
インスタンスが作成されます。
4. 「インストール・フォルダーの指定 (Specify Install Folder)」画面で、同じ管理
ワークステーション上にある、他のすべての Asset Management for IT インスト
ール・ディレクトリーとは異なるディレクトリーを指定します。
5. 通常どおり、インストールを完了します。 インストール・プログラムにより、
デスクトップに「Tivoli Asset Management for IT」フォルダーが作成されま
す。このフォルダー内には「Maximo コンソール」と「Process Solution
Installer」のショートカットが作成されます。
6. 新たに作成された「Tivoli Asset Management for IT」フォルダー内の「Maximo
コンソール」をダブルクリックして製品にログインし、アプリケーションが存在
することを確認します。 ユーザー・インターフェースに手動でログインできれ
ば、インストールが正常に行われたと確認できます。ログインした後、「リンク
先」メニューをナビゲートして、期待されるアプリケーションが取り込まれてい
ることを確認します。
タスクの結果
これにより、ローカル・デプロイメント・エンジン・インスタンスを使用して製品
がインストールされます。これらの手順は、同じワークステーション上の後続の各
インストールに対して、別の非 root ユーザー ID とインストール・ディレクトリー
を使用して繰り返します。
アンインストールを実行するには、ディレクトリーを
LOCAL_DE_PRODUCT_INSTALL_HOME¥_uninstall に変更し、uninstall.[bat|sh] スクリプト
を実行して製品の当該インスタンスをアンインストールする必要があります。
例
この例では、製品は C:¥IBM¥development¥SMP というディレクトリーにインストー
ルされており、開発環境としての使用を目的としています。
1. 開発インストール用には、非管理システム・ユーザー ID を作成します。このシ
ステム・ユーザーには、インストール・ディレクトリーに対する書き込みアクセ
ス権が必要ですが、システム管理者グループに所属するメンバーにすることはで
きません。この例では、development という名前のユーザーを作成しています。
Windows リモート・デスクトップ接続を使用して、このユーザー ID でシステ
ムにログインする場合、この ID をリモート・デスクトップ・ユーザー・グルー
プに追加します。
2. 開発ユーザー ID を使用してシステムにログインします。
3. インストール・プログラムを起動し、インストール・ウィザードの開始画面から
順に進みます。インストールのこの段階で、デプロイメント・エンジンのローカ
ル・インスタンスが %USERPROFILE%¥acsi_%USERNAME% ディレクトリーに作成さ
れます。この例では、インスタンスは C:¥Documents and
Settings¥development¥acsi_development に作成されています。
96
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
4. インストール・ウィザード画面の指示に従って進みます。「インストール・フォ
ルダーの選択」画面が表示されたら、このデプロイメントの目的を表す、わかり
やすいディレクトリー名を使用します。このインストール処理に関連するユーザ
ー ID に基づいてインストール・ディレクトリーを作成すると便利です
(C:¥IBM¥SMP¥development など)。
5. 新たに作成された「Tivoli Asset Management for IT」フォルダーを開き、
「Maximo コンソール」をダブルクリックして、必要なアプリケーションが存在
することを確認することにより、インストールを検証します。
6. 同じワークステーション上で行う後続の各インストール処理について、これらの
手順を繰り返します。各インストール処理では、それぞれ異なる非管理ユーザー
ID とインストール・ディレクトリーを使用します。これにより、他のデプロイ
メントとの競合を回避できます。
第 13 章 複数の製品インストールの実行
97
98
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
特記事項
本書は米国 IBM が提供する製品およびサービスについて作成したものです。
本書に記載の製品、サービス、または機能が日本においては提供されていない場合
があります。日本で利用可能な製品、サービス、および機能については、日本 IBM
の営業担当員にお尋ねください。本書で IBM 製品、プログラム、またはサービス
に言及していても、その IBM 製品、プログラム、またはサービスのみが使用可能
であることを意味するものではありません。これらに代えて、IBM の知的所有権を
侵害することのない、機能的に同等の製品、プログラム、またはサービスを使用す
ることができます。ただし、IBM 以外の製品とプログラムの操作またはサービスの
評価および検証は、お客様の責任で行っていただきます。
IBM は、本書に記載されている内容に関して特許権 (特許出願中のものを含む) を
保有している場合があります。本書の提供は、お客様にこれらの特許権について実
施権を許諾することを意味するものではありません。実施権についてのお問い合わ
せは、書面にて下記宛先にお送りください。
〒106-8711
東京都港区六本木 3-2-12
日本アイ・ビー・エム株式会社
法務・知的財産
知的財産権ライセンス渉外
以下の保証は、国または地域の法律に沿わない場合は、適用されません。IBM およ
びその直接または間接の子会社は、本書を特定物として現存するままの状態で提供
し、商品性の保証、特定目的適合性の保証および法律上の瑕疵担保責任を含むすべ
ての明示もしくは黙示の保証責任を負わないものとします。国または地域によって
は、法律の強行規定により、保証責任の制限が禁じられる場合、強行規定の制限を
受けるものとします。
この情報には、技術的に不適切な記述や誤植を含む場合があります。本書は定期的
に見直され、必要な変更は本書の次版に組み込まれます。 IBM は予告なしに、随
時、この文書に記載されている製品またはプログラムに対して、改良または変更を
行うことがあります。
本書において IBM 以外の Web サイトに言及している場合がありますが、便宜のた
め記載しただけであり、決してそれらの Web サイトを推奨するものではありませ
ん。それらの Web サイトにある資料は、この IBM 製品の資料の一部ではありませ
ん。それらの Web サイトは、お客様の責任でご使用ください。
IBM は、お客様が提供するいかなる情報も、お客様に対してなんら義務も負うこと
のない、自ら適切と信ずる方法で、使用もしくは配布することができるものとしま
す。
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本プログラムのライセンス保持者で、(i) 独自に作成したプログラムとその他のプロ
グラム (本プログラムを含む) との間での情報交換、および (ii) 交換された情報の
相互利用を可能にすることを目的として、本プログラムに関する情報を必要とする
方は、下記に連絡してください。
IBM Corporation
2Z4A/101
11400 Burnet Road
Austin, TX 79758 U.S.A
本プログラムに関する上記の情報は、適切な使用条件の下で使用することができま
すが、有償の場合もあります。
本書で説明されているライセンス・プログラムまたはその他のライセンス資料は、
IBM 所定のプログラム契約の契約条項、IBM プログラムのご使用条件、またはそれ
と同等の条項に基づいて、IBM より提供されます。
IBM 以外の製品に関する情報は、その製品の供給者、出版物、もしくはその他の公
に利用可能なソースから入手したものです。IBM は、それらの製品のテストは行っ
ておりません。したがって、他社製品に関する実行性、互換性、またはその他の要
求については確証できません。IBM 以外の製品の性能に関する質問は、それらの製
品の供給者にお願いします。
本書には、日常の業務処理で用いられるデータや報告書の例が含まれています。よ
り具体性を与えるために、それらの例には、個人、企業、ブランド、あるいは製品
などの名前が含まれている場合があります。これらの名称はすべて架空のものであ
り、名称や住所が類似する企業が実在しているとしても、それは偶然にすぎませ
ん。
商標
IBM、IBM ロゴ、および ibm.com は、世界の多くの国で登録された International
Business Machines Corp. の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれ
IBM または各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストにつ
いては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml をご覧ください。
Adobe は Adobe Systems Incorporated の米国およびその他の国における登録商標ま
たは商標です。
IT Infrastructure Library は英国 Office of Government Commerce の一部である the
Central Computer and Telecommunications Agency の登録商標です。
Intel、Intel Xeon、Itanium、Pentium は、Intel Corporation または子会社の米国およ
びその他の国における商標または登録商標です。
Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における商標です。
Microsoft、Windows、Windows NT、および Windows ロゴは、 Microsoft
Corporation の米国およびその他の国における商標です。
100
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
ITIL は英国 Office of Government Commerce の登録商標および共同体登録商標であ
って、米国特許商標庁にて登録されています。
UNIX は The Open Group の米国およびその他の国における登録商標です。
Java およびすべての Java 関連の商標およびロゴは Sun Microsystems, Inc. の米国
およびその他の国における商標です。
特記事項
101
102
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
索引
日本語, 数字, 英字, 特殊文字の
順に配列されています。なお, 濁
音と半濁音は清音と同等に扱われ
ています。
[ハ行]
D
ハードウェアおよびソフトウェア要件、
DVD
Integration Composer 42
パスのアップグレード 1
E
バックアップ
IBM Tivoli Asset Management for
[ア行]
アップグレード
前提条件 23
Tivoli Asset Management for IT
アップグレード・シナリオ
無効化
1
1
一般的なトラブルシューティング 83
インストール 95
IBM Tivoli Integration Composer
ランチパッドでの
41
インストール・プロパティー
24
92
プロセス・ソリューション
デプロイメント 29
プロセス・ソリューション・インストーラ
[カ行]
50
ミドルウェア
バックアップ
upgrade 59
環境データ 76
11
[サ行]
システム・ディレクトリー
アクセス 23
準備
IBM Tivoli Asset Management for IT
アップグレード 19
使用可能化キー 55
前提条件
アップグレード 23
手順 24, 25, 26
15
G
GUI
スキン
80, 81
I
IBM Tivoli Asset Management for IT
バックアップ 14
ibm-ejb-jar-bnd.xmi
変更 15
[マ行]
41
80
39
ポストアップグレード・タスク
管理ワークステーション 11, 29
共用メモリー 25
計画
Tivoli Asset Management for IT
構成
リモート 26
構成ファイル 15
変更
プロセス・ソリューション・インストール
ログ 88
ポート 50000 23
61
11, 14
デプロイメント
ejb-jar.xml
複数 95
複数の IBM Service Management 製品
ー
Tivoli Integration Composer 46
インストール前提条件、Integration
Composer 45
概要、Integration Composer
確認
EAR ファイル
IT 14
ファイアウォール
11
19
install.properties 61
Integration Composer インストール、確認
50
14
ミドルウェア・インストール・プログラム
トラブルシューティング
機能 88
メディア
アップグレード 19
メモリー割り振り
変更 51
[ヤ行]
要件
ハードウェアおよびソフトウェア
Integration Composer インストールの確認
50
Integration Composer のアンインストール
52
Integration Composer のインストール前提
条件 45
Integration Composer の概要 41
Integration Composer の要件、ハードウェ
アおよびソフトウェア 42
Integration Composer、アンインストール
52
3
M
[ラ行]
maximo.properties
リモート
構成 26
リモート・アクセス・プロトコル
レポート設計ファイル
インポート 79
26
61
R
Rational Portfolio Manager
パッケージ 24
C
commandLine コマンド
© Copyright IBM Corp. 2009, 2010
51
103
S
startFusion ファイル
メモリー割り振り
51
T
taskrunner ユーティリティー
92
Tivoli Asset Management for IT
for Service Providers
使用可能化
upgrade
55
39
Tivoli Integration Composer
アップグレード 46
インストール
プロセス・ソリューション・インス
トール パッケージを使用する
48
UNIX システム
48
U
ulimit
設定
24
UNIX ベース・オペレーティング・システ
ムでの Integration Composer のアンイン
ストール
upgrade
53
確認 59
Tivoli Asset Management for IT
39
31,
W
Windows オペレーティング・システムで
の Integration Composer のアンインスト
ール 52
104
アップグレード・ガイド (IBM WebSphere Application Server 用)
Printed in Japan
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