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第3章 緊急ソフト対策(7)(PDF形式 2968 キロバイト)
(5)GPS 全地球測位システム 噴火時は、地下のマグマ活動等により火山体やその周辺の地殻の膨張・収縮 が予想される。火山体周辺に GPS を設置し、地殻の動きを観測することにより 地下の活動を把握し、火山活動の把握を行う。 表 3.12 GPS 全地球測位システム設置状況 全地球測位システム GPS 地殻変動 対象現象 山体変形の把握 目 的 取得できる デ ー タ 現在の 配置状況 現在の 設置基数 2点間の位置関係 山体と取り巻くように山麓遠方に設置(国土地理院 4 基) 新潟焼山の北側山腹と南側山腹に設置計画中(気象 庁 2基) 国土交通省:0基 新潟県:0基 自治体:0基 気象庁:2基 国土地理院:4基 大学等研究機関:0基 ・山腹の傾斜計については、降下火砕物・火砕流等に より被災する可能性がある。 配置の問題点 (必 要 性) 整備方針 設置基数 85 ・丸山尻(気象庁)については、降下火砕物・火砕流等 により被災する可能性があるが、その他の施設で対応 する。 - ※火砕流の規模:500 万 m3 図 3.27 GPS 設置箇所 86 (6)EDM 光波測距儀 光波測距儀による定点観測を実施し、地下のマグマ活動等による火山体やそ の周辺の地殻の膨張・収縮を把握する。遠方からの観測が可能なことから、GPS と比較して降下火砕物・火砕流等による被災の影響が小さく、比較的安全な箇 所からの観測が可能である。 表 3.13 光波測距儀設置状況 光波測距儀 EDM 地殻変動 対象現象 山体変形の把握 目 的 取得できる デ ー タ 2点間の位置関係 未設置 現在の 配置状況 現在の 設置基数 配置の問題点 (必 要 性) 国土交通省:0基 新潟県:0基 自治体:0基 気象庁:0基 国土地理院:0基 大学等研究機関:0基 - ・想定火口周辺に定点を設定し遠方より光波測距儀に より定点観測を実施する。 整備方針 設置基数 87 3点 追加設置箇所(案) ※火砕流の規模:500 万 m3 図 3.28 光波測距儀設置箇所 88 3.2.2 土砂移動検知機器 (1)土砂移動検知ワイヤーセンサー 降灰後の土石流等がワイヤーを切断した際に発生する信号により降灰後の土 石流等の土砂移動の発生を把握する。構造が簡単でメンテナンスも比較的平易 であるが、一度切断されると再設置する必要がある。 表 3.14 ワイヤーセンサー設置状況 土砂移動検知 ワイヤーセンサー 土石流・融雪型火山泥流・火砕流 対象現象 土石流等の異常な土砂移動発生の把握 目 的 取得できる デ ー タ 現在の 配置状況 現在の 設置基数 土石流等の異常な土砂移動発生の有無 新潟焼山を源頭とする早川上流(火打山川及び焼山 川)に6基設置 国交省:0基 林野庁(上越森林管理署):5基(火打山川 2基、焼山川 3基) 新潟県:1基(火打山川 1基) 自治体:0基 その他関係機関:0基 ・降灰後の土石流等の発生が想定される海川と真川へ の配置がなされていない。 配置の問題点 (必 要 性) ・現在配置がなされていない海川流域と真川流域に配 置する。 整備方針 設置基数 89 2基 追加設置箇所(案) 図 3.29 ※火砕流の規模:500 万 m3 ワイヤーセンサー設置箇所 90 (2)監視カメラ(対策工事実施箇所) 緊急時に避難対策の支援や緊急対策工事の安全確保を目的とした、簡易設置 が可能な WEB カメラ等カメラを必要な箇所に設置し、降灰後の土石流等の土砂 移動の発生を把握する。 表 3.15 監視カメラ(対策工事実施箇所)設置状況 監視カメラ 土石流・融雪型火山泥流・火砕流 対象現象 土石流等の異常な土砂移動発生の挙動の把握 目 的 取得できる デ ー タ 可視画像 未設置 現在の 配置状況 現在の 設置基数 国土交通省:0基 新潟県:0基 自治体:0基 気象庁:0基 国土地理院:0基 大学等研究機関:0基 無し 配置の問題点 (必 要 性) 整備方針 設置基数 91 ・緊急時には、工事関係者の安全確保を目的とした監 視カメラを、必要に応じて緊急ハード対策施工箇所上 流側に追加する。 ・緊急ハード対策の実施状況に合わせ適宜設置 現在設置されている 固定カメラ位置 ※火砕流の規模:500 万 m3 図 3.30 監視カメラ(対策工事実施箇所)設置箇所 92