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徒然なるままに DTM

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徒然なるままに DTM
徒然なるままに DTM
shio
目次
目次
3
第I章
Introduction
5
第 II 章
Chord
7
第 III 章
VST
9
第 IV 章
Tension
25
第V章
Conclusion
27
3
第I章
Introduction
こんにちは。67 回生 shio と申します。DTM をやっております。Cubase と FL を使い分
けています。Speed Trance を中心に Dubstep や Speedcore、Extratone などいろいろ幅広く
(?) 手を出しております。ちなみに最近のマイブームは、ブレイクにダブステップをぶっ
こむことです。
以下宣伝∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼
HP「shio の楽曲置き場」 https://sites.google.com/site/shiosmusic/
∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼
5
第 II 章
Chord
僕はコード進行を考えるのが大好きです。メロディの次に大切なのはコードだといって
も過言ではありません。僕が DTM を初めたとき、まず耳コピから入りました。いろいろ
耳コピするうちに、気づいたことがあります。「コード進行少なすぎ!!!」俗に、こんな
ことが言われます。「J-pop は、三つのコード進行からできている。」その三つとは、
• 王道進行:IV △ 7 → V7 → IIIm7 → VIm
• 小室進行:VIm7 → IV △ 7 → V7 → I △ 7
• カノン進行:I → V → VIm → IIIm → IV → I → IV → V
本当にその通りだと思います。ですが、なぜこれらがこんなに流行るのでしょうか。どち
らが先かはわかりませんが、“売れるから” という事でしょう。まあ、売れるには売れるな
りに理由がある訳で、これらに共通する特徴として、
1 トニックが映えている
⃝
2 ドミナント進行が映えている
⃝
3 単純明快である
⃝
等が挙げられます。これらの進行は非常にわかりやすく、その分メロディを邪魔すること
なく引き立てます。しかしながら、この基本を守りつつ、壊していくこともまた芸術です。
例えば一回王道進行 (IV △ 7 → V7 → IIIm7 → VIm) を鳴らした後に、変形して sus4 の解
決を挿入する (IV △ 7 → V7 → VIsus4 → VIM) などとすることもできます。これに代表さ
れるように、スケール外の半音階を積極的に使っていくことが、コード進行の発展形だと
思っています。例えば、
1 王道進行の派生形:IV △ 7 → V7 → II → III7 → IV △ 7 → V7 → V ♯ dim → VIm 1
⃝
1 参考曲:Citrus
( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/citrus)
7
第 II 章 Chord
2 小室進行の派生形:VIm7 → I △ 7 → IV △ 7 → V7, VIm7 → VIm7 → IV △ 7 → V7 2
⃝
3 カノン進行の派生形:I → V/VII → VIm7 → I △ 7/V → IV △ 7 → V/IV → IIIm7 →
⃝
VI7(-9) 3
それにしても、動的なコード進行はどうあがいてもこれらに収束しますね。他に何かない
ne
)差
n→∞ en
んでしょうか。誰か画期的なコード進行を考えつかれた方に、賞金 n 円 (n = lim
し上げます。
2 参考曲: Would it be possible to have the deadline extended...? I would very much appreciate your consideration.
( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/ganmoe)
3 参考曲: "Je t’aime Ãă la folie."
( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/-je-t-aime-a-la-folie)
8
第 III 章
VST
しかし、いかにメロディがうまく作れてコードがうまくつけられたとしても、実際にリ
スナーの耳に届くのは音源でしかありません。僕も昔は「イコライザ is 何」
「マスタリング
is 何」状態でした。1 聴いてもらえばわかると思いますが、音も籠っていて音量も非常に小
さいです。それが、一年後にはこうなります。2 音量、音圧、全然違います。ここまで変わ
るって感じです。僕は、具体的には「低音の洗練」「キックとベースの周波数の住み分け」
「高音の増強」「高音の整理」「マスタリング技術」「サイドチェイン」の順で学んでいきま
した。要はミックスマスタリングです。これをやってないと、そもそも聞いてもらえませ
ん。「音ちっちゃ!!」しか言われません。マジで。そこで、です。音作りに大事なことが
二つあります。
1. シンセ (or サンプリングのことも)
2. エフェクト
です。シンセで音を作って、エフェクトでまとめる。これがキモです。ここからは、僕の
よく使うシンセ/サンプラーとエフェクトのプラグインについて紹介してみます。
1 VSTi
⃝
Cubase には付属のいい音源がいっぱいあるので (まあ他の DAW もそうですが)、それ
だけじゃ作曲ができないなんてことは全くありません。ただ、Cubase 音源の他とは違
う明確な欠点として、音圧の低さが挙げられます。よって、ブチアゲ音楽を作るには他
の VST をぶっこむ形となります。
• REdIZER1
1 参考曲:煌
( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/huang)
2 参考曲:Απατηεια
( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/apatheia)
9
第 III 章 VST
ぶっといベースをつくったり変な FX を使ったり。なかなか扱いづらいシンセです
が、その分うまく使えばかなりいい音が鳴ります。画像は僕がよく使うテクノ・ト
ランス系のベース。超高音圧なので音量注意。
• P8
10
第 III 章 VST
トランス系のリード・パッド・ベース・FX のための VSTi。僕は特にパッドを作る
のに使っています。リードは後述の T-Force Alpha のほうが洗練されている感じ。
画像は Resopad というハイレゾなパッド。一気にトランス感が出るからおすすめ。
• AM KickLab XL
めっちゃ低音の強いキックが作れます。僕の感想としては、アタックの中音域が少
ないので音圧がなかなか上がらない感じ。音圧ゴリゴリのダンスを作りたい時は
合わないかも。まだ僕は使いこなせていません…。参考曲:…といいたいところで
すが、良く考えたらこれで完成品までこぎつけた曲がなかった…こんど作ってみ
ます。
• DVS Saxophone
11
第 III 章 VST
すごい。ほんとすごい。以上。3
• famisynth2_v2_5
3 参考曲:私の望みはただ一つ。―あなたの傍に居たいだけ。
( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/jusco)
12
第 III 章 VST
ピコピコ系の 8bit 音源にはとてもよい VSTi。ただし、あまり 8bit ぽくない音も多
いかも…?後述の Bleep1 のほうが 8bit 感は多いという感じ。長所としては。こち
らの方が音はよい。4
• Bleep1
4 参考曲:Thank you up to now.
( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/sotsuome)
13
第 III 章 VST
ピコピコ系 2。いい意味でも悪い意味でも cheap な音源という感じ。画像は 8bit の
重いキック。結構好きです。5
• Independence Free
5 参考曲:死霊の夜桜 ∼Hard Hanz up mix
( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/yuyuko)
14
第 III 章 VST
神サンプラーだと思います。音すごい。聞ける dist ギターサンプラーはこれぐら
いしか知りません。何せ音がとてもいい。ブリッジミュートが。ベース・ドラムも
よいので非常におすすめ。他にはパイプオルガンやカホンなどいろいろあります。
ドラムは金物がちょっと強めですね。現在は公開を停止しているとかなんとか。6
• GabberMaster v1.1
6 参考曲:Λαμεντ
( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/lament)
15
第 III 章 VST
超高音圧その二。これさえあれば gabber は完璧。それにしても音が大きいですね。
画像は Con Dom という音源。アタックがいい感じ。Laser Kick っていうのも好
き。7
• Neuser
7 参考曲: ϟ ρ ό νοστ ά σι ς -GABBA vs. Speedcore mix( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/Qronostasis)
16
第 III 章 VST
超高音圧その 3。ぶっといウォブルベースとか作れるかも。前述の REdIZER と比
べ高音がよくなるので華やか。これまた意味不明な FX がいっぱい作れます。8
• SpicyGuitar
8 参考曲:Quadrillion
( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/quadrillion)
17
第 III 章 VST
アコースティックギターといえばこれ。コードに対応しているので、コードを打ち
込むとそれっぽい音を鳴らしてくれます。指弾き/ピック弾きなどさまざまな再現
ができます。調教次第ではかなりよい音源でしょう。9
• T-Force Alpha TS V1.01
僕はトランスコアに使っています。Pluck のいい音があってしあわせ。リードも非
常に良い。ただリバーブとかかけると高音のノイズがパリパリする感じはあります
ね。前述の P8 との相性もよいです。画像は Hardstyle Lead 01 というリード。LD
Trancelead 01 も非常によいと思います。10
9 参考曲:the Revolving
( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/the-revolving)
10 参考曲:MIGRANT -Cubase edit.( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/migrant–cubase-edit)
18
第 III 章 VST
• DSK Asian DreamZ
フリーにして本当によくできた VSTi。Pipa という琵琶的な音や、Ban di という音
圧の高い笛の音など、アジアンな音をしっかり出してくれます。11
• DSK ChoirZ
11 参考曲:Alphard -孤独なる炎帝( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/alphard)
19
第 III 章 VST
まあこんなもんかという感じのクワイアのシンセ。何といっても重い。めっちゃ重
い。レンダリングにすごく時間がかかるので、オーディオ化することをおすすめし
ます。それさえ克服すれば、フリーとしては十分かなと。
• Synth1 VST
20
第 III 章 VST
言わずと知れた大御所 VST。使い方次第でどこまででも化けます。pad から lead
から drum まで作れちゃう。画像は talking base です。なかなか talking base 作れ
るフリーのシンセないですよ。12
2 VSTe
⃝
エフェクターです。付属のでも十分ですが、特に下記の Glitch などは非常に有用です。
使いこなしましょう。
• dblue_Glitch_v1_3
12 参考曲:connection
( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/connection)
21
第 III 章 VST
これまた言わずと知れた大御所 VST。某サウンヨヨヨヨッヨヨ的エフェクトがガ
ンガンかけられます。Random 機能で偶発性の音楽にしてみるという手も。13
• dblue_TapeStop
前記の Glitch に入っているものの、これ単体で非常に使えますので。楽しいです
よ。14
• KeroVee
13 参考曲:JäiLBäiT
( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/jailbait)
14 参考曲:勿忘草とデンファーレ
( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/den-phalaenopsis)
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第 III 章 VST
俗にいうケロケロボイスです。テクノボイスとも。これに関して言えば、ボコーダ
としてもかなりよい働きをしてくれるので、ボイスチェンジからピッチコレクター
まで幅広い使い方が可能かと。画像は shio が shio 子になる感じの設定。15
ついでに、ここでエフェクトについて触れておくと、
「
『とりあえずリバーブ』をやめろ!!!!!!!!!!!!」
リバーブは非常に使いやすいですが、音作りが非常に難しいです。なにせ音圧が下がりま
す。キックにリバーブとかになってくると、ホントに難しいです。1000 円ぐらいのイヤホ
ンを使っているうちは、迂闊に手を出すべきではないです。「でも、ボーカルが単品だとさ
みしいんです…」そんなときは、うすーくコーラスを掛けるか、空間系ディレイを掛けると
いいでしょう。特にディレイは、存在感を出すのにとても有用です。うまく使いましょう。
15 参考曲:Unwanted:Dead or Alive
( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/unwanted-dead-or-alive)
23
第 IV 章
Tension
曲に限らず、何事もずっと綺麗なままでは進んでいきません。時には汚いところもある
必要があります。音楽における不協和音は、それ自体は汚い音ですが、逆にその “解決” を
期待させることで、それが綺麗な音に “解決” する瞬間を引きたてるのです。いい例に sus4
があります。
1 IV △ 7 → V7 → IIIm7 → VIm → IV △ 7 → V7 → VIm → VIm
⃝
2 IV △ 7 → V7 → IIIm7 → VIm → IV △ 7 → V7 → VI → VI
⃝
3 IV △ 7 → V7 → IIIm7 → VIm → IV △ 7 → V7 → VIsus4 → VI
⃝
まず 1 は、普通の王道進行です。2 は、最後をメジャーにすることで意外性と爽快感を出し
たものです。ここで、1 も 2 も、最後の和音はただのトニックです。しかし、3 においては
第六和音の第四音、II が第七和音まで残っています。これによって、II と III の長二度のテ
ンションが生まれるわけです。つまり、第六和音のドミナントからトニックにいくかと思
わせておいて、さらに焦らすわけです。これでより扇情的になります。1 sus4 の例をもう一
つ挙げましょう。
• VIm → IV → V → III → IV → IIIm → IIIsus4 → III 2
最初の例では、VI に解決する VIsus4、次の例では III に解決する IIIsus4 でした。ここで、
一つの仮説が生じます。
「VIsus4add9=IIIsus47、最強じゃね?」
とどのつまり「レミラシ」ですね。このコードは、
1 参考曲:Vernal Breezes
( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/vernal-breezes)
2 参考曲:Der Totale Krieg -立ち上がれ、その絶望の淵にも。( https://sites.google.com/site/shiosmusic/music/der-totale-krieg)
25
第 IV 章 Tension
1 VIsus4add9 → VIadd9
⃝
2 IIIsus47 → III7
⃝
と解決できるわけです!!!!!サビ直前に 2 をかましておいて、サビで 1 をさらにかま
す!!!つよい!!!!!!!応用して、長調では Isus4add9=Vsus47 というわけですね。
こちらもなかなか。ちなみに、世の中の音楽はバロック→ロマン派→無調と変化を遂げて
きたわけですが、こちらもテンションの付加と言い換えることができます。初期の音楽は
ハーモニーの美しさを追求していましたが、現代に近づくにつれ計算された不協和音が多
用されるようになってきました。無調音楽はその最たる例です。極限まで調性を排除して
いった結果、一周回って逆に調性すら感じさせるような音楽です。十二音技法という作曲
技法があります。西洋音楽には C, C♯, D, D♯, E, F, F♯, G, G♯, A, A♯, B の十二種類の音階が
あるわけですが、十二音技法というのはこれらが均等に出てくるようにするという技法で
す。調性が生まれるのを避けるため、二度、三度、四度、五度等の移行は避けられ、半音や
長四度の進行が好まれます。こういったテンションの海のような音楽も、その解決を期待
するなんらかのわくわく感によってなりたっているのかもしれません。
26
第V章
Conclusion
なかなか意味不明な部誌ですね。というか僕の頭の中の世界を画面に正射影したような
ものになってしまいました。部誌としてというか、VST 一覧として使ってくださいwwあ
と、本文中に参考曲とか書いてありましたが、ただの宣伝です。無視してください。とこ
ろで僕はもう高3です。受験です。DTM が出来なくなっていきます。かなしみ。よって
高3の最後まで DTM できるように、今から勉強を頑張って受験余裕勢になります (?) もう
Conclusion でもなんでもなくただの Epilogue ですが、今回はこの辺で。
ではでは∼
27
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