Comments
Description
Transcript
TOMO 姉妹都市ニュース
TOMO 札幌姉妹都市協会 〒060-0001 ドイツ・ミュンヘン Sapporo Sister Cities Association Newsletter October, 2013 Volume 113 姉妹都市ニュース 札幌市中央区北 1 条西 3 丁目札幌MNビル 札幌国際プラザ内 姉妹都市協会のマスコット 「シスターくん」 TEL: 011-211-2105 講演会「ドイツの市民活動に学ぶ」 現在、環境問題や地球温暖化問題は国際的にも重要な問題として位置づけられています。気候変動防止の先進国 として世界に認められるドイツと、様々な環境問題において解決方法を研究する日本は、互いに学ぶべきことが沢 山あります。そこで、今回は姉妹都市・ミュンヘンから 2 名の講師を迎えて環境セミナーを開催します。 今回の講師はミュンヘンのエネルギー政策等に明るいミュンヘン市市議会議員のモニカ・レナー氏、そして環境 NGO「BUND」(ドイツ環境自然保護連盟)のミュンヘン支部副代表マルティン・ヘンゼル氏です。BUND は 1975 年に設立された NGO で、ドイツ最大の環境団体です。BUND は国レベルだけではなく、各市町村に市域事 務所を持ち、約40万人の会員がいます。これまで BUND の活動はドイツの環境政策に大きな影響を与えてきま した。ドイツの専門家から興味深い発表を聞ける特別な機会ですので、是非ご参加ください。 (札幌市国際交流員 ウリ・ヤミツキ) 講演会:「ドイツの市民活動に学ぶ」 講演者:モニカ・レナー氏、マルティン・ヘンゼル氏 日 時:2013 年 10 月 31 日(木)15:00~17:30 場 所:さっぽろテレビ塔2階ホール (中央区大通西一丁目) 申込先:(公財)札幌国際プラザ 多文化交流部 TEL: 011-211-2105 FAX: 011-232-3833 モニカ・レナー氏 マルティン・ヘンゼル氏 韓国・大田広域市 ~深まる秋は芸術の秋、それは「大田小劇場演劇祭」~ 秋といえば、みなさんは何を思い浮かべますか?食欲の秋、山々を赤く彩 る紅葉、読書の秋、行楽の秋などいろいろ楽しいことの多い秋は、四季の中 でもっとも過ごしやすい季節ではないかと思います。私は「秋といえば?」 と聞かれたら「芸術の秋」と答えます! そこで、大田市で芸術に出会うイベント、「大田小劇場演劇祭」をご紹介 します。今年で 4 回目を迎えるこの演劇祭は、大田市の旧市街地を活性化さ せるために始まったのがきっかけで、今年は 10 月 17 日から 11 月 17 日ま で一か月間開催されます。「大田には客席が 100 席以下の演劇専用の小劇 場があり、多様な作品が上演されるということを知っていただきたい。小劇 場での公演の魅力がわかる良いチャンスになると思う」と、大田演劇協会の関係者はコメントしています。 今年の演劇祭は「演劇と恋に落ちる」という、韓国人ならではのロマンチックなテーマで、7 つの小劇場で国内 外の 15 作品が上映される予定です。本演劇祭の後援団体である大田文化財団が特に注目しているお勧め作品は、 札幌の実験演劇集団・風蝕(フウショク)異人街(イジンガイ)が公演する「水の駅」です。11 月 15 日(金)~17 日(日)の 3 回公演、平日は 20 時から、週末は 15 時から開催されます。 大田市民に札幌の劇団をアピールすることが出来ると同時に、演劇を通じて両都市の交流を深めることが出来る、 まさしく一石二鳥のイベントです。みなさん、演劇と恋に落ちませんか? (札幌市国際交流員 ユン・ソヨン) アメリカ・ポートランド ~Food Cart Festival 2013 でポートランドを味わう~ ポートランドと聞くとすぐに頭に浮かぶのは美味しくてユニークな各国料理を 売っているカラフルに塗られた Food Cart (移動屋台) です。最寄りのフードカ ートや、お気に入りのフードカートがその日どこにあるかを検索できるスマート フォンアプリがたくさんあるほどの人気です! 今年 6 月 22 日、ポートランドで人気のフードカートが 20 台以上集まり、第 1 回「Portland Summer Food Cart Festival(移動屋台祭り)」が開催され、 3000 人以上がライブ音楽やパフォーマンス、ビヤガーデンやキッズゾーンで楽 しみました。メインイベントとなった「フードカートコンテスト」の4人の審査 員の一人、エーミ・ブルグルハウスさんにインタビューすることができました。 エーミさんによるワッフルの写真。 エーミさんによると、予想より多くの人が来場し、早くに売り切れてしまっ 下から2つ目が「スパイシーヤギ」 た屋台もあったそうです。「好評だったのはチュロスをトッピングしたアイス クリームサンデー。ラベンダーの花とキャラメルが入ったグリルドチーズサンドイッチには驚いたし、こんがり焼 けたポテトチップの載ったマカロニ・アンド・チーズも食べてみたわ」とのこと。驚かれるかもしれませんが「チ キン・アンド・ワッフル」は最近ポートランドで大人気なのだそうです。こうした一風変わった食べ物があるかと 思えば「モベリ」という移動屋台では自転車のペダルを回して発電し、スムージーを作っていたそうです。さすが は自転車と環境配慮の街ですね!このお店のエーミさんお勧めは、ココナッツジュースとパイナップルとケール入 りのスムージーでした。皆様、いかがでしょうか? ユニークな食べ物や飲み物がたくさんあるなか、最終的に食品賞を取ったのはサラミ、ハバネロ、ピスタチオと ヤギのチーズが入った「スパイシーヤギ」というワッフルを販売した「ガウ フレ・グルメ」というワッフル屋台でした。Food Cart Festival は第 1 回か ら非常に好評を博し、来年も開催が予定されています。参加するには一人約 5ドルの入場料がかかりますが、入場券の売り上げは全て「ALSO」という 精神障がい者のための財団に寄付されます。こうした支援にも加わりながら ポートランド独自のフードカート文化を味わってみませんか?ポートランド の食文化に興味がある方は、ぜひエーミさんのブログもご覧ください! http://eatingmywaythruportland.com/ フードカート (札幌市国際交流員 クレア・フレリク) 姉妹都市コラム ~札幌の姉妹都市の姉妹都市~ 皆さんもご存じのとおり、札幌の姉妹都市はアメリカのポートランド市、ドイツのミュンヘン市、中 国の瀋陽市、ロシアのノボシビルスク市、韓国の大田広域市ですね。では、これらの都市は、札幌の他 にどんなところと姉妹都市になっているのでしょう? ポートランド市は、札幌の他にメキシコのグアダラハラなど 9 つの都市と姉妹・友好都市提携をしています。 ミュンヘン市は札幌の他にフランスのボルドーなど 6 都市。瀋陽市は札幌の他になんと 22 都市と提携していま すが、その中には広州市、廈門(しあめん)市、吉林市などの国内都市も含み、日本では札幌市以外に神奈川県 の川崎市とも提携しています。ノボシビルスク市は札幌市の他にアメリカのミネアポリス市、セントポール市な ど 11 都市と提携。最後に大田広域市は札幌の他に 12 都市と提携。日本ではどこよりも早く島根県の大田市と 提携しています。 そして、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、ノボシビルスク市と大田広域市は札幌市と大田広域市が提 携した 2010 年よりも早く 2001 年から姉妹提携を結んでいました。さらに今年、2013 年 5 月には瀋陽市と ノボシビルスク市、7 月には瀋陽市と韓国の大田広域市が新たに提携しました。ノボシビルスクと大田広域市と 札幌の間ではすでに三極交流が進んでいます。さらに今後は北東アジア圏での多極交流が期待できますね! 中国・瀋陽 ~中国全国運動会は瀋陽で開催~ 8 月 31 日から 9 月 12 日まで、第 12 回中国全国運動会が遼寧省瀋陽市で開催されました。中国の全国運動会は 国内最高レベルかつ最大規模の総合運動会で、略称は「全運会」、日本でいうところの国体です。 第 1 回の全運会は、1959 年に北京で開催されました。全運会は 4 年ごとに、一般的にオリンピックの翌年に開 催されています。中国のトップアスリートにとっては、 次のアジア大会やオリンピックに向けた選考が始まる、 非常に重要な大会として位置づけられています。 全運会の主会場は、オリンピックと同様に中国全国の 都市から毎回一カ所を選出します。これまでは北京や上 海などの大都市でしか開催されなかったこの大会が、今 回初めて東北地方の遼寧省で開催されることは、遼寧省 の人々の大きな誇りとなっています。 開幕式の様子 大会の公式マスコットの「寧寧(ねいねい)」は中国の渤 海(ぼっかい)からやって来たゴマフアザラシで、その名前は開催地の「遼寧(りょうねい)」から「寧」を取って、 大会が「安寧」に開催されるようにという願いからつけられました。渤海は中国北東 部にあり、山東・遼東(りょうとう)両半島に囲まれている海です。 今回の全運会には全国各地から合計 9000 名以上のアスリートが 31 競技・350 種 目に参加し、五つのアジア記録が更新されました。山東省代表団は 65 枚の金メダル で第一位、開催地の遼寧は 56 枚で二位、広東省が 50.5 枚の金メダルを獲得し三位と なりました。 今年の夏は、全運会に参加する多くのスポーツ選手やその関係者、全運会を見に来 る観客等で、瀋陽の街は例年以上に盛り上がりました。全運会の為に造られる全ての 建物や設備は、大会終了後は市民向けに開放され、引き続き瀋陽市におけるスポーツ マスコットの寧寧 振興に役立てられます。 (札幌市国際交流員 賀小雲) ロシア・ノボシビルスク ~北海道の風景をノボシビルスクへ!~ 今年の6月、ノボシビルスク市は創立 120 周年記念を祝いました。 120 年間をかけて、小さい労働者の村から、人口が 150 万人を超える大 きな現代的な都市への道を歩んできました。その 120 年間の中の 20 年 間、つまり6分の1の間、ノボシビルスクと札幌は姉妹都市関係で結ば れていることになります。今年も札幌の市民の方々が、ノボシビルスク の創立 120 周年を記念するプレゼントを用意してくださいました。9月 からノボシビルスク国立美術館で開催された北海道水彩風景画展です。 展示会を訪れたノボシビルスク市民は、豊かな自然に恵まれている北 海道の風景を見ることができ、姉妹都市の生活がより分かるようになって、札幌とノボシビルスクの共通点 を実感できました。開会式では、札幌の水彩画家の石垣渉氏よりご挨 拶をいただき、ノボシビルスク市民に札幌の話を聞かせていただきま した。 開会式には市民、特に若者が多く参加し、ノボシビルスクの人々の 日本の現代芸術や姉妹都市への関心が高いことがわかりました。この ような展示会の開催でロシア人と日本人の相互理解が深まっていくと 確信しています。近い将来、今度は札幌でノボシビルスクの画家たち の作品を鑑賞したいと思います。 (札幌市国際交流員 サゾノフ・マキシム) 4つの姉妹都市から大学生が札幌に集合!学生国際合宿セミナー2013~夏~ 札幌国際プラザ、札幌市では、姉妹・友好都市青少年未来プロ ジェクト「学生国際合宿セミナー2013~夏~」を8月 11 日(日) から 22 日(木)まで開催。札幌市の姉妹・友好都市のうち4都 市から 15 名の大学生が来札し、札幌圏在住の大学生 20 名とと もに「国際都市の可能性~観光と文化を通じたにぎわいの創造を 考える」のテーマのもと、講義、視察、ディスカッションを通じ て提案をまとめました。 【参加学生の声】 常々国際交流に関心がありましたが、特にこのセミナーに魅か 大地を彫刻する-イサム・ノグチ れたのは、姉妹都市の学生と共に合宿形式で一つのテーマを学び、 ~札幌モエレ沼公園 ディスカッション、プレゼンテーションの経験が出来るというこ とでした。私だけでなく他の参加学生にもとても貴重な体験になったと思います。実際に参加してみて感じたのは、 このセミナーが姉妹都市の学生と友情を育む場であったことは勿論ですが、札幌市の魅力を改めて見つめなおす良 い機会にもなったということでした。 札幌は都会の中にありながら緑がとても豊かです。そして年間を通じて 様々な場所でイベントが企画され行われています。大通り公園で実施される YOSAKOI 祭りや雪まつりだけではなく、Kitara での小学生向けのワンコイ ンコンサート、芸術の森での「札幌の小学生全員に美術館に来てもらおう」 とする企画など小さくても輝くようなイベントがあること、そして、PMF などで活躍される市民ボランティアの活動を今回知ることが出来ました。 私はこの合宿セミナーを経験したことで、これらの札幌の魅力を楽しむだ けではなく、積極的に参加し、札幌の良さを今後ともに内外の人々に伝えて いきたいと考えています。(北海道大学1年 阿部 碧さん) 毎年好評の各国料理交流 会員団体訪問 北海道日中友好協会・札幌日中友好協会訪問 今回は、北海道日中友好協会(道日中)町田 真英 理事長と札幌日中友好協会(札日中) 岩木 みどり副会長に お話を伺いました。 道日中は、1964 年に思想、心情、政党政派の違いを超えて日中平和を願う人たちが、両国間の相互理解と友 好親善を図ることを目的に設立されました。現在、道内に23の地区協会があ り、約 900 名の会員がいるそうです。札日中はその地区協会の一つで、6 年前 に札幌市内の 7 協会が統合して今の組織になりました。 両協会では、中国の社会・文化等の理解に向けたイベントや講演会などの開 催、各種交流団の派遣や受け入れ、 留学生等との交流会など様々な事業を実施 しています。 お二人は、「国家間が難しい問題を抱えているときだからこそ、民間交流の力 を発揮しなければ」と、熱意を持ってお話し下さいました。今後は、自主事業と 同時に、これまで培った交流の輪を活かして、各団体や地域間の橋渡しにも力を 入れ、草の根の日中交流をさらに深めていきたいということです。この日も、事 業の打ち合わせのために、江西省からの留学生が事務所を訪れていました。 10 月 27 日(日) 午後には、道日中が主催する 2013 年度「全日本中国語ス ピーチコンテスト北海道大会」がかでる 2.7(札幌市中央区北 2 条西 7 丁目) 左側:道日中 町田理事長、 で開催されます。出場者の皆さんの中国語学習の成果をぜひご覧ください。 右側:札日中 岩木副会長