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簡易昇降装置付はしごの開発について(第 l報) - 東京消防庁
消防科学研究所報 26号(平成元年) 簡易昇降装置付はしごの開発について(第 l報) Developmento faLadderw i t haL i f t .( S e r i e s1 ) 1 ' ; 光男事 加藤和利“ 神田 淳“ 概 要 老人,身体障害者等の自力避難困難者を 2階あるいは 3階から安全確実,迅速に救助できる器材の開発 をするにあたり現在,資材搬送機として使則されている昇降装置付はしごの安全性,迅速性,操作性等に ついて実験し,消防機器として辺入の可能性を検討した。 その結果は,次のとおりで,今後この結果に基づき改良研究を行うものである。 1.使用範閉 O 一定の条件内であれば使用できる。 2 利 点 O 狭いスペースで設定できる。 O 隊員の負担が軽減される。 O 連続的に救出できるし 3 欠 点 。てい体の強度が不十分である。 o要救助者をリフターに乗せにくい。 O 搬送,設定にやや時間がか カ 〉 る 。 Ouro b j e c ti sdevelopmento fr e s c u et o o l st h a tgot ot h er e s c u eo fmanyo l dp e r s o n so rp h y s i c a l l y handicappedp e r s o n sfrom2Fo r3 F . Thet o l l smustb es a f e t yands p e e d yr e s c u e . So,Weexperimentedal a d d e rw i t hal i f tt h a twasamachinet ogoupanddownm a t e r i a l sa b o u t speedyande a s e n e s si nh a n d l i n ge t c .,andwes t u d y e dp o s s i b i l i t yo fi n t r o d u c t i o na s a b i l i t yo fs a f e t y, f i r ef i g h t i n ge q u i p m e n t s . Then e x tp o i n t sa r econsequenceo fs t u d y . 1 . Boundso fu s e oWecanuset h el a d d e rb l l tw i t hq l l a l i f i c a t i o n s . 2 . M e r i t s oSettingo ft h el a d d e ri ssmal Js p a c e .0F i r ef i t g h t e r ' sb l l r d e na r ea l l e v i a t e d .ひ I tcanc o n ti n l l o l l s , I yr e s c u eap e r s o n . 3 . Demerits 。 Thes t r e n g t ho ft h el a d d e ri si n s u f f i c i e n c y . 0I ti sd i f f i c l l l tt h a tt a k e sont h el i f tap e r s o n . oCarryingands e t t i n gt a k eal i t t l et i m e た場合に 2階あるいは 3階の低層階から要救助者 1. は じ め に 昭和 6 2年 を安全確実,かつ,迅速に救助する器材の開発が 6月に東京都東村山市の特別養護老人 要望されている。そこで,実用機を開発する第一 ホーム「松寿圏」において多数の死傷者が発生し 段階として既製の資材搬送用昇降装置付はしごの た火災を教訓とし,老人や身体障害者等の自力避 強度等について実験,検討を行ったのて¥その概 難困難者が居住する対象物において火災が発生し 要を報告する。 -管理課 ・・第三研究室 ( 8 8 ) 救助活動は時間との闘いであるため,容 2 .開 発 の 必 要 性 易 に設定でき.操作が簡単で取扱い易いこ (1)現状 と 。 火災等による救助事象に際しては,はしご 3 車.積載三連はしご等が活用されている。は しご車等の車両は建物に接近 で きなか ったり 架ていできないことが多く 実験した機器 前述の必要条件を満たした機器を開発するため 2階あるいは 3 に調査した結果,現在,資材搬送機として使用さ 階の救助活動 では主に三連はしごを活用した れ ている昇降装置付はしごが救助用機器としての 背負い救出や応急担架救出が行われている。 条件をある程度満足していると思われるので,強 しかし,これらの救出方法は時閉そ要し隊 度実験等を行し 3各方面から検討した。 員の疲労負担も大きいため,必ず L も効果的 ( 1 ) 昇降装置付はしごの諸元性能等 な方法とはいいがたい。 二連はしご,曲がりはしご, そ こで,以下の条件を満たした救助器材を リフター,ウ インテ,支柱から構成されており,その諸元 性能を表 1,構成を写Jllに示す。 開発する必要がある。 ( 2 ) 設定方法 ( 2 ) 必要条件 ア ア安全性 二連はしご,曲がりはしご,リフター, 主に老 人や 身体障害者等の救助を対象と ウインチ.支柱を架てい位置まで搬送する。 しているので,聖書救助者にあまり負担のか イ 二連はしごを伸ていし架ていする。 からない方法とし,安全確実に数出できる ウ こと。また,多人数を救助しでも隊員の疲 二連(士しごを登ていし.ロ プで曲がり :ましごを引き上げ,二連はしごの先端に取 力負担が少ないものであること。 付ける。 エ イ 迅速性 多数の要救助長を連続してすばや く救出 できること。 ウ操作性 はしご先端を結着する。 オ リフター及びウインチを取付ける 。 カ 支柱を取付ける。 キ ウインチのワイヤーをはる。 表 1 昇降装置付はしごの諸元・性能 ¥¥ 寸法 重 主I 材質 性能 特長等 ま { し ~. 」 全伸てい 7 . 5 0 0凹 全伸てい 4 . 3 0 0凹 幅 4 0 0凹 2 2 k g アルミニウム合金 6NOI-T5 二連 スライド式 高 さ調墜 3 0 c m間隔 曲がりはしご リフター 8 5 0回目 縦 4 0 0皿 横 3 0 0 m m 高さ 縦 償 高さ 1 4 . 6 k g 軟 鏑 / 1 .4 0 0凹 縦 6 5 0凹 横 3 0 0 m m 高さ 3 3. 5 k g 軟 鏑 跳ね上が り機構付 ( 8 9 ) ウインチ 3 0 0凹 2 2 0凹 3 2 0凹 2 2 k g ~ 速度調節付 厳大巻き上げ 能力 1 2 0 k g 消費 電力 647W 往 支 長さ 2 . 2 0 0凹 ~3.900 皿 5. 6 k g 軟 鋼 長さ調整可能 支柱なし一一7 5 ', 7 0 ',6 5 6 5 ',60¥50 支柱あり なお,支柱の位置は ゲージ N . o 4 5の位置 ウ 荷量註一一リフター ( 3 3 . 5 k g )十 1 0 0 k g エ 荷重点 支柱なし一一ゲージ~No46~No. 50 支柱あり ゲージ NO.54~No. 5 1l 測定点一一6 1点 オ ( 2 ) 動ひずみ測定 ア 上記(1)ア,イ,ウと同じ 1 0 0 k g積載)を連続 リフター ( イ 荷重量 的に上昇及び降下 ウ測定点 静ひずみ測定の結果からひずみの大きい 付 近 の 6点 ( N . o 4 7,N . o 4 8,N o 4 9 .N o 5 5, N . o 5 6,N o .5 7 ) ( 3 ) たわみ測定 ア 上記(1)ア,イ,ウと同じ イ荷重点 支柱なし一一ゲージ N o . 48 写真 1 昇降装置付 は しごめ機成 4.実 支柱あり一一ゲージ N . o 5 6 ウ 測 定 点 一 一 ゲ ー ジN . o3,N . o9. N . o 1 5, 験 璃臣 ぬ1 8,N . o 2 1 . ぬ2 6 .N . o 2 8.N . o 3 0の計 8点 ω ) リフター昇降時聞の測定 ( 1 ) 静 ひずみ溺定 ( 2 ) 助ひずみ測定 ア架てい角度 ( 3 ) たわみ測定 イ荷重 75¥50' リフターのみ ( 4 ) リフ ター昇降時間の測定 リフター+1 0 0 k g ( 5 ) 殻定 に嬰 す る姥聞の測定 リフターを最高速度ではしごに沿って 6 ウ 5. 実 験 条 件 m昇降させ,それに要した時間を測定した。 次の実験条件とした。なお,最大ひずみの発生 ( 5 ) 昇降装置付はし ごの設定時間測定 する荷量位置を予備実験により決定した。(図 1参 ア 搬送,設定人員一 一 2人 照) イ 必 要 器 材 (二連はしご.曲がりはしご, イ 置から搬送し 9 設定が完了するまでの時聞 全伸てい を測定した。 架てい角度 2 3 4 5 6 78 91011J21314J5161718J9 202122 ~ー♀R...ぷぷ~忍d6品~う324252627 33 3 4 4人 ウインチ,リフター,支柱)を 10m離れた位 ( 1 ) 郁ひずみ測定 ア伸てい長さ 3人 2 8 2 9 3 0 3 1 3 2 5 859 6 0 6 1 3 5 ※ 無印の番号は、静ひずみ測定点 0印の番号は、紗ひずみ及び動ひずみ測定点 図 1 ひずみ測定也置 ( 9 0 ) N . o 5 6 } にかけた時 ω応力の分布であり.各架 てい角における最大応力は,表 2のとおりで 6. 実 験 装 置 及 び 方 法 ( 1 ) 静ひずみ測定 ある。 図 2に示すとおり 昇降装置付はしごの 6 1箇 所にひずみケージを貼付 l 人スキャナ ( 2 ) 動ひずみ測定 ,ひ 図 5,凶 6は 各 架 て い 角 に お い て リ フ ずみ測定器を経てデータをフロッピーに格納 タ ー +100kgの荷量を載せ,最上段から最下段 及びプロッターに応力を作図きせる装置で, まで降下させた時の動的な応力の変化である。 実験条件に従って行った。 なお,上昇時の応力降下時の応力がほぼ等し : 2 ) 動ひずみ測定 いことと救助時は主に降下用として使用する 図 2に示すとおり昇降装置付 ; 土 Lごの 6箇 ことから降下時の値とした。各架てい角にお 所にひずみケージを貼付け,ストレイアンプ ける最大応力は表 3u)とおりである。 を経てぺンレコーダーに記録させる装置で実 ( 3 ) たわみ測定 験条件に従って行った。 リ フ タ ー +100kg荷重時の各架てい角にお ( 3 ) たわみ測定 ける最大たわみ量 を表4に示す。 主かんに沿って水平に糸を抜り,糸と主か ( 4 ) リフター昇降時間の測定 ん上面の距離を鋼製スケールで測定 L,無荷 架てい角 7 5支柱なし及び架てい角 5 0支柱 畳状態を基準とし求めた。 ありの昇降時聞を表 5に示す。 ( 5 ) 昇降装置付はしごの設定時間測定 表 6に示す。 8. 考 察 ( 1 ) 使用範囲 ア安全率 安全率は,使用条件,許容応力をどの程 度にするかによって決まるものであり,本 来,設計時に次に示すような諸点を考慮し て決定する。 ( ア ) 使用目的 ( イ ) 材料の均一性,すなわち信頼度 ( ウ ) 応力見積もりの正確度,すなわち荷重 見積もりの正確度, ),j';;力計算法の正確度 ( 工 ) 荷重,いいかえると応力の種類,大き さ ( オ ) 使用中の諸現象,すなわち噂耗,腐食, クリープなど ( カ ) 工作の正確度 しかし,これらは機械や機造物の形状が 図 2 静及び動荷重時のひずみ測定要領 複雑である二とから正確に決定することは 困難であり,材料試験を繰り返して統計的 7 実験結果 に求めるか経験値を参考として決定しなけ 山静ひずみ測定 ればならず,今後の研究に待つことが多い。 図 3,図 4は 各 架 て い 角 に お い て リ フ 最近の安全率に対する考え方として軽量 タ ー +100kgJ)静的荷 重 を最も応力の大きく に設計することが強く要望されていること なる位置(支柱なしの時 N o . 48,支柱ありの時 から,不必要に大きな強度をもたせること ( 9 1 ) 主U l . : i 1 0 九 、 . ‘ " ・ 一 、 . 5 力 AU M/d) ∞ 娘荷 ífi ~ 件は、リフタ- (33. 5k . )+ 1 k .の 1 ' ;加 をゲーシ地 4 8( 後i f i幡 町 位置 )ζ Iかけた もの。 ー1 5 品司 民 1 ! 六 ( l J :一 三グ〆 図 3 静的荷重時の応力,たわみ測定結果(支柱なし) 2 0 担]てい向 6 0 匂 Iû大応力 B~',f/oI (ゲーシ出 5 6) 1 5 ( ゲ ジ 出5 6) 偲てい向日u 1 0 ,, 政 大LG力 6 . 9 (/01 (ゲージNo56) : ι : ,・ーー-‘ーー--同町・4 ・ ー ー ー ら 力 ( 一 1 0 猪 k . 荷 m条件は、リフター(33.5k.) +lOOk,の 』の / 1 ' ;置 をゲ ぎー 15 院 ジNn4 8( 後J f i .抽の位i1/l忙か吋た 1 0r Y こ 5ト わ ~t み (叩 -=一一一一二二 --------一二戸=ー i 1 0ト ) I d 2 0l 図 4 静的荷重時の応力,たわみ測定結果(支柱あり) 表 2 静荷重時の最大応力 支柱 架てい角 荷重点 あり 7 0 ' 最大応力(発生点) 支柱 8.6kgf ! 皿 , (No48) 7 5。 なし 表 3 動荷重時の最大応力 No48 架てい角 荷重点 1 2 . 0 k gf ! 凹 , (No48) 7 5 。 12.3kgfh , 凹 (No48) なし 7 0 ' 最大応力(発生点) N o 4 8 1 3 . 4 k gf !凹 , (No48) 6 5。 1 3 . 7 k gf ! 凹 , (No48) 6 5 ' 1 7 . 9 k gf !凹 , (No48) 6 5。 6.9kgf ! 皿m '( N o 5 6 ) 6 5 ' 8.8kgf ! 凹 , (No56) 6 0 ' 5 0。 No56 ! 皿'(No56) I 8.5kgf 9.1kgf ! 阻 '(No56) I ( 9 2 ) あり 6 0 ' 5 0 ' No56 9 . 5 k gf ! 皿 皿 ' ( ぬ 56) 1 0 . 2 k gf !皿 , (No56) 東 てい向 6 s ・ 政大応 力 1 7. 9 h i /圃 1{ ゲ ー ゾNo.4 8) 1 5 畳r(~ 、 向 70" I i < 大 応力 , 1 / _(ケ 1 3 . " 1 5 ン出 < 8) o hA( 旬 /圃 1 0 η 1 0 0k ." S ト !\il てレ ;:, 件ことに車並大応力が尭~ニ し た 訓 :J.:' .'.'.'. M/圃} X ' 向, p ~長件 Ij 、 リ フ タ ー (3 3 . 5 k . ) 斑 r';l íll ~ 件は‘リ フター (33.5k ,) +1 ∞同で 架てい聾件ごとに必 大 応力壬 I Nり出してかい を~り出してかいたもの。 ) O s e c 時間! 図 5 静的荷重時の応力 ; f t l J定結果(支柱なし) 図 6 静的荷量時の応力測定結果(支柱あり) 表 4 静荷重時の最大たわみ 支柱 架てい角 荷重点 最 大たわみ(発生点) 7 5' なし 7 0 ' 表5 N O . 4 8 6 5' 1 4 0凹 ( N u 21 ) 1 8 1凹 ( N u 2l ) 上 2 2て い 向 1 2 0皿 (N ( 21 ) あり 6 0・ N u 5 6 5 0 ' 1 3皿 ( N u 2 9 ) 1 0凹 ( N u9) 4 9凹 ( N . o 2 6 ) 料 寺 l I 1 0 な えf tな し I I n 度 述 時 1 1 ¥1 1 生 1 f t 2 5 . 01 J レ 2 40 岡 田c 2 5 . 0 t l i 2 s ec 4日岨 ' 1 0 0l ; g 2 8 . 6! 主 2 1 0阻 ノ 日 c 2 3 .1 抄 2 6 0皿 s ec 2 5. 0 1 生 2 40 回 目 C 2 5. 0 抄 2 4 0. m' s e c 2 2 0町 / s e c 2 4 . 0秒 2 5 0四 / s e c な . ! il tあ り し 卜 r~t 荷宣} ' ; 0 6 5 " 1 )フターの昇降時間 し 1 0 0 k 又 2 i 3砂 表 6 設定に要した時間 を避け耐え得る限度ぎりぎりで設計するた めに,安全率を小さくとる傾向にある。し かし,本機の使用目的や条件を考えた場合, そうともいいきれず. 軽 i ヰ化もしたいが安 全率も大きくとりたいといった困難さがあ る。とりわけ安全性を優先して考え,同じ 応力が発生し. 0.2%耐力舗の 1 /2を超えて 使用目的のはしご車が安全基準において安 いる。このことから,支柱 の ない状態では, 全率を r2J 程度としていることから本は 0 0 k gの荷 量 条 件 で は 架 て い 角 リフター +1 しごについても検討において,その債を準 7 5・以下で の使 用 は 危険て あ ろ 。 用するものである。 イ ウ 支柱を使用しない時 主主柱を使用した時 静的荷重において 6 5・架てい時では N u 5 6 静的荷重において 7 5・究てい時では N o . 48 に6 .9 k gf l m mヘ 6 0では N u 5 6に 85 k gf/m mヘ l こ8 .6kgf !m m2の 応 力 が 発 生 し て い る 。 こ の 5 0 'では N o 5 6に9 . l¥ l gf/皿皿 2の 応 力 が 発 生 し 値は,本はしご の材質(アルミニウム合金 6 ている。この値は, 0 . 2%耐力値の1/2 以下 NOI-T5) の 0 . 2%耐力値 ( 2 I k gf/凹 2 )の 1 / である。また , 動 的 荷重 のか かった状態で, 2 以下である 。しか し , リフターを昇降させ 架 て い 角5 0・ で もNu56に 1 0. 2 k g f/凹 動的荷重をかけた時の動ひずみを測定し た 0,2%耐 力 値の 1 . ' 2以下 であ る。 5' でN O . 4 8に 1 2 . 0 k gf/凹2の 結果,架てい角 7 したがって,支柱を使用した場合は, ( 9 3 ) 2 と リ フ タ ー +1 00kgの荷重条件で 50" までは使用 況に応じた昇降速度で救助できる。 イ 一定の条件円であれば使用できる強度で できる。 あるが,さらにてい体構造等の検討が必要 以上のことから,この条件内で使用するの であれ : 1強度的には耐えられる範囲内にある である。 と思われる。 ウ ( 2 ) たわみ 要救助者をリフターに乗せる時ベランダ 等から身を乗り出して行うため危険を伴う たわみについては,支柱なしの場合,架て ので.この改善をする必要がある。 エ 要救助者を何らかの方法でリフターに固 5 ・でも蔽大 1 2 0凹と大きいため,かな い角が 7 りはしごが揺れ不安を感じた。また,支柱が 定する必要がある。 0 ・ の架てい角でも 4 9阻と小さ くはし あれば 5 オ うな安全装置を取付ける必要がある。 ごの揺れも少なく安心! 惑があった。 ( 3 ) リフターの昇降時間 ウイ ンチのワイヤーが切断したときの安 カ リフターの昇降は安定性があり.昇降時聞 全装置 を取付ける必要がある o ( 2 ) 迅速性 は安全性,迅速性から考えて妥 当な範囲であ る。また,速度はリフターのみでは架てい角 電動リフ タ ア 度及び上昇,降下に関係な く2 4 0田 / s e cで一定 しているが, リフターの車輸がてい体から外れないよ を使用しているので隊員の 疲労が少な く連続して救出できる。 リフター ( 3 3. 5 k g )+1 0 0 k gでは イ 要救助者をスムーズにリフターに乗せ固 定できるようにする必要がある。 架てい角度及び上昇・降下の別によって若干 ( 3 ) 操作性 の差がある。これは,ウインチの最大巻き上 ア 0kgf)以上の荷重がかかったためだと げ力(l2 リフターの昇降は,手元コントロール 思われるので,ウインチの能力を上げる必要 ボックスのレバー I本で行なえるので簡単 がある。また,本ウインチは速度調節機能付 である。 イ であるため,上昇あるいは降下開始,作止が 2 2 k g ), 曲 が り は し ご ( 14.6 てい体 ( k g ), ウ イ ン チ ( 2 2 k g ), リ フ タ ー ( 3 3 . 5 スムーズに行なえる。 k g ),支柱 ( 5 . 6 k g )の軽量化を図る必要があ (引設定時開 設定時間については 4人操法で行うのが 最も早いが.訓練次第で 3人で十分対応でき る 。 ウ 曲がりはしこ.の先端部への取付け,ワイ る。 また,二連はしご,曲がりはしご,リフ ヤーケープルの展張に時間を要するので, ター,ウインチ,支柱の 5部品を搬送し設定 これらの設定方式を改善する必要がある。 することを考えると,ある程度 一体型に改良 1 0 .おわりに するか着脱方式をワンタッチに近い方式に改 今回実験した資材搬送機は改良を要する点は多 良すれば,設定時聞はもっと短縮される。 いが救助用器材としての利点も十分備えているも 9. 検 討 結 果 のといえる。 今後,実用化をはかるため.本実験 結果に基づき改良を加えた実験機を試作し,各種 ( 1 ) 安全性 ア 実験等を行う予定である。 ウインチの昇降速度が調整できるため状 ( 9 4 )