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水質基準に関する省令の一部改正等について
第2 水質基準に関する省令の一部改正について 同省令の表について、9の項から 50 の項までを1項ずつ繰り下げ、新たに9の項として亜 硝酸態窒素に係る基準値(0.04mg/L)を追加する改正を行ったものであること。 第3 水道法施行規則の一部改正について 同規則第 15 条に定める定期及び臨時の水質検査について、 「亜硝酸態窒素」の項目を追加 し、試料の採取の場所(同条第1項第2号)及び検査の回数(同条第1項第3号ハ)につい て「硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素」の項目と同様に、その定期検査の頻度をおおむね3か月 に1回以上とするとともに、過去3年間における検査結果により、検査回数を減じることを 可能とする等の改正を行ったものであること。 なお、過去3年間における検査結果については、同規則の施行前に実施されたものを含む ことができるが、採水時に検水の残留塩素を消去する検査方法によって得られたものに限る ことに留意されたいこと。 第4 給水装置の構造及び材質の基準に関する省令の一部改正について 同省令別表第1に定める給水装置の浸出液に係る基準について、亜硝酸態窒素に係る水栓 その他給水装置の末端に設置されている給水用具の浸出液に係る基準値(0.004mg/L)、給水 装置の末端以外に設置されている給水用具の浸出液又は給水管の浸出液に係る基準値 (0.04mg/L)を追加するとともに、別表第1中の項目を、水質基準項目、水質管理目標設定 項目、要検討項目の順に並べ替える改正を行ったものであること。 第5 水道施設の技術的基準を定める省令の一部改正について 同省令別表第1に定める薬品等基準及び別表第2に定める資機材等材質基準について、そ れぞれ、亜硝酸態窒素に係る基準値(0.004mg/L)を追加するとともに、別表第1及び別表第 2中の項目を、水質基準項目、水質管理目標設定項目、要検討項目の順に並べ替える改正を 行ったものであること。 第6 建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行規則の一部改正について 同規則第4条に定める飲料水の水質検査項目に、 「亜硝酸態窒素」の項目を追加し、その定 期検査の頻度を6月以内ごとに1回としたこと。 第7 水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法の一部改正について 下記の各事項について改正を行ったものであること。 1.水質基準項目の追加に係る検査方法の設定等 亜硝酸態窒素に係る分析方法にイオンクロマトグラフ(陰イオン)による一斉分析法 (別表第 13)を設定する。 併せて、別表第 13 の「3 試料の採取及び保存」の項にて、試料に残留塩素が含まれ ている場合には、試料1Lにつきエチレンジアミン溶液(50mg/ml)1ml を加えること とする。ただし、亜硝酸態窒素の検査を行わない場合は、エチレンジアミン溶液の添加 を省略することができることとする。 また、表1に掲げる亜硝酸態窒素の濃度範囲を 0.004~0.4mg/L とする。 2.その他の事項 (1) ガスクロマトグラフ-質量分析計に用いることができるキャリアーガスの種類の 拡大 同告示別表第 14 において、キャリアーガスとして「純度 99.999v/v%以上のヘリウ ムガスと同程度の感度が得られるキャリアーガス」を追加する。 (2) 試薬、精製水等の追加等 同告示の別表において使用する試薬及び精製水等の明示並びにその要件を明確化す るための所要の改正を行う。 第8 給水装置の構造及び材質の基準に係る試験の一部改正について 同告示第2の「3 分析方法」について、亜硝酸態窒素に係る分析方法としてイオンクロ マトグラフ法を追加する改正を行ったものであること。 第9 資機材等の材質に関する試験の一部改正について 同告示「3 分析方法」について、亜硝酸態窒素に係る分析方法としてイオンクロマトグ ラフ法を追加する改正を行ったものであること。 第 10 水質管理目標設定項目の一部改正について 「水質基準に関する省令の制定及び水道法施行規則の一部改正等について」(平成 15 年 10 月 10 日付け健発第 1010004 号)本文並びに別添1及び別添2を、別紙1新旧対照表のと おり改正したこと。 第 11 飲用井戸等衛生対策要領の一部改正について 「飲用井戸等衛生対策要領の実施について」(昭和 62 年1月 29 日付け衛水第 12 号)の別 紙「飲用井戸等衛生対策要領」のうち、四(二)に掲げる「②飲用井戸等の検査」について、 別紙2新旧対照表のとおり改正したこと。 第 12 建築物環境衛生維持管理要領の一部改正について 「建築物における衛生的環境の維持管理について」 (平成 20 年1月 25 日付け健発第 0125001 号)の別添「建築物環境衛生維持管理要領」の一部を次のように改正したこと。 1 第2の6の(1)のイ中「表中第6の項、31 の項、33 の項、34 の項及び 39 の項」を 「表中第6の項、32 の項、34 の項、35 の項及び 40 の項」に改めること。 2 第2の6の(1)のウ中「表中9の項、20 の項から 30 の項」を「表中 10 の項、21 の 項から 31 の項」に改めること。 第 13 留意事項 第2から第 12 までの改正事項については、いずれも平成 26 年4月1日から施行されるこ と。 別紙1 「水質基準に関する省令の制定及び水道法施行規則の一部改正等について」 (平成 15 年 10 月 10 日付け健発第 1010004 号) 改正後(新) 改正前(旧) 第2 新基準省令の制定について 1 一般的事項 (1)新基準省令においては、表の上欄に掲げる事項に1から 51 までの番号 を付し、下欄に基準値を掲げることとしたこと。なお、旧基準省令では表 の下欄に検査方法名を掲げていたが、新基準省令では検査方法は厚生労働 大臣が定めることとし、具体的には検査方法告示に規定したこと。 第2 新基準省令の制定について 1 一般的事項 (1)新基準省令においては、表の上欄に掲げる事項に1から 50 までの番号 を付し、下欄に基準値を掲げることとしたこと。なお、旧基準省令では表 の下欄に検査方法名を掲げていたが、新基準省令では検査方法は厚生労働 大臣が定めることとし、具体的には検査方法告示に規定したこと。 第4 2 第4 2 水質管理目標設定項目 農薬類について (略) 測定を行う農薬については、各水道事業者等がその地域の状況を勘案して 適切に選定するものであるが、検出状況や使用量などを勘案し、浄水で検出 される可能性の高い農薬を別添2のとおりリストアップしたこと。 なお、これらの農薬以外の農薬についても、地域の実情に応じて測定を行 い、総農薬方式による評価を行うこと。 別添1 水質管理目標設定項目 項 目 目 水質管理目標設定項目 農薬類について (略) 測定を行う農薬については、各水道事業者等がその地域の状況を勘案して 適切に選定するものであるが、検出状況や使用量などを勘案し、浄水で検出 される可能性の高い農薬を別添2のとおりリストアップしたこと。 別添1 標 値 検 査 方 法 水質管理目標設定項目 項 目 目 標 値 検 査 方 法 1 アンチモン及びそ アンチモンの量に関 の化合物 して、0.02mg/L以下 水素化物発生-原子吸光光度法、水 素化物発生-ICP法、ICP-M S法 1 アンチモン及びそ アンチモンの量に関 水素化物発生-原子吸光光度法、水 の化合物 して、0.015mg/L以下 素化物発生-ICP法、ICP-M S法 2 (中略) (中略) 2 (中略) 3 ニッケル及びその ニッケルの量に関し フレームレス―原子吸光光度法、I 化合物 て、0.02mg/L 以下 CP法、ICP―MS法 3 ニッケル及びその ニッケルの量に関し フレームレス―原子吸光光度法、I 化合物 て、0.01mg/L(暫定) CP法、ICP―MS法 4 削除 4 亜硝酸態窒素 (中略) 削除 削除 (中略) (中略) 0.05mg/L 以下(暫定) イオンクロマトグラフ法 5~ (中略) 30 別添2 (中略) (中略) 農薬類(水質管理目標設定項目 15)の対象農薬リスト 5~ 30 別添2 (中略) (中略) (中略) 農薬類(水質管理目標設定項目 15)の対象農薬リスト 番号 農薬名 用途 目標値 (mg/L) 検査方法 番号 農薬名 用途 目標値 (mg/L) 検査方法 1~23 (中略) オキサジクロメホ ン (中略) 除草剤 (中略) 0.02 (中略) LC―MS法 1~23 (中略) オキサジクロメホ ン (中略) 除草剤 (中略) ― (中略) LC―MS法 (中略) オリサストロビン (中略) 0.1 (中略) 固相抽出―GC―MS法 25 (中略) オリサストロビン (中略) ― (中略) 固相抽出―GC―MS法 0.0006 固相抽出―GC―MS法 カズサホス ― 固相抽出―GC―MS法 (中略) 27 28 ~ 36 37 (中略) 殺虫剤 殺菌剤 殺虫剤 (中略) (中略) (中略) (中略) グルホシネート 除草剤 植物成長調 整剤 ― 38 ~ 49 50 (中略) (中略) (中略) ジチオカルバメー ト系農薬 注5) 殺虫剤 殺菌剤 ― 51 ~ 60 61 (中略) (中略) (中略) (中略) チアジニル 殺虫剤 殺菌剤 ― LC―MS法 62 ~ 67 68 (中略) (中略) (中略) (中略) トリクロルホン (DEP) 殺虫剤 0.03 固相抽出―GC―MS法 69 ~ 73 74 75 ~ (中略) (中略) (中略) (中略) ピラクロニル 除草剤 ― (中略) (中略) (中略) 24 25 27 28 ~ 36 37 カズサホス (中略) 殺虫剤 殺菌剤 殺虫剤 (中略) (中略) (中略) グルホシネート 除草剤 植物成長調 整剤 0.02 38 ~ 49 50 (中略) (中略) (中略) ジチオカルバメー ト系農薬 注5) 殺虫剤 殺菌剤 0.005(二 硫化炭素 として) 51 ~ 60 61 (中略) (中略) (中略) (中略) チアジニル 殺虫剤 殺菌剤 0.1 LC―MS法 62 ~ 67 68 (中略) (中略) (中略) (中略) トリクロルホン (DEP) 殺虫剤 0.005 固相抽出―GC―MS法 69 ~ 73 74 75 ~ (中略) (中略) (中略) (中略) ピラクロニル 除草剤 0.01 (中略) (中略) (中略) 26 (中略) (中略) 24 26 (中略) (中略) 85 86 87 ~ 100 101 102 ~ 109 110 111 112 113 ~ 120 85 86 87 ~ 100 101 102 ~ 109 110 フェントラザミド 除草剤 0.01 LC―MS法 (中略) (中略) (中略) (中略) ベンゾビシクロン 除草剤 0.09 LC―MS法 (中略) (中略) (中略) (中略) メコプロップ(M CPP) 除草剤 0.05 固相抽出―誘導体化―GC ―MS法、固相抽出―LC ―MS法 (中略) (中略) メタム(カーバム) 殺虫剤 (中略) 0.01 (中略) 111 (中略) (中略) (中略) 112 113 ~ 120 (中略) フェントラザミド 除草剤 ― LC―MS法 (中略) (中略) (中略) (中略) ベンゾビシクロン 除草剤 ― LC―MS法 (中略) (中略) (中略) (中略) メコプロップ(M CPP) 除草剤 0.005 固相抽出―誘導体化―GC ―MS法、固相抽出―LC ―MS法 (中略) (中略) メタム(カーバム) 殺虫剤 (中略) ― (中略) (中略) (中略) (中略) (中略) 別紙2 「飲用井戸等衛生対策要領の実施について」(昭和 62 年1月 29 日付け衛水第 12 号)別紙「飲用井戸等衛生対策要領」 改正後(新) 改正前(旧) 四 衛生確保対策 四 衛生確保対策 (二)飲用井戸等の管理、水質検査等 (二)飲用井戸等の管理、水質検査等 ② 飲用井戸等の検査 ② 飲用井戸等の検査 ア 設置者等は、飲用井戸等につき定期及び臨時の水質検査を行うこ ア 設置者等は、飲用井戸等につき定期及び臨時の水質検査を行うこ と。 と。 (ⅰ)一般飲用井戸及び業務用飲用井戸における定期の水質検査と (ⅰ)一般飲用井戸及び業務用飲用井戸における定期の水質検査と は、水質基準に関する省令(平成 15 年厚生労働省令第 101 号) は、水質基準に関する省令(平成 15 年厚生労働省令第 101 号) の表の上欄に掲げる事項(以下「水質基準項目」という。)のう の表の上欄に掲げる事項(以下「水質基準項目」という。)のう ち、一般細菌、大腸菌、亜硝酸態窒素、硝酸態窒素及び亜硝酸態 ち、一般細菌、大腸菌、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素、塩化物イ 窒素、塩化物イオン、有機物(全有機炭素(TOC)の量) 、pH 値、 オン、有機物(全有機炭素(TOC)の量) 、pH 値、味、臭気、色度 味、臭気、色度及び濁度並びにトリクロロエチレン及びテトラク 及び濁度並びにトリクロロエチレン及びテトラクロロエチレン ロロエチレン等に代表される有機溶剤その他水質基準項目のう 等に代表される有機溶剤その他水質基準項目のうち周辺の水質 ち周辺の水質検査結果等から判断して必要となる事項に関する 検査結果等から判断して必要となる事項に関する水質検査をい 水質検査をいう。 う。 健発第1010004号 平成15年10月10日 最終改正 健発0331第30号 平成26年3月31日 各都道府県知事・保健所設置市長・特別区長 殿 厚生労働省健康局長 ( 公 印 省 略 ) 水質基準に関する省令の制定及び水道法施行規則の一部改正等について 今般、水道法(昭和 32 年法律第 177 号)第4条に基づく水質基準に関する省令(平成4年厚 生省令第 69 号。以下「旧基準省令」という。 )が廃止され、新たに水質基準に関する省令(平成 15 年厚生労働省令第 101 号。以下「新基準省令」という。 )が平成 15 年5月 30 日に公布された ほか、 「水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法」 (平成 15 年厚生労働 省告示第 261 号。以下「検査方法告示」という。 )が7月 22 日に、 「水道法施行規則の一部を改 正する省令」 (平成 15 年厚生労働省令第 142 号)及び「水道法施行規則第 17 条第2項の規定に 基づき厚生労働大臣が定める遊離残留塩素及び結合残留塩素の検査方法」 (平成 15 年厚生労働省 告示第 318 号。以下「残留塩素検査方法告示」という。 )が9月 29 日にそれぞれ公布され、これ らが平成 16 年4月1日(改正後の水道法施行規則(昭和 32 年厚生省令第 45 号)第7条の2に 係る規定については、公布の日。 )から施行されることとなったほか、水質基準を補完する項目 として水質管理目標設定項目を新たに定めることとしたので、下記について御了知の上、貴管下 水道事業者等に対する周知指導につき、特段の御配意をお願いしたい。 なお、平成 16 年4月1日付けをもって、厚生省生活衛生局水道環境部長通知「水道水質に関 する基準の制定について」 (平成4年 12 月 21 日付衛水第 264 号) 、 「 「水道水質に関する基準の制 定について」の一部改正について」 (平成 11 年6月 29 日付生衛発第 959 号、平成 11 年 12 月 27 日付生衛発第 1818 号、平成 12 年9月 11 日付生衛発第 1379 号、平成 12 年 12 月 26 日付生衛発 第 1876 号)及び本職通知「 「水道水質に関する基準の制定について」の一部改正について」 (平 成 13 年3月 30 日付健発第 375 号)を廃止するとともに、厚生省環境衛生局水道環境部長通知「水 道法の施行について」 (昭和 49 年7月 26 日付環水第 81 号)中第6を削除する。 記 第1 改正の趣旨等 1 改正の経緯等 今回の改正は、旧基準省令の公布から概ね 10 年が経過し、この間に新たな水道水質に係 る問題が提起され、水道水質管理の充実強化が求められていること、世界保健機関(WHO) において飲料水水質ガイドラインの改訂に係る検討が進められたこと、さらに、規制緩和等 の流れの中で水道水質管理の分野においても水質検査の合理的・効率的な実施が求められて いること等を踏まえ、平成 15 年4月に厚生科学審議会によりとりまとめられた答申を踏ま え、所要の改正等を行ったものであること。 2 基本的考え方 これまでの水質基準の設定にあっては、全国的に問題となる項目について水道法第4条に 基づく水質基準項目として、地域的に問題となる項目については通知による行政指導として 対応してきたところであるが、今回改正では、従来のこのような考え方を廃し、全国的にみ れば検出率が低い項目であっても、地域、水源の種別、浄水方法により、人の健康の保護又 は生活上の支障を生じるおそれのあるものについては、すべて水道法第4条に基づく水質基 準項目としたこと。 また、このような考え方により水質基準項目が定められたことに伴い、水質検査において は、各水道事業者が、原水や浄水の水質に関する状況に応じて、合理的な範囲で検査の回数 を減じる又は省略を行うことができるよう、水道法施行規則において、検査の回数及び省略 に関する規定の整備を行ったこと。 第2 新基準省令の制定について 1 一般的事項 (1)新基準省令においては、表の上欄に掲げる事項に1から 51 までの番号を付し、下欄に 基準値を掲げることとしたこと。なお、旧基準省令では表の下欄に検査方法名を掲げてい たが、新基準省令では検査方法は厚生労働大臣が定めることとし、具体的には検査方法告 示に規定したこと。 (2)新基準省令における項目名については、原則として、IUPAC(国際純正及び応用化 学連合)命名規則に基づく日本化学会「化合物命名法」及び文部科学省「学術用語集」に よるものを用いたこと。 (3)新基準省令の施行日は平成 16 年4月1日であるが、有機物(全有機炭素(TOC)の 量) (以下「TOC」という。 ) 、 (4S,4aS,8aS)―オクタヒドロ―4,8a―ジ メチルナフタレン―4a(2H)―オール(別名ジェオスミン。以下「ジェオスミン」と いう。 )及び1,2,7,7―テトラメチルビシクロ[2,2,1]ヘプタン―2―オー ル(別名2―メチルイソボルネオール。以下「2―メチルイソボルネオール」という。 ) については、所要の経過措置を規定したこと。 2 基準項目及び基準値 (1)新基準省令において新たに加えられた項目は、大腸菌、ホウ素及びその化合物、1,4 ―ジオキサン、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、臭素酸、トリクロロ酢酸、ホルムアルデヒド、 アルミニウム及びその化合物、ジェオスミン、2―メチルイソボルネオール、非イオン界 面活性剤、有機物(全有機炭素(TOC)の量)であること。 (2)旧基準省令から削除された項目は、大腸菌群、1,2―ジクロロエタン、1,3―ジク ロロプロペン、シマジン、チウラム、チオベンカルブ、1,1,2―トリクロロエタン、 1,1,1―トリクロロエタン、有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)であること。 (3)新基準省令における「大腸菌」は旧基準省令における「大腸菌群」にかわる糞便汚染の 指標として採用されたものであり、 「有機物(全有機炭素(TOC) )の量) 」は、 「有機物 等(過マンガン酸カリウム消費量) 」にかわる水中の有機物量の指標として採用されたも のであること。 (4)項目名について、日本化学会「化合物命名法」及び文部科学省「学術用語集」によるも のを用いたことに伴い、旧基準省令の「シアン」 、 「硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素」及び「塩 素イオン」は、それぞれ「シアン化物イオン及び塩化シアン」 、 「硝酸態窒素及び亜硝酸態 窒素」及び「塩化物イオン」に名称を改めたこと。また、元素に係る項目名及び基準につ いては、例えばカドミウムについて、項目名を「カドミウム及びその化合物」 、基準を「カ ドミウムの量に関して、0.01 mg/L 以下であること。 」のように、より的確な表現となるよ う改めたこと。 (5)新基準省令の施行に当たっての経過措置として、TOCについては、平成 17 年4月1 日からの施行とし、平成 17 年3月 31 日までの間は、従前の有機物等(過マンガン酸カリ ウム消費量)を基準項目とし、従前の基準値を適用すること。また、ジェオスミン及び2 ―メチルイソボルネオールについては、平成 19 年3月 31 日までは、暫定基準値としてと もに 0.00002 mg/L を適用すること。 (6)TOCに係る経過措置は、水道事業体等の水質検査実施機関におけるTOCの検査体制 の整備期間を考慮して設定したものであり、平成 16 年4月1日の時点において、TOC による検査が可能である水道事業体等においては、平成 16 年度の定期及び臨時の水質検 査を、有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)にかえてTOCで行ってもよいこと。た だし、検査結果が、新基準省令におけるTOCの基準値近傍の値である場合には、併せて 有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)についても測定を行い、基準値への適否を確認 することが望ましいこと。 (7)答申では、水質基準について、最新の科学的知見に基づき常に見直しが行われるべきと しており、今後、答申の趣旨に従い、必要な対応を図る予定であること。 3 検査方法 (1)新基準省令の規定に基づき、検査方法告示において具体の検査方法が定められたことか ら、新基準省令施行後は、水道法第 20 条に基づく定期及び臨時の水質検査は、検査方法 告示に示した方法で行うことが必要であること。 (2)検査方法告示においては、 「シアン化物イオン及び塩化シアン」 、 「陰イオン界面活性剤」 及び「フェノール類」の検査について、平成 19 年3月 31 日までの間は、流路型吸光光度 法による検査も可能であるとしたこと。 (3)答申では、水質検査技術の革新等に柔軟に対応できるよう、検査方法告示以外の方法で 検査方法告示に示す方法と同等以上の方法と認められるものについては、積極的に公定検 査法として認めることが必要であるとしており、今後、答申の趣旨に従い、必要な対応を 図る予定であること。 第3 水道法施行規則の一部改正について 1 一般的事項 (1)水道法施行規則第7条の2に定める事業の変更の認可を要しない軽微な変更に、内径が 250 mm 以下の送水管及びその附属設備(ポンプを含む。 )の整備を伴う変更のうち、給水 区域の拡張又は給水人口若しくは給水量の増加に係る変更であって、水道法施行規則第7 条の2の各号のいずれにも該当しないものが加えられたこと。 (2)水道法施行規則第 15 条の定期及び臨時の水質検査に関し、答申に基づき、検査の項目、 回数、採水の場所及び水質検査計画の策定について、所要の規定を整備したこと。 (3)第 16 条中「伝染病」を「感染症」に改めたこと。 (4)第 17 条に規定する遊離残留塩素及び結合残留塩素に係る検査方法を厚生労働大臣が定 める方法とし、所要の規定の整備を行ったこと。これに伴い残留塩素検査方法告示を定め たこと。 (5)このほか、新基準省令の公布に伴い、第3条、第 10 条、第 15 条、第 17 条の2、第 52 条について、所要の改正を行ったこと。 2 定期水質検査項目 検査を行う項目は、水道法施行規則第 15 条第1項第1号において、色、濁り及び消毒の 残留効果並びに新基準省令に定める水質基準項目としたこと。 3 定期水質検査に供する水の採取場所、検査回数及び検査の省略 (1)水道法施行規則第 15 条第1項第2号において、検査に供する水の採取の場所は、給水 栓を原則とし、水道施設の構造等を考慮して、当該水道により供給される水が水質基準に 適合するかどうかを判断できる場所を選定することとしたこと。ただし、一定の項目につ いては、送水施設及び配水施設内で濃度が上昇しないことが明らかであると認められる場 合には、浄水施設の出口、送水施設又は配水施設のいずれかにおいて採取をすることがで きることとしたこと。 (2)水道法施行規則第 15 条第1項第1号及び第3号において、検査の回数を各水質基準項 目等ごとに定めたこと。ただし、一定の項目については、一定の条件の下、これを減じる ことができるとしたこと。 (3)水道法施行規則第 15 条第1項第4号において、一定の項目については、過去の検査の 結果が基準値の2分の1を超えたことがなく、かつ、それぞれの項目に係る第4号の表の 下欄に掲げる事項を勘案して、その全部又は一部を行う必要がないと認められる場合にお いては、検査を省略することができるとしたこと。 4 臨時の水質検査について 臨時の水質検査に関して、検査に供する水の採取場所は、定期の水質検査と同様、水道法 施行規則第 15 条第1項第2号の規定によることとしたこと。なお、従来省略ができないと されていた、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素については、今回の答申において糞便性汚染の指 標としての性格は薄いとされたことから、臨時の水質検査において省略可能としたこと。そ の他、同条第1項の定期検査に係る規定の改正に伴う所要の改正を行ったこと。 5 水質検査計画の策定について 水道法施行規則第 15 条第6項において、水道事業者は、毎事業年度の開始前に水質検査 計画を策定しなければならないこととし、当該計画に記載すべき事項を同条第7項に示した こと。さらに、同規則第 17 条の2において、水道事業者等は、水質検査計画について毎事 業年度の開始前に需要者に対し情報提供を行うこととしたこと。 第4 水質管理目標設定項目 1 一般的事項 将来にわたり水道水の安全性の確保等に万全を期する見地から、水道事業者等において水 質基準に係る検査に準じて、体系的・組織的な監視によりその検出状況を把握し、水道水質 管理上留意すべき項目として「水質管理目標設定項目」を別添1のとおり定めたこと。これ により、従前の「水質基準項目」 、 「快適水質項目」 、 「監視項目」及び「ゴルフ場使用農薬に 係る暫定水質目標」という水道水質管理の体系は廃され、 「水質基準項目」及び「水質管理 目標設定項目」という新しい体系に基づき水道水質管理を行うことになること。 なお、水質管理目標設定項目の目標値が暫定的なものについては、目標値とともに明記し たこと。 2 農薬類について 水質管理目標設定項目のうち農薬類については、下記の式で与えられる検出指標値が1を 超えないこととする「総農薬方式」により水質管理目標設定項目に位置づけることとしたこ と。 DI i DVi GVi ここで、DIは検出指標値、DViは農薬iの検出値、GViは農薬iの目標値であること。 なお、農薬iの検出値DViが当該農薬iの定量下限値を下回った場合、当該農薬iの検出 値はDViは0として取り扱うこと。 測定を行う農薬については、各水道事業者等がその地域の状況を勘案して適切に選定する ものであるが、検出状況や使用量などを勘案し、浄水で検出される可能性の高い農薬を別添 2のとおりリストアップしたこと。なお、これらの農薬以外の農薬についても、地域の実情 に応じて測定を行い、総農薬方式による評価を行うこと。 第5 留意事項 1 検査体制の整備 新省令は、平成 16 年4月1日(TOCについては平成 17 年4月1日)より施行されるの で、それまでに水質検査の実施体制の整備等につき必要な措置を講じられたいこと。 2 水道水源の保全 将来にわたり水質基準に適合する水を供給するためには、良好な水源を確保することが基 本であるが、富栄養化による異臭味問題の拡大、化学物質の検出など水源水質の悪化は今後 とも懸念されることから、水道水源保全対策が早期に講じられるよう、水道事業者等、関係 部局等との連携を密にするよう留意されたいこと。 別添1 水質管理目標設定項目 項目 目標値 検査方法 1 アンチモン及びその化合物 アンチモンの量に関して、 水素化物発生―原子吸光光度 0.02mg/L 以下 法、水素化物発生―ICP法、 ICP―MS法 2 ウラン及びその化合物 ウ ラ ン の 量 に 関 し て 、 ICP―MS法、固相抽出―I 0.002mg/L 以下(暫定) CP法 3 ニッケル及びその化合物 ニッケルの量に関して、 フレームレス―原子吸光光度 0.02mg/L 以下 法、ICP法、ICP―MS法 4 削除 削除 削除 5 1,2―ジクロロエタン 0.004mg/L 以下 PT―GC―MS法、HS―G C―MS法 6 削除 削除 削除 7 削除 削除 削除 8 トルエン 0.4mg/L 以下 PT―GC―MS法、HS―G C―MS法 9 フタル酸ジ(2―エチルヘ 0.1mg/L 以下 溶媒抽出―GC―MS法 キシル) 10 亜塩素酸 0.6mg/L 以下 イオンクロマトグラフ法、イオ ンクロマトグラフ―ポストカ ラム吸光光度法 11 削除 削除 削除 12 二酸化塩素 0.6mg/L 以下 イオンクロマトグラフ法、イオ ンクロマトグラフ―ポストカ ラム吸光光度法 13 ジクロロアセトニトリル 0.01mg/L 以下(暫定) 溶媒抽出―GC―MS法 14 抱水クロラール 0.02mg/L 以下(暫定) 溶媒抽出―GC―MS法 15 農薬類 検出値と目標値の比の和と 農薬ごとに定められた方法に して、1 以下 よる 16 残留塩素 1mg/L 以下 ジエチル―p―フェニレンジ アミン法、電流法、吸光光度法、 連続自動測定機器による吸光 光度法、ポーラログラフ法 10mg/L 以上 100mg/L 以下 フレーム―原子吸光光度法、I CP法、イオンクロマトグラフ 法、滴定法 マンガンの量に関して、 フレームレス―原子吸光光度 0.01mg/L 以下 法、ICP法、ICP―MS法 20mg/L 以下 滴定法 0.3mg/L 以下 PT―GC―MS法、HS―G C―MS法 0.02mg/L 以下 PT―GC―MS法、HS―G C―MS法 3mg/L 以下 滴定法 17 カルシウム、マグネシウム 等(硬度) 18 マンガン及びその化合物 19 20 23 24 遊離炭素 1,1,1―トリクロロエ タン メチル―t―ブチルエーテ ル 有機物等(過マンガン酸カ リウム消費量) 臭気強度(TON) 3 以下 官能法 蒸発残留物 30mg/L 以上 200mg/L 以下 重量法 25 濁度 21 22 26 27 28 29 30 1 度以下 比濁法、透過光測定法、連続自 動測定機器による透過光測定 法、積分球式光電光度法、連続 自動測定機器による積分球式 光電光度法、散乱光測定法、透 過散乱法 pH値 7.5 程度 ガラス電極法、連続自動測定機 器によるガラス電極法 腐食性(ランゲリア指数) -1 程度以上とし、極力 0 計算法 に近づける 従属栄養細菌 1ml の検水で形成される集 R2A寒天培地法 落数が 2,000 以下(暫定) 1,1―ジクロロエチレン 0.1mg/L 以下 PT―GC―MS法、HS―G C―MS法 アルミニウム及びその化合 アルミニウムの量に関し フレームレス―原子吸光光度 物 て、0.1mg/L 以下 法、ICP法、ICP―MS法 別添2 農薬類(水質管理目標設定項目 15)の対象農薬リスト 番 農薬名 用途 目標値 号 (mg/L) 1 1, 3―ジクロロプロペ 殺虫剤 0.002 ン(D―D) 2 2, 2―DPA (ダラポン) 除草剤 0.08 3 2,4―D(2,4―PA) 除草剤 0.03 4 EPN 注1) 殺虫剤 0.004 検査方法 PT―GC―MS法、HS― GC―MS法 LC―MS法 固相抽出―誘導体化―GC― MS法、固相抽出―LC―M S法 固相抽出―GC―MS法 5 6 MCPA アシュラム 7 アセフェート 殺虫剤 殺菌剤 アトラジン 除草剤 アニロホス 除草剤 アミトラズ 殺虫剤 アラクロール 除草剤 イソキサチオン 注1) 殺虫剤 イソフェンホス 注1) 殺菌剤 イソプロカルブ(MIP 殺虫剤 C) イソプロチオラン(IP 殺虫剤 T) 殺菌剤 植物成長調整剤 イプロベンホス(IBP) 殺菌剤 イミノクタジン 殺虫剤 殺菌剤 0.006 LC―MS法 固相抽出―HPLC法、固相 抽出―LC―MS法 LC―MS法 0.01 0.003 0.006 0.03 0.008 0.001 0.01 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 LC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 0.3 固相抽出―GC―MS法 0.09 0.006 18 インダノファン 除草剤 0.009 19 20 エスプロカルブ 除草剤 エディフェンホス(エジフ 殺菌剤 ェンホス、EDDP) エトフェンプロックス 殺虫剤 殺菌剤 エトリジアゾール(エクロ 殺菌剤 メゾール) エンドスルファン(ベンゾ 殺虫剤 エピン) 注2) 0.03 0.006 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―HPLC―ポスト カラム法、溶媒抽出―HPL C―ポストカラム法 固相抽出―GC―MS法、L C―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 0.08 固相抽出―GC―MS法 0.004 固相抽出―GC―MS法 0.01 固相抽出―GC―MS法 24 25 オキサジクロメホン オキシン銅(有機銅) 0.02 0.04 26 オリサストロビン 0.1 LC―MS法 固相抽出―LC―MS法、L C―MS法 固相抽出―GC―MS法 27 28 カズサホス カフェンストロール 0.0006 0.008 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 29 カルタップ 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 21 22 23 除草剤 除草剤 除草剤 殺虫剤 殺菌剤 殺虫剤 殺菌剤 殺虫剤 殺虫剤 除草剤 殺虫剤 殺菌剤 除草剤 0.005 0.2 0.3 30 カルバリル(NAC) 殺虫剤 0.05 31 カルプロパミド 殺虫剤 殺菌剤 0.04 32 カルボフラン 代謝物 0.005 33 34 35 キノクラミン(ACN) キャプタン クミルロン 除草剤 殺菌剤 除草剤 0.005 0.3 0.03 36 グリホサート 注3) 除草剤 2 37 グルホシネート 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 除草剤 植物成長調整剤 クロメプロップ 除草剤 クロルニトロフェン(CN 除草剤 P) 注4) クロルピリホス 注1) 殺虫剤 クロロタロニル(TPN) 殺虫剤 殺菌剤 シアナジン 除草剤 0.02 シアノホス(CYAP) ジウロン(DCMU) ジクロベニル(DBN) ジクロルボス(DDVP) ジクワット ジスルホトン(エチルチオ メトン) ジチアノン ジチオカルバメート系農 薬 注5) 殺虫剤 除草剤 除草剤 殺虫剤 除草剤 殺虫剤 殺菌剤 殺虫剤 殺菌剤 ジチオピル シハロホップブチル シマジン(CAT) ジメタメトリン ジメトエート シメトリン ジメピペレート ダイアジノン 注1) 除草剤 除草剤 除草剤 除草剤 殺虫剤 除草剤 除草剤 殺虫剤 殺菌剤 固相抽出―HPLC法、HP LC―ポストカラム法、固相 抽出―LC―MS法 固相抽出―LC―MS法 HPLC―ポストカラム法、 固相抽出―LC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法、L C―MS法 誘導体化―HPLC法、HP LC―ポストカラム法 0.02 0.0001 LC―MS法 固相抽出―GC―MS法 0.003 0.05 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 0.004 0.003 0.02 0.01 0.008 0.005 0.004 固相抽出―GC―MS法、L C―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―LC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―HPLC法 固相抽出―GC―MS法 0.03 0.005(二 硫化炭素 として) 0.009 0.006 0.003 0.02 0.05 0.03 0.003 0.005 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 ダイムロン 殺虫剤 殺菌剤 除草剤 ダゾメット 殺菌剤 チアジニル 殺虫剤 殺菌剤 チウラム 殺虫剤 殺菌剤 チオジカルブ 殺虫剤 チオファネートメチル 殺虫剤 殺菌剤 チオベンカルブ 除草剤 テルブカルブ(MBPM 除草剤 C) トリクロピル 除草剤 0.8 固相抽出―LC―MS法 0.006 0.1 LC―MS法 0.02 固相抽出―LC―MS法 0.08 0.3 固相抽出―LC―MS法 固相抽出―HPLC法、固相 抽出―LC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 トリクロルホン(DEP) 殺虫剤 トリシクラゾール 殺虫剤 殺菌剤 植物成長調整剤 トリフルラリン 除草剤 ナプロパミド 除草剤 パラコート 除草剤 ピペロホス 除草剤 ピラクロニル 除草剤 ピラゾキシフェン 除草剤 ピラゾリネート(ピラゾレ 除草剤 ート) ピリダフェンチオン 殺虫剤 ピリブチカルブ 除草剤 ピロキロン 殺虫剤 殺菌剤 フィプロニル 殺虫剤 殺菌剤 フェニトロチオン(ME 殺虫剤 P) 注1) 殺菌剤 植物成長調整剤 フェノブカルブ(BPM 殺虫剤 C) 殺菌剤 フェリムゾン 殺虫剤 殺菌剤 フェンチオン(MPP)注 殺虫剤 6) 0.005 0.08 0.02 0.02 0.006 固相抽出―誘導体化―GC― MS法、固相抽出―LC―M S法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―LC―MS法 0.06 0.03 0.005 0.0009 0.01 0.004 0.02 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 0.002 0.02 0.04 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 0.0005 固相抽出―LC―MS法 0.003 固相抽出―GC―MS法 0.03 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 LC―MS法 0.05 0.006 固相抽出―GC―MS法、固 相抽出―LC―MS法 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 フェントエート(PAP) 殺虫剤 殺菌剤 フェントラザミド 除草剤 フサライド 殺虫剤 殺菌剤 ブタクロール 除草剤 ブタミホス 注1) 除草剤 ブプロフェジン 殺虫剤 殺菌剤 フルアジナム 殺菌剤 プレチラクロール 除草剤 プロシミドン 殺菌剤 プロチオホス 殺虫剤 プロピコナゾール 殺菌剤 プロピザミド 除草剤 プロベナゾール 殺虫剤 殺菌剤 ブロモブチド 殺虫剤 除草剤 ベノミル 殺菌剤 ペンシクロン 殺虫剤 殺菌剤 ベンゾビシクロン 除草剤 ベンゾフェナップ 除草剤 ベンタゾン 除草剤 0.007 固相抽出―GC―MS法 0.01 0.1 LC―MS法 固相抽出―GC―MS法 0.03 0.02 0.02 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 0.03 0.05 0.09 0.004 0.05 0.05 0.05 LC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 0.1 固相抽出―GC―MS法 0.02 0.1 固相抽出―LC―MS法 固相抽出―GC―MS法 0.09 0.004 0.2 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―LC―MS法 104 ペンディメタリン 0.3 LC―MS法 LC―MS法 固相抽出―誘導体化―GC― MS法、固相抽出―LC―M S法 固相抽出―GC―MS法 105 0.04 固相抽出―LC―MS法 0.01 固相抽出―GC―MS法 0.07 0.003 0.05 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 0.05 固相抽出―誘導体化―GC― MS法、固相抽出―LC―M S法 HPLC―ポストカラム法、 固相抽出―LC―MS法 106 107 108 109 110 除草剤 植物成長調整剤 ベンフラカルブ 殺虫剤 殺菌剤 ベンフルラリン(ベスロジ 除草剤 ン) ベンフレセート 除草剤 ホスチアゼート 殺虫剤 マラチオン(マラソン)注 殺虫剤 1) メコプロップ(MCPP) 除草剤 111 メソミル 殺虫剤 0.03 112 メタム(カーバム) 殺虫剤 0.01 113 メタラキシル 殺虫剤 殺菌剤 114 メチダチオン(DMTP) 殺虫剤 115 メチルダイムロン 除草剤 116 メトミノストロビン 殺虫剤 殺菌剤 117 メトリブジン 除草剤 0.06 固相抽出―GC―MS法 0.004 0.03 0.04 118 メフェナセット 119 メプロニル 0.02 0.1 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法、L C―MS法 固相抽出―GC―MS法、L C―MS法 固相抽出―GC―MS法 固相抽出―GC―MS法 0.005 固相抽出―GC―MS法 120 モリネート 除草剤 殺虫剤 殺菌剤 除草剤 0.03 注1)EPN、イソキサチオン、イソフェンホス、クロルピリホス、ダイアジノン、フェニトロ チオン(MEP) 、ブタミホス及びマラチオン(マラソン)の濃度については、それぞれの オキソン体の濃度と合計して算出すること。 注2)エンドスルファン(ベンゾエピン)の濃度は、代謝物であるエンドスルフェート(ベンゾ エピンスルフェート)の濃度と合計して算出すること。 注3)グリホサートの濃度は、代謝物であるアミノメチルリン酸(AMPA)と合計して算出す ること。 注4)クロルニトロフェン(CNP)の濃度は、CNP―アミノ体の濃度と合計して算出すること。 注5)ジチオカルバメート系農薬の濃度は、ジネブ、ジラム、チウラム、プロピネブ、ポリカー バメート、マンゼブ(マンコゼブ)及びマンネブの濃度を二硫化炭素に換算して合計して算 出すること。 注6)フェンチオン(MPP)の濃度は、酸化物であるMPPスルホキシド、MPPスルホン、 MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンの濃度と合計し て算出すること。 飲用井戸等衛生対策要領 1.目的 この要領は、有害物質等による地下水汚染等がみられることにかんがみ、飲用に供す る井戸等及び他の水道から供給を受ける水を水源とし、水道法等で規制を受けない水道 の適正管理、水質に関する定期的な検査、汚染時における措置及び汚染防止のための対 策を定めることにより、これら井戸等について総合的な衛生の確保を図ることを目的と する。 2.実施主体 この要領に基づく対策は、都道府県、市又は特別区(以下「都道府県等」という。) が管下町村の協力を得て実施するものとする。ただし、都道府県において管下町村と協 議し、調整された場合にあつては、当該町村において都道府県と連携を図りつつ実施し て差し支えない。なお、担当部局を明確にする必要があり、本対策の趣旨にかんがみ、 衛生担当部局が担当することが適当である。 3.対象施設 この要領において対象とする施設は、次に掲げる施設のいずれかであつて、水道法(対 象;水道事業の用に供する水道、専用水道及び簡易専用水道)、建築物における衛生的 環境の確保に関する法律(対象;特定建築物)等の適用を受けないもの(以下「飲用井 戸等」という。)とする。 1)個人住宅、寄宿舎、社宅、共同住宅等に居住する者に対して飲用水を供給する井戸 等の給水施設(導管等を含む。以下「一般飲用井戸」という。) 2)官公庁、学校、病院、店舗、工場その他の事業所等に対して飲用水を供給する井戸 等の給水施設(導管等を含む。以下「業務用飲用井戸」という。) 3)水道事業の用に供する水道又は専用水道から供給を受ける水のみを水源とする小規 模受水槽を有する施設(以下「小規模受水槽水道」という。) 4.衛生確保対策 1)実態の把握等 ① 都道府県等は、管下における飲用に供する井戸に係る地下水の汚染状況を関係部 局と連携し、把握するよう努めるものとする。 ② 都道府県等は、飲用井戸等の衛生確保を図るため、飲用井戸等の設置場所、設置 数、水質の状況等に関する情報を収集・整理し、飲用井戸等を設置しようとする者、 飲用井戸等の設置者及び管理者並びに使用者に対する啓発のため必要な措置を講ず るよう努めるものとする。 ③ 都道府県等は、飲用井戸等の管理の適正を確保するために、飲用井戸等を設置し ようとする者又は設置者若しくは管理者(以下「設置者等」という。)の協力を求 め、飲用井戸等の管理状況等について適宜必要な報告を受けるものとする。 2)飲用井戸等の管理、水質検査等 都道府県等は、飲用井戸等の衛生の確保を図るため、飲用井戸等の設置者等に対し、 次に掲げる基準に従い、その管理等を実施するよう指導するものとする。また、都道 府県等は、設置者等が後記②-ア-ⅰ)に掲げる水質検査を行う際の検査実施項目の 判断に資するため、地域の飲用井戸及びその他地下水の水質検査結果等から、定期的 に検査を行うことが望ましい項目を定めて周知する等、必要な措置を講ずること。 ① 飲用井戸等の管理 ア.設置者等は、飲用井戸等及びその周辺にみだりに人畜が立ち入らないように適 切な措置を講ずること。 イ.設置者等は、一般飲用井戸及び業務用飲用井戸の構造(井筒、ケーシング、ポ ンプ、吸込管、弁類、管類、井戸のふた、水槽等)並びに井戸周辺の清潔保持等 につき定期的に点検を行い、汚染源に対する防護措置を講ずるとともに、これら 施設の清潔保持に努めること。また、小規模受水槽水道にあつては、簡易専用水 道の管理基準に準じて管理すること。 ウ.設置者等は、飲用井戸等を新たに設置するに当たつては、汚染防止のため、そ の設置場所、設備等に十分配慮すること。また、一般飲用井戸及び業務用飲用井 戸については、給水開始前に水道法に準じた水質検査を実施し、これに適合して いることを確認すること。 ② 飲用井戸等の検査 ア.設置者等は、飲用井戸等につき定期及び臨時の水質検査を行うこと。 ⅰ)一般飲用井戸及び業務用飲用井戸における定期の水質検査とは、水質基準に 関する省令(平成15年厚生労働省令第101号)の表の上欄に掲げる事項(以 下「水質基準項目」という。)のうち、一般細菌、大腸菌、亜硝酸態窒素、硝 酸態窒素及び亜硝酸態窒素、塩化物イオン、有機物(全有機炭素(TOC)の 量)、pH値、味、臭気、色度及び濁度並びにトリクロロエチレン及びテトラ クロロエチレン等に代表される有機溶剤その他水質基準項目のうち周辺の水質 検査結果等から判断して必要となる事項に関する水質検査をいう。 ⅱ)小規模受水槽水道における定期の水質検査とは、給水栓における水の色、臭 い、味、色度、濁度に関する検査及び残留塩素の有無に関する水質検査をいう。 ⅲ)臨時の水質検査とは、飲用井戸等から給水される水に異常を認めたとき、臨 時に行う水質基準項目のうち必要なものについての水質検査をいう。 イ.定期の水質検査は、一般飲用井戸(設置者が専ら自己の居住の用に供する住宅 のみに飲用水を供給するために設置するものを除く。)、業務用飲用井戸及び小 規模受水槽水道にあつては1年以内ごとに1回行うものとするが、これ以外のも のにあつても1年以内ごとに1回行うことが望ましい。 ウ.設置者等が一般飲用井戸及び業務用飲用井戸の水質検査を依頼するに当たつて は、水道法第20条第3項に規定する地方公共団体の機関又は厚生労働大臣の登 録を受けた者に対して行うものとする。 エ.設置者等が小規模受水槽水道の管理状況についての検査を依頼するに当たつて は、水道法第34条の2第2項に規定する地方公共団体の機関又は厚生労働大臣 の登録を受けた者に対して行うものとする。 ③ 汚染が判明した場合の措置 ア.設置者等は、その供給する水が人の健康を害するおそれがあることを知つたと きは、直ちに給水を停止し、利用者にその旨を周知するとともに保健所等へ連絡 し指示を受けること。 イ.設置者等は、水質検査の結果、水道法に基づく水質基準を超える汚染が判明し た場合には、保健所等へ連絡し指示を受けること。 3)汚染された飲用井戸等に対する措置 都道府県等は、前記2)-③-ア又はイにより、飲用井戸等の設置者等からの連絡 を受けた場合その他飲用井戸等の汚染を発見したときは、その汚染原因を調査すると ともに、必要な措置をとるものとする。この場合、トリクロロエチレン、テトラクロ ロエチレン等に代表される有機溶剤その他有害物質等による汚染が判明した場合に は、環境行政部局と連携して、汚染経路、当該地域内の事業場における当該物質等の 使用及び処分の実態等を把握するよう努めるとともに、その適正化の指導等が行われ るよう担当部局との連絡調整に努めること。また、当該設置者等に対し、水道に加入 することを勧めるものとする。 なお、市町村にあつては管下の水道の布設、普及に努めるものとする。 建築物環境衛生維持管理要領 第 1 空気環境の調整 1 空気調和設備等の運転操作 空 気 調 和 設 備 等 (空 気 調 和 設 備 又 は 機 械 換 気 設 備 を い う 。 )の 運 転 操 作 に つ い て は 、気 象 条 件 、各 居 室 の 使 用 状 況 、過 去 に お け る 空 気 環 境 の 測 定 結 果 等 を 勘 案し、次の点に留意すること。 (1) 建 築 物 環 境 衛 生 管 理 基 準 に 規 定 す る 温 度 (17℃ 以 上 28℃ 以 下 )の 範 囲 内 で 適 切な温度を設定し、過冷房、過暖房が生じないよう十分配慮すること。 (2) 建 築 物 環 境 衛 生 管 理 基 準 に 規 定 す る 相 対 湿 度 (40% 以 上 70% 以 下 )の 範 囲 内 で 適 切 な 相 対 湿 度 を 設 定 す る と と も に 、冬 期 に お け る 低 湿 度 が 生 じ な い よ う 加 湿装置を適切に運転管理すること。 (3) 居 室 内 に お け る 温 度 、 相 対 湿 度 、 気 流 の 空 間 分 布 を 建 築 物 環 境 衛 生 管 理 基 準の範囲に保つよう十分配慮すること。 (4) 居 室 内 の 空 気 が 建 築 物 環 境 衛 生 管 理 基 準 に 規 定 す る 二 酸 化 炭 素 の 含 有 率 (100 万 分 の 1000 以 下 )に 保 た れ る よ う 、換 気 に 十 分 配 慮 す る こ と 。個 別 方 式 の 空 気 調 和 設 備 に あ っ て は 、 換 気 装 置 等 (全 熱 交 換 機 を 含 む 。 )の 停 止 に よ る 外 気 量不足を生じないよう、利用者へ正しい使用方法を周知すること。 2 空気清浄装置の維持管理 (1) エ ア フ ィ ル タ ー や 静 電 式 空 気 清 浄 装 置 (分 煙 用 を 含 む 。 )等 の 空 気 清 浄 装 置 に つ い て は 、ろ 材 や フ ィ ル タ ー チ ャ ン バ 内 部 の 汚 染 状 況 、イ オ ン 化 部 及 び 集 じ ん ユ ニ ッ ト 部 の 汚 染 状 況 、ろ 材 の 変 形 、空 気 漏 れ 等 に つ い て 定 期 的 に 点 検 を 行 い、必要に応じ、整備、補修その他の措置を講じること。 (2) 空 気 清 浄 装 置 の 維 持 管 理 を 行 っ て い る に も か か わ ら ず 、 居 室 に お け る 浮 遊 粉 じ ん の 量 が 令 第 2 条 に 定 め る 基 準 に 適 合 し な い 場 合 に は 、ろ 材 又 は 集 じ ん 部 の 性 能 、必 要 な 外 気 量 、喫 煙 状 況 等 に つ い て 調 査 を 行 い 、必 要 な 措 置 を 講 じ る こと。 3 加湿装置の維持管理 加湿装置の点検、清掃については、次の要領に従って、実施すること。 (1) ス プ レ ー ノ ズ ル の 閉 そ く の 状 況 を 点 検 し 、 必 要 に 応 じ 、 清 掃 、 部 品 の 取 替 えを行うこと。 (2) エ リ ミ ネ ー タ に あ っ て は 、さ び や 損 傷 の 有 無 を 点 検 し 、必 要 に 応 じ 、洗 浄 、 部品の取替えを行うこと。 (3) 噴 霧 状 態 を 点 検 し 、 適 正 な 水 圧 、 蒸 気 圧 を 維 持 す る よ う ポ ン プ 類 を 調 節 す ること。 (4) 水 系 路 又 は 蒸 気 路 の 蒸 発 残 留 物 の 堆 積 の 状 況 を 点 検 し 、 必 要 に 応 じ 、 清 掃 すること。 (5) 排 水 受 け 等 に つ い て は 、 必 要 に 応 じ て 清 掃 し 、 清 潔 に 保 つ と と も に 、 ド レ ン水の流出が妨げられないようにすること。 (6) 加 湿 水 の 補 給 水 槽 が あ る 場 合 に は 、 定 期 的 に 清 掃 す る こ と 。 (7) 気 化 式 加 湿 器 に つ い て は 、 加 湿 材 の 汚 れ 及 び 加 湿 能 力 を 点 検 し 、 必 要 に 応 じて洗浄又は交換を行うこと。 (8) 超 音 波 式 加 湿 器 に つ い て は 、 振 動 子 を 清 掃 し 、 貯 留 水 を 清 潔 に 保 つ こ と 。 4 ダクトの維持管理 1 ダクトについては、定期的に吹出口、吸込口及びそれらの周辺を掃除するほ か、次の要領に従って点検すること。 (1) 漏 気 の 原 因 と な る ダ ク ト の き 裂 、 ボ ル ト の 緩 み 、 パ ッ キ ン 、 リ ベ ッ ト の 状 態等を点検し、必要に応じ、部品の取替え、補修等を行うこと。 (2) ダ ン パ ー の 作 動 状 態 を 点 検 し 、 必 要 に 応 じ 、 整 備 、 補 修 等 を 行 う こ と 。 (3) 厨 房 ダ ク ト ・ フ ー ド 、 グ リ ス ・ フ ィ ル タ ー は 随 時 こ れ ら を 点 検 し 、 油 脂 、 汚れを十分に除去すること。 (4) ダ ク ト の 内 部 に つ い て も 可 能 な 限 り 清 掃 す る こ と 。 5 送風機等の維持管理 送風機、排風機、冷却塔、自動制御装置その他の維持管理を行うに当たって は、次の点に留意して行うこと。 (1) 送 風 量 、 排 風 量 の 確 認 は 、 風 量 測 定 口 に お け る 測 定 等 、 当 該 送 風 機 、 排 風 機に応じた方法で行うこと。 (2) 全 熱 交 換 器 に つ い て は 、定 期 的 に フ ィ ル タ ー や エ レ メ ン ト の 汚 れ を 点 検 し 、 必要に応じ、清掃、交換その他必要な措置を講じること。 (3) 冷 却 水 に は 、 必 要 に 応 じ 、 殺 菌 剤 等 を 加 え て 微 生 物 や 藻 類 の 繁 殖 を 抑 制 す る こ と 。ま た 、冷 却 塔 と 外 気 取 り 入 れ 口 や 窓 等 と の 位 置 関 係 を 調 べ る な ど 、冷 却水の飛散による細菌感染などの健康被害が生じることの無いよう留意する こと。 (4) 自 動 制 御 装 置 に つ い て は 、 経 年 変 化 に 対 す る 調 整 及 び 設 定 温 (湿 )度 と 室 内 の 温 (湿 )度 と の 差 の 点 検 も 行 う こ と 。ま た 、適 切 な 外 気 導 入 量 を 確 保 す る た め 、 定 期 に 風 量 の 点 検 を 行 う こ と 。な お 、実 測 値 と の 差 が 認 め ら れ た 場 合 に は 、セ ンサー等の調整を実施すること。 6 その他 (1) 測 定 機 器 に つ い て は 、 定 期 的 に 点 検 整 備 し 、 浮 遊 粉 じ ん 量 の 測 定 に 使 用 さ れ る 較 正 機 器 に あ っ て は 1 年 以 内 ご と に 1 回 、施 行 規 則 第 3 条 の 2 第 1 項 の 規 定に基づく厚生労働大臣の登録を受けた者の較正を受けること。 (2) 施 行 規 則 第 20 条 の 帳 簿 書 類 に は 、空 気 環 境 の 測 定 、設 備 の 点 検 、整 備 を 実 施 し た 年 月 日 、 場 所 、 実 施 者 名 、 測 定 結 果 (測 定 器 に 関 す る 事 項 を 含 む 。 )作 業 内容等を記載すること。 第 2 飲料水の管理 1 貯 水 槽 (貯 湯 槽 を 含 む )の 清 掃 (1) 貯 水 槽 の 清 掃 を 行 う に 当 た っ て は 次 の 点 に 留 意 す る こ と 。 ア 高置水槽又は圧力水槽の清掃は原則として受水槽の清掃と同じ日に行うこ と。 イ 作 業 者 は 常 に 健 康 状 態 に 留 意 す る と と も に 、お お む ね 6 箇 月 ご と に 、病 原 体 が し 尿 に 排 せ つ さ れ る 感 染 症 の 罹 患 の 有 無 (又 は 病 原 体 の 保 有 の 有 無 )に 関 し て 、健 康 診 断 を 受 け る こ と 。ま た 、健 康 状 態 の 不 良 な も の は 作 業 に 従 事 し な い こと。 ウ 作 業 衣 及 び 使 用 器 具 は 、貯 水 槽 の 清 掃 専 用 の も の と す る こ と 。ま た 、作 業 に 当 た っ て は 、作 業 衣 及 び 使 用 器 具 の 消 毒 を 行 い 、作 業 が 衛 生 的 に 行 わ れ る よ う にすること。 エ 貯水槽内の照明、換気等に注意して事故防止を図ること。 オ 壁 面 等 に 付 着 し た 物 質 の 除 去 は 、貯 水 槽 の 材 質 に 応 じ 、適 切 な 方 法 で 行 う こ と。 2 カ 水 張 り を 行 う 際 、水 道 引 込 管 内 等 の 停 滞 水 や 管 内 の も ら い さ び 等 が 貯 水 槽 内 に流入しないようにすること。 (2) 貯 水 槽 内 の 消 毒 は 原 則 と し て 次 の 要 領 に 従 い 行 う こ と 。 ア 消 毒 薬 は 有 効 塩 素 50~ 100mg/ L の 濃 度 の 次 亜 塩 素 酸 ナ ト リ ウ ム 溶 液 ま た は これと同等以上の消毒能力を有する塩素剤を用いること。 イ 消 毒 は 、貯 水 槽 内 の 天 井 の 下 面 、壁 面 及 び 床 面 に つ い て 、消 毒 薬 を 高 圧 洗 浄 機等を利用して噴霧により吹き付けるか、ブラシ等を利用して行うこと。 ウ 前 記 の 方 法 に よ り 2 回 以 上 消 毒 を 行 い 、消 毒 後 は 30 分 以 上 時 間 を お く こ と 。 エ 消 毒 作 業 が 終 了 し た 後 、洗 浄 し 、洗 浄 水 を 排 水 し た 後 、貯 水 槽 内 へ の 水 張 り を行うこと。 (3) 貯 水 槽 の 水 張 り 終 了 後 、 「 空 気 調 和 設 備 等 の 維 持 管 理 及 び 清 掃 等 に 係 る 技 術 上 の 基 準 」 (平 成 15 年 厚 生 労 働 省 告 示 第 119 号 )で 示 し た 基 準 に 従 い 、 給 水 栓及び貯水槽における水について、水質検査及び残留塩素の測定を行うこと。 2 給湯設備の維持管理 (1) 循 環 式 の 中 央 式 給 湯 設 備 は 、湯 槽 内 の 湯 温 が 60 度 以 上 、末 端 の 給 湯 栓 で も 55 度 以 上 と な る よ う に 維 持 管 理 す る こ と 。 (2) 循 環 式 の 中 央 式 給 湯 設 備 で は 、 設 備 全 体 に 湯 水 が 均 一 に 循 環 す る よ う に 排 水弁、循環ポンプや流量弁を適切に調整すること。 3 貯水槽等飲料水に関する設備の点検及び補修等 貯 水 槽 の 水 漏 れ 、外 壁 の 損 傷 、さ び 及 び 腐 食 の 有 無 、マ ン ホ ー ル の 密 閉 状 態 、 水抜管及びオーバーフロー管の排水口空間並びにオーバーフロー管及び通気 管 等 に 取 り 付 け ら れ た 防 虫 網 の 点 検 は 、定 期 的 に 、次 の 点 に 留 意 し て 行 う こ と 。 (1) 貯 水 槽 等 飲 料 水 に 関 す る 設 備 の 損 傷 、 き 裂 及 び 水 漏 れ の 有 無 の 点 検 は 、 地 震等水質に影響を与えるおそれのある事態が発生した場合にも速やかに行う こと。 (2) マ ン ホ ー ル に つ い て は 、 防 水 パ ッ キ ン 及 び 施 錠 の 状 態 等 を 点 検 し 、 必 要 に 応じ、取替え等を行うこと。 (3) 水 抜 管 及 び オ ー バ ー フ ロ ー 管 の 排 水 口 空 間 が 管 径 の 2 倍 以 上 (た だ し 、最 小 は 150mm)あ る こ と を 確 認 す る こ と 。 (4) オ ー バ ー フ ロ ー 管 及 び 通 気 管 等 に 取 り 付 け ら れ た 防 虫 網 に つ い て は 、 詰 ま り及び損傷の有無を点検し、必要に応じ、掃除、補修等を行うこと。 4 飲料水系統配管の維持管理 (1) 飲 料 水 系 統 配 管 の 維 持 管 理 は 、 次 の 点 に 留 意 し て 行 う こ と 。 ア 管 の 損 傷 、さ び 及 び 水 漏 れ に つ い て は 、目 視 の ほ か 、残 留 塩 素 量 及 び 給 水 量 の推移等を参考として点検し、必要に応じ、管の補修等を行うこと。 イ 他 系 統 配 管 と の 連 結 が な い こ と 、衛 生 器 具 の 吐 水 口 空 間 が 適 正 に 保 た れ て い る こ と 、吐 水 口 空 間 が と れ な い 場 合 に は 、バ キ ュ ー ム ブ レ ー カ が 取 り 付 け ら れ ており、適正に作動していること等を点検し、飲料水の汚染防止を図ること。 ウ 給水栓において残留塩素が検出されない場合若しくは残留塩素量の変動が 著 し い 場 合 は ク ロ ス コ ネ ク シ ョ ン 等 の 疑 い が あ る の で 、速 や か に 原 因 を 解 明 し 、 適 切 な 措 置 を 講 じ る こ と 。ま た 、そ の 措 置 が 講 じ ら れ る ま で の 間 毎 日 、残 留 塩 素 の 測 定 を 行 う こ と 。な お 、人 の 健 康 を 害 す る 恐 れ の あ る 場 合 は 、直 ち に 給 水 を停止すること。 (2) 管 洗 浄 に つ い て は 、 次 の 点 に 留 意 し て 行 う こ と 。 3 ア 作 業 を 行 う 前 に 赤 水 の 状 況 、管 の 老 朽 度 、建 築 物 の 用 途 等 を 考 慮 し て 作 業 計 画をたてること。 イ 作 業 に 当 た っ て は 、著 し い 騒 音 及 び 振 動 の 発 生 に よ り 周 囲 の 生 活 環 境 を 損 わ ないようにすること。 ウ 作 業 期 間 中 に 仮 設 配 管 に よ る 給 水 を 行 う 場 合 は 、飲 料 水 の 汚 染 が 起 こ ら ぬ よ うに注意すること。 エ 管洗浄に用いた水、砂、薬品等については、2 回以上通水洗浄を行い、完全 に排除すること。 オ 管 洗 浄 終 了 後 、給 水 を 開 始 し よ う と す る と き は 、「 空 気 調 和 設 備 等 の 維 持 管 理 及 び 清 掃 等 に 係 る 技 術 上 の 基 準 」 (平 成 15 年 厚 生 労 働 省 告 示 第 119 号 )に 従 い、給水栓における水について、水質検査及び残留塩素の測定を行うこと。 5 防錆剤の使用上の留意点 (1) 防 錆 剤 の 使 用 は 、 赤 水 等 の 応 急 対 策 と し 、 平 成 15 年 4 月 15 日 付 健 衛 発 第 0415001 号 厚 生 労 働 省 健 康 局 生 活 衛 生 課 長 通 知 で 示 し た 品 質 規 格 に 適 合 す る も の を 使 用 す る こ と 。 給 水 栓 に お け る 水 に 含 ま れ る 防 錆 剤 の 含 有 率 (以 下 「 防 錆 剤 の 濃 度 」 と い う 。 )が 基 準 に 適 合 し て い る か ど う か 判 断 す る た め 、 定 常 時 に お い て は 2 月 以 内 ご と に 1 回 防 錆 剤 の 濃 度 を 検 査 す る こ と 。ま た 注 入 初 期 に お い て は 7 日 以 内 ご と に 1 回 検 査 す る こ と 。そ の 方 法 は 、社 団 法 人 日 本 水 道 協 会 の「上水試験方法」又はこれと同程度以上の精度を有する方法によること。 (2) 防 錆 剤 の 注 入 装 置 は 、 濃 度 を 安 定 し て 維 持 で き る 性 能 を 有 す る も の で 、 か つ 、水 質 の 汚 染 を き た さ な い 材 質 の も の を 使 用 す る こ と 。ま た 、運 転 状 況 及 び 性能を定期的に点検し、必要に応じ、整備、補修等を行うこと。 (3) 飲 料 水 用 の 防 錆 剤 の 使 用 に つ い て 十 分 な 知 識 及 び 技 能 を 有 す る 防 錆 剤 管 理 に 係 る 責 任 者 (以 下 「 防 錆 剤 管 理 責 任 者 」 と い う 。 )を 選 任 す る こ と 。 防 錆 剤 管 理 責 任 者 は 、防 錆 剤 の 注 入 及 び 管 理 に 関 す る 一 切 の 業 務 を 行 う も の で あ る こ と 。 (4) 防 錆 剤 の 使 用 を 開 始 し た 日 か ら 1 月 以 内 に 、 使 用 開 始 年 月 日 、 当 該 特 定 建 築 物 の 名 称 及 び 所 在 場 所 、使 用 す る 防 錆 剤 の 種 類 、防 錆 剤 管 理 責 任 者 の 氏 名 及 び住所を当該特定建築物の所在場所を管轄する保健所長を経由して都道府県 知 事 又 は 政 令 市 長 に 届 け 出 る こ と 。ま た 、使 用 す る 防 錆 剤 の 種 類 又 は 防 錆 剤 管 理 責 任 者 に 関 す る 届 出 事 項 を 変 更 し た と き は 、そ の 日 か ら 1 月 以 内 に そ の 旨 同 様に届け出ること。 (5) 施 行 規 則 第 20 条 の 帳 簿 書 類 に は 、防 錆 剤 の 濃 度 の 検 査 に 関 し て は 、採 水 の 日時及び 場所、検査 日時、検 査結果、検 査の実施 者及び 方法 等を、注 入装置 に 関しては 、点検 、整 備、補修等 を実施 し た年月日 、実施者 名 、作業内容 等をそ れぞれ記載すること。 6 その他 (1) 施 行 規 則 第 4 条 第 1 項 及 び 第 2 項 に 規 定 す る 飲 料 水 の 水 質 検 査 及 び 残 留 塩 素 の 測 定 は 、次 の 点 に 留 意 し て 行 う こ と 。な お 、中 央 式 給 湯 設 備 に よ る 給 湯 水 についても同様に水質検査等を行うこと。 ア 水 質 検 査 は 、「 水 質 基 準 に 関 す る 省 令 の 規 定 に 基 づ き 厚 生 労 働 大 臣 が 定 め る 方 法 」 (平 成 15 年 厚 生 労 働 省 告 示 第 261 号 )に 定 め る 方 法 又 は こ れ と 同 等 以 上 の精度を有する方法により行うこと。 イ 水 質 基 準 に 関 す る 省 令 (平 成 15 年 厚 生 労 働 省 令 第 101 号 )の 表 中 第 6 の 項 、 32 の 項 、34 の 項 、35 の 項 及 び 40 の 項 の 上 欄 に 掲 げ る 事 項 に つ い て は 、水 質 検 査 の 結 果 水 質 基 準 に 適 合 し て い た 場 合 に は 、そ の 次 の 回 の 水 質 検 査 に お い て は 省略しても差し支えないこと。 4 ウ 水 質 基 準 に 関 す る 省 令 の 表 中 10 の 項 、21 の 項 か ら 31 の 項 ま で の 項 の 上 欄 に 掲 げ る 事 項 の 検 査 に つ い て は 、6 月 1 日 か ら 9 月 30 日 ま で の 間 の 水 温 の 高 い 期 間に行うこと。 エ 残 留 塩 素 の 測 定 は DPD 法 又 は こ れ と 同 等 以 上 の 精 度 を 有 す る 方 法 に よ り 行 う こと。 オ 水質検査及び残留塩素の測定は飲料水を供給する給水栓で採取した水につ いて行うこと。 (2) 水 量 及 び 水 圧 は 、 衛 生 器 具 の 機 能 が 十 分 発 揮 で き る よ う に 調 節 管 理 す る こ と。 (3) 給 水 栓 に お け る 水 に 含 ま れ る 残 留 塩 素 の 含 有 率 が 所 定 の 濃 度 に 保 持 で き な い 場 合 に は 、次 亜 塩 素 酸 ナ ト リ ウ ム 等 の 塩 素 剤 の 点 滴 注 入 設 備 等 を 用 い て 消 毒 を行い、その適正な管理を図ること。 (4) 施 行 規 則 第 20 条 の 帳 簿 書 類 に は 次 の 事 項 を 記 載 す る こ と 。 ア 飲 料 水 の 水 質 検 査 及 び 残 留 塩 素 の 測 定 に 関 し て は 、採 水 の 日 時 及 び 場 所 、検 査 (又 は 測 定 )の 日 時 、 検 査 (又 は 測 定 )結 果 、 実 施 者 名 及 び 方 法 等 イ 貯水槽の清掃及び管洗浄に関しては、清掃等を実施した年月日、実施者名、 作業内容、点検及び補修状況、使用消毒剤名等 第 3 雑用水の管理 1 雑用水槽等雑用水に関する設備の維持管理 (1) 誤 飲 ・ 誤 使 用 防 止 の た め 、 使 用 箇 所 に ス テ ッ カ ー や ラ ベ ル な ど で 雑 用 水 で あることを表示し、定期的に表示の確認を行うこと。 (2) 設 備 の 変 更 ・ 増 設 工 事 な ど が 行 わ れ た 場 合 は 、 雑 用 水 に 着 色 し て 通 水 試 験 を行い、飲料水の器具に着色水が出ないことを確認する方法等により、誤接 合・誤配管がないことを確認すること。 (3) 用 途 に 応 じ て 定 め ら れ た 水 質 検 査 及 び 残 留 塩 素 の 測 定 を 行 う こ と 。 (4) 雑 用 水 槽 の 清 掃 は 、 次 の 点 に 留 意 す る こ と 。 ア 壁 面 等 に 付 着 し た 物 質 の 除 去 は 、雑 用 水 槽 の 材 質 に 応 じ 、適 切 な 方 法 で 行 う こと。 イ 洗 浄 に 用 い た 水 は 、槽 内 か ら 完 全 に 除 去 す る と と も に 、水 槽 周 辺 の 清 掃 を 行 うこと。 ウ 清 掃 終 了 後 、末 端 給 水 栓 で 残 留 塩 素 の 検 査 を 行 う こ と 。基 準 を 満 た し て い な い場合は、その原因を調査し、必要な措置を講ずること。 (5) 雑 用 水 槽 等 雑 用 水 に 関 す る 設 備 の 点 検 を 行 う に 当 た っ て は 次 の 点 に 留 意 し て行うこと。 ア 水 道 水 の 補 給 は 間 接 給 水 と し 、十 分 な 吐 水 口 空 間 が 確 保 さ れ て い る こ と を 確 認すること。 イ 水 抜 管 及 び オ ー バ ー フ ロ ー 管 は 、間 接 排 水 と し て 、排 水 口 空 間 の 確 保 又 は 排 水口への開放を確認すること。 ウ 水抜管及びオーバーフロー管並びにオーバーフロー管及び通気管等に取り 付けられ た防虫 網に ついては 、定期 的に 損傷、さ び、腐食 、詰まり及 び漏水 の 有無を点検し、機能が阻害されていないことを確認すること。 2 雑用水系統配管等の維持管理 管洗浄については、次の点に留意して行うこと。 (1) さ び 、 ス ケ ー ル が あ る 場 合 は 、 管 内 洗 浄 を 行 う こ と 。 ま た 、 ス ラ イ ム が あ る場合は、雑用水の残留塩素濃度を高めて洗浄すること。 5 (2) 管 洗 浄 後 、 給 水 を 開 始 す る と き に 、 給 水 栓 に お い て 所 定 の 残 留 塩 素 が 確 保 されていることを確認すること。 3 施行規則第 4 条の 2 第 1 項及び第 2 項に規定する雑用水の水質検査及び残留 塩素の測定は、次の点に留意して行うこと。 (1) 残 留 塩 素 の 測 定 は DPD 法 又 は こ れ と 同 等 以 上 の 精 度 を 有 す る 方 法 に よ り 行 うこと。 (2) 水 質 検 査 及 び 残 留 塩 素 の 測 定 は 雑 用 水 を 供 給 す る 給 水 栓 で 採 取 し た 水 に つ いて行うこと。 4 帳簿書類の記載 施 行 規 則 第 20 条 の 帳 簿 書 類 に は 次 の 事 項 を 記 載 す る こ と 。 (1) 雑 用 水 の 水 質 検 査 及 び 残 留 塩 素 の 測 定 に 関 し て は 、 採 水 の 日 時 及 び 場 所 、 検 査 (又 は 測 定 )の 日 時 、 検 査 (又 は 測 定 )結 果 、 実 施 者 名 及 び 方 法 等 (2) 雑 用 水 槽 の 清 掃 及 び 管 洗 浄 に 関 し て は 、 掃 除 等 を 実 施 し た 年 月 日 、 実 施 者 名、作業内容、点検及び補修状況等 第 4 排水の管理 1 排水に関する設備の清掃 排水に関する設備の清掃については、次の点に留意して行うこと。 (1) 排 水 の 状 況 は 建 築 物 の 用 途 等 に よ っ て 異 な る の で 、 排 水 の 質 と 量 及 び 排 水 槽の容量等に応じて清掃の頻度を増すこと。 (2) 除 去 物 質 の 飛 散 防 止 、 悪 臭 発 散 の 防 止 、 消 毒 等 に 配 慮 す る と と も に 、 作 業 中の事故防止に留意すること。 (3) 蚊 、ハ エ 等 の 発 生 の 防 止 に 努 め 、排 水 に 関 す る 設 備 の 清 潔 を 保 持 す る こ と 。 (4) 排 水 槽 の 清 掃 を 行 う に 当 た っ て は 、 次 の 点 に 留 意 す る こ と 。 ア 清 掃 に 用 い る 照 明 器 具 は 防 爆 型 で 、作 業 に 十 分 な 照 度 が 確 保 で き る も の で あ ること。 イ 排 水 槽 に は 、爆 発 性 の あ る メ タ ン ガ ス や 有 毒 な 硫 化 水 素 等 が 充 満 し て い る こ と が あ る の で 、火 気 に 注 意 す る と と も に 、換 気 を 十 分 行 い 、安 全 を 確 認 し て か ら 槽 内 に 立 ち 入 る こ と 。ま た 、換 気 は 作 業 が 完 全 に 終 了 す る ま で 継 続 し て 行 う こと。 ウ 清 掃 終 了 後 、水 張 り を 行 い 、水 位 の 低 下 の 有 無 を 調 べ 、漏 水 が な い か 確 認 す ること。 (5) 阻 集 器 に あ っ て は 、 油 脂 分 、 汚 泥 等 を 除 去 す る と と も に 、 清 掃 後 は 内 部 の 仕切板等を正しく装着し、機能の維持を図ること。 2 排水に関する設備の点検及び補修等 (1) 排 水 管 及 び 通 気 管 並 び に こ れ ら に 取 り 付 け ら れ た 防 虫 網 に つ い て は 、 定 期 的に損傷 、さび、腐 食、詰ま り及び 漏水 の有無を 点検し 、機 能が阻害 されて い な い こ と を 確 認 す る こ と 。寒 冷 地 に つ い て は 、凍 結 又 は 積 雪 に よ る ベ ン ト キ ャ ップの閉塞等に留意すること。 (2) ト ラ ッ プ の 維 持 管 理 に つ い て は 、 封 水 深 が 適 切 に 保 た れ て い る こ と 及 び ト ラ ッ プ 内 の 沈 殿 物 等 に よ る 臭 気 の 発 生 、ス ケ ー ル の 有 無 等 を 点 検 し 、機 能 が 阻 害されていないことを確認すること。 (3) 排 水 ポ ン プ に つ い て は 、 臭 気 の 発 生 原 因 と な る 貯 留 水 の 腐 敗 等 を 防 止 す る ため、適正に運転すること。 6 3 帳簿書類の記載 施 行 規 則 第 20 条 の 帳 簿 書 類 に は 、清 掃 、点 検 及 び 整 備 を 実 施 し た 年 月 日 、作 業内容、実施者名等を記載すること。 第 5 清掃等 1 清掃における留意点 (1) 建 築 物 の 清 掃 は 当 該 建 築 物 の 用 途 、 使 用 状 況 並 び に 劣 化 状 況 、 建 築 資 材 等 を 考 慮 し た 年 間 作 業 計 画 及 び 作 業 手 順 書 を 作 成 し 、そ の 計 画 及 び 手 順 書 に 基 づ き実施す ること 。ま た、実施 状況に つい て定期に 点検し 、必 要に応じ 、適切 な 措置を講じること。 (2) 日 常 行 う 清 掃 に つ い て は 、 当 該 建 築 物 内 の 清 潔 の 保 持 に 努 め る と と も に 、 関係法令の規定に従い、清掃によって生じた廃棄物を適切に処理すること。 (3) 清 掃 に 用 い る 洗 剤 、 床 維 持 剤 の 使 用 に あ っ て は 、 利 用 者 や 清 掃 従 事 者 等 の 健康及び環境に配慮したもの並びに床仕上材等の建築資材の特性に適合した ものを用 い、そ の使 用及び管 理を適 切に 行うこと 。また、真 空掃除機 、床み が き 機 そ の 他 の 清 掃 用 機 械 及 び ほ う き 、モ ッ プ そ の 他 の 清 掃 用 器 具 の 使 用 に 当 た っ て は 、清 潔 な も の を 用 い 、汚 染 度 を 考 慮 し て 区 域 毎 に 使 い 分 け る 等 、そ の 使 用及び管理を適切に行うこと。 (4) 日 常 行 う 清 掃 の ほ か 、6 月 以 内 ご と に 1 回 、定 期 に 行 う 清 掃 (大 掃 除 )に お い て は 、天 井 等 日 常 の 清 掃 の 及 び に く い 箇 所 及 び 照 明 器 具 、給 排 気 口 、ブ ラ イ ン ド 、カ ー テ ン 等 の 汚 れ の 状 況 を 点 検 し 、必 要 に 応 じ 、除 じ ん 、洗 浄 を 行 う こ と 。 (5) 建 築 物 内 で 発 生 す る 廃 棄 物 の 分 別 、 収 集 、 運 搬 及 び 貯 留 に つ い て 、 安 全 で 衛 生 的 か つ 効 率 的 な 方 法 に よ り 、速 や か に 処 理 す る こ と 。所 有 者 等 は 、分 別 が できるよ うな環 境を 整備し、利用者 へ分 別を促す こと。また 、収集・運 搬用具 は安全で衛生的に管理すること。 (6) 廃 棄 物 は 、 ね ず み 等 の 侵 入 を 防 止 す る た め 、 密 閉 区 画 さ れ た 保 管 場 所 に 整 理 、整 頓 し 、清 潔 に 保 管 す る こ と 。ま た 、厨 芥 類 に つ い て は 密 閉 保 管 す る こ と 。 2 清掃用機械・器具及び保管庫の点検における留意点 清 掃 用 機 械 及 び 清 掃 用 器 具 並 び に 清 掃 用 資 材 (洗 剤 、 床 維 持 剤 等 )の 保 管 庫 に ついては、6 月以内ごとに 1 回、定期に、次の点に留意して点検し、必要に応 じ、整備、取替え等を行うこと。 (1) 機 械 器 具 の 機 能 が 著 し く 劣 化 し て い な い こ と 。 (2) 洗 剤 タ ン ク 、 汚 水 タ ン ク の 漏 れ が な い こ と 。 (3) 保 管 庫 内 が 整 と ん さ れ 、 清 潔 で 、 ね ず み 、 こ ん 虫 等 が 生 息 あ る い は 出 入 し ていないこと。 3 廃棄物処理設備の点検における留意点 収集・運搬設備、貯留設備その他の廃棄物処理設備については、6 月以内ご とに 1 回 、定期に 、次の点に 留意し て点 検し 、必要 に応じ 、補修、消毒 等の措 置を講じること。 (1) 収 集・運 搬 設 備 、貯 留 設 備 そ の 他 の 廃 棄 物 処 理 設 備 が 清 潔 に 保 た れ 、か つ 、 当該建築物において発生する廃棄物を適正に処理する能力を維持しているこ と。 (2) 著 し い 臭 気 、 ほ こ り 及 び 排 煙 等 の 発 生 が な い こ と 。 (3) ね ず み 、 こ ん 虫 等 が 生 息 あ る い は 出 入 し て い な い こ と 。 4 帳簿書類の記載 7 施 行 規 則 第 20 条 の 帳 簿 書 類 に は 、清 掃 、点 検 及 び 整 備 を 実 施 し た 年 月 日 、作 業内容、実施者名等を記載すること。 第 6 ねずみ等の防除 1 総合的有害生物管理に基づく防除 ねずみ等の防除を行うに当たっては、建築物において考えられる有効・適切 な 技 術 を 組 み 合 わ せ て 利 用 し な が ら 、人 の 健 康 に 対 す る リ ス ク と 環 境 へ の 負 荷 を 最 小 限 に と ど め る よ う な 方 法 で 、有 害 生 物 を 制 御 し 、そ の 水 準 を 維 持 す る 有 害生物の管理対策である総合的有害生物管理の考え方を取り入れた防除体系 に基づき実施すること。 2 総合的有害生物管理の実施にあたっての留意点 (1) 生 息 調 査 に つ い て 的確に発生の実態を把握するため、適切な生息密度調査法に基づき生息実態 調査を実施すること。 (2) 目 標 設 定 に つ い て 生息調査の結果に基づき、目標水準を設定し、対策の目標とすること。 (3) 防 除 法 に つ い て ア 人 や 環 境 に 対 す る 影 響 を 可 能 な 限 り 少 な く す る よ う 配 慮 す る こ と 。特 に 、薬 剤を用い る場合 にあ っては、薬剤の 種類 、薬量、処 理法、処 理区域に ついて 十 分な検討を行い、日時、作業方法等を建築物の利用者に周知徹底させること。 イ ま ず は 、発 生 源 対 策 、侵 入 防 止 対 策 等 を 行 う こ と 。発 生 源 対 策 の う ち ,環 境 整 備 等 に つ い て は ,発 生 を 防 止 す る 観 点 か ら 、建 築 物 維 持 管 理 権 原 者 の 責 任 の もとで日常的に実施すること。 ウ 有 効 か つ 適 切 な 防 除 法 を 組 み 合 わ せ て 実 施 す る こ と 。当 該 区 域 の 状 況 に 応 じ て 薬 剤 や ト ラ ッ プ の 利 用 、侵 入 場 所 の 閉 鎖 な ど の 防 虫・防 鼠 工 事 を 組 み 合 わ せ て実施すること。 エ 食 毒 剤 (毒 餌 剤 )の 使 用 に 当 た っ て は 、誤 食 防 止 を 図 る と と も に 、防 除 作 業 終 了後、直ちに回収すること。 オ 薬 剤 散 布 後 、一 定 時 間 入 室 を 禁 じ て 、換 気 を 行 う 等 利 用 者 の 安 全 を 確 保 す る こと。 (4) 評 価 に つ い て 対策の評価を実施すること。評価は有害生物の密度と防除効果等の観点から 実施すること。 3 帳簿書類の記載 施 行 規 則 第 20 条 の 帳 簿 書 類 に は 、 防 除 作 業 を 実 施 し た 日 時 、 場 所 、 実 施 者 、 調査の方 法と結 果 、決定した 基準 、措 置 の手段 、実 施場所 、使用薬剤、評価結 果等を記載すること。 8