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サフォークランド 士別プロジェクト (地方の元気再生事 業)
施 策 事 例 5 農山漁村振興関連施策 サフォークランド 士別プロジェクト (地方の元気再生事 業) 自治体情報 人 口 22,527 人 標準財政規模 9,349,977 千円 担 北海道 士別市 経済部畜産林務課 当 課 電 話 0165-23-3121 内線(2353) ホームページ http://www.city.shibetsu.lg.jp 事 平成 20 年度から平成 20 年度まで 業 期 間 参考とした施策 関係施策分類 施策の概要 1 取り組みに至る背景 羊は用途が多様で欧米的な情緒をかもしだすことから、まちのシンボルとして位置づけ、市内のレス トランで羊肉料理の提供、世界の羊による観光牧場の開設や羊毛を活用した製品づくり・体験観光、さ らには全国ニット大賞などの数多くのイベントを実施し、羊によるまちづくりが道内外から一定の評価 を得ている。 近年、羊肉がヘルシーで高栄養価な食品として注目され、これを契機としてまちづくりと産業振興の 基礎となる羊の増頭と、羊肉の高品質化、さらには販路拡大など、再構築を進めてきた。 2 事業内容(目的・目標・方策) 【目的】 市民が一丸となって、まちの顔「サフォーク羊」を核 とした地域の元気再生への挑戦として各種取組を次のと おり展開した。 (1)地域全体で羊の飼養技術の確立 ( サフォーク羊肉 のブランド化と、第 4 の食肉産業としての自立 ) (2)肉質の改良と高位平準化、並びに複合化による農 業経営の安定化 (3)サフォーク関連製品の開発と関連産業の起業化 ( 地 場産業の発展 ) (4)農・商・工の連携による雇用の創出とともに、ブ ランド羊肉や関連製品を供給し、「サフォークランド士 別」の情報を全国へ発信、交流人口・移住人口の増加。 【主な取り組み】 「士別羊のブランド化への挑戦」に向け、8 項目にわた り実施。 (1)大都市圏での試食会の実施(新たな販路開拓と、 個別流通体制を確立) (2)急速冷凍実験実施 ( 羊肉を通年出荷するための最 新冷凍冷蔵技術の比較実験 ) (3)肉質評価委員会開催と評価方法の確立 ( 肉質の高 位平準化と維持・評価方法確立 ) 75 05農山漁村振興関連施策.indd 75 2009/09/11 17:29:14 施策事例5 農山漁村振興関連施策 (4)交雑試験の実施とその評価 ( 他の良質肉用種を 交配させ、品種改良体制 k の確立 ) (5)季節外繁殖技術の定着 ( 羊肉を生肉として長期 出荷するための、季節外繁殖技術を地域に定着させ る技術確立の基礎研究。) (6)農家での飼養実験の実施 ( 大規模経営 ( 放牧型 ) と小規模経営 ( 舎飼型 ) との肉質の比較検討と、肉 質を高位平準化するための技術の確立。) (7)新規生産農家へ指導体制の確立 ( 生産技術の普 及指導、新規生産者の参入を図る。) (8)観光プロモーションの実施 ( 用途の豊富なサ フォーク羊の活用を中心とした「観て ・ 食べて ・ 体 験」できる観光事業の構築と、それを資源としての プロモーションの実施、体験メニューを整備し PR 5 活動を行い、交流人口と定住人口の誘致を図る。) 3 施策の開始前に想定した事業効果 (1)ブランド「士別羊」を大都市圏に通年安定出荷、 農業経営の多様化と安定化 (2)羊肉加工品開発による雇用の拡大、観光客・移住・ロングステイ数の増 4 導入にあたり工夫・苦労した点、課題、対処法など (1)地方の元気再生事業については、短期間の事業取組(9 月~ 3 月)であったため、出荷時期 の後半にあたり肥育試験等を十分実施することができないものもあった。 5 現在の成果・実績、今後の展開など (1)未だに、安価なジンギスカンとして匂いなどへのイメージが強く、安全・安心な道産食材と してのイメージづくりによる、販路拡大活動を実施する。 (2)道北以北の観光情報が少ないという実態が、 首都圏観光プロモーションで把握でき、今後、 積極的に情報発信を展開していく。 予算関連データ 士別市 総 額 ①~⑤の計 24,706 千円 財源内訳(財源区分 : ①~⑤) ①国費 22,379 千円 ②県費 0 千円 ③起債 0 千円 ④その他 1,000 千円 ①~④の名称・所管等 名 称 地方の元気 再生事業 いきいきふるさと 推進事業助成金 所 管 内閣官房 地域活性化 統合事務局 (財)北海道市町村 振興協会 金 額 22,379 千円 1,000 千円 補助率 10/10 10/10 ⑤一般財源 1,327 千円 76 05農山漁村振興関連施策.indd 76 2009/09/11 17:29:15