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1175 横浜市荏田北保育園(詳細)

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1175 横浜市荏田北保育園(詳細)
横浜市福祉サービス第三者評価結果
横浜市青葉区荏田北保育園 様
評価年度
25年度
結果公表
2014年 2 月
評価機関
株式会社 R-CORPORATION
領域Ⅰ 利用者本人(子ども本人)の尊重
領域Ⅳ 開かれた運営
領域Ⅱ サービスの実施内容
領域Ⅴ 人材育成・援助技術の向上
領域Ⅲ 地域支援機能
領域Ⅵ 経営管理
評価領域 Ⅰ 利用者本人(子ども本人)の尊重
評価分類
Ⅰ-1
保育方針の共通理解と保育
計画等の作成
評価の理由(コメント)
●保育理念、保育基本方針、園目標、保育姿勢、保育方
針は各クラスに掲示し、保護者がいつも見られるように
しています。職員は常に園目標、保育姿勢、保育理念、
保育方針を常に携帯し、意識しながら保育にあたってい
ます。
●保育課程に基づいた、年間のねらい等を懇談会等で保
護者に説明しています。入園説明会においても、保育基
本方針を示して説明しています。保育課程は、各クラス
のマニュアルファイルに入れて、いつでも見られるよう
にし、年間カリキュラム作成の基盤としています。また、
保護者向けのマニュアルファイルも用意し、クラスに設
置しています。保育方針等について、子どもへの説明は、
言葉だけではなく、目で見てわかるように工夫して伝え
ています。
(生活のルールやマナーの都度や、歌詞に取り
いれて歌ったり、絵でのパネルシアター等を活用)
●日常の保育を通し、保育士は、子どもの性格や特徴を
把握し、様々な場面で表す行動や表情について観察し、
少しでも変化がある場合は職員間で共有を図っていま
す。会議等で、気になる事や子どもの様子について情報
の共有化を図り、指導計画の作成の際には、クラス担任、
の他、フリー保育士等の情報も取りいれ、また、異年齢
保育の中では、担任以外の保育士との関わりも深めなが
ら、一緒に子どもの様子を観察するよう努め、反映させ
ています。
1
Ⅰ-2
子どもの発達や状況に応じ
た適切な援助の実施
●入園説明会では個人面談を行い、保護者の意向と同時
に子どもの様子を知らせてもらい、入園式後には、新規
に決定した担当保育士と再度面談を行い、子どもの発達
や環境を把握するようにしています。また、児童票
以外の保育上必要な事項(成育歴、家庭での状況、アレ
ルギー対応、与薬等)については、別紙にて記入しても
らい、把握をしています。特に、離乳食等については、
詳しく写真や資料を等で説明しています。
●保護者の状況・子どもの状況に合わせて短縮保育(な
らし保育)を実施し、期間や時間を柔軟に対応していま
す。保護者には、子どもの日々の様子をクラスノートや
写真を掲示し、安心に繋がるよう工夫し、子どもの様子
を丁寧に伝え、保護者へ労いと共に信頼関係の構築に努
めています。初期には子どもの安定を図る為によりどこ
ろになっている物(おしゃぶり、タオル等)の持ち込み
を受け入れています。在園児への配慮としては、前年度
の担任ができるだけ一人は持ち上がるようにし、子ども
の心身の安定に配慮しています。担任の早番・遅番につ
いては、最低月2回づつは設定し、保護者が担任
と話が出来るよう配慮しています。
Ⅰ-3
快適な施設環境の確保
●施設は、常に清潔に努め、安全に保つために掃除チェ
ック表を用いて毎日掃除し、各保育室には空気清浄機が
設置され、快適な環境を確保しています。
●通風や温度の管理に配慮し、温湿度計を設置し、数値
を毎日日誌に記録しています。夏期はゴーヤ、ヘチマ等
でグリーンカーテンを作り、保育室やテラスに遮光ネッ
トを設置し、過ごしやすくしています。
●乳児トイレ、幼児トイレ、外水道に温水シャワーが設
置されており、沐浴設備は消毒をして清潔を保っていま
す。通常は沐浴槽の代わりにベビーバス、タライ等を使
って沐浴をしています。外水道に温水シャワーがあるの
で、プールの前後や外あそびの後は温水シャワーが使用
できるようになっています。また、園庭開放等、地域の
方もいつでも使用できるようになっています。
●遊びのコーナーでは、適切にスペースの工夫を行ない、
遊具などを用意し、子どもたちが自由に遊べるように
し、遊びの空間と食事の空間を分けています。絵本コー
ナーにはイス等を置き、子どもが過ごしやすく寛げる空
間を作っています。
2
●1,2歳児は月齢で3クラスに分け、小集団での丁寧
な保育を行っています。0歳児室では大きなダンボール
で家を作り、中で遊べるようにして子ども達は楽
しく遊んでいます。
●異年齢交流では、ホールでリズム遊びやおはなし会、
自由あそび等を行ない、互いの保育室を行き来して遊ん
だり、一緒に散歩に行く等、交流を深めています。
Ⅰー4
一人ひとりの子どもに個別
に対応する努力
●配慮が必要な子どもについては、保護者と連絡帳を
活用し、面談を設け、家庭からの要望に応えながら、保
護者との関係を密にし、保育課程に基づいたカリキュラ
ムに個別に記入しています。毎月のカリキュラム会議や
毎日のミーティングで職員に周知し、福祉員とは夕方に
ミーティングを行ない、前日分の周知を図って共有して
います。
●児童票、健康台帳、経過記録には個人に関する記録
が記載され、一人一人の子どもについて、その発達の
過程を担任が経過記録としてファイリングし、職員間
で情報を共有しています。クラスの引き継ぎノートを活
用し、保育状況やケガ、体調面などについて福祉員との
共有を図り、保護者への伝達に役立てています。
●児童票や健康台帳、保育記録等は事務室書庫にて鍵を
かけて保管し、職員の閲覧が可能となっていますが、事
務室外への持ち出しは禁止しています。
●毎月の身体測定の結果は「健康の記録」
(児童健康台帳、
歯科健康診査表)に記入しています。また、保護者へは
別紙「身長、体重の記録」に記入し、伝えています。
Ⅰー5
保育上、特に配慮を要する
子どもへの取り組み
●アレルギー疾患のある子どもへの対応は生命の危険を
伴う重要な事項であることを認識し、必ず医師の指示書
を前提に実施しています。毎月、対象児の保護者と献立
について検討を行い、記録し、アレルギーファイルに保
管して職員は確認しています。
●配慮が必要な子どもへの対応について、保育計画を立
てて保育にあたり、日常の保育の中で担任以外の職員も
声掛けや見守りを行ない、配慮点や関わり方を話し合っ
ています。
●障がい児保育では、個別の指導計画を立案し、毎日個
人日誌に記録しています。職員は、障がい児研修に参加
し、内容を報告し、職員間で情報の共有を図り、一貫し
た対応を心がけています。地域療育センターと連携し、
障がい児保育についてアドバイスをもらい、保育にあた
3
っています。職員は、障がい児の個々の特性に応じて、
絵カードや表を用いて意思の疎通を図り、障がい児と定
型発達児との関わりを丁寧に見守り、統合保育を援助し
ています。
●園内はバリアフリーのトイレを設備し、各保育室はバ
リアフリーとなっており、階段、廊下の壁に手すりが整
備されています。
●虐待についての定義、発見のポイントについて、全職
員に周知し、非常勤職員も含めて研修を実施しています。
保護者に園と共に子育てしていることを伝え、毎日の健
康観察、衣服の着脱時に観察を行い、予防に努めていま
す。不審な怪我は保護者へ確認すると共に、園長、主任
へ報告しています。虐待が疑わしい場合には、園長より
児童相談所、保健師、区役所等に迅速に通告、相談でき
る体制が整っています。DV やネグレクト等の情報はミー
ティング等で伝達し合い全職員で情報を共有していま
す。
●アレルギー対応食については、夕方のミーティングで
必ず確認し、毎朝その日のアレルギーチェックを担任と
調理で実施し、食事を受け取る際も声に出し、何重にも
確認する体制を整えています。アナフィラキシーの対応
として、普通食に触れる事のないように、個別のテーブ
ルで食事し、台拭きも分けて保育士間の連携により掃除
を徹底しています。アレルギー対応食は個別のトレー、
専用食器、名札を用意し、配膳も一番最初に配り、誤食
事故の防止に努めています。
●文化(言語・表現・食事)や生活習慣、考え方の違
いについて、子ども達に紹介する機会を設け、親しめる
ようにしています。長く外国生活してきた子どもから、
住んでいた国の言葉や歌等を紹介する機会を設け、園児
にフランスの歌を披露してもらい、共に楽しんだケース
もあります。
Ⅰー6
苦情解決体制
●職員玄関に意見箱を設置し、第三者委員の連絡先を掲
示しています。定期的に第三者委員と園長は懇談し情報
交換をしています。行事後には保護者にアンケートを行
い意見を抽出し、クラス懇談会、個人面談時にも要望や
意見を聞き、対応しています。集計結果や要望等につい
ては、園からの対応等を保護者に知らせています
●保護者からの要望や苦情は、迅速に園長に報告し、区
の職員に周知し、改善、対応策を協議しています。職員
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は、要望や苦情を伝える保護者の思いに寄り添い、誠意
を心がけ、不安を長引かせないように対応に努めていま
す。要望や苦情を受けて改善されたことは、園だよりや
懇談会などで保護者に伝えています。
評価領域 Ⅱ サービスの実施内容
評価分類
Ⅱー1
保育内容[遊び]
評価の理由(コメント)
●荏田北保育園は、園庭が 2 か所あるので、乳児と幼児
が分かれて安全に遊ぶことができ、戸外ではテーブルや
ゴザを置いて子ども達が寛いで遊べるように工夫してい
ます。また、室内では、子どもの発達や興味に合わせて、
玩具や絵本の入れ替えや、コーナーを設定して遊びこめ
る環境作りや、ホール等、広い場所を利用して遊びを楽
しめるようにしています。
●玩具は、子どもの背丈に合わせた高さの棚や箱に玩具
を入れ、子どもが自分で出し入れできるようにしていま
す。子どもがしたい遊びを選べるように、絵表示を貼り、
置き場所をわかりやすくしています。
●子ども達の興味、好きな絵本等から、
「ごっこ遊び」や
劇遊びに発展させて楽しめるようにしています。子ども
が個々に好きな遊びをする自由遊びの時間を大切にし、
クラスで集団遊びをしたり、一斉に活動する時間も作っ
ています。
(リズム遊び、ドッジボール、共同制作など)
子ども達の自由な発想を大いに取り入れ、自分達でルー
ル(バナナ鬼など)を作って遊べるようにし、保育方針、
園目標に沿った遊びの活動を行なっています。
●クラスで飼育した小動物(カブト虫など)を主人公に
したお話を作り、劇で発表をしました。また、昆虫等を
飼い、見たり触れたり、図鑑や絵本で調べたり豊かな創
造と意欲を導く取り組みをしています。
●地域との交流では、図書館を利用したり、地域の老人
会を招いたり、老人施設を訪問し歌や手遊びを通し交
流を深めています。また、近隣保育園とのドッチボール
大会やカルタ大会、近隣小学校との交流も深められてい
ます。お散歩マップを作成し、散歩を通して地域の色々
な公園へ出かけ、地域の人達との触れ合いを楽しんでい
ます。
●幼児クラスは、子どもが自発的に描画を楽しめるよう
に、色鉛筆やマーカー等を用意しています。遊びが中断
5
しても作品をそのままにしておけるようにコーナーを作
っています。また、年長児の子ども達の作品を展示する
際は、皆に、一人一人の作品を紹介し、本人が1番気持
ちを入れて描いたところを説明し、表現活動の楽しさを
味わえるようにしています。子どもが自分の発想で作り
上げる楽しさを味わえるように、空き箱やハサミやテー
プなどの工作具、紙やひもなどの素材を用意しています。
●0 歳児の保育室には斜面やトンネルを作り、ハイハイや
探索活動ができる様にしています。また、園庭の遊具で
は登り棒ややぐら等で高い所に登れる遊具があり、安全
面に配慮しています。
●保育室に歌の歌詞を貼り、子どもが歌いたい時にいつ
でも歌える環境を作っています。好きな歌を口ずさんだ
り音楽に合わせて自由に体を動かせる環境があります。
●異年齢保育では、異年齢のグループを「なかよしグル
ープ」と呼び、一緒に遊び、食事をして交流しています。
異年齢でリズム遊びや、ボランティア団体によるお話し
会、様々な年齢の組み合わせでの散歩等を行っています。
また、好きなクラスに行って自由に遊べる日を設けてい
ます。年長児が乳児クラスの手伝い(パジャマの着替え
等)に行く等、交流を行なっています。
●子ども同士のけんかについて職員は、双方の話をよく
聞き取り、言葉に上手くできない場合の感情を代弁した
り、必要に応じて仲立ちしたりしながら、言葉で伝える
ことの大切さや相手の友だちにも思いがあることを伝え
ています。子ども同士のトラブルで怪我があった場合の
対応は、職員間で話し合い、統一した対応が取れるよう
にしています。会議やミーティングで、子ども一人一人
の理解を深める話し合いをしています。
●園では、散歩、外遊びを積極的に行っています。年齢
に合った散歩の場所を選び、体調や気候、安全等を確保
しながら自然と楽しめるようにしています。紫外線対策
では、日除けのついた帽子や遮光ネットを使用し、対策
を行っています。また、虫刺されから「とびひ」になり
やすい子どもには、長袖、長ズボンでの対応も行ってい
ます。
6
Ⅱー1
保育内容[生活]
●食事の前に、横浜市の「パクパクだより」
(食べ物や食
文化等の食教育の情報紙)を読み、食への関心につなげ
ています。個々の体調や個々に応じた量を加減し、食べ
る量を知り、様子に合わせて介助を行ない、完食できた
時は喜びを知らせています。
●食育について、食の関心や興味が持てるように、食材
を見たり、えんどう豆のつるを取りや、そら豆をさやか
ら出したり、とうもろこしや玉ねぎの皮むきをする等、
給食の準備のお手伝いをする機会を設けています。年長
児は毎年秋にサンマを一尾食べる経験をしています。
●乳児は、保護者と、授乳の間隔を連絡ノートで把握し、
離乳食の段階に応じて授乳量の加減をしています。スプ
ーンを 2 本用意し、子ども用、介助用として使用し、自
分で食べたいという気持ちを大事にしています。
●天気の良い日はテラスでおやつを食べたり、ホールに
集まって異年齢での会食を楽しんでいます。会食(おた
のしみ会:唐揚げパーティ、カレーパーティ、お別れ会
など)の時はテーブルクロスやランチョンマットを使用
し、テーブルに花を飾り、雰囲気作りを大切にし、楽し
い食事を提供しています。
●皿、コップ、スプーン等は成長に合わせて大きさを変
え、食器は強化磁器を使用しています。彩や盛り付け方、
子どもが食べやすい切り方等について、ミーティングで
意見交換し、調理員が取り入れて工夫しています。
●栄養士が来園し、指導、助言を行う機会を設けていま
す。調理担当者は給食中に、子どもの食事の喫食状況を
見てまわり、保育士と情報交換を交え、次の献立(切り
方、刻み方)の参考にしています。また、年長児の当番
が、当日の給食について調理員に質問する等、食の興味
につなげています。
●保護者向けに、給食サンプルを毎日掲示し、当日の献
立を見られるようにし、人気のレシピは自由に持ち帰れ
るようにしています。保育参加の折に、昼食、おやつの
試食ができる機会を設けています。給食だよりは、幼児
用、乳児用、離乳食用(4期:前期、中期、後期、完了
期)を作成し、幼児クラスでは、ぱくぱく便りを掲示し
て食の興味につなげ、乳児クラスでは、家庭と園での食
事の様子を把握できるようにノートで情報を交換してい
ます。また、栄養士の育児講座や、子育て支援で 3 歳児
未満の無料体験給食も実施しています。
(子育て応援保育
7
園への平成 25 年度登録までの方)
●午睡では、子どもが落ち着いて眠ることができるよう
に、食事と午睡の場を分けて静かな環境を作っています。
す。安心して眠れるようトントンしたり、子守唄を歌う
等、個々の体調、生活リズムに合わせて対応し、眠れな
い時は一時保育の部屋を活用しています。寝ている時の
室内の明るさ、空気の通り、室内、湿度などに気を配り
調整しています。年長児は就学に向け、2~3 月頃に保護
者と相談し、様子を見ながら午睡のない日も作っていま
す。
●2 歳になるまでSIDSを防ぐため、SIDS のチェック
表に記入し、0 歳は 5 分おき、1 歳児は 10 分おきにブレ
スチェックを行なっています。
●排泄についてのマニュアルがあり、年齢に応じた対応
が記載されています。トイレトレーニングは、一人一人
の排泄のリズムを大切にしながら、生活の節目で声かけ
をしています。自分で尿意便意を伝えられる子どもは、
保育士に伝え、自分からトイレに行っています。トイレ
トレーニングは、家庭と連携をとり、発達の状況をみな
がら個別に対応しています。排泄の失敗があった場合に
は、速やかにシャワーに誘い、清潔を保つと共に失敗し
た事で子どもが傷つくことのないように配慮していま
す。
●幼児トイレにはシャワーカーテンを備え、プライバシ
ーが守るよう配慮しています。トイレに行くことが楽し
みになるよう、子どもが興味を持つような絵や写真を貼
り環境を工夫しています。トイレの足元マットや、冬場
には便座カバーを使用しています。乳児は使いやすいよ
うに 1 回分に切り分けたペーパーを用意して工夫してい
ます。
Ⅱー2
健康管理・衛生管理・安全管
理[健康管理]
●健康管理マニュアル及び、年間保健計画があり、マニ
ュアルプロジョクトを設け、年度毎に見直して再作成し
て取り組んでいます。
●健康管理マニュアルに基づいて、朝の健康観察や体調
が悪くなった子どもへの対応を行っています。年 2 回、
健康診断と年 1 回、歯科健診を嘱託医が行っています。
健診の結果を保護者に伝え、必要に応じ通院を勧めてい
ます。嘱託医からの情報を園だよりに掲載し、保護者に
伝えています。
8
●感染症にかかった記録や予防接種を受けた記録を健康
台帳に記入し、職員はいつでも閲覧できるようになって
います。決められた年齢で尿検査、視力聴力検査を実施
し、ギョウ虫検査は全園児対象に実施しています。熱性
けいれんとアレルギー児の情報は一覧にして出席簿等に
綴じています。引継ぎ時に、ノートと口頭で健康の伝達
を行っています。乳児クラスは個々に連絡帳で家庭と連
携し、健康状態を把握しています。
●感染症の予防では、手洗いの手順をイラストなどで子
どもにわかりやすく示し、正しい手洗いの仕方や、登園
時に親子で手洗いを励行することを知らせて予防に努め
ています。手洗いの仕方を洗面所の前に貼り啓蒙してい
ます。また、歯みがきが落ち着いて出来るよう、イスを
用意する等、クラスで工夫し、絵を貼ったりして歯の大
切さを伝えています。5 歳児は歯の赤染め指導を行ってい
ます。各自、室内用とトイレ用に分けて手拭きタオルを
用意し、健康管理に気を付けています。
Ⅱー2
健康管理・衛生管理・安全管
理[衛生管理]
●衛生管理に関するマニュアルがあり、各クラスにファ
イルしてあります。保育室、トイレ掃除ごとの清掃チェ
ック表があり、職員は手順に沿って清掃を行っています。
汚物処理は各保育室に汚物処理セットを用意し、感染防
止の為、使い捨て手袋を着用して行っています。毎月、
職員は検便を行い、害虫駆除も定期的に実施しています。
週1回トイレは板上げし、水洗いし、排水溝掃除を定期
的に行うよう計画・実行しています。
●調理室は年 1 回、青葉区の食品衛生課の立ち入り調査
を行い、毎月園長が衛生面のチェックをしています。
Ⅱー2
健康管理・衛生管理・安全管
理[安全管理]
●地震や火災を想定した避難訓練を行っています。減災
の視点から保育室のロッカー、タンス、遊具棚は転倒防
止策を講じています。区内の消防署と連携し、年に1回
防災訓練を実施しています。緊急事態が発生した時に慌
てず通報ができるように、事務室電話の側に通報文言を
掲示して備えています。職員は、救急救命法の研修を受
講し、保育園設置の AED の使い方も研修しています。
●緊急時に情報がすぐに伝わるように、必要に応じて園
からの一斉メールの配信をしています。
●事故防止、事故対応のマニュアルを常備し、事故発生
時、マニュアルに沿って対応出来るようにしています。
発生時に通院する医療機関は一覧にしてあり、活用して
います。ケガや事故が発生した時は、通院が必要な場合
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には、保護者に確認を得てから通院し、必要に応じ受診
もしています。保護者に対し、直接園長及び担当職員が
状況説明と対処法を伝えています。
●職員は、毎日のミーティングの中でヒヤリハットにつ
いて報告を行ない、改善点や確認事項を話し合っていま
す。
●不審者対応のマニュアルがあり、不審者侵入を想定し
た防犯訓練を年2回行っています。防犯のため午睡時等
は出入口、窓を施錠しています。指定時間以外は門を施
錠し、インターホン対応で開閉を行っています。神奈川
県くらし安全交通課のくらし安全指導員による防犯教室
を受ける機会も持っています。夜間、休日等の緊急時対
応は、民間警備会社と契約をしています。
Ⅱ-3
人権の尊重
●子どもの人権について、クラスファイルに児童憲章、
倫理綱領、区の運営方針、保育課程を綴じ込み、保育士
は常に意識を持って保育にあたっています。個々の子ど
もに応じ、わかるように話をすることを心がけています。
また、子どもの名前を呼び捨てにしない等、子どもの人
格を尊重した保育を全職員で確認しています。
●子どものプライバシ―等への配慮では、限られた保育
室の中に、子どもが一人でじっくり遊べるコーナーを用
意しています。予備室(一時保育室)やホールでは 1 対 1
でゆったり過ごせる場所の工夫をしています。プール遊
び後は園外から見られないための工夫をしたり、タオル
を巻くよう配慮しています。
●守秘義務の意義や遵守、目的を全職員(ボランティア・
実習生含む)に周知しています。個人情報漏洩防止マニ
ュアルがあり、クラスファイルに入れ、職員に周知して
います。個人情報が含まれている保護者へのお知らせは、
専用の袋(名前を書かず個人のマーク印)に入れて渡し
ています。個人情報に関する物は鍵のかかる書庫等、保
管場所を定め、保管しています。写真の取り扱いに関し
ては、園内でのみ掲示とする事を、あらかじめ保護者に
説明しています。
●当番活動等は、男女に関係なく行うようにし、色、ご
っこ遊びの中でも性差へのこだわりがないよう個人の意
思を尊重しています。男の子、女の子の性差で、順番、
グループ分け、整列等を行っていません。職員は毎年、
人権研修に参加して、意識を高めています。
10
Ⅱ-4
保護者との交流・連携
●各クラス・玄関・事務室等保護者の目に触れるところ
に、保育基本方針を掲示し、園だよりに園目標を掲載し
ています。入園のしおり、ホームページ、懇談会で保育
基本方針を伝え、具体的にわかりやすく情報提供してい
ます。行事後にはアンケートを実施し、保護者の意見や
感想を聞き、懇談会や個人面談で出された保護者の意向
や意見は、保育に反映させるよう努めています。また、
事務室前に意見箱を設置しています。
●年間予定表は年度始めに配布するようにしています。
懇談会の日程を予定表に組み込み、保育参加、個人面談
はいつでもできることを伝えていますが、保育参加日が
決められていると参加しやすいことも考慮し、保育参加
週間をクラスごとに設けています。プロジェクトを設け、
各クラスの個人面談、懇談会、保育参加の内容や日程の
見直し等を年度末にプロジェクトを設けて行っていま
す。兄弟がいる場合は、日程を調整し、参加しやすいよ
うに配慮しています。
●園だより(毎月発行)、クラスだよりで日々の保育活動
を伝えるようにしています。又、乳児は連絡帳でその日
の様子や保育士の対応を伝え、幼児はクラスノートでそ
の日の活動と、子どもの様子、保育士の関わりを伝えて
います。園入口の掲示板に、月の予定を掲示しています。
●保護者会とは、年長児卒園アルバム委員会等への保育
室を提供しています。保護者会主催の行事については、
依頼を受け意向を聞いた後、園でも企画を立てて実行に
協力しています。芋掘り、和太鼓、ピエロのマジックシ
ョー、獅子舞、綱引き、ピアノ、歌のおねえさんなど保
護者会で行っています。
●保護者からの相談は、事務室や人に聞かれない場所(ホ
ール等)で行う等、プライバシーに配慮しています。個
人面談の際は、
「面談中」のプレートをかけています。面
談後は記録簿に記載し、継続的にフォローするようにし
ています。
11
評価領域 Ⅲ 地域支援機能評価領域
評価分類
Ⅲ-1
地域のニーズに応じた子育て
支援サービスの提供
評価の理由(コメント)
●地域の育児支援は年間計画を立てて、園庭開放、プール
開放、絵本の貸し出し、育児講座、交流保育、一時保育、
体験給食、ひだまり広場(月1回園独自)を実施していま
す。子育て応援保育園として身近な育児相談等ができる場
を提供し、地域の親子との交流を図っています。育児支援
の情報は広報や園のチラシで知らせています
●子育て支援ニーズは、育児相談(週 1 回)や園見学者が
来園した際や交流保育等の参加者にアンケートを実施し
ニーズを把握しています。また、保育園の第三者委員と地
域での状況に関して意見交換や、地域ケアプラザ、近隣の
小学校、保育園、老人施設等と交流の中で把握しています。
幼保小の連携会議や分科会、研究会に参加しています。
Ⅲー2
保育園の専門性を活かした
相談機能
●園で行う育児相談事業は、区の広報紙やホームページで
広くお知らせしています。地域の子育ての方向けの事業を
「園庭開放ニュース」として掲示したり、誰でも自由に持
ち帰るよう、育児支援関係のパンフレットを園の玄関口に
設置しています。近隣の小学校にも園だよりを届け、活動
をお知らせしています。
●保健センター、地域療育センター等、関係諸機関と連携
し、園長が担当者としてケース対応をしています。地域療
育センターから巡回相談が定期的に(年2回)来ており、
必要な助言や指導を受けています。関係機関や団体をリス
トアップし、事務室に常備し、必要な時に見られるように
なっています。
評価領域 Ⅳ 開かれた運営
評価分類
Ⅳ-1
保育園の地域開放・地域コミ
ュニティへの働きかけ
評価の理由(コメント)
●おはなし会ではボランティアの方に毎月来てもらい交
流の場を設けています。七夕、節分、ひなまつり等の伝統
行事には地域住民の方を招待しています。
●幼保小連携推進事業に参加し、年間計画を作成して、
様々な交流を図る中、年長児と 1 年生が学校案内等で交流
を深める機会や、地域の保育園と散歩やドッチボール大会
等で交流を図っています。
12
●園庭開放の際、絵本の貸し出しやプール開放を行ってい
ます。園庭開放は土曜日にも行っており、地域の親子に遊
びの場を提供しています。職員は、保育園の外回りの掃除
を毎日行い、草刈も行っています。園行事での騒音では、
近隣へ挨拶に行っています。
●老人施設等に行き、歌やゲーム等で交流を行なっていま
す。地域の団体の方々が行う獅子舞や合唱等を見る機会も
あります。
Ⅳ-2
サービス内容等に関する情報
提供
●園見学の方に保育園のパンフレットを配布し、利用者が
知りたいと思える情報を提供しています。区のホームペー
ジに保育園の情報が掲載されています。交流保育等の子育
て情報を地域に配布し、情報提供しています。
●入所の問い合わせや見学希望等には、担当の職員が丁寧
に対応しています。見学希望者には園独自のミニパンフレ
ットに沿って説明して園舎を案内しています。見学時には
園庭等で園児と一緒に遊んだり、園の雰囲気がわかるよう
にしてもらっています。その際に質問等も受けています。
Ⅳー3
ボランティア・実習の受け入れ
●園では、中高生の福祉体験や職業体験、夏休みのボラン
ティア等も積極的に受け入れています。ボランティア、体
験学習受け入れのマニュアルがあり、説明しています。実
習には、職員(主任)が感想や意見を聞く機会を設けて園
の改善やその後のボランティアの受け入れに役立ててい
ます。
●実習生受け入れの際は、事前に担当職員(主任)がオリ
エンテーションを行ない、園のマニュアルを基に、必要な
事を伝えて理解を促しています。学生の実習に向け意向や
実習段階により、部分実習や責任実習等の体験が活かせる
クラスへ配属等、実習期間の中で有益な実習プログラムを
計画しています。実習終了前には配属のクラス担任やフリ
ー保育士、園長と反省会を設け、今後の改善と次回受け入
れの参考にしています。
13
評価領域 Ⅴ 人材育成・援助技術の向上
評価分類
Ⅴ-1
職員の人材育成
評価の理由(コメント)
●市及び区は定期的人事異動により、バランスのとれた年
齢や経験年数の人材が確保されるようにし人事配置を実
施しています。研修は人材育成の観点から主任と園長で計
画作成し、職員に受講を促しています。
●職員は人事考課制度によりその年の目標を掲げ達成す
るように努力しています。また、年度末に目標達成状況を
振り返り次年度につなげています。
●年度ごとに職員の現状に合った園内研修を企画し、全職
員が参加できるように調整しています。外部での研修は、
非常勤職員も研修を受けられる体制にしています。参加後
は報告書を作成し、会議やミーティングで報告し、全職員
で共有しています。保育士は、研修手帳があり、計画的に
受講を推進しています。
●保育に必要なマニュアルが各クラスにあり、アルバイト
職員始め、全職員が閲覧することが出来、非常勤職員にも
業務マニュアルが配布されています。
●フリー保育士が中心となり、正規職員と非常勤職員の指
導計画の共通理解やコミュニケーションを大切にし、円滑
に保育が行われるように推進しています。
Ⅴ-2
職員の技術の向上
●年間の目標を計画し、年度末に振り返りや自己評価を行
っています。経験年数の多い職員が中心になって園内研修
を行い職員の技術向上を図っています。体育指導(体育協
会から派遣)、和太鼓、公開保育での音楽遊び、なりきり
遊び等、専門家からの指導を受け、保育のスキルアップに
努めています。
●目標共有シートを通し、目標、行動計画、振り返り及
び課題の設定をしています。
●行事の後等に保護者から集計したアンケート結果を分
析し、次回に活かせるようにしています。年度末に一年を
振り返る機会を会議などで設けて研鑚しています。今年度
は福祉サービス第三者評価を受審しています。
Ⅴ-3
職員のモチベーション維持
●横浜市人材育成ビジョン(経験・能力や習熟度に応じ
た役割が期待水準として明文化されています)を目安に
職員一人一人が目標を設定しています。
●年度当初園長と面談を行い、年間目標や、目標達成に
向けてするべきことを話合い、年度末に達成状況を確認
して次の目標へとつなげいいます。
14
●園長は、職員と面談して、行動計画の進行状況を把握
する他、職員の提案や要望を受け、やりがいのある仕事
につなげています。職員による得意分野を活かした研修
等の企画を行い、保育をすすめています。
評価領域 Ⅵ 経営管理
評価分類
Ⅵ-1
経営における社会的責任
評価の理由(コメント)
●関係法令ファイルを作成し、保育園が成り立つ根拠の周
知を図っています。横浜市職員行動基準を職員が遵守し、
職務が遂行できるように周知徹底を図っています。信頼さ
れる横浜市職員として自覚を促すために、ミィーテイング
や会議等で他職場のコンプライアンス情報を提供し話し
合っています。
●ヨコハマ3R夢プランを受けて、保育計画の中でエコへ
の取り組みを計画し、クラス毎にその年齢で取り組める活
動を年間指導計画に取り入れています。節電、節水、エア
コンの使用についても外気温、室温、湿度を見ながら適宜
温度設定等を行っています。毎年、幼児クラスでの緑のカ
ーテンの取り組みを行っています。資源循環局の協力の基
リサイクル、エコについての子ども向けイベントを開催
(ミーオちゃん、イーオちゃんに来てもらい)お話しして
もらいました。保育課程の中にも「エコ」の項目を設定し
計画を立てました。
●保育の場で子ども達に、プラスチック、ミックスペーパ
ー等、資源化できるもがあることを知らせ、日常的に子ど
もが意識して分別してゴミを捨てることができるように
しています。エコキャップ運動収集を保護者にも呼びか
け、職場全体で取り組み、発展途上国への予防接種支援活
動に参加しています。
Ⅵ-2
施設長のリーダーシップ・主
任の役割等
●保育理念等について、職員一人一人が考えを文章化し、
会議で話し合う機会を持ち、共通理解ができるようにして
います。
●園長または主任は懇談会、保護者会に出席し、保護者の
意見を聞き、コミュニケーションを図り、重要な意思決定
では、園長は懇談会等で保護者に説明をし、意見交換をし
ています。ネットワーク事業の取り組みである、子育て支
援事業を強化する仕組みに率先して取り組んでいます。
●主任は職員が心身共に健康な状態で、喜びと自信を持っ
て業務に当たる為に良い点を認めると共に、職員が抱えて
15
いる不安を受け止め、課題について共通理解し、解決に向
けて取り組むべき方向性を共に考えています。主任クラス
の研修会があり、スーパーバイザーとしての力量を高める
取り組みを進めています。職員の仕事分担表を作り、効率
的な仕事をするよう配慮し、個々の職員に合わせて、クラ
ス運営がスムーズに行えるように助言や指導をしていま
す。
Ⅵ-3
効率的な運営
●マニュアルや計画を見直すためのプロジェクトチーム
を作り、外部環境の変化等も踏まえ、次年度の計画の立案
に取り組んでいます。
●公立保育園としての役割や立場を意識し、職員は業務に
あたり、社会の変化、求められるニーズの変化等を汲み取
りながら保育を見直し、会議等で話す機会を持ち、全職員
で共通認識しています。
●中期的な事業の方向性は、横浜市の保育所における質の
向上のアクションプログラムを基にしています。
●後継人人事は横浜市の所管で行っています。
※Ⅵ-3-2
16
は非該当
基本情報
施設名
荏田北保育園
所在地
横浜市青葉区荏田北3丁目6番14号
電話番号
045-912-4828
評価年度
平成 25 年度
評価機関
株式会社 R-CORPORATION
結果公表
2014 年 3 月 27 日
結果に要した期間
1 ヶ月 14 日
評価方法
自己評価
(実施期間)
全職員で読み合わせ園内研修を行う。各項目について工夫事例を検
2013 年 5 月 9 日~
討。主任、フリー職員で再度検討。職員会議での自己評価まとめ。
2013 年 11 月 28 日
評価調査員による評価
(実施期間)
評価調査者 3 名が、2 日間を通し、保育園内の視察、保育内容、園児
2014 年 1 月 14 日
の観察、書類確認及び園長、職員との面接、ヒアリングにより評価を行な
2014 年 1 月 16 日
った。1 日目に散歩に同行し、幼児と共に食事を一緒に行い、延長保育
の観察を実施した。2 日目は本人調査を行なった。
利用者家族アンケート
(実施期間)
アンケート用紙を園から個別に手渡し。業者へ郵送してもらう。
2013 年 11 月 5 日~
2013 年 11 月 22 日
利用者本人調査
(実施期間)
4 歳児、5 歳児対象に園から選ばれた 10 名を各年齢5名ずつ、2 回に
2014 年 1 月 14 日
わけて各 30 分、質問 6 項目のインタビューを個々に行い、集計・分析
し、考察をまとめた。
株式会社R-CORPORATION
17
25 年度福祉サービス第三者評価利用者(園児)本人調査結果報告書
横浜市青葉区荏田北保育園
*調査日程
観察調
2014 年 1 月 14 日・1 月 16 日
査
本人調
2014 年 1 月 16 日
査
*保育観察
調査員 3 名で全クラスの視察、観察を行ないました。生活の保育観察を行ない、午睡
の様子と保育観察を継続する中、食事(1 日目)を園児と一緒に行い、保育士、園児
の様子観察を行ないました。
* 利用者 本
4 歳児、5 歳児対象に園から選ばれた 10 名から5歳児 6 名、4 歳児 4 名の 2 回に
人調査
分けて各 30 分、質問6項目のインタビューを実施し、一人一人の意見を聞き、集計・
の方法
分析し、子どもの姿を通し園生活、保育士との関わり等を確認しました。また、大きく項
目を分け、遊び中心とした保育園での生活、食育を通した子どもの成長と家庭との連
携、そして保育士を中心とした社会生活の面について考察しました。
*属性
4 歳児:男児 2 名・女児 2 名 / 5 歳児:男児 2 名・女児 4 名
利用者(園児)本人調査結果
1.【保育園での生活】
遊び中心とした園生活を子どもたちは満喫しているようです。園生活を通じて、園目標である「たのしくあ
そぶ子:“思いやる心”、“あふれる意欲”、“ゆたかな創造”」を実践し、子どもたちは健やかに成長してい
ます。外遊びでは、園庭で滑り台、かくれんぼ、サッカー、野球、プールなどに大きな興味を示していまし
た。鬼ごっこも工夫をして、自分たちでバナナ鬼のルールを作って遊んでいます。室内遊びでは、人気のテ
レビ番組を真似てプリキュアごっこ、リカちゃん遊び、レゴブロック等に加えて、トランプ、折り紙などを好んで
遊んでいます。公園での遊びは社会勉強も併せて実施していました。公園を含めたお散歩マップが作られ
ていて、各クラスに張り出してあります。近隣 6 園との交流があり、一緒にお散歩をしたり、ドッジボール大
会を行ない、交流を深めています。4,5 歳児は、小さな子のお世話をする気持ちも芽生え、一緒に散
歩、パジャマの着替えの手伝い、おやつの手伝いなどで、下の子どもを気遣う姿も観察で確認できました。
2.【食育に関する保育】
食育計画を基に、野菜の栽培については、クラス毎、季節毎に野菜を栽培・収穫を行なっています。年
長が歩いて 20 分くらいのところに畑があり、いろいろな野菜・食物を栽培しています。出来たものを食べる
ことで、苦手だった野菜が食べられるようになった事例は非常に多く、食育の大切さを感じます。収穫した
作物は食べる他にも、芋を使った芋判や、芋の蔓を使ったリースの製作など自然の材料を活かした学びと
遊びを行っています。インタビューでも食への関心の高まりがみられました。4、5 歳児とも、給食で好きな
食事は?の質問に、「カレー」との答えが返ってきます。敢えてカレー以外を聞いてみると苺などの果物、ケ
ーキ・菓子類の他、意外にも寿司ネタで刺身(イカ、鯛)、サーモン、いくらなどの名前が挙がってきまし
た。家庭では、お寿司の外食など和食も好んでいるようです。給食についての質問では、全員が『おいし
い』と云い、残さず食べる、食べられないと思ったら最初から減らす、減らすのは自分でやる、お代わりをす
る等、食事のとり方も定着しているようでした。保育園のレシピは家庭に提供しているので、子どもと一緒
に食事を作ってみて、食べる等、家庭の指導も重要だと思いました。
18
3.【先生を中心とした社会生活】
社会生活の第 1 歩に、トイレ、ケガ、そして子ども同士の関わり合いが挙げられます。トイレについては、
「行きたい時には先生に云ってから行く、お散歩に行く前、寝る前などにトイレに行っておく」などの習慣は
定着していました。公園のトイレは汚いなど、状況も把握していました。5 歳児はこれらをきちんと守る習慣
が身についていましたが、4 歳児では、「たまに云わないで行くことがある、怖いから先生に傍に居てほしい」
など可愛い意見もあり、微笑ましく思えました。ケガについては、ケガした時は先生に言うことは定着してい
るようで、公園、お祭り、園庭などで転ぶことが多いようです。ただ、転ぶとき手を着くなど、上手な転び方も
学んでいるので、危険に対応する能力も着実についていることも確認できました。ケンカについては、お互
いの言い分を聞いて相手の気持ちを理解し、両方で「ごめんなさい」をする等、ルールをしっかり守り、場面
での対応等について、インタビューを通して園の教育が行き届いていることがわかりました。荏田北保育園
の子どもたちは、先生という大人を通じて社会の大人、他人に対するルール、人・ものに対する「思い遣
り」を学び、先生も子どもたちを受け止め、保育にあたっていることが確認できました。
19
*荏田北保育園 利用者アンケート集計結果*
実施期間
2014 年 1 月 14 日・1 月 16 日
調査対象
荏田北保育園
有効回答数
74 世帯
世帯総数に対する回答者割合(%)
79%
(世帯数 94)
0 歳児
1 歳児
1.5 歳児
2 歳児
3 歳児
4 歳児
5 歳児
10 世帯
7 世帯
9 世帯
12 世帯
15 世帯
12 世帯
9 世帯
*回答があった利用者満足度の内訳(%)
●利用者アンケート全体の特徴
・アンケートの項目別で、満足度の高い項目は、「あなたのお子さんが大切にされているかについて」が、無
回答者が 1%ありますが、満足の回答が 70%あり、どちらかと言えば満足が 29%で、合わせて 99%の
満足度を得ています。自由記述欄でも、「非常に良くして頂き、先生方の愛情に満ちた園です」や「正規、
時間外の先生共に子ども達の為に一生懸命やってくださっています」との声を頂いています。また、「子ども
が戸外遊びを十分しているかについて」、「園の玩具や教材について」は、満足の回答が 77%、どちらかと
言えば満足が 19%あり、どちらかと言えば不満が 1%、無回答者が 1%ありますが、合わせて 95%の満
足度の回答数となっています。園周辺の環境を十分に活かした活動の取組みが保護者にも評価されて
います。全体的に、『見える保育』であることが保護者の自由記述から伺え、また、保育者と保護者とのコ
ミュニケーションも良好であり、生活の質の満足と安心感を得られていることが伺えます。
・反面、「園の保育目標・保育方針をご存知ですか」については、良く知っているが、15%、まぁ知っている
が 59%であり、合わせてほぼ 74%が知っているといえますが、他、どちらともいえない 15%、あまり知らな
いは 7%、まったく知らないでは7%、無回答者1%となっています。しかしながら、「保育目標や保育方
針は賛同できるものだと思いますか」では、共感できるが 53%、まぁ共感できる 22%で、合わせて 85%
がほぼ共感し、どちらともいえない1%、無回答者は 24%の回答となっています。子どもが楽しく園に通い、
安心して預けられているとの声が、園の方針として捉えている理解につながっているとも思われますが、園と
して機会を得て都度、周知していますが、掲げる保育目標、保育方針をより具体的にわかりやすい伝え
方、工夫が必要と思われます。
また、自由記述でも意見が多かったのが、「外部からの不審者侵入に対する備えについて」であり、アンケ
20
ート数では、満足が 34%、どちらかといえば満足が 38%、どちらかと言えば不満は18%であり、不満は
4%、その他 5%、無回答 1%でした。園の備えとしてのマニュアルや研修・訓練等を実施する中、日々の
実際の取組みとした強化を周知する工夫を期待いたします。
・保育園の総合的評価として、『満足』は 58%の支持を頂き、『どちらかと言えば満足』は 34%で、園の
サービスの内容について、92%ほぼ『満足』していると、捉えることが出来ます。
21
*利用者アンケート集計結果
荏田北保育園
■保育園の基本理念や基本方針について
あなたは、この園の保育目標・
よく知って
まぁ知って
どちらとも
あまり知ら まったく
保育方針をご存知ですか
いる
いる
いえない
ない
知らない
(人)
11
44
11
5
2
1
(%)
15%
59%
15%
7%
3%
1%
あなたは、その保育目標や保育
共感できる まぁ共感
方針は賛同できるものだと思い
ますか
無回答
できる
どちらとも
あまり共感 共感でき
いえない
できない
無回答
ない
(人)
39
16
1
0
0
18
(%)
53%
22%
1%
0%
0%
24%
■保育園のサービス内容について
問2 入園する時の状況について
満足
どちらかと
どちらかと
不満
その他
無回答
いえば満足 いえば不満
49
19
1
0
5
0
66%
26%
1%
0%
7%
0%
44
25
2
1
2
0
59%
34%
3%
1%
3%
0%
見学の受け入れについては
入園前の見学や説明など、園
からの情報提供については
・見学者が多く個別での質問等はしにくい感じがしました。何回か(園庭
解放等)
別個に通う必要があると思う。(情報得るのに)
33
36
2
0
2
1
44%
49%
3%
0%
3%
1%
園の目標や方針についての説明
には
・印象に残っていない。
22
39
28
2
1
4
0
53%
38%
3%
1%
5%
0%
入園時の面接で、お子さんの
様子や生育歴などを聞く
・特に聞かれた記憶がない。
対応については
39
33
1
0
1
0
53%
45%
1%
0%
1%
0%
保育園での1日の過ごし方に
ついての説明には
・先生によって違う。
・今年は満足。前年はどちらかというと不満。
43
27
3
0
1
0
58%
37%
4%
0%
1%
0%
費用やきまりに関する
説明については
・基本的な費用については園以外からの情報で得た。
問3 保育園に関する年間の計画について
満足
どちらかと
どちらかと
不満
その他
無回答
いえば満足 いえば不満
34
34
4
0
0
2
46%
46%
5%
0%
0%
3%
年間の保育や行事についての
説明は
・あまり説明はなかった。
22
37
5
1
7
2
30%
50%
7%
1%
9%
3%
年間の保育や行事に、保護者
・アンケートが余り反映されていない。
の要望が活かされているかに
・気にしたことがない。
ついては
・要望聞かれないものもある。
・習い事があるので土日交互にして欲しい。
・そもそも保護者の意見、要望等は改めて聞かれたりする概念がない。
公立なので中々親の意見を園側の判断でどうすることもできない。市の
見解を伺ってということになり中々反映されない。
23
問4 日常の保育内容について
「遊び」について
満足
どちらかと
どちらかと
不満
その他
無回答
いえば満足 いえば不満
44
27
1
0
0
2
59%
37%
1%
0%
0%
3%
57
14
1
0
0
2
77%
19%
1%
0%
0%
3%
57
14
1
0
0
2
77%
19%
1%
0%
0%
3%
46
22
2
0
2
2
62%
30%
2%
0%
3%
3%
クラスの活動や遊びについては
(お子さんが満足しているかなど)
子どもが戸外遊びを十分
しているかについては
園のおもちゃや教材については
(お子さんが自由に使えるように
置いてある、年齢に相応しいか等)
自然に触れたり地域に係わる
などの、園外活動については
・もう少し公園へ遊びに行けたら良い。
・もっと園外に散歩に連れていって欲しい。
・地域に関わる園外活動はしている?
46
26
0
0
0
2
62%
35%
0%
0%
0%
3%
43
26
2
0
1
2
58%
35%
3%
0%
1%
3%
遊びを通じた友だちとの関わり
や、保育士との関係については
遊びを通じたお子さんの健康
づくりへの取り組みについては
・まだ小さいので取組までは出来ていないのでは。
24
「生活」について
満足
どちらかと
どちらかと
不満
その他
無回答
いえば満足 いえば不満
48
24
1
0
0
1
65%
33%
1%
0%
0%
1%
給食の献立内容については
・アレルギ―体質ですが給食では細やかに対応して下さっています。
50
21
1
0
1
1
68%
29%
1%
0%
1%
1%
お子さんが給食を楽しんでいる
かについては
・好き嫌いが激しいので頑張っているようです。
52
19
1
0
1
1
70%
26%
2%
0%
1%
1%
基本的生活習慣(衣服の着脱、
手洗いなど)の自立に向けての取組 ・説明がないのでわからない。
みについては
46
23
2
2
0
1
62%
31%
3%
3%
0%
1%
昼寝や休憩がお子さんの状況
に応じて対応されているか
・年長児のお昼寝が長い。
などについては
50
17
0
1
5
1
68%
23%
0%
1%
7%
1%
おむつはずしは、家庭と協力し
お子さんの成長に合わせて
・上の子もスムーズにはずれた。
柔軟に進めているかについては
48
23
2
0
0
1
65%
31%
3%
0%
0%
1%
45
23
3
0
2
1
61%
31%
4%
0%
3%
1%
お子さんの体調への気配り
については
保育中にあったケガに関する
保護者への説明やその後の
・いつも細やかに連絡下さいます。
対応には
・相手に説明があるのか不明。
25
問5 保育園の快適さや安全対策などについて
満足
どちらかと
どちらかと
不満
その他
無回答
いえば満足 いえば不満
41
28
2
1
1
1
56%
38%
3%
1%
1%
1%
施設設備については
・ベビーカー置き場を屋根のある場所に設置して欲しい。
49
23
0
1
0
1
66%
31%
0%
1%
0%
1%
25
28
13
3
4
1
34%
38%
18%
4%
5%
1%
お子さんが落ちついて過ごせる
雰囲気については
外部からの不審者侵入に対
する備えについては
・登園、降園時に特に甘くなっているように感じる。門の鍵が開いているの
で。
・送迎時間帯以外の時間も鍵が開いている。
・対策としてどんな工夫があるのか説明されていない。
・ドアはロックあるが誰でも開けられるようになっているので入って来れる。
39
29
2
2
1
1
53%
39%
3%
3%
1%
1%
感染症の発生状況や注意事項
などの情報提供については
・お便りは月初めにありますが、都度提供があるかは分からない。
問6 園と保護者との連携・交流について
満足
どちらかと
どちらかと
不満
その他
無回答
いえば満足 いえば不満
33
31
5
3
1
1
45%
42%
7%
4%
1%
1%
保護者懇談会や個別面談など
による話し合いの機会に
・個別面談の時間が短い。
ついては
・個人面談が15分は短い。
26
42
26
3
2
0
1
57%
35%
4%
3%
0%
1%
35
27
7
2
2
1
47%
37%
9%
3%
3%
1%
園だよりや掲示などによる、園
の様子や行事に関する情報
提供については
園の行事の開催日や時間帯
への配慮については
・懇談会は13時からで、仕事を休まなくてはならない。
・平日だと会社を1日休まなければいけない。
・平日に親も参加できるものをやらないで欲しい。
・平日の懇談会は困ります。
26
37
8
0
2
1
35%
50%
11%
0%
3%
1%
送り迎えの際のお子さんの
様子に関する説明については
・時間外の先生方の人によって差がある。概ね満足です。
・時間外託児内の際はどちらかといえば不満。
30
38
3
0
2
1
41%
51%
4%
0%
3%
1%
お子さんに関する重要な情報
の連絡体制については
・周知されています。時間外の先生との連携も素晴らしい。
・緊急の時にどのように連絡が来るのか分からない。
42
29
2
0
0
1
57%
39%
3%
0%
0%
1%
38
27
3
1
3
2
51%
37%
4%
1%
4%
3%
保護者からの相談事への対応
には
開所時間内であれば柔軟に
対応してくれるなど、残業などで
迎えが遅くなる場合の対応には
27
問7 職員の対応について
満足
どちらかと
どちらかと
不満
その他
無回答
いえば満足 いえば不満
52
21
0
0
0
1
70%
29%
0%
0%
0%
1%
あなたのお子さんが大切に
されているかについては
・名前を直ぐに覚えて大切に向き合って下さっているのを感じる。
51
21
0
1
0
1
69%
29%
0%
1%
0%
1%
41
25
0
0
6
2
55%
34%
0%
0%
8%
3%
あなたのお子さんが保育園生活
を楽しんでいるかについては
アレルギーのあるお子さんや
障害のあるお子さんへの配慮
・自分の子どもがそうでないので正しい評価ができませんが、他の子と同じ
については
ように(特別扱いを感じさせず)生活できるのはその子にとっても周りの
子にとっても良い事だと思います。
48
24
1
0
0
1
65%
33%
1%
0%
0%
1%
35
34
3
0
1
1
47%
46%
4%
0%
2%
1%
話しやすい雰囲気、態度で
あるかどうかについては
・人による。
意見や要望への対応
については
問8 保育園の総合的評価
満足
どちらかと
どちらかと
不満
無回答
いえば満足 いえば不満
47
20
0
0
0
70%
30%
0%
0%
0%
総合満足度は
28
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