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人権を考える ∼安全保障と犯罪前歴者の人権∼ 谷 史樹 メーガン法 z アメリカ合衆国 1996年成立 z 1994年7月29日 アメリカ・ニュージャージー州での女 児強姦殺害事件。被害者の女児の名前に由来。犯人は 性犯罪前歴者。母親が性犯罪暦者の情報公開を求めて 運動。 z 1996年 ワシントン州でメーガン法成立。その後連邦法 に。凶悪な性犯罪前歴者が引越ししてきた場合、州政府 は近隣の住民にその旨を警告するよう義務付ける。32 州と数十の地方自治体が性犯罪前歴者たちの個人情報 を公開。インターネット上で市民がコミュニティーの中にい る性犯罪前歴者について検索できるようになっている。 性犯罪前歴者の情報 z 顔写真 氏名 生年月日 住所 人種 身長 体重 目の色 髪の色 犯した罪の種類 再犯の可能性(高・中・低) z GPS(全地球測位システム)の導入 イギリスでは体内にGPS機能をつけた チップを埋め込むことを検討。 メーガン法の目的と有効性 z メーガン法の目的 子どもを守る。性犯罪前歴者の再犯に対する抑 止力としての役割。 z メーガン法の有効性 メーガン法成立から満8年経過、登録者数は数万 人から53万人超。 運営方法は州により異なる。 積極的通知→「近隣通告」 消極的通知→「一般がアクセス可能な公開」 メーガン法成立後の悲劇 事件簿① 1998年10月、ジェイコブ・ウェタリン グ君(11歳)誘拐。現在も行方不明。犯人も未だ 逮捕されず。近隣には数人の性犯罪前歴者が住 んでいた。 z 事件簿② ポーリー・クラ−スちゃん誘拐殺害。 パジャマパーティーのさなかにナイフを持った犯 罪前歴者に誘拐され殺害された。 z メーガン法のデメリット∼魔女狩り∼ z 地域住民による迫害によって前科者の社 会適応が阻害→別の犯罪を誘発?? ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 職場・地域から迫害・追放。最悪のケース として放火・発砲 z 犯罪の根本的解決にはならない。 z プライバシーの権利・刑に服した後は過去 の過ちをとがめられない権利を侵害。 日本の現状 z 奈良市小1女児誘拐殺害事件 犯人は過去2度の幼女相手の性犯罪歴。 警察 → 再犯防止のため警察が前科者の情 報管理。 公安 → 警察だけでなく、地域にも情報提供。 法務省→ 情報公開はプライバシーや人権、円滑 な社会復帰に支障がある。保護観察 の強化が方針。 まとめ z メーガン法→有効性に疑問。 ● ● 前科者の人権と対立。 情報公開・管理 →監視社会・正常な人間関係 に影響?? 問題の解決 →性犯罪の根本原因は社会的 影響にあるのではないか??