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付属 - 経済産業省

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付属 - 経済産業省
付属資料
(1)自主回収に係るアンケート調査
①調査の概況
実数
発送
回収
3,000
625
608
15
2
総数
有効回答
無回答
所在地不明
回収率
通
通
通
通
通
20.8
20.3
%
%
②集計結果
【設問1】貴社では上記のような「自主回収システム」を構築していますか。
自社で構築・運用
している。, 113
自社で構築しては
いないが、他社に
協力している。, 93
自社で構築してお
らず、他社にも協
力していない。,
402
-85-
【設問2】自主回収システムを構築している貴社の最も代表的な製品を例として、自主回
収システムの現状について、以下の問いにお答え下さい。
(問2-1)貴社が自主回収システムの運用を開始した時期をご記入下さい。
22
~1989年
1991年
2
0
4
1993年
1
1995年
1
3
2
6
1997年
5
2
1999年
10
10
2001年
8
8
8
8
2003年
2005年
2
3
2007年
2
0
5
10
15
20
25
(問2-2)記入例を参考にして、自主回収システムの大まかな流れ(回収、輸送、処理・
処分、再利用等)の各部分について、関係者や実施内容 など をご 記 入下さ い。
(省略)
(問2-3)記入例を参考にして、製品名称と自主回収システムによる最新の年間回収量
をご記入下さい。
(省略)
(問2-4)記入例を参考にして、自主回収システムを構築するための初期導入コスト、
回収等に要する年間の運用コストをご記入下さい。
(省略)
-86-
(問2-5)自主回収システムの回収ルートを初期構築する際に苦労した点について、当
てはまるものにいくつでも○印をご記入下さい。<複数回答>
54
ユーザー(企業、家庭など)との連携
65
回収、輸送等の協力を得る企業との連携
35
許認可等に関する自治体との折衝
27
関係する法制度や助成措置
26
その他
5
回収ルートの初期構築で特に苦労した点はなかった
0
10
20
30
40
50
60
70
(問2-6)自主回収システムの運用時にお感じの不安要因について、当てはまるものに
いくつでも○印をご記入下さい。<複数回答>
56
製品等の回収時期や回収量が不定
14
輸送時の交通状況や事故
19
リユース後の製品の不具合
13
処理・処分後の環境汚染
24
その他
26
運用面で特に不安な点はない
0
10
20
30
40
50
60
(問2-7)自主回収システムの初期構築時に要したコストについて、当てはまるものに
いくつでも○印をご記入下さい。<複数回答>
61
新たな施設設置や機器購入費
35
新たな社内組織の設置費
11
回収、輸送等の協力企業への準備金
16
許認可等に関する手数料
19
その他
21
初期構築時のコスト面で特に苦労した点はなかった
0
10
-87-
20
30
40
50
60
70
(問2-8)自主回収システムの運用時に要するコストについて、当てはまるものにいく
つでも○印をご記入下さい。<複数回答>
38
消耗品などの購入費用
46
新たな社内組織に所属する人件費
60
回収、輸送等の協力企業の運用費用
6
許認可等に関する手数料
20
その他
12
運用時のコスト面で特に苦労している点はない
0
10
20
30
40
50
60
70
(問2-9)協力してくれる企業に対してインセンティブ(奨励のための措置)を実施し
ていますか。当てはまるものにいくつでも○印をご記入下さい。<複数回答>
23
回収量に応じた奨励金や回収経費
9
回収用の機材や消耗品等の提供
2
回収担当者派遣等の人的支援
6
協力企業名も掲載した広報宣伝
11
その他
67
特に実施していない
0
10
20
30
40
50
60
70
80
(問2-10)貴社が自主回収システムを始めた理由として、当てはまるものにいくつで
も○印をご記入下さい。<複数回答>
11
法律で回収が義務付けられているため
12
回収義務付け製品に関連したものであるため
66
環境先進企業をアピールするため
50
顧客や株主から強い要請があったため
44
その他
0
10
-88-
20
30
40
50
60
70
(問2-11)貴社における自主回収システムのメリットとして、当てはまるものにいく
つでも○印をご記入下さい。<複数回答>
86
企業イメージの向上につながる
42
コンプライアンス向上
31
コスト削減
26
売り上げ増大
23
その他
0
特にメリットはない
0
20
40
60
80
100
(問2-12)自主回収を始めることで以前と変わった点がありましたら、ご記入下さい。
(省略)
【設問3】他社が構築し貴社が協力している自主回収システムの内容、自主回収システム
に関する貴社の考え方について、以下の問いにお答え下さい。
(問3-1)記入例を参考にして、協力している企業名(公表が難しい場合は仮称)、製品
名称、自主回収システムによる最新の年間回収量をご記入下さい。
(省略)
(問3-2)自主回収システムを構築していない理由について、当てはまるものにいくつ
でも○印をご記入下さい。<複数回答>
14
製品等を製造していないため
28
回収が困難な製品であるため
19
既存の回収システムがあるため
29
他社の回収システムを利用できるため
7
コスト等を負担するのが難しいため
5
自主回収を定めた法制度等がないため
26
その他
3
特に理由はない
0
5
10
-89-
15
20
25
30
35
(問3-3)協力している企業から受けているインセンティブ(奨励のための措置)につ
いて、当てはまるものにいくつでも○印をご記入下さい。<複数回答>
15
回収量に応じた奨励金や回収経費
4
回収用の機材や消耗品等の提供
2
回収担当者派遣等の人的支援
4
自社名も掲載した広報宣伝
11
その他
59
特に受けていない
0
10
20
30
40
50
60
70
【設問4】現在、貴社では自主回収システムを構築していませんが、構築に関する今後の
動向について、以下の問いにお答え下さい。
(問4-1)自主回収システムの構築に関する貴社の動き(構築や他社への協力)につい
て、当てはまるものにひとつだけ○印をご記入下さい。
5
現在、構築中
11
今後、構築する予定
6
他社への協力を予定
369
構築や協力の意向はない
8
無回答
0
50
100
150
200
250
300
350
400
(問4-2)問4-1で、
「1. 現在、構築中」
「2. 今後、構築する予定」
「3. 他社への協力
を予定」と回答された場合、完成時期や予定時期をご記入下さい。
2008年
5
2009年
4
2010年
6
2012年
1
未定
2
0
1
2
3
-90-
4
5
6
7
(問4-3)問4-1で、「4. 構築や協力の意向はない」と回答された場合、その理由と
して当てはまるものにいくつでも○印をご記入下さい。<複数回答>
49
製品等を製造していないため
200
回収が困難な製品であるため
42
行政等の回収システムがあるため
63
他社の回収システムで回収されるため
53
コスト等を負担するのが難しいため
31
自主回収を定めた法制度等がないため
134
その他
17
特に明確な理由はない
0
50
100
150
200
250
(問4-4)問4-1で、「4. 構築や協力の意向はない」と回答された場合、構築や協力
に転換する条件として当てはまるものにいくつでも○印をご記入下さい。<複
数回答>
143
法制度による義務付け
73
助成制度や税減免
158
ユーザーや取引先の要請
40
自主回収に有益な手引書
101
その他
35
どのような条件であっても構築や協力はできない
0
20
-91-
40
60
80
100 120 140 160 180
③自由回答
(問2-5)
その他
・1982 年当時 米 国で回収 、次いで日 本で行い、現 在は主にインドに工場 を持 っている。
・委託 業者の統 廃合 調整に大 変 労力 を使 った
・受入 体制の構 築
・回収 輸送 費 用が高 額である
・回収ルートは当社 で構 築していない
・各販 礼にて独 自に処 理していたものを全 国的に実施 するシステム構築
・環境 省への許 認 可手 続き
・既存のパソコン回 収ルートを利 用し構築 した
・グループ内 営 業との連 携
・構築 時期が数 十年 前であり、詳 細不 明です。
・再ロール製 造技 術 確立(CPC)
・社内 受入 体 制の構 築
・社内の体制 を構 築すること
・商品 開発
・スクラップの品 質確 保
・操業 時からやっており、資 源不 足の時 代で回収 再 利用は当たり前の時 代であった
・電子 システム構 築 、関 連 業者 との連携・折衝
・当社は飲 料缶はゴミ扱いで資 源 としての意識は皆 無 。意 識 改革 及 び定着に苦 労した。
・廃棄 物処 理 法との整合 性(いまだ灰色)、食 品 衛生 法
・品質 維持(黒 物、色 相)
・品質 管理 、びんの形 状 変更(角 →丸)
・品質 面(当 社の製 造 ラインで再 利用する為)
・プラスチック製 品を使 用するエンドメーカーとの連 携
・ユーザーに当 社が不 要のピアノを回 収していることを告 知することが当初は苦労 した。
・リサイクル方 法の確 立
(問2-6)
その他
・回収 品の品 質が一 定でなく工 程 が安定しない
・処分(リサイクル)委 託先のコンプライアンス
・金属 価格の高 騰によりアルミ缶もグローバル化され日 本国 内のみの環境 では価 格 決定できず、価 格 が不安 定。
・収集 、運搬 コストの増 大
・具体 的には運 用 実績がゼロです。ユーザー顧客 先との契約が進まず、回収 量 確保の見込みがつかなくて苦 慮しています。
・回収 システムそのものの効率 、費 用対 効 果
・再生 製品 化がなかなか進まない
・廃棄 物処 理 法への抵 触
・再利 用できる状 態の製 品が尐ない
・目的 対商 品 以外の自社 品の引 き取りを要 求される
・廃出 時は産廃 扱いの為 、手続 きが煩雑
・廃棄 物処 理 法の遵 守
・スクラップの品 質悪 化(不純 物の混入 等)
・異物の混入
・不適 品が減 尐しない(市 町 村のゴミの有料 化も一因)、廃 棄 物処 理法における許認 可 項目
・輸送 費が高 額である
・年間 運用 コストの増 大
・関連 法律に適 用するように運 用 しているか不安
・再利 用時の品 質、精 度保 証
・客先で「有 価物」として処 理されているため、依 頼 無し
・委託 業者によるお客 様 先直 接回 収時の対応に不安 を感じる
・回収 費用の増 加
・回収 数量の増 加に伴 うコストの増加
・SF 6 ガスの回収 分がリサイクルできない分があるので不 安です(SF 6 ガス製 品が出 なくなってきたため)。
-92-
(問2-7)
その他
・調査 研究 費 用
・商品 開発
・専用 運搬 ケース、重量 測定 用 科 、管 理 IT システム費 用
・破砕 機 、保 管庫の調 達
・委託 処理 業 者との処理 単価 設 定の見 直し基準
・フロン類の使用が制限され、水 処理 を検 討したが日本 での設 置 計画が中止された。
・リユースへの試 験装 置 等
・自動 車リサイクルシステム構築
・回収 時の輸 送コスト負 担
・システム構 築
・管理ソフト導 入
・既存のパソコン回 収ルートを利 用し構築 したため、コスト零
・リサイクル材の品 質 評価
・既存の組織 内で体制 を構築
・IT システムの構 築
・IT システムの構 築 、処 理実 証 実 験
(問2-8)
その他
・コンピュータシステムの運 用 費
・生産 設備 稼 動用 エネルギーコストが急騰(石 油 、蒸 気 、電 気 、等)
・ロール使用 メーカーへの理解
・廃物 処理 コスト
・品質 保証
・運賃 、処分 費の一 部 負担 、管 理 IT システム維持 費 用、管 理票 マンフェスト票 等 、管 理記 録 費用
・取り外 した部 材の処 理 費用
・インフラ
・製品 売価に処 理費 等を上のせして販 売している
・廃棄 物の処 分 費用
・ユーザーからの買 取 費用
・選別 、分解に要する社外の人 件 費
・リサイクル費 用(粉 砕 、リペレット)
・運用 法人の人 件費 、システム維 持およびデータセンター運 用等
・①窓口 経 費②マニュアル手 順書 /教育・実習
・消耗 品は回収 袋(90L、70L)
・新びんとの差 額(新びんのほうが安い)
・スキーム全 体 を管 理するための業務 委 託費 用 、システム維持 費
・SF 6 ガスの分解 費 用が 3,000 円 /kg と高い。
(問2-9)
その他
・証明 書発 行
・新規 製作に比し20%以上のコストダウン
・サービスレベル向 上で他で行うよりメリットが出るようにしている
・シート価 格を安くする
・委託 処理 業 者からの処 理 量等 のデーター収集 問 題
・再利 用 X 線 管 装置について病 院で充分に認知されている。
・グループ会 社 なので特になし
・教育 機関 等へのインセンティブ(リサイクルグッズ、商 品 等)、一 部 小売 店への有償 回収 、10円 /㎏程度 、不適 品 撲滅の為
・容器の有効 利 用による顧 客のコストダウン
・新規 設備 売 価に反 映
・委託 管理 会 社へ出向 者を出している。及び回収 費 用
-93-
(問2-10)
その他
・当初は、天然ガス転 換に伴 う機 器取 替の一 環として実 施
・会社の方針
・業界の慣例
・回収 を義 務 付けたシステムでの取引 き
・電池 工業 会としての取り組み
・原材 料 省 資源の観 点から
・企業として廃 棄物 を減らし循 環 型社 会を構 築していく為
・法規 則の強 化とリサイクル推 進
・原料の価格 上 昇
・コストダウン
・シュレッダーなどの機 器の販 売
・”新しい付 加 価値”ととらえ、売り上げ増 大につなげたい
・出来るだけ廃 棄 物を尐なくする
・廃製 品のリサイクル向上
・前述 、+リールコスト低 減
・X 線 管装 置の回収は長い歴史 の中で生 まれていた。
・親会 社からの再 築 システムの要 請
・中古ピアノ市 場に対し、適 正 な品質 基 準をメーカーとして提 示する。
・不法 な投 棄や海 外流 出を防ぐ使命 感より
・事業 形態 として必 要 なため
・バッテリー(高 電 圧)の安全 な回 収・リサイクルのため
・回収 品を再 生品 として使 用するため
・社会 システムとして確立 している
・企業 責任
・外部 処理(産 廃費)よりもコストメリットがあったため
・入手 困難 となった電子 部品 等の保守 部 品確 保
・企業 防衛
・環境 対応
・不適 切な中 古機 販 売、再 充塡 販売 を防 ぐ
・病院 からの強い引 取り要請による
・監督 省庁 から業 界団 体に要請 があった
・資源の有効 活 用、優 良な資 源である
・製品のリユースを進めるため
・有害 物質 を確実に除去する。分 解分 別 後、再 資源 化
・回収 費用が年々増している為
・(社)日本 自 動車 工 業会「自主 行動 計 画」
・顧客 からの要請があったため
・製品 特性 上 必然 的に発 生 。当 時の商 習慣 、ライフスタイル
・コストメリット
・企業としての環 境保 全活 動への貢献
・自動 車リサイクル法 議論の中で2輪車は自 主行 動と決まったため
・容器 をリユースするため
・消火 器の回 収ルートが確 立していなかったため
・SF 6 ガスが地球 温 暖化 効果 ガスとして位 置づけられている。
-94-
(問2-11)
その他
・エコ銘 柄拡 販
・やってあたりまえ
・営業 面付 加 価値
・短納 期化の実 現(従 来6ヶ月→3ヶ月)
・廃棄 物の減 尐
・直接 メーカーが参加することによる設 計へのフィードバック
・客先との信 頼関 係 向上
・リサイクル推 進、回 収しないとエンドユーザー処 理では埋 立て
・環境 負荷の低 減(パートナーを含めた企 業グループ全 体 視野 での経費 低減)
・粗悪 な中 古 製品の流通によるブランドイメージ低下 防止
・ユーザーが違 法に「空 容 器取 引 ・処分」の強 要 をするのを断るようになった。
・品質 確保
・ドラム缶への異 物 混入が発生 しない
・樹脂リサイクル技 術 研究 、分解 性情 報を開 発部 内へフィードバック
・サービスコスト削 減 、顧客へのサービス向 上
・地域 社会 貢 献(市 町 村との連 係 )
・既在 設備の延 命という顧 客ニーズに応えると共にリユースで環 境 に配慮
・今では小 売 店の企 業イメージ向 上にもつながっている
・枯渇 性資 源の有効 活用により環 境負 荷を低 減する
・エンドユーザーへの安 定した製 品販 売
・従業 員の環 境 意識 向上
・次期 製品 へのフィードバック
・顧客 要請 への対 応
(問2-12)
その他
・最初 から実施 している
・ゴミの散乱 防止 、分別の意 識向 上
・意識
・無償 回収 システムが金 属の値 上 げに伴い回 収量が減尐 してきた
・大幅 なコストダウンへの協力
・リサイクルに直接 メーカーが参加 、関 与することで社内へのフィードバック及び、環境 配慮 設 計への意 識づけが出来た
・グループ全 体での環境レベルの向上
・アルミ缶回 収事 業のパイオニアとして日本 全 国に当 社の名 前が浸 透し、企 業イメージアップができた。
・新たな客先の開拓
・顧客との関 係強 化
・企業イメージの向 上につながった
・2007 年 7 月 からの運 用開 始のため、今 後の処 理 動向 を注視
・グループ製 造 会社の信頼 度アップにつながった
・ユーザーの評 価が上がった
・起業 時より実 施
・法的 回収 義 務がないにもかかわらず、システム構築 を行 ったため企 業 PR となり、営 業ツールとして活用 している
・廃棄 物の削 減
・法遵 守への意 識 向上 、エンドユーザー等の環 境に対する考 え方
・量が尐 ないので特にありません
・関連 業務の従 事者が充実 感を得られるようになった
・車の部 品を材料 として再 生し、新車 部 品に適 用する1つのモデルが出来た。
・顧 客 CS の向上
・環境 配慮の意 識とアピール・製 品リプレース時の使用 済 製品の処 分円 滑 化
・新規のユーザーが得 られた
・下取り運 用のため、特になし
・社内での環境 意 識が高 まり ISO14000 取得に貢 献した
・リサイクル率の上 昇に伴い、生 産 性は低 下している
・製品に含まれる「有 害物 質」情 報の開 示。製 品アセスメントの実 施。
・大量 生産・大 量販 売に伴い空 容 器自 主 回収 をアピールすることにより、企 業イメージ向 上につながった。
・環境 配慮 型 偉業 として顧 客より信頼 を得 る事が出 来たし、経 営への貢献(売上 、経費)が出来た。
・顧客とのつながりが強 くなった。これにより売上げがアップした。
・ポジティブ項 目・二 輪 車リサイクル自主 取り組みを開 始したことにより、使 用 済み二輪 車の処 分 先としてセーフティーネット機
能が追 加されたことになり、適正 処理が進んだ。・自 治 体等で回 収 した放 置二 輪車 や不 法 投棄 二 輪 車の処 理が進み、公共
駐輪 場への放置や不 法投 棄される二 輪車の台数が減尐 した。
ネガティブ項 目・当 自主 取 組みにおける、リサイクル費 用無 料 対象 識別のために、車 両にステッカー( R マーク)を貼 付する
手間 とコストがかかるようになった。・当自 主取 組み維 持運 営のための手間とコストが掛 かるようになった。
排出 者にとってリサイクル費 用 を無料にするため、その処分 コスト分、二 輪車の販売 価 格が上がった。
・現場の意識が向上 した
・自主 回収 を始めて、SF6 ガス漏 れ注意の意識が高くなりました。
-95-
(問3-2)
その他
・当初 製造 部 品は、カーメーカー納入の為独 自での回収は無 く自 動車 販 売店 での回 収での対 応によると思われます
・請負 事業 として請 負 っているため
・建設 業であり工 事 現場で発 生する産 業廃 棄 物のリサイクル推進に取り組んでいる。H18 年度 リサイクル実 績 90%
・シリコンウェーハの委 託 加工のため原料 製 品すべて信 越 半導 体㈱の所有 物である。(未 加工 、不良 品も返 品)
・素材 メーカーであり、製 品 自体がユーザーで形 態変 化するため
・グループ全 体として実 施
・受注 先企 業がリユース、リサイクルを行 う契 約 内容 である
・中古 市場に出 回り、あるいは継 続所 有し廃 棄が尐 ないため(カメラレンズなので)
・親会 社主 導のグループの回 収システムを利 用できるため
・自社 ブランド製品が無い。顧 客 仕様 で設 計 製造 を受 託する為 、回収は顧 客 にて行われる
・自動 車リサイクル法により処 理される
・自社だけでは回 収 後の処 理ができないため
・全国ネットで回 収リサイクルシステムを構 築する上でコスト効 率順 法を考えて最適 なスキームを選 択
・一部 自社 でも回 収している
・OEM 生産のため
・住宅の解体 物についてはまだリサイクル化が難しい為
・工業 会として回収 システムを構 築しているため
・製造 受託 であり製 品を販売 していないため、販 売ルートが多 岐にわたり複雑 であるため ※一 部商 流ルート(関 連会 社)で
は回収ルートを確 立している
・製品は製 造出 荷のみで後は井 関農 機㈱側でリユース、リサイクルしている。全国 販 売会 社で実 施。内訳は当 社では不明
・業界 全体 で対 応するほうが効 果 的と判断 、JBRC 設 立に参 画 、協 力した
・中間 原材 料 メーカーのため
・建築 廃材 となり分 別が困 難 なため。業 界で広 域再 生 利用 指 定廃 棄物 処 理業 者となっているため。
・当初 製造 部 品は OEM 製 品のため、納 入 から所有 権が移転し、自 主回 収が困 難 なため
・製品が中間 原 料に該 当するため
・当社は富 士通㈱の関係 会 社であり製 造 委託 工場になります。したがって回収については直接 行っていません。
・自動 車リサイクル法に基 づき、自 動車 業 界全 体で対応 しているため。
(問3-3)
その他
・現在 試験 的にトライしている段階 で、方法 、費用 効 率等 、検証 しているところです
・販売 先が回 収したガラス容器 を購入 している
・技術 的支 援
・取扱いについてのマニュアルを提供 している
・弊社より使用 済み紙コップの回 収ツールを提 案、提 供し、回 収 量 、リサイクル率 等の情 報を受ける
・リサイクル製 品の販 売
・ビジネスとして顧 客に紹 介している
・無償 回収
・法対 応社 会 的責 任 遂行
・原料として買 取っている
・回収した材 料をリサイクルとして使用
-96-
(問4-3)
その他
・現状では、使 用済みYシャツがリサイクルできないため、コストをかけて回収 するより現地で一 般ゴミで処 理した方が環 境に優
しい。
・製品が受配 電 設備に関するものであり、リサイクル、リユースすることができないためです。なお、お客 様からの返 品は受けて
います。
・部品 メーカーであるため
・食品であり、品 質 面、衛 生面 で安全 性の保 証が出 来 ない
・スクラップとして回収されている
・最終 消費 者に至る商品 を製 造しているわけではないので。
・該当する製 品がないため
・当社は、ファウンドリーOEMの半 導体 製 造業 であり、当 社 自社の製品 を製 造しておらず、回 収が不 可能 であるため
・製造 部品が完 成品ではないため自主 回 収できない
・車体 を細 部に分 解しなければならない為
・産業 用機 密 機器 を製造 しており、商 品が法 則 制対 象 外のため
・医薬 品原 薬・医療 品といった特 殊な製 品の製 造に携わっている為
・容器 包装 リサイクル法に基づき再商 品 化委 託をしている
・スクラップとしてのリユースルートが成立しているため
・主力 製造 品が携帯 電話 用 キーシートの為 、携 帯 電話 を回収 しないと当 社の製 品 を回 収できない
・当社は製 造工 場を持たないプラントエンジニアリングが主体のため(製品はSO別 受注 で売 切り)
・最終ユーザーに製品 を販売していない
・製品が食品である為 、リユースは困難 であり、容器 包装 リサイクル法の遵 守により費 用の負 担を一 部実 施している
・製品は食べもので売り放しである。
・当社 製品 は顧 客製 品に搭載 し最終 ユーザーに渡る為 自社ではコントロール(回収)不可 能
・要請がないため。(他社 からの)
・自社で利 用できるものではない。容器 包 装リサイクル再商 品 化委 託の契 約済 。自主 回 収できればいいが…。
・2009 年末でこちらの操 業が終了 予定のため
・自社として製 品や部品 を製 造していない
・完成 部品 を製造 していない
・部品の製造 、上位 会 社からの製 品製 造 委託 。上位 会 社では回収 するためのシステムを構 築済みです。
・廃船となってもスクラップとしての需要があるため
・アルミ製品のため、素 材としての再生 市 場がある為
・リサイクルは不 可能 、リユースもほぼ不可 能なため
・必要 性は理解しているが現 状では未検 討
・容リ法に基づいた対 応 実施 している
・会社としてその意思がないため
・製品のほとんどが鉄 or非 鉄金 属 であるので現状もリサイクル率が高 い為
・自主 回収 では法 的 保証がない
・回収できる製品 、部品 ではない
・社内でリユース、リサイクルは推 進しているが、他 社へ出荷 したものの回収 等は出 来 ない物が流動 しているため
・最終 商品 ではない為
・都市ガスが製 品であり、回収 システムになじめない為
・全て医療 用 廃棄 物として処 理されるもののため
・再利 用できないため
・金属 屑等 として市 場で再 利用 可 能
・製品が、卒 業 記念アルバム、記 念誌 であり、個人が永久に保存 し続けるため回 収する必 要がなく、また回 収 できない。
・弊社の製品は、使用 後 回収 しても、再 利 用出 来る形での整備は出 来ません。現 在では、回収 後 熱エネルギーでの回 収とな
っています。
・医薬 品の容 器のため、リユースは出来 ない
・自主 回収 システムになじむ物が見当たらないことにつきる。
・100%受注生 産
・金属クズ、ケーブルなどとして、顧客 納 入先 で処 分され、今のところ自主 回 収は積 極 的には行 っていない。客 先より要 望あ
れば行 う程 度 。
・客先 から借り受けた製品 を加 工 しているため、製品 を製造 しているわけではないので、回 収が困 難である
・ユーザーが処 理することが多い
・販売 先ユーザーで処理 しており、依 頼もない
・弊社の製品のほぼ 100%は部 品 (プリント基 板)である
・弊社はステンレス鋼 、耐 熱 鋼及 び鋼板(薄 板・中 厚板・帯鋼)を製 造する素材 メーカーです。従 って使用 済みの製品や部 品
を直 接ユーザーから回収 し整 備 後に再 利用 するという今回のアンケートは対 象ではないと思われます。弊社において今回の
アンケートに関係するとすればスクラップが思いあたりますが、スクラップは現 在まで継 続 的に再 利用が行われてきた「専 ら
物」となり、回 収再 利 用はすでに社会 的に構 築されているシステムであると考えられます
・衣料 をリユースする概念がないのでは
・部品の供給であり、完 成 品の製 造ではないため
・消耗 品販 売のため、回 収することはありません
・OEM(相 手先 ブランド製造)であるため、法制 度や取引 先 要請 などの様子 見状 態
・当社の製品は電 子部 品であり、単独 回 収はできない。又 、品質 、信頼 性の問 題でリユースは難しい
・当社の製品は有 価物 としての価 値が高 く回 収できない
-97-
・デバイス製造の後半 工 程の業 務 のみ委託されているため
・当社の製品はたばこ、飲料 、食 品、医 薬品 であるため
・ディスポ商品の為
・市場に出回 る製 品(完 成 品)の部品 を製 造しており、完 成品は自 社商 品ではない為
・ベンダーの為 、回 収する責 務は発生せず
・食品であるので、最終ユーザー(消費 者)から”使 用 済み製 品”を回収することは想定 できない
・中間 部品の製 造の為 、メーカーに納品している
・食品のため、製 品そのものが消 費されてしまう
・医療 用医 薬 品製 造のため、使 用 済の製 品を回 収することはない。未使 用の医 薬 品を回 収しても使 用期 限があるため、再利
用できない
・建設リサイクル法 等 法規 則のあるものは実 施しているが、他の製 品の具 体的 な回収 システムは未 導入
・商品 自体がバラ輸 送であり、すべて消 費されてしまうため
・業態 上 、製 品が自 社 製品 となるわけではないので困 難
・自社 製品 は自 動車の組み付け部品 であり、販売 後に回 収することはほぼ不 可 能なため。※耐 久性 のある物で、消費されくり
返し交換されるという使われ方はしない
・再利 用不 可 、他の製 品利 用が必要 。各社 製 品に機 密 、ノウハウが包含されている。
・自動 車部 品の為車 両に取り付 けて回 収が難 しい
・回収 物が汗 泥や廃棄 物に該 当 してしまい、サーマルリサイクルしか方 法がない
・材料 メーカーである為
・製品はリユース、リサイクルが不 可能
・電線の導体は有 価物 として取 引 されている為
・販売 数量が多い為、回 収が困 難 な事 と、回 収しても再 利 用、再 資 源化が難しい製品の為
・製品が原子 力 発電 用燃 料(放 射性 物 質)のため「循環 基 本法」ではなく「核 原料 物 質、核 燃料 物 質及び、原 子炉の規制に
関する法律」適 用
・回収は可 能だが、リユース、リサイクルが困難 な製品 であるため
・当社 製品 は自 動車 部 品であり、自動 車と一 体化 して処 理されるため
・受注 生産のため回収 後の再利 用が困 難。出 荷先が全 世界のため回収が困難
・自社 ブランドの製 品がなく、又 、顧客 様からの要 請もない為
・業務 用製 品に使用される容 器包 装が対 象
・廃食 油・廃 容 器については(財)日本 容 器包 装リサイクル協 会に有 料で委託 している
・紙製 品を製 造している為、ユーザーで使用され、無くなる
・業界 団体 として、現 行のシステム(地方 自治 体 等の回 収システムと産業 廃 棄物 処 理システム)を推 進 中の為
・素材 メーカーであり、最 終 製品の回収 を自 社での実行 は困 難
・当社においては半 導 体の前 工 程においてAssy 工 場で組 み立 て製品 となる
・設備であり顧客 。他のラインと伴 に処分している。処 分の際 、顧 客 の機密 情報が含まれる可 能 性あり。
・建築 物 、工 作物の解 体は、それ自体が工事 として市 場が確 立されているため
・社会 的に古 紙 回収 システムがある
・消費される製 品であり、製 品、部 品として回収される対 象ではない。
・弊社の主要 材 料はアルミと鉄 であり、両 方ともスクラップ業者が回 収→生 産する仕 組みが出来 ているため
・製品 等に組 込まれる部 品の為
・再利 用する技 術の開 発が未だされていない。半 製品であり、最 終 製品 となる際に化学 変 化を伴 う
・弊社は部 品メーカーである為 、自主 回 収は困 難 である
・本社にて構 築 済み、デバイス部 品の製 造のみ
・当社はサプライヤーであり、ユーザーであるカーメーカーが対 応している
・製造 子会 社であり、市 場へは親 会社が販売 している為
・材料 メーカー故、材 料(部 材)の回収 、再利 用は困難 。家電 等 最 終製 品でリサイクルされているため
・弊社 商品 群の性格 として回 収システムにはそぐわない
・製品 寿命が長く、定期 的にリユース、リサイクルするようなシステムは構築 しずらい
・リユースして新たに商 品 価値 として安 全 性が確 保出 来 ない為
・主要 製品の中 古市 場が充 実しているため
・橋梁 、水門の製作が主な為
・自社で製 造している部品がどのような製品の中に入 っているが把 握できないため
・当社は半 製品 として出 荷している為
・輸送コスト、廃 棄物 運搬の法 的 問題 。製品は使 用後の廃棄 物 は Aℓ、鉄 屑となり、金 属 回収ルートで有 価物 として引 き取 ら
れるため
・OEM 製品 であること
・回収に要する環境 負 荷が大きいため
・ユーザーで当 社製 品を単 品で扱 わない、基 板組 込みの一部
・お菓子に関するもので再 利用は衛生 上 、イメージ上 好ましくないと考える。ただし、パッケージには再 生紙 を使 用している部
分もある
・現状 回収 要 求のある製 品がない。
・設備 等有 価 物として処理されている(鉄)修 理 、リユース等については都 度 対応
・広域 認定 制 度を取 得して回 収を実施 しているため
・ベアニングの内部 品であり、回 収 は出来 ない、但 しすべてが有 価物 であり、スクラップ回 収の範 囲で処 理可 能の物 です
・客先より回収 要 請あり
・出荷 量が尐 ないため回 収 量もはなはだしく尐 なく、業の一 部として行うのにふさわしくない。部品のため回収にふさわしくない
・現在 自社 製 品が無 く、キャノン㈱から受託 生 産のため
-98-
・個産 品が多 く難 しい
・当社 製品 はユーザー側 でリユース、リサイクルルートに乗せることが多い。そのため、解体 マニュアルをホームページで公 開
する等 を行 っている。また加入 している業 界団 体で適 正処 理・再 資 源化 委 託先のネットワークについて情 報 提供 を行 ってい
る。
・製品の多くが他の化 学物 質に変 わるため、基本 的にリユース、リサイクル困 難
・製品 特性 上 、製 品のリサイクルが不要 である。
・弊社で扱 う洗 剤 等の消 費者 製 品分 野では環 境負 荷が削 減できるような回 収 、リユースリサイクルシステムが構 築 可能 である
かどうかが不明 な状況 であると認 識しています。現状 では具 体 的検 討は困 難と考えています。
・容器リサイクル法に沿って協力 しているため
・製品がユーザー様の部 品であるため。製 品が鉄 製 品であるため。最終 的に有 価 物となるため。
・当社の製品は複 写機の桟構 部 分として使用されており、当社が回収することはできない
・スクラップとして対価 物となりどこでも売 買できるため
・グループ会 社の別 会 社が一 部 回収
・医用 製品の為 再利 用が難 しい
・当社 製品 は印 刷物 であり使 用者 (エンドユーザー)の判 断により行 政等の古紙 回 収を利 用できる。また所有 権はユーザーに
ある為 、回収 は不 可能 である。
・流通 形態が複 雑で住 設 会社 単 独での構 築が不 可 能
・部品 を製 造しているが全量 親 会 社納 品の為(親 会社が行っている)
・航空 機及 び機 器の整 備と修 理 業務 部 門においては製 品の供 給 は行っていない。又 、航 空 機用 内 装品の製造については
製品 として納 入しているが、一 般 消費 用ではなく航 空機の一部 として装 備され、運 用されているので回収は難しい。
・日本 工作 機 械工 業 会の動 向を見る
・ピアノは自社にて再 利用のシステムをつくっているが、全てを回 収 していない
・解体の請負 先が当 社とは限 らないため
(問4-4)
その他
・電子 機器 、電気 製 品に組 込まれる電 子部 品につき、自主 回 収は極めて困 難。
・リサイクル技 術の向 上を図る
・業界の中で動 きがあれば協 力します
・回収 困難
・電気 業であり、製 品を製造 していないため、構 築及 び協 力に係 る知 見を持っていない
・他社 製品に組 込まれる部 本を製 造しているため、他 社 回収 システムで分 別してもらう必 要がある
・再利 用の設 備が無 く、原 材料 業 者に回 収して欲 しい
・該当する製 品がないため、現在 は予定 なし
・製品として該 当する物がない
・半導 体部 品で、回収が国内 海 外に渡り非 常にむずかしい
・既にリユースルートが成 立しているため
・回収 困難
・食品におけるリユースに関して、具体 的に何 をどのような方 法にて実施 していくことが可 能か指 導していただいた上で検 討し
ていきたい。
・製品の寿命の決定 など、自 主回 収しやすい環 境の整 備
・資材 等の梱 包ダンボール等要 望 があれば協 力する用 意はある
・上市される製 品に搭 載される部 品供 給 者のリユースリサイクル事 業での責 務が法 的に明 確 化される事 。
・製品 を製 造する会 社になった場 合
・エンジン部 品により、自 社 製品のみ回収 不 可 。
・自社として製 品や部品 を製 造した時
・スーパー、CVS(コンビニエンスストア)に納品するそうざい食品の為
・物流 的にユーザーから当 社に回 収されることは無い。途 中にメーカー、ディーラーが介 在するため
・血液 等に直 接 触れる医療 用 具 の為
・自主 回収 しリサイクルすると云う主旨は賛 同するが、どうやって行 うのか解らない。但し、コスト面でメリットがあれば行いたい
・食品 製造 メーカーなので使用 済 =回収 不 可能 、容器 包 装に関 しては容 器リサイクル法に基づき対 応、リサイクル費用 を負
担
・弊社 製造 品は部品 であり、SET 品の回 収は行われているが、部品 単体 での回 収は非 常に困 難
・既に確 立している為、独 自は困 難
・回収 業者が有
・個人の学生 時 代の思い出の詰 まった書籍 なので、廃 棄 物とならない印 刷 物としての価 値 を将 来に向けて保 っていきたい
・問4-3の答により、リユース、リサイクルは困 難である
・回収 対象 となる製 品 なし
・自動 車部 品の為、回 収が困 難
・自動 車車 体 パネルで自 社での回収は無 理
・他の取り上げる形となり構 築 不 可
・当社の製品はたばこ、飲料 、食 品、医 薬品 であるため
・ディスポの為
・加工 依託の為
・包材 、パッケージについては廃 棄物 として行 政 回収 、容器 包 装リサイクル法で再 商品 化 費用 を負 担
・リユース、リサイクルは自主 回 収 システムだけではない
-99-
・全量 消費される為 該 当なし
・回収 困難
・業界 全体 として、廃 車処 理 を分 解等に移行させる必 要がある
・他製 品化が必 要
・製品 回収 はコスト面で可 能と判 断するが、当 社 製品は組 込みの部品 を製 造しているため困 難と判 断しています。
・法制 度の見 直し
・当社 製品 はPCの周 辺機 器 なのでPCと一 緒に回 収されることが望 ましい。個 別に回 収することは輸 送費 等を勘 案すると費
用も掛 かり環境 負 荷は却 って増 加 すると考えるので、その様 な回収 システムが構 築されるなら企業 として積 極 的に取り組む
必要がある
・製品はリユース、リサイクルが不 可能
・当社 は 100%出 資の親 会社の事業 所の一 部 を借 用して、従 来 親会 社が所 有していた生産 工 程 の一部 を引 き受 け(アウトソー
シング)ている。材 料無 償 支給の加 工外 注を事 業としているので、質 問の件は親会 社 次第 ということです。
・再利 用する用 途の拡 大
・自動 車部 品のリサイクル対 応のシステムが整 備されること
・国や自 治 体による積 極 的な協力
・半導 体デバイスは最終 製 品等 に組み込 まれ使用されるので、個 別 の回収 、リサイクルは不 可能 である
・顧客より協力 要 請があった場 合
・販売 先で処理する事がもっとも効率 、コスト削 減となる
・(社)日本 植 物油 協 会と相談の上で検討 要 、食 用 植物 油 製造 メーカー単 独では構築 や協 力は難 しい
・取引 先が回 収した製品 を取引 先 の要請に基づいて再 加工 し製 品 化したケースあり
・主旨に該当 しない
・自社ルートでリサイクルする
・自主 回収 システム構築に協力 できる業 務が無い
・わかりません。「自 主回 収 システム」の具体 要求が不明 なため
・自社が製造 している電 力は回収 できない
・スクラップ業 者 を含む、業界(アルミ、鉄)内のコンセンサス
・部品の回収 システムが難しい
・プラント製 造でありこのようなシステムにはなじまない。
・医療 品のリユースが可能 ならば
・当社 製品 は部 品であり単 独での回収が困難 なため。
・使用された製品 を回 収する技 術 の開発 。例:塗 装硬 化した塗装 を分離 して集めるような手 段と再利 用技 術の開 発 待ち
・弊社は、部品 メーカーである為 、独自の自主 回 収は困 難でありエンドユーザーの回 収 システムに頼 わざる負 えないが、極力
環境 負 荷の低い部材 や極 小化の部品の開発 製 造を行います。(パソコン基板 、携 帯電 話基 板 等)
・メーカー回 収 システムに自 社が取入れられた場合
・製品の製造 を始めた場 合
・製品 等を製 造するようになった際 は検討 する
・納入 会社 からの要 請
・すでにリサイクルシステムが構築 されており、必 要 性を感じない
・一般 運搬 物として取 扱ってよいこと、輸送 コスト削 減
・一部の家電 、自動 車 部品はリサイクル対 象
・製品が化学 薬 品であるためユーザーで使用 後は再利 用 、再 使 用 できない。・反応 生成 物についてはユーザーから引き取り
(無償)もとの製品 とは異なった製 品として販売 している。例:反応 生 成物→タイル
・製品 を製 造する生 業を始めた場 合
・弊社のリテーナだけなら引 き取れますが。
・製品に組込 まれる部品 であるため、部 品のみの回 収は不可 能
・法により広 域に行 政あるいは専 門業 者が回 収し、そのコストを製 造者が加担 するようにすべき
・自社 ブランド製品 を販 売する場 合は検 討する
・取引 先との連携 体 制の確 立
・原油の大幅 な値上がり
・製品 等を製 造していない
・現行の回収に比べ、自 主 回収によってより循環 型 社会に寄与 できるのであれば。
・流通 形態が複 雑で住 設 会社 単 独での取 組には限 界がある
・親会 社が直 接 行っている
・回収できる類ではない
・一般 消費 者 用及 び汎 用性のある製 品を供給 することになった場 合
・廃棄 物となっており運 搬業 者の許可 を全 国 的に取 るのがむずかしい
・電子 部品 、半導 体のため、個々の回収は困難
・特に明 確な理 由はない。取組む体制になっていない。
・ユーザーや取引 先と協 働プロジェクト
-100-
④アンケート調査票
-101-
-102-
-103-
-104-
-105-
-106-
-107-
-108-
(2)広域認定制度に係るアンケート調査
①調査の概況
一般廃棄物
発送
回収
発送
回収
実数
67
25
25
0
0
総数
有効回答
無回答
所在地不明
回収率
通
通
通
通
通
産業廃棄物
実数
総数
有効回答
無回答
所在地不明
132
63
63
0
0
37.3
37.3
%
%
回収率
通
通
通
通
通
47.7
47.7
%
%
②集計結果
【設問5】貴社における「広域認定制度」の現状について、以下の問いにお答え下さい。
(問5-1)貴社における広域認定制度の取得状況として、当てはまるものにひとつだけ
○印をご記入下さい。
37
すでに取得している。
15
取得申請に向けて取り組んでいる。
24
時期未定だが、取得申請予定である。
500
取得申請する予定はない。
28
無回答
0
100
200
300
400
500
600
(問5-2)問5-1で、
「1. すでに取得している。」と回答された場合、記入例を参考に
して、製品名称と自主回収システムによる最新の年間処 理量 をご 記 入下さ い。
(省略)
-109-
(問5-3)問5-1で、
「2. 取得申請に向けて取り組んでいる。」と回答された場合、取
得申請の予定時期をご記入下さい。
2000年
1
2001年
1
2008年
11
2009年
2
2010年
1
0
2
4
6
8
10
12
(問5-4)問5-1で、「4. 取得申請する予定はない」と回答された場合、その理由と
して当てはまるものにいくつでも○印をご記入下さい。<複数回答>
77
製品等を製造していないため
229
回収が困難な製品であるため
87
コスト等を負担するのが難しいため
17
自治体からの取得で問題ないため
153
その他
55
自社には無関係であるため
0
50
100
150
200
250
(問5-5)問5-1で、「4. 取得申請する予定はない」と回答された場合、取得に転換
する条件として当てはまるものにいくつでも○印をご記入下さい。<複数回答>
196
法制度による義務付け
97
助成制度や税減免
197
ユーザーや取引先の要請
42
取得申請が容易
113
その他
51
どのような条件であっても取得しない
0
50
-110-
100
150
200
250
○自主回収システムや広域認定制度の全体
【設問6】貴社で参考にしている欧米の自主回収システムがあれば、記入例を参考にして、
その概要をご記入下さい。
(省略)
【設問7】自主回収システムや広域認定制度へのご質問、制度や助成策に関するご意見、
その他のご要望などを自由にお書き下さい。
(省略)
-111-
③自由回答
(問5-4)
その他
・現状では回 収しても、リユース、リサイクルができないため
・部品 メーカーであるため
・製品の部品 を製 造しているため部品のみの回収が困難
・ユーザーや取引 先が動 かなければ不可 能
・未検 討
・主な廃棄 物は石炭 灰であり、再 生利 用の用 途が限 定されるため
・当社 製品 は自 動車の構 造部 品 として自 動車リサイクル法により、資源 循 環しています
・該当する製 品がないため、現在 は予定 なし
・製品が法規 制 対象 外であり、親 会社 からの申請もないため
・会社の方針が特にない為
・回収した物のリユースが難しいため
・最終 製品 を製造 していない
・容器 包装 リサイクル法の遵 守がその代替 方法 と考 える
・トラブルがない限り回収は無い、万が一 回収 となった場 合 全て分 別廃 棄である
・エンジン部 品により、自 社 製品のみ回収 不 可
・回収 を行 った場 合 、逆に環 境不 可が増えるから
・廃船となってもスクラップとして需 要があるため
・SET 品 として回 収されている為
・既に市 場が確 立している為
・くず鉄の回収ルートが確 立されている
・リサイクルは不 可能 、リユースもほぼ不可 能なため
・検討 不足
・製品のほとんどが鉄 、非 鉄金 属 で、市場 でリサイクルされている為 (業者が行っている)
・製品は不 動産である
・社内でリユース、リサイクルは推 進しているが、他 社へ出荷 したものの回収 等は出 来 ない物が流動 しているため
・最終 製品 でない為
・都市ガスが製 品であり、なじまないため
・現在のところその必 要がない
・某企 業の下 請 工場の為
・市場で原 料として再利 用 可能
・問4-3の答によりリユース、リサイクルは困 難である
・金属は回 収業 者の回 収 システムが効率 的、リユース、リサイクルが自社 で出 来る品 物ではない
・合理 、効率 的と判 断される要 素 が見当たらない。(当 社 能力 との関係 で)
・メーカーである客 先と協 力関 係 で考えていきます
・ユーザーで処 理されることが多い
・販売 先ユーザーで処理 しており、依 頼もない
・衣料 品の認 定はなじまないのでは
・OEM であるため
・最終 製品 メーカーで回 収されているため
・他の利 益を取り上げる形 となる為 、当 社 からの申請 予定 なし
・デバイス製品の鋼板 工 程の業 務 のみ委託されているため
・当社の製品はたばこ、飲料 、食 品、医 薬品 であるため
・加工 依託のため
・製品が食品のため
・既に回 収を業としている業 者がある
・医療 用医 薬 品について、メーカーがユーザーから未使 用の医薬 品を回収ルートが確立 していない。
・リユースする該当 品 なし
・業態 上 、製 品が自 社 製品 となるわけではないので困 難
・他への利 用が難しいため
・自動 車部 品に取り付 けられる製 品である為 、単独 では回 収・リサイクル不能 。また製 品に転 用できる状態 での回 収は無 理
(座 席 表面 である為)
・OEM で製 造しているためコスト負担は販 売会 社となる為
・自動 車部 品 を製 造しているので完成 品から当社の部品 を取り外 して回 収する事は非 現 実 的と考えられる為 。
・製品はリユース、リサイクルが不 可能
・当社 は 100%出 資の親 会社の事業 所の一 部 を借 用して、従 来 親会 社が所 有していた生産 工 程 の一部 を引 き受 け(アウトソー
シング)ている。材 料無 償 支給の加 工外 注を事 業としているので、質 問の件は親会 社 次第 ということです。
・製品が原子 力 発電 用燃 料(放 射性 物 質)のため「循環 基 本法」ではなく「核 原料 物 質、核 燃料 物 質及び、原 子炉の規制に
関する法律」適 用
・回収は可 能だが、リユース、リサイクルが困難 な製品 であるため
・当社 製品 は自 動車 部 品であり、自動 車と一 体化されて処 理されるため
・出荷 先が全 世 界のため回 収が困難
-112-
・自社 ブランドの製 品が無 く、又 顧 客様より要 請もない為
・販売 先で処理することがもっとも効率 、コスト削 減となる
・(社)日本 植 物油 協 会と相談の上で検討 要 、食 用 植物 油 製造 メーカー単 独では構築 や協 力は難 しい
・自動 車リサイクル法の下 でリサイクルが行われる為
・建築 物 、工 作物の解 体は、それ自体が工事 として市 場が確 立されているため
・制度に関する情報 不 足
・当社の製品である紙は古紙 となり「専ら物」となる。
・超硬 工具のスクラップを有 償で引 き取る仕組みを構築 中
・対象となる食 品廃 棄 物の発 生が尐なく分 散しているため
・ユーザーとして広 域認 定 制度 を利用 している
・弊社の主要 材 料はアルミと鉄 であり、両 方ともスクラップ業者が回 収→生 産する仕 組みが出来 ているため
・広域 的に安 全に取 扱い処分することが困 難
・サプライヤであるため、ユーザーの機密 事項に低触 する恐れがある
・組付 け部 品を製 造しており基本 的に自 社製 品 単体 での廃 棄が発 生しない為
・部品 製造 を行っており、部品のみ回収 は無いため
・主要 製品 は資 源化が容 易なため
・橋梁 、水門の製作が主たため
・電子 部品のため回収が難しい
・すでにリサイクルシステムが構築 されており、製 品の性 状 、構 造 を熟知 しなければならないような高 度な処 理は必 要 ないので
・親会 社が取 得している為
・広域 認定 制 度を知らなかった。システムを考えていないため
・OEM 製品のため
・お菓子に関するもので再 利用は衛生 上 、イメージ上 好ましくないと考える。ただし、パッケージには再 生紙 を使 用している部
分もある
・現状 回収 要 求のある製 品がない。設 備 等有 価 物として処理されている(鉄)修 理 、リユース等については都 度 対応
・ベアニング内の部 品であり、親 会 社の製 品となる為
・複数の会社が集まった地 区全 体 で廃 棄物に取り組 んでおり、当 社 単独 での申 請は不 可 能
・自社 製品がなくキャノン㈱から受 託生 産のため
・自動 車メーカーへの納 入する部 品の製 造のため、独 自の処 理は非常に困難 である(全国 及ぶ海 外 対象)
・請負としてガラスアッセンブリを行 っているため
・廃掃 法 、リサイクル関係 法 等対 応で対処できる
・協力している富 士通が取 得している
・一部 製品について製造 元が申 請中 でその成 否によって対 応を決 めるため
・回収 業界があり、参 入する予 定 がないため
・他社に協力 し、自 主回 収 及びリサイクルを実施 しているため
・販売 先経 由で協 力が望 ましい
・自社 製品 製 造時には取 得申 請 が必要と考えます。
・中古 市場に出 回り、あるいは継 続所 有し廃 棄が尐 ないため
・親会 社で取り組んでいるため、当社 独 自に取 得する予 定はない
・自社 ブランド製品がない為 、自 主回 収する製 品がない
・既存のシステムが業 界全 体で動 いているため
・既に当 該品(1.8ℓ瓶)の回 収 を生業 としている業界があるため
・有価 物なのでユーザーが売 却している
・現状の回収リサイクルシステムで適法 且つ、資源 循環 を実施 している
・他社 、自主 回収に協 力している
・従来 から回収ルートが確定 しているため
・既に回 収システムが確立されている為 不用
・既存の回収 システム(モバイルリサイクルネットワーク)が存 在するため
・受託 製造 であり、製造 後の物 流 を含めグループで担 当しているため
・現状 、JBRC のリサイクル協 力事 業者 として活 動 中。
・古紙 回収が業 界として成 立している
・弊社 製品のユーザーが広域 認 定等の取得 を進めている為
・当社は富 士通㈱の関係 会 社であり製 造 委託 工場になります。したがって回収については直接 行っていません。
・制度の詳細 を理 解していない為
・近畿 圏のみでの運 用となる為 、対象にならないとのコメントを頂いている(経産 省)
・他社 取得 システム利用
・取得によるメリットが不 明
・現行 制度 では当 方の取 組みでの取得は困難 であるため
・手続きに労 力がかかる
・製品の大半は基 礎化 学 品のため
・自社での処理 設 備投 資の予 定 がない
・有価 物で「下取り」としている為
・製品 寿命が長くユーザーでの処 理が一 般化 。金属 スクラップとして他のスクラップと合わせて処 理されている
・現在 中古 システムのリサイクル事 業を展開 中 。広域 認定 制 度にメリットがあれば検 討したい
・ピアノは中古 市場でのリユースが可能 なので自主 回 収の実 施上 、大きな問 題がない。
・自主 回収 システムを協 業している㈱前 田製 作 所が取 得している為、取 得する必 要が無い
・自社 以外に回 収製 品を製 造していない
-113-
・自主 回収 しているのは廃 棄のためでなく再 利用のため
・工業 会で取得 している為
・社会 システムとして確立 しているため
・自動 車リサイクル法 を実 施済
・顧客の設備 回 収にともなう回収 のため不定 期、散 発的 な発生 でトータルも尐量であるため
・回収 対象が有 価であるため
・検討したが、医療 機器の部 品点 数の多さ、複 雑さで断念 した
・量産 製品 ではないため
・アルミ製品は有価 物で取 引される為
・リサイクルシステムが確 立されているため
・当社のメリットがあまりない
・現時 点においては広 域認 定 制 度を利用 して製 品回 収 を行 う具体 的な構 想はありません。
・すでに産廃 業の許 可 証をもっているため
・自主 回収 システムの構 築 予定がないため
・社会 的にリサイクルシステムが確 立されている。
・弊社で扱 う洗 剤 等の消 費者 製 品分 野では、環境 負 荷が削 減できるような回 収 、リユース、リサイクルシステムが構築 可 能で
あるかどうかが不明 な状 況であると認識 しています。現 状では具 体的 検討は困 難と考えています。
・生産で生じる廃 棄 物の3R に注 力しているため
・当社の製品は複 写機の桟構 部 分として使用されており、当社が回収することはできない
・スクラップとして対価 物となりどこでも売 買出 来る為
・納入 先が自 動 車リサイクル法により回収 している
・医用 電子 機 器の為
・印刷 物であり使 用 者の判 断により行 政等の古紙 回 収を利用 できる。また所有 権はユーザーにある為 、回 収は不可 能 。
・流通 形態が複 雑で住 設 会社 単 独での取 組が困 難 。
・親会 社が取 得している(当社には販売 部 門はない)
・航空 機及 び機 器の整 備と修 理 業務 部 門においては製 品の供 給 は行っていない。又 、航 空 機用 内 装品の製造については
製品 として納 入しているが、一 般 消費 用でなく航 空機の一部 として装備され、運用されているので回 収は難 しい。
・日本 工作 機 械工 業 会の動 向を見る
・特に明 確な理 由はない。取組む体制になっていない。
・自動 車リサイクル法に基 づき、自 動車 業 界全 体で対応 しており、その必要がないため
(問5-5)
その他
・製品が受配 電 設備に関するものであり、リサイクル、リユースすることができないためです。なお、お客 様からの返 品は受けて
います。
・回収が困難
・主な廃棄 物は石炭 灰であり、再 生利 用の用 途が限 定されるため
・組み込み部 品を個 別部 品メーカーが回収することが、環 境負 荷の低減に寄与 できる方 法があれば
・該当する製 品がないため
・当社は、ファウンドリーOEMの半 導体 製 造業 であり、当 社 自社の製品 を製 造しておらず、回 収が不 可能 であるため
・回収リサイクルが可 能になった場 合は再 検 討の余 地はあります
・半導 体部 品である事から回 収することが非 常にむずかしい
・回収してもリユースできないものなので。
・回収 困難
・メーカーが継 続 的に廃 棄物 処 理 を実 施していける方 法をしてもらい必要 性を感じます。
・製品の寿命の決定 など、自 主回 収しやすい環 境の整 備
・これに対応出 来る物があればいつでも協 力する
・製品 を製 造する会 社になった場 合
・メーカーの強いリーダーシップ。分別 、回収の徹底 指 導 。コスト UP 分は助成が必 要。
・自社として製 品部 品 を製 造した時
・物流 的にユーザーから当 社に回 収されることは無い
・当社 製品の性 質上 困難 と考 える
・コスト面でメリットがあれば行いたい
・SET 品 または基盤 と一 緒に回 収 され、自 社での回収は困 難
・既に市 場が確 立している為
・規模が小さい為 、業 界 団体 として行 える様な制 度が良いと考 える。
・自社 製造 製 品がない場合 は今 のリサイクルの仕組 みでは該当 しないと思われる。
・問4-3の答によりリユース、リサイクルは困 難である
・いずれにしろ実 施はリサイクル業 者と協動 となる
・回収 対象 となる製 品 なし
・手引 書などを参 照
・部品や部 品の一 部に関しての製 造に対するルールができれば必 要性 を感 じる
・最終 製品 でないためイメージが出ない
・製品が回収に困難 である
・鋼材の販売で製 品として製造 していない
・他の利 益を取り上げる形 となる為 、取 得は不用
-114-
・当社の製品はたばこ、飲料 、食 品、医 薬品 であるため
・建設 業が対 象となり得るか判 っていない
・現在の回収 システムで問題が生 じた場 合、機 能しなくなった場合
・リユース、リサイクルには、広 域認 定を受けた企業 と基 本 契約 を結 んでいる。
・コスト、回収 困 難
・業態 上 、製 品が自 社 製品 となるわけではないので困 難
・製品 を製 造していないため
・他製 品に再 利 用となる事
・製品はリユース、リサイクルが不 可能
・製品の性上により、出 来 ない場 合の対 応方 法がわからない
・自動 車部 品のリサイクル対 応のシステムが整 備されること
・販売との連 携で、より効 率 、低 コストで処 理できる事
・当社においては半 導 体の前 工 程においてAssy 工 場で組 み立 て製品 となる
・製品の製造 、販売 、加工 、販売 等を行っていないため
・制度に関する評価 を行ってから判断
・セットメーカーの製 品に組み込まれているため、部品 メーカーとして回収する事 は困 難であると考えています。こ の点がクリア
された場合でもコストの面で問 題 が残ります。
・広域 認定 を取得する必 要のある製品 を扱 う場合
・電力は廃 棄物 として処 理するものではない
・他品 種に及ぶため
・プラント製 造でありこのようなシステムにはなじまない。
・広域 的に安 全に取 扱い処理 できる手 段が確 立すること
・不明
・製品の製造 を始めた場 合
・製品 を製 造するようになった際には検討 する
・部品 製造が当 社の業 務のため、部品のみ回 収が出 来ないため
・具体 的なシステムの構 築
・製品 を製 造する生 業を始めた場 合
・客先で分 解工 程が要 する為。自 社ではどうにもできない。
・地区のオーナー会 社が申請すれば対 応可 能
・自社 ブランド製品の生産 販 売を行う場 合は検 討を進める
・製品が多品 種 、尐 量(1個)生産 であるため、回 収が困 難
・製品の製造 を行 っていないため
・自動 車メーカーに依 存する方 法 しか取 れそうもない
・広域 認定 制 度の対 象となる事業 を実 施する場 合
・ファブレス企 業 等からの委 託があれば検 討
・既存のシステムが機 能しなくなった場合
・当社 製品に関して制 度の運用 方法 等メリットが考 えにくい
・有価 物なので取 得申 請する必 要 がない
・現状の仕組みで広 域 認定の申 請の必 要性 なし
・現状では必 要性が無い
・製品 等を製 造する事業 を展開する時がくれば検 討する
・既存 システムがあるため取得の必要がない
・グループ運 営 方針 、自社 運 営方 針
・現 在 JBRC に加 入している
・メリットが不 明
・認定 制度の根 本的 見直 し
・既にリサイクルルートが確 立し、高度 な再生 処 理がされているため
・省資 源 、温 暖化につながるアクションは自主 的に実 行する
・広域 認定 制 度に、環 境的 、経済 的、法 的メリットがあれば
・内容がよくわかりません
・回収 業者 からリサイクル原料 として購 入しているため申 請しておりません
・現状では不 明
・産業 廃棄 物のマニフェスト制 度 で運 用しているので、これの転 用 が可能であれば検討
・回収が困難
・経済 的に見 合わないもの
・回収 システムを構築 する際に広 域認 定 制度の取得が環境 面 、費 用面 で効 果があると判 断された場 合は検 討します。
・取引 先との連携 体 制の確 立
・弊社 製品 は広 域認 定 制度にそぐわない
・製品 等を製 造していない
・現行の回収に比べ、自 主 回収によってより循環 型 社会に寄与 できるのであれば。
・医用 電子 機 器の為
・親会 社(部 品 全量 納 品)が実施 中
・一般 消費 用 及び汎用 性のある製品 を供 給することになった場 合
・食品 廃棄 物であり、対 象 外であるため
・方針が定められていない、社 内 的に
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④アンケート調査票
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(3)団体・企業ヒアリング調査
①東京ガス株式会社
日
時
平成 20 年 2 月 8 日
場
所
東京ガス株式会社
●マイコンメーターのリユース・リサイクル
社内記録によれば、マイコンメーターは昭和 50 年代 から導入されている。現在では全戸がマイコンメ
ーターとなっている。
同じく社内記録によれば、昭和 40 年代からマイコン メーター導入前から一部 のメーターについてリユ
ースが行われてい た。最初 は可動部等の消耗品 を取り 替え、耐久試験を経 て、特 段の問題がなければ使
用可としていた。段階的にリユースできる部分を増やしていき、現行のリユース方法として確立した。
小型ガスメーターの場合、計量法の検定期間は 10 年 となっており、マイコンメーター導入以前より 検
定期間を遵守してきた。しかし、10 年経過してもメー ターのかなりの部分は使えることが分かったため、
かなり以前からメーター製造業者にも働きかけながらリユースを実施していた。
10 年経過時点で、部品交換せずに再利用できるもの、一部の部品交換により再利用できるもの、使え
ないものに区分で きる。概 ね、内部部品は使用 できな い が外側は使える。 部品の スペック向上で長寿命
化を図り、部品交換の必要な部分を尐なくして 30 年 の持続利用を可能とした。
東京ガス管内のメーターや 1,000 万台以上で、1 割に当 たる約 100 万台が対象とな る。年によって異な
るが、近年は 8 割程度で推 移し、最新年度の リユース品利用率 86%は高い数字で ある。
東京ガスの委託倉庫に集められたメーターを仕分して、メーターメーカー3 社には 10~20 年経過品が
戻り、そこで修理 で直るも のを修理レベル別に 仕分し て修理する。 3 社へ 回る量 は購入量に比例してい
る。30 年経過品は機能的に使用できなくなるので廃棄している。
メーター交換は東 京ガスの コントロール の下 、検満業 者称する専門業者 に委託し ている。部品はチェ
ックしてから交換 の有無を 決め、主要部品につ いては 耐久試験も実施 して いる。 チェックは部品ごとに
「2 回目の段階で実施」等の基準をに定めている。
メーターの仕様は 昔はメー カーにより 微妙に 異なって いたが、すでに統 一されて おり、他社の製品で
あっても同様の修理が可能となっている。メーカーからの購入量に比例した量をメーカーに戻している 。
すなわち、他メー カー製も 混在 しているが、東 京ガス のメーター倉庫では メーカ ー別の仕分 はしていな
い。設計変更は東京ガスが主導しており、新品の製造段階から部品の見直しを行ってきた。
他の都市ガス会社も東京ガスに倣って概ね同様の仕組みを構築している。LPG に はこのような仕組み
がなくメーターは使い切りである。約 3,800 トンの廃 棄物発生抑制は LPG の場合 に対比してのものであ
る。すなわち、最長 30 年 のリユースと使い切りとを比較したものである。
メーターの廃棄は 従来はメ ーカー任せであっ たが、ガ ス会社の社会的責 任として 関与することとし、
2007 年に自社のリサ イク ルルートを作った 。廃棄メ ーターは東京ガス のストッ クヤードに持って きて、
機能破壊、銘板剥がしを行った後、リサイクルのため中国へ有価物として輸出している。
●廃ガス管のリサイクル
鋼管・鋳鉄管の金属回収システムに乗せていた。PE 管はガス低圧用で耐久性があり、地震に強いとい
う点から普及を図っている。十数年前は PE のリサイクル市場もなく埋立をするしかなかったが、 1992
年から資源の有効活用について検討し、1994 年頃から回収・再利用の仕組みを作ってスタートした。
従来は下請業者に 適正処理 させていたが、端 材や鋼管 等を東京ガスのス トックヤ ードに持ち込ませる
ことまでを工事範 囲と定め 、輸送費用も工事費 の中に 入れるようにした。 前例が なかったため、東京ガ
スがこの回収サイ クルの全 体を主導的に作って いった 。高圧部には金属管 を使用 するため、鋼管・鋳鉄
管の量は圧倒的に多く 2007 年度の回収量は 2007 年 12 月末で約 2,800 トンとな っている。
PE 管は低圧用のもので、ユーザーに向かって 本管→支管→供給管と細くなるが、こ のうち、供給管が
該当する。PE 管は今後も使用していく予定。埋設用で、外に出る場所には使用されていない。半永久的
で老朽化はないた め、特殊 な例を除いて回収す ること はない。 融着できる 技術が 確立 したため、端材の
うち、長いものについては融着している。
リサイクルの図にある素材メーカーは群馬県のポリテック社である。同社は PE メーカーではないが、
東京ガスがサポートして研究開発を実施してきた。一定品質のペレットを製造できるようになった。
ストックヤードで は、ガス 管であることを工 事者が判 別できる認識 用表 示テープ や土砂を取り除いて
きれいにする。回収の開始時には PE 管をきれいにできなかったため、ペレット化に苦労した。
グリーン購入する文房具や工事部材は、メーターの取扱い説明札(停止時のリセット 方法を説明)、表
示テープ(埋設するガス管の外側に巻き、それがガス管であることを一目で分かるようにする 資材)、顧
客配布用手提げ袋 、文具( シャープペンのノッ ク部分 =三菱鉛筆、バイン ダー外 側=キングジム、クリ
アファイル)。現在のグリーン購入量は年間でクリアファイル 26,000 枚、バインダ ー 2,000 冊、手提げ袋
-120-
54,000 枚、蛍光ペン 14,000 本、ボールペン 12,000 本、 シャープペン 22,000 本。
他のガス会社でも 同様の取 組を実施している が、東京 ガスでは付加価値 の高い製 品を作ろうと考え、
文具等の商品開発にも関与してきた。現在では、関与しなくても回るようになった。
●使用済みガス機器の回収・再資源化システム SRIMS
ガス機器回収(SRIMS)は 1994 年から開始。従来から販売店がお客様から引き取り、処理は販売店 任
せにしていた。し かし、廃 棄物の適正処理やリ スク管 理、資源の有効利用 の観点 から東京ガスで管理す
る仕組みを構築。ガス機器などの動脈と廃棄物という静脈を担っているという意識がある。
エネスタとエネフ ィットは ともに東京ガスの 販売店。 エネスタはガス関 係の業務 の請負やガス機器の
販売を業としてお り、エネ フィットは昔の風呂 釜屋の ような店舗を指す。 よって 、規模的にはエネスタ
の方がエネフィットより大きい。
両者ともに東京ガスとは別法人であるから SRIMS への 加入強制は出来ない。東京ガスのサービスとし
て SRIMS を実施しているという位置づけ。金属回収業者などに売ったほうがよいと考える販売店もある
が、東京ガスでは、低リス ク(不法投棄や産廃処理などの リスク低下)、無料の回収コスト(実質的に店
舗のコスト負担にはならない)などについて、販売店への意識啓発を継続している。SRIMS センターで
は契約やマニフェ ストをサ ポートしている。実 際には 、ガスストーブを入 れて石 油ストーブを引き取る
というような「買い替え同等品」
(他燃料の機器)の引き取りもある。顧客と販売店との間には取り替え
た後の古い機器は 持ち帰る という商習慣がある から実 施できるが、 法的な 制約の ため 、単なる引取りは
実施していない。
東京ガスの悩みは 次のよう なものである 。ガ ス器具は 鉄や熱交換器の銅 が有価物 である ことから、業
者に高価で売れるため、加入している 369 店が必ずし も協力的であるわけではない。実際の SRIMS 利用
率は低い。また、 ガス器具 は売却しておきなが ら、浴 槽のような処理困難 なもの を出す店舗、住設機器
のみを出す販売店などもある。
図の配送センター は東京ガ スの品物や部材な どの倉庫 で、ガス機器など の受注が あるとそこから配達
するが、それだけではなく、SRIMS から回収依頼も受 けられるようになっている。世の中では「帰り便
利用」ということが言われているが、そうではなく SRIMS は配送と回収を一体化 したシステムであるこ
とが特徴と考えて いる。配 送と回収を勘案して 車両の ルート決めまで行え るのも 特徴 である。ただし、
ガス機器と回収物を混載するが、無理な積載にはならない。
配送業者がパート ナーとな って運用している 。中間処 理では、おおよそ の区分で 分けて、金属類は回
収業者に引き渡す などして おり、その先のルー トは状 況に応じて東京ガス で対応 可能としている。東京
ガスでは自社ブランド(OEM)でガス機器を販売しており、リサイクル義務が生じている。
●その他
廃棄物処理法がリユース・リサイクルの推進を縛っているのではないか?
顧客の要望で使用 済みガス 用機器を引き取る 場合、一 般廃棄物収集運搬 の許可を 取ればよいのであろ
うし、それに対応することも吝かではない 。しかし、役 所に確認すると安全側の回答 が返ってくるので、
もう尐し柔軟な運用が望まれる。
-121-
②株式会社エフピコ
日
時
平成 20 年 2 月 12 日
場
所
株式会社エフピコ
●自主回収システムを開始した背景など
1990 年 9 月に回収を開始し た。
クラムシェル型の包装材(発泡材)にフロンが使用されていたことを契機として、1980 年代後半に米
マクドナルド不買 運動が発 生した。その後、マ クドナ ルド社がフロン に代 えてブ タン・ペンタンを使用
したが、マクドナルドはゴミを販売しているという非難があった。
エフピコの社長が 、加盟し ていた包装メーカ ー団体で その話を聞き、い ずれその 問題は日本にも波及
するものと考えて 食品トレ ーのリサイクルを 決 断した 。当初はリサイクル を進め ていかないと消費者に
受け入れられないという、企業防衛の観点からであった。
●経緯、体制整備
1987~1990 年にかけて、回収システムを整備 した。回収のための物流をどのように構築するかを 一番
の問題として、ス テークホ ルダーやサプライチ ェーン の巻き込みを図った 。 幸い にも、当時から物流の
90%程度が自社物流であっ たため、納品の帰り便で回収することとした。
開始から 2 年間は広島のスーパーマーケット 6 店舗において、 トレー1 枚を 1 円換算として 500 枚で
500 円の商品券と引き換えるという変則デポジットで運用した。
「よいもの」を回収したかったため、回
収対象のトレー種類や洗浄の仕方など、店頭での消費者啓発(教育)も自ら実施した。この取組により、
集客効果も得られ、マスコミにも報じられた。
1992 年ごろから消費者団体主催の廃棄物関係の研究会に参加し、上記の経験に基づきスーパーマー ケ
ットや消費者団体 等に取組 の意義と内容を説明 して共 感 を得てきた。店舗 での導 入に際して 、エフピコ
と消費者団体が連 携して消 費者の意識と行動の 向上の ための消費者啓発( 教育) を実施した。 このよう
な啓発策を実施したのは、過去に苦い経験があったためである。すなわち、1975 年に広島市が合併によ
り政令指定都市と なった時 、合併の余波でゴミ 処理が 滞り、エフピコに対 して食 品トレーを回収するよ
う要請されたため、持ち帰って焼却処理したという。
●回収率
現在は生鮮品用の 食品トレ ーを回収しており 、弁当用 などについては実 施してい ない。 連携している
わけではないが、牛乳パック回収の取組が先導として効果があったと考えている。
回収率(出荷量に対する回収量)は 24~25%で、主婦 の 4 人に 1 人が参加してく れている計算 になる。
ただし、現状の物流から見て回収率 3 割が限界と考えている。3 割を超えると物流システムを見直す必
要がある。
●処理量
処理工場は 24 時間稼動で 1,310 トン/月の処理能力を有 しており、現行の処理量 530~550 トン/月には
十分対応できている。回収されるトレーはメーカーの販売シェア(エフピコ 6 割、他社 4 割)とほぼ同
じ比率で帰ってく るため、 他社のものも混在し ている が、発泡スチロール トレー はメーカーによるスペ
ックの違いがないため、後の処理に支障はない。
●収率、不適品
一時は収率(回収したもののうち、リサイクルできる割合)が 90%近くまでいっ たが、品質は悪くな
った。その理由は 市町村の 一般廃棄物有料化に あると 考えている。有料化 により 、費用を出し惜しむ消
費者は、何でも回 収箱に入 れようとする「ゴミ 捨て場 」的な感じにな った と思わ れ、 店頭回収の状況が
一気に悪化した。 例えば、 汚れたトレーを持ち 込む消 費者に対して店頭で 注意し ても「買ったものを買
ったところに返す のは何が 悪い」と反駁される 、など である 。残り洗剤で 洗う程 度で大丈夫なのに、協
力が得られていない。
最近では不適品の混入率は相対的によくなってきており、2007 年度前期では 9.4%まで下がった。今年
に入ってから 10.1~10.2%である。これを 5%以内に するのが希望である。
●インセンティブ、圧力
消費者、スーパー マーケッ ト、包材問屋、エ フピコの それぞれの間でイ ンセンテ ィブのやり取りはな
い。
消費者が求めれば スーパー マーケットとして は対応せ ざるを得ない ため 、消費者 の動向(意向)が重
要であり、消費者に対するアンテナを張っておく必要がある。
開始当初から回収 箱を製造 し、設置するスー パーマー ケット等に購入し てもらっ ていた。また、回収
用の袋もスーパー マーケッ トの経費である。な お、エ フピコは回収につい て企業 単位で覚書を取り交わ
しており、その中 に対象の 店舗名を明記してい る。こ れは、安全・安心の ための ソースコントロールの
-122-
ためである。トレ ーを入れ た透明な袋を出す際 に、企 業名と店舗名記載の シール を貼付してもらい、品
質の悪いトレーが 入ってい る場合、店舗に情報 をフィ ードバックして注意 喚起し ている。しかし、企業
や店舗により温度差があるため、継続的に教育をしていただいている。
●食品トレーの回収状況、他社の動向
食品トレーの回収はエフピコ以外に 7 社が実施している。平成 19 年度で約 12,000 トンが回収され、
そのうち約 6,500 トンはエ フピコで処理 されている。他社は、出口がないこと、自主流通が 4 割以下と
他社に依存する物流であること、処理拠点が 1~2 箇所 しかない、などから中止したい意向である 。しか
し、スーパーマー ケット側 からトレー回収をし ないと エフピコに代えるな どの圧 力がある ため、継続し
ている模様である。エフピコは開始当初は業界全体で取り組むことを考えていたが、大手の 1 社が反対
したため、単独で開始し、国内 6 箇所に拠点を作るな どの取組が開花して現在の状況となっている 。
●今の悩み(廃棄物運送許可)
現在、包材問屋は 廃棄物運 送の許可は取得し ていない 。都道府県の担当 者によっ ては、法の解釈の違
いで、調整が必要 であるな どの課題がある。環 境省及 び経済産業省と話を して、 使用済みの食品トレー
の回収運送は「一 般廃棄物 であり、下取り行為 という 位置づけ。そのため 、許可 は要らないと判断でき
る」と口頭で認めてもらっている。
このような不安定 な状況を 改善すべく、今 後 、広域認 定制度の取得に取 り組んで いくか、資源有効利
用促進法の枠内で方向付けをしていきたいと考えている。
●その他
廃棄物のリサイク ルやリユ ースについては、 入口論ば かりで出口論がな い。企業 が提供しているもの
を回収するのは責 任範囲で あると考えている。 しかし 、やっている企業と やって いない企業で、経済的
なインセンティブ の差がな い。すなわち、何の ために 自主的な回収をする のか、 という出口がないとい
うことである。
経済的インセンティブを入れていかないと導入が進まない。ここ 5 年ほどは経済性を確保でき、社会
からも評価されている。
自主的な回収を進 めるため には、他企業との 連携協力 が必要であるため 、 他企業 に 理解していただき
進める方向を合わせることが重要である。
廃棄物処理やリサ イクル関 係の法の体系が合 って おら ず、一貫性がない と感じて いる 。廃棄物処理と
資源循環を離して制度設計をやり直す必要があるのではないか。
廃棄物処理法と容 器リサイ クル法の関係で、 再商品化 しているのにお金 を払わな ければならないのは
おかしい。10 倍の量を処理しているのに、再商品化で回収量から再商品化量を引き算することになるた
めである。このように、インセンティブがないのは問題である。
もし、エフピコが 取り組ん でいなかったら、 食品トレ ーについては商社 などの介 在により素材が変わ
っていた可能性もあったと思う。
-123-
③富士フイルム株式会社
日
時
平成 20 年 2 月 14 日
場
所
富士フイルム株式会社
●仕組みの推移
1986 年の発売当初から回収の基本的な仕組み(回収の流れ)はほとんど変わっていない。
写真現像は、ミニ ラボ店で は自店でプリント 、総合ラ ボ店ではミニラボ 店では処 理できないプリント
(大伸ばし、リバーサル等)やその他の対応していない事項を担当するという基本構造になっている。
写ルンですについては、フィルムは概ね DPE 店で現像 し、残された本体はカラーペーパーなどの各種
サプライの運搬時 に店に集 積されたものを同時 に回収 し、工場へ戻し てい る。戻 り便の活用 いう従来か
らあった集配の仕組みに乗せられたことが奏功したと言える。
なお、海外拠点で も同様の 取組を行っている が 、当該 国の販売や回収の 事情によ り異なっている。例
えば、米国の場合 はウォルマートなどのスーパーマーケットで DPE を行っている ため、日本国内のよう
な仕組みがそのま ま適用で きない。なお、海外 ではコ ダックが高いシェア を持ち 、 同様な取組を実施し
ている。
●写ルンですの構造など
他社も概ね同様の 仕組みが あると思われるが 、本体の 構造を見ると分解 などが難 しそう に思われる。
リユース・リサイクルの工場内の仕組みは富士フイルムが進んでいるのではないか。
●当初 4~5 年のリサイクル体制の不備とは
リサイクルセンター設置前の「リサイクル体制の不備」は工場側の問題であった。
回収台数が増加し てきたも のの、最初は手作 業により 選別・分解してい た。ユー ザーから返ってきた
ものは同じ製品でも異なる使用履歴であるため、検査も必要であり、工場内部の試行錯誤が多かっ た。
なお、写ルンですの生産はデジタルカメラやカメラ付き携帯電話の普及で減尐傾向にある。
●設計変更と生産
リユース・リサイ クルしや すいように部品点 数を尐な くするなどの設計 変更を繰 り返し、必要に応じ
て工場内のリサイクルシステムも変更した。
もともとのバージ ン製品の 生産システムを逆 方向に動 かすことで対応で きた。す なわち 、生産ロボッ
トの動作順序の変 更による 個々の機械調整で対 応でき たため、保有してい る生産 機器の転用が可能とな
り、フローとして 作りやす かった。バージン製 品の生 産と同時にリサイク ル製品 も生産できるように な
っている。1992 年からリサイクルセンターはオートメ化されている。
●再資源化率の変化
最新の再資源化重量率は 95%となっており、残りの 5%は包装材である。消費者 が容器包装リサイク
ル法で処理することを前提とすれば、写ルンですの再資源化率はほぼ 100%と考 えている。工場において
は部品などリユー スするも の、 主に外装のよう に 素材 としてリサイクルす るもの に分かれている。 部品
として最も高価フラッシュ部は検査の合格率 95%を超 えている。
●困っていること
詰め替え業者の存 在が問題 である。商標権を クリアで きる類似パッケ ー ジを使用 し、フィルム装填後
にブランドを隠し て販売し ている。現在、 係争 中の事 例もある。また、フ ラッシ ュ部分をイルミネーシ
ョンやおもちゃに使用していた場合もあった。
このシステムの稼 動により 、上記のような利 用は尐な くなってきている 。なお、 富士フイルム以外へ
の流出は、詰め替え業者などがミニラボ店から購入していたためである。
●権利関係
写ルンですは購入 時点から 消費者の所有物と なる。消 費者が消費者がミ ニラボ店 に出して、特に返還
を求められなければ所有権放棄と考えて、その後の回収ルートに乗せている。
●特許の塊
オートメーション で分解し やすいようレイア ウトも含 めて設計されてお り、部品 の一点一点やレイア
ウトなど 1,000 件を超える 特許の塊である。
●コスト
初期段階からシス テムが確 立するまで の時期 は、回収 率やリユース・リ サイクル のために要する人件
費の点からバージ ン製品の 方がコスト的に安か った。 しかし、現在では回 収率の 向上もあり、回収品を
使用すると生産コ ストが低 減している。ただし 、下記 に示すインセンティ ブによ る負担のため、バージ
ン製品のコストと比較するとほぼ同程度となっている。
-124-
●ミニラボ店へのインセンティブ
ミニラボ店へのインセンティブが「2006 年 か ら 導 入 し た 新 し い 回 収 プ ロ グ ラ ム 」 の ポ イ ン ト で あ る 。
プログラムではフ ィルム部 を取り出した後の 写ルンで す本体を有価物と して有料 で回収している。回
収に際しては、回収箱のような特別なものは作らず、カラープリントの空箱を利用している。
1 つの空箱に 50 個を詰めて 、それに対してお金を支払っている。ただし、支払は自社製品のみ で、他
社分については、ミニラボ店で 1 箱 50 個単位で別の 箱に詰めてもらって、これも回収している 。
なお、同業他社も 系列の店 舗を有する が、一 部の店舗 では各社と取引の ある 場合 もある。富士フイル
ムの系列店のうち 小さな店 については、他社と の混在 も許容している。 こ のよう な状況の下、 他社ルー
トでも写ルンです が同様に 回収されるため、工 場に運 び込まれた他社分 と 等価交 換している。 また、工
場で生産システムに入れる前の事前チェックを実施し、他社分や詰め替え品などを仕分している。
新しい回収プログ ラムへの 加入への働きかけ は、同社 の販社である富士 フイルム イメージング株式会
社が DPE 関連の依頼など新 たな取引が発生すると加入交渉を行っている。それまではミニラボ店へは協
力依頼のみであっ たが、こ の有料プログラムを 実施す ることで回収率が向 上する とともに、不正利用品
へ回る分が尐なく なった。 すなわち、 詰め替え 品の減 尐により、生産シス テムの エラーも発生しにくく
なる効果が得られた。
●写ルンです以外の製品
フィルムの殻は自店処理が原則であるが、商取引上、引き取る場合もある。外装の鉄、軸の PS、容器
の PE、遮光リボンのナイロンは、金属のリサイクルや容器包装リサイクルで処理されていくことになろ
うが、現像液など の廃液回 収業者に一緒に出す ケース が多いと聞いている 。イン スタントカメラのフィ
ルム包装も容器包 装リサイ クル法に基づく処理 が必要 である 。電池・充電 池につ いては電池工業会が実
施している流れに乗っているはずである。
●その他
環境負荷低減のた めの善意 の行動として、広 域認定制 度以前の制度で別 の製品を 回収していた時期が
あった。販売先が 多様であ り、製品設置場所へ の立ち 入りが困難な場合が あった ため、着払いの宅配便
を利用していたが、
「産業廃棄物収集運搬車への表示・書面備え付け義務」により、協力してくれる宅配
便業者のトラック すべてに シール貼付による表 示をす る必要が生じた。こ れは 不 合理であるために断念
した。
このように、現行 の法体系 が、リユース・リ サイクル のために回収して いる事業 者の善意を潰すよう
な場合もあるので、改善していくことが望まれる。
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④有限責任中間法人パソコン3R推進センター
日
時
平成 20 年 2 月 18 日
場
所
有限責任中間法人パソコン3R推進センター
●自主回収システムを開始した背景
家電リサイクル法の成立後に、産業構造審議会、中央環 境審議会における議論の結果を受けた。当時、
企業からの排出量 が多く、 家電とはメーカー構 成が異 なるなどしたため、 問題の ないところからスター
トした。事業系は廃棄物処理面で排出者責任があることから、NEC や富士通など 、すでに実施している
企業もあり手を付けやすかった。残った家庭系は、2003 年 10 月から開始 、これ以 降に販売される PC は
PC リサイクルマークが付与され無償回収となったが、それ以前に販売された PC は廃棄時に処理料金を
支払うことになった。
JEITA から分離したのは、 すべての PC メーカーが JEITA 会員ではないこと、リ サイクル義務を負う
事業者は JEITA 会員になら ない 小規模な場合が多いこと、JEITA の規則で会員以 外をサポートすること
が難しいことなどのためであった。また、PC メーカーが加入しやすくすることも理由の一つである。
●現在の実施状況等
家庭系では 4 半期ごとにゆうパックの回収量 をリサイクルされる量として、集計・公表している。年
度単位でこのデータと製品リユースのための引き取り量を加算して公表している。
公表している統計 表のうち 、回収重量はリサ イクルに リユースも含めた もの であ り、再資源化処理量
はリユース分を除 き処理す る対象すべて である 。また 、資源再利用量はマ テリア ルリサイクルしている
ものである。
素材の構成比の差 により、 鉄などが多いデス クトップ の方が資源再利用 率は高く なる。処理が難しい
ものも多く、焼却せざるを得ない場合がある。
PC メーカーのリユースは製品としてのリユースである。NEC、IBM、日立エンジニアリング、富士通
などで、自社製品のうち新しいものを有価で引き取り、OS を入れ替えて、リフレ ッシュ PC として販売
している。
部品リユースは、 特定の再 利用可能な部品 に ついて保 守用部品としてス トック す る場合を指す。 市場
で調達できなくなった部品もあるためである。
●自主回収システムのフロー
物流に違いはあるが、メーカーが手元に PC をストッ クすることはない。
各メーカーでで処理先を確保するなどの対応で、家電リサイクルの枠である AB2 グループとは異なる。
家庭系では 17 社の再資源 化センターがある。事業系はさらにばらばらで、メーカーの事業規模や サーバ
ー、ネットワーク関連、ATM、通信機器など他の製品の製造有無にも関連する。
カシオ、三洋、沖 など撤退 企業でもシステム ・ソリュ ーションなどで業 務展開し て いるため、法的義
務はないものの CSR の観点 からセンターに参加している。
ショップブランド 系は入っ ていないが、マウ スコンピ ュータ のようにシ ョップブ ランドで納入してい
るメーカーで規模の大きな企業は、販売店が PC リサイクルマ ークの貼付を要求してくるため、自主的
に対応している。
不明パソコン以外に、自作 PC、倒産・撤退企業の PC、輸入品などにも対応している。 Gateway は一
時撤退したものの、再上陸後参加している。
●廃棄物の取扱
廃棄物扱いになっ ている。 資源有効利用促進 法と広域 認定 制度で微妙な 位置づけ である。広域認定制
度を取得すると、 ゆうパッ クは個別収集の業許 可が不 要とな るが、システ ム全体 について はメーカーが
責任を負うこととなる。
ここで SOHO や個人商店が 家庭系・事業系のいずれになるのかという問題がある。
●運営コスト
家庭系の処理価格 は共通化 しようと決めたわ けではな いが、トップメー カーが発 表して各社が追随し
ており、事実上の業界標準となっている。
事業系は廃棄台数 が多いこ とや、依頼企業事 業所の所 在 階数など搬出場 所に違い があることにより、
価格はメーカーと排出企業との交渉になる。
買取もあると思われる。無償になる廃棄物処理の関係もあるため、買取が基本であると認識している。
●苦労している点
回収に際して消費者の利便性を確保する観点から、当初は宅配便業者と交渉して 1 社に絞り込むとこ
ろまでいった。し かし、当 該企業が廃棄物輸送 に係る トラ ブルを起こした ため、 郵便局のゆうパックに
変更したという経緯がある。結果として、約 2 万局で全国をカバーしており、郵便局を指定回収場所と
-126-
することができた ことはよ かった 。ゆうパック は配達 距離による料金差異 はある ものの、離島などであ
っても料金が不変であり、郵便局であれば不法投棄などは発生しにくく、国民の安心感も得られる。
なお、消火器の初田製作所も PC3R 推進センターの手 法を聞いて同様な方法を取っ ている。
最初は廃棄 PC をダンボール 箱に入れて送付してもらっていたが、受領後のダンボールの処理に困っ
たため、ビニール袋でも可能とした。
郵便物は混載とな るため、 他の輸送物に影響 を及ぼさ ないことが 重要で ある。プ リンタのようにイン
ク漏れ発生の可能性があるものは難しい。また、PC 関 連部品としてどこまでの範囲を対象とするかも課
題である。
輸入業者は自社で処理するという意識がないことも問題である。
●広域認定制度取得
まとめて取得する と、仕組 みを一本化する必 要が生じ る。系列関係から 一本化し にくいメーカーもあ
ることから、各社で個別取得することとなった。
●その他
処理費用を支払い たくない ため 、一般廃棄物 として排 出する市民もいる 。市町村 か ら見ると、メーカ
ーで処理してくれるという保証がないものもある。そこで、家庭系のうちメーカー不明 PC などをセン
ターが引き受けることとなった。概ね 80%の市町村が 一般廃棄物としての引取を中止しているが、まだ
中止にまで踏み込めないところもある。
リース品についてはリース会社の排出責任を明確化していく必要があると考えら れる。
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⑤有限責任中間法人 JBRC
日
時
平成 20 年 2 月 19 日
場
所
有限責任中間法人 JBRC
●自主回収システムを開始した背景
資源有効利用促進法がきっかけである。
法は電池と機器の両方にかかり、使用済指定再資源化製品で 29 機器が回収対象 である。JBRC はひと
つの仕組みで様々なメーカーのものをあつめている。
電池工業会で参加を募り、87 社で発足、現時点で 260 社程度が参加している。そのうち、電池を製造
しているのは 10 社程度で、他は機器製造 業者や輸入業者である。なお、現在は電池工業会と共同で実施
していない。
排出者の協力意思 が不可欠 であるため、排出 者の費用 負担 を無償として いる点が 特徴と考えている。
回収・処理費用は各社の出荷量で調整した上で、会員が全員で負担している。
●現在の実施状況等
店舗で購入した電 池を自宅 で 交換したものは 一般廃棄 物 扱い、修理のた めに取り 外したものは産業廃
棄物扱いとなる。デポジット制度も考慮したが、特に管理コスト面から管理が難しい。
意外に多いのは非常灯用の充電池で、そのために設備設置企業等も参加している。
回収しているほと んどがニ カド電池 である。 公表して いる 再資源化率は 「金属元 素量(水分、液体、
樹脂を除いたもの)÷ベアセル換算重量」で求めている。
ニカド電池は生産が減尐しているのに回収が多くなっているが、これは古くから作られているためで、
特に事業者からの回収量が多い。
ニカド、ニッケル 水素、リ チウムイオンのほ かに 小形 シール鉛蓄電池( 小形制御 弁式鉛蓄電池)も回
収対象だが、ほとんど使用されていないため、全体の 1%と僅かである。
●回収システムのフロー
回収箱自体が梱包材になる仕組みとしている。
●主要な介在者
輸送は佐川急便と 日本通運 である。 家庭から の直接回 収はないため 、現 行の広域 認定は産業廃棄物の
みである。
回収拠 点か らの 連絡 による 引き取 り要 請に 応じ て、 JBRC で引 き取 り一 覧リ スト を作成 する 。こ れを
運輸業者に渡すと 、すぐに 回収に行ってくれる 。 この ように、 宅配便を利 用する 方式を 中間法人設立ま
で練ってきた。
●苦労している点
対象外の電池が入 っている 場合、大量であれ ば 、業者 の間違い として拠 点に返品 するが、尐量であれ
ばリサイクラーの段階で分別する。いずれにしても混入防止はモラルに任せるしかない。
現在の協力自治体 は、分別 制度を有している 自治体で ある。その他の自 治体は事 業者責務にしていく
方向で動いているようだが、家庭から排出されたものからわざわざ出さないというのが実態である。
海外製品については、ipod からは電池を外せないなどのように、パソコンを除いて易分解性を要求さ
れていない。
仕組みを回すことを促進するため、取り外しやすさなどを啓発している。
●その他
電池全体の回収と処理をどのようにするかという整理が必要である。
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⑥インテリアフロア工業会
日
時
平成 20 年 2 月 25 日
場
所
インテリアフロア工業会
●自主回収システムを開始した背景
ハロゲン樹脂のエコマーク取得基準は 70%を回収して 、そのうちの 70%を再利用 することであり、全
体のほぼ半分の再利用が必要となる。塩ビは耐久性が 20 年以上あることがメリットである。
特に下請け業者や孫受け業者と団体交渉することを主眼に、当初 8 社でスタートしている。各社のう
いちで塩ビのみを製造しているメーカーはない。床材の生産比率が尐ないため、平成 19 年 6 月に日東紡、
平成 20 年 3 月にアキレス が それぞれ退会して、平成 20 年 4 月か ら 6 社体制とな っている 。
●現在の実施状況
現在、地域拡大も 視野に入 れて、広域認定制 度取得に 向けて環境省に申 請 を提出 しており 、ヒアリン
グ時点で同省でチェック中であった。20 万トン/年の 出荷量に対して、処理量は 10 トン/年程度が目
標である。なお、平成 19 年は 30 トンであったが、 これは鹿島がよく取り組んだため である。
●自主回収システムのフロー
施工端材は 5%程度は出る 。
建設リサイクル法 で義務付 けられているもの 、目立っ ているものについ てはゼネ コン側で早期処理し
たいと考えている。しかし、3,000m 2 級ビルの場合、 対象となる塩ビ床材は 150m 2 程度で 3kg/m 2 で換算
すると重量は 450kg となる 。5%すなわち 450kg になる と量が尐なくな るため、ゼネコンは協力するのが
面倒になる。通常 、ゼネコ ンは 大量の埋立処理 をする ためである。 そこで 、ゼネ コンの下請けや孫受け
の職人の理解を促 したいと 考えているが、工務 店は入 りたがらない 。処理 量が尐 ない ことと、ゼネコン
から値引きさせられるためである。
以上を踏まえ、社団法人建築業協会(BCS)で説明を 行い、 BCS 内のリサイクル 部会に属する意欲あ
るメンバーへの働きかけにより、大手ゼネコン 15 社 との基本契約を締結 した。
●主要メンバー
現時点では技術力からタイ ボー1 社しかなく、ここで 床材に再生 している。関東 地区にも工場を作り
たいと考えて活動していたが不首尾に終わった。
施工現場で回収す る場合、 塩ビ製品に精通し ている人 が処理担当になる 必要があ る。そこで回収袋を
用意して、施工職 人に依頼 することにしている 。 4 袋 以上が集まったら、 すぐ取 りに行く体制を敷いて
いる。
●運営コスト
最大回収量を 30 トン/年 と設定し、逆ザヤ分 となる処理費は各社で分担している。建築廃棄物の埋立
費用 30 円/ kg を参考とし て、輸送費+処理費で 46 円/kg の費用とした。実際は 処理費を値下げする場
合があるが、36 円/kg が限 度である 。
●苦労している点
古い建築物に使用 されてい る ものは接着剤が 悪く 、コ ンクリート片を拾 ってしま う 。また、重金属が
含有されているものもあり、全量を回収することは困難である。
このような中、管轄する国土交通省にシステムを見てもらうなどの労力が実った。
今後は塩化ビニル環境対策協議会(JPEC)で塩ビ関係 者が共同で実施していけるようにしたい。
●広域認定制度
床材シートとは別 に、ポス トコンシューマー 商品とし て置き敷き型の塩 ビタイル の回収がある。廃棄
品となったものはリサイクル可能であり、一種のレンタル事業として検討していきたい。
両者を対象に広域認定制度指定で拡大を図っていく予定である。運送会社も増加して 62 社で申請して
いる。ここで、通 常のシー ト回収を第一ルート とすれ ば、 塩ビタイルは第 二ルー トである。 塩ビタイル
はタイボーで処理 せず、参 加メーカーに直接輸 送する ため、メーカー各社 の現状 の回収の仕組み に属す
る運送業者等を生かすことにしており、運送会社が増加している。
広域認定制度の前 身である 広域再生利用指定 ・産業廃 棄物処理者指定を 取得して 、すでに実施してい
た。また、グリーン購入法適合製品でマークも取得していたことが強みであった。
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⑦社団法人電池工業会
日
時
平成 20 年 2 月 28 日
場
所
社団法人電池工業会
●自主回収システムを開始した背景
昭和 59 年(1984 年)頃、乾 電池に含有される水銀が社会問題化し、通商産業省( 当時)と厚生省( 当
時)の指導により対策を開始 した。業界全体で対応し、1991 年に乾電池、1992 年にはアルカリ電池を無
水銀化した。
一方、ボタン電池(水銀電池)は 1996 年にようやく製 造中止となった。他に比べて時間がかかったの
は、ボタン電池を 使用して いる 一眼レフカメラ や補聴 器 の製造企業で、設 計変更 と製造に係る移行措置
のための調整期間が必要なためであった。
1996 年からカメラ店等に回収箱を設置し、適切な水銀処理を実施している。なお、入口の大きさを工
夫して、違うサイズの電池が入らないようにしている。
このような取組を 実施して きたため、経済産 業省産業 構造審議会で自主 的な回収 の事例として紹介さ
れた。
リユース・リサイ クルと廃 棄物という二つの 切り口が あるが、リサイク ルに関し ては経済的に回るか
どうかが分かれ道である。仕組みが複雑だとコストがかかり回りにくいと考えている。
●現在の実施状況
回収量は 5,000 箱/年でほ とんどが家庭系 である。現在は 8 トン/年を処理して いるが、生産量から
見るとかなり尐ない。
貿易統計上、ボタ ン電池の 区分が不明である ことや、 機械の中に入って 輸入され ることもあり、全体
量がどうなっているのか不明である。
商流がメーカー別であるため、処理は各社が自社の処理ルートで対応している。
●運営コスト
家電販売から家電 卸を経由 して仕入れ元に戻 す という 商流の逆流通であ るため、 見た目のコストはか
かっていない。
●うまくいっていると考えている点
ボタン電池自体が小さいため、一店舗で1年に一度程度の輸送で済んだことが挙げられる。
市町村もボタン電池はメーカー回収を認知しており、住民に周知してくれている。
●苦労している点
悩みは廃棄物処理 法である 。商流を逆流させ るため、 水銀回収を目的と してい て も下取りの一種とし
ている。
回収箱に入っているものは引き取ることになり、どこのメーカーのものでも処理している。
むしろ、回収箱に入るようなものより、機械類の中に入っているものが相当あることが問題 である。
時計用電池(酸化銀電池)は時計店で交換時に回収できるが、銀回収の業者に売却されている 。
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⑧社団法人日本舟艇工業会
日
時
平成 20 年 3 月 3 日
場
所
社団法人日本舟艇工業会
●自主回収システムを開始した背景
工業会及び会員企 業が製造 者責任があるとの 認識の下 、工業会が事業主 として「 広域認定制度」を取
得した。
FRP 船は 20~30 年の耐用 年数で あり、これから廃 FRP 船が出始めると予想される。
一般に船体は係留 設備やマ リーナ保管 されて いる。プ レジャーボートは 個人所有 のため一般廃棄物の
扱いとなり、個人 が破砕し て輩出すれば受け入 れ ても らえる。しかし、破 砕しな いと 船体が大きいため
自治体では処理困 難となる 。一方、持ち主が漁 家であ れば産業廃棄物扱い となる 。なお、サイズ的に 漁
船のカテゴリーであっても、家庭のプレジャー用であれば一般廃棄物となる。
●現在の実施状況
利用者やメーカーの出入りが頻繁である。 メ ー カ ー 25 社 が リ サ イ ク ル 賛 助 会 員 と し て 参 加 し て い る 。
各メーカーごとの料金体系で処理する原則であるが、全社ともに処理費用のうち 10,000 円分を負担し
ているため、工業会の提示価格より 10,000 円安い処理 費用と なっている。
古い FRP 船のうち半数程度 が現行のメーカーや輸入代理店 の取扱いであり、残りは不明である 。この
不明分は工業会が提示料金で対応している。
当初は 1,000 隻/年の処理量を想定して仕組みを考案した。現実は平成 18 年度が 629 隻、平成 19 年
度が 700 隻と下回ったもの の、試行は計画通りであり、平成 20 年度から本格稼 動の予定 である。
FRP 船の長さから FRP の重量を推定するとともに、FRP そのものの処理費用の見積を取り、両者を勘
案して処理費用を定めた。
●自主回収システムのフロー
広域認定制度は平成 17 年 度より認定 を取得し始めた。具体的には、西日本から順に 1/3 ずつ仕組みを
作り、平成 19 年度で全国 対応とな った。
まず、受付をする登録販売店で一時保管し、指定引取場所に集約する。
運送業者も登録済みである。FRP 船は運送することが難しいため、新造船を運送するための道具を所
有している運送業者に依頼する必要がある。
処理は参加企業が 個々に対 応するため、各企 業の契約 業 者を広域認定制 度の中で 指定 している。詳細
は工業会ホームページに掲載されている。
処理では、FRP、金属、そ の他に分別して、 FRP はセ メント原燃料、金属 は金属 リサイクル、その他
は有価販売・ガス 化溶融炉 で熱回収・埋立など してお り、 メーカー一律で はない 。なお、工業会では処
理に関する情報を押さえている。
運送料その他も含 む処理料 金は郵便局で払い 込みとな る。リサイクル料 金には工 業会の運営費も入っ
ている。
その他にマニフェスト相当の書類を準備して添付している。
これまでは仕組みづくりの段階であり、今後はユーザー周知を進めていく。
●苦労している点
登録販売店の保有 車両は運 輸業の許可を受け ていない ため、制度上は運 送できな い。それでも運送し
なければならない ため、中 古販売の査定等の名 目で運 送 しており、運送料 は貰え ない 。一方、処理業者
は運輸業の許可を得ているため、運送料を徴収できる、
これまでは全国での仕組みづくりが主であったため、特にシステムの変更は行っていない。
広域認定制度申請の初年度は審査(現地確認も含む)で 3 ヶ月以上を要したが、それ以降は 3 ヶ月程
度で認定された。
FRP 船の実態が分かっていないことが問題である。FRP 船の検査や登録が必要であることから、5 年
前から登録した船 の統計は 取っている。しかし 、定期 検査を保留して保管 してお くことが可能であるた
め、廃棄、海外売却などもある FRP 船の現状は不明で ある。
●その他
運輸業の許可を得 ていない こと が登録販売店 の運送を 難しくしている。 広域認定 制度を取得した運送
業者は許可がなくとも料金を取って運送できるようにしてほしい。
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⑨帝人ファイバー株式会社
日
時
平成 20 年 3 月 4 日
場
所
帝人ファイバー株式会社
●自主回収システムを開始した背景
日本化学繊維協会の 2002 年報告書で、繊維業界のリサイクルに関する課題が提起されている。
廃棄物として排出される繊維製品は 200 万トン/年だが、これらをすべてリサイクルするとしても出
口(利用先)が存在していない。
繊維業界でリサイ クルを制 度化するのであれ ば一律と すべき であるが、 繊維産業 は中小が多い ため、
規模による割り振りは大手の衰退につながることを危惧している。
繊維リサイクルの 問題とし て、①衣類はデザ インや素 材が複雑なのでリ サイクル しにくい、②流通経
路が複雑でルートが見つけにくいため回収しにくい、③日本国内の販売量の 90%が輸入品であるため国
内メーカーがリサイクルを実施しても効果が弱い、という 3 つが挙げられる。
拡大生産者責任の観点から出来るところから始めようということで、企業ユニフォームを中心に回
収・リサイクルの 体制を整 備した。企業ユニフ ォーム は産業廃棄物扱い で あるが 、 家庭からの一般廃棄
物は広域的に取り 扱うこと は現行の法体系下で は 難し い。素材メーカーは 広域認 定制度の取得が認めら
れないため、三星 などの広 域認定制度を取得し ている アパレルメーカーに 再委託 して実施 している。な
お、企業ユニフォームを回収する場合でも、1 ロットが尐ない場合が多い。
繊維製品に係る 3R 推進委員会(経済産業省繊維課、早稲田永田教授座長)が設置されているが中断
されている。
●現在の実施状況
一部に有価物=原 料として の扱い はあるもの の、産業 廃棄物としての扱 いがほと んどで、日通などの
産業廃棄物運送許 可を取得 している業者に依頼 してい る。松山事業所が産 業廃棄 物の施設と運送許可を
取得しており、処 理はそこ に集約されている。 学校等 のように一般廃棄物 として 扱わざるを得ない 場合
については、下取りなどの名目で運送している。
販売量に比して量的に尐ないが、化学繊維業界全体のリサイクルに占めるウェイ トは大きい。
●自主回収システムのフロー
エコサークルのタ グは目印 であり、これで収 益を得て はいない。あくま でも、産 業廃棄物処理として
料金を徴収している。
ケミカル・リサイ クルは内 容がはっきりして いる必要 があるため、 出自 がはっき りしていることが 重
要である。そのため、回収は帝人が製造している素材のみで、モノマーまで分解できるか等のケミカル ・
リサイクルテスト により原 料となるものを指定 し、そ れを販売している 。 ここが 出発点 である。戻って
きたものは、モノ マーまで 分解されて使用され ること から、回収物が再び このエ コサークル の中で回る
とは限らず、他の製品になることもある。
リサイクルするためにはできるだけポリエステルリッチな生地が必要である。
最近ではリクルートスーツもアパレルメーカー(FLANDRE 社)と提携して回収を実施している。
理想はイメージ図にあるような完全循環であるが、現実はリサイクルと非リサイクルが混在している 。
例えば、織物の縦 糸と横糸 がリサイクル起源と 非リサ イクル起源の例があ る。リ サイクルから非リサイ
クルへ、非リサイクルからリサイクルへと自在に利用できるのは化学繊維の特性である。
なお、アパレル、製造といったメンバー企業の回収方法は各社任せである。
●苦労している点
3 年程度で戻ってくることを想定して設計しており、運用は当初からほぼ不変で部分変更程度である。
もっと範囲を拡大 できるが 、当面は企業ユニ フォーム まで としている。 学校の体 操着など の一般廃棄
物にも手を広げたいが、廃棄物処理法をクリアできる回収の仕組みが作れない。
●その他
一般廃棄物につい ては、市 町村、経済産業省 、環境省 で考え方が異なる が、特に 市町村 の考え方との
ずれが大きい。
古新聞やぼろきれ などの「 専ら物」には天然 繊維が含 まれているが、そ の中に化 学繊維を 入れること
になれば対応が可能である。
このように、リサ イクルを するための道筋と して、免 許や対象物の範囲 などの定 義が定まれば、積極
的に対応したいと考えている。現行では、業界全体で提案しても放置されている模様である。
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⑩株式会社 INAX
日
時
平成 20 年 3 月 7 日
場
所
株式会社 INAX(常滑本社)
●背景
INAX は法に抵触する可能 性のあるような仕事の仕方を嫌う社風がある。
取組のきっかけは 企業の社 会的責任をはたす ことと、 ゼネコンやハウス メーカー の要望があったため
で、INAX ではこれをビジ ネスチャン スとして捉え、広域再生指定を平成 15 年 10 月に申請し、平成 16
年度より回収を開始している。
産業廃棄物の輸送 には種々 の法律の壁があっ たため、 広域再生指定を取 得し、そ の後広域認定制度に
変更した。また、中間処理の免許も取得している。
広域認定制度は運 送業者の 追加、処理委託先 の追加 な どで何度も更新し ている。 変更したのは処理量
が増大したこと、 処理費用 が安価ですぐれた技 術を有 する 良好な業者が出 てきた ため である。担当者は
そのような変更がよいことであると考えている。
タイルは元々歩留 まりをよ くするよう指導さ れており 、施工 後の端材は 全体の 1%程度を想定してい
た。年間のタイル生産量は約 30 万トンであるため、単 純計算で 3 千トンが出てい るはずだが、実際には
60 トン程度しか回収されていない。まだまだ、回収できる量はあるはずと考えている。
●自主回収システム
タイル以外のもの が混入し ていた場合、返却 するなど 、きち んとした対 応をする ため、 回収はゼネコ
ンと契約している 。ただし 、 建設現場で分別す るが、 混入が多いため、現 在は現 場からの回収は中止し
ている。
一方、中部エリア の特約店 はきちんと分別し てくれる ため、在庫返却 の 際に包装 を除去して もらって
回収している。産 業廃棄物 としてお金を支払っ て処理 することに比べて、 無償で 引き取ってもらえると
いう点で特約店にもメリットがある。
回収したタイルは 砕いてシ ャモット(骨材) として混 入し、 古い製品を 入れやす い レンガ調の新製品
として製造販売し ている。 本来、タイルは骨材 を入れ る必要があったため 、特に エコ製品的な取り扱い
はしていない。現場回収に際してはコンテナに搭載する回収箱を準備して、直接 INAX が回収した。
一方、住宅設備機器はハウスメーカーや INAX エンジ ニアリングの現場から回収している。お風呂(ユ
ニットバス)は現場で窓枠開口時に金具・塩ビ配管・フィルム・梱包材など平均で 15kg から 20kg が排
出される。これを 輸送して きたリターナブルコ ンテナ に搭載している回収 袋に入 れて送り返す。これら
は比較的混入が尐ないため、処理しやすい。
回収後は INAX で、タイル や支持金具、化粧合板、鋼板、スレッド板、塩ビパイプなどに 分別する。
実際はかなり尐ないが、タイルのみを INAX で分別し て、それ以外は通常のリサイクルルートに回して
いる。
排出事業者から処理費用を徴収しており、現時点では赤字が出ない程度の状況である。
●苦労している点
他社廃材との分別 と再利用 技術開発に苦労し ている。 他社廃材は、原材 料が不明 であること、焼成の
温度が不明であることなどから、扱えない。
また、再利用技術 開発につ いては、セメント やモルタ ルが製造時に発泡 したりす るため、うまくいか
ない。現時点では、回収先がはっきりしているものに限定している。
●広域認定制度
広域認定制度はよ い制度で ある。取得するた めには書 類提出のみならず 担当者と のコミュニケーショ
ンが重要である。INAX で は、有償・逆有償などの検討を避けるため、中間処理の許可も取得している。
中間処理といって も、多く の人が想像する反社 会勢力 などとの関係のよう な危な いことはない。案外に
スムースに進んだ経験から、他社においてもあまり悩まず取得した方がよいのではないかと思われる。
●その他
現在、新築案件は 頭打ちで あるため、リフォ ーム時の 廃材を何とか処理 したいと 考え ている。そのた
めの回収の仕組みやリサイクル技術について研究中である。
-133-
⑪セイコーエプソン株式会社
日
時
平成 20 年 3 月 11 日
場
所
みずほ情報総研株式会社
●自主回収システムを開始した背景
1995 年 1 月にトナーカート リッジでスタートし、1996 年 6 月にインクカートリッ ジも開始した。
情報機器については法の施行以前の 1999 年 10 月から長野と関東で回収を開始し、2000 年 11 月に全
国展開した。
PC は 2002 年 2 月から広域再生利用指定制度( 現行の広域認定制度)を活用した事業系情報処理機器
の回収リサイクルを実施し、2003 年 10 月には家庭 用 PC の回収リサイクルにも着手した。
その他、情報処理機器として POS 関係(レジスターやリーダー)も回収しているほか、3R 体験事業
所も運営している。
なお、カートリッジは製品ではなくサプライである。
●現在の実施状況
再生インクカート リッジ使 用製品はネット販 売のみで ある。価格は意外 にコスト がかかる ため、バー
ジン製品と変わらない。
●自主回収システムのフロー
全国統一処理料金を実現するため、全国 8 箇所(うち直営は 1 箇所)に処理プラントがある。実際は
処理価格に地域差はあるが、顧客の不公平感が生じないように平準化している。
開始時の運送は日通と松下ロジの 2 社でった。この 2 社は動脈で依頼していた企業であり、ともに産
廃免許があったこ とから静 脈でも依頼すること とした 。その後、日通が広 域認定 を外れ、松下ロジも撤
退し、現在は日通の子会社を使って仕組みを構築している。
処理事業者の選定は、地域ごとに 2~3 社を抽出して、リサイクル率・手ばらしの有無・コストなどを
評価して選定している。主に家電や OA 機器を扱える プラント である。
●回収関係
カートリッジの箱 にベルマ ークを付けても回 収に効果 があるわけではな い。そこ で、ベルマークを表
示せず、カートリッジを集めて送ると点数証明(インクカートリッジ 5 点、トナ ーカートリッジ 50 点)
を送る仕組みとした。これは、キヤノンも採用している。
●主要メンバー
カートリッジは有 価物扱い である。クローズ ドリサイ クルにより、 プリ ンタはプ ラスチックを材料に
再生、鉄などは青 森のアト ミックス社 で時計ケ ースや バンドを作成 してい る。カ ートリッジはゼブラの
再生ボールペンに利用されている。
●苦労している点
インクカートリッ ジの店頭 回収は尐なくなっ ている。 例えば、エプソン が無償回 収していても、エコ
リカ等のサードパーティーが勝手に買い取っていく。
学校などの大口ユーザーには箱に詰めて返却してもらってきたが、当時は 10%の回収率であったもの
が、5%くらいに落ち込んだこともあった。そこで、ベルマークとのタイアップに取り組んだところ、10%
程度に回復してきた。
●広域認定制度取得
書類にすべての運送ネットワークを記述することは困難である。
郵便局は〒マークで運送可能であるが、コストや利便性を考えると宅配業者にも依頼したい。しかし、
産廃輸送の表示の義務があることが課題である。表示義務を何とかクリアできるものにしてほしい。
なお、カートリッ ジ回収に ついては、セイコ ーエプソ ン以外にも各プリ ンタメー カー及び販売元は量
販店窓口等を中心 に独自の 個別回収を実施して きた 。 しかし、大半の使用 済みイ ンクカートリッジは家
庭の一般ごみとし て排出さ れているという現状 であっ た。そこで、ブラザ ー、キ ヤノン、デル、エプソ
ン、日本 HP、レックスマークの 6 社は、日本郵政グル ープと協力し、インクカートリッジ回収の利便性
および回収率の向上を図るため、2008 年 4 月 8 日より 全国の主要な郵便局にて、家庭用プリンタの使用
済みインクカートリッジの共同回収「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」を開始する予定である。
-134-
⑫フランスベッド株式会社
日
時
平成 20 年 3 月 11 日
場
所
フランスベッド株式会社
●自主回収システムを開始した背景
「自主回収システムに係る法規制と特例制度の活用に関する調査研究(日本自転車振興会補助事業)」
に委員として参加した経験を有する。
全日本ベッド工業 会で実施 していこうという 動きはあ ったが、実行に至 っていな い 。業界全体で実施
しようとしても、工業会は社会的人格を有しないため、新たな組織が必要となるためである。
国内で販売されているマットレスが 300 万本、うち工 業会会員 である 10 社の販 売量が 150 万本程度で
あり、全体の半分は海外からの輸入となっている。業界全体での対応 にすると、赤字を 10 社で負担する
ことになるため、踏み切れない。輸入会社も責任分担すべきという観点で進めるべきと思う。
平成 11 年頃に静岡県に厚生 大臣許可でリサイクル工場を設置した。これは一般廃棄物として収集した
マットレスとフレ ームを産 業廃棄物として処理 するこ とを予定したもので 、収集 を行う家具販売業者も
有償で収集運搬で きるよう 業 許可を取得した。 しかし 、最終的に 頓挫した 。一般 廃棄物を産業廃棄物処
理業者に引き渡すことは許可されたが、
「 垣根を越えられない」となし崩しで不許可となった ためである。
その後、垣根はあるものの手法を変更することで法改正につなげてもらった。
平成 6 年に適正処理困難物 に指定されたが、環境省になってフ レームが対象ではなくなった。
●現在の実施状況
このシステムは開始したばかりである。
全国に工場があり 、製品は 構造を簡便化する など易分 解性を念頭に設計 している 。リース方式は 回収
がしっかりしているので対応可能と考えている。鉛蓄電池と同じ構造であろう。
自治体のマットレス回収費用は安い場合は 1 枚 800 円 、高い場合は 7,000~8,000 円で均一でない。一
方で回収拒否する 自治体も ある。また、解体し て持ち 込むよう養成してい る自治 体もある 。これらの情
報はホームページ等でチェックしている。
都内ホテルなどの ISO14001 取得企業などで導入を目指している。兵庫のエコタウン事業でも対応し
ていく方向である。
●その他
リサイクルやリユースを実施する意思があっても、実行に移せないことに対処すべきではないか。
ベッドの輸入量を把握するため、通関統計の整備も必要である。
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⑬株式会社イトーキ
日
時
平成 20 年 3 月 12 日
場
所
株式会社イトーキ
●現在の実施状況
大規模移転や大規 模入れ替 えの際に戻ってく る オフィ ス家具を、関連会 社である 「エコ・ブランディ
ング」で 100%回収し、中 古家具もしくはリサイクルに回している。
なお、小規模な日 常の回収 は物流部門で 下取 りとして 倉庫へ引き取り、 産業廃棄 物として処理してい
る。産業廃棄物に 関しては 排出者と処理業者と の直接 契約だが、排出時の 管理は イトーキが対応 してい
る。スチール家具は嵩張るため、対応しやすい 4 トンの平ボディ車を多く持つ業者が尐ない ことから、
取扱う業者は尐ない。
リユース品は中古販売とレンタル家具の 2 つになる。リユースの場合は価格の 1 割程度で下取りする。
リユースとリサイクルの仕分けは現場で行っている。
中古販売はイトー キ製品で 質がよいものをス トックし ておき、安価な家 具を求め るユーザ ーに提案し
ている。他社製品 で使用で きるものはオークシ ョンで 販売している 。なお 、オー クションのシステムは
第三者が作ったもので大都市中心に機能しており、イトーキはそれを利用している。
ベンチャー企業等が事業を拡張していく過程でレンタル家具を利用するケースも多い。
●回収システム
業務終了後にリユ ース、リ サイクル、コスト 等 の量と 比率等を記載した リサイク ル・レポートを提供
しているところが独自の取組である。
●主要メンバー
他のオフィス家具 メーカー や産業廃棄物処理 業者、 阪 和興業・オリック ス環境 等 の専門業者でも取り
組んでいる。専門 業者はイ トーキと同じような 仕組み で運営 している。な お、 阪 和興業はイトーキと関
係があり、オリックス環境はメーカーと連携している場合がある。
●運営コスト
この事業だけを取り上げると赤字だが、販売促進として実施している。
●苦労している点
オフィス家具の購 入や引取 以外に、移転時の 雑務への 対応を要求される 等、 ユー ザーニーズが 業務の
範囲を越える点がある。マニフェストは欲しいが、それ以外はやりたくない、という意識である。
このように、業務 委託の範 囲 と、どこまで代 行できる のか が悩ましい点 である。 雑多なゴミの 処理ま
で任される場合が あり、事 前見積とコストが大 きく異 なる場合 もある。都 市域に 比べ、 地方は手薄であ
る。
●広域認定制度
JOIFA のホームページ等を 参照すると、出荷量に対して 20%が返ってくる計算に なるが、残りの 80%
がどこに消えたのか不思議である。なお、メーカーの格差が大きいため、JOIFA 加盟の約 90 社(半数が
メーカー)のうち、回収システムを設置できるのは 10 社程度だろう。
同じようなことが 他業種で もあると思うが、 回収時に は自社製品だけで なく他社 製品も引き取らざる
を得ない。広域認 定制度が 利用しにくいのはこ の点で ある。 規格はほぼ同 一なの で問題ないが 、役所で
は入札で納入が決まるため各社製品が混在している。
2000 年の法改正によりオフィス家具を産業廃棄物として扱うよう指導があり、運送業者が処分を請け
負わなくなった。
下取りをどのよう に扱うの か、リサイクル率 を高めれ ば 輸送費増大など のコスト がかかる 。これをど
のようにクリアするかが問題である。処理拠点をどうするかもメーカー努力に委ねられている。
●その他
使用済みのオフィス家具の流通に見えないところが多い。
JOIFA では、下取りは無償 ではだめか ということについて話をしている。ただし、イトーキとしては
下取りは増えて欲しくない。
また、収集運搬コ ストはイ トーキが支払って いる。こ のコストを支払っ てもらう 方向が望ましい。家
電リサイクル法のような明確な基準があるとよい。
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⑭西日本電信電話株式会社
日
時
平成 20 年 3 月 12 日
場
所
西日本電信電話株式会社
●現在の実施状況
小形二次電池は取 替可能な 市販品があるため 、ユーザ ーが取替える場合 がある。 営業窓口や故障窓口
が対応する場合には回収ボックスに投入できる。修理を担当している 190 拠点において も電池の取替時
に回収している。最近数年の回収率は 3 割前後で推移 している。
FAX 使用済カートリッジは グループ会社である NTT ロ ジスコが管理している。カートリッジ一本は 3
~5 万円と高額であるが、1 ヵ月半から 2 ヵ月半の印刷 量である 用紙 3,000 枚に印 刷可能 である。ユーザ
ーは主に企業やビ ジネス用 で、トナー切れ時に 予備に 一本ストックして あ るもの を使用し 、その間カー
トリッジの回収を申し込む。申し込みがあると 、宅配便 で回収を行っている 。これが数量的に最も多い。
また、故障点検時に回収する場合もある。保守サービス契約を取り交わすことで回収率が向上 しており、
最近半年の回収率は 6 割か ら 9 割へと急上昇した。
サザンクロス PC は全メー カーの OEM 生産で個人ユ ーザーが主流 である。回収はデータ消去サービス
も含めて実施している。回収形態は比較的新しいものをリユースに回すための買取か、通常の PC 廃棄
となる回収のいずれかである。なお、PC のリユース事業も実施している。
●自主回収システムのフロー
小形二次電池は各県 1 箇所 の回収センターで回収後、 JBRC に送付している。
回収の周知や広報は、全社を挙げて実施しておらず、環境報告書での報告程度である。
小形二次電池はコ ードレス ホン販売開始時点 から回収 している 。リサイ クルが社 会問題化する前から
の対応である。
トナーカートリッ ジはつい 最近開始したが、 ユーザー と会社の間の回収 スキーム は 小形二次電池と同
様である。
なお、昔は現場から処理について問合せがあり、各支社が独自に NTT の 処 分 ル ー ト で 対 応 し て い た 。
●広域認定制度
カートリッジに係 る仕組み が見えてくれば対 応を検討 することもあり得 る。通信 設備については検討
しているところである。
●その他
小形二次電池の回収については、窓口をきちんと整備している。
ユーザー意識の醸成が不可欠であり、国等が回収の必要性を広報宣伝でアピールしてほしい。
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