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防災についての質問と回答[PDF:110KB]
5 月 24 日に行われた市制現況説明会で、東成瀬自治会長として提出した質 問書と、7 月 27 日に受け取った回答です。疑問や質問がありましたらご連絡 ください。防災課に質問したいと思います。 この書面も、市の自治会ホームページに掲載します。 1.伊志田高校避難所では、避難者居住空間は体育館です。体育館の床面積と収容想定人 数を教えてください。 (伊志田高校に避難する住民は自治会員だけでも 6200 人以上います。(石田 1780 世帯、見 附島 53 世帯、リバティ第一 283 世帯、リバティ第二 162 世帯、リバティ第三 96 世帯、東 成瀬 290 世帯 合計 2664 世帯。伊勢原市の1世帯平均 2.34 人をかけると 6234 人。)さら に企業や学校の帰宅困難者も受け入れます。東成瀬自治会では、自宅にいることができれ ば在宅被災者となるマニュアルをつくっていますが、熊本のように大きなゆれが続く地震 になると、自宅にいることが不安で、避難所に行く住民が多くなることも考えられます。) 【回答】 収容可能人数 930人(体育館・教室を含む) 想定避難者数 想定避難者数 5,610人/101,000人*100=5.6% (県地震被害想定のうち東海地震を想定した発災直後の避難者数) 地区内人口 8,000人*5.6% = 448人 2.伊志田高校避難所に収容できない時の臨時避難所として成瀬コミュニティセンターが 指定されていますが、それでも収容できない時の対策を教えてください。 (伊勢原養護学校、向上高校、自修館中等教育学校、ふたば保育園なども利用できるのか。 災害時協定を結んでいる民間施設はあるのか。誰がどういう基準で判断し誘導するのか。 車で過ごしたい住民は、伊志田高校駐車場以外に、どこの駐車場を利用できるのか。民間 の駐車場は利用できるのか。) 【回答】 ・避難者数の想定は、地区ごとには想定はしていません。市地域防災計画上、指定広域 避難所(17か所)における収容可能人数は約17,000人です。 ・伊勢原養護学校は、福祉避難所に指定しており、災害時には要配慮者を優先に収容す る予定です。向上高校、自修館中等教育学校、ふたば保育園などは、協力協定は締結 していません。 ・在宅或いは車中泊避難者については、自己判断によるものと考えております。 ・帰宅困難者の受入施設は、(株)アマダと日産自動車(株)テクニカルセンターと協力協 定を締結しています。 ・避難所の開設判断については、市災害対策本部が被害状況を把握したうえで最終的に 判断しますが、自主的に避難された方がいる場合には、当面は市職員、施設管理者(学 校長)、自治会長との協議により、開設(暫定開放)していただければと考えます。 3.伊志田高校または伊勢原養護学校もヘリコプター臨時離発着場に指定してください。 また、陸路の物流が不可能な事態になったときに、空路の輸送を、誰がどこに要請して、 どのくらいの日数で物資が届くのか教えてください。 (ヘリコプター臨時離発着陸場が、成瀬地区では石田小学校と成瀬中学校になっています が、伊志田高校に避難する住民(石田、見附島、リバティ123、東成瀬)に対しての場所 にはありません。) 【回答】 ・伊志田高校、伊勢原養護学校ともに県有施設であるため、指定には協議が必要になり ます。 ・指定避難所において必要な生活必需品については、市の災害対策本部において、情報 集約をして、救援物資集積基地(産能大学)から避難所に配送をいたします。救援物 資が不足する場合には、県を通じて、関係機関に調達を要請することとなります。 ・神奈川県の地域防災計画では、本市に近接している総合防災センター(厚木市下津古 久)が救援物資の集積基地になっており、県内市町村の要請に対応することになって います。 4.避難所運営マニュアルには、女性へ配慮した、間仕切り、トイレ、更衣室兼授乳室、 物干し場の設置に言及しています。そのためのスペースをどこに確保するのか、設置する ための資材が用意されているのかを教えてください。 【回答】 ・毎年、開催している避難所運営委員会において、災害時における各学校施設の使用に ついて、確認をしていただいています。(伊志田高校避難所レイアウトを参照) ・実際には、共同の避難所生活を送るにあたって、女性にも避難所運営委員会活動班に 参加していただき、様々な意見を取り入れることとなっています。 ・間仕切りは、体育館内のプライバシーを確保するため、簡易的な間仕切りです。 5.ペットを受け入れることが前提のマニュアルができていますが、そのためのスペース をどこに確保するのか、ペットのための資材が用意されているのかを教えてください。ま た、ペットを受け入れることについては、十分な周知と受け入れ態勢がないと、トラブル の原因になると思いますので、さらなる広報をお願いします。 【回答】 ペットの受け入れについては、各避難所運営委員会においての協議事項とされています。 東日本大震災や熊本地震でも避難所におけるペット対策は、大きな課題になっておりま す。基本的には、飼い主による管理をお願いするしかないため、普段から、ゲージを用意 するほか、他の避難者の方の迷惑にならないよう飼育管理をお願いすることとしています。 ペットのための資材についても、備蓄はないため、飼い主の責任において、数日間分は 用意をしていただく必要があります。 6.災害ボランティアセンターの設置・活動については、社会教育福祉協議会や NPO との 協働は考えられているようですが、具体的にどのようなネットワークやマニュアルが作ら れているのでしょうか。また、高齢者や障がい者には特に役立つ段ボールベッドを供給す る企業があるようですが、そのような民間企業と協定を結んでいるのでしょうか。 【回答】 ・いせはら災害ボランティアネットワーク(事務局:社会福祉協議会)が設置されてい ます。市内の様々なボランティア団体が参画して、ネットワークが出来ています。 ボランティア活動の実践やボランティアを受け入れるための支援センター設置・運営 訓練などを行っています。 ・民間企業とは、食料、生活必需品、燃料、資機材、施設の一時使用など8分野・84 事業所と41協定を締結しています。 7.市内のダメージが大きい場合は、他市との連携はとれるようになっていますか。 【回答】 ・神奈川県下消防相互応援協定/県内各消防機関 ・災害時における相互応援協定/長野県茅野市 ・大規模災害時における相互応援協定/秦野市・厚木市・愛川町・清川村 ・湘南地区災害時職員相互派遣協定/平塚市・藤沢市・茅ケ崎市・秦野市・寒川町・ 大磯町・二宮町 ・災害時における神奈川県内の市町村の相互応援協定/県と県内市町村 ・災害時の情報交換に関する協定/国土交通省関東地方整備局 首都直下地震など災害が広範囲に及ぶ場合には、被災県外からの応援要請を行い、 災害応急対策に万全を期すことになります。 8.避難所運営マニュアルでは、自治会単位で避難場所を割り当てられることになってい ますが、当自治会では、自治会加入者と未加入者をどのように扱うかが決まっていません。 市の見解をお聞かせください。 【回答】 災害救助法では、災害に際して、応急的に必要な救助を行い、災害にかかった者の 保護と社会の秩序の保全を図ることとされています。 市では、自治会への加入、未加入を問わずに災害に際して、飲料水、食料、医療等 の応急的かつ一時的な救助を行いますが、避難所ごとに作成する避難者台帳に基づい て、必要な救助を行うことから、台帳に登載をしていただく必要があります。 台帳の整備にあたり、各自治会(各自主防災会)に御協力をいただく必要があります。 9.防災課にご回答いただいた下表のように、医療救護所の対象人口は、成瀬地区が特に 多いです。昨年の要望に対して、医療救護所を増やすのは困難という回答をいただいてい ますが、成瀬地区に対する相応の配慮は求めます。物資量や派遣医師数に違いがあるので しょうか。また、正式な医療救護所に指定しないまでも、伊志田高校に医療用物資を備蓄 するようなことを検討していただきたいと思います。 地区名 医療救護所 対象人口(人) 伊勢原北地区 伊勢原シティプラザ 19,242 伊勢原南地区 桜台小学校 18,108 大山地区 大山小学校 1,141 高部屋地区 高部屋小学校 10,276 比々多地区 比々多小学校 13,400 大田地区 大田小学校 10,447 成瀬地区 成瀬中学 28,825 計 101,439 【回答】 医療救護所の設置については、地域性の配慮から7地区に設置することとしていますが、 新たな増設に関しては、市三師会からは、様々な課題があるとの回答でした。引き続き、 協力の要請を行ってまいります。 負傷者数の状況などから、避難所における応急救護が必要との要請があれば、ただちに 県(平塚保健福祉事務所)に対して、医師の派遣等の必要な応急救護の要請を行います。 医師等の派遣に時間を要する場合には、保健師或いは看護師の派遣を行い、当面の応 急救護を実施します。 10.上記以外に、熊本の地震を教訓として、見直しをした防災対策があれば教えてくだ さい。そして、それらのことを積極的に市民に広報してくださることを求めます。 【回答】 熊本地震は、震度7(激震)が連続して発生するなど、これまでに例のない直下型 地震でした。また、その後の余震回数が1500回を超えるなど、長期間にわたり 不安定な避難生活が継続をいたしました。 発災直後には、約18万人にも及ぶ避難者が発生し、指定避難所には収容しきれな い事態や多数の車中泊避難者が発生しました。 また、物流の停滞や人手不足などから避難所へ生活必需品がなかなか配送されなか ったり、避難所内ではノロウィルスが発生するなど環境衛生の保持にも課題が見られ ました。 さらには、建物被害が多く、り災証明の基礎となる「家屋被害認定調査の申請件数」 が多すぎて、処理が間に合わないといった事態が生じています。 本市においても、熊本地震の対応を踏まえて、地域防災計画の見直しを検討してい ます。 11.以上の質問要望の回答を文書にして、避難所運営委員会の資料として用意していた だくことを要望します。 【岸の説明】6 月 17 日避難所運営委員会の前日に防災課から「昨日要望書を受け取った ので明日までの回答は無理です」という連絡を受けました。