Comments
Description
Transcript
ウェブサイト視聴率でみる ネットユーザーの行動変化
5-1 ウェブサイト視聴動向 ウェブサイト視聴率でみる ネットユーザーの行動変化 萩原 雅之●ネットレイティングス株式会社 YouTubeとWikipediaが短期間に急成長 消費行動に直接影響を与える企業サイトとCGMの集客力に注目 ドメインランキングでは、 「Yahoo! JAPAN」が2007年3 人、ブログ(ココログ)は800万人以上に上る。 月時点で家庭から約4000万人、職場から約1000万人に利 第 用され、他を大きく離してトップを維持している。一方で代 5 部 表的Web2.0サイトとされるWikipediaやYouTube、 「はて な」などが急成長し、ランクを上げた(資料5-1-1) 。 ネ ッ ト ビ ジ ネ ス 動 向 運営企業(プロパティ)別の集計でも、ヤフーはトップ を維持しているだけではなく、2001年以降リーチ(利用者 ■ Q&Aコミュニティが利用者数を伸ばす このようなCGMへの膨大なトラフィックは、クチコミや コミュニティを通して消費者の購買プロセスに直接影響を与 えることが明らかになっており、検索とともに企業にとって 無視できないものになっている。 比率)が着実に上昇し、現在では家庭ユーザーの87%に達 2005年に急成長したブログやSNSの成長が落ち着く一方 した。これはネットを始めるほとんどの初心者ユーザーがヤ で、2006年にはユーザーが投稿する質問に対してユーザー フーのサービスに依存するからだ。また、MSNとWindows が答えるQ&Aコミュニティの人気が高まった。 「教えて!goo」 Liveの一体戦略を出したマイクロソフトが3位に、goo、plala、 や「Yahoo!知恵袋」は1年間で2〜3倍に利用者数が拡 OCNを連携させたNTTコミュニケーションズが4位に上昇 大、現在は月間500万人程度が利用している。ブログでは しており、有力企業の総合力を活かした戦略の反映と言え 「livedoor blog」が約1400万人でトップを維持し、クチコ る。また2005年までベスト10外だったGoogleが5位に躍進 ミでは「価格.com」、SNSでは「mixi」の利用者がそれぞ したのが目立っている(資料5-1-2) 。 れ500万人以上を集めている。一方、2ちゃんねる利用者 は減少傾向で1000万人を割った(資料5-1-5)。 ■ ポータルにより利用されるコンテンツは異なる CGMは、いったん人気が出ると猛烈なスピードで普及す Google利用者が大幅に増加した理由は、一般的なキーワ るのも特徴だ。2006年のわずか1年間で、Wikipediaは700 ード検索以外のサービスが次々に登場し、ユーザーに浸透 万人から1300万人に、 「YouTube」はほとんどゼロから1000 してきたことによる。GoogleMap、GoogleVideo、Google 万人近くまで、史上最速のペースで増加した(資料5-1-6) Newsなどが人気で、2006年秋に買収したYouTubeのトラ フィックが加わったことも数字を押し上げた。検索に限れば、 米国や欧州ではGoogleのシェアは圧倒的だが、日本では 消費者の購買行動への影響が大きい企業サイトにも注目 Yahoo!検索が3085万人、Google検索が1642万人で、まだ が集まっている。トヨタ自動車、日産自動車、サントリー、 差は大きい。両者をMSN/Windows Live 検索が817万人 キリンビールなどが月間200万人以上、味の素や資生堂は で追っている(資料5-1-3) 。 月間 100万人以上のユーザーを集める(資料 5-1-7)。訪問 Yahoo!JAPANの場合、Yahoo!ニュースに代表されるメ ディア、Yahoo!メールやMyYahoo!などのパーソナルサービ 者の性別・年齢などは業界によって明確な違いがある(資 料5-1-8)。 ス、そしてYahoo!ショッピングやYahoo!オークションなど ECでは楽天やヤフーなどネット専業サービスが先行してい のECそれぞれに、専門サイトに匹敵する利用者が存在する るものの、ニッセン、ディノスなどの通販会社、ユニクロ、 のが最大の強みと言える(資料5-1-4) 。 無印良品など実店舗を持つ小売業サイト、旅行ではJTBな ISPなどが運営する他のポータルサイトは集客構造が大き 256 ■ 月間100万人を超える企業サイトが続々 どの企業サイトも大幅に利用者を増やしている(資料5-1-9) 。 く異なり、検索やトップページの利用は意外と少ない。goo マス広告に数百億円を投入するような大手企業でも、マ (goo.ne.jp)や@nifty(nifty.com)は、ドメインランキング ーケティングにウェブ利用は不可欠との考え方が浸透し、企 で2000万人近くを集めているが、これには個人ホームページ 業自身の手によるブランドサイトやキャンペーンサイトの構 やブログなどCGM(消費者作成コンテンツ)が貢献してい 築やマス広告からの誘導に力を入れるようになってきた。企 て、@niftyの場合、個人ホームページへの訪問者は1600万 業サイトの利用は今後も増加するものと考えられる。 ++ インターネット白書 2007 ++ ウェブサイト視聴動向 5-1 Wikipedia、YouTube、はてななどWeb2.0サイトがランキング入り 資料5-1-1 ドメイン別利用者数ランキング(2007年3月) 順位 ドメイン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 yahoo.co.jp rakuten.co.jp nifty.com goo.ne.jp fc2.com amazon.co.jp biglobe.ne.jp infoseek.co.jp geocities.jp microsoft.com ocn.ne.jp wikipedia.org google.co.jp livedoor.jp youtube.com msn.com google.com dion.ne.jp so-net.ne.jp seesaa.net hatena.ne.jp 2ch.net sakura.ne.jp ameblo.jp geocities.co.jp 家庭からのアクセス 利用者数 (千人) 85.9 39,308 43.2 19,782 41.4 18,961 39.8 18,233 39.6 18,110 39.0 17,838 36.3 16,606 34.4 15,734 34.2 15,646 33.6 15,400 32.2 14,723 32.0 14,641 31.8 14,574 30.8 14,107 24.8 11,356 24.7 11,290 24.4 11,161 23.5 10,771 22.0 10,079 20.4 9,314 19.7 9,037 19.7 9,027 19.5 8,909 18.9 8,631 18.8 8,606 リーチ(%) 一人当たりの 利用頻度(回) 20.4 7.2 5.6 6.0 7.0 4.5 6.2 6.4 4.9 2.2 4.2 3.5 8.7 5.6 5.4 9.5 5.0 4.2 4.0 3.6 3.0 5.5 4.7 4.2 2.4 順位 ドメイン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 yahoo.co.jp microsoft.com nifty.com rakuten.co.jp google.co.jp goo.ne.jp amazon.co.jp wikipedia.org fc2.com ocn.ne.jp infoseek.co.jp geocities.jp google.com livedoor.jp msn.com biglobe.ne.jp yomiuri.co.jp dion.ne.jp hatena.ne.jp 2ch.net so-net.ne.jp ameblo.jp excite.co.jp seesaa.net msn.co.jp 職場からのアクセス 利用者数 (千人) 87.0 10,780 60.5 7,490 56.2 6,959 54.0 6,691 53.9 6,677 53.0 6,570 51.6 6,387 50.6 6,268 44.8 5,552 44.1 5,466 43.9 5,443 39.7 4,917 39.4 4,881 39.4 4,880 39.3 4,872 39.2 4,851 34.2 4,240 33.5 4,150 31.2 3,866 29.2 3,615 28.2 3,497 27.8 3,444 27.3 3,376 27.2 3,369 26.2 3,241 リーチ(%) 一人当たりの 利用頻度(回) 37.0 3.1 4.7 7.4 16.7 8.7 5.3 3.7 8.3 4.9 6.3 5.5 9.1 7.5 16.4 4.5 5.6 3.2 3.4 7.3 3.7 4.3 3.6 4.3 6.4 第 5 部 ネ ッ ト ビ ジ ネ ス 動 向 出所 Nielsen//NetRatings 家庭アクセスポイントにおいて、Yahoo!JAPAN(yahoo.co.jp)、楽天市場(rakuten.co.jp)、@nifty(nifty. com)のトップ3ドメインは昨年と変わらず。Googleの2ドメイン(google.co.jp、google.com)が大幅に リーチを増やしたほか、Wikipedia(wikipedia.org) 、YouTube(youtube.com)、はてな(hatena.ne.jp)な どWeb2.0を代表するドメインが新たにランキング入りした。 トップを維持し続けるヤフー、マイクロソフトとNTT Comも上位に 資料5-1-2 プロパティによる利用率ランキングの推移(2001年3月〜2007年3月、家庭からのアクセス) 2001年3月 2002年3月 2003年3月 2004年3月 2005年3月 2006年3月 2007年3月 1 Yahoo! 74.3 Yahoo! 74.6 Yahoo! 78.9 Yahoo! 81.9 Yahoo! 83.8 Yahoo! 86.4 Yahoo! 87.3 2 Nifty 48.2 Nifty 47.9 Rakuten 54.8 Rakuten 57.4 Rakuten 60.7 Rakuten 60.2 Rakuten 56.1 3 MSN 42.4 MSN 44.8 Nifty 50.9 MSN 55.1 MSN 51.4 GMO Internet 52.9 Microsoft 54.7 4 NEC 39.7 Rakuten 43.4 MSN 49.6 Nifty 50.1 GMO 49.1 Nifty 48.7 NTT Com. 52.9 5 Sony 31.6 NEC 40.3 NEC 43.7 Microsoft 43.8 Nifty 47.5 MSN 47.4 Google 50.0 6 Microsoft 31.4 Microsoft 37.7 Microsoft 41.7 NEC 43.6 NEC 42.7 NEC 43.0 GMO Internet 48.0 7 DTI 27.9 Sony 36.2 Sony 35.2 Sony 35.9 Microsoft 39.2 Amazon 40.2 Nifty 46.1 8 Rakuten 26.9 NTT Com. 31.6 NTT Com. 33.9 NTT Com. 35.8 NTT Com. 37.7 FC2 38.6 NEC 43.5 9 Lycos 26.8 Lycos 26.6 KDDI 28.9 GMO 32.4 Sony 34.7 NTT Com. 38.5 FC2 41.7 10 DDI 26.2 NTT-X 26.0 Asahi Net 25.5 KDDI 28.7 NTT-Resonant 34.2 Livedoor 37.9 Livedoor 40.0 (単位:%) 出所 Nielsen//NetRatings プロパティはサイト運営企業単位の集計。トップのヤフーは毎年リーチを伸ばし続け、2007年 3月には 87.3%に達した。別プロパティであったMSNとmicrosoft.comがマイクロソフトプロパティとして統一され3 位に、またOCN、Plalaのほか、gooが新たにプロパティ集計対象となったNTTコミュニケーションズが4位に 躍進している。一方、検索以外のサービスが貢献し、Googleプロパティが初のトップ10入りとなった。 ++ インターネット白書 2007 ++ 257 5-1 ウェブサイト視聴動向 ウェブサイト視聴率でみる ネットユーザーの行動変化 Googleは検索以外のサービス利用も拡大 資料5-1-3 主要ポータルサイトのチャネル別利用者数(2007年3月、家庭からのアクセス) Yahoo! JAPAN 第 5 部 ネ ッ ト ビ ジ ネ ス 動 向 順位 チャネル 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 Yahoo!JAPAN Top Yahoo!Search Yahoo!News Yahoo!Geocities Yahoo!Auction Yahoo!Category Yahoo!Shopping Yahoo!Mail Yahoo!MAPS Yahoo!Weather Yahoo!Sports Yahoo!Blogs Yahoo!Transit Yahoo!Streaming Yahoo!Music Yahoo!BB Yahoo!Knowleage-Search Yahoo!Gourmet Yahoo!Rikunabi Yahoo!TV Yahoo!Movies Yahoo!Finance MY Yahoo! Yahoo!Travel Yahoo!MessageBoads Google 利用者数 (千人) 32,062 30,851 19,095 18,043 15,272 14,133 13,034 11,028 8,975 8,549 8,467 8,175 5,788 5,732 5,342 4,819 4,649 4,270 4,264 4,054 4,023 4,003 3,982 3,962 3,797 順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 goo 利用者数 (千人) Google Search 16,452 Google Maps 3,094 Google Video 2,740 Google Image Search 1,801 Google News 1,432 Google Account 883 Google Toolbar 734 Google Earth 683 Google Personalized Homepage 595 Google Translation 452 チャネル 順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 チャネル goo Blog goo Oshiete goo Web Search goo Top goo News goo Map goo Movie goo Dictionary goo ID goo WikipediaSearch MSN/Windows Live 順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 利用者数 (千人) 8,400 5,050 3,454 2,920 1,832 1,468 1,288 970 954 944 @nifty 利用者数 チャネル (千人) MSN/Windows Live Search 8,170 MSN Top 7,138 WindowsMedia 4,988 MSN News 4,737 MSN Hotmail/Windows live mail 4,459 other Live information 1,581 MSN Music 1,175 MSN Video 1,098 MSN Sports 872 Windows Live Spaces 831 順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 チャネル @nifty@Homepage Cocolog @nifty@Search @nifty Top Sports@nifty @nifty/lacoocan News@nifty Mail@nifty Game@nifty Forum@nifty 利用者数 (千人) 16,088 8,385 2,073 2,053 1,037 842 647 590 539 508 出所 Nielsen//NetRatings、AMS-PCV(ポータル・コンテンツ・ビュー)のデータによる 2006年 10月より主要ポータルサイトをチャネル別に集計したネットレイティングスの「ポータル・コンテン ツ・ビュー」がスタートし、ポータルサイトのコンテンツ別人気がひとめでわかるようになった。検索に関して は、Yahoo!検索が3085万人に対して、Google検索は1645万人が利用、gooや@niftyでは、個人ホームペ ージ、ブログなどのCGM(消費者作成コンテンツ)がトップページをはるかに上回る利用者を集めている。 1人当たりの利用時間で突出するYahoo!オークション 資料5-1-4 Yahoo! JAPAN のチャネル別利用状況(利用者数上位25チャネル、2007年3月、家庭からのアクセス) (時:分:秒) 2:30:00 バブルの大きさは利用者数を表す Yahoo!オークション 2:00:00 1 人 当 1:30:00 た り 平 均 利 用 1:00:00 時 間 Yahoo!メール Yahoo!ブログ 0:30:00 Yahoo! ショッピング Yahoo!天気 Yahoo!カテゴリー Yahoo!BB Yahoo! ジオシティーズ Yahoo!TV 0 My Yahoo! Yahoo!スポーツ Yahoo!動画 0:00:00 Yahoo! ファイナンス 5 Yahoo!ニュース Yahoo! JAPANトップページ Yahoo!検索 10 1人当たり平均訪問回数 15 20回 出所 Nielsen//NetRatings、AMS-PCV(ポータル・コンテンツ・ビュー)のデータによる 資料 5-1-3のYahoo! JAPAN利用者数上位 25チャネルを、1人当たり訪問回数(横軸)と、1人当たり利用 時間(縦軸)で配置したロイヤリティ分析チャート。 「Yahoo!オークション」は1人当たり平均利用時間が2時 間を超え、他を圧倒している。またトップページのほか、「Yahoo!メール」や「Yahoo!ニュース」も、頻繁に 利用されるコンテンツであることがわかる。 258 ++ インターネット白書 2007 ++ ウェブサイト視聴動向 5-1 ウェブサイト視聴率でみる ネットユーザーの行動変化 livedooe blog、価格コム、mixiの強さが目立つ 資料5-1-5 主要CGMの利用者数(2007年3月、家庭からのアクセス) 9,027 2ちゃんねる 14,281 livedoor blog 8,554 楽天ブログ ブ ロ グ 8,385 ココログ 7,764 はてなダイアリー アットコスメ 677 フォートラベル 662 部 ネ ッ ト ビ ジ ネ ス 動 向 5,773 mixi 339 Yahoo!DAYS 5,050 教えて!goo Q & A 5 380 みんなの就職活動日記 S N S 第 5,665 価格コム ク チ コ ミ 4,649 Yahoo!知恵袋 1,021 Okwave 14,641 ウィキペディア 11,356 YouTube 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 ブログ、SNSに加えてクチコミサイトやQ&Aコミュニティも、CGMとして多くのユーザーを集めている。ブロ 16,000千人 出所 Nielsen//NetRatings グドメインでは、トップの「livedoor blog」が1400万人を超え、クチコミサイトでは「価格コム」、SNSサイ トでは「mixi」がやはり強い。「教えて!goo」や「Yahoo!知恵袋」などのQ&Aサイトは特にこの1年で急成長 し、ともに500万人前後が訪問している。 「史上最速」で利用者数が1000万人を超えたYouTube 資料5-1-6 Wikipedia、YouTube、mixi の利用者数推移(2005年3月〜2007年3月、家庭からのアクセス) (千人) 16,000 14,641 mixi ウィキペディア 14,000 12,940 12,000 YouTube 11,356 10,000 8,000 7,533 6,000 7,343 5,009 5,125 4,000 2,899 2,645 2,000 1,020 352 0 2005年 3月 4月 5,773 5月 6月 7月 8月 2006年 9月 10月 11月 12月 1月 2月 2,121 3月 4月 5月 6月 7月 8月 2007年 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 2006年、著しい成長を見せたのが、Wikipedia、YouTube、mixiである。Wikipediaは日本語項目が充実し 出所 Nielsen//NetRatings たことはもちろん、検索上位に頻繁に登場することや、Yahoo!ニュースなどに用語解説として引用される機会 も増えたことが貢献した。一方、YouTubeは、個別の動画をブログなどに貼り付けることが可能であり、トッ プページを経由しないアクセスも非常に多い。 ++ インターネット白書 2007 ++ 259 5-1 ウェブサイト視聴動向 ウェブサイト視聴率でみる ネットユーザーの行動変化 企業サイトにも月間100万〜200万人が訪問している 資料5-1-7 主要企業プロパティの利用者数推移(2001年3月〜2007年3月、家庭からのアクセス) (千人) 3,000 (千人) 3,000 トヨタ自動車 第 アサヒビール 2,581 日産自動車 2,500 2,500 本田技研 味の素 キリンビール 1,250 2,017 2,000 部 資生堂 2,499 サントリー 2,237 2,000 5 (千人) 1,500 花王 1,149 1,083 1,000 857 1,668 ネ ッ ト ビ ジ ネ ス 動 向 1,500 1,500 1,000 1,000 500 500 500 250 750 1,088 0 0 2001年 2002 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 3月 年3月 3月 3月 3月 3月 3月 0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 3月 3月 3月 3月 3月 3月 3月 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 3月 3月 3月 3月 3月 3月 3月 PCや家電メーカーのサイトは以前から多くの訪問者を集めていたが、最近は他の業種でも利用者が急速に増加 出所 Nielsen//NetRatings しており、トヨタ自動車、日産自動車、サントリー、キリンビールなどの企業サイトには月間 200万人以上が 訪問している。これは中堅ポータルサイトのトップページへのアクセスに匹敵する水準である。食品、化粧品な どは現在100万人前後のサイトが多い。 企業サイトの訪問者の属性は業種で異なる 資料5-1-8 主要企業プロパティの利用者の性別・年齢別構成(2007年3月、家庭からのアクセス) トヨタ自動車 4% 16% 日産自動車 5% 14% 9% 本田技研 3 アサヒビール % 32% 26% 11% 6% 資生堂 6% 花王 7% 4% 17% 8% 17% 8% 0 19% 20 17% 14% 7% 23% 12% 13% 23% 24% 31% 22% 6% 16% 11% 21% 9% 14% 12% 17% 29% 11% 12% 14% 27% 5% 味の素 15% 37% 10% 4% キリンビール 15% 18% 8% サントリー 35% 31% % インターネット白書 2007 ++ 女性35∼49歳 (F2) 8% 女性50歳以上 (F3) 5% 80 約7割が男性、特に中年男性(M 2)層が全体の3分の1ほどを占める。食品・飲料・化粧品では、ビール会 ++ 女性20∼34歳 (F1) 6% 社の場合 6割が男性であるのに対して、味の素、資生堂、花王では逆に6割が女性である。高齢女性(F3)層 260 男性50歳以上 (M3) 7% 100% 企業サイトの訪問者特性は業種間でかなり異なるものの、業種内では近い傾向がみられる。自動車の場合は、 の利用は業種を問わず全般的にまだ低い状況にとどまっている。 男性35∼49歳 (M2) 4 14% 7% 27% 60 男性20∼34歳 (M1) 5% 7% 29% 40 19歳以下 5% 出所 Nielsen//NetRatings ウェブサイト視聴動向 5-1 ウェブサイト視聴率でみる ネットユーザーの行動変化 通販サイト、旅行サイト、エンターテインメントの伸び率が大きい 資料5-1-9 カテゴリー別有力サイトの利用者数(2007年3月と2006年3月の比較、家庭からのアクセス) youtube.com gyao.jp listen.jp mora.jp casty.jp 2007年3月 2006年3月 11,356 2,121 4,264 3,434 2,171 557 1,129 999 975 818 (千人) 変化 535% 124% 390% 113% 119% ■テレビ局 NHK TBS フジテレビ 日本テレビ テレビ朝日 nhk.or.jp tbs.co.jp fujitv.co.jp ntv.co.jp tv-asahi.co.jp 2007年3月 2006年3月 6,199 5,304 5,593 4,229 4,398 4,357 4,121 3,939 3,187 2,940 変化 117% 132% 101% 105% 108% 変化 115% 86% 218% 116% 126% ■新聞社 読売新聞 毎日新聞 朝日新聞 日本経済新聞 産経新聞 yomiuri.co.jp mainichi-msn.co.jp asahi.com nikkei.co.jp sankei.co.jp 2007年3月 2006年3月 6,979 3,796 4,737 4,971 3,941 3,919 3,582 3,225 1,606 1,146 変化 184% 95% 101% 111% 140% 2007年3月 2006年3月 19,782 18,903 17,838 16,320 5,665 4,785 3,695 4,538 1,416 1,341 変化 105% 109% 118% 81% 106% ■スポーツ・エンタメ オリコン 日刊スポーツ サンケイスポーツ ZAKZAK スポニチ oricon.co.jp nikkansports.com sanspo.com zakzak.co.jp sponichi.co.jp 2007年3月 2006年3月 5,055 2,488 4,896 3,525 4,023 3,201 2,710 1,451 2,653 2,730 変化 203% 139% 126% 187% 97% tsutaya.co.jp yodobashi.com uniqlo.com muji.net biccamera.com 2007年3月 2006年3月 2,479 2,007 1,853 1,679 1,339 1,046 934 633 867 785 変化 124% 110% 128% 148% 110% ■クルマ 日産自動車 本田技研 トヨタ自動車 マツダ 三菱自動車 nissan.co.jp honda.co.jp toyota.jp mazda.co.jp mitsubishi-motors.co.jp 2007年3月 2006年3月 1,940 1,284 1,632 1,432 1,088 999 404 404 246 214 変化 151% 114% 109% 100% 115% ■通販 ニッセン 千趣会 ディノス ベルーナ フェリシモ nissen.co.jp bellne.com dinos.co.jp belluna.net felinet.com 2007年3月 2006年3月 2,622 1,992 2,376 2,083 1,719 1,327 1,534 1,156 1,211 752 変化 132% 114% 130% 133% 161% ■家電・AV ソニー 東芝 パナソニック シャープ キヤノン sony.co.jp toshiba.co.jp panasonic.jp sharp.co.jp canon.jp 2007年3月 2006年3月 2,597 2,141 1,714 1,227 1,668 1,337 1,283 1,085 1,252 918 変化 121% 140% 125% 118% 136% ■旅行・宿泊予約 じゃらん JTB JAL ANA JR東日本 jalan.net jtb.co.jp jal.co.jp ana.co.jp jreast.co.jp 2007年3月 2006年3月 4,382 3,082 2,756 2,221 2,699 2,026 2,376 2,454 2,304 1,622 変化 142% 124% 133% 97% 142% ■コンピュータ マイクロソフト アップル デルコンピューター 富士通 NEC microsoft.com apple.com dell.com fujitsu.com nec.co.jp 2007年3月 2006年3月 15,400 14,689 3,951 2,892 1,858 1,879 713 614 626 514 変化 105% 137% 99% 116% 122% ■銀行・証券 みずほ銀行 イーバンク銀行 MUFG JCB 三井住友銀行 mizuhobank.co.jp ebank.co.jp mufg.jp jcb.co.jp smbc.co.jp 2007年3月 2006年3月 2,232 2,388 2,181 1,441 2,150 1,798 1,652 1,874 1,591 1,793 変化 93% 151% 120% 88% 89% ■ゲーム 任天堂 コナミ スクウェア・エニックス カプコン プレイステーション nintendo.co.jp konami.co.jp square-enix.co.jp capcom.co.jp playstation.com 2007年3月 2006年3月 2,622 2,302 1,350 1,199 1,001 1,061 1,001 656 949 652 変化 114% 113% 94% 153% 146% ■政府・官公庁 日本郵政公社 国税庁 国土交通省 厚生労働省 ハローワーク japanpost.jp nta.go.jp mlit.go.jp mhlw.go.jp hellowork.go.jp 2007年3月 2006年3月 4,475 3,972 2,689 2,288 1,924 1,689 1,026 1,065 862 923 変化 113% 118% 114% 96% 93% ■飲料・ビール キリンビール サントリー アサヒビール サッポロビール コカコーラ kirin.co.jp suntory.co.jp asahibeer.co.jp sapporobeer.jp cocacola.co.jp 2007年3月 2006年3月 1,955 1,874 1,678 1,974 985 880 724 476 416 409 変化 104% 85% 112% 152% 102% ■地方自治体 東京都 横浜市 大阪市 京都市 名古屋市 metro.tokyo.jp city.yokohama.jp city.osaka.jp city.kyoto.jp city.nagoya.jp 2007年3月 2006年3月 1,929 1,945 949 942 570 547 544 404 498 466 変化 99% 101% 104% 135% 107% ■食品・日用品 資生堂 味の素 花王 ネスレ マクドナルド shiseido.co.jp ajinomoto.co.jp kao.co.jp nestle.co.jp mcdonalds.co.jp 2007年3月 2006年3月 1,149 932 821 1,008 801 785 693 528 641 499 変化 123% 81% 102% 131% 128% ■総合ポータル ヤフー Goo MSN/WindowsLive インフォシーク エキサイト yahoo.co.jp goo.ne.jp msn.com/live.com infoseek.co.jp excite.co.jp 2007年3月 2006年3月 39,308 34,362 18,233 14,727 17,915 14,237 15,734 16,249 7,898 9,147 変化 114% 124% 126% 97% 86% ■映像・音楽 YouTube GyaO リッスン・ジャパン モーラ キャスティ ■ISP ニフティ ビッグローブ OCN DION So-Net nifty.com biglobe.ne.jp ocn.ne.jp dion.ne.jp so-net.ne.jp 2007年3月 2006年3月 18,961 18,465 16,606 15,735 14,723 14,232 10,771 10,859 10,079 8,724 変化 103% 106% 103% 99% 116% ■情報・コミュニティ はてな 2ちゃんねる ミクシィ オールアバウト ぐるなび hatena.ne.jp 2ch.net mixi.jp allabout.co.jp gnavi.co.jp 2007年3月 2006年3月 9,037 7,858 9,027 10,546 5,773 2,645 5,209 4,500 4,259 3,392 ■ショッピング 楽天市場 アマゾンジャパン 価格コム ビッダーズ ネットプライス rakuten.co.jp amazon.co.jp kakaku.com bidders.co.jp netprice.co.jp ■小売 TSUTAYA ヨドバシカメラ ユニクロ 無印良品 ビックカメラ 第 5 部 ネ ッ ト ビ ジ ネ ス 動 向 出所 Nielsen//NetRatings、家庭からのアクセス 昨年に続き、EC・通販・旅行では、この1年で利用者が大幅に増加したサイトが多い。スポーツ紙サイトのほ か「オリコン」や「ZAKZAK」などスポーツ・芸能コンテンツの豊富なニュース・情報サイトの伸びも目立っ た。また映像・音楽配信や動画共有サービスの拡大により、今回から「映像・音楽」カテゴリーを新設、今後 も高い成長が見込まれる。 ++ インターネット白書 2007 ++ 261