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04年5月出張報告 - eラーニング情報ポータルサイト | 日本e

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04年5月出張報告 - eラーニング情報ポータルサイト | 日本e
ASTD 2004 Conference & Expoと
企業内教育・高等教育・官公庁
eラーニング活用実態調査 2004年5月24日∼30日
NTTラーニングシステムズ株式会社
日本イーラーニングコンソシアム
小松 秀圀
1
訪問スケジュールの概要
• ワシントンD.Cで開催されたアメリカ最大の人材開発のイ
•
•
•
ベント、ASTD 2004 International Conference
&Expositionとニューヨーク、ワシントンの東海岸に企業
内教育、高等教育、官公庁のeラーニングを活用事業所を訪
問した。
ASTDでは300社を超えるeラーニングを含む人材開発
関連企業のEXPOとConferenceがあり、eラーニングでは
ますます業務に貢献するシステムやサービスが発展してい
る。
特に新しいeラーニングプラットフォームは第三世代をにら
み、大型エンタープライズスイートの開発が進められてお
り、大型システムを安定して動作させるJavaのJ2EEテク
ノロジーがキーワードになっていた。
2
• ユーザー訪問の官公庁の集まるワシントンD.Cでは郵
便のUSPSと軍事教育機関であるNATIONAL
DEFENCE UNIVERSITYに訪問し、官公庁の教育機
関でのeラーニング活用を調査した。ニューヨークと
その近郊ではBMW社やCentury21 Real Estateの
社員教育の考え方とシステムを、ニューヨークでは
Online Learning事業の失敗経験で有名になった
New York Universityが過去の失敗を踏まえ再度
Online Learning事業に挑戦したSCPS(生涯・職業
教育学部)を訪問した。 3
•
•
•
•
•
•
訪問先
ASTD2004Conference &Exposition
USPS : United States Postal Service
NDU : NATIONAL DEFENCE UNIVERSITY
New York University (NYU)
Century21 Real Estate
BMW North America
4
ASTD2004(全米人材開発協会)
発表データ
・参加国および参加者数
総数:約10,000名(うち海外参加者:約2,000名)2003年8000名
国外参加者の多かった国(韓国:328名、カナダ:223名、
日本:133名、) 2003年 110名
EXPO出展社;約250社 eラーニング 50社
・主要テーマ
(1)Careers: Guiding Yours, Guiding Others
(2)E-Learning
(3)Leadership and Management Development
(4)Learning as a Business Strategy
(5)Measurement and Evaluation
(6)Organizational Culture and Change
(7) Performance Improvement
(8) Performance Consulting
(9) Personal and Professional Effectiveness
5
(10) Training and Specialized Training Programs
EXPOで見た興味を持った
eラーニング企業の概要
6
THOMSON社
ITタスク直結教育からマネジ
メント、エグゼクティブトレー
ニング、シミュレーション、チェ
ンジマネジメント教育に力を移
行している。
コロムビア大学、スタンフォー
ド大学、シカゴ大学などのMB
Aプログラムコンテンツのeラー
ニング化に協力し、このコンテ
ンツをカーディアン大学に提供 カスタムメイドコンテンツ事業
には勿論、力を入れている。
するようなこともしている。
7
THOMSON NETg社の業務
情報環境とITトレーニング環境の基本システムと教育
コンテンツを基にカスタマーに合わせたカスタムメイ
ドの教育、オフィス情報環境を構築する。
● システムのパフォーマンス向上
● 業務の生産性と信頼性の向上
● オペレーターの生産性向上策支援
● 最新テクノロジーの投入によるシステムの革新
● スタッフの資格取得支援
ここにeラーニングを企業業績の向上に役立つ、生産
性向上、パフォーマンス強化に向かう戦略が読める 8
■ University Alliance社
高等教育のコンテンツをeラーニング化し
販売を代行するビジネスモデル、
経験豊富な多様なビジネス
モデルがある
9
■様々な学校のコンテンツを組み合わせて
ニーズに対応したシラバスを形成、販売している
10
■ Plateau社
大型エンタープライズプラットフォームをうまく稼働させる
J2EEテクノロジーを搭載したスイート。
マルチリンガルで漢字も使え18カ国語に対応、
学習者200万人をサポートできる安定性を持つ。
Open SuiteでWeb EXなど他のシステムとのアクセスが容易な
どの特徴を持つ。
eラーニングが大型のエンタープライズスイートの時代に踏み
込んだ第三世代に入ってきた
11
■
Sun Microsystems社
Sun Microsystemsもeラーニング事業としてビジネス展開
コンテンツはSunのテクノロジーと一般的な内容
LMSはJ2EEを搭載し、大型化が可能、
事業の狙いは教育事業での収益増もあるが、 Sunの提供するテク
ノロジーを使いこなせる人を増やすことにあるという
12
■ SumTotal
Systems, Inc.
DocentとClick2Learnが合併最大のLMSベンダーとなる。
Sum TotalもJ2EEテクノロジーの搭載を表明、
当社も第三世代の最新エンタープライズスイートの投入が期
待されている
13
■ The
academy .com社
The Continuing Education Unit、教育省の許可を得た
CEUを出せる会社、
CEUは専門家が一定期間に何単位かを受けることを義務づけ
られている。
日本でもCEUノヨウナ専門家を生涯成長させる教育制度が望
まれる。
14
Skill Soft社
Informal Learningが増えているのでそのトレンドに対応
SkillPortという一種のLMSを発売、
このLMSの特徴はFormalなコースの情報のみならず、
Informal Learningや業務で使われるWord, PowerPoint,
Excel や PDFのデータも検索できる。
■ T
15
■ SkillPortはInformal LearningとSearch機能が鍵にな
り、業務やInformal Learningに使われたデータを再使用で
きるIT環境を構築することで、業務の生産性向上と実質的
な人材育成を支援しようとしている。
システムは標準化に対応した他のシステムとの統合もしやす
いように、設計されている
eラーニングがEPSSに移行する典型的なLMSである
16
ユーザー訪問レポート
17
NATIONAL DEFENSE
UNIVERSITY ―IRM College 所在地:Fort Lesley McNair Washington,
DC 20319-5006
Tel:202−685−3884
Fax: 685−3974
面談者: Elizabeth A. Mcdaniel,Ph.D
E-Mail Address :[email protected]
URL;www.ndu.edu
レポート担当者: 小松 秀圀
18
訪問先概要
NATIONAL DEFENSE UNIVERSITY
事業業容概要
NDUは米国における軍事教育機関で、ワシントンD.C.及
びバージニア州ノーフォークに軍事関連の5校の大学の
施設を有している。
NDUに入るのに銃を構えた3人の守衛の厳重なチェックを受けた
19
国防省、軍人、民間人、外国人陸海空仕官の幹部候補生
が学んでいる政府公認の大学院大学である。各大学は国
防、情報システム、国防工科学、合同部隊スタッフ、国
家安全保障幹部教育大学校など目的別に構成され、受講
者はすべて関係機関より選別された人々が学んでいる。
IRM Collegeはそれらの大学の教育カリキュラム、コン
テンツをオンライン化し、各地区の軍事機関、大学など
に提供している。
20
・e−ラーニングの活用状況概
要NDUでは教育カリキュラムを開発するFaculty &
Academic programsという大きな組織にe―Learning
solutions groupというeラーニングのシステム構築、コン
テンツ開発支援、サポート支援グループが組織されている。
NDUのeラーニングの導入検討は6年前で、初めはイン
フォーマルな組織で開始した。
Dr. Elizabeth A. McDaniel
よりプレゼンテーション
21
特色
Director
associate dean of
faculty & academic
programs
dean of faculty &
academic programs
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
e―Learning solutions
group
Deanof student&
administration
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
組織の中に明確にeラーニング推進部門が位置づけられ
ているのが大きな特徴である。
22
・初めはロータスノーツを使ってのトライアルから始まり、
今は第三世代になり、“BLACK BOARD”のプラットフォー
ム上のオンラインですべての 研修用途に使っている。
現在のeラーニングはTrainingというより、Educationと
いえるような多くの人たちのコミュニケーションのなかから
学べるような使い方に使っている。
教育目標はCriticalな思考を学び、リーダーにふさわしい素
養を養うことにある。
23
コース期間は10−12週間と
長いが、Facultyは始めから最
後まで学習者の面倒を見る教授
法を採り、教育の質に責任を持っ
ている。
防衛上級幹部のプログラムには
コース期間が14週間の
Advanced management Program
e―Government Program
などがある。
24
オンライン学習ではFacultyと学習者
とのコミュニケーションに十分は配慮
をして常に前向きな学習環境創りに成
功している。
リーダーには変化に対応することが重
要であることをコースの中で説いてい
る。
25
eラーニング活用に関する説明
ブレンデッドラーニング
eラーニングは働く者の必要と
するコンピテンシーが変化に対
応するために、いつでもどこで
もアクセスでき、距離と時間の
問題を解決出来ることを評価し
ている。ブレンデッドラーニン
グはeラーニングとILTの良い
ところを組み合わせ教育の質を
上げると考えている。
Mr.Robert D. Childsよりプレゼンテーション
26
標準化
eラーニングチームでeラーニングコンテンツの標準化を2000
年から進め、プレゼンテーションをHTMLで行なった。
HTMLに標準化することですべてのコンテンツのインターフェー
スを同じに出来、シンプルで使いやすいコンテンツにすること
ができた。
プロジェクトリーダーが認知心理学専門でひな形をつくることで
学習者の学習行動をシンプルにすることが出来た。
このコンテンツの開発プロセスはインストラクショナル・デザイ
ンに似た方式で開発できた。
この開発方法を採用してからひとつのコンテンツ開発に多くの
27
Facultyが参加して開発できるようになった。
eラーニングでの学習方法と教育分野
ビジネススクールの情報管理の教育は学習者が4,000人
Facultyが50人というようなスケールである。大学では2,00
0人の人がILTで受けている。
eラーニングでの授業はFacultyから見るとつらいが、学習者から
みると記憶に残りやすい。
ディスカッションはFacultyから学習者にテーマを出して行なう
場合もあるが、学習者同士のディスカッションが多く、彼らの
ディスカッションの3/4はオンラインで行なっている。
コースの修了認定はレポートの提出で行なわれる。
IT教育にはeラーニングの相性は良いが、リーダーシップやマネ
ジメント教育には現在の時点では適しているとは云えない。
リーダーシップやマネジメント教育にITテクノロジーをどのよう
に適応させるかはこれからの課題である。
28
大学との提携
コースは大学のコースと提携しているものもある。
パートナーとなっている大学の半分はNDUのコースを大
学院での単位に生かせるようになっている。
29
USPS
(United States Postal Service)
平成16年5月24日訪問
30
訪問先記録
訪問先: UNITED STATES POSTAL SERVICE
所在地: 475 L’Enfant Plaza SW Rm5672 Washington DC
Tel: (202)268-8740
Fax: (202)268-8740
面談者: Mr. Ronnie R. Worthy 他
E-Mail Address : rworthy@usps.gov
URL: http://www.usps.com
レポート担当者: 横溝 治
31
訪問先概要
企業名 USPS (United States Postal Service)
事業業容概要
米国郵政公社
・収益 685億ドル ・従業員数 729,000人
・拠点 ワシントンDCを本拠に全米各地に展開
・取扱郵便物 2020億通(年間)
32
e-ラーニングの活用状況概要
・
USPS社には、トレーニング開発におけるビジネスモデルとして
eラーニング戦略がある。
2年前にLMSを導入して以来、現時点では 4万人の登録がある。
集合研修が約80%、eラーニングが約20%の比率となってい
る。
デリバリーは2つのサイトから、メンテナンスなど基礎スキルの
テクニカル関係とリーダーシップを対象としている。
現在、コーポレートストラテジーとコンピテンシーの観点からパ
フォーマンス中心に移行しつつあり、学習者がコントロールでき
る環境を提供し、パフォーマンスの向上とコスト削減を達成しつ
つ、集合研修を減らす方向にある。
33
先方の発表内容
1.USPS組織・研修全般
2.eラーニング活用に関する説明
3.パフォーマンスギャップ
4.eラーニングのデセントラライズ
5.タスクアナリシスと評価方法
6.eラーニング基盤の再構築計画
34
USPS社のeラーニング背景
・
USPS社には、トレーニング開発におけるビジネスモデル
としてeラーニング戦略がある。
・eラーニング教育組織
人材開発 および オペレーションの2グループで構成。
この構成で、約70万人の従業員という大きな組織を対象
としている。
・従業員
従業員には、全体の10%にあたるマネージメント職と9
0%を構成する時間給による従業員がおり、それぞれの特
徴により、研修内容や管理項目が異なる。
35
開発&デリバリー
・開発体制
トレーニングの開発には350人が従事しており、
その約10%が契約社員である。
・デリバリーサイト
メンテナンスなどの基礎スキルのテクニカル分野
また、サクセッションプランおよびマネージメン
トなどのリーダーシップ分野があり、この2つが
主なデリバリーサイトとなっている。
36
デセントラライズ
・本部では研修ガイドラインとしてのポリシーおよ
び教材を中心に作成している。
このように全国レベルの教材、コンテンツ、評価
方法などは拠点に配布されるが、全米に約80箇
所ある拠点では、個別にも教材を調達している。
よって、本部で行っているものと全く同じ研修内
容が約80箇所全ての研修所でおこなわれている
わけではない。
37
パフォーマンス中心
・
今までは集合研修が中心だったので、タスクベー
スの研修が多かった。
今後は、コーポレートストラテジーおよびコンピ
テンシーなどパフォーマンス向上を中心をした内
容に変更してゆく。
これによって、集合研修を減らし、出張旅費など
のコスト削減および学習者にカリキュラムをコン
トロールできる環境を提供する。
38
パフォーマンス・ギャップ
・
マネージャ用と時給職員用の2つの職種で別のパ
フォーマンス・ギャップを作成しているが、両方
に使用できるものもある。 また、項目によっては組合で使用できるものもあ
る。
パフォーマンス・ギャップとは、
業務に必要な能力と実際職員の持つ能力のパ
フォーマンスのギャップを分析すること。 分
析の後、このギャップをどう無くしてゆくか検
討し研修案を策定・実施により解決する。
39
人材開発における要素分類
・
コンピテンシーとしては、主に以下の2要素を設定。
・仕事の基礎スキルとしての 行動
・顧客対応など実際の行動レベルでの 態度
・開発コースの設定
以下の通り3種類のカテゴリーを設定。
・業務用
・インハウス用
・Off The Shelf(出来合いのすぐに使用できるもの)
40
CMSの活用
・
LMSとは別に、市販のソフトウェア・パッケー
ジ(Precision Skilling Evaluation)を使用し、
ラーニングコースのコンテンツをスタンダード化
している。
MSワードやPPTなどの既存オブジェクトを再利
用しており、これらをデータベース化している。
・米国の保険会社の例
州によって保険内容が異なっているので、基本形
を本拠地で作成し、これを配布して州毎に変更し
て使用している。
41
コンテンツの変更
・
SCORM、AICC, HTMLを使用するコンテンツは、
本拠地で作成するが、拠点側では変更できないよ
うにしている。
但し、拠点毎に調達する教材もあり、バックエン
ドのデータベース変更は、各拠点のアドミニスト
レータに権限を与えている。
・個人レベルでの開発プログラム
各コンピテンシーに照らして、各自が自己評価を
行い、上司の評価のギャップを分析し、これにあ
わせた人材開発のプログラムを個人レベルで設定
する。
42
プルストラテジー と プッシュストラテジー
・各自が自分からコースを選定する行動をプルス
トラテジーとし、これとは別に会社から、個人に求
める能力開発としてプッシュストラテジーがあり、
自動的にeメールにて個人に通達する仕組みを検討
している。
・プログラムの決定
個々人が策定した研修プログラムが、会社の戦略
に合致しているか、個々人の開発に適しているか
など、上司と相談して最終決定する仕組みとして
いる。
43
会社の成功に結びつくコンピテンシー
・
パフォーマンス分析により、個々人がいかに自己開発
してゆくかサポートしている。 以下の観点から分析
している。
・コンピテンシーの数値化
・プレスクリプト(対処方法説明)
・タスク分析
タスクの頻度・リスク・難度の視点から分析している。
この分析は、非常に重要であり、適切に行われる必要
がある。
44
SCORMタグ
・
レベル毎にどの部分に注力するかレッスンおよび
テスト毎に必要とされるJob AidをSCORM
に結び付けている。これにより、コース選定が効
率化している。
・コスト面
コスト削減を数値で示し、管理している。
これによって、eラーニングの方がコストメリッ
トがあり、現時点では、60%のコスト削減がで
きている。
45
サブタスク
・
サブタスク毎にテストの結果などをデータベース
化して一元化している。 マネージャは、これら
を照会することができる。
質問自体を、自動的に内容分析している。 これ
により質問や問題の内容が分析され、以降の教材
にフィードバックしている。
46
eラーニング システムの再構築案
・
USPS社では、システムの再構築を検討している。
非常に大きい組織であり、これに適したLMSを選定するの
がポイントである。
また、社内かホスティングかも検討項目である。
全ての端末にSCORMを導入したいが、これも難しい。
個々人の履修状況などのトラッキングには、インフラの整備
が重要になる。 現時点では、32台の専用サーバを全国に配
置する計画がある。
また、既存のHRS(レガシー)との連携が必要であり、これに
より、業務の効率化を期待している。
47
プラットフォーム
・再構築候補のアプリケーション・ソフトウェア
再構築のポイントに照らし、Docent社、Plateau社
などの製品を調査している。
・巨大組織用のアプリケーション・ソフトウェア要件
100万ユーザのサポート
500人の同時使用
2000人の管理者(内250人が同時)
3500万の研修情報管理(将来的に6000万)
既存データの移植の可否
48
質疑応答
1.SCORM2004に関する評価は?
現行のV1.2か SCORM2004にするか検討評価するとこ
ろである。
2.PBAの普及・定着に向けて何をしているのか?
以下のアプローチで進めている。
・プロセスが業務に適合しているかマネジャが関わる。
・テストをシミュレーション形式で進め、選択性にしない。
・数値で証明する手法(現時点ではトライ中)
・全社的に長期的な目標に結びつけ、成果を証明する。
・組合からの認知を得る。
49
質疑応答
3.既存のeラーニングは何が不満か?
2年前に導入したLMSパッケージソフトウェアの
不具合があり、夜間システム処理の後、稼動しない
ことがある。
4.システムの不具合は修復できないのか?
パッケージソフトウェア業者の対応が悪く、また社
内のシステム部門のポートが得られない。
5.大規模なeラーニングでの注意点は?
スケーラブルで安定的なLMS環境が必須であるが、
業者との契約内容が非常に重要となる。
50
入手資料
1.Manager Competency
Model
51
Cendant Corporation
−Century21 Real Estate Francise Group−
平成16年5月27日訪問
52
訪問先記録
訪問先:Century21 Real Estate Franchise Group
Cendant Corporation
所在地:1 Campus Drive Praisppany,NJ07054
Tel:973-496-7952
Fax:973-496-0476
面談者:George Selix、W.Scott Wein、June Hanson E-Mail Address :[email protected]
URL:http://www.cendant.com/
レポート担当者:西岡佳津子 53
訪問先概要
企業名: Century21 Real Estate Franchise Group
Cendant Corporation
事業業容概要
Cendant Corporationは、フランチャイズ形式の経営形態を
とっており、今回、訪問したReal Estateのような不動産関係
のセクションの他、ホテル、旅行関係の部門もあり、全体で
は9万人の社員をかかえている。(2003年度収益:182億$)
54
eラーニングの活用状況概要
・
必要なトレーニングを確実に行うための手段として、テク
ノロジーの活用を検討し、同期型と非同期型の組み合わせに
よるコース提供を行っている。
既存の研修プログラムも存在しているが、ITにも抵抗が少
ない、新人からeラーニングの利用を拡大している。
テクノロジーを活用することで、企業文化を変えようと努
力し、eラーニングの普及とともに、企業文化も変わりつつ
55
ある。
先方の発表内容
検討開始時の課題(2001年)
・5000のオフィスと1万人のエージェントが存在した。ただし、
トレーニングするためのトレーナーが十分にいる状況ではなかっ
た。
(注:ブローカー=各オフィスのマネージャー、エージェント=
ブローカーの下で働く人)
・既存のトレーニング・プログラムはあった。(3日間コース:
1日8時間×3日=24時間分)
eラーニング導入時のポイント
・テクノロジーの活用により、以下の4点を実現する
「コスト的に受講しやすい」「受講機会を増やす」
「アクセスしやすい」「学習の完了を明確にする」
・新しいエージェントから、新しい方法を適用していく
56
インストラクタの有無
Yes
No
Onsite
Online
◎
どういう形で、プログラムを提供するかエージェントに質問
「インストラクターから教わる
場合に、どういう方法で教わる
のがいいか」 ⇒「オンラインで、インストラクター
に教わるのがよい」(ただし、実際には、他の3つの要
素も組み入れたブレンディングで実施している)
57
非同期
同期
インストラクターの必要性
Yes
Onsite
Online
オーディエンス分析
・右図「B」の部分
基礎知識やプロセスを教える
・右図「A」の部分
分析、学習したことの応用
A
No
B
不動産業界のトピックス
・ 法律改正の内容
初めて接触する業界の人へのアクセス方法
新しいテクノロジーの使い方など
58
新人エージェント向けコースの概要
3週間の同期型オンライン学習後、CBTで3週間、トレーニングする
Mon.
Tue
Wed
Thu
Fri
1週目
2週目
3週目
4週目
CBT
CBT
CBT
CBT
5週目
CBT
CBT
CBT
CBT
6週目
CBT
CBT
CBT
CBT
電話でのセッション
細かいオブジェクト単位に分けるのは?
⇒自分の習慣にするためには、14∼17回、
繰返す必要がある。(毎日やることが、個人の
行動も変えうる)
2時間/日のオンライン・
トレーニング
<1日のコース内容>
・Instruction
・New Material
・Demonstration
・Practice
・Questions
・Conclusion
⇒Homework
Homework:次の日の内
容に結びついている、実
際のビジネスに役立つこ
とが含まれていることを
ねらいとして出題。
59
実施結果
(1)実施人数
2001年:800人
2004年:5000人(実施予定)
(2)評価
2003年の受講者(3,200人)は、受講しなかっ
た人に比べ、4,500万$の売上を創出した。
(受講生は、未受講者と比べ、16%の売上増と1
1%の契約件数増を達成している)
60
コース開発の考え方
(1)基本的には、既存のプログラムをテクノロジーを
使い、eラーニング化した。
・オブジェクト化:いかにしてビジネスの現場でお
金を生み出すかということを受講者に考えさせること
を、メッセージとして含める
(2)早くサクセスにつながるものからコース化してい
く。
<ニーズ分析の方法> ブローカー(代理店の監督者)に対して、自分のと
ころのエージェントに何を学ばせたいかヒアリングし
た。一方では、全米のインストラクターにもヒアリン
グした。
61
同期型の運用形態
(1)1日、約120人が利用。
(2)時差や受講者の利便性を考慮し、1日に同じ内容のコースを
2回提供する、第1週、第2週など週によって、開始時間を変更
するなどの工夫を行っている。
(3)学習者は、フルコースで取る場合もあるし、必要なものだけ
選択して受講することも可能。(無料の1時間コースで「デジカ
メの撮り方」などを提供し、オンラインコースの取り方を把握
してもらって本来のコースが受講しやすいように導くことも実
施している)
(4)各分野の社内のエキスパートには、オンラインコースの実
施方法を教えて、講義を発信してもらう。
(5)Centraを使用していて、全米からのアクセス可能なサーバ
を準備している。(講義をしている人の顔を写すのは、人の動
きを考えると、あまり効果がない。オーディオやグラフィック
表示のほうの品質をあげるほうを重視している。
62
特色
企業トップが、人材育成の変革の必要性を感じ、必
要な人材は、専門技能や実績に応じて、外部から調達
するなど、スピーディーな改革を進めている。
成功の可能性が高い部分から着手し、実際の業務で
必要な内容を随時、折りこんでいくことで、ビジネス
上の成果を出し、現場の理解も得ながらやっていくこ
とを実現している。
時間の制約が伴う同期型も、実施時間の工夫などに
配慮しながら、効果的に使っている。
63
質疑応答
1.eラーニングと集合教育の比率は?
新人の場合は、オンラインコースの比率が約50%になってき
ているが、それ以外は、おそらく1%程度だろう。ただし、新し
いテクノロジーを取り入れて、企業文化を変えようと努力してい
るし、事実、変わってきていると思う。
2.オンラインコースの受講率を上げるために、具体的に、どう
いうことを実施しているのか? 「Take Check」:定期的(火曜日9時、16時など)に、
どうやってオンラインコースを受講したらいいかというセッショ
ンを無料で開催したり、テクニカル・サポート・デスクを設置し、
受講手続きやテクノロジーの使い方などのコースを、月曜日に開
催し、オンラインコースを受講する前提としている
64
質疑応答
3.Job Aid的な使い方や、コラボレーション・ツールな
どは使っているか?
フリーコースでは、ドキュメントをPDFでダウンロードで
きるものもある。Webログなどのコラボレーションツールは使っ
ていない。
4.同期型のオンラインコースは、実際には、どのように受講さ
れているのが多いのか?
オフィスでの受講形態は不明。仕事しながらの受講はむずかしい
ので、家庭からのアクセスも多い(20時からのセッションに人気
が集中したりしている)。
また、転職してくる人も、現在の仕事を続けながら、仕事の内容
を覚えられるという点で、学習しやすいと思われる。
65
質疑応答
5.3週間を一つの単位にしているのは?
インストラクターは、6週間の間、同じクラスを受け持つ。前半
の3週間は同期型で負荷が大きい。CBTの3週間は、比較的、時間
がフレキシブルになるので、インストラクターは10人いるが、2
人ずつでチームを組んでローテーションしている。
6.集合教育で3日だったのが、全体としては6週間になって、長
くなったという印象は与えていないか?
ポイントとしては2つある。 ①集合教育で3日間やった場合、短期間に多くの情報が詰め込ま
れるので、本人の応用がきかない。学習効果を出すには、学んで
使ってみるということを繰返したほうがよい。
②6週間コースにより、教える期間が継続するので、本人の行動
を変えることができ、ビジネスでの成果も見えてきた。ブローカー
からも、このコースのほうが効果的だという意見が出ている。
66
質疑応答
7.受講料は、誰が負担するのか? 研修主催側は利益が
出ないのでは?
1コースあたり200$だが、本人が支払う。(ブローカー
が負担しているところもある)
受講料で見た場合は、受講人数分しか収入はないが、会
社全体から見た場合は、受講者がビジネスで利益を生み
出す結果になっている。
8.親会社のCendant社のITインフラは使わないのか?
フレキシブルでない、ファイアーウォールの制約などか
ら、個別にインフラを整備した。
67
BMW North America
平成15年5月28日
レポート担当者:中原 淳
http://www.nakahara-lab.net/
68
訪問先記録
• 会社名
– BMW of North America
– URL : http://www.bmwusa.com/
• 住所
– 300 Chestnut Ridge Road
– Wood cliff lake, NJ 07077
• 社員数 1300名
• 担当者
– Jeanette Remington
– 201-307-4039
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訪問先概要
• 企業名
– BMW of North America
自動車販売業。独BMW本社と連携し、ニュー
イングランド地方におけるBMW自動車、オー
トバイ等の販売を行う。
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教育制度:Corporate Univ.
• BMW Group University(人材育成プログラムの総称)
上記において、下記に述べる2つのeーニングを実施
1. WBT
• 製品知識の教育(BMW社にスペシフィックな教育内容)
2. 同期型Webカンファレンス
• よりジェネラルな教育を提供
– マネージメントスキル
– コミュニケーションスキル
– HR
– 企業倫理
– プロジェクトマネジメント
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教育制度:Corporate Univ.
• 単位制度
•
– BMW Group universityでは、トレーニングクレジット
を発行している。
– 職務ごとに必要なトレーニングクレジットが決まってい
る。
– 各従業員は、それにあわせて受講を計画する
ヒアリングのスコープ
– このたびの担当者は、2の「同期型Webカンファレンス」
の実施を担当していた。
– ヒアリングは2にしぼって行われた
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同期型Webカンファレンス
• 沿革
– 従来まで行われていた300のクラスルームを1年前から部分
的にオンラインに移行
– 本格的な実施は1年前から開始
• 対象ユーザ
– 販売店に出向いているフルタイムの従業員が学習者
• Web conferenceシステム「Centra」を使用
–
–
–
http://www.centra.com
Centraは、VoIPアプリ
利用には1MBのクライアン
トソフトのダウンロードが必要
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同期型Webカンファレンス
• Centraの特徴的な利用方法
•
– Centraは同期の会議の様子をレコードできる
• 会議の様子を、あとから非同期で見ることができる
→非同期教材としての利用
• BMWでは、Centraでレコーディングされた授業を、非
同期のLMSに移行して、オンデマンドで利用している
Team Teaching
– Web研修は、常に2名以上のスタッフで行う
• 1名がインストラクター役
• 1名がCo-mentor役(発言権の制御などを行う)
74
質疑応答
• Web研修で最も苦労していることは何か?
•
•
– スケジューリングを行うのが非常に困難
本Web研修の受講によって、学習者に何らかのインセンティ
ヴが発生するか?
– 特にない
– トレーニングクレジットを得ることができる
本Web研修の実施に際して、学習者からの抵抗はなかったか?
– 特にはなかった
– ただし、一般的に年配の営業担当者は、eラーニングに対し
て抵抗感をもつことが少なくない
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ニューヨーク大学
平成16年5月28日訪問
76
訪問先記録
訪問先:NYU-SPCS
所在地:10 AstorPlace,5thFloor,NY,NY1003
Tel:212-998-7200
面談者: Ann clarkson
E-Mail Address : [email protected]
URL www.scps.nyu.edu
レポート担当者: 田口真奈
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訪問先概要
• 組織名 New York University
School of Continuing and Professional Studies
• 事業業容概要
1970年から通信教育を開始、CATVを経て、外部企業として
「NYU Online」を立ち上げるが、失敗、撤退。2000年より
School of continuing professional studiesを学内組織とし
て立ち上げ、LMS、教授法の大幅な見直しを行い、オンライン
教育を提供。
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eラーニングの活用状況概要
• 提供しているプログラム
– 修士号取得プログラム
• 現在5つであるが、もっと増やしていきたい。
• 学生は、600人。
– 修了証発行プログラム(certificated program)
• 約100のプログラムがある。
– 単位を発行しないプログラム(non-credit program) • 約250のプログラムがある
• 学生は、約2000人。
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eラーニングの活用状況概要
• 規模
•
– 対象は全体で、75000人
• 社員が多い。
• アカデミックの学生数は、3000人。
• 学生の出身地は、半分がアメリカ、多いのは、
南アメリカ。最近増加しているのが、西ヨーロッ
パ、中国、韓国。
ファカルティは、120人
– ほとんどがニューヨーク在住だが、ベネズエラ、ノ
ルウェー、アルゼンチンなど、世界各地にも点在す
る。
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提供しているプログラムの例
• 修士号取得プログラム
–
–
–
–
–
MS in managing system
Executive MS in travel Executive MS in Hotel management
MS in translation studies
MS in online instructional design
• 修了証発行プログラム
–
–
–
–
–
–
Information Technology
Finance
Translation
Management
Marketing
Instructional Design
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eラーニング活用に関する説明
・ハイブリッド型による提供
– オンラインとオンサイト(キャンパス)との組み合わせに
よる教育
– キャンパス内でも提供するのは、学生がオンラインにも登
録しやすくするため
82
eラーニング活用に関する説明
ブレンデッド型による学習
– 非同期と同期を組み合わせたもの
– 1週間の学習は、下記の組み合わせによる
– 非同期WBTによる学習
– 同期型ライブディスカッション
– 宿題の提出
– 初期開発の費用をおさえるため、非同期を
減らし、できるだけ、セントラを用いた同期型
を増やしていきたい。
83
eラーニング活用に関する説明
同期型のオンラインラーニング
• 利用の範囲
– 講義、ディスカッション
• パワーポイントを使うことが多い。ホワイトボードのと
きもある
– オフィスアワー
• 1対1、または少人数のグループによる
– チームベースのプロジェクト
• 特に修士のプログラムでよく用いられる。チームメン
バーだけで話し合える環境として提供。チームの中にリー
ダーをきめて実施。
84
eラーニング活用に関する説明
• 利用しているシステム
– セントラを用いている
Centra Web conference system
http://www.centra.com/
• テキストチャットとマイクによる音声の2チャンネル
がある。マイクを通して、伝えたくないことはチャッ
トを利用する、といったことも可能。
• 参加者の名前が左のウインドに、発言は右のウインド
にでる。名前の前には、簡単なアイコン(YES、N
O、Happy、拍手など)を付加することが可能で、
気持ちをあらわすことができる。
• テストについては、すべて履歴が残る。
85
同期型のオンラインラーニング(続き)
• モニタリング
– 新しいインストラクターの担当コースの場合や、はじめて
受講する生徒が多いクラスの場合、スタッフが入ってモニ
タリングを行い、教師をサポートする。
• アーカイブ
– 同期型でおこなわれたもののアーカイブ化とその提供につ
いては、担当教員が「恥ずかしいから、いやだ、」という
場合があることと、生徒の著作権(発言内容など)の扱い
について、契約をむすんでいないので、まだ実行していな
い。
• クラス規模
– 人数は、20人までが限度。
– インストラクター以外にサポートは通常はつかない。(た
だし、例外として40人規模のクラスのときは、TAがつ
いた。)
86
非同期型のオンラインラーニング
• トップページ
– 学習内容、コミュニケーションのルール、宿題提出のルー
ル、eメールの返信期限などが明示される。
• オンラインラーニングは、学生の期待が過剰になりがち
であるため、最初にコースの内容を知らせておくことは
非常に重要である。
– 学生に対する連絡は、必ずトップページを利用。
• メールでの連絡を行うと、「eメールをもらってない」と
主張する学生が必ずでてくるから。
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• コースの開発とインストラクター
– 「出版」をモデルとした開発プロセスによる
– コースのサブジェクトマターエキスパート
(ファカルティ)が教える
• コース開発だけにファカルティを関与させ、
実際の教授は、インストラクターが行った
こともあったが、うまくいかなかった
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出版型によるコースの開発
• それぞれが、自分の専門の範囲で責任をもつ。
• それによって、期日を守る。
実際の開発プロセス
1.内容の選定
– ・サブジェクトマターエキスパートである教授にアプロー
チ
– ・その際、「オンラインラーニング」であることを特に意
識させない。
– ・「内容知識」「教え方」などをInstructional designer
がヒアリング
2. Instructional designerによる教材の設計
– 教授は、あくまでもサブジェクトマターのエキスパート。
– コンテンツ化するのは、その道の専門家に任せる
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3. 教授による内容の確認
4. イラストレータ、グラフィックデザイナーによるデザイン
5. プログラマによるカスタマイズ
6. 教授のFDトレーニング開始
・オンラインペダゴジー
・オンラインファシリテーション
7. 授業開始
90
少ないスタッフ
– かつて4名であったが、現在は3名。
– ヘルプデスクのサポートは、別の会社が行なっ
ている。
• トレーニングを無料提供するかわりに無償で行な
われている。
– モニターのためのスタッフ、グラフィックデ
ザイナーなどは、必要に応じて臨時で雇う。
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質疑応答
Q かつての失敗の原因は何か
A ドットコム、的アプローチにより始まったが、ビジネ
スストラクチャーがないままにスタートしたため、組織
として、運営できていなかった。
– たとえば、ある教授の一方的な力が効いてしまい、
こういうやり方でやる、ときめたら内容の良し悪し
が検討されることなく、そのまま流れていってしま
う、ということが行なわれていた。
– 期日が守らず、できあがったプログラムの質も低かっ
た。
– オンラインラーニングを安易に考えすぎていたこと
がもっとも大きな原因。
Q どのように変化したのか
A 今まで成功しているモデル(出版モデル)で実施。経
験をもったスタッフが雇われている。先生との契約の仕
方などにも気をつけている。
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質疑応答
Q 現状の問題点は何か
A ニューヨーク大学の古い運営の仕方からぬけだせていない。
– オンラインのクラスは、競争して勝ち取ってこないと学生
は集まらないのに、名前が売れていれば、学生はやってく
る、と思っている。
– ニューヨーク大学の宣伝が悪く、何百万人でも対応できる
サーバーがあるのに、潜在的なニーズを掘り起こせていな
い。
マーケティングが弱い。
– どのコースから開発するかといったことは、大学側がマー
ケティングをした結果としての開発であるべきだが、今は
やっていない。学生にインタビューをしたり、フォーカス
グループで調べたりして決定している。対面授業で人気の
あるものをオンライン化することも多い。こうした口コミ
による開発ではなく、マーケティング専門会社に任せるべ
93
きである。
ASTD 2004 Conference & Expoと
企業内教育・高等教育・官公庁
eラーニング活用実態調査
NTTラーニングシステムズ株式会社
日本イーラーニングコンソシアム
小松 秀圀
[email protected]
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