...

旭松食品株式会社 納豆菌発酵おからによる家畜飼料の商品化と事業拡大

by user

on
Category: Documents
36

views

Report

Comments

Transcript

旭松食品株式会社 納豆菌発酵おからによる家畜飼料の商品化と事業拡大
技術・
製品開発
旭松食品 株式会社
納豆菌発酵おからによる家畜飼料の商品化と事業拡大
代 表 者
木下 博隆
所 在 地
飯田市駄科1008
従業員数
249名
事業内容
食品の製造販売
連 絡 先
0265-26-9031
企業紹介
当社は昭和25年創業、凍豆腐、即席みそ汁、味付油あげ、
介護食等の製造および販売を行っている。主に大豆を使用
した製品を扱っており、過去には納豆の製造・販売も行っ
ていた。凍豆腐は国内業界1位。
企業の現状・課題及び支援の経緯
当社での基幹事業の一つである凍豆腐の製造において、副産物として大量のおから(豆腐の搾りかす)が産出される。近年は有効利用法
として、きのこの培地用などに販売しているが、一般的には、食品、堆肥、飼料などへの活用があるが、その多くは産業廃棄物の処分的な
意味合いが強いのが現状である。
当社は過去に納豆事業を行っていた経緯から、多くの納豆菌株を保有している。その中から免疫賦活活性が期待できる納豆菌AS39株を
見出すことが出来た。
そこで、副産物である資源(おから)の更なる有効利用法を見出すため、
納豆菌AS39株と当社の培ってきた発酵技術を融合することにより、
納豆菌の優れた機能を発揮できるような、新たな機能性家畜飼料の商品開発をスタートすることにした。
しかしながら、当社は食品会社であるため家畜の実験用の施設はなく、また知見も少ない。そこで不足部分の支援が必要となり、県が推
し進めている「地域中小企業育成プロジェクト事業」を活用しての商品開発への支援依頼があった。
実施した支援内容
支援の結果及び今後の展開等
そこで、「地域中小企業育成プロジェクト事業」への申請を行
い、平成26年7月に育成プロジェクト事業として採択された。
特に支援のポイントとして、機能性家畜飼料を餌に混ぜて、
牛や豚に供与し、確実に肉質の向上が見られるのかが重要であ
り、この効果検証のため、家畜の健康と肉質検証を中心に、下
記の支援機関によるプロジェクトチームを編成し、それぞれの
支援を進捗している。
・‌長 野県上伊那農業改良普及センター:餌に混合しての牛、豚
への供与試験と肉質検証。
・‌長野県工業技術総合センター(食品技術部門):家畜飼料の情
報、需要、訴求点についてアドバイス。
・‌長
野県畜産試験場:機能性のレベルアップにかかるアドバイス。
供与試験では、特に肥育牛での
実験・検証が重ねられており、全
日本牛枝肉コンクールなどの各種
コンペティションでは高成績を上
げており、その情報は口コミでも
周辺農家へ広がりつつあり当該製
品への販売の問合せや、要望も増
えてきている。
テストプラントでの飼料生産は
【納豆菌AS39株】
良好で、現在は販売に向けて安定
的な増産体制を構築中である。平行して販売先の候補となる企
業などとの商談や紹介を行っているが、比較的反応は良好で、
今後が非常に楽しみである。飼料の販売体制においても、昨年
秋には、販売許可を取得した。
更に、量産にむけた生産設備や工場レイアウト案を進捗させ
ていく。
支援を受
けて
亮一 氏
員 池田 究
研
任
主
副
場、 長
県畜産試験
はじめ長野
を
ー
タ
良普及
ン
改
振興セ
上伊那農業
中小企業
ー、 長 野 県
タ
ン
は出来
セ
で
合
術総
、当社だけ
野県工業技
支援を受け
ご
の
ここま
位
、
各
が
関係
道半ばです
センターの
し た。 ま だ
ま
協力に
え
ご
行
と
が
験
位のご支援
各
なかった実
ト
ク
ェ
ジ
に育成プロ
で出来た事
す。
ま
げ
上
し
申
重ねて御礼
【機能性飼料の供与試験】
9
Fly UP