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説明付 - 四国電力

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説明付 - 四国電力
海外事業の取り組みについて
2008年11月5日
四国電力株式会社
(タイのナレスアン大学における太陽光発電の実証研究)
それでは、続きまして、当社の「海外事業の取り組み」について、
ご紹介いたします。
1
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1.海外事業の目的
・電気事業で培った技術・ノウハウ
・グループ企業の技術・ノウハウ
・専門知識や技術を備えた人材
経営資源の有効活用
経営資源の有効活用
海外でのビジネスチャンスを模索、活躍の場を拡げる
総合エネルギー企業グループとして収益基盤の拡大、
あわせて技術継承機会の拡大や人材育成にもつなげる
平成15年3月:総合企画室
平成15年3月:総合企画室 事業企画部に「海外事業プロジェクト」設置
事業企画部に「海外事業プロジェクト」設置
・現在18名体制に陣容を強化
・現在18名体制に陣容を強化
・「海外事業プロジェクト」を中心に、四国総合研究所や
・「海外事業プロジェクト」を中心に、四国総合研究所や
四電エンジニアリング等のグループ企業と協働し、
四電エンジニアリング等のグループ企業と協働し、
海外事業を推進
海外事業を推進
All Rights Reserved@2008 YONDEN Shikoku Electric Power Co.,Inc.
1ページをご覧ください。
当社グループでは、電気事業で培った技術・ノウハウ、グループ
企業の有する技術・ノウハウ、さらには専門知識や技術を備えた人
材など経営資源を有効活用することで「海外事業」に積極的に取り
組んでおります。
これにより、四国域内の電力需要に大きな伸びが期待できないな
か、海外でのビジネスチャンスを模索し、総合エネルギー企業グ
ループとして収益基盤の拡大を図るとともに、技術継承機会の拡大
や人材育成にもつなげていきたいと考えております。
具体的には、平成15年3月に総合企画室 事業企画部内に「海外
事業プロジェクト」を立ち上げ、現在18名体制に陣容を強化し、
四国総合研究所や四電エンジニアリングなどのグループ企業と協働
し、海外事業を推進しております。
2
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2.海外事業の現状
(1) 海外コンサルティング事業
・太陽光発電を活用した実証研究、再生可能なエネルギーに関する調
・太陽光発電を活用した実証研究、再生可能なエネルギーに関する調
査などの幅広い分野でコンサルティング事業を展開
査などの幅広い分野でコンサルティング事業を展開
・これまでに、NEDOやJICAなどから、31件のコンサルティング案件を
・これまでに、NEDOやJICAなどから、31件のコンサルティング案件を
受注。契約金額は計14億円程度
受注。契約金額は計14億円程度
(2) 海外IPP事業
・海外IPP事業については、国内で培ってきた発電所の運転・保守など
・海外IPP事業については、国内で培ってきた発電所の運転・保守など
の技術・ノウハウが活かせる分野
の技術・ノウハウが活かせる分野
・電力需要の伸びに伴い、市場拡大が有望視されている中東、東南ア
・電力需要の伸びに伴い、市場拡大が有望視されている中東、東南ア
ジアを中心に有望案件の発掘に努める
ジアを中心に有望案件の発掘に努める
All Rights Reserved@2008 YONDEN Shikoku Electric Power Co.,Inc.
2ページをご覧ください。
海外事業には大きく分けまして、海外コンサルティング事業と海
外IPP事業の二つの分野がございます。
まず、海外コンサルティング事業につきましては、グループ企業
と連携し、太陽光発電を活用した実証研究、バイオマスなど再生可
能なエネルギーに関する調査など幅広い分野でコンサルティング事
業を展開しております。
これまでに、NEDOやJICAなどから、31件のコンサル
ティング案件を受注しており、契約金額は計14億円程度となって
おります。
一方、海外IPP事業につきましては、国内で培ってまいりまし
た発電所の運転・保守などの技術・ノウハウが活かせる分野であり、
市場拡大が有望視されております中東・東南アジアを中心に有望案
件の発掘に努めております。
3
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(参考)海外コンサルティング事業の主な実績
件 名
発注機関
METI
【赤道ギニア】 ビオコ島の発電・輸送設備整備計画
【 タ イ 他 】
【 タ イ 】
【 メキシコ 】
(経済産業省)
太陽光発電システム等国際共同実証開発事業におけ
る保守・管理能力向上支援
マイクログリッド高度化系統連系安定化システム実
証研究(太陽光発電+無効電力補償装置)
製糖工場プロセス蒸気削減による発電設備更新可能
性調査
新疆ウイグル自治区 太陽光発電系統連系システム
効率化技術実証研究
実施年度
H19
NEDO
H18∼21
NEDO
H18∼20
NEDO
H17
NEDO
H15∼17
【カンボジア】 太陽光発電コンビネーションシステム実証研究
NEDO
H15∼16
【タンザニア】 オイスターベイ配電設備増強計画予備調査
JICA
H17
【 中 国 】
【 ベトナム 】 電力設備技術基準調査
JICA
H17
【フィリピン】 円借款を用いた地方電化推進プロジェクト調査
JBIC
H16
【 ロ シ ア 】 スルグート市 埋立処分場メタンガス利用調査
カンボジアの未電化村落において、太陽光パネルとバイ
オマス発電機を導入し、太陽光発電コンビネーションシス
テムの実証研究を実施
GEC
(地球環境センター)
H16
SERT*で開催されたマイクログリッド(小規模電力網)に
関する国際会議において当社プロジェクトについて説明
(※SERT:タイ国ナレスアン大学再生可能エネルギー技術研究所)
All Rights Reserved@2008 YONDEN Shikoku Electric Power Co.,Inc.
3ページをご覧ください。
ここでは、参考までに海外コンサルティング事業のこれまでの主
な実績を記載しております。
ご覧のとおり、世界各国で実績を積んでおりますことがお分かり
になると思います。
お時間がございましたら、後ほどご覧ください。
4
3.カタール「
IWPP)」プロジェクトへの参画
3.カタール「ラスラファンC
ラスラファンC発電・造水(IWPP)
4
・本年7月、当社にとって初の海外IPP事業に参画
・本年7月、当社にとって初の海外IPP事業に参画
・カタールの経済成長に伴う急速な電力・水需要の拡大に対応
・カタールの経済成長に伴う急速な電力・水需要の拡大に対応
・ラスラファン工業地区において2011年4月の運開予定(25年間運転)
・ラスラファン工業地区において2011年4月の運開予定(25年間運転)
[IWPP:卸発電造水事業者(Independent
[IWPP:卸発電造水事業者(Independent Water&Power
Water&Power Producer)]
Producer)]
(1) プロジェクトの概要
・発
:: ガスタービン・コンバインドサイクル発電設備(273万kW)
・発 電
電 設
設 備
備
ガスタービン・コンバインドサイクル発電設備(273万kW)
・造
:海水淡水化設備(29万t/日)
・造 水
水 設
設 備
備
:海水淡水化設備(29万t/日)
・電力・水の供給先:カタール電力・水公社(KAHRAMAA)
・電力・水の供給先:カタール電力・水公社(KAHRAMAA)
・総
:約3,900百万米ドル(世界最大規模の開発プロジェクト)
・総 事
事 業
業 費
費
:約3,900百万米ドル(世界最大規模の開発プロジェクト)
(参考) 位置図
(2) プロジェクトへの出資構成
カタール発電・造水会社(QEWC)
カタール石油公社(QP)
スエズ ・トラクタベル
三井物産㈱
当 社
中部電力㈱
45%
15%
20%
10%
5%
5%
All Rights Reserved@2008 YONDEN Shikoku Electric Power Co.,Inc.
4ページに移ります。
ここからは、当社にとって初めての海外IPP事業となりますカ
タールにおける「ラスラファンC発電・造水プロジェクト」につい
て、ご説明いたします。
本プロジェクトは、中東産油国のカタールの経済成長に伴う急速
な電力・水需要の拡大に対応するため、首都ドーハの北80kmに位
置するラスラファン工業地区において、発電設備と造水設備を建設
し、2011年4月から25年間にわたり運転を行うビッグプロ
ジェクトであります。
設備としては、273万kWのガスタービン・コンバインドサイ
クル発電設備と日量29万トンの造水が可能な海水淡水化設備を建
設いたします。そこで製造された電力および水はカタール電力・水
公社(KAHRAMAA)に販売する契約となっております。
今回のラスラファンCプロジェクトは、総事業費で約39億ドル、
今の為替で換算して4,000億円程度と、世界的に見ても最大規
模の開発プロジェクトであります。
当社は、本年7月、プロジェクト内出資比率5%を出資し、参画
いたしました。
5
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(3) プロジェクトの特長
・電力・水は、カタール政府が全量買い取りを保証
・電力・水は、カタール政府が全量買い取りを保証
・カタール石油公社(政府100%所有)が燃料供給
・カタール石油公社(政府100%所有)が燃料供給
・JBIC(国際協力銀行)ほか国際融資銀行団によるプロジェクトファイナンス方式
・JBIC(国際協力銀行)ほか国際融資銀行団によるプロジェクトファイナンス方式 での融資
での融資
・他の海外IPPプロジェクトと比較しても遜色のない出資に対するリターン
・他の海外IPPプロジェクトと比較しても遜色のない出資に対するリターン
ローリスク ミドルリターンのプロジェクト
(4) 当社の役割
・出資者の立場から事業運営に対して提言・支援を実施
・当社から1∼2名の技術者派遣、運転・保守に関する監督・管理業務を担当し、
技術的にも貢献
「ラスラファンCプロジェクト」の着実な推進により、
海外IPP事業固有の知見・ノウハウを取得
All Rights Reserved@2008 YONDEN Shikoku Electric Power Co.,Inc.
5ページをご覧ください。
本プロジェクトの特長について申しますと、まず、本プラントで
製造しました電気・水は、カタール政府が全量買い取りを保証して
おります。また、プラントで使用します燃料につきましては、政府
が100%出資するカタール石油公社から安定して供給を受けるこ
ととなっております。融資面からみますと、JBIC(国際協力銀
行)ほか国際融資銀行団によるプロジェクトファイナンス方式と
なっております。さらに出資に対するリターンをみた場合も他の海
外IPPプロジェクトと比較しても遜色ないレベルにあります。
当社では、このようにローリスクミドルリータンのプロジェクト
であることから、初めての海外投資案件にふさわしいと判断した次
第であります。
また、本プロジェクトにおいては、当社は、出資者の立場から事
業運営に対して積極的に提言・支援を行っていくことに加え、プラ
ント建設が本格化する来年以降、当社から1∼2名の技術者を派遣
し、運転・保守に関する監督・管理業務を担当することとしており、
こうした役割を通じ、安定した事業運営に貢献してまいりたいと考
えております。
今回のプロジェクトは、当社にとって初めての海外IPP事業で
あり、ラスラファンCプロジェクトを着実に推進することにより、
しっかりと海外IPP事業固有の知見、ノウハウを取得してまいり
たいと考えております。
6
6
4.今後の取り組み方針
・高い経済成長率が見込まれる新興国は、IPP事業の有望なマーケット
・電力供給の信頼性向上、地球環境問題への対応を踏まえ、電力インフラ整備
へのニーズの高まり
・持続的な成長を目指す当社グループにとって、海外事業は新たな収益源として
有望な分野
・これまでに培ったネットワークを最大限活用し、積極的に新たな優良案件の発掘
に努めるとともに、グループの総合力を結集し、事業領域と収益のより一層の拡
大に取り組む。
All Rights Reserved@2008 YONDEN Shikoku Electric Power Co.,Inc.
6ページをご覧ください。
最後に今後の海外事業への取り組み方針についてご説明いたします。
私どもは、高い経済成長が見込まれる新興国は、海外IPP事業に
とって有望なマーケットであると見ております。
また、電力供給の信頼性向上、地球環境問題への対応を踏まえ、電
力のインフラ整備に対するニーズが、世界的にさらに高まるものと考
えております。
こうしたことから、将来にわたって持続的な成長を目指す当社グ
ループにとって、海外事業は、新たな収益源として有望な分野である
と位置づけております。
今後は、これまで培ったネットワークを最大限活用し、積極的に新
たな優良案件の発掘に努めるとともに、グループの総合力を結集し、
事業領域と収益の拡大に取り組み、四電グループの持続的成長に繋げ
てまいりたいと考えております。
以上で「海外事業の取り組み」についてのご説明を終わります。
7
おことわり
本プレゼンテーションに含まれている業績見通し、目標等、将来の予測に関する記述は、現時
点で入手可能な情報に基づき、当社で判断したものであり、潜在的なリスクや不確実性が含まれ
ています。
実際の業績等につきましては、様々な要素により、記載されている見通し等とは異なる場合が
ありうることをご承知おきください。
なお、実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、当社の事業領域を取り巻く経済情勢、競
争状況、気温変動等の気象状況、急速な為替や燃料価格の変動などがあります。
四国電力株式会社 経営企画部 企画グループ
E-mail:[email protected]
All Rights Reserved@2008 YONDEN Shikoku Electric Power Co.,Inc.
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