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デジタル技術の進化が 引き起こす産業構造の大変革

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デジタル技術の進化が 引き起こす産業構造の大変革
February, 2016
2016 PwC Mega Trend Forum
デジタル技術の進化が
引き起こす産業構造の大変革
プライスウォーターハウスクーパース・ストラテジー株式会社
代表取締役
今井 俊哉
Strategy&のご紹介 -Practical Strategists
• Strategy&は戦略コンサルティングのサービスを担う、世界157カ国に208,000人以上のスタッ
フを有し、監査、税務、アドバイザリーのサービスを提供しているPwCネットワークの一員です
• Strategy&は、1914年に設立された最も長い歴史を有する経営コンサルティング会社である
ブーズ・アンド・カンパニーの1世紀にわたる伝統を受け継いでいます
• 実践的な戦略策定を行うグローバルなチームとして、クライアントと共に困難な問題を解決し、
大きな機会を実現し、本質的な競争優位を獲得することを支援しています
• また、公共および民間の両分野で、業界別、機能別の深い専門性を有し、世界的に影響力の
ある研究および書籍を刊行していることでも知られています
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1
Strategy&の歴史
Strategy&
1914
エドウィン・ブーズがシカゴにて事務所を設立し、コンサルティングという職業の先駆けとなる
1976
PRTMがシリコンバレーにて事務所を開設
1983
ブーズ・アレン・アンド・ハミルトンが初めてサプライチェーン・マネジメントという言葉を使用。東京事務所を開設。
1988
PRTMがPACE®(Product and Cycle-time Excellence®)フレームワークを開発
1996
PRTMがサプライチェーンカウンシルと共同でSCOR®(Supply-Chain Operations Reference-model®)を開発
2003
ブーズ・アレン・アンド・ハミルトンが組織DNAのコンセプトを提唱
2003
ブーズ・アレン・アンド・ハミルトンが日本においてGCJ(旧ジェミニ・コンサルティング・ジャパン)を統合
2008
米国政府向け部門を分離(ブーズ・アレン・ハミルトンとして存続)
2008
日本法人がブーズ・アンド・カンパニー株式会社に社名変更
2010
ブーズ・アンド・カンパニーが“ケイパビリティ主導の戦略”について提唱した書籍「The Essential Advantage」を刊行
2011
PRTMがPwCのメンバーファームとなる
2014
ブーズ・アンド・カンパニーが創立100周年を迎え、グローバルにPwC ネットワークの傘下となり、ブランド名をStrategy&に変更
2015
日本においてプライスウォーターハウスクーパースのストラテジー部門とPwC PRTMがStrategy&に加わる
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PRTM
2
自己紹介
約25年に亘り、国内外のコンピューター・メーカー、自動車メーカー等に対し、全社戦略、営業・
マーケティング戦略、グローバル戦略、組織改革、ターンアラウンド実行支援等のプロジェクト
を多数実施
1982
富士通株式会社
1985
ノースウェスタン大学ケロッグスクールにてMBA
1988
Strategy& (当時、日本ブーズ・アレン・アンド・ハミルトン)参画、ヴァイスプレジデント
2002
SAPジャパン株式会社、バイス・プレジデント事業開発本部長、等
2005
ベイン・アンド・カンパニージャパン、パートナー
2010
Strategy&(当時、Booz & Company)参画、2012年より代表取締役
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第19回世界CEO意識調査でも「テクノロジーの進歩」を重視する回答が多い
• 以下に挙げたグローバルメガトレンドの中から、今後5年間に貴社の業界に対する幅広い
ステークホルダーの期待を変える可能性が最も高いものを3つ挙げてください。
1~3位に上がった項目の割合
%
テクノロジーの進歩
人口構造の変化
世界の経済力のシフト
気候変動と資源不足
急速な都市化
上記以外
日本
(126)
米国
(97)
75
82
61
41
23
0
86
73
58
25
30
0
アジア
中国/香港
太平洋地域*
(145)
(386)
81
54
62
38
47
1
81
50
69
32
56
0
西欧
(314)
世界全体
(1,409)
78
62
50
47
31
2
77
61
58
43
36
1
*: 日本を除く
出所:第19回世界CEO意識調査
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February, 2016
4
人口構造の変化や都市化の進行等、グローバルなメガトレンドによって、各産
業に大きな変化が生じつつある
“メガトレンド”
1
人口構造
の変化
2
急速な
都市化の進行
•
•
•
•
新興国での人口爆発
先進国を中心とした高齢化
労働力人口割合の不足
ライフスタイルの変化、中間層拡
大・消費者の多様化
• 都市部への人口集中、都市在住
人口の増加
• “メガシティー”(人口1,000万人
以上都市)増大、都市インフラの
再構築
• アジア発展途上国を始めとした
新興国の台頭
中国の失速
インターネット接続デバイス数の
爆発的拡大
3
世界の
•
経済力のシフト •
4
気候変動と
資源不足
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• エネルギー・資源需要量の増大
• エネルギーシフト、エコ化
(排出ガス/燃費規制)
• 食糧, 水, エネルギー不足
各産業において出現/強まりつつあるトレンド
消費財・
流通
• 競争力強化のためのコスト低減、柔軟な製造体制
(生産量、生産製品)の構築の必要性高まり
• トレーサビリティの必要性の高まり
製造業
• 高齢者を対象としたサービス需要の高まり、再生医療
• 医療費抑制に向けたPatient Journey全体の見直し
• 遠隔医療を通じた医療技術・ノウハウの共有化
ヘルス
ケア
• 対象顧客の広がり(中小企業、新興国/低所得者層)、
金融ニーズの多様化(個人資産運用, 等)
• モバイルペイメント等を通じた国際間少額取引の増加、
取引/決済回数の増加
金融
エネルギー
共通
• マスカスタマイゼーション、“テーラーメード”化
• オムニチャネル化:購買のネット比率増加
• 省エネ, リサイクル, 代替エネ需要の高まり
• エネルギー・ミックス、供給インフラの再構築
• 労働力確保の困難化
• リスクマネジメントの複雑化
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これらの変化に対して、更に新たな流れを引き起こしているのが昨今のIT関
連技術の台頭
ここ2~3年の間に注目度が上がってきているIT関連キーワードの例
業界構造の変化に
与えるインパクト(仮説)
スマホ
高速無線LAN
ビッグデータ
IoT・
Industry4.0
サイバーセキュリティー
3D
プリンター
SNS
自動運転
Fintech
AI・機械学習
ウェアラブル
ドローン
時間軸
2013
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2014
2015
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6
IoT、Industry 4.0、Industrial Internet等の様々なキーワードが語ら
れているが、業界構造の変化に対する示唆には相違がある
【IoT, Industry 4.0】
• Industry 4.0の本質は、製造業における圧倒的な生産性向上であり、その為の企業内もしくは同一企業グルー
プ内での最適な生産効率の実現
• Industrial Internetが目指すものは、企業や業界を跨った連携を通じた情報価値の最大化:例えば、企業間の取
引データを保有する事業者による取引先への融資審査の実行、等
【3Dプリンター】
• 大量生産を行うことで金型投資等への採算を図るという、製造業における従来の常識への挑戦?
• 特定の生産工程に強みを持ったプレイヤーをつなぎ合わせた「仮想メーカー」(プロダクション・クラウド)の登場
も近い?
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中でも、業界構造に対して大きな変化を引き起こすのが、自動車を中心とした
自動運転技術と金融サービスに関わるFintechと予想される
【自動運転】
• 自動運転を実現する為の要素技術は概ね出揃っている
– 画像認識技術
– 制動・制御技術、等
• しかしながら、自律的に自動運転を行う割合等によって、周辺インフラへの投資要件が異なってくる
– 個々の車が自ら瞬時に判断しながら自律的に走行するのか?
– LDM等の周辺情報を取り込みながら運転制御を行っていくのか?
【Fintech】
• 大量の購買履歴や行動情報等を分析することによる個人への与信審査の実現
• 企業を跨った発注情報等を基にした与信判断の精緻化
• …等によって、融資業務を行い得る事業者が拡大する?
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デジタル技術の進化は今も続いている
• 社内外での「申請業務」に代表される定型業務は自動化によって省コストされ、いずれ人間の手を離
れる?
• ビッグデータのインパクトは破壊的に強力と考えるべき
– 膨大なデータを分析もしくは記述することによって新たなものが見えてくる
– データの出し手と分析による受益者は恐らくお互いに意識もせずに価値を作り続ける
• クラウド技術や超高速のネットワークを通じて「知」は時空を超え、これまでの業界の境界
(Boundary)を飛び越えていく
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ご清聴、有難う御座いました
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