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「ふやさない」よう、ご注意を!!
彩の国 埼玉県 コバトン市場衛生ニュース 平成25年 夏号 埼玉県のマスコット 「コバトン」 気温も湿度も高い日本の夏です! 菌を「ふやさない」よう、ご注意を!! 梅雨もあけ、本格的な夏が始まります。 食中毒予防3原則を守ろう ① つけない ② ふやさない ③ やっつける 夏は特に ②ふやさない が大切です。 温度と湿度が高い夏は細菌が増えやすいので、 商品の温度管理に注意してください。 「ふえた」ために食中毒が発生!! 事例: 平成24年3月に「あずきばっとう※」という、真空パック された食品を食べた夫婦2名が、食中毒を起こしました。 夫婦が食べた「あずきばっとう」の残品からはボツリヌス 菌が検出されました。 当該品は約400個販売されましたが、夫婦以外の患者 が発生したという報告はありません。 ※あずきばっとう:ぜんざいの餅の代わりに平打ちのうどんが入った食品 ばあ っ ず とき う 夫婦が食べたもの以外からの患者発生は なかったため、製造・流通時ではなく、購入 後に問題が起こったと考えられます。 原因は何だろう?裏面へ… 推定された原因 ・ 当該品は0~5℃の要冷蔵品だったが、 おもて面には「要冷蔵」という表示がなかった。 ・ 常温で保存できるレトルト食品と同じように 常温で保存してしまったため、 気密性のある容器包装 詰めの要冷蔵食品は、 容器包装のおもて面に 冷蔵を要する食品で ある旨のわかりやすい 表示をするよう、 通知が出ています。 保存中に食品中の食中毒菌が増えてしまった。 「ふやさない」ポイント ・ 表示の保存方法をよく確認し、保存方法を守る。 ・ 解凍・再凍結を繰り返さない。 ・ 常温解凍はせず、流水解凍や冷蔵庫内ですばやく解凍。 ・ 調理後は、常温で放置せず、早く食べる。 ・ 保存する場合は、調理後小分け等を行い すばやく冷まして冷蔵等で保存する。 マメ知識 ボツリヌス菌の性質 ・ 芽胞という構造を持っているので、加熱や乾燥に強い! ・ 酸素があると増殖できない。 ・ 酸素が少ない環境になると、 芽胞が発芽・増殖し、毒素が作られる。 →十分に殺菌されず、真空包装されると、よく増殖する。 (写真:食品安全委員会HPより) ・ 原因食品:真空包装食品、缶詰、瓶詰め 等 →異常膨張、異臭がある場合には食べないことも予防になる。 ・ 発育しやすい温度:30~42℃ ・ 症状:嘔吐・下痢等の消化器症状、脱力感、言語障害、嚥下困難、 神経麻痺、四肢麻痺、呼吸困難に陥って死に至ることもある。 《この情報の問い合わせ先》 埼玉県食品安全課特別監視担当 TEL 048-830-3618 FAX 048-830-4807