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ラバテクト

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ラバテクト
ラバテクト
塩化ゴム塗料
概要
塩化ゴムは、天然ゴムを塩素化させた樹脂であり、1930年代に耐水性、耐薬品性、
耐候性の良さを持つ塗料として塗料化されるようになりました。
その後、1960年代には合成ゴムを塩素化した塩化ゴムが開発され、塩化ゴムと塗料
としての性能を高める為に併用される変性樹脂や可塑性の進歩によって、より高性能
な品質が得られ、橋梁・建築・水門、およびプラント市場の鋼構造物用標準塗装仕様
のひとつに採用されて、現在にいたっております。
従来から、塩化ゴムの製造段階で四塩化炭素を使用していましたが、この四塩化炭
素が地球のオゾン層破壊物質の一つに指定され、オゾン層を守るための国際的な取り
決め:モントリオール議定書締結(1992年)によって1995年1月以降は全廃する方針
が出されました。このため塩化ゴムの製造段階で四塩化炭素を使用しない製法の開発
が必要となりました。
ラバテクトは、これらの背景により開発した四塩化炭素フリーの塩化ゴム塗料で
す。その品質は過酷な条件に耐え、使いやすく、鋼構造物の標準品としていままでご
愛用頂いてきた“ラバマリン”、“クリーンラバテクト”と同じ用途に同じ要領で安心
して使用していただくことができます。
特長
常時バクロ部(その2)
1)屋外バクロ性がよい。
ラバテクトは、耐候性・耐水性・耐薬品性にすぐれているので、一般のバクロ環境はもちろん、海
上・大気汚染地域および高湿度下でのバクロなど、フタル酸樹脂塗料では耐えられなかった環境で
も、すぐれた耐久性を示します。
2)付着性がよい。
ラバテクトは、各種の下塗塗料との付着性が良く、油性系塗料やフタル酸樹脂塗料に比較して下塗塗
料と上塗塗料との相互のなじみがよいので下塗のみでバクロされても層間付着性の低下が比較的少な
い。
3)すぐれた耐久性を有する。
ラバテクトは、各種ジンクリッチプライマー、エポキシ樹脂系下塗などと組み合わせる事により、高
度の防錆塗料系が得られます。
4)塗装作業性がよい。
ラバテクトは、ハケ塗り作業性はもちろん、エアレススプレーでの塗装作業性もすぐれてます。
5)乾燥が速い。
ラバテクトは、油性系やフタル酸樹脂系に比べて乾燥が速く、また、低温乾燥性も良好です。
6)耐水性・耐海水性・耐油性がよい。
ラバテクトは、油性系やフタル酸樹脂系に比べて強靭な塗膜をつくり、各種の腐食性成分の透過を防
ぎ、すぐれた耐久性を示します。
7)モントリオール議定書締結四塩化炭素フリー品質です。
用途
1)橋梁外部 2)大型鉄塔・煙突の外面 3)鉄骨・鉄鋼構造の外面 4)石油および各種タンク外面
5)水圧鋼管外面 6)水門外面 7)港湾施設 8)水処理施設 9)海洋構造物 10)鋼製コンテナー内外面
種類と使用区分
塩化ゴム塗料は配合する可塑剤や変性樹脂などの種類とその量によって種々の用途に適した品種ができます。
製 品 名
用 途
ラバテクトプライマー
防錆用下塗
ラバテクト中塗、上塗
鋼構造物用中塗、上塗・橋梁用中塗、上塗
塗装間隔(20℃)
標準
標準塗付量
2
乾燥膜厚 (kg / m /回) Min.
Max.
(µ m /回) エアレス塗装 (時間) (月)
工程
製品名
塗装
回数
1
ショップ
プライマー
メタラクトH15
1
15
0.13
4
3
2
下 塗
シアナミドサビナイト50
2
35
0.17
40
6
3
中 塗
フェロドールF34
1
45
0.30
72
―
4
中 塗
ラバテクト中塗
1
35
0.20
16
1
5
上 塗
ラバテクト上塗
1
30
0.17
16
―
荷姿および塗料性状
品種
さび止め
塗料
陸上用
・
橋梁用
製品名
荷姿
乾燥時間 最短塗 標準 標準 標準希
(20℃) 装間隔 塗付量 乾燥 釈率%
色合
2
指触 半硬化 (20℃ (kg/m / 膜厚 (エアレス
(μm/回) 20℃)
(分)(時間) 時間) 回エアレス)
標準品
ラバテクトプライマー 20kg 赤さび色
30
4
6
0.25
45
5~10
中 塗
ラバテクト中塗
20kg
各色
60
6
16
0.20
35
5~10
上 塗
ラバテクト上塗
20kg
各色
60
6
16
0.17
30
5~20
ラバテクトシンナー
16L
―
―
―
―
―
―
―
シンナー
注1)標準塗付量は、実際塗付量の目安として、理論塗付量にエアレス塗装時のロスなどを考慮したもので表示しま
した。この数値は、比較的構造の単純な、塗装しやすい平滑な被塗物に塗装した場合の標準的なものであり、
構造・足場・風速、その他膜圧測定の方法などにより、かなり増加することがあります。
注2)標準乾燥膜圧の数値は、平滑な素地(ミガキ鋼板)に標準塗付量で塗装した場合であり、実際の工事での測定
値は素地の状態(アラサなど)・塗装方法・測定機器・測定方法・磁力線妨害(鋼板の厚さ・被塗物の形状)
の有無などによってかわります。
注3)下塗としては、アルテクトプライマー、エスコ、エスコNB、エポマリンGXなどのエポキシ樹脂系塗料が使用
できます。
これ以外に船舶用に使用される品種もあります。
塗装仕様
(例)
危険物表示
一般鉄鋼構造物
常時バクロ部(その1)
塗装間隔(20℃)
標準
標準塗付量
塗装
2
乾燥膜厚 (kg / m /回) Min.
Max.
回数
(µ m /回) エアレス塗装 (時間) (月)
工程
製品名
1
ショップ
プライマー
SDジンク100
1
15
0.13~0.15
16
6
2
下 塗
アルテクトプライマー
2
40
0.20
4
3
3
中 塗
ラバテクト中塗
1
35
0.20
16
1
4
上 塗
ラバテクト上塗
1
30
0.17
16
―
製 品 名
消防法による危険物表示
有機溶剤
ラバテクトシルバー 液
第1石油類
第2種
ラバテクトシルバー ペースト
可燃性固体
第3種
ラバテクトプライマー
ラバテクト 中塗
ラバテクト 上塗
第2石油類
第2種
注1)ショッププライマーとして、SDジンク1000・1000HA(S)も使用できます。
注2)また、SDジンク500・1500Aなど防食・下塗用として使用できます。
(これらの使い方については、当社にご相談ください。)
注3)ショッププライマー損傷部は、十分に除錆後、SDジンク・アルテクトプライマーなどで補修塗りしたのち、 アルテクトプライマーの塗装を行ってください。
注4)下塗には、エスコ、エポマリンプライマーなども用いる事ができます。
ご使用上の注意事項
下記の注意事項を守ってください。
詳細な内容については化学物質等安全データシート(MSDS)をご参照ください。
予 防 策
取り扱い作業中・乾燥中ともに換気のよい場所で使用し、粉じん・ヒューム・ガス・ミスト・蒸気・スプレーを吸入しないこと。必要な保護具(帽子・保
護めがね・マスク・手袋等)を着用し、身体に付着しないようにすること。
吸入に関する危険有害性情報の表示がある場合、有機ガス用防毒マスク、又は、送気マスクを着用すること。又、取り扱い作業場所には局所排気装置を
設けること。
皮膚接触に関する危険有害性情報の表示がある場合、頭巾・えり巻きタオル・長袖の作業着・前掛を着用すること。
火気を避けること。静電気放電に対する予防処置を講ずること。
火災を発生しない工具・防爆型の電気機器・換気装置・照明機器等を使用すること。
裸火又は高温の白熱体に噴霧しないこと。
本来の目的以外に使用しないこと。
指定材料以外のものとは混合(多液品の混合・希釈等)しないこと。
缶の取っ手を持って振ったり、取っ手をロープやフックで吊り下げたりしないこと。
取り扱い後は、洗顔、手洗い、うがい、及び、鼻孔洗浄を十分行うこと。
使用済みの容器は、火気、溶接、加熱を避けること。
本品の付いた布類や本品のかす等は水に浸して処分すること。
対 応
目 に 入 っ た 場 合:直ちに、多量の水で洗うとともに医師の診察を受けること。
皮膚に付着した場合:直ちに拭き取り、石けん水で洗い落とし、痛みや外傷等がある場合は、医師の診察を受けること。
吸 入 し た 場 合:空気の清浄な場所で安静にし、必要に応じて医師の診察を受けること。
飲 み 込 ん だ 場 合:直ちに医師に連絡すること。無理に吐かせないこと。
漏出時や飛散した場合は、砂、布類(ウエス)等で吸い取り、拭き取ること。
火災時には、炭酸ガス、泡、又は、粉末消火器を用いること。
保 管
指定容器を使用し、完全にふたをして湿気のない場所に保管すること。
直射日光、雨ざらしを避け、貯蔵条件に基づき保管すること。
子供の手の届かない場所に保管すること。又、関連法規に基づき適正に管理すること。
廃 棄
本品の付いた布類や本品のかす、及び、使用済み容器を廃棄するときは、関連法規を厳守の上、産業廃棄物として処分すること。
(排水路、河川、下水、
及び、土壌等の環境を汚染する場所へ廃棄しないこと。)
施工後の安全
本製品は揮発性の化学物質を含んでいますので、塗装直後の引渡しの場合は、施主様に対して安全性に十分に注意を払うように指導してください。例え
ば、不特定多数の方が利用される施設などの場合は、立看板などでペンキ塗り立てである旨を表示し、化学物質過敏症ならびにアレルギー体質の方が接
することのないようにしてください。
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