...

No.321 12・1月合併号

by user

on
Category: Documents
90

views

Report

Comments

Transcript

No.321 12・1月合併号
電子版
目
○新年のごあいさつ………………………1
次
―三 鷹だより ―
○学長再任…………………………………7
○杏林医学会印象記………………………21
○新年度学部長ほかの顔ぶれ……………7
○平成 13 年度
○第 28 回医学部慰霊祭………………… 8
○Stop the 院内感染! №2 ………………23
○実験動物慰霊祭…………………………8
○病院給食を
○学園ホームページ「あんず NET」
戴帽式… 22
より楽しんでいただくために……24
運用開始…9
○学園ホームページ
看護学校生
○火災予防功労賞受賞……………………25
リニューアル……11 ○消防訓練…………………………………25
○学園祭を終えて…………………………11 ○医学部管弦楽団定期演奏会……………26
○特別講演会行われる……………………14 ○院内コンサート…………………………26
―K .R.L.だより ―
○理事会……………………………………27
○ケイ・アール・ロジスティックスの
○学園新刊図書の紹介……………………28
業務内容…15 ○各種助成金………………………………20
―八 王子だより ―
○定年退職者の紹介………………………29
○防災訓練…………………………………17 ○寄付金・物件寄付申込者芳名/慶弔
○護身術講習会……………………………18
(省略)
○海外研修引率記…………………………18 ○人事
別刷り
○禁煙キャンペーン………………………20 (省略)
年頭挨拶
理事長
松田
博青
教職員の皆様に年頭のご挨拶を申し上げます。
激動する内外の情勢の中で新しい年を迎えましたが,教育界も
ご承知のように,かつてない大きな変革期・転換期に直面してい
ます。
こうした中で学園は,より一層教育・研究の実を上げ,社会に
貢献する人材を送り出すと共に地域になくてはならない中核的
な医療機関として内容の充実を図り,新しい時代の社会の期待に
応えるよう努めなければなりません。
本年4月には社会科学部を「総合政策学部」と名称を改め,内容も新たに再スタートさ
せますが,それと共に八王子キャンパスをはじめ,将来の学園のあるべき姿を求めて,全
学的な改革に着手するスタートの年に位置付けたいと考えています。
私の改革への基本的な考えについては,すでに昨年末学内ホームページ「あんずネット」
の開設にあたって明らかにして(学園便り430号にも掲載)いますが,その実現のため
には教職員すべてが従来の慣習・概念に固執することなく新たな意識と決意をもって取り
組むことが何よりも必要です。
またこの厳しい時代にあって,良質な教育環境を維持し,より充実した「サービス」に
より使命を達成するには,健全財政の堅持が大前提であることはいうまでもありません。
教職の現場すべてにより一層の効率化への意識改革と業務改革を期待しています。
こうした学園改革に取り組むことにより,「眞・善・美の探究」の建学の精神を基本に,
時代のニーズに対応する新しい学園の将来像を築くよう皆さんと一緒に努力して参りたい
考えです。皆様の理解と協力それに一段の努力をお願い致します。
学園の皆様とご家族の新年のご多幸,ご健勝をお祈りします。
2002年1月1日
なお,あんずネットと学園便り掲載の理事長の「改革への所信」については新年挨拶の本
稿に引き続いて全文を掲載します。
新年のご挨拶
学長
長澤
俊彦
教職員の皆さま,新春のお慶びを
申し上げます。
学園の昨年1年を振り返って見ま
すと,特筆されるものとして4月か
らの社会人を対象とした国際協力研
究科の夜間、土曜日の授業の三鷹キ
ャンパスでの開講,7月の情報(I
T)センター(三鷹)の開設、さら
に9月の大学院講堂の完成(三鷹)
,
10月から12月にかけて行われた
総務省,文科省,厚生労働省・東京都による監査,調査,指導(三鷹)と大学基準協会の
相互評価の視察(八王子)などがあげられます。
また,医師・看護婦・臨床検査技師の各国家試験で安定した合格率を示したことも記憶
に残る出来事でしたが、一方で文系2学部の受験生の減少も見られました。
ところで,松田理事長は学園ホームページに「杏林学園の改革への所信」と題して新時
代の学園像に向かって改革を進めていく強い決意を表明されました。この中で理事長は改
革の4つの柱を示してその基本的な考え・理念を明らかにしましたが、今年はこの基本的
な考えを具体化して改革に踏み出すことが大きな課題だと考えています。
このため、
「所信」の中でも触れられている学長を座長とする小委員会では、八王子キャ
ンパスの新時代へ向けての改革について論議を進めてきました。
そこで議論された改革の根幹は、学部の枠を越えて杏林大学八王子キャンパス全体のi
dentityを確立すること,換言すると新時代に向けて杏林大学がどのような魅力あ
る高等教育を提供していくのか,そのconceptを社会にしっかりと示すということ
でした。
こうした議論と理事長が示された改革に向けての基本的な考え方をふまえて具体的に今
年は,今進めている教養科目の3学部合同化をより強化すること,学生へのサービスを充
実するために学生への情報伝達のIT化を進めること,留学生に関する事務は学生課に一
本化すること,また,国際交流研究所と国際問題研究所を一つの組織にまとめること,な
どから改革の手をつけていく予定です。さらに,近い将来には大学として統一入試の実施,
国際協力研究科の三鷹への全面移転などの改革も視野に入れています。
私ごとで恐縮ですが,4月からもう1期学長職を拝命しました。理事長の「改革への所
信」に則って,杏林大学のさらなる発展に努力してゆく所存ですので,教職員の皆さまの
今までにも増してのご協力とご支援をお願いいたします。
年頭にあたって,皆さまとご家族のご健勝とご多幸を祈ります。
新年のご挨拶
病院長
石井
良章
新年明けましてお目出度ご座居ます。
昨年は世界中を震撼させた米国中枢部へのテロとそれに続
くアフガン戦争をはじめ他国の出来事が日本に直結する時代
になってきたことを痛感しました。狂牛病騒動も当分続きそ
うですが,なんといっても私達にとって最大の出来事は杏林
大学医学部付属病院に対する厚生労働省・東京都による特定
共同指導でした。長い時間をかけて準備したにも拘わらず直前になって大騒ぎしたりしま
したが,何とか乗り越えることが出来て安堵しました。これも医学部,病院関係者一同が
誠心誠意努力した賜物であり,この場をかりてご協力いただいたすべての職員に心から御
礼申し上げます。
本年からは当院では研修医の採用,研修方法がスーパーローテーション方式を先取りし
た形でスタートすることになりました。これも過去2年間努力を積み重ねて来た結果であ
り,ご協力いただいた各科の責任者に感謝致します。従来の入局形式と多少異なってまい
りますので,各教室では一時的に医局人事で工夫が必要になると思いますが,一層のご協
力の程お願い致します。また新年は小泉改革の影響が医療に及んでくる事が確実になって
まいります。大学病院における包括医療をはじめ試練の波が大きなうねりになって私達を
飲み込もうとしています。従って今まで以上に創意工夫と自助努力によって逞しくてタフ
なグループである事が要求されます。本年も新たな病棟整備などが計画されておりますが,
最も大切な事は当然の事ながら一人一人が細心の注意と病める人への暖かい配慮に基づい
た医療,思いやりのある医療を真摯に遂行する事で,これが困難を乗りきる原動力と考え
ます。
Onward前へ!を本年のKey
wordに緊張感をもって仕事にのぞむ事を希望
します。
本年が皆様にとって幸多き年となります事を心よりお祈り申し上げます。
「改革への所信」∼杏林学園の目指すもの∼
理事長
松田
博青
杏林学園の学内ホームページの運用開始に当って,今後の学園の目指すものについて考
えを述べたい。これは新時代の学園像に向かって「改革」に取り組む私の所信と理解して
いただきたい。
時代は大きな変革期を迎え大学を取り巻く環境も激変しようとしていることはご承知の
通りです。こうしたうねりの中で,これからの学園は如何にあるべきか,21世紀の杏林
大学が目指す新しい学園像を描きこれを実現するための改革に真剣に取り組む時期に至っ
たと考えています。
私を含め学園に関係する教職員全てが,建学の精神である「眞」「善」「美」をゆるぎな
いものにするために魅力ある新時代の大学の創造を目指し,改革のスタート台に立つべき
と考えます。
ここで目指すべき改革のポイントとして以下の4点をあげます。
①価値観の見直しを背景に意識改革の推進。
②財政の健全化と効率的な経営を確立するための企業的視点の導入。
③新しい時代に適合する制度や組織の構築。
④改革の具体的な道筋をつけるための体制。
以下これらの点について個別に考えを述べます。
①
意識改革について
少子化による大学間競争の激化,国際化等を持ち出すまでもなく,いまや大学は社会か
ら,学生から,受験生から撰別される時代です。大学に対するニーズや評価の基準はこれ
までと大きく変わってきたといえます。
こうした中で杏林学園をみんなが求める魅力ある大学にするためには,
「顧客」を大切に
する視点が何より必要と考えます。
「顧客」とは学園で学ぶ全ての学生であり,受験生,そして保護者の皆さん,付属病院
の患者様やご家族,地域社会さらにはいろいろな形で学園を支援してくださる企業や団体,
個人の方たちです。
学園を支えるこの「顧客」の皆さんに対して,満足いただく充分な教育サービスや医療
サービスなどをすることを通じて,社会にメリットを還元することが学園に課せられた使
命と考えます。
充実した「教育サービス」により社会に役立つ人材を育てる。このことが出資者である
「顧客」と公的存在としての大学の社会への「配当」だと考えるべきです。
学園は社会に奉仕するサービス機関であるという認識を原点にして,医療は勿論,教育・
研究,そして大学業務全てに「顧客」を大切にする意識をもって当るべきと考えます。
②
財政の健全化と効率的な経営について
米同時多発テロ事件とその後の激動の世界情勢,長引く不況など21世紀は不安な時代
のスタートを切りました。このような不確実な社会にあって,学園の最も優先的な課題の
一つは,健全な財政を将来にわたって維持してゆくことです。これがなければ質の高い教
育サービスを,常に提供できるよう環境整備することは不可能です。
ご承知のように学園の運営財源は,
◆学納金
◆医療費
◆国庫からの補助金
◆一般からの寄付金
◆資産の運用収益
から成っています。
昨今の社会,経済情勢では学納金・医療費・補助金の増収は不可能に近く,また寄付金
と資産の運用による収益の増加も困難です。したがって,学園が今後も健全な財政運営を
行うためには,支出を抑えるための不断の努力を続けなければなりません。
しかし,一方では古くなった設備の更新や時代に適合する環境を整備するための新たな
投資も不可欠です。
こうした学園を取り巻く厳しい財政状況の中で,学園の経営を維持し前進をするために
は,今後一層効率的な経営を徹底し,貴重な資金を有効に運用していかなければなりませ
ん。
このためには無駄な出費をなくすことは当然ですが,それ以上に教育体制,業務全般の
見直しなど業務の合理化を抜本的に進め,
「リストラクチュアー」に本気で取り組まなけれ
ばならないと考えます。
現在は社会のあらゆる分野で企業的なセンス,特にコスト意識や柔軟な発想が求められ
ています。大学といえども健全な財政を確立するためには,民間企業のノウハウや企業的
センスを導入して学園運営に活かしていくことが大変重要だと認識しています。
すでに昨年,学園の財政支援のための関連会社として設立した㈱ケイ・アール・ロジス
ティックスが,大学関連の事業を軌道に乗せ順調に事業展開を進めています。
③
新時代に適合する制度・組織の構築
これらの改革を具体化するためには従来の学園の有り様や仕組みを見直さなければなり
ません。
良き慣行や必要な制度は勿論残しつつも,従来の制度や組織,慣行を今一度点検し,非
効率な業務や無意味な仕事はないか,改革推進の障害は何か無駄な業務や出費はないかな
どを一つひとつ洗い出し改めて行くべきものは速やかに改めることが必要と考えます。
魅力ある学園づくりのための改革,IT化や経営の効率化を推進する改革,これらの改
革を中途半端にしないためには,従来の制度,組織,慣行の抜本的見直しを避けて通るこ
とはできません。
全教職員に業務改善のための果敢な取り組みを求めたいと思います。
これまでのしきたりや枠組みを乗り越え,職種などのルートにとらわれず,遠慮のない
建設的な意見や考え,アイディアを忌憚なく出して欲しいのです。
個々の教職員にはそれぞれの職場で,責任感と創造性をもって業務に取り組んでもらわ
なければなりません。
各職場でより責任感を持って業務に取り組んでもらうためには,権限の移譲も含めた制
度や規則の見直しも必要と考えます。
また,クリエーティブな仕事をしてもらうための新しい形の人事施策なども,検討する
必要があるでしょう。
このように思い切った制度や組織の改革を進めることによって,時代の変化に対応でき
る柔軟で活力のある学園を是非造り上げたいと考えています。
④
改革への道筋
これらの改革を具体化するための方策として改革推進の中核となる新組織を14年度に
スタートさせる考えで,準備に取り掛かります。すでに本年夏以来八王子キャンパス問題
を中心とした論議を,学長を囲む小委員会で積み重ねてきました。
そして,当面の一部改革の提案がまとめられていますが,新組織はこれらを含めて学園
全体として改革の具体案を,企画し推進するための本格的なプロジェクトをイメージして
います。このプロジェクトは,学園の企画本部的な位置付けにしたいと考えており,両キ
ャンパスの教育現場の有り様も含め,学園の業務全般にわたる企画を立案し,その具体化
をリードする理事長直属のスタッフ部門にしたいと考えています。
スタッフについては今後早急に検討しますが,いままでのルートにとらわれず新しい人
材の導入も含めた構成にしたいと考えています。
最後に繰り返しになりますが,少子化の中で年々受験生が減少するなど学園を取り巻く
環境は一刻も猶予できない状況といえます。
学園改革は,直面する問題を早急に解決するための施策をたて具体化して行く一方で,
新しい大学像を目指して中長期的に息の長いスパーンで取り組んでいく必要があります。
魅力ある学園づくりをめざし,学生が杏林大学で学んだことを誇りに思うような教育環
境を,教職員みんなの努力で実現しようという基本的な考えに立って新しい時代に向かっ
て欲しいと願っています。
そして,学園を時代のニーズに応えられる柔軟で力強い組織に変えてゆくというのが,
改革の目標です。そのためには全教職員の理解と支持と行動が不可欠です。
現状に甘え従来の慣習や観念に固執していれば,直ちに停滞や後退につながります。
私自身,新たな決意と変革の意識をもって実行してゆく所存です。
平成13年12月
1日
(これはあんずネット開設にあたって掲載された文章です。)
学長再任
14年3月末で任期満了となる学長選挙を実施し,現学長の長澤俊彦医学部教授を再任
しました。
学長選挙は各学部の推薦委員による学長候補の選定を受けて,専任教員(教授,助教授,
専任講師)による投票を11月8日と9日の両日行ないました。推薦された学長候補は現
学長の長澤俊彦教授一人で開票の結果長澤教授が圧倒的多数で信任を受け,12日開いた
学園理事会で,正式に次期学長に再任されました。
長澤学長は14年4月から任期4年で2期目の学長を務めます。
再選にあたっての学長メッセージ
「今日,日本の大学は私立,国公立を問わず21世紀にふさわしい高等教育をめざして
抜本的な改革を求められています。これからの4年間,杏林大学がこうした時代のニーズ
を満たす,素晴らしい大学として発展するように学内外の皆様のご指導とご協力を得なが
ら,これまでにも増して努力してゆく所存です。よろしくお願いします。」
新年度各学部長ほかの顔ぶれ
12月7日(金)の理事会で14年度新学期からの学部長などの新しい人事が決まりま
した。4学部長と大学関係の主要人事は以下の通りです。
(任期2年)
医学部長(医学研究科長)
小林
宏行
教授
再任
保健学部長(保健学研究科長)
藤原
隆明
教授
新任
総合政策学部長(国際協力研究科長)千葉
洋
教授
新任
外国語学部長
藤井
明
教授
新任
付属病院長
石井
良章
教授
再任
付属看護専門学校長
北本
清
教授
新任
別科長(日本語研修課程)
河原崎幹夫
教授
新任
国際交流研究所長
藤井
教授
新任
明
(現国際交流研究所と国際問題研究所を合併)
なお14年度から社会科学部は総合政策学部に名称変更
第28回
医学部慰霊祭
平成13年度杏林大学医学部慰霊祭は,10月26日(金)午後1時30分より,三鷹
市公会堂においてご遺族約130名のご列席を得て執り行われました。
本年度,杏林大学における解剖にご遺体を提供された方々は,系統解剖44柱,法医解
剖78柱,病理解剖80柱(臓器及び組織を提供して下さった方1柱)の計202柱にの
ぼりました。
これらの方々の御霊をお祀りした祭壇は白を基調とした生花によって飾られ,
慰霊式は厳かに進められました。本学からは長澤学長,小林医学部長はじめ,島崎副病院
長,藤原看護専門学校長,金森保健学部長,教職員に加え,医学部ならびに看護学生等約
560名が参列して故人のご冥福をお祈りするとともに,ご遺族のご理解とご協力に深い
感謝の意を捧げました。
現在本学の慰霊祭は,ご遺体の提供を通じて本学の医学教育・研究に寄与された方々に
宗教を超えて感謝を捧げるというかたちで行われています。小林医学部長の追悼の辞に始
まり,学生代表(医学部5年,永井亘)が弔辞を読み上げ,感謝の意を表しました。これ
に続き,医学部管弦楽団による追悼演奏の中,参列者全員が白いカーネーションを献花し
て故人のご冥福をお祈りし,午後2時30分長澤学長の挨拶を以って滞りなく終了しまし
た。
(医学部事務課)
実験動物への感謝と ―実験動物慰霊祭
平成13年度実験動物慰霊祭は10月26日(金),医学部慰霊祭後15時より長澤俊彦
学長を始めとする医学部,保健学部教職員および医学部M1,M2,M3学生代表,保健
学部学生代表の多数の方々の参加を得て本学実験動物慰霊碑前にて,実験動物施設庄子進
講師の司会により厳粛に行われました。
参加者全員の黙祷の後,小林宏行医学部長より動物の生命の尊さを十分認識するととも
に,医学・保健学の教育や研究のために犠牲になった動物への感謝の念を忘れてはならな
い旨の弔辞を頂きました。貴重な生命を捧げた動物への鎮魂と深甚なる感謝の思いをとも
に分かち合いながら参加者全員が献花いたしました。
実験動物の飼養に関する法律として「動物の愛護および管理に関する法律」があります。
法律の名称そのものが動物の“愛護”という言葉を用いています。また総理府告示の「実
験動物の飼養及び保護等に関する基準」には,その基本原則に“管理者等(実験実施者も
含む)は実験動物の生理,生態,習性等を理解し,並びに愛情をもって飼養し,科学上の
利用に供するよう努める”ことが謳われています。実験動物に接する本学の教職員および
学生の方々におかれましては従来にも増して,動物を愛しみ護る気持ちをもって実習およ
び研究実験等に対処していただきたいと思います。
慰霊碑はテニスコート前の泰山木の木陰,動物の慰霊の鎮魂にふさわしい場所にありま
す。祭の有無に関わらず,お心のおもむくときにお訪ね下さいますようお願い申し上げま
す。
(実験動物施設長/感染症学教授
神谷
茂)
学内ホームページ「あんずNET」12月1日から運用開始
http://www1.kyorin−u.ac.jp
情報センター
情報センターでは,学内専用の連絡用
ホームページの開設準備を進めてきまし
たが,ようやく準備が整ったため12月
1日(土)から運用を始めました。
この学内ホームページの名称は「あん
ずNET」としました。
「あんずNET」は,学園内の情報伝
達の迅速化,効率化を目指したものであ
ることは勿論ですが,何よりもそれぞれ
の部署で持ついろいろな情報を学園全体
で共有化することを目的にしています。
情報は多くの人たちが共有することで
活用の範囲が広がって情報の価値がそれ
だけ高まってくるほか,皆の意識や気持
ちが一体化して目的を共有化することができ,組織に活力が生まれてくるといわれていま
す。
「あんずNET」は,そのように全教職員の意識の一体化を図り,学園組織を活力ある
ものにすることを大きな目的として開設しました。
「あんずNET」が,以上の目的を達成できるよう運用に関していくつかのルールを決
めました。
○第1は,ホームページ上での情報発信はその情報を持つ部署が責任を持って行うという
ことです。
○第2は,個人情報を扱う場合は細心の注意を払わなければならないこと。
○第3は,個人のプライバシーに係わる情報等
8項目にわたる情報や行為を禁止したこ
とが主なものです。
ただ,1番目の情報発信については,原則として各部署が行うとしていますが,忙しい
ために情報がありながらホームページ上の情報化ができないということがありましたら,
情報センターがお手伝いいたしますので,遠慮なくご相談ください。
教職員の皆様には,この「あんずNET」を是非情報の発信・取得に利用していただき,
業務の効率化等に役立てていただきたいと願っています。
つきましては,学内LANにパソコンが接続されている部署においては,トップページ
(立上がりのページ)を「あんずNET」に設定されるようあわせてお願いいたします。
(設定方法は「あんずNET」に掲載)
「あんずNET」の主な掲載内容はつぎのとおりです。
○What’s
New…メインニュースや更新情報の項目をトップページでお知らせし
ます
○お知らせ…連絡事項やおおよそ1週間の行事予定をトップページでお知らせします
○今月の行事予定…月内の諸行事について総務課が部門別・日別にまとめた予定表を掲載
します
○経営情報…理事長や学長からのメッセージなど経営サイドからの情報を掲載します
○各部署HP…各学部・事務部署単位から情報を発信するためのホームページがあります
○学内LAN情報…障害情報,ウィルス情報,セキュリティ情報などをリアルタイムに掲
載しています
○規則・ガイドライン…杏林学園規則や各種ガイドライン,学内HP運用内規などを順次
掲載していきます
○メールアドレス一覧…学内メールアドレス既取得者の一覧を掲載しています
現在はおおよそ以上のような情報欄やページを用意していますが,
「あんずNET」で発
信する情報は,以上の枠にとらわれる必要はまったくありません。
「あんずNET」はいろいろな活用の仕方があると思います。是非皆さんの創意工夫を
集めて便利で役に立つページを作っていきたいと思っています。
ここでお断りしなければならないことは,まだ学内LANが敷設されていない部署があ
るということです。その部署ではこのホームページを見ることができないため,情報伝達
はしばらくは従来のままの方法でお願いしなければなりません。早急に自体の改善を図っ
てまいりますが,当分の間よろしくお願いいたします。
学園ホームページリニューアルについて
現在,学園のホームページのリニューアルを計画
中です。今までのものから色やデザインの大幅な変
更,そして多少の機能アップを目指しています。双
方向性や動画配信・iモード化(受験生向けページ
の一部)に加えて,杏林学園サイト全体のぺージ一
覧性・検索性を付け加えたものとなる予定です。順
調にいけば1月末にリニューアルが完成すること
となります。現時点での学園トップページの新しい
ラフデザインはあんず今月号の裏表紙に載せてあ
ります。(広報室)
杏祭を終えて
医学部杏祭実行委員長
上津原
卓人
本年度の杏祭は10月27日に開催されたのですが,開催を前にして歴史に残る重大な
事件がありました。アメリカでの同時多発テロとそれに端を発する軍事行動です。この事
件は直接間接関わらず,この先の私たちに大きな影響を残すことになるでしょう。同時に
もっと身近なところに目を向ければ幼児虐待に代表されるドメスティック・バイオレンス
など,ミクロ,マクロを問わず,私たちの周囲には様々な問題が山積みになっています。
以上のことを前提に,本年度は『THE☆PEACE!』をテーマとして掲げ,それに
沿っていくつかの企画を催しました。
まず講演会では佐藤喜宣教授にお願いし,昨年施行された児童虐待防止法の問題点や1
0月に施行されたDV防止法など,身近な人への暴力に関する具体的なお話をしていただ
きました。
また,アフガニスタン難民の援助を目的にしたチャリティービンゴも開催し,一般の方々
の御協力をお願いしました。
家族というミクロと,マクロである世界,いずれも平和であることを模索するのが『T
HE☆PEACE!』へと到る道だと考えたからです。これらの企画は,杏祭の趣旨に賛
同した学内の模擬店の一部も寄付に参加するなど,その輪は確実に広がりました。また,
縁日やチャリティービンゴなども外部の来場者にも共感してもらい,非常に好評でした。
病院の居合道同好会の公開練習といった,予定にない嬉しいハプニングがあるなど,楽し
い杏祭となりました。
『THE☆PEACE!』というテーマのもとに,委員会全員が一丸となって取り組み,
成し遂げるという経験は,個人的にも何ものにも変え難い経験となりました。
最後になりますが,杏祭の成功は私や実行委員のみではなし得ず,各方面の方々にご協
力いただいたおかげでもあります。ここに明記してお礼に代えさせていただきます。あり
がとうございました。
杏園祭を終えて
杏園祭実行委員
波多野
佑輔
本年度の杏園祭は,来場者が「見る」だけでなく,実際に「触れて」楽しめる学園祭を
目指そうというコンセプトから『Touch
he
the
apricot
touch
t
…』のテーマを揚げて開催しました。後半の『…』は来場者の皆さん一人ひとりに
杏林大学に来て触れることのできたものを入れてもらおうと,あえて空白にしました。テ
ーマに沿った企画として室内企画では公開授業を行い,大学の講義とはどんなものか来場
者に実際に受けてもらいました。H棟跡地での車両展示会では今回は学生の車両も展示し,
様々な車種で来場者の目を楽しませることができました。ステージ企画では学生参加企画
を増やしました。芸人の「号泣」のゲスト司会による「アプリコットプリンス・プリンセ
ス」はプロのメイクアップアーティストを迎えるなど本格的なものになり,雨天にもかか
わらず大いに盛り上がった企画でした。また,コンサートにコブクロ,講演会にYOUさ
ん,屋外ステージに電撃ネットワークと有名なタレントを多数迎えたこともあり,来場者
の皆さんはとても満足した笑顔で帰っていかれました。委員長として杏園祭を振り返って
テーマの空白部分に言葉を入れるならば「smile」
“笑顔”だと思いました。私は昨年
度,ステージ局長として裏方に徹しましたが,今回は委員長という全体を見るポストに就
いたため杏園祭参加者の反応を見ることができました。学園祭2日目はあいにくの雨でし
たが,一生懸命屋台を運営したり,ステージ企画を進めている関係者の顔は笑顔で輝いて
いたような気がします。学園祭を終え,皆充実感を味わったのではないでしょうか。最後
に学園祭に携わっていただいた関係者の皆様に心よりお礼を申し上げます。
杏祭を終えて
杏祭実行委員長
杉村
奈津子
今年も秋晴れの中,看護学校『第5回杏祭』を開催することができました。今年のテー
マは「社会活動を通して,その輪を世界に広げていこう」
「学生間の輪,学生と地域の方々
との交流を持つ」という意味を込めて,『世界に広げよう杏っ子の輪』となりました。
来て下さった方々や学生に世界に目を向けてもらおうと,1年生では世界の医療・アジ
アの人々の食生活と暮らし,2年生では地雷ゼロ活動,3年生では世界のお産についての
展示を行いました。地雷ゼロ活動グループの地雷の模型は,「本物かと思った。」という声
が聞かれたぐらいそっくりの物ができました。杏祭では,映像や展示によって世界の人々
の生活や現在起こっている問題について知ってもらうために,ユニセフのビデオ上映を行
いました。世界に目
を向け,また考える機
会になったと思い
ます。その他にも,子
供が楽しんで遊べ
るゲームや毎年好評
のハンドベルの演
奏,心肺蘇生の体験,
看護学校の紹介な
どを行いました。装飾
では杏祭のキャラ
クターになりつつあ
る杏ちゃんの世界
の旅をテーマとし,校
舎内を装飾しまし
た。いつもの校舎とは
別世界のように感じ,学園祭の雰囲気を楽しめたと思います。
「楽しかった」という声が聞
かれ,アイディアを出し合い取り組んできた出し物は,来て下さった方々に楽しんで頂け
るものになったと思います。また,子供が笑顔で校舎内を歩き回る姿も印象的でした。小
さな女の子からは,絵や折り紙の入った手紙を頂き,杏祭を楽しみにしていてくれたこと
が伝わってきて,とても嬉しく思いました。
杏祭を迎えるまでは,頭を悩ませ,不安もありましたが,今年も皆で力を合わせ,一つ
のことをやり遂げるという喜び・感動・達成感を味わうことができました。
最後になりましたが協力して下さった地域・学園の方々,
ご指導くださいました先生方,
杏祭実行委員のメンバーに深く感謝します。本当にありがとうございました。
特別講演会行われる
13年11月26日
(月)三鷹キャンパス大
学院講堂で金重前警察
庁警備局長をむかえ米
同時多発テロ事件に関
連し危機管理について
の講演会を開催しまし
た。この講演に先立って
問題になっている「炭
そ菌」について、日本感
染学会理事長として日
本における対策に取り
組んでいる小林医学部長が特別講義も行いました。
大学院講堂には病院関係者を中心に、学生、教職員など300人近くが入場し、
一部は隣接した臨床講堂でテレビを通じて聴講しました。なお金重氏の講演は、10月1
7日八王子キャンパスでも社会科学部の特別講義として行われました。
金重氏の講演の要約
日本は欧米に比べて「危機管理」という概念に
しかし
これまで関心が薄いといわれてきた。
このところの阪神淡路大震災のような自然災害、オウム事件のようなテロ犯罪な
どの大事件をはじめ、身の回りにも日常的な事件災害などいろんな「危機」が多発してい
ることを忘れてはならない。こうした中で
9月の米同時多発テロ事件は、わが国に直接、
間接深く関係していることはいうまでもなく、
「危機管理」に対する認識を否応なく
突き
つける大事件である。
職場などのレベルでも、個人レベルでも国民全体に危機管理に対する認識と対応を講じ
ることが強く迫られるようになった。特に医療機関は
公的な使命を持っており、災害や
大事件の際の救急体制の整備はもちろん医療ミスに対応するリスクマネージなどの体制を
十分に講じることは当然のことと思う。
●「危機管理」の要諦として
事前の対策・・・マニュアルの作成や教育訓練
突発事案対策・・・初動措置、情報収集にもとづく意思決定の大切さ、被害拡大の防止
再発防止対策・・・教訓を踏まえ反省点の洗い出しと新たな対策
現状回復・復興促進対策・・・この中には被害者、体験者の心のケアーなども含まれる。
●トリアージ、ISO について
:医療活動における危機発生時の対応に最近「トリアージ」という概念に基づく制度の導
入の必要性が指摘されるようになった。 「トリアージ」フランス語が語源で、”品質の選
別”といった意味ということだが、医療における
この制度は大事件など危機発生の際
条件の悪い中でも
医療機能を如何に効果的に発揮
するか総合的な状況判断に立って、治療などなすべきことの優先順位を判断し、迅速・的
確な対応ができるよう手順や基準を決めておくというもの。
:ISO(国際標準化機構)
医療機関や企業、大学なども含め国際的な基準に耐える評価
を
受ける。品質管理、環境、危機管理のマネージメント、安全衛生、個人情報保護などの項
目で国際的な基準をクリアーし認証されることになる。医療機関は、指定を受けることに
よる大きなメリットがある。これによって
*病院のステータスが向上
*医療の質の向上の期待
*クレーム、医療事故の減少
つまり国際標準化に伴い医療の透明性が進み、医療関係者の意識が向上(モラールアップ)
技術の向上が期待できるようになる。
●危機管理意識と自衛
日本人は「危機」に対する”感度”が弱いといえる。これはひとつには唯一の核被爆国民と
してもう「起きて欲しくないという願望」が危機管理意識を遠ざけている側面もある。二
つ目に明治維新以来
官に頼る体質から「自分の身は自分で守る」という気構えに欠ける
ところがある。三つ目には「農耕民族」の特徴か、民族性として危機への警戒意識が弱い。
(アメリカでは大統領に万一の場合を想定し、17番目にいたる後継者を法律で定めるほ
どプラグマティックである)そして戦後の占領政策につながるわけだが、日本のシステム
が本来トップダウンが要請される「危機時」の的確、迅速な対応が難しい仕組みになって
いる。
●安全管理の重要性
このように「危機管理意識」が
”苦手”の日本人だが、今回のテロ事件と社会不安
そし
て心配される大地震など危機は他人事ではなく真正面から向き合わなければならない。そ
のためにはこれまでの有り様から発想を転換し、
「危機」に備えての日々の安全管理を徹底
すべきと考える。
K.R.L.だより
ケイ・アール・ロジスティックスの業務内容
〔資材部施設管理課について〕
平成12年3月31日に設立された㈱ケイ・アール・ロジスティックス(以下KRLと
略します)は,現在次の組織で活動しています。
取締役会
総
務
部
企画営業部
保険業務課
介護・福祉用品課
人材派遣業務課
経理課
管
理
部
薬剤課
中央施設室
資
材
部
用度課
施設管理課
組織図だけを見るとかなりの規模の会社のように見えますが,構成員は社長以下24名
で,一つの課は3∼4名,例えば総務部・企画営業部は4名ですべての業務を兼務してい
ます。いずれにしてもこの構成員で,年間売上高約32億円(平成13年9月期)を取り
扱い,独立法人として人・物・金を管理しています。今後各部の業務内容を順次ご紹介し
て参りますが,今回は手始めに資材部施設管理課の業務内容をご紹介しましょう。
§資材部施設管理課
KRLが設立されるまでは,杏林学園の建物・施設・設備機械類の保守・点検・修繕作
業については学園施設課が担当しておりましたが,KRLの設立後,その業務が段階的に
KRLに移管されつつあります。
まず,業務の流れを説明しましょう。施設管理課で担当する契約には,既設・新設の建
物/施設/設備類の年間保守契約と突発的に出る修理・修繕工事があります。年間保守契
約については,学園施設課の依頼を受け,更新時期の数ヶ月前から法定点検も含めた契約
内容の見直しを行い,業者との価格折衝を行います。納得いく額が出たら学園施設課に提
示し,了解を得た上で契約します。
定期点検中に発見された不具合や突発的な修繕工事については,施設課からの「工事修
理請求書」により業者に見積もりを依頼し,提出された見積書を精査の上施設課の了承を
得て工事を発注します。
工事作業が終了したら,業者の「工事完了届」を添えて学園宛請求書を発行し,併せて
KRLから業者への支払を実行しますが,この間の決済時期に1ヶ月の時差を設けていま
す。
一部には,今まで学園と業者が直結で取引をしていたところへKRLが間に入れば,そ
れだけ手間が余分にかかりコストも上がるのではないか,との疑念をもたれる向きもある
と思います。確かに手間はかかりますが,今まで学園の担当課が多忙なためやりたくても
出来なかった業者の見直しと価格折衝が,本腰を入れて出来るようになりました。その結
果,まず従来の契約価格を上げることなくKRLの管理経費を確保することが出来,さら
に推し進めて杏林学園との契約価格を引き下げることにも成功しております。
一例をあげると次の保守管理業務の契約金額を平成13年4月以降合計4,740万円
引き下げ学園の採算改善に貢献しております。
○八王子・三鷹構内樹木管理,構内施設清掃作業,構内浄化槽,雑排水管理
○三鷹の動物舎動物飼育管理
○病院設備管理(空調衛生設備,冷暖房設備,ファンコイルユニットフィルター)
○病院外来オーダリングシステム保守など
このようにKRLは杏林学園の財政的バックアップのために,学園から多大な支援を得
ながら日夜努力を続けておりますので,今後一層のご協力をお願い致します。
(広報担当
福代亮三)
八王子だより
八王子キャンパス
11月
防災訓練
8日(木)八王子キャンパスで,保健学部を中心とした防災訓練が実施されま
した。秋の火災予防運動間近でもあり,訓練にご協力いただいた八王子消防署からはポン
プ車,はしご車,救急車等,多くの車両や隊員の方々を派遣していただき,当初計画して
いたものより充実したものとなりました。
訓練は,大きな地震に伴いK棟2F第2実習室より火災が発生したとの想定で開始され
ました。訓練実施については最小限の関係者のみに周知し,いわば抜き打ち的に行ったた
め,学生の避難誘導等で相当混乱があるのではと懸念しておりました。しかし,予想して
いた混乱もなく,非常にスムーズに避難が完了しました。避難場所のグラウンドへ移動後
は,はしご車による屋上からの救出訓練や,一斉放水訓練などを見学し,その後,学生や
教職員も参加して消火器による消火訓練を行いました。防災訓練を実施したことで,今後
さらに整備を重ねることや,対策を講じなければならない点が見いだされました。
新宿のビル火災や東海地震防災マップが更新されるなど,火災や大震災が絵空事でなく
感じられる今日,平時より,災害に遭ったときいかに被害を最小限にくい止めるか,各自
のみならず,組織をあげて対策に取り組まなければならないと再認識いたしました。
(臨床化学
榎本慶一郎)
護身術講習会∼八王子キャンパスの学生・職員など15名が汗を流す∼
11月22日(木),身の回りの危険から自分自身を守るための一つである護身術を身に
つける講習会を実施しました。今回は保健センター婦長からの要望により開催が決まった
もので,講習会を通じて新たに受講者との出会いの縁が広がったことに深く感謝していま
す。さて,受講者全員がこのような講習会は初めてということでしたが皆さん熱心で,1
時間の講習時間があっという間に経過しました。ほとんどが女子学生で最初は恥ずかしそ
うに受講していましたが後半は皆さんとても楽しそうに一所懸命いい汗を流していたと感
じました。もし,機会があれば是非第2回,3回と講習会を開催したいと考えています。
(講習会講師,庶務課課長
第
上野文英)
2回目の北米研修実施にあたり,引率された青木教授,酒向教授,瀬谷助教授に学
生たちの様子などを書いていただきました。
北米研修引率記
Ⅰ
杏林大学社会科学部は2001年5月10日から6月14日まで昨年に続き第2回目の
海外研修を実施した。研修先はカナダ最大の都市トロントおよび米国の首都ワシントン特
別区(ワシントンDC)である。参加人員は前回の10人から14名になった。寄宿先は
前回同様トロント大学とジョージ・ワシントン大学(GW)である。トロント大学は創立
1872年で,卒業生の中にはインシュリンを発見したノーベル医学賞受賞者がいる。ジ
ョージ・ワシントン大学は初代アメリカ大統領ジョージ・ワシントンが1821年に創設
した。同大学病院はレーガン元大統領が狙撃され負傷した時搬送されたことで有名である。
海外研修の目的は,国際語としてますます必要不可欠となっている英語を現地での生活
を通して習得することであり,これを踏まえて世界政治の中心地であるワシントンDCで
米国の政治・社会・経済を通して国際化・グローバル化を理解することである。こうした
理念にもとづいて杏林大学は両大学を海外研修先として選んださらなる理由は,引率され
た英語担当の瀬谷先生がトロント大学に留学されそこを熟知し知己が多いこと。またGW
では杏林大学国際問題研究所所長で米国滞在30年にわたる酒向先生が居られることであ
る。両国での研修目的と講師が理想的に一致しており,また両国での研修の目的はコンシ
ステントである。トロント,ワシントン両大学とも海外研修の場としては格好の環境であ
る。両国での体系化した研修プログラムはもとより,充実した図書館と寮,他国の学生と
の交流,安い施設利用費,治安の良さに加えて,これに関連してさらに次の点でも海外研
修の場として絶好である。
まず第1に講義とfield
tripの表裏一体化である。町に出れば日本にいて教
科書では学べない生きた英語を学べる。第2は両国の生きた歴史を歩いて学習できる。ワ
シントンDCの記念碑の背後にある歴史はまた現代世界史でもある。ワシントンでの講義
(政治,社会,経済)を受けた後直ちに米国現代史を大学周辺の様々な記念碑で確認でき
る。またオタワの文明博物館ではネイティブの作品を通してカナダの理解を深めることが
できる。第3は日本では到底学べない多人種国家の実感。特にワシントンDCは世界のあ
らゆる人種が集まっているといってもよい。さらにカナダと米国は国境線を陸上で接して
おり,この点でも国境を通過する特異な経験をすることができる。第4はbarrier
free。学内の施設(特にトロント大学)と町(道路,トイレなど)での充実さ。いず
れも日本よりはるかに先行している。これらはいずれも日本国内では到底できない経験ば
かりである。しかし最大の成果は,1カ月という短期間の海外研修であるが,現地での2
4時間寝食を通じた異文化との接触でありそれへの溶け込みである。さらにこの経験によ
り日本を外から見る目が養われ,日本を客観的に観察することができるようになろう。こ
の若い時の経験は貴重である。
海外研修で経験したことは将来直接間接様々な場で生きてくるであろう事を確信する。
(社会科学部
青木
健。5月24日から5月30日の7日間同行した)
Ⅱ
5月9日(現地時間)にカナダのビジネス都市トロントに到着。学生は,トロント大学
の寮で生活をしながら,午前中はカナダ人のホール先生のアクティビィティ中心の英語研
修を受け,午後は自由にトロント市内を散策に出掛けました。ミニバスでナイアガラ瀑布
に観光に出掛け,VIA列車で首都オタワへも旅行しました。オタワでは引率の青木先生
(第3の引率者として北米研修に1週間参加されました)と合流。
文明博物館や美術館で
先住民族の歴史や貴重な芸
術作品を鑑賞する機会が
ありました。他には,トロ
ント国語教室では紙芝居
のボランティア活動をした
り,JETROトロント
ではカナダ経済の動向に関
して講義を受けたりしま
した。現地の方々との交流
会も,トロント大学教授
ハーレー博士の御自宅での
ティー・パーティ,トロ
ント大学生との日本語・英
語の交換学習会,ホール先生宅でのガーデン・パーティ等楽しい語らいの機会に恵まれま
した。5月26日にカナダからアメリカの首都ワシントンD.
C.
入りし,18日間
のアメリカ研修が始まりました。学生は,ジョージ・ワシントン大学の寮に滞在し,現地
学生と生活を共にすることで同年代の若者達と友達になりました。アメリカの諸事情につ
いて知識を得るだけでなく,実際に現地で知識を確認するためのフィールド・トリップを
するという二段構えで研修が進行しました。午前中はアメリカの歴史,政治,外交,経済,
文化に関する集中講義を受け,午後からは各分野のアメリカ人の専門家と意見交換をする
機会を得ました。特に日本の大学生には通常許可されない国務省(日本の外務省)訪問で
は,直接日本担当部長モーラ氏から日米関係についてお話をうかがうことができ,学生に
とって貴重な経験となったようです。他に,アメリカの政治・経済・行政の要であるホワ
イト・ハウス,国会議事堂,最高裁判所を筆頭に,アメリカの発祥地バージニア州ウィリ
アムズバーグ,メリーランド州アナポリス市の海軍士官学校,歴代大統領の記念碑,ペン
タゴン,アーリントン戦没者墓地,朝鮮戦争記念館,ベトナム戦争記念碑等を訪問し,学
生達はアメリカの姿を目の当りにし圧倒されたようです。アメリカの政治家,有識者,市
民20万人が一同に会した乳癌撲滅運動の5キロマラソンにも早朝から参加し,アメリカ
市民の社会参加の精神やボランティア活動の在り方を汗とともに実感した様子でした。短
期滞在で通常は体験し得ない海外での英語及び社会科学に関する経験学習の活動をこれほ
ど集中的に受けることができ,しかも履修科目の単位の取得もできるのは,国内では杏林
大学のこの海外研修だけでありましょう。テロ事件のため特に次回の実施は慎重に決断さ
れなければなりませんが,今後も真剣に海外での経験学習を考えられている学生の皆さん
の為に研修が継続することを願っております。
(アメリカ引率者: 酒向克郎・ カナダ引
率者:
瀬谷ひろ子)
八王子キャンパスで禁煙キャンペーン
八王子キャンパスではこの頃歩行喫煙者や女子学生の喫煙者の姿が目立ち,たばこの害
を知らずに吸っている学生が多いのではないかと思われます。そこで保健センターと保健
学部健康教育学教室がたばこ害についてもっと知ってもらおうとキャンぺーンを実施しま
した。キャンパスの学生食堂“ホール杏”で禁煙キャンペーンが行われました。
『身体を壊
すタバコの害を知りまし
ょう。“たばこは百害あっ
て一利なし”です。今なら
まだやめられます』という
呼びかけのもと資料等掲
示,ビデオ放映などが行わ
れ,集まった学生の興味を
引いていました。
終了後のアンケートに
は「喫煙の危険性がよく理
解できた,これを機に禁煙
を考える」「キャンペーン
は良いと思う,これからも続けてほしい」
「もっと派手にやってほしい」など好意的な意見
がたくさん出されました。禁煙者が少しでも増えてくれるよう,今後も定期的にキャンペ
ーンを行っていこうと思っています。
(八王子保健センター
婦長
土田よし子)
三鷹だより
杏林医学会印象記
第30回杏林医学会は,11月17日(土)に総会があり,引き続き学術発表が行われ
た。この会は,医学部,保健学部の合同で毎年開催されているものであり,当日も両学部
から93題が報告された。
本学会は,いわゆる専門学会とは異なり学内学会という特性を有しており,そのうち3
4題(37%)が各教室間および学部間にまたがる共同研究であった。学内横断という観
点からはよくその特徴が生かされているものであろうし,今後もこのような成果を期待し
たい。
第2点は,若手の登竜門であるということである。若い方々が自分達の臨床経験や研究
成績をまとめ,かつ関連文献を探求し,自己の考えを体系化し,人々にわからせるように
発表するということは各人の将来にとってもきわめて大切なことである。学問の前にあく
まで謙虚である思考と姿を期待したい。
これらの点に本学会の意義があるように思う。
本年度,杏林医学会賞受賞者は,渡辺一宏氏の「胃上皮細胞表面でのFas抗原(CD
95)の発現に対するHelicobacter
pyloriと非ステロイド系抗炎症
薬の相乗効果」と,丸茂朋史氏の「半月体形成性腎炎を呈した症例の臨床的解析」の2題
が選考された。いずれも,所属教室における先人がなした系統的研究の流れにのったもの
と拝聴した。本賞は杏林医会誌に掲載された論文の中から選考されるという方式をとって
おり,いずれも教室固有の研究体系の中にさらに新しい厚みと展開を加えたものであろう。
伝統的蓄積の確立に向かって寄与したものとして評価されよう。
会長として感じたことは,いずれの演題も学術的には申し分ないものであるが,これを
支える会員に会費未納者が若干みられることである。自分達の学会を自分達の努力で育成
するという点からすれば,きわめて遺憾なことであり,この点の改善を心がけていただき
たいと思う。
最後に,とくに学会を担当された第二外科,感染症学,法医学,精神科,眼科,小児科
の先生方に感謝し,来年さらに実りある学会になることを望んで止まない。
(医学部
小林
宏行)
平成13年度
第26回生
看護専門学校戴帽式
11月17日(土),三鷹キャンパス松田記念館に於いて第26回生
戴帽式が行なわれ
ました。この日戴帽式に臨んだ学生は93名。一般公開となった式場にはご父母の方々や
関係者がつめかけ,学生達の晴れの姿に多くのシャッターが切られました。看護学生とし
て3年間の折り返しの時期に迎えるこの戴帽式を境に,学生達は専門領域の本格的実習に
入り,看護職に就くための更なる1歩を踏み出します。
式の祝辞で小林
医学部長からは「常
に向上心を持ち,求
められる美しい技と
豊かな心でベッド
サイドの患者様に接
してください。“患
者様が教科書です。”
その時に語ってく
ださる言葉などから
教わる事が多くあ
るのです。藤原看護
専門学校長や看護
の先生,患者様が優
しく導いてくれま
す。これからも心の
全てを開いて学ぶ
ことで,誇りを持っ
て明日からの勉学に励み,信頼される人間になってください。」という言葉を戴きました。
藤原看護専門学校長は「周囲の方々の暖かい支援を受けて迎えた新たな出発点で,皆さん
には入学時と比べ成長の証が伺えます。自ら選んだ天職に向かって邁進してください。高
齢化時代を迎え多様化してきた医療に看護の面から携わるために,謙虚に学んでください。
そして何より自己管理に注意して勉強を続けてください。
」と述べられました。最後になり
ますが,この日を迎えるにあたり暖かく見守って下さった関係者のみなさまに心から御礼
申し上げます。
(看護専門学校)
戴帽式記念講演会
12月8日(土)医学部大学院講堂において本
校全学生(307名)を対象とした,戴帽式記念
講演会を実施致しました。この講演会は戴帽を記
念して,毎年行なっています。今回は,講師に金
井一薫氏(日本社会事業大学教授,ナイチンゲー
ル看護研究所理事・主任研究員)を迎え,
「ナイチ
ンゲール看護論の新しい展開」と題し,ナイチン
ゲール看護論の概要,講師オリジナルのKOMI理論やKOMIチャートシステムについ
て,講演をして頂きました。
(看護専門学校
望月)
Stop
the
院内感染!No.2
「緊急報告」
ICTの活動の一つに,耐性菌の出現に注意を払うサーベイランスがあります。最近,
多剤耐性緑膿菌の出現が観察されております。すでにお気づきのみなさんもおられるかと
存じますが,二次感染防止と感染管理の徹底をお願いします!
多剤耐性緑膿菌は,カルバペネム・アミノ配糖体・フルオロキノロンなどの各系統抗菌
薬に広範に耐性を獲得した緑膿菌です。
多剤耐性に関与する主な因子としては,以下の3つが掲げられます。
1)染色体性の耐性機構
・DNAジャイレース遺伝子の変異による各種キノロン耐性の獲得
・トポイソメラーゼⅣ遺伝子の変異による各種フルオロキノロン耐性の獲得
・AmpC型セファロスポリナーゼ遺伝子の過剰発現による各種セフェム薬耐性の獲得
2)プラスミド性の耐性機構
・b ―ラ クタマーゼ遺伝子(IMP ―1型メタロ ―b ―ラ クタマーゼ遺伝子やオキサシ
リナーゼ遺伝子など)によるオキサシリン・セフェム・セファマイシン・カルバペネム耐
性の獲得
・アミノグリコシド耐性遺伝子(aac,aadなど)によるアミカシンなどのアミノ
配糖体耐性の獲得
3)その他の耐性機構
・薬剤汲み出しポンプ(active
efflux
system)の活性化による
抗菌薬や消毒薬などの体外への排出の促進
・外膜ポーリン蛋白質の質的・量的変化による薬剤の菌体内への浸透の減少
・バイオフィルム形成による,薬剤の菌体への到達性低下
緑膿菌は,院内感染の代表的な菌として取り扱われてきました。これは本菌が自然環境
に広く分布しヒトの常在菌の一つであることもさることながら,医源的な場合も含めた易
感染性宿主の集まる医療施設では,感染経路が保菌者,感染症の患者,介護者などの手指,
生活用品,さらには花瓶の水など様々なルートが存在し発症を招いてしまうためです。ま
た,特定抗菌薬の長期使用は,自然界での生存性の強い菌や耐性菌を患者とその周辺に残
す結果となることも事実です。
今一度,二次感染防止と感染症管理の徹底をお願いします!
この「Stop
the院内感染」は,ICTの院内感染防止のための啓発活動として
「あんず」に掲載されてきました。このたび新たにICTの広報紙ができることになりま
したので,次回からは,ICTの広報紙で「Stop
ます。
the院内感染」を連載していき
(ICD田口晴彦一〔医学部感染症学講座〕)
病院給食をより楽しんでいただくために
入院されている患者様の一番の楽しみは?これに対して多くの方々は食事と答えられる
ことと思います。しかし,患者様が召し上がる食事(給食)は治療行為の一環であること
を忘れてはなりません。栄養科ではこのことを最重要の柱として,患者様に治療行為とし
ての食事をいかに美味しく食べていただけるか,ということを常に心がけております。そ
のためには,当然のことながら様々な工夫や努力が必要となります。
今回は,原栄養科長を中心に栄養科で取り組んだ美味しく食べていただけるための方策
をご紹介させていただきます。
1.
ハード部分の取組み(食器,配膳車の変更)
現在のサーマトレー式食器は約20年前に導入し,当初は斬新で保温性の高い食器であ
りましたが,現在では,一般保温食器の大幅な質的向上に伴い,利用する病院がほとんど
無くなっております。一般保温食器に比べ,保温性が低い,食べ物の臭いが混ざり合う,
高価,ケースが大きすぎるなどの欠点を改善し,患者様により喜んでいただけるよう,栄
養科委託業者である富士産業株式会社の協力を得て,平成14年1月後半から一般保温食
器へ移行してゆく予定であります。
食器については,患者様が扱いやすく,食事が映える,保温性が高い,料理に合った種
類などを選定基準とし,医師,看護部,病院事務長室,㈱ケイ・アール・ロジスティック
スの間で慎重に協議した結果決められました。
家庭で使われる食器に近く,より温かで,きれいな食器によって患者様が喜んでくださ
ることを確信しております。
2.
ソフト部分の取組み(献立の取組み)
患者様の食事については,その患者様の病態や年齢などによって個々に食事の内容が異
なり,健康を取り戻すために一人一人に合わせた食事の提供が必要となります。そのため
には栄養科の提供する食事を患者様に食べていただけることが肝要であります。つまり,
患者様が美味し
いと感じる食事
の提供が必要不
可欠であります。
逆に,いかに美味
しい食事であっ
ても,治療食とし
ての役割から逸
栗原啓子さんのメニュー
新しく変わる予定の食器類
脱したものであっては全く意味がありません。
そのためには,エネルギー量,蛋白質,脂質,塩分,材料コストなど多くの制限がある
食事に対して,工夫した献立,食欲をそそる色彩りや香り,温かさなども重要な役割を果
たすといえます。
この取組みを具体化するための栄養科委託業者富士産業株式会社の料理コンクールにつ
いてご報告いたします。
富士産業株式会社は従業員数7,517人,全国に990件(平成12年4月)の受託
数を有しております。その中で,全国29の事業部を22の地区に分け,料理コンクール
地区大会を年に1度行なっており,1∼3位及び審査員特別賞については更に全国大会に
て競います。
コンクールのコンセプトは従業員の技術向上や他の作品を参考にして日頃の食事作りに
役立てるということで,3つの部門 ―治療食の部(今回は肝臓食1日分でエネルギー18
00kcal,蛋白質70g,脂質50gが出品要項),一般食の部,シニア食の部で競わ
れています。
11月に開かれた本年度コンクールの結果は,日頃から杏林大学病院で働く栄養士の毎
日積み上げてきた努力の成果として,治療食の部では葉飯,鯖の味噌煮,中華風酢の物ゆ
ず風味,青菜のおかか和えのメニューを出展された栗原啓子さんをはじめ,杏林大学病院
事業所が1∼3位を独占し,シニア食の部では2つの佳作に輝きました。このような素晴
らしい結果を本病院の患者様に喜んでいただけるメニュー作りにどんどん活かそうと取り
組んでおります。
患者様の「杏林大学の病院食は美味しい!」という言葉があちらこちらで聞こえますよ
うに栄養科は頑張ってゆきます。
(栄養科
渡辺
元夫)
火災予防功労賞受賞
秋の火災予防運動期間中の11月14日,三鷹消
防署による火災予防推進功労に伴う表彰式が三鷹
芸術文化ホールで行われました。当大学医学部付属
病院は,火災予防や人命安全対策への長年の実績と
功労が評価され,このたび東京消防庁(予防部長
鈴木淳雄)より「火災予防業務協力功労(団体)」
として表彰されました。9月に新宿歌舞伎町のビル
火災が2件も続き,入院患者様を抱えている病院としては,職員の協力を頂きながら今後
なお一層気を引き締め,火災の予防に努める所存です。
(病院庶務課長
藤巻
圭)
消防訓練
11月22日(木)、第3病棟地下1・2階の栄養科と洗
濯室において消防訓練が行われた。厨房内での火災を想
定し、通報→消火活動→避難誘導→情報収集と報告 の一
連の訓練と、憩いの広場で消火器取り扱い訓練を行った。
今回の参加者は37名で、三鷹消防署員の訓練指導と火
災予防の話を熱心に受けていた。消防訓練は今後も各部
署で定期的に行い、安全な学園環境の維持に努めていきたいと思います。
第16回定期演奏会を終えて
11月25日(日)医学部管弦楽団定期演奏会が三鷹芸術文化センターで行われました。
私達医学部管弦楽団は,25年前数人の音楽好きの先輩方の集まりからはじまりました。
その当時は室内楽を中心に活動していましたが,年々部員(医学部の他,八王子の社会科
学部,保健学部,武蔵野日赤短期大学の学生)も増え,現在では50名を超える程の大所
帯となりました。人数が増えるに従って,オーケストラ編成の曲を演奏できる様になり,
毎年秋に行う定期演奏会も今年で到頭16回目を迎える事になりました。
定期演奏
会の為の準
備は約1年
という長い
時間をかけ
て行われま
す。まず選曲
会議。曲の難
易度と部員
の希望を天
秤にかけつ
つ,慎重に曲
を選びます。
そして練習
が始まりま
す。プロのト
レーナーの
方々に各パ
ートご指導
をうけなが
ら個人での
練習を積み
重ねます。お互いにカリキュラムが異なる学部同士の集まりなのでなかなか一緒に練習出
来ないのですが,忙しい合間を縫って時間を作り,合奏を行います。夏合宿では四泊五日
間ほとんど外出する事なく,一日中練習に励みます。演奏会が近くなるとプログラムの作
成や宣伝,ホールとの打ち合わせなど細かい仕事をこなしながら,練習の方もラストスパ
ートをかけていきます。
演奏会当日は,このような過程における一人一人の様々な思いが込められた集大成です。
そのためか,本番の演奏では普段以上の力が発揮される事も珍しい事ではありません。そ
して演奏終了後に得られるすがすがしい達成感は,かけがえのない思い出としていつまで
も心に残っていくと思います。
(医学部管弦楽団
第 11 回
杏林大学病院内コンサート
12 月 8 日(土)午後 1 時 30 分か
ら外来棟 1 階ロビーにおいて、桐朋
学園の学生による院内コンサートが
開催されました。多くの患者様、ご
家族の方、職員が訪れ今年最後とな
る院内コンサートを楽しみました。
角南
陽子)
演奏は白木彩子さん、松村絵美さん、谷口はるなさん、樋口彩さん、吉野章子さんでした。
曲目:ビゼー
子どもの遊び
バッハ
主よ人の望みの喜びよ
ハイドン
ディベルティメント
イベール
3 つの小品
ほか
(広報室)
12月の理事会・評議員会
理
議案
事
会(平成13年12月7日)
(1)役職規程に基づ<大学役職者の選任
(2)寄附行為第6条第1項第3号∼第5号理事の選任
(3)寄附行為第6条第1項第7号理事の選任
(4)寄附行為第22条第1項第1号評議員候補者の評議員会への推薦
(5)寄附行為第22条第1項第2号評議員の選任
(6)寄附行為第22条第1項第3号評議員の選任
(7)参与,公認会計士,顧問弁護士等の委嘱
(8)教授の定年延長
(9)教授人事
報告
(1)寄附行為第22条第1項第1号評議員の選任について
(2)寄附行為第6条第1項第6号理事の選任について
(3)寄附行為第7条第1項監事の選任について
評議員会(平成13年12月7日)
報告
(1)学長の選任について
(2)役職規程に基づく大学役職者の選任について
(3)寄附行為第6条第1項第1号∼第5号理事について
(4)寄附行為第6条第1項第7号理事について
(5)寄附行為第22条第1項第2号評議員の選任について
(6)寄附行為第22条第1項第3号評議員の選任について
(7)総務省の行政監視,文部科学省の学校法人運営調査委員の実地調査,厚生労
働省・東京都社会保険事務局の特定共同指導について
議案
(1)寄附行為第22条第1項第1号評議員の選任
(2)寄附行為第6条第1項第6号理事の選任
(3)寄附行為第7条第1項監事の選任
(4)平成14年度予算編成方針について
学園新刊図書の紹介
「明治の東京商人群像―若き創業者の知恵と挑戦」
著
者…白石孝
杏林大学名誉教授
内
容…旧さと新しさとが併存した明治という激動の時代に老舗の
家業を発展させ,あるいは新時代の事業を起こした若き商人たちの
姿を,貴重な資料を織り込みながら描いている。
出
版…文眞堂
「PowerPoint疑問氷解
Mac
&
Win―動画処理,
プレゼン,ショートカットのエッセンス―」
著
者…高原太郎
杏林大学医学部放射線医学助手
内
容…PowerPointでPCプレゼンテーションをするための,学会必携の書。
最近注目されている動画表示や,PowerPointでのイライラを解消する最新の方
法をわかりやすく解説。Mac
userには,Persuasionからの乗りかえ法
も示している。
ホームページ
rpoint
出
版…秀潤社
「MRI応用自在」
http://teleradiology.jp/powe
監
修…蜂屋順一
杏林大学医学部放射線医学教授
編
集…高原太郎
杏林大学医学部放射線医学助手
内
容…研修医向け入門書「MRI準備体操」,臨床医向け入門書「MRI自由自在」の続
編。ここ
1年で急速に進歩したMR撮影技術の最新情報を,項目別に解説。辞書として
も使える。
主な掲載内容:SENSE法,True
FISP法,MRCP,拡散強調画像,
心臓MRIなど。
ホームページ
出
http://teleradiology.jp/MRI
版…メジカルビュー社
平成13年度
研究種目
科学研究費補助金交付決定一覧;
研究代表者
所属・職
配分予定額(千円)
基盤C
春木
宏介
医学部講師
1,300
〃
飯島
毅彦
医学部講師
2,400
長い間,本当にご苦労様でした。
―12月末日定年退職者―
島田チエ子
[3―3B
看護助手在職24年10ヶ月]
杏林大学病院に勤務して24年10ケ月。
その間,松田進勇先生ご夫妻が亡なられ現理事長松田博青先生に変り,教職員に対する
心配り,廊下でお会いしても笑顔で挨拶して下さること忘れられません。婦長さんをはじ
め看護婦さんたちの心温まる多くのご指導をいただき,いつも働らくことに生き甲斐を感
じ務めて参りました。病院が大きく発展したことも印象深いものがあります。
皆様の健康をお祈りし,より良いお仕事をされますことを願っております。
長い間ありがとうございました。
発行
平成14年1月1日
あんず編集委員会
東京都三鷹市新川6−20−2
連絡先
TEL 0422−(44)0611
広報室
Fly UP