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3.都心部における路面電車のあり方について

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3.都心部における路面電車のあり方について
3.都心部における路面電車のあり方について
Sapporo Streetcar
Streetcar
Sapporo
3-4 都心まちづくり計画の概要 (主な都心の動き)
○札幌駅南口土地区画整理事業
(第3次長期総合計画第2次5年計画(H4.3策定)から位置付)
●札幌の目抜き通りとしてのにぎ
わい、多様性、美しさを創出する。
●都心の楽しさを味わいながら歩
くことができるストー リー性のあ
る通りを形成する。
○北3西4地区再開発事業
◎札幌駅前通地下歩行空間整備(地下・地上)
○創世1.1.1区計画
(市民会館の老朽化)
●札幌の都市形成を支えた歴史的
価値を継承し、新たな魅力と活動
の創出による都心の発展を、将来
に、また東方向へつなげていく。
(第3次長期総合計画第2次5年計画(H4.3策定)から位置付)
◎創成川アンダーパス連続化
創成川親水空間整備
●オープンスペースでの人の活動が多
様で豊かに展開できる場や機会を都
心の中で中心的に提供する。
●周辺の機能と大通公園との連携によ
り、多様で魅力的な芸術・文化活動や
都心居住を育む環境を創出する。
(第3次長期総合計画第2次5年計画(H4.3策定)から位置付)
● 創成川が提供する水辺環境を最大限に活かし、
これと呼応する良質で落ち着きのある活動空間を
形成し、新しい都市文化を創出する場を提供する。
● 東西市街地の分断要素から連携要素への質的
な転換を図る。
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3.都心部における路面電車のあり方について
Sapporo Streetcar
Streetcar
Sapporo
3-5 都心内の主要施設の概況
買物・娯楽
観
光
交
通
○商業集積エリア
○商業集積エリア(買物・飲食)
(買物・飲食)
○観光施設・ホテル
○観光施設・ホテル
○駅・バスターミナル
○駅・バスターミナル
□
□ 札幌駅周辺と大通・すすきの地
札幌駅周辺と大通・すすきの地
区に分かれている
区に分かれている
□
□ 施設は点在している
施設は点在している
□
□ 都心内の地下鉄の駅間距離は、
都心内の地下鉄の駅間距離は、
約600m∼800m程度
約600m∼800m程度
駅
JR 札幌
163,246人/日(H15)
JRタワー
札幌駅バスターミナル
398,445人/年(H16)
東豊線(さっぽろ)
48,750人/日(H15)
南北線(さっぽろ)
110,938人/日(H15)
435,029人/年(H16)
商業施設の延べ床
面積が全体の40%を
超えるエリア
道庁
赤レンガ
201,667人/年(H16)
時計台
385,572人/年(H16)
テレビ塔
大通公園
南北線(大通)
58,346人/日(H15)
東西線(大通)
74,774人/日(H15)
中央バス札幌ターミナル
大通バスターミナル
東豊線(大通)
37,768人/日(H15)
駅・路面電車停留
場・バスターミナル
定員300人以上の
宿泊施設
南北線(すすきの)
37,768人/日(H15)
東豊線(豊水すすきの)
12,196人/日(H15)
すすきの地区
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3.都心部における路面電車のあり方について
Sapporo Streetcar
Streetcar
Sapporo
3-6 抵抗なく歩ける範囲と都心内の主要施設等の関係
□ 抵抗なく歩ける範囲
約9割の人が「冬でも抵抗なく歩ける」範囲は
150m《駅・バスターミナルから設定》
駅
JR 札幌
JRタワー
商業集積エリアを相互に結ぶことができない。
観光施設やホテルを十分にカバーできない。
まちづくりの基本となる「骨格軸」や「交流拠
点」を相互に結ぶことができない。
道庁
赤レンガ
時計台
札幌駅前通地下歩行空間整備
● 札幌駅・大通・すすきの地区間に、抵抗なく
歩ける範囲でカバーできない地域がある。
(完成後は、1年を通じて快適な
歩行環境を確保できる)
テレビ塔
大通公園
※自家用車での来街者も同様
(駐車場からの移動範囲で想定)
◇ 都心の持つ様々な機能や魅力を誰もが
味わうには、現在よりも、わかりやすく、
便利で、使いやすい交通手段が必要
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3.都心部における路面電車のあり方について
Sapporo Streetcar
Streetcar
Sapporo
3-7 集客施設を結ぶ路線の考え方とイメージ
都心内で路面電車を利用できたら?
駅
JR 札幌
より多くのお客様(来街者)が「目的(買物・
飲食・観光・娯楽等) 」を実現するために、路
面電車を利用し、楽に都心を移動することが
期待できる。
楽に都心内を移動することができたら?
「都心のお客さま(来街者)」は、時間や労力
を有効に使うことが可能になる。
路面電車に適用される
現在の主な割引乗車券
□市電1日乗車券
□共通1Dayカード
□エコ・キップ
JRタワー
道庁
赤レンガ
時計台
テレビ塔
実質的な
都心滞在時間の増大
「にぎわいの創出」
大通公園
購買機会が拡大する
「商業売り上げの増」
人と人との交流機会
が拡大する
「文化の創造」
都心活性化に貢献
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《都心での過ごし方のイメージ(現状)》
Sapporo Streetcar
Streetcar
Sapporo
1 公共交通機関で都心に買物で来た場合
○ 目的の店に近い駅・停留所(バス・
路面電車)で下車する。
○ 都心内にわかりやすい
交通手段がない。
徒歩で移動
○ 目的の店が自分が利用する駅・
停留所に近いと は限らない。
徒歩で移動
結構歩くなぁ
徒歩で移動
徒歩で移動
買物も済んだし、
疲れたから帰ろう
もし、都心内を楽にスムーズに移動できる交通手段があったら、あまり疲れないから、
ほかの店と商品を見比べたり、ほかの用事を済ませたりすることもできるようになるのになぁ
2 自家用車で都心に買物で来た場合
○ 目的の店の「特約駐車場」に並んで待って 車を停める。
(車を停める時点で、「買う店」 が決まってしまう。)
欲しい物があ
るといいな
特約駐車場
時間だ、時間だ!
あの店にはこれし かなかったしな
もし、特約の無料駐車を気にしなくて済んだら、本当に欲しいものを探して、他の店も
回ってそこで買ったり、じっくり買物ができたのになぁ
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《都心での過ごし方のイメージ(都心内を楽にスムーズに移動できる路面電車があった場合)》
Sapporo Streetcar
Streetcar
Sapporo
○ 来街者の満足と都心の活性化の想定
都心へアクセス
○ 待たずに乗れる
○ 行き先がわかりやすい
○ 本来の目的から派生す
る新たな消費の誘発
○ 使いやすい停留所設置
の工夫(場所・間隔等)
公共交通機関
これ、おもしろそうだな
買っちゃおう
また、すぐ来た
○ 都心内移動手段
の乗り場に近い
駅・停留所で下車
すぐ来た
店の前に停まる
なんて楽チン
イメージと違うなぁ
他の店も見てみるか
降りたらすぐだ
これを買いに着た
んじゃないんだよな
自家用車
○ 都心内移動手段
の乗り場に近い
「都心共通駐車券」
(札幌商工会議所
札幌TMOが実施
中) の使える駐車
場に車を停める。
おっ、久しぶり。
何だその格好
よっ!
え∼、流行って
るんだぞ、いま。
どうしようかな。
さっき見えた店で
お茶でも飲みな
がら考えるか
いっぱい
買っちゃった
ちょっとぶら
ぶらするか
○ 滞在時間の延長による「交
流機会」の拡大
○ 流行や未知の文化に触れる
機会の拡大
この店はどうかな
やっぱり最初
の店だな。
○ 本来の目的を達するための
疲労が少なくなることから、
新たな目的を設定
○ 滞在時間の延長による「賑
わい」 の拡大
○ 街がショーウィンドとなるこ
とでの新たな消費の誘発
○ 滞在時間が長くなることで
の新たな消費の誘発
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3.都心部における路面電車のあり方について
Sapporo Streetcar
Streetcar
Sapporo
3-8 デザイン的に魅力ある車両のあり方(車両の考え方とイメージ)
・・ 路面電車は通りの景観を形成し、更には都市空間を演出する要素の1つとなり得ることから、
路面電車は通りの景観を形成し、更には都市空間を演出する要素の1つとなり得ることから、
都市の景観と調和した車両が望ましい。
都市の景観と調和した車両が望ましい。
※導入する車両の基本は、高齢者や障がい者など、誰もが使いやすいユニバーサルデザインのものとする。
※導入する車両の基本は、高齢者や障がい者など、誰もが使いやすいユニバーサルデザインのものとする。
▼ 広島:グリーンムーバーMAX
国産初の完全超低床車両
▼フランス・リヨン
▼岡山:MOMO
▼万葉線:アイトラム
(右下:富山で導入予定のポートラム)
車内のデザインにも
工夫が凝らされている
▼フランス・ストラスブール
▼フランス・ボルドー
斬新な車両デザイン
*参考文献:まちづくりと一体となったLRT導入計画ガイダンス
周辺景観に配慮した架線のない車両 (樹木の木蔭を走行)
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3.都心部における路面電車のあり方について
Sapporo Streetcar
Streetcar
Sapporo
3-9 人に優しい軌道のあり方(考え方とイメージ)
・・ 軌道の敷設位置は、道路中央方式が一般的であるが、欧州に見られる路側走行方式も視野に入れ、
軌道の敷設位置は、道路中央方式が一般的であるが、欧州に見られる路側走行方式も視野に入れ、
沿道まちづくりの動きや交通バリアフリーのニーズ等に応じた軌道敷設形態が望ましい。
沿道まちづくりの動きや交通バリアフリーのニーズ等に応じた軌道敷設形態が望ましい。
◆道路中央方式
◆路側走行方式
○長所
・ 交差点での軌道の右左折時が比較的容易である。
・ 沿道への影響(沿道施設からの出入等)が小さい。
○短所
・ 利用者の停留場へのアクセスに道路横断を伴う。
▼道路中央方式
(双方向)
▼道路中央方式
(単線一方方向)
○長所
・ 植樹帯などの歩道空間を有効活用して停留場を確保
することができる。
・ 利用者のアクセス性が良い。 (歩道より直接乗降)
○短所
・ 自動車の左折時に軌道を横断する。
・ 沿道の荷捌き、駐車、除雪などの調整が必要。
▼路側走行方式
(片寄せ)
▼路側走行方式
(両側)
▼路側走行方式
(単線一方通行)
*参考文献:まちづくりと一体となったLRT導入計画ガイダンス
▼路側走行方式(両側)の例
オーストリア:ウィーン
▼路側走行方式(単線一方通行)の例
アメリカ:ポートランド
▼停留場空間・荷捌空間確保の工夫例
札幌市
<テラス型停留場の実験>
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3.都心部における路面電車のあり方について
Sapporo Streetcar
Streetcar
Sapporo
3-10 人に優しい電車停留場のあり方(考え方とイメージ)
◇
◇ 既存線での停留場間隔は概ね400mであるが、都心部では次の観点を考慮し、適切な停留場
既存線での停留場間隔は概ね400mであるが、都心部では次の観点を考慮し、適切な停留場
間隔を設定することが望ましい。
間隔を設定することが望ましい。
○沿線施設(商業施設、観光施設、集客施設、宿泊施設等)の立地
○沿線施設(商業施設、観光施設、集客施設、宿泊施設等)の立地
○他の交通手段との連携
○他の交通手段との連携
○抵抗なく歩ける距離(市民アンケートより)
○抵抗なく歩ける距離(市民アンケートより)
○停留場の数と所要時間のバランス
○停留場の数と所要時間のバランス
◇
◇ 停留場の形態は、利用者の利便性、安全性、バリアフリー化対応などの機能面、地域のシンボ
停留場の形態は、利用者の利便性、安全性、バリアフリー化対応などの機能面、地域のシンボ
ル性、拠点性を考慮した停留場構造、デザインが望ましい。
ル性、拠点性を考慮した停留場構造、デザインが望ましい。
また、停留場に歩行者の休憩施設を付加するなど、複合的な機能拡大(沿線の商業・観光・文
また、停留場に歩行者の休憩施設を付加するなど、複合的な機能拡大(沿線の商業・観光・文
化等の施設、イベント案内表示等)や沿道施設との融合・連携の検討も必要である。
化等の施設、イベント案内表示等)や沿道施設との融合・連携の検討も必要である。
▼フランス・オルレアン
・ 都市景観との融合
・ 広告媒体として活用
*参考文献:まちづくりと一体となったLRT導入計画ガイダンス
▼フランス・モンペリエ
・ 斬新なデザインの停留場
▼ ドイツ・ザールブリュッケン
・ 沿道施設と一体となった停留場
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参考資料
提供:北海道警察本部
Sapporo Streetcar
Streetcar
Sapporo
○道路交通法改正後の違法駐車取締りについて
平成17年11月30日
北海道警察本部交通部
(1)使用者責任の強化
①
放置駐車違反を行った運転者の責任の追及ができない場合は、その車両の使用者に対して、
放置違反金の納付命令
⇒『運転者が反則金納付等しなければ、会社が放置違反金納付』
②
放置違反金を滞納している者には車検拒否
③
常習違反には車両の使用制限
(2)民間委託
①
放置車両を確認して標章を取り付ける事務を、北海道公安委員会の登録を受けた法人に委託
⇒『平成18年度は、札幌市内9警察署で委託予定』
②
現場で作業を行うのは資格を有する駐車監視員
③
駐車監視員は、警察署長の作成するガイドラインに定められた重点地域、重点時間帯を中心に活動
(3)短時間駐車の取締り強化
①
放置車両(違法駐車車両のうち、運転者がその車両を離れて直ちに運転することができない状態にあるもの)
と確認できた車両については、駐車時間の長短にかかわらず取締り対象とし、標章を取り付け
⇒『1分でも違反は違反』
②
チョークチェックは行わない
③
運転手がその場にいる場合の取締り方式については、従来通り
(4)実施予定時期
平成18年6月1日
荷さばき関係者において必要な対策の具体例
○ 複数乗務による放置状態の解消
○ 共同借り上げ、荷受け側の協力等による荷さばきスペースの確保
○ 送り先地域、時間帯の取りまとめ等による集配送の効率化
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駐車監視員の活動及び放置違反金制度の流れ
Sapporo Streetcar
Streetcar
Sapporo
①
① 確認事務の委託
確認事務の委託
②
② 計画的な巡回
計画的な巡回
放置車両確認機関
③
③ 放置駐車違反車両の発見
放置駐車違反車両の発見
参考資料
提供:北海道警察本部
④
④ 放置車両の撮影、違反データの登録
放置車両の撮影、違反データの登録
駐車監視員
確認標章
放 置 車 両確 認 標 章
記章と制服
(標章 番号) 3 0-1 0 0-06 0 60 1-00 1 00 1
( 登録( 車両)番 号)
品 川3 00 せ1 23 4 号の使用者 殿
⑤
⑤ 確認標章の作成・取り付け
確認標章の作成・取り付け
駐車違 反
速 やか に 移 動 して く だ さい 。
この 車 は、 “ 放 置 車 両 ” であ る こ と を確 認 し まし た 。
こ の 車の 使 用 者 は 東京 都 公 安 委 員会 か ら 放置 違 反 金
の 納 付を 命 ぜ られ る こ と があ り ま す。
なお、この標章が取り付けられた日の翌日から起算して30日以内に、
この車を運転し駐車した者がこの違反について反則金の納付をした場合
又は公訴を提起され、若しくは家庭裁判所の審判に付された場合は、こ
の限りではありません。
警視 庁 麹町 警察署 長
取 扱 者 放置車両確認 機関 鈴木・ 山田
電 話番号
違
日 時
0 3-3 23 4 0 1 10 内 線 ( 1 23 4 )
平成 1 8年 6 月 1日 9 時 2 5 分
(確 認開始時刻
反
郵 送
況
9 時 1 5 分)
場 所
千代田区 霞が関2−1
態 様
駐車禁止場所 放置( 指定)
規制時間(終日)
状
付近
道路
この 車 の 使 用 者、 運 転 者 そ の 他こ の 車 の 管 理責 任 者 以 外 の者 が こ の 標
章を 破 損 ・ 汚 損し 、 又 は 取り 除 く と 処 罰さ れ ま す 。
運転 す る と き は 、交 通 事 故 防 止の た め 、 こ の 標章 を 取 り 除 いて く だ さ い 。
⑧
⑧ 公安委員会への報告
公安委員会への報告
⑥
⑥ 放置車両の撮影(2回目)
放置車両の撮影(2回目)
⑦
⑦ 警察署長への報告
警察署長への報告
携帯端末
データ登録
警察本部
弁明通知書、納付命令書等の作成・発送
弁明通知書、納付命令書等の作成・発送
警察署
データの審査
25
Sapporo Streetcar
Streetcar
Sapporo
∼目
次∼
1.第3回検討会議の意見要旨
・・・・・・・・・・・・・・ P 1
2.市民アンケート
・・・・・・・・・・・・・・ P 3
3.都心部における路面電車のあり方について
参
3−1
都心活性化に貢献する路面電車の価値と活用の視点・・・・・・・・ P 8
3−2
都心活性化に貢献する路面電車活用の考え方
・・・・・・・・ P 9
3ー3
路面電車活用の事例
・・・・・・・・ P12
3ー4
都心まちづくり計画の概要(主な都心の動き)
・・・・・・・・ P15
3ー5
都心内の主要施設の概要
・・・・・・・・ P16
3ー6
抵抗なく歩ける範囲と都心内の主要施設等の関係
・・・・・・・・ P17
3ー7
集客施設を結ぶ路線の考え方とイメージ
・・・・・・・・ P18
3ー8
デザイン的に魅力ある車両のあり方(車両の考え方とイメージ)・・・ P21
3ー9
人に優しい軌道のあり方(考え方とイメージ)
3ー10
人に優しい電車停留場のあり方(考え方とイメージ)・・・・・・・ P23
考
道路交通法改正後の違法駐車取締りについて
・・・・・・・・ P22
・・・・・・・・ P24
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