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専門文献講読 I 第11回:Chapter9 Exibition(興行

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専門文献講読 I 第11回:Chapter9 Exibition(興行
2015/6/19
専門文献講読 I
第11回:Chapter9 Exibition(興行)
2015.6.19
立命館大学映像学部
宿南達志郎
Chapter 9
Exihibition(p287‐p318)
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
(序)
Overview (p288‐290)
Audience Profile (P290‐291)
Economics (p291‐295)
Megaplexes (p295‐296)
Theater Chains(p296‐298)
Giant Screen (p298‐299)
Canada (p299‐302)
Marketing by Theaters (p302‐304)
Independent Theaters (p304‐307)
Film Piracy (p307)
Digital and 3D Projection(p308‐312)
Drive‐In Theaters (p312)
Group Screenings (p312‐314)
History of Exhibition (p314‐318)
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(序)
• NATO(National Association of Theatre Owners) 映画館オーナー協会
• 映画鑑賞者数:
– ピークは1946年
– 最低は1970年代で10億人を切った。
– その後2002‐2005年には15億人を超えた
– 最近は13‐14億人で推移している。
Overview (p288‐290)
• 世界と米国
– スクリーン数:14.8万(27%)
– 入場者数:19%
– 興行収入:$36.4B($10.4B/31%)
– 参考:MPAA: Theatrical Market Statistics 2014, March 2015.
• http://www.mpaa.org/research‐and‐reports/
2
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スクリーン数
室内
ドライブイン
45000
40000
35000
30000
25000
20000
15000
10000
5000
0
2500
2000
1500
1000
500
0
19871989 199119931995 19971999 200120032005 20072009 20112013
NATO(映画館所有者協会) http://natoonline.org/data/us‐movie‐screens/
3
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映画館数の推移
7,744(‘95)→5,719(‘13)
9,000
8,000
7,000
6,000
5,000
Drive‐In
4,000
Indoor
3,000
2,000
1,000
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
0
NATO(映画館所有者協会) http://natoonline.org/data/us‐movie‐screens/
US/Canadaの映画館チェーンTop10
Circuit
Headquarters
Screens
Sites
1. Regal Entertainment Group
Knoxville, TN
7367
573
2. AMC Entertainment Inc.
Leawood, KS
4960
344
3. Cinemark USA, Inc.
Plano, TX
4499
335
4. Carmike Cinemas, Inc.
Columbus, GA 2892
280
5. Cineplex Entertainment LP
Toronto, ON
1639
161
6. Marcus Theatres Corp.
Milwaukee, WI
685
53
7. Southern Theatres LLC
New Orleans, LA
444
38
8. Harkins Theatres
Phoenix, AZ
432
30
9. National Amusements, Inc.
Norwood, MA
424
32
10. B & B Theatres
Liberty, MO
409
50
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ヒット作と上映スクリーン数(最大時)
タイトル
映画館数
スクリー
ン数
The Twilight
The Dark Knight
Pirates of the Caribbean
Avatar
Mamma Mia!
Space Chimps
4468
4366
4362
3461
2976
2511
8800
9400
7000
3700
2600
Audience Profile (P290‐291)
月1回以上
売上割合
鑑賞頻度
年2回以上
年1回
51%
11%
0%
47%
48%
20%
行かない
40%
9%
60%
2%
0%
32%
80%
100%
MPAA: Theatrical Market Statistics 2014, March 2015
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Frequent: 11%/51%, Occasional: 48%/47%
Infrequesnt: 9%/2%, No: 32%/0%
MPAA: Theatrical Market Statistics 2014, March 2015
映画鑑賞人口等
・
• 鑑賞人口:2.3億人
– 平均鑑賞数:5.5回
– 対全人口:3.9回
• 頻繁に行く人(月1回以
上):37百万人
MPAA: Theatrical Market Statistics 2014, March 2015
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40歳以上が増加、39歳以下は減少
MPAA: Theatrical Market Statistics 2014, March 2015
24歳以下:人口は31%、鑑賞券は42%
MPAA: Theatrical Market Statistics 2014, March 2015
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Caucasians, Asianは増加
African Americans/ Hispanicsは減少
MPAA: Theatrical Market Statistics 2014, March 2015
ひとりあたり鑑賞回数はHispanic, Asianが多い(5回以上)
MPAA: Theatrical Market Statistics 2014, March 2015
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映画ファンの比率が高い州
テキサス、カリフォルニア、フロリダ、ニューヨーク
MPAA: Theatrical Market Statistics 2014, March 2015
Digital化(3D化):95.6%(37%)
MPAA: Theatrical Market Statistics 2014, March 2015
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興行収入Top20とRating
<2000年以降はPG+PG13が7‐9割>
1985
1988
1991
G
1994
1997
PG
2000
PG‐13
2003
2006
R
2009
2012
0
5
10
15
20
MPAA: Theatrical Market Statistics 2014, March 2015
Economics (p291‐295)
• 1999年から2001年にかけて、13の映画チェー
ンが倒産した。過剰設備が原因だ。
• 裁判所は、更正対象の会社に対して、儲から
ない映画館との契約を解除する権利を認め
た。
• その結果、契約を解除したり、賃料を下げさ
せたりできたため、スリムな経費構造に生ま
れ変わった。
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• 上位3分の1のスクリーンで興行収入の4分の
3を稼いでいる。(Hal Vogel:Entertainment Industry Ecomics)・・・1982年には、半分の収
入だった。
• 合併・吸収(consolidation)により、Regal Entertainmentは6,580スクリーンで17%のシェ
アを占める。14のチェーンを買収し$2.9Bの収
入となった。
– Regal, Hoyts, United Artists, Cobb, and Edwards
• gloom and doom(悲観的見通し)にも関わらず、
閉館する映画館がある一方で、新規の建設も続
いている。
• 映画館の削減を主張する興行主は、競争相手
にそれを求める傾向がある。
• 新しい体験を売りにする映画館も増えている例
えば、特別シートでの食事提供だ。AMC Dine‐In Theatersではblackened salmon, lobster ravioli, hot snack, ドリンクバーなどのメニューを提供す
る。アルコールを提供する場合も稀にある。
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• 別の試みは、motion‐simulating seatsだ。座席が
傾いたり回転したりする仕掛けだ。モントリオー
ルのD‐Box Technologies社が製造している。
• ゲームセンターとの組み合わせも1995年から
2005年にかけて試されたが、あまり利益につな
がらないことが分かった。
• 匂いを発するカードを渡して、4Dを体験してもら
う試みも行われた。2011年夏の’Spy Kids: All the Time in the World in 4D’ は’Aroma‐Scope’という
カードを提供すると宣伝された。
• Movie‐Passという見放題のチケットも売り出され
た。2,011年には、NYをベースに月50ドルのチ
ケットを販売。ばら売りのチケットの売り上げは
減るが、映画館での食事や飲み物代が増収に
なる。
• 興行側の取り分はかつての50%から45‐47%に低
下している。Rentalsという名目で配給会社に支
払いがあるからだ。
• 興行側の金融収益はfloatと呼ばれるが、観客が
支払ったキャッシュで、配給側に支払いをするま
での利子を稼ぐことだ。
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• 独立系の配給会社に対して、興行側は支払いを
遅らせたり契約より少ない金額を支払ったりす
る。
• Mel GibsonのPassion of the Christ(2004)では、
Regalが34%の支払いに留めたのに対し、Gibson
は55%を要求し、提訴したが、後に和解した。
• 最近は苦情や過少支払いは減っている。規制当
局や投資家の目が厳しくなり、コンピュータ経由
の支払いでは金額がごまかせないからだ。
• チケット売り上げの検証を行う会社がTheater Entertainment Service/VeriTESだ。
• 映画館は年齢制限を守らせる義務がある。政府の介
入を防ぐために自主的に行っている。
• FTCはR指定の映画に17歳未満が行きたい時には親
や後見人と同行しなければいけないとしている。72%
の映画館は規則違反をしていないと言っている。これ
は、2006年から改善されているとFTCは評価した。
• 食事と飲み物は映画館の利益の3分の2を占める。$2
-6のポップコーンやドリンクの粗利益率は80-90%
だ。
• チケットは$8だが、飲食は$3が平均値で、小規模劇場
では平均値よりも低い。総額では$2,8Bだ。
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• 上映スクリーンやロビーのスクリーンを一般企業
向けの広告媒体として活用する動きが活発だ。
2,011年には$644M。これらの広告業務は2社
(National CineMediaとScreenvison)がほぼ独占
している。欧州よりは市場規模が小さい。
• 2004年に行われた調査では、映画館での広告に
かなり不満を持つ観客が多いことが分かった。
• 上映される広告も昔のように静止画でなく、全国
的な広告が増えている(roling stockと呼ばれる)
• Cinema Sceneというカンサスの会社は、デジタル
ビデオを提供しているが、広告付きのカップとか
も提供している。観客はテレビを見ない高所得
者層が比較的多いのでそれなりに効果的だ。
• 2008年にSonyとUniversalとWarnerがNational CineMediaと映画のプロモーションに関する契約
を行った。配給業者はクレームをつけたが、最近
ではあまり言わなくなった。興行側の経営状況
が悪化しているからだ。
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• 低価格上映($3)の映画館のシェアは減少した。
1990年代にはdollar houseと呼ばれる映画館の
収入が3%もあったが、現在は1%程度だ。チケッ
トよりも飲食代で儲ける戦略だ。
• dollar houseが減っているのは、DVD化までの期
間短縮とネット配信の伸びの影響だ。
• 興行ビジネスはあまり儲からないだろうと投資ア
ナリストは考える。設備投資(新設、補修)に大
金が必要だからだ。
• しかし、映画興行は1960年代から8-10%の安
定した利益を得ているという主張もある。(Vogel)
Megaplexes (p295‐296)
• メガプレックス:
– 1990年代は20スクリーン以上だった
– 今は14スクリーン以上
– Regalの幹部によれば、10から18が理想。座席は100
~500.
– 半径8~12マイルの範囲が商圏
• マルチプレックス
– 6~11または13スクリーン
– 半径3‐5マイルが商圏
– マンハッタンでは2マイル位か
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• メガプレックスで配給側の交渉力がアップし
た。一つの映画館がカバーするエリアが広く
なり、重複も生まれやすいため、興行同士の
ブッキング競争となる場合がある。
• 独占的上映はclearanceと呼ばれるが、興行
側は配給側と交渉によりライバルを排除でき
ることになる。
Theater Chains(p296‐298)
• AMC:14.5スクリーン/location
• IMAXの45%はAMC
• この本の表紙にあるNYの42nd Streetにある
映画館(Empire 25)は、最も年間入場者数が
多い(200万)。
• 中国のWanda GroupがAMCを$2.6Bで買収し
た。中国映画市場での収入をこの会社につぎ
込んだ。
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• 8つの配給会社が9割のシェアを持つ。
– メジャー6社とLionsgateとSummitだ。
• 一番館と二番館の住み分けは、公開館数の増
加で、できなくなりつつある。
• 各チェーンは映画の目利きができるバイヤーを
雇っている。評価基準には、プロデューサー、監
督、ジャンル、予算、格付けなどがある。特に格
付けは重要(RやGやNC17ではあまりお客が集ま
らないし、広告宣伝も難しい)
• 3次元の方程式を解くようなものだ。映画の評
判、集客予想、公開期間の3つだ。
Table9.3:北米興行チェーンランキング
Rank
1
興行チェーン
USA/CAN
スクリーン数
USA
Regal Cinemas
AMC Entertainment
Cinemark Cinemas
Carmike Cinemas
Cineplex Galaxy
CAN
6,580
5,034
3,832
2,277
1,338
6
Rave Motion Pictures
USA
918
7
Marcus Theaters
Hollywood Theatres
Harkins Theatres
National Amusements
USA
USA
USA
USA
684
546
427
424
2
3
4
5
8
9
10
USA
USA
USA
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Giant Screen (p298‐299)
• IMAXのロケーションは米とカナダに62%
• 2003年のMatrix :Reloadedでは、7%のスクリーン数で
27%の興行収入を稼いだ。
• 2007年のBeowulfでは2%のスクリーンで13%の興行収
入を稼いだ。
• IMAX用フィルムへの変換費用は10-15%だが、変換
期間は16週間から1週間に短縮された。
• 公開後何年も経ってからIMAXで上映されることもあ
る。Transformers: Dark of the Moonは一般劇場公開の
2ヵ月後だった。
• AMC ETX(Enhanced Theater Experience)
– https://www.amctheatres.com/etx
Canada (p299‐302)
入場料金
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
飲食等
広告等
129.2
291.6
• カナダのGalaxy Cineplexの例
• 売上高
– 約10億カナダドル
• 収入構成
577.3
– 入場料金:58%
– 飲食等:29%
– 広告等:13%
Galaxy Cineplex(2011)
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Table9.5: カナダの主要興行チェーン
Ran チェーン名
k
1
Cineplex
2
スクリー
ン数
映画
館数
1,362
131
Empire Theatres
386
50
3
AMC Entertainment
184
8
4
Cinemas Guzzo
140
10
5
Landmark Cinemas
111
33
北米ラ
ンク
5
12
2
ー
ー
• CanadaのRatingは5段階
–
–
–
–
–
G…all
PG…両親の承認
14A…14歳未満は大人と同行
18A…18歳未満は大人と同行
R…18歳以上
• しかし、Film Boardは上映を禁止できないとする
判決が2004年に出た。
• 2008年には、映画館のない地域にDigital Projectorを設置。
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Marketing by Theaters (p302‐304)
• 予告編が最も重要なマーケティング・ツール
• 2‐6本の上映を行うが、選択は原則映画館側
で、上映の報酬は配給側に求めない。
• 予告編上映で気を付けなければいけないの
は、本編の格付けと予告編の格付けのマッチ
ングである。
• Hangover IIは、R指定なのに、Source Code(PG‐13)の前に上映し問題となった。
• カナダのCineplex社は会員カード(SCENE)を270
万人に発行している。年会費は無料で10%のポ
イントが溜まる。
• 米国のAMCは150万人の有料会員(AMC Stubs)
を持つ。2011年夏には、Lionsgateと協力して、
Warriorsの無料チケットを1.7万枚会員に配布し
た。(公開の10日前に90館で)
• Regalは退職した50歳以上の会員組織(AARP)向
けに、2011年から49%割引の特典を提供してい
る。
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• ギフトカードにプロモーション対象の映画の写
真を印刷することも行っている。
• 例えば、以下の映画だ。
– Chronicles of Narnia: The Voyage of Dawn Treader
(Fox/ Walden Media)
– Shrek Forever After (Paramount/ DreamWorks)
– The Lord of the Rings: The Return of the King (New Line Cinema)
– Dr. Seuss’ The Cat in the Hat (Universal)
Independent Theaters (p304‐307)
• メジャー系の映画館もインディーズ系の映画を
上映し始めたので、インディーズ専門館も競争に
晒されるようになった。
• DVDやネット配信も映画館にはマイナスだ。
• 最大のインディーズ映画館チェーンは、
Landmark Theatresだ。55館で245スクリーン。
• 名称は地域別に異なる。
– Sunshine Cinema(NY), the E Street Cinema(DC), Kendall Square Cinema(Cambridge), Nuart Theater (West LA)
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• 富豪に買収されて、映画制作にも踏み込んだが、
成功しなかった。
• NYのMadstoneも2004年にアート系から撤退した。
• 外国映画専門の映画館もある。インド映画専門
館は180館を持っている。
• 日替わりで上映映画を変える映画館もあり、
calendar houseと呼ばれる。
– 例:NYCのJBFC (Jacobs Burns Film Center)は最初の10
年間で4500種類の映画を上映し、100万人を集めた。
会員は2万人。
• JBFCはNPOだが、幅広く企業の支援を受けて
いる。また、公的機関(National Endowment for the Arts, New York State Art Councilなど)
からの資金供給も受けている。
• 週末には、子ども料金を1ドルとした。(差額
はスポンサー負担)
• Super Size Meでは、健康食品販売店やフィッ
トネスクラブなどがスポンサーとなった。
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Film Piracy (p307)
• 海賊版の作り方も高度化してきた。
• かつては映画館で盗撮した映像が多かったが、最近
はプスプロ流出映像やVOD映像の取り込みが増えて
いる。
• WBはカナダでの試写会を2007年に辞めた。海賊版規
制が緩すぎるから。
• 海賊版で流通しやすいのは、アクションものの
Blockbusterだが、言語の問題があまりないからだ。
• かつては国ごとのピーク時に合わせた公開をしていた
が、海賊版対策のため同時公開になった。
Digital and 3D Projection(p308‐312)
• DCIP(Digital Cinema Implementation Partners)
と呼ばれる組織により、デジタルシネマ化を
推進。
• virtual print feeと呼ばれる支払方法で興行側
の負担を平準化。(一種の金融機能)
• デジタル化のメリット
– ローカルな映画館ニーズに対応=柔軟性
• ローカルな広告上映など
• 映画以外の映像イベントも(ODS)
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• 映画以外のもの(alternative programming)とは、
コンサート、ドキュメンタリー、スポーツ・イベント、
人気作品の再上映、特集的上映などのこと。
– 2010年には$112Mの収入を得ている。
• Warner Bros.は、1973年の作品(The Exorcist)の
BD発売に合わせ、457の劇場で1日だけの興行
を行った。(2010)
– 他にも、2007年のBattlestar Galacticaの1日上映は、
映画(Universal)、ゲーム(Microsoft)、ケーブルTV
(SciFi)、DVD発売などを結びつけた。
– 2004年には、PrinceのMusicologyというツアーを40の
映画館で$15の入場料で上映した例がある。
• デジタルの画質はフィルムと区別がつかないレ
ベルである。
• デジタル音響はアナログと比べ非常に良いこと
は誰もが認識できた。
– しかし、デジタル画質はあまり差がない。
• コスト削減の意味は非常に大きい。
– 1本の映写フィルムの制作・送付コストは$1000から
$2000と言われ、
– 米国全体で年間$800から$1Bの負担となっている。
24
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• IMAX劇場のように大スクリーンだと更にコス
ト削減効果は大きい。
– 2Dで2万ドル、3Dで4.5万ドルの制作費がかかっ
ていたが、デジタルの配信コストはわずか200ド
ルに減少した。(220分の1にも)
• 初期の機器価格(2007-2010頃)は非常に
高かった。
– 伝統的機器が3万ドルに対し、デジタル機器は8
万ドルと2.7倍だった。
– それに加え、デジタル機器の寿命は短い。
• 音響では、DTSとかSDDSなどの様々なフォーマッ
トが存在しているが、それを避けるためDigital Cinema Initiativeという組織が作られた。
• 違法コピー対策も重要だ。
• メジャーとインディーズの競争条件を平等化する
可能性もある。
– アナログではメジャーが有利だが、デジタルでは同等
に。
– 大量にプリントする方が1本あたりコスト安いため、
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• 撮影技師や監督はアナログフィルムのソフト感を
好む。
• しかし、予算が少ない場合は、撮影もデジタルで
やらざるを得ない。
• ポスプロの編集はデジタルだし、特殊撮影もデ
ジタルだ。
• 3D視聴には特殊な眼鏡が必要になり、劇場は1
-5ドルの追加料金を徴収する。
• 3Dは特殊撮影やアクションものには魅力的だ
が、ドラマ等ではそうでもない。
• 3D変換で強いのはRealD社だ。2005年の
Chicken Little(Disney)以来、様々な改良を重
ねてきた。
• 原始的な3Dは1922に溯るが、これからは医
療関係への発展も期待されている。
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Drive‐In Theaters (p312)
• 374箇所に606スクリーン(かつれは4063)
• 業界団体は、UDITOA, United Drive‐In Theater Owners Association
• 音声はAM/FMの電波に乗せる
• 家族連れや若者が主要な観客
• 最初のDrive‐Inは、1934年にペンシルバニア
州Orefieldに作られた。
Group Screenings (p312‐314)
• Schindler’s List
• Hoop Dreams:バスケットボールのドキュメン
タリー映画で、NikeとSports Illustratedがスポ
ンサーとなってグループスクリーニングされ
た。
– 教員や学生向けに11万冊の印刷物を配布
• cinephile clubと呼ばれる映画ファンをターゲッ
トにした上映も行われ、一般公開時よりも高
い料金の時もある。
27
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History of Exhibition (p314‐318)
• 1920年代には、豪華な椅子に座り、大理石の
ロビーで室内楽を聴きながらのコーヒーサー
ビス付きというのが映画鑑賞の姿だった。
• 1948年のパラマウント同意審決によって制作
と興行の分離が義務付けられた。
• 1960年代から興行主は規模の経済性を追求
し始める。シネコンの登場でロケーションは減
少したがスクリーン数は増加した。
• 最初のシネコン(6スクリーン)は、AMC Entertainmentがネブラスカ州のOmahaに新たに
作った。
– それまでも複数スクリーンはあったが、第2次大戦前
の古いビルの中だった。
• カナダでは、Famous Players とCineplex Odeonの
複占(duopoly)だった。しかし、Cineplexが
Famous Playersを2005年に$400Mで買収。
• AMCはカナダに多くの映画館を設立したが、
2012年には撤退した。
28
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• カナダでのフィルムレンタル料(配給側の取り
分)は45%で、米国より低かったが、それは複占
によりブッキングが単純だったからだ。
• AMC参入前は、メジャーの配給は以下のように2
分されていた。
– Famous Players: Disney, DreamWorks, MGM, Paramount, Warner
– Cineplex Odeon:Sony, Fox, Universal
• AMC参入後は、全国カバーに複数の興行主が
必要となった。
• AMCはメガシネコン(megaplex)の先駆者でもある。
– 1995年には、24スクリーンを有するGrand 24というメ
ガシネコンをテキサス州のDallasに作った。
– その後は小さめのAmStar 14を展開している。
– 欧州では、Kinepolisというベルギーの興行チェーンが
先駆者だ。
• 1995‐2000のメガシネコンブームは大規模な興
行チェーンの倒産(13社)をもたらした。(99‐02)
– わずか数年で中規模のシネコンが時代遅れになった
29
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• 2002年にはRegal Entertainmentが上場した。
また、いくつかのチェーン(U.A., Edwards, Hoytsなど)がVenture Capitalistによって買収
された。
• 1996年から1999年の間に、大手5社は$4Bを
かけて5325スクリーンを設置した。スクリーン
の増加率は、1990年代前半の3.2%/年から
後半には7.2%/年にアップした。
Table9.6: 米国興行収入(83-11)
<ピークは2009年=106億ドル>
興行収入($Billion)
対前年比(%)
12000
20.0%
10000
15.0%
8000
10.0%
6000
5.0%
4000
0.0%
2000
‐5.0%
0
‐10.0%
Marketing to Moviegoers 3rd. P317およびMPAA: Theatrical Market Statistics 2014, March 2015
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2015/6/19
• かつては、一番館と二番館に分かれて上映スケ
ジュールが設定され、一番館で使われたフィル
ムが二番館に渡されていた。今は、同時公開が
原則だ。
• シネコンの設備は高級化され、デジタル音響、大
スクリーン、およびスタジアム型座席が標準と
なった。興行主はコストが2倍になったと不満を
漏らす。
• シネコンの拡大は民間の資金供給が豊富だった
ことによる。彼らは数年でそれを回収しようとして
いた。しかし、市場は期待ほど拡大しなかった。
• かつては、配給側が強かったため、ブロックブッ
キング(あるいはblind bidding)がなされていた。
しかし、今はそれらは多くの州で違法となった、
• 興行における競争促進は中小の映画館にとって
は必ずしも良くない知らせだ。配給会社が大手
シネコンを優先するからだ。
• 興行会社は政府の障がい者対応設備導入義務
付け(ADA法など)に反対してきた。
– 車いすシートは耳の聞こえない人向けの字幕付き上
映など
– AMCは2010年に政府と和解
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