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第49回会誌(pdf)
千葉撮影技術研究会誌
Vol.10
2006.7.15
●第49回千葉撮影技術研究会
日
場
会
時:2006年7月15日(土) 午後2時から
所:ホテルポートプラザ千葉
千葉市中央区千葉港8−5 ℡ 043-247-7211
費:500円
メインテーマ: 『CT・MRI検査による脳卒中の診断』
∼検査法から画像診断まで∼
総合司会:東陽病院
話題提供
エーザイ
「MRの最新情報
造影剤領域室
佐藤隆史
石井晶一
−ISMRM(国際磁気共鳴学会)に参加して−」
東京慈恵会医科大学附属病院
放射線部
庄司友和先生
『脳卒中の撮影技術』
座長:船橋市立医療センター
林
圭吾
千葉労災病院
多田浩章
放射線科
中村博和先生
診療放射線部
山本綱記先生
CT
JFE健康保険組合川鉄千葉病院
MRI
医療法人孝仁会釧路脳神経外科病院
ディスカッション
教育講演
座長
千葉大学医学部附属病院
梁川範幸
『脳卒中:画像診断の使命』
東京都立荏原病院放射線科
井田正博先生
千葉撮影技術研究会誌Vol.10
2006.7.15
第49回千葉撮影技術研究会
目次
●巻頭言
千葉大学医学部附属病院
梁川範幸・・・・・・・ 1
●第49回千葉撮影技術研究会
メインテーマ: 『CT・MRI検査による脳卒中の診断』
∼検査法から画像診断まで∼
話題提供
『MRの最新情報
−ISMRM(国際磁気共鳴学会)に参加して−』
東京慈恵会医科大学附属病院 放射線部 庄司友和先生・・・・ 2
『脳卒中の撮影技術』
CT
JFE健康保険組合川鉄千葉病院
MRI
放射線科
医療法人孝仁会釧路脳神経外科病院
中村博和先生・・・・・・・・・・4
診療放射線部
山本綱記先生・・・・・・8
教育講演
『脳卒中:画像診断の使命』
東京都立荏原病院放射線科
井田正博先生・・・・・14
●千葉撮影技術研究会内容インデックス(第1回∼第48回収録)・・・・・・・・・ 27
●おしらせ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
●第50回研究会予告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
●編集後記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
●研究会規約 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
千葉撮影技術研究会誌 Vol.10 2006.7.15
第 49 回千葉撮影技術研究会
巻頭言
“千葉撮影技術研究会に参加する心構え”
千葉大学医学部附属病院 梁川範幸
千葉撮影技術研究会(以下撮技研)も次回で 50 回を迎え、数多くのテーマを取り上げ、
放射線技師の技術向上のために貢献してきたと思っております。この研究会を立ち上げた
のは、元千葉大学病院技師長の守田文範さん、元横浜労災病院技師長の佐藤律夫さん、そ
して元千葉県循環器病センター技師長の佐藤次男さんの三人です。その発足当時は私も就
職一年目で、何もわからないまま手伝いをさせていただきました。単独で行ってきたいろ
んな勉強会を一つにまとめ、定期的に開催することを第一目標に運営されました。施設で
出されたロスフィルムをシャーカステンの前で説明したり、テーマを決めて施設で撮影さ
れた診断用フィルムを解説したりしながら、生の声で教科書を聞いている気がしました。
大学のような大所帯の施設から技師一人の施設まで、いろんな施設の方が発表され、各施
設での工夫点など大変勉強になったことをつい此間のように思い出します。その後、代表
幹事の交代(椎葉さん、石田さん)や増員などを経て今日に至りました。しかし、撮技研
のスピリッツ“放射線撮影技術の向上”は変りません。モダリティが増え、幹事各自がそ
れぞれの分野で活躍していますが、みんな撮技研が原点だと思っています。
CT 分野は、ヘリカル CT の登場により時相検査が可能となり、今日の MDCT では動態
である心臓を画像化するといった離れ業まで成し遂げています。我々が CT に携った頃とは
考えられないほどの技術進歩、いや革命に近いものがあります。各装置メーカーは競い合
って取り組み、日々進歩しています。それに追従するだけでも大変なのに、装置の性能を
熟知して毎日の検査に最大限に活用することを我々放射線技師には求められます。熟知す
ることも重要ですが、日々の検査に研究テーマを見つけ、それを追及することも求められ
ます。毎日の仕事をこなす事は必須条件ですが、その仕事に不安を感じ、よりいっそうの
努力を重ねることが重要です。文献検索でも良いですし、身近な仲間と討論することでも
良いです。とにかく努力することは“動く”アクティヴになることだと思うのです。誤っ
た結果が導き出され、正解に行く過程が遠回りしても絶対損はしていません。動くことが
大事であることを痛感するときが必ず遭遇します。そいった姿勢が、自分の研究テーマに
取り組むときに非常に役立ちます。説法の言葉を借りれば「日日是好日」(:にちにちこれ
こうにち:と読みます)です。
私は放射線技術学を撮技研に参加するみんなに勉強してもらい、みんなに検討していた
だきたいと思います。それには「日日是好日」の気持ちを持って常に前を見据えた考えで
撮技研に参加し、携っていただきたいと思います。今回は「脳卒中の診断」をテーマにあ
げましたが、講師の先生方は日本の最先端を行く方々ですので、大いに勉強して頂いて、
大いにディスカッションしていただきたいと思います。自分にフィードバックして行動す
るときは「日日是好日」の気持ちを忘れずに!
- 1 -
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第 49 回千葉撮影技術研究会
「MR の最新情報 ∼SMRT に参加して∼」
東京慈恵会医科大学附属病院放射線部 MRI 検査室 庄司 友和
はじめに
2006 年 5 月 6 日∼5 月 12 日にアメリカ・ワシントン州のシアトルで開催された第 14 回 ISMRM に
参加しました。シアトルといえばシアトルマリナーズ、マリナーズといえばイチローと言っても過言で
はないこの街で、野球観戦以外で足を踏み入れるとは思ってもいませんでした。季節的には日本
とほぼ一緒なのですが、日照時間がサマータイムという事で夕日が沈むのも遅く、夜9時位まで日
が出ていて大変驚きました。またスターバックスの第1号店がある街という事で、とにかく至る所にコ
ーヒーショップがあったのがとても印象的でした。
SMRT とは
ISMRM とは International Society for Magnetic Resonance in Medicine の略で、いわゆる国際版
の MR 学会のことです。その中に放射線技師の会も設けられており、それが今回参加した SMRT で
した。今年の ISMRM 全体の参加者数は約 4500 人で、その中に放射線技師が 200 人位だったと
思います。SMRT は 5 月 6 日∼5 月 7 日で最終日に懇親会が企画されていました。私達は仕事の
都合上、懇親会には参加することはできませんでしたが、それでも MR に携わる世界の放射線技師
と交流を深めることができました。この学会の一番の特徴は、ISMRM が始まる2日前から行われる
Weekend Educational Courses です。いわゆる MRI の講習会です。講習会というだけあり電話帳く
らいの大きさと厚さのテキストを基に、朝から夕方まで数回の休憩時間を挟んで行われました。講
習内容もトピックス毎に分かれており、全く飽きさせないプログラムが組まれていました。ISMRM は,
PhD の参加の割合が高く,演題は,基礎的な内容が多くアクセプトされています。特に放射線科医
の臨床の演題が多く,教育的イメージの RSNA とは性質の異なる学会であると感じました。私が思う
に RSNA が CT の最先端なら ISMRM は MRI の最先端という感じですかね。RSNA には行ったこと
は無いですが・・・・。しかし SMRT の展示されているポスターを見ている限りではアクセプトの基準
はいまいち掴めることができませんでした。
世界のトレンド
世界のトレンドとしてまず実感したのは 3T の凄さでした。前回の RSNA や最近の学会や専門誌
などでも 3T に関するデータをよく目にしますが、それ以上に 3T という未知の世界を十分に堪能で
きる講義を受けることができました。ポスターに関しても 3T での研究が多かったのが印象的でした。
また今回、最も注目されていたのが「Trend in Diffusion Imaging」のセッションで、日本でも今話題な
っている躯幹部の拡散強調画像を取り上げていました。残念なことに上腹部に関する Diffusion は
目にすることはできませんでしたが、前立腺や乳腺などでは非常に綺麗な画像が得られていたの
が印象的でした。多分 GE だったと思います。また心臓領域に関するセッションでもコロナリーが綺
麗に描出されていたのが印象的でした。
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千葉撮影技術研究会誌 Vol.10 2006.7.15
第 49 回千葉撮影技術研究会
まとめ
今回、初めて国際学会に参加し世界の動きと今後の展開を直接肌で感じることができました。ま
た日本を含めたアジアの勢力の大きさと熱心さにも正直驚きを感じました。今後も様々な学会に参
加し、国際的なレベルで活動していけたらと思います。また皆さんにもこの感動を少しでも伝えられ
たらなと思います。
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千葉撮影技術研究会誌 Vol.10 2006.7.15
第 49 回千葉撮影技術研究会
脳卒中の撮影技術(CT)
JFE健康保険組合川鉄千葉病院放射線科 中村博和
1. 脳卒中とは、
脳血管の障害により、突然意識を失って倒れ、手足などに麻痺をきたす疾患。脳梗塞・脳出
血・くも膜下出血などに見られる。一般には、脳出血と同義に用いられることがある。卒中。
2. 良きライバルどうしの CT と MR
1980 年代より、非侵襲的な脳の画像診断には、CT のみであったが、MRI の登場により、環
境が変わってきた。脳領域において、MRI は CT の短所を克服すべく、追いつき追い越せの勢
いで開発が進められ、常に CT と MRI は良きライバルとして進化をしてきた。
3. CT は牛丼?
短所を補う技術も大事であるが、ユーザーサイド(技師)によって短所を補うのは限界がある。
その理由としては、高機能化によってハード部分に依存することが多く、メーカーサイドではない
と解決できない短所が多いことが考えられる。ならばユーザー側としては、長所を更に活かすこと
が、よりよい撮影技術に繋がると思われる。CT の長所は、簡単に言えば、はやい(検査時間、撮
影時間)、安い(保険点数、DPC、広範囲な撮像範囲)、うまい?(それは技師次第?)と某牛丼
屋さんの宣伝みたいだが、その3点に関して考慮するのが更によりよい撮影技術の向上に繋がる
と思われる。
4. 解剖
CT において特に重要なスライスは3断面ある。
【小脳、第 4 脳室面】
小脳、延髄、第 4 脳質がみえ、小脳出血、小脳梗塞など、後大脳領域に関する
疾患がある場合に所見として見える断面。頭蓋底の骨のアーチファクトが他断面
と比べると多いので、アーチファクトを軽減する事も重要である。
【第 3 脳室、大脳底面】
眼窩上部と前頭葉、側頭葉、後頭葉の各底面が見られ、中心部は大脳基底核、
視床下部、第 3 脳室と四丘体を含む中脳が観察できる。クモ膜下出血、橋出血
などを診断するには重要な断面で、ウィルス動脈輪にも関係する断面である。
【側脳室前角、大脳基底核面】
運動神経線維と体性感覚線維が集束し、放射状に大脳皮質に拡がる扇のかな
めともいうべき重要な構造が観察できる。出血としては視床出血や被殻出血、梗
塞としては中大脳領域の梗塞、塞栓。またミドルシフトの状態など、非常に重要
な断面である。
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千葉撮影技術研究会誌 Vol.10 2006.7.15
第 49 回千葉撮影技術研究会
5. はやいを活かす
MRI 装置の進歩は著しく、diffusion を始めとした高速撮像も可能になってきた。
しかし高速という意味では、最近の CT の進歩は更にすざましく、1990 年代前半の CT が 1
スライス当たり 5 秒であったものが、64 列で 1 回転 0.5 秒の計算で 1 スライス当たり 1/128 秒
(0.008 秒)と 600 倍以上にスピードアップしている。値の比較の仕方が大げさな部分もあるが、
はやさの進歩では、MRI の進歩よりも CT の方が数段早いと言えるであろう。
しかし脳卒中の領域において 64 列の多列が4 列,8 列,16 列,32 列と比較すると、多列化=
その分の恩恵は、順比例関係ではないように思われる。4 列のマルチスライス CT と比べ 64 列
が 16 倍のメリットがあるかというと、甚だ疑問の感もあり、4 列の MDCT でも診断上問題なく使
用できると思われる。
6. 安い
医療社会においてコストに関しては無視できない。DPC が本格化し、入院患者さんの経過観
察などはコストの高い MR よりも、コストが安い CT を選択することも考慮しなくてはいけない。
1 回の検査で効率よく診断能が高くが CT 検査には更に求められていくと思われる。
7. 脳内出血
脳内出血は、MRI の Flair で撮像しても良く分かるが、脳内出血を疑われる患者の多くは、殆
どが救急患者であり、来院時に状態や症状発生までの経過、患者本人からの聴取が非常に困
難な状態である。
CT に関しては、現在、日本国内の医療環境において、どの施設でも施行できる傾向にあり、
時間外でも対応できる状態にある。
MRI に関しては、施行できる救急施設が現段階では乏しい状態にあると考えられる。この点に
関しては、改善の必要性が急務であり、救急患者に対し、ファーストチョイスが MRI になる方向
性になってくる可能性もあると思われる。
8. 脳梗塞
超急性期脳梗塞に関しては、MRI、特に拡散強調画像(DWI)は病巣検出率に優れ、脳卒中
急性期画像診断の主力として確固たる地位があるといっても過言ではないだろう。
しかし超急性期血栓溶解療法の MRI 所見に基づいた血栓溶解療法の判定基準は完全に確
立されていない部分も残している。
9. Early CT sign の重要性
急性期脳梗塞患者が来院し、発症から 2∼3 時間以内では一般には脳虚血病巣を捉えること
は難しいとされている。しかし詳細に読影すると、ときに
①レンズ核陰影の消失や不明瞭化、次いで淡い低吸収域。
②シルビウス裂の狭小化
③皮髄境界や脳溝の不明瞭化
などがみられ、これを Early CT sign と呼んでいる。
- 5 -
千葉撮影技術研究会誌 Vol.10 2006.7.15
第 49 回千葉撮影技術研究会
これに加えて中大脳動脈主幹部の索状高吸収域陰影(Hyperdense middle cerebral artery
sign)も時に見られる。Hyperdense MCA sign は、Early CT sign のひとつであり超急性期に見ら
れる CT 異常所見である。内容としては、閉塞した中大脳動脈が高吸収域を呈する陰影になる。
この場合、大事なことは反対側を比較することにある。すなわち CT にも一般撮影のようにポジ
ショニングが非常に重要であり、必ずに近いくらい左右対称の画像が重要になってくる。
超急性期脳梗塞疑いの救急患者は、呂律が回りにくくなった、意識を消失した、片側の四肢
が若干しびれると脳内出血患者や亜急性期脳梗塞患者と比べ、大きな不随意による体動を伴う
場合は少ない。そのため正中に左右対称に頭部をセッティングして固定するのは、それほど困
難を伴うことはないと思われる。脳血管が閉塞した灌流領域において、強い虚血を受けた部分に
細胞性浮腫を生じ、正常組織に比較して CT 値が下がるためで、通常の Early CT sign のみられ
た領域は不可逆的な変化を生じていると判定される。
右横と同一症例の DWI 画像
10.
Hyperdense MCA sign
Perfusion CT について
造影剤を静脈より高速注入し脳血流量( CBF )、脳血液量( CBV ) を求める方法であり、現在
臨床に用いられているアルゴリズムは、MaximumSlope 法と Deconvolution 法がある。
・ MaximumSlope 法
静脈における造影剤濃度(時間-濃度曲線)→0の条件を満たすためには、大量の造影剤を短
時間に静注する必要があり、理想的には 10ml / sec 以上の注入速度が必要とされ、臨床的には
やや使いにくい。しかし計算量が少ない利点がある。
・ Deconvolution 法
造影剤注入速度が 3 ∼5 ml / sec 程度でも原理的に充分な定量性を確保できる利点がある
が、計算値は他の方法に比較して多く、Deconvolusion が非常に不安定な演算であることから、
アルゴリズムの工夫が必要である。
Perfusion CT は、撮影条件によっては思わぬ高被ばくになるため、充分な配慮が必要である。
今後、定量性の評価の統一性(標準化)が必要となってくると思われる。
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11.
第 49 回千葉撮影技術研究会
超急性期脳梗塞のエビデンス
我が国においても、2005 年秋に認可がされた、組み換え型組織プラスミノーゲンアクチベータ
(recombinant tissue-type plasminogenactivator:rt-PA)は、発症 3 時間以内の脳梗塞症例の一
部において経静脈性 rt-PA の投与が機能予後の改善に寄与し得ることが明らかにとなり、日本
国内においても使用が可能となった。
静脈療法適正治療指針では、CT もしくは MRI を施行し頭蓋内出血が除外が必要とされてい
る。かつ、画像診断による投与開始時間の遅れがないことを求めている。
禁忌の項目としては、CT での広範な早期虚血性変化と、CT / MRI での圧排所見(正中構
造偏位)があげられる。拡散強調画像(diffusion weight imaging:DWI )が含まれていないが、今
まで行われてきた研究が時間の制約上単純 CT を用いて行われたため CT によるエビデンスが
形成されているからである。DWI による梗塞巣の検出能が CT よりも優れているのは明らかであ
るが、24 時間体制が必要であることと緊急検査における安全性の問題もあり、現時点では CT
が発症 3 時間以内の脳梗塞に行われることが標準となっている。
12.
まとめ
CT 装置は、Multi slice 多列化による高速広範囲撮像、MRI 装置は、3 T 装置の登場により、
機能的診断の向上が、今後さらに進むと思われるが、両者とも初心に戻って、ガイドラインやエビ
デンスに基づく画像診断、検査、撮像条件の設定が重要となってくると思われる。
特徴を活かし、静止した画像(高速性)、診断能をもった画像(条件とポジショニング)、状況に
応じた撮像条件の設定とウィンドニングが重要と思われる。また、施設の環境的状況なども踏まえ
た検査の選択が非常に重要である。
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脳卒中の撮影技術(MRI)
医療法人孝仁会釧路脳神経外科病院 診療放射線部 山本綱記
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脳卒中:画像診断の使命
脳虚血超急性期の MR 診断を中心として
荏原病院放射線科.stroke unit
I.
井田正博
はじめに
脳虚血超急性期の画像診断のポイントは①すでに非可逆的な脳組織障害の検出と
②治療可能な penumbra 領域を評価することである。MR では①については拡散画像による
細胞性浮腫の検出、②については造影灌流画像により diffusion-perfusion mismatch(灌
流領域と拡散異常領域との差異 )の評価を行う。MR はできるだけ早急に施行し、MR 検査
が治療開始の律速段階にならないことが必須である。開始時期を逸した血栓溶解療法は無
効であるばかりでなく、再開通に伴う著明な血管性浮腫や出血性梗塞から内ヘルニアの合
併をきたし,逆に有害事象をもたらす.
本邦でも J-ACT(Japan Alteplase Clinical Trial)による臨床試験の結果に基づいて,
2005 年 10 月に rt-PA(recombinant tissue plasminogen activator:遺伝子組換型 t-PA)
経静脈的投与(静注)による血栓溶解療法(以下,rt-PA 溶解療法)が認可された。出血性梗
塞の合併による予後増悪の防止など適正な使用を目的として日本脳卒中学会から rt-PA(ア
ルテプラーゼ)静注療法適正治療指針(以下,rt-PA 治療指針)が示された1.その中で CT
による出血の否定と虚血の early CT sign の評価は必須項目となっている.MR は術前の必
須項目ではないが,治療開始の律速段階にならなければ MR による治療前評価は禁忌にはな
っていないし「diffusion perfusion mismatch はアルテプラーゼ静注療法の適応判定に有
用な可能性」も示唆している。
II.拡散画像による細胞性浮腫の検出
1)拡散異常の出現時間
拡散画像では脳虚血超急性期の組織変化を T2 強調画像や FLAIR よりも早期に検
出する。その成因は細胞性浮腫による細胞外および細胞内環境のプロトンの拡散低下によ
ると考えられている234。細胞性浮腫は拡散強調画像で高信号を呈し、ADC の低下を来たす
(ADC 画像で低信号)。この段階では血管透過性の亢進はなく、単位容積あたりの水分量は増加
しないので、T2 強調画像では信号変化をきたさない。とくに濃度分解能が低い高速 SE 法 T2 強
調画像では血管性浮腫が出現しないと信号変化が出現せず、CT よりも異常所見の出現が遅れる。
脳虚血超急性期の診断にはT2強調画像で信号変化がなければ拡散強調像画像のみでもその評
価 は 十 分 で あ る が 、 T2 強 調 画 像 で 信 号 変 化 も あ り 、 拡 散 強 調 画 像 の 信 号 変 化 が T2
shine-through の可能性があるときは必ず ADC による評価も行う。
臨床例では発症 20∼30 分以降に ADC の低下、拡散強調画像の高信号を認める。神経徴候
の責任病巣と比較して、発症 48 時間以内では感度 81%、特異性 100%5、特に 6 時間以内では感
度、特異性とも 100%と報告されている6。しかし動脈閉塞直後、発症何時間で拡散強調画像の所
- 14 -
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見が出現するかは症例によってさまざまで,虚血の強さの違いによる7.脳虚血超急性期に
おける組織障害の程度を決定する要因は1)虚血強度 (degree) と2)虚血の持続時間(duration)
である.臨床例ではあくまでも神経症候の発現時が発症時間であり、動脈閉塞の持続時間を正確
評価することは難しく、拡散異常出現時間の多様性の要因になっている。心房細動に起因する心
原性塞栓症による主幹部から皮質枝閉塞では、側副血行の発達が不良で虚血強度が大きいため、
すでに局所脳血液量(rCBV)や脳血流量(rCBF)が著明に低下していることが多く、拡散強調画
像でも早期に所見が出現する傾向にある。内頸動脈や中大脳動脈近位側の塞栓性閉塞では島
回や下前頭回皮質に早期に高信号が出現しやすい。しかし同じ塞栓症でも基礎疾患である動脈
硬化や側副血行の発達の程度、塞栓子の大きさや性状、塞栓子の部分的溶解と末梢側への遊走
など、組織障害に至るまでは多くの要因が関与する。rt-PA 治療指針でも血圧および血糖異常
が禁忌事項として挙げられている(適切な降圧療法をしても収縮期血圧 185mmHg 以上, 拡
張期 110mmHg 以上.血糖<50mg/dl または>400mg/dl)89。一方,側副血行路の発達の良好な
アテローム血栓性閉塞や,穿通動脈レベルのラクナ梗塞では、塞栓症と比較して相対的に虚血強
度が弱く、拡散所見の出現まで時間を要する.ラクナ梗塞ではすでに拡散異常出現の段階で、
diffusion-perfusion match の状態にある.脳幹梗塞では大脳半球の梗塞と比較して、拡散異常出
現までに時間を要する。
超急性期における脳虚血による脳組織は刻々と変化するので、発症早期であるほど,拡散強調
画像による信号変化は限局しておりや ADC の低下は軽度であるので,神経症状を考えながら病
変を検出する必要がある。拡散強調画像で所見が陰性であると,超急性期脳虚血を見逃す危険
がある。拡散強調画像で異常がないからといって、超急性期脳虚血は否定できない。
2)early CT sign との比較
一方、CT でも脳虚血超急性期の組織変化が early CT sign として認められる。と
くに虚血強度の強い塞栓性閉塞においては発症 2-3 時間程度から皮質に細胞性浮腫を反映
した吸収値の低下が出現し、中大脳動脈の閉塞では外側線条体動脈領域である①基底核の
輪郭の不明瞭化10や②皮質と皮質下白質とのコントラストの低下(特に島回皮質濃度の低
下)11が認められる。しかし発症 6 時間以内の急性期梗塞における拡散強調画像と CT の読
影比較実験では,拡散画像による感度、特異度は 91%、95%に対して、CT では 61%、65%
(研修医による診断では更に感度が低い)と報告されている12。また塞栓性梗塞症例を対
象にした神経放射線科医による診断でも,CT での感度 87%に対して拡散強調画像では 98%
であった(神経内科医による診断では 73%、93%)13.さらに CT では撮像条件や読影能力によ
るばらつきも大きいことが報告されている14.
このように塞栓性閉塞症例でも明らかに拡散強調画像の方が診断能が高く,特に
緊急時においても的確な診断が可能と考えられる。ましてや塞栓症に比較し虚血強度の低
く白質優位に組織変化を来すアテローム血栓症やラクナ梗塞では CT よりも明らかに拡散強
調画像の方が有用である。主幹部の塞栓症で重篤な症状があれば CT でも診断は可能である
が、比較的軽微な神経症状で来院する穿通動脈レベルの梗塞においては、大きな灌流もな
いので、拡散強調画像が必須と考える。
- 15 -
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第 49 回千葉撮影技術研究会
3)拡散異常の可逆性
脳虚血超急性期において拡散強調画像高信号( ADC 低下)領域は虚血中心 ischemic core で,
そのほとんどは非可逆的で最終梗塞に陥る。rt-PA 治療指針では明記されていないが,拡散強
調画像高信号領域は early CT sign に準じてその範囲は再開通により、血管性浮腫の増悪、
大きな出血性梗塞を来し危険な領域として扱うべきである.細胞性浮腫が初期で軽度な虚血
病変では再灌流の回復により可逆的な可能性があり15、少数ではあるが拡散異常が可逆的な(梗
塞にならない)ことがある。発症直後であれば虚血強度が大きくても( rCBF の低下が著明で
も)ADC の低下は軽度の可能性があり,筆者は非可逆的となる閾値は存在しても、可逆的であると
する閾値は存在しないと考える。
4)拡散異常と rt-PA 溶解療法の適応
rt-PA 治療指針では「中大脳動脈領域の 1/3 以上の early CT sign は血栓溶解療法
により症候性頭蓋内出血と関連している」とし,原則的に 1/3 以下の症例が rt-PA 溶解療
法の適応としている.これは ECASS(European Cooperative Acute Stroke Study)II の判定
基準とその結果(1/3 以上の症例では頭蓋内出血の発現頻度が上昇し、1/3 未満でアルテプ
ラーゼ有効率が高い)に基づいている16.しかしこの 1/3 ルールもその判定基準が明確で
はなく臨床では 1/3 の解釈に施設間で相違をきたしている.一方,ASPECTS(Alberta Stroke
Program Early CT Score)では基底核と視床が入る基準横断面とそれよりも 2 cm 頭頂側の
基底核のない横断面の 2 slice で中大脳動脈領域を 10 領域に区分し(レンズ核(被殻と淡
蒼球),尾状核,内包,島回,および皮質枝領域を 1 slice あたり 3 分画し 2 slice で計 6
分画,合計 10 分画),虚血による濃度低下の有無を点数化し評価している(満点が 10 点で
所見があるときは 1 点減点,すべての領域に所見があると 0 点)。また本邦の MELT-Japan
(MCA-Embolism Local Fibrinolytic Itervention Trial, 局所動注血栓溶解療法による多
施設試験)では early CT sign を認めないか基底核もしくは島回皮質や前頭弁蓋部に限局した症
例を適応としており更に血管支配域に基づいた基準となっている17.
拡散強調画像でも early CT sign に準じて適応を判定する。拡散異常(高信号領域、
ADC 低下領域)はすでに非可逆的であり、rt-PA 溶解療法により再開通が得られても組織可
逆性は期待できず、逆に血管性浮腫の増悪もしくは重篤な出血性梗塞の危険率が高いこと
を前提に適応を考えるべきである。拡散異常領域に出血性梗塞を来しても,その他の領域
が spared された場合に神経学的な予後改善が期待できるかがポイントとなる.CT と同様、
少なくとも単純に面積による判定では科学的ではなく,発症時間と拡散画像所見,更に神
経症状を合せて閉塞部位もしくは再開通の有無を考慮した適応判定が必要となる。例えば
基底核(外側線条体動脈)領域に拡散異常を認める症例では中大脳動脈 M1 もしくはその近
位側(内頚動脈)に閉塞がある可能性が高く,さらに皮質枝領域も拡散異常があれば髄軟膜
吻合からの側副灌流が乏しい症例と推測される。一方、基底核領域に拡散異常がなく、島
回皮質から皮質枝領域広範囲に拡散異常がある症例では M1 遠位側に閉塞があり髄軟膜吻
合からの側副灌流がない症例,基底核や島回皮質に拡散異常がなく皮質枝領域の 1/2 もし
くは 1/3 以下のみに拡散異常が限局する症例では中大脳動脈分岐部以降(M2 以降)の閉塞
症例と推定される.
- 16 -
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III.
第 49 回千葉撮影技術研究会
造影灌流画像
1)方法
Gd 造影剤を急速投与して脳組織を通過する際の first pass の時間-磁化率変化を、
T2*強調画像で測定する。正常脳組織では血液脳関門(BBB)があり Gd 分子は毛細血管外に
は漏出しないため、初回循環では血液プール造影剤(blood pool agent)としてはたらく。
梗塞病巣ではすでに脳血液関門が破綻し血管性浮腫をきたしている可能性があり Gd 分子も
血管外へも漏出しうるが、脳虚血超急性期のでは脳血液関門の大きな破綻はまだおきてい
ない。造影灌流画像の撮像条件については表に示した.撮像枚数は繰り返し時間(TR)に
依存するが,さらに救急診断においては解析装置への転送速度や処理能力を考え,早急に
算出できる枚数に制限すべきである.全脳のデータ収集することが望ましいが,拡散画像
や FLAIR 、T2* 強調画像、 MRA で閉塞部位は推定できれば閉塞部位を含む横断面を基準に
閉塞血管支配域が含まれるようにスライス面を設定する。必ずしも最も末梢まで含める必
要はない。微小脳循環の正確な評価には SE-EPI が適しているが,SE-EPI では T2*効果が小
さく信号変化量が小さいため、高用量の Gd 造影剤(0.2mmol/kg)が必要となる.当院では脳
虚血超急性期症例には少量の造影剤で確実に信号変化を検出する目的で、救急ベースでは
GRE-EPI(0.1mmol/kg)で行っている。投与速度は高齢者の多く、静脈ルートの確実な確保が
難しいこともあり、3-5 ml/sec の範囲で適宜施行している.自動注入装置を用いるが、夜
間緊急時には徒手注入で行うこともある。
2)造影灌流画像の各パラメーター
T2*強調画像での信号変化率(⊿R2*)は造影剤濃度変化量と直線的に比例する。
造影剤注入前の baseline の信号( S0)と造影剤注入後の各時点の信号( St )比の対数から
⊿R2*が算出できる.
⊿R2* = - ln[S(t)/S(0)]/TE
S(t)各時間 t の信号強度、S(0)造影剤到達前の信号平均値,TE:エコー時間)
更に時間-⊿R2*曲線を作成し灌流状態を評価する。
①時間要因のないパラメーター
局所脳血流量 rCBV は局所脳組織に占める毛細血管相の容積を表す.時間-⊿R2*曲線の first
pass の面積(area under the curve)で計算される.
②時間要因のあるパラメーター
到達時間(arrival time: AT),ピーク到達時間(time-to-peak: TTP)と平均通過時間(mean
transit time: MTT)がある.AT と TTP は複雑な演算がいらないため,簡便なパラメータと
して広く用いられてきた.AT と TTP は脳虚血超急性期において延長周囲、狭窄による血流
速度の低下や側副循環からの供給の指標となる.一方 MTT は局所の毛細血管レベルの通過
時間の指標となり,脳虚血超急性期においては循環予備能により毛細血管の拡張し、MTT は
延長する。MTT の算出方法には first moment 法と deconvolusion 法がある(deconvolusion
。局所脳血流量 (rCBF )は単位容積あたりの毛細血管床を単位
法については文献参照18)
時間に通過する血流である.RCBF=rCBV / MTT の関係にある19.MR 造影灌流画像では定量
化には至っていないがその単位はmL/min/100g(tissue)である.
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3)脳虚血超急性期の病態生理
超急性期脳虚血において造影灌流画像の代表的なパラメーターである TTP、MTT、rCBV、
rCBF と脳循環代謝の病態生理を理解しておくことが必要である。
1.
脳動脈が狭窄または閉塞し灌流圧が低下すると,TTP は延長する.TTP はもっとも鋭
敏な灌流異常のパラメーターで灌流異常の最大範囲をあらわす。ただし脳虚血超急性
期のみならず主幹部慢性狭窄状態でも TTP は延長する.
2.
灌流圧の低下による毛細血管は自動調節能により拡張し、局所脳血液量 rCBV を増大
させて局所脳血流量 rCBF 維持する.この循環予備能により MTT が延長する。循環
予備能によって rCBV は上昇するが、予備能の限界を越えて灌流圧が低下すると rCBF
が低下するので、組織は酸素摂取率 OEF を上昇させて代償する(貧困灌流 misery
perfusion)。
3.
さらに灌流圧が低下すると,すでに毛細血管は最大限に拡張しており rCBV が低下す
る。一般に rCBF=rCBV /MTT の関係が成り立つことからもわかるように、rCBV 低
下領域は毛細血管腔が口渇した状態であり、すでに rCBF も低下しており非可逆的で
ある
4)脳虚血超急性期における造影灌流画像の意義
造影灌流画像は拡散異常よりも早期に急性期脳虚血病変を検出する20。発症 24 時
間以内の急性期においては灌流異常は拡散異常と同等かそれよりも広い範囲に存在する21。造
影灌流画像の評価には拡散画像と対比し diffusion-perfusion mismatch を判定する。TTP また
は MTT 延長領域は灌流異常域の最大範囲を表すので、TTP-diffusion mismatch もしくは
MTT-diffusion mismatch を用いる22.MTT は循環予備能による代償を反映するのが,TTP は
循環予備能による代償と側副循環の両方を反映するので,MTT 延長域と灌流異常の最大範
囲とするほうがより正確になる2324。ただし MTT では著明な延長域を 0 とする解析法や
最大値をあてる解析法があるので注意を要する25.既往に慢性的な主幹部閉塞がなければ
脳虚血超急性期においては TTP 延長域と MTT 延長域に大差はない。
発症早期ほど mismatch が認められる率が高く26,主幹部や皮質枝近位側閉塞症例
では mismatch がより大きい傾向にある27.
mismatch の中で拡散異常域は経時的に増大
し,最終梗塞にいたり急性期に神経学的増悪(early neurological deterioration )をきたすこ
とがある[28.特に mismatch の大きな症例では拡散異常と比較して最終梗塞への増大が顕
著なことがあり,神経学的予後も増悪する.逆に拡散異常域が灌流異常域よりも大きな症例
では最終梗塞は増大しない.拡散異常がなくても造影灌流画像を施行しないと皮質枝領域
の急性期脳虚血は否定できない。拡散異常がなくても灌流異常が存在すれば神経症状(皮質
症状、機能障害)を来しうる..
mismatch 領域内に虚血ペナンブラ(ischemic penumbra:血流再開によって梗塞を免
れる可能性があり,抗血栓療法の適応があると考えられる.灌流圧は辺縁部から虚血中心
部(core、拡散異常域)に向かって同心円状に低下し、虚血中心部ほど TTP 延長、MTT 延長、
rCBF 低下、rCBV 低下が認められる2930。MTT は循環予備能の代償(毛細血管の代償性
拡張)により延長するので梗塞に進行する領域では MTT が有意に延長する31。rCBV が循環予備
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能の代償により上昇し rCBF を維持する.しかし予備能の限界を越えて灌流圧が低下すると rCBV
は低下する。rCBV の低下域(既に rCBF は低下)は梗塞に進行する
。rCBV は軽度上
32333435
昇,rCBF は軽度低下にとどまる領域に rt-PA 溶解療法の適応があると考えられているが、
定量評価方法や閾値は確定していない。
tPA 溶解療法前に diffusion perfusion mismatch を評価し、mismatch 領域が血栓溶解
療法の適応となるとした報告がある363738394041424344.
しかし血栓溶解療法の適応
に diffusion perfusion mismatch を用いた randomized control study は DIAS(Desmoteplase in
Acute Ischemic Stroke Trial)しかない。DIAS は発症 3-9 時間で mismatch 症例を対象に
経静脈性に desmoteoplase 125 µg/kg を投与し、再開通率および 90 日予後に有意差を得た
(再開通率:プラセボ群 19.2% vs 投与群 71.4% (P=0.0012)予後良好:プラセボ群 22.2% vs
投与群 60.0% (P=0.009))45.DIAS では中大脳動脈領域 1/3 以下の拡散異常で、MTT ま
たは機器 TTP-diffusion mismatch がある症例を対象としているが,rCBF や rCBV は適
応評価項目にはなく,mismatch 内の血栓溶解療法適否の閾値は示されていない。
IV.血栓溶解療法を前提とした脳虚血超急性期症例の MR 診断の実際
荏原病院放射線科 stroke unit における MR 診断の実際について示す(表 4.5).
血栓溶解療法にあたっては rt-PA 治療指針を厳格に遵守しているが,治療前の画像診断は緊
急 MR を第 1( MR first )としている(MR が緊急に施行できない場合は、造影灌流画像を
含めた CT を第1に施行する)。
1)MR を施行する前にすべきこと.
神経内科や脳神経外科医による NIHSS に基づいた診察,既往歴や内服している薬
剤のチェック(抗血栓薬など),MR 検査室前では routine の検査前チェックのほかにガイド
ラインに示すごとく静脈ルートの確認をする(留置針,ロック付き活栓など).もし静脈
route の確保、採血が施行されていなければ MR 検査前に同時に行う.必要ならば造影灌流
画像用に新たに静脈ルートを確保する(肘レベル尺側皮静脈が最も望ましい).MR 検査前か
らの点滴による脱水補正は補助的な抗血栓効果が期待できるが、一方で急性期治療全体の
中で過剰補液の原因にならいよう注意する必要がある(CT 造影灌流画像で同時に CT
angiography を施行する場合は,造影剤と flush 用生理食塩水で 150ml 前後が投与される
可能性があり注意が必要である)。MR 検査直前もしくは直後に胸部単純写真を撮像し、心
不全なども check をする(ペースメーカー挿入などをチェックするために検査前が望まし
い)。
NIHSS が 4 点未満の軽症例では経時的に増悪することもあり得るので早急な MR 対
応とする.我々の経験からはプロトコールの決定と迅速診断のための放射線科医,診察と
治療方針決定のために神経内科もしくは脳神経外科医 2 名(主治医の他にも 1 医師)の計 3
名が救急対応することが望ましい。また MR 担当技師も複数いたほうが患者移動→撮像→デ
ータ解析がより迅速に進行する。
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2)病型からみた造影灌流画像および治療適応
rt-PA 溶解療法の最も適した病型は塞栓症で(塞栓症では塞栓子破砕療法もある
が),アテローム血栓性も適応となる。rt-PA 治療指針では NINDS の適応基準と同様,適応
となる臨床病型を制限していないので,すべての脳梗塞も治療の適応となりラクナ梗塞も
rt-PA 溶解療法の対象となる。穿通動脈動脈硬化によるラクナ梗塞に rt-PA 溶解療法が有効
か否かは議論があるところであるが,そのほとんどの症例では diffusion-perfusion match
であり少なくとも大きな diffusion perfusion mismatch は存在しないことから、当院では
原則としてラクナ梗塞は rt-PA 溶解療法の対象外としている。ただし同じ穿通動脈領域梗
塞には親動脈のアテローム血栓性変化によって生じる分枝粥腫型梗塞 branch atheromatous
disease(BAD)は rt-PA 溶解療法の適応としている(脚注)。
同様に造影灌流画像も diffusion-perfusion mismatch が期待できる症例が対象と
なるため,ラクナ梗塞に造影灌流画像を施行する意義はない.また検査の迅速化や医療経
済学的観点(Gd 製剤は高額薬品)からも,diffusion-perfusion mismatch が期待できる
症例、すなわち主幹部(内頸動脈、椎骨脳底動脈)から皮質枝の閉塞症例に施行することが
望ましい。MR では造影剤を用いなくても主幹部から皮質枝レベルの閉塞や塞栓子の存在を
評価,予測することができる。T2 強調画像や TOF MRA では椎骨脳底動脈や内頚動脈、脳
動脈皮質枝主幹部の閉塞を check する。TOF MRA では皮質枝末梢側(例えば右中大脳動脈
M2 以降)の閉塞を評価するには限界があり、また慢性閉塞等の識別はできない。FLAIR で
は動脈狭窄∼閉塞による遅滞した血流が高信号として描出され(intra arterial signal )、
その分布領域は灌流異常領域(TTP・MTT 延長領域とほぼ一致する46。特に広範囲に分布す
る中大脳動脈皮質枝(upper 、 middle 、lower trunk)領域において有用である。前大脳
動脈、後大脳動脈、椎骨脳底動脈閉塞でも同様の高信号を呈する。
T2*強調画像では塞栓子もしくは血栓内のデオキシヘモグロビンが低信号として
描出されるので閉塞部位の診断に有用である。T2*強調画像では同時に出血(デオキシヘモ
グロビン、ヘモジデリン)の検出が可能である。ただし T2*強調画像のみで検出される限局
性の微小低信号(いわゆる microbleed によるヘモジデリン沈着)については、rt-PA 治療指
針の出血の既往に相当するか、rt-PA 溶解療法の禁忌となるかは議論があり確定していない
47
。撮像方法によってもこの微小低信号の検出率が異なる.例えば
susceptibility-weighted image(SWI,前田 論文参照 pp)のようなより高分解能で磁化率
に鋭敏な撮像方法では,従来の GRE T2*強調画像よりも検出率が高い。我々の施設ではこの
所見を原則として通常のラクナ梗塞と同等に考えており,原則として rt-PA 溶解療法の禁
忌所見とはしていない.
最初に施行する拡散画像所見の段階で,発症時間や神経症状をあわせて臨床病型
や閉塞部位を推測することも必要である。基底核 (外側線条体動脈) 領域に拡散異常が出
現していれば内頸動脈から中大脳動脈 M1 に閉塞がある(閉塞がない場合は早期の再開通後
と考えられる)。外側線条体動脈領域および視床はラクナ梗塞の好発部位でもあるが、内頸
動脈閉塞や M1 閉塞に比較して軽症である.深部白質に拡散異常が限局していても動脈支
配境界領域にあるときは主幹部 レベルの plaque 形成による血行力学的な虚血状態や動
脈原性塞栓の可能性もあり、灌流異常を評価する必要がある.
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3)MR による急性期出血の検出
MR first とした場合,MR で出血を確実に診断もしくは否定する必要がある。rt-PA
治療指針でも[「MRI による超急性期頭蓋内出血の診断も可能」とされているが.その診断
方法については明記されていない.超急性期の実質内血腫は反磁性体であるオキシヘモグ
ロビンを主体とするため susceptibility 効果が出現しないので,純粋なオキシヘモグロビ
ンでは T2*強調画像でも低信号にはならない。ただし水分量があるため T2 強調画像では中
程度の高信号をきたす。脳虚血超急性期の細胞性浮腫ではほとんど信号変化のない高速 SE
法 T2 強調画像でも発症直後から高信号となるため特異的な所見と言える.エコートレイン
の長い シングルショット高速 SE 法 T2 強調画像でも確実に検出できる.T2*強調画像では
発症早期の高信号血腫内部の微量なデオキシヘモグロビンを低信号として描出する。ただ
し T2*強調画像では血腫吸収後のヘモジデリン沈着も低信号として検出するため注意が必
要である。クモ膜下出血は FLAIR で検出可能である.MR で出血であった場合でも状態が不
良でなければ,MR angiography まで施行し、実質内出血では 2 次性出血の否定や動脈硬化
の程度,クモ膜下出血では破裂動脈瘤の診断を行う.ただし MR による頭蓋内急性期出血
の診断についてはある程度の熟練が必要であり,経験症例数が少なければ CT first とすべ
きである。また MR 上では診断が確定しないときは直ちに CT を追加する.
脚注
分枝粥腫型梗塞とは
分枝粥腫型梗塞は,脳底動脈や中大脳動脈 M1 など主幹動脈のアテローム血栓性変化によ
り,分岐する穿通動脈(橋枝や外側線条体動脈)の起始部に閉塞もしくは狭窄を生じ、穿
通動脈領域ほぼ全体に梗塞をきたすものである。分枝粥腫型梗塞でも diffusion perfusion
mismatch は小さく、画像による確定評価はむずかしいが、穿通動脈長軸方向に進展する拡
散異常で,主幹動脈に広狭不整や plaque が検出されたときは分枝粥腫型梗塞を考える。
表 rt-PA(アルテプラーゼ)静注療法適正治療(要約)
発症から 3 時間以内の投与(発症時間もしくは最終未発症時刻が確定していること)
1. 頭蓋内出血の現症及び既往がない.過去 3 ヶ月の脳血管障害がない.
2. NIHSS4 点以上,22 点以下.重篤な症例、軽症例,症状の急速な改善例は除く。
3. 原則として 75 歳未満(75 歳上でも禁忌ではない)
4. 出血性素因がない(抗血栓薬の使用、血小板減少がない)
5. rt-PA 製剤の中でアルテプラーゼのみ認可(グルトパ R(三菱ウェルファーマ)およびアクチバシン
R(協和発酵)).用量は 0.6mg/kg
6. CT または MR が 24 時間施行可能で専門医を含むストロークチームと集中治療室があ
ること.投与中および術後管理が厳重にできること.
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表 脳虚血超急性期:荏原病院緊急 MR プロトコール
A. 拡散画像*
超急性期細胞性浮腫.急性期出血.
B. FLAIR
皮質枝閉塞と灌流異常(Intraarterial signal)
.脳出血および
くも膜下出血
C. GRE T2*強調画像
塞栓子,血栓(デオキシヘモグロビン)。出血(デオキシヘモグロ
ビン、ヘモジデリン)
D. T2 強調画像
超急性期出血。陳旧性脳梗塞・脳出血。
E. MR angiography
主幹部閉塞の有無.Willis 輪の形態など側副路の評価.
F. 造影灌流画像 diffusion perfusion mismatch の評価.
G. 造影 MRA
側副血流の評価.元画像による解離の診断.
*読影医には ADC 画像も提供する。拡散テンソル画像については rt-PA 溶解療法後でも十
分である。
太字は必須の撮像法で CT と同等以上の診断情報が得られる。ルーチンでは 1.2.4.5 を施行
し外側線条体動脈や皮質枝レベルに拡散強がある症例や、内頚動脈閉塞、皮質枝の FLAIR
intra arterial signal がある症例では造影灌流画像を施行する。椎骨脳底動脈閉塞症例
では小脳や後大脳動脈領域に灌流異常が予測される症例では造影灌流画像を施行するが、
脳幹部梗塞の場合は造影灌流画像は施行せず、造影 3 D T1 強調画像(造影 MRA 原画像)に
よる椎骨脳底動脈の解離や壁在 plaque 評価を施行する。rt-PA 溶解療法を施行することが
決定しすべての rt-PA 治療指針項目がみたされた段階で MR は中断し治療を開始する。
表
荏原病院 stroke unit における rt-P 溶解療法:MR による適応指針
1. rt-PA 治療指針をみたす(ただし 75 歳以上でも状態により適応とする)
2. 塞栓性,アテローム血栓性,分枝粥腫型が適応で,ラクナ梗塞には原則として施行
しない
3. 出血がない(T2 強調画像、拡散強調画像、FLAIR 、T2*強調画像)
4. 閉塞部位を同定する(MRA、FLAIR、T2*強調画像,拡散強調画像,)。自然再開通の
有無を check する。内頸動脈閉塞は原則として施行しない。
5. Diffusion-perfusion( TTP または MTT)mismatch がある(分枝粥腫型梗塞は除く)
6. 拡散強調画像を高信号領域、 ADC 低下領域はすでに非可逆的と考える。
7. 中大脳動脈領域の場合、拡散異常が①全くない,②外側線条体動脈領域に限局,③
島回領域に限局,もしくは皮質枝 3 分枝のうちの1枝のみに限局するものが適応に
なりうる.外側線条体動脈領域と皮質枝領域におよぶ症例,島回領域から皮質枝 2
枝以上領域に及ぶものは原則として適応とならない
8. Mismatch 領域で rCBV が維持され,rCBF 低下が軽度の症例.Mismatch 領域でも
rCBV 低下が広範囲にあれば適応とならない。
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表 MR による超急性期脳虚血と脳出血の鑑別のポイント
超急性期脳虚血
1.発症直後から異常信号
2.T2 強調画像や FLAIR でオキシヘモグロビンが中程度の高信号を呈し、辺縁部分にデオ
キシヘモグロビンの低信号帯が出現。
3.拡散強調画像では高信号を呈するが、デオキシヘモグロビンによる磁化率効果で低信
号域がある。
4.血管支配域に一致しない.高血圧性脳出血では好発部位がある.
超急性期脳出血
1.経時間的に徐々に所見が出現
2.T2 強調画像や FLAIR では発症から数時間しないと血管性浮腫としての高信号が出現し
ない。
3.拡散強調画像では虚血中心部 core から高信号( ADC 低下)が出現し徐々に拡大する
4.血管支配域に一致するか,もしくは支配域内部に限局する。
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千葉撮影技術研究会誌 Vol.10 2006.7.15
第 49 回千葉撮影技術研究会
千葉撮影技術研究会抄録インデックス
(第1回∼第48回収録)
第1回撮影技術研究会(1985年7月20日)
(千葉放射線技術誌 No.10 p.63 掲載)
診断情報シリーズ1 「腰椎の解剖と読み方」
千葉大学医学部附属病院 整形外科
高田啓一 先生
(1)単純写真のサイン 千葉県救急医療センター
(2)撮影法、条件等
船橋二和病院
第2回撮影技術研究会(1985年11月16日)
(千葉放射線技術誌 No.10 p.63 掲載)
診断情報シリーズ2 「頚椎の解剖と読み方」
千葉大学医学部附属病院 整形外科
渡部恒男 先生
第3回撮影技術研究会(1986年2月18日)
(千葉放射線技術誌 No.10 p.63 掲載)
診断情報シリーズ3 「上肢(肘、手)の解剖と読み方」
千葉大学医学部附属病院 整形外科
今井克己 先生
第4回撮影技術研究会(1986年5月17日)
(千葉放射線技術誌 No.11 p.57 掲載)
診断情報シリーズ4 「下肢の解剖と読み方」
千葉大学医学部附属病院 整形外科
西山秀木 先生
第5回撮影技術研究会(1986年11月29日)
(千葉放射線技術誌 No.11 p.57 掲載)
診断情報シリーズ5 「胸部単純写真の読み方」
(呼吸器系より)
千葉大学医学部附属肺癌研究施設 山口哲生 先生
第6回撮影技術研究会(1987年11月28日)
(千葉放射線技術誌 No.12 p.51 掲載)
撮影理論&撮影技術シリーズ 「耳鼻科領域の撮影について考える」
(1)単純撮影から
千葉大学医学部附属病院 花澤保司
(2)断層撮影から
千葉大学医学部附属病院 砂堀昭三
(3)CTから
千葉労災病院 是枝泰隆
(4)ディスカッション
第7回撮影技術研究会(1988年3月5日)
(千葉放射線技術誌 No.13 p.43 掲載)
撮影理論&撮影技術シリーズ2 「胸部撮影について考える」
(1)単純撮影から
化学療法研究所付属病院 林 太郎
船橋二和病院 石原典武
(2)小児撮影から
君津中央病院 山本幸治
君津中央病院 國見泰則
(3)断層撮影から
千葉県がんセンター 佐藤安男
(4)ポータブル撮影から 千葉大学医学部附属病院 菊池孝二
千葉県救急医療センター 広木修一
(5)パネルディスカッション「衣服等の影響、撮影条件等」
船橋市立医療センター 星野 健
結核予防会千葉県支部 渋谷昌子
千葉県救急医療センター 遠藤 進
第8回撮影技術研究会(1988年7月2日)
(千葉放射線技術誌 No.13 p.43 掲載)
撮影理論&撮影技術シリーズ3 「腹部撮影について考える」
【1】
(1)肝・胆道系から
船橋市立医療センター 林 圭吾
(2)泌尿器系から
旭中央病院 五十嵐隆元
(3)血管系から
千葉大学医学部附属病院 保田忠広
【2】パネルディスカッション「単純撮影から」
高柳秀隆
樋口恵一
第9回撮影技術研究会(1989年3月4日)
(千葉放射線技術誌 No.14 p.41 掲載)
撮影理論&撮影技術シリーズ4 「脊椎の撮影について考える」
【1】脊椎撮影それぞれの対応
(1)スポーツ整形外科における撮影法
川崎製鉄千葉病院 千田 茂
(2)脊椎損傷を中心にした撮影法 千葉労災病院 水間康夫
(3)当院における脊椎撮影の現状
旭中央病院 寺口力生
【2】脊椎領域における特殊検査の現状と将来展望
(1)CTから
千葉大学医学部附属病院 加藤英幸
(2)MRIから
千葉大学医学部附属病院 渡辺 浩
【3】パネルディスカッション 「救急撮影法とノウハウ」
千葉県救急医療センター 鴇田允男
君津中央病院 庄司直和
船橋市立医療センター 星野 健
第10回撮影技術研究会(1989年7月15日)
(千葉放射線技術誌 No.14 p.41 掲載)
画像理論&画像解析シリーズ1「アナログ画像とデジタル画像を学ぶ」
【1】アナログ画像の評価と手法(フィルム/スクリーン系の画質評価)
コニカ(株) 阿部俊二 先生
【2】CR画像とCRT画像の現状と将来展望
東芝メディカル(株) 綿鍋 歓 先生
第11回撮影技術研究会(1990年2月24日)
(千葉放射線技術誌 No.15 p.23 掲載)
撮影理論&撮影技術シリーズ5「How to Radiography」
(1)肩の撮影について
川崎製鉄千葉病院 金城正樹
(2)膝の撮影について
千葉大学医学部附属病院 黒川正行
第12回撮影技術研究会(1990年7月14日)
(千葉放射線技術誌 No.15 p.23 掲載)
撮影理論&撮影技術シリーズ6「How to Radiography」
(1)手部(手関節、手根骨)の撮影について
千葉大学医学部附属病院 平塚千恵
(2)足部(足関節、足根骨)の撮影について
亀田総合病院 加藤 融
第13回撮影技術研究会(1991年3月2日)
(千葉放射線技術誌 No.16 p.39 掲載)
撮影理論&撮影技術シリーズ7「How to Radiography」
(1)肘関節の撮影について
川崎製鉄千葉病院 鴇田 修
(2)股関節の撮影について
亀田総合病院 有家政夫
(3)宿題報告「腰椎斜位撮影について」
千葉大学医学部附属病院 渡辺 浩
第14回撮影技術研究会(1991年7月13日)
(千葉放射線技術誌 No.16 p.39 掲載)
撮影理論&撮影技術シリーズ8「How to Radiography」
(1)歯科、口腔領域の撮影について(上顎、下顎、顎関節等)
千葉大学医学部附属病院 小池要治
(2)眼窩領域の撮影について(X線単純撮影中心に)
船橋市立医療センター 林 圭吾
第15回撮影技術研究会(1992年2月29日)
(千葉放射線技術誌 No.17 p.78 掲載)
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千葉撮影技術研究会誌 Vol.10 2006.7.15
第 49 回千葉撮影技術研究会
撮影理論&撮影技術シリーズ9「How to Radiography」
(1)乳房撮影のCR像
千葉県がんセンター 毛利快晴
(2)婦人科領域の撮影について(グースマン・マルチウス撮影中心に)
国立習志野病院 伊勢谷昌士
(3)婦人科領域の撮影時における被曝線量の県内数施設間の比較
旭中央病院 五十嵐隆元
第16回撮影技術研究会(1992年7月11日)
(千葉放射線技術誌 No.17 p.78 掲載)
撮影技術探究シリーズ1「胸部撮影系を探る」
(1)線質と画質の関係について
化学療法研究所付属病院 前田美香
(2)塵肺撮影について
千葉労災病院 武藤俊一
(3)撮影装置の違いによる撮影の工夫
旭中央病院 林 典行
(4)撮影被曝線量の県内数施設間の比較 パート2
(胸部撮影時の皮膚線量と生殖腺線量)
撮影技術研究会被曝測定班
(5)千葉県下における胸部撮影システムの現状
撮影技術研究会アンケート調査班
第17回撮影技術研究会(1993年3月)
(千葉放射線技術誌 No.18 p.37 掲載)
撮影技術探究シリーズ2「胸部撮影系を探る−Ⅱ」
(1)装置の性能と信頼性
①県下数施設における三相12ピーク装置の動作特性について
船橋市立医療センター 林 圭吾
②ホトタイマーの特性評価 船橋市立医療センター 宮崎孝行
(2)高圧撮影における付加フィルターについて
千葉市立海浜病院 高木 卓
(3)関連文献の紹介
千葉大学医学部附属病院 加藤英幸
第18回撮影技術研究会(1993年7月)
(千葉放射線技術誌 No.18 p.37 掲載)
撮影技術探究シリーズ3「胸部撮影系を探る−Ⅲ」
−−小児科領域における胸部撮影について−−
(1)放射線技師の立場から
①撮影条件等の検討 帝京大学医学部付属市原病院 山本智朗
②小児撮影技術学会からの報告 千葉県こども病院 小原信也
③撮影補助具の検討
日興ファインズ 金田信爾
④千葉県内各施設の現状調査
千葉大学医学部附属病院 奥村健一郎
⑤千葉県内各施設の被曝線量の推定 千葉労災病院 多田浩章
(2)臨床医の立場から
千葉大学医学部附属病院 放射線科 高野英行 先生
第19回撮影技術研究会(1994年3月)
(千葉放射線技術誌 No.19 p.79
撮影技術探究シリーズ4「胸部撮影系を探る−Ⅳ」
−−ポータブル撮影について−−
1)ポータブル撮影装置の動作特性について
船橋医療センター
2)ポータブル撮影時の環境線量について
千葉市立海浜病院
3)ポータブル撮影における技術的諸問題とその対策
千葉県救急医療センター
4)ポータブル撮影の実態調査 船橋市立医療センター
5)ポータブル撮影における感染対策について
船橋市立医療センター
掲載)
林
高木
圭吾
卓
南 大作
宮崎孝行
星野 健
第20回撮影技術研究会(1994年7月)
(千葉放射線技術誌 No.19 p.79 掲載)
デジタル画像について語ろう
1.CRってなんだろう? −パネルディスカッション−
①CRシステムの概要・解説
千葉大学医学部附属病院 奥村健一郎
②CRの利点
亀田総合病院 丸 繁勘
③CRの疑問点
千葉市立海浜病院 高木 卓
④CRに関するディスカッション
テーマ:ⅰ)デジタル画像の今後
ⅱ)コストパフォーマンス
ⅲ)日常業務における対策
ⅳ)導入に関する問題点、その他
2.CRの最新情報
①システム7000と9000の比較
国立がんセンター東病院 佐藤 敬
②現在の全国状況(文献紹介)
千葉大学医学部附属病院 飯森隆志
3.県内CRシステムの被曝線量の現状と推定
千葉撮影技術研究会被曝線量低減班 磯辺智範
第21回撮影技術研究会(1995年3月4日)
(千葉放射線技術誌 No.20 p.64 掲載)
デジタル画像シリーズ②「螺旋状CTスキャンについて」
1.螺旋状CTスキャンの基礎
①螺旋状CTスキャンの原理と概要
東芝メディカル株式会社 武藤安弘
②螺旋状CTスキャンの性能評価の現状
千葉県救急医療センター 山口賢一
③螺旋状CTスキャンの被曝について
千葉大学医学部附属病院 越智茂博
2.螺旋状CTスキャンを使用している立場から
①SOMATOM-PULS(シーメンス)“スパイラル・スキャン”を使用して
千葉市立海浜病院 大塚泰通
②SOMATOM-PULS(シーメンス)“スパイラル・スキャン”を使用して
川崎製鉄千葉病院 梅澤貴行
③TCT-900S(東芝)“ヘリカル・スキャン”を使用して
旭中央病院 板橋幸夫
④X-force(東芝)“ヘリカル・スキャン”を使用して
船橋二和病院 福田 修
⑤CTW-2000(日立)“ボリューム・スキャン”を使用して
船橋医療センター 田中千夏
第22回撮影技術研究会(1995年7月8日)
(千葉放射線技術誌 No.20 p.64 掲載)
デジタル画像シリーズ③「日常のCT検査を考える」
1. 教育講演1 「CT用測定器について」
東洋メディック株式会社 桑山光一
教育講演2 「コーンビームCT装置について」
千葉大学医学部附属診療放射線技師学校 鎌形 望
教育講演3 「循環器領域のCT検査について」
千葉大学医学部附属病院 第三内科 高須準一郎 先生
2.ワークショップ 「各施設におけるCT検査の現状と問題点」
頭頚部領域
千葉大学医学部附属病院 白崎智子
胸部(肺、縦隔、乳房)領域
日本医科大学千葉北総病院 塩野純子
腹部(肝臓)領域
亀田総合病院 石田智子
腹部(泌尿器)領域 東京歯科大学市川総合病院 山田敏之
小児領域
千葉県こども病院 清水孝行
第23回撮影技術研究会(1996年3月2日)
(千葉放射線技術誌 No.21 p.70 掲載)
「今、撮影技術に望まれるもの」
1.撮影技術と診断情報 =CRからの再認識=
横浜労災病院 佐藤律夫
2.心血管領域におけるIVR治療の最新情報と技師の役割
千葉県立鶴舞病院 佐藤次男
第24回撮影技術研究会(1996年7月13日)
(千葉放射線技術誌 No.21 p.70 掲載)
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千葉撮影技術研究会誌 Vol.10 2006.7.15
「胸部領域へのアプローチ」
1.胸部領域の撮影を考える
1)単純撮影の立場から
川崎製鉄千葉病院
2)CR撮影の立場から
千葉労災病院
3)CT撮影の立場から 千葉大学医学部附属病院
4)血管造影撮影の立場から
日本医科大学千葉北総病院
5)核医学の立場から
社会保険船橋中央病院
2.フレッシュマン企画コーナー
1)CR撮影における周波数処理の検討
千葉大学医学部附属病院
2)脳動脈瘤の計測について
千葉県救急医療センター
3)撮影時の着衣についてのアンケート調査
船橋二和病院
第25回撮影技術研究会(1996年11月6日)
(千葉放射線技術誌 No.21 p.70
「マンモグラフィーの近年の動向について」
乳房撮影の精度管理
旭中央病院
高コントラストS− F系について
旭中央病院
CRマンモグラフィーについて
千葉労災病院
装置メーカーの立場から
GE横河メディカル
感材メーカーの立場から
富士メディカルシステム
第 49 回千葉撮影技術研究会
石井雅恵
黒川貴光
飯森隆志
原田耕次
酒井良介
福知芳和
稲垣美華子
石井
緑
掲載)
五十嵐隆元
高橋 彰
武藤俊一
関口淳子
笹井正秀
第26回撮影技術研究会(1997年3月8日)
(千葉県放射線技術研究会誌 創刊号 p.51 掲載)
デジタル画像シリーズ − DSAについて語ろう−
Ⅰ.プロフェッショナル・トーク
DSAの概要
東芝メディカル 保坂健一
Ⅱ.ユーザー・トーク
1)INTEEGRIS V-3000(PHILIPS)
国立千葉病院 山野一義
2)DFP-2000A(東芝)
千葉労災病院 深山英子
3)ANGIOSTAR(SIEMENS)千葉県救急医療センター 南 大作
Ⅲ.テクニカル・トーク
DSA装置における特性曲線について
船橋市立医療センター 宮崎孝行
DSA装置におけるコントラスト分解能について
船橋市立医療センター 林 圭吾
IVRにおける被曝線量の現状とその低減方法について
川崎製鉄千葉病院 中村博和
第27回撮影技術研究会(1997年7月12日)
(千葉県放射線技術研究会誌 創刊号 p.52 掲載)
∼∼∼被曝について語ろう∼∼∼
Ⅰ.各分野からの被曝について
1)自然放射線による被曝
千葉リハビリテーションセンター 竹村朋恭
2)医療被曝について
千葉大学医学部附属病院 加藤英幸
3)画質と被曝について視覚評価から(ROC解析を中心に)
旭中央病院 五十嵐隆元
4)RIの被曝について 千葉大学医学部附属病院 白崎智子
5)MRI検査における生体への影響について
筑波大学 磯辺智範
Ⅱ.フレッシュマントーク
「Mammographyにおける被曝線量の求め方について」
日本医科大学千葉北総病院 中村亜矢
Ⅲ.ワンポイントアドバイス
造影CTにおける造影剤注入のタイミングについて
千葉大学医学部附属病院 福知芳和
第28回撮影技術研究会(1997年12月13日)
(千葉県放射線技術研究会誌 創刊号
p.52
掲載)
第1部 Digital Radiography(DR)について
1.DR装置の最近の動向について
島津製作所 医用技術部 尾崎 毅
2.DR装置の使用経験
1)検診用DR装置の使用経験 千葉社会保険病院 長田 健
2)CC・DRの使用経験 − 消化管撮影を中心とした有用性−
亀田総合病院 平野千賀也
3)ワンポイントアドバイス
デジタルラジオグラフィーの有用性について
(被曝の観点から)
国立がんセンター東病院 石原敏裕
第2部 オーダリングシステムについて
1.メーカーサイドから
オーダリングって何? NEC医療システム事業部 永井 肇
2.ユーザーサイドから
1)船橋市立医療センターにおけるオーダリングシステムについて
船橋医療センター 田中千夏
2)千葉大学病院におけるオーダリングシステムの構築過程
千葉大学医学部附属病院 石井照之
3)船橋市立医療センターのオーダリングシステム見学
第29回撮影技術研究会(1998年3月7日)
(千葉県放射線技術研究会誌 第2号 p.93 掲載)
Ⅰ.ドライイメージャーについて
県内(国内)のドライイメージャーの現状について
千葉県救急医療センター 稲垣美華子
【プロフェッショナルトーク】
ドライイメージャーの現状と問題点、将来性について
・「Dry Viewの現状と問題点、将来性について」
イメーション(株) 三枝紀雄
・「ラージフォーマット・イメージャー ドライスター3000」
日本アグファ・ゲバルト(株) 冨井 進
・「コニカレーザーイメージャー ドライタイプについて」
コニカメディカル(株) 情野理介
・「AC-3ドライプリントシステムとFM-DP3543Tについて」
富士メディカルシステム(株) 岩崎信之
【ユーザートーク】 ドライイメージャーの使用経験
・「コニカレーザーイメージャーの使用経験」
東邦大学附属佐倉病院 小林康雄
・「Dry Viewの使用経験」
亀田総合病院 吉野良雄
【パネルディスカッション】
Ⅱ.トピックス
・
「DICOM時代のパソコン活用」
千葉労災病院 多田浩章
Ⅲ.ワーキンググループ報告
・医療被曝調査班−活動報告
千葉大学医学部附属病院 加藤英幸
第30回撮影技術研究会(1998年7月4日)
(千葉県放射線技術研究会誌 第2号 p.94 掲載)
どうやってとったらいいの? −肩関節について−
1.解剖について
千葉大学医学部附属病院 奥村健一郎
2.撮影方法概論 千葉リハビリテーションセンター 竹村朋恭
3.当院における撮影について
①
千葉県救急医療センター 安西 徹
②
東邦大学附属佐倉病院 秋山直紀
③
川崎製鉄千葉病院 中村博和
④ 帝京大学医学部付属市原病院 渡辺晴之
4.教育講演 「肩関節領域における画像診断について」
川崎製鉄千葉病院 整形外科部長 菅谷啓之 先生
5.フィルムディスカッション
第31回撮影技術研究会(1998年11月7日)
(千葉県放射線技術研究会誌 第2号
- 29 -
p.94
掲載)
千葉撮影技術研究会誌 Vol.10 2006.7.15
第 49 回千葉撮影技術研究会
放射線科の情報ネットワークについて
1.医療画像情報システムの最新動向
横河電気(株) 塚本 孝
2.当センターにおけるDICOMネットワークについて
千葉県循環器病センター 黒田秀也
フレッシュマントーク
「当センターにおける頭部疾患患者の検査」
千葉県救急医療センター 高橋宏之
第32回撮影技術研究会(1999年3月20日)
(千葉県放射線技術研究会誌 第3号 p.94 掲載)
第1部 サルでもわかる計測学
1.放射線の単位、何があるの?
結核予防会結核研究所放射線学科 星野 豊
2.フイルムバッジの役割
千代田テクノル(株) 福田光道
第2部 放射線防護の再認識
1.過剰防護論についての検証
a)ポータブル撮影時の医療従事者の過敏反応について
−病室撮影時の空間線量−
千葉大学医学部附属病院 越智茂博
b)X線撮影時の患者さんのプロテクタは必要か?
−胸部撮影時の生殖腺線量−
千葉大学医学部附属病院 越智茂博
c)放射線防護の考え方 化学療法研究所付属病院 石田有治
2.総合討論
第33回撮影技術研究会(1999年7月10日)
(千葉県放射線技術研究会誌 第3号 p.95 掲載)
どうやってとったらいいの? −膝関節について−
1.解剖について
千葉県救急医療センター 高橋宏之
2.膝関節の撮影の実際(VTRによる撮影法の紹介)
千葉大学医学部附属病院 飯森隆志
3.デジタルからのアプローチ
千葉市立海浜病院 高木 卓
4.撮影方法概論
日本医科大学千葉北総病院 渡辺典男
5.教育講演 「膝関節における画像診断について」
川崎製鉄千葉病院 整形外科 土屋明弘 先生
6.フィルムディスカッション
第34回撮影技術研究会(1999年10月23日)
(千葉県放射線技術研究会誌 第3号 p.95 掲載)
「マルチスライスCTってしってる?」
1.メーカー発表
【Multislice CT GRANDPRIX’99】…ここがいいんだうちのCT…
(1)シーメンス旭メディテック
大澤勇一
(2)GE横河メディカルシステムズ
高橋紀夫
(3)東芝メディカル
武藤安弘
2.Presentation New Comer
頭蓋底領域における画質について
千葉大学医学部附属病院 深谷美絵
3.フィルムディスカッション
第35回撮影技術研究会(2000年2月26日)
どうやってとったらいいの?
「完全なる撮影技術は診断と治療を知ることから始まる」
−手の外科について−
【1】Hospital Information
千葉県ガンセンター画像診断部 中島英樹
【2】Study of Hand surgery
1.手の外科の解剖について
千葉労災病院 黒川貴光
2.手の外科領域の撮影について
川崎製鉄千葉病院 中村博和
3.手の外科領域のリハビリテーションについて
川崎製鉄千葉病院リハビリテーション科 松田早苗
【3】教育講演 「手の外科における画像診断について」
千葉大学医学部附属病院 整形外科教室 斉藤 忍 先生
【4】フィルムディスカッション
第36回撮影技術研究会(2000年7月8日)
「どうやって撮ったらいいの? 股関節について」
1.ワーキンググループ報告
『サルでもわかる法令改正の要点とその解説』
医療被曝検討班代表 加藤英幸
2.教育講演 『整形外科医が求める股関節撮影の写真』
千葉大学医学部附属病院 整形外科 三橋 繁 先生
3.撮影技術(我々の施設では、こんな撮影やってます)
(1) どうやって撮ったらいいの、股関節軸位撮影
旭中央病院 五十嵐隆元
(2)RA患者さんに対する股関節撮影のこだわり
千葉リハビリテーションセンター 竹村朋恭
(3)CTを利用した人工関節の計測
千葉大学医学部附属病院 深谷美絵
4.フィルムディスカッション
第37回撮影技術研究会(2000年12月2日)
「胸部について」
(1)施設紹介 銚子市立総合病院
銚子市立総合病院
(2)特別講演 「院内感染対策」
旭中央病院 消化器内科医長 中村
(3)教育講演 「胸部検査に必要な解剖について」
千葉大学医学部附属病院
(4)一般発表
○HRCTについて
船橋市立医療センター
○らせんCTを用いた胸部検診
結核予防会千葉支部
○Tcガスによる肺換気シンチについて
旭中央病院
田仲
朗
篤
先生
飯森隆志
林
圭吾
矢部 勤
五十嵐隆元
第38回撮影技術研究会(2001年3月10日)
「マンモグラフィの基礎と現状」
(1)施設紹介 千葉県対がん協会
千葉県対がん協会 立原雅子
(2)講演
・感材系、CR
船橋市立医療センター 石井 悟
・精度管理(X線装置を中心に)
北里大学病院 石川光雄
・ポジショニング
聖路加国際病院 小山智美
(3)フィルムディスカッション
第39回撮影技術研究会(2001 年 7 月 14 日)
「胸部単純写真を読む」
トピックス 「モニタ診断の現状」
[メーカーサイドから]
・
「東芝画像ネットワークシステムの技術動向」
東芝メディカル(株) 石井克尚
[ユーザーサイドから]
・
「PACS の使用経験(導入から1年経過して)
」
千葉県救急医療センター 高橋宏之
一般演題
・
「胸部単純画像の評価法の紹介」
千葉大学医学部附属病院 奥村健一郎
・
「一般撮影領域の被曝線量測定法について」
千葉大学医学部附属病院
加藤英幸
・
「胸部CR画像の評価の試み」 千葉市立海浜病院 高木 卓
教育講演 ・「呼吸器科医が読む胸部単純写真」
千葉大学医学部附属病院呼吸器内科 潤間隆宏 先生
フィルムディスカッション
第40回千葉撮影技術研究会(2002 年 1 月 26 日)
『検診の被ばくと画質を考える』
- 30 -
千葉撮影技術研究会誌 Vol.10 2006.7.15
第 49 回千葉撮影技術研究会
「造影剤の適正使用について」
エーザイ株式会社 情創部 二宮里江
特別講演 「検診における放射線被ばくの捉え方」
埼玉工業大学 飯沼 武
シンポジウム 「検診の被ばくと画質を考える」
胸部検診について
東京医科歯科大学附属病院 横田 浩
消化器検診について 社会保険群馬中央総合病院 新井敏子
乳がん検診について
東京都がん検診センター 小林 剛
総合討論
指定発言 「検診の放射線被ばくをどう捉えているか」
総合病院国保旭中央病院 五十嵐隆元
第41回千葉撮影技術研究会(2002 年 7 月 6 日)
『CRについて考える』
「非イオン性MRI造影剤 プロハンスシリンジ 13ml/17ml」
エーザイ株式会社 医薬部 今西良一
講演1 「FCRの画像処理:歴史と将来像」
富士フィルムメディカル株式会社 五十嵐昭人
講演2 「マルチ周波数処理の臨床
―その有効性とパラメータ設定のポイント」
日本医科大学千葉北総病院 渡辺典男
講演3 「CR乳房撮影の臨床− 従来型 FCR9000 と
MMG 専用機 FCR5000MA の比較」
国立がんセンター東病院 永井優一
総合討論
千葉大学大学院医学研究院神経統御学
循環器内科医の立場から
千葉大学大学院循環病態医科学
消化器外科医の立場から
千葉大学大学院先端応用外科学
第三部 ディスカッション
船橋伸禎 先生
首藤潔彦 先生
第44回千葉撮影技術研究会
第5回千葉乳房画像研究会 合同研究会(2004 年 1 月 10 日)
『一般撮影領域での特殊撮影∼乳腺撮影のこれからを考える∼』
話題提供1「イオメロン 350 シリンジの有用性」
エーザイ株式会社 領域二室 長谷川清
話題提供2「エビデンスについて考える」
千葉大学医学部附属病院 梁川範幸
教育講演1「マンモグラフィの現状と今後の展開」
マンモグラフィ検診精度管理中央委員会 寺田 央 先生
教育講演2「マンモグラフィの撮影技術」
社会保険群馬中央病院 新井敏子 先生
教育講演3「デジタルマンモグラフィの評価基準などについて」
国立がんセンター東病院 永井優一 先生
第 45 回 千葉撮影技術研究会(2004 年 7 月 3 日)
『ここまで変わる一般撮影!』
− FPDの臨床応用−
話題提供1「造影剤の有害事象、その原因の可能性」
エーザイ株式会社
東京エリア企画
話題提供2「エビデンスについて
第42回千葉撮影技術研究会(2003 年 1 月 18 日)
『マルチスライス CT の現状と最新技術』
内野福生 先生
藤野隆裕
part2」
千葉大学医学部附属病院
話題提供3「がん 3.2%
梁川範幸
診断被ばく原因(真相は?)
」
千葉大学医学部附属病院
「イオメロンの臨床的有用性について」
エーザイ株式会社 医薬部領域2室 村上 聡
一般研究発表
「マルチスライス CT の使用施設から」
・千葉県がんセンターにおける MDCT の使用経験
(腹部領域を中心として)
千葉県がんセンター画像診断部 石津 誠
・8DAS-MDCT における循環器領域の検査法
千葉市立海浜病院 放射線科
高木 卓
・東京歯科大千葉病院における MDCT の使用経験
(口腔外科領域の撮影について)
東京歯科大千葉病院 放射線科
小林紀雄
技術講演
「マルチスライス CT の最新情報」− 4DAS から 256DAS へ−
東芝メディカル株式会社 技術本部 平柳則之
教育講演
「今、ホットなマルチスライス CT」
Multidetector-row CT による血管疾患の CT Angiography:
臨床応用とその適応の拡大
日本医科大学 放射線医学教室 林 宏光 先生
FPD開発側メーカーより
加藤英幸
「言わせてほしいFPDの魅力」
1)
『一般撮影領域におけるFPDの利点』
キャノン株式会社
医療機器事業部
篠原
剛
先生
守部芳生
先生
高濱公大
先生
2)
『FPD一般撮影装置の臨床における有用性』
GE横河メディカルシステムズ株式会社
X線営業部
企画グループ
3)
『島津FPD一般撮影システムのご紹介』
株式会社島津製作所
医用マーケティング部
4)
『トータルシステムの視点から考える
フラットディテクタの利点・欠点』
シーメンス旭メディテック株式会社
AXビジネスマネジメントグループ 黒木慎也
先生
5)
『一般撮影用FPDシステム Radnext(R)Genesys
による検査効率の向上』
株式会社日立メディコ
XR マーケティング統括部
小田和幸
先生
6)
『FPD搭載一般撮影システムの新しいワークフロー』
フィリップスメディカルシステムズ株式会社
営業推進部アプリケーション 日笠直子
第43回千葉撮影技術研究会
第4回千葉アンギオ技術研究会 合同研究会(2003 年 7 月 5 日)
『MDCT vs Angio ∼CT 検査は血管造影検査を不用にするか∼』
先生
FPD利用施設より
1)
『フラットパネル(FPD)導入による
「造影剤関連の最近の話題」 エーザイ株式会社 長谷川清
第一部 装置を探る 線量と画質
「シネアンギオ装置・MDCT 装置を用いた
冠状動脈造影時の線量比較」
大阪府立成人病センター 鈴木敬一 先生
「アンギオ装置と MDCT 装置の画像比較」
昭和大学藤が丘病院 加藤京一 先生
第二部 臨床医が望む画像とは
脳神経外科医の立場から
一般撮影の変貌と長尺撮影の試み』
東京労災病院
放射線科
竹内修一
先生
2)
『単純撮影領域におけるFPDでの撮影の実際』
北里研究所メディカルセンター病院
中央放射線科
柳田
智
先生
3)当院におけるFPD(Digital Diagnost)の使用経験』
NTT東日本 関東病院 放射線部 佐藤 達 先生
第 46 回千葉撮影技術研究会
千葉核医学技術研究会 合同研究会(2005 年 1 月 15 日)
- 31 -
千葉撮影技術研究会誌 Vol.10 2006.7.15
第 49 回千葉撮影技術研究会
『X 線診断と核医学の融合 − PET/CT−』
「CTにおける造影剤使用方法」 エーザイ株式会社 長谷川清
「撮技研幹事からみた 2004RSNA」
千葉大学医学部附属病院 梁川範幸
「PET/CT の現状と将来」
シーメンス旭メディテック
核医学ビジネスマネジメントグループ 渡部一雅
「PET/CT によるがん検診」
旭中央病院 PET 画像診断センター長 吉田勝哉 先生
「CT の新たな利用(PET/CT)」
旭中央病院 五十嵐隆元
第 47 回千葉撮影技術研究会(2005 年 7 月 15 日)
『FPD 搭載型 X 線 TV 装置の現状と展望』
話題提供「造影剤腎症について」
エーザイ株式会社
造影剤領域室
石井晶一
教育講演「ディジタル画像の画質評価 Part2−
SN比の概念を用いた画質評価法−」
群馬県立県民健康科学大学
診療放射線学部
教授
下瀬川正幸
先生
パネルディスカッション「FPD 搭載型 X 線 TV 装置の現状と展望」
「直接交換方式 FPD 搭載、Sonialvision Safire の使用経験」
信州大学医学部附属病院
放射線部
平野浩志
「東芝社製 FPD 搭載型 X 線 TV 装置(Ultimax) の使用経験」
亀田メディカルセンター
画像診断室
平野千賀也
「FPD+C アーム搭載型 X 線 TV 装置の有用性」
国立がんセンター中央病院 放射線診断部 小笠原哲
記念講演「学会活動を通して」
前千葉大学医学部附属病院 放射線部技師長 守田文範
第 48 回千葉撮影技術研究会(2006 年 1 月 7 日)
『DICOM画像の取得と活用』
話題提供「イオメロンの話題提供」
エーザイ株式会社
「RSNA2005報告」
帝京大学医学部附属市原病院
藤野隆裕
渡部晴之
教育講演
「放射線部門における病院情報システム構築のポイント」
横河電機株式会社
渡辺
真
『DICOM画像の取得と活用』
「DICOM 解説
∼通信のしくみと画像フォーマット∼」
亀田メディカルセンター
石川和弥
「画像データの取得と解析
∼パソコンに DICOM データを取り込む方法∼」
千葉労災病院
「画像データの活用
多田浩章
∼3D 構築のテクニック∼」
・ZIO M900 Quadora を使用して
千葉市立海浜病院
・AZE Virtual Place を使用して
千葉大学医学部附属病院
高木
卓
佐藤広崇
- 32 -
千葉撮影技術研究会誌 Vol.10 2006.7.15
第 49 回千葉撮影技術研究会
おしらせ
MISG 医療情報研究会のご案内
医療情報研究会 Medical Informatics Study Group(略称 MISG)は、画像情報をはじめ
とする 医療情報全般における知識の習得と最新技術の研究、ならびに情報交換のためのコ
ミュニティ形成を目的として活動しています。
多くの方のご参加お待ちしています。
MISG Hp. http://misg.umin.ac.jp/
代表 多田 浩章 労働福祉事業団千葉労災病院放射線部
千葉撮影技術研究会
Hp.
http://crts.umin.ac.jp/
千葉核医学技術研究会
Hp.
http://23ku.net/ chibakakugi/top.htm
千葉乳房画像研究会
Hp.
http://cbis.umin.ac.jp/
次回(第 50 回)開催予告
開催日 2007 年 1 月
会場
未定
内容
未定
編集後記
今回のテーマである「脳卒中」は日本の死亡原因の第3位であり、我々診療放射線技師
が救急で遭遇する機会も少なくありません。今回の講演を聴くことで、撮影技術や画像診
断の必要性を再認識し、よりよい画像を迅速に提供できればと考えます。
最後になりましたが、時間もなく、ご多忙の中、本会誌に出筆いただきました先生方に
感謝させていただきます。ありがとうございました。
越智茂博
- 33 -
千葉撮影技術研究会誌 Vol.10 2006.7.15
第 49 回千葉撮影技術研究会
千葉撮影技術研究会規約
(総則・名称)
第1条
本会は、「千葉撮影技術研究会」と称する。
(目的)
第2条 本会は、千葉県における放射線技術学に関する研究活動、普及、啓発活動、研究
発表、ならびに関連学会・研究会との連携をはかり、千葉県内の放射線撮影技術
の進歩・発展に寄与すること、あわせて会員相互の親睦をはかることを目的とす
る。
(事業)
第3条
本会は、前条の目的を達成するために、学術講演等の事業を行う。
(構成・会員)
第4条
会員は本会の目的に賛同し、その達成に協力する者で、千葉県及び近傍において
放射線領域の画像診断等に関心のある者とする。
(役員および事務局)
第5条
本会の役員は、次の通りとする。
会
長
:
1名
委
員
: 若干名
会計委員
:
1名
会計監査
:
2名
事務局
: 千葉大学医学部附属病院内に置く
(運営)
第6条
会長は、本会を代表し、会務をつかさどる。
会長ならびに委員は、委員会を構成し、本会則に定める事項、並びに会の運営
に必要な事項を審議する。
委員の選定・任免は、委員会で決定する。
委員会は、世話人・委員の中から当番委員を選出し、当番委員は学術講演会等
を主催する。
(会計・会費)
第7条
本会の経費は、参加費等をもってまかなう。
本会の会計年度は、4月1日から3月31日とする。
事務局は会計年度終了後、その収支報告を行う。
付則
本規約は、委員会において変更・追加することができる。
本規約は、2002 年 1 月 26 日より実施する。
- 34 -
千葉撮影技術研究会誌 Vol.10 2006.7.15
第 49 回千葉撮影技術研究会
2006 年度千葉撮影技術研究会委員名簿(50 音順)
会長
石田 有治(いしだ ゆうじ)[email protected]
中島中央病院放射線科
〒210-0806 神奈川県川崎市川崎区中島 3-9-9
TEL:044-244-0205 FAX:044-244-7851
委員
五十嵐隆元(いがらし たかゆき)[email protected]
総合病院国保旭中央病院放射線科
〒289-2511 旭市イ-1326
TEL:0479-63-8111 内線 6104
奥村健一郎(おくむら けんいちろう)[email protected]
千葉大学医学部附属病院放射線部
〒260-8677 千葉市中央区亥鼻 1-8-1
TEL:043-222-7171 内線 6359 FAX:043-226-2336
越智 茂博(おち しげひろ)[email protected]
千葉大学医学部附属病院放射線部
〒260-8677 千葉市中央区亥鼻 1-8-1
TEL:043-222-7171 内線 6345 FAX:043-226-2336
加藤 英幸(かとう ひでゆき)[email protected]
千葉大学医学部附属病院放射線部
〒260-8677 千葉市中央区亥鼻 1-8-1
TEL:043-222-7171 内線 6554 FAX:043-226-2336
佐藤 隆史(さとう たかし)[email protected]
東陽病院
〒289-1727 千葉県匝瑳郡光町宮川12100番地
TEL:0479-84-1335 FAX:0479-84-2882
佐藤 広崇(さとう ひろたか)[email protected]
千葉大学医学部附属病院放射線部
〒260-8677 千葉市中央区亥鼻 1-8-1
TEL: 043-222-7171 内線 6346 FAX:043-226-2336
高木 卓(たかぎ たかし) [email protected]
千葉市立海浜病院 放射線科
〒261-0012 千葉市美浜区磯辺 3-31-1
TEL:043-277-7711 内線 250 FAX:043-278-7482
多田 浩章(ただ ひろあき)[email protected]
労働福祉事業団千葉労災病院放射線部
〒290-0003 市原市辰巳台東 2-16
TEL:0436-74-1111 内線 3211
中村 博和(なかむら ひろかず)[email protected]
JFE 健康保険組合川鉄千葉病院放射線科
〒260-0842 千葉市中央区南町 1-11-12
TEL:043-261-5111 内線 2140 FAX:043-261-2305
林 圭吾(はやし けいご)[email protected]
船橋市立医療センター放射線科
〒273-8588 船橋市金杉 1-21-1
TEL:047-438-3321 内線 5169、5133
梁川 範幸(やながわ のりゆき)[email protected]
千葉大学医学部附属病院放射線部
〒260-8677 千葉市中央区亥鼻 1-8-1
TEL: 043-222-7171 内線 6346 FAX:043-226-2336
千葉撮影技術研究会
事務局
〒260-8677 千葉市中央区亥鼻 1-8-1
千葉大学医学部附属病院放射線部
TEL: 043-222-7171 内線 6346 FAX:043-226-2336
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