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田中外科・肛門科クリニック 院内 NEWS(2 月号) 047-460-5650
肛門疾患(痔),内視鏡(胃腸科),そけいヘルニア(脱腸),下肢静脈瘤, 皮膚皮下腫瘤・腫瘍(いぼ),陥入爪・巻き爪,傷(擦り傷・切り傷・やけど)の治療 田中外科・肛門科クリニック 院内 NEWS(2 月号) 院内 NEWS はホームページでも閲覧できます ☎047-460-5650 2014/1/29 毎年の精密検診こそ早期発見の大チャンス 日本人の 2 人に 1 人はがんを患い、3 人に 1 人ががんで亡くなっている現代、が んは、身近な病気です。どんなに健康な人であっても、私達の体内では毎日約 5000 個のがんのもとになる細胞が出来ています。人の体は約 60 兆個の細胞から 出来ています。日々、古い細胞が寿命を迎えて体外へ排出され、それを補うため に、細胞の設計図である遺伝子(DNA)が数千億回もコピーされ、細胞分裂し、 新しい細胞へと入れ替わります。コピーの繰り返しの中では、必ずミスが起こり ます。そしてコピーミスの細胞が、約 5000 個のがんのもとになる細胞となりま す。しかし、私達の体内には免疫細胞があり、がん細胞をすぐさま退治していま す。免疫細胞は、毎日がんのもとになる細胞と闘い 5000 勝 0 敗という完全勝利 を繰り返し続けているわけです。ところが、退治しきれないことがあり、その細 胞が増殖し、一定の大きさのかたまりとなると、がんと呼ばれます。1 センチメ ートル以下のがんは自覚症状がほぼ無く、検査での発見は困難です。検査で発見 しやすい約 1 センチメートル以上の大きさになるには、15 年近くもの時間がか かります。問題は、がんの進行は、そこから加速度的に発育する点です。1 セン チメートルになるまではゆっくりだったがんが、治療して治癒しやすい限度の 2 ~3 センチメートルになるまでには、約 2 年しかかかりません。つまり、がんを 早期のうちに発見できるチャンスは 1~2 年の間しかありません。だからこそ、 早期発見するには年 1 回の検診が非常に重要なのです。消化管(食道・胃・十二 指腸・大腸・直腸)の早期発見における最も精密度の高い検査は内視鏡検査です。 早期の胃がんや大腸がんならほぼ 100%が治ります。がんは早期発見出来れば、 決して怖い病気ではありません。がんの約 60%は生活習慣(発がん要因として 30%喫煙、23%ウィルス・細菌感染、9%飲酒、1.9%塩分過剰摂取、1.4%野菜・ 果物接種不足、0.8%肥満、0.3%運動不足が考えられています)を改善すること で予防が可能です。その一方、どんなに気を配って生活しても、がんを完全に防 ぐことは出来ません。そこで鍵を握るのは、やはり検診による早期発見で、その チャンスを逃さないことが肝心なのです。