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いじめや生徒指導への対処について ― 誠意はスピードに表れる
いじめや生徒指導への対処について ― 誠意はスピードに表れる!― いじめと 生徒指導 には 深い関係 がありま す。 さらに特 別支援教 育の 要素も加 わ り,その 対応は多 岐に わたりま す。だか らこ そ“迅速 にして実 効性 を伴う連 携 ”を図る ことが大 切で す。大人 として教 師と して地域 の一員と して 自らが何 を すべきか 。学校組 織と して,家 庭にあっ て, 地域にあ って,相 談機 関として なすべき事の一例を挙げましたので参考としてください。 1 自ら いじめを“しない!させない!許さない!”という 確固たる信念を持ち, “行動する”ことが求められます。も ちろん,体罰などはもってのほかです。その意味では他を 受け入れ,敬い,耳を傾けて声にならない心の叫びを受け 止める“豊かな感性”を日々磨くことが必要です。 2 学校組織 としては,情報の共有化とともに個人情報に配慮しながら“迅速 に して誠実 な対応 ”が求 められま す。具 体的に は,報告 ・連絡 ・相談 の機能 を 活かし, 気にな ること はチーム ワーク 力を発 揮して事 実を早 急に確 認する ことです。教職員は,いじめは如何なる理由があろうとも,している方が“絶 対に悪い”という毅然とした態度で臨むことが必要です。 日頃から生徒指導の機能を生かした“わかる授業”に心掛け, 学校組織としての指導方針を明確にして,児童生徒や保護者に示 し強い信頼関係を構築しておくことが大切です。事が起きた場合 は,学校組織として毅然とした対応がとれるように教師間,学校 間及び関係機関との情報を共有しておくことが大切です。 3 家庭 としては,子どもの健全な人格を育むために“心和む対話”に心掛け, 何でも話せる環境をつくっておく必要があります。 “ならぬことはならぬ”と い う 規 範を 築 き ,人 とし て の 価値 観 や 礼節 など は 身 近な 大 人 を手 本と し てい ることを忘れずに,愛情深く関わって欲しいと思います。また,ネ ットモラルなどの犯罪に巻き込まれないためにも,子どもが話した くなる関係を作っておくことが重要です。 4 地域 にあっては,様々な家庭環境に考慮し自治会活動や ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 を通 し て 地 域 住 民 が 互助 の 関 係 を 構 築 することは大切です。地域の子どもは地域が育てるという 意識を持ち,取り分け学校との連携を強めることが大切で す。また,家庭を孤立させず,主任児童員や民生委員など との連携により DV や虐待などから子どもを守る大切な働 きを持っています。 5 相談機関 について,これまでにも増して支援内容を家庭 や学校へ積極的に広報し,相談者のニーズに迅速かつ丁寧に 対応できる体制を整えておくことが必要です。また,時代の 要請に応じた専門性を高め,子どもや家庭さらには学校の力 強い支援ができる体制を整えておくことが求められています。