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DIGITAL VIDEO CAMERA MODULE デジタルビデオカメラ( グローバルシャッター CMOS センサー搭載 デジタルビデオカメラの特長 IEEE1588 X C L XCG-CG シリーズ ) G S X C C M G O S 製品ページ P24 概要・原理・技術 デジタルビデオカメラ( IEEE1588 とは X C L Ethernet でつながれた機器間の高精度時刻同期プロトコル(Precision Time Protocol:PTP)を定めた規格です。 ① タイムスタンプ 時刻の基準機であるグランドマスターと Ethernet ケーブルで接続されたカメラ間の高精度な時刻同期が実現可能です。 グランドマスターの同期間隔を短くすることで、さらに同期精度が向上します。 ) C X C C D G X C (TVフォーマット) アナログビデオカメラ (ノンTVフォーマット) X C IEEE1588 サポートカメラ アクセサリー ー F C B ー カラーカメラブロック 4 K H D ー F C B S D 4 カメラのタイムスタンプはクロックの周波数偏差により時間 経過とともにずれていく。 結果 カメラのタイムスタンプはグランドマスターに同期。 過程 グランドマスターと一定の周期で同期メッセージを交換し、 電源投入と同時に固有のクロックをリセットし、タイムスタ その送受信時のタイムスタンプ情報を基に内部カウンターの ンプは非同期でカウントアップ。 ずれを補正。 IEEE1588 のタイムスタンプ:1970 年 1 月 1 日 0 時 0 分を 0 とするエポックタイムのカウンター。分解能は 1ns (1GHz)。 ② トリガー、GPO 連携 XCG-CG シリーズでは、絶対時刻に同期して露光を開始する機能があります。 GigE Vision Ver. 2.0 GigE Vision Ver. 1.2 Scheduled Action Command ※ XCG-CG シリーズに実装 Action Command IEEE1588 と Action Command を組み合わせて、時刻を指定して それぞれのカメラがアクションを実行。 ※将来のバージョンアップで GPO(General Purpose Output) 信号出力との同期にも対応予定 各カメラの露光開始タイミング カメラ1 (基準) カメラ2 ±1μs以内(実力値として) F C B 通常カメラ フリーランにおいて、グランドマスターと同期した時刻をもとに、 カメラの露光タイミングを合わせます。 ネットワーク環境にも影響されますが、理想的には露光の同期精度を 1μs 以内に追い込むことが可能です。 複数のカメラに対して1つの命令で同時にカメラがアクションを 実行。 同期のしくみ シ ス テ ム ク ロ ッ ク の カ ウ ン ト 値 同期 ① ② 同期 ③ 同期 同期 絶対時刻 サーバー時刻 ② カメラ1時刻 ① カメラ2時刻 ③ 左の図は、IEEE1588の同期 の仕組みを簡単に説明したも のです。 ②の線が、基準となるグランド マスターの時刻です。 ①の線が、 カメラ1の時刻。 クロ ック周波数が高いので時刻が 早く進みます。 ③の線が、 カメラ2の時刻。 クロック周波数が低いので時刻 が遅れます。 たとえば、1秒に1回同期を行う と、 どちらのカメラも1秒間隔で グランドマスターに同期します。 同期間隔を短くすることで、時刻 のずれが少ないうちに同期がか かり、 ジッターを小さく抑えること ができます。 ③ カメラのマスター化 XCG-CG シリーズの将来のバージョンアップでは、IEEE1588 のマスター機能を搭載することを検討しています。 グランドマスターとなる機器は通常、別途用意する必要があります。 ・専用の市販機器を使用する ・Linux OS の PC を用意してフリーソフトのグランドマスターを走らせて代用。 IEEE1588 のマスター機能を搭載することにより、グランドマスター機器を用意する必要がなくなり、カメラ間あるいはカメラと 周辺機器の同期をとるという、シンプルな構成が実現可能となります。 グローバルシャッター CMOS センサー搭載 デジタルビデオカメラの特長 IEEE1588 デジタルビデオカメラ( グローバルシャッター CMOS センサー搭載 デジタルビデオカメラの特長 X C L XCG-CG シリーズ 製品ページ P24 ) ユースケースとメリット G X S C C G M O S ユースケース;ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム) ある 2 地点間のタイムスタンプの差から、速度超過の有無が判断されますが、 各地点で取得する画像の時刻が正確になることによって、高精度な速度解析が 容易です。(右図参照) 速度違反車両の正確な検知 X C L X C C C G D ユースケース;組み立て・検査用途の産業用ロボットや各種装置 画像処理、検査の結果に対し、画像に絶対時刻が付加されていれば、簡単に対 象物を特定することが可能です。 対象物の特定が容易 ) デジタルビデオカメラ( ① 事後解析の容易化 ② 画像処理システムの信頼性向上 ユースケース;組み立て・検査用途の産業用ロボットや各種装置 IEEE1588 と Scheduled Action Command を介して、複数カメラの同期が可 能です。加えて PoE(Power over Ethernet) にも対応しており、1本のケーブル で露光同期、映像出力、電源供給を行うことができます。(下図参照) 配線のシンプル化 ⇒ 絶対時刻付加による、時速100kmの信頼性 PoE対応 Ethernetケーブル1本で映像出力、同期、電源供給が可能 ネットワーク経由映像出力 同期信号 電源供給 Ethernetケーブル XCG-CGシリーズ 画像処理システム コ ン ト ロ I ラ I アクセサリー XCG-V60E コ ン ト ロ I ラ I ネットワーク経由映像出力/同期/電源 (TVフォーマット) PoE非対応 X C アナログビデオカメラ (ノンTVフォーマット) X C 画像処理システム ー F C B ユースケース;組み立て・検査用途の産業用ロボットや各種装置置 F C B GPO(General Purpose Output) との連携※により IEEE1588 をサポートしない周辺機器に、時刻同期の動作を行わせる ことができます。※今後対応予定 カメラ撮影からロボットによるワークのピッキング動作をカメラの GPO をロボットに繋げることで、カメラに対する画 像取り込みとロボット動作の同期が可能になります。 さらに、多数カメラの同期が必要で、かつ一定の速度で検査対象が流れてくるボトル検査装置では、IEEE1588 の高精度 な時刻同期を使用したシステムとの親和性が優れています。 トータルタクトタイムの短縮 H D F C B ー ー 4 K S D グローバルシャッター CMOS センサー搭載 デジタルビデオカメラの特長 5 カラーカメラブロック ③ タクトタイムの削減 デジタルビデオカメラ( グローバルシャッター CMOS センサー搭載 デジタルビデオカメラの特長 エリアゲイン X C L XCG-CG シリーズ XCL-SG シリーズ 製品ページ G S X C C M G O S P24 概要・原理・技術 ) デジタルビデオカメラ( X C L 製品ページ P18 任意の 16 個の矩形領域に対して、個別のデジタルゲイン (0 ~ 32 倍)を設定できます。 複数の矩形領域が重なる場合は、領域番号の小さい方のゲイン値が優先されます。 部品検査など、被写体(部品)に応じた映像の最適化が可能です。 Area 0 にゲイン =1 Area 1 にゲイン =1.1 を設定した例 ) C X C C D G X C ユースケースとメリット X C (TVフォーマット) アナログビデオカメラ (ノンTVフォーマット) Area 2 にゲイン =0.5 Area 0、Area 1 にゲイン =1 を設定した例 ユースケース;基板検査 アクセサリー ー F C B F C B ー カラーカメラブロック 4 K 一度の撮影では、白飛び等があり、複数回の撮影が必要な場合があります。 『エリアゲイン』機能を利用することにより、検査に必要な部分だけを最適なレベルに調整することが可能です。 カメラ側で処理を行うことにより、PC 側での処理時間が簡略化され、タクトタイムが改善されるとともに、高性能 PC が不要となることで、コストダウンに貢献します。 処理速度の短縮・コスト削減 その他機能 < XCL-SGシリーズに搭載> フレーム演算 高ゲイン下での S/N 改善、高速露光時のフリッカー状態の キャンセルなどに有効。 ワイドダイナミックレンジ コントラストが強いシーンにおいて、階調が失われている明 部や暗部に対して、階調の復元が可能。 エリア露光 2 通りの露光時間の設定により、検査に必要な部分だけを最 適なレベルに調整することが可能。 露光時間による最適化により、映像の S/N 劣化を回避。 H D ー F C B S D 6 グローバルシャッター CMOS センサー搭載 デジタルビデオカメラの特長 シェーディング補正 XCL-SG シリーズ 製品ページ X C L XCG-CG シリーズ P18 製品ページ P24 G X S C C G M O S ) 概要・原理・技術 ピーク検出モード 平均値検出モード デジタルビデオカメラ( レンズ特性による周辺光量落ちや光源むらなどで発生するシェーディングを補正します。 周辺の一番明るいレベルを目標値として調整するピーク検出モードと、画面全体の明るさの平均値を目標値として調整する平均値検出モー ドがあります。 X C L X C C C G D 補正 ) 最も明るい場所 =目標レベル デジタルビデオカメラ( グローバルシャッター CMOS センサー搭載 デジタルビデオカメラの特長 X C ユースケースとメリット ユースケース;部品検査 部品検査を行う場合、輝度差を利用して対象物の形状を認識します。その際に、シェーディングにより輝度差が均一で 無くなると、形状認識の精度に影響がでます。 PC 側でシェーディング補正を行う場合、認識処理の前に実施する必要があるため、処理が冗長になり処理速度が低下 する要因となります。 カメラ側でシェーディング補正を行う事により、PC 側処理を簡素化し、処理速度の向上が期待できます。 また、最近は多様化する検査方式により、複数の光源を利用して対象物を撮影する事が増えてきています。 カメラが複数のシェーディング補正パターンを持つ事により、多様化する撮影に対してもシェーディング補正を行う事が 可能となります。 さらに、スペシャルトリガーと組み合わせて、都度切り替えながらの撮影が可能です。 本機能により、シェーディングが補正されるので、カメラ周辺機器のレンズや照明の選択肢も広がります。 認識精度の向上・処理速度の短縮・コスト削減 F C B ー 4 K ー F C B H D ー F C B S D グローバルシャッター CMOS センサー搭載 デジタルビデオカメラの特長 7 カラーカメラブロック 下記のデジタルビデオカメラでも同一機能が搭載されています。 対応機種: XCL-S シリーズ 製品ページ P32 XCL-C シリーズ 製品ページ P38 アクセサリー (TVフォーマット) X C アナログビデオカメラ (ノンTVフォーマット) 複数のシェーディング補正パターンの保存が可能です。 XCG-CG240/CG240C : 20 パターン XCG-CG510/CG510C : 9 パターン XCL-SG510/SG510C : 9 パターン 実行する補正の切替えは、1フレーム内で切替えが可能です