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② わくわく授業 ~外国語活動・英語
第 123 号 シリーズ② 教 育 や ち よ 平成 28 年2月 26 日 ( 9) わくわく授業 ~外国語活動~ 「コミュニケーション能力を育てる外国語活動」 八千代市立新木戸小学校 教諭 坂 1 はじめに 学習指導要領の内容では,指導事項として「外 国語を用いてコミュニケーションを図る楽しさ を体験すること」を挙げており,この「楽しさ」 とは,アクティビティのゲームの楽しさではな く,英語で自分の思いを伝え合う楽しさのこと である。本校では,この「コミュニケーション の楽しさ」を実感できる活動を工夫した授業を 行うようにしている。 2 授業の工夫 (1)場面設定の工夫 子供が進んで話したくなる,自分の思いを 伝えたくなる場面を考えて,授業の場面設定 をしている。例えば,5年生は女子ワールド カップサッカーで,オリジナルのユニフォー ムを作ろうという場面を設定し,どんな形や 色が好きかを伝える学習を行い,意欲的に自 分のユニフォームを紹介することができた。 シリーズ② 梨 晶 子 (2)題材選びの工夫 親しみのある身近な題材を選び,子供が抵 抗感なく英語を使えるようにする。 (3)言語材料の提示の工夫 英語表現を何度も丁寧に投げかけ,子供の 自然な発話を待つようにしている。単なる音 声訓練ではなく,自分の思いを伝えるために 安心して話せるようにまでじっくりと待つこ とを心がけている。 (4)音声機器の利用の工夫 DVD などの映像教材,電子ペン・CD など の音声機器を効果的に活用し,良質なインプッ トをすることで,子供たちの意欲を高めている。 3 おわりに 英語で伝わる楽しさを感じられる授業こそ が,本当のコミュニケーション能力を育成する 外国語活動である。これからも伝え合う喜びが あふれる外国語活動を目指し,授業実践を高め ていきたい。 わくわく授業 ~英語~ 「多角的な視点を持ったユニークな授業を目指して」 八千代市立八千代台西中学校 教諭 保 1 はじめに 英語教育が担っていく役割は年々増大してい るが,学校現場に目を向けると,週4時間とい う限られた時間しかない。その中で生徒の英語 力を向上させていくためにいかに工夫して授業 を展開していくかということを考えていかなけ ればいけない。 2 英語力向上のために大事にしていること 学校という場で英語力を伸ばすためには,良 い授業に加え,クラスがどんな空間かというこ とも重要である。中学の時期には大量の英語の 音に触れることが必要だ。良いクラスの合唱と 同様に,クラスの人間関係が良好であり,信頼 関係が築けているほど,英語を使いやすく,ミ スを恐れずにチャレンジできる空間となる。通 常,赤ちゃんが言語を習得する過程は「聞く」 「話 す」「読む」「書く」の順番である。英語におい ても中学生のうちにたくさん英語で「話す」そ して仲間の英語を「聞く」という機会をつくり 坂 隼 出したい。そのために,授業をしながら各クラ スの横の関係づくりも意識している。 3 人間関係構築と飽きさせない工夫例 (1)教員の後ではなく生徒の後にリピート (2)休み時間内に自由にペアを作り,授業 冒頭で毎回異なる仲間と会話活動 (3)廊下に英語科掲示板を作成し,仲間の 頑張りを伝える。 (4)生徒の質問にはまず生徒が答える。 (5)約5分を目安に活動を切り替える。 4 おわりに 現状に満足し,今までの教材に頼っていては退 化する一方である。英語科で扱う内容は決まって いても,そこに至るアプローチは教員の数だけ存 在する。今後も多くの先生方のご指導や授業を参 考にさせていただき,子どもたちが毎回の英語の 時間を心待ちにするように,常に新しいことに挑戦 する授業づくりをしていきたい。