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9月定例会(PDF:1698KB)
平成26年9月第6回 坂井市議会定例会議事日程(第1号) 平成26年9月5日(金)午前10時34分 開議 1.議事日程 〔第1号〕 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 会期の決定 日程第3 諸般の報告 日程第4 報告第3号 坂井市土地開発公社の経営状況の報告について 日程第5 報告第4号 公益財団法人坂井市農業振興公社の経営状況の 報告について 日程第6 報告第5号 一般財団法人坂井市公共施設等管理公社の経営 状況の報告について 日程第7 報告第6号 公益財団法人坂井市文化振興事業団の経営状況 の報告について 日程第8 報告第7号 公益財団法人丸岡文化財団の経営状況の報告に ついて 日程第9 報告第8号 公益財団法人坂井市体育協会の経営状況の報告 について 日程第10 報告第9号 平成25年度坂井市一般会計継続費精算報告に ついて 日程第11 報告第10号 平成25年度坂井市健全化判断比率の報告につ いて 日程第12 報告第11号 平成25年度坂井市資金不足比率の報告につい て 日程第13 認定第1号 平成25年度坂井市一般会計歳入歳出決算の認 定について 日程第14 認定第2号 平成25年度坂井市国民健康保険特別会計歳入 歳出決算の認定について 日程第15 認定第3号 平成25年度坂井市後期高齢者医療特別会計歳 入歳出決算の認定について 日程第16 認定第4号 平成25年度坂井市水道事業会計決算の認定に ついて 日程第17 認定第5号 平成25年度坂井市公共下水道事業会計決算の 認定について -1- 日程第18 認定第6号 平成25年度坂井市農業集落排水事業会計決算 の認定について 日程第19 認定第7号 平成25年度坂井市病院事業会計決算の認定に ついて 日程第20 議案第36号 平成26年度坂井市一般会計補正予算(第2 号) 日程第21 議案第37号 坂井市土地開発公社の解散について 日程第22 議案第38号 坂井市保育の必要性の認定に関する条例の制定 について 日程第23 議案第39号 坂井市家庭的保育事業等の設備及び運営に関す る基準を定める条例の制定について 日程第24 議案第40号 坂井市特定教育・保育施設及び特定地域型保育 事業の運営に関する基準を定める条例の制定に ついて 日程第25 議案第41号 坂井市放課後児童健全育成事業の設備及び運営 に関する基準を定める条例の制定について 日程第26 議案第42号 坂井市福祉事務所設置条例の一部を改正する条 例について 日程第27 議案第43号 坂井市空港周辺関係集落下水道接続整備促進奨 励基金条例を廃止する条例について 日程第28 決算特別委員会の設置および同委員の選任 2.本日の会議に付した事件 議事日程のとおり 3.出席議員(26名) 1番 小 原 慶 之 2番 後 藤 寿 和 3番 川 端 精 治 4番 渡 辺 竜 彦 5番 前 川 徹 6番 南 川 直 人 7番 上 坂 健 司 8番 戸 板 9番 吉 川 貞 明 10番 古 屋 信 二 11番 上 出 純 宏 12番 田 中 哲 治 13番 佐 藤 寛 治 14番 松 本 15番 東 野 栄 治 16番 伊 藤 聖 一 (12:02退出、13:04出席) 人 志 18番 川 畑 孝 治 嘉 彦 20番 橋 本 充 雄 17番 19番 前 田 -2- 進 朗 21番 永 井 23番 山 25番 田 純 一 22番 畑 野 麻美子 田 栄 24番 広 瀬 潤 中 千賀子 26番 木 村 一 (12:02退出、13:14出席) 4.欠席議員(0名) な し 5.説明のため出席した者の職氏名 市 長 坂 本 憲 男 副 長 北 川 貞 二 長 川 元 利 夫 総 務 部 長 新 開 和 典 財 務 部 長 野 路 良 二 生活環境部長 向 川 俊 邦 福祉保健部長 髙 嶋 優 文 産業経済部長 萬 道 正 之 建 設 部 長 恩 地 紀 上下水道部長 高 木 教 育 部 長 杉 田 輝 美 三国病院事務局長 直 江 会計管理者 小 川 茂 治 代表監査委員 東 教 育 市 徹 正 一 健 一 (13:36退出) 6.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名 事 務 局 長 小 林 憲 雄 事務局次長 木 下 和 憲 書 小 澤 清 和 書 坪 田 学 恭 午前10時34分 開 議 記 7.議事の経過 -3- 記 第6回坂井市議会定例会 (午前10時34分 ○ 開議) 事務局長(小林憲雄)御起立願います。一統、礼。 (起立・礼) ○ 議長(橋本充雄)おはようございます。 ただいまの出席議員数は26人であります。 定足数に達しておりますので、これより平成26年第6回定例会を開会いた します。 ここで、会議に先立ち、市民憲章を全員で唱和いたしますので、よろしくお 願いをいたします。 ○ 事務局長(小林憲雄)御起立願います。 (起立) ○ 議長(橋本充雄)前文は私が朗読いたします。以下各項目については、全 員で御唱和をお願いいたします。 坂井市民憲章。 彩り豊かな海・山・川と市民が融和する坂井市。 大空へ伸びる緑の木々のように 希望に満ちたまちの実現に向けて ここに市民憲章を定めます。 一、 青い日本海のすがすがしさ 自然と住みよい環境に恵まれた 一、 白いユリのやさしさ 人々のきずなと安心が広がる 一、 坂井 桜に浮かぶ古城の気高さ 誇りある歴史と文化が息づく 一、 坂井 真っ赤な太陽の輝き 明るい笑顔と活力があふれる ○ 坂井 黄金波打つ平野の温もり 感謝と思いやりの心を育む 一、 坂井 坂井 事務局長(小林憲雄)御着席ください。 (着席) ○ 議長(橋本充雄)市長の招集挨拶を許します。 坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)皆さん、おはようございます。 本日、ここに平成26年第6回議会定例会を招集させていただきましたとこ ろ、議員各位には公私ともに何かと御多忙の中を御出席を賜り、厚くお礼を申 -4- し上げます。 また、平素は市政各般にわたり深い御理解とまた御支援をいただいておりま すことに対し、重ねてお礼を申し上げます。 さて、国においては、第2次安倍改造内閣が発足し、引き続き経済対策に最 優先で取り組み、デフレからの脱却と成長戦略の実行に全力を尽くすとしてい るほか、「元気で豊かな地方の創生」にも全力を挙げると公約をしておるとこ ろであります。 これまで景気の回復が我々地方においてはなかなか感じられないところであ りますが、改造内閣発足を契機に景気回復が地方にまで波及するとともに、地 方が活性化するような抜本的な対策に期待をするものでございます。 また、今年の夏は平年に比べ5日早く梅雨明けをしたものの、8月に入り台 風11号が日本に上陸し、四国地方や近畿地方などに大きな被害をもたらしま した。その後も前線が日本に停滞し、各地で大雨を降らせる中、広島市におい ては70名を超えるとうとい命が犠牲となりました。今回の大雨によりまして 各地で亡くなられました方々に心から御冥福をお祈りしたいと思います。 この後、本格的な台風シーズンを迎えるわけでありますが、引き続き、市民 の安全・安心の確保のため、防災、減災対策に万全を期してまいりたいという ふうに考えております。 それでは、前定例会以降、今日までの市政全般についての行政報告を、坂井 市総合計画の施策の大綱ごとに申し上げたいと思います。 初めに、「住民とともに育むまちづくり」について申し上げます。 まず、協働のまちづくりについて申し上げます。 公民館のコミュニティセンター移行につきましては、昨年度から既に9回の 検討委員会を開催し協議を重ねているところでありまして、来年4月のコミュ ニティセンターへの移行を目標に、運用などに関する内容検討を重ねていると ころでございます。 地域自治区地域協議会につきましては、第4期地域協議会の活動報告会を7 月に開催し、2年間の活動概要等の御報告をいただきました。また、8月8日 には第5期地域協議会委員の委嘱を行い、今後、合併10年を迎えるにあたり、 市政に地域住民の声を反映し、市との連携、調整役として、協働によるまちづ くりの推進に御尽力を賜りますようにお願いをしたところでございます。 次に、行政改革の推進について申し上げます。 本年度は、第2次行政改革大綱設定期間のちょうど中間にあたる3年目とな っております。119項目の行政改革実施計画について昨年度の実績の取りま とめを行ったところ、新たに9項目が目的達成され、達成項目は全体で15項 目となりまして、継続中の取り組みを含めた平成25年度の財政効果は約4億 -5- 4 ,0 0 0 万 円 と な り ま し た 。 今後も、進捗管理を行う中で部局間の連携や工夫を重ねながら、さらなる取 り組みの強化を進めてまいります。 次に、「多様な都市活動を支えるまちづくり」について申し上げます。 福井港・丸岡インター連絡道路につきましては、今年度より坂井町福島から 丸岡町今福間の事業化決定に伴い、現在、地形の測量、地質調査、詳細設計を 実施いたしておりまして、7月31日には整備促進協議会の総会を、関係機関 の代表の方や沿線の区長等多くの御参加をいただきまして開催することができ ました。 また、福井森田丸岡線(通称・南北線)につきましても、春江町寄安から中 筋までにおいて、地形測量、地質調査、詳細設計を実施をしているところでご ざいまして、いずれの路線につきましても、今年秋には具体的な設計をもとに、 関係集落への地元説明会を開催をする予定でございます。 また、市営住宅の居住環境の改善や施設の長寿命化を図るため平成25年度 より実施しておりました市営住宅江留上団地2号棟の改修工事も完成をいたし ました。今後とも、高齢者、身障者を初め市営住宅の入居者誰もが安心・安全 に生活できるよう努めてまいりたいと考えております。 次に、「地域の活力を創造するまちづくり」について申し上げます。 まず、農業振興関係では、本年度より農地中間管理事業がスタートし、事業 の概要を御理解いただくため、認定農業者ほか地域の担い手や農家組合長を対 象に各町ごとに事業説明会を開催したところでございまして、集落において農 地中間管理事業や人・農地プランの見直しに関する話し合いが促進されるよう に取り組みを進めております。 また、先般の台風11号による農作物への影響は、北部丘陵地の梨が一部で 落果し被害が発生をした以外特に大きな被害もなく、平成26年産水稲の作柄 は平年並みと見込まれています。 林業の振興関係では、雨風により洗掘され通行に支障が生じている林道河内 南谷線の改良工事に着手し、林業従事者などの利便性の向上と安全性の確保を 図ってまいります。また、松くい虫防除に関しましても、引き続き、薬剤散布 を初め伐倒の駆除、抵抗性松の植栽を行っております。 水産関係では、県道拡幅工事により必要になった崎漁港船揚場改修事業に取 り組み、漁港の安全管理と有効活用及び漁業者の作業効率向上と生産性の拡大 に 努 め ま し た 。 ま た 、 8 月 6 日 に は 、 ヒ ラ メ 約 3 万 3 ,0 0 0 尾 、 ま た 、 真 鯛 約 1 万 7 ,0 0 0 尾 の 稚 魚 を 放 流 し 、 漁 獲 量 の 安 定 と 資 源 の 持 続 的 な 活 用 を 図 りました。 次に、農地・水保全管理支払交付金事業につきましては、日本型直接支払制 -6- 度として多面的機能支払交付金に移行し、本年度は新規が9組織、再加入が3 組 織 で あ り ま し て 、 全 体 で 1 0 3 組 織 と な り 、 総 面 積 で は 4 ,3 5 8 ヘ ク タ ー ルとなりました。 また、地籍調査事業につきましては、平成21年度に着手をいたしました春 江町の沖布目地区が本年6月に事業完了し、同年度着手の丸岡町石上地区にお いても、国土調査事業の認証にあわせ、8月1日をもって字の一部区域及び名 称が変更され、石上に住所表記が統一されました。 また、本年度より新たに三国町新保と坂井町の五本地区で事業を開始し、市 内7地区で調査を行っているところでございます。 商工関係では、坂井市中小企業振興計画策定に伴い、先般、商工会を初め関 係機関の代表者からなる策定懇話会を開催をいたしました。市内事業所の9 9 % が 中 小 企 業 で あ る こ と か ら 、 現 状 と 課 題 を 把 握 す る た め 、 約 2 ,0 0 0 の 事業所に対してアンケートを実施し、その結果を踏まえながら、ニーズに沿っ た中小企業支援策の立案に向け検討を重ねていくことなどが協議されました。 また、さかい市プレミア商品券が8月8日から坂井市商工会で販売開始され、 販売総数は5万セット、有効期限は10月31日までとなっております。坂井 市エリアの小売、飲食、サービス業など、プレミア商品券取扱店で利用するこ とができ、坂井市の地域経済の振興策として期待をされておるところでござい ます。 さらに、10月25日、26日開催予定の産業フェアについては、「企業と 人」「企業と企業」つながる・つなげるをコンセプトに、実行委員会などによ る打ち合わせを開催し、坂井市内でつくられた製品・技術並びに特産品等のP Rや販路拡大、あわせて相互の交流促進を図るため、開催準備を進めていると ころでございます。 また、人口減少問題対策についてでございますが、国においては首相を本部 長とする「まち・ひと・しごと創生本部」が設置され、施策の具体化が急がれ ており、県においても副知事を本部長とした人口減対策推進本部が設置される 中、本市におきましても、人口減少問題に対し、部署間の緊密な連携により迅 速な意思決定と戦略的な事業展開を図ることなどを目的とした人口減少問題対 策本部を今月の1日に設置をしたところでございます。 次に、「安全で快適な暮らしを支えるまちづくり」について申し上げます。 防 災 対 策 事 業 で は 、 8 月 3 1 日 に 春 江 町 を 震 源 と す る マ グ ニ チ ュ ー ド 7 .1 の地震が発生したとの想定のもとで、春江町全域において避難訓練を実施し、 約 7 ,0 0 0 人 の 市 民 の 方 々 に 御 参 加 を い た だ き ま し た 。 今回の訓練は、春江町内の5地区において区長会、まちづくり協議会などが 中心となって地域の実情に応じた訓練内容を企画・運営をいただき、それぞれ -7- の地区において熱心な取り組みが行われました。 また、コミュニティバス事業につきましては、市民の身近な交通手段として 御利用いただいておりますが、利用者数につきましては年々増加をしており、 4月から6月の利用者数についても前年同期を上回っております。9月1日か らは、5年の長期契約が終了し、一部ルートの見直しなどを行い、新たに契約 を行ったところでありまして、今後もさらなる安全運行と利用者の利便性向上 に努めてまいりたいと考えております。 次に、上下水道事業では、東二ツ屋水源地整備のため、電気棟及び機械電気 設備工事を発注し、今年度完成を目指しており、下水道事業の発注状況につき ま し て は 、 現 在 6 億 6 ,0 0 0 万 円 で 約 6 0 % の 発 注 率 で ご ざ い ま し て 、 今 後 、 順次発注を行い、年度内の完成を予定しております。 次に、「美しい自然と共生するまちづくり」について申し上げます。 6月には、環境月間として坂井市クリーンキャンペーン活動を初め地域が一 体となった環境美化活動を行い、期間中246の地区で清掃活動に取り組んで いただきました。 また、「坂井市CO2削減/ライトダウンキャンペーン」では、毎月16日 の「さかいライトダウン・デー」に加え、8月末まで「節電ライトダウン」を 市内の事業所へ呼びかけまして、72事業所の参加協力を得ることができたほ か 、 夏 休 み 期 間 中 、 市 民 の エ コ 活 動 を 促 進 す る た め 、 「 エ コ d eお 得 キ ャ ン ペ ーン」を、21事業者23店舗の賛同を得まして広く活動を展開したところで あります。 また、小型廃家電については、去る8月22日から3日間にわたり全体で約 6トンを回収したところでございまして、引き続き、12月と3月に回収の予 定をいたしておるところであります。 次に、「誰もが笑顔で暮らせるまちづくり」について申し上げます。 8月1日から臨時福祉給付金及び子育て世帯臨時特例給付金の申請受け付け を行っておりますが、これまで受け付けた8月までの件数は、臨時福祉給付金 5 ,7 4 9 件 、 率 に し て 5 6 . 6 % で 、 子 育 て 世 帯 臨 時 特 例 給 付 金 4 , 3 1 4 件 の 6 6 .4 % と な っ て お り ま す 。 今後、申請期限の11月4日までの間、さらに給付金についてのお知らせを 行い、多くの方に受給していただけるよう努めてまいります。 次に、敬老会事業についてでございますが、今年度は市内全域で地区別敬老 会の開催をお願いをいたしておりまして、6月には春江町の大石地区、東部地 区、丸岡町では丸岡地区、高椋地区、竹田地区が開催され、いずれの会場も盛 況であったと伺っております。 高齢者慰問事業につきましては、今年度米寿を迎えられる方が490名、百 -8- 歳を迎えられる方が34名でございまして、今月2日と3日に百歳を迎える方 の自宅を訪問し、長寿をお祝いするとともに、お祝い金と記念品を贈呈をいた しました。 米寿を迎えられました皆様方には、この後、民生委員さんからお祝い金を贈 呈することとなっております。 11月8日にハートピア春江で開催します健康都市宣言についてでございま すが、現在、実行委員会において健康づくりの活動発表や宣言文など、式典内 容について協議を進めているほか、健康の川柳や小学生対象の健康づくり図画、 ポスターの募集を行い、市民や次世代層への啓発活動を通して健康に対する意 識を高めていきたいというふうに考えております。 また、坂井こども園整備につきましては、請負契約を締結し、工事を進めて いるところであります。 次に、「生涯を通じて学び・育つまちづくり」について申し上げます。 まず、学校整備関係では、小学校・幼稚園の普通教室などに空調設備を設置 する工事につきまして11月末の完成を目指し工事に着手しており、平成27 年度夏からの運用開始を予定をいたしております。 また、春江坂井学校給食センターにおいて26年度より実施をしております アレルギー対応食の提供についてでございますが、9月から全ての児童・生徒 に対して対応食の提供を実施をしておるところでございます。 次に、文化関係についてでございますが、丸岡文化財団の事務所駐車場で埋 蔵文化財の試掘調査を行ったところ、丸岡城二の丸跡の遺構が出土しました。 貴重な遺構であるため、今後、保存等について有識者を交えて協議し、計画的 に整備を行ってまいりたいというふうに考えております。 また、一筆啓上手紙資料館については、建設地を丸岡図書館北側とし、変更 設計を行っておりまして、本9月議会に建設費の補正予算を計上させていただ いておりまして、今後、新しい手紙文化の発信拠点として整備し、地域振興を 図ってまいりたいというふうに考えております。 そのほか、みくに龍翔館では7月19日に荒磯忌の第30回記念文学講演会 を開催し、現代詩作家、荒川洋治氏による「高見順の新しさについて」の講演 には多くの市民の御参加をいただきました。 また、第22回一筆啓上賞につきましては、「花」をテーマに現在作品募集 を行っております。10月10日に応募を締め切り、来年の1月の最終選考を 経て、200点の入賞作品を発表する予定となっております。 次に、福井しあわせ元気国体関係について申し上げます。 7月31日に福井しあわせ元気国体の坂井市準備委員会設立発起人会を開催 し、坂井市準備委員会、実行委員会の基盤となる趣意書、会則、構成メンバー -9- などについて協議をいたしました。 次に、図書館関係についてでございますが、8月23日には郷土出身の作家 中野重治氏をしのぶ第35回「くちなし忌」を開催し、県内外から多くの参加 者が集い、献花や朗読、フルートによる演奏の後、記念講演を行い、故人の遺 徳をしのびました。今年は、「福井ふるさと文学館開設プレイベント」として 「梨の花」の朗読も行われました。 最後に、「地域全体でもてなすまちづくり」について申し上げます。 例年8月11日に開催されています三国花火大会でございますが、御案内の ように、台風11号の影響によりやむを得ず延期となりましたが、改めてあす の土曜日に、三国サンセットビーチにて開催予定となっております。 今年は、坂井市三国町を舞台にしたアニメ「グラスリップ」とコラボし、同 主題歌により演出したスターマインや2連発及び水中花火を含んだ6発の2尺 玉花火など夜空を彩る大迫力の音と光の競演に、観客の皆様方にも十分に満喫 していただけるものと期待をいたしておるところでございます。 また、8月24日には、長野県諏訪市にて開催されました福井ミラクルエレ ファンツのBCリーグ公式戦の坂井市観光デーにあわせて、坂井市特産品の抽 選会の開催など坂井市の観光PRを実施をしたほか、9月16、17日にはJ A花咲ふくい、三里浜特産農協ほか関係団体の御協力のもと、東京日本橋イベ ントスペースにおきまして坂井市の特産品販売や観光チラシの配布を行い、坂 井市観光及び特産品のPRを行う予定となっております。 次に、姉妹都市交流事業についてでございますが、7月26日、27日に開 催されました「まつりのべおか」に本市から11名が参加し、交流を図るとと もに、姉妹都市ジュニア交流事業では、8月19日から21日にかけて、延岡 市から小学5、6年生18名と引率者4名をお招きをいたしまして、市内の小 学5、6年生との交流を深めました。 次に、国際交流事業でございますが、8月25日から29日に実施をいたし ました中国嘉興市訪問には、議会を初め市内経済団体の代表など10名が昨年 10月に締結した協定項目の早期実現と中国市場における新しいビジネス展開 の可能性を探るため、7ケ所に及ぶ主要な機関と具体的な協議を重ねてまいり ました。 今後は、さらなる相互理解と信頼関係の構築を図るとともに、今回の訪中で 得た情報をもとに関係機関とさらに協議を深め、両市の繁栄と発展、また民間 交流の活性化を促してまいりたいと考えております。 また、7月3日から10日までの8日間、英国カーディフ市から24名の生 徒をお迎えし、5泊のホームステイ体験と市内の中学校での親善交流を行いま した。両市の生徒たちが見識を広め、相互理解を深めることができたものと感 -10- じております。 以上、本定例会の招集挨拶と、前定例会以降、今日までの市政全般について 報告をさせていただきました。よろしくお願いします。 ○ 議長(橋本充雄)これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、7番、上坂健司議員、 8番、戸板進議員を指名いたします。 日程第2、会期の決定を議題といたします。 お諮りします。 本定例会の会期は、本日から29日までの25日間としたいと思います。 これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)異議なしと認めます。 よって、会期は25日間と決定いたしました。 日程第3、諸般の報告をいたします。 地方自治法第121条の規定により、議長から出席を求めた者を報告いたし ます。 坂本市長、北川副市長、川元教育長、新開総務部長、野路財務部長、向川生 活環境部長、髙嶋福祉保健部長、萬道産業経済部長、恩地建設部長、高木上下 水道部長、杉田教育部長、小川会計管理者、直江三国病院事務局長、東代表監 査委員。以上であります。 次に、事務局長にその他の報告をさせます。 小林事務局長。 ○ 事務局長(小林憲雄)報告いたします。 本定例会に市長より提案されました案件は、報告9件、決算認定7件、議案 8件でございます。 また、本日までに提出されました陳情・請願は、さきに配付のとおり資料と してございます。 なお、定例会最終日に人事案件がございますので、よろしくお願いいたしま す。 以上、報告を終わります。 ○ 議長(橋本充雄)次に、広域連合及び一部事務組合の議会報告を関係議員 にしていただきます。 初めに、坂井地区広域連合について、2番、後藤寿和議員、お願いいたしま す。 -11- 2番、後藤寿和議員。 ○ 2番(後藤寿和)坂井地区広域連合議会報告をさせていただきます。 坂井地区広域連合議会定例会の概要について報告いたします。 第48回坂井地区広域連合議会の定例会が去る7月23日広域連合議会議場 において開催され、議案6件が上程されました。議案の主な内容と審議結果に ついて報告いたします。 議案第1号、専決処分の報告について「損害賠償の額を定めることについ て」は、3月に専決処分を行った車両事故に関する損害賠償の額を報告したも のであります。 議案第2号、専決処分の承認を求めることについて「坂井地区広域連合介護 保険特別会計補正予算(第1号)」については、介護休暇取得職員の補充に伴 う臨時職員採用に係る賃金及び社会保険料等負担金並びに構成市負担金の増額 の 補 正 を 行 っ た も の で 、 歳 入 歳 出 予 算 の 総 額 に 歳 入 歳 出 そ れ ぞ れ 7 0 万 7 ,0 0 0 円 を 増 額 し 、 歳 入 歳 出 予 算 総 額 を 1 0 4 億 4 ,5 7 5 万 円 と す る も の で あ ります。 議案第3号、平成26年度坂井地区広域連合一般会計補正予算(第1号)に ついては、平成25年度構成市負担金精算による返還金の増額、霊柩車購入基 金積立金の増額の補正などや、財産収入の土地賃借料は、平成25年度中にメ ガソーラー敷地貸付料が入らず、今年度26年度に過年度分財産収入として処 理 を 行 っ た も の で 、 歳 入 歳 出 予 算 の 総 額 に 歳 入 歳 出 そ れ ぞ れ 4 4 2 万 7 ,0 0 0 円 を 増 額 し 、 歳 入 歳 出 予 算 総 額 を 2 億 2 ,7 2 1 万 円 と す る も の で あ り ま す 。 議案第4号、平成26年度坂井地区広域連合介護保険特別会計補正予算(第 2号)については、平成25年度会計の決算が確定したことに伴い、構成市負 担金の減額、地域支援事業委託料精算金の増額、基金積立金の増額及び国・県 ・構成市負担金の返還金の増額などの補正を行ったもので、歳入歳出予算の総 額 に 歳 入 歳 出 そ れ ぞ れ 1 億 9 ,5 3 3 万 2 ,0 0 0 円 を 増 額 し 、 歳 入 歳 出 予 算 総 額 を 1 0 6 億 4 ,1 0 8 万 2 ,0 0 0 円 と す る も の で あ り ま す 。 議案第5号、平成26年度坂井地区広域連合代官山墓地特別会計補正予算 (第1号)については、平成25年度繰越金を代官山墓地基金に積み立てる補 正 を 行 っ た も の で 、 歳 入 歳 出 予 算 の 総 額 に 歳 入 歳 出 そ れ ぞ れ 3 1 7 万 8 ,0 0 0 円 を 増 額 し 、 歳 入 歳 出 予 算 総 額 を 5 3 3 万 9 ,0 0 0 円 と す る も の で あ り ま す。 議案第6号、坂井地区広域連合監査委員の選任については、現在欠員となっ ている議会選任委員として佐藤寛治議員の選任についての同意を求めたもので あります。 以上、6議案について慎重に審議いたしました結果、いずれも妥当と認め、 -12- 原案のとおり、承認、可決及び同意いたしました。 また、一般質問では、吉川貞明議員が第6期介護保険事業計画について、畑 野麻美子議員が医療・介護保険総合法案の問題について、永井純一議員が地域 包括ケアシステムの構築について質問いたしました。 なお、本年は構成市との申し合わせによる議長・副議長の交代の年であるた め、議長・副議長の選挙が行われ、議長にあわら市の北島登議員、副議長に永 井純一議員が選出されました。 以上、坂井地区広域連合議会の現況報告といたします。 平成26年9月5日、坂井地区広域連合議会議員、後藤寿和。 ○ 議長(橋本充雄)次に、福井坂井地区広域市町村圏事務組合について、1 9番、前田嘉彦議員、お願いいたします。 19番、前田嘉彦議員。 ○ 19番(前田嘉彦)福井坂井地区広域市町村圏事務組合議会の概要につき まして御報告いたします。 平成26年7月30日、第160回組合議会定例会が招集され、上程された 議案は次のとおりでございます。 承認第1号、専決処分の承認を求めることについて。これは、平成25度福 井坂井地区広域市町村圏事務組合一般会計補正予算の繰越明許費の補正におい て、消費税法の改正に伴い保育料計算システム改修事業に係る事業費の消費税 が5%から8%になったことにより、3%分の増額について専決処分をしたこ とによるものでございます。 次に、報告第1号、平成25年度福井坂井地区広域市町村圏事務組合一般会 計繰越明許費の繰り越しに関する報告について。これは、さきの平成26年3 月組合議会定例会におきまして繰越明許の議決を行った情報処理費の保育料計 算 シ ス テ ム 改 修 事 業 2 ,2 6 4 万 8 ,0 0 0 円 と 個 人 住 民 税 シ ス テ ム 改 修 事 業 7 8 7 万 5 ,0 0 0 円 を 翌 年 度 に 繰 り 越 し て 使 用 す る こ と に つ き ま し て 繰 越 明 許 費繰越計算書を調製され、地方自治法施行令第146条第2項の規定により、 本議会に報告されたものでございます。 次に、議案第3号、平成26年度福井坂井地区広域市町村圏事務組合一般会 計補正予算について。主な歳出といたしましては、情報処理費で今年度見込ま れ る マ イ ナ ン バ ー 制 度 に 対 応 す る た め の シ ス テ ム 改 修 に 係 る 費 用 で 、 3 ,2 1 3 万 2 ,0 0 0 円 を 追 加 す る も の で あ り ま す 。 歳入につきましては、歳出の増額に伴う国庫補助金の追加補正と平成25年 度決算に伴う繰越金を分担金及び負担金において財源更正を行い、分担金及び 負 担 金 で 7 ,5 5 1 万 7 ,0 0 0 円 を 減 額 し 、 繰 越 金 で 7 ,5 5 1 万 7 ,0 0 0 円 を追加いたしました。 -13- ま た 、 国 庫 補 助 金 で 3 ,2 1 3 万 2 ,0 0 0 円 を 追 加 し ま し た 。 以 上 の 結 果 、 歳 入 歳 出 合 計 は い ず れ も 同 額 で 、 3 ,2 1 3 万 2 ,0 0 0 円 を 追 加 し て 、 補 正 後 の 予 算 額 を 2 5 億 2 ,3 0 8 万 1 ,0 0 0 円 と し た も の で ご ざ い ます。 次に、議案第4号、工事請負契約の締結について(清掃センター基幹的設備 改良工事)。この工事につきましては、清掃センター焼却施設及び粗大ごみ処 理施設が稼働後18年を経過し老朽化が見られるため、施設の機能を確保し安 定した運営を維持するため、今年度から3ケ年で行うものであります。契約金 額 は 4 9 億 8 ,9 6 0 万 円 で 、 契 約 の 相 手 方 は J F E エ ン ジ ニ ア リ ン グ 株 式 会 社大阪支店でございます。 以上のことにつきまして慎重に審議した結果、原案のとおり承認・可決され ました。 以上、福井坂井地区広域市町村圏事務組合議会の報告といたします。 平成26年9月5日、福井坂井地区広域市町村圏事務組合議会議員、前田嘉 彦。 ○ 議長(橋本充雄)以上をもって、広域連合及び一部事務組合の議会報告を 終わります。 お諮りします。 審議の都合上、日程第4、報告第3号から日程第19、認定第7号まで、報 告9件、決算認定7件を一括上程したいと思います。 これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)異議なしと認めます。 よって、日程第4、報告第3号から日程第19、認定第7号まで、報告9件、 決算認定7件を一括上程いたします。 理事者の提案理由の説明を求めます。 坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)それでは、本定例会に上程をいたしました報告議案及び 認定議案の提案理由を申し上げます。 まず、報告第3号から第8号までの坂井市が出資する法人等の経営状況の報 告についてでございますが、地方自治法第243条の3第2項の規定に基づき まして、坂井市が2分の1以上出資をしています法人等につきまして、その経 営の状況を議会へ報告をするものでございます。 次に、報告第9号、平成25年度坂井市一般会計継続費精算報告については、 平成24年度から平成25年度の2ケ年にわたる継続事業が完了いたしました ので、地方自治法施行令第145条第2項の規定により、議会に報告をするも -14- のでございます。 次に、報告第10号、平成25年度坂井市健全化判断比率の報告についてで ございまして、また、及び報告第11号、平成25年度坂井市資金不足比率の 報告については、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定に基づき、 監査委員の意見を付して議会に報告をするものでございます。 次に、認定第1号から認定第3号までの平成25年度坂井市一般会計及び特 別会計歳入歳出決算の認定については、地方自治法第233条第3項の規定に より、監査委員の意見を付して議会の認定に付するものであります。 また、認定第4号から第7号までの公営企業会計決算の認定については、地 方公営企業法第30条第4項の規定により、監査委員の意見を付して議会の認 定に付するものでございます。 以上、報告9件、決算認定7件の提案理由を述べさせていただきました。 なお、詳細につきましては、副市長また担当部長、会計管理者より説明させ ていただきますので、よろしくお願いをいたします。 ○ 議長(橋本充雄)次に、日程第4、報告第3号から日程第12、報告第1 1号について、理事者より議案内容の説明を求めます。 北川副市長。 ○ 副市長(北川貞二)それでは、私の方からは、報告第3号から報告11号 までの報告9件につきまして御説明をさせていただきます。 第6回の坂井市議会定例会の議案書をごらんいただきたいと思います。 まず、1ページから41ページまででございますけども、報告第3号の坂井 市の土地開発公社の経営状況の報告から報告第8号の公益財団法人の坂井市体 育協会の経営状況の報告についてでございますが、この報告は、地方自治法の 規定に基づきまして、坂井市が50%以上出資しております6法人についてそ の経営状況等を説明する書類を作成いたしましたので、その内容を議会に報告 するものでございます。 次に、42ページと43ページの報告第9号、平成25年度の坂井市の一般 会計継続費精算報告について御説明を申し上げます。 今回報告いたします事業につきましては、平成24年度及び平成25年度の 2ケ年度にわたり継続費を設定して事業を行ってまいりましたが、平成25年 度をもって継続事業が完了いたしましたので、地方自治法施行令の規定に基づ きまして、議会へ報告するものでございます。 なお、25年度をもって完了した継続費事業は、三国中学校耐震改修の耐震 設計等の業務及び丸岡城天守防災設備改修工事の2事業でございます。継続費 の精算内容につきましては、議案書の43ページをごらんいただきたいと思っ ております。 -15- 次に、44ページをお開き願いたいと思います。 報告第10号の平成25年度の坂井市健全化判断比率の報告についてでござ います。 地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定によりまして、平成25年 度坂井市健全化判断比率を、監査委員の意見を付して報告するものでございま す。 坂井市においては、実質赤字額及び連結実質赤字額がともになく、実質赤字 比率及び連結実質赤字比率もなく、横棒で示しているところでございます。な お、実質公債費比率につきましては、平成23年度から平成25年度までの3 ケ 年 の 平 均 で 1 0 .8 % 、 将 来 負 担 比 率 に つ き ま し て は 8 2 .8 % で ご ざ い ま す 。 なお、それぞれの比率の下の括弧内の数値は坂井市の早期健全化基準をあら わしておりまして、坂井市の平成25年度健全化判断比率は、いずれも早期健 全化基準には至っておらず、健全な財政運営が維持されているところでござい ます。 次に、45ページをお開きを願いたいと思います。 報告第11号の平成25年度坂井市資金不足比率の報告についてでございま す。 地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定により、平成25年度坂井 市資金不足比率を、監査委員の意見を付して報告するものでございます。 資金不足比率は公営企業会計ごとの資金不足額の事業規模に対する比率をあ らわしたものでありまして、坂井市の水道事業会計、公共下水道事業会計、農 業集落排水事業会計、病院事業会計の各平成25年度決算はいずれも資金剰余 となっており、資金不足比率がないため、横棒で示しているところでございま す。 坂井市公営企業会計の平成25年度資金不足比率は、いずれも経営健全化基 準の20%には至っていない状況でございます。 以上、報告第3号から第11号までの報告とさせていただきます。 以上でございます。 ○ 議長(橋本充雄)これより、日程第4、報告第3号から日程第12、報告 第11号について質疑を行います。 質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)質疑なしと認めます。 次に、日程第13、認定第1号から日程第19、認定第7号について、理事 者より議案内容の説明を求めます。 小川会計管理者。 -16- ○ 会計管理者(小川茂治)それでは、私の方から、認定第1号から認定第3 号までの平成25年度一般会計及び各特別会計の歳入歳出決算について御説明 を申し上げます。別冊に配付してあります決算書を御用意いただきたいと思い ます。 まず、認定第1号の平成25年度坂井市一般会計歳入歳出決算についてでご ざいますが、決算書の11ページをお開きいただきたいと思います。 平 成 2 5 年 度 の 一 般 会 計 の 決 算 総 額 で あ り ま す が 、 歳 入 合 計 3 7 2 億 4 ,8 6 7 万 5 , 3 9 9 円 、 歳 出 合 計 で ご ざ い ま す が 、 3 5 7 億 3 ,1 8 4 万 4 , 7 2 8 円 、 歳 入 歳 出 差 し 引 き 額 で ご ざ い ま す が 、 1 5 億 1 ,6 8 3 万 6 7 1 円 と な っております。 次に、決算書の225ページをお開きいただきたいと思います。 一般会計の実質収支に関する調書でございます。 歳入・歳出の決算総額及び歳入歳出差し引き額につきましては、ただいま御 説明申し上げたとおりでございます。区分4の翌年度へ繰り越すべき財源につ きましては、去る6月の定例会で御報告申し上げましたが、25年度から26 年度へ繰り越す事業は教育費の中学校施設整備事業など16事業で、繰越額の 合 計 に つ き ま し て は 2 8 億 3 ,3 2 2 万 9 ,0 0 0 円 と な り 、 そ の 充 当 財 源 と い た し ま し て 、 ( 2 ) で ご ざ い ま す け れ ど も 、 繰 越 明 許 費 繰 越 額 は 4 億 2 ,0 1 7 万 1 ,0 0 0 円 と な り 、 翌 年 度 へ 繰 り 越 す べ き 財 源 の 合 計 に つ き ま し て も 、 同 じ く 4 億 2 ,0 1 7 万 1 ,0 0 0 円 と な り ま し た 。 こ の 結 果 、 区 分 5 で ご ざ い ま す け れ ど も 、 実 質 収 支 額 は 1 0 億 9 ,6 6 5 万 9 ,0 0 0 円 と な っ た も の で ご ざ い ま す 。 なお、翌年度へ繰り越します繰越明許費の事業の内訳につきましては、もう 一つの資料でございますけれども、別途に配付しました平成25年度決算事業 別説明資料の3ページに記載してありますので、後ほど御確認をいただきたい と思います。 続きまして、認定第2号の平成25年度坂井市国民健康保険特別会計歳入歳 出決算についてでございますが、決算書の239ページをお開きいただきたい と思います。 平成25年度の国民健康保険特別会計の決算総額でございますが、歳入合計 は 8 9 億 8 ,6 0 5 万 9 ,3 4 9 円 、 歳 出 合 計 で ご ざ い ま す が 、 8 5 億 8 , 5 5 1 万 6 ,0 0 4 円 、 歳 入 歳 出 差 し 引 き 額 で ご ざ い ま す け れ ど も 、 4 億 5 4 万 3 , 345円となっております。 次に、決算書の262ページをお開きいただきたいと思います。 国民健康保険特別会計の実質収支に関する調書でございます。 歳入・歳出の決算総額及び歳入歳出差し引き額は、ただいま御説明申し上げ -17- たとおりでございまして、区分4でございますけれども、翌年度へ繰り越すべ き財源、これはございませんので、区分5の実質収支額は、歳入歳出差し引き 額 と 同 額 の 4 億 5 4 万 3 ,0 0 0 円 と な っ て お り ま す 。 続きまして、認定第3号の平成25年度坂井市後期高齢者医療特別会計歳入 歳出決算についてでございますが、決算書の269ページをお開きいただきた いと思います。 平成25年度の後期高齢者医療特別会計の決算総額でありますが、歳入合計 に つ き ま し て は 8 億 1 ,0 5 9 万 7 ,4 7 8 円 、 歳 出 合 計 に つ き ま し て は 8 億 8 1 6 万 2 ,3 7 8 円 、 歳 入 歳 出 差 し 引 き 額 に つ き ま し て は 2 4 3 万 5 ,1 0 0 円 となっております。 次に、決算書の278ページをお開きいただきたいと思います。 後期高齢者医療特別会計の実質収支に関する調書でございます。 歳入・歳出の決算総額及び歳入歳出差し引き額は、ただいま御説明申し上げ ましたとおりでございまして、区分4の翌年度へ繰り越すべき財源はございま せん。したがいまして、区分5の実質収支額は、歳入歳出差し引き額と同額の 2 4 3 万 5 ,0 0 0 円 と な っ て お り ま す 。 以上、認定第1号から認定第3号までの平成25年度坂井市一般会計及び各 特別会計の歳入歳出決算についての御説明とさせていただきます。よろしくお 願いをしたいと思います。 以上でございます。 ○ 議長(橋本充雄)新開総務部長。 ○ 総務部長(新開和典)それでは、平成25年度坂井市一般会計及び特別会 計の決算に関します主な成果を各部ごとに御報告させていただきます。 お手元に配付してございます平成25年度決算事業別説明資料に沿って御説 明させていただきますが、特にページ等を申し上げませんので、全体を通して ごらんいただきたいと思います。 まず、総務部について申し上げます。 第二次行政改革大綱実施計画については、平成25年度末時点で15項目に ついてその目的が達成され、事務事業評価による事業の見直しや補助金の適正 化については、取り組み状況をそれぞれ確認しながら全庁的な推進を図ってお ります。 また、指定管理者については、体育施設28施設について指定の更新を行う とともに、モニタリングの実施により管理運営の質の向上を図り、コスト削減 と市民サービスの充実に努めたところでございます。今後も職員挙げてより一 層連携を図り、工夫を加えながら行政改革への取り組みを進めてまいります。 次に、まちづくり関係について申し上げます。 -18- まず、公民館のコミュニティセンター移行につきましては、コミュニティセ ンター検討委員会において6回の協議と先進地視察を行い、検討内容について 中間報告書として取りまとめを行っていただきました。 次に、協働のまちづくり事業は、11月に協働のまちづくり講演会を開催す るほか、2月には三国新保地区など4つの地区のまちづくり活動実践発表会を 開催し、それぞれの地区において地域の特色を生かした活発な活動が紹介され ました。 男女共同参画推進事業では、都市宣言を基本として出前講座や小学校での出 前授業に積極的に取り組んだほか、11月に「男女共同参画inさかい201 3」を開催し、図画や川柳等の作品展示を行うなど、市民の皆さんの意識向上 と関心を高めることができました。 次に、防災対策事業では、津波発生の際、円滑に避難できるよう、また、平 素から地域住民の方に海抜等を意識して生活していただけるよう、海抜表示板 を三国地区を中心に市内全域の536ケ所に設置いたしました。 また、平成23年度から進めております市内小学校への防災備蓄倉庫設置に ついては、25年度に残りの9校に設置完了し、予定を1年早めて19校全て の小学校への整備が図られました。 次に、企画事務事業では、国の過疎集落等自立再生緊急対策事業の補助採択 を受け「竹田の里将来ビジョン」を策定いたしました。この構想では、旧竹田 小学校を中心とした既存施設の利活用方針など地域の活性化策の取りまとめが 行われ、今後一層の竹田地区の魅力を高めることが期待されるものとなりまし た。 また、平成25年度から27年度までの3ケ年事業として県の補助採択を受 けたふるさと創造プロジェクト事業では、町家などの空き家を活用し、三国湊 のにぎわい創出や歴史文化の保存伝承を目指して住民の皆さんとのワークショ ップを重ね、「三国湊町家活用プロジェクト事業計画書」を策定いたしました。 次に、情報管理事業では、市内のさまざまな施設などの位置情報を市ホーム ページの電子地図で公開しております坂井市WebMapが、国土地理院の 「電子国土賞2013」並びに地理情報システム学会賞を受賞することができ ました。 ハザードマップや津波避難場所など市民に役立つ位置情報を掲載することで、 サイトを活用した小学生への地理情報システム教育を行った新たな取り組みが 評価されたところです。 次に、財務部について申し上げます。 市 全 体 の 財 政 運 営 管 理 の 結 果 、 財 政 調 整 基 金 へ 5 億 7 3 6 万 3 ,0 0 0 円 の 積 み 増 し を 行 う こ と が で き 、 平 成 2 5 年 度 末 現 在 高 は 2 9 億 7 5 4 万 5 ,0 0 -19- 0円となり、さらなる財政基盤の強化と安定化に努めました。 庁舎等の管理では、省エネ空調設備改修工事を行いまして電気料などのラン ニングコストの低減を図るなど、さらなる省エネに努めました。 財 産 管 理 で は 、 利 活 用 の 見 込 め な い 資 産 に つ い て 売 却 等 を 促 進 し 、 6 ,7 9 0万円の収入を得ることができました。今後も自主財源確保のために遊休地な どの積極的な売り払いを図ってまいりたいと考えております。 入札関係につきましては、建設工事及び建設コンサル業務における電子入札 を500万円以上に範囲拡大し、さらなる競争性の向上と事務の効率化に取り 組みました。 営繕関係では、監理課内に営繕室を設置し、各所管課が管理する施設等の小 規模な修繕業務の設計・積算等の技術支援を行い設計金額の適正化を図るなど、 営繕業務の統一化に取り組みました。 また、市税関係では、新規の特別徴収義務者の拡大やコンビニ収納の利用促 進など一層の利便性向上を図るとともに、固定資産の評価替えに向けて標準宅 地鑑定業務や航空写真撮影業務を実施するなど、適正かつ公平な賦課徴収に努 めてまいりました。 次に、生活環境部について申し上げます。 コミュニティバスの運行につきましては、平成21年9月から本格運行を実 施 し て 5 年 が 終 了 い た し ま し た 。 当 初 の 年 間 利 用 者 数 は 5 万 4 ,0 0 0 人 で ご ざ い ま し た が 、 現 在 で は 8 万 5 ,0 0 0 人 に 伸 び て お り 、 3 万 1 ,0 0 0 人 増 加 している状況でございます。 環境保全関係につきましては、市環境基本計画の中間見直しを行い、今後5 年間の取り組みなどについて取りまとめたほか、地球温暖化防止対策として、 再生可能エネルギーの普及推進を図るため、市内での導入可能性について調査 を実施いたしました。 また、市内中小河川ごみの一斉清掃については、3月2日を統一行動日とし、 市 内 7 8 の 区 か ら 約 2 ,0 0 0 人 の 参 加 を い た だ き ま し て 、 約 1 4 ト ン も の ご みを回収することができました。 また、一般廃棄物処理関係では、処理計画に基づいて分別収集によるごみの 減量化・資源化に取り組むとともに、小型廃家電の回収を年3回実施し、全体 で約27トンを回収することができました。 次に、福祉保健部について申し上げます。 社会福祉関係では、平成26年度以降平成30年度までの5年間を計画期間 とし、福祉保健施策の総合的な推進を図るため、第2次福祉保健総合計画を策 定いたしました。 地域福祉計画、高齢者福祉計画、障がい者計画及び健康さかい21計画で構 -20- 成されておりまして、関係機関や市民の皆さんの御協力をいただきながら着実 な事業の推進を図ってまいります。 次に、高齢福祉関係、特に敬老会事業については大変多くの皆さんの協力を いただき、三国町において区長会主導のもと地区別敬老会の開催を進めていた だき、全体の対象の38%と、対前年度比で平均10ポイントを超える御参加 をいただいたところでございます。 また、生活総合機能改善機器を活用した介護予防教室を市内23公民館で7 月 か ら 3 月 ま で 毎 月 2 回 、 1 会 場 あ た り 1 7 回 開 催 し 、 延 べ 4 ,5 0 0 人 余 り の参加を得たところでございます。 また、平成24年度まで市内2ケ所に設置しておりました地域包括支援セン ターを高齢福祉課内に一元化したことにより、地域包括支援センターの機能が 強化され、各種サービスが統一的に行われるようになりました。 次に、健康増進関係では、がん検診受診率向上のさらなる強化を図るため、 受診機会が少ない国民年金第3号被保険者や60歳代の市民の皆さんに対して がん検診受診券を発行したほか、健康講座などでの啓発活動を進めたことなど に よ り ま し て 、 受 診 者 数 は 昨 年 度 比 2 .7 % 増 と な り 、 が ん の 早 期 発 見 、 早 期 治療につなげることができました。 また、平成20年度から進めております特定不妊治療助成制度では、年々申 請件数が増加しておりまして、平成25年度では58件増の135件の助成を 行うことができ、不妊治療の経済的負担の軽減を図るとともに、少子化対策に つなげることができました。 子育て支援関係では、子どもを育てやすい環境づくりを推進するため、多子 世帯に対して「坂井市子育てすくすく支援商品券」を交付することで、多子世 帯に対し、経済的負担の軽減並びに市内事業者や商店の活性化を図ることがで きました。 また、保育所民営化の推進においては、坂井松涛保育園など私立保育園の施 設整備などに対し財政支援を行うことで、地域の保育環境の充実による児童福 祉の向上を図ることができました。 次に、建設部について申し上げます。 安全かつ円滑で快適な道路交通環境保持のため、主要路線や生活道路の改良 ・修繕工事を計画的に行うとともに、交通安全施設の設置・改修によって通学 路の安全性の向上を図りました。 また、国の交付金等の補助事業を活用し、市道末政・随応寺線ほか5路線の 改良工事や歩道設置を行いました。 次に、平成22年度から実施しております丸岡城周辺の整備については、丸 岡城の北側道路に面する平章小学校のブロック塀を板塀に改修し、城下町の雰 -21- 囲気を取り戻しながら、引き続きにぎわい創出を目指してまいります。 また、公営住宅ストック総合事業によりまして、江留上団地2号棟の耐震化 を伴う改修工事を平成25年度、26年度で実施しており、居住性、安全性の 向上を図っております。 次に、産業経済部について申し上げます。 まず、農業振興関係でございますが、地域が抱える人と農地の問題に関し集 落において話し合いで解決していただく人・農地プランについては、全農家集 落のうち約8割が作成をしていただきました。地域の担い手への農地集積を通 して持続可能な力強い農業の体制づくりが期待されるものとなってきておりま す 。 ま た 、 農 地 集 積 協 力 金 に つ い て は 4 6 件 、 2 ,0 6 0 万 円 を 交 付 し た ほ か 、 国の戸別所得補償制度推進事業から移行した経営所得安定対策事業を円滑に進 めてまいりました。 また、三里浜砂丘地において九頭竜川パイプランの稼働を契機とした園芸産 地の発展を目指す事業に着手し、国の交付金を活用し、遊休農地の優良化事業、 耐候性ハウスの整備による生産拡大や低コスト高品質栽培の施設園芸産地づく りに取り組んでおります。 さらに、ラッキョウや軟弱野菜の生産に新規に取り組む営農組織などに対し 機械・施設等に要する経費を支援することで、作付面積の拡大と農業経営の基 盤整備が図られてまいりました。 林業振興関係では、林業従事者や林道利用者の利便性の向上と安全性確保の ため、林道河内南谷線の橋りょう補修工事及び大雨等の災害に対する復旧工事 を行いました。そのほか、県営林道剱ケ岳線については、早期完成を目指し、 地元及び関係機関等との連携強化を図っておりまして、進捗率は95%に達し ております。 一方、松くい虫対策関連では、引き続き、松くい虫の防除や駆除を行うとと もに、抵抗性松の植栽を実施することで海岸松林などの健全な維持再生に努め てまいりました。 水産業振興関係では、原油価格や原材料の価格高騰により極めて深刻な影響 を受けている漁業者が借り入れした融資への利子助成を行い、漁業経営の安定 化を図りました。 また、安島漁港浚渫工事の実施により船揚場への漁船の上げおろしも容易に なり、漁業者の作業効率の向上を図ることができました。 農地関係では、農地・水保全管理支払交付金事業により、農地・農業用水等 の資源及び環境の保全を図る共同活動に90組織、施設の長寿命化を図る向上 活 動 に 5 3 組 織 が 取 り 組 ん で お り ま し て 、 活 動 支 援 費 と し て 総 額 2 億 2 ,0 8 5万円を交付いたしました。 -22- また、地籍調査関係では、丸岡町四ツ柳地区で調査業務を実施いたしました。 労働関係では、企業倒産及び雇用調整等により離職した労働者が増加してい る状況に緊急に対応するため、離職者を雇用する事業主に対して雇用奨励金4 40万円を支出し、雇用の安定を図りました。 商工関係では、ビジネスチャンスと捉えた「東京インターナショナルギフト ショー」に、伝統的地場産業である織物・繊維産業の関連団体が出展し、日本 全国及び世界各国から「遊び心を伝えるデザインギフト」としてビジネスマッ チングさせるための機会を捉え、来場者に商品を提案するなど、地場産業の振 興を図りました。 企業立地促進事業については、新規誘致及び市内既存企業の増設を促進して おりますが、平成25年度で3件の助成金の適用認定を図り、産業基盤の強化 や雇用機会の創出等を推進いたしました。 観光振興関係では、坂井市観光施策の推進母体でございます観光連盟の事業 の中において、県の補助事業を活用した坂井市のオリジナルな着地型観光メニ ューの創設や東尋坊ライブカメラやWi-Fi設置等、インターネット環境の 整備を行うとともに、首都圏初め関西圏、中京圏への出向宣伝、新聞やるるぶ など各メディアを利用した広報掲載など、さまざまな方面からの市内観光資源 の情報発信に取り組みました。 また、写真を通じて坂井市の新たな魅力の発掘を目指し「坂井市四季の風景 フォトコンテスト」を実施いたしました。県内外から201点の応募があり、 入賞作品については市内観光施設等で展示を行うとともに、今後の観光PRに 活用してまいりたいと考えております。 さらに、新たな観光地化が進む竹田地区の核となる竹田水車メロディーパー クの適正な管理運営を図るため、支配人を雇用するとともに、今後、地元住民 の皆さんとの連携を図り、さらなる観光誘客に努めてまいりたいと考えており ます。 次に、教育部について申し上げます。 学校整備関係では、整備計画に基づいて、長畝、平章、東十郷の3小学校の 耐 震 補 強 ・ 大 規 模 改 修 工 事 を 約 4 億 8 ,2 6 0 万 円 で 実 施 い た し ま し た 。 引 き 続き、平章、東十郷の2期目の工事と大関の3小学校の耐震補強・大規模改修 工事を行っております。 中学校についても、春江中学校の2期目の工事である北校舎の耐震補強・大 規 模 改 修 工 事 と 情 報 棟 の 増 築 工 事 を 約 6 億 2 ,7 6 0 万 円 で 、 ま た 、 丸 岡 中 学 校 の 南 校 舎 の 耐 震 補 強 ・ 大 規 模 改 修 工 事 を 約 6 億 8 ,5 5 0 万 円 で 実 施 い た し ました。 学校教育関係では、平成25年10月に国の衛生管理基準に適合した春江坂 -23- 井学校給食センターが完成し、安全・安心な学校給食の提供を開始いたしまし た。 また、学校図書館については、市内小中学校全てにおいて標準図書冊数に達 成するよう、図書の整備・充実を図りました。 生涯学習スポーツ関係では、福井しあわせ元気国体のサッカー競技会場の1 つとなる丸岡スポーツランド多目的グラウンドの改修及びクラブハウスの施設 整備を実施いたしました。 文化関係では、施設の老朽化が進んでおります設備の更新を図るため、ハー トピア春江大ホールの照明設備改修を行い、利用者の利便性を図りました。 図書館関係では、子どもの読書活動推進事業としまして、5月に新築移転し ました坂井図書館の開館を記念し、坂井中学生を対象に児童書翻訳家の金原瑞 人氏による講演会を行い、中学生の読書普及に努めました。 次に、平成25年度国民健康保険特別会計、後期高齢者医療特別会計でござ いますが、被保険者の疾病や負傷等に対する適正な保険給付並びに健康教室や 訪問指導を適切に行うなど、保健事業の充実と健康の保持増進を図るための事 業をそれぞれ実施してまいりました。 以上、平成25年度坂井市一般会計及び特別会計の主な成果を報告させてい ただきました。 ○ 議長(橋本充雄)高木上下水道部長。 ○ 上下水道部長(高木 徹)それでは、上下水道部関係の認定第4号から第 6号につきまして御説明をさせていただきます。 初めに、認定第4号、平成25年度坂井市水道事業会計決算の認定について 御説明申し上げますので、決算書の279ページをお願いいたします。 決算報告書の1、収益的収入及び支出につきましては、収入といたしまして 水 道 事 業 収 益 の 決 算 額 が 1 6 億 8 ,7 6 0 万 3 ,0 6 0 円 に 対 し ま し て 、 支 出 と い た し ま し て 水 道 事 業 費 用 の 決 算 額 が 1 6 億 8 ,5 6 1 万 8 0 2 円 と な り ま し た。これにつきましては281ページの損益計算書をお開き願います。 損益計算書は、消費税を抜いた金額が記載してございます。下から3行目で ご ざ い ま す 。 当 年 度 純 損 失 は 2 ,2 2 4 万 4 ,2 0 1 円 と な り ま し た 。 こ れ に 前 年 度 繰 越 利 益 剰 余 金 の 2 , 9 3 7 万 2 , 7 4 4 円 を 足 し ま す と 、 7 1 2 万 8 ,5 43円の当年度未処分利益剰余金となりました。 次に、資本的収入及び支出を申し上げますので、前ページの280ページに お戻り願います。 資 本 的 収 入 の 決 算 額 は 、 5 億 6 ,6 7 5 万 4 ,9 4 5 円 に 対 し ま し て 、 資 本 的 支 出 の 決 算 額 が 9 億 2 0 8 万 7 ,9 2 5 円 と な り ま し た 。 収 入 に 対 す る 支 出 の 不 足 額 3 億 3 ,5 3 3 万 2 ,9 8 0 円 に つ き ま し て は 、 下 の 方 に 記 載 し て あ り ま -24- す と お り 、 当 年 度 分 の 消 費 税 及 び 地 方 消 費 税 の 資 本 的 収 支 調 整 額 で 2 ,4 1 8 万 6 ,3 2 3 円 と 過 年 度 分 の 損 益 勘 定 留 保 資 金 で 3 億 1 ,1 1 4 万 6 ,6 5 7 円 で補塡をさせていただきました。 次に、事業報告でございます。285ページをお願いいたします。 近年の人口減少と節水意識の高揚など、水需要の落ち込みによる給水収益の 減少が進んでおります。さらに、管路の老朽化による修繕費の増加も見込まれ る中で、引き続き、水道料金等の未納者に対する徴収強化を図り、収入の確保 に努めてまいりました。 建設改良の主なものといたしましては、坂井市民の大切なライフラインを確 保するため、災害時に備えた緊急時連絡管の整備、また東二ツ屋水源対策、老 朽化した給配水管の布設替え工事等を実施してまいりました。さらなる効率的 な事業運営を目指し、計画の見直し等を進めながら事業を進めてまいりたいと 考えております。 次に、認定第5号、平成25年度坂井市公共下水道事業会計決算の認定につ いてでございます。 決算書の298ページをお願いいたします。 決算報告書の1、収益的収入及び支出につきましては、収入として、下水道 事 業 収 益 の 決 算 額 が 2 3 億 5 ,0 3 2 万 4 ,2 0 4 円 に 対 し ま し て 、 支 出 と い た し ま し て 、 下 水 道 事 業 費 用 の 決 算 額 は 2 3 億 8 ,3 0 2 万 5 ,1 4 2 円 と な り ま した。 次に、300ページの損益計算書をお開き願います。 こ れ も 、 下 か ら 3 行 目 で ご ざ い ま す 。 当 年 度 純 損 失 は 7 ,5 2 3 万 2 ,4 1 0 円 と な り ま し て 、 こ れ に 前 年 度 繰 越 利 益 剰 余 金 5 4 3 万 4 ,6 7 3 円 を 足 し ま す と 、 6 ,9 7 9 万 7 ,7 3 7 円 の 当 年 度 未 処 理 欠 損 金 と な り ま し た 。 次に、資本的収入・支出を申し上げますので、299ページにお戻り願いま す。 資 本 的 収 入 の 決 算 額 が 1 9 億 3 ,8 4 7 万 6 ,9 9 0 円 に 対 し ま し て 、 資 本 的 支 出 の 決 算 額 が 2 9 億 1 ,5 1 8 万 7 ,1 4 1 円 と な り ま し た 。 収 入 に 対 す る 支 出 の 不 足 額 9 億 7 ,6 7 1 万 1 5 1 円 に つ き ま し て は 、 下 の 方 に 記 載 し て あ る と お り 、 当 年 度 分 の 消 費 税 と 地 方 消 費 税 資 本 的 収 支 調 整 額 で 2 ,0 3 7 万 9 ,7 2 8 円 と 減 債 積 立 金 で 1 ,5 4 0 万 9 ,2 4 3 円 、 ま た 、 当 年 度 分 の 損 益 勘 定 留 保 資 金 で 9 億 4 ,0 9 2 万 1 ,1 8 0 円 で 補 塡 を さ せ て い た だ き ま し た 。 次に、事業報告でございます。304ページをお開き願います。 公共下水道の整備促進や下水道未水洗化世帯を訪問いたしまして接続促進を 行い収入の増を目指すとともに、下水道の使用料の未納者に対する滞納整理を 積極的に行い、収入の確保に努めてまいりました。 -25- 建設改良事業の主なものといたしましては、汚水整備事業では、管渠布設工 事 を 5 9 .5 ヘ ク タ ー ル 施 工 い た し ま し て 、 汚 水 処 理 普 及 拡 大 を 推 進 し て お り ます。 マンホールポンプ場の更新事業や雨水による浸水対策としまして、管渠の布 設替え工事等も約500メートルほど施工をいたしております。 今後も、汚水処理普及拡大を図るため下水道整備を推進するとともに、施設 及び管路の更新事業を計画的に実施しながら、公共用水域の水質保全と生活環 境の向上を図るため、より一層、サービスの向上と効率的な事業運営に努めて まいりたいと考えております。 最後でございますが、認定第6号、平成25年度坂井市農業集落排水事業会 計決算の認定についてでございます。 決算書の327ページをお願いいたします。 決算報告書の(1)収益的収入及び支出につきましては、収入の下水道事業 収 益 の 決 算 額 が 3 ,7 0 0 万 3 ,1 0 6 円 に 対 し ま し て 、 支 出 、 下 水 道 事 業 費 用 の 決 算 額 は 3 ,2 3 0 万 7 ,4 1 4 円 と な り ま し た 。 次に、329ページ、損益計算書をお開き願います。 こ れ も 、 下 か ら 3 行 目 で 、 当 年 度 純 利 益 は 4 6 9 万 5 ,6 9 0 円 と な り ま し た が 、 前 年 度 の 繰 越 欠 損 金 の 4 2 8 万 9 ,2 7 5 円 を 差 し 引 き ま す と 、 4 0 万 6 ,4 1 5 円 の 当 年 度 未 処 分 利 益 剰 余 金 と な り ま し た 。 資本的収入及び支出でございます。328ページをお願いいたします。 資 本 的 支 出 の み の 決 算 で 7 6 8 万 6 ,6 8 4 円 と な り ま し た 。 収 入 に 対 す る 支出の不足額は、これも下段に記載してございますが、過年度分の損益勘定留 保 資 金 で 2 3 万 1 ,5 6 9 円 、 ま た 当 年 度 分 の 損 益 勘 定 留 保 資 金 で 7 4 5 万 5 , 115円で補塡をさせていただきました。集落排水は丸岡町竹田地区のみでご ざいます。坂井市の重要な水源の上流域にあたるため、水質保全と生活環境向 上に取り組むため、これからも効率的な維持管理に努めてまいりたいと考えて おります。 以上で、上下水道部所管の3事業の決算の説明とさせていただきます。よろ しくお願いいたします。 ○ 議長(橋本充雄)ここで暫時休憩をいたします。 午後は1時より再開をいたします。 ○ (午後0時02分 休憩) (午後1時02分 再開) 議長(橋本充雄)休憩前に引き続き、会議を開きます。 午前中に引き続き、理事者より議案内容の説明を求めます。 直江三国病院事務局長。 -26- ○ 三国病院事務局長(直江正一)それでは、認定第7号、平成25年度坂井 市病院事業会計決算につきまして御説明いたします。 決算書の340ページをお開き願います。 最初に、収益的収入及び支出の決算でありますが、収入としての病院事業収 益 の 決 算 額 が 1 7 億 8 ,0 5 2 万 5 ,0 9 4 円 に 対 し ま し て 、 支 出 と し て の 病 院 事 業 費 用 の 決 算 額 は 2 0 億 3 ,1 4 1 万 3 ,1 0 2 円 と な り ま し た 。 そ の 差 し 引 きとしての純損失でありますが、決算書の342ページをお開き願います。 財務諸表の平成25年度坂井市病院事業損益計算書の下から3行目になりま す が 、 当 年 度 純 損 失 と し て 2 億 5 ,1 5 3 万 3 ,0 7 7 円 と な り ま し た 。 そ の 結 果、当年度未処理欠損金は、一番下の行でございますが、ただいま申し上げま し た 当 年 度 純 損 失 に 前 年 度 繰 越 欠 損 金 1 7 億 5 4 3 万 6 ,9 8 2 円 を 合 わ せ ま し て 、 1 9 億 5 ,6 9 7 万 5 9 円 と な っ て お り ま す 。 次に、決算書の341ページをお開き願います。 資 本 的 収 入 及 び 支 出 で あ り ま す が 、 収 入 の 決 算 額 は 1 億 2 ,4 6 4 万 円 で 、 支 出 の 決 算 額 は 1 億 8 ,6 9 7 万 6 ,6 3 0 円 と な り ま し た 。 資 本 的 収 入 額 が 資 本 的 支 出 額 に 対 し て 不 足 す る 額 6 ,2 3 3 万 6 ,6 3 0 円 は 、 過 年 度 分 損 益 勘 定 留 保 資 金 6 ,2 2 1 万 5 ,7 6 0 円 と 当 年 度 分 消 費 税 及 び 地 方 消 費 税 資 本 的 収 支 調整額12万870円をもって補塡させていただきました。 続きまして、事業報告でございますが、決算書の345ページをお開き願い ます。 平成25年度の病院事業会計は、医師不足、看護師不足に加え診療報酬の抑 制が続く中、経営健全化に向け取り組みました。 こうした中で、重要課題であります医療体制の整備では、産婦人科医師1名 の増員を図ることができたものの、内科医師1名が退職することとなり、さら には、看護師においても充足できていない状態が続いておりますので、今後と も安定した医療従事者の確保に努めてまいります。 また、患者数につきましては、入院外来ともに減少が続き、非常に厳しい経 営状態が続いておりますが、経営改善に努めるとともに、地域医療の中核とし ての病院事業を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいた します。 以上が、認定第7号、平成25年度坂井市病院事業会計決算につきましての 説明でございます。よろしくお願いいたします。 ○ 議長(橋本充雄)ここで、監査委員の審査結果の報告を求めます。 東代表監査委員。 ○ 代表監査委員(東 健一)監査委員の東でございます。監査委員を代表し まして、平成25年度決算審査の結果を報告させていただきます。 -27- 平成25年度各会計の決算につきましては、市長から関係書類の提出を受け、 田本、山田両監査委員とともに、6月から8月まで約80日間をかけて審査を いたしました。その結果を決算審査意見書として取りまとめ、先月26日に坂 本市長に提出をいたしました。 審査にあたりましては、決算書及び附属書類について関係法令に準拠して作 成されているかを確認し、諸帳簿と照合するとともに、定期監査、例月出納検 査の結果も参考にし、必要に応じて関係職員から説明を受け実施してまいりま した。 決算に係る数値等につきましては、先ほど理事者側から詳細な説明がござい ましたが、監査委員による審査の結果といたしましては、一般会計、各特別会 計、また、各企業会計、健全化判断比率及び資金不足比率の算定全てにおきま して書類等は法令に準拠して作成されており、計数は正確であり、会計処理は 総じて適正であったと認めたところでございます。 お手元の決算審査意見書中におきましては、審査のまとめとして平成25年 度決算審査における監査委員としての所感と意見を申し述べさせていただいて おりますが、これに基づいて簡略に御説明申し上げ、審査報告にかえさせてい ただきますので、よろしくお願いをいたします。 まず初めに、お手元の坂井市一般会計・特別会計決算及び基金運用状況審査 意見書から、一般会計について申し上げます。 当年度の決算の特徴としまして、春江坂井学校給食センター建設事業及び平 成30年度開催予定の福井国体に向けた丸岡スポーツランド改修事業により、 工 事 請 負 費 が 前 年 度 と 比 べ 6 .3 % 増 の 4 4 億 2 ,0 0 0 万 円 、 備 品 購 入 費 が 3 倍 以 上 の 4 億 5 ,0 0 0 万 円 と な る な ど 、 普 通 建 設 事 業 費 が 大 幅 に 増 加 し て い る こ と が 挙 げ ら れ ま す 。 こ れ に 伴 い 、 地 方 債 の 発 行 額 は 前 年 度 に 比 べ 7 .7 % 増 の 4 7 億 7 ,8 0 0 万 円 と 増 加 し 、 地 方 債 現 在 高 は 前 年 度 に 比 べ 、 5 .5 % 増 の 3 5 1 億 5 ,5 0 0 万 円 と な っ て お り ま す 。 地 方 債 現 在 高 は 平 成 2 1 年 度 以 降増加の一途をたどっており、今後の財政負担増が懸念されるところでありま す。 大規模な建設事業については、費用対効果の検証と合理的な優先順位づけや 有利な補助金・起債事業の選択等を行い、でき得る限り将来的な財政負担の軽 減に努め、計画的に実施していただきたいと考えております。 また、歳入の面では法人税率改正により法人税割が減収となりましたが、た ばこ税の税源移譲による増により市税全体ではわずかの減少にとどまりました。 ま た 、 株 式 等 譲 渡 所 得 割 交 付 金 が 7 ,9 0 0 万 円 と 大 幅 に 増 加 し ま し た が 、 地 方 交 付 税 が 3 .3 % 減 の 7 7 億 7 ,1 0 0 万 円 と な っ て お り 、 税 収 全 体 と し ま しては減少となっております。減少分は地方交付税で補塡されるため歳入総額 -28- に与える影響は小さいものの、地方財政の根幹を担う税収の確保に対しては、 従来以上に強力な取り組みを期待するものであります。 一般会計の審査のまとめにつきましては40ページに記載されておりますの で、またごらんになっていただきたいと思います。 次に、国民健康保険特別会計について申し上げます。 国 民 健 康 保 険 税 の 収 入 済 み 額 は 前 年 度 と 比 べ 0 .2 % の 増 と な っ て お り ま す が、一方、歳出については、後期高齢者支援金が5%、介護納付金が10%を 超える大きな増となっておりまして、歳出全体としては依然増加傾向にありま す。 国民健康保険制度を安定して運営していくためには、医療費適正化対策の推 進と医療費抑制のための健康増進事業の充実に努めるとともに、保険税収入を 確保し、財政基盤を安定させることが必要不可欠であります。 負担の公平性の面からも適切な徴収手続を徹底することにより不納欠損発生 の防止に努めるとともに、徴収率のさらなる向上を図っていただきたいと思い ます。 また、国民健康保険基金については残高が10万円弱と、基金による財政調 整能力は全く失われた状態になっております。今後は、財政状況を勘案しなが ら目標を設定し、基金の積み立てを行っていく必要があると考えられます。健 康保険の審査のまとめは41ページに掲載されております。 次に、後期高齢者医療特別会計について申し上げます。 保 険 料 の 収 入 未 済 額 が 前 年 度 と 比 べ 2 .9 % 減 と な っ て お り 、 収 納 率 は 昨 年 と変っておりません。被保険者の年齢構成等を考慮しますと、普通徴収分の徴 収事務には困難な事例があるかとは思われますが、税と異なり徴収権の時効消 滅まで2年間と短いことを念頭に置いていただき、滞納の発生防止対策と迅速 な催告・滞納処分を実施することにより負担の公平性の維持と保険料収入の確 保をお願いいたします。審査のまとめは42ページにございます。 続きまして、お手元の坂井市公営企業会計決算審査意見書により、水道事業 会計について申し上げます。 年間配水量が前年度と比べ減となり、年間有収水量は減少しているという状 況 で ご ざ い ま す 。 有 収 率 に つ い て は 9 1 .7 % と 類 似 団 体 と 比 較 す る と 高 い 水 準にはあるものの、年々低下の傾向にあり、早急な原因の分析と対応を求める ものであります。 経営成績を見ますと、給水収益の減少と修繕費の増加で赤字決算となってお ります。施設・管路の老朽化に伴い、今後も維持管理費用の増大が懸念される ところであります。 料金については、供給単価が給水原価を下回っており、給水に係る費用を料 -29- 金で賄えていない状況です。今後、料金改定を視野に入れていく必要があるの ではないかと思われます。 水道事業は市民生活の中で最も重要な欠くことのできないライフラインであ りますので、料金収入の確保とさらなる合理化・効率化を進めるとともに、今 後必要となる施設の更新や大規模修繕に備えた財政基盤の強化に取り組み、よ り安心・安全な水道水の安定供給に努めていただきたいと考えます。水道事業 会計の審査のまとめは15ページに掲げてございます。 次に、公共下水道事業会計について申し上げます。 当 年 度 の 事 業 概 要 を 見 ま す と 、 前 年 度 と 比 べ 、 処 理 区 域 内 人 口 は 1 .2 % 、 現 在 水 洗 化 済 み 人 口 は 3 .8 % 増 加 し て い る 一 方 、 水 洗 化 率 は 2 .2 4 ポ イ ン ト の向上にとどまっており、使用料収入の確保と環境改善のため、未接続世帯に 対する接続要請を積極的に進める必要があります。 ま た 、 有 収 率 は 前 年 度 と 比 べ 1 .9 7 ポ イ ン ト 低 下 し て お り 、 原 因 の 分 析 と 対応が求められます。 経 営 成 績 を 見 ま す と 、 5 億 1 ,7 0 0 万 円 の 営 業 損 失 を 計 上 し て い る も の の 、 営業外収益として、一般会計からの繰入金が含まれる経常損失においては 7, 300万円の経常損失にとどまっております。 下水道事業においては、使用料収入による採算の維持が性質上困難であるこ とから一般会計からの繰り入れを行っておりますが、総務省が示している繰出 基準を超える部分については、使用料収入の確保と経費の削減を推進し、縮減 を進めていく必要があります。 下水道事業は衛生的で快適な生活環境を維持していくために不可欠な事業で ありますが、施設の整備や維持管理に係る経費は年々増大していくことが予測 されます。 接続の推進と確実な収入確保に努めるとともに、経営の合理化・効率化を推 進し、今後の整備計画においても財政状況を勘案しながら適切な見直し等を行 い、経営基盤の強化に努めていただきたいと思います。審査のまとめについて は30ページにございます。 次に、農業集落排水事業会計について申し上げます。 水 洗 化 率 が 8 2 .2 8 % と 、 平 成 1 4 年 に 供 用 開 始 し て 1 1 年 が 経 過 し て い ることを考えますと、低い水準にあると言わざるを得ません。過疎化の進行等 の事情は考慮できますが、未接続世帯に対する接続要請について積極的に進め ていただきたいと考えます。 経営成績を見ますと、営業損失は前年度に比べ改善しており、一般会計から の繰入金が含まれる経常利益においては悪化しております。これは、繰入金が 前 年 度 と 比 べ 1 ,0 0 0 万 円 減 少 し た こ と に よ る も の で す 。 -30- 丸岡竹田地区は、当市の重要な水源である竹田川の上流域にあたり、当地域 における農業集落排水事業は市民の衛生的で快適な生活環境を維持していくた めに不可欠な事業でありますが、その経営にあたっては市財政への負担が非常 に大きい事業であることを意識し、でき得る限りの収入の確保を図るとともに、 より一層の合理化・効率化について努力されることを期待します。審査のまと めは42ページに掲げてございます。 次に、病院事業会計について申し上げます。 入院患者数、外来患者数については、前年度に比べ減少となっています。病 床利用率も低下し、患者数の減少傾向が続いている状況です。 経営成績を見ますと、患者数の減に加え、平成24年度実施の入院基本料算 定 区 分 の 変 更 の 影 響 に よ り 、 医 業 収 益 は 前 年 度 と 比 べ 7 .7 % 減 の 1 5 億 9 ,7 00万円となっております。経営分析比率から見ると、当面の資金繰りについ ては問題が生じる可能性はないと思われますが、依然として厳しい経営状況が 続いていることは間違いありません。 医療スタッフの十分な確保と経費の徹底的な見直し・削減を行うとともに、 地域住民の医療ニーズに的確に対応することにより患者数の増加を図り、安定 した経営を維持しながら、市民が安心して医療が受けられる環境を構築される よう期待するものであります。審査のまとめは56ページに掲げてございます。 なお、各企業会計におきましては、平成26年度からは、新会計基準に基づ き、適切な会計処理を行っていただくようお願いをいたします。 さて、お手元の坂井市財政健全化審査及び経営健全化審査意見書から当年度 の財政健全化判断比率を見ますと、実質公債費比率・将来負担比率ともに毎年 改善されてきている状況であります。 しかし、今後の財政状況については、少子高齢化が進展し、経済情勢が不透 明な中で税収の伸びが期待できないにもかかわらず、社会保障費の増大、緊急 の課題である公共施設の耐震化、公共インフラの老朽化に伴う維持管理・改修 経費の増大など、多大な財政負担が伴う政策課題は山積しております。 このような状況の中、坂井市が市民の信託に応えていくためには、困難な財 政状況の中であっても、最少の経費で最大の効果を上げることのできる強靭な 行財政運営体制を構築する必要があります。 未収金対策の強化、受益者負担の適正化等により自主財源の確保に努めると ともに、行政改革大綱や事務事業評価・公共施設マネジメント白書等の成果を 生かし、市民に対する説明責任を果たしながら、より一層の経費削減と事務の 効率化、選択と集中による効果的な事業の実施に邁進されることをお願い申し 上げまして、審査結果の報告とさせていただきます。御清聴ありがとうござい ました。 -31- ○ 議長(橋本充雄)これより、日程第13、認定第1号から日程第19、認 定第7号について質疑を行います。 質疑ありませんか。 14番、松本議員。 ○ 14番(松本 朗)25年度の決算を見ますと、実質単年度収支で前年は 3 億 5 ,0 0 0 万 円 だ っ た の が 7 億 2 ,9 0 0 万 円 と い う ふ う に 、 大 き く 黒 字 が 伸びました。基金を5億円繰り入れをしているわけでありますけど、その原因 がどこにあるのかということについてお尋ねをしたいわけです。自主財源比率 は前年に比べてさらに下がっています。そういう中で、地方税、市民税も減っ ているわけですけども、あわせて、臨時財政対策債とか、地方交付税とか、そ ういうところも含めても前年比よりも下がっているんですね。では、どこにそ の要因が考えられるかといえば、交付金とか、いわゆるアベノミクスに伴う、 そういう交付金などが考えられるわけですけども、この点について、この一般 財源がどのように推移しているのか、この点については、担当部局としては分 析・掌握をされていますでしょうか。 ○ 議長(橋本充雄)野路財務部長。 ○ 財務部長(野路良二)一般財源の推移ということでございますけども、決 算書の事業別説明資料の10ページをごらんいただきたいと思いますけども。 まず、25年度の決算額と24年度の決算額の比較でございます。市税につき ま し て は 、 全 体 額 で 、 2 5 年 度 、 1 1 9 億 4 ,6 2 3 万 3 ,3 9 5 円 で あ り ま し た 。 2 4 年 度 に つ き ま し て は 1 1 9 億 6 ,0 8 4 万 8 ,3 0 6 円 と い う こ と で 、 市 税 に つ き ま し て は 全 体 と し て 1 ,4 6 1 万 4 ,9 1 1 円 落 ち 込 ん で お り ま す 。 そして、あと、地方譲与税でございますけども、比較の欄でいいますと、地方 譲 与 税 に つ い て も 、 マ イ ナ ス の 1 ,5 5 7 万 5 ,6 8 7 円 と い う こ と で ご ざ い ま す。このように、利子割交付金についても600万円程度落ち込んでいますけ ど も 、 配 当 割 交 付 金 が 2 ,6 0 0 万 円 、 そ し て 、 株 式 譲 渡 、 こ れ は 、 株 式 譲 渡 所得割の交付金ですけども、これは、株式譲渡所得の割合が変わりましたので、 こ れ に つ い て は 7 ,2 6 0 万 円 ほ ど ふ え て い る と い う こ と 。 あ と 、 地 方 交 付 税 に つ い て は 、 前 年 度 と 比 較 し ま し て 2 億 6 ,1 9 4 万 円 落 ち て い る と い う こ と で、どこにその繰越金がふえているかといいますと、やはり、公債費といいま すか、地方債を、合併特例債とか、そういうものを借りることによって一般財 源を減らしているために、繰越金とか、そういうものがふえているというふう に考えていただければ結構なんかなと思います。 ○ 議長(橋本充雄)14番、松本議員。 ○ 14番(松本 朗)私は昨年3月の一般会計の討論の中でも指摘したんで すけども、大体、一般財源はふえるだろうということを指摘しました。今の部 -32- 長の説明だと一般財源そのものは伸びてないという説明ですけども、そうする と、合併特例債などを活用することによる経費削減というのはあるかもしれま せんが、それは、それ自体では単年度実質収支を伸ばすことにならないんです よね。人件費の削減は1億円余りあります。その実際の公債費も若干下がって るんかもしれませんけど、余り見えてこない。しかし、実際に昨年度の予算の ときに指摘したときは、5億円以上、この財源が伸びるから、しかも、景気は ずっとよくなっていないので、坂井市が今やるべきは市民生活を支援する施策 を積極的に打ち出すべきだということを指摘したわけですよ。 先ほど、総務部長はその施策についての報告をされましたけど、報告は苦労 されて報告されているのはわかりましたけど、必ずしもこの従前に比べて市民 生活を支援するような新たな事業っていうものはほとんど展開されていないっ ていうことがあるわけですね。実際、今年度のその25年度の決算を見ても、 市民税収が減っているっていうことは、市民の所得が減っているというわけで すよね。だから、そういうときに、この26年度は消費税も上がり大変なわけ ですけども、そういうときに、今は、結果論になってしまうんですけども、積 極的な市民生活支援の財源はつくり得たというふうに証明されたわけですよね。 だから、そういうところはなぜ積極政策が打てなかったのかと、地元業者支援 の事業施策が打てなかったのかというところについて、振り返ってみて今の時 点で考えるべきところはありませんか、坂本市長。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)市民生活においては、私は数字的なことはよくわかりま せんが、他町村等を見たら、坂井市においては、市民生活についてはそんなに 低いものじゃないというふうに思いますし、私の1つの基本的なものとして、 そういう他町村と比べて坂井市はちゃんと中心というんか、よりかは上にして いきたいっていうふうには常に言ってますし、まずは市民生活っていうのが一 番大事、かといって、大事ですけど、どう進めていくかって、限度もあります から、ただ市民生活どんどん投資すればいいっていうもんではないです。そう いう中身が大事やというふうに思いますし。先ほども言ったように、お話もあ りましたように、やっぱり選択と集中っていいますか、確かに、第一は市民生 活が大事。だから、市民生活に対してどこまで行政として補助また支援してい くかっていうのがこれからの大きな課題かなっていうふうに思っています。 ○ 議長(橋本充雄)14番、松本議員。 ○ 14番(松本 朗)これだけ一定のそういう財政的な裏づけがあることが 明らかになったわけですから、かねてから私どもが要求している、本来とるべ きでないようなところ、通学バスとか、あるいは、今、もう職員が非常に少な くて厳しい中で削減計画をどんどん進めるとか、さらには、臨時保育士が年度 -33- 途中で対応できないような、それだけ臨時保育士の比率が高い、それが総体的 には、この保育士を確保することが困難な状況にある、現場のいろんな労働の 状況の困難さ、厳しさっていうのも背景にあると思うんですけど、そういうも のを抜本的に改革することが求められると思いますし、そういう点について具 体的に今後の決算特別委員会等を通じて明らかにしていきたいと思います。決 算委員には畑野議員が入ってますので、どんどんと指摘をしていくと思います。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)ほかに質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)これで質疑を終わります。 ここで、東代表監査委員の退席を許可します。大変御苦労さまでした。 (代表監査委員退出) ○ 議長(橋本充雄)お諮りします。 審議の都合上、日程第20、議案第36号から日程第27、議案第43号ま で、議案8件を一括上程したいと思います。 これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)異議なしと認めます。 よって、日程第20、議案第36号から日程第27、議案第43号まで、議 案8件を一括上程いたします。 理事者の提案理由及び議案内容の説明を求めます。 坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)それでは、本定例会に上程いたしました議案の提案理由 と議案内容の説明を申し上げます。 まず、議案第36号、平成26年度坂井市一般会計補正予算(第2号)の概 要につきまして説明申し上げます。 一 般 会 計 補 正 予 算 ( 第 2 号 ) の 補 正 額 は 、 1 3 億 4 ,5 0 0 万 円 を 追 加 し 、 歳 入 歳 出 総 額 を そ れ ぞ れ 3 5 0 億 5 ,8 0 0 万 円 と す る も の で あ り ま す 。 歳 入 で あ り ま す が 、 国 庫 支 出 金 1 億 1 6 3 万 3 ,0 0 0 円 、 県 支 出 金 1 億 2 , 9 8 1 万 円 、 繰 入 金 で 8 ,1 8 7 万 円 、 繰 越 金 で 5 億 2 ,4 6 0 万 8 ,0 0 0 円 、 諸 収 入 で 1 ,4 3 7 万 9 ,0 0 0 円 、 市 債 で 4 億 9 , 2 7 0 万 円 を そ れ ぞ れ 増 額 をいたしまして追加補正をするものでございます。 次に、歳出補正予算の主な内容につきまして御説明申し上げます。 初めに、総務費では、坂井市土地開発公社整理事業といたしまして、公社を 解散するにあたりまして保有地の取得に係る借入金を返済する必要があります の で 、 市 が 債 務 保 証 と し て 代 位 弁 済 す る 費 用 と し て 3 億 5 ,2 1 0 万 円 等 を 計 -34- 上いたしております。 次に、民生費では、春江地区の民間保育園建設予定地の土地購入費としまし て 1 億 3 ,3 9 0 万 8 ,0 0 0 円 を 、 つ ぼ み 保 育 園 の 大 規 模 改 修 工 事 に 係 る 補 助 金 の 追 加 分 と し ま し て 1 ,4 2 5 万 円 を 、 公 立 保 育 所 の 施 設 整 備 と し ま し て 、 地域の保育需要を考慮し体制の充実を図るため、霞幼保園増築工事としまして 6 ,6 8 0 万 円 を 、 放 課 後 児 童 ク ラ ブ の 施 設 改 修 整 備 に 係 る 補 助 金 と し ま し て 700万円をそれぞれ計上をしております。 次に、衛生費では、予防接種法改正により本年10月1日から水痘と高齢者 肺 炎 球 菌 が 定 期 予 防 接 種 に 追 加 を さ れ ま す の で 、 委 託 料 と い た し ま し て 2 ,4 0 0 万 円 を 、 予 防 接 種 健 康 被 害 給 付 金 と し て 4 ,3 1 1 万 2 ,0 0 0 円 を そ れ ぞ れ計上いたしております。 次に、農林水産業費では、三里浜砂丘地においてミディトマトや軟弱野菜な ど の 産 地 拡 大 を 目 指 す 経 営 体 に 対 す る 補 助 金 と し て 4 3 7 万 9 ,0 0 0 円 を 、 北部丘陵地において企業的園芸の確立を目指す農業法人に対する補助金として 5 ,1 1 0 万 円 を 、 農 地 中 間 管 理 事 業 に 伴 う 機 構 集 積 協 力 金 な ど に 1 ,0 2 0 万 円を、漁業者の経営安定と水産物の安定供給を維持確保するため、漁業用燃油 高騰対策事業費補助金としまして809万円をそれぞれ計上いたしております。 また、農地費では、県単小規模土地改良事業の採択を受けましたので、工事 請 負 費 と 補 助 金 で 2 ,6 6 8 万 円 を 、 県 営 事 業 費 の 確 定 に 伴 う 県 営 経 営 体 育 成 基 盤 整 備 事 業 負 担 金 で 2 ,5 1 4 万 3 ,0 0 0 円 を 、 県 営 か ん が い 排 水 事 業 負 担 金 で 1 億 8 9 0 万 4 ,0 0 0 円 を 、 農 地 ・ 水 保 全 管 理 支 払 交 付 金 事 業 で は 、 日 本 型 直 接 支 払 制 度 の 移 行 に 伴 い 交 付 単 価 が 変 更 と な り ま し た の で 1 ,7 5 7 万 6 ,0 0 0 円 を 、 ゆ り の 里 公 園 環 境 整 備 構 想 委 託 料 に 3 1 0 万 円 を そ れ ぞ れ 計 上いたしております。 次 に 、 商 工 費 で は 、 企 業 立 地 促 進 助 成 金 と し ま し て 2 ,3 2 0 万 2 ,0 0 0 円 を、台風の影響によりまして中止となった三国花火大会を改めて開催する費用 として、補助金800万円をそれぞれ計上しております。 次に、土木費では、行政区が管理する道路や側溝などの整備事業に係る区の 環 境 整 備 事 業 補 助 金 と し ま し て 4 6 6 万 6 ,0 0 0 円 を 計 上 い た し て お り ま す 。 次に、教育関係でございますが、教育振興費では、北信越中学校の総合競技 大 会 な ど へ 出 場 す る ク ラ ブ 活 動 へ の 激 励 費 と い た し ま し て 3 4 1 万 7 ,0 0 0 円を、文化振興費では、全国的に知名度の高い「一筆啓上賞 日本一短い手 紙」に寄せられた作品の展示や手紙をモチーフにした事業を展開するため、一 筆 啓 上 手 紙 資 料 館 建 設 事 業 と い た し ま し て 3 億 5 ,5 0 0 万 円 等 を そ れ ぞ れ 計 上いたしております。 以上、平成26年度9月補正予算の概要について御説明いたしました。 -35- 次に、議案第37号、坂井市土地開発公社の解散について提案理由を御説明 申し上げます。 坂井市土地開発公社は、坂井市の特性に即応した開発を図るため、公共用地 などの先行取得、住宅地の造成を行ってきたところでありますが、近年の地価 の下落や不動産市場の冷え込みにより、公社借入金の解消は極めて困難な状況 にあります。 このような中、代行用地取得の返済が平成26年9月25日の償還をもって 満了となることから、市が債務保証を履行することで本年度内に解散させてい ただこうとするものでございまして、公有地の拡大の推進に関する法律第22 条第1項の規定に基づき、議会の議決を求めるものでございます。 次に、議案第38号、坂井市保育の必要性の認定に関する条例の制定につい て提案理由を御説明申し上げます。 子ども・子育て支援法の規定により、国の基準を踏まえ保育の必要性の認定 に係る基準を定めるため、この条例を制定するものでございます。 主な内容といたしましては、保育の必要性の事由として、保護者の就労時間 や同居の親族を常時介護または看護しているなどの基準を整備するものでござ います。 次に、議案第39号、坂井市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準 を定める条例の制定について提案理由を御説明申し上げます。 児童福祉法の改正に伴い、家庭的保育事業などの設備及び運営に関する基準 を定めるため、この条例を制定するものでございます。 主な内容といたしましては、総括的に、最低基準、一般原則、職員の要件、 衛生管理などを規定し、それぞれの保育事業について、設備、利用定員、保育 時間あるいは保育内容などの基準を整備していくものでございます。 次に、議案第40号、坂井市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の 運営に関する基準を定める条例の制定について御説明申し上げます。 子ども・子育て支援法の制定に伴い、特定教育・保育施設及び特定地域型保 育事業の運営に関する基準を定めるため、この条例を制定するものでございま す。 主な内容といたしましては、施設、事業者からの申請に基づきまして、給付 による財政支援の対象であることを確認するため、利用の定員、運営基準、業 務管理体制などの基準を整備するものでございます。 次に、議案第41号でございます。坂井市放課後児童健全育成事業の設備及 び運営に関する基準を定める条例の制定についての説明をいたします。 児童福祉法の改正に伴い、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する 基準を定めるため、この条例を制定するものでございます。 -36- 主な内容は、放課後において、児童が明るく衛生的な環境において一定の要 件を備えた支援員のもとで心身ともに健やかに育成されることを保障するため、 対象となる事業の設備や運営の基準を整備するものでございます。 次に、議案第42号、坂井市福祉事務所設置条例の一部を改正する条例につ いて提案理由を申し上げます。 次世代の社会を担う子どもの健全な育成を図るための次世代育成支援対策推 進法等の一部を改正する法律により母子及び寡婦福祉法が改正され、法律名が 母子及び父子並びに寡婦福祉法に改められたことに伴い、条例の所要規定を改 正するため、この案を提出するものでございます。 次に、議案第43号、坂井市空港周辺関係集落下水道接続整備促進奨励基金 条例を廃止する条例について提案理由を申し上げます。 福井空港周辺関係集落の生活環境整備促進を目的として、公共下水道への接 続促進を図るため交付する奨励金について基金として管理されておりましたが、 対象世帯全てに交付されたことによりましてその目的が達成されたことから、 この基金を廃止するため、この条例を提出するものでございます。 以上、本定例会に提案をいたしました議案の説明をさせていただきましたが、 細部につきましては、御質問に応じまして、私または副市長、関係部長にお答 えをさせますので、何とぞ、慎重なる御審議を賜りまして、妥当なる御決議を 賜りますようにお願いを申し上げたいと思います。 また、本定例会最終日には、人事案件として人権擁護委員候補者の推薦につ いて予定をいたしておりますので、この点についてもよろしくお願いをいたし ます。 ○ 議長(橋本充雄)これより、日程第20、議案第36号、平成26年度坂 井市一般会計補正予算(第2号)について質疑を行います。 質疑ありませんか。 17番、 ○ 17番( 議員。 人志)17番、 です。いつもなしばっかり言ってるんで、 たまには質疑をさせていただきたいなと思っています。 今回、保育所管理運営事業としまして、この事業別説明資料ですと5ページ になりますが、214万円が計上されています。せんだっての御説明では、エ アコンの修繕とか、あるいはシャワー設備の修繕というふうにお伺いしてます が、私も4月以来いろんな保育所を回って、あるいは現地を見たり、あるいは 保育士さんの職場集会に参加したりしていろんなお話を聞いてる中で、今回の 修繕だけではとても足りないんじゃないか、ほかにも緊急を要するようなそう いった設備の改善が多々あると思うんですけども、それについて今後どうお考 えなのか、予算措置あるいは修繕計画をお持ちなのかをお伺いしたいと思いま -37- す。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)ただいまの 議員の御質問にお答えいたします。 私も、保育所につきましては、各保育所を回らせていただきまして、修繕の 必要な箇所につきましては確認等もさせていただいております。これまでの保 育所の必要な修繕も行っておりますし、また、本補正予算では6施設の修繕を 行うために214万円の予算を計上をさせていただきました。今回、あわせて、 霞幼保園のゼロ歳児保育の充実を図るために施設整備の経費も計上をさせてい ただいております。現在開催中の坂井市の子ども・子育て会議におきましても、 今後、低年齢児の保育需要が高まるということを予想しておりまして、必要な 保育の提供を行うことが非常に重要だというふうな御意見も出ております。こ のことを含めまして、今後必要な修繕につきましては計画的に予算の計上をさ せていただきながら保育環境の充実を図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)17番、 ○ 17番( 議員。 人志)ぜひそのように、今、部長おっしゃられたように、で きれば一遍にやるのがいいんでしょうけども、なかなかそれが難しい場合は、 やはり順番をつけて定期的に年間計画、あるいは、そういった年度計画を立て て、しっかりと修繕に取り組んでいただきたい。また、市長も保育所は。きょ うも行かれるんやね。あちこち回っていると。保育所の現場をごらんになって いるというふうに伺っています。ぜひ、しっかり隅から隅までごらんになって、 あるいは、保育士さんの御意見をよく聞いて、こういったことも今後とも積極 的に進めていってもらいたいと思います。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)ほかに質疑ありませんか。 22番、畑野議員。 ○ 22番(畑野麻美子)一般会計補正予算の文化振興事業、一筆啓上手紙資 料館についてですけれども、全協のときに一応設計図を見せていただきまして、 そのときに、全協の後、各関係団体とか住民の声を聞くということでしたけれ ども、どのような団体に話をかけ、どのような意見が出たのか説明を求めます 。 ○ 議長(橋本充雄)杉田教育部長。 ○ 教育部長(杉田輝美)全協のときに地域の方の御意見も伺うという返事を させていただいております。その後間もないわけなんですが、公民館長さんを 通じまして声かけをさせていただいております。ですから、まだ説明には至っ ておりません。 以上です。 -38- ○ 議長(橋本充雄)22番、畑野議員。 ○ 22番(畑野麻美子)新聞にも公表されたり、テレビでも放映されました けれども、私の方には、やはり、一部、2階のあの形が余り好ましくないとい う意見とか、また、お城の前の1軒おうちが立ち退きになって、それはとても よかったけれども、そういうお金があるんだったら、城周辺のそういう整備に もお金をかけてほしいという声などが届いています。教育長の方とかには何も ありませんか。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)現場では、あるいは、そのかかわりの中では、いろん な御意見があるんですよ。全てが、100人とも同じ考えは僕はないと思いま すよ。いろんな考えがあるけれども、その考えの中でどうしていくかというこ とを僕たちに任せられている部分でもある。だから、それはこういう形をさせ ていただきますと、いろいろ検討して、そして、それを持ち込んで、よりいい もの、より近いもの、御理解をいただけるように話をしていくことが大事なん であって、全ての方、100人の考えを全てっていうことは、これはできませ ん。 ○ 議長(橋本充雄)22番、畑野議員。 ○ 22番(畑野麻美子)私、全ての方からとは言っていませんけども、多く の市民からやはり意見を聞くことはとても大事なことだなというふうに考えて ま す 。 3 億 5 ,0 0 0 万 円 と い う お 金 を か け る の で す か ら 、 市 民 か ら 本 当 に つ くってよかったと評価されるやっぱりしっかりしたものにしていってほしいと いうことを強く要求しておきます。 ○ 議長(橋本充雄)ほかに質疑ありませんか。 14番、松本議員。 ○ 14番(松本 朗)土地開発公社の件についてであります。同じく3億5, 0 0 0 万 円 で す ね 。 こ の 3 億 5 ,2 1 0 万 円 の 坂 井 市 が 債 務 保 証 す る と い う こ とは、決して少なくない大変な大きな金額だと思うんです。それで、処理をす ることは今となっては仕方がないと思いますが、そもそも、この三国町時代に パープルタウンの開発計画ということが、今の時点に立って本当に正しかった のか、あるいは妥当だったのかっていうことについては、率直な認識を示すべ きだと思うんですね。まさに、今、坂本市長は、当時の三国町長じゃないかも しれんけど、三国町の町長を引き継がれてきた方なので、そういう点でどう思 われるのかということをお尋ねしたい。 本来、臨海工業地帯が当初の計画に比べても雇用の数は非常に少ないわけで すし、しかも、そういう企業の従業員、労働者の住まいを確保するという事業 は県が基本的なイニシア、責任を持って対応すればいいことなんですね。だか -39- ら、それをなぜ三国町がやらなければならなかったのか、三国町はそれで何か 財政上プラスになると思ってやろうとされたのか、そういうことを、本来、町 がする必要はなかったし、過大な計画で、あの地域に保育所まで設置するとい う、敷地まで予定するということで、計画そのものについて無理のある計画だ ったんじゃないのかと、その点について総括的な坂本市長の発言が求められる と思いますので、お尋ねします。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)今、松本議員おっしゃるように、この土地開発公社とい うもの、あの当時、何年につくったっていうのは、もう20何年たってますか らちょっとわかりませんが、あの当時は本当にテクノポート進出企業ってたく さんあったんですよね。そういった中で、住宅がテクノポート福井の企業関係 から、そういう、住むところがないっていうことで、近くがいいっていうこと で、大きな企業も出てきてますし、特に、古河、今はちょっと名前変わりまし たけど、そういうとことか、結構たくさんの人がみえてますから、それ、企業 だけじゃなしに、そういう一般の家庭っていうんか、特に、三国の中は狭くな っていますから、駐車場もなかったんですね、町の中。だから、みんな、屋外 へ転出するっていうか、住宅を建てるっていうのがふえていまして、その1つ は運動公園もありましたし、もう一つは、そういうテクノポート企業も抱えて ますから、今のテクノポート、パープルタウンということで、120ぐらいあ った。そして、また、企業の社宅というものもつくってあるんです。敷地も今 余ってますけど。今現在、5つか6つ余ってるんですよ、まだね。確かに、今、 松本議員言われるように、そこもそれだけの規模をして、保育所も建てて、住 みやすい環境づくりっていうことで目指したというふうに思います。ところが、 そういうバブルもはじけたっていうこともありまして、現時点、結果的には失 敗とは言いませんけど、そういう、そのバブルの崩壊によってこういう結果に なったというのは残念やなというふうに思っています。だからといって、その ままずっと放っておくにはいかんし、だから、解散して、その土地を普通財産 にして、今後、いろんな面で活用していけたら、もっといい方向っていうんか、 いい考え方になっていくんじゃないかなっていうふうに思っていまして、今回、 解散に踏み切りましたので、その点もまた御理解をいただきたいというふうに 思います。 ○ 議長(橋本充雄)ほかに質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)これで質疑を終わります。 ここで暫時休憩します。 2時10分から再開をいたします。 -40- ○ (午後2時00分 休憩) (午後2時10分 再開) 議長(橋本充雄)休憩前に引き続き、会議を開きます。 次に、日程第21、議案第37号、坂井市土地開発公社の解散について質疑 を行います。 質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)質疑なしと認めます。 次に、日程第22、議案第38号、坂井市保育の必要性の認定に関する条例 の制定について質疑を行います。 質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)質疑なしと認めます。 次に、日程第23、議案第39号、坂井市家庭的保育事業等の設備及び運営 に関する基準を定める条例の制定について質疑を行います。 質疑ありませんか。 14番、松本議員。 ○ 14番(松本 朗)この提案されている条例案は、国の基準をそのまま踏 襲されています。それで、この小規模保育も含めてそのままなんですけども、 国基準のままなんですけども、坂井市として、みずからの条例でその国の基準 を上回る、そういう条例をつくる、そういうことも必要だったんではないのか と思うんですけど、いかがでしょうか。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)ただいまの松本議員さんの御質問にお答えいた します。 今回出させていただきます条例につきましては、来年4月1日から施行され ます子ども・子育て支援法に基づきまして必要な条例を制定をさせていただき ました。今御指摘がございましたように、現在、坂井市の子ども・子育て会議 を開催をさせていただいて、その中でいろいろな協議をさせていただく中で、 今回、政省令の中で従う基準等、参酌する基準ということで、それぞれ基準が 出されまして、基本的には来年度からの給付を受けるための準備をするという ことで、今回、それぞれ必要な条例を制定をさせていただきたいということで 出させていただいているものでございます。 その子ども・子育て会議の中でもいろんな御意見が出されておりまして、特 に児童憲章に書かれているように、児童は人としてとうとばれるとか、あるい は、社会の一員として重んじられるというようなことも当然第一義的に考えね -41- ばならないということも出ておりますし、当然、保育の必要なことに関しまし ては環境整備も必要だということも出ております。また、保育は子どものみな らず、保育によって保護者も成長できる環境を整備することが必要なんじゃな いかというような御意見も出ておりまして、いろんな御意見の調整をしていく 中で、今回、国に準ずるような形で御提案をさせていただいております。これ らを踏まえますと、議員御指摘のように、特に家庭的保育事業につきましては 保育士に限らないというな規定が出ておりますけども、今回の法律は、私ども どちらかというと、都市部での待機児童の解消と女性の就労機会の確保が大き な狙いじゃないかなということも考えておりまして、一方、私どもの地方にお きましては、今回の小規模保育あるいは家庭的保育は、保育の供給の多様性が 確保できるのじゃないかなというようなことも考えております。幸い、本市に おきましては保育の供給が著しく不足しているということはありませんが、今 後、保育の需要というのは一段と個別化して多様化するんじゃないかなという ことを考えております。このことを考えますと、例えば、家庭的保育事業では、 少し気がかりな子どもさんを保育していただく場合には、保育士だけでなくて、 例えば、児童福祉司であったり、精神保健福祉士であったり、あるいは、教員 の資格を持った方が保育士と一緒に保育に従事していただくということも考え られるんじゃないかなということで、国の規定を今回の条例に入れさせていた だきながら整備をさせていただいたつもりでございます。 次に、職員の配置基準でございますけども、例えば、子ども3人に対して1 人というようなものを、仮に子ども2人に対して1人ということにしましても、 現在、国から示されております公定価格に反映されているものではございませ んので、例えば、今、坂井市でも実際行っておりますように、加配保育のよう に予算として対応できる部分があるのじゃないかなということも考えておりま すので、今回出させていただきました条例については、あくまで国が示した規 定に準じて策定をさせていただいております。 以上でございます。 ○ 議長(橋本充雄)14番、松本議員。 ○ 14番(松本 朗)現在はないし、一定、数年後、5年後、10年後ぐら いまでは小規模保育はないかもしれませんが、今、部長答弁されたように、今 後、場合によってはそういうものができるわけですよね。だからこそ、今の時 点で現実的な対応として考えておく必要があると思います。先進的な自治体っ ていうか、他府県の例ですと、小規模保育のAを基本にするというような自治 体も出てきているわけです。この問題については一般質問等でも今後議論をし ていきたいと思いますので、きょうはここにとどめますけども、まさにこの坂 井市が全国的にも条件はいいわけですよね、この辺の地域は。保育を充実させ -42- る、水準を充実させる上では、大都会の大変な地域、待機児童がたくさんある ような地域とは違うわけです。ですから、より積極的な方向、基準、施策が対 応可能だというふうに思いますので、そういう方向での議論を詰めていきたい、 今後、また議論を深めていきたいというふうに思います。 ○ 議長(橋本充雄)ほかに質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)これで質疑を終わります。 次に、日程第24、議案第40号、坂井市特定教育・保育施設及び特定地域 型保育事業の運営に関する基準を定める条例の制定について質疑を行います。 質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)質疑なしと認めます。 次に、日程第25、議案第41号、坂井市放課後児童健全育成事業の設備及 び運営に関する基準を定める条例の制定について質疑を行います。 質疑ありませんか。 14番、松本議員。 ○ 14番(松本 朗)これも保育でも言えることでありますけども、その職 員の配置基準の問題だったり、施設の問題もあります。現状の坂井市の学童、 児童クラブ事業からいけば一層充実させていかなくてはならないことは明らか なんで、ぜひその方向でやっていただきたいと思いますし、現行の指導員は全 て女性ですよね。だけど、この学童保育っていうのは、まさに学校から帰った 子どもが家庭である、家庭に帰った状況でのいろんな遊び、学ぶことも含めて 過ごす場所でありますから、そういう男性指導員なんかの役割っていうのもあ ると思うんですよね。だから、そういうことも含めて、積極的な、条例も本当 はより充実すべきだと思いますが、運用の中でこの条例をさらに上回る、そう いう運用の方向性を打ち出すことが必要だと思いますが、その点ではいかがで しょうか。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)松本議員の御質問にお答えいたします。 議員御指摘がございましたように、当然、放課後児童健全育成事業につきま しても、今後充実していく必要があると考えております。これまではガイドラ インということで示させていただきましたけども、今後、条例で制定をさせて いただくということでありますので、市の責務というものははっきりしてまい りますし、一層重いものがあると考えております。御意見がございましたよう に、現在の放課後健全育成につきましては、女性の指導員の方が多いというの も現実ですけども、例えば、民間で行っていただいております春江の児童クラ -43- ブですと、男性の方が指導員となっていろんな遊びを放課後児童を対象にして 行っておりますので、非常にいい見本だと考えておりますので、そういうなこ とも今後参考にしながら充実させていきたいと考えております。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)ほかに質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)これで質疑を終わります。 次に、日程第26、議案第42号、坂井市福祉事務所設置条例の一部を改正 する条例について質疑を行います。 質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)質疑なしと認めます。 次に、日程第27、議案第43号、坂井市空港周辺関係集落下水道接続整備 促進奨励基金条例を廃止する条例について質疑を行います。 質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)質疑なしと認めます。 次に、日程第28、決算特別委員会の設置および同委員の選任を行います。 お諮りします。 日程第13、認定第1号から日程第19、認定第7号まで、平成25年度各 会計決算認定の件については、12名の委員で構成する決算特別委員会を設置 し、これに付託して閉会中の継続審査とすることにしたいと思いますが、これ に御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)異議なしと認めます。 よって、本件について、12名の委員をもって構成する決算特別委員会を設 置し、これに付託して閉会中の継続審査とすることに決定をいたしました。 決算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定に より、議長において指名したいと思いますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)異議なしと認めます。 よって、決算特別委員会の委員を事務局長に発表させます。 小林議会事務局長。 ○ 事務局長(小林憲雄)発表いたします。 決算特別委員会委員に、渡辺竜彦議員、上坂健司議員、戸板進議員、古屋信 二議員、上出純宏議員、田中哲治議員、 人志議員、川畑孝治議員、前田嘉彦 -44- 議員、永井純一議員、畑野麻美子議員、田中千賀子議員。以上、12名でござ います。 ○ 議長(橋本充雄)ただいま発表のとおり指名したいと思いますが、これに 御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)異議なしと認めます。 よって、ただいま指名した議員を決算特別委員会委員に選任することに決定 いたしました。 ここで暫時休憩をいたします。 ただいま委員に選ばれました議員は303会議室に参集いただき、委員長及 び副委員長の互選をお願いをいたします。 なお、委員会条例10条により、年長の委員が座長になって会議の進行をお 願いいたします。 ○ (午後2時23分 休憩) (午後2時29分 再開) 議長(橋本充雄)休憩前に引き続き、会議を開きます。 決算特別委員会の委員長及び副委員長を事務局長に発表させます。 小林議会事務局長。 ○ 事務局長(小林憲雄)発表いたします。 委員長に永井純一議員、副委員長に田中千賀子議員。 以上でございます。 ○ 議長(橋本充雄)次に、会議規則第37条の規定により、総務教育常任委 員会に議案第36号、議案第37号、議案第43号を、生活福祉常任委員会に 議案第36号、議案第38号から議案第42号までを、産業建設常任委員会に 議案第36号を、それぞれ所管の委員会に付託をいたします。 次に、本日までに受理した陳情・請願は、さきに配付いたしました文書表の とおり、それぞれ所管の委員会に付託をいたしましたので、報告いたします。 お諮りします。 あす6日から15日まで休会とすることにしたいと思います。 これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)異議なしと認めます。 よって、あす6日から15日まで休会とすることに決定をいたしました。 16日は午前10時より本会議を再開いたしますので、よろしくお願いをい たします。 本日は、これをもって散会いたします。 -45- ○ 事務局長(小林憲雄)御起立願います。一統、礼。 (起立・礼) (午後2時30分 散会) 地方自治法第123条第2項の規定により、会議の経過を記録して、その相 違ないことを証するため、ここに署名する。 議 長 署 名 議 員 署 名 議 員 -46- 平成26年9月第6回 坂井市議会定例会議事日程(第2号) 平成26年9月16日(火)午前9時59分 開議 1.議事日程 〔第2号〕 日程第1 一般質問 2.本日の会議に付した事件 議事日程のとおり 3.出席議員(26名) 1番 小 原 慶 之 2番 後 藤 寿 和 3番 川 端 精 治 4番 渡 辺 竜 彦 5番 前 川 徹 6番 南 川 直 人 7番 上 坂 健 司 8番 戸 板 9番 吉 川 貞 明 10番 古 屋 信 二 11番 上 出 純 宏 12番 田 中 哲 治 13番 佐 藤 寛 治 14番 松 本 15番 東 野 栄 治 16番 伊 藤 聖 一 人 志 18番 川 畑 孝 治 雄 17番 進 朗 19番 前 田 嘉 彦 20番 橋 本 充 21番 永 井 純 一 22番 畑 野 麻美子 23番 山 田 栄 24番 広 瀬 潤 一 25番 田 中 千賀子 26番 木 村 4.欠席議員(0名) な し 5.説明のため出席した者の職氏名 市 長 坂 本 憲 男 副 長 北 川 貞 二 長 川 元 利 夫 総 務 部 長 新 開 和 典 財 務 部 長 野 路 良 二 生活環境部長 向 川 俊 邦 福祉保健部長 髙 嶋 優 文 産業経済部長 萬 道 正 之 建 設 部 長 恩 地 紀 上下水道部長 高 木 教 育 部 長 杉 田 美 三国病院事務局長 直 江 教 育 輝 -47- 市 徹 正 一 会計管理者 小 川 茂 治 6.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名 事 務 局 長 小 林 憲 雄 事務局次長 木 下 和 憲 書 小 澤 清 和 書 坪 田 学 恭 記 7.議事の経過 午前9時59分 開 議 -48- 記 第6回坂井市議会定例会 (午前9時59分 ○ 開議) 事務局長(小林憲雄)御起立願います。一統、礼。 (起立・礼) ○ 議長(橋本充雄)皆さん、おはようございます。 ただいまの出席議員数は26人であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 日程第1、これより一般質問を行います。 通告順により質問を許します。 4番、渡辺竜彦議員。 ○ 4番(渡辺竜彦)議場の皆さん、おはようございます。また、この放送を ケ ー ブ ル テ レ ビ を 通 し て ご ら ん の 9 万 4 ,0 0 0 人 の 坂 井 市 民 の 皆 さ ん 、 改 め まして、おはようございます。議席番号4番、志政会の渡辺竜彦です。今回、 9月の一般質問でトップバッター、先陣を切らせていただきます。新人らしく、 またトップバッターらしく、9月に吹く秋のそよ風のように爽やかに一般質問 を行わせていただきたいと思います。 さて、季節も9月の中ごろとなって、例年と比べ天候不順だったとはいえ、 厳しい暑さの日もあった今年の夏がまるでうそのように、また、かまびすしい ほどうるさかったセミの鳴き声もようやく聞こえなくなってきました。季節と いうのは自然の摂理に従って規則正しく移り変わっていく、そんな四季の彩り あふれるこの国、この町に生まれたことをとても幸せに思います。そして、こ の美しさを次の世代へと伝えられるよう、襟を正し真っすぐに前を向いて邁進 していきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。 それでは、坂井市民を代表いたしまして一般質問を始めさせていただきます。 ふるさと納税について質問をいたします。 昨今、テレビ、雑誌、ラジオ、またインターネットサイトなど、さまざまな メディア(媒体)で話題になっていますふるさと納税ですが、このふるさと納 税は、地方間格差や過疎などによる税収の減少に悩む自治体に対しての格差是 正を推進するための新構想として、また、出身地、ふるさとへの恩返しといっ た観点などから、本県の西川知事が2006年10月にふるさと寄附金控除導 入を提言したのが発端と言われております。そして、2008年4月30日に 公布されました地方税法等の一部を改正する法律により、個人住民税の寄附金 税制が大幅に拡充される形で導入をされました。つまり、ふるさと納税とは、 新たに税を納めるものではなく、任意の地方自治体、県や市町などが寄附をす ることにより寄附した額のほぼ全額が税額控除される日本国内の個人住民税の -49- 制度であり、ふるさと寄附金とも呼ばれている制度のことなのです。 ちなみに、昨年度の2013年度には、共同通信社の調査結果によりますと、 4 6 道 府 県 に お い て 計 4 万 5 ,2 9 2 件 、 総 額 1 2 億 6 ,1 6 7 万 円 の 寄 附 を 受 け た こ と が 判 明 い た し ま し た 。 件 数 は 前 年 度 の 2 .8 倍 の 伸 び で 、 総 額 も 6 % 、 7 ,2 5 3 万 円 ふ え て い ま す 。 この寄附件数及び寄附金額に大幅な伸びが見られた理由は、冒頭でも申し上 げましたように、テレビや雑誌、インターネットなどで、お礼に特産品がもら えるなどと紹介され、ふるさと納税の知名度が高まったためと見られています。 なお、寄附件数は36道県がふえ、うち20道県は過去最大、東京はゼロ、大 口寄附の減少などで道府県全体の総額の伸びは鈍かったものの、25道県は増 加 を し て お り ま す 。 道 府 県 別 で は 、 鳥 取 県 が 2 万 4 ,1 9 8 件 、 前 年 度 比 に 比 べ 7 .5 倍 の 伸 び で す 。 3 億 3 ,6 0 7 万 円 と 、 件 数 、 金 額 と も に ト ッ プ で 、 件 数 2 位 の 長 野 県 も 8 .6 倍 の 3 ,4 7 0 件 、 こ の 1 位 、 2 位 の 鳥 取 、 長 野 の 両 県 は、1万円以上寄附した人に食品や地酒などの県産品を贈ったことが功を奏し たとあります。 また、市町分も受け付ける共同窓口がある本県福井県の昨年度2013年度 の件数は、その前の年度の2012年度から44件減っての286件で、寄附 総 額 に し て 8 % 減 の 4 ,0 0 1 万 円 だ っ た と あ り ま す 。 そ し て 、 こ の ふ る さ と 納税制度により強い追い風となる政府の方針も先ごろ打ち出されました。 安倍政権は、来年度の2015年度よりこのふるさと納税制度を拡充する方 針を固め、税金が軽減される寄附の上限を2倍に引き上げるほか、関連手続を 簡素化するなどの方針を固めていると、先月8月7日に政府関係者が明らかに しました。 また、携帯電話などの電気通信事業者やインターネット関連企業等を傘下に 置くソフトバンクは、先月8月22日、自治体向けにふるさと納税の関連業務 を代行するサービスを今年11月にも始めると発表しました。納税者や納税を 検討している人と自治体を結びつけるポータルサイト「さとふる」を開設し、 寄附の募集や受け付け、寄附金の回収、問い合わせへの対応、特典の手配、配 送などの関連業務を自治体から一括して受託し、自治体にとって手間のかかる 作業をソフトバンクが全てシステム化し代行する、その結果、自治体の業務省 略化が見込まれますとあります。 また、サイトでは、自治体ごとに特典や生産者を紹介するほか、ふるさと納 税の仕組みを解説し、スマートフォンからもサイトが見られるようにするなど、 ふるさと納税がますます身近になることが期待されるともありました。 このように、昨今、巷間にいろいろと取り沙汰されている、また静かなブー ムを呼び、今まさに強い追い風が吹いているこのふるさと納税ですが、そこで、 -50- 以下の点について御質問をさせていただきます。 まず1つ目は、ふるさと納税制度が導入されてからの現在までの坂井市の収 納状況についてお尋ねをいたします。 2008年4月30日にふるさと納税が導入、現在まで丸6年の月日が経過 していますが、本市坂井市の現在までのふるさと納税の収納状況はどのように なっているのかお答え願いたいと思います。 次に、2つ目は、今後、本市坂井市においてこのふるさと納税制度をどのよ うに拡充していく方針なのかについてお尋ねをいたします。 先ほど申し上げましたように、安倍政権、政府は、来年春の統一地方選挙を にらみ、地方重視の姿勢を強調する狙いからも、2015年度よりこのふるさ と納税制度を拡充する方針を固めています。税金が軽減される寄附の上限を、 年収や世帯構成に応じての控除額は異なりますが、現在の住民税の約1割が上 限になっているものを2倍、2割に引き上げるほか、関連手続を簡素化するな どの方針を打ち出しています。また、民間最大手のソフトバンクも自治体向け にふるさと納税の関連業務を代行するサービスを11月にも始めると聞いてい ます。 このように、昨今の話題性の高さといい、政府の方針といい、民間大手業者 の注目度の高さといい、このふるさと納税を、今後、我が坂井市において拡充 していく上でまたとないチャンス、追い風だと考えますが、どのようにお考え なのでしょうか。 以上、御答弁いただきたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)おはようございます。渡辺議員のふるさと納税について の御質問にお答えをいたします。 まず、ふるさと納税制度が導入されてからの現在までの収納状況についてお 答えをさせていただきます。 今ほど、渡辺議員からもお話ありましたように、ふるさと納税は、西川知事 が地方間格差や過疎などによる税収の減少に悩む自治体に対しての格差是正を 推進していくための新しい構想として平成18年10月にふるさと寄附金控除 の導入を提言したことが発端となりまして、平成20年の地方税法等の一部を 改正する法律により、個人住民税の寄附金税制が大幅に拡充される形でふるさ と納税が導入されました。 坂井市でのふるさと納税の納入状況は、平成20年の制度開始から今年の7 月 ま で で 延 べ 1 4 1 名 の 方 の 御 寄 附 を い た だ き 、 総 額 7 2 5 万 6 ,4 4 0 円 と なっております。 また、参考としまして、坂井市寄附市民参画条例による寄附につきましては、 -51- 延 べ 1 0 6 名 の 方 の 寄 附 を い た だ き 、 総 額 2 ,4 6 0 万 4 ,6 3 5 円 と な っ て お ります。 次に、今後、坂井市においてこのふるさと納税制度をどのように拡充してい く方針なのかという御質問でございますが、現在、政府においてふるさと納税 制度を2015年度から拡充する方針であるというふうに聞いております。制 度の拡充については、国の方針や法制度により実施されていくものというふう に考えております。 最近は、全国の自治体によっては、寄附のお礼として、お話ありましたよう に、地域の特産品や特典を贈るところもふえているわけでございまして、この 特典を過剰に取り上げたふるさと納税がメディアで話題になりまして、ふるさ と納税を利用して各地の特産品をお得にもらうということが、制度の本来の趣 旨とは違った形で広まってきていると感じております。 ふるさと納税という制度において、自分たちの自治体により多くの納税をし てもらえるようにと始めた心遣いが、最近ではお礼を掲げて納税を募るという 1つの自治体間の競争にもなってしまっているように感じております。 本来の寄附は見返りを望んだ行為ではなく、善意が前提である行為でありま して、坂井市で条例化している寄附市民参画制度においては、市民が寄附によ り市政にさらなる関心を持っていただくという考えに基づいて行っていただく ものであると考えております。 坂 井 市 で は 、 1 0 万 円 以 上 の 寄 附 を い た だ い た 県 外 の 方 に 、 5 ,0 0 0 円 相 当の坂井市の特産品をお礼として贈呈をいたしております。また、定期的に市 の広報紙や一筆啓上の本を贈るなど、坂井市のことを身近に感じていただき、 再度寄附しようという気持ちを持っていただけるよう努めております。 また、先月のお盆の帰省時期を利用しまして、職員がJR福井駅また芦原温 泉駅で、ふるさと納税や寄附市民参画制度のPR活動を行ったところでござい まして、私も県外出張時等に坂井市出身者に寄附市民参画制度の説明をさせて いただいております。 このようなことから、坂井市のふるさと納税制度の取り組みについては、市 民はもとより、坂井市出身の方にはふるさとへの思いを、その他の方には坂井 市への関心を持っていただけるよう各種施策に取り組むとともに、その取り組 みが寄附につながるように、今後もシティセールスを含めた坂井市のPR活動 を積極的に推進してまいりたいというふうに考えております。 ○ 議長(橋本充雄)4番、渡辺議員。 ○ 4番(渡辺竜彦)市長、御答弁いただき、ありがとうございます。 今回、市長は御自身の3期目のキーワードとして「笑顔」という言葉を挙げ られていたと記憶をしております。僭越ながら、私も、今回初めて選挙に出馬 -52- するにあたり「笑顔、あすへ未来へ」というキャッチフレーズを出させていた だいております。数ある人の表情の中で、一番美しくて、周りにいる人たちを 幸せにするものが笑顔だというふうに私は思っております。そういった意味で は、我が町坂井市を、また、坂井市に住む全ての人たちが毎日笑顔で過ごせる ためにも、ともに頑張っていきたいと思っております。 それでは、再質問をさせていただきます。 ふるさと納税がこれだけ認知度が高まり、急激に寄附件数、寄附金額が伸び てきた大きな一因として、ふるさと納税を行ったお礼に、その地域の特産品、 特産物がもらえるというのが大きな理由だと考えております。実際、総務省が 2013年4月から6月に行った自治体へのアンケートによると、寄附された 方 に 対 し て 、 4 7 都 道 府 県 の う ち 2 3 の 都 道 府 県 、 全 体 比 約 4 9 % と 、 1 ,7 42市区町村のうち909市区町村、全体比52%が、特産品や、その地域で 使える割引券、商品、宿泊券などの特典をつけております。ただ、これは1年 以上前のデータなので、実際にはもっとふえているかもしれません。 具体的には、鳥取県米子市は、地元企業の協力なども得まして、1万円以上 の 寄 附 者 に 、 ハ ム の 詰 め 合 わ せ 、 黒 豚 、 地 鶏 な ど 、 6 3 種 類 の 5 ,0 0 0 円 相 当の特産品の中から好きなものを贈るなどを行っております。その結果、20 0 8 年 度 1 ,0 6 7 万 円 だ っ た 寄 附 額 が 、 2 0 1 2 年 度 に は 8 ,9 0 6 万 円 に ふ え、また、驚くべきことには、昨年度の2013年度には、前年度の3倍以上 と な る 2 億 7 ,9 0 0 万 円 以 上 の 寄 附 が 集 ま っ て お り ま す 。 振 り 返 り ま し て 、 我が坂井市も全国に誇れる特産品がたくさんあると思っております。越前がに、 おろしそば、コシヒカリ、おいしい地酒、そういった坂井市の特産品を、ふる さと納税を通しての全国へのPRも兼ね、また、地元の生産者の方からこうい った特産品を買い取ることによって地元の生産者の方々の生産物もどんどん全 国へと発信していく、そういった、自治体もまた地元の生産者の方も両方ウイ ン・ウインになる流れをぜひとも構築していただきたいと思いますが、いかが でしょうか、よろしくお願いいたします。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)今、渡辺議員言われるように、私も、テレビ、新聞等で ふるさと納税によるそういう特産品の販売っていうのを聞いたこともあります。 かといって、坂井市もまねしようという気持ちは私自身は余りないんですよ、 正直言って。坂井市は、坂井市らしい、そういうふるさと納税のあり方ってい うのを今後考えていかないかんと思いますし。まずは、冒頭でお話しさせてい ただいたように、シティセールスっていうのを、今年度から、そういう室をつ くりました。そういった中で対応していきたいなというふうに思ってますし。 もちろん、私も今そういう、東京とか、そういった県と合わせて、ふるさと納 -53- 税のあり方、また寄附してくださいというお願いをしていますし、また、市は 独自で、先ほどもお話がありましたように、駅前とか芦原温泉なんかもチラシ をしてやってますし。実際は、今までにも、名前は言えないんですけど、会社 名は言えないですけど、今まで、合併して4、5年ぐらいの間に、五、六千万 円をいただいています。それは、そういう、例えば、特産品のカニを贈ったり、 桁が違いますから、そういった中で品物を贈ったりは自然にしていますし。大 事なことは、今、この坂井市も財政状況というのは決して楽なものでないとい うふうに思っていますし。そういった中で、渡辺議員のお気持ちもよくわかる というふうに思っていますし。そういった中で、今後、いろんな坂井市独自の そういうふるさと納税、政府がふるさと納税制度を2015年度から拡充して いくという方針であるというふうに思いますし、そういう中身をもう少し精査 っていうんか、中身を十分知ってから、また、そういった坂井市の対応という ものを考えていきたいというふうに考えております。 ○ 議長(橋本充雄)4番、渡辺議員。 ○ 4番(渡辺竜彦)ありがとうございます。坂井市独自のそういった取り組 みというのも、十分、今、教えていただいて、なるほどなというところもあり ました。若干、ちょっと切り口を変えさせていただきます。 それでは、ふるさと納税効果を利用しての観光誘致というのはお考えでしょ うか。ふるさと納税が話題になりまして、観光客までふえたという自治体があ ります。例えば、群馬県中之条町は、以前、5万円以上の寄附を対象に、町内 産米などを特典として贈っていました。坂井市も、先ほどお聞きしましたら、 10万円以上の方に市の特産品をということで伺っております。 この群馬県中之条町も、例年、寄附する人は10数人程度だったらしいです。 2012年度の寄附額は150万円と伸び悩んでいたそうですが、そこで、が ら っ と 対 応 を 変 え ま し て 、 5 ,0 0 0 円 以 上 の 寄 附 で 、 半 額 相 当 の 町 内 の 飲 食 店や旅館でのみ使える感謝券を贈呈するようにしたそうです。そうしたところ、 1 ケ 月 半 で 約 2 0 0 人 か ら 計 1 ,0 0 0 万 円 以 上 の 寄 附 が 集 ま っ た そ う で す 。 これなどは、先ほどから申してますように、典型的なふるさと納税が話題にな りまして観光客までふえたという、すばらしい好循環の一例ではないでしょう か。この坂井市にも、ふるさと納税を利用し、すばらしい観光の資源がたくさ んあります。こういったものでたくさんの方にこの坂井市に来ていただいて、 地域経済振興にもつながる一石二鳥のよい例だと思いますが、その点について はいかがでしょうか、お願いをいたします。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)本市は、御承知のように、特に県内有数の観光地ってい うことで約年間370万人来ていますし、そういった中で、市は市としてのこ -54- の観光誘致というのは、もう、しょっちゅう、いろんな内部において、どうし たら特に市外から来ていただくかっていうのをいろんな議論もしてきています。 先ほど申し上げましたように、それがシティセールスの今後の中身について、 もうちょっと、中で、できるだけ、坂井市を、まず坂井市って知名度が全然な いんですよね。住みよさでも、今、ランキング全国で2位ということも、全然、 坂井市は2位であっても、この坂井市、福井県自体が余りよくわかってないっ ていうのをよく聞きます。まして、坂井市っていうのは、全国的住みよさで2 位っていうことで、坂井市を知らないと、坂井市は観光が、どういう観光、す ばらしい坂井市には観光資源があるというふうに思っていますし。そうした中 で、まずは、やっぱり観光の誘致。何で観光の誘致っていうと、やっぱり、そ ういう経済効果がまず大事やというふうに思ってますし。御案内のように、今、 今月いっぱい、例えば、「グラスリップ」っていうのは、アニメーション、そ れなんかでも、いろんな情報によって、そういう人も、以前と見て多くなって きてると思います。竹田についても、今6、7年、合併する前はほとんど人も いなかった。しだれ桜なんかでも。いろんなマスコミを通じて、今、年間7万 人ぐらい来てるっていうことですから、それなんかも経済効果っていうのもあ るというふうに思いますし。今、竹田についての学校の廃業、御承知のように、 それなんかも、今、企画がやってますし。丸岡の、例えばサッカーについても、 そういう経済効果っていうのを多くしなきゃいけない。ただ、サッカーつくる だけじゃなしに、そういうメリットを、経済効果っていうものを十分考えてい かないかんというふうに思いますし。まず、そういった観光地も、まだ、いろ んな、ここで今どうのこうのっていうのは言えないところもありますし。まず は、この観光地としてまず知名度を高めていこうというのが大きな、そういっ た中で少しでもふるさと納税も大事だというふうに思いますし、できるだけ多 くの人に来てもらって経済効果を図るというのがまず第一かなというふうに思 いますし。もちろん、今、ふるさと納税の制度っていうのは、これから、坂井 市の、先ほども申し上げましたように、坂井市は坂井市独自のそういうふるさ と納税のあり方っていうのはよく検討していく必要があろうというふうに思っ ています。 ○ 議長(橋本充雄)4番、渡辺議員。 ○ 4番(渡辺竜彦)ありがとうございました。先ほど市長がおっしゃってま したように、観光誘致というのが経済効果であると。それから、「グラスリッ プ」、私も、全然、ごめんなさい、勉強不足で見てなかったんですが、子ども がすごくはまっておりまして、数回見たところ、三国のすばらしい風景、私ご とで恐縮なんですが、高校は三国高校へ行っておりまして、そういった意味で 懐かしい青春の思い出というのが出てまいりました。そういった意味で、アニ -55- メとはいえ、全国発信していくというのは、また1つの坂井市のPRを発信し ていくすばらしいツールだと思っております。 現在、人口減少等や財政難に苦しむ自治体にとって、私はこのふるさと納税 と い う の は 起 死 回 生 の 制 度 に な っ て い る と 思 っ て お り ま す 。 人 口 7 ,0 0 0 人 の 宮 崎 県 東 諸 県 郡 綾 町 は 、 住 民 税 が 約 2 億 4 ,0 0 0 万 円 だ そ う で す 。 そ れ に 対 し 、 ふ る さ と 納 税 で 2 億 5 ,0 0 0 万 円 集 ま っ た そ う で す 。 そ の 反 面 、 市 長 もおっしゃるように、寄附なのに特産品を贈ることに対しての否定的な声や、 それからお礼の品が豪華で過熱ぎみという声などもあるのも聞いております。 しかし、このふるさと納税制度を利用しての地元の産業、それから、特産物、 企業をPRするマーケティングツールの1つ、それから、市長もおっしゃって たように、これをシティセールスの一環として考えられたらいかがでしょうか。 今まで知ってもらえなかった坂井市の、確かに、坂井市、以前に市長もおっし ゃっていたように、坂井市という名前がいまいち全国的には浸透してないのは 私も感じてはおりますが、この坂井市の魅力的な産業、特産物、企業などを日 本全国のたくさんの方々に知っていただくことで、この坂井市の潜在能力とし てたくさんあるすばらしい魅力がどんどん全国に発信されていくというふうに 思っております。そうすることによって、坂井市の知名度が上がり、ふるさと 納税の収入もふえていく、また地元の生産者の方々の生産物もふえていく、そ ういうな好循環を期待をしております。 そして、最後になりますが、坂井市は確かに住みよさランキング全国2位と いうふうに今年の東洋経済新報社の調査でも出ておりましたが、私は、それ以 上に、この生まれ育った我が町坂井市がとても大好きです。この坂井市を日本 一の町だと思っております。この坂井市が名実ともに日本一の町になりますよ う願いを込めて、私たち議員も真っすぐに前を見詰めて頑張っていく所存です。 そういった願いと誓いを込めまして、私の一般質問を終わらせていただきま す。ありがとうございました。 ○ 議長(橋本充雄)次に、8番、戸板進議員。 ○ 8番(戸板 進)皆さん、おはようございます。8番、志政会の戸板でご ざいます。通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 きのうは敬老の日でありまして、聞きますと、全国で今年100歳を迎える 高 齢 者 の 方 が 5 万 8 ,8 2 0 人 、 福 井 県 で は 6 9 0 人 、 そ し て 坂 井 市 で は 7 4 人の方が100歳を迎えるということを聞いております。昔は銀さん金さんと いう双子の100歳を迎える方がいまして非常に話題になったわけであります けども、今申しましたように、これだけ多くの100歳を迎える方がいるとい うことになりますと、そういう話題性も薄らいでくるのではないかなというふ うに思うわけであります。 -56- 今、申しますように、こうして100歳を迎える人が年々ふえている中で、 高齢化が進む中で、地域包括支援センターの強化について、今回、御質問をさ せていただきます。 今年6月に、地域医療・介護総合確保推進法が成立されました。この法律で の介護保険制度に関しては、御承知のとおり、まず、利用者負担の増加、2番 目が特別養護老人ホームの入所基準の厳格化、3番目が特別養護老人ホームの 食事代や部屋代の補助の見直し、4番目が要支援者向けサービスを市町村へ事 業移管、そして5つ目がサービスつき高齢者向け住宅の住所地特例の適用の、 この5つが大きな改正点であります。 この改正点の中で、要支援者向けサービスを市町村へ事業移管によって、要 支援者向けの予防給付の訪問介護、通所介護のこの2つが各市町村の裁量に任 されることになったわけでございます。 8月末現在の坂井市での要支援1の方は440人、要支援2の人は387人 の計827人であります。この方が認定をされているわけでございます。さら には、若干でありますが、支援1、2の方も加えると約900人の方が、介護 予防・日常生活支援総合事業の対象者としてふえることが決まっております。 坂井地区が進めております在宅ケアの構築や今回の介護保険の改正に伴い、 地域包括支援センターの担う介護予防・日常生活支援総合事業の役割は、今ま で以上に大きなものになると考えております。 このことから、平成27年度に向けての地域包括支援センターの強化につい て、次の2点について御質問をいたします。 まず、対象人数が900人も増加することに伴い、地域包括支援センターの 職員の増員が必要だというふうに考えますが、これに対していかがでしょうか。 次に、先ほども申しましたが、坂井地区では、医療と介護の連携を中心とし た在宅ケアの構築、地域で高齢者を見守る地域ネットワークの構築、認知症対 策など、地域包括支援センターの担う役割は非常に大きくなると思っておりま す。 このことから、総合的な介護予防・日常生活支援総合事業を担当する単独の 課の設置が必要だと考えますが、これについてはいかがでしょうか。この2点 質問をさせていただきます。 次に、小中学生の通学路における道路の安全整備について御質問をいたしま す。 全国において通学途中の小学生の列に車が突っ込む等の痛ましい事故が発生 していることが新聞紙上で報道をされております。これにつきましてはドライ バーの交通マナーの悪さから起きる事故かもしれませんが、事故の起きにくい 道路環境を整備することも必要だというふうに考えております。 -57- 坂井市においては、道路の改修については、通学路を優先的に整備すると聞 いております。小中学校では、PTAと先生方で通学路の安全マップやヒヤリ マップなどを作成し、子どもたちに注意を促しているのではないかというふう に思います。 坂井署管内において、警察署に聞きますと、中学生の登校中の自転車事故と 思われる件数が、今年に入って9件発生しているというふうにお聞きをいたし ました。そのうち、けががあったのが1件あったと聞いております。 坂井市においては、毎年、通学路安全推進会議を教育委員会が主体となり関 係所管の担当者で設置されていると聞いております。この会議の中で各小中学 校の危険箇所の検証や通学路の検討がなされているのではないかというふうに 思っております。 このことから、次の2点について御質問をさせていただきます。 まず、最初に、先般の新聞記事にも全国での通学路の危険箇所が何万箇所も あるということが報道されておりましたけども、坂井市においては建設課が把 握している改修が必要な小中学校での危険な箇所が何ケ所あるのかお聞きをい たします。 また、この危険箇所について、毎年、何ケ所ぐらい、どのような整備をして いるのかを御質問いたしまして、私の一般質問とさせていただきます。よろし くお願いいたします。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)戸板議員の御質問にお答えをいたします。私の方からは 地域包括支援センターの強化についてお答えをさせていただき、通学路におけ る道路の安全整備に関する御質問については、後ほど、教育部長と建設部長か らそれぞれお答えをさせていただきます。 初めに、地域包括支援センターの職員の増員についての御質問でございます が、今回の地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法 律の整備等に関する法律の成立に伴い、市は、要支援者の訪問介護・通所介護 などを含めた新しい介護予防・日常生活支援総合事業による多様なサービスの 提供や、地域包括ケアシステムの構築に向けて、地域ケア会議の充実、在宅医 療・介護連携の推進、認知症施策の推進などの多くの新たな施策が求められる ことになります。 また、介護予防に重点を置いた改正によりまして、既存のサービスに加え、 NPO、民間企業、ボランティアなど、地域の多様な担い手を活用した多様な 支援を行い、利用者が真に必要とするサービスを選択できるような対応が必要 となってまいります。 現在、地域包括支援センターでは、介護予防ケアマネジメント、また、総合 -58- 相談支援、権利擁護、包括的・継続的ケアマネジメント支援などの業務を、相 談者一人一人にきめ細かく対応して行っているところであります。 また、職員体制につきましては配置の基準が厚生労働省令によって定められ ておりますが、特に、平成27年度から平成29年度までの3ケ年は第6期介 護保険事業計画の事業期間となっておりまして、地域支援事業の推進に向けて 各種職員の充実を図っていかなければならないというふうに考えております。 次に、介護予防・日常生活支援総合事業を担当する課の設置についての御質 問でございますが、今回の地域医療・介護総合確保推進法の成立に伴い、要支 援者の訪問介護・通所介護は市の地域支援事業に委ねられることになりました。 国が示す「新しい介護予防・日常生活支援総合事業のガイドライン(案)」に よれば、これまでの保険給付の対象から市が行う地域支援事業の専門的なサー ビスに移行するほか、要支援者のニーズに的確に応えられる多様なサービスを 模索していくことになっております。 これらに対応する上で新たな担当課を設置してはどうかとの御提案でござい ますが、新しい総合事業の各種サービスの提供は、地域包括支援センターが取 り組む地域ケア会議の充実により利用者のニーズに合った的確なサービスを提 供していくことが求められることから、現行体制の中で福祉係とまた包括係が 連携していくことが重要でありまして、人員の充実を図る一方で、社会福祉協 議会、民間事業所との連携を図っていきながら超高齢社会に対応した体制にし ていきたいというふうに考えております。 また、団塊の世代が75歳を迎える2025年に向けて地域包括ケアシステ ムの構築が命題として掲げられていることから、「地域で支える福祉のまちづ くり」を目指して、福祉事務所として福祉保健部各課の連携を図る中で、人口 減問題の少子高齢化に対応してまいりたいというふうに考えております。 ○ 議長(橋本充雄)杉田教育部長。 ○ 教育部長(杉田輝美)おはようございます。私の方からは、坂井市内にお いて、小学校、中学校で危険箇所が何ケ所あるかの御質問にお答えいたします。 坂井市では、平成24年度に通学路の危険箇所の一斉点検を行いました。そ の結果、192ケ所の危険箇所を確認しております。その後、関係機関による 解消に向けた整備を行った結果、173ケ所の危険箇所が解消されております。 しかし、今年度、新たに15ケ所の危険箇所が確認されましたので、先ほどの 未整備分と合わせますと、現在の危険箇所は34ケ所となっております。 教育委員会としましては、これらの対策も含め今後の通学路の安全確保に向 けた継続的な取り組みを行うため、今年3月に、警察、県の土木事務所、学校、 PTA代表、庁内関係課などで構成する通学路安全推進会議を立ち上げ、重点 的にかつ迅速に取り組む基本的な方針としまして坂井市通学路交通安全プログ -59- ラムを策定し、合同点検の実施や対策の検討、改善方法など、通学路の安全確 保に向けて現在取り組んでいるところでございます。 ○ 議長(橋本充雄)恩地建設部長。 ○ 建設部長(恩地 紀)おはようございます。私の方からは、危険箇所に対 して毎年どのような道路整備を行っているかについてお答えをいたします。 危険箇所の道路整備についてでございますが、危険箇所についてはさまざま なケースがありまして、道路を横断する際にスピードを出す車が多く危険な場 合には、路面に減速マークや文字による注意喚起をする方法、路側帯が狭く歩 行が危険な場合には、センターラインを消去し、外側線を引き直し路側帯を広 げたり、水路がある場合には、施設関係者の承諾を得てふたがけし、歩行空間 を確保するなどの方法で対応しております。 また、現在、国庫補助事業を活用しまして、三国町では三国60号線、丸岡 町では上安田3号線、春江町では福島江留上線において、改修を含む歩道設置 工事を進めております。今後も通学路の安全確保に積極的に取り組んでまいり ます。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)8番、戸板議員。 ○ 8番(戸板 進)ありがとうございました。それでは、最初の地域包括支 援センターの強化について再質問をさせていただきます。 今回の、今ほど市長からもいろいろとケアマネジメントであるとか、そうい う相談業務であるとか、そういう事業を包括支援センターの事業で行っている というような御答弁をいただいたわけでありますけども、今年の当初予算を見 てみますと、この地域包括支援センターの事業の中で、臨時職員の賃金で1, 3 9 0 万 円 、 そ れ か ら 介 護 予 防 ケ ア マ ネ ジ メ ン ト 事 業 委 託 料 で 1 ,8 3 8 万 4 , 0 0 0 円 、 そ れ か ら 地 域 包 括 支 援 セ ン タ ー 業 務 委 託 料 で 9 9 3 万 2 ,0 0 0 円 、 計 4 ,2 1 1 万 6 ,0 0 0 円 の 予 算 が 計 上 を さ れ て い る わ け で ご ざ い ま す 。 こ の ことから見ますと、先ほどの答弁の中にありましたケアマネジメント、そのケ アプランでありますけども、そういうものが既に包括支援センターの方で賄え ないというようなことでの予算計上ではないかというふうに思うわけでござい ます。 このことからも、今現在の包括支援センターの人員では、相談窓口、それか ら今話題になっております高齢者虐待、それから、認知症対策であるとか、業 務が非常に多くて要支援者のマネジメントができないのではないかというふう に思っておりますけども、この点についてはどうお考えかお答えをお願いいた します。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 -60- ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)ただいまの御質問にお答えいたします。 当初予算で臨時職員の配置の分であるとか、あるいは包括ケアセンターの委 託等の経費を持たせていただいておりますけども、これらにつきましては、当 初2ケ所を包括支援センターが市内にございましたものを1ケ所に集約をさせ ていただいております。本庁1ケ所で包括支援センターを運営をさせていただ いている関係で、各支所での相談窓口を充実をしたいというふうなこともござ いまして、臨時職員等の配置について、当初予算で予算の計上をさせていただ いております。 また、ケアプランにつきましても、民間の事業所の方に必要なものに関して は委託をしていきたいというふうなこともございまして、それに要する経費、 さらには、今、市長申し上げましたように、社会福祉協議会に地域包括支援セ ンターの主要な部分を担っていただきたいというふうなこともございまして、 それに要する経費も当初予算で計上させていただきながら、今、市長が申しま したように、今後、急激に高齢化率が高くなってまいります。当然、2025 年には坂井市におきましても30%を超える高齢化率を迎えてまいりますし、 介護保険法等の改正によりまして市として行わなければいけない業務がふえて くると思っておりますので、それらについては、今現在、先ほど申しましたよ うに、社会福祉協議会といろいろ調整をしておりますし、今後、保険者であり ます坂井地区の広域連合といろいろ意見調整を重ねながら、民間の方にも御協 力をいただきながら坂井市の地域包括ケアシステムを進めてまいりたいと考え ております。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)8番、戸板議員。 ○ 8番(戸板 進)確かに、部長おっしゃられるように、委託できるものは 委託をする、それから、そういう包括支援センターのブランチ化というものは 必要だというふうに思っております。それと、最初に言いました、今まで三国 ・丸岡にあった包括センターを1ケ所に集約し、そういう意思統一が1ケ所か ら発信されるということは非常に重要なことだなというふうにも私も理解をし てるわけでございます。 ただ、これから、今も答弁にありましたように、坂井地区では、坂井地区の 医師会の非常な協力をいただいて医療と介護の連携をした地域包括ケアシステ ムの構築が進められて、これは、御承知のとおり、地方型の全国のモデルにも なってるという、そういうような重要な事業であります。 こういうことからも、先ほども、福祉事務所、いろんなところあるかもしれ ませんけども、単独課として、そういう一括したもの、実は、私の母親も要介 護3の母親を自宅で介護しているわけでありますけども、私も知らなかったん -61- ですけども、ケアマネジャーの仕事というのは非常に大変でありまして、ただ ケアプランをつくるだけのものではありません。その後の事業所との連絡であ るとか、いろんなものが必要だというふうに思っております。そういうために も、その全てを含めた単独の課、そして、これから2025年問題と言われる、 団塊の世代の方が75歳を迎える、それまでのきちんとした体制をつくるため にも単独の課というものは必要ではないかというふうに思いますけども、その 単独課についてはいかがお考えでしょうか、お伺いをいたします。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)ただいまの単独課を求めるという御意見でござ いますけども、確かに、戸板議員おっしゃいましたように、今後、2025年 に向けて非常に多くの業務が出てくるものと考えております。これまでですと、 介護保険に関しましては、ほぼ介護給付で給付をさせていただいたものが、今 回の改正によりまして、介護給付と福祉施策が2つに分けて、それをどういう ふうにしてミックスしていくかっていうことが非常に重要になってくると考え ております。包括につきまして、あるいは社会福祉課におきましても、近年、 福祉の専門職も配置をされております。それら全てが1つの課で業務をすると いうことは非常に円滑だと思いますけども、高齢者の方を取り巻く支援という ものに関しましては高齢福祉課だけでできるものでもございませんし、介護保 険だけでできることでもないということを考えておりますので、今ほど市長が 申しましたように、福祉保健部一体となりまして、それぞれしっかり対応させ ていただきたいと考えております。 ○ 議長(橋本充雄)8番、戸板議員。 ○ 8番(戸板 進)確かに横の連携というものは必要だと思います。これは どこの市町かちょっと忘れましたけども、ある市においては、そういう介護の 関係する課で連絡室をつくっているところもございます。当然、兼務辞令とい う形で、横の課をつなげた室をつくってそういう対応をしているところもござ います。そういうことも参考にして、課が無理であれば、そういう室として、 それぞれの関係する課の職員に兼務辞令を出して、常に横の連絡をとっていた だきたいなというふうに思います。総合事業への移行については、29年度ま でが計画期だというふうに思います。来年度、今まで市長それから部長もおっ しゃいましたけども、ぜひ地域包括支援センターの強化を少しでも図っていた だきますようお願いをいたします。 次に、道路問題について再質問をさせていただきます。 今ほど、杉田部長の中で、192あったのが173改修されて、現在は34 ケ所であるというふうに御答弁をいただきました。実は、この危険な箇所とし て、私の近くにも磯部小学校それから丸岡南中学校があるわけでありますけど -62- も、この磯部小学校近くの押しボタン式がある交差点が今の危険箇所に該当し ているのかどうかというのはわかりませんけども、これは部長も御承知のとお り、この押しボタン式の交差点の反対側には歩道がありません。歩道がないこ とによって、小学生が登校・下校をする際、この信号機が利用されていないと いうのが現状であります。現在は、朝、保護者の方が学校近くの横断歩道にお 二人立って横断旗をかけて見守っているわけでありますけども、これは保護者 の方にとっても非常に負担が大きいというふうに私は思っております。この押 しボタンの反対南側の道路に歩道ができれば、この信号機は非常に役に立つわ けであります。ましてや、この小学校の周辺、森田国道8号線ですか、新しい 道路が開通した関係で非常に車の通りも多くなってきております。 そういう中で、今ほど言いました南側の市道に歩道が建設できる可能性があ るのかどうかをひとつ御質問をさせていただきたいのと、それから、丸岡南中 学校でありますけども、丸岡南中学校、今、全校生徒414人がおります。こ のうち、186人、約45%の生徒が安田第2交差点を横断をするわけであり ます。この交差点もこの危険箇所に該当しているのかどうかはわかりませんけ ども、この交差点には中学生が待つ待機場所もございません。それから、県道 板倉高江線には、側溝の横にフェンスがありまして、道路が非常に狭くなって おります。 そんなことで、以前から、地区からも、ここの交差点の改修というものを要 望もしているわけでありますけども、先ほど言いましたように、この箇所が危 険箇所に入ってるかどうかはわかりませんけども、周辺の住民の方からは、こ の中学生の通学路については、今現在、中学校の通学路になっております下安 田3号線から8号線をまたいで反対側の農道に通じる地下道路をつくれないか というような多くの要望も私聞いております。これは私の近くのことでありま すけども、これが先ほどの改修道路の改修された173ケ所の中には入ってい ないのは現実でありますけども、先ほど、173も改修されてるということで 非常に安心はされておりますけども、今ほどの磯部小学校周辺それから丸岡南 中学校通学路周辺について建設部建設課の方での御答弁をひとつよろしくお願 いをいたします。 ○ 議長(橋本充雄)恩地建設部長。 ○ 建設部長(恩地 紀)先ほど、磯部小学校近くの交差点と言いますと、そ こは、一応、北側には、小さいっていうか、2メートルほどの歩道ありますけ ども、南側には、今現在、歩道は設置されておりません。以前、やはり、そこ は用水路もあります。そして、あと田んぼということで、そこの用地を確保で きなければ、そこの歩道設置というのが難しいという形で、今後は、そういう、 今、要望、以前はそこの土地がなかなか提供いただけなかったんですけども、 -63- 近年、また、再度、そういうことは確認させていただいて、今後、検討してい きたいと思います。 それから、安田第2交差点といわれます、そこの交差点は県道の東西に渡り ます交差点でございます、ここは、今。それより、もう一つ、下安田3号線と いう話がありました。ここを地下道で西側から東へ横断するという提案をされ ましたが、この件に関しましては、国道8号線を地下道で横断という形で計画 をしますと、かなりの費用もかかり、用地もかかります。ですから、この地下 道に関してはまだ時期がなかなか難しいということで、先ほど言われました安 田第2交差点、ここは、この交差点から東側は南中学校まで県の方で歩道は設 置されておりまして、ようやく8号で終わっております。ですから、今後は、 坂井市としましても、県にそこの交差点から西側について歩道設置という計画 を進めていただくようにお願いしていきたいと思っております。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)8番、戸板議員。 ○ 8番(戸板 進)先ほどの危険箇所の改修整備について、水路にふたをす るというような御答弁があったかと思いますけども、先ほどのこの磯部小学校 周辺、今言いますように、土地の提供がなくても、水路の上でも可能ではない かというふうに思っております。そういうことで、ぜひ進めていただきたいな というふうに思います。 最後に、児童・生徒が安心して通学できるような整備について期待をいたし まして、私の一般質問とさせていただきます。ありがとうございました。 ○ 議長(橋本充雄)ここで暫時休憩をいたします。 11時20分より再開をいたします。 ○ (午前11時09分 休憩) (午前11時18分 再開) 議長(橋本充雄)休憩前に引き続き、会議を開きます。 一般質問を続けます。 6番、南川直人議員。 ○ 6番(南川直人)皆さん、おはようございますというのはちょっと時間を 過ぎましたけれども、6番、志政会、南川直人でございます。 本日は、一筆啓上手紙資料館の運用及び手書き文化について質問をさせてい ただきます。 本日、丸岡地区の地元の城のまちまちづくり協議会のメンバーの皆さんが傍 聴にお見えになっておられますけれども、一昨日の14日ですが、城のまちま ちづくり協議会の恒例の事業として、平章小学校、丸岡中学校、また丸岡高校 の生徒さんを含め、地元の住民約300人の地域の方々が、丸岡城の外堀の一 -64- 部でございました田島川の清掃に汗を流してくださいました。城を中心とした まちづくりということで根づいてきた事業でありますけれども、その城周辺に ついて、丸岡城二の丸、現在の文化財団のある場所ですけれども、石垣が出土 いたしました。新聞等によると江戸時代の石垣ということでございますけれど も、全国に12しか残っていない現存する天守の1つである丸岡城ではありま すが、地震などの影響により、その資料なども含め天守しか残っていないと思 っていた地元住民にとって、この石垣の発掘は愛着ある丸岡城下の再生として の起爆剤になるとの熱い思いを持っているところでございます。 そして、さらに一筆啓上資料館が図書館横に建設されるとのことで、城周辺 整備に大きな期待がかかっております。しかし、公開された館内のイメージ図 を見るにつけ、その運用方法いかんによりまして、丸岡城観光の誘客と地域の 活性化という目的に大きな差が生じると思っております。館内は常設展示室と 企画展示室に分けられておりますけれども、将来的に丸岡城を愛する人たちに また歴史を愛する人たちにリピーターとして丸岡城を訪れていただくためにも、 企画展示室の運用は重要不可欠であると思います。 また、この資料館に展示される「日本一短い手紙一筆啓上賞」は、全国に丸 岡城の名前と手紙文化を広めたということは言うまでもありませんが、地元住 民また地元の文化として根づいてきたかというと、少々疑問が残ります。メー ル全盛の昨今、手書き文化の再興は、子どもたちの自分の考え、思いを自分で 表現する手段としても重要であると考えております。今後の活用に期待するも のであります。 そこで、この手紙資料館の運用について、本日は観光的な側面と教育的側面 から、真に地元住民から愛される資料館になるためにどうあるべきかという点 について質問をさせていただきます。 まず1点目ですけども、今回建設される手紙資料館の企画展示室あるいは特 別展示室としての運用はどのように考えているのか質問いたします。 この資料館は、文字どおり二転三転して、現在の場所に、図書館横に建設さ れるということになったわけですけども、この資料館の建物の大きさがこの二 転三転のうちにかなり大きくなっております。いわゆる、器に見合う効果をど のように考えるか、そして、その運用方法をどのようにしていくか、これ、非 常に重要な問題であると思います。この資料館の理念とともに、その運用方法 について質問をさせていただきます。 2番目に、手紙資料館の活用方法の1つとして、教育施設としての活用方法 はないか、また手書き文化の子どもたちへの広がりを検討するべきではないか と考えております。 先ほど申し上げましたように、やはり、この一筆啓上という手紙文化、これ -65- を地域に根差すためにも、この手紙資料館の活用方法の1つとして活用してい ただきたいと思っております。 先日、新聞のコラムであったわけですが、メールを使うことによって手紙や はがきが書きづらくなった、とりわけ、はがきが書きにくい、はがきのスペー スにどんな大きさの字でどれだけの量の文字を書けばしっくりおさまるのかと 考えるとわからなくなるというな文言がコラムにございました。すばらしいは がきを多用される教育長のことでございますので、ぜひそういった意味も含め て所見をお伺いしたいと思っております。 3番目に、手紙資料館を初め城周辺整備あるいは歴史のあるまちづくりを一 元的に担う担当部署をつくれないかということでございますけれども、今回の 資料館に関して、あるいは、城周辺整備に関する対応部署として、よくまちづ くり協議会あるいは地元の区長さん方に説明という形で、市の方からもいろん な部署から説明に来ていただきます。ただ、その部署が都市計画であったり、 観光産業課であったり、文化課であったり、あるいは地域課であり、管理公社 であると、多岐にわたっております。そういったものを一元的に担うことによ って、歴史のあるまちづくりが、より一層、シティセールスの面からも浮き立 ってくるんじゃないかなというような考えを持っております。 以上、3点につきまして所見をお伺いしたいと思います。よろしくお願いを いたします。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)議員の皆さん、こんにちは。また、城のまちまちづく り協議会の皆さん、大変お世話になっております。先日のお祭りでもおもてな しをいただきまして、本当にありがとうございます。 では、早速、南川議員の御質問にお答えをいたします。 南川議員の一筆啓上手紙資料館の運用及び手書き文化についての御質問にお 答えをいたします。 まず、手紙資料館の企画展示室あるいは特別展示室としての運用はどのよう に考えているかの御質問にお答えをします。 仮称ではありますが、一筆啓上手紙資料館については、一筆啓上賞の歩みと 入賞作品を展示する常設展示室と、愛媛県西予市のかまぼこ板の絵とのコラボ 作品を展示する企画展示室を計画しております。 常設展示室では、これまで本でしか見ることのできなかった一筆啓上賞の作 品をより身近に感じていただくために、入賞作品及びすぐれた作品を電子タブ レット方式で自由に見ていただけるようにしたいと考えています。 また、企画展示室では、かまぼこ板の絵とのコラボ作品の展示を主体にしな がら、年に数回の特別展も考えております。例えば、日本郵政博物館との連携 -66- を視野に入れながら、隣接する丸岡図書館が所有する中野重治や中野鈴子の直 筆書簡を初め、関係する方々の直筆資料の展示など、丸岡図書館との連携をと りながら、手書きと手紙文化の向上に関する特別展を開催していきたいと考え ております。 次に、手紙資料館の活用方法の1つとして、教育施設としての活用方法につ いての御質問にお答えをいたします。 一筆啓上手紙資料館の活用方法については、展示だけではなく、中庭を使っ た朗読会や、手紙等の書き方講座を行うなど、学校の遠足や授業の一環として の利用も考えております。 手書きで書かれた手紙は、電子メールや電話ではあらわせない思いやりのあ る優しさが伝わり、人々の心に感動を与えます。「一筆啓上賞」が22年間継 続して開催しているこれらのことも、手書きによる思いを伝えることの大切さ と、テーマへの思いに共感を持った応募者によって支えられています。さらに、 手紙文化を後世に残していくことの意義を発信し続けている丸岡文化財団の姿 勢を支持してくれるからこそと思っております。 手紙の書き方講座につきましては、日本郵便株式会社の協力を得て出前講座 などを企画し、青少年に手書きで書くことのすばらしさを伝えてまいりたいと 考えています。先ほど議員も言われたとおり、私自身も率先垂範し、自分の思 いを伝えていきたいと考えています。 手書きで文書を書く文化を今後も継承していくために、この手紙資料館を拠 点に活用してまいりたいと思いますので、御協力のほど、お願いをいたします。 きょう、私ももう既に南川議員への宛名書きを書いてあるわけであります。 きょう、この感想をまたこの裏にちゃんと書いて、あさってには届くはずであ りますが、よろしくお願いをいたします。 最後に、手紙資料館を初めとする城周辺整備を一元的に担う担当部署をつく れないかの御質問にお答えをいたします。 丸岡城周辺整備につきましては、長期的な視野に立ち取り組んでいくべき課 題でありますし、丸岡町時代から受け継ぎ、努力しているところであります。 丸岡城の内堀あるいは外堀の範囲内には、多くの民家や、平章小学校、丸岡 体育館、丸岡図書館などの公共施設、それらを取り巻く道路や河川、そして丸 岡城があり、今回発掘された二の丸石垣などの遺跡等も多数存在するものと思 われます。 今後、これらに関するさまざまな課題について、教育委員会、都市計画課、 観光産業課等の関係所管と連携をし、協力しながら、丸岡周辺の住民の皆さん の御理解もいただきながら粛々と進めていきたいと考えています。 以上であります。 -67- ○ 議長(橋本充雄)6番、南川議員。 ○ 6番(南川直人)教育長、ありがとうございました。あさってのはがきを 楽しみにしたいと思います。 今ほどの御答弁で、この活用、運用方法ですけれども、年数回特別展を開き たいというお話でございました。実は、私、身近なところといいますか、県内 で福井市の歴史郷土博物館あるいは県の歴史博物館等に、ホームページ等、ま た市の郷土歴史博物館は直接確認をいたしまして、どれくらいの企画展をやっ ておられるのかということを確認いたしますと、やはり、どちらも年に16回 ぐらいやられております。ただ、その企画展に関して、いわゆるその企画をす る作業、またそれを運営する労力といいますか、大変な労力がかかるというな ことをお聞きしておりますけれども、今回、文化財団に委託をなさるというこ とで、当然、その企画展等に関しても文化財団がかかわるのかなと思っている わけでございますけれども、その文化財団にそういった予定あるいは余力とい いますか、そういったことがあるのかどうかということがちょっと不安になる わけでございますけれども、その辺もひとつお尋ねしたいと。 また、これは入館料等のお金のことになりますけれども、今回、この建設に あたり多額の費用がかかっております。これ、本当にありがたいことなんです けれども、逆に、この手紙資料館ができることにより、前向きに起爆剤として の入場者をふやす、丸岡城へ来ていただく入場者をふやす、また、先ほどの渡 辺議員の質問ではないんですけれども、ある意味、そういった意味での寄附金 をふやしていくと、そういったことで、前向きに城周辺の基金になるような、 そういったものはできないかというなことを考えております。この2点につい て御答弁をお願いしたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)今回の一筆啓上資料館につきましては、あくまでも、 一筆啓上の資料館としての役割ということで、それを中心にということになり ます。ここ20何年間進めてきた、多くの資料をそこに展示したり、それにま つわるようないろんな特別展を開いたり、また、地域の方々あるいは子どもた ちを巻き込んだ手紙文化の普及にもどんどん進めていきたいと思います。そし て、丸岡城に訪れる人たちが、丸岡図書館そして一筆啓上資料館とこの動線で つながっていただきながら、丸岡を楽しんでいただくと。そして、2階には、 丸岡城のいろいろ上から下から見上げた四季折々の映像が映る80インチぐら いのテレビを設けていろいろ資料として映像を流させていただきますし、坂井 市全体の、東尋坊とか、そういった、あるいは産業の面についても紹介をしな がら丸岡に来ていただいた方に楽しんでいただくという、2階ではそういうこ とをさせていただきます。そして、2階のところには、回廊をつくって上から -68- 丸岡城を見ていただくとか、丸岡の町内を上から見ていただいて楽しんでいた だくという形になります。そして、城のまちのまちづくり協議会の方々ともい ろいろお話をする中で、丸岡城の一筆啓上茶屋の奥にあります資料館とのかか わりなんですが、資料館が非常に古くなり、中に展示してある資料がもっとき ちんと、誰にでもわかりやすく、そして重要な書類をあこに入れるためには、 もっともっと修繕していかなきゃならない部分もあります。そういう部分も含 めて、今度、一筆啓上資料館と、そして下の郷土資料館っていうんですか、そ こと上の天守閣をしっかりと結びながら、このお客様、いわゆる観光客の集積 に頑張っていけたらいいかなと思っております。 入館料についても、一連のものをまた考えていますが、ここで今どうだとい うのはちょっと言えないんですが、今、ずっといろいろな関係機関の方ともい ろいろお話をさせていただきながら、一番いい方法、余り高くならない方法で あったり、どこから入っても3つが見れるとか、いろんな方法を今考えていけ たらいいかなと思っておりますし、すばらしい施設ができるということもあっ て、文化財団の人たちにも運営をお願いする部分もありますが、今の人員だけ ではなかなか難しい面もありますので、それもいろいろ考慮して、もう少し運 営の面でも人員確保が必要なのではないかなと考えています。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)6番、南川議員。 ○ 6番(南川直人)教育長、ありがとうございます。今回、図書館横にでき るということで、文化ゾーンといいますか、この図書館と連携しながら。ただ、 やはり、一筆啓上も丸岡城を基盤として出てきた一筆啓上賞でございます。や はり、その運用方法の中に、お城の歴史とお城の文化というものも随所に取り 入れていただきたいということを要望したいと思います。 また、今、教育長おっしゃった動線として捉えると。ただお城に上がってお りるんじゃなくて、観光客の方々にも、城、本物の歴史を愛する方々にも、本 丸、二の丸をぐるっと歩いていただけると、そういうような形の1つになる起 爆剤になっていただきたいと思っておりますので、またぜひよろしくお願いを したいと思います。 それでは、3番目のこの担当部署ということでございますけれども、よその 市のことを言って恐縮なんですけども、松山城がある松山市が、歴史まちづく り部というものを今年新設をされたというふうに書いてございました。市長部 局の都市整備部が担ってきた歴史文化を生かしたまちづくりと教育委員会所管 の文化財の把握と保護の分野を統合し、市長直轄の組織となるまちづくり文化 財課を設けたと、歴史的建造物などの文化財の保護からまちづくりの活用まで を一元的に担う部署であるというなことも書かれておりました。 -69- 先ほど申し上げましたように、教育長から、今、御答弁いただきましたけれ ども、いろんな部署が絡んでいるというのは事実でございます。その辺は北川 副市長にもいろいろとお話はさせていただいているところでございますけれど も、こういった坂井市内のそういう歴史的な場所あるいは建造物、いろんな意 味において、一括的に担うようなところがぜひできてほしいと思っているとこ ろでございます。 そういったことを踏まえ、歴史的風致の維持及び向上に関する法律と、歴史 まちづくり法というのができているというふうに聞いております。金沢城であ ったり、犬山城なんかもこの法律にのっとってまちづくりを進めているわけで ございますけれども、国では、文部科学省、農林水産省、国土交通省、この3 つの省が1つになって、こういった歴史まちづくり法に一生懸命やっていると ころにはいろんな支援をするよというなことでございますけれども、この歴史 まちづくり法に関して、この丸岡あるいはこの坂井市はどういうお考えを持っ ているか、先ほど、冒頭申しましたように、丸岡城の場合は天守閣しか今残っ てないという側面もございますけれども、今、石垣、あるいは、そういう一筆 啓上資料館と城周辺が整備されていくにつけ、こういった歴史まちづくり法に も十分対応できるのではないかなと思っておりますので、ひとつ御答弁をお願 いいたします。 ○ 議長(橋本充雄)杉田教育部長。 ○ 教育部長(杉田輝美)ただいまの地域における歴史的風致の維持及び向上 に関する法律についてでございますが、平成20年5月23日に公布されまし て、11月4日に施行されております。これ、歴史価値の高い建造物及びその 周辺の市街地の一帯の整備のことでございますが、これにつきましては、先ほ ど南川議員おっしゃいました先進地等もいろいろ勉強させていただきながら、 今後、ちょっと検討してまいりたいなというふうに思っております。 ○ 議長(橋本充雄)6番、南川議員。 ○ 6番(南川直人)ありがとうございます。全国に12しか残っていないと。 この12という数は決してふえることはない中の1つでございますので、ぜひ ともそういった面でも検討をお願いしたいと思っております。 それと、最後になるわけですけれども、この手紙資料館から眺める丸岡城と いうことで、2点思いがあるわけですけれども。 1点は、図書館横の駐車場から丸岡城を見た場合に、電線がかなり多く見え ます。せっかくその場所に立派な資料館ができると、そこに、観光客、大型バ ス、おり立ったときに、まずお城を見上げたときに、電線がかなり横に走って いるということがございます。 それと、現在行われているライトアップについてでございますけれども、こ -70- の質問をしたいんですけれども、多くの方から、このライトアップについて御 意見を頂戴いたしております。しかし、そのいろんな方々から、どの部署へこ の件について意見を言いに行っていいのかわからないということも聞いており ます。先ほど申し上げました、担当部署が多岐にわたっているということの1 つのあらわれかなと思っているわけでございますけれども。 ちなみに、先日、まち協の全体会におきまして、現在行われているライトア ップについてどのような意見を持っているかということで、当日、私も含め3 4名のメンバーの方がいらっしゃったわけですけども、現在の丸岡城のライト アップについて四択で質問をさせていただきました。棄権なしの必ず1回は手 を挙げてくれということで。「現状のままがよい」という項目と、「色、照度 を落とす」、あるいは「色を変える」という項目と、「白色、自然色のままで いい」という項目と、「ライトアップをやめる」という項目、この4つについ て質問をさせていただきました。なぜかというと、いろんな御意見、賛否両論 の御意見があるということを踏まえて、まちづくり協議会、地域に関心のある、 あるいはお城の下に住んでいらっしゃる方々に質問させていただいたところ、 現状のままがよいという方は7名でございました。色、照度を落として、また は色を変えるという方は、これは私も含め8名でございました。白色、自然色 のライトアップがいいという方が19名いらっしゃいました。ライトアップを やめる、これはさすがにゼロでございました。やはり、ライトアップというの は、地域住民にとっては、丸岡城をPR、あるいは、丸岡城に優しい、そうい った雰囲気を出すという意味では皆さん賛同していらっしゃると。ただ、現状 のまま、あるいは、色を変える、白色、いろいろと分かれたわけでございます けれども、坂井市全体として、三国の龍翔館も現在ライトアップをされており ます。これもお聞きすると、かなり、そのいろんな専門的な方の御意見を頂戴 して、このライトアップの仕方というものが始まったというふうにお聞きをし ております。また、春江のゆりの里公園につきましても、再整備ということで、 今後、いわゆる、デザイナー、あるいは専門的な企画のもとライトアップをさ れていくというふうに聞いております。 坂井市全体として、龍翔館、ゆりの里、丸岡城、このライトアップ、夜の彩 りではございませんけれども、そういった、坂井市全体としてこのライトアッ プの景観、そういったものをどのようにお考えかということを質問をさせてい ただきます。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)今ほど、まず最初、丸岡の一筆啓上賞、私も三国町のと きは、相田みつをさんのすごく好きでしたし、ああいう言葉っていうものにも のすごく私自身も助けられたこともあります。そういった中で、いろいろ問題 -71- があって、合併して、この丸岡城の一筆啓上賞と出会いました。すごく感動し た部分もたくさんありますし。そうした中で、今、かまぼこ板の絵っていうの は、相田みつをさんのほれは絵はないですから、今回のこの丸岡城のかまぼこ 板のコラボ展の作品っていうのは、私もね、一番先、京都でやりましたし、長 野県でもやりましたし、仙台でもやりました。4ケ所ぐらい私も行きました。 何千人か、この展示したときには集まっています。そういった中で、その絵と その文章を見る中ですごく感動している人もいますし、涙を流している人も必 ずいますし、私も最初見たときにすごくいいなと、これを、やっぱり、そうい う4つの町って、もう、坂井市ですから、丸岡としては、この丸岡城っていう のは日本最古の天守閣を持っていますので、そういったのなんかを全国にそう いう丸岡城を広げる。丸岡城ということは、丸岡全体を活気づけていくってい うことでありますし。そういった中で、少しでも1人でも多くの、社会のため に感動と勇気を与えるこの一筆啓上賞っていうのは、そういった中で、観光も 含めてやっていきたいなというふうに思っています。場所的には二転三転した こともあります。それはそれでやむを得ないというふうに思っていますし。話 はちょっとずれましたが、そういった中で、これから、やはり、この丸岡へ行 ったら、この一筆啓上賞、今でも、本当に、下手に坂井市よりかは一筆啓上の 方が名前も売れてますし、今後、観光も含めたそういうものをみんなと力を合 わせてやっていかないかんなというふうに思っていますし。 ライトアップの件については、いろんな、これ、当初は丸岡地区の人から要 望があってしました。いいか悪いかって、私も何ともわかりませんが、四季 折々っていうんか、そうしていますが、それは、もう行政がこれやっていうの もどうかなっていうふうに思いますし、それはよくまた皆さんと相談して決め ればいいんかなというふうに思ってますし。別に悪いとも言いませんし、よく ても言わんとは言わないけどね。場所、時にはちょっと明る過ぎるかなという のはありましたけど、だけど、高速なんかが通った場合に、すごく光って、あ れは何やっていうんで、そういうイメージもいい場合もありますから、そこら も、今後、十分、行政がどうするんじゃなしに、よく、また、皆さんと、そう いう関係者、周辺の住んでる人の、夜もずっとついてますから、そういういろ んな課題もありますから、それはもう地元の人とよくまたして、また議員さん とも話しながら今後どうするっていうものを考えていけばいいんかなというふ うに思ってます。どちらにしても、いいものにして、丸岡城つなげて、そうい うな大事なものがありますから、いいものをつくり上げていくことが大事だな というふうに思ってますし。住友広報委員会というのが今あるんですよ。私も 住友に年2回ほど今行きますし。そういう人らの専門的な意見等もありますし。 先ほども渡辺議員の御質問にありましたように、シティセールスなんかにも、 -72- そういった中でそういう専門的な意見を聞けるところがあれば参考にしていき ながら、ライトアップの件については、今後、御意見もいただきながらまとめ ていったらいいんかなというふうに思っています。 ○ 議長(橋本充雄)6番、南川議員。 ○ 6番(南川直人)市長、総括的な御答弁ありがとうございました。今回、 石垣が出、また図書館横にそういった一筆啓上の資料館ができるということで、 地元住民の方、やはり何かが動き出しているぞというようなことを認識してい ることは確かでございます。やはり、世界の普通の国で観光業やGDPの雇用 というのは約10%あるというふうに、先日、新聞に載っておりました。とこ ろが、日本においてはまだ5%から6%だと、日本全国においてもまだ4%か ら5%の伸びしろがあると。いわんや、この坂井市においてはまだまだあるの かなというふうに思っているところでございます。本物の歴史を愛する方がふ えているという中で、この丸岡城、素朴さも受けておりますし、またそういっ た昔のままの形で残っているということが大変うけているところでもございま すので、どうか、この手紙資料館、この器の大きな資料館、その器に見合うと いいますか、言葉は本当に悪いかもわかりませんけれども、そういった運用、 効果というのをさらにたくさん出るように運用を考えていただけますように御 祈念を申し上げまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございま した。 ○ 議長(橋本充雄)ここで暫時休憩をいたします。 午後は1時より再開をいたします。 ○ (午前11時54分 休憩) (午後 再開) 0時59分 議長(橋本充雄)休憩前に引き続き、会議を開きます。 一般質問を続けます。 11番、上出純宏議員。 ○ 11番(上出純宏)きょうは、傍聴席に三国の区長会連合会の皆さんがお いでになっています。初めて議員になったときの1回目の一般質問に立ったと き、膝ががくがく震えているの今思い出しまして、ちょっと緊張してまいりま した。でも、元気を出してまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いしま す。 11番、志政会の上出純宏でございます。雨にたたられ、へんてこな夏が終 わりましたら、朝夕が涼しくなりまして、たちまち秋になりました。9月1日 から底びき網漁が解禁となりまして、町のスーパーには多種多様な海の恵みが 並んでおります。また、坂井平野で収穫された新米も食べられるようになりま して、食欲を満たしてくれる大変うれしい季節になってまいりました。私は川 -73- と海のすぐそばに住まいしていますので、この時期になると毎日の夕空が非常 に楽しみです。変化に富んだ美しい青空の夕焼けと水平線の向こうにお日様が 沈んでいくサンセットに心が癒やされ、きょうも平穏であったことを感謝する 気持ちが湧いてきます。これも坂井市に住まいすればこその恩恵と、大変あり がたいなと思っております。 参考までにPRさせていただきますと、来る9月20日から10月13日ま で、天下の名勝東尋坊におきまして「東尋坊夕陽カクテル」という、日本海に 沈む夕日を東尋坊で眺める、そういうイベントが開催されます。議員各位や、 職員の皆様、市民の皆様には、ぜひお出かけして、東尋坊のこの夕焼け、日本 一の夕焼けを見てもらいたいなと思っております。 さて、今回の一般質問、私は三国海浜自然公園を取り上げさせていただきま した。 三国海浜自然公園は、東尋坊や雄島そして越前松島の間が少し離れているこ とから、そこをつなぎ、海岸の遊覧散策に1つの流れをつくるということを考 慮されて、その中間に三国の海岸線の景観を生かした憩いの公園として整備さ れました。整備されましてからは、仲間や家族が交流する場、そして自然環境 の学習の場として、また、すぐお隣に温泉を抱えた宿泊施設、休暇村越前三国 があることから、観光にも役立つ施設として親しまれております。この公園に 議場の議員の皆様は一度はお出かけになったことがあるとは思いますが、ケー ブルテレビでごらんになる市民の皆様もおりますので、写真で施設の様子をち ょっと紹介させていただきます。もしもここにテレビの画面があれば、パワー ポイントとか使って皆様にみんな一緒に見れるところでございますけど、ちょ っとアナログですけど、ごらんください。 これは、海浜自然公園の前の浜です。ここの階段をおりまして、ここで水中 のシュノーケルとかを使った自然観察なんかができます。非常に美しい風景が ここにあります。それから、順番にいきます。これが、ショウブとか水生植物 をうまく配置して階段状に散策できるような、木の板、木道ですね。 次、これが管理棟です。この管理棟の中に、こういう、研修施設のような、 ちょっと広いコーナーがあります。かつて、ここでは、写真展とか、いろんな 企画がここではされておりました。今はそういう使われ方はしてなくて、ここ に来られた方が研修するときにここを使うって聞いています。その横に、実は 三国自然海浜学習センターっていうのがありまして、これは県がつくった自然 学習の施設です。なので、ここは管理が多分休暇村に指定管理されているのか なと思っております。この中をごらんになった方おられるかと思いますけども、 こういうふうに、鳥のカービングとか、岩石とか、顕微鏡とかありまして、こ の三国海岸の自然を勉強するにはかなり濃厚な有効な施設になっております。 -74- ただ、悲しいかな、なかなかここを利用される方は少ないのかなと思います。 それから、これ、最近、この10日ほど前に行われた三国の若い者がやったイ ベント「あいのわ」という、クラフトと食と音楽の企画です。これは、この海 浜自然公園をこんな使い方もできるんじゃないかなって三国の若い者たちが考 えて自主的に企画したものです。こういうふうにたくさんテントを張って、こ れ、全部、テントは出展者の持ち込みでこんなふうにやっております。ここで は、こういう音楽のライブも仲間たちでやります。それから、ここで一番利用 率の高いのがこのバーベキューの小屋ですね。これは、この建物は3棟あって、 この中に炉が4つあります。私もみくにみらい塾という会に入っておりまして、 年に1回、「日本海を愛でる会」というのをやっておりますが、これ、そのと きの、こういうふうにバーベキューをやりました。次に、中を使わなくっても、 家族では、こういうふうに外のところに炉があって、家族単位で使えます。こ の 炉 が 1 回 2 ,0 0 0 円 だ っ た か な と 思 う ん で す け ど も 、 か な り 利 用 率 の 高 い ものです。次に、これは、最近、あそこ、ディスクゴルフで使って、無料でデ ィスクゴルフができるようになっております。これは、そのとき、福井オープ ンというものが行われたときの本部ですね、この周辺のレイアウト。そして、 これが、そのとき来てくれたアメリカのディスクゴルフのプロのプレイヤーの プレーの写真。次が、このプレイヤーが地元の子どもたちにこうしてレクチャ ーをして、親しい空間をつくっている。ここにディスクゴルフを交えた交流が 生まれています。次に、多分一番利用が多いかなと思うのは、こういう遊具施 設がありますので、各保育所とか、幼稚園さんの遠足にここ使われているかな と思っております。後ほど、ここの施設の利用のされ方は説明があると思いま す。これは一番最後になりますけども、野鳥観察のときにこういう穴があいて おりました、たまたまですけども。というように、この三国海浜自然公園は、 さまざまな活用ができるポテンシャルの高い施設だと思っております。 ところで、この一帯、大陸の方から渡り鳥が集中しまして、県内各地へ拡散 していく特殊な場所でもあります。ですから、私の元の仕事のときに、ここで 野鳥観察会なんかを開催しておりました。でも、最近は行われていないようで す。それから、ここの、先ほどフリップにありましたショウブの木道のとこで すね、散策路回遊の、ここではショウブ祭りというものが行われておりました。 でも、今は行われていません。 そこで質問をさせていただきます。 1つには、三国海浜自然公園を坂井市ではどのように位置づけていますか。 2つには、かつてイベントが盛んに催され市民に愛される施設になっているよ うに、多くの集客に努めてきました。近年はそうした運営がなされていません。 この現況をどう捉えておりますか。3つ目には、もっとこの施設の活用に工夫 -75- をすれば、市民の利用度が上がり、観光面にも役立つと思います。坂井市では 今後どのようにこれに取り組むでしょうか、市長の所見を伺います。 ○ 議長(橋本充雄)萬道産業経済部長。 ○ 産業経済部長(萬道正之)議員の皆様そして傍聴席の皆様、こんにちは。 私の方から、上出議員の三国海浜自然公園の運営と活用についての御質問にお 答えしたいと思います。 まず初めに、観光面、教育面でどのように位置づけて運営しているのかとい うことについてお答えいたします。 三国海浜自然公園は、越前加賀海岸国定公園の中にありまして、三国町安島 地係から崎地係の間で日本海に面した総面積約23万平方メートルを昭和48 年から約20年をかけて整備いたしました、非常に景観に富んだ自然公園でご ざいます。施設の中につきましては、今ほど、議員の中から丁寧に、写真、フ リップ等で御説明あって、今さら御説明申し上げるまでもございませんけれど も、四季折々の草花が咲き、そして野鳥が生息する自然豊かな園内では、芝生 広場・バーベキュー広場・遊具広場などと、それにつながります遊歩道が整備 されておりまして、自然観察、レクリエーション、ハイキングなどを通して自 然との触れ合いを楽しめる公園となってございます。 また、同公園内にある自然学習センターにおきましては、公園周辺の雄大な 自然の紹介、付近の生き物についての展示説明等を行うとともに、海の生き物 観察ができるように、スノーケリングの用具類も常備し、年2回、いそ観察事 業を実施しております。なお、周辺には、日本海の自然を感じながら散策でき る二の浜遊歩道というのもございます。 次に、近年の運営を分析して現況をどのように捉えているのかという御質問 についてお答えいたします。 まず、同公園の利用状況でございますけれども、海浜自然公園の利用者は、 平 成 2 4 年 度 で は 2 万 2 ,5 9 6 人 、 平 成 2 5 年 度 に お き ま し て は 2 万 3 ,2 0 0人でございました。そのうち、自然学習センターの利用者数は、いそ観察事 業 も 含 め ま し て 、 平 成 2 4 年 度 で は 1 ,6 9 3 人 、 平 成 2 5 年 度 に お き ま し て は 1 ,6 0 3 人 と な っ て お り ま す 。 な お 、 バ ー ベ キ ュ ー 施 設 に つ き ま し て の 利 用料収入につきましては、平成24年度は287万750円、平成25年度で は 2 9 6 万 4 ,0 0 0 円 と な っ て お り ま す 。 また、園内には、教育的レクリエーション、共同生活を目的としたキャンプ 場施設があるほか、新たな試みといたしまして、自然を活用してディスクゴル フがプレーできるコースも設定してあり、これにつきましては、来る10月に は、ディスクゴルフ協会公式戦の、第3回福井オープンディスクゴルフトーナ メントが開催される予定ともなっております。 -76- 次に、今後の取り組みについての御質問にお答えいたします。 今後の利用につきましては、自然環境を生かした公園整備を徹底して実施し、 県内外からの来園者に対し、自然と触れ合い、学び、楽しむことができるよう な公園にしていきたいというように考えております。 また、福井国体のデモンストレーションスポーツといたしましてディスクゴ ルフが内諾されており、海浜自然公園が同会場として使用される予定となって おりますので、スポーツ振興の場としても利活用していきたいというように考 えております。 以上でございます。 ○ 議長(橋本充雄)11番、上出議員。 ○ 11番(上出純宏)では、再質問させていただきます。 今ほどの説明の中で、国定公園の中にあるということで、いろんな縛りがこ の公園にはあるということを、いろんなところで聞いております。例えば、具 体的にものすごい難しい問題とか、そういうことはどういうものがありますか。 ○ 議長(橋本充雄)萬道産業経済部長。 ○ 産業経済部長(萬道正之)同自然公園は国定公園の中にございまして、例 えば、許可なくして公園内でものを構築してはいけない、構築物を建設しては いけない、また常設的に設置してはいけないというような、建物また構築物、 施設等の設置の規制がございます。このディスクゴルフにつきましても、新た な試みとしてコースを設定いたしておりますけれども、これは実施するときの みに仮設するというような形で、新たな試みの中で公園の中の縛りというもの については、今説明しましたように、いろんな許認可が必要だということがご ざいます。 ○ 議長(橋本充雄)11番、上出議員。 ○ 11番(上出純宏)今ほど、ディスクゴルフのお話が出ました。私もディ スクゴルフ、何遍かさせてもらっております。ディスクゴルフをして、バーベ キューをして、休暇村でお風呂を使って、ソフトクリームを食べて帰ると。地 域でリゾートを味わえるという意味では、非常にあれですし、小さなお子さん がいると、そういう芝生の上で自由に伸び伸びと遊べるというところで、非常 に環境として恵まれたものをこの地に持っているなと思っております。ただ、 ディスクゴルフだけのことにちょっとあれしますと、ディスクゴルフがそこで できるということが余り知られてもいない。それから、特に、あそこに、先ほ ど言うた構築物がだめだということで、大きな案内の看板とかも多分立ててな いと思うんですけど。じゃあ、木と木の間に幕を張るとか、何かいろんな方法 が、構築物じゃない方法もあるかなと思います。今ほど、国体でディスクゴル フが決まったということになると、県の方もここがディスクゴルフの場所とし -77- ては非常にいい場所だということを認知したとなると、その辺のところを少し プッシュすると、これまでとはまた違った形でディスクゴルフのアピールがで きるんじゃないでしょうかね、いかがでしょうか。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)このディスクゴルフ場につきましては、日本で有数の 場所であると聞いていますし、もちろん、日本海側のところではありません。 すばらしい景観を持ったゴルフ場であるということをその参加者は言っていま す。ただし、今、いろいろ規制があって、本来ですと、そのポールをきちんと しておくとか、常設しておくということはだめなんだということですが、目を 閉じていただいて、今のままでやらせていただいています。 今回、福井県のオープンディスクゴルフ大会、3回目です。福井県で3回目 っちゅうのは、あの場所で3回目ということ、できて3年目ということになる わけでありまして、これも、うちの職員の中で非常にたけたものが2名おりま して、その努力によって非常に日本を代表するようなものになったということ であります。だから、福井国体においては当然県も認めてくれるだろうと思い ますし、そういう面でまだまだ働きかけながら、いい方向でいくように、日本 を代表するディスクゴルフのものであるということで、どんどん集客がふえた らいいかなと思っています。 もう一つ、国際交流でイギリスから招聘する子どもたちも、この海浜公園を 利用させていただいて、ディスクゴルフをしたり、あるいは、あこでバーベキ ューをさせていただいて体験をしていただいていますし、延岡の子どもたちが、 招聘交流事業として25名ずつ毎年来るわけであります。それも、そこでバー ベキュー大会をさせていただき、そしてディスクゴルフもしていただくという 形で、非常にいいわけであります。大会に応じて、世界チャンピオンっていい ますか、世界記録保持者も来ますし、それから、それに応じて、日本代表チャ ンピオンも来ております。彼ら非常にうまいので、小学校、北小学校と南小学 校、三国にあるわけです。三国町の小学校5つと、そして、坂井とか春江の周 辺部の小学校に出前授業で行かせていただいて、そのすごさを今アピールして います。そして、もちろん、それに準じたドッチビーという、フライングディ スクのディスクを用いてドッジボールをするような感じのドッチビーというの が今はやっておりまして、非常に効果を得ています。それも坂井市を中心にい けたらいいかなと、そんなことを思いながら、あのところで活躍ができる場、 集約する場が僕はまだまだいいんでないかなと。そのためには、これはまだあ れですが、指定管理をしていただく場合においても、もっともっと有意義なっ ていうんか、使い方であったり、魅力的なそういう運営ができるような、何か そんなことが、もちろん僕らの力も出さなきゃならんのですが、何か専門的な -78- そういうアドバイスも受けながらいけたらいいかな、それが、今、国体に向け ての1つの夢であります。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)11番、上出議員。 ○ 11番(上出純宏)いろんなディスクゴルフの広がりが、日本全国にもっ ともっと発信していけば、この坂井市に、全国からたくさん、今、言った、イ ギリス、延岡、ほかにも、いろんな団体が来てもらえると。先ほどのパノラマ のような、すばらしい青空、海、自然、野鳥、この場所がますます生かされる と思います。につけては、やはり、先ほど見てもらった回遊の木道、これ、写 真を撮りに行ったときに大分回ったんで。相当、これ、朽ちております。先ほ ど、穴のあいたのもちょっとお見せしましたけども、あの穴のあいたのも、3 月に犬の散歩で歩いた人から僕へ電話がかかってきました。あそこ、穴あいて て危ないよと。その後どのような対応されるか私じっと見ておりましたけども、 この前行ったら、まだそのままだったわけですね。だから、こういう運営の方 法とか、やっぱりそういう目を届かせると。危険な場所であってはいけないわ けですから、管理に目を届かせるということは非常に大事なことだと思います。 なので、国体に向けて、この木道の先ほど言った傷んでいる状況とか、公園の 整備についてどのように臨んでいくのかということをお尋ねいたします。 ○ 議長(橋本充雄)萬道産業経済部長。 ○ 産業経済部長(萬道正之)ただいまの海浜自然公園の中の整備、補修等に ついての御質問でございますけれども、木道は自然公園大会を機に平成2年に 整備したものであるかと思います。その後、きちんと、大々的な補修していな いために、議員、今、おっしゃるように、一部、床板が剥がれていたり、また 破損していたりとするような現状がございます。また、大きく損傷していると ころには、シートまた布等を上に張りつけて、応急的な対応をしているという のが現状でございます。 これにつきましては、新たな補修、また大々的な修繕というものにつきまし て、いろんな経費的なこともございますので、できるだけ、補助事業、これを 探しながら、それで実施していきたいというように考えております。このため、 今考えておりますのは、平成28年度から、付近の自然公園全体の補修、修景 というようなものに取りかかる補助事業がありますので、この一環として整備 をしていきたいなというように考えております。この計画では、5年計画で全 てやるというな計画で、海浜自然公園の木道のみならず、周りのトイレのバリ アフリー化、また遊歩道等の整備、これらもあわせて計画的に実施してまいり たいというように考えております。 ○ 議長(橋本充雄)11番、上出議員。 -79- ○ 11番(上出純宏)平成28年、全体の修景、今言ったバリアフリーとか、 それから、トイレを直す、国体ということもありますけども、やはり、今言っ た安全面とか、どんな方でも利用できるというような形のところを工夫されて、 この28年度からうまく修景が整備されることは非常に望ましいことだなと思 っております。 次に、ここ5月に、この周辺、安島地区で椿祭りというイベントが開かれて おります。いろんなお店屋さんが、それぞれでアートと絡んで、音楽とか、集 客ポスターもつくって、集客に一生懸命やっております。それから、安島地区 の方々は、壮年団っていうのがありまして、定期的に周辺道路のお掃除、それ から集落内の公園をつくったり、あるいは、大きな行事で雄島祭りが3月にあ りますか、そういうなことで、この大湊神社というのは、1500年以上も古 い歴史を持った県内でも有数の神社でございますから、地域の人たちも誇りを 持ってこの地区を守りたいという意識でいろんな活動をされております。これ は本当に敬意を表するところでございますが。やはり、そういう地域の人たち の、そういった献身的なといいますか、ふるさとを思う行動と、そこの自然公 園を活用という面でうまくタイアップとかやっていくと、今言った23万平米 のほかに、安島、雄島地区なんかの広い面として運営を考えたときに、さらに、 今 、 2 万 3 ,0 0 0 人 ほ ど の 利 用 者 が 僕 は 倍 に で も な る ん じ ゃ な い か な と 思 う んですけど。やはり、ああいうものの中で、もう一つ活用に工夫が必要だと思 います。 先ほど見てもらったフリップで、若者たちが、このたび、いろんなクラフト マーケットしました。これ、大野にも、それから金津の創作の森ですか、それ から、越前市、いろんな各地でこのクラフトマーケットみたいな形の中で集客 をやっておりますが、ようやく、この、自然も緑も美しい、海も美しい、この 三国でこういうものが若者たちの手で実現できたということは非常にとうとい ことだなと思うわけです。だから、今言った地域を愛する安島の人たちの思い、 それから、各お店屋さんとかが、椿祭りとかで大きなイベント、ポスターつく ってまでやる、それから、若者たちが自分たちで企画して仲間に声かけてそう いうものをやる、やはり、そういうような動きがあるということにもうちょっ と行政として反応する、感受性の豊かな行政運営、観光振興策というものも考 えるべきじゃないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ○ 議長(橋本充雄)萬道産業経済部長。 ○ 産業経済部長(萬道正之)ただいま議員御指摘のように、これからの公共 施設は、海浜自然公園だけにとどまらず、建物であれ、またオープンの外の施 設であれ、地域の住民の方々の協力を得ながら、地域の対応にマッチしたよう な施設の使い方がなされなければ、これからは発展していかないと思います。 -80- これによりまして、財政的な負担軽減になるとともに、このマンパワーを利用 した地域づくりにも、これに資してくるというように感じておりますので、こ れから、まず地域の方々に認知され、また意欲が持てるような公共施設でなけ ればならないと、そういうことをすることによって、ほかからも人が集まり、 また観光面でも大いにプラスになっていくというように考えておりますので、 議員御指摘のように、これからは、地域の方々の意見また地域の方々の動向等 に敏感に反応しながら、また感受しながら施設運営に当たっていきたいと考え ておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)11番、上出議員。 ○ 11番(上出純宏)今ほど、産業経済部長のお答えをいただきましたけれ ども。実は、あそこの管理棟に留守を預かる方が1人しかいないんですね。私 は、そういう、今ほど部長がおっしゃったようなことに対するサジェスチョン、 指示をどのような形で具体化していくかということは非常に大事なことだと思 います。部長が口で言うのは簡単ですけど、誰が企画して誰が動いてっていう 話のところで、やはり、どう進めるのか。理想は理想として、でも、具体的に 動かない、あるいは発案しないと、何も、気持ちとして、安島の皆様の気持ち がとうといと思いつつも、誰かがそこで話の真ん中にいないとだめだと。そう いう面では、先ほど、図らずも教育長がおっしゃいましたけれども、指定管理 者ということもあり得るかなと。僕はそれが絶対その指定管理でなければなら ないというんではないんですけども、そういうことも考えることは必要かなと。 というのは、指定管理者になりますと、今、言った方の指示、誰が指示を出す のかという、企画に対して、これは明確になるわけですよ。今の段階だと、悲 しいかな、役所におられますから、やはり、事務所とのそこの距離感、坂井市 と海浜公園の距離感の中で、やはり、いろんなことが対応がおくれていってし まうと思います。ですから、指定管理者ということも考えるべきではないかな と思いますけども、いかがでしょう。 ○ 議長(橋本充雄)萬道産業経済部長。 ○ 産業経済部長(萬道正之)ただいま議員が言われるように、指定管理者制 度を導入することによりまして、行政としては運営できないようないろんな企 画、また創造力に富んだ運営がなされると、維持管理だけではなく、いろんな 企画、自主事業の中で責任を持って企画を実施できると。それについては、事 前に、指定管理者を選定するときにプレゼンを受けて、その指定管理を受ける 側の計画、またやろうとしていることをつかむことによって任すことができる というような利点がございます。 この指定管理者の導入につきましては、以前にも、海浜自然公園の導入、こ れについて制度導入について検討いたした経緯がございます。今から3年前の -81- 23年度ですけども、このときに、指定管理者を導入したらどうかということ で、海浜自然公園の条例的に指定管理者を導入できるというようなことが可能 になるような改正を行っております。その後、この海浜自然公園は造成すると きに、安島とか、崎とか、また、事業を実施していく上では、周りの漁協の方 とか、いろんな方々の御理解とまたいろんな御協力を願って、この自然公園、 造成また運営しておりますので、指定管理者制度を導入していく上でもその関 係の方々と十分に協議が要るということで、この指定管理の考えをその地元の 方に御説明申し上げましたところ、まだ全面的にそれの御理解を得てないとい うことで、現在はまだ市直営の施設ということで、今、まだ考えが統一されて いない、浸透されていないという御指摘がありましたけれども、確かに、今は 海 浜 自 然 公 園 の セ ン タ ー に は 約 1 .5 人 で す ね 、 2 人 い る と き も ご ざ い ま す し 、 総管理っていうことで、その人は主に外回りしておりますので、中にずっとし ていないので、常日ごろいるのはパートで臨時で雇っている方が1名というよ うな状況で、管理するだけで精いっぱいというような状況になっています。 今、議員言われるように、指定管理者を導入することによって、さまざまな、 行政では手の届かないようないろんな活用ができるんではないかという御指摘 がございました。確かにそのとおりです。これだけの施設、また広さを持って いますから、それの利用の仕方によっては、今の倍も3倍も人が集まるような、 また利用されるような施設になる可能性は秘めていると考えております。この ため、できるだけ、周りの関係者の方々、地元区の方々の御理解を得るような 努力を、今もふんだんにやっておりますけども、今後もちょっと続けまして、 この海浜自然公園のもっと総合的な利活用が図られるようなそういう努力を重 ねていきたいと思っておりますので、御了承願いたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)11番、上出議員。 ○ 11番(上出純宏)自然環境を生かしたまちづくり、あるいは地域づくり、 そして観光政策においては、今、市では、丸岡の竹田地区の整備、それから、 この前提案ありました春江のゆりの里の整備、非常にいい、そういう、市とし て取り組む中で、この三国海浜公園、この三国海岸も、それと同様にいろんな 可能性が高い施設だと思うんですよ。ですから、この施設、海浜自然公園を、 今御答弁いただいたような形で整備をぜひ進めていただいて、地域の観光施策 の充実を図るために、ぜひとも十分な活用に努力してもらいたいなと思います。 以上で終わります。 ○ 議長(橋本充雄)次に、17番、 ○ 17番( 人志議員。 人志) 公共施設などのバリアフリー化、そして、その利便性向上についてと、感染症 対策の2点について質問をさせていただきます。 -82- 市内の小中学校につきましては、その耐震改修工事にほぼめどがつき、今後 は、公民館や総合支所などの施設について改修が待たれるところであります。 そのような状況下で、これまで耐震診断の結果を受けて本格的な耐震工事が 不要とされた施設や、昭和57年1月1日以降に建設された建物などで、大規 模な改修工事を行う必要がないケースも多々あると思います。しかし、そうい う施設でありましても、一部の施設では、使い勝手が悪いなどの理由で、今後、 部分的な整備改善が必要であると考え、以下、質問をいたします。 1点目に、耐震改修が不要とされた公共建築物や鉄道駅につきまして、バリ アフリー化やトイレの洋式化は進んでいるのかをお尋ねします。同様に、市内 の都市公園における出入り口や道路、トイレにおけるバリアフリー化、洋式化 に努めているかをお聞きします。 次に、既存の幹線道路において、幅員の確保や段差の解消そして誘導用ブロ ックの設置など、視覚障がい者や、車椅子使用者、高齢者に配慮した整備を行 っているかをお伺いします。また、民間建設物の所有者に対してバリアフリー 化についての啓発や、施設の整備改善の誘導を行っているのでしょうか、市の 取り組みについてお尋ねをいたします。 5点目に、耐震工事の必要がなかった保育所や幼稚園、学校の園舎、校舎、 体育館のトイレにつきまして洋式化や乾式化を行っているのかをお伺いします。 次に、感染症対策についてお伺いをいたします。 アフリカでエボラ出血熱の感染が拡大していることやデング熱の国内感染者 が約70年ぶりに出たということもあり、感染症の予防や治療法について、市 民の皆様も高い関心を持っておられるのではないかと思います。 昨年末から今年の冬にかけて坂井市でもインフルエンザが流行しました。か くいう私も今年3月にインフルエンザに感染をしてしまいました。そのときは、 一月後に選挙を控えているということもあり、予防接種をしっかりと受けて、 手洗いを入念に、うがいも入念に行っていたつもりなんですが、それでも感染 をしてしまいました。病院でタミフルを処方され、熱は1日で戻り、食欲も出 てきたんでありますけども、5日間外出をしないように医師から言われました。 選挙を控えた時期が時期だけに、5日間も自宅から一歩も出ることができない、 これは強い焦りを感じたことは言うまでもありません。 それはともかく、インフルエンザは、学校が増幅の場となり、そこで感染し た子どもさんから家庭に広がる傾向があると言われています。高齢者の罹患率 は低いものの、感染した場合は重症化する率が高く、しっかりとした抑止策が 求められるところであります。 次に、インフルエンザとともに冬場に猛威を振るうノロウイルス感染症につ いてですが、厚生労働省が配布している平成25年に発生した食中毒の中で、 -83- ノロウイルスによる食中毒は、事件数では、全体の事件数931件のうち32 8 件 、 3 5 .2 % で す 。 患 者 数 で は 、 総 患 者 数 2 万 8 0 2 名 の う ち 1 万 2 ,6 7 2 名 、 6 0 .9 % と な っ て い て 、 病 因 物 質 的 に 見 る と 、 事 件 数 、 患 者 数 と も 第 1位となっています。 昨年末から今年度の冬にかけて浜松市や広島市の小中学校の学校給食でノロ ウイルスによる集団食中毒が起きており、坂井市においても十分な備えが必要 と考えます。インフルエンザやノロウイルスによる感染症は1年を通して発生 していますが、これから訪れる冬に特に感染が多い、流行するということから、 以下の質問をします。 まず、ノロウイルスによる食中毒について、坂井市内の昨年の発生数や患者 数は把握しておられるのでしょうか。 次に、インフルエンザについて、それによる昨年度の学校や幼稚園の学級閉 鎖、それから学校閉鎖、休園の回数はどのぐらいでしょうか。また、保育園に おいて登園自粛をお願いしたことはあったでしょうか。 3番目に、社会福祉施設や介護保険施設などに対して、どのような感染症予 防の啓発・指導を行っているのかをお聞かせください。 最後に、保育園や学校そして学校給食センターなどにおける感染症予防及び 拡散防止対策をお伺いします。 3番目、4番目の質問につきましては、インフルエンザ対策、ノロウイルス 対策双方についてもお聞かせ願います。 以上をお伺いしまして、私の一般質問とさせていただきます。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男) 議員の御質問にお答えをいたします。私の方からは感 染症対策についてをお答えをさせていただき、また公共施設等のバリアフリー 化と利便性向上に関する御質問については、副市長の方からお答えをさせてい ただきます。 感染症対策については、福井県における感染症対策の実施に関する指針の中 で、市町の役割といたしまして、健康福祉センターの技術支援を得て、市民へ の正しい知識の情報提供と、予防接種法による定期予防接種の実施、また発生 時には保健所長指示により消毒などを行うこととなっておりまして、市では指 針に基づき適切に実施をいたしておるところでございます。 まず、ノロウイルス食中毒の昨年の発生数、患者数についてお答えをさせて いただきます。 食中毒が発生した場合、食品の衛生法に基づき、医師が管轄の保健所に報告 することになっています。また、管轄であります坂井健康福祉センターにおけ る昨年の坂井市での発生はなく、本年2月に1件発生しており、患者数は7名 -84- となっております。 次に、インフルエンザの昨年度の学級閉鎖、学校の閉鎖、休園の回数、保育 園の登園自粛についてお答えをさせていただきます。 昨年度の学級閉鎖につきましては、小学校で19件、中学校3件の計22件 となっております。学年閉鎖は小学校で15件となっており、学校閉鎖はござ いませんでした。また、幼稚園の休園については2園ございました。 保育園では、園全体の休園措置はとってはいませんが、感染症にかかった場 合においては、本人の健康回復と周囲の子どもたちへの感染予防のために登園 を遠慮をしていただいております。体調が回復し感染のおそれがなくなった後 に再び登園する場合には、医師の診断による登園許可証の提出をお願いをいた しております。また、登園許可証の記入については、厚生労働省が示している 「2012改正版の保育所における感染症対策ガイドライン」を参考に、登園 の目安を市医師会とも協議した上で実施をいたしております。 次に、社会福祉施設などの感染症予防の啓発・指導についての御質問でござ いますが、社会福祉施設などに対するインフルエンザやノロウイルスによる食 中毒などの感染症予防啓発については、県からの通知や関係機関からの情報収 集により適宜情報提供を行っているほか、坂井健康福祉センターでは、施設職 員などを対象に、感染症予防研修会などにおいて適切な対応をとるように指導 されています。 特に、「平成17年2月22日付厚生労働省通知 社会福祉施設等における 感染症発生時に係る報告」が必要な場合には、速やかに坂井健康福祉センター へ報告をするとともに、適宜、県の指導を受け、蔓延しないよう努めるよう周 知をいたしております。 次に、感染症予防及び拡散防止対策についてをお答えをさせていただきます。 インフルエンザ予防対策としては、手洗い、うがいの実施を徹底させるとと もに、せきやくしゃみが出る場合はマスク着用の指導も行っております。 また、学校においては、児童・生徒の健康状態の把握に努め、特に週明けの 体調管理の把握に注意を払い症状の早期把握に努め、適切な対応を図っており ます。また、感染が蔓延した場合は、学校医と相談し、学級閉鎖などの臨時休 業措置を適切な期間を設けまして拡散防止に努めております。 また、ノロウイルス予防対策としては、特に学校給食センターなどの給食の 従事者において、定期的に保有菌検査として、腸内の細菌検査を月2回、年2 4回、ノロウイルスの抗原検査を年2回を実施をいたしております。 さらに、毎年、坂井健康福祉センターが開催する調理従事職員研修会に参加 をしながら、また、今年は、特にノロウイルス食中毒予防についての受講や給 食施設の立入検査の対応により、日ごろから食中毒予防3原則である清潔、迅 -85- 速または冷却、加熱について徹底をするとともに、予防対策の知識や意識の向 上に努めておるところでございます。 また、保育園では、毎年、坂井健康福祉センターが開催する感染症予防研修 会に全ての園から職員が参加をし、保育施設における感染症対策について、感 染症発生の実態・感染拡大の要因について専門家による研修を受講し、排出物 などを適切に速やかに処理し、感染拡大を防止していくことや、感染症発生に 備えたふだんからの取り組みなど、職員全体の知識の向上を図っております。 市では、インフルエンザ発症予防のため、罹患率の高い1歳から小学校就学 前の子どもや、重症化しやすい65歳以上の高齢者を対象者に、一部助成をし て予防接種を勧めているところでございます。 また、坂井食品衛生協会坂井市地区部会と連携もしていきながら、食中毒予 防事業として、地域でのイベントなどの店舗の巡回指導や市民対象の食品衛生 講習会を行っております。 今後も、庁内で情報共有していきながら、市民に対しては、冬季の流行時期 を捉え、広報紙やホームページ及び防災行政メールなどの健康情報を活用して、 また、啓発、周知を行い感染症予防に努めてまいりたいというふうに考えてお りますので、御理解をいただきたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)北川副市長。 ○ 副市長(北川貞二)私の方からは、公共施設等のバリアフリー化と利便性 向上についてお答えをいたします。 平成18年12月に、高齢者や障がい者などの自立した日常生活及び社会生 活を確保する目的によりまして、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に 関する法律が施行されまして、旅客施設、車両、道路、都市公園、建築物など を新設したり、増改築を行う際には、移動円滑化基準への適合が求められてい るところでございます。 今後、ますます高齢化社会が進むことを踏まえ、特に、市民が多く集まる施 設や高齢者、障がい者等が利用する施設等についてはバリアフリー化に取り組 むことは大変必要なことと思っております。 まず、1番目の耐震改修が不要とされた公共建築物や鉄道駅のバリアフリー 化やトイレの洋式化についてお答えをいたします。 公共施設について庁舎の例により状況を申し上げますと、本庁また各総合支 所については、バリアフリー化を推進するため、スロープ等の設置は完了をし ております。また、トイレについては、本庁及び各総合支所合わせて、洋式が 23ケ所、身体障がい者用8ケ所、またオストメイト対応4ケ所が整備されて いる状況でございます。 なお、三国総合支所については、現在、耐震診断を実施しているところであ -86- りまして、その結果を踏まえ、改修時にはさらなるユニバーサルデザインに配 慮した整備を考えております。 次に、鉄道駅の状況でございますけども、市内にはJR2駅、えちぜん鉄道 9駅がございます。 まず、JRにつきましては、駅舎内はバリアフリーとなっておりますが、丸 岡駅また春江駅の両駅とも跨線橋を渡って移動する必要があるプラットホーム となっていることから、エレベータを設置しなければバリアフリー化とならな い構造となっているところでございます。 また、トイレの洋式化については、丸岡駅は整備済みであり、春江駅につい ては、JR春江駅周辺整備基本計画の中で、今後、整備する予定となっている ところであります。 次に、えちぜん鉄道の駅につきましては、駅舎改修をしました太郎丸駅、三 国港駅についてはバリアフリー化されておりますが、その他の駅については、 プラットホームが2つあるような西長田また西春江駅について、プラットホー ム間の移動が困難な状況となっております。 トイレにつきましては、駅舎の改修にあわせて洋式化を図ってきているとこ ろであり、利用状況等を見きわめながら、えちぜん鉄道と整備について十分検 討していきたいと考えております。 次に、都市公園におけるバリアフリー化につきましては、平成25年4月に、 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に係る特定公園施設の設置の基準に 関する条例を施行しております。条例では、公園の出入り口、園路の幅や傾斜、 トイレの構造等を定めており、新たな公園を設置する場合には、この基準に基 づき施工しておるところであります。 また、既存の都市公園のトイレにつきましては、利用者数を考慮し、必要に 応じて基準に適合するよう改修して今後まいりたいと考えております。 次に、既存の幹線道路整備におけるバリアフリー化についてお答えをいたし ます。 既存の幹線道路は、歩行者と車両の相互の安全性を高めるために、主に高さ 15センチ以上の段差を設けるマウントアップ形式のものを多く採用しており、 坂井市においても同様の道路整備を進めてきたところでありますが、しかし、 この段差が高齢者や身体障がい者の移動のしやすさの制約となることから、最 近では、歩道幅員を十分確保するとともに、車道との段差が比較的少ないセミ フラット形式を採用しており、十分な平坦性を確保した構造で整備をしており ます。 今後も、周辺状況を十分考慮し、誘導用ブロックの採用も検討しながら、高 齢者や身体障がい者に配慮した道路整備に努力してまいりたいと思っておりま -87- す。 次に、民間建設物の施設所有者に対するバリアフリー化の啓発や施設改善の 誘導についてお答えをいたします。 公共施設また民間施設を問わず、病院や介護施設などの不特定多数の方が利 用いたします建築物のバリアフリー化については、県において建築確認申請時 に、バリアフリー法に基づいた審査・指導を実施しているところでありまして 、 市においても機会を捉えて啓発に配慮しているところであります。 次に、保育所や幼稚園・学校の園舎や校舎・体育館のトイレについてお答え をいたします。 保育所については、順次、洋式化を進めております。衛生上、トイレの乾式 化も必要とは思いますが、建物の修繕等に係る経費も増大する中で、まずは洋 式化を進めていきたいと考えております。 また、各学校及び幼稚園につきましては、耐震工事前に設置されているもの を含め、ほとんどの学校や幼稚園では洋式化がなされ、乾式化については約6 割の学校で整備されております。 今後、耐震工事でトイレ改修を行わなかった学校等につきましても、児童・ 生徒の快適で衛生的な環境づくりのため、洋式化・乾式化を計画的に整備して まいりたいと考えております。 最後に、公共施設のバリアフリー化については、施設の大規模な改修の際に あわせて行うことが効率的でありますが、財政的なことも考慮しながら、必要 に応じたバリアフリー化を進め、「誰もが笑顔で暮らせるまちづくり」に努め てまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○ 議長(橋本充雄)17番、 ○ 17番( 議員。 人志)今ほどの御答弁ですと、例えば、公共施設、とりわけ 鉄道の駅のバリアフリー化、トイレもそうなんですけども、まだ進んでないん じゃないかという状況が。これ、私だけじゃなく、何人かの議員がこれまでそ ういった質問をしてきたと思うんですが、やはり、こういった駅のバリアフリ ー化っていうのは、利用者の促進にもつながりますし、どんな方でも公共交通 機関を利用できるという、そういった公平性を保つためにも、今後、引き続き やっていきたい、また、鉄道会社を指導していってもらいたいと思っています。 その中で、既存の道路について御答弁ありましたけども、午前中、戸板議員 もおっしゃってましたけども、やはり、幅員の確保とか、特に、通学路でも狭 いところがある、歩道があっても狭いところがある、歩道がない道路なんて言 うまでもありません。それから、車椅子で通行ができない、そういった歩道も あると思います。そういったところを、もうちょっと踏み込んで御答弁いただ -88- きたいなと思うんですが。 例えば、段差の解消については、今、言及ありましたけども、そういったと ころを優先的に調査して、そして、例えば、年次計画を立てて順番に行ってい く、そういった方法もあるかと思うんですが、いかがでしょうか。 ○ 議長(橋本充雄)恩地建設部長。 ○ 建設部長(恩地 紀)今は、学校関係のそういう歩道ということで、整備 を危険箇所を調査しながら進めております。こちらからというのは、ちょっと まだ間に合わないので、できるだけ情報を収集しながら進めていきたいと思っ ております。いろんな方の意見を取り入れてということですけども、やっぱり 学校中心になるかと思いますので、学校付近は特にこれからも整備していきた いと思いますので、よろしくお願いします。 ○ 議長(橋本充雄)17番、 ○ 17番( 議員。 人志)学校中心にするということはもちろん大事なことです けども、先ほど来から申し上げています、視覚障がい者の方、そういった方が 歩くときに、やはり誘導用ブロックがないと大変不便だと思っています。そう いった、高齢者の方とか、障がい者の方が円滑に通行できるように、ぜひとも。 これ、段差だけじゃなくて、よく見逃されがちなんですけども、電柱、これが 意外と出っ張っている電柱がある。これは車を運転しててもわかります。それ から、道路に出てる看板、細かいことを言うと切りないんですが、看板が不法 に歩道に出てる、そういったこともたまに見受けられます。そういったことも、 もちろん、そういう障がい者の方、視覚障がい者にとっては大変な障害物にな ります。そういった調査とか、パトロールって言うと大げさですけども、見回 り、そういったところもしっかりと見ていただきたいなと思っています。 それから、よく我々言われるんですが、どぶ板議員なんて言葉がありますけ ども。本当に、この道路の排水路のふた、これに対する要望がかなり多いこと は事実です。例えば、歩道がない道路でその側溝にふたがない場合、これは、 視覚障がい者の方はもちろん、車椅子の方も、あるいは自動車を運転している 我々も、本当にひやひやものっていうか、ひやっとすることがある。ちょっと 雪が降ってつるつるになってると、脱輪することもあります。そういった排水 路、側溝のふた、これについて意外と市民の方から苦情とかリクエストが多い んですけども、その辺をどのように見てらっしゃるかお伺いしたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)恩地建設部長。 ○ 建設部長(恩地 紀)ふたのかかってない側溝というのは、いろんなとこ ろから御要望があります。やはり、一番危険なところを十分検証しながら進め ていっているつもりなんですね。ですけども、やっぱり、個々の方からいろい ろ要望がありまして、全てなかなか整備できてないっていうのが現状ですんで、 -89- 気長にというか、こちらとしても、できるだけ危険なところをまた調査しなが ら整備していきますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)17番、 ○ 17番( 議員。 人志)部長、気長にじゃだめですよ。とんでもない答弁です よ、それ。これは、あす、その側溝に落ちるかもわかんない、そういった場所 もあるわけですよ。ですから、一遍に全部やれだなんて私申しておりません。 とにかく、さっき申し上げたのは、例えば、年次計画をつくるとか、この順番 をつくるとか、そうして、気長になんていったらもうずっと永久にできません から、まず、そういったことをはっきりと。ちょっと、答弁、訂正してくださ い。 ○ 議長(橋本充雄)恩地建設部長。 ○ 建設部長(恩地 紀)すいません。気長にと言ったのは、予算的なことも あるもんですから、その辺が私としては一番のネックとなっております。本来 は、予算が十二分にあればもう積極的にやっていくという形で進めていきたい というのを、ちょっと、今、言葉足らずで申しました。すみません。これから も頑張ってやりますので、よろしくお願いします。 ○ 議長(橋本充雄)17番、 ○ 17番( 議員。 人志)もちろん、部長の真意はわかっておりますので、どう か、これは、財政部長、とにかく財政当局がっていう答弁多いんですよね。ぜ ひ、優先順位をつけてやっていただきたいなと思っています。 それから、学校のトイレの乾式化について。やはり、まずは洋式化という副 市長の御答弁、非常によく理解はできます。ただ、それはほとんど順番に耐震 改修の中でやっていただいている、それはもちろん非常にいいことだと思いま すが。ただ、乾式化、湿式と、湿った式、乾式とありますけども、近年、学校 のトイレは、もうほとんど湿式というのはなくなってます。ほとんど乾式にな っている。これは何でかというと、もちろんのこと、ぬれたままの状態では菌 が繁殖しやすいとか、そういった、ぬれたままの空間というのは、においとか、 それから菌の繁殖の温床になりやすい、湿式のトイレ、水で床をぬらしてブラ シでごしごしやると一見きれいに見えますけども、やはり、においの原因って いうのは、やはりその湿式トイレのぬれた床じゃないかという意見は近年多い というふうに伺っております。神経質になり過ぎるんじゃないかとよく言われ るんですけど、例えば、私なんか、昔は、よく、近所の雑木林の中のクリをた たき落として、その生のクリをそのまま食べて、それで、虫がいたらそれをよ けて食べてた、そんな時代ありましたけども、今、そんなことを言ってたら、 とんでもないことだというふうに言われてしまいます。このトイレについても 同じことで、我々の世代から見たら、ちょっと神経質過ぎるんじゃないかとい -90- うふうに思っていても、やはり、近年の研究では、においの温床になったり、 何度も言いますが、菌の繁殖の原因になったりします。それから、小学校1年 生に入ったお子さんっていうのは、和式のトイレの経験なんかも一切ない、そ ういった子たちに、いきなり和式の湿式トイレで用を足せと言っても、これは 大変な無理なことです。そういったこともありまして、今後とも、その学校に おけるトイレの乾式化っていうのは進めていただきたいなと思っています。 それから、感染症につきましてですけども、学校給食につきまして、ごめん なさい、この通告の中でなかったんで申しわけないですけど、今の御答弁の中 にもなかったんですけど、納入業者に対するその感染症予防に対する指導、こ れは適切にやっているのかどうかをお伺いします。 ○ 議長(橋本充雄)杉田教育部長。 ○ 教育部長(杉田輝美)ただいま への指導ということでございますが、検便等につきましては自主的にやってい ただくようにお願いをしておりまして、検査結果のコピーを定期的にいただい ております。また、納品につきましては、賞味期限はもちろんのことでござい ますが、納品時における温度管理も徹底して行っているのが今現状でございま す。 ○ 議長(橋本充雄)17番、 ○ 17番( 議員。 人志)わかりました。そういった、ぜひ、納入時に対して、 それだけじゃなくて、例えば、品物の製造年月日、もちろんチェックされてい るんだと思いますけども、鮮度とか、そういった細かいことまでチェックして いただきたいなと思っています。 それから、昨年は先ほどの市長の御答弁ではほとんどゼロだと。今年に入っ てから1件にすぎないんで、いいのかもしれませんが、流行し始める時期に対 しては、全部の納入業者に対して注意喚起を促すようなそういった文書を流す、 それだけでも違うと思いますので、ぜひ行っていただきたい。 それから、ちょっと細かいことをお聞きしますが、給食をつくった、それを 運ぶ配送車、それの配送車の車内、それから、その配送する人、これの衛生管 理、それから健康管理についても、今の納入業者と同様、指導を行っていると 思いますが、いかがでしょうか。 ○ 議長(橋本充雄)杉田教育部長。 ○ 教育部長(杉田輝美)もちろん、当然やっております。ちょっと細かく申 し上げますと、検便につきましてはセンター職員と同様に行っておりますし、 ノロウイルスの検査も行っております。また、服装につきましても、決まった 白衣とか、帽子、マスク、作業靴を着用して運送をしていただいておりますし、 それから、積み込みとか、洗浄室の入室、配送時の靴は、それぞれ違う靴を用 -91- 意していただいておりますし、配送車につきましては毎日洗浄していただいて おりますし、1週間に一度は、コンテナの中、洗浄液で洗浄しております。 ○ 議長(橋本充雄)17番、 ○ 17番( 議員。 人志)はい、わかりました。それで、先ほどの市長の御答弁 の中で、給食センターの調理員さんについて、坂井健康福祉センター、これ金 津にあるやつですね、が行う研修を受けておられるということだったんですが、 これは、臨時職員さん、それから保育所の調理員さんについても同様でしょう か。 ○ 議長(橋本充雄)杉田教育部長。 ○ 教育部長(杉田輝美)臨時職員も同様に研修を受けております。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)保育所の調理員につきましても、同様の研修を 受けております。 ○ 議長(橋本充雄)17番、 ○ 17番( 議員。 人志)わかりました。それでも、かつ、万が一、この調理員 さんが発症してしまった場合、冒頭で私の経験も申し上げましたが、1日や2 日仕事を休めばいいだけの話ではありません。センターにしても、自校式をと っている学校でも、あるいは保育所にしても、恐らくぎりぎりの人員で、今、 調理師さんやってると思うんですね。ですから、そういった方が1人でも、仕 事というか、感染して1週間ぐらい休んでしまったら、やはり業務に支障が出 てしまう。その業務に支障が出ない体制づくりはちゃんと行っているのかどう かお尋ねしたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)杉田教育部長。 ○ 教育部長(杉田輝美)急な調理員さんの休暇の場合の対応ということです が、緊急時にほかの方をお願いするというのは、検便もやっておりませんし、 これはちょっと無理でございます。そういうなことから、自校式なり、センタ ーの方から応援に行って対応しているというのが現状でございます。ただ、長 期的に休暇ということになりますと事前に把握できますし、そういう検便の対 応もできますので、臨時職員の対応とかそういうな対応で行っております。 ○ 議長(橋本充雄)17番、 議員。 ○ 17番( ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)ただいまの御質問でございますけども、今、教 人志)福祉保健部長、保育所も同様でしょうか。 育部長がお答えいたしましたのと同じように、保育所につきましても、調理員 が急に休んだ場合の対応につきましては、保育士も検便等を受けておりますの で、できるだけ園の中で円滑に対応するようにはいたしております。ただ、今、 -92- お話ありましたように、長期の休暇が必要な場合にはなかなか難しい問題がご ざいますけども、保育園内でいろいろな形で調整をさせていただく、ほかの保 育園との連携を図りながら、その対応を図ってまいりたいと思っております。 ○ 議長(橋本充雄)17番、 ○ 17番( 議員。 人志)今おっしゃるとおりで、なかなか、ぎりぎりの人員で やっているというのはよくわかるんですけども、センターにしても、今、教育 部長が御答弁になったとおりで、センターの方から自校式の方に来るっていう のはわかるんですけども、センターの方も決して余裕があるわけじゃありませ んので、やはり、ふだんからそういったマニュアルづくりといいますか、急に 休むといったような不測の事態が起こった場合は、じゃあ誰がその自校式を補 助するのか、あるいは保育所なら誰がそちらにお手伝いにいくのか、そういっ たことをふだんからよく話し合って、急にあたふたしないように。もう本当に センターは職員いっぱいいると皆さん思いがちでしょうが、やはり部長も教育 長も御存じのとおり、みんなぎりぎりでやってますので、そういったのはふだ んからよく話し合いをしていただきたいと思っています。 そういった意味で、感染症っていうのは、所管のセクションとか、あるいは 教育委員会だけに任せるのではなくて、やはり全市を挙げて取り組んでいかな ければならない課題だと思います。 最後に、そういった意味で、坂本市長に改めて御所見をお伺いしたいと思い ます。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男) りました。人間としてはまず健康というのが一番であるわけでございまして、 万が一そうなったとしても、やっぱり、今後は、県との健康福祉センターを通 じて、また県と連携も深めていきながら全庁体制で、そういう対応っていうん か、かからないように、そういった中では当然していくべきだろうというふう に思っています。 ○ 議長(橋本充雄)17番、 ○ 17番( 議員。 人志)わかりました。どうか、市長もこの冬インフルエンザ にかからないよう、健康でお過ごしください。 以上で終わります。 ○ 議長(橋本充雄)ここで暫時休憩をいたします。 2時25分より再開をいたします。 ○ (午後2時18分 休憩) (午後2時25分 再開) 議長(橋本充雄)休憩前に引き続き、会議を開きます。 -93- 一般質問を続けます。 3番、川端精治議員。 ○ 3番(川端精治)皆様、こんにちは。議席番号3番、志政会の川端精治で ございます。6月定例会に続き2回目の一般質問となります。幾分かはリラッ また、本日は三国区長会連合会の方々が傍聴されておりますので、前回の初質 問のときよりもかなり緊張しております。ですので、お聞き苦しい点、汗をか いてお見苦しい点があるかと思いますが、その点はお許しをいただきたいと思 います。 それでは、通告書に従い、一般質問をいたします。 現在、坂井市では、いろいろな悩みや自分では解決しづらい状況になった市 民に対応するために、各種の相談窓口を設置し対応しております。福祉保健部 所管である子育て支援課では、3名の相談員を配置し、女性相談、家庭児童相 談、ひとり親家庭相談と、大きな三本の柱で相談に応じています。中でも、家 庭児童相談では、ゼロ歳児から18歳までの子どもを対象に、子育ての悩み、 不登校やいじめ、家族関係の改善など、幅広く応対しております。 その一方で、小中学生の教育関係の相談は、教育委員会や学校でも幅広い悩 みや相談に応対しているのが現状であります。このように、子育て、教育問題 の相談に関して別々の所管で対応している現状を踏まえて、2点お伺いいたし ます。 福祉保健部所管の相談窓口で対応している相談の件数は、どの程度の頻度な のでしょうか。また、現在対応している福祉保健部所管や教育委員会所管の相 談窓口を一本化にして子ども全般の相談を受けることができる子ども総合相談 窓口の開設について、坂井市の所見を伺います。 次に、坂井市の教育政策についてお伺いいたします。 これまで、日本の教育は、国民の知的水準を高め、社会の発展の基盤として 大きな役割を果たしており、義務教育課程では高い教育水準を確保し、国際的 にも日本は高い評価を得ております。 一方、社会情勢が変動する中、少子化の進展や経済的豊かさが一定水準確保 される中で、家庭での教育力の低下を背景とした、いじめ、虐待、不登校など、 教育にまつわる問題が顕在化してきております。先日も新聞で載っておりまし たが、嶺南で中学生の大麻問題という残念な事件が起きております。 このような状況の中、平成18年に教育基本法が改正され、第10条で家庭 教育、第11条で幼児期の教育、第13条で学校、家庭、地域が連携する教育 などの定義が新しく位置づけされました。これによって、国や地方公共団体は 教育に関する支援に努めるべきことを規定いたしました。 -94- 坂井市でも、この教育基本法改正に基づき、平成23年に坂井市教育振興基 本計画が策定され、教育委員会や学校だけではなく、関係部局と連携を図り、 各分野においてさまざまな教育の推進に取り組んでいます。 この現状を踏まえ、教育の原点でもある家庭教育の支援体制について、坂井 市の取り組みを伺います。 坂井市が策定した教育振興基本計画の中の家庭教育支援の施策である家庭教 育支援チームの活動はどのような状況で活動しているのでしょうか、また、活 動したことによって得た成果や、見えてきた課題はあるのでしょうか。 以上の3点を私の一般質問といたします。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)川端議員の御質問にお答えをいたします。私の方からは、 教育・児童相談窓口についての御質問にお答えをさせていただき、また、家庭 教育支援施策については、後ほど教育長よりお答えをいたします。 まず、福祉保健部所管の相談窓口で対応している相談件数についてをお答え をさせていただきます。 現在、おのおのの相談員室の設置要綱に基づき、家庭相談員1名、女性相談 員1名、母子自立支援員1名の計3名を配置をいたしております。平成25年 度の相談受付件数としましては、家庭相談では、新規受理件数として実人数4 8人、女性相談としての実人数が92名、ひとり親相談として実人数が87人 となっております。 次に、子ども総合相談窓口の開設についてをお答えをさせていただきます。 現在、子育て支援課の家庭相談員が受けている相談としては、児童虐待を含 む養護相談、育児・しつけなどの育成相談、自閉症などの障がい相談などがご ざいます。また、教育委員会の所管では、学校教育や通学に関すること、また、 特別支援教育や就学支援に関すること、進学・転校に関することなどについて の相談がありまして、これらはいずれも個々の相談であるため、教育委員会部 局にて対応をいたしております。また、相談内容によっては、教育委員会部局 と福祉保健部など他の部局にまたがる場合もありますが、現在でも連携して対 応を行っているところでございます。 また、坂井市では、児童福祉法において、保護者のいない児童または保護者 に監護させることが不適当であると認められる児童と規定されている要保護児 童の早期発見や適切な保護を図ることを目的に、要保護児童などに関する情報 の交換や支援を行うための協議を行う場として、市の教育・母子保健・福祉な どの関係機関を初め、法務局などの国の機関や、児童相談所・警察などの県の 機関、医師会などで組織をする坂井市要保護児童対策地域協議会を設置をいた しております。 -95- この協議会では、要保護児童に加え、育児ストレスなどの問題によって子育 てについて強い不安感やまた孤立感を抱える家庭や、衣・食・住について不適 切な養育状態にある虐待につながるリスクを抱える家庭を要支援家庭として、 また、若年妊婦や妊婦の健診を受けない、または望まない妊娠であるなど、妊 娠期からの継続的な支援を特に必要とする家庭を特定妊婦としてかかわってお ります。 要保護児童対策地域協議会の調整機関として、子育て支援課で事務局を担っ ておりまして、相談窓口として、先ほど申し上げました、家庭相談員、女性相 談員、母子自立支援員を配置をいたしております。また、業務内容といたしま しては、要保護児童対策地域協議会が機能するように、関係機関との連絡調整 や、援助の実施状況に関する進行管理、事務の総括を行っておりまして、月1 回のペースで要保護児童にかかわることが多い児童相談所・学校教育・母子保 健・福祉・調整機関で構成される実務者定例会を行いながら、現在かかわって いるケースについての共通理解・役割分担などの確認を行っております。 また、個別ケース会議として、その個別のケースに直接かかわっている担当 者によって構成し、必要に応じて開催し、担当者それぞれが持つ情報を共有し てケースに関する共通認識を持った上で、どのような援助を行うか、どの機関 が行うかということを検討するような会議も開催をしております。 近年は、子ども本人の家庭環境などが複雑また多様化していることもありま して、今後も、相談の内容によって、福祉保健部、教育委員会、その他部局間 の連携を図っていきながら、適切な対応や支援を行う必要がある場合には要保 護児童対策地域協議会を活用して対応をしてまいりたいというふうに考えてお りますので、御理解をいただきたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)私の方からは、家庭教育支援の施策である家庭教育支 援チームの活動状況と今後の課題についての御質問にお答えをいたします。 家庭教育は、子どもたちの基本的な生活習慣や豊かな情操を養い、基本的な 社会ルールや自立心、自制心などを身につける上で重要な役割を担っています。 しかし、近年、坂井市においても都市化が進み、核家族や少子化、地域コミ ュニティの希薄化などの社会状況の変化によって家庭を取り巻く状況は大きく 変化をし、子育てに対する不安感や育児に対する悩みが広がってきていると思 われます。 このような中、市の施策といたしまして、学校、家庭、地域が三位一体とな って連携・協力しながら、人を思いやる心、感謝の心を育む心の教育を推進し ているところであります。現在、家庭の教育力の向上を図るため、心の家庭教 育支援事業を行っています。 -96- 支援活動の主な内容といたしましては、対象校の児童との触れ合いや、話す 時間を持つ子ども相談室、また、保護者会などの機会を利用した保護者相談や 保護者懇談会の開催、そして、子育てに関する情報を掲載した広報誌の発行な どを行っているところであります。 この家庭教育支援を広く実施するため、平成22年度より、保育士や幼稚園 教諭、または学校教諭を経験された子育てに大変経験豊富な方による坂井市家 庭教育支援チームを結成し、家庭教育の支援活動に取り組んでいるところであ ります。坂井市には現在25名の支援員がおりますが、各地区ごとに、4つの 地区があるわけでありますが、5人から6人の支援員でチームをつくり、支援 活動に取り組んでいるところであります。 これまでは毎年3校から4校を対象校として支援活動に取り組んでまいりま したが、年々希望する小学校が多くなり、今年度は何と15校の学校が要請を しておりますので、全ての15校で取り組むことにしています。 しかし、現在25名の支援員では支援活動がなかなか行き届かなくなってお りますので、その対策を今検討していきたいと考えています。支援員を多くす るとか、区割りをどうするかとか、そういう課題が多くあるので、取り組んで まいります。 多くの課題がある中、特に、家庭教育は全ての教育の出発点と考えておりま す。お父さん、お母さん、さらに、おじいちゃん、おばあちゃんの力が必要な のであります。家族の触れ合いを通して、家庭の中で子どもたちが基本的な生 活習慣や、他人に対する思いやり、優しさ、ルールを守ることなどを身につけ ていくことこそが大変重要であります。家族協力し合いながら、ぜひ温かい家 庭をつくってほしいものであります。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)3番、川端議員。 ○ 3番(川端精治)それでは、再質問をさせていただきます。 今、福祉保健部所管での相談件数の報告、それから今後の展開という答弁が 市長からありました。今現在、3名の体制で相談を受けて、関係部署との協力 も得ながら応対しているということでしたが、当然、答弁にもありましたが、 相談内容も多岐にわたり、その問題も専門性が非常に高くなってきていると思 います。 例えば、その相談員の資質向上を含めた研修とかっていうのが行っているん であれば、ちょっと教えていただきたいなと思います。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)ただいまの御質問でございますけども、それぞ れ県の相談員に関する研修等がございますので、そういう研修には積極的に参 -97- 加をしていただきながら資質向上に努めております。 ○ 議長(橋本充雄)3番、川端議員。 ○ 3番(川端精治)例えば、今、件数が女性相談で92件、家庭児童相談で 48件、ひとり親家庭相談が87件というようなことを聞きましたが、今現在 の状況で、相当件数が多くて、かなり相談室が相当忙しいような状況になって いるということはありませんでしょうか。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)ただいま、それぞれの相談の件数について御報 告をいたしましたけども、例えば、家庭相談等では新規の受理件数として48 人ということで御報告させていただきました。当然、継続の件数もございます ので、相談員の皆様、それぞれ、相談に係る時間に関しましては相当時間を要 していると思っておりますし、特にその時間に限らず、相談の質が非常に複雑 になってきておりますので、今現在、3人の相談員に関しましては子育て支援 課に配置をされておりますけども、当然、生活保護に関連すること等につきま しては、社会福祉課との、ケースワーカーとのいろいろ日常的な相談も行いな がら、それぞれ対応に当たっているというな状況でございます。 ○ 議長(橋本充雄)3番、川端議員。 ○ 3番(川端精治)これから、いろんな課題とか、それに対しての対策とい うのも、その都度、ケース・バイ・ケースで対応されていくと思います。その 点、また相談員の方々のニーズに合ったようなスタイルで対応をしていただき たいと思います。 それから、今現在、開設している相談窓口、これの市民への周知方法、例え ば、その、子育て支援課に行ったらパンフレットがありますよとか、あと、広 報紙やホームページで今周知していると思うんですけれども、確かに相談件数 もかなりあるというふうに思いますが、私もここ最近聞く限り、いろいろ、こ ういったことはどういうところに相談したらいいんですかというようなお話を 結構聞くわけです。ですんで、こういった周知方法について、例えばメール配 信とか、幼保園、学校の便りとか、子ども会の便りとか、そういったものでも っと今以上に市民に知っていただくべきと考えますが、その点についてお伺い します。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)ただいまの御指摘をいただきましたとおりだと 考えております。これまでも、ホームページあるいは相談窓口の開設について は、例えば、子育て支援課にパンフレット等を配置するというようなことで周 知を図ってきたつもりでございますけども、やはり、相談窓口に関しましては、 必要な人に必要なときにそれがあるということが伝わっていくということが非 -98- 常に重要だと考えておりますので、今後とも相談員等といろいろ検討を重ねな がら、少しでも市民の方に相談員を設置していることに関して、あるいはいろ いろな相談を受けることに関して広報活動を進めてまいりたいと考えておりま す。 ○ 議長(橋本充雄)3番、川端議員。 ○ 3番(川端精治)では、また、その周知方法も、引き続き、継続の方、よ ろしくお願いします。 現在、子どもに関する相談というのは、福祉保健部所管での相談窓口、それ から、当然、支所でも一部受けてるかもしれません。それから、あと、幼保園 や、子育て支援センター、それから、教育相談などは、学校や教育委員会、ま た、不登校問題に関してですけれども、6月の定例会の政友会の代表質問に対 しての教育長の答弁もありましたけれども、学校へのスクールカウンセラーの 配置、それから、「ステップスクールさかい」の運営など、一応、坂井市では ものすごく積極的に対応しています。間違いなく、相談の要望には適材適所で 対応していると思います。ただ、これだけ選択肢があったら、例えば、保護者 がうちの子どものこの問題はどうしたらいいんだと、どこへ行ったらいいんだ と、小中学生だったら教育委員会だろうと、でも、幼保園だと子育て支援課だ ろうと、そこまでなかなか判断できる親御さんも少ないと思います。そういっ た親御さんに親切丁寧に対応した結果、その窓口のわい雑さといいますか、そ ういったこと、一生懸命やってても結局縦割り行政かと言われる可能性もやっ ぱり残っているわけで、ここら辺もこれからぜひ検討材料にしていただきたい と思います。相談する側は、話を聞いてもらってアドバイスを受けることで安 心して解決する方もいらっしゃるかもしれんけれども、基本的に、相談する方 は解決を望んで来られる方もいらっしゃるわけでありますんで、相談員や職員 の多岐にわたる業務を考えますと非常に難しいとは思いますが、そこら辺、一 本化が仮に難しいということであっても、各部署間の連携を本当に今以上に密 にとりながら、今、市民の皆さんに、こういう相談窓口があるよというのも周 知しながら続けていっていただきたいなというふうに思います。 それでは、次に、家庭教育支援について再質問をさせていただきます。 家庭教育支援という趣旨からも、本来ならば親御さんの悩みや不安を解消す るということなんでしょうけれども、現状ではなかなか難しい状態だというこ とも私も十分承知しております。そういうことで、小学校に出向いて子どもた ちにフォローするということで、かなり成果を上げていると。その結果、小学 校からも15校から要望があったということであります。 例えば、本来ならば、親御さんに対して、そういうな講演会を開いて、親御 さんに対して支援をするというような形が一番理想なんでしょうけれども、な -99- かなかそれが現状うまくいかないということで、これはこれからの永遠のテー マでもあるかと思います。 文科省の資料でちょっと調べたんですけれども、平成22年の古いデータな んですが、自治体が行った家庭教育支援施策の実態調査というのがありまして、 自治体が主に行っている家庭教育支援っていうのは、講演会やセミナーなどを 開くというような形が一番多かったようです。ただ、調査の結果一番相談件数 が多かったのは電話相談、面談による相談っていうのが多かったようにありま す。これからもわかるとおり、家庭教育支援のニーズは必ず保護者からはある はずなんですね。例えば、今、自治体が行っている施策とニーズが違う部分が 現状ではありますので、そういうとこをひもとくと、ニーズに合わせた施策の 見直しが必要と思われますが、そういった点での御所見というのはありますで しょうか。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)この家庭教育支援事業は、22年度までは国庫の事業 であったんですね。そして、坂井市で1つ、春江西小学校で行われていました。 10何名かのチームを組んでやっていたわけであります。もちろん、相談場所 としては、学校に出向いていったり、春江西公民館を使ったり、そういうとこ ろで、学校を通して保護者に「こういうことをやってますよ。どうですか」っ ていうことで、曜日を決めて来ていただいたり、あるいは出向いていっていた だいたり、あるいは、いろいろ、通知簿渡しっていうんですか、そのときに保 護者に対してお話をする、そんなところをずっとやってきたんです。非常に成 果が上がりました。そこで、もう国庫は終わったんですが、ぜひ市としてもっ ていうことで、22年度には、それぞれ4つの町の1つずつを選ばせていただ いて進めさせていただきました。地味な活動ですが非常に効果があったんです ね。そして、次の年、22年には、加戸、磯部、大石、東十郷やったんです。 次の年にはまたふえていきまして、三国西、高椋、そして、春江、兵庫って、 こういったんですわ。そして、だんだんやったものを、来年もやってほしい、 今年もやってほしいとかっていうなことで、現在は15校になったということ です。そこでいろいろ広報活動をするわけでありますが、なかなか、これも、 私的な部分、プライバシー的な部分もありますので、そこんとこは難しいんで すが、例えば、全体的で言うならば、入学説明会って必ずあります。小学校も 中学校もあるわけでありますが、特に小学校の場合、1年生の保護者を対象に した入学説明会の中で、その支援チームの方が行っていろいろアドバイスをし たり、講演したり、相談を受けたりというようなことで、非常に効果が上がっ ています。もちろん、広報活動をして、いろいろデータなんかもその都度出し ていただいて、やりとりをしながらっていうことになるわけであります。 -100- また、それとは別に、子どもを対象にして悩みを聞く場所も持っていただい ています。なかなか親に言えない、それから担任にも言えない、もちろん、そ の学校の先生方にも言えない部分を、安心して言える人、例えば、昔、幼稚園 の先生であったり、昔っていう言い方はおかしいんですが、そういった人たち はたくさんいますから、安心してお話ができるんですね。優しいし、受け入れ てくれるわけですわ。とにかく聞いてほしい場が、子どもたち、親もそうです が、まず聞いてほしいんですわ。そういうことを通して徐々にそれが広がって きているということであります。 だから、今回、15の学校で、そこで25名の支援員となると難しい部分が ありますので、もっと支援員をお願いをしながら、この学校ごとの支援チーム をつくっていけたらいいかなと思う。ちょっと多いかなと思うので、同じ3人 で2つの学校を受け持ってもらうとか、そして、全体的な支援チームがあって って、そういう、いろいろ工夫をしながら、今後、それぞれの特色のあるやり 方をしていきたい。 そして、もう一つは、今、それぞれの公民館を主体にまちづくり協議会が非 常に活発に活動していただいています。後ろにおられる傍聴者の方もそうであ ります。非常に御理解があって、いろいろな部分で取り組んでいただいていま す。それぞれのとこで特色のある部会をつくっていただいて活躍していただい ています。その中に、いわゆる、教育部会、あるいは環境部会でも何でもいい ですわ、そういうものの中にそういうなものを引っ張り込んでいただいて、そ して、地域で地域の子どもを守っていただくとか、聞く相談活動をするとか、 すごい方がいっぱいいるんだと思いますよ、地域の中には。そういったボラン ティアの方をいっぱい抱え込んでいただいて、そしてどんどん活躍していただ くことによって、そのボランティアの方も生き生きと来ていただくっていうん かな、そして、すごい知恵をいただきながら、子どもも保護者も伸びていく、 そんな坂井市になったらいいなと思っています。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)3番、川端議員。 ○ 3番(川端精治)今、教育長の熱い答弁を受けまして。また文科省に戻る んですが、文科省のホームページを見ますと、家庭教育支援という文言で検索 しますと出てくるんですね。あなたの町の家庭教育支援チームという、そうい う紹介があるわけです。それを見ますと、福井県は9つのチームがあるんです ね。全国一です。ほかは鳥取と青森も9つのチームがあるんですけども、その 福井県の9つのチームの中で、坂井市は4つあるんですね。ってなると、今、 坂井市っていうのは、全国的にもその家庭教育に力を入れているというのがも う重々わかります。その下に、文科省が家庭教育支援チームを応援しています -101- っていう文言もあるわけなんですが、例えば、その人材不足とか、そういった 地域の協力も得ながらっていうのも重々わかるんですけれども、当然のことな がら県もある程度力を入れてるはずなので、そういった、県とか国にそういう ふうな予算的なものとかも含めての要望っていうのはできないんでしょうか、 その点、ちょっとお願いします。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)なかなか県はお金を出しません。いいって言いながら、 実際的には出てきません。だから、もう当てにならないんですね。実際、そう ですわ。でも、坂井市としては、いろんな形でどんどん先へ進んでいって。で も、なかなか難しいんですよ。手を差し伸べてもなかなか来ない部分もあった り、いろいろあるんですが、でも、やっぱり、地道に活動を重ねていかなけれ ばこんなものは浸透していきませんので、また、ここにおられる議員の皆さん 方の絶大なるお力が必要なんであります。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)3番、川端議員。 ○ 3番(川端精治)本当に熱い答弁、ありがとうございます。 先日、新聞にも載ってましたけども、春江に石破地方創生担当大臣がいらっ しゃって、その中でちょっとお話がありましたが、やる気があって根拠がある 地方の具体的な施策の提案にはお金も人も知恵も国は支援するぞというような 話がありました。地方で競争力を高めることがその地方創生の第一歩になるん だというお話もされてましたので、ぜひ、坂井市が自発的な取り組みを提案し て、人口減少問題や地域の経済活性化を進める、これが、今、ちょうど絶好の チャンスだと思います。家庭教育支援の施策はゴールが見えない永遠のテーマ でもありますけれども、先ほど教育長がおっしゃられた現状を、今、地域の 方々にも協力しながら一歩踏み出すことでそのゴールに近づけるのではないか なというふうに思います。ですんで、きょう、ちょうど連合会の区長さん方も いらっしゃってますし、地域も、それから、行政も、私たち議員も、本当にい ま一度真剣に取り組んで一歩踏み出せるようにしなければいけないと思います。 そうすることが人づくりになり、それが本当のまちづくりになると思いますん で、そういったことを切にお願いしまして、私の一般質問を終わらせていただ きます。 ○ 議長(橋本充雄)次に、5番、前川徹議員。 ○ 5番(前川 徹)皆さん、こんにちは。議席番号5番、政和会、前川徹で す。議員になりまして約5ケ月、初めての最初の一般質問になります。どうぞ よろしくお願いします。 さて、私からは大きく2つの内容について質問をさせていただきます。 -102- まず1つ目は、少子化対策及び子ども・子育て支援策についてであります。 坂井市では、この9月1日に、坂本市長を本部長とする人口減少問題対策本 部が設置されました。さきの内閣改造においても、地方創生担当大臣が就任し、 地方の人口減少問題に対して国が本格的に動き出しました。 さかのぼること今年5月、日本創生会議が、2040年(平成52年)には 若い女性が都会へ流出し、全国の896もの市区町村が消滅するおそれがある という、とてもショッキングな試算結果を発表いたしました。これを受けて安 倍首相は6月に、地方の人口減少問題を取り扱う地方創生本部の設置方針を表 明し、時を同じくして、経済財政諮問会議も50年後に人口1億人台を維持す るとの数値目標を出しております。 さらに、7月になりますと、人口減少問題をテーマに開催された全国知事会、 この全国知事会において少子化非常事態宣言が採択され、これは本当に危機に 迫ったものでありました。 6月議会におきまして佐藤議員が人口減少対策についての質問をした際、市 は、シティセールスを積極的に行う中で定住促進・移住促進を図り、誰もが安 心して子育てのできる環境をつくり、そして、就労の確保など、若年層や子育 て世代に魅力のあるまちづくりを積極的に進めていくということの答弁をされ ておりました。 私は、少子化問題、少子化対策及び子育て支援、子どもを安心して産み育て ることのできる子育て支援こそ、人口減少問題対策の根幹をなすものと考えて おります。 そこで、今回、私は、人口減少、そして、子育て支援に絞って質問をさせて いただくことにいたしました。 来年4月から施行される子ども・子育て新制度は、これまでの縦割り行政の 枠を超えて、全ての児童とその親に対する支援制度になっています。そのため、 国の仕組みも、子ども・子育て本部を内閣府に設置して、学校教育法及び児童 福祉法との整合性を確保した、幼稚園、保育所、認定こども園などの子育て支 援の一元的な窓口として推進していくことになっております。 さらに、この新しい制度は、幼稚園、保育所、認定こども園を特定教育・保 育施設として、市がその運営に関する基準を示すことにもなっております。坂 井市においては、幼稚園と保育所とが一体となった幼保園という市独自の仕組 みがあり、また、来年度には市初の認定こども園がオープンするという計画で す。 そこで、最初にお聞きします。 来年4月から、坂井市内の幼稚園、幼保園(幼稚園型、保育園型)がありま す、公立・私立の保育園、認定こども園は、利用するにあたって、どのような -103- 違い、区別がされているのか、また、どのような共通点があるのか、そして、 市民誰もが同じような質の高い幼児教育、保育を受けることができるようにす るためにどのような取り組みがされているのか、お伺いします。 次に、坂井市では、平成22年度から、次世代育成支援行動計画に基づいて、 子育て環境の整備や子どもの健全育成を図ってまいりました。その計画も、今 年度が最終年度です。来年度からは、平成31年度までの新しい計画、子ども ・子育て支援事業計画を策定すべく、現在、坂井市子ども・子育て会議におい て検討が進められているところです。 そこでお聞きします。 平成22年度から26年度までの次世代育成支援行動計画の達成評価を、平 成27年度からの子ども・子育て支援事業計画にどのように位置づけられてい くのか。また、この計画に、子ども・子育て支援法の施行に伴い制定される市 の条例や少子化対策がどのように位置づけられ、反映されていくのか、全国知 事会において採択された少子化非常事態宣言に対する所見もあわせて答弁をお 願いいたします。 次に、坂井市では、子育て世帯の経済的な負担の軽減を図るために、子ども の医療費の助成や児童手当の支給、2人目・3人目以降の保育料の減額措置を 行っています。しかし、経済の停滞している現在では、その子育て世帯の家計 も、各種のローンや将来の子どもの教育資金の貯蓄などでとても厳しいものと なっています。 坂井市は共働き世帯が多く、計画的に保育施設の整備がされてきました。児 童福祉施設ですので、保育料は所得などに応じた応能負担になっていますが、 少子化対策という観点から、この保育料などの見直しを行い、子育て世帯の負 担を少しでも軽減すべきと考えますが、市長の見解をお伺いします。 最後に、保育所などの安全・安心対策についてお伺いします。 坂井市では、未来を担う子どもたちが、心身ともに健やかで豊かな感性を持 ち、たくましく育つことのできる環境づくりに取り組んでいますが、それには、 まず、安心・安全で、安心して子どもが過ごすことのできる環境づくりが不可 欠です。幼稚園や保育所では、多くの乳幼児が限られた人数の幼稚園教諭や保 育士によって保育されております。そのほとんどが女性であり、不審者の侵入 などによる不安は隠し切れません。非常時における対応やそのための訓練は各 園で十分されていると思いますが、さらに、乳幼児の安全・安心と、緊急時に 即座に対応できるように、市内全ての幼稚園、保育所に110番直結の非常通 報装置を整備すべきと考えますが、市長の見解をお伺いいたします。 以上、4点について答弁を求めます。 次に、2つ目の質問の内容は、山地、中山間地における鳥獣害被害について -104- です。 坂井市は、海、山、川、それに広大な田園地帯と豊かな自然に囲まれていま す。山林地帯は市の東部に位置し、市の面積の約30%を占めています。そこ は竹田川の水源地であり、坂井地区の水がめとして環境保全がされてきました。 また、治山事業を行うことによって林業を営まれたり、山崩れや洪水など、自 然災害を未然に防いだりもしてきました。この豊かな森林にはたくさんの野生 動物が生息しています。その動物たちによる被害が見られるのも事実です。 例えば、熊による木の皮を剥いでしまう剝皮被害、鹿が枝葉を食べてしまう 食害といったものです。幸いにも今のところ大きな被害の情報は入っていませ んが、嶺南地方においては、この10年ほど前からふえ続けているニホンジカ の被害は甚大で、農作物の食害、植林苗木の食害、樹木の幹で角を研いで枯ら してしまう被害など、深刻な問題が生じております。 このニホンジカが嶺南地区から丹南、福井、奥越地区へと拡大し、坂井市の 森林地帯でもあります竹田地区においてもその目撃情報が寄せられるようにな ってきました。 このように、福井県で急増しているニホンジカの越境を防ぐために、石川県 では、加賀市の福井県境約24キロメートルにわたって侵入を防ぐ金網の柵を 設置することになり、今年度は北陸自動車道付近から刈安山までの区間を、来 年度以降は刈安山から山中温泉小杉町付近の区間を整備する計画とのことです。 つまり、坂井市と加賀市の県境が金網の柵によって遮断されてしまうというこ とです。このことで、福井県側坂井市東部の山林地帯には多くのニホンジカが 生息するという懸念があります。市としてどのような対策を考えているのかお 伺いします。 次に、中山間地の水田や畑ではイノシシの被害が絶えません。坂井市鳥獣害 対策協議会では、金網の柵やネット柵を設置しておりによる確保により被害の 減少を試みているところですが、依然として被害は少なくなっていないという のが実情です。山からの侵入を防ぐために、私自身、山には約2キロメートル にわたってイノシシ用のネット柵を設置する作業や、山に捕獲用のおりを運び 込んだ経験があります。しかし、最近では、竹田川上流の河川敷や護岸工事の されてない荒れ地をすみかとして、田や畑に被害を及ぼすケースが出てまいり ました。 このように、河川敷側からの侵入に対する対策として市はどのようなことを 考えているのか、お伺いいたします。 また、野生動物による被害は、中山間地だけでなく、坂井北部丘陵地帯や平 野部においても生じております。ハクビシン、アライグマといった小動物の被 害です。捕獲量が年々増加しているとのこともあり、対策が急務と考えますが、 -105- 市としてどのように考えているのか聞かせてください。 以上、3点について答弁を求めまして、私の一般質問を終わりにいたします。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)前川議員の御質問にお答えをいたします。まず、少子化 対策及び子ども・子育て支援策についてをお答えをいたします。なお、山地、 中山間地域などの鳥獣害対策に関する質問につきましては、産業経済部長から お答えをさせていただきます。 初めに、新制度において、坂井市内の幼稚園、幼保園、保育所、認定こども 園は、利用するにあたってどのような違い、また区別されるのかという御質問 でございますが、まず、どのような共通点があるのか、そして、また市として、 誰もが同じような質の高い幼児教育、保育サービスを受けられるようにするた めどのような取り組みをしているのかという御質問でございますが、坂井市に は、就学前の児童をお預かりする施設として、幼稚園、幼保園、保育所、そし て、平成27年度開園予定の認定こども園がございます。幼稚園と保育所には、 民間の施設が幼稚園で1ケ所、保育所で14ケ所あり、かねてから園内研修等 を重ね、保護者の意向などにも沿った質の高い幼児教育、保育サービスを提供 していただいております。 公立の施設には、幼稚園、保育所のほかに幼保園がございまして、来年度か らは、認定こども園が開園する予定でございます。幼保園については、幼稚園 部と保育園部からなり、同一施設内で幼児教育と保育サービスを提供しており、 認定こども園においても同様のサービスを提供することになります。 新制度になってもこれら保育内容についてはほとんど変化はありませんが、 旧町単位で幼稚園、保育所などの受け入れ年齢、受け入れ時間、延長保育・預 かり保育の有無等について違いがある状況で、本年度の三国地区の幼保一元化 からそれらの統一化を進めておりまして、来年度の丸岡地区、坂井地区、再来 年度の春江地区の幼保一元化により、おおむね統一できる予定となっておりま す。 また、3歳から5歳までの幼児教育については、幼稚園、幼保園では、教育 委員会の指導主事の指導などにより、幼児教育の質の向上に努めております。 保育所でも職員研修などにより質の向上に努めておりますが、幼保一元化にあ わせて、保育所のまま残る施設であっても、教育委員会の指導主事の指導など を受け、幼児教育の質の向上・均一化を図っていきたいというふうに考えてお ります。 次に、次世代育成支援行動計画の達成評価を子ども・子育て支援事業計画に どのように位置づけるのか、また、その計画に子ども・子育て支援法などの施 行に伴う条例の制定や少子化対策がどのように位置づけられ反映されているの -106- か、全国知事会で採択された少子化非常事態宣言についての所見もあわせて問 うという長い質問でございますが、まず、次世代育成支援行動計画については ほぼ計画を達成しておりますが、まだ達成ができず必要性のあるものについて は、子ども・子育て支援事業計画に確実に反映してまいりたいと考えておりま す。 また、子ども・子育て支援法などの施行に伴う条例の制定はもちろん、子ど も医療費の中学校までの無料化や、子育てすくすく支援事業、病児・病後児保 育施設や、放課後児童クラブの充実、保育所の整備・民営化、幼保一元化など、 継続性のある少子化の緩和を目指した子育てしやすい環境づくりのための施策 についても、引き続き、子ども・子育て支援事業計画に反映していきたいとい うふうに考えております。 また、少子化問題については、非常事態宣言を受けるまでもなく喫緊の課題 として捉えておりまして、子育てすくすく支援事業などの独自施策はもちろん、 有効な手だてを検討し計画に盛り込んでいきたいというふうに考えております。 次に、子育てに対する経済的な負担の軽減を図るために、保育料の見直しを 図り少子化対策に反映してはという御質問でございますが、保育料については、 近ごろの円安傾向などを受けた諸物価高騰の中、合併以降8年間据え置きとな っておりまして、また、県内でも安価な設定となっていることや所得に応じた 料金設定になっていることなどを考慮し、現行保育料をベースとして考えてお りますので、御理解をいただきたいと思います。 最後に、乳幼児の安全・安心と緊急時への対応を充実させるために、市内全 ての幼稚園、幼保園、保育園に非常通報装置を整備したらどうかという御質問 でございますが、確かに、近年、幼稚園、幼保園、保育所などの不審者対策な ど、安心・安全対策と緊急時への対応が大きな課題となっており、それらの対 応として、非常通報装置を含めたいろいろな方策を今後検討してまいりたいと いうふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)萬道産業経済部長。 ○ 産業経済部長(萬道正之)それでは、私の方からは、山地、中山間地域な どの鳥獣害対策についての御質問にお答えいたします。 全国的に、中山間地域等の農村部では、高齢化による耕作放棄地の増加と、 それに伴いまして、有害鳥獣の生息地拡大が悪循環となって進んできておりま す。 初めに、石川県が県境に侵入防止柵を設置すること等への対応についてお答 えいたします。 議員おっしゃるように、石川県によりますと、福井県で急増しているニホン ジカの越境を阻止するということで、加賀市内の県境約24キロメートルにわ -107- たり金網柵を設置するというものでございまして、今年度は北陸自動車道から 刈 安 山 に 至 る 約 7 .2 キ ロ メ ー ト ル の 整 備 に 着 手 す る と い う こ と で ご ざ い ま す 。 これに対しまして、福井県の方でも、担当部署の方が石川県に対しまして、 設置場所や来年度以降の計画については慎重に検討をするよう申し入れを行っ たところであり、来年度の計画については、生息数調査の結果を踏まえ、福井 県と相談しながら進めていきたいというような回答で、場合によっては整備距 離が短くなることもあるということでございます。 福井県内では、ここ20年間でニホンジカの生息範囲が嶺南から嶺北へと北 上してきておりまして、本坂井市におきましても、市東部での山地での生息を 確認いたしております。今後、生息密度の上昇等のおそれもございます。であ りますので、県に対しましても捕獲の広域的な対策を講じるような要請を行っ てまいりたいと考えております。 また、本年度中に、県坂井農林総合事務所、あわら市などを初めとする各関 係機関等で構成いたします連絡会を設置いたしまして、鳥獣害に対する情報の 収集、共有化などを行い、広域的な対策を進めていきたいというように考えて おります。 次に、竹田川上流の河川敷の荒地をすみかにしているイノシシへの対策につ いてでございます。 本市におきましては、これまで延長17キロメートル余りの金網柵あるいは ネット柵を設置しているところであります。しかし、議員御指摘のように、柵 を越えて侵入したイノシシが河川敷等にすみ着き農地を荒らしているケースも あるように認識しております。 対策といたしましては、まず、河川敷がすみかとならないように、河川管理 者である県に対しまして草刈り等の管理を要請するとともに、侵入路を確認い たしまして、捕獲おり、または、わな、もしくは侵入防止柵の設置等を検討し てまいりたいというように考えております。 また、森林・山村多面的機能発揮対策交付金事業、農地・水の森林版と考え ていただければよろしいですけども、そのような事業によりまして地域住民等 が実施いたします防止柵等の設置につきましても市としても支援していきたい というように考えております。 いずれにいたしましても、鳥獣害から農作物を守るためには、地元が主体と なった被害防止の取り組みが何よりも重要であると考えております。今後は、 集落における適切な侵入防止柵の維持管理、山の下草刈り等により、人里と野 生鳥獣の生息地を分離する緩衝地帯の管理、捕獲用のおりやわなを設置できる 免許の取得等に対し支援をしていきたいというように考えているほか、各関係 機関また猟友会等との連携をさらに強化し、被害の減少に努めてまいりたいと -108- いうように考えております。 最後に、ハクビシン、アライグマの被害防止対策についてでございます。 平成25年度のハクビシンの捕獲数は69頭、アライグマは26頭と、いず れも前年度を大幅に上回っております。今年度におきましても、捕獲おりの設 置や有害獣を処分するための職員出動数、処分費ともに増加傾向にございます。 このような中、捕獲おりの購入や、職員がわな等を設置できる免許を取得する ということなどの対応をしておりますけれども、これらにつきましても、生産 者自身が農地におりを設置したり、住民の方々が住居に侵入しないような管理 を講じていただくこと等で被害を防止することなどもありますので、個人での 防止策等についてさらに啓発してまいりたいというように考えておりますので、 御理解願いたいと思います。 以上でございます。 ○ 議長(橋本充雄)5番、前川議員。 ○ 5番(前川 徹)子育て支援策に関連して、2つの再質問をいたします。 まず1つ目は、子育て支援のさまざまな仕組み、制度、サービスの内容とい ったものを、市民にわかりやすく正しく伝える必要があると思います。 そこで、国の内閣府の子ども・子育て本部のように、幼稚園、幼保園、保育 園、認定こども園などの子育て支援の一元的な窓口を市長部局に設置して推進 していくという方法も考えられるが、いかがでしょうか。 2つ目は、6月議会において、吉川議員より、安全で住みやすいまちづくり にAEDの設置促進、奨励が提案されました。坂井市内の児童福祉施設では、 約半数を超えるぐらいの施設にAEDが設置されております。小さな小さな大 事な命を預かる施設です。乳幼児の安心・安全と緊急時における対応のために、 坂井市内全ての児童福祉施設にAEDの設置をすべきと考えますが、お伺いい たします。 以上、2つの点について答弁をお願いいたします。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)ただいまの前川議員の御質問にお答えをいたし ます。 まず、来年4月から実施をされます子ども・子育て支援法に伴う仕組み等の 啓発、PRでございますけども、ただいま、子ども・子育て会議の中でいろい ろ検討をさせていただいております。また、その検討経過につきましては、ホ ームページ等で御報告をさせていただいておりますので、当然、それがまとま り次第、仕組みについてはまた改めてお知らせをさせていただきたいと考えて おります。当然、保育所を通じましても、保護者の方に仕組み等についてはい ろいろ御説明をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いい -109- たします。 それと、幼稚園と保育所の事務の一元化についてでございますけども、御指 摘がございましたように、子ども・子育て支援法につきましては、内閣府が担 当いたしまして、文科省と厚生労働省がそれぞれ分野を担当するというなこと が明らかになっておりますけども、これまでも、坂井市の幼保一元化計画を策 定する際にも、福祉部局と教育部局が意見調整を行いながら策定をいたしてき ております。 今回の子ども・子育て支援法につきましても、いろいろ教育委員会との意見 調整を行いながら進めてまいりたいと思っておりますので、早急に窓口を一元 化ということに関しましてはいろいろ課題もあると思っておりますので、当面、 これまで以上に各部局間での連携を進めさせていただいて、坂井市の子ども・ 子育て支援に対応してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきた いと思っております。 次に、AEDの設置でございますけども、市長も回答いたしましたように、 幼稚園、保育園にとって、子どもたちが安心して安全に過ごせる環境づくりと いうのは非常に重要なことだと考えております。例えば、保育の指針におきま しても、施設が最もふさわしい場でなければならないとしておりますので、A EDに関しましてはこれまでも計画的に設置をさせていただいておりますので、 財政状況も考慮しながら今後とも計画的に配置をさせていただきたいと思って おりますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)5番、前川議員。 ○ 5番(前川 徹)人口減少問題の根幹をなすものは、私も先ほど申しまし たが、少子化問題であり、子どもを安心して産み育てられる環境づくりが大き な課題だと思っております。全国に誇れる、子どもに優しい、子育てに優しい まちづくりを目指していただきたいなと思っております。期待しております。 引き続き、鳥獣害対策に関連して2つの再質問をさせていただきます。 1つは、イノシシ被害対策についてであります。 丸岡町赤坂区から上久米田交差点に至る約7キロメートルの区間、県道11 0号中川松岡線になります、この道路から東側、山の方になります竹田地区、 国道364号線に至る区域が福井県鳥獣保護区になっていて、狩猟が禁止され ております。先ほど、部長のお話では、免許を取って各自でわなを仕掛けて捕 獲するっていう努力もというお話がありました。そこが鳥獣保護区であるため に、そこに相当数のイノシシが生息しているとの情報があり、被害が一向に少 なくならない原因の1つだと考えられます。 そこで、鳥獣保護区であっても、イノシシの被害削減を図るために、県に対 -110- して、くくりわなといった捕獲器具の使用許可を強く求めるべきと考えますが、 考えをお聞かせください。 2つ目に、ハクビシン、アライグマの被害についてです。 先ほどの部長の答弁でも、家の中に入らないような対策ということのお話が ありました。このハクビシン、アライグマは空き家をすみかとしているケース もあります。空き家対策として対処できないか。 以上、2つのことについて答弁を求めます。 ○ 議長(橋本充雄)萬道産業経済部長。 ○ 産業経済部長(萬道正之)ただいまの御質問でございます。 まず、1番目の鳥獣保護区での有害鳥獣駆除についてでございますけれども、 鳥獣保護区につきましては、鳥獣保護法に基づきまして、鳥獣の繁殖を図るた めに指定されているという区域だと思っております。本市におきましては、県 より認定された地区といたしまして、東尋坊、丸岡鳥獣保護区など4ケ所があ る わ け で ご ざ い ま し て 、 総 面 積 で は 2 ,1 5 0 ヘ ク タ ー ル と い う の が 坂 井 市 内 で指定されている区域でございます。 鳥獣保護区におきましては、おっしゃるとおり、鳥獣の保護が禁止されるほ か、野生鳥獣の保護事業を実施することができるというようなことがあります。 ただ、この鳥獣保護区の指定期間につきましては、20年、一般的には10年 スパンというような期間での認定がなされるわけでございます。本市では、今 現在指定されている区域は、平成27年10月31日までが1つの区切りの期 間ということで指定期間となっておりまして、更新時には県と十分な協議をい たしまして、解除するということも不可能ではございません。しかし、希少鳥 獣類への影響、あるいは、たくさんの人が山へ入るということで、その周りで 仕事をする方々への危険度も高まるというようなことも懸念材料となっており ます。 この鳥獣保護区ですけれども、この有害鳥獣ということに対しての関連につ きましては、農作物や生活環境に被害を及ぼすというような場合においては、 その区域内であっても有害鳥獣の駆除の許可ということは可能でありますので、 市といたしましては、鳥獣保護区は鳥獣保護区として従来どおり指定を継続し ていきたいと。ただし、有害鳥獣の駆除につきましては、今後とも、その区域 内でありましても、猟友会や有害鳥獣保護捕獲隊、これら、狩猟免許を持った 特定の方に駆除、捕獲を許可し、計画的な有害鳥獣の駆除を実施してまいりた いというように考えております。 次に、空き家におけるハクビシン、アライグマの対策をどう考えているのか ということでございます。 ハクビシン等がすみ着いた場合には、まずはそういうふうな連絡が市の担当 -111- 部署の方へありまして、連絡があった場合には、通常、わなを持って、そのお りについても、わなを仕掛ける免許がないと誰でも設置できませんので、現在 、 坂井市では8人の職員がその免許を持っておりますけれども、イノシシもそう ですけども、わなを設置できる免許がある職員がそのわなを仕掛けにいくとい うようなことをしております。 仕掛ける場所につきましては、敷地の通り道と思われるような場所に設置す る。そして、そのかかりぐあいを住んでおられる方に常に見回りしてもらって いると。かかっておれば、速やかに対処するというようなことをしております。 しかし、空き家等の場合につきましては、まずは敷地内へ入っておりを仕掛け ると、わなを仕掛けるということで、まずは所有者あるいは親戚等、その空き 家を管理している方の了承を得た中でその敷地内に入って対応するということ が必要と考えられます。ですから、基本的にはそのような方向ですけれども、 まず管理する人が見当たらないというような場合には、それぞれ地元の区の代 表者の方と相談しながら、また、勝手に敷地内に入ってわなを仕掛けるという ことについて支障がないか、いろんなアドバイスを受けながら対処していきた いというように考えております。 ○ 議長(橋本充雄)5番、前川議員。 ○ 5番(前川 徹)丹精込めてつくった作物が一瞬のうちにだめになってし まうというのは、とてもやりきれない思いです。今後、農作物だけではなく、 人家や人間への被害も及ぼす可能性があります。地域では、農家だけではなく、 一般住民も一緒になって農地を守る活動をしております。今の部長のお話にも ありましたが、農林水産課の職員も資格を取って、捕獲したハクビシンやアラ イグマを処理しているというお話も聞いています。でも、これまでの対策では 不十分になってきていると思います。今後、効果がある新しい対策をぜひ考え ていただいて、鳥獣害、少しでも少なくなるような活動を期待したいと思いま す。 以上で、私からの一般質問を終わりにいたします。 ○ 議長(橋本充雄)ここで暫時休憩いたします。 3時55分から再開をいたします。 ○ (午後3時43分 休憩) (午後3時54分 再開) 議長(橋本充雄)休憩前に引き続き、会議を開きます。 一般質問を続けます。 7番、上坂健司議員。 ○ 7番(上坂健司)皆さん、こんにちは。きょうも学校登校の見守りをして まして、子どもから元気そして笑顔をもらって、これをばねに、住んでよかっ -112- た坂井市、これからも住みたい坂井市、孫にも住ませたい坂井市を目指してし っかり一生懸命頑張りたいと思いますので、市民の皆様そして理事者の関係の 皆様、議員の皆様、御指導賜りたいと思います。よろしくお願いいたします。 時間も大分迫ってまいりましたけど、お疲れのところでございますけども、 しばらくおつき合い賜りたいと、そんなふうに思っております。よろしくお願 いいたします。 本日質問させていただきますのは、防災関係と自転車の駐輪場の関係の2点 でございます。 まず1点目といたしまして、きょうも、お昼、地震があったそうでございま すけども、去る8月20日に広島市を襲った豪雨、死者・行方不明者が80名 を超えるなどの甚大な被害が生じています。被災された方々には心からお悔や み申し上げます。 地震や津波を含め、災害はいつ起こるかわからないのであります。昔、私の 子どものころは、地震・雷・火事・おやじなんて申しておりましたけども、今 や、地震・雷・火事・竜巻、そしてゲリラ豪雨と、そんなになったんじゃない かなと思っております。されど、日本国は世界的にも豪雨地帯でございまして、 この地球の大気と、そして、水、さらには大地とこの巨大なパワーでバランス が崩れまして、世界的に、巨大災害、また異常気象となっておる次第でござい ます。防災関係につきましては、先月も、永井様初めこれまで多くの議員の 方々がこの場所で御質問され、重複する部分も大変ございますけども、防災は 安心・安全の一丁目一番地でございますので、さらには、ふだんの暮らしの中 に防災がある、防災は特別なものではないんだと、そんな観点から地域防災の 向上のため質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。 まず、日本海側の過去の津波は、研究が進んでおらず、まだ不明な点が多い 中、日本海側の大規模地震に関する政府調査検討会による、沿岸を襲うおそれ の あ る 津 波 の 高 さ は 、 崖 地 を 含 む 全 海 岸 線 で 、 本 市 が 最 大 7 .7 メ ー ト ル 、 地 震発生から第一波が到着するまでの到達最短時間は3分と公表いたしました。 高く、あっという間に津波が到達する想定であります。今後、新たな津波想定 をどう見直すのでしょうか、お伺いいたします。 次に、広島豪雨の災害を鑑みて、夜は想定外の連続でございます。本市も線 状降水帯や予測不能豪雨による土砂災害が予想されます。防災強化の観点から、 現在、土砂災害区域範囲内の問題はないのでしょうか。どこに危険が潜んでい るのでしょうか。また、土砂災害警戒区域の家屋の戸数はどれくらいでしょう か。そして、今後の災害対策はどうするのでしょうか、お尋ねいたします。 次に、学校防災教育についてでございます。 防災訓練・避難訓練につきましては、いろいろと工夫され、校外での親子登 -113- 校、そして、合宿通学等を取り組みされているかと思いますが、校内で知識を 教え込むインプット教育から、創造性を高める校外でのアウトプット教育の避 難訓練として、防災意識高揚、危険予知を目指して、下校時の災害時引き渡し 訓練を市内全校に実施すべきではないでしょうか、お伺いいたします。 次に、防災士育成の強化であります。 防災士は、自助・共助・協働を原則として、さまざまな場で防災意識を高め、 防災面での指導や防災マップの作成、災害時には救助活動などで活躍が期待で きます。これまでも、川畑議員さんや多くの議員さんが、この防災士、また防 災アドバイザーについて御質問されました。かつ、そのために十分な防災士は、 意識、そして知識、技能を有する者として認められた者です。行政がこのライ センスを取るのではなく、市民に対し防災士の取得増を目指す取り組みをされ てはいかがでしょうか、お伺いいたします。 次に、自主防災組織でございます。 平成24年の広報さかい7月号「続・あの日に学ぶ」特集や地域防災計画総 合基本計画の中で早期結成促進に御尽力されている中、自主防災組織率が5 0%でございます。なかなか悩ましい状況かと思います。市民の防災意識が被 災地は高いが、災害の経験がない地域では低いという、防災二極化が進んでい るのではないかと懸念いたします。 そこで、まちづくり協議会を核として自主防災組織の結成促進をしたらいか がでしょうか、お伺いいたします。 次に、2点目といたしまして、JR丸岡駅、JR春江駅及びえちぜん鉄道各 駅にございます自転車駐輪場が整理整頓されておらず、一部、乱雑、また落書 きもあります。盗難・放置も後を絶たない状況でございます。自転車駐輪場の 整理整頓のため、自転車駐輪装置の設置を検討したらいかがでしょうか。割れ 窓理論を参考に、美しい町を印象づけることで犯罪を抑止する効果があります。 割れ窓理論とは、アメリカの犯罪学者ジョージケリング博士によって提唱され たもので、1枚の割れたガラスを放置すると、いずれ町全体が荒れて犯罪が増 加してしまう。かつて、ニューヨーク市で、ジュリアーニ市長がこの割れ窓理 論を実施した結果、割られた窓の修理や落書きなどの消去とともに軽微な犯罪 の取り締まりを強化した結果、犯罪が大幅に減少したとのことであります。ニ ューヨークのイメージは変わり、落書きで有名なニューヨーク地下鉄は、今で はきれいな車体で安全な乗り物としてニューヨーク市民の足になっています。 お伺いいたします。 以上を1回目の質問といたします。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)上坂議員の御質問にお答えをいたします。 -114- なお、御質問のうち、学校防災教育避難訓練につきましては教育長から、ま た、自転車駐輪場の自転車駐輪装置の設置に関する御質問につきましては総務 部長がお答えをいたします。 それでは、坂井市の防災についてお答えをいたします。 本年8月20日に広島市を襲った豪雨被害は、積乱雲が次々と発生し一列に 並ぶバックビルディング現象が発生して、大雨が狭い範囲に集中して継続的に 降ったことで土砂災害をもたらし、死者、行方不明者が70名を超える甚大な ものとなりました。このような現象は日本国内のどこでも発生する現象でもご ざいまして、いつ当市で発生しても不思議ではないというふうに考えておりま す。 これまでも、いつ発生するか予測できない大災害に対応するため、市では多 様な対策を行ってきましたが、今後も、市民の生命と財産を守るため、さらに 防災力の向上を図ってまいりたいというふうに考えております。 まず、新たな津波想定をどう見直すかの御質問でございますが、国では、大 規模地震の予想が少ない日本海側の調査を平成25年度に本格的に開始し、本 年8月に日本海側の津波推計を発表し、本市には崖地を含む全海岸で最大7. 7メートルの津波が到達するとの発表でありました。 本市では、平成24年1月に想定津波高を5メートルとして津波ハザードマ ップを作成しまして市民の方に注意喚起をするとともに、平成25年には、三 国地区の防災行政無線の整備により津波災害情報の伝達手段を確保し、市内一 円に海抜表示板を設置することで、市民の方に津波からの避難について周知を したところでございます。 また、県では平成24年9月に、暫定措置として独自の津波シミュレーショ ンを発表をいたしております。 今 般 発 表 さ れ た 国 の 津 波 推 計 に つ い て は 、 最 大 津 波 高 が 7 .7 メ ー ト ル の 到 達地点や第1波の最短到達時間3分とされる断層などが明らかにされていませ ん。 詳細な内容が発表され次第、本市に及ぼす影響については、県とともに内容 を分析し、調査結果を踏まえて、必要な対応策について検討を加えていきたい というふうに考えております。 次に、土砂災害警戒区域についてでございますが、土砂災害警戒区域の区域 指定につきましては、平成17年度から平成23年度にかけて福井県において 指定されたものでございます。 土砂災害警戒区域には2種類の区域があり、土石流の発生、急傾斜地の崩壊、 地すべりなどが発生した場合に、住民等の生命または身体に危害を生じるおそ れがあると認められる土砂災害警戒区域と、その中でも建築物に損壊が生じ、 -115- さらに著しい危害が生じるおそれがあると認められる土砂災害特別警戒区域が あり、特別警戒区域においては、開発行為などの制限や建築物の構造規制、建 築物の移転などの勧告などの規制を受けることとなります。 坂井市においては、現在、土砂災害警戒区域が220ケ所ございまして、そ のうち154ケ所が特別警戒区域に指定をされております。三国地区及び丸岡 地区が該当をしております。 御質問の土砂災害警戒区域内の家屋の戸数でございますが、平成20年度時 点で、土砂災害警戒区域内に存在する家屋などが約800戸、うち特別警戒区 域内に存在する家屋などが約100戸ございましたが、現在は住居の建てかえ などでその数は減少していると思われますが、特別警戒区域内に家屋が存在し ているというのが現状でございます。 県においても急傾斜地の一部改良工事を行っておりまして、市においても、 平成20年5月に坂井市洪水・土砂ハザードマップを全戸配布、市ホームペー ジなどで危険箇所の周知などを行ってまいりましたが、今後とも、関係する地 域と連携し危険箇所の周知を徹底するとともに、気象庁及び県より土砂災害警 戒情報が発表された際には、遅滞なく職員によるパトロールを実施し、避難準 備情報、避難勧告、避難指示などの周知に努めたいと思います。 次に、防災面での指導的役割を担う人材を養成する目的で防災士の取得者の 増を目指す取り組みをしたらどうかという御質問でございますが、阪神・淡路 大震災などの大規模災害発生直後では、行政を初めとする公的機関の対応力よ り、地域における防災力が大きな力を発揮をいたしております。 地域における防災力の向上を図るには、議員御指摘のとおり、指導的人材が 必要不可欠となってまいります。防災面で地域における指導的役割を担う人材 として、防災士を初め、地道に地域で活動していただいている消防団やまた防 犯隊のほか、被災地で活躍されるボランティアなどが挙げられます。 防災士につきましては、社会の防災力向上のための活動と、意識・知識・技 能を有する方として、NPO法人日本防災士機構から認定を受けた方で、全国 で防災士会が設立されています。 本市では、地域防災力の基礎となる自主防災組織の結成促進を進めておりま すが、本年より、福井県防災士会の協力を得て、地域で開催される防災講習会 に講師を派遣する事業を開始し、より一層、自主防災組織の結成促進を図って いるところでございます。 今後の課題として、結成された自主防災組織の活性化を図るためにも、地域 でリーダーとなっていただける防災リーダーの養成も取り組んでいきたいとい うふうに考えております。 地域の方に防災士の資格を取得していただくには時間や費用負担が大きいと -116- 考えますので、まずは市内在住の防災士グループなどにお願いをし、防災知識 や技術の講習依頼を行うなど、地域の防災リーダー育成や活動の推進に取り組 んでいきたいというふうに考えております。 次に、まちづくり協議会を核として自主防災組織の結成促進についての御質 問にお答えをいたします。 自主防災組織とは、自分たちの地域は自分たちで守るという意識と隣近所と の連帯感に基づき自主的に結成する組織でございまして、坂井市の自主防災組 織 の 結 成 率 は 本 年 9 月 現 在 で 4 9 .9 % と な っ て お り ま し て 、 毎 年 の 防 災 訓 練 などの事前会議の中で、地域役員の方に直接自主防災組織の重要性を説明しな がら結成をお勧めをしており、一歩ずつではございますが、着実にその成果が あらわれてきているものと思います。 また、自主防災組織は、基本的に、日ごろの集落自治活動を背景とする行政 区単位で構成されることが望ましいと考えています。 議員御質問のまちづくり協議会の位置づけにつきましては、公民館単位の組 織となり、行政区単位の自主防災組織の規模に比べかなり大きなエリアが対象 となるほか、区長会との連携強化を基盤として、災害時における地域の被災状 況の集約や避難所運営などのように、地域における災害対策本部的かかわりと するような位置づけになるものと考えられます。 まちづくり協議会における活動の進め方としては、まずは地域の防災の重要 性や自主防災組織づくりの啓発などに協力をしていただきたいというふうに考 えております。 地域全体の防災意識の向上を図るため、市としても、まちづくり協議会の協 力を得ながら自主防災組織の推進に取り組んでいきたいというふうに考えてお りますので、御理解をいただきたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)上坂議員が坂井郵便局長時代には、毎日のようにはが きを投函しにいったり、切手を買うなど、温かい声かけをしていただきました。 本当にありがとうございました。また、こうして議員としてなられましたわけ でありますが、人と人との出会いの不思議さを感じておりますし、またさらな る御活躍を祈っています。 では、早速、私の方からは、学校防災教育避難訓練として防災意識の高揚を 目指して、災害時引き渡し訓練を実施すべきではないかの御質問にお答えをい たします。 避難訓練は、災害時に安全に避難できる態度や能力を体得し、防災教育の指 導内容について実践的に理解を深める場として極めて有効であります。 坂井市の小中学校では、年に2回以上の避難訓練を実施しています。6月2 -117- 8日を中心に地震を想定した訓練を行い、避難方法の確認や煙体験などの訓練 を行っています。また、秋には、休み時間など、授業中以外の時間に子どもた ちが自主的に避難するなど、学校の実態に合わせた訓練も行っています。 学校の避難訓練では、東日本大震災はもちろんのこと、8月20日に広島市 を襲った集中豪雨など、災害はいつ起こるかわからないという危機感を常に持 って実施しながら、学校の防災マニュアルの見直しを進めているところであり ます。 防災マニュアルにおいて、災害の規模や状況により、児童・生徒を学校に待 機させ、災害時に児童・生徒を保護者に引き渡すルールを常に確認しておくこ とが大切であります。 既に、保護者引き渡し簿を整備し、避難訓練に取り入れている学校も3校ほ ど出てきています。 今後は、学校の防災マニュアルに引き渡しに関する事項を位置づけるなど、 よりよい実践的な避難訓練を実施していくことが必要であると考えています。 さらなる指導をしていきたいと思います。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)新開総務部長。 ○ 総務部長(新開和典)上坂議員の自転車駐輪場の自転車駐輪装置の設置に ついての御質問にお答えをいたします。 市内には、JR、えちぜん鉄道の各駅にそれぞれ駐輪場が設置してございま す。現状を見ますと、その年や季節ごとにも利用者の多い少ないといった変動 はございますが、駅ごとにこれまでの利用実績等を勘案しながら、その数を見 込んだ駐輪場が整備されてきております。限られた駐輪スペースに多くの自転 車を駐輪していただくためには整理整頓して使っていただくということが大変 重要でございますので、利用者がお互いにマナーを守って使用するという意識 啓発を引き続き行っていくことが重要であると感じております。 また、議員が言われる割れ窓理論については、犯罪を抑止できるとする環境 犯罪学上の理論であり、有効であると感じておりまして、本市では、支所の地 域振興課において、毎年、駅駐輪場の放置自転車の撤去等を行っております。 さらに、本年は、坂井警察署からの御要望もございまして、夏休み前に、J R春江駅、丸岡駅などの放置自転車の撤去を行うとともに、警察署、防犯団体、 学校などと協力いたしまして、駅駐輪場利用者に対する自転車の鍵かけ励行等 の啓発活動や駐輪場の清掃などの環境整備を実施しているほか、市の青少年愛 護センターでは、巡回補導の際に駅駐輪場などにおける自転車の整理整頓、長 期間放置されています自転車を発見した場合や駐輪場の蛍光灯が切れたような 場合、身近な地域振興課へ通報していただくなど、駅駐輪場の環境整備に配慮 -118- しているところでございます。 このような現状を踏まえまして、自転車駐輪装置の整備については、今後の 利用者数の増嵩や盗難の状況、また、整備費等の費用対効果等も十分見きわめ ながら検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)7番、上坂議員。 ○ 7番(上坂健司)先ほどの市長の答弁、大変丁寧にお答えいただきまして、 ありがとうございました。その中で、一番初めの津波の関係でございますけど も、やはり、想定内のお答えということで、ハザードマップ5メートルと表示 さ れ て お り ま す の で 、 最 大 波 高 が 7 .7 と い う の は 、 高 い か 低 い か は 別 と し ま し て 、 平 均 値 が 4 .4 だ と い う こ と を 考 え ま す と 、 や は り 、 市 民 の 方 も 、 あ の 福 井 新 聞 の 記 事 を 見 て 7 .7 と 書 い て あ る の を 、 「 お っ 」 と い う 見 方 も あ る か と思いますし、私は想定内なのかなということで、大したことはないんやなと いうことと。さらには、これ、慢心になったらいけないなという懸念がござい ますので、ここはちょっと答弁要りませんけども、また、政府の国の検討委員 会が立ち上がったばかりでございますので、まだまだ不明な点が多い。そして、 3 .1 1 東 日 本 大 震 災 で は 、 や は り 、 こ れ 、 想 定 外 と 。 世 の 中 が ど ん ど ん 、 北 海 道 の 気 温 が 3 7 .5 度 に な っ た り 、 ま た 、 6 月 に は 東 京 で ヒ ョ ウ が 降 る な ん ていうのはなかなか今までなかったわけでございまして、そういったことを考 えると、やっぱり想定外というのも考えて賜ればと、その中で、これからの県 との関係でこの問題をまた対応していただければと思っております。 私、この災害時発生の、災害タイムラインっていうんですか、台風が来まし たと、何時間前にこの位置にあって、じゃあ坂井市は何月何日の何時ごろ到着 するんだという防災行動計画のタイムラインがございます。その中で、やはり、 この広島、そして、その前の北海道の礼文町、さらには、伊豆大島の昨年の夜 間の災害と、これ、ずっと見てますと、やはり、このタイムラインの中の避難 勧告の出し方、また、避難勧告情報の出し方、そこがやはり今回の広島でもな かなか難しかったのではないかなということは、避難伝達経路、ここの問題を クリアしないと、なかなか、この市民の皆様に、防災メールや行政無線という ものがあるんですけども、やはり、この夜間ということでこの避難情報のため らいというものがあるんじゃないかなと思っております。そこんとこ、ちょっ と詳しくお聞きしたいんですけども、この避難経路の伝達の迅速化とか、確実 化、また、この避難勧告の難しさというのを考えていきますと、今年4月に避 難勧告の判断伝達マニュアルが改正されまして、このガイドラインが見直され たとなっております。ここでの坂井市のポイントがございましたら、教えてい ただきたいと思います。 -119- ○ 議長(橋本充雄)新開総務部長。 ○ 総務部長(新開和典)今、上坂議員御指摘のように、災害対策基本法の改 正等に伴いまして、いろんな基準等、見直しがかかっております。坂井市とい たしまして取りかかっておりますのは、防災計画の見直し作業に、今年、予算 をいただいてその作業に当たっておりまして、今年度中に、今、御指摘あった ような、避難のルートであるとか、避難情報の伝達の方法であるとかいったよ うなことを中心にしながら、その内容、計画の見直し作業に当たっておりまし て、あさって、第1回の会議を開催予定としております。年内3回の会議をさ せていただきながら、全体的な見直し作業に当たってまいりますので、また、 議会の議員の皆様にも、その都度、主要な部分について中間的な御報告をさせ ていただけたらと思っております。今、まだ詳しい中身についてはこの場所で 申し上げにくい部分ございますが、そういったスケジュールで進んでいきたい と思っております。 ○ 議長(橋本充雄)7番、上坂議員。 ○ 7番(上坂健司)今ほどのガイドラインができてないということでござい ましたけども、やはり、避難というのは、このガイドラインによりまして、災 害から命を守るための行動という、もう定義化されたわけなんですね。その大 事さというものを認識していただきまして、たとえ、避難勧告が空振りであっ ても、避難勧告を出すということがこの人命を守るということに相なろうかと 思いますので、夜間であってもためらいなく出していただくと、これが本当に 空振りでも、それはそれでよかったんだという認識のもとに出していただけれ ば命という問題はクリアできるのかなと、そんなふうに思ってまして。かつ、 水害等は、この垂直避難というのが、今、言葉が出てきたわけなんですね。い わゆる、外に逃げて二次災害になるよりも、自宅または近所の2階、3階へ逃 げるという垂直避難という言葉も出てきましたので、これらも今後の見直しの ポイントにしていただければいいなとそんなふうに思ってますので、よろしく お願いいたします。 さらに、ちょっと再質問を続けさせていただきますけども、この防災士の問 題、私、どうしても、これ、市長の方にお願いしたくて、この問題を取り上げ たわけなんですけども。今、自助、共助、公助と、市長も言われます、6月定 例会でも言われました7対2対1というのはもうもちろんでございますけども、 私はこの7対2対1というのが、この自助はもう6に近いんじゃないかなと、 そ し て 、 共 助 が 3 に 近 く な っ て 2 .9 ぐ ら い か な と 、 で 、 行 政 の 担 う 公 助 と い うのは1と変わらないと、そんなふうに思っておりまして。当然、ハード面は 行政がやる、ソフト面は住民がやる、でも、この行政がやるハード面、そして、 行政の中のソフト面があると思うんですね。この行政のソフト面と住民のソフ -120- ト面とこれをつなげていく協働が防災士であるというふうに認識しております。 当然、防災士の試験を市民が受けていただくというのは、なかなか、予算の問 題もあり、金沢で受けたり、また旅費もかかってしまいます。年間の協会費と いうのも発生しますので、おおよそ23まちづくり協議会で計算しますと、や はり200万円前後の金額が問題かなと思っておりますけども。やはり、災害 時 に は 行 政 は 当 て に な ら な い 、 こ れ が 阪 神 大 震 災 ま た 3 .1 1 の 教 訓 で ご ざ い ます。そのために、この防災士ができたわけでございますので。 私、本市のこと以外の地区を言うのは嫌いなんですけども、全国的には、い ろんな自治体で、この取り組みの中で、行政が試験を受けるのではなく、市民 が受けていただいて、市民が例えば坂井市防災士会というものをつくっていた だいて、ここが主体的に防災の研修をしたり、それをまたこの地域防災体制の 中で、ピラミッドとして地域自主防災組織までおろしていただいて、住民全体 が防災を考えていくんだというネットワークの構築、これが防災士の役割でご ざいますし、万が一、自然災害が起こっても、その危険箇所にその方々によっ て災害をいち早く行政に携帯メールでお知らせをしたり、そんなことが可能な んじゃないかなということがこの防災士の役割でございますので、できれば、 これ、何とかお考えいただいて、どうでしょう、御意見賜りたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)新開総務部長。 ○ 総務部長(新開和典)今、上坂議員御提案のように、防災リーダーの育成 というのは大変重要なことでございます。今、御提案いただいたそのまちづく り協議会を中心にという面では、市長の方からも御答弁させていただいたよう なことがございますんで、その守備範囲といいますか、行政単位の自主防災組 織の中での、その防災リーダーの育成とか、役割、それから、もう少し広い守 備範囲となるような、そういったエリアでの防災リーダーの育成といったよう なことも体系づけて、そういった育成の基本方針なども整備していく必要があ ると考えております。 まちづくり協議会等でのそういったリーダーの育成について、例えば、安心 ・安全部会であるとか、防災部会であるとかいったような分野を担っていただ いてる、活動していただいてる市民の皆さんもございますので、そういった皆 さんの御意見いただきながら、これからどんなふうにそういう防災リーダーの 育成について進めていけばいいのか、まちづくり協議会としての御意見等もま たいただきながら、その辺の方針を作成していけたらと思います。 ○ 議長(橋本充雄)7番、上坂議員。 ○ 7番(上坂健司)よろしくお願いいたします。それでは、また質問を変え まして、先ほどの最後の質問になります自転車駐輪場の関係、再質問させてい ただきます。 -121- 私も、これ、JR丸岡駅だけを考えていたんですね。ところが、警察署へ行 きますと、坂井警察署に行ってまいったんですけども、やはり、春江の方がひ どいんだと、そんなふうで、自転車の被害認知状況を出していただきました。 それによりますと、平成24年、25年にわたるわけなんですけども、坂井 署管内、坂井町、春江町、丸岡町、この旧三町を含むわけなんですけども、全 部のこの刑法っていうのは、平成24年が約453件、平成25年が411件 あるわけなんですね。その中で、自転車盗認知件数は、平成24年が115件 で、25年が104件となっております。これは、あくまでも認知件数という ことで、警察に届けたということでございますので、警察の御担当の方は、お およそこの倍ぐらいはあるんじゃないかなと、実際とられても届ける人もいな いという状況もございますので、恐らく倍ぐらいだろうということでございま す。そして、各駅別に出していただけたんで大変ありがたいんですけども、丸 岡駅に関しましては、平成24年が14件、25年が8件、春江駅におきまし ては33件、29件、えち鉄太郎丸駅に関しましては5件、そして6件、えち 鉄西春江駅につきましては6件、3件、西長田駅につきましては、平成24年 度はゼロ件、平成25年は2件、下兵庫駅及び大関駅に関しましては、下兵庫 駅が平成23年に2件のみで、あとはゼロということになっております。皆さ んも御承知かと思いますけど、やはり、大関駅はこの駐輪場がきれいになって まして、私が思う駐輪装置にもなっているということで、利用者数のこともあ ろうかと思いますが、ゼロ件ということでございます。 それと坂井西警察署管内の認知件数でございますけども、全刑法認知件数が、 平成24年が107件、平成25年が123件になっておりまして、自転車盗 認知件数は24年が15件、そして25年がふえて23件となっております。 それぞれ、三国港駅、三国駅、三国神社駅の資料をいただいたんですけども、 三国港駅がゼロ件と2件、三国駅が4件と6件、神社が3件と2件というふう になっております。実際、自転車の盗難というのはあるわけでございまして、 とられた人の心の中というものがどうなんだろうという点もございますし、と られた方も悪いとそんなふうになっていくんじゃないかなと思いますけど、こ れ、駐輪場につきましては、警察署の方、また、私も愛護センターの見回りも やっているんですけども、そういった方からぜひ市長の方にお願いということ もございましたので、あわせてよろしくお願いいたします。 これで一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございます。 ○ 議長(橋本充雄)ここで、本日の会議時間は議事の都合により延長いたし ますので、よろしくお願いをいたします。 次に、25番、田中千賀子議員。 ○ 25番(田中千賀子)25番、政和会、田中千賀子です。きょう最後の質 -122- 問者になりました。お疲れのこととは存じますが、どうぞよろしくお願いいた します。 それでは、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 今回は、坂井市の未来を担う子どもたちのために、夢を育むために、各小学 校に学校司書の配置をすることについての質問をいたします。 学校図書館は、子どもたちが読書習慣を身につけ、生涯にわたって学び続け る基礎的な力や人間性を育てるために、読書活動の拠点、読書センターとなる ことや、学習指導要領で定められた言語活動の充実や授業に必要な資料の整備 など学習支援を行う学習センターとなること、そして情報活用能力を育むのに 必要な支援を行う情報センターとなることが託されています。 また、学校図書館の役割は、学校図書館資料を活用した教師の授業活動や読 書活動、研究活動のニーズにも対応できるよう考慮されなければなりません。 さらに、不登校の経験を持つ子どもを初め、相談相手の必要な子どもたちの心 の居場所でもあり、学校司書を初めとする教職員がいつも学校図書館にいるこ とが大切であります。 さて、当市の各小学校においては司書教諭が21校に配置されておりますが、 司書教諭は教科や担任を兼務しており、図書館運営に十分な時間が割けない状 況であります。いわゆる図書館業務は片手間でできる仕事ではありません。 去る第186回通常国会におきまして、学校図書館法の一部を改正する法律 が2014年6月27日に公布され、2015年4月1日から施行することと なっております。法案趣旨によりますと、この改正法は専ら学校図書館の職務 に従事する職員を学校司書として位置づけ、これを学校に置くよう努めること などについて定めるもので、学校には、司書教諭のほか、学校司書を置くよう 努めること、学校司書の資質向上を図るため、研修の実施その他の必要な措置 を講ずるよう努めることとされています。学校司書配置の努力義務が明記され ましたが、坂井市としての対応について、教育長の所見を伺います。 1つ目として、平成27年度から各小学校に学校司書を配置すべきと思いま すが、回答を求めます。 2つ目、学校教育振興計画の中に読書活動の推進に蔵書の充実が明記されて おりますが、進捗状況についてお伺いをいたします。 3つ目、坂井図書館と坂井中学校が併設されておりますが、その成果につい て伺います。 以上、3点につきまして、最初の質問といたします。教育長の明快な回答を お願いいたします。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)田中千賀子議員の学校司書の配置についての御質問に -123- お答えをいたします。 まず、平成27年から各小学校に学校司書を配置するべきではないかについ てお答えをいたします。 学校図書館法の一部改正において、学校司書を置くこと、また、学校司書の 資質向上を図るために、研修など必要な措置を講ずることが努力義務として明 文化されました。 坂井市では、中学校において学校司書1名を配置しており、司書教諭と連携 しながら、専門的な知識や経験を生かし、学校図書館の運営・管理や学習支援 を行っております。また、小学校では、読み聞かせや図書整理など、ボランテ ィアの協力を得ながら、司書教諭と連携しながら図書館運営をしております。 今後、児童・生徒の確かな学力を育てるとともに、豊かな人間性を培うため に、探究学習や読書などの活動に対して、司書教諭、学校などと意見を交換し ながら、ボランティアの活用等による新たな取り組みを検討していく中で、小 学校に学校司書を配置するよう努力をしてまいりたいと考えています。 次に、読書活動の推進に蔵書の充実が明記されているが進捗状況はどうです かという御質問にお答えをいたします。 坂井市の全ての小中学校では、地域の元気臨時交付金事業を利用して、平成 25年度中に文部科学省が定めた標準冊数は満たしております。また、図書館 の管理上、破損や汚損など、つまり、汚れや破けなどによる図書の除籍廃棄を 行いながら、各学校において図書購入費の中で計画的に購入を図り、蔵書の充 実を図ってまいります。 次に、坂井図書館と中学校図書室、館って言ってもいいんですが、併設して いるが、その成果はどうですかのお答えをいたします。 坂井図書館を併設した成果として、次の3つが挙げられます。 1点目は、坂井図書館の協力を得て、文化祭などには坂井図書館内に読み聞 かせコーナーを開設して、多くの生徒に読書の楽しさを伝え、図書館や本の世 界に親しむきっかけとなっております。また、生徒が国語の授業や文化祭で創 作した作品の展示を坂井図書館で展示することで、広く一般の方にも鑑賞して もらう機会がつくられています。 2つ目として、国語、社会、総合の学習などの授業において坂井図書館の資 料活用の取り組みが図られており、坂井図書館を活用した授業実践への環境整 備が進められております。 3点目は、中学校が主体となって取り組んでいます職場体験学習において、 坂井図書館を就業体験の場として中学2年生を受け入れています。生徒が図書 館の仕事を実際に体験することで図書館を身近に感ずる機会になっております。 これらの成果として、併設前の23年度と比較すると、25年度の中学生の -124- 利用人数は48%の増加をみておりますし、貸出冊数は68%の増加となって おります。併設により、中学生における坂井図書館利用についても大変成果が 上がっている状況であります。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)25番、田中議員。 ○ 25番(田中千賀子)それでは、再質問をさせていただきます。 最初の質問でありますが、小学校におきましては、読み聞かせと、それから 司書教諭と連携しながらやっていくというお答えでしたけれども、学校司書と いうのは専門の先生なんですね。そして、先ほど、冒頭でお話ししましたが、 司書教諭は教科とそれから担任を兼務しているので、なかなか連携がとれない。 本当にできないんですよ。私、現場へ行って先生と話をしてきました。その実 態を把握してきましたので、学校の先生も、学校司書が配置されたらどんなに か子どもたちに本を読む力がつくんだろうということで非常に期待をしており ましたので、この点につきまして御回答お願いいたします。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)司書教諭につきましては、12学級以上の学校には全 て司書教諭っていうのはつきます。それは、国語の先生が国語教育の中で図書 の教育も行っていただき、学校全体の読書活動の推進者となるわけであります。 だから、大変忙しいわけであります。学校としては、先生方はお忙しいので、 いわゆる、保護者の中で、読書活動であったり、ボランティアなどで一生懸命 やっていただく方が非常に多いので、学校から呼びかけていただいて、図書館 の運営企画にもボランティアとして入っていただく、朝の読書活動の中での読 み聞かせももちろんあって、その人もその図書館運営のボランティアには入っ ている方もいるんですが、その多くの方々の理解を得ながらやっているという ところです。 今、田中千賀子議員が求めている、全ての小学校に学校司書を入れたらどう だということですが、坂井市はもちろんのこと、ほかの17の市町では専門的 な者はいません。僕んとこ、中学校は5校とも全部入っています。あわらも坂 井市と一緒に同様で中学入っています。小学校は入っていません。福井市と敦 賀、ここは専門的に入っていませんが、いわゆるかけ持ちで、臨時で雇って2 つの学校を受け持って、1週間に2日行くとか、1日行くとかっていうような 感じでやっているということです。僕んとこは、他の市と比べても、学校支援 員、生活支援員というのは58名雇ってくれています。市長の御理解をいただ い て 、 7 ,3 0 0 万 円 か け て 市 が 独 自 で や っ て い ま す 。 も ち ろ ん 、 ま だ ま だ 必 要なということは先生方は言うわけでありますが、もし、これを、今、田中議 員が言われるように、この中で5名をその学校司書に回すと、そして、1人が -125- 3校ずつ受け持ってっていうことでやろうとしたときに、学校の校長らにも相 談しましたよ。そしたら、もうそれは今のままでいいですと、それは学校で何 とかしますから、もう困りますというような状況です。今後、これは大事なこ とでもあるわけですから、市長さんにもいろいろおねだりをしながら、この支 援員がもう少しふえる中で、こういうところを、司書の免許を持っている方、 臨職として雇っていただきながら、1人が3つぐらいずつ持っていただくよう な、そういうことは今後考えていったらいいかなと思っています。でも、学校 の先生方は、校長方は、問題を抱えた子どもいっぱいいるので、そのところに 人が欲しいんやというのが現状であります。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)25番、田中議員。 ○ 25番(田中千賀子)今ほどいろいろと説明がありましたけれども、地方 財政措置っていうことで、平成24年度より学校図書館担当職員の配置のため に新たな地方財政措置が講じられております。それで、財政規模は約150億 円で、1週あたり30時間の職員をおおむね2校に1名程度配置することが可 能な規模であるということでなっておりますけども、この点につきまして、も う一度説明お願いいたします。 ○ 議長(橋本充雄)杉田教育部長。 ○ 教育部長(杉田輝美)24年度からの学校図書館関係の地方財政措置とい うことで、ただいま田中議員がおっしゃられたように、学校図書館担当職員の 配 置 と い う こ と で 1 5 0 億 円 、 小 学 校 で 約 9 ,8 0 0 人 、 中 学 校 約 4 ,5 0 0 人 の配置分を予算化をしております。これは交付税措置で措置されているんだろ うと思いますが、これは、その150億円がそれぞれの市町村に分配をされた 中 で 交 付 税 措 置 が さ れ て い る と 思 い ま す 。 全 学 校 の 中 で 、 小 学 校 9 ,8 0 0 人 、 中 学 校 4 ,5 0 0 人 で は 全 て 賄 い 切 る こ と は で き な い 状 況 で ご ざ い ま す が 、 こ れは毎年措置をされているのかちょっと私もわかりませんが、確かに、交付税 措置の中で学校司書の配置ということで需要費としては措置はされております。 しかしながら、今、中学校の学校司書5人おりますが、その配置している費用 に達するものでもありませんし、あくまでも交付税として入っておりますが、 それが全て予算トータルでもございません。そういうことで御理解いただきた いと思います。 ○ 議長(橋本充雄)25番、田中議員。 ○ 25番(田中千賀子)部長の答弁と教育長の答弁で十分わかるんですけれ ども、やはり、本を読むということは人生を変える可能性がたくさん含まれて いるということで、これ、読売新聞なんですけども、ちょうど、きのう、この 1面に、福島県でパネル討論会がありまして、その中で十分ここで議論されて -126- いるんですけども、先ほどからたくさん出ております不登校の問題にいたしま しても、本を読むことでいろんな課題をみんなで一緒に考えて、それから、子 どもたちが心の中に何らかの葛藤とか不安があるに違いないって、いじめをし ていると、やっぱりクラスが落ちつかないそうなんですね。それで、そういう 深みまで教師が入り込むことはなかなか難しい。けれども、みんなで読んだ絵 本をめぐって意見の交換とか、感想文を通して子どもたちの内面にあるものに 気づいていって、そして、そういう教師の見方にとても大事な効果を出してい る と い う よ う な お 答 え も あ り ま し た 。 4 ,0 0 0 万 円 近 く の お 金 を 一 遍 に 配 置 するということはできないと私も重々承知でありますけども、教育長の1回目 の答弁の中に、今後、努力をしていくというお答えもありましたが、何年後に はこの成果が見られるのか、お考えがありましたら、よろしくお願いいたしま す。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)僕も、子どもたちがいかに本に親しむか、それによっ て学力もついてくると信じてますし、人間的な素養であったり、経験であった り、そういう部分も非常に大きな影響を与えると思いますよ。だから、非常に 大事やなと思っています。そのためには、学校司書が配置されたとしても、魅 力のある図書館運営をしていただくっていうことが一番大事なんであります。 今、僕んとこ、中学校へ全部入っているんですが、やっぱり温度差もありま す。夢のある図書館であったり、癒やされる図書館であったり、読みたいとい う衝動に駆られるそういう図書館、それをそのまま、家でもそうであります。 お父さんやお母さんがいかに子どもに対して本のそういう環境を与えていくか、 読む機会を与えていくかということも大きな大きな力になるわけでありますの で、そういう部分も含めて、今後、教育長としても頑張っていきたいと思いま す。 その中で、じゃあ何年後にこの小学校にっていう、僕は来年でも予算ができ ればと思いますよ。できなかったら、僕はほんに言うんやったら、58名の中 で削って、その中で司書に充てるっていうことも考えていけるんですが、これ は、やっぱり、学校の校長やら、みんなの意見も聞きながらやってったらいい んでないかな。そして、何回も言うけども、予算面もいろいろあるんだから、 しっかりと御理解をいただきながら、あした、あさって、しあさってとか、来 年とかでなくて、しっかりと前向きに努力をしていくという答えで堪忍してく ださい。 ○ 議長(橋本充雄)25番、田中議員。 ○ 25番(田中千賀子)苦しい答弁の思いも知る由ではありますけども、市 長にちょっとお答えをお願いいたします。 -127- 市長もいろいろと子どもたちのために頑張って予算をたくさんつけておりま すけども、やはり、日本一の教育を目指している坂井市にとって、学校司書の 配置というのは大変重要な政策だと思っております。未来の子どもたちに投資 をする子育て支援としてはできないか、市長、急に申しわけございませんが、 お考えがありましたら、御答弁の方、よろしくお願いいたします。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)質問がちょっとよくわかりませんでしたが。先ほどから、 教育長の話また田中議員のお話の中で、本を読むというのは非常に大切なこと でありますし、また、子育てにおいても、そういう読書っていいますか、将来 にわたっても、読書っていうのは、本当に子どもにとってもすばらしいし、大 きな、人生も変えていく、このようなものであろうというふうに思ってます。 そうした中で、司書のあり方というものを、確かに司書は必要だというふう に思いますが、あかんのじゃなしに、大事なものやけど、全て大事なものをじ ゃあ、みんな置けるかといったら、行政としてそれだけをずっとするわけにい きませんし、今、教育長からもお話ありましたように、支援員の問題にしても 多額のお金もかかっていますし、図書館の司書を置くっていうのは非常に大事 なことであるというふうに思ってますので、今後とも、また教育長とも十分、 また、学校の校長っていうんか、そういう教育者とも話ししながら検討してい きたいというふうに考えています。 ○ 議長(橋本充雄)25番、田中議員。 ○ 25番(田中千賀子)大体、市長の考えもわかりまして、市長と教育長と 考えながら施策を講じていくということを信じまして、期待をいたして、この 1番の質問については終わります。 2番目の質問についてですけども、読書活動の推進に蔵書の充実ということ で、今ほど回答いただきまして、標準冊数には満たしているということで除籍 廃棄のことが言われましたけども、やはり、学校図書館に学校司書がおります と、そういう除籍の廃棄なんかも計画的に行っていかれるんですね。でも、今 いないということで。100%充足しているということなんですけども、この 除籍廃棄というのはどれぐらい%見ていますか。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)現在、図書館の標準冊数達成率は、磯部が今廃棄処分 をやったので97%になっていますが、あと全てクリアしておりますし、一番 多いところで137%とか、いっぱいあります。 それで、その廃棄処分の%っていうんですか、それはそれぞれの学校によっ ていろいろ違いますよ。しっかりと新しいものを入れていきたい、古いものを 廃棄していくと標準冊数が落ちてしまいます。だから、市としては、定期的に、 -128- 毎年、図書購入費をして、それに入れていますから、今現在も満たしていると いうことですから、新陳代謝っていうんか、きちんとしながら、新しい魅力の あるものを入れていきたい。もう学校によっては30年前の本もいっぱいあり ますよ。そんなん誰も見んのですよ。だから、そういう部分を含めてもっとも っと図書購入費を導入しながら、新しい、子どもたちが飛びつくような、そう いうものも含め、また、学習に意欲が出るようなそういう図書も購入したりと いうことで、なかなか、今言うようにバラエティーに富んだ図書購入という面 では、学校司書教諭の力をかりたり、国語の先生のお力をかりたり、今、田中 議員が言うように、中学校であれば、司書教諭の力をかりながらより魅力のあ る図書購入を進めていくということになるんではないかなと思っています。 ○ 議長(橋本充雄)25番、田中議員。 ○ 25番(田中千賀子)今ほど、古い資料とか本についての廃棄率をまだち ょっと調べてないようですので、ぜひ委員会にその資料を出していただきたい と思います。やっぱり、その廃棄がなされていないから充足率も高くなってい るというような思いもいたしますので、ぜひその廃棄率を一度見せてほしいな と思います。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)何の資料出すんやって。 ○ 25番(田中千賀子)廃棄率。 ○ 教育長(川元利夫)廃棄率。今年25年度、あるいは、この26年度廃棄 したものは何冊ですかということですか。 ○ 25番(田中千賀子)そうです。 ○ 教育長(川元利夫)それは出せます。 ○ 議長(橋本充雄)25番、田中議員。 ○ 25番(田中千賀子)3点目に行きます。 坂井図書館と坂井中学校が併設されているということで、司書教諭がいると いうことで、非常によい成績を上げているんだなということで、よくわかって きました。学校司書というのは本当に大事だなって、学校の先生の授業の手助 けもやっているということで、ここでわかってくるのではないかなと思います。 中学校に私も行かせていただきましたけども、本も非常にきれいに整理整頓さ れていて、そして、学校の授業についていけない子どもたちの授業もそこでや っておりましたので、ぜひ学校司書を求めることを諦めずにやっていきたいと 思います。 それで、1つだけ3番についてお答えをお願いしたいんですけども。やはり、 生徒さんがどんなふうに思っているかということを、アンケートなんかをとっ てやられたらいいかなと思うんですけども、その点についてはいかがですか。 -129- ○ 議長(橋本充雄)杉田教育部長。 ○ 教育部長(杉田輝美)今現在、昨年度から坂井図書館が坂井中学校に併設 しまして、今、そういうような活用をしているわけなんですが、子どもたちに 併設になって利用の仕方とか、そういうようなことについてアンケートをとっ てるかどうかっていうのは、今はちょっとわかりません。また、今後、そうい うなことも、もしとってなければ考えていきたいと思いますし、もしとってい てアンケートの結果なんかが出ている状況でしたら、また、委員会の方で説明 させていただきたいなというふうに思っております。 ○ 議長(橋本充雄)25番、田中議員。 ○ 25番(田中千賀子)今ほど、アンケートについても考えていくという御 答弁をいただきましたので、今後、よろしくお願いをいたします。 最後になりますけども、学校図書館を生かすには、やっぱり学校司書が必要 であると思います。今まで、鍵がかかっていたり。小学校ですよ、これは。中 学校は全部司書がいますから、その問題はないと思います。それで、小学校、 1人1冊を読み通せない子どもたちがたくさんいるらしいんですね。ぜひそう いうことのないように、これからも学校と協力しながらその読書活動推進に力 を入れていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上で終わります。 ○ 議長(橋本充雄)以上をもちまして、本日の一般質問を終了いたします。 お諮りします。 本日の会議はここであすに延会したいと思います。 これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)異議なしと認めます。 よって、本日は延会とすることに決定いたしました。 明日は午前10時より本会議を再開いたしますので、よろしくお願いをいた します。 本日は、これをもって延会いたします。 ○ 事務局長(小林憲雄)御起立願います。一統、礼。 (起立・礼) (午後5時12分 -130- 延会) 地方自治法第123条第2項の規定により、会議の経過を記録して、その相 違ないことを証するため、ここに署名する。 議 長 署 名 議 員 署 名 議 員 -131- 平成26年9月第6回 坂井市議会定例会議事日程(第3号) 平成26年9月17日(水)午前9時58分 開議 1.議事日程 〔第3号〕 日程第1 一般質問 2.本日の会議に付した事件 議事日程のとおり 3.出席議員(26名) 1番 小 原 慶 之 2番 後 藤 寿 和 3番 川 端 精 治 4番 渡 辺 竜 彦 5番 前 川 徹 6番 南 川 直 人 7番 上 坂 健 司 8番 戸 板 9番 吉 川 貞 明 10番 古 屋 信 二 11番 上 出 純 宏 12番 田 中 哲 治 13番 佐 藤 寛 治 14番 松 本 15番 東 野 栄 治 16番 伊 藤 聖 一 人 志 18番 川 畑 孝 治 雄 17番 進 朗 19番 前 田 嘉 彦 20番 橋 本 充 21番 永 井 純 一 22番 畑 野 麻美子 23番 山 田 栄 24番 広 瀬 潤 一 25番 田 中 千賀子 26番 木 村 4.欠席議員(0名) な し 5.説明のため出席した者の職氏名 市 長 坂 本 憲 男 副 長 北 川 貞 二 長 川 元 利 夫 総 務 部 長 新 開 和 典 財 務 部 長 野 路 良 二 生活環境部長 向 川 俊 邦 福祉保健部長 髙 嶋 優 文 産業経済部長 萬 道 正 之 建 設 部 長 恩 地 紀 上下水道部長 高 木 教 育 部 長 杉 田 美 三国病院事務局長 直 江 教 育 輝 -132- 市 徹 正 一 会計管理者 小 川 茂 治 6.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名 事 務 局 長 小 林 憲 雄 事務局次長 木 下 和 憲 書 小 澤 清 和 書 坪 田 学 恭 記 7.議事の経過 午前9時58分 開 議 -133- 記 第6回坂井市議会定例会 (午前9時58分 ○ 開議) 事務局長(小林憲雄)御起立願います。一統、礼。 (起立・礼) ○ 議長(橋本充雄)皆さん、おはようございます。 ただいまの出席議員数は26人であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 日程第1、一般質問をきのうに引き続いて行います。 通告順により質問を許します。 2番、後藤寿和議員。 ○ 2番(後藤寿和)皆様、おはようございます。2日目の一番手として、2 番、志政会、後藤寿和です。坂井市議会議員に当選させていただいてから、約 5ケ月がたちます。その間は、充実した毎日でもあり、またいろいろなことを 勉強させていただいた毎日でした。昨日の一般質問を聞かせていただき、同期 の議員、先輩議員のすばらしい質問と理事者とのやりとりを見させていただい て、心地よい緊張感がきのうから持続しております。しかし、自分は尊敬する 坂本龍馬、高杉晋作のように、自分らしく、そして、大好きなアーティストの 氷室京介さんや吉川晃司さんのように、ストイックに真っすぐに、背伸びせず やらさせていただこうと思っております。 それでは、通告書に従い、シティセールス推進室の今後の取り組みについて 一般質問をさせていただきます。 先般、テレビなどでも大きく報道されていましたアップルのアイフォン6、 今回は、アップル自身が満を持して発表したことと、「大きさ以上に大きく進 化」とのうたい文句で、過去最高の予約販売を記録するほど、すばらしい反響 が出ているとのコメントを出し、既に全世界では24時間以内で400万台を 超えて、既に当日予約でも1ケ月待ちになるのではとの見解も出ている人気商 品になりました。 アイフォンとは、説明することはもう要らないであります。スマホの代表格 でもあり、子どもから高齢者まで、スマホというものをわからない人でも、ア イフォンだけは知っている、または聞いたことがあるというぐらいの商品です。 アップルという会社は、常にクリエーターたちが楽しみながら世界を驚かせて 製品を出してきた歴史のある会社でもあります。そのためにも、内部ではいろ いろな考えをまとめ、試行錯誤しながら、産みの苦しみも多かったと聞きます。 しかし、その結果、常に世界の人々を楽しませ、驚かせ、そして、常に期待に 応えてくれる商品を世に出してきた会社です。 -134- また、今回は、新しい独自な発想で時計業界にも革命を起こしそうな「アッ プルウォッチ」という商品も発表し、世界中の人々を驚かせ、そして発売まで 常に楽しみにさせてくれています。 私はシティセールスも同じ考えではないのかなと常々感じています。シティ セールスは、マーケティング、常に斬新なアイデアで人々を楽しませ、驚かせ、 そして、坂井市のファンを、つまり坂井市に興味を持ってくれる人をふやして いく、これがシティセールスの本質ではないのかと感じています。 そこで、まず1点目として、福井県を見渡したときに、目立って鯖江市なん かは若い市民の考え方を積極的に取り入れてます。坂井市では、今後、若い市 民からの意見などをどのように取り入れていくのか。 そして、2点目としては、最近よく目にしたり耳にしたりすることもある子 ども議会です。坂井市でもこの子ども議会を開催して、市民に、子どもたちに、 もっと身近に行政や議会というものを感じてもらったり、小学生や中学生の授 業の一環として取り組むことで、子どもたちにも市政やまちづくりに興味を持 ってもらう、おもしろい発想がこのシティセールスでも役に立ってくるのでは と感じておりますが、市としてはどのようにお考えですか。 最後に、前回の質問の中で、坂井市のフェイスブックの取り組みについて検 討していくとの答弁をいただきましたが、その後どのように取り組んでいるの か、また積極的に取り組んでいるほかの市などの研究などはしているのか。 以上、3点を一般質問とさせていただきます。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)おはようございます。後藤議員のシティセールス推進室 の今後の取り組み方についての御質問にお答えをいたします。なお、御質問の うち、子ども議会を開催してシティセールスに役立ててはについての御質問に ついては、後ほど教育長からお答えをいたします。 まず、今後、若い市民からの意見などをどのように取り入れていくのかにつ いての御質問でございますが、市におきましても、若者の意見を施策に反映し たいという考えから、これまでにも広聴事業の一環としてフォーラムを開催し ておりますし、また、平成23年度には市内4高校の生徒を対象に「さかいハ イスクールフォーラム」を本会議場で開催し、平成24年度には、坂井市出身 の福井工業大学生を対象に「魅力ある坂井市の構築」と題したフォーラムを福 井工業大学で開催をするなどしております。 また、昨年度は、市内の小学校3年以上の児童を対象に「未来の坂井市」と 題して、子どもたちが夢に描く坂井市の将来像を多様な発想や柔軟な視点によ り図画で表現していただき、その案をもとに、寄附対象事業の設定等を行う寄 附市民参画条例に基づく夢のまちさかい創造事業を実施をいたしております。 -135- そのほかにも、坂井青年会議所や各種団体の青年部との懇談会の中で、若者 の意見や提案などをお聞きをいたしております。 今後、人口減少時代を迎え、将来を担う若者たちの意見を聞き、それを施策 に反映させることは、坂井市の魅力の創造という観点からも非常に重要である というふうに考えておりますので、今後とも、いろいろな機会を捉え積極的に 若者たちとの意見交換を行っていきたいというふうに考えております。 次に、フェイスブックの取り組みの進捗状況についてでございますが、現在、 神奈川県相模原市、三重県名張市や岐阜県の関市などの先進地を参考に、フェ イスブックページの作成中でございます。庁内の運用体制を整え、一定の運用 試験を行った後に公開する予定でありますが、もう少し時間が必要となります ので、この点について御理解をいただきたいというふうに思います。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)議員の皆さん、おはようございます。 私の方からは、子ども議会を開催してシティセールスに役立ててはどうかの 御質問にお答えをいたします。 さきの市長の答弁で申し上げましたとおり、人口減少時代を迎える中、将来 を担う子どもたちに坂井市をもっと知ってもらい、坂井市に愛着と夢を持って 住み続けていただくことこそ非常に重要になっていくことだと考えております。 また、坂井市の市政やまちづくりへの取り組みを勉強し、自由で柔軟な発想で の意見や考えを提案することは、坂井市の魅力の創造にはとても有効な取り組 みだと考えています。 後藤議員の御提案にあります子ども議会ですが、授業の一環となると、人数 の制約があり、実施は難しいと考えられます。ただ、子どもたちが市政やまち づくりについて学習する中で、実際に市政への質問、提案、シティセールスに 役立つ意見を発表できる機会をつくっていくことは大切であると考えています。 1つの方法として、市長を初めとする市関係者やここにおられる議員が直接 学校に出向き、子どもたちと直接触れ合い、意見を交換することも大変重要で あると考えています。 過去には、市長が磯部小学校を訪問し、児童と交わりながら市政について懇 談を行ったり、昨年度は山田議員が丸岡中学校でゲストティーチャーとして授 業を行い、地方財政の仕組みをわかりやすく教えていただきました。その際、 子どもたちの質問にも丁寧に答えていただき、坂井市をより身近に感じること ができました。 今後とも、坂井市がより魅力ある住みよい町となるよう、さまざまな角度か ら子どもたちの声が反映できる機会をふやしていきたいと考えています。議員 のさらなる御協力をお願い申し上げて答弁といたします。 -136- 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)2番、後藤議員。 ○ 2番(後藤寿和)それでは、再質問の方をさせていただきます。 若者の意見を取り入れるということで、24年、市内4つの高校生を対象に ということで、「さかいハイスクールフォーラム」、24年、工業大学のフォ ーラムということでありましたけど、また、その中で、どのような提案であっ たり、実現に向けた提案があったのかというものがもしありましたら、ぜひ教 えていただきたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)新開総務部長。 ○ 総務部長(新開和典)おはようございます。後藤議員の御質問についてで ございます。 23年度実施いたしました「さかいハイスクールフォーラム」では、生徒さ ん16名の方が御参加されまして、市内の4つの高校から参加いただきました。 メインテーマとしては「希望あふれる坂井を目指して」ということで、各学校 においての地域活動あるいはボランティア活動について、それから、2つ目の テーマとしては、今後も坂井市に伝えていきたいもの、それから、3つ目に坂 井市が住みやすい町になるためには、それから、4つ目に坂井市の10年後ど うあってほしいかといったようなテーマに基づいて、それぞれ4人ずつの生徒 さんが意見を出され、提案等をいただきました。 特に、2つ目の坂井市に伝えていきたいものといった中では、特産品、伝統、 歴史といったようなものを含めて、坂井市のよさ、特に、祭りとか、三国花火 であるとか、歴史・風土といったものを背景に、それを大事にしていってほし いといったような提案をいただいておりますし、坂井市が住みやすい町になる ためにはというテーマについては、特に、安心・安全、それから、子どもたち や高齢者の皆さんが安心して暮らせる町になるための御意見・御提案等をいた だいております。それから、坂井市、10年後にどうあってほしいですかとい う内容については、やはり、農地を含めた自然豊かな風景をそのまま残してほ しいという御意見や、農業を通じて交流が活発な町になってほしい、それから、 公共交通機関の充実であるとか、若者が出店できる、あるいは、市の支援シス テムといったようなものが欲しいと、若者が活気あふれる町にしてほしいとい ったような御提案をいただいております。 それから、平成24年度では、福井工業大学と、学校と連携協定を結んだと いったことを背景に、坂井市出身の福井工業大学の学生さん19名と市長が語 る懇談の場を設定されまして、「魅力ある坂井市の構築」というテーマで3つ に分けてテーマをお話しいただきました。坂井市を魅力的にするためにという もの、それから、2つ目に地域社会へのアプローチを目指して、3つ目に坂井 -137- 市へのお勧め情報あるいは取っておき情報といったようなことで、福井工業大 学の大学祭に合わせた取り組みが行われております。 学校の先生方の御意見としては、教員あるいは学生と坂井市との官学連携の 意識が根づいたチャンスであったということ、あるいは、市長がみずから学生 の意見を親身に聞いて回答していただいたことが、学長が特に感想としては大 変ありがたかったといったような感想もいただいております。 メインテーマとして、魅力ある坂井市の構築といったことに付随しまして、 やはり、丸岡城や東尋坊の観光地を結ぶ公共交通の環境の整備であるとか、特 に、レジャーに関したような観光誘客といったようなテーマ、それから、坂井 市の特産品等の活用を通じて魅力づくりにつなげてほしいといったような、主 なそういった御意見をいただいて、それぞれ活用できる部分について予算化し たり、事業化に至っているケースもいくつかございます。 ○ 議長(橋本充雄)2番、後藤議員。 ○ 2番(後藤寿和)23年といいますと、約3年前ということで、高校生の 16人ということで、いろんな意見出てきて、今、聞いていてもなかなかおも しろい話もあるのかなと思います。また、その中で、1つ2つでもその実現に 至った事例であったりとか、そういうものというのは何かありましたでしょう か。 また、この23年に、その高校生、「さかいハイスクールフォーラム」、2 4年に工業大学の坂井市出身19名対象のフォーラムということで行ってます が、その後、やはり、単発ではなくて定例化させていくような形で意見交換会 みたいなのを、例えば、先ほど市長の答弁の中にもありましたけど、坂井市に も、青年会議所であったり、坂井市商工会の青年部であったりと、また、女性 部や農協の青年部など、いろんな若い世代のグループというのがあります。そ の青年部や女性部の方たちと定期的なフォーラムみたいなのを開催していくよ うな形ではまたおもしろい意見というのが出てくると思うんですけど、その点 ではどのように考えていらっしゃいますでしょうか。 ○ 議長(橋本充雄)新開総務部長。 ○ 総務部長(新開和典)定期的な意見交換であったり交流といったような機 会を持つということも大変重要だと思います。現在、具体的な計画としては今 持っておりませんが、今後、いろんなテーマを設定するなり、シティセールス の観点からも含めて、対外的なもの、それから、坂井市に住んでおられる方の、 特に坂井市を愛する気持ちを醸成するといったようなことも特に大事な点でも ございますので、そういった点で、今後、引き続き、考えていきたい、検討し ていきたいと思っております。 ○ 議長(橋本充雄)2番、後藤議員。 -138- ○ 2番(後藤寿和)今後とも定期的に開催していくことで、やはり、次ある ときに、こういう意見が出てくるのかなっていうふうに考えて、青年部なんか でも行動を起こしてくれるのかなとも思いますので、ぜひ定期的に開催してい っていただきたいと思います。 また、青年部の子なんかたちと話していると、1つおもしろい例があったん ですけど、例えば、「坂井市にこんなにいい観光名所があります。ぜひ来てく ださい」という売り込むような形ではなくて、例えば、東尋坊なんかの名所で すと、逆に言うと、全国的な名所ということになるけど、ちょっと不名誉な名 所っていう形でも話が出ています。しかし、これは若い子の意見だったんです けど、「東尋坊のサンセットで告白したら永遠の愛が生まれます」とか愛の聖 地にして体験型の売り込みをする。例えば、その鐘であったりとかを東尋坊に つって、「ここで告白するとうまくいくんだよ」みたいな売り込みをしていけ ば、観光客の誘致にもなったり、また、県内のお客さんも戻ってくるような、 足をもう一度運ばせるようなこともできるのではないかというようなおもしろ い意見もありました。 こういう形で、若い人も坂井市のことが大好きでいろんな意見っていうもの を持っているので、既存の考え方ではなくて、失敗を恐れずに、何か新しい視 点で物事を見ていって、若い人の意見なんかを取り入れながら、観光名所であ ったり、地産地消の食べ物であったりというものをPRしていくと、また坂井 市のファンがふえていくのかなと思いますので、ぜひ継続してフォーラムなど を続けていってほしいと感じております。 それでは、次、子ども議会の方に再質問させていただきます。 子ども議会の方は、開催実施というのはなかなか難しいという形でありまし たけど、子ども議会の方も、子どもたちの夢や思い描くまちづくりというのが、 子どもの発想ですごく柔軟な問題っていうものが出てきました。小学校の子ど もたちを対象に、僕もいろいろちょっと話をさせてもらったんですけど、例え ば、坂井市の野良猫が生活できるような場所を、坂井市が、猫カフェじゃない ですけど、そういうものをつくって、そして里親を見つけられるような、そん な場所できるといいなとか。それも、何か今回の広報さかいにも載っていたん ですけど、迷子の猫や犬が見つかったとき、3日後に連絡がなかったら処分す るという形で書いてあったと思うんです。その中でも、やはり、処分するとい うのがかわいそうっていうような意見がありまして、坂井市がその里親を探す ような、野良猫を置く、猫カフェじゃないです、そんなのできたらおもしろい なと。実際は難しいと思うんですけど、子ども目線で物事を見てくれてるなと か。 あと、坂井市独自の観光名所のアプリなんかをつくって、丸岡城であったり、 -139- 東尋坊であったりとか行ったときに、今、スマホって皆さん大体持ってますか ら、それをQRコードで当てると観光名所のPRであったり説明が出てきて、 そのアプリでしゃべってくれる、そういう形のものもいいんじゃないのかとか、 なかなか子どもながらのおもしろい発想っていうのがすごく出てきました。 子ども議会の方の授業の実施も難しいということですけど、例えば、僕もい ろいろ考えてたんですけど、市内に今小学校20校ですか、中学校が6校とい うことで、大体1人、2人ずつを選出して代表を決めるという形で、やはり、 授業の一環で、選挙じゃないですけど、みんなの前でこうしたいああしたいっ て、坂井市を僕はこうしたいんですというような、道徳の時間でもいいんで、 そういう場をつくってあげて、そこから1人、2人選出させていき子ども議会 っていうのを開催できるような、ちょっと長いスタンスになってしまうと思う んですけど、1年に1回ぐらいの開催でいいと思うんですよ。そういう中でや ることによって、また子どものおもしろい独自な発想というものが出てくると 思いますし、その中でシティセールスに対してのヒントにもなるのかなと思い ます。 子どもの発想の中でも、いろんな全国の例を見ると、街角図書館であったり とか、その市のアンテナショップでこういうものを置いてほしいというものを 置いたりとか、実現してる例もあるんですね。そういう例なんかもあるという ことは、子ども議会もやって、メリットというものはすごくあると思うんです ね。そういう点で、授業の一環であったり、やれる方向性で考えていただける といいと思うんですけど、そのお考えは、教育長、どうでしょうか。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)子ども議会は非常に有効ではあるわけですね。しかし、 なかなか難しいところがあるわけでありまして。過去に、三国町時代であった り、丸岡町時代であったり、その時代時代にもあったんですが、1つの30人 の枠の中に各小学校の代表を入れて、そして、先生方がいろいろ工夫して重な らないようにしながら、精選された質問があって、それを受け答えするという、 何かもう決まってしまっているような感じがするわけですね。あんまり魅力が ないんです。しかも、苦労多くして成果なしっていう、こんなこと言うたらあ かんのですが、あるんです。だからこそ、今、17市町の市町の中で、1年に あるのは1回か2回やね、やってるところは。やっぱり、そうでなくて。そう いうこともあっていいんですが、それよりも、さっき言ったように、市長が、 副市長が、あるいは、一番いいのは、ここにおられる議員さんが出かけていっ ていただいて、出前授業みたいなこと、市としてこういうことをやってるんや とか、こういう子どもになってほしいとか、教育はこんな坂井市はこんなにし ていきたいと思うからどうかとかで、直接顔と顔を合わせていろいろお話をし -140- ていただくことが一番いいんですね。それぐらいの時間はいくらでも各学校で 持てますので、行ってほしいですね。そして、何で議員さんになったんやとか、 何が楽しみなんやとか、直接話ができますから。市長さんにも、そんな話、何 で市長になったんですかとか、楽しみは何ですかとか、本当の気持ちをぶつけ ていきますから。どんな、こんな子どもになってほしいとか、市長の夢は何で すかって聞くんですから、それを答えていくことによって、雲の上の人が身近 に目の前にいるわけですから、子どもたちだって非常にいいわけであります。 そういう点で、それぞれの、例えば母校に行っていただくとか、母校でなく てもいいんですが、いろんなところへ行っていただいて、1人が嫌かったら、 2人でペアでいろいろ学校に出かけていただいて、1時間の中で先生と一緒に 授業を組み立てていただいてやっていただけたらいいな、そういう場を設定し ますので、よろしくお願いしたいと思いますよ。子どもの前に立って思いを伝 えるというのは難しいんですよ。こんなこと言うたらあかんですかね。大人言 葉で言っても子ども通じませんからね。そういうことも含めて、その教育の難 しさとか、そんなことも味わっていただきながら、直接子どもと触れ合ってい ただき、坂井市の子どもたちの今ある状況を皆さんの目で見ていただきながら、 市政はどうあるべきかってそういうことも含めて研修を重ねて、僕自身もそう いうことでいけたらいいかなと思っています。もちろん、子ども議会について も、また1回検討はしていきますが、3年ほど前には男女参画ネットワークか なんかで模擬議会もやりましたね。来ていただいていろいろすごい話ができた わけですが、それが広がっていくかというと、なかなかそういかない部分もあ ります。でも、坂井市は子どもとこんなに触れ合ってるとか、「おお、すごい な、開放されて」、新聞やテレビに出ますから、そういう点では非常に効果は あるんですが、でも、そこからどうかって、市政に反映されるかっていうとな かなか難しい面があるので、とにかく、直接学校に行って子どもと触れ合う時 間を持っていただけたら最高だと思っています。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)2番、後藤議員。 ○ 2番(後藤寿和)今、教育長の御答弁の中で、直に触れ合うということは ものすごい大事なことだと僕も感じてまして。やはり、先ほどもお話ししたよ うに、子どもたちと話してく中で、野良猫の坂井市の猫カフェであったり、ア プリであったりとか、東尋坊を愛の聖地にしてしまおうとか、そういう話って いうのはすごく出てくるんですね。今、教育長がお話ししてくれた、僕も今の 話を聞いて、やはり子どもと直に触れるというのはすごい大事だなと感じます。 ぜひ自分も行かさせてもらって、また学校の授業の一環としてもやらさせてい ただきたいと思います。また、その中で子ども議会というものもぜひ開催の方 -141- も考えていただいて、そして、子どもには自由方便な発言ができるような授業 の取り組みで、子ども議会に向けてやっていただけると、また、坂井市として もおもしろい発想、シティセールスの案にもつながってくるのかなと思います ので、ぜひ子ども議会の方もひとつ検討していただきたいと思います。 フェイスブックの件ですけど、もう今作成中ということで、本当に初めて一 般質問でお話ししたことが実現できそうということで、少々、自分もうれしく もあって興奮もしています。フェイスブックの件に関しては、やはり、そこか らまたいろんな双方向の情報であったりとか、市民とのやりとりというものが でき上がってくるので、またでき上がったときには、僕からもいろんな人たち にもPRしていって、坂井市をもっともっとファンをふやしていきたいと思っ てます。 また、シティセールス推進室っていうのはまだ始まったばかりだと思います し、真っさらなキャンパスなのかなと思います。そこをみんなでいろいろ描い ていけるような自由な発想で、新しい視点を見ながら、シティセールス推進室 というのを、もちろん、我々議員も一体となって手伝っていきたいと思います ので、シティセールス推進室には期待をしますので、新しいまちづくりであっ たり、子どもや、若者、女性の意見を取り入れて大きくしていきたいと思いま すので、どうぞよろしくお願いします。 これで、私の一般質問は終わらせていただきます。 ○ 議長(橋本充雄)次に、9番、吉川貞明議員。 ○ 9番(吉川貞明)皆さん、おはようございます。議席番号9番、政友会の 吉川貞明です。私は、今回、家庭ごみの収集について、独居老人世帯などに対 する福祉サービスの向上をあわせ持った、いわゆる、ふれあい収集について質 問させていただきます。 昨今、家族構成が変化し、核家族が進み、一人暮らしの高齢者世帯、老老介 護を余儀なくされている世帯が増加していることは言うまでもありません。そ うした世帯の中には、近くに身内がいない人や、介護を受けている人、また病 気や障がいなどの理由により自由な外出が困難な方もおられると思います。 こうした方々、当然のことながら、その世帯から生じた家庭ごみをステーシ ョンに運び出しすることは困難であり、放置しておけば住環境が極端に不衛生 になり、地域からの孤立を招くことによって、それが、いわゆる、一般では、 ごみ屋敷でもあり、セルフネグレクトに至ることも否定できません。 そこで、お伺いします。 病気や障がいなどによりごみ出しができない世帯や、介護を必要としている ためごみ出しが困難な世帯で、ごみステーションへの運び出しについて、親族 や近隣等の人の協力が得られない世帯を対象に、週に一回程度、市または委託 -142- 業者の係員が、その家庭のごみを玄関口で収集するとともに、声かけを行い、 世帯との触れ合いを図ることを目的としたふれあい収集を行ってみてはいかが でしょうか。 先日、会派で視察に行った北海道小樽市では、平成17年度からこの事業を 行い、御本人はもとより、離れた場所に住んでいる親族の方からも好評を得て いるとのことでした。また、収集日に係員が玄関チャイムを鳴らしたものの応 答がないため、関係機関に通報し、ケアマネジャーや、警察官、消防隊員らと ともに窓ガラスを割って中に入り、家の中で倒れている対象者を発見し、救急 車で病院に搬送し、一命を取りとめた事例もあったとのことです。 坂井市でもこの事業を展開し、お年寄りや障がい者に優しい安全・安心なま ちづくりに努めるべきだと考えております。市長の御意見を求め、私の一般質 問とさせていただきます。 ○ 議長(橋本充雄)向川生活環境部長。 ○ 生活環境部長(向川俊邦)議員の皆様、おはようございます。 吉川議員の家庭ごみのふれあい収集についての御質問は、私からお答えさせ ていただきます。 今ほど述べられましたふれあい収集とは、議員の説明でもありましたように、 病気や障がいなどにより体が不自由なため家庭のごみをごみステーションまで 持っていけない方のために、希望される方の中で一定の要件を満たしている方 に対して、決まった曜日に戸別訪問して玄関口までのごみ収集を行うとともに、 さらに、訪問した際に、高齢者や障がいのある方への声かけによる安否の確認 もあわせて行うというものでございます。 この事業は、地域住民のコミュニケーションが希薄になりつつある都市部に おいて行われているところが多いのが実情かと思います。福井県内では、今の ところ、ふれあい収集を実施しているところは残念ながらないというふうに聞 いております。 しかし、社会状況を見ますと、議員御指摘のとおり、少子高齢化の進展や核 家族化により一人暮らしや夫婦のみの高齢者世帯がふえ続けるという中で、今 後、本市におきましても、これらの世帯に対する生活支援をどのようにするか は重要な課題であります。今後、ふれあい収集のようなごみ出し支援の形態は、 自治体でさまざまな形態がございますけれども、当然、検討していかなければ ならないと認識をしているところでございます。 これまで、坂井市では、市に対して市民の方からごみ出しなどで困っている との相談を受けたときには、地域の区長さんを初め民生委員や福祉委員など、 福祉関係の方々と相談をし、近隣の皆さんの協力をいただきながら、地域の中 で対応していただいておるのが現状でございます。 -143- 市としましては、これまで地域で受け継がれてきた「地域の中の助け合い精 神」をさらに育んでいただき、地域コミュニティの輪・きずなを強めていただ く中で、これまでどおり地域の皆様の御協力をお願いしたいと考えております。 御理解のほど、よろしくお願いいたします。 ○ 議長(橋本充雄)9番、吉川議員。 ○ 9番(吉川貞明)ただいま御答弁をいただいたわけですが、坂井市には現 在こういった困った方はおられないということですが、本当に坂井市について は、こういう方が全然今は1人もおらないということでしょうか、お聞きした いと思います。 ○ 議長(橋本充雄)向川生活環境部長。 ○ 生活環境部長(向川俊邦)坂井市では、現在、全くこういう方がいらっし ゃらないというわけではございません。市の方に御相談があるのは、一般的に、 いわゆる介護とかされてる方、受けてる方で、福祉のサービスの中でいろいろ 対応がされておるのが実情でございます。ごみのこういう収集の方法として確 立はされておりませんけれども、介護をされてる方、または、介護を受けてい る方々の周辺にいらっしゃる福祉関係の職員の方、または、ヘルパーとか、ケ アマネジャーとか、いろいろあるかと思いますが、その人たちの中で、その人 たちの好意で、それをごみステーションまでごみを持っていくとか、そういう 対応をしているのが実情でございます。件数は、正直申し上げまして、何件あ って何人の方が対象になるんだというなことは、申しわけございませんが、把 握しておりませんけれども、想像するに、高齢者の世帯とか、それから、高齢 者夫婦だけ、それから1人だけの世帯というのは相当ございます。幸いにも、 県内の自治体を見ますと、そういう率は、いわゆる10%以下と、県内でも1 6番目ぐらいで、率としては低いんです。しかし、その率だけではありません ので、基本的に、いわゆる状況がいろいろ違うと思いますので、その中で、そ の周りの地域の方も含めて対応しているのが現状でございますので、その中で 今後はそういう方がふえてくることは到底想像できますので、対応を検討しな ければならないということも考えております。当然、福祉委員の方々が関係を しておりますので、その福祉サービスの中でもそういうことをどうやっていく かということは、今後、検討していきたいというふうに考えておるのが現状で ございます。 ○ 議長(橋本充雄)9番、吉川議員。 ○ 9番(吉川貞明)今ほど10%ぐらいとおっしゃっておりましたが、坂井 市も雪が多いところですね。雪が多くなると、一般の障がい者、独居の人は非 常に雪の降ったときは出しにくい、1メートルも雪が降ればそこまでは持って いけないという事情があるもので、できれば冬の間はそういうこともしたらど -144- うかなと思っております。 また、ほかでも、これ、ごみ収集が必要ということですが、やはり、これは 家の中に、熱中症、今年の夏は、特に暑いところは40度近くあるときもあり ます。その中において、熱中症で倒れているということで、各家庭において誰 も応答がないということで、仮に、ごみ出しの収集に行った、チャイムを鳴ら したときに、応答がなければ、どうしたんでしょうかと、いろいろ、そういう 福祉関係の包括支援センターとか、そういうところに電話をしながら対応して いくのが非常に多くあると思います。ですから、私は、今、ごみ収集も非常に 大事ですが、それによって、これからの坂井市もあと10年か20年後には3 0%近く老人の方がふえるということで、そういう独居老人とか、いろいろ介 護に伴う人が非常に多くなると思います。ですから、坂井市としては早くから こういうものを取り組むべきではないかなと。私は、やはり、1つの人命を救 うということがこのふれあいの収集ということにつながっていくのではないか なと思います。それについて、もう少しちょっと詳しく御答弁いただきたいと 思います。 ○ 議長(橋本充雄)向川生活環境部長。 ○ 生活環境部長(向川俊邦)議員がおっしゃられるとおり、今後、10年後、 20年後につきましては、そういうことが到底想定されると思います。最初の 答弁でも申し上げましたとおり、そういう認識を持って、今後、どういう方法 がいいか、今回の質問にあたりまして、実際に取り組んでおられる自治体の状 況も調べさせていただいております。やはり、ごみの収集の方式の1つという 考え方は持ってるんですが、その中で、安否確認とか、そういう福祉の部分も 非常に多く含んでおります。これは、収集だけは、そのごみの環境というか、 そういう部門がやってますけれども、中身は福祉部門と十分協議をされている ような内容かと思います。坂井市においても今後そういう形で当然検討してい かなければならないときが必ず来るというふうに思っておりますので、福祉の ことになりますと、生活支援サービスということが、今後、当然といいますか、 もう間近に検討されてる状況を聞いておりますので、そこを含めて、あわせて 検討していきたいという検討の案を持っておるところでございます。なかなか 先のことで申しわけないんですけども、やはり、今現在、地域の方々の協力を 得てやっているのが実情でございますし、それが、結構、皆さん好評得ており ますので、その力も大切にしたいというのが私の思いでございますので、御理 解いただきたいなと思います。 ○ 議長(橋本充雄)9番、吉川議員。 ○ 9番(吉川貞明)いろいろ検討していただくということで御回答いただき ましたが。再三申し上げますけども、やはり、これは坂井市にとって、安全で -145- 安心な住みよいまちづくりの1つの一環としてこういうものがよいと、私はそ ういうふうに考えております。そういったことで、やはり、これから、小さい 子どもさんから年寄りまで、そういう、いろいろな声かけをしながら、地域住 民と対話をするということも非常に大事なことではないかなと思います。どう か、そういった意味で、区長さんを初め、民生委員の方、また、そういう支援 の方に大いに励んでいただきながら、これからの、そういう独居老人に対して も、障がい者の人に対しても、安心で住める坂井市にしていただきたいと、こ のように思っています。 一応、それで質問を終わります。 ○ 議長(橋本充雄)ここで暫時休憩をします。 11時から再開をいたします。 ○ (午前10時48分 休憩) (午前10時58分 再開) 議長(橋本充雄)休憩前に引き続き、会議を開きます。 一般質問を続けます。 18番、川畑孝治議員。 ○ 18番(川畑孝治)18番、政友会の川畑孝治です。今回、私は、豪雨対 策、少子化対策、エンゼルランドについて質問いたします。 まず最初に、豪雨対策についてお聞きします。 先月15日からの豪雨による京都府福知山での浸水被害や、19日からの豪 雨による広島県での崖崩れや、先日の北海道や関東地方など、近年、各地にお いて豪雨被害が出ており、専門家の話によりますと、今後、どこの地域におい ても豪雨による被害が発生する可能性があると言っていました。坂井市におい ても、豪雨による被害が危惧されます。 そこで、現在、河川改修がされており、早期の完成が期待されますが、各河 川の事業終了の見込みはどのようになっているのでしょうか。また、今後の豪 雨対策の1つとして、想定される時間降水量をふやしてはどうでしょうか。現 在、1時間あたりの想定される降水量は50ミリとして排水路などが設計され ていると聞いています。そこで、時間あたりの想定降水量を80ミリとか10 0ミリにして、排水路の断面の見直しをしてはどうでしょうか。 次に、少子化対策について質問します。 この少子化の問題は全国的な問題であり、これもすぐ解決や結果の出る特効 薬のようなものはないと思います。これまで、市においてもいろいろな取り組 みをしてきました。結婚につながることを目的に、出会いや婚活事業に対する 補助などを行ってきています。 南越前町では、今年1月ごろに、TBSテレビの「お見合い大作戦」という -146- テレビ番組の企画で、地元の男性で結婚希望者を公表し、全国からお見合い希 望の女性を募り、一泊二日の日程で、いろいろな企画があり、男性の自宅も訪 問したり、女性からのアピールを受け男性がパートナーを見つけるといったも ので、男性20名に対し女性は申し込みが約250名あり、その中から番組ス タッフが面接を行い、南越前町には64名の女性が来て、番組内でのカップル 成立は13組でした。しかし、それ以降の発展はなかなか難しいとのことです。 ちなみに、このイベントには、女性の交通費、宿泊費、職員の時間外手当など、 約800万円が支出されたそうです。 しかし、いろいろな出会いや婚活に関する取り組みもよいのですが、結婚は パートナーとなる相手の趣味や人柄、性格、考え方や生き方などを考え、生涯 一緒に過ごしたいという思いが結婚につながるのではないでしょうか。そのた めにも、坂井市において、共通のスポーツや音楽などの趣味の会や、サークル 活動や地域の青年団やボランティアなど、青年活動を充実させてはどうでしょ うか。このような青年活動を通じ出会い、お互いを知り結婚につながるのでは ないでしょうか。私自身も、青年期には青年団活動と3つのサークルに所属し ていました。そうした中、青年団活動やサークル活動を通して一緒に活動して いた人同士で結婚した仲間が多くいました。そうして、めでたく結婚され、子 どもが生まれた後の、子どもに対する医療費の無料化や、いろいろな子育て支 援は充実してきていると思いますが、生まれる前の妊婦さんが安心して子ども を産めるように、マタニティ対策が必要ではないでしょうか。 先日、丸岡支所でお話を聞いたところ、妊婦さんに対するアンケートにより ますと、出産に対する不安もありますが、それ以上に目の前の金銭的な不安が 大きいとのことでした。 そこで、マタニティ対策として、妊婦さんに対する支援のあり方を見直しを してはどうでしょうか。そして、市役所の窓口での親子健康手帳、以前、母子 手帳と言っていましたが、この手帳を受けるときに、いろいろな書類とアンケ ートが渡されます。そのアンケートからも、子どもが生まれてからよりも、目 先の金銭的な不安を訴える人が多いとのことでありました。妊娠中の健診など への補助はしていますが、それ以上にかかる費用などに対する心配をされてい ます。坂井市において、少子化対策の1つとして、安心をして子どもを産める ために、もう少し手厚い補助が必要ではないでしょうか。 また、働く女性が多くいることを考えまして、希望者には、おなかに赤ちゃ んがいることを周りの人に知ってもらう取り組みも必要ではないでしょうか。 特に、物流関係のお仕事をされている人や周りの思いやりが必要な人もいると 思います。先ほどの手帳と一緒に現在はマタニティマークのついたキーホルダ ーを出していますが、これは体につけにくく周りの人からも気づきにくいので、 -147- 希望者の方にはマタニティバッジを作成して配布をしてはどうでしょうか。ま た、このマタニティマークを市民の多くの人に知ってもらう取り組みも必要で はないでしょうか。 次に、エンゼルランドについて質問します。 エンゼルランドふくいは、正式には福井県児童科学館という県の施設で、平 成11年6月の開館以来、多くの来館者があります。市内の観光地を見ると、 平 成 2 5 年 度 の 来 場 者 数 は 、 東 尋 坊 に は 1 1 7 万 8 ,9 0 0 人 、 丸 岡 城 に は 3 5 万 1 ,5 0 0 人 、 ゆ り の 里 公 園 に は 9 万 4 ,5 0 0 人 で 、 エ ン ゼ ル ラ ン ド へ は 5 6 万 4 ,9 0 0 人 も の 人 が 訪 れ て い ま す 。 現 在 、 指 定 管 理 者 に よ り い ろ い ろ な企画展が行われ、多くの集客につながっています。しかし、開館当初の来館 者35万人から大きく来場者がふえ、イベント期間や連休などには駐車場が不 足状態で、市の施設などの駐車場を利用しても足りない状態です。 そこで、県と連携をして駐車場の整備をして、来場者の利便性を高めるべき ではないでしょうか。また、今年3月には、お隣、石川県小松市に「サイエン スヒルズこまつ」がオープンし、そこのプラネタリウムは、4Kの画像で3D の映像を楽しめます。先日、私も見てまいりましたが、3Dの映像では、まさ に立体的で、星に手が届きそうな映像でありました。また、平成28年3月に は、福井駅西口に8Kのプラネタリウムを備えた科学館のようなものができる ことになっています。このように、近隣の新たな施設の動向も踏まえ、県と連 携をして、例えばJR春江駅から楽しみながら歩いてエンゼルランドに来ると いったような取り組みが必要と考えますが、どのように考えますか。 以上、坂井市民が笑顔で暮らせる答弁を期待いたしまして、一般質問といた します。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)川畑議員の御質問にお答えをいたします。 私の方からは、豪雨対策及びエンゼルランドの集客についてお答えをさせて いただき、また青年活動の充実及びエンゼルランドの周辺の整備についての御 質問は教育長より、また雨水計画に関すること及びマタニティ対策については、 それぞれ担当部長よりお答えをさせていただきます。 最初に、豪雨対策についてでございますが、昨日、上坂議員の防災に係る御 質問にもお答えをいたしましたが、今後、いつ災害が市内で発生しても、市民 の生命と財産を守れるように、さらに防災力の向上を図ってまいりたいという ふうに考えております。 まず、河川改修の事業終了見込みについてでございますが、現在、市内の磯 部川、兵庫川、竹田川、北川の4河川において改修事業が実施をされています。 県によりますと、磯部川につきましては事業区間全ての用地取得が完了し、 -148- 現在は最上流区間であるJR北陸本線との交差部の工事に着手をしておりまし て、平成28年度完成の予定であるというふうに聞いております。これ以外の 事業中、3河川につきましては、改修に必要となる用地取得や物件補償の交渉 が今後も必要であること、また、鉄道事業者などの関係機関との調整が必要で あることから、完了期間を示すことは難しいとのことでございまして、平成1 9年度に河川整備計画を策定しているため、おおむね20年から30年で整備 が完了するよう事業を進めていくとのことでございます。 本市といたしましても、各協議会において、毎年、県、国及び地元選出国会 議員などに対して要望活動を行っておりますが、今後とも事業の早期完了に向 けて努力をしてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解をいただ きたいと思います。 次に、エンゼルランドの集客についての御質問でございますが、エンゼルラ ンドは、福井県が指定管理者制度を活用し、社会福祉法人ふくい福祉事業団が 管理をしておりまして、2つの建物と、屋外遊具・広場からなる児童館と、科 学館の機能を融合した大型文化施設で、今ほどお話もありましたように、年間 約60万人の来館者が訪れる施設であるとともに、地域の子どもたちの遊び場 として利用されております。 着地滞在型観光の推進を目指す本市において、エンゼルランドの体験また体 感施設などを組み合わせた新たなテーマやコース・メニューの造成は重要な課 題というふうに認識をいたしております。 そのため、今後の当該施設の観光資源としての活用方法といたしましては、 市の観光パンフレットの配布を定期的に行っていくほか、近隣に隣接し、今後、 整備が進むゆりの里公園を含めた新たな観光ルートの創出を模索してまいりた いというふうに考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)私の方からは、少子化対策における青年活動の充実及 びエンゼルランドにおける駐車場などの周辺整備についてお答えをいたします。 現在、青年団は、一部の地域には残っているものの、坂井市全体の青年団組 織は存在しておりません。かつては青年団活動を通じて若い男女の出会いがあ りましたが、近年は、青年層の地域離れも手伝って、そういった出会いはほと んどなくなってきたのが現状であります。 坂井市では、成人式の実行委員をホームページやポスター及びLINE等で 募集をし、毎年約20名の応募があります。実行委員のメンバーの中には、中 学校の同級生と久しぶりに顔を合わせる懐かしい出会いをする者や、初めて顔 を合わせて新たな出会いをする者など、さまざまな出会いがあります。成人式 の準備活動をともにしていくことでお互いのきずなが深まり、実行委員会を解 -149- 散した後も、連絡をとり合うなどして、交流を深めていると聞いております。 来年4月から公民館のコミュニティセンター化を予定しております。まちづ くり協議会の活動が活発になることが予想されます。そのまちづくり協議会の 部会に青年部会等が設けられ、青年層の活動の輪が広がることを期待していま す。 また、各公民館では、ペン字教室や絵画教室など、年齢を問わず誰でも参加 できる講座を開催するなど、青年層の参加を促す事業を行っておりますので、 今後もまちづくり協議会と協力・連携を図りながら、青年層の呼び込みと、青 年の地域活動を支援する事業を展開してまいりたいと考えております。 次に、エンゼルランドにおける駐車場問題についてお答えをします。 現在、ハートピア春江の駐車場は約250台、エンゼルランドは約370台 の駐車が可能であります。それぞれ、イベント等を開催するときには、お互い に駐車場の貸し借りを行いながら実施しているところであります。議員が御指 摘のとおり、大きなイベント等の開催や催事が重なった時などには駐車場が不 足することがあります。 この場合、近くの春江体育館や、春江総合支所、中小企業センター、春江中 学校など、周辺の駐車場を利用しているのが現状であります。 御質問の周辺整備につきましては、今後、さらに利用者の増加が見込まれ、 駐車場が不足する場合には、地域の皆様の御理解をいただきながら、適切な規 模の駐車場確保を検討してまいりたいと考えております。その際は、また議員 さん方のお力をおかりしなければなりません。よろしくお願いを申し上げて、 答弁とします。 ○ 議長(橋本充雄)高木上下水道部長。 ○ 上下水道部長(高木 徹)私の方からは、川畑議員の豪雨対策についてお 答えをいたします。 私たち上下水道部におきましても、大雨警報等が発令された場合には、上下 水道施設のパトロール等を実施して警戒に当たっております。 御質問の想定時間降水量をふやしてはということでございますが、公共下水 道における雨水事業の降水量は、時間あたりに降る雨の量をいい、降雨強度で あらわされています。国の下水道指針において、過去20年以上の降雨データ をもとに、5年から10年に一度の大雨にも耐えられるような排水断面にする ようと定めております。坂井市におきましても、この下水道指針に基づきまし て計画されておりまして、福井気象台等におけるデータを使用しておりまして、 4つの地域それぞれで時間あたり45ミリから50ミリの降雨にも耐えられる よう設定してございます。 しかし、議員御指摘のように、近年の降雨量が増加しておりますし、また都 -150- 市化によります地下に浸透する雨水も減少していることから、次の計画見直し の際には、時間あたりの降水量もふやす必要があると予想されますし、それに 伴いまして、排水断面も再検討が必要と考えております。 なお、雨水事業につきましては、今進めております下水道の整備が終了と同 時に、建設部所管の河川改修と連携をとりながら効率的に整備を進めたいと考 えております。 以上でございます。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)私は、少子化対策についての、安心して子ども を産めるようにマタニティ対策をしてはとの御質問にお答えをいたします。 心身ともに安心して出産の日を迎えられるように、妊娠届時に保健師が個別 の御相談を受けながら、母子手帳、坂井市では、今、川畑議員がおっしゃいま したように、親子健康手帳と呼ばせていただいておりますけども、母子手帳を お渡しをいたしております。また、周囲の人から配慮していただけるようにと いうことで、平成18年に厚生労働省がデザインをいたしましたマタニティキ ーホルダーをあわせてお渡しをいたしております。 議員御指摘もございましたように、バッジにしてはというな御意見もあった わけでございますけども、バッジは針がついて危険性があるということで、現 在はキーホルダーをお渡しをいたしております。さらに、お母さんと赤ちゃん を守る大切な健康チェックの費用負担軽減のために、妊娠期間中に妊婦健診の 助成も行っております。費用助成の回数は、平成21年1月以降、国が示しま した基準に沿って、5回から14回にと拡大をいたしております。 また、妊娠・出産・育児に関する不安を解消することを目的といたします両 親学級も実施をいたしております。学級の主な内容は、助産師や栄養士からの お話、保健師による個別相談などで、妊娠・出産に関する知識や、育児情報を 夫婦が一緒に学習をしていただく機会としております。学級は年8回としてお りますけども、必要に応じて家庭訪問も行っております。 さらに、妊娠・出産・育児の困難な事例につきましては、子育て支援課や専 門機関と連携しまして、相談及び支援体制の充実に努めております。 川畑議員御意見のとおり、少子化を迎え、さらに妊娠・出産・育児に関する 施策は一段と重要性が高まるものと考えております。今後は、市の人口減少問 題対策本部のワーキンググループなどで積極的な取り組みを行いながら、より 有効的な施策に発展するように検討してまいりたいと考えておりますので、御 理解をお願いいたします。 以上でございます。 ○ 議長(橋本充雄)18番、川畑議員。 -151- ○ 18番(川畑孝治)まず、豪雨対策でありますが、今ほどお答えがありま したように、この対策には非常に多くの費用と時間がかかるのは理解できます。 しかし、市民の方々は雨が降るたびに非常に不安な日々を送られています。ま た、私の方からは、雨が降るたんびに、特に大雨に対する警報が出たときには、 建設部も上下水道部もパトロールに出たり、待機をしているのでという答弁を させていただいていますが、やはり心配に思われている人が多くあります。 そうした中で、いろいろな工事に関しては少しでも早く終了するように御努 力をいただくことは1つでありますが、今できることとして、例えば、津波に 対するハザードマップを坂井市はつくりました。そういったことを考えますと、 この坂井市において、1時間あたり、例えば80ミリとか、100ミリの雨が 降ったときには、ここまで浸水しますよといった、そういった浸水マップなど を策定をして、テレビなどで時間あたりの降水量などを発表されたときなどに は、いろいろな警報を待つのではなくて、自分から行動ができるためにも、自 分の住んでいるところがどういうなところであるか、そういったことを知らせ るためにも、こういった浸水マップを策定をしてはどうかと思いますが、いか がお考えでしょうか。 ○ 議長(橋本充雄)恩地建設部長。 ○ 建設部長(恩地 紀)川畑議員の御質問にお答えいたします。 浸水マップというか、今現在は、洪水・土砂ハザードマップ、それに、河川 が増水したときのために、浸水の区域を示してある、安心の、これは19年に つくりましたけども、これで一応今のところ進めさせておりますが、きのうも 上坂議員の質問の中にありましたように、今現在、国でも、最近のこの雨の状 況がひどいために、見直しをかけております。国が見直しをかけているという ことで、県も検討に入っております。ですから、その辺、国・県とタイアップ しまして、新たにまたこれを見直していきたいと思っておりますので、それま でしばらくというか、国・県には早急にということでお願いをしていきますの で、よろしくお願いしたいと思います。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)18番、川畑議員。 ○ 18番(川畑孝治)わかりました。そういうことでありますなら、次の見 直しのときにやっていただきたいわけでありますが、19年につくって出して いると言われても、もう7年も前ですと、なかなか市民の方はぴんときません。 我々も、正直言うて少し忘れていたとこもあります。 そういった中で、本当に、昨今、テレビを見ていても、何年に一度とかそう いうなことを言うだけで、実際、目の前で起きているそういった災害が、5年 に一度、10年に一度であろうが、自分の目の前に来たときには、そういった -152- ことは関係ないんですね。とにかく、やはり、そういった不安から少しでも安 心をさせてあげていただきたい、そういった思いもありますので、その点に関 しては進めていただくのと、今後も、建設部、上下水道部との連携をとって、 市民の安全のために御尽力をお願いしたいと思います。 また、少子化対策でありますが、今ほどのマタニティマーク、今、部長の方 からもお話がありましたが、私が質問の通告を出してから、9月14日の読売 新聞には、ちょうど、妊娠マークを知ってますかみたいな記事が出ていました。 このマタニティマークは、2006年に厚生労働省が、妊婦であることを周 りに知らせるために、また公共機関などで妊婦への配慮を促すために作成しま し た が 、 こ の マ ー ク を 知 っ て い る の は 全 体 で 4 5 .6 % 、 女 性 は 5 7 .6 % 、 男 性 は 3 1 .2 % だ っ た と の こ と で あ り ま す 。 坂 井 市 に お い て は 、 今 後 、 知 名 度 アップのために、広報などいろいろな機会で知らせて妊婦さんに対する思いや りが持てるようすべきではないでしょうか。 また、今ほど部長の話もありました、私も窓口で借りてきました。今、坂井 市が出しているのは、こういったマタニティマークのついたキーホルダーであ ります。議長のお許しを得ています。そして、実際、マタニティバッジもお借 りしてきました。こういうなもので、キーホルダーではいろんなところにつけ るのが難しいわけでありますし、部長の心配をしていました針についても、後 ろをいくらさわっても針がひっかかるようなことはなっていません。そういっ たことで、こういうなものがつけやすいところにつけていただく。私も、この 質問をするときに、ちょうど、私のところ、お祭りがあったもんで、若いお母 さん方が集まっているところでお話を聞かせていただいたところ、感触として は、半分の人はつけたくないというな感触もありました。しかし、半分の方は 関心がありましたし、実際には、そういうなマタニティの雑誌の「たまごクラ ブ」か「ひよこクラブ」か知りませんが、そのときの付録にあったのを、4年 前に、実は、その方はJRで通勤をされていたということで、つけていたそう であります。しかし、そのときは全く誰にも気づかれなかったと。やはり、こ のマーク自体も本当に知名度が低くて、そのマークは文字を読めばわかります が、一体何のマークやらわからないというのが実情でありました。 また、今、本当に福井は車社会でありますので、もし希望される方には、こ の少し大き目のマグネットのシートをつくって車に張っといていただいて、車 を運転する人にも、そういった、周りの人に知らせて、思いやりの運転を求め てはいかがかと思いますが、以上の点、部長の方でお考えがあったら、お聞か せをいただきたい。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)ただいまの御質問にお答えをいたします。 -153- マタニティマークにつきましてはいろいろな形態があるということも認識し ておりますし、今後、折に触れて市民の皆様にお知らせをするということは必 要だと思っておりますので、また、必要なときに広報活動等も行わさせていた だきたいと思っております。 今、川畑議員おっしゃいましたように、全ての方がこれをつけているという な状況でもございませんし、希望しているという状況でもないということも把 握をしておりますので、今後、アンケート等も行っておりますので、そういう なアンケートの中にも項目等も入れながら、どういうふうな方法が坂井市にと って一番よいのかということもいろいろ検討させていただければと思っており ますので、よろしくお願いいたします。 ○ 議長(橋本充雄)18番、川畑議員。 ○ 18番(川畑孝治)特に、妊娠をされて、妊娠の初期のころには、見た目 はほとんど体形的にわかりませんが、そうした中でも、妊婦さんの体調の方は 急激に変化を始めるとのことであります。私、男なので全くわかりませんが。 そういった中、外見から見てわからないときに、そういった表示があれば、少 し思いやりのある行動がとれるのかな、また、後期のように明らかに妊婦さん だなとわかるときには必要ないかもしれませんが、そういった初期から安定期 に入るまでのこの非常に大切な時期にこういったものが有効に活用されればい いのかなと思いますので、ぜひとも検討をしていただきたい。 また、私の近所に先月ちょうど赤ちゃんを産んだばかりのお母さんがいたの で、何か心配やったこととか不安やったこととかないですかとお話を聞かせて いただきましたら、今ほど、部長の方にも妊婦健診の補助をしているという話 でありましたが、全ての費用ではないわけでありますね。そういった部分で、 先ほど、アンケートにもありましたが、目の前の金銭的な費用のことで、やは り、そのときには、健診に行くたびに、例えば、切迫とか貧血などでお薬をも らうときには当然金額がかさみますので、常にそれなりのお金を持って健診に 出かけたということでありますので、この部分、本当に安心して健診を受けら れるためにも、もう少し手厚い保護が必要かと思いますが、この点に関しお考 えがあれば、お聞かせを願いたい。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)ただいまの川畑議員の御意見がございましたよ うに、やはり、出産を迎える方にとって費用ということに関しては、非常に重 要な部分でもありますし、心配をされている部分でもあると認識しております。 特に、お一人お一人の体調によって非常に検査の費用等が変わってきたり、あ るいは、内容等も変わってくるものと認識をいたしております。 先ほど申し上げましたように、坂井市では14回の健診の助成をさせていた -154- だいております。これは全国的な傾向でございまして、ほぼ全国的に14回の 助成をしているというな状況になっていると思っております。 ただ、平成27年4月に施行されます子ども・子育て支援法に伴う関係法令 の改正がございまして、その1つとして母子保健法の一部改正がなされます。 先ほど申し上げました妊婦健診は母子保健法の第13条に規定をされているわ けでございますけども、第2項として、国は妊産婦に対する健康診査について 望ましい基準を定めるということが新たに設けられるということになっており ますので、また国の基準が改正等されれば速やかに対応させていただきたいと いうことを考えておりますので、御理解いただきたいと思っております。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)18番、川畑議員。 ○ 18番(川畑孝治)今、部長の方から、子ども・子育て支援法の中での改 正が見込まれるとの話でありますが、国のそういった制度を待つのも1つであ りますが、ここは、ひとつ、やはり、坂本市長は常に子どものことは一生懸命 やるんだという話を聞いていますので、国がやる、やらないは別として、坂井 市独自でそういった施策があると坂井の市民の若いお母さん方が本当に安心し て子どもを産めるのではないかなと思いますが、その部分において市長のお考 えがあればお聞かせを願いたい。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)少子化対策については、坂井市だけじゃなくて全国各地 においてもう大きな問題、これはもう国においても大きな責任もあろうという ふうに思ってますし、そうした中で、私も市長にさせていただいて9年目を迎 えているわけでございまして。当初は、将来を担う子どもたちのために一生懸 命努力しようというのが大きな私の目的でもございました。それなりに、少子 化対策、また、今、そういう子どもの問題についてもいろんな助成もしていき ながら努力してきたつもりでおりますし、今後とも、できる限りそういったも のを助成できるものは助成していきたいというふうに考えておりますので、そ こはまた限度というのもありますから、そういった中で、今後とも、そういう 将来を担う子どもたちのためにっていうんか、少子化対策等も含めて、いろん な面で努力していきたいなというふうに思っていますが。 この助成問題についても、今後は、いろんな、そういう、きのうも話し出た ように、何でも助成っていうことでもありませんし、だから、そういう、今、 子どもに対しての保育料の問題等も含めて、よそにもないようなっていうんか、 高くならないように、やはり、若い人がこの坂井市に住んでよかったと思える ような施策とか、また、子どもさんを産みやすい施策、特に、先ほどもお話し してますように、少子化対策というのは、やはり、まずは、結婚を、婚活問題 -155- っていうんか、後藤議員らもずっと青年部時代も一生懸命やってもらっていま すし、それがまず第一かなというふうに思います。まずは、子どもさんたちを 安心して産み育てられるような環境づくりっていうのは、今後やはり推進して いくことが大事かなというふうに思ってます。 ○ 議長(橋本充雄)18番、川畑議員。 ○ 18番(川畑孝治)いろいろ思いを聞かせていただきました。先ほど言い ましたマタニティバッジも、また車に張るようなマグネットシートもそう大き なお金がかかるわけではありませんので、ぜひとも前向きに御検討をしていた だきたいと思います。 また、青年活動の方でありますが、教育長、成人式をきっかけにという話が ありましたが、実は、私も春江で青年団をやっていたときに、常に、成人式の ときに、やはり新しい人たちが何かやりたくて集まってくる。また、自分たち の成人式の記念に何かやりたいということで集まってきた若者たちを、そのま ま、我々青年団がいろいろな形で一緒にやっていく、そういった形で、春江の 青年団は、あくまでも当時は結構活発になっていたのかなって感じがします。 今は、スマホとか、いろいろ、ラインとか何とかでつながることが確かに多い ですが、やはり、顔と顔を合わせて一緒に活動することがお互いを知るいいき っかけではないかなというふうに感じています。 ただ、1点、教育長の答弁を聞いている中で危惧するのが、まちづくり協議 会に期待をする、これは非常に安直であります。これは、そういった部分で、 まちづくり協議会においても、問題は、若い人がいない、どこへ行っても若い 人がいないという現状を聞かせていただいております。やはり、本当に真剣に やろうと思えば、教育委員会の中に専門の職員を1人か2人、その職員は勤務 時間、午後からでいいじゃないですか。そのかわり、若い人たちが働いて帰っ てきてからもきちんと対応するということで、時間的にフレックスになる形あ るかもしれませんが、本当に真剣に丸ごとその若者たちとつき合えるような、 そういった担当者を置いて取り組むことが僕は必要ではないかなと思います。 また、私自身も振り返りみますと、そういった指導者がいたことで、我々の活 動も基礎的な部分はあったのかなと思います。そういった部分、教育長のお考 えがあればお聞かせを願いたい。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)議員のおっしゃるとおりでありますが。私も、30年 前、社会教育主事を三国でさせていただきました。その当時は青年団活動が大 変活発でありまして、青年団同士の結婚も公民館でやっていた時代がありまし た。斉藤新緑議員もその1人であります。そんな部分の中で非常に活発であっ たし、そして、あの当時で言うならば、6つの坂井郡の町がみんな協力し合っ -156- て、今の石川県にある「能登青年の家」に行って研修を2泊3日でしたり、本 当にすごかったんであります。そういう中でだんだん社会情勢も変化をしてい き、いろいろ青年団のあり方が問われる中で、いつの間にか青年団活動そのも のが希薄化になり、そして、それぞれの町であった青年団が解散をし、なかな か青年団同士で集まる機会もないし、それぞれの地域でのいろんな意見取り入 れる中でも、集まってこない状況になってきているわけであります。 私が坂井市の教育長として9年目を迎えているわけでありますが、青年に呼 びかけて、生涯学習の面でも働きかけたりいろんなことをしていたんですが、 いくら働きかけても集まってこない部分、それはやり方が悪いんじゃないかっ て川畑議員にまたお叱りを受けるかもわかりませんが、そういう部分ではなか なか難しい部分がありました。もちろん、壮年団もあったんですが、壮年団も、 今、春江を残して、なくなってまいりました。そういう意味でも、地域の希薄 化っていうんか、そういうきずなというものがなくなってきているので、大き な期待をまちづくり協議会にしているわけでありますし、僕たちもその中に入 っていってやっていけたらいいかなと、それを期待しているということであっ て、それは甘いと川畑議員はおっしゃるかもわかりませんが、とにかく新しい 出発でもあります。しっかりと、公民館の館長、いわゆるコミュニティセンタ ーの館長であったり、まちづくり協議会の会長さんやみんなの御理解をいただ きながら、なかなか難しい面もしっかりとお願いをして、何とかそれぞれの地 域で、青年団あるいは青年を巻き込む、そういうイベントもしていただきなが ら、少しずつそういう輪が広がっていけたらいいかな。もちろん、教育委員会 として、当然、これから何かの形で働きかけていきたいと思いますので、また 議員さんのアドバイスもお願いしたいなと、そんなことを思っています。 ○ 議長(橋本充雄)18番、川畑議員。 ○ 18番(川畑孝治)確かに、教育長のおっしゃること、私も実感として非 常に感じております。そういった中で、この少子化ということで、我々の青年 団をやっていた仲間の多くは、実は子ども3人以上なんですね、意外と。それ は意外と、我々も振り返って考えてみますと、じゃあ、その活動している中で、 例えば結婚して子どもができたときにってという話をした記憶があります。そ のときに、自分の子どもの幸せのためにはっていう話から、やっぱり一人っ子 ではかわいそうだよねって、じゃあ、子どもを2人。でも、子ども2人だと、 相手を無視したらそれで終わっちゃうと。やはり、子どもは3人以上いて、そ の3人というのは、小さな社会であるから、子どもが本当に幸せになるために は、やはり子どもは3人以上がいいんじゃないのというのが、我々青年団活動 をしているときの合い言葉の1つでありました。そういったことがすり込まれ ていたせいかどうかわかりませんが、やはり、我々の多くの仲間は子どもが3 -157- 人以上という仲間が非常に多いように感じます。市の方で子どもの3人目に対 するいろんな補助とかそういうなのはわかりますが、やはり、教育の分野でそ ういった部分を何らかのときに伝えることができたらいいのかな、そんなふう なことを感じております。 そして、児童館のことで。実は、きょう、福井新聞に恐竜博物館のことが出 ていました。口コミのあれで全国2位ということで。あの恐竜博物館も県の施 設であります。そういった中で、勝山では何が今話しされているかというと、 あそこに年間70万人も来るお客さんが、ほとんどそのまま帰ってしまうんで すね。ですから、何としても勝山の町に来てもらって、もっとお金を置いてっ てもらおうと。また、道の駅なんかをつくってはどうかと、そういった話があ ります。この坂井市のエンゼルランドふくい、非常に多くの人が来ます。これ はやはり、せっかく坂井市に来ていただくからには、坂井市のことを知ってい ただきたいし、坂井市の観光地も行っていただきたいし、もちろん、坂井市へ お金も置いていっていただきたい、そういった部分を考えると、このエンゼル ランドへ来た人たちをもう一歩坂井市の次のところへ行かせる、そういったた めの取り組みが必要かと思いますが、この点に関してお聞かせをいただきたい と思いますが。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)なかなか、県とのかかわりの中で坂井市としてどうだ っていうのは難しい面があるわけでありますが。非常に多くの方が来ていらっ しゃっています。幼稚園、保育所、小学校、そして、常にリピーターでありま す。すごいんであります。何台ってバスで連ねて来るわけであります。だから こそ、すごい。そういう中で、ここ近年、あの前の方のにぎわいが非常に目に 見えてきています。いいな、何か、あこへ来たときにちょっと外へ出て食事が できるとか、ちょっとコーヒーを飲みたいとか、そういう癒やしの場があった らいいかなと思っていたら、だんだんふえてきています。もちろん、そういう 面で、もっともっと周りのところに繁栄する部分があったらいいな、これにつ いても、子ども対象という部分で、業者っていうんか、もうかる部分でどうか っていうなこともいろいろあるんかもわかりませんけども、でも、ここしばら く非常にふえていることは本当にうれしく思っています。 そして、駐車場の問題についても、非常に手狭になっております。前の方の 田んぼが、僕、県の働きかけでうまく駐車場になったり、あるいはお店ができ たらいいなって思っているわけでありますが、教育委員会として、こうしてく ださい、ああしてくださいということはなかなか言えん部分でもあるんですが。 僕んとこは、今度は、後ろの春江ハートピアの方でも、やっぱり、先ほど議員 さんが言われるように、いざっていうときには、駐車場が非常に手狭になって -158- いるのは事実でありますが、一昨年になりますか、春江体育館の周りのプール を駐車場にさせていただいて、非常に効果がありました。そこで、今度は春江 中学校の改修がなされて、大変よみがえりました。その中でテニスコートが4 面つくらせていただいたので、あの春江体育館の前、ハートピア春江の前のあ のテニスコートも、いろいろな部分でまた御理解をいただきながら、あの部分 が駐車場になったらいいかな、これは全く僕の考えであるわけであって、あの 周りの田んぼを購入して云々ということになると、これはもう大変なことにな ります。今はそういう時代でないって言われますし。だから、そういう部分で は、あんなのがあったらいいかなって、そういう意味でも、議員さん方のお力 をいただきたいって答弁させていただいたのは、そういう意味もあります。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)18番、川畑議員。 ○ 18番(川畑孝治)先日もここの児童館の奥山館長さんと話をさせていた だいて、多くの方が来られて、例えば、福井のお土産はどこで買ったらいいの かとか、ほかの観光地はどこだとか、いろいろそういった話を館の方では聞か れると、そういったこともお話がありましたので、お伝えをします。 また、駐車場の件でありますが、すぐ近くに、先ほど言いました中小企業セ ンターのあそこの敷地に、実はゲートボール場が4面あります。かつてはこの ゲートボール人口も非常に多くおられて活況をしていたんですが、最近は残念 ながら競技人口も本当に減って、私もよく通るんですが、いつ見ても、例えば 夜にしても5人ぐらいしかやってないんですね。そういった部分でもし御理解 を得られるならば、あそこの部分の見直しも少し手をつけていただけたら結構 かなと思います。 また、児童館は、児童館ということで児童の指導員の研修もしているそうで あります。今度、子ども・子育て支援法においては、放課後児童の指導者もそ の研修を受けることになっております。コピーいただいたんですが、あそこで は2級の指導員の研修もされているということでありますので、近くでありま すので、そういった部分を大いに活用して、坂井市の子どもたちのために、ま た坂井市を訪れる方々のためへの取り組みを御期待をいたしまして、私の一般 質問といたします。 以上、終わります。 ○ 議長(橋本充雄)ここで暫時休憩いたします。 午後は1時より再開をいたします。 ○ (午前11時50分 休憩) (午後 再開) 0時59分 議長(橋本充雄)休憩前に引き続き、会議を開きます。 -159- 一般質問を続けます。 10番、古屋信二議員。 ○ 10番(古屋信二)10番、志政会の古屋でございます。9月定例会一般 質問を発言通告により行います。 コシヒカリの収穫もほとんど終わり、今年の実りの秋に感謝をし、新米を味 わうよい季節となりました。しかし、最近の局地的豪雨による河川の氾濫・土 砂災害が多発し、たくさんの災害が起こっております。先般の広島県北部の安 佐南地区の土石流災害に対し、被災で亡くなられた方々に御冥福と、一刻も早 く復旧することを願っております。 今回、議会人として発言し、行政としても市民が納得できる答弁であること を期待いたしまして、2項目について質問させていただきます。 1項目でございますが、防災行政無線整備について質問させていただきます。 今回の防災行政無線は、地震・津波などの大規模災害や武力攻撃が発生した 際に、緊急情報伝達システムと連動した防災行政無線の整備が不可欠となって いるのは御承知のとおりかと思います。 そこで、1点目に、アナログからデジタルに移行するにあたり、同報系防災 行政無線の放送内容はどのような内容が充実するのかお伺いいたします。 次に、2点目ですが、せっかく防災無線を整備したにもかかわらず、活用で きなかった事例があったそうです。新潟県中越地震の際には、非常電源が不備 で、都道府県防災無線が一時不通となったそうであります。大災害時、電気や 通信線が切断されても情報が得ることができるよう、デジタル同報系防災行政 無線を運用するとありますが、同報親局の被災や屋外拡声子局の被災に対して の対策や、保守点検・訓練などを通じて職員に対しての操作方法の周知徹底は 十分と考えるかお伺いいたします。 3点目ですが、平成23年度から整備が進められ整備が完了している三国地 区においてですが、平成25年に難聴地域に屋外子局を3局整備いたしました が、完全に解消したのでしょうか。さきの議会報告会、三国会場での参加市民 のアンケートでは、聞き取れにくいという方がたくさんいて、市当局に問い合 わせてしても、平常時は音量を調節しているとの答弁です。そこにはハウリン グ現象が起きているのではないでしょうか。検証・再度調査は行っているか、 お伺いいたします。 4点目ですが、坂井市が合併前には、坂井町・丸岡町において、有線放送に かわる戸別受信機が整備されていたと思います。これまでも利用するには十分 な情報伝達手段でありますが、Jアラートや緊急地震情報をいち早く放送する には、今回のデジタル化はやむを得ない整備であると私は思います。しかし、 従前使用していた戸別受信機は、今回のシステムでは使い物にならないと説明 -160- がありました。 そこで、お伺いしますが、従前のアナログ式戸別受信機は坂井市内に何台あ るのか、そして、今回の整備が坂井市全体完了したとき、不要になった受信機 は行政としてどう処分するかお尋ねをいたします。 5点目ですが、先日、志政会で前橋市役所へ出向き、緊急告知ラジオ配布に ついて視察研修を受けてきました。その内容を簡単に説明しますと、地元の通 信機器メーカーの防災ラジオを採用し、通常はAM・FM局の番組を聞くこと ができます。緊急時は、電源を切っていても起動、FMの電波でJアラートや 防災無線の情報を最大音量で流すものです。前橋市は85ケ所に防災無線拡声 子局を配備していますが、地域によっては聞き取れないといった苦情が寄せら れ、情報伝達の補完が必要と判断し、一般家庭への普及に向け、ラジオ購入補 助事業を行っているとのことでございました。 前橋市職員の担当者は、情報伝達ツールでの即時性・自動伝達力において極 めて有効なツールであると自負していました。当市においても、暴風雨や夜間 就寝時・住宅の防音性能の向上、また、風向き、またハウリングなどでは、外 に設置してあるスピーカーだけでは災害情報が住民の隅々に届くとは限らない と思いますが、補完する意味で、デジタル防災無線に対応した戸別受信機の配 備が必要ではないかお伺いいたします。 6点目の質問ですが、防災行政無線で全ての市民に防災情報を伝達すること は非常に難しいものと考えます。先ほどの質問をさらに補完する上で、防災情 報メールやホームページなどで情報発信しているのは承知していますが、携帯 メールができない、パソコンがないことによって情報格差がある家庭において は、電話による自動音声応答サービスが有効かと思われますが、導入に向けた 検討はどうかお伺いいたします。 次に、2項目めの、小中連携・小中一貫教育について御質問いたします。 坂井市教育振興基本計画第2章、義務教育の充実の中で、小中連携教育推進 事業はこう書かれております。小学校から中学校に入学する際、中一ギャップ と呼ばれる急激な学校生活環境の変化により、さまざまな問題が発生すること があります。このことに起因する不適合を克服するため、義務教育9年間を見 通した学習指導、生徒指導などの円滑な接続と一体性のある教育活動ができる よう指導・支援を行いますと、計画書にはそううたっております。 そこで、1点目に、本市の小中連携教育の具体的な施策をお伺いいたします。 2点目ですが、子どもたちを取り巻く環境変化や生活様式の急激な変化は、 子どもたちの心や体の発達に大きな影響を及ぼしていると思われます。ゆとり のない生活から生じるストレス、自立のおくれ、コミュニケーション不足など による、気力や意欲の低下、集中力の欠如、自己抑制力やモラルの低下など、 -161- 精神面に多くの悪影響を及ぼしていると、ある教育研究員が述べていました。 文部科学省の調査データでは、不登校や、いじめ、暴力行為などの発生件数 が、小学6年生より中学1年生の方が著しく増加している。当市においては、 小中連携の成果を評価しつつ、さらに支援が必要だと思います。 1点目の質問の答弁と重なるかと思いますが、中一ギャップ対策としてどの ような取り組みが効果的かお伺いいたします。 3点目ですが、文科省のホームページに、中央教育審議会作業部会による小 中連携・一貫教育の推進についての記述がありました。そこには、小中連携と 小中一貫教育についての言葉の明確な定義がなされていませんでした。小中連 携教育と小中一貫教育の違いについて、せんだって、宇都宮市の小中一貫教育 について視察研修を行ってきました。 宇都宮市は、平成24年度から全市展開を目指し、25の地域学校園と6つ のモデル地域学校園を設置して、先進的な取り組みを行っていました。基本的 な考え方を簡単に説明いたしますと、現行施設を活用して義務教育9年間を一 体と捉え、系統性のあるカリキュラムや指導方法により子どもたちの発達段階 に応じたきめ細やかな指導を実施するとともに、中学校を核にする地域学校園 を設置することで、地域の教育力を活用した学校教育を推進し、心豊かで、た くましい宇都宮っ子を育むとのことでございました。 私自身がこの研修で思うに、小中一貫教育は、新しい特別な教育システムで はなく、小中連携をさらに発展・充実させたもので、義務教育9年間を見通し た一貫した教育方針を持ちながら教育していくというシステムであり、部分的 な連携を目指すのでなく、9年間の全教育活動において機能させていくところ が小中連携と異なるところであると私は思います。 そこで、小中連携教育と一貫教育の相違について本市はどう捉えているかお 伺いをいたします。 最 後 の 4 点 目 で す が 、 全 国 1 ,7 6 3 の 自 治 体 中 1 ,2 7 6 の 自 治 体 が 小 中 一 貫教育に取り組んでいるとの調査があります。実に72%であります。本県で は、敦賀市が一貫教育について審議する検討委員会を発足させたという新聞ニ ュースを見ました。敦賀市の下野教育長は、従来の6・3制でなく4・3・2 に分けて教科担任制を導入したいと具体的に述べていました。 今年7月には、教育再生実行会議第5次提言では、小中一貫教育の制度化、 カリキュラムの弾力化などをうたっています。また、地域の事情に応じて制度 が選択できることから、当市においても提言の趣旨を取り入れてはどうかお伺 いします。 以上、初めの質問とさせていただきます。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 -162- ○ 教育長(川元利夫)古屋議員の小中連携、小中一貫教育についての御質問 にお答えをします。 まず、本市の小中連携教育の取り組み内容はどうですかの御質問にお答えを いたします。 本市では、5つの中学校を核に中学校区ごとに小中連携教育を進めています。 中学校区内の全教員が、交流部会、学習部会、生徒指導部会、教育相談部会等 に分かれ、小中の教員が一緒になって子どもたちへの教育について考えていま す。 例えば、交流部会では、小学生による中学校部活動の体験や中学生による小 学校母校訪問などを企画し、小中学生の交流や児童・生徒の融和を図っていま す。また、学習部会では、学習の手引を作成するなど、小学校から中学校への 円滑な接続ができるよう共通理解を図っています。 次に、中一ギャップ対策としてどのような取り組みが効果的と考えるかの御 質問にお答えをいたします。 中一ギャップの原因の1つとして、中学校へ進学した際の人間関係の変化、 学習環境の急激な変化等が考えられます。その対策の1つとして、小中連携教 育は大きな意義があると考えています。小中の教員が連携し学習環境の変化を 軽減したり、生徒同士の交流会等を通して円滑に中学校に進学できるようにす ることが大切であります。 また、入学後、生徒の心の変化に絶えず気を配り、きめ細やかな対応をする ことも大変大切であります。中学校1年生は、国の基準では1クラス40人学 級でありますが、県独自で中学校1年生は30人学級を実現し、少人数できめ 細やかな指導を行っています。だからこそ、全国に誇る学力トップ県であると いうことではあるわけであります。 次に、小中連携教育と一貫教育の相違について本市はどう捉えているかにつ いてお答えをいたします。 小中連携教育とは、小中学校がお互いに情報交換、交流することを通じて、 小学校教育から中学校教育への円滑な接続を目指す教育であると考えています。 また、小中一貫教育とは、小中連携のうち、小中学校が9年間を通じて教育課 程を編成し、それに基づき行う系統的な教育活動であると捉えています。 次に、小中連携教育から一貫教育の趣旨を取り入れてはどうかの御質問にお 答えをいたします。 一貫教育を取り入れるということは、教育課程を再編成し、小中の教員が日 常的に授業交流を行うことになります。1小1中ならば実施可能でありますが、 本市の現状としては実施が難しいと考えられます。もちろん、議員さん方は宇 都宮市で研修をされたということでありますが、なかなか難しい問題もあって、 -163- 福井県では取り入れられていません。もちろん、敦賀が取り入れるようであり ますが、これも、小規模学校で1つの学校にする、小学校も中学校も入れて1 つの新しい学校に入れてやるということですから可能になるんでありますが、 そういう点でよろしくお願いしたいと思います。 本市といたしましては、今後とも小中連携を軸に円滑な接続に向けた教育を 進めていきたいと考えています。 また、幼稚園・保育所との接続や高校との接続も大切であると考えています。 ゼロ歳児から高校卒業までの18年間を、学校種の接続を重視した福井県型1 8年教育をもとに、発達段階や社会的な成長過程に応じて学校間が連携するこ とできめ細かな教育を進めていきたいと考えています。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)新開総務部長。 ○ 総務部長(新開和典)古屋議員の防災行政無線設備の整備についての御質 問にお答えをさせていただきます。 まず1点目の、防災行政無線での同報系における情報内容についてでござい ますが、防災行政無線では、災害の発生が予測される場合は注意を促す情報や 避難行動に関すること、また、災害が発生した場合には警戒情報や避難指示を より早く一斉に住民の皆さんにお知らせをいたします。 一方、平常時には、交通安全や火災予防の啓発、盗難や防犯の警戒など、そ のほか、イノシシ、熊などの出没情報など、そのほか、地域での行事・イベン トなど広く市民の方にお知らせする行政情報を提供させていただいております。 次に、2点目の大災害時における電気や通信網が切断された場合の情報発信 についてでございますが、防災行政無線の放送設備は、三国町及び坂井町につ いては、デジタル化された部分を含め市役所本庁舎に、丸岡町及び春江町につ いては、それぞれの総合支所に設置してございます。それぞれの放送設備には 非常用のバッテリーが装備されております。さらに、各庁舎には非常用発電装 置も設置されていることから、災害時に電源が遮断された場合においても、一 定の時間は緊急放送が可能となっております。 なお、丸岡町防災行政無線は、工事が完了いたしますと、本庁舎の放送設備 から放送されることになります。 また、市内に設置してあります屋外子局についても、それぞれに非常用バッ テリーを装備しておりまして、電源遮断時の放送にも対応できることとしてお ります。 本市の防災行政無線設備は、操作卓から無線通信による放送を行っておりま して、有線通信網の遮断が発生したとしても、放送が一定時間可能となってお ります。 -164- しかしながら、現在デジタル化しております設備は800メガヘルツのMC A無線を使用しておりまして、国見岳に設置されている送信局を経由して通信 しておりまして、電波到達の不鮮明な地域も一部ございますので、今後、代替 手段等を含め、対応してまいりたいと考えております。 次に、3点目の先行整備地区(三国町)について、難聴あるいはハウリング 地域の調査についての御質問でございますが、防災行政無線は屋外に設置した 拡声器からの放送となるため、放送音量を大きくした場合には設備近隣の地域 では音量が大きくなり過ぎることから、平常時には音量を調整して放送してお りますが、災害発生時には、サイレン吹鳴もあわせて行うことで緊急時の情報 を発信したいと考えております。 三国町においては、当初に60基の屋外子局を設置いたしましたが、聞こえ にくいなどとの御指摘もございましたので、屋外子局を3基増設して、その解 消を行ったところでございます。 丸岡町におきましても、屋外子局の設置に際しまして、音声到達を検証し、 全体的な調整作業を行う予定でおります。 屋外拡声器の設置状態によっては、音声が反射や共振等を起こし、放送内容 が不鮮明、不明確になる場合がございますが、現在導入しておりますシステム では、放送タイミングを複数のグループに分け時差放送を行うなど、設計で配 慮することで音声の共振等を防止しており、現在までハウリングの報告は受け てございません。 次に、4点目の坂井市内に従前の戸別受信機の台数及び処分方法についての 御質問でございます。 戸別受信機については、従来から丸岡町で整備されました昭和62年当時で ご ざ い ま す が 、 約 1 ,8 0 0 台 、 坂 井 町 で は 平 成 9 年 度 で 3 ,2 0 0 台 が 導 入 さ れております。 今般のデジタル化工事に伴って従前の戸別受信機は使用できなくなりますの で、処分することとなります。処分する方法については小型家電リサイクルな どでの方法が考えられますが、デジタル化工事を進めていく中で、地元の区長 さんなどとの打ち合わせをさせていただきながら、戸別受信機の処分方法等を 決めていきたいと考えております。 次に、5点目の新規にデジタル無線に対応した戸別受信機の設置についてで ございますが、市民の生命、財産にかかわる災害情報について、複数の方法に よって迅速・正確に伝達する必要がございます。市としましては、第1の手段 として、一斉放送を行うことのできる防災行政無線による情報伝達を行ってま いります。 しかし、先ほどにも触れましたが、屋外に設置した拡声器からの情報伝達に -165- は限界がございますので、第2の手段として、携帯電話へメール配信する防災 行政メールを本年3月から運用開始をしてございます。 議員の言われる戸別受信機や、防災ラジオ、インターネット回線を利用した IP告知装置などのように多様な方法があるほか、本年度には、福井県におい て、テレビやラジオ放送に対応する福井県公共コモンズシステムを開発してお ります。その利用について年度内に一定の方向性が示されると聞いております ので、これらを含め、本市の状況に合致した方法について検討してまいりたい と考えております。 次に、6点目の放送内容をホームページやメール配信、電話による応答サー ビスで行ったらどうかについての御質問でございます。 防災行政無線の放送は、音声放送であるため、放送後に再度内容を確認する ことはできない状態となっております。 議員のおっしゃるように、放送後に内容確認ができることは情報の性質上重 要なことと感じておりまして、メール配信については本年3月より運用を行っ ておりますが、メール配信以外の方法につきましても、その手段や有効性を含 め、今後、検討してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたい と思います。 以上でございます。 ○ 議長(橋本充雄)10番、古屋議員。 ○ 10番(古屋信二)それでは、再質問をさせていただきます。 まずは、防災行政無線についてでございますが、1番目の質問に、同報にお ける情報内容というところで、答弁の中に多分抜けてたと思うんですが、平常 時、時報などを行っています。それも情報の1つだとすると、これも答弁の1 つじゃなかったかなというふうに思っております。 その中で、今後、坂井市が全部デジタルの拡声子局を整備すると、あちこち で時報が今までどおり鳴ると、坂井町は、今、たしか、屋外子局が6ケ所だっ たと思います。それが、多分、全部整備すると40前後ぐらいの屋外子局にな ろうと思います。近隣する三国町とか、丸岡、春江では、例えば、坂井町は朝 は6時半に鳴るんですね。春江町は7時ですわ。丸岡町は6時にオルゴールっ ちゅうか、チャイムが鳴ります。そういった中で、いろんな時差が出てきます。 各町に住んでおられる方は、もう体にしみついて何時の時報とか何時のメロデ ィーっていうのはわかっておりますが、今回、こういうデジタルの同報系の拡 声子局を整備すると時報がさまざまな方向から聞こえてくるはずでございます が、そういった対応はどういうふうにされるのか、ちょっとお答えください。 ○ 議長(橋本充雄)新開総務部長。 ○ 総務部長(新開和典)古屋議員御指摘のとおり、現在、防災行政無線を通 -166- じてお知らせしております時報の方は、それぞれ、旧四町の特徴っていいます か、従前からのものを引き続き使っておりまして、三国町では、朝6時半、 「恋は水色」であるとか、12時に「エーデルワイス」、午後6時に「グリー ンスリーブス」、それから、丸岡町では、今、お話あったように、午前6時に 「恋は水色」、12時に「釣鐘草」ですか、午後6時に「夕焼け小焼け」とい ったようなぐあいに、それぞれ実施されております。 デジタル化を順次進めていきますので、その中で統一した時間あるいは統一 した音楽を用いて時報をお知らせするような方向で検討してまいりたいと思い ますが、今、お話ありましたように、その地域の方、もう従前から身について いるというようなこともございますので、地域協議会あるいは区長会といった ようなところでの御意見を伺いながら、その辺への対応をしてまいりたいと考 えております。 ○ 議長(橋本充雄)10番、古屋議員。 ○ 10番(古屋信二)そういったことは十分検討していただきたいというふ うに思っております。 次に、情報の発信の確保ということで、ちょっと気になる答弁がございまし た。電波の未到達地域のことですが、津波や土砂災害に対して極めて重要な情 報を伝達する場所が通信網が遮断された場合、情報の確保に今後検討するとい うふうに答弁がありました。崎・梶地区、また竹田地区、竹田については土砂 災害のおそれがある地域です。海岸沿いについては津波の心配があるとこでご ざいます。そういったところが通信網が遮断になったときに何か検討するとい うことでございますが、坂井市が完了するまでに完了していただきたい、対策 を打っていただきたいというふうに感じておりますが、いかがなもんでしょう か。 ○ 議長(橋本充雄)新開総務部長。 ○ 総務部長(新開和典)今、御指摘ございましたように、国見岳を経由して 電波を送信しておりますので、地形の関係といったところで、不鮮明な場所、 あるいは、到達できないといったような場所がございます。御指摘のように、 三国町の方では、崎あるいは梶地区といったところが電波の状況が不鮮明とい う経過がございますので、現在、有線回線を使用して、そういった放送をして ございます。それを解消するために、本年度予算をいただいております中で、 雄島小学校に中継局を整備、今してございますので、それが完了できれば、そ の地区の解消ができるということになります。また、竹田地区においては、や はり、有線回線を使った、今、放送をしてございます。ただ、無線を飛ばそう としますと、その間にあります山の山頂に中継局を整備するなどの方法が考え られますが、かなりの費用もかかるといったようなことが想定されますので、 -167- 直接的には、衛星電話の装備を中心になります公民館といったようなところへ 配置するなど、そういった、一時的なといいますか、非常時の対応が解消でき る手段としては、そういったものが早急に対応できるのではないかと考えてお ります。そのほかにいろいろ考えられる代替手段がないか、先ほど申し上げた ような県の公共コモンズといったようなものも含めて、いろいろこれからも検 討を加えてまいりたいと考えております。 ○ 議長(橋本充雄)10番、古屋議員。 ○ 10番(古屋信二)大体、答弁でわかりました。あと、三国地区の反射、 共振、ハウリング対策について、今のところ問題がないというふうな答弁でご ざいました。先ほども申しましたように、議会報告会では、アンケートによる と、まだかなりの聞き取りにくいという市民の声が書かれていました。いま一 度調査を行っていただきたいというふうに思っております。 そして、先ほどの4番目の質問に関連するかと思いますが、丸岡・坂井町で 約 5 ,0 0 0 台 の 戸 別 受 信 機 が 使 用 不 可 能 に な り ま す 。 利 便 性 に な れ 親 し ん だ 市民にとっては、屋外拡声子局の補完性を十分認識していると思いますので、 デジタル対応の戸別受信機は、財政面での解決を図り導入すべきだと考えてお ります。ちなみに、デジタルMCAを利用した戸別受信機の再送信は可能かど うかお聞きします。わかれば金額等を教えていただきたいと。わかっている範 囲でいいですので、お答えください。 ○ 議長(橋本充雄)新開総務部長。 ○ 総務部長(新開和典)戸別受信機についての調査は、特別、今、すいませ ん、行っておりませんので、その辺、これからまたいろいろ調査研究したいと 思っておりますが、現在の使用の状況の傾向としましては、大体、各家庭1台 ですから、居間、リビングにほとんどの方が置いてあるような状況が多いと。 それから、通常は音声を最大限にしておられる方が少ない、音声を絞っておい でになります。ということから、例えば、就寝、休む場合には寝室にはなかな か聞こえないといったような状況であるとも伺っておりますので、先ほど申し 上げた県の公共コモンズシステム等を含めて、戸別受信機の必要性がカバーで きるかどうか、その辺を含めてこれから研究してまいりたいと考えております。 ○ 議長(橋本充雄)10番、古屋議員。 ○ 10番(古屋信二)今、県が開発しているラジオやテレビに対応する福井 県の公共コモンズシステムっていうお話がありました。答弁の中では、本市が その状況に合致した方法について検討するというふうな答弁でございましたの で、そういったときにかなりの財政負担が要るのか、あと、その方向性を示し てから検討するということでよいのでしょうか、お伺いします。 ○ 議長(橋本充雄)新開総務部長。 -168- ○ 総務部長(新開和典)今御指摘のように、具体的な予算の中身といったこ と、それから細かい内容についてはまだ示されておりませんので、一番最初御 答弁申し上げたように、今年度中に示される内容を含めて検討してまいりたい と考えております。 ○ 議長(橋本充雄)10番、古屋議員。 ○ 10番(古屋信二)行政無線、ちょっと最後の質問にさせていただきたい と思います。 最後の質問にある電話による自動音声サービスのことでございますが、私、 たしか、昨年12月の一般質問の中でも、情報格差、情報弱者のことを述べた と思います。独居老人とか、いろんな方がおりまして、アナログな世代にはや っぱり電話が有効な手段と考えますので、今後、十分検討していただきたいな というふうに思います。 次に、小中連携一貫教育について再質問をさせていただきます。 本市の現状では一貫教育を取り入れるっていうことは難しいという教育長の 答弁でございました。しかし、一貫教育というのには、私が調べるに3つの形 態があるのは教育長も御存じかと思います。施設一体型、施設隣接型、施設分 離型などがあり、当市においては、宇都宮市同様、施設分離型で対応ができる はずです。今までの小中連携は高く評価はできます。そして、学力についても 全国トップクラスであることも十分承知しております。昨日の教育長の教育に 対する意気込みも十分理解しました。しかし、これがいつまでも続く保証があ るとは限りません。他市他県の市町が中一ギャップに取り組み、学力向上はも ちろん、心身の発達にも力を入れて一貫教育にシフトする動きが活発になって います。当市においては、義務教育9年間のカリキュラム、そして、小中教育 職員の乗り入れ授業など、もう少し踏み込むことで効果はあると思いますが、 再度、教育長の所見をお願いいたします。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)中高一貫教育が目指すものは何かっていうたら、まず 学力を上げるということと、いわゆる中一ギャップっていうのが大きなテーマ なんであります。僕んとこは、福井県を通して非常に成績がいいわけでありま す。教育の先進地であります。多くの都道府県の皆さんが、あるいは議会の皆 さんが視察に来ます。今のやり方、もちろん、いろいろ反省し、吟味しながら 新しいものを取り入れていかなければならないと思いますが、福井県が目指す 、 あるいは坂井市が目指しているものは間違ってないし、自信を持って誇れるの ではないかなと考えています。 そこで、今、福井県は中高一貫教育というのを目指しているわけであります。 かつては、金津高校と金津中学校、芦原中学校がそれをやりました。もちろん -169- 丹生でもあったり若狭でもあったんですが、なかなか分離であると難しいわけ であります。今、6年目か7年目たつわけでありますが、効果は上がっている かどうかはわかりませんが、課題が非常に多かったわけであります。そして、 なぜそういうことをし出したかというと、藤島や高志に集中しないように、成 績がいい子どもが。そして、案外、都会に大学へ進む場合に、その上の方が伸 びていかなかったんですね、どんどん、高校でもね。だから、そういう中高一 貫教育というのを目指す。そこで高志高校で1つの施設の中に中学校を取り組 んでやって高校まで行って、そこから今度は大学を目指すという、その専門的 な部分も含めてがっと上げていくために、今、やろうとしています。では、小 中一貫教育はどうかっていうと、なかなか、そこのところは、今のところあり ません。さっきも言ったように、敦賀は来年度からやる予定ですが、これは小 規模学校の解消ですよ。東浦の中学校と3つの小学校、非常に少なくなって、 全部4つ入れても中学校全部入れても60何人かのところを、1つの学校に入 れて、そして、9年間を4・3・2でいく。これは宇都宮もそうですね、4・ 3・2という形でいっているわけであります。 しかし、この古屋議員さんが言われるような、宇都宮とか、そのほかのとこ ろでは、学力とかそんなのが低い部分もあったりして、何とかしてということ で、地域の人たちを巻き込んで、そういう中一ギャップも何とか解消していき たいっていうことなんだろうと思いますが、僕んとこは、小中限定という中で そういうものを含めてやっていますよ。だから、福井県は中一ギャップってい うのは、中学校の1年生に入ったときに、40人学級でやったりすると、なか なか一人一人に目が行き届かないということで、30人学級にしてるんですよ。 すごいことだと思いますよ。それから、小学校のときから中学校へ行くときに、 新しく英語が出てきますね。今まで、僕らの時代は小学校で英語なんか習って ないわけであります。だから、非常に英語に対する抵抗があってっていう部分 が最近まであるわけです。だから、その部分で、福井県は、5年生、6年生に 英語教育を含めながら、教育っていうんか、遊びを通してなれ親しんでいただ いて、抵抗なく中学校に行っていただくようにやっているわけですよ。来年ぐ らいからは、4年生からもやるんですよ。そういう部分を含めて、中一ギャッ プがないように努力をしていっていますよ。そして、僕んとこの場合ですと、 小中連携の中では、小学校の先生が中学校の指導主事訪問のときに行って、送 り出した子どもたちを実際に見ていただきますし、中学校の先生は小学校の指 導主事訪問のときにも来ていただいて、見ていただいて、そして、交流をしな がら、卒業前のときには、学校訪問したり、あるいは、小学校や中学校へ行っ たり、こういう交流もどんどんしながら、そういう、いわゆる連携以上に一貫 的な部分も含めた教育をしているということでお願いいたします。 -170- ○ 議長(橋本充雄)10番、古屋議員。 ○ 10番(古屋信二)じゃあ、教育長に最後にもう1点だけお願いいたしま す。 教育先進地また福井県のトップクラス、教育関係の努力は十分承知しており ます。転ばぬ先のつえとでもいいましょうか、甘んじてはいけないということ でございます。私が最後に言いたいことをちょっと言わさせていただきます。 坂井市では唯一センター教科方式を採用している学校が丸岡南中学校でござ います。その方式とは、全ての教科がそれぞれの専用教室とメディアセンター を持ち、必要な教材を常設することにより、教科特有の学習環境を構成するこ とができます。生徒は、毎時間、各教科専用の教室に移動して授業を受けるこ とになります。また、ホームルーム教室はなく、そのかわり、ホームベースを 設け、生徒のロッカーや、ベンチ、クラスの掲示板などが設置してあります。 おわかりのように、小学校から南中学校へ入学したとき、学習環境はほかの中 学校に入学するより急激な変化があります。予想を上回るものだと思います。 今までうまくいっているのは、PTAとか、教員とか、本当に涙ぐましい努力 があっての中学校だと思います。 そこで、全国的にも誇れる先進的な教育環境である南中学校を核に、小中一 貫のモデル校、もう既に教育長の話では一貫教育になっていると思います。そ ういうふうにうたってもよいのかと思いますが、いかがでしょうか。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)この丸岡南中学校の教科センター方式は、本当に誇れ るものでありました。そのようになりました。これは、今、議員さんが言われ るように、地域の方々の大変な御努力と、そして、保護者、すばらしい先生方 を入れたことによって、非常にスムーズに来ています。全国でこのセンター方 式をとっているのは、60か、70はないはずであります。かつてはあったん ですが、失敗して全部やめていっています。ところが、非常に効果的に、子ど もたちも生き生きと活動してくれています。そして、多くの人たちが見に来て います。まず丸岡南中学校です。クックチル方式のやり方も大変よかったです。 給食センターのあり方ではいろいろ問題あったんですが、非常にクックチル方 式はいいですよ。450人の子どもたちと先生方が一堂に会してランチルーム で食事をしながら、こんなすばらしい学校ありませんよ。そうしたかったんで すが、なかなか難しかったんですが。今、非常にいいですよ。僕はこんなにお 話ができるのも、合併当初から丸岡南中学校を立ち上がって、すばらしい学校 に成長してくれてるからこそ、こんな話ができるわけであります。福井市でも いろいろやって、いろいろ課題があって難しい面もあったわけでありますが、 本当にありがたいことだと思います。 -171- そこで、なぜこんなにすばらしいかというと、先生はもちろんのこと、教職 員大学っていうのがあるんですが、福井にね。その大学と提携していますよ。 大学院に入っている先生方を集めて、そして、そこで勉強していただいて、学 校に、大学院へ行かなくて、学校で、いろいろ、みんな巻き込んで授業の研究 をしていただいて、そして、大学に入っている生徒も南へ来てやってくれてい ます。そういうことも含めて非常によくなってきています。じゃあ、もともと いいんかっていうと、やっぱり、小学校時代にいろいろ問題を抱えた子どもた ちもいて、心配した部分もあったんですよ。本来あったんですが、1年生から 2年生になるごとに、もう全くそれが全然心配なんかなくなっていくんですね。 そういう部分では、ああいう丸岡南の今の方式が、教科センター方式がいいっ ていうだけでなくて、それを含めた環境が、そして、あの新しい学校、全く行 きどまりのないすばらしい学校、どこへ行っても隠れる場所がない、オープン である、全て授業も公開される、あんな学校で授業することで、先生方もうか うかしてられませんよ。そういう部分で、先生方の実力も上がって、子どもた ちもそれについていくっていう形になるんでないかな。 ただし、じゃあこれが全て実力的に、あるいは学力的にすばらしい、ほかの 学校と比べてどうかということについては、これは、まだまだ、これから、教 育なんてそんな簡単にうまく効果があらわれるもんじゃありませんが、でも、 みんな頑張ってくれているので誇りに思っていますので。 そういう点で、今、古屋議員が言われるように、小中一貫教育ということに ついては、まあ、1回、学校へ行って、いろいろ、こんな話があったというこ とで話をさせていただきながら、何か検討はしていきたいとは思いますが、で も、今の連携の中でしっかり頑張ってくれているということだけは報告してい きたいと思いますよ。先生方がとにかく頑張っているっていうことだけ報告さ せてください。 ○ 議長(橋本充雄)10番、古屋議員。 ○ 10番(古屋信二)教育長の熱い答弁ありがとうございました。ほかの中 学校もありますので、そういったところにも注視していただいて、教育行政の 向上を図っていただきたいというふうに思っております。 これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○ 議長(橋本充雄)次に、1番、小原慶之議員。 ○ 1番(小原慶之)議席番号1番、政友会の小原です。私は、今回、アニメ を活用したまちづくりについてと、坂井市市制10周年の記念事業についての 2つのテーマについて質問させていただきます。 最初に、アニメを活用したまちづくりについてです。 この夏、坂井市三国町を舞台にしたアニメ「グラスリップ」が放送されまし -172- た。アニメの舞台となっている土地を訪れることを聖地巡礼といいますが、三 国港駅にも設置されているアニメファンによる交流ノートが3冊目になるなど、 グラスリップが放送されたことにより、全国からたくさんのアニメファンたち がこの坂井市に訪れているのを目にしています。隣のあわら市でも、「ちはや ふる」の声優さんを招いたトークショーにたくさんの方が全国から訪れました。 ここ何年かのアニメブームの中で、アニメを活用したまちづくりが全国各地で 行われています。 今年、坂井市にシティセールス推進室もできましたし、アニメファンだけで なく、たくさんの人に坂井市に来てもらえるような取り組みができたらいいの ではないかという観点から質問します。 まず1点目に、あわら市でも実績がありましたように、声優さんのイベント として、えちぜん鉄道とのタイアップによるイベントを考えてはどうか、2点 目に、アニメや漫画の祭典であるコミックマーケットを坂井市に誘致してはい かがでしょうか、御所見をお伺いします。 次に、市制10周年の記念事業についてです。 坂井市は、再来年の2016年に坂井市市制10周年を迎えます。その2年 後には福井国体もあり、今後、坂井市内の体育施設を順次整備していくと前回 の一般質問で御答弁いただきました。きれいに整備するからこそ、体育施設を 有効活用していかなければならないと思っております。オリンピックなどでも、 選手村をその後マンションとして売り出したり、アトランタオリンピックの開 会式に使われたメインスタジアムを大リーグの本拠地にするなど、大きなイベ ントが終わった後のことも見据えていかないと、無駄な箱物になってしまいま す。 国体を一過性のイベントに終わらせることなく、地域活性化やスポーツ文化 の発展に寄与するべきだという観点から、坂井市市制10周年記念事業として、 全国大会規模のスポーツイベントを誘致してはいかがでしょうか、御見解をお 聞きします。 以上、私の一般質問といたします。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)小原議員の御質問にお答えをいたします。私の方からは アニメを活用したまちづくりについてお答えをいたしまして、また、市制10 周年記念事業については、後ほど教育長からお答えをいたします。 まず、えちぜん鉄道とアニメの声優さんとのタイアップによるイベントをし てはどうかとの御質問でございます。 「グラスリップ」は、坂井市三国町及び周辺地域の風景をモデルとしたアニ メーションでありまして、坂井市三国町の魅力的な情景を全国に発信をいたし -173- ております。中でも、三国港駅やえちぜん鉄道の車両そのものがアニメの中で 複数回登場しておりまして、また、サンセットビーチ周辺を含めた三国湊町の 魅力を発信するツールとなっております。 この影響によりたくさんのアニメファンが坂井市を訪れておりまして、先日 開催をしました三国花火大会におきましても、イメージポスターなどへの起用 や、グラスリップ主題歌による音楽スターマインの打ち上げ、グラスリップの 主人公の声優出演による福井ケーブルテレビ及びインターネットでの放映も行 われるなど、さまざまな方法で活用をいたしております。 議員御提案のえちぜん鉄道とアニメ声優のタイアップにつきましては、えち ぜん鉄道及びアニメ制作会社であるピーエーワークスを初めとする製作委員会 との協議及び調整が必要となってまいります。 坂井市といたしましては、今後のアニメ「グラスリップ」の反響を注視する とともに、グラスリップのファンを通じて坂井市の魅力を全国に発信し、坂井 市へのリピーターが今後ますますふえていくのであれば、グラスリップを活用 したイベント開催の可能性等について考えていきたいというふうに思っており ます。 次に、アニメや漫画の祭典、コミックマーケットを坂井市に誘致できないか との御質問でございますが、コミックマーケットは世界最大の同人誌即売会で ございまして、毎年8月及び12月に東京のビッグサイトで開催され、昨年夏 の開催では、3日間の開催で一般参加者数は約59万人にも上っておりますが、 定期開催されているコミックマーケットそのものの坂井市への誘致は困難であ るというふうに考えております。 しかしながら、定期開催以外の開催は、約5年に一度の間隔でコミケットス ペシャルの名称で開催されており、地方での開催は2000年3月に沖縄県で 行われたわけでございます。2010年3月に茨城県水戸市、さらに、201 5年3月には、千葉市の幕張メッセでの開催が既に決定をいたしております。 議員御提案の開催の誘致となりますと2020年に向けてとなりますが、開 催会場の確保、また、誘致した場合の費用対効果など、あらゆる諸問題を検証 し、誘致の可否について慎重に判断してまいりたいというふうに考えておりま すので、御理解をいただきたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)私の方からは、市制10周年記念事業に全国大会規模 のスポーツの大会を誘致してはどうかの御質問にお答えをいたします。 市制10周年、この節目を記念し、将来にわたって坂井市が飛躍していくた めの機運を高めるため、市制10周年をお祝いする記念事業を実施することは、 とても意義のあることだと考えております。 -174- また、小原議員が言われるとおり、スポーツイベントは、市制10周年記念 事業として坂井市をアピールするためにとっても有効なものの1つといえると、 そう思います。旧三国町の町制100周年記念事業の際には、世界スポーツア クロ体操の演技が披露され、大変好評を得ておりました。しかしながら、全国 大会規模のスポーツ大会の誘致となりますと、国体開催を控える中、また、施 設の規模ということでも難しい面も出てくるかと思います。既存事業でありま す古城マラソンや市民スポーツ祭を記念事業化して、有名なゲストランナーの 招聘や魅力のあるイベント内容を企画していきたいな、そんなことを考えてお ります。 さらに、国体に向けて新しく整備されたスポーツ施設を活用した取り組みの 例といたしまして、多くのトップアスリートが合宿に陸上競技場を利用してい ることもありますので、記録会に合わせ招待をし、100メートルの特別レー スを開催して、児童・生徒がそのすごさを体験することもすばらしいことだと 考えています。また、地域を生かしたスポーツイベントの例といたしまして、 小原議員も考えておられます、サンセットビーチでのトップチームによるビー チバレー大会を開催するなど、坂井市において実施可能な事業を検証し、記念 事業にふさわしいものを今後検討してまいりたいと考えています。 そして、子どもたちに夢を与えることができるような事業内容を念頭に置き ながら、取り組んでまいります。 ○ 議長(橋本充雄)1番、小原議員。 ○ 1番(小原慶之)再質問の方をさせていただきます。 市長の答弁の中で、声優さんといろんなイベントをしていくという話であり ますが、お隣、石川県で同じピーエーワークスという会社のアニメ「花咲くい ろは」というアニメがありまして、その中でぼんぼり祭りという祭りがありま して、それは湯涌温泉のところにはない祭りなんですが、アニメの中で行われ た祭りということで実施をしたところ、去年3回目なんですが、3回目でよう やく1万人ほど集まったという事例があります。なので、そういうアニメとコ ラボして何かできるといいなと思いまして、今回、質問させていただきました。 いろいろ調べていたところ、今回の夏のアニメの中で「ヤマノススメ」とい うアニメがありまして、富士山に登るというアニメなんですが、富士急行を使 って富士山に登っていくというツアーみたいなことをやっていたので、三国ま で来ていただいて、三国の町を一緒に歩くということも考えられるかなと思い ますが、その件についてどうお考えかお伺いします。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)今回のグラスリップのアニメの映画っていうんか、7月 から始まって3ケ月間、多分、今月いっぱいで一応終わる。今、2弾っていう -175- お話もあります。これは、あこの監督さんが北陸三県でどこを選んだっていう のは、今の富山県南砺市にありますピーエーワークスがこの三国がいいだろう って、三国だけじゃないですね、福井の海岸沿いにもありますし、あわらの創 作の森も、喫茶店なんかも一部そうでありますし。今、これを呼んで、例えば つくるとしたら、数千万かかるんです。私も値段も聞いたけど。三国だけじゃ なしに、坂井市全体を含めて、今、アニメつくられんかっていうたら数千万か かると思いますし。言われたからこれをしてほしいっていったら、ひいてまう んですね、あの会社は。自由に、だからつくらせてほしいっていうこと。ただ、 これを要望する。例えば、丸岡の丸岡城を入れてほしいとか、三国のこれを、 どっかの、東尋坊入れてほしいとか、春江とか入れてほしいっていうたら、多 分ひいてまう。私も、いくらぐらいかかるんかって言ったら、膨大なお金がか かるんですよ。私もあこの社長とは1回会いました。専務さんとは、3、4回 会ってるんですよね。すごく、これからは、今、小原議員言われるように、ア ニメブームというのもあるんですよ。それを今後生かして、この坂井市のPR っていうんか、誘客するっていうのも1つでありますし。そういった中でも何 かできないかなっていうのは、私、今の時点ではこれっていう言葉は出てきま せんが、これから、そういったものを利用して坂井市全体をPRして、全国に。 それで、東京でも、大阪、名古屋でも放送してますから、そういうのは、私も、 何人か、そういう放映されたっていうのは聞いてますから、今の時点でこれと いったあれもありませんが、そういうものを生かして、何かに役立てていけな いかなというふうには私は今思っています。 ○ 議長(橋本充雄)1番、小原議員。 ○ 1番(小原慶之)実はツイッターというSNSでちょっといろんな情報を 見させていただくと、えちぜん鉄道に乗って福井駅から三国港まで来て、その ままその電車で帰るっていう方が結構おられて、せっかく三国港まで来てその 町におりないっていう方も結構おられるので、できたら、おりて、いろいろ散 策してもらいたいなって思いがあるので、ぜひ何かイベントを考えていただき たいなという思いがあります。 2点目の質問でコミックマーケットについての質問なんですが、もう、コミ ットマーケットには、日本だけじゃなくて世界各地からいろんな方々が来てい らっしゃるので、東京のビッグサイトで行われている規模のものっていうより も、小規模でいいので何かできないかなって。敦賀のプラザ萬象で、一度、2 年前ほどに行われて、50ブースか100ブースほどの小さいものも行われて いますし、坂井市でもそういう漫画家さんとかもたくさんおられると思うので、 そういう方を活用したまちおこしができたらいいのではないかと思いますが、 その点どうでしょうか。 -176- ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)私、正直言って、コミックマーケットって行ったことな いんですよ。だから、今説明もしたように、調べて、そういうマーケットあっ た場合、59万人、約60万人近いということ。今、坂井市内で60万人集め てっていったらどこでするんかなっていう、ほれもありますし。これ、課題も ものすごいあると思いますし。だから、毎年するんじゃなしに。じゃあ、誘致 したらすぐ来てくれるかっていったら、いろんなところやってますから、だか らよほどでない限りなかなか難しいんかな。まあ検討は十分してみますし。小 原議員言われるように、それだけ、今、三国とか、例えば坂井市全体において、 そういう坂井市のイメージアップを図っていこうということだというふうに思 います。気持ちはよくわかりますし。コミックマーケット自体もどういうもの かちょっと調べて、本当に誘致できるかどうかっていうのは、今のところ自信 はないですけど、もう少し調査して、もっともっと、坂井市に住まれるってい うんか、誇れる町にしていきたいなというふうに思っております。 ○ 議長(橋本充雄)1番、小原議員。 ○ 1番(小原慶之)本当に実現できたら自分としてもうれしく思うので、ぜ ひ検討していただきたいなと思います。アニメで来ていただく方が、大人にな って結婚されて、また子どもと来たいって思えるような旅館とかたくさんある と思いますし、ぜひそういうイベントも考えていただきたいなと思います。 次、2つ目のテーマの坂井市市制10周年記念事業についての再質問をさせ ていただきます。 今、教育長の方からいろいろ御答弁ありまして、自分の思いとしても、競技 場の方も改修されるということで、その市民スポーツ祭に呼んでいただくとい うのも、すごいありがたい意見だなと思います。今、坂井市内のユティックと いう企業で100メートルでオリンピックを目指している選手もいて、ちょう ど、2016年、リオオリンピックにもしかしたら出る可能性もあるっていう ことも考えると、坂井市内からオリンピック選手が出ると地域活性化に本当に つながると思うので、そういうイベント等を記念してやっていただきたいなと 思います。 先ほどビーチバレーの話もありましたが、今年の夏、寒かったのもありまし て余り海水浴客が来られなかったこともあるので、そういうビーチスポーツを 春とか秋にやって海に来ていただく方をふやすということで、そういうビーチ スポーツをどんどんやっていってほしいなと思います。 以上で、自分の一般質問を終わらせていただきます。 ○ 議長(橋本充雄)ここで暫時休憩をいたします。 2時25分より再開をいたします。 -177- ○ (午後2時13分 休憩) (午後2時24分 再開) 議長(橋本充雄)休憩前に引き続き、会議を開きます。 一般質問を続けます。 22番、畑野麻美子議員。 ○ 22番(畑野麻美子)22番、日本共産党議員団、畑野麻美子です。通告 に従い、一般質問を行います。 1点目、生活困窮者自立支援制度の施行における市としての取り組みにおい て。 生活困窮者自立支援法が昨年12月に制定され、平成27年4月から全国福 祉事務所を設置する自治体で施行されます。当然、坂井市においても一定の実 施する義務があります。 この支援法は、これまで十分でなかった生活保護受給者以外の生活困窮者に 対する第2のセーフティネットを拡充するものです。非正規労働者は、平成1 2 年 に 2 6 % だ っ た も の が 、 平 成 2 5 年 に は 3 6 .7 % に 、 年 収 2 0 0 万 円 以 下 の 給 与 所 得 者 も 、 平 成 1 2 年 に 1 8 .4 % だ っ た も の が 、 平 成 2 4 年 に は 2 3 .9 % に 増 加 し て い ま す 。 高 校 中 退 者 は 約 5 . 4 万 人 、 中 高 不 登 校 は 約 1 5 . 1万人、ニートは約60万人、引きこもりは約26万世帯となっています。い ずれも、人間関係の構築がうまくいかず、困窮状態に至るリスクを抱えていま す。 このほか、全国的に血縁や地縁の希薄化も進んでいます。こうした経済社会 の構造的な変化の中で、今や誰もが生活困窮に至るリスクに直面していると言 えます。これからは、生活困窮者のための行き届いた支援が求められます。来 年度からの生活困窮者自立支援制度の実施にあたり、次の点について質問しま す。 1、平成27年4月から実施される生活困窮者自立支援制度における、市役 所内に包括的な自立相談窓口を設置すること。 2、各関係課、所管課が連携し、問題を解決するための積極的な施策の推進 及び生活再建の支援を図るため、坂井市市民相談総合推進委員会の設置をする こと。 3、総務省から、情報の共有化ということで、各都道府県総務部長へ「生活 困窮者対策などにおける税務情報の活用について」という通達が平成23年3 月3日付で来ています。それには、各市町村に対しても連絡するよう書かれて います。その活用を生かすこと。 4、生活弱者発見緊急プロジェクトをつくり、地域と連携を図ること。 5、税務と福祉、教育委員会の職員で滋賀県野洲市の生活困窮者自立相談事 -178- 業(おせっかいの仕組みづくりで命を救う)の視察研修に行くことを勧めます。 2点目、商店街のスタンプポイントカード事業について。 現在、坂井市においては、各町において商店街のスタンプポイントカードが あり、加盟店の売上向上に向けての取り組みがなされています。丸岡町にはし ろまるカード、三国町にはかにカード、春江町にはゆりカードがあります。 スタンプポイントカードは、100円で1ポイントのマークが印字されます。 特典として、満点カードで1枚500円として加盟店で使えるほか、加盟店主 催の各種イベントに参加できます。 このポイントカードは、現在、商店連盟加盟店で行っていますが、この加盟 店に市役所(行政)も参加し、特定健康診断(集団検診)や乳幼児の健診を受 診した時や、食生活改善推進委員としてのボランティア活動などに参加したと きなど、あるいは介護の講習会に参加したときなどにポイントが入るようにし、 市民への行政に関する関心度を高めたり、地域づくりや地域貢献に、そして何 より商店の活性化にもつながります。 そこで、質問いたします。 スタンプカード加盟店に市役所(行政)も参加し、「さかい笑顔カード」と して、坂井市の健康診断や介護講習会などに参加することでポイントとし、こ れからの坂井市健康都市に向けての積極的な取り組みと商店街の活性化を求め ます。 以上、答弁を求めます。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)畑野議員の御質問にお答えをいたします。 初めに、生活困窮者自立支援制度の施行における取り組みについてをお答え をさせていただきます。 まず、市役所内に包括的な自立相談窓口を設置することについてでございま すが、生活困窮者自立相談支援事業につきましては、平成25年度から、福井 県社会福祉協議会が福井県から委託をされて、福井県生活困窮者就労・自立支 援モデル事業として、福井県自立促進支援センターを運営をいたしております。 生活困窮者が困窮状態から早期に脱却することを支援するため、本人の状態 に応じた包括的かつ継続的な相談支援を実施するとともに、地域における自立 ・就労支援などの体制を構築することにより、新たな生活困窮者自立支援制度 の円滑な実施につなげることを目的としております。平成25年11月から平 成26年6月までの相談実績は、福井県全体で162名、このうち、坂井市福 祉事務所管内では7名でございます。 今後は、当モデル事業における相談実績に注目しながら支援事業を進めてま いりたいというふうに考えております。 -179- 次に、坂井市市民相談総合推進委員会を設置することについての御質問でご ざいますが、現在、庁内関係各課が連携して、多重債務者の支援連絡協議会及 び坂井市DV対策庁内連絡会議を設置をしておりますし、また、経済的に困窮 し、生計維持の困難に陥らないための連絡会を開催して、各課の支援策の提供 及び相談者の情報の共有を行っております。 また、坂井健康福祉センターが実施する坂井地区自殺予防対策連絡会に参画 し、精神科病院、ハローワーク、警察及び消防署など、関係機関との連携を図 っていきながら、情報提供及び連携の強化に取り組んでいるところでございま す。 今後も庁内の連携体制を継続していきながら、情報の共有を図り、また適切 な相談の支援を努めてまいりたいと思います。 次に、生活困窮者対策等における税務情報の活用についてお答えをさせてい ただきます。 生活困窮者といわれる「現に経済的に困窮し、最低限度の生活を維持するこ とができなくなるおそれのある者」に対しましては、行政機関を初め関係機関 が連携しサポートしていくことが必要であるというふうに考えております。 御質問の生活困窮者対策などにおける税務情報の活用については、総務省か らの通知において、社会的に孤立し生活困難に陥っている方などへの対策とし て、関係機関が連携し取り組みを進める際の税務情報の取り扱いについて、本 人の同意の必要性が示されております。税務情報は、本人の生活状況を知る上 で重要な手がかりとなる情報であると同時に、重要な個人情報でもあります。 これまでも、事例内容に応じて関係機関が情報を共有し連携を図りながら必 要な対策を進めておりますが、今後も、生活困窮者などに対する積極的な取り 組みの推進のために、税務情報の活用を図るとともに、個人情報保護の観点か ら、関係条例等を遵守し、慎重な取り扱いを行っていきたいというふうに考え ております。 次に、生活弱者発見緊急プロジェクトについての御質問でございます。 現在、北陸電力と提携し、長期料金滞納者の情報提供を受けています。また、 新聞や郵便物がたまるなどのSOS情報から支援が必要な生活弱者を発見し、 生活再建などの支援につなぐことができるような体制づくりも進めております。 庁内では、行政とのパイプ役として、地域で御活躍されています民生委員、児 童委員の方々あるいは福祉委員の方々の御協力をいただきながら連携を図って いるところでございます。また、地域住民の交流が希薄になりつつある近年、 地域のつながりを高めることが同時に生活弱者を発見することにつながると考 えておりますので、今後とも、引き続き、地域力を高めることができるように 努めてまいりたいと考えております。 -180- また、滋賀県野洲市の生活困窮者自立相談事業の視察についてお答えをいた します。 現在、厚生労働省からの生活困窮者自立支援制度に関する他自治体の取り組 みが情報提供されているところでございまして、それらの取り組み状況を確認 しながら検討もしてまいりたいというふうに考えております。 次に、商店街のスタンプポイントカード事業についての御質問でございます。 現在、市街地の活性化や魅力づくりを推進するために、各町の地元商業者に よるスタンプカードのポイントサービスが提供されています。 今ほど、畑野議員からもお話ありましたように、この三国商業振興協同組合 が「かにカード」を、また、丸岡商店連盟が「しろまるカード」を、また春江 商業振興協同組合が「ゆりカード」を、坂井商業振興協同組合が「URANO カード」を運用しており、それぞれが独自のポイントサービスにより、各町の 商業圏域で利用者にポイント加算を実施をいたしております。 これまで、商工会の合併前に、各町の商業組合、商店連盟の間で市内の多極 連携的な商業圏域の拡大や、消費者の市内域での消費行動の拡大、及び活性化 を図るための事業強化策として、統一したポイントカードの導入について協議 がなされてきたところでございます。 しかし、各町商業振興組合、商店連盟におけるポイント加算の取り扱いの違 いや、各町に点在する近隣型商店街における広域連携の必要性、また、システ ム再構築経費負担に対する費用対効果など、多種多様な問題点が多いことから、 統一したポイントカードは導入されず、現在においては各町商業振興協同組合 間での検討もなされていない現状でございまして、このような状況の中で、ス タンプカード加盟店に市が参加することは難しいものと考えております。 このようなことから、健康診断や介護講習会などに参加した際のポイント付 与については6月定例会の一般質問にも説明をさせていただきましたが、健康 都市宣言を契機として、市民の健康に対する意識醸成を高めるための健康づく りとしての取り組みとして、今後、検討もしていきたいというふうに考えてお ります。 ○ 議長(橋本充雄)22番、畑野議員。 ○ 22番(畑野麻美子)自立相談支援事業、いわゆる窓口相談事業ですけれ ども、これは必須事業となっているのですけれども、先ほども言いましたが、 相談者が各課を回ることなく、その場でワンストップの窓口、そういうなのが 義務づけられているというふうに思っていますが、その点についていかがです か。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)ただいまの御質問にお答えいたします。 -181- 相談窓口の設置につきましては、この法律を制定された中で必須事業として 位置づけられていると認識しておりますので、今後、今、市長が申しましたよ うに、県が行っておりますモデル事業等を参考にしながら具体的な検討を進め てまいりたいと考えております。 ○ 議長(橋本充雄)22番、畑野議員。 ○ 22番(畑野麻美子)今後検討ということで、来年度実施に向けての検討 だというふうに思いますけれども、この窓口は福祉保健部に限られることはな いということで、野洲市などは市民生活課にありますし、あと、商工労働課で もいいし、地域福祉、生活保護関係などでもいいし、あとは、都市計画課や上 下水道課、相談窓口は福祉保健部に限らないということなので、そういう点も 含めてぜひ検討していただきたいなというふうに思います。 それと、この事業ですけども、ほかへの委託もオッケーということに法律で はなってますけれども、相談窓口においては、2番目、3番目で質問しました ように、いろんな税の関係とか、あと、全庁的な体制を整える上においては、 やはりこの窓口は委託をすべきではないというふうに考えますけども、いかが でしょう。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)相談窓口の委託についてお答えをいたします。 今現在、既にモデル的な事業として、全国で生活困窮者に対しての相談事業 が行われております。その窓口については、委託で行っているところもござい ます。その窓口については、既に、例えば、障がいの方の相談をお受けになっ ている、あるいは、子どもさんの相談をお受けになっているというなところが、 相談窓口として委託を受けているというなこともございますので、必ずしも委 託が不適当だということは考えておりません。坂井市にとって、あるいは市民 の方にとって最も相談しやすい場所がどこかということを考慮させていただき ながら、委託も含めて、今後、具体的な検討をさせていただければと思ってお ります。 ○ 議長(橋本充雄)22番、畑野議員。 ○ 22番(畑野麻美子)先進地の野洲市の例をとりますと、相談支援事業に ついては、役所内でしっかりと体制を整えるということで、委託に関しては、 家計相談支援、これは社会福祉協議会へ委託をしています。これは任意事業で すけれども、あと、就労促進のための支援事業は、やすワークというところに 委託をしています。あと、貧困の連鎖の防止ということで、学習支援などは教 育委員会と連携をしています。そういう点をしっかりと考えて、窓口について は委託をしないように、また、そこに配置する職員は正規職員であるというこ とも要求をしておきたいと思います。 -182- それと、2番目の全庁的な推進委員会の設置ですけれども、これも、今の答 弁ですと連携をとっているということですけれども、そんな単純な連携ではな くって、ここでこの法律に挙げている連携はもっとしっかりとした体制を整え ることを挙げています。 例えば、連携をとるのは全庁的ですのでもう言わなくてもいいと思いますけ れども、例えば、野洲市の場合ですと、政策調査部、総務部の人事課職員、人 権施策推進課職員、人権センター職員、野洲市地域総合センター職員、市民交 流センター職員、税務課職員、生活安全課職員、協働推進課職員、あと、社会 福祉職員など、子ども子育て家庭課などを含めますと、商工観光課や上下水道 課全ての職員が入った委員会を設置しています。そこでいろんな相談があった ことを、そこの会議にかけてみんなでそれに取り組むということで、職員にと っても働きやすいというふうなことが挙げられています。 そういう点でいかがでしょうか、この設置については。委員会の設置をする と、本当に職員がただ単に税務課に行って、ただ税金払いなさい、払いなさい って言われていて、ただそれだけのことではない、その裏にある、なぜそんな に税金が払えないのですかという相談にも乗れる、そういう場にもなると思う んですけど、いかがでしょう。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)ただいまの御意見でございますけども、生活困 窮者の自立支援法については、非常に有効な方策になるものと考えております。 ただいまいろいろ御指摘がございましたように、これまでも市長が説明しまし たように、多重債務者の方に対しての連絡会であるとか、あるいはDV対策等 について、庁内でいろいろな福祉に関する連絡会を設けておりましたけども、 その仕組みを再構築する形が今回の生活困窮者の方の自立支援法の制定じゃな いかということを考えております。生活困窮者の支援の形としましては、包括 的な支援であるとか、個別的な支援であるとか、早期的な支援であるとか、い くつかの支援策が国から示されております。生活困窮に陥ってしまうというな 原因に関しましてはいろんな原因があると思っております。それは、庁内全域 にわたることが原因であると思いますし、それを解決するためにも全庁的な解 決策を講じていくということが非常に重要なことだと思っておりますので、繰 り返しになりますけども、これまで行ってきた仕組みを再構築するということ で非常に重要な位置づけがなされると思っておりますので、今後、十分検討し てまいりたいと思っております。 ○ 議長(橋本充雄)22番、畑野議員。 ○ 22番(畑野麻美子)それと関連をしまして、4番目の相談者の発見が大 事ということで、相談者発見プロジェクトチームをつくったらどうかというこ -183- とですけれども、これは大変大事なことだと思います。野洲市では、とにかく 相談に来てくださいということで、地域の人たちも交えて地域で困っている人 が来たらぜひ相談に来てくださいということを促しています。そういうことで、 相談に来てくれたら何とかなりますよっていうふうに、職員の方が、この相談 窓口にかかわっている相談員の人が言ってます。野洲市の共産党の議員さんに 聞きますと、共産党の議員もいろいろ相談を受けますけれども、ここへつなげ ると言ってます。ここへつなげると、相談の職員さんが「ありがとうございま す。発見してくれてありがとう」っていう言葉を反対に返してくれて、本当に 親身になって取り組んでくれるので大変安心していますということでした。 例えば、坂井市などでも、私もいろいろ相談を受けるんですけれども、本当 に近々のことでは、上下水道部長にお伺いしますけれども、水道が何年間もと まっている、そこで生活をしているにもかかわらず。私が水道とまっていて何 ともないですかって聞きに行ってあげてくださいねって言っても、それはちょ っと行けないというふうなことを言われるんですけども。そういう相談には、 野洲市の場合だと、役所から相談、支援に出向いていくっていうんですね。そ ういうことも含めて、そういう発見、その人がどういう生活をしてるんだろう っていう、生活困窮者ではないかなっていう、そういうところにもしっかりと 心を配ることが大事だと思うんですけど、そのまま何年も水道が出てなくって 生活してることに対して何の問題も感じないというのは問題かなと思いますけ ど、いかがでしょうか。 ○ 議長(橋本充雄)高木上下水道部長。 ○ 上下水道部長(高木 徹)今、畑野議員さんの質問ですけども、初めて聞 きましたけど。8年間もとまっているというような状況ということでございま すが、上下水道部、閉開栓業務がものすごく多いです。3月、4月、5月とい う時期には、閉栓開栓業務が多数ありまして、こんなこと、大変失礼でござい ますが、一々理由を聞いて閉開栓の業務をやってるわけではないということで ございます。 そして、今、畑野議員さんおっしゃいましたが、私どもの職員に、今とまっ ていて相談とか、見に行ってほしいと言って、行っていないということでござ いますが、そんなことはないと。私どもの職員もそういうことがわかっていれ ばとめませんし、また、そういうことの相談を受ければ、私どもの検針員も検 針時には、必ず、できる限り、そういう、安否確認とか、ここに書いてありま すように、ポストに新聞がたまっているようなところは注意して検針するよう なことをやっておりますので、何か行き違いがあるかもしれませんけども、私 どもの職員が行かないというようなことはないと思っていますし、8年間もと まっているということであれば、また、自己水とか井戸水を使っている可能性 -184- もあると思いますし、その辺、またわかりましたら、お声かけして、こちらも 調査したいと思います。 以上でございます。 ○ 議長(橋本充雄)22番、畑野議員。 ○ 22番(畑野麻美子)例えば、そういう問題があったときに、そういう相 談課、相談窓口があれば、そこへ行って何か困っていることがあるのならば、 そういうところを紹介してあげてつないであげる、また、税の関係もいろいろ 調べてあげたり、収入があるのかどうかを見てあげたりとか、そういうな包括 的な相談ができるので、上下水道課としても、ただ水道をとめて、滞納してる ときはとめてしまうだけじゃなくって、滞納者がいても、何ケ月も滞納してい る人は、何があるんだろうっていうふうに、何か困りごとがあるならば、そう いう相談窓口があれば助かるんではないかなっていうふうに思います。申告で きない人もいるんです。 あと、最近の相談では、要するに、一人暮らしになって、御主人が亡くなっ て一人暮らしになると、借家を出ていけと言われたり、借地のところに建って いる家も出ていってくれっていうケースが2件ほど私のところに、ここ1ケ月 の間にありまして。だけど、60歳ですか、65歳以上の一人暮らしの人が入 れる市営住宅は限られていますし、そして、今、なかなか、募集がないんです けども、そういうことも含めますと、やっぱり、そういう人も、相談があった ら、その窓口に行けば、何とか住むところがないかなっていう相談にも乗れる のではないかなっていうふうに思います。私は、1人の人は、もう坂井市には ないので、福井市の市役所に連絡をして、全ての市営住宅を探しました。福井 市ですと、一人暮らしの人が入れて、抽せんしなくても順番待ちで入れるとい うところが2件ほどありました。だから、坂井市にも、その窓口に行けば、そ この窓口の職員さんが、じゃあ坂井市にはないけど、福井市を探してあげまし ょうとか丁寧な対応ができるのではないかと思いますけれども、いかがでしょ う、建設部長。 ○ 議長(橋本充雄)恩地建設部長。 ○ 建設部長(恩地 紀)今の御質問にお答えさせていただきます。 つい先日も、今、借家というか、土地は本人じゃないんですけど、家が本人 のもので、それで、出ていきたいというときに、いろいろ問題がありまして、 それを、現在、2回ほど相談を受けております。ただ、個人の情報なので、そ れに対して今回は都市計画課が住宅を担当しておりますし、そういうことで、 そこの問題が解決しない限り、こちらも、家が残っていると、住宅へ入れさせ てあげるという、そういう対応がしづらいという、今、現状がございます。そ れらも条件さえそろえばまた対応していきたいと考えておりますので、その辺、 -185- 御理解をお願いしたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)22番、畑野議員。 ○ 22番(畑野麻美子)そういう問題があるときには、そこの部署だけじゃ なくって、そういう人を相談窓口に回して、そちらの方で、包括的に、みんな で、この人を助けるにはどうしたらいいやろうという方法、支援を考えていく ことが大事だなと思うので、そういうためにも、全庁的な連絡、推進会議とい うのはとても大事だなというふうに私は思います。 あと、保育料をずっと滞納していたりしたときには、その先生が、夜、その おうちまで行って、「払ってください」とか行くのではなくって、滞納してい る人のおうちの人に声をかけて、「困っていることがあるんだったら、相談し てくれるところがありますから、1回行ったらどうですか」という言葉をかけ て、いろんな手助けをする方法をしっかり見つけていく、回すんではなくって、 しっかりと支援をしていく、そういう窓口であってほしいなというふうに思い ます。 また、給食費を滞納している家庭でも、何か別の理由があるかもわかりませ んので、そういうところをしっかりと見ていくことが大事かなっていう、そう いうためにも、包括的な相談窓口があれば、みんなで考えられる。職員さんも いろんな支援策を知ってるわけではないのですから、全体的な会議などで、そ ういう支援策があったのかなっていうふうなこともあるので、これは市民を助 ける上では大事なことかなと思います。 あと、野洲市では不動産会社とも連携をしています。なぜかというと、家賃 が払えなくなった人、そういう人たちを助けるために、不動産会社と連携をし ています。家賃が滞納されると、不動産会社が「どうしましたか」って声をか けると、「失業して家賃が払えない」って言うと、「じゃあ、それなら、ここ の野洲市の相談窓口に行っておいで」って言って、そして、その人を相談窓口 につなげます。大体が一番は家賃滞納が最初のサインと言われていますので、 そういうところから全庁的なものが必要だと考えますけど、部長、いかがです か。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)ただいま、畑野議員さん、いろいろ御指導をい ただきましたとおりだと考えております。生活保護につきましては、平成24 年を境に若干少なくはなっておりますけども、その反面、生活困窮の方で相談 に来られる方が非常に多くなっております。それらの方に対しては、生活保護 の担当者が、生活保護には至らなくても、いろいろ相談に応じる、あるいは、 社会福祉協議会ともいろいろ調整を図りながら、一時的な金銭の貸し出し等も 行いながら、できるだけ現在の生活を維持していただけるようにそれぞれ工夫 -186- をしているつもりでございます。 また、今、生活保護担当部局には就労支援員さんがおりますので、その方が 中心となって、生活保護以外の方にも就労支援も実際行っております。生活困 窮者の自立支援法に類似した行動については少し始めることはできております ので、これまで行ってきたもの、あるいは、先ほど市長が御説明いたしました ように、県のモデル事業等を参考にしながら、坂井市にとって最もふさわしい 内容の生活困窮者のための相談窓口等の開設を行ってまいりたいと考えており ます。 ○ 議長(橋本充雄)22番、畑野議員。 ○ 22番(畑野麻美子)それぞれに窓口で支援をやっていますけれども、そ れではなかなかやはり大変なんですよ。さっきも言ったように、水道のことで も、水道だけでない問題がいっぱいあることが出てきてます。 例えば、野洲市ですけども、犬が余り鳴いてばかりいるので、そういう苦情 っていうんですか、それが相談窓口にあって、そのおうちまで出かけていって みたら、その家の方が精神疾患だったという例があります。そういうふうに、 相談者を発見して、地元の人にも、地域の人にも、何か変わったことがあった らぜひつないでくださいねと言っています。そういうことが大事かなというふ うに思ってます。 また、これも野洲市の例ですけども、40代の男性が、夫婦と子ども3人の 5人家族で、国民健康保険税が払えないと納税推進室へ相談に来ました。それ をしたら、失業して国民健康保険税が払えないんだけではなくって、家賃も払 えない、雇用保険も適用がないのでもらえない、借金が3社に150万円あっ たという相談がありまして。つないだ機関がやはりすごいですよ。市民生活相 談課では食料支援をし、社会福祉課では住宅手当、家賃額給付をしましたし、 税務課では確定申告をして適正課税をしました。保険年金課では、短期保険証 を発行しました。税務課は、確定申告により2割軽減、保険年金課は低収によ る減免、学校教育課は就学援助制度、社会福祉協議会は総合支援資金貸し付け をし、司法書士は債務整理、社会福祉協議会は家計相談、健康推進課は自立支 援、医療、やすワークは就労相談に乗ったという、こういうふうに、いろんな 課が包括的にもう全庁的にやってこの人を助けています。そういうことが大事 だと思いますので、ぜひ、これも、こういう推進会をぜひ検討していただきた いということを再度求めておきます。 それと、最後に、野洲市ですけれども、野洲市の視察研修を受けてください って。私、お勧めなんですけど。私たち、福井県女性議員の会でこの野洲市の 視察を申し出ましたところ、野洲市は議会や議員の視察は受け付けませんって 言われました。しかし、職員の研修、視察については、同じ職員の立場から受 -187- け付けているということです。職員の皆さんにはぜひ頑張ってほしいというこ とでした。この野洲市の相談窓口の職員は大変能力もあって、課を束ねる能力 もあるすばらしい方だというので、一度、そういう方と話をしてくるのもいい と私は思いますので、ぜひ検討していただきたいと思いますけども、いかがで しょうか。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)野洲市の施策についていろいろ御紹介をいただ きました。野洲市につきましては、これまでも、例えば、障がい者の方の相談 支援事業等についても非常に先進的な活動を行っているということも伺ってお りますし、私個人的には直接お話も聞いたことがございます。今後、必要があ れば、また、先進的な場所に出向かさせていただいて、いろいろ検討もし、勉 強もさせていただきたいと思っております。 ○ 議長(橋本充雄)22番、畑野議員。 ○ 22番(畑野麻美子)坂本市長、山仲野洲市長さんなんですけど、その市 長は、「1人の人を救えない制度は制度でない」と、しっかりした体制で生活 困窮者の命を救うようにと職員には話をしているそうです。その中で、やはり、 野洲市の専門家の職員さんは、あと一歩のおせっかいができるかどうか、やる 気と覚悟があればどの自治体でもできるというふうに言い切っています。市長、 いかがでしょうか。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)今、景気もよくなってきたという傾向の中で、生活困窮 者が逆に多くなっているっていう話も聞いております。行政として、本当に生 活もできない、困っている人にとっては、多分、松本議員の質問やったかなと いうふうに思いますし、やはり、本当に困って、今、働いても、体が悪いとか、 働けないとか、本当に困っている人はやっぱり行政が手を差し伸べてあげない けない、これは基本的な考え方だというふうに思いますし。今、野洲市の市長 だけじゃなしに、これは、みんな、どこの市長においてもそうだというふうに 思いますし。苦しんでいるのに、これを黙って見てるかっていったら、ほとん どの人は見ておれないと思います。何らかの形で手を差し伸べてあげる、これ が行政だと思います。 ただ、どこまでっていうこともあるんです。だから、実情がちゃんとわかっ てないと。先ほども、水道が8年間とめたとかって、こんなんあり得ないこと、 実際は。だから、どこまでが事実なのか。こっち行くっていうのも確かに大事 かもしれないけど、本当に困ったら、役所の方にも、電話一本、手紙でもいい ですから、そういうもんでやっぱり知らせてほしいなというふうに思っている んですが。待ってたらだめやと、逆にね。待ってるんじゃなしに。こっちから -188- も、そういう、例えば、さっき話したように、北電とか郵便とか、いろんなあ りますよ、福祉委員とか社協とか。それじゃなしに、やっぱり、電話一本ぐら いはできると思いますよ。だから、そうした中で言えば、行政としてできるだ けのそういう対応策っていうのは当然とっていくべきだろうというふうに、こ れはもう人間として当たり前、だけど、どこまでが生活困窮者かっていうのは、 それは実情とかを見ないとわからない。だから、ほれを聞かないと、話ししな いと、状況を聞かないとわからないこともあるんですよ。だから、そこらもち ょっとお話しするために、電話一本、手紙でもいいですよ、手紙は、多分、今、 80円ぐらい、だから、電話一本でもいいと思うんですよ。だから、そういっ た、お聞かせ願いたいなというふうに思っています。そうした中で常識的な対 応っていうのは行政としてするべきやというふうに思っていますし。 私も、市長の手紙の中で、もう3年ほど前にも、あるおばちゃんがいて、東 尋坊に何回も行ったけどどうしても死ねないとかっていって私のとこに手紙が 来たから、すぐ、そういう支所の方に、担当課に電話して、そこのうちに出向 いて、返事ももらったこともありますし。何らかの形で、やっぱりそういうの は見せてほしい。だから、畑野議員がばっと言うだけでは通じないんですよ、 どういう状況かっていうのは、だと思いますよ。だから、実際お話を聞かせて ほしいんです。前も何回もそういうことを言ってるんですよね。そういうこと で、私っていうんか、それは議員さん、みんな一緒ですよ。だから、一人で困 ってるのに黙って見逃しすると、通り過ぎるかったらそうじゃないというふう に思うんですよ。 ○ 議長(橋本充雄)22番、畑野議員。 ○ 22番(畑野麻美子)手紙や電話一本出せる人はいいんですけど、出せな い人がいるんですよ。そういうところには行きたくないとか。そういう人を、 野洲市では、みずから役所の職員が出かけていくんです。アウトリーチってい って、訪問支援というのをやっているんですよ。だから、地域の人に、困って いる人が自分たちの近くにいたら発見して役所につなげてくださいっていうこ とを言っているんですよ。だから、役所の方も待っているんではなくって、地 元からいろんな情報を得て、そして支援に出かけていく、そういう体制が大事 だということを私は言いたいんですけど。 例えば、何年か前になりますけれども、税務関係では、滞納している人に相 談にきてくれたら何とかなる、何とかしますって、相談に乗りますと言ってい ましたけれども、ある人を連れて相談に行きましたら、もう頭ごなしに、そん な税金なんか払うのが当たり前やろみたいなことを言って、なんで、決算委員 会のときなんかに、決算のときなんかは、来てくれれば相談に乗るって言った のに、違うんでないかって、私は職員とちょっと張り合ったことがあるんです -189- けども。なかなか住民は行きにくいんですよ、役所というところは。だから、 周りの人が、この人ちょっと困っているんじゃないかというのを見つけたら、 役所の方に教えてあげて、相談支援に行く、そういうことがこれからは大事じ ゃないかというふうに思います。 最後ですけど、まず、委託をするにしても丸投げにならないようにすること が一番だと思いますし、生活保護の担当課に例えば行ったら、新しい窓口に行 きなさいといって生活保護を受けさせないような、そういう水際作戦になるこ とのないよう、これは強く求めておきたいと思いますけれども、いかがですか。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)ただいまの御意見でございますけども、当然、 こちらの方も、今おっしゃったような、相談に来ていただくこととアウトリー チをするということは非常に重要なことだと認識しております。そのためにも、 社会福祉協議会では、コミュニティソーシャルワーカーの実現を少しずつです けども進めているということも聞いておりますので、この法律に従いますと、 決して窓口あるいは相談事業を全て丸投げするということは、今、考えており ません。 先ほども御説明させていただきましたように、坂井市にとって、坂井市らし い相談窓口の設置をこれからも進めていかなければいけないと思っております し、市長が常日ごろ申し上げておりますように、市民の方が笑顔で生活できる ためには、福祉部門としてどのような施策を講じていかなければいけないかと いうことは、しっかり今後とも考えていきたいと思っております。 ○ 議長(橋本充雄)22番、畑野議員。 ○ 22番(畑野麻美子)ぜひ、坂井市民の幸せが自分の幸せと感じるような、 そういうな行政であっていただきたいということを伝えておきます。 それから、ポイントカードですけれども、なかなか行政としてはできないと いうことですけれども、やっているところがいろいろあります。 逗子市では、地域貢献カードというのをつくりまして、市役所のボランティ アポイントカードなんですね、市役所のしおかぜカードというのをつくりまし て、何か特定健診を受けたときに1枚カードをあげたり、介護保険の健康サポ ーターの講習会を受けたら1枚あげたり、あとは、介護サポーターの講習を受 けたら1枚あげたりして、それを5枚集めたら、例えばしろまるカードに交換 するとか、そういうふうな方法もとっています。この逗子市では、市役所が加 盟して約200万円を予算化をしています。あと、北海道の大空町でもポイン トをやっていますけれども、これは、もう、ありとあらゆるポイントがついて います。防災訓練とか、それから、特定健診、がん検診、介護予防講習会、あ と、乳児健診、それから、日赤奉仕団、ふれあい広場、交通安全大会など、い -190- ろんなところに出たときにポイントをつけて、行政サービスに参加する、その 向上のためにもやっています。それよりも、何よりも、私も坂井町のURAN Oカードというのがちょっと知らなくて申しわけなかったんですけど、このカ ードを知らない人もたくさんいると思うんですね。特に、今、このポイントカ ードは町内でも高齢者ばっかしだって、町内にお買い物に来るのは高齢者ばっ かしで、若者がなかなか来てくれないという実情もありますけれども、高齢者 の人が来てくださることが、また、これからの介護というか、今後の介護を受 けないようになるための元気なお年寄りでいることにもなるので、高齢者のた めのポイントカードであっても私はそれもいいかな、今後、高齢者がふえる上 ではそういうことも可能かなというふうに思いました。このカードで日帰り旅 行に行くのをすごく楽しみにしているっていう高齢者の人がいるとしたら、こ れは介護予防の方にも回るので、このポイントカードは、ぜひ。行政もそんな にお金のかかるものではないと思うので、こういうことをつなげて、介護予防 の方とか、ボランティアの方にもつなげていったらどうかと考えますけども、 いかがでしょうか。 ○ 議長(橋本充雄)萬道産業経済部長。 ○ 産業経済部長(萬道正之)ただいまの畑野議員さんの御質問ですけども、 私の方からは、現在の各商業振興組合等で使用しているポイントカードの中身、 その制度についてお話しして、その面からこのポイントの導入というのがどう かというようなことをちょっとお話しさせていただきたいと思います。 旧町ごとに、それぞれ商業振興組合または商店街の組合等をつくって、その 加盟店の中で流通するようなカード、ポイント制というような制度を設けてお ります。全部で四町合わせて約200店舗、この200店舗がそれぞれ4つの 組合で独自のカードを使っていると。そのカードは、あらかじめ加盟している 店が、自分とこはこれぐらいポイント要るからっていうことで、事務局の方で ポイントの分をお金で買うんですね。お客さんに還元するもんですから。買っ て、それを端末の方で読み込んでいただいて、買った分の範囲内でポイントを 打つと。なくなったら、また購入するというような形です。 それで、ただ、難しいのは、それぞれの組合が同じシステムで同じ機械で同 じような運用の仕方していれば別に何店舗ずつ加入しててもいいんですけども、 それぞれ全部、使っている機械も違えば、何点で満点になるか、1ポイントあ たりいくらかというのも、全部4つとも違います。また、精算の仕方も違いま す。ですから、今、市長答弁でもされましたように、これらを、今、統一する というのは、合併前でも、それぞれ商店街で考えたあげくできなかったという ような状況が今でも続いておりますので、非常に難しいと。費用的にも、各お 店に置いてある端末1台あたり10万円近くします。ですから、今現在、ポイ -191- ン ト 制 度 に 加 入 し て い る お 店 の 方 全 部 機 械 入 れ た と し て も 、 単 純 計 算 で 2 ,0 00万円以上の機械だけの経費が要ることになります。また、これをシステム 運用管理して端末として使うためには、またシステム構築費というのが別に要 りますので、これについてもまた同じぐらいの開発経費が要るんじゃないかな ということです。そういうふうな土台を固めた中で市役所も入っていければ、 同じ市役所のいろんなポイントしたものがどこの商店街でも使えるというよう なことになろうかと思います。ただ、そういう面で、今、システム的にまた費 用的に、現在のままではクリアしなければならない課題が多いというような状 況であります。 先進地あたりでやっているのは、今の坂井市で当てはめようとすると、全く 新しいシステムをつくって、その端末を全部配置して運用する、もしくは、市 独自でポイントを使って、満点、いっぱいになったら、今でもいろんな組合で やっている満点のときには500円ぐらいの商品券換金というような、換算と いうようなことをしておりますので、市役所独自で満点になったら、市役所で どこの店でも通じるような商品券、これを発行するというようなやり方ができ るかなと思います。 ただ、いろんなサービスを受ける側に行政としてポイントをあげるかどうか っていうのは、いろんな議論をすべきところだとは思いますけれども、システ ム的には、今説明しましたようないろんな問題があるということだけは、一度、 頭に入れておいていただきたいと、そういうに思います。 ○ 議長(橋本充雄)22番、畑野議員。 ○ 22番(畑野麻美子)システム上の問題はわかりました。じゃあ、先ほど 私言いましたように、例えば、健康診断を受けたら1枚こんな薄いカードがも らえる、何かの講習を受けたらもらえて、5枚たまったらしろまるカードにか えましょう、ゆりカードにかえましょうっていうのは難しいんですか。 ○ 議長(橋本充雄)萬道産業経済部長。 ○ 産業経済部長(萬道正之)それは、先ほども御説明いたしましたように、 市独自でポイント制度をつくって、それで市だけで、ある程度、いっぱいにな ったら何らかのものと交換できると。例えば、今現在、商店街でやっているの は商品券という形ですけども、商品券というものに交換するように、市のポイ ントだけで、市独自で商品券と交換するという制度をつくって、その商品券は どこのお店でも坂井市内なら使えますよというようなやり方かなと思います。 ○ 議長(橋本充雄)22番、畑野議員。 ○ 22番(畑野麻美子)私は、そういうのをいろいろ利用して、健康都市宣 言をするわけですから、特定健診などの受診率を上げてほしいなっていう気持 ちがまずあるのと。それから、プレミアム商品券もなかなか売れませんでした。 -192- あれは地元のところでしか買えないからって言う人もいらっしゃいましたし、 そういうことも含めて、プレミアム商品券でそんなにお金をかけてするんだっ たら、こっちの方でお金をかけて、どうせ地元のお店屋さんを使うんだし、地 元のお店屋さんの活性化にもつながるのではないかなっていうふうに思いまし た。何か特定健診に向けての施策とかそういうのを考えておられるのでしたら、 答弁お願いします。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)ただいまの御意見でございますけども、本年1 1月8日に健康都市宣言をさせていただいて、また、来年度には健康づくりに 関する条例の制定もさせていただくということで、いろいろ準備をさせていた だいております。今、畑野議員おっしゃいましたものに関しましては、例えば、 健康マイレージ事業のように、スタンプポイントカードを活用するというな事 業も行っている自治体もあるということを聞いておりますが、具体的にどうい うふうな特典をつけて、どういうふうな効果を高めていくかというところまで は、具体的な協議はまだ行っておりません。今後、さまざまな方の御意見をい ただきながら、また、健康づくりについては推進協議会等も今後設けさせてい ただきたいと思っておりますので、それをすることによって市民の方の健康増 進を高めるための効果があるようでしたら少し検討させていただきたいと思い ますが、現段階では具体的な検討はしておりません。 ○ 議長(橋本充雄)22番、畑野議員。 ○ 22番(畑野麻美子)私、本当に健康診断とか集団検診を受けてほしいと いう気持ちが強いので。私たちの高椋の、たかむくのまち協では、高椋公民館 で健康診断があるときには、学習健康部会なんですけど、私たち、車にマイク をつけて、スピーカーをつけて、1週間後、何月何日には健康診断を行います から、健康診断を受けてくださいねっていうのを、ずっと高椋校下を車で同じ 部員の人と走ります。それも、1回じゃなくて、今年からは2回しようと思っ て、そういうふうに、まち協の健康部会でも、何とかみんなに健康診断を受け てもらうようにしようねという、そういう強い思いがあってやっているので、 何らかの方法でもっと受ける人がふえたらいいかなっていうのを思って質問を しましたし、要求もしました。 あと、商店街の活性化でも同じです。せめてこのカードを使って、カードの ポイントをためてお買い物をしてほしいという、町の活性化にそんなに大きな 意義は持たないかもしれませんけど、高齢者の人の楽しみにもなりますし、お 買い物の楽しみにもなるので、そういうこともつけ加えて一般質問をしました ので、そういう点も伝えて、一般質問を終わります。 ○ 議長(橋本充雄)次に、21番、永井純一議員。 -193- ○ 21番(永井純一)皆様、こんにちは。公明党の永井純一でございます。 通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 最初に、地方公会計制度についてでございます。 これまでも、前財務部長の山農部長とともに東京都の会計制度を視察し、複 式簿記・発生主義方式の導入を提案をしてまいりました。そのときの御答弁は、 検討していくとのお答えでした。現在、検討されているのかわかりませんが、 本年4月、総務省より財務書類等の統一基準が示されました。大きなポイント は2つです。 1、複式簿記・発生主義を原則とすること。2、固定資産台帳を整備するこ とです。総務省で統一基準の周知と財務書類等のマニュアル作成を行い、来年 1月をめどで地方自治体に要請される予定となっています。また、これに先立 ち、公共施設等総合管理計画の策定要請が出されています。全ての公共施設等 について、老朽化や利用状況、維持管理・更新等に係る見込みなどを分析して 長期的な総合計画を要請するもので、固定資産台帳整備とも関連するものです。 これから固定資産台帳の整備を行うものと思っていますが、どのような公会計 システムを導入するかにかかわらず、公共施設等総合管理計画の策定の基礎情 報として、固定資産のデータ整備は必須になると思います。 そこで、お伺いをいたします。 1、固定資産台帳を整備するにあたってどのように準備されますか。2番目、 どのような公会計システムを導入される予定ですか。 以上、2点について回答をよろしくお願いいたします。 次に、教師の負担軽減及び体験学習について質問いたします。 現場の先生方を初め、教育長、教育委員会の方々の御努力で、坂井市の子ど もたちは優秀な成績を修めすくすくと成長していることに、心から感謝を申し 上げます。しかしながら、近年の教育環境の多様化、変化の中で、先生方が真 に子どもたちと向き合う時間が少なくなっていることもお聞きをしております。 先生方の負担を少しでも小さくしてあげることを考えることが大切だと思いま す。子どもにとって最大の教育環境は教師である、このことを最大限発揮でき るよう、社会全体で、あるいは、地域社会が協力、参加していく体制づくりが 大事ではないでしょうか。学校運営協議会制度(コミュニティ・スクール)の 活用も大事だと思います。 そこで、お伺いをいたします。 いろいろ考えられると思いますが、例えば、家庭的な悩みを持つ子どもには 児童民生委員さん、部活動は外部指導者というように、地域、民間活力を活用 し、先生と連携する仕組みづくりをしてはどうでしょうか。 最後に、体験学習についてです。 -194- 言うまでもなく、子ども時代に体験したことは一生の思い出、宝になること は間違いありません。坂井市においてもさまざまな体験学習を行っていると思 います。 そこで、次の3点お伺いいたします。 1つ目、坂井市における体験学習の現状を教えてください。 2つ目に、坂井市の特徴である農業、漁業体験、その他、市の特徴を生かし た体験学習は生かせているのでしょうか。また、これから英語学習は必修です が、例えば、英語だけを話す一泊体験学習などを考えられると思いますが、今 後どのように考えておられるのか、お伺いをいたします。 3つ目に、体験学習かどうかわかりませんが、私は以前に広島、長崎への修 学旅行を提案をいたしました。来年は終戦70年、今の子どもたちのおじいち ゃん、おばあちゃんも戦争体験はありません。したがって、家庭で悲惨な戦争 体験を聞くことはありません。平和な日本であります。 しかし、今も世界のどこかで戦争が行われています。大切な命が数多く失わ れています。二度と戦争を起こしてはならない不戦への誓い、世界が平和であ りますようにとの願い、そして、命のとうとさを学ぶためにも、終戦70年を 機に、いま一度、広島、長崎の修学旅行を計画してはどうでしょうか。子ども たちみずから選んでくれると大変うれしいのですが。 以上をお伺いいたしまして、一般質問といたします。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)永井議員の御質問にお答えをいたします。私の方からは、 今後の新地方公会計についての御質問にお答えし、また、教師の負担軽減及び 体験型学習については、後ほど教育長からお答えをいたします。 まず、固定資産台帳の整備に関する準備状況でございますが、地方公会計の 整備については、今年4月に、今後の新地方公会計の推進に関する統一的な基 準が示されるとともに、5月23日付で総務大臣から市区また町村長宛てに 「今後の地方公会計の整備促進について」が通知されております。 それらの内容は、平成27年度から平成29年度までの3年間で、全ての地 方公共団体において固定資産台帳の整備と複式簿記の導入を前提とした統一的 な基準による財務書類の作成を求めるものでございます。 御質問の固定資産台帳でございますが、財務書類に計上される公有資産の種 類・資産名・用途・構造・価格あるいは財源内訳などを記載した台帳でござい まして、財務書類作成の基礎となる補助簿の役割を果たすものであります。 当市では、示された基準に沿い台帳整備を進めておりますが、土地と建物に ついては既に平成21年度に整備を終えておりまして、また、現在、道路や橋 りょうなどの工作物や機械器具、また物品などの整備に取り組んでおりまして、 -195- 今年度末までに市の全財産について固定資産台帳を整備する予定となっており ます。 次に、どのような公会計システムを導入する予定なのかという御質問でござ いますが、現在、当市では、財務4表の作成につきましては、地方財政状況調 査、いわゆる決算統計のデータを活用する総務省方式改訂モデルを採用してい るところでございますが、今後は統一的な基準による財務書類を作成する必要 がございます。そのための具体的なマニュアルが平成27年1月ごろに総務省 より示される予定でありますので、それらを基本に財務会計システムも含めた 公会計システムの導入について検討をしてまいりたいというふうに思っており ますので、御理解をいただきたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)私の方からは、教師の負担軽減及び体験学習について の質問にお答えをいたします。 まず、家庭的な悩みを持つ子に民生委員が、そして、部活動には外部指導者 など、民間活力を活用し、連携して体制づくりしてはどうかという御質問にお 答えをいたします。 教師の多忙化の原因の1つとして、気がかりな児童・生徒への対応が挙げら れます。気がかりな児童・生徒への連絡や家庭訪問、対応を協議するケース会 議などで、教職員の負担が年々ふえているのが現実であります。 本市では、学習面や生活面において特別な支援を必要とする気がかりな児童 ・生徒に対して、58名の支援員を配置していたり、スクールカウンセラーに よる個別の対応をしていますが、家庭や地域との連携は必要不可欠であるとい う考えを持っております。 学校においては、地域・学校協議会を組織し、民生委員を初め地域の方々に も出席をいただきながら、学校、家庭、地域が連携して子どもたちの成長を見 守る体制を整えています。今後とも、民生委員との連携も含め、子どもたちの 支援をしていきたいと考えています。 また、中学校においては、部活動の指導に教員は多くの時間を費やしていま す。部活動は教育活動の延長であり、学級や学年を離れて生徒が活動を展開す ることにより、教員が主顧問となって生徒の自主性、協調性、責任感、連帯感 などが生まれ、仲間や教師が密接に触れ合う場として、とても大きな意義があ ります。外部指導者は、副顧問として専門的な知識や経験を生かした技術面で の指導をいただいています。部活動は、教員と外部指導者がお互いの役割を分 担することで、生徒や保護者の学校への信頼感や学校の一体感の醸成にもつな がるものであると考えています。役割分担がとても大切であるということであ ります。 -196- 今後とも、外部指導者などを学校現場の実態に合わせて積極的に活用し、生 徒の自主性、個性を伸ばし、青少年の健全育成に役立てていきたいと考えてい ます。 次に、体験学習の現状についてと、農業、漁業体験は生かせているか、英語 のみでの一泊学習についての御質問にお答えをいたします。 体験学習の現状ですが、小学校では、全ての学校で5年生が1泊2日で自然 体験教室を実施しております。また、総合的な学習の時間として、米づくりな どの農業体験学習を行っています。保護者や地域の方に御協力をいただきなが ら田植えや稲刈りを行い、秋には収穫祭として餅つきなどを行っています。さ らには、学校の近くにある林を使った林業体験や地びき網などの漁業体験を行 っている学校もあり、それぞれの地域に応じた体験学習を行っております。 中学校では、全ての学校で、キャリア教育の一環として2年生が3日間の職 場体験を行っています。また、清掃活動などのボランティア体験活動も行って います。 去る9月7日の早朝には、三国花火後の清掃活動として、朝6時に三国中学 校の生徒がごみ拾いを行いました。保護者の協力もあり、あっという間に三国 サンセットビーチがきれいになりました。御協力をいただいた皆様に、この場 をおかりしてお礼を申し上げます。 また、英語教育についてでありますが、中学校では、英語の時間にALTを 活用し、コミュニケーション能力を高める授業を進めています。 また、小学校5年生、6年生では、市費の英語講師を活用し、楽しく英語に 触れる授業を進めています。 さらには、本年度から小学校4年生にも英語講師を活用し、早い段階から英 語に触れる機会をふやしています。これによって、先ほどの中一ギャップの問 題も解決するはずであります。 当市では、毎年、中学生を英国ウェールズカーディフ市に派遣をしています が、その事前研修として、1泊2日の、日本語を一切使わない、英語だけの合 宿研修も行っています。 また、今年度県が主催した英語ランドでは、小学校は2日間、中学生は5日 間、活動を全て英語で行うなど、海外生活を疑似体験する活動を実施し、当市 からも多くの子どもたちが参加しております。 今後とも、県と連携しながら英語になれ親しむ活動をしっかりと推進してい きたいと考えています。 最後に、来年は終戦70年である。不戦への誓いや生命のとうとさを学ぶた めにも、修学旅行等で広島、長崎を計画してはどうかの御質問にお答えをいた します。 -197- 修学旅行は、政治、経済、歴史、文化、産業等について見聞を広め、体験を 通して豊かな人間性を育てることや、集団行動を通して、協力する態度や責任 感・公衆道徳を身につけて、協調性、自主性を育てることを目的として実施さ れています。 一昨年、東日本大震災の影響で、中学校が広島や長崎に行き先を変更しまし た。全ての学校が変更したわけであります。2泊3日の日程をこなす多様な見 学先の確保や、多くの生徒が一度に泊まれる宿泊先の確保など、多くの問題点 が生じ、大変苦労されたことを聞いています。 平和教育は学校教育の中で大切な部分でもあります。その指導は、修学旅行 も1つの方法でありますが、道徳や社会科、総合的な学習の時間など、教育活 動全体を通じて行うことが大切であると考えています。 なお、修学旅行の件につきましても、各中学校と、再度、広島や長崎に行け ないものかどうかということについても検討していきたいと考えています。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)21番、永井議員。 ○ 21番(永井純一)ありがとうございました。最初の公会計でございます けれども、市としてしっかりと準備をされているなっていうふうに感じました。 この固定資産台帳の整備っていうのは膨大な作業になっているというふうに思 っておりまして、大変な中、進めておられるんだなというふうに思いますけれ ども。ちょっと中身をお伺いいたしますけども、優秀な職員が多いと思います けども、その整備にあたっては、全てこの坂井市の職員でやられてるというこ とでよろしいでしょうか。 ○ 議長(橋本充雄)野路財務部長。 ○ 財務部長(野路良二)ただいまの御質問でございますけども、資産の把握 については、現在、平成21年度で、建物及び施設関係については、全てIT Cを活用した公有財産の管理システムに既に入力済みでございます。そして、 今回、今年度については、その固定資産税の把握を確実にするという意味合い で、先ほども市長が御答弁申し上げましたように、道路、橋りょう等の工作物 とか、機械、器具、物品などの資産の把握に努めているところでございまして、 それについては、入力作業については、今、委託業者の方で入力を進めている と。ただし、その情報の提供は、こちらの方の各所管でもって情報提供した上 で入力を進めているということでございます。そして、現在進めていますのは、 25年度末現在の資産の状況の入力でございまして、26年度の増減に関しま しては、各課システムが入りますので、各課の所管でもって入力していただく ような内容となっております。 以上でございます。 -198- ○ 議長(橋本充雄)21番、永井議員。 ○ 21番(永井純一)職員で主にやられているということで、大事なことだ と思います。ほかの市町では、ほとんど委託業務でやられてるところもあるそ うでございまして、みずから職員がやるということは、全て内容がわかりなが ら、これからしっかりとそういったものが生かせていけるということで、大変 ありがたいなっていうふうに思っております。この作業も大事ですし、これか らのさまざまな財政計画とかいうことで大事になってきますので、本当に、今 しっかりしていただいて、今後、それを生かしていけるような体制がやっぱり 大事だというふうに思っておりますので、そこは心配ないのかなっていうふう に思っておりますので、最後までよろしくお願いしたいと思います。 会計方式の問題ですけれども、市長の方からも、今、国が来年1月めどに示 してくるということで、それをもとに考えていくということでございましたけ れども、これまでも私も主張してきましたけども、いろんな考え方はあるんで すが、個人的には、今、東京都とか大阪、愛知とか大きいところが採用してお りますけども、いわゆる一般の企業会計を取り入れた方式ということでござい まして、私がそうなのかもわかりませんけど、そういう方式の方が一般の人も わかりやすいんじゃないかなっていうふうに思ってまして、東京方式を採用し たらどうかというふうに以前にお話ししましたけれども、この辺も恐らく国が 示してきますけども、いずれ、やっぱり、こういう本当の企業会計っていうん か、東京方式のような方式に、すぐにはならなくても、なってくるんでないか なと私は思ってるんです。そういった意味では若干大変な部分はあるんですけ ども、自治体が移行しやすいような方式っていうのは国は考えてくると思いま すので、やっぱり、また変わっていくような、先、気がしますので、積極的に この東京方式というのをしっかりと勉強されて導入してはどうかなって思って いるわけでございますので、その辺のお考え方をもう一回お聞かせください。 ○ 議長(橋本充雄)野路財務部長。 ○ 財務部長(野路良二)今後のシステムについては、27年度のできるだけ 早い時期に、総務省の方からソフトウェアを開発して提供するというふうなこ とも聞いております。ただし、今現在の坂井市の財務会計システムとの連携が どんなになるかとか、そういうことも含めて、今後、一番効率のいい、そして、 コスト計算とか、そういうものを分析、財務諸表の分析も簡単に容易にできる ようなシステムを構築していきたいと考えておりますので、御理解をお願いい たします。 ○ 議長(橋本充雄)21番、永井議員。 ○ 21番(永井純一)わかりやすいっていうことが第一でございますので、 それもきっちり説明できるっていうのか、私たち議員に対してもまた市民に対 -199- してもわかりやすい会計システムっていうのが大事だと、そういう観点でぜひ ともまた選択をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 2番目の教師の負担軽減でございますけども、教育長からいろいろお答えい ただきまして、本当に私も知らないこともいっぱいありまして、大変申しわけ なく思っておりますけれども。学校協議会とかいう中で、もちろん、民生委員 の方とかも参加していただいて取り組みをされているのは知っておりますけど も、今のお話では、本当にいろんな方にお手伝いいただいて、スムーズってい うんか、うまくいっているようなお話でしたけれども、実際問題、学校によっ ても、いろいろ、さまざまな問題は、内容も違うと思いますし、かかわり方も 変わってくるんかなとは思いますけれども。教育長やと、今は何も問題がない ような、うまくいっているという感じに聞こえるんですが、そういうことで、 今の先生方の大変さというのは、今までは、やっぱり、きのうも家庭教育の大 事なお話ありましたけれども、親も含めて、おじいちゃん、おばあちゃんやら がいろんなことを家で解決してってという部分が、もう昔の話になってしまい ますけど、そういう体制っていうんか、そういうことであったと思うんです。 それが、いろんな問題が学校に持ち込まれてきて対応せざるを得ない状況の中 で、そのことにどうやって、本来なら家庭教育でしっかりとっていうのが基本 だと思いますけれども、なかなかできない部分を今やらなければいけないって いうことで、少しでも先生の負担軽減という意味で質問させていただいたんで すが、じゃあ、今、教育長が逆に先生のそういった負担軽減をしていくために どのようなことを望まれているっていうのか、どういうことであったらいいの かっていうのを、ひとつお聞かせいただけたらと思います。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)子どもたちが学校生活を楽しく笑顔で暮らせるという のが一番大切であるわけでありますが、そんなにうまくいっていません。なぜ かっていうと、子どもたちは、思春期を迎えて、一人一人の子どもたちがいろ いろ苦労している。気がかりな子ども、それから問題行動を起こす子どももい ます。それから、家庭的に恵まれないとか、いろんな部分も含めて、不登校で あったり、学校に来れない子、学校に来ても保健室登校であったり、廊下で授 業を受けるとか、いろんなパターンがあります。そういった子どもたちをいか にしていくかっていうことが大きな課題であって、先ほどもちょっとお話しさ せていただいたけれども、多くの支援員を入れていただいて何とかやってきて います。 そういう点で、多くの民生委員が活動されていますので、民生委員の方にも 学校に来ていただいてということでお話はしているわけでありますが、そして、 それぞれの学校ごとに民生委員が集まって民生委員協議会みたいなのをつくっ -200- て、そこで学校の先生との話し合う場は持ってはいるんですが、でも、実際は 個人と個人の話でもあったり、プライバシーの面であったり、そういう面で民 生委員に委ねてしまうということはなかなか難しいんであります。そういう苦 労があります。 それから、なかなか家の中まで入り切れない部分であったり、児童相談所に お願いしても、それはもうほんの玄関までっていう部分が多いですね。それか ら、もっともっと手だてがあるはずでありますが、そのところがなかなか見え てこない部分もあったりして。でも、いろいろ、適応指導教室であったり、先 生方が夜訪ねていったり、とにかく親と顔と顔を合わせ話す、その話ができれ ば第一歩が踏み出せるんですが、なかなか会ってくれない部分もあったりする わけで。そういう部分が非常に大事っちゅうんかな、そういう部分で、先生方 は、部活もあったり、生徒指導の面も重くのしかかってきたり、そして、帰る のを待って電話したり、訪ねていったりでなかなか大変であります。 それで、先生方のその雑用的な部分、事務的な部分をとってあげたいという ことで、事務員さん方にも集まっていただいて、学校事務の共同化ということ も含めながら、市全体で手を差し伸べながら、先生方の軽減っていうんかな、 そういうこともやっているんですが、でも、やっぱり大変ですわ。 そして、作文を見る、あるいは作品を見る、テストを見るにしても学校では もう見切れんのですね。だって、もう4時半ぐらいになれば部活が待ってます から、そして、部活が待ってれば、7時までぐらいは部活に頑張っていただき ます。そこから職員室に戻って見る、あるいは持って帰って見るというような こともあります。そして、それを持っていきながら、今度は、それぞれの、大 体2割ぐらいいますから、問題を抱えた子どもたちはいます。だから、先生方 がそこへ行っていろいろ話をしてということになると、先生の時間なんてあり ませんよ。日ごろの、そういう、1学期、2学期のあるいは3学期のその中で は、なかなか先生が余裕を持って対応できない部分があるので、何とかして先 生方のっていうことで、夏休みであったり、冬休みには十分休んでくださいね と、子どもは休みやけど、先生休みでないというけれども、普通の中で休むこ とができんのやで、夏休みぐらいはゆっくりしてくださいねということで、い ろいろ話はしているんですが、でも、夏休みでも毎日学校へいらっしゃって、 仕事はあるということでもありますので、その教師の多忙化ということについ ては、僕も非常に頭が痛いです。先生方に常に頭を下げて、申しわけないとい う気持ちでいっぱいですし、何とかして、ここにおられる部長や教育委員会の 職員の方にもいろいろ手助けをしていただきながら、多忙化の解消に1つでも 役立つように、学校に出かけていっていただいて話し合いをしているところで あります。 -201- ○ 議長(橋本充雄)21番、永井議員。 ○ 21番(永井純一)今の教育長のお話がいろんなところでその思いが伝わ ればいいかなっていうふうに思ってますし。私の家の前も、また班にも、先生 が、校長先生もいらっしゃいますし、いつも、8時9時に帰ってくるのが当た り前という感じで、本当に大変だなっていうふうに思ってます。 また、そういった中で、子どもたちは、やっぱり地域の子どもたちですので、 今、学校協議会がありますけれども、今、なかなか難しい面があるというふう におっしゃいましたけど、そこら辺を、しっかりと、学校とか、また教育長や ら、教育委員会の人も入っていただいて問題提起をしていただいて、じゃあど うすればいいんかと、こういう子がいると、例えば、民生委員さんだけじゃな くても、保護者のお母さんが、あの子は私よく知ってるから1回話に行ってあ げるわとか、具体的な方法とかそういったことがやっぱりできる実質的な学校 協議会というのをできたらいいんじゃないかなというふうに、今のお話を聞い てて特に思いました。だから、また、そういうなのはしっかりと、教育長の立 場やと、なかなかお願いするっていうのも難しいなとか、悪いなという部分が あると思いますけれども、まず、そういった、学校ごとに、いわゆる、そうい うことは、組織はあるわけですから、まず、そこを利用して、しっかりと、も う具体論で進められるような、思いはわかりますだけではなかなか進みません ので、じゃあどうしたらいいか、どうするか、こうしようというところまでで きるような体制をぜひつくり上げられないものかというふうに思いますので、 申しわけないですけど、頑張っていただけませんでしょうか。もうこれは要請 でしかないかもわかりませんけど。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)学校地域協議会っていうのは、それぞれの学校にある わけでありますが、これは、学校の校長に提言するっていう会でなくて、僕は、 学校の仕事を応援していただく、先生方の応援団になっていただくということ でお願いしているところでありますので、誰々を選ぶというんでなくて、校長 や教頭さんやらみんなの中で、学校の中でこの人がいいというのを選んでいた だいて、そこでいろいろやっていくという。だから、それは、必ず誰かそばに いて、悩みを聞いてくれる人とか、あるいは、ちょっとアドバイスをしてくれ る、あるいは、いいぞいいぞって頑張ってくれる、そういう応援団が周りにい ることが僕はとっても大切だと思うので、この学校協議会の役割っていうのは 案外大きいと思いますし、地域の方々の意見もその中に反映するわけでありま すので、その点、また活躍を期待しているところであります。 ○ 議長(橋本充雄)21番、永井議員。 ○ 21番(永井純一)何か傍観者的な言い方で大変申しわけないんですけど -202- も、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。 それから、体験学習は本当にいろいろされてるんだなっていうふうに思いま した。僕も農業とかやってるわけではないので、なかなかちょっと見えない部 分もありまして。坂井市を見た場合には、本当に誇れる農業があるわけですか ら、そこをやっぱり子どもたちにという思いで、まず質問させていただいたわ けですけれども。 もう一つ。これ、新潟の方でも、すばらしいそういう体験学習をやってると ころっていうんか、民間っていうんか、そこがやってて、いろんなカリキュラ ムやプログラムを考えて、そこに学校とか子どもたちが参加するというふうに やってるんですけども。もともと、コシヒカリは福井が発祥ですけど、新潟に とられている感じですが、新潟は米どころですから、出発点は、新潟も給食は パンやったそうです。だけど、米どころなのにということで米飯に切りかえて、 そこが出発で、本当に地元の農業のよさをということを出発点にしたみたいで すけれども。そういった意味で、最初は、こういう体験学習がありますと、参 加してくださいみたいな形で募ったら殺到したそうです、子どもたちの体験入 学が。そこから、今、何かすばらしいものができ上がっているそうですけども。 それを考えたときに、1つ、今、竹田小学校、これが今から生かされようとし ておりますので、本当に、坂井市だけではないんですが、全国から来ていただ ければいいんですけれども、そういった、そういうところで、もちろん、宿泊 体験というカリキュラムとか、プログラムとかをいろいろ考えて活用できたら いいなっていうふうに、すばらしいところが竹田というところありますので、 坂井市の子どもも行って、宿泊体験とか、そういう方向のものを恐らく考えて いるのかなっていうふうには思っておりますけど、そこの御見解だけちょっと お伺いします。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)竹田小学校の利活用ということで、体験学習ができる 宿泊施設であり、あるいは、竹田の人たちが憩う場所、コミュニティセンター 的な部分であったり、あるいは、たけだやとか水車のところ、メロディーパー クに来た人たちが寄って、カフェでコーヒーを飲んで、竹田の山を眺めるとか いった、そういう施設にしていきたいということで、先日プロポーザルをさせ ていただいて会社が決定しています。まだ、それは会社を決定するだけのもの ではありますが、その青写真なんかを一応会社がつくったものを見ると、とて もすばらしいものができています。28年度には、坂井市の全ての小学校が、 5年生が自然学習体験であこに行って、いろいろおもしろい体験をすることが できるんでないかなって、そういう魅力のある体験学習ができるように、今、 お願いをしているところであります。 -203- もう一つだけ。本当は言うと、体験学習も、今度、木曜日か金曜日に兵庫小 学校で稲刈りの体験学習があるわけですね。呼ばれているんですが。いろんな ところで、体験学習が。雄島ではいわゆる漁業とかあるんですが。本来やと、 僕が思う、本当は言うと、町の子が自分たちが体験できない農業体験、田植え をするとか、稲刈りをするとかっていう、そういうことをするのが大事であっ て、三国南の僕んとこの地域とか、木部とか兵庫とか、いわゆる農村地区の子 どもたちは、できたら、親が子どもの友達を連れてこらせて実際親がやってい るところを見るとか見せるとか、そういうことが一番大切なんじゃないんかな と、それが体験以上のものであるんでないんかな。お父さんの働く姿、お母さ んが一緒にいる、そして、友達が来てこびりを一緒に食べる、そんなすごいこ とができるんでないかなと、そういうことを自分の、今、夢としてできたらい いかなと。もちろん、今、多くのそういう体験できない部分は、いっぱい、い ろんなところで、学校で工夫して、例えば、三国西小学校であったら、ラッキ ョウ切りを、実際、手で切ってますから、そういうようなすばらしい体験はで きるんですが、親がいかにして自分の職業とか、そういう地域の部分を見せて くれるかという部分もあわせて、今後、何かしていけたらいいかなと、そう思 っています。 ○ 議長(橋本充雄)21番、永井議員。 ○ 21番(永井純一)川元教育長のそういう思いがあればすぐにでもできる という感じですので、ぜひ、またみんなでも応援しながらいきたいなと思いま すので、よろしくお願いいたします。 最後に、平和教育っていうのか、今、テレビでは中東の戦争とかいろんなこ とも報道されておりますけれども、日本国内でも、犯罪の低年齢化とか、簡単 にとは言いませんけども、簡単に命が奪われたりとかいうふうな形で、特に戦 争に関しては、ここにいる皆さんも戦争体験はないと思いますし、実際に体験 していないから、やっぱり本当の悲惨さというのがなかなかわからないという、 これはいたし方ないんですけれども、少しでもそのことを受け継いでいくため にも、しっかりとした、もちろん学校での教育も大事ですし、その体験者の話 を聞いたりとか、そういった、現場に近いところで実際に触れていくというこ とがやっぱり僕は大事だというふうに思いましたので、それが今残されてるの が長崎、広島あるいは沖縄であるかもわかりませんし、そういったところで、 実際、思いをいたして考えられるという、そのことが大事だという思いでお話 をさせていただきましたので、今、そういうこともまた検討していくというこ となので、ぜひとも検討していただいて、しっかりした、命の大事さを感じら れる子どもたちにという、そういう坂井市の子どもになってほしいと思います ので、ぜひよろしくお願いいたします。 -204- 以上で質問を終わります。 ○ 議長(橋本充雄)ここで暫時休憩をいたします。 4時15分より再開をいたします。 ○ (午後4時07分 休憩) (午後4時15分 再開) 議長(橋本充雄)休憩前に引き続き、会議を開きます。 一般質問を続けます。 12番、田中哲治議員。 ○ 12番(田中哲治)12番、志政会、田中哲治でございます。今、4時1 6分でございます。いましばらく御清聴のほどをよろしくお願いします。 では、通告に従いまして、今回は、まちづくり・公共施設整備と財政運営に ついての一般質問をさせていただきます。 今、地方自治体は全国的に財政状況が厳しい中、特に公共施設については高 度成長期時代に建設された施設が多く、今は耐震化や老朽化による改築・改修 工事等で財政運営も厳しさが一段と増してきております。 本市においても同様であり、本格的な地方分権時代が到来し、これからは、 行政と市民が一体となって考えていき、新たな改革がさらに不可欠となってき ております。 その中で、本市は、100の改革では、職員数適正化による人件費削減や公 有財産の未利用地売却など、また、企業誘致に伴う税収増加など、収入確保に よる財政効果があらわれているようであります。 平成24年3月には、公共施設の利用状況や維持管理経費などを含めた市全 体の財政状況を知っていただくために公共施設マネジメント白書を策定し、今 は、本市へ年間多くの議員が視察研修をされております。また、平成25年度 の 一 般 会 計 の 決 算 状 況 の 中 で 、 実 質 単 年 度 収 支 で は 約 7 億 3 ,0 0 0 万 円 で 、 平成20年度以降、6年連続して黒字となっております。今後も公共施設の改 修工事等が多く予想され、困難な財政状況の中であっても、最少の経費で最大 の効果を上げ、市民サービス低下のないよう強靱な行政運営が求められる中、 公共施設マネジメント白書などの成果を生かした財政運営が求められます。 御承知のように、今年4月には総務省から自治体に公共施設等総合管理計画 の策定が要請されましたが、これにつきましては、平成24年12月2日に起 きました中央自動車道笹子トンネルの天井板落下事故が発端であります。この ように、おのおのの自治体では、老朽化する公共施設対策とともに、将来のま ちづくりを見据えた検討が開始されておりますが、総務省は、策定のために平 成26年度から平成28年度までの3年間、計画策定に特別交付税措置を講じ ることとしておりますが、これからの3年間の取り組みがまちづくりの将来を -205- 左右するとも言われております。 策定する真の目的は、地方自治体が持つ公共施設や社会的インフラストラク チャーの大幅削減と民間払い下げであると考えられます。その背景にあるのは、 国、地方の財政危機を地方経費削減で切り抜けるための究極の行政改革とも言 われており、特に市町村合併した自治体と人口減少が進む過疎地域地帯が、こ の政策の標的になっているとも思われます。 本市においても約270の公共施設があり、これからの財政面も考えながら、 かつ住民サービス水準を低下させず自治を守ることが、持続可能で豊かな地域 社会が生まれるものと私はそう思っております。 そこで、1点目といたしまして、今後の施設整備と財政見通しについてお尋 ねをしますが。 我が国の社会インフラのストックは、数字は少し大きいですけれども、土地 代抜きで約450兆円であり、寿命をおよそ50年とすれば、現状を維持する ためには、年平均9兆円ほどの施設更新費を支出し続けなければならないこと になるようであります。現在の国、地方を合わせた公共投資総額は年間およそ 20兆円で、その約1割、2兆円が社会インフラの更新費であります。更新費 をあと年に7兆円ぐらいプラスしないと現状の施設水準を維持できなくなるそ うでございます。 本 市 に お い て も 、 公 共 施 設 を 運 営 す る 費 用 は 約 3 9 億 6 ,0 0 0 万 円 が 必 要 とされており、今後、老朽化などによる改修・改築、また新築建設も必要不可 欠と考えております。今後、さらに公共施設マネジメント白書に基づく行財政 改革の実現に向けて取り組むと思われますが、人口減少や社会的変化などによ り施設の再配置計画や統廃合も考えていかなければならなくなると思いますが、 その考えは。また、施設整備等に係る財政見通しはについてお伺いをします。 2点目は、公共施設のネーミングライツ、いわゆる命名権の考えでございま す。 これにつきましては、福井国体を控えまして、特にスポーツ施設へのネーミ ングライツについては大変効果があると考えておりますが、これにつきまして は以前にも質問をさせていただきましたが、なかなか前向きの回答が返ってき ませんでした。その後、調査研究をした結果どうなったのでしょうか、以上の ことについて答弁を求め、私の一般質問といたします。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)田中哲治議員の御質問にお答えをいたします。今後の施 設整備と財政見通しについての御質問に私がお答えし、なお、スポーツ施設等 へのネーミングライツの考え方については、教育長からお答えをさせます。 議員御指摘のとおり、当市においても厳しい財政が続く中、公共施設などの -206- 老朽化は大きな課題でもあります。これは、国やほかの自治体においても同様 であることから、国においては、平成25年11月にインフラ長寿命化基本計 画が策定され、さらには、本年4月には、総務大臣通知によりまして、全ての 地方公共団体において公共施設等の総合管理計画の策定が要請されたところで ございます。 当市においては、行政改革の取り組みの1つとして、平成22年度から公共 施設のあり方について検討を重ねてまいりまして、平成24年3月には公共施 設マネジメント白書を策定し、今後のあり方・方向性というものを示させてい ただいているところでございます。 御存じのとおり、当市も厳しい財政状況の続く中、交付税の合併算定替とい う優遇措置の終了を間近に控えておりまして、健全財政の運営維持のためにも、 社会構造の変化を見きわめた公共施設の整備あるいは運営が必要不可欠である というふうに考えております。 現在、幼保一元化に向けて、保育所・幼稚園の統廃合、公立保育所の民営化 などを進めているところでありますが、ほかの施設におきましても、永井議員 の御質問にもありましたように、固定資産台帳を有効に活用していくとともに、 施設ごとのコストや運営状況を的確に把握・分析しながら、少子高齢化や人口 減少など、社会構造の変化を見きわめながら、公共施設マネジメント白書で示 しております方向性について、議会を初め市民の皆様方のまた御理解とまた御 協力をいただきながら着実に推進してまいりたいというふうに考えております ので、御理解いただきたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 ○ 教育長(川元利夫)私の方からは、スポーツ施設等へのネーミングライツ の考えについて、お答えをいたします。 全国の自治体におけるネーミングライツの導入について調べてみると、知名 度やマスコミ等への露出度が高いスポンサーにとって魅力的なネーミングライ ツに適するスポーツ施設を保有する大規模都市で導入が進んでいます。 例といたしましては、東京都の味の素スタジアム、神戸市のスカイマークス タジアム、横浜市の日産スタジアム、大阪市の京セラドームなどが挙げられま す。 その一方、そのような施設を保有していない小規模都市では導入自体を検討 していないのが現状であり、県内のスポーツ施設におきましても導入例はござ いません。その理由といたしましては、地方都市における公共施設の命名権が 広告媒体として十分な価値があるかどうかといったことがあるのではないかと 考えています。また、実際には、スポンサー企業を募集したものの全く応募が ないケースがあったり、長くなれ親しんだ施設の名前が急に企業の名前が入っ -207- た新しい名前になってしまうことに戸惑いを覚える市民もいるなど、問題点も あるとお聞きしています。 坂井市におきましては、県内でも先進的に施設を維持するための財源確保と いたしまして、平成21年度から三国運動公園野球場の外野フェンスの有料広 告を募集し、掲載料をいただいております。1区画あたり年間5万円から10 万円と、ネーミングライツの契約料ほど高額ではないものの、継続して契約し ていただくことに大変苦労をしております。現在、当初より入れかわりはある ものの、全16区画が企業のお力添えをいただき何とか埋まっている状態で、 年 間 1 9 0 万 8 ,0 0 0 円 の 掲 載 料 収 入 を 野 球 場 の 改 修 に 利 用 さ せ て い た だ い ています。 今後もいろいろと課題はございますが、引き続き、他県での先進自治体の事 例を参考にしながら、単なる宣伝広告ツールとして考えるだけではなくて、ス ポーツ振興を支える1つの手段として、ネーミングライツによる方法ではなく、 取り組みやすい坂井市の施設に適した方法で、例えば、体育館やサッカー場な どの有料広告の募集も検討する中、財源確保に努めてまいりたいと考えていま す。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)12番、田中議員。 ○ 12番(田中哲治)では、再質問をさせていただきます。 まずは、体育施設のネーミングライツの件でございますけれども、今の教育 長の答弁では、今、お話を聞きますと、調査結果してないなと。調査のそのよ うなのはしてないんでしょう。実は、先般、日本海側港湾都市のあこで、射水 市がやってるんですよね、前回もちょっとお話しさせていただきましたけども。 このネーミングライツも初めは厳しかったというふうなお話をお聞きをしまし た。今は、何とかそのようなことで、税収はちょっとわかりかねますけれども、 そういう方向でいっているというようなお話もさせていただきました。 しかし、最後の教育長の答弁で、他県の事業を参考にしながら取り組みやす い方法でしたいということで。例えば、例を挙げますと、今、サッカー場の話 も出ました。今、一筆啓上で、郵政、また住友さんと、いろいろとやっており ますわね。例を例えるならば、福井国体も控えておりますので、私の思いは、 丸岡一筆啓上住友郵政スポーツランドとか、そういうなネーミングライツもあ るんじゃないかなというふうに思っておりますし、また、スポーツ施設だけじ ゃなしに、文化ホール等々も多々あると思います。これら等々につきましても いろいろと検討したのか、ちょっとここら辺どもお聞きしたいなと、そのよう に思っております。 ○ 議長(橋本充雄)川元教育長。 -208- ○ 教育長(川元利夫)検討は本当にさせていただいて、例えば、坂井市でで きることはないかなっていう中で、今議員さんが言われたように、できるんな らば、丸岡スポーツランドだと思いますよ。しかも、あの人工芝は上等、最高 の芝を使っておりまして、住友グループの芝を使わせていただいているわけで ありますから、その部分ではいいかなと思いますが。いろいろ、関係者にもち ょっと話はした、こういう話どうかのって言うたんですが、丸岡というそうい うものがなくなるっていう部分もさっきの話にもあるんですが、あったり、じ ゃあどれだけいただいたらいいかな、契約料ですね、そういう部分も含めてい くと、なかなか難しい問題があるかな。例えば、味の素スタジアムなんていう のは、5年契約で12億円もらっていますね。スカイマークスタジアムでは3 年間で2億円、横浜の日産スタジアムでは5年間で23億円入っていますよ。 いいなって思っているんですが。果たして、これも話のあれですが、住友サッ カースタジアムなんかは、そういうように、住友っていう言葉を使ったらあか んのかな、でも、そういう部分でやっていくとすると、どれぐらいいただける んかなっていうこと、正式には話は持っていっていませんが、その関係者には そんな話もちょっとしてはあるわけですが、難しいんやなっていうことで、今 のところ話がとまっているわけであります。そして、例えば、今、新しくバレ ーボール会場として、丸岡の体育館、三国の体育館なんかにおいても何かそう いう広告掲載ができたらいいんでないかなとか、それから、新しくまたできる であろう、改修もするであろう三国運動公園も、何かの形でっていうんですが、 それだけ名前を変えてその契約料が入るような、そういう理解のある、話しし てみなわからんのでねんかって言やあそれまでですが、難しい面があるので、 もう少しその面では1回考えさせてくださいっていうんか、時間を下さい。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)12番、田中議員。 ○ 12番(田中哲治)なかなか厳しいということでございますけども、まず は、一遍、先進地のこの坂井市で1回お話をしたらどうですかね。僕はそう思 います。12億とか、2億ってそんなことは言いませんけれども。聞くところ によりますと、射水市やほかのところも何百万円のそういうな税収というふう にはお聞きはしておりますけれども、これからちょっと調査研究をしていただ きたいなと、そのように思っているところでございます。 次の再質問でございますけども、公共施設における財政運営についてであり ますけれども、先ほど申し上げましたとおり、全国ベースでいいますと、社会 インフラのストックは土地代抜きで四百何十兆円って、今、質問させていただ きましたけども、では、本市の坂井市におきましての土地代を抜いてのこの社 会インフラのストックはいくらぐらいになるんかなと、また、寿命をおよそ5 -209- 0年とすれば、現状を維持するためには年平均いくらほどの施設更新費がかか るのか、教えていただきたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)野路財務部長。 ○ 財務部長(野路良二)ただいまの田中議員の御質問でございますけども、 平成24年度の財務四表に書かれている貸借対照表に計上してございます有形 資産の中の土地抜きの固定資産、いわゆる償却資産でございますけども、それ の 取 得 価 格 に つ い て は 1 ,7 3 3 億 円 と い う こ と で 、 先 ほ ど も 国 の 例 で も っ て 5 0 年 で 割 り 算 し ま す と 、 年 間 3 4 億 6 ,6 0 0 万 円 の 更 新 費 が 必 要 と い う こ とになります。 ○ 議長(橋本充雄)12番、田中議員。 ○ 12番(田中哲治)よくわかりました。年間にしますと34億円と、なか なか大きな数字でございますけども、これから、これを毎年維持していかねば ならないということでございますので、よろしくお願いをします。 次の質問でございますけども、先ほど市長の答弁もありましたとおり、普通 交付税につきましては、合併から10年間は合併算定替ということで優遇措置 がございますけれども、その後の5年間で段階的に縮減されます。平成33年 度からは一本算定になることでございますけれども、当初20億円以上の削減 との話もありましたが、今年度から支所数による加算措置があるとお聞きして おりますので、市での影響はどのようになるかお伺いをいたします。 また、普通交付税が縮減される中で、市民サービスの水準を確保しながら、 老朽化している施設などの改修・改築についてどのように財源を確保しながら 取り組んでいくのか、お尋ねをします。 ○ 議長(橋本充雄)野路財務部長。 ○ 財務部長(野路良二)ただいまの田中議員の御質問でございますけども、 平成26年度における坂井市の普通交付税の見込み額につきましては67億4 , 000万円で、26年度の交付税額をベースとして算出しますと、一本算定に なる平成33年度には12億円の減少となるということが見込まれます。これ も、今年度から、合併団体については旧市町村ごとに算出した支所に要する経 費が加算されることになったということで、10億円ぐらいは減少幅が少なく なったということでございます。 次に、普通交付税が縮減される中でどうやって施設の改修とか改築に向けて 財源を確保していくのかというふうなことでございますけども、今後、普通交 付税が減少していく中で、これから、国営パイプラインの整備事業の一括負担 金とか、福井国体に向けての施設整備など、優先して財源確保を図らなければ ならない事業が山積みになっております。また、これらの事業については、合 併特例債などの有効な財源を活用しながら取り組んでいくことが必要であると -210- 考えております。 合併特例債については、活用期限が5年間延長されましたので、平成27年 度中には、合併時に策定した建設計画を変更する必要があります。特に、その 中の財政計画については、昨年度策定いたしました中期財政計画とも整合性を 保ちながら、老朽化している公共施設の改修、改築を含めた見直しとしていき たいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)12番、田中議員。 ○ 12番(田中哲治)今の部長の答弁で、これから厳しいというようなこと で、合併特例措置は優遇されましたけども、これからまだまだ30年以上の公 共施設が多々あると思います。これから、いろんな改修・改築等々、また新築 もしなければならない公共施設もあろうかと思いますけれども、これらにつき ましては、これから財源を確保しながらやっていただきたいと、そのように思 っているところでございます。 それと、もう1点は、先ほどちょっと答弁がなかったかなと思っております けども、公共施設マネジメント白書を24年3月に策定をしましたけれども、 人口減少等々、また、これら等々によります施設の統廃合、また、再配置計画 等々はこれからも考えていかなければならないんじゃないんかなというふうに は私自身も思っておりますけども、それらについては、市長、どのようにお考 えか、お願いをいたします。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)今、たくさん、そういう、議員さんみんなそうだという ふうに思いますし、また、坂井市だけの問題じゃないと思いますし、今、地方 における財政状況、非常に厳しいものがあります。そういった中で、国会にお いても、地方のということを今言われているわけでございまして、坂井市にお いても、将来についてのそういう財政状況っていうのを頭の中に置きながら、 いろんな、そういう公共施設のあり方っていうのも考えていかないかんという ふうに思いますし。また、マネジメント白書なんかもつくりましたし、それな んかも、今のうちに、何でもかんでもつくればいいっていうんでもないです。 だけど、やっぱりどうしてもしなきゃならないこともありますから、投資対効 果とかも含めていきながら、そういうことも、小さいものから取り入れていか ないかんというふうに思いますし。ただ、今、坂井市においても、この老朽化、 学校初め公民館とか、例えば消防署の問題とか、いろんな、そういう、ありま す。ありますが、それらはもうやらざるを得ないということで。そういった中 で、例えば、老朽化で壊さなくてはならないことは、やっぱり壊していかなき ゃ、そういう市民のいろんな問題あっても、やっぱり、今のうちにやっていか ないと将来的に大きな借金につながっていくものというふうに思ってますので、 -211- その点も十分認識していきながら、今後のそういう財政問題というのは真剣に 取り組んでいきながら健全財政を運営していかなくてはならないというふうに、 私自身は常に思ってます。 ○ 議長(橋本充雄)12番、田中議員。 ○ 12番(田中哲治)よくわかりました。これからも、まちづくり、また公 共施設整備と、また、財政運営を確保しながら、笑顔で迎える坂井市にしてい ただきたいと思います。 これで一般質問を終わります。 ○ 議長(橋本充雄)本日の会議時間は議事の都合により延長いたしますので、 よろしくお願いをいたします。 次に、14番、松本朗議員。 ○ 14番(松本 朗)日本共産党の松本朗です。最後になりました。お疲れ だと思いますが、1時間後には終わります。いい答弁があればさらに早く終わ りますので、よろしくお願いします。 私は、子育て支援など、3点についてお尋ねします。 最初に、子育て支援制度における坂井市の基本姿勢をお尋ねします。 2012年に、子ども・子育て関連三法が成立いたしました。これにより、 全ての自治体が法に基づき条例を制定し、幼保連携型認定こども園、保育所、 幼稚園などの運営基準を定めることになりました。法律は2年前に定まったわ けですが、その具体化の過程で国の準備もおくれ、そのために坂井市としての 準備もいろいろ御苦労はされていると思います。しかし、今議会にこの条例案 が出されておりますが、せっかく大きな制度の転換になるわけですから、条例 化によって、より充実した保育を坂井市民に提供する、これが坂井市としての 責務であります。この点でいくつか問題もあると感じておりますので、この点 について正していきたいと思います。 まずは、そもそも、この子育て支援法、関連法についてでありますけども、 これは大きな問題があります。何よりもそれは公的保育の責任を大きく縮小す るものであるからであります。 もともと、法律が制定された背景には、大都市部での待機児童が大量にあり、 国民の保育ニーズに応えられなくなっている現状を無理やり打開するために、 質の低下が避けられない小規模保育の認可、活用することなどを制度化したこ とにあります。 現在の保育制度は、保育に欠ける児童を保育所に入所させる義務が市町村に あります。新制度では、改正児童福祉法第24条の第1項は残り、保育を必要 とする場合においても市町村の実施義務が規定されていますが、第2項では、 規定する保育所がいっぱいで入所できない場合、認定こども園や地域型保育事 -212- 業を利用する場合には、市町村の保育実施義務はなく、事業者との直接契約と なります。市ができるのは、その事業者に対して、利用・調整、斡旋・要望で あり、市の保育責任は大きく後退するのです。 特に、坂井市は保育所の民営化を進めてきました。民間保育所が現在のまま 保育所のままならよいのでありますけども、国は幼保連携型こども園への切り かえを奨励をしております。そのように民間保育所がなれば、市の責任が及ば なくなるわけです。これがこの法律の制度の本質的問題だと考えています。 その上で、せっかくこの条例の制定が認められているわけであります。この 条例を制定するという自治体の権利、これは大事にするべきではないかと思い ます。条例には、国の定めたとおりに規定しなければならない部分と、国の参 酌基準、基準を参酌し独自に決めるということも認められているわけです。国 の基準を上乗せする必要はないのでしょうか。残念ながら、今議会に上程され ている条例案は全て国の基準どおりであります。 第1点は、坂井市として、また市民の要求として、この国の基準どおりで十 分と考えていますか。 第2は、運用の段階で国基準を上回る実施を求めたいと思います。 そこで、具体的にお尋ねしますが、第1は、保育士の配置基準を、国基準で は、ゼロ歳児は児童3人に対して保育士1人でありますが、これを少なくとも 2対1にする、1歳児・2歳児は6対1でありますが、これを5対1にする、 こういう実施が求められていると思いますが、この点についてお尋ねします。 また、幼保連携型認定こども園、この運営内容については基本的には独自の 保育が認められているわけでありますが、坂井市においては、この認定こども 園も保育所の基準を適用するべきだと思いますが、いかがですか。さらに、小 規模保育事業、6人から19人を保育する事業でありますが、これには、全て の職員を保育士の資格がある者とするA型事業、さらには、C型事業は、全く 保育士の資格がなくても研修さえ受ければいいという事業、B型は、半分は保 育士の資格を持たなければならない、こういうものがありますが、現在、この 小規模保育事業がすぐに具体化される状況ではないかもしれませんが、今後は 起こり得ることであります。 今、既に坂井市内にも事業所の保育はあるわけでありますから、国の補助な ども求めることが可能になるわけですから、そうした場合に、このA型、全て を保育士の資格を持つ職員で対応する、こういうものをベースにした小規模事 業というふうにすべきであると考えますが、いかがでしょうか。 そして、保育料、これも変わるわけです。全員協議会の説明の中では、保護 者の所得水準が基準となるわけでありますが、そういう点では応能割というこ とでありますが、所得税を基準にするところから、住民税を基準とするように -213- 変わります。そこで、この実際に保育料の徴収の基準については現在を上回ら ないような設定をすることを求めます。この点についてお尋ねします。 第3、放課後児童健全育成化事業についてであります。 これまで、日本共産党の議員団は、児童クラブ事業について条例化すること によって市の責任を明確化し、条件整備の充実を求めてきました。市は、条例 化の必要性は認めていたものの、結局、今回の法律の要請によって条例化する ことになりました。 第1は、基準が明確になったことによって、対象児童学年の拡大によって、 児童が増加することになります。これに対応する施設整備は十分満たされるで しょうか、お尋ねします。 第2は、1支援単位の児童数の基準が40人以下となっております。しかし、 今や、小学生でも、中学校1年生でも30人学級、全国的にも少人数学級が趨 勢であります。ですから、学校とは違うわけでありますが、しかし、児童が学 校が終わって疲れて帰ってくる場所として、ゆとりある環境をつくる、これは 必要ではないでしょうか。少なくとも35人以下とするべきではありませんか。 次に、滞納税・債権差し押さえに関する問題についてお尋ねをいたします。 坂井市は、税の滞納者に対する差し押さえ率が非常に高い自治体です。福井 県では最も高い、全国的にも高い方であります。 こういう中で、法の厳格な適応という点では理解できる面もありますが、そ の判断については、運用基準を明確にすることによって適正さが確保されます。 この点に関して、2008年6月に鳥取県が自動車税や個人事業税24万円を 滞納していた自営業者の口座に振り込まれた児童手当、子ども5人分、24万 円を滞納していた自営業者の口座に振り込まれた児童手当13万円、これを振 り込み直後に鳥取県が差し押さえをいたしました。この点について裁判となっ たわけです。13年3月、鳥取地裁、13年11月、広島高裁、松江支部とも に、この鳥取県の差し押さえを違法とする判決を下して、生活費である児童手 当が振り込まれた預金も差し押さえができないことが確定をいたしました。 これを受け鳥取県は滞納整理マニュアルというものをつくっていたんですが、 知事は謝罪をし、この整理マニュアルを改訂し、税務行政を是正いたしました。 東京都などでも、この事件を契機に是正が行われているようです。では、坂井 市はどうでしょうか。 そもそも、坂井市には滞納整理マニュアルがないわけであります。差し押さ えは福井県一、全国有数の差し押さえ率なのにマニュアルがない、これはやは り大きな問題ではないでしょうか。本当に正しい差し押さえがなされていたか どうかを検証する上でも、また、今後、正しい差し押さえをする上でも、マニ ュアルの制定が必要であります。この点についてお尋ねをいたします。 -214- 第3に、公民館のコミュニティセンター化についてであります。 8月20日に第9回検討委員会が開催されました。この検討委員会で、全公 民館を来年度一斉に公民館からコミュニティセンター化にする方針を確認した ようであります。しかし、この決定は大きな問題があると考えます。なぜなら、 全てのまち協がこの方針について合意を形成されるとはいえないからです。何 より、この地域のコミュニティセンター、公民館っていうのは、住民自主組織 であるまちづくり協議会にもかかわる地域の問題であります。そして、重大な 行政機構の変更であります。住民の自主性を尊重すべきではありませんか。 第1に、センター化は、公民館の所管と名称について行政機構の変更であり、 住民、社会教育団体を初めとする地域の諸団体には関係が十分ある問題だと考 えていますけども、市長はこれは行政機構の単純な変更であって地域団体住民 には関係ないことだというふうに考えていますか。 第2は、住民と密接な機構変更と考えていますか。 第3、住民の意向を把握し、実施の判断をするために具体的にどういう手続 をとるべきでしょうか。これまでも必ずしも十分な説明責任を果たしてきてい るとはいえないと思うわけですけども、今後のことでいえば、第1にパブリッ クコメントの期間を十分にとって市民の声を吸い上げること。 第2は、住民の意見交換の場を公民館単位に行い、地域の求めによっては複 数回の協議に応じること。 第3は、行政主催の協議会に限定せず、住民(各種団体を含む)側からの要 請があれば協議会を開催し、また、担当市側から出席をすること。 以上の点について質問して、最初の質問といたします。 ○ 議長(橋本充雄)坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)松本議員の御質問にお答えします。初めに、子ども・子 育て支援制度における坂井市としての基本姿勢を問うについてお答えをいたし ますが、なお、公民館のコミュニティセンター化に関する質問については副市 長から、また、滞納納税・債権差し押さえに関する問題については財務部長か らお答えをいたします。 まず、配置基準について国基準を上回る実施を求めるについてでございます が、現在の認可保育所の職員配置などは、国が定める児童福祉施設の設備及び 運営に関する基準において最低基準を定めており、その基準により運用をいた しております。今回の国の家庭的保育事業などの職員配置等の基準についても、 その最低基準を準用しておりますし、また、坂井市においても、認可保育所と 家庭的保育事業などに差を設けることなく、乳児3対1、1歳から2歳児6対 1など、その基準に従い、条例に規定し、運用したいと考えております。 次に、幼保連携型認定こども園も保育所基準を適用することについてお答え -215- をさせていただきます。 幼保連携型認定こども園の基準については県で定めることとなっており、今 9月の定例県議会に、福井県幼保連携型認定こども園の設備及び運営の基準等 に関する条例が上程されているところでございまして、職員配置基準を見ます と、3歳から5歳児については幼稚園基準となっているようですが、坂井市で は、今年度の三国地区での幼保一元化から、幼児教育のさらなる充実を図るこ とや、幼稚園児と保育園児が合同保育となり帰りの時間などにばらつきが出る ことなどから、3歳から5歳児については1クラス2人の保育士を配置をして おります。こども園についても同様の職員配置としたいというふうに思ってお ります。 次に、小規模保育事業はA型をベースにし、その他の型も国基準以上とする ことについてお答えをいたします。 各事業の最低基準は、国の基準に従い、条例に規定し運用したいと考えてお ります。小規模保育事業を初め家庭的保育事業などについては、認定後の施設 の管理などにより、保育状況などを十分把握することで、保育サービスの安全 確保と向上に努めたいというふうに考えております。 次に、保育料の徴収規則は従前を上回らないように設定するという御質問で ございますが、新たな保育料については、階層区分ごとの金額は同じですが、 区分の判定が所得税額から市民税所得割額になることや、年少扶養の計算方法 が変わることなどから、従前に階層区分のどの位置にいたかで上がる人、また 下がる人が若干出てくるものの、全体的にはほぼ同額と想定しています。同時 に、今回は今までの標準時間の保育料より若干安い短時間保育の保育料の設定 をする予定でございますので、保育料総額については現状をやや下回ることに なるというふうに考えております。 次に、放課後児童健全育成事業における充実についての御質問でございます。 対象児童学年の拡大により児童が増加することに対応する施設整備について、 お答えをいたします。 以前からお答えをしていますように、対象が拡大される平成27年4月には、 まだ対応が難しいクラブがあるというふうに考えております。そこで、幼保一 元化により廃園となった幼稚園などを活用し、クラブの場所の確保を考えてお りまして、平成28年4月にはおおむね受け入れを可能とする予定でございま す。 しかし、施設的に厳しいクラブがまだいくつか残ることも予想をされますの で、今後も場所の確保に向けて教育委員会や学校などと協議を重ねてまいりた いというふうに考えております。 次に、1支援単位の児童数の基準を40人以下としているが、今や小中学生 -216- の30人学級は趨勢である。少なくとも35人以下とすべきではないかとの御 質問でございますが、基準では、おおむね40人の児童に対し2人以上の指導 員となっています。坂井市では、従前から36人以上の児童には指導員3人以 上配置することといたしておりまして、今回も1支援単位の児童数の基準はお おむね40人とするものの、指導員の配置を3人以上とすることで対応してい きたいというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)北川副市長。 ○ 副市長(北川貞二)私の方からは、公民館のコミュニティセンター化は地 域の自主的判断を尊重すべきの御質問にお答えをいたします。 まず、センター化は公民館の所管と名称についての行政機構の変更であり、 住民、社会教育団体を初めとする地域の諸団体には関係ないことと考えている か、また住民と密接な機構変更と考えているのかについてお答えをいたします。 今までも一般質問でお答えさせていただいておりますが、当市では、合併以 来、市民一人一人がまちづくりの主役として、地域の特色や個性を生かし、市 民と行政がお互いの責任と役割を分担しながらまちづくりに取り組む協働のま ちづくりを推進しているところでございます。 公民館のコミュニティセンター移行につきましては、協働のまちづくりを実 践する中心的な場、すなわち地域づくりの活動拠点と位置づけまして、市民と 行政の強い連携のもと地域課題の解決や地域に密着した事業を展開することに より、地域住民の連帯感やきずなづくりが醸成され、よりよい協働のまちづく りが推進されると考えておるところでございます。 コミュニティセンター移行後における施設の維持管理及び貸し館業務は、市 の責任において行いまして、地域づくり活動を、まちづくり協議会の主体性、 また自主性を生かしながら、センター長などのコーディネート力により、関係 機関連携のもと推進していきたいと考えているところでございます。 また、従来、公民館が行ってきた社会教育また生涯学習事業も、引き続き、 コミュニティセンターにおいて実施していきます。教育や学びを地域に還元す ることにより地域住民同士の連帯感が強くなり、よりよいコミュニティづくり へと連動していくものと考えております。 協働のまちづくりを推進する上で、地域住民や社会教育団体の存在はますま す重要であると考えております。そのためにも、地域づくりの中心的な役割を 担うまちづくり協議会へ地域の各種団体の取り組みなど組織強化を図り、住民 の地域づくり活動への参画を促していきたいと考えているところでございます。 次に、住民の意向を把握し実施の判断とするために具体的にどういう手続を とるか、また、パブリックコメントの期間を十分とることについて、もう一つ は、住民との意見交換の場を公民館単位で行い、地域の求めにより複数回の協 -217- 議に応じること、また、行政主催の協議会に限定せず、住民側からの要請があ れば、協議会の開催、出席することについてのお答えをいたします。 コミュニティセンター検討委員会は、各町の地域協議会、また、区長会、ま ちづくり協議会、公民館長の代表の方々で構成され、これまで昨年7月から9 回の協議を重ねてまいりました。検討委員会での協議内容については、各委員 が地域及び各組織にフィードバックを行い、経過説明を行うとともに、意見等 については、次回の検討委員会の検討事項に反映をさせていただいております。 なお、先ほど松本議員が言うように、8月20日に開催されました第9回の 検討委員会において、コミュニティセンター移行の時期や、住民説明会、広報、 組織体制などについて確認をいただいているとこでございます。 また、住民への説明会につきましては、区長会、まちづくり協議会、各種団 体及び住民の方々を対象に各町ごとに開催をいたします。また、あわせて、広 報、ホームページにて広く市民に対して周知をしていく予定でございます。 これまでも、区長会やまちづくり協議会からの依頼によりまして、説明会、 勉強会、研修会等を実施しておりますが、今後も引き続き積極的に対応し、理 解を得ていきたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○ 議長(橋本充雄)野路財務部長。 ○ 財務部長(野路良二)私の方からは、松本議員の差し押さえマニュアルの 作成についての御質問にお答えさせていただきます。 坂井市では、徴収業務に携わる徴税吏員の指針として、徴収マニュアルを作 成しております。このマニュアルは、納税課職員の徴収業務の同一対応、同一 処理、適正管理と継続性を確保するとともに、徴収実績の成果をより一層向上 させることを目的として作成しております。 マニュアルの内容は、徴税吏員としての基本姿勢、書類送達方法や時効の中 断などの基礎知識、納税相談や電話相談の応対方法、滞納処分執行停止の適用 などについて記載していますが、差し押さえに関する具体的な指針は記載して おりません。 本市では、差し押さえを執行する際には、その差し押さえによって滞納者が 生活困窮に陥らないかどうかを判断しながら、個別事例ごとに執行の可否を判 断しているところでございます。そのため、納付する資力がない滞納者につい ては、滞納処分の執行停止を適用するなどして業務の適正化を図っているとこ ろでございます。 しかし、議員御指摘のとおり、昨年、差し押さえ禁止財産などの判例変更等 もありましたので、差し押さえを執行する際には、徴税吏員が判断のよりどこ ろとなるようなマニュアルを整備し、できるだけ判断基準を明確化することは、 -218- 差し押さえ業務のさらなる適正化につながるものと考えておりますので、既に 差し押さえに関するマニュアルを整備している自治体の内容を参考にしながら、 本市においても徴収マニュアルに差し押さえに関する事項も盛り込むような改 訂を検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○ 議長(橋本充雄)14番、松本議員。 ○ 14番(松本 朗)保育の問題でありますが、基準の問題です。坂本市長 はあっさりと、そのまま国基準で運用するという答弁でありました。そうなり ますと、具体的にはゼロ歳児3人なんですね。それはどういうことになるのか、 本当に現場の状況を踏まえた基準となっているのかっていうことがあるわけで すよ。赤ん坊ですから、泣くし、いろいろあやさなあかんし、そうするときに、 2人だと何とか対応できるんですね。おんぶもしたり、だっこしたり。片手で だっこして、背中におんぶっていうわけにはいかんでしょう。具体的にどうな るかというと、所長がこの対応するとか、そういうことにしなければならない。 そうすると所長本来の業務にも支障が出るというようなことがあるわけですね。 1歳児と2歳児が同じ6対1でいいのかという問題も大きい問題だと思いま すよ。1歳児と2歳児というのは全然違いますからね、成長発達段階が。しか も、この2歳児はそこそこ言うことがわかる、1歳児と2歳児の理解度、集団 行動のとれる力量といいますか、発達度合いが全然違うわけですから、6人を 相手にするっていうのは実際に大変な状況だというふうに専門家も言っており ます。 そういうことについて具体的に坂本市長は思いをはせて、想像力を発揮して 考えてもらいたい。本当にそれでいいのかと。国は参酌基準なんですね。しか も、最低基準なんですよ、もともと。もう昭和30年代の基準なんですよ、こ の国の最低基準っていうのは。これだけ、今、子育て支援とか重要だって言わ れながら、そういうところは40年も50年もたっていて同じ水準でいいのか。 国も問題があると思います。しかし、自治体に参酌として投げかけられたわけ ですから、そこはもう一歩踏み込んだ坂井市としての対応があってしかるべき じゃないでしょうか、いかがでしょう。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)ただいまの御意見でございますけども、確かに、 ゼロ歳児を3人で見るということに関しては非常に大変なことだと思っており ます。実は、先日、市長と一緒に現場も見させていただき、ゼロ歳児のどうい う対応をしているかということも確認もさせていただいていますが、今回の条 例につきましては、今、松本議員もおっしゃいましたように、条文にもありま すように、あくまで最低基準の方向を示させていただいて、最低基準の向上と -219- して、市長と家庭的保育事業者等の努力義務を課しておりますので、国のあく まで公定価格を受けるための基準として最低基準を定めさせていただいており ますが、これほども、運営の中で加配保育も行っておりますし、実際、民間の 保育所の方にも、いろいろ御協力とか、あるいは御意見もいただきながら、最 低基準を上回る基準も設けておりますので、今回の条例については、あくまで 国が示した最低基準に従って設けさせていただいておりますけども、今後、運 用の中でいろいろ御意見をいただきながら対応させていただきたいとは考えて おります。 ○ 議長(橋本充雄)14番、松本議員。 ○ 14番(松本 朗)その運用の中でと言いますけども、こんなのはだめで すよ。例えば、11月からゼロ歳児が入所してくる予定だと。だから、保育士 を1人対応するから、11月までの間はたまたま2対1になっていると。1人 ふえるから、また1対3になるんだっていうんではだめですよ。一時的なんで。 だから、坂井市が決めた最低基準として、その条例は今こうだと、だけども、 実際の運用は2対1にするんだということについて明確に示すべきではありま せんか。それは、今は言えないんですか。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)明確にということなんですけども、この段階で こういうふうにしますということに関してはまだ発言できる段階ではないと思 っております。今現在、この条例等も制定させていただく中で、市の子ども・ 子育て会議の中でいろいろ御検討もいただき、協議もさせていただきました。 少子化が進む中で子どもさんの数は確かに減少しておりますけども、保育のニ ーズについては、今、いろいろ御意見ございましたように、低年齢児の方の保 育ニーズが高まってくるということはその会議の中でも十分検討されておりま すし、その会議の中でも、やはり子どもさんの生活環境に関しては十分配慮を していただきたいというなことも出てきておりますので、そういうな御意見も 参考にしながら、今後、具体的な対応をさせていただきたいと考えています。 ○ 議長(橋本充雄)14番、松本議員。 ○ 14番(松本 朗)ぜひ前向きに前進させていただきたいと思いますし。 あと、例えば、保育士、その現場を支える上で、もう一つは、例えば事務の軽 減ということなんかも求められているところなんですね。ですから、2園か3 園合同で事務員を1人配置して事務を担当すると、そうすると、園長とか管理 者は非常に助かるわけですよね。そういう要望も来ているとは思いますが、ぜ ひその点についてもあわせて検討していただきたいと思います。 学童の問題でありますが、やはり、人数の対応もさることながら、指導員の 質という点でもやっぱり求められてくると思うわけです。今は、指導員は女性 -220- 指導員ばかりです。しかし、小学校6年生まで対応するということになると、 遊びの質も変わるわけです。そうなりますと、パパジャングルは、男性がたく さんやって、非常に環境もいいわけですね。広い庭でやってていい保育をして ると思うんです。そういうことも参考にしながら、男性職員が配置できるよう な、その職員の待遇も含めて改善をしなければ難しいわけですから、その点に ついて改善に取り組む姿勢を求めたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)学童クラブの指導員でございますけども、既に 保育士については、男性の指導員も配置をいたしております。当然、学童クラ ブについても、男性の指導員については今後配置していく必要があるものと考 えております。ただ、今現在でも、指導員の募集に関しては女性のみを募集し ているということでもございません。ただ、待遇の面とかいろんな問題が今後 あると思いますので、今後とも継続して男性の指導員の方が働きやすい環境づ くりはつくってまいりたいと考えております。 ○ 議長(橋本充雄)14番、松本議員。 ○ 14番(松本 朗)小規模保育のことについても市長は何ら私の質問に対 して前向きの答弁ではなかったんですけども、認定されることによって、国の 制度に乗っかって補助を得ることができるようになると、そういう小規模保育 事業者っていうのは出てくるかもしれませんね。そこで問題なのは、やはり、 職員集団の質なんですよね。 昨年度、保育をやっている間に19件の死亡事故があったんですね、全国で。 児童が保育やってる間に19人も亡くなるというのは、これは社会的な大問題 であるはずなのに、必ずしもそれが大騒ぎになってない。それは、これが昨年 度だけの問題ではなくて、そういう水準でずっと来ているわけです。その19 件のうちの4件は認可保育園、15件は無認可なんですね。だから、無認可保 育所っちゅうのは、人の配置も難しいし、場合によっては、専門家の配置も少 ないかもしれません。あるいは、経験の少ない若い職員で対応しているかもし れません。そこが一番問題なわけですから。この小規模事業者がC型で、研修 さえ受ければ小さい子どもを預かってもいいんだというのでは、今年1月ぐら いですか、若い者が臨時保育をやるっていうことで、子どもを亡くしてしまう 事故が起こりましたけども、ああいうことになるわけですよ。やはり、専門家 が、専門家というのは専門家としての研修を受けていることによって、ちゃん と生身の人間を預かれるわけですね。だから、ただ、国がこうしてるからそれ をそのままっていうのでは、坂井市として、この市民の安心、期待に応えられ る保育の水準はつくれないんじゃないか。この点では、もう一歩突っ込んだ坂 井市独自の見解、考え方が出てこないとあかんのじゃないですか。今の坂本市 -221- 長の答弁には出てませんよ。いかがでしょう。 ○ 議長(橋本充雄)髙嶋福祉保健部長。 ○ 福祉保健部長(髙嶋優文)ただいま、松本議員さんが悲惨な死亡事故のお 話が出ましたけども、やはり、無認可保育園でそういう事故が発生していると いうことは事実だと考えています。小規模保育所に関しましては、今回、条例 の制定はさせていただいて、国が示している3つの形態を示させていただいて います。冒頭、御意見ございましたように、全ての保育園をA型に準じて保育 所を配置すればというな御意見でございますけども、反面、保育士のかわりに、 例えば看護師が配置されて、病気の子どもをすぐに発見できるというなことも 考えられると思っておりますので、やはり、小規模保育園に関しては多様な保 育が可能だというな側面もあると思っております。 現在、坂井市におきましては、小規模保育を来年から実施したいというな保 育園は今のところ聞いておりませんが、しかし、今後、小規模保育に関しては 19人から6人までの小さい単位での保育になりますので、なかなか実情が把 握しにくいというなこともあると思いますけども、これまでも私立保育園の皆 様方とはいろいろな意見交換をしながら保育をさせていただいておりましたの で、今後とも、当然、小規模保育の事業者等ともさまざまな意見交換等をしな がら進めてまいりたいと思っております。今、国の事業として小規模保育が出 てまいりましたけども、少し多様的な面でその活用ができるんじゃないかとい うことを考えておりまして、全てを保育士にするというなことにはなっており ませんので、御理解いただきたいと思っております。 ○ 議長(橋本充雄)14番、松本議員。 ○ 14番(松本 朗)だから、それは理解ができないわけですけども。繰り 返しになるので、それはだめだと、やっぱり坂井市として責任持てる基準をつ くるべきだと、運用としても条例改正も今後考えるべきだということを指摘し ておきたいと思います。 それから、コミュニティセンター化の問題で、副市長の答弁ではフィードバ ックをしているんだと、これまで検討会を9回やったけどもと言い切りました が、本当にそうですか。全ての地域で、公民館単位で、まち協とか、公民館職 員とか、そういうところに、フィードバック、議論がちゃんと徹底されてます か。本当に言えますか。 ○ 議長(橋本充雄)北川副市長。 ○ 副市長(北川貞二)これは昨年から9回の検討委員会をさせていただいて おります。公民館長の代表なり、また、地域協議会の代表、また、まちづくり 協議会の代表、区長会の代表、それぞれ代表の方に参加いただいて会を重ねて いるところでございますし。その中で、その代表の方、当然、今言う、いろい -222- ろな会合の中で、各種団体の中で今までの経過を言っていただいて、次回に反 映していただいているところでございます。そういうこともございますけれど も、100%それがっていうことは私も言われませんので、今回、先ほど説明 したとおり、各町ごとに、まちづくり協議会、また区長会、またいろんな各種 団体、また住民を対象に説明会を開催いたしまして理解を得ていきたいと思い ますし、また、当然、ホームページも、先ほども申し上げましたとおり、また 広報活動もやっていく予定でございます。また、この会議録も公表しておりま すので、住民の方にはある程度周知されているんじゃないかなと思っていると ころでございます。私もこの検討委員会へは何回か参加させていただいていま すけども、皆さんある程度理解していただいているもんとして感じているとこ ろでございますけれども、今後、いろいろな面でまたコミュニティセンター化 については周知徹底して、ああ、コミュニティセンターってよかったなという な運営も今後やっていきたいと思いますので、ひとつ御理解をいただきたいと 思います。 ○ 議長(橋本充雄)14番、松本議員。 ○ 14番(松本 朗)改めて問いただすと、北川副市長は答弁を修正されま した。徹底されてないということを認められました。徹底されてない、一部の ところが徹底されてないどころではないと私は思いますけども。これ、そうい うことを、検討委員会で来年度一斉にやるっていうことを決定したんですね。 しかし、その決定についてほとんど議論がないんですよ。本当に来年度一斉で いいのかという議論がこの第9回検討委員会ではなされてないんです。なぜか。 これ、おかしいんですよね。この25年度のコミュニティ検討委員会の検討結 果の中では、このコミュニティセンター移行については、可能な公民館から順 次移行してはどうかっていう議論もかなり一定の意見として出てるんです。そ れがここに出てますね。だから、それについては、必ずしも一斉にやるってい うことは合意を持って進められてきているわけじゃないんです。まとめとして、 課題と方向性の中でも、移行についてはさまざまな視点から検討することとし て、検討委員会の協議内容をフィードバックして地元の意見集約をすることに すると書いてあるんです。では、第9回検討委員会はどのようにフィードバッ クして、地元の意向が一斉移行でいいのかっていうことについて確認すらされ なかった、進行としてもね。意見も出なかったんです。これは中間報告を踏ま えた結論の出し方としても非常にまずいと思います。現に、あの新聞記事を見 て、ああやってしまったと、こんな一方的に決めていいのかっていう意見を、 幹部、まち協の中心メンバーの方からも聞いてますよ。だから、一旦そういう ことを決めて、当事者である方々が納得もしてない、協議の場も持たれていな い、そういう中で決定をするやり方は、少なくとも決める過程として問題があ -223- るっていうふうに私は思いますが、この検討委員会でそういうフィードバック の状況も出し合いもせずに、少なくとも、あの場ではそういう決め方は問題が あったと思いませんか。 ○ 議長(橋本充雄)北川副市長。 ○ 副市長(北川貞二)この第9回に確認したっていうことは、それぞれの代 表者の方が、今言う4つの自治区のそれぞれ代表の方が、9回今までやってい るという中で十分経過報告した中で、その団体そのものは来年4月には移行し た方がいいんでねんかと。これも何回もまちづくり協議会の幹部の方やら、い ろんな人とお話をさせていただいております。この話は、松本議員言うように、 公共施設マネジメント白書をつくる段階において地域で話をさしておりますし、 これ、3年ほど経過があるわけでございますし、ある程度市民の方にも浸透し ているし、また、まちづくり協議会の幹部の方、また役員の方についても周知 されていると思いますけども、念を押して、今後、説明会を各それぞれするっ ちゅうことでございますので、私は一斉にやることは、行政的にもいいし、ま た、まちづくり協議会としても非常にいい形じゃないかなと思っているところ でございますので、それぞれ、今、いろいろ、まちづくり協議会では多少はあ るかしらん、それはまた、要請においては、先ほど言いましたとおり、説明会 開いたり、また、いろいろ対応していきたいと思いますので、ひとつ御理解を いただきたいと思います。 ○ 議長(橋本充雄)14番、松本議員。 ○ 14番(松本 朗)検討委員会のメンバーは、全てのまち協単位のところ から出席されているわけではありません。検討委員の方は一斉移行でいいとい う判断をされたとは思われますけども、全ての地域でそれが合意形成されたと いうことにはならないじゃないですか。必ずしも全てがフィードバックされた わけではないというのは副市長も認められている。それであるならば、そうい うやり方について問題だって言ってんです。しかも、ではその説明責任をどう 果たすかっていうことでいうと、パブリックコメントもやらないんでしょう。 なぜやらないんですか。それから、各町ごとって言いました。私は公民館ごと には少なくともするべきだと、少なくともまち協単位でやってこそ、そのまち 協の方々が一堂に集まる条件をつくってそこで十分やりとりもする、そういう きめ細かな説明ができるわけですから、そうすべきだと思うんですね。なぜ公 民館単位でやらないんですか。公民館単位で希望すれば対応しますね。 ○ 議長(橋本充雄)北川副市長。 ○ 副市長(北川貞二)まずは自治区ごとに説明して、また、まちづくり協議 会で要請があれば、こちらから説明をして理解を得ていきたいと思っています。 ○ 議長(橋本充雄)14番、松本議員。 -224- ○ 14番(松本 朗)そこはぜひ積極的な対応をしていただきたい。そうせ ざるを得ないと思いますけど。 私は、このコミュニティセンター問題を毎回取り上げてきました。この公民 館を廃止してコミュニティセンターにする、それが地域の課題を解決する、ま ちづくりを促進する上で必然性があるとは全く思えない。公民館の役割という のは、公民館そのものが、地域のいろんな課題を解決する、地域をよくする、 まちづくりの拠点そのものだと思うんですよ。 何よりも重要なのは、館長の役割が大きいと思います。館長というのは、地 域に精通して、社会教育団体との関係も保ち、住民にも信頼される、そういう 役割がある、識見豊かな方々なんですね。その地区の社会教育の向上のための 中核をなすのが公民館であり、館長だと思うんです。そこに公民館長という固 有の役割があると思うんです。それをまちづくり協議会の事務局長にするって いうことは、館長のような存在がいなくなるっていうことなんですね。やはり、 ここには大きな地域としての損失があるんではないかというふうに思いますし。 もう一つ、コミュニティセンター化の大きな問題は、教育機関である公民館 がなくなるっていうことなんですよ。教育機関であるということは、人々が安 心して集える、学ぶ、そういう場であるということです。時の市長がかわると かそういうことにかかわらず、安定してやれるっていうことなんです。そうい う点からいっても重大な変更があるし、この公民館をなくすべきではない。や るのならば、公民館は公民館で残しながら、まちづくり協議会を支援するため に、市がまちづくり協議会の事務局長的な役割の職員を派遣して、一緒にまち づくりの課題を担っていくと〔一般質問用のタイマーのブザーが鳴る〕いうこ とが必要だと思います。 以上です。 ○ 議長(橋本充雄)以上で一般質問を終わります。 お諮りします。 各常任委員会に付託しました議案等の審議のため、あす18日から28日ま で休会とすることにしたいと思います。 これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)異議なしと認めます。 よって、あす18日から28日まで休会することに決定いたしました。 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。 29日は午前10時より本会議を再開いたしますので、よろしくお願いをい たします。 本日は、これをもって散会いたします。 -225- ○ 事務局長(小林憲雄)御起立願います。一統、礼。 (起立・礼) (午後5時41分 散会) 地方自治法第123条第2項の規定により、会議の経過を記録して、その相 違ないことを証するため、ここに署名する。 議 長 署 名 議 員 署 名 議 員 -226- 平成26年9月第6回 坂井市議会定例会議事日程(第4号) 平成26年9月29日(月)午前9時59分 開議 1.議事日程 〔第4号〕 日程第1 仮議長の選任を議長に委任する件 日程第2 議案第37号 坂井市土地開発公社の解散について 日程第3 議案第36号 平 成 2 6 年 度 坂 井 市 一 般 会 計 補 正 予 算 (第 2 号 ) 日程第4 議案第38号 坂井市保育の必要性の認定に関する条例の制定 について 日程第5 議案第39号 坂井市家庭的保育事業等の設備及び運営に関す る基準を定める条例の制定について 日程第6 議案第40号 坂井市特定教育・保育施設及び特定地域型保育 事業の運営に関する基準を定める条例の制定に ついて 日程第7 議案第41号 坂井市放課後児童健全育成事業の設備及び運営 に関する基準を定める条例の制定について 日程第8 議案第42号 坂井市福祉事務所設置条例の一部を改正する条 例について 日程第9 議案第43号 坂井市空港周辺関係集落下水道接続整備促進奨 励基金条例を廃止する条例について 日程第10 請願第3号 政府への「過剰米処理を求める意見書提出」に ついての請願 日程第11 請願第4号 政府への「農業委員会、企業の農地所有、農協 改革など、農業改革についての意見書提出」に ついての請願 日程第12 請願第5号 子どもたちの健やかな成長を願い、現行の保育 水準の維持、拡充を求める請願 日程第13 陳情第5号 地方財政の充実・強化を求める意見書採択につ いて 日程第14 発議第6号 地方財政の充実・強化を求める意見書の提出に ついて 日程第15 委員会の閉会中の所管事務の調査について 日程第16 諮問第8号 人権擁護委員候補者の推薦について -227- 2.本日の会議に付した事件 議事日程のとおり 3.出席議員(26名) 1番 小 原 慶 之 2番 後 藤 寿 和 3番 川 端 精 治 4番 渡 辺 竜 彦 5番 前 川 徹 6番 南 川 直 人 7番 上 坂 健 司 8番 戸 板 9番 吉 川 貞 明 10番 古 屋 信 二 11番 上 出 純 宏 (10:02退出、10:06出席) 12番 田 中 哲 治 13番 佐 藤 寛 治 14番 松 本 15番 東 野 栄 治 16番 伊 藤 聖 一 人 志 18番 川 畑 孝 治 雄 (10:02退出、10:06出席) 17番 進 朗 19番 前 田 嘉 彦 (10:02退出、10:06出席) 20番 橋 本 充 21番 永 井 純 一 22番 畑 野 麻美子 23番 山 田 栄 24番 広 瀬 潤 一 25番 田 中 千賀子 26番 木 村 4.欠席議員(0名) な し 5.説明のため出席した者の職氏名 市 長 坂 本 憲 男 副 長 北 川 貞 二 長 川 元 利 夫 総 務 部 長 新 開 和 典 財 務 部 長 野 路 良 二 生活環境部長 向 川 俊 邦 福祉保健部長 髙 嶋 優 文 産業経済部長 萬 道 正 之 建 設 部 長 恩 地 紀 上下水道部長 高 木 教 育 部 長 杉 田 輝 美 三国病院事務局長 直 江 正 一 会計管理者 小 川 茂 治 教 育 市 徹 6.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名 事 務 局 長 小 林 憲 雄 事務局次長 木 下 和 憲 書 小 澤 清 和 書 坪 田 学 恭 記 7.議事の経過 午前9時59分 開 議 -228- 記 第6回坂井市議会定例会 (午前9時59分 ○ 開議) 事務局長(小林憲雄)御起立願います。一統、礼。 (起立・礼) ○ 議長(橋本充雄)皆さん、おはようございます。 ただいまの出席議員数は26人であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 日程第1、仮議長の選任を議長に委任する件を議題といたします。 お諮りします。 議案第37号、坂井市土地開発公社の解散については、土地開発公社の理事 である私、橋本と前田副議長、上出総務教育常任委員長の3名の議員は地方自 治法第117条の規定に該当し、除斥となりますので、地方自治法106条第 3項の規定によって、この会期中における仮議長の選任を議長に委任願いたい と思います。 これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)異議なしと認めます。 よって、この会期中における仮議長の選任を議長に委任することに決定をい たしました。 次に、日程第2、議案第37号、坂井市土地開発公社の解散についてを上程 いたします。 この議案について、土地開発公社の理事である私、橋本と前田副議長、上出 総務教育常任委員長の3名の議員が、地方自治法第117条の規定により除斥 となります。 よって、地方自治法第106条第3項の規定により、議席番号26番、木村 なお、私、橋本と前田副議長、上出総務教育常任委員長の3名の議員は、こ こで退席をいたします。 木村議員、議長席に御着席ください。 ○ 仮議長(木村 )本件について委員会審査結果の報告を求めます。 8番、戸板進議員。 ○ 8番(戸板 進)おはようございます。この議案の審議につきましては、 土地開発公社の理事である上出委員長及び橋本議員が退席しておりますので、 副委員長の私、戸板から報告させていただきます。 去る9月24日、市長を初め、教育長、担当部課長ほかの出席を求め委員会 -229- を開催をいたしました。所管の担当部課長から詳細にわたる説明の後、審査に 入りました。 主な審査内容を申し上げます。 委員からは、今の所有地は引き続き売却に取り組んでいくのかの問いに、公 社解散の後は、パープルタウンにある市所有の土地について普通財産として土 地の売り払いをしていくと答弁がありました。また、その際に保育所予定地な ども含めて同じ扱いで普通財産として対応するのかの問いには、保育所用地は 土地開発公社の所有の土地ではなく、普通財産として財務部監理課が管理して いる。不要財産であれば、財産確保のために有効活用していきたいと考えてい ると答弁がありました。 採決の結果、原案のとおり可とすることに決しいたしました。 以上、本委員会に付託された議案第37号の審査結果と主な審査経過を申し 上げ、総務教育常任委員会の報告といたします。 ○ 仮議長(木村 )次に、委員会審査の報告に対する質疑を許します。 質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 仮議長(木村 質疑なしと認めます。 これより討論を行います。 討論ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 仮議長(木村 これで討論を終わります。 次に、日程第2、議案第37号、坂井市土地開発公社の解散についてを採決 いたします。 本案に対する委員会審査の報告は可決であります。委員会審査報告のとおり 決することに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) ○ 仮議長(木村 起立全員であります。 よって、議案第37号は原案のとおり可決されました。 土地開発公社の関係議員の除斥を解除いたします。 暫時休憩します。 ○ (午前10時06分 休憩) (午前10時06分 再開) 議長(橋本充雄)休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 お諮りします。 審議の都合上、日程第3、議案第36号から日程第14、発議第6号まで、 議案7件、請願3件、陳情1件、発議1件を一括上程いたします。 -230- これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)異議なしと認めます。 よって、日程第3、議案第36号から日程第14、発議第6号まで、議案7 件、請願3件、陳情1件、発議1件を一括上程といたします。 これより、各常任委員会に付託いたしました案件について、各常任委員長よ り審査結果の報告を求めます。 初めに、総務教育常任委員長の報告を求めます。 11番、上出純宏議員。 ○ 11番(上出純宏)さきの本会議において本委員会に付託された案件の審 査結果となる主な内容について、御報告を申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、議案第36号、平成26年度坂井市一般 会計補正予算(第2号)、議案第43号、坂井市空港周辺関係集落下水道接続 整備促進奨励基金条例を廃止する条例について、陳情第5号、地方財政の充実 ・強化を求める意見書採択についての議案2件、陳情1件であります。 去る9月24日、委員会を招集し、市長を初め、教育長、担当部課長ほかの 出席を求め、全委員出席のもと委員会を開会いたしました。 所管の各担当部局長、課長からそれぞれ詳細にわたる説明の後、審査に入り ました。 最初に、議案36号、平成26年度坂井市一般会計補正予算(第2号)につ いて、各所管ごとの主な審査内容につきまして申し上げます。 総務部所管及び財務部所管については、特段の質疑、意見はありませんでし た。 次に、教育委員会所管では、一筆啓上手紙資料館の建設事業に関して、委員 から西予市とかまぼこ板コラボレーションすることになった経緯についての問 いに対し、理事者からは、平成18年9月に三重県で開催された自治体職員対 象の研修会で、講師として丸岡文化財団の事務局長と西予市のギャラリーしろ かわの浅野幸江館長さんが対談をされました。そのときに浅野館長の方から提 案があり、この対談がきっかけとなって、平成19年には日本一短い手紙とか まぼこへの物語実行委員会というのが設立され、コラボが始まったとの答弁が ありました。 別の委員からは、一筆啓上手紙資料館の建設工事費で坪単価150万円くら いと非常に高いように思うがとの問いに、理事者からは、形的に八角形の一部 2階建てのため、若干高めになっている。文化施設であり、観光面も含めて丸 岡城に匹敵する価値のある建物と考えると、ある程度の費用が必要との答弁が ありました。 -231- また、委員から、三国学校給食センターについて、築27年たっていること から、いろいろと修繕を必要とする箇所が見られるが、改築予定はどのように なっているのかとの問いに、理事者からは、現時点での改築工事の計画はなく、 施設の状況等を調査しながら軽微なものは直して少しでも長く維持していきた いとの現状の考えであるが、非常に劣化しているので、来年度に調査をさせて いただき、計画的に対応していきたいとの答弁がありました。 また、別の委員から、設備の改修について2学期の給食関係に影響があるの かという点については、ボイラー室の熱交換機は土日に工事を行い、ほかの工 事についても給食に影響はないとの答弁がありました。 また、委員から、春坂の学校給食センターのガス代の単価、立方335円に ついて、市で一括して契約しているとのことですが、他の入札をしている市と 比較すると高いように思われる。小学校のエアコン設置の中でもGHPを導入 することもあるので、ほかの自治体も調査しながら入札の導入等の検討をお願 いしたいとの意見がありました。理事者からは、地元業者の育成ということも 含めて、その辺の検討もさせていただきたいと答弁がありました。 そのほか、水道料について、増量というのは設備の更新に伴うものであり、 設備の導入にあたって水を多く使うようなシステムだという認識はあったのか などの質疑がありました。 次に、議案第43号、坂井市空港周辺関係集落下水道接続整備促進奨励基金 条例を廃止する条例については、特段の質疑、意見はありませんでした。 以上、採決の結果、本委員会に付託された議案2件は全て原案のとおり可と することに決しました。 次に、陳情案件について本委員会の審査結果を申し上げます。 陳情第5号、地方財政の充実・強化を求める意見書採択については、委員か ら、外形標準課税については企業の所得がどうであっても課税されるという仕 組みなのか詳しく説明をとの問いがあり、理事者から、外形標準課税とは、事 業所の床面積や従業員数、資本金等及び付加価値など外観から客観的に判断で きる基準を課税ベースとして税額を算定する課税方式のことで、資本金1億円 超の法人を対象に外形標準課税が導入されるもので、当面、中小企業は対象外 であるとの説明がありました。 委員から、外形標準課税の充実については、資産とかの税率を高くするとい う 充 実 と 、 こ の 1 億 円 と い う ベ ー ス を 下 げ る 、 資 本 金 5 ,0 0 0 万 円 ま で 対 象 事業者をふやすという充実とも受け取れるので、あえて入れる必要がないとい う意見もありました。 また、別の委員からは、外形標準課税についてひっかかっていたが、資本金 1億円超ということで、当面、本当に坂井市の中小企業は対象外だと思うので、 -232- 賛成との意見もありました。 ほかに、提出者には中小企業に関してどうこういう意図はないと思うという 意見や、地方公共団体において地方交付税の確保というのは非常に大事だとい う意見がありました。 以上の意見を踏まえて、本委員会の採決の結果、地方財政の充実・強化を図 るため、2015年度の地方財政計画、地方交付税総額の拡大を国に求める内 容(趣旨)を妥当と認め、本委員会は全員一致で採択することと決しました。 次に、その他の協議として、各所管からの報告や説明、また委員からの質疑、 意見がありましたので、主なものについて、次のとおりお知らせいたします。 総務部所管では、標高表示について、サイン計画について、ふるさと納税に よるEV専用充電器の整備について、春江地区で実施した防災訓練における避 難訓練の総括と今後の展望について、旧竹田小中学校の改修について(プロポ ーザルの結果)、任期付職員の採用状況について、公共施設マネジメント白書 の実効性について、職員の有給休暇について、臨時職員の賃金について。 財務部所管では、公共施設の駐車場を車庫がわりに使用していることについ て。 教育委員会所管では、全国学力調査の結果の公表について、丸岡歴史民俗資 料館の改修について、小中学校の3学期制について、幼稚園における5歳児の 就学前教育について、プールと体育館の改修計画について、小学校の椅子の消 音対策について、学校給食の地産地消の協議会の運営状況について、NIEに ついて、国体に向けて今後の施設改修計画と経費について、丸岡スポーツラン ド駐車場について、丸岡歴史民俗資料館の改修について、放課後児童教室と児 童クラブとの連携について、旧森田銀行本店の改修状況について、教育委員会 が把握している市内の小中学校のいじめの件数と不登校者数及びステップスク ールさかいへの通室生徒数について。その他の協議につきましては、以上のと おりであります。 以上、本委員会に付託された案件の審査結果と主な審査経過を申し上げ、総 務教育常任委員会の報告といたします。 ○ 議長(橋本充雄)次に、生活福祉常任委員長の報告を求めます。 13番、佐藤寛治議員。 ○ 13番(佐藤寛治)生活福祉常任委員会の報告をいたします。 さきの本会議において本委員会に付託された案件の審査結果と主な内容につ いて、御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、議案第36号、平成26年度坂井市一般 会計補正予算(第2号)、議案第38号、坂井市保育の必要性の認定に関する 条例の制定について、議案第39号、坂井市家庭的保育事業等の設備及び運営 -233- に関する基準を定める条例の制定について、議案第40号、坂井市特定教育・ 保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の制定につ いて、議案第41号、坂井市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する 基準を定める条例の制定について、議案第42号、坂井市福祉事務所設置条例 の一部を改正する条例について、請願第5号、子どもたちの健やかな成長を願 い、現行の保育水準の維持、拡充を求める請願の、議案6件と新規の請願1件 であります。 去る9月22日に委員会を招集し、市長、副市長を初め担当部課長の出席を 求め、全委員出席のもと委員会を開会いたしました。 所管の各担当部局長、課長からそれぞれ詳細にわたる説明の後、審査に入り ました。 最初に、議案第36号、平成26年度坂井市一般会計補正予算(第2号)の 各所管ごとの主な審査内容について申し上げます。 生活環境部所管では、住民基本台帳事務事業について、委員から、より安全 性の高い新暗号システムへ移行していく中で、国が進めているマイナンバーに 連動しているのかとの問いに、理事者からは、平成28年1月からマイナンバ ー制度が始まる。本人申請による個人番号カードの発行となるが、これまでの 住基カードと同じように、住民票、印鑑証明、所得証明のほかに戸籍関係も盛 り込みたいとの構想がある。費用負担もかかるが、マイナンバー制度に伴う個 人カードをより有効、効率よく使っていただくために、このシステムをうまく 利活用していきたいとの答弁がありました。 また、証明書発行をマイナンバーに移行していく中でコンビニでの対応は考 えているのかという問いには、理事者から、本庁玄関にある自動交付機があと 7年で1つの区切りとなっており、平成29年3月まで使用可能であるが、マ イナンバー制度はその前に導入されることになるので、市民がより活用しやす いよう、時期を見ながら移行を考えていきたいとの答弁がありました。 福祉保健部所管では、委員から、保育所管理運営事業について、磯部西幼保 園の外壁の整備予定についてはいつごろ整備できるのかの問いに対し、理事者 からは、外観も大事であるが、まずは内部の保育環境を整えることを優先させ ている。優先順位をその都度確認しながら整備を進めていきたいとの答弁があ りました。 また、委員から、保育所施設管理事業について、未満児対応の要望がふえて いる中で今後の整備計画はどのように考えているのかの問いには、理事者から、 民営化と幼保一元化の計画に基づき、平成30年を目途に整備していきたい。 子どもの数は減少傾向にある反面、アンケートでは、ゼロ歳児、1歳児の保育 需要が高まっている傾向があるので、これらに対応できる環境は整えていきた -234- いと考えているとの答弁がありました。 ほかに、委員から、予防接種事業について、定期接種化に伴い、財源は補助 事業から一般財源での事業に変わってくるが、需要額はどういう影響があるか との問いに、理事者から、交付税措置がされると聞いている。予防接種の水痘 については9割、高齢者肺炎球菌はB類ということで、3割の交付税措置があ るとの答弁でありました。 次に、議案第38号、坂井市保育の必要性の認定に関する条例の制定につい ては、特段の質疑、意見はありませんでした。 次に、議案第39号、坂井市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準 を定める条例の制定についての主な審査内容につきましては、委員から、坂井 市の考えの中で、政省令の基準に従う、参酌したとあるが、地域特性は認めら れなかったのかとの問いに対し、理事者から、現状でも事業所内保育は行って いるものの、実施箇所も多くなく、ある程度の基準に沿って実施されているこ と。また、新年度すぐに認可型の保育所に移行する意向はないことから、現状 として国の基準を参酌、準用した。また、今後、国の基準改正等が行われれば 速やかに対応するとの答弁がありました。 別の委員から、これまでの議論の中で、条例を制定する中で、坂井市に合っ たあるいは、独自の意見は出なかったのかの意見に対して、理事者から、現在、 坂井市子ども・子育て会議で検討しているが、保育できない子どもが出ないよ うにとの意見はあったが、小規模保育事業等については特に意見は出されなか ったとの答弁がありました。 ほかに、条例に関しては国の政省令と同様になっているが、運用でしっかり と対応してほしいとの意見に対しては、理事者からは、これまでも加配保育を 初め適切な運営を行っており、今後とも、必要があればさまざまな意見をお伺 い、運用していくとの答弁がありました。 次に、議案第40号、坂井市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の 運営に関する基準を定める条例の制定についての主な審査内容につきましては、 委員からは、以前は幼稚園の1クラスあたり国の基準の35人に合わせていた が、運用では30人としていた経緯がある。今後とも運用面ではぜひ配慮して ほしいとの要望が出されました。 次に、議案第41号、坂井市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関す る基準を定める条例の制定についての主な審査内容につきましては、委員から 支援員の要件についての質問が出され、理事者から条例に沿って詳細な説明が なされました。説明に対し、従事者がパートやアルバイトの場合も支援員とし て位置づけられるのか、また、現在、支援員の要件に合致してない支援員はい るのかの問いに対して、理事者から、短時間で従事している者も支援員とする。 -235- また現状では非該当となる者はいない。さらに今後採用する場合には基準に該 当するものとしたいとの答弁がありました。 委員からは、条例が制定されることは非常に意義がある。反面、条例に合わ ない施設も多く出てくると思うが、今後どう整備していくのかの問いに、理事 者からは、これまでも施設等の検討は行っているし、今後とも適地を含め検討 したい。まずは現状の施設で受け入れられる体制を整備していきたいとの答弁 がありました。 また、施設について、介護予防拠点施設や各地域の集会所の活用についての 意見と、支援員の処遇改善についての問いに対して、理事者から、利用できる 施設があれば検討して探していきたい。支援員に対しては処遇改善は資質向上 のためにも必要であると考えているとの答弁がありました。 次に、議案第42号、坂井市福祉事務所設置条例の一部を改正する条例につ いては、特段の質疑、意見はありませんでした。 以上、採決の結果、本委員会に付託されました議案6件は原案のとおり可と することに決しました。 次に、請願案件について本委員会の審査結果を申し上げます。 請願第5号、子どもたちの健やかな成長を願い、現行の保育水準の維持、拡 充を求める請願については、紹介議員である畑野議員より趣旨説明を受け、そ の審査を行いました。 この請願は、子ども・子育て新制度が実施されても保護者が安心して子ども を預けられるよう、そして子どもにもよい保育を願い、どの保育施設等も現行 の保育条件や保育水準を維持・拡充してほしいという内容であります。 委員からは、趣旨については理解できるが、逆の立場からいえば、坂井市で はなかったが、都会などの無認可保育園について、認可保育所になることで、 行政がしっかり指導して、子どもたちの健やかな成長と発達を保障できるよう にというのが今回の新しい制度のあり方だと思っている。ここで趣旨採択でな くて採択をするということになると、今回出されています議案のいくつかにつ いては否決ということにもなるので、否決が適当との意見がありました。 別の委員からは、請願を採択したから条例が否決ということにはつながらず、 全く比例はしないという意見がありました。別の委員からは、今回の条例制定 にあたり、理事者は保育基準や水準が今までと下がることはないと認識してお り、この内容での請願は特別必要ないなどの意見がありました。 本委員会の採決の結果、請願第5号、子どもたちの健やかな成長を願い、現 行の保育水準の維持、拡充を求める請願についての請願については不採択とす ることに決しました。 次に、その他の協議として、各所管からの報告や説明、また委員の質疑、意 -236- 見がありましたので、主なものについて、次のとおりお知らせをいたします。 三国病院所管では、平成26年度の入院・外来状況と現在進めているAIC S(アミノインデックス)検査について、障がい者用の駐車場の確保について。 生活環境部所管では、再生可能エネルギーの調査結果について、三国風力発 電所建設計画について、コミュニティバスについて、電気自動車用急速充電器 設置について、ごみの拠点回収全町化や分別の見直しについて。 福祉保健部所管では、敬老会事業について、コンビニでのAEDの設置につ いて、健康都市宣言の進捗状況について、放課後児童クラブにおける指導員の 資質と問題児の対応について、坂井市のセーフティネット現状状況について、 霞の郷温泉の指定管理者の件について、8月29日の朝日新聞に掲載の生活保 護について、地域包括ケアシステム構築のための庁内体制と今後のスケジュー ルについて、子育て支援対策における紙おむつ購入補助の検討について、特定 健診の受診率向上対策について。その他の協議につきましては、以上のとおり でありました。 以上、本委員会に付託されました案件の審査結果と主な審査経過を申し上げ て、生活福祉常任委員会の報告といたします。 ○ 議長(橋本充雄)次に、産業建設常任委員長の報告を求めます。 12番、田中哲治議員。 ○ 12番(田中哲治)皆さん、おはようございます。私より、産業建設常任 委員会の報告をさせていただきます。 さきの本会議において本委員会に付託された案件の審査結果と主な内容につ いて、御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、議案第36号、平成26年度坂井市一般 会計補正予算(第2号)、請願第3号、政府への「過剰米処理を求める意見書 提出」についての請願、請願第4号、政府への「農業委員会、企業の農地所有、 農協改革など、農業改革についての意見書提出」についての請願の、議案1件 と新規の請願2件であります。 去る9月19日に委員会を招集し、市長、副市長を初め担当部課長ほかの出 席を求め、全委員出席のもと委員会を開会いたしました。 所管の各担当部局長、課長からそれぞれ詳細にわたる説明の後、審査に入り ました。 最初に、議案第36号、平成26年度坂井市一般会計補正予算(第2号)の 各所管ごとの主な審査内容につきまして申し上げます。 建設部では、区環境整備補助事業について、委員から、市道の排水路の清掃 については全部区で行うのか。また、最近はゲリラ豪雨などですぐに側溝が埋 まってしまう場合があり、機械もなく人力での作業に限界があるので、何か対 -237- 応はないかとの問いに対し、理事者からは、市道についてはどこも管理すると ころがない場合は市で行うが、集落内については、市にある側溝のふたをとる 機械を貸し出しするので区でお願いをしたい。集落外については現場を見て対 応させていただくとの答弁がありました。 次に、産業経済部では、企業的園芸確立支援事業について、委員からは、事 業者に補助金を交付しているが、その後、廃業や休業しているなどの状況につ いてはどのように把握できるのかとの問いに対し、理事者からは、補助事業に よる組織や団体については毎年実績による確認をしており、継続して5年間は 実施しているとの答弁がありました。 小規模土地改良事業について、委員からは、農地が宅地化されて都市化が進 んでおり、住宅地の中に農業用排水が流れている現状がある。都市化の波で都 市排水の様相が大きくなってきた場合に市の直轄事業で排水の改修ができない のかとの問いに対して、理事者からは、土地改良が農業用の用水として管理し ている場合には、そこで調整していただくことになるとの答弁がありました。 委員からは、現状については理解しているが、将来的に都市化を含めて考え ていった場合、場所によっては建設課と土地改良との区分の見直しが起きてく る可能性も考えられるので、建設課とも協議をしてほしいとの意見がありまし た。 ほかに、三国花火大会事業について、委員からは、イベントに対する保険に ついて、他市では、雨の中で実施した花火大会において、加入している保険に より見舞金が出ていると聞いているが、市では調査しているのかの問いに対し、 理事者からは、現在は花火が原因で起きた災害に対する保険しか入っておらず、 事業中止などに対する保険があるということは聞いているので、今後、調査を させていただき、予算も含め、可能な限り考えていきたいとの答弁がありまし た。 以上、採決の結果、本委員会に付託されました議案1件は原案のとおり可と することに決しました。 次に、請願案件について、本委員会の審査結果を申し上げます。 請願第3号、政府への「過剰米処理を求める意見書提出」についての請願に つきましては、参考人として請願提出の関係者を招致し、請願の趣旨説明を受 け、その審査を行いました。 本請願は、2014年産米は全国的な価格の大暴落が強く懸念されており、 さらに2014年産米から経営所得安定対策が半減され、米価変動補塡交付金 も事実上廃止となれば担い手層の経営への打撃ははかり知れないものがあるの で、政府の責任で需給の調整を行い、緊急に過剰米処理を行うよう求める内容 であります。 -238- 本委員会の採決の結果、請願第3号、政府への「過剰米処理を求める意見書 提出」についての請願については不採択とすることに決しました。 次に、請願第4号、政府への「農業委員会、企業の農地所有、農協改革など、 農業改革についての意見書提出」につきましては、請願第3号と同じ陳情者か らの案件で、同様に趣旨説明を受け、その審査を行いました。 委員からは、高度成長期においては日本の米政策を家族農業が農業また商業 や工業も支えてきたことは事実であるが、これからのグローバル化による競争 の激化の中で家族農業だけで守れるかという疑問は残っている。最近は、1人 あたりの米の消費量が減少しており、さらに、TPPも含めて考えていかなけ ればならない厳しい時代であり、担い手を中心とした生産体制の確立に向けた 施策が進んでいる中で、家族農業が将来にわたり大丈夫だということは疑問が 残るとの意見がありました。 本委員会の採決の結果、請願第4号、政府への「農業委員会、企業の農地所 有、農協改革など、農業改革についての意見書提出」についての請願について は不採択とすることに決しました。 次に、その他の協議として、各所管からの報告、説明、また、委員からの質 疑、意見がありましたので、主なものについて、次のとおりお知らせいたしま す。 上下水道部所管からは、下水道布設後の路面復旧状況について、上下水道の 検針票の名義変更について、上下水道の窓口民間委託に向けての進捗状況につ いて。 建設部所管からは、春江駅周辺整備に伴う空き家とロータリーの件について の進捗状況と今後の整備方針について、橋りょう点検技術者などの専門職の人 材確保について。 産業経済部所管からは、たけくらべ広場の駐車場について、市の減反作付に 対する考え方について、東尋坊周辺の公共トイレの管理について、今回の産業 フェアの目的と特徴について、鳥獣害対策について、中小企業振興計画につい て、さかい市プレミア商品券の販売状況と総括について、JAの黒豆麦茶の利 用について。その他の協議については、以上のとおりでありました。 以上、本委員会に付託された案件の審査結果と主な審査経過を申し上げ、産 業建設常任委員会の報告といたします。 ○ 議長(橋本充雄)以上で、各常任委員長の委員会審査結果の報告を終わり ます。 これより、各委員長の報告に対する質疑を許します。 質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 -239- ○ 議長(橋本充雄)質疑なしと認めます。 これより、日程第3、議案第36号から日程第9、議案第43号までについ て討論を行います。 14番、松本朗議員より討論の通告がありますので、発言を許します。 14番、松本議員。 ○ 14番(松本 朗)日本共産党議員団を代表して討論を行います。 議案第36号、一般会計補正予算について反対、議案第39号、同40号、 41号について賛成の討論を行います。 初めに、一般会計でありますが、本予算案は、保育所の改修費、補助など、 市民生活に資する予算も多く含まれています。しかし、坂井市土地開発公社の 解 散 に 伴 う 公 社 の 借 入 金 の 債 務 保 証 代 位 弁 済 3 億 5 ,0 0 0 万 円 余 り は 賛 成 で きません。 先ほど、土地開発公社の解散条例は全会一致で可決をいたしましたが、この 三国町黒目のパープルタウン造成地の売却が進まず、いわゆる塩漬け状態にな っており、解散は仕方がないということで、積極的ではありませんが賛成をし たものであります。 しかし、同時に、そもそも、なぜ、当時、三国町がテクノポート進出企業の 従業員の住宅開発をしなければならなかったのか。テクノポート進出企業が県 の当初計画よりも大きく下回っていることが明らかであったのに、造成規模が 適正であったのか。審査の中では、当時の三国町の責任も今後に生かす教訓も 明らかにされませんでした。 坂本市長は、造成を決定した当時、三国町会議員であり、その点からもより 深い分析が求められると思いますが、市長の答弁はバブルが崩壊したからとい うだけで、原因、責任については全く言及されませんでした。歴代町長、市長、 理事の責任も全くないとはいえません。その点についても明らかにする必要が あったと思います。 市 が 3 億 5 ,0 0 0 万 円 も の 代 位 弁 済 、 引 き 取 る 資 産 分 を 差 し 引 い て も 1 億 6 ,0 0 0 万 円 余 り が 市 に 与 え た 損 害 で あ り 、 少 な く な い と 言 わ な く て は な り ません。以上の点から、予算に反対するものです。 次に、39号、40号、41号の条例案についてでありますが、本条例案各 案は、子ども・子育て法に伴う条例化であります。家庭的保育事業、保育所、 こども園、児童クラブ事業の施設設置、職員配置等の基準を定めたものであり ます。条例案は国の定めた基準と全く同一となっており、問題であります。 第1に、最低基準についてでありますが、この最低基準のまま運営、運用す ると、現状の条件整備の改善にはなりません。乳児など低年齢児の保育需要が 高くなっている現在、保育の現場の実態からは職員体制の充実こそが求められ -240- ているのは明らかであります。だからこそ、基準を自治体で独自に決められる 条例化に際し、国基準を上回る実態に見合う基準とすべきでありました。この 点から、国基準どおりの条例が示されたのは大変残念であります。 そもそも、その国の基準も昭和20年代に制定された水準をそのまま持ち込 んだものであり、国は60年以上たっても最低水準を引き上げない、情けない 水準であります。しかも、最低基準はそれを満たせばよいという基準になって いるというのが現状であるわけです。しかし、一般質問、委員会審議の中で、 理事者から運用面での充実の方向で努力することが明言されました。したがっ て、問題は大変多くあるけども、市の意思を尊重し、期待したいということで あります。ということで、賛成します。 第2に、小規模保育事業についても、このC型では、保育士の資格を1人の 職員も持っていなくても運営できるというものであります。これでは、市民が 安心して子どもを預けられる施設とはなり得ません。現在、そのような施設は ありませんが、今後できる可能性はあるのですから、市として、今後、条例の 改正も視野に入れるべきです。 第3に、児童クラブ事業については、今後、施設整備の要件が満たされない 懸念があることも明らかになりました。市は何とかすると答弁をいたしました。 条例で定めた以上、何としても条件を満たさなければなりません。この点につ いても努力では済まされないことを強調して、討論といたします。 ○ 議長(橋本充雄)ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)討論なしと認めます。 これより、日程第3、議案第36号、平成26年度坂井市一般会計補正予算 (第2号)を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。委員長報告のとおり決するこ とに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) ○ 議長(橋本充雄)起立多数であります。 よって、議案第36号は原案のとおり可決されました。 次に、日程第4、議案第38号、坂井市保育の必要性の認定に関する条例の 制定についてを採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。委員長報告のとおり決するこ とに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) ○ 議長(橋本充雄)起立全員であります。 よって、議案第38号は原案のとおり可決されました。 -241- 次に、日程第5、議案第39号、坂井市家庭的保育事業等の設備及び運営に 関する基準を定める条例の制定についてを採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。委員長報告のとおり決するこ とに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) ○ 議長(橋本充雄)起立全員であります。 よって、議案第39号は原案のとおり可決されました。 次に、日程第6、議案第40号、坂井市特定教育・保育施設及び特定地域型 保育事業の運営に関する基準を定める条例の制定についてを採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。委員長報告のとおり決するこ とに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) ○ 議長(橋本充雄)起立全員であります。 よって、議案第40号は原案のとおり可決されました。 次に、日程第7、議案第41号、坂井市放課後児童健全育成事業の設備及び 運営に関する基準を定める条例の制定についてを採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。委員長報告のとおり決するこ とに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) ○ 議長(橋本充雄)起立全員であります。 よって、議案第41号は原案のとおり可決されました。 次に、日程第8、議案第42号、坂井市福祉事務所設置条例の一部を改正す る条例についてを採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。委員長報告のとおり決するこ とに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) ○ 議長(橋本充雄)起立全員であります。 よって、議案第42号は原案のとおり可決されました。 次に、日程第9、議案第43号、坂井市空港周辺関係集落下水道接続整備促 進奨励基金条例を廃止する条例についてを採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。委員長報告のとおり決するこ とに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) ○ 議長(橋本充雄)起立全員であります。 よって、議案第43号は原案のとおり可決されました。 16番、伊藤議員。 -242- ○ 16番(伊藤聖一)ここで動議ですが、ここで暫時休憩を求めたいと思い ます。 ○ 議長(橋本充雄)ただいま、伊藤議員から暫時休憩の申し出がありました が、そのように暫時休憩してよろしいか、お伺いをいたします。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)異議なしと認めます。 それでは、11時5分まで暫時休憩といたします。 ○ (午前10時53分 休憩) (午前11時04分 再開) 議長(橋本充雄)休憩前に引き続き、会議を開きます。 次に、日程第10、請願第3号、政府への「過剰米処理を求める意見書提 出」についての請願について討論を行います。 22番、畑野麻美子議員より討論の通告がありますので、発言を許します。 22番、畑野麻美子議員。 ○ 22番(畑野麻美子)22番、畑野麻美子です。日本共産党議員団を代表 して、請願第3号、政府への「過剰米処理を求める意見書提出」についての請 願に賛成の立場で討論いたします。 まず、米価が暴落した原因は過剰米にあります。主食である米の需要と供給 の生産調整をし価格の安定を図るのは政府の重要な役割です。農家に支払われ る 概 算 金 が 昨 年 か ら 2 ,0 0 0 円 か ら 3 ,0 0 0 円 下 落 し て い る と 言 わ れ て お り 、 1万円割れした米価水準は、稲作労賃ゼロの上に肥料代や資材費さえも賄えな い再生産不能水準だと農業関係者は語っています。 その上、米の直接支払交付金が半減すると、家族経営はもちろん、大規模農 家や集落営農組織への打撃は一層深刻です。米価暴落は農家と地域経済に深刻 な打撃を与えます。こういうことから、国への意見書の提出については賛成を 訴えます。 以上、賛成討論といたします。 ○ 議長(橋本充雄)ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)討論なしと認めます。 これより、日程第10、請願第3号、政府への「過剰米処理を求める意見書 提出」についての請願について採決いたします。 この陳情に対する委員長の報告は不採択であります。したがって、原案につ いて採決をいたします。 請願第3号を採決することに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) -243- ○ 議長(橋本充雄)起立少数であります。 よって、請願第3号は不採択とすることに決定をいたしました。 次に、日程第11、請願第4号、政府への「農業委員会、企業の農地所有、 農協改革など、農業改革についての意見書提出」についての請願について討論 を行います。 22番、畑野麻美子議員より討論の通告がありますので、発言を許します。 22番、畑野麻美子議員。 ○ 22番(畑野麻美子)22番、畑野麻美子です。日本共産党議員団を代表 して、請願第4号、政府への「農業委員会、企業の農地所有、農協改革など、 農業改革についての意見書提出」についての請願に賛成の立場で討論します。 農業委員会や農協改革などは、骨太方針や新成長戦略で位置づけられており、 これら農業組織の解体につながれば、日本農業、国民の食糧への重大な影響を 及ぼしかねないことは明らかです。 全国的には、過剰米処理を国に求める意見書や、政府への農業委員会、企業 農地所有、農協改革など、農業改革についての意見書提出に賛成可決をしてい る自治体や農業委員会もあります。この請願を不採択にしてしまうことは、農 家や国民の願いに背を向けるものです。 以上、このような立場から賛成といたします。 ○ 議長(橋本充雄)ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)討論なしと認めます。 これより、日程第11、請願第4号、政府への「農業委員会、企業の農地所 有、農協改革など、農業改革についての意見書提出」についての請願について 採決をいたします。 この請願に対する委員長の報告は不採択であります。したがって、原案につ いて採決をいたします。 請願第4号を採択することに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) ○ 議長(橋本充雄)起立少数であります。 よって、請願第4号は委員長報告のとおり不採択とすることに決定をいたし ました。 次に、日程第12、請願第5号、子どもたちの健やかな成長を願い、現行の 保育水準の維持、拡充を求める請願について討論を行います。 22番、畑野麻美子議員より討論の通告がありますので、発言を許します。 22番、畑野麻美子議員。 ○ 22番(畑野麻美子)22番、畑野麻美子です。日本共産党議員団を代表 -244- して、請願第5号、子どもたちの健やかな成長を願い、現行の保育水準の維持、 拡充を求める請願に賛成の立場で討論します。 今回の条例の議論でも、現行の保育水準の維持、運用の面で拡充すると答弁 されました。この請願は、坂井市の子どもたちの健やかな成長を切に願うもの です。地域型保育の基準も、現行の認可保育所をベースとした良好な保育環境 をと求めています。委員会では具体的に書かれていないという意見もありまし たが、条例が制定される以上、坂井市の子育てに関する行政に今後も自治体の 大事な仕事としての取り組みを望む請願です。子どもを産み育てる女性の保育 の質の向上を求める切なる声を受けとめ、請願に採択を求めます。 さて、最後に、請願、陳情の取り扱いについての件ですけれども、坂井市議 会基本条例の第5条5に、議会は請願及び陳情を市民提案として受けとめ、そ の請願及び陳情に係る審議においては参考人の意見を聞く機会を設けることが できるとあります。また、運用基準の中においても、第4条3に、請願または 陳情の提出者から申し出があった場合、陳述の機会を与えるとあります。坂井 市議会でもこの議会基本条例にのっとった議会であることを切に求めて、賛成 討論といたします。 ○ 議長(橋本充雄)ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)討論なしと認めます。 これより、日程第12、請願第5号、子どもたちの健やかな成長を願い、現 行の保育水準の維持、拡充を求める請願について採決をいたします。 この請願に対する委員長の報告は不採択であります。したがって、原案につ いて採決いたします。 請願第5号を採択することに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) ○ 議長(橋本充雄)起立少数であります。 よって、請願第5号は委員長報告のとおり不採択とすることに決定いたしま した。 次に、日程第13、陳情第5号、地方財政の充実・強化を求める意見書採択 について討論を行います。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)討論なしと認めます。 これより、日程第13、陳情第5号、地方財政の充実・強化を求める意見書 採択についてを採決いたします。 この陳情に対する委員長の報告は採択であります。委員長報告のとおり決す -245- ることに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) ○ 議長(橋本充雄)起立全員であります。 よって、陳情第5号は委員長報告のとおり採択とすることに決定いたしまし た。 次に、日程第14、発議第6号、地方財政の充実・強化を求める意見書の提 出についてを議題といたします。 事務局長に意見書を朗読させます。 小林事務局長。 ○ 事務局長(小林憲雄)それでは、朗読をさせていただきます。 地方財政の充実・強化を求める意見書。 被災地の復興、子育て、医療、介護などの社会保障、環境対策など、地方自 治体が担う役割は年々拡大しており、地域の財政需要を的確に見積もり、これ に見合う地方交付税及び一般財源総額を確保する必要があります。 また、経済財政諮問会議などで法人実効税率の見直しや償却資産に係る固定 資産税の減免などが議論されていますが、公共サービスの質の確保をはかるた めにも、安定的かつ地域偏在性の小さい地方税財源を確立することが極めて重 要です。 地方自治体の実態に見合った歳出・歳入を的確に見積もるためには、国と地 方自治体の十分な協議を保障した上で、地方財政計画、地方税、地方交付税の あり方について決定する必要があります。 公共サービスの質の確保と地方自治体の安定的な行政運営を実現するため、 2015年度の地方財政計画、地方交付税及び一般財源総額の拡大にむけて、 政府に下記の対策を求めます。 記。1、地方財政計画、地方税のあり方、地方交付税総額の決定に当たって は、国の政策方針に基づき一方的に決するのではなく、国と地方の協議の場で 十分な協議のもとに決定すること。 2、社会保障分野の人材確保と処遇改善、農林水産業の再興、環境対策など の財政需要を的確に把握し、増大する地域の財政需要に見合う地方財政計画、 地方交付税及び一般財源総額の拡大をはかること。 3、復興交付金については、国の関与の縮小をはかり、採択要件を緩和し、 被災自治体が復興事業により柔軟に活用できるよう早急に改善すること。また、 被災地の復興状況を踏まえ、集中復興期間が終了する2016年度以降におい ても、復興交付金、震災復興特別交付税を継続して確保すること。 4、法人実効税率の見直しについては、課税ベースの拡大などを通じ、地方 税財源の確保をはかった上で、地方財政に影響を与えることのないようにする -246- こと。 5、法人事業税については、安定的な税収確保や地域偏在性の縮小をめざす 観点から、現行の外形標準課税の充実をはかること。 6、償却資産にかかる固定資産税については、市の財政運営に不可欠な税で あるため、現行制度を堅持すること。 7、地方交付税の別枠加算・歳出特別枠については、地方自治体の重要な財 源となっていることから現行水準を確保すること。また、増大する地方自治体 の財政需要に対応し、臨時的な財源から、社会保障や環境対策などの経常的な 経費に対応する財源へと位置付けを改めること。 8、地方交付税の財源保障機能・財政調整機能の強化をはかり、小規模自治 体に配慮した段階補正の強化、市町村合併の算定特例の終了を踏まえた新たな 財政需要の把握について、引き続き対策を講じること。 9、人件費削減など行革指標に基づく地方交付税の算定は、交付税算定を通 じた国の政策誘導であり、地方自治、地方分権の理念に反するものであること から、このような算定を改めること。 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。 平成26年9月29日。内閣総理大臣、安倍晋三様。内閣官房長官、菅義偉 様。総務大臣、高市早苗様。財務大臣、麻生太郎様。内閣府特命担当大臣(経 済財政政策担当)、甘利明様。経済産業大臣、小渕優子様。福井県坂井市議会 議長、橋本充雄。 以上でございます。 ○ 議長(橋本充雄)提出者の趣旨説明を求めます。 11番、上出純宏議員。 ○ 11番(上出純宏)発議第6号、地方財政の充実・強化を求める意見書の 提出について、趣旨説明を申し上げます。 被災地の復興、子育て、医療、介護などの社会保障、環境対策など、地方自 治体が担う役割は年々拡大する一方で、経済財政諮問会議などでは、法人実効 税率の見直しや償却資産に係る固定資産税の減免などが議論されており、地方 税財源の減少が懸念されています。 こうした中で、地方自治体の実態に見合った歳出・歳入を的確に見積もるた めには、国と地方自治体の十分な協議を行った上で、地方財政計画、地方税、 地方交付税のあり方について決定する必要があり、公共サービスの質の確保を 図るためにも、安定した地方税の制度を確立することが極めて重要であります。 以上のことから、国に対して、公共サービスの質の確保と地方自治体の安定 的な行政運営を実現するため、平成27年度の地方財政計画、地方交付税及び 一般財源総額の拡大に向けて、今回の陳情の趣旨を十分理解した上で総務教育 -247- 常任委員会で全員の合意が得られましたので、意見書を提出するものでありま す。 議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、趣旨説明とさせていただきます。 ○ 議長(橋本充雄)これより質疑を許します。 質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)質疑なしと認めます。 これより討論を行います。 討論ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)討論なしと認めます。 これより、発議第6号を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) ○ 議長(橋本充雄)起立全員であります。 よって、発議第6号は原案のとおり可決されました。 ただいま議決されました発議第6号の意見書は、関係機関などに提出いたし ます。 次に、日程第15、委員会の閉会中の所管事務の調査についてを議題といた します。 総務教育常任委員長、生活福祉常任委員長、産業建設常任委員長から、所管 事務のうち、会議規則第111条の規定によって、お手元に配付いたしました 所管事務の調査事項について、閉会中の継続調査の申し出があります。 お諮りします。 各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに御異議ありま せんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)異議なしと認めます。 よって、各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定 いたしました。 次に、日程第16、諮問第8号、人権擁護委員候補者の推薦についてを議題 といたします。 理事者から提案理由の説明を求めます。 坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)諮問第8号、人権擁護委員候補者の推薦について御説明 申し上げます。 -248- 平成26年12月31日をもって、人権擁護委員、牧田重雄氏の任期が満了 いたしますが、引き続き、次期人権擁護委員候補者として推薦をしたいので、 議会の意見を求めるものでございます。よろしくお願いをいたします。 ○ 議長(橋本充雄)これより、日程第16、諮問第8号、人権擁護委員候補 者の推薦について質疑を行います。 質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)質疑なしと認めます。 これより討論を行います。 討論ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○ 議長(橋本充雄)討論なしと認めます。 これより、日程第16、諮問第8号、人権擁護委員候補者の推薦について採 決いたします。 諮問第8号は、お手元に配付しました意見のとおり答申することにしたいと 思います。賛成の議員は起立願います。 (賛成者起立) ○ 議長(橋本充雄)起立全員であります。 よって、諮問第8号は、お手元に配布しました意見のとおり答申することに 決定いたしました。 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。 ここで、市長の挨拶を許します。 坂本市長。 ○ 市長(坂本憲男)平成26年9月議会定例会の閉会にあたりまして、一言 お礼を申し上げたいと思います。 議員各位には、何かとお忙しい中を、9月5日から本日まで本会議及び各常 任委員会に御出席をいただきまして、平成26年度の坂井市一般会計補正予算 (第2号)を初めとする諸議案について慎重なる御審議をいただき、妥当なる 御決議をいただきましたことを厚くお礼を申し上げます。 本定例議会におきまして、一般質問及び各委員会等を通じましていただきま した御意見等につきましては、十分に尊重しながらまた今後の市政運営に反映 してまいりたいというふうに考えております。 さて、政府は内閣の重要課題であります「地方創生」の実現に向け、魅力あ る就業機会の創出や、出産や育児に希望が持てる環境の整備などを基本として 掲げた「まち・ひと・しごと創生法案」の概要をまとめ、その中で、地方創生 の目的について、人口の減少に歯どめをかけ、東京圏への人口の過度の集中を -249- 是正してそれぞれの地域で住みよい環境を確保するとしているところでありま す。 また、年内に、総合戦略として2020年度までの計画を策定するとし、具 体的な目標や施策の方向性などを取りまとめた上で新年度予算に反映していく 考えであります。 本市におきましては、先般、設置をいたしました人口減少問題対策本部を中 心としまして、部局間の緊密な連携を図りながら実効性のある施策を検討して いくとともに、国における今後の動向を注意深く見守っていきながら、迅速か つ的確に対応してまいりたいというふうに考えております。 なお、市政におきましては、本年度もほぼ6ケ月が経過し、いよいよ年度後 半に入ります。本年度計画しています各種事業や行政課題への取り組みについ ては、上半期の実績を踏まえつつ着実に推進をしてまいる所存であります。 最後になりますが、議員各位には、坂井市発展のため、引き続き、御支援ま た御協力を賜りますようにお願いを申し上げまして、まことに簡単ではござい ますが、閉会にあたっての挨拶とさせていただきます。ありがとうございまし た。 ○ 議長(橋本充雄)25日間にわたる会期も終了いたしました。その間、各 常任委員会においては、お忙しいところ、慎重に審議をいただき、大変御苦労 さまでございました。 これをもって、平成26年9月第6回坂井市議会定例会を閉会いたします。 ○ 事務局長(小林憲雄)御起立願います。一統、礼。 (起立・礼) (午前11時29分 -250- 閉会) 地方自治法第123条第2項の規定により、会議の経過を記録して、その相 違ないことを証するため、ここに署名する。 議 仮 長 議 長 署 名 議 員 署 名 議 員 -251-