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平成26年度域内教頭会議資料 (教職員の不祥事防止)

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平成26年度域内教頭会議資料 (教職員の不祥事防止)
平成26年度域内教頭会議資料
(教職員の不祥事防止)
<夏の会津磐梯山>
会津教育事務所
教職員の不祥事と責任
教職員に問われる責任 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
交通加害事故 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
速度超過運転 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
飲酒運転 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
体罰 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
個人情報の不適切な扱い ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
児童生徒へのわいせつ行為,スクール・セクハラ ・・・・・・
7
教職員へのセクシュアル・ハラスメント ・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
学校徴収金等の不適切な取扱い ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
私有車の公務使用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
公務外非違行為 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
事故発生時の適切な対応について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
教職員に問われる責任
教職員は公務員としての身分を有することにより、しなければならない義務
(作為義務)と、してはならない義務(不作為義務)を負っています。また、
社会通念上、教職員は児童生徒の教育に携わるという職務の性格により教育公
務員として一般の公務員よりさらに厳しくその責任が問われます。
教職員の行為については、地方公務員法上の責任、刑法上の責任、民法
上の責任が問われます。
○ 地方公務員法(第29条)の懲戒責任
懲戒処分として免職、停職、減給、戒告があります。
○ 刑法上の刑事責任
暴行罪、横領罪、傷害罪、窃盗罪など刑法の規定やその他の法律
の罰則規定によるいわゆる犯罪を犯した場合の刑事罰責任です。
○ 民法上の民事責任及び国家賠償法上の責任
金銭的な損害賠償など民法第709条・第715条、国家賠償法第
1条第1項2項による故意又は過失によって違法に他人に損害を加え
た場合の損害賠償責任です。
地方公務員法上の責任
刑法上の責任
民法上等の責任
地方公務員法上の責任
懲戒処分は職務上の非違行為と身分上の義務違反が該当します。
懲戒処分は、職員に職務上の義務違反、公務員としてふさわしくない非行等がある場合に、そ
の責任を確認し、公務における規律と秩序を維持するために科される制裁です。
○ 免 職
公務員として身分を失うとともに、退職手当を受ける資格を失う。教員免許状の取り上げの処分手続き
に付される。
○ 停 職
処分期間中は職務に従事せず、いかなる給与も支給されない。(昇給・勤勉手当に反映する。)履歴書
記載
○ 減 給
処分期間中、給料月額の10分の1を給与から減ぜられる。(昇給・勤勉手当に反映する。)履歴書記載
○ 戒 告
任命権者により将来を戒められる。(昇給・勤勉手当に反映する。)履歴書記載。
懲戒処分が行われた場合は、「懲戒処分の公表基準」(平成21年6月19日)により公表されます。
公表内容は被処分者の校種、職名、事件の概要、処分内容、処分年月日です。収賄、詐欺、横領、わい
せつ等重大な非違行為に対する懲戒処分について、免職、停職12月の場合、警察により氏名等が公表さ
れている場合は、被処分者の氏名、所属が公表されます。
地方公務員法上の責任
管理職の責任が問われるということを肝に銘じなければなりません。
○ 指導監督不適正
部下職員が懲戒処分を受けた場合、管理監督者
の立場にある教職員がその指導監督に適正を欠
いていたとき
○ 非行の隠ぺい、黙認
管理監督の立場にある教職員が、部下職員の非
違行為を知得していたにもかかわらず、その事実
を隠ぺいし、又は黙認した場合
減給、戒告
停職、減給
教職員の懲戒処分に関する基準(平成19.3.1適用)
1
交通加害事故
教職員は、一般社会人としてまた、児童生徒に交通安全教育を行うべき立場にある者と
して、交通法規を遵守するとともに、率先して模範運転に努め、交通モラルの高揚を図ら
なければなりません。
刑法上の責任
交通違反の場合
反則金と罰金は違います。
*過去3年以内に行政処分のない場合、普通車
● 道路交通法違反(追い越し違反)
<行政処分> 反則金 9千円
違反点数 2点
反則金は、納入することにより、交通違反に
対する裁判による審判を免除する制度で、軽
微な違反に課されるものです。
罰金は、重度な違反に課される刑事処分で
あり、前科扱いとなる罰金刑です。
追突、衝突による交通加害事故の場合
*過去3年以内に行政処分のない場合、普通車
人対車両による人身事故の場合
●道路交通法違反(指定場所一時不停止)
*過去3年以内に行政処分のない場合、普通車
(被害者は15日未満の軽傷)(加害者の不注意による)
●道路交通法違反(交差点安全進行義務違反)
<行政処分> 違反点数(5点)
(被害者は死亡)(加害者の不注意による)
自動車運転過失致死傷罪による罰金刑
<行政処分>違反点数(22点)免許取消1年
●道路交通法違反(安全運転義務違反)
自動車運転過失死傷罪により、懲役刑又は
(被害者は15日以上30日未満の軽傷)
(加害者の不注意による)
禁固刑又は100万円以下の罰金刑
<行政処分> 違反点数(8点)免許停止30日
自動車運転過失致死傷罪による罰金刑
無車検、無保険車両運行の場合
●道路運送車両法違反(第58条)
点数制度は、自動車等の運転者の交通違反や交通事
故に一定の点数を付けて、過去3年間の累積点数等に
応じて免許の停止や取消等の処分を行うものです。
過去3年以内に行政処分を受けたことがない場合、6点
~14点で停止処分、15点以上は取消処分に該当しま
す。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/menkyo/menkyo
/gyousei/gyousei20.htm より
6月以下の懲役又は30万円以下の罰金
●自動車損害賠償保障法違反(第5条)
1年以下の懲役又は50万円以下の罰金
<行政処分>
*過去3年以内に行政処分のない場合
違反種別 違反点数 免許停止日数
無車検運行 6点
30日
無保険運行 6点
30日
自動車運転過失致死傷罪 刑法第211条の2 →自動車運転死傷行為処罰法に規定
○ 自動車の運転上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、7年以下
の懲役若しくは禁固又は100万円以下の罰金に処する。ただし、その傷害が
軽いときは、情状により、その刑を免除することができる。
「刑法の一部を改正する法律」 平成19年6月12日施行
民法上の責任
治療費、自動車の修理費、慰謝料等の損害賠償
の請求に対応することになります。(民法第709条)
事故による懲戒処分等の基準です。
死亡事故
一方的 双方
50以上
30(高速40)以上 免職
上記以外の法令違反停職1月
危険運転(致死傷)
免職
人身事故
重傷事故
軽傷事故
一方的 双方 一方的 双方
物損事故
一方的 双方
そ
の
他
停職6月 停職3月 停職1月 減給6月 減給3月 減給6月 減給3月 減給3月
停職6月 停職3月 停職1月 減給6月 減給3月 減給6月 減給3月 減給1月
減給3月 減給1月 戒 告
文書訓告 口頭訓告 文書訓告 口頭訓告 厳重注意
免職
道路交通法違反関係教職員の懲戒処分等に関する基準(平成23.2.21適用)
2
速度超過運転
重大・悲惨な事故に直結しやすい速度超過は、悪質・危険な故意犯です。
心がけ次第で直ちに根絶できるものであり、根絶しなければなりません。
刑法上の責任
道路交通法違反となり、行政処分(違
反点数による免許停止等)と
罰金刑の刑事処罰を受けます。
危険運転致傷罪の適用をうけ、負傷事故なら
15年以下の懲役、死亡事故なら1年以上の有
期懲役となります。(自動車運転死傷行為処罰法第2・3条)
一般道
高速道
超過速度 違反点数
50km以上
12
40km以上
6
30km以上
6
50km以上
12
40km以上
6
罰金の相場
10~8万円
8~6万円
6~5万円
10~8万円
8~6万円
免許停止日数
90日
30日
30日
90日
30日
罰金刑以上の処罰が確定するまでの流れ
は次のとおりです。
▽ 警察署で交通違反・交通事故の事実を現認し、
運転者を被疑者として検察庁へ送致します。
▽ 検察庁では、警察署からの事実に対して、被
疑者への事情聴取をし、起訴か起訴猶予かを決
めます。
▽ 裁判所は、検察庁から提出された起訴状をも
とに被告人に対する弁論の場を開き、判決を出
します。
なお、これらの一連の処理を簡易に即日処理する
ために略式裁判があり、略式裁判における判決によ
り罰金刑が決まる場合があります。
*過去3年以内に行政処分のない場合、普通車
地方公務員法上の責任
次の行為は禁止・違反となりました
・傘をさしての自転車運転
・周囲の音が聞こえない状態での自転車運転
・携帯電話を持っての自転車運転 <福島県道路交通規則改正 (平成21年7月1日施行)>
●自転車等の軽車両が通行できる路側帯は、左側部分に設けられた路側帯のみ
※3ヵ月以下の懲役又は5万円以下の罰金<道路交通法改正(平成25年12月1日施行)>
3
飲酒運転
飲酒運転(酒酔い運転及び酒気帯び運転)は、悪質・重大な犯罪であり、絶対
にあってはならないものです。
地方公務員法上の責任
飲酒運転に関する懲戒処分の基準によ
り責任が問われます。
◆ 飲酒運転(事故の有無、酒酔い、酒気帯び
の 別を問わず)
免職
◆ 飲酒運転であることを知りながら同乗した者
飲酒運転となることを知りながら運転者に酒
を勧めた者
飲酒運転となることを知りながら運転者に自
動車等を提供した者
免職
平成19年6月18日付け19教総第353号
道路交通法違反関係教職員の懲戒処分等に
関
する基準の一部改正について(通知)
体内のアルコール量の目安
飲酒後のアルコール量を把握するときに便利です。ただ
し、あくまでも目安であり、個々の遺伝的な要素、肝機能の
状況、服薬の有無、体調等で変化します。
<アルコール分解速度>
体内でアルコールが分解される速度は、体重に比例し、
体重1kgにつき、1時間に0.1g分解すると言われてい
ます。
<アルコールの単位>
アルコール濃度は酒の種類により異なります。酒の量
をアルコールの単位で数えると、1単位は、20g程度の
アルコールを含み、ビール中瓶1本、日本酒1合、ウィス
キーダブル1本、ワイン小グラス2杯、チューハイ1缶、焼
酎コップ半分程度です。
<アルコール分解時間>
アルコール1単位を分解するのに要する時間は、20g
を分解量で割り、体重50kgの人で約4時間(20÷5)、
60kgの人で3時間強(20÷6)と言われています。
刑法上の責任
道路交通法違反罰則及び違反点数は、次のとおりです。
道路交通法第65条 酒気を帯びて車両を運転してはならない。
罰則 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金(第117条の2)
道路交通法 平成19年6月20日法律第90号
○ 酒酔い運転 違反点数 25点、免許取り消し2年
○ 酒気帯び運転 (呼気1l中のアルコール濃度 0.15mg~0.25mg)
違反点数 0.25mg以上で 13点、免許停止90日
0.15mg~0.25mgで6点、免許停止30日
*過去3年以内に行政処分のない場合、普通車
人身事故を起こすと
危険運転致死傷罪
刑法第208条の2
○ アルコール又は薬物の影響により正常な運転が困難な状態で自動車を走
行させ、よって、人を死傷させた者は15年以下の懲役に処し、人を死亡させ た
者は、1年以上の有期懲役に処する。高速度で自動車を走行させた者も
同様
とする。
平成13年12月25日施行、平成19年5月23日一部改正
↓
※ なお、この規定は、平成25年11月27日法律第86号により、
「自動車運転死傷行為処罰法」に独立して規定されることとなった。
4
体
罰
体罰とは、教員が児童生徒に対して行う懲戒行為の中で、学校教育法等の規定に反
し、当該児童生徒の心身の発達に応ずるなどの教育上必要な配慮をせず、身体に対す
る侵害を与える行為、肉体的苦痛を与える行為等であり、「毅然とした生徒指導」で
はありません。
地方公務員法上の責任
体罰等の処分基準により懲戒処分されます。
体罰(児童生徒を懲戒す る必要がない場合における
暴力行為を含む。)により児童生徒を死亡させ、又は
児童生徒に重大な後遺症が残る傷害を負わせた場合
免職
又は
停職
体罰により上記以外の傷害を負わせた場合(傷害のな
い場合であっても体罰の態様によっては同様)
免職、停
職、減給、
戒告
侮蔑的な言動等により児童生徒に精神的苦痛を負わせ
た場合は、体罰の量定に準じて扱う。
免職、停
職、減給、
戒告
教職員の懲戒処分に関する基準(平成19.3.1適用)
学校教育法第11条で禁止されている体罰とは次にあげる
ものをいいます。
● 被罰者の身体に対する侵害を内容とする懲戒(殴る、蹴る等)
● 被罰者に肉体的苦痛を与えるような懲戒(正座・直立等特定の姿勢
を長時間にわたって保持させる等)
児童生徒の懲戒と体罰は違います。懲戒は
次にあげるものをいいます。(学教則第13条)
・日常の教育活動の中で校長及び教員が行う
法的効果を伴わない事実行為としての説諭、
叱責、起立等
・校長が行う法的効果を伴う処分としての退学、
停学及び訓告(県立高校、県立特別支援学校)
当事者だけでなく管理職の責任も問われる場合があります。
● 常日頃、所属教員に対して体罰禁止について指導啓発を行っていなかった、又は体罰を容認・
助長していたなど、管理指導に瑕疵・誤謬があった場合。
● 体罰を行った教員が従前から資質、指導方法等に問題があることを知りながら、十分な管理指導
を行っていなかった場合。
● 体罰を知ったにもかかわらず、当該事実を黙認した、隠蔽を試みた、報告義務を 怠ったなど、適切
な処理を欠いた場合。
● その他特に管理能力が問われる場合。
刑法上の責任
刑事責任が問われます。
○傷害罪(刑法第204条)
人の身体を害する傷害行為
15年以下の懲役又は50万円以下の罰金
「刑法の一部を改正する法律(平成17年1月1日施行)」
○暴行罪(刑法第208条)
暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったとき
2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料
○監禁罪(刑法第220条)
不法に人を逮捕し、または監禁する行為
3月以上7年以下の懲役
民法上等の責任
民事責任が問われます。
○治療費、慰謝料等の損害賠償(民法第709号)
被害児童生徒や保護者からの訴えにより、
傷害に対する治療費や肉体的及び精神的被害に
ついての慰謝料など不法行為による賠償責任が
問われます。
国家賠償法上の責任が問われます。
○県又は市町村が損害賠償を行った場合、教員
に故意又は重大な過失があったとき、県又は市町
村の求償に対して弁済しなければなりません。
(国家賠償法第1条第2項)
5
個人情報の不適切な扱い (1)
学校において保有している個人情報の取り扱いを誤ると、児童生徒・保護
者・県民に対して取り返しのつかない被害を与えるおそれがあります。
個人情報の保護に関する法律
(平成15年5月30日法律第57号)
第1章第1条 この法律は、・・・個人情報の適正な取扱いに関し、・・・国及び地方公共団体の責務等を明らかにするとともに、・・・
個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利利益を保護することを目的とする。
第5条 地方公共団体は、この法律の趣旨にのっとり、その地方公共団体の区域の特性に応じて、個人情報の適正な取扱
いを確保するために必要な施策を策定し、及びこれを実施する責務を有する。
福島県個人情報保護条例(平成6年福島県条例71号)
第10条 実施機関(知事部局、県教育委員会、県警察本部その他)の職員又は実施機関の職員であった者は、
職務上知り得た個人情報をみだりに他人に知らせ、又は不当な目的に使用してはならない。
* 市町村立学校に勤務する県費負担教職員の個人情報の取扱いについては、当該市町村の
関係規定による。
「個人情報」とは、生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等
により特定の個人を識別することができるものをいう。
「保有個人情報」とは、教職員が職務上作成し、又は取得した個人情報であって、各所属内で組織的に利用
するものとして各所属が保有しているもの〔公文書(文書、図画又は電磁的記録)に記録されたもの〕をいう。
防止策
保護管理体制の主な留意点
各学校においては、実態を把握し、以下の「保有個人情報管理マニュアル」等を参考にして、
学校の管理規定を整備・改善し、遵守することが大切です。
ア 各校において、保護管理者(校長)、保護責任者(教頭、事務長)及び保護主任(事務長、教務主任等)を置くこと。
イ 保護管理者は、必要な研修の機会を設けるなどの措置を講じ、保有個人情報について、教職員の啓発を図ること。
ウ 教職員は、法令等に従い個人情報を適切に取り扱い、総括保護管理者の指示に、誠実に取り組むこと。
エ 各種データを整理するとともに、適切に保管すること。データをサーバにより一元的に管理している場合は、個人情報
をサーバに保存し、セキュリティの徹底を図るとともに、システム管理者による適切な管理に努める。
オ 個人情報保管場所又は保管庫には最小限の関係者以外は立入り・利用させないこと。
カ 個人情報については、取扱者を限定し、複製、コピー等を制限し、情報の不必要な拡散を避けること。必要により複製、
コピー等をする場合は、ナンバリング、コピー経過記録等を行うこと。
キ 個人情報の利用に当たっては、その内容、重要度等に応じて、台帳等を整備し、記録すること。
ク 原則として、私有パソコンの学校での使用は認められないこと。・・・・私有パソコンの使用を許可することはやむを得
ないこと。この場合、保護管理者は当該私有パソコンの利用状況の的確な把握に努めること。
ケ 私有パソコンへの個人情報の保存は絶対に行わないこと。
コ 個人情報(紙媒体、電子媒体は問わない)は、原則として校外に持ち出さないこと。家庭訪問、旅行・集団 宿泊的行
事等、業務上真に必要やむを得ない場合には、保護管理者の許可を得たうえで持ち出し、厳重に管理すること。
サ 個人情報については、不要となった場合は、遅滞なく廃棄するなど必要な対応をとること。特にパソコン及び記録媒
体は、物理的又は機能上復元・判読が不可能な状態にしてから廃棄等すること。
シ ネットワークや各種システムに接続しているコンピュータ端末については、個人情報の流出等が発生しないように、
端末利用者は、特に適切な管理に努めること。
ス サーバ及びすべてのコンピュータ端末にウイルス対策を施し、更新を怠らないこと。
セ 外部講師、教育実習生等には、採用時や実習開始時、又はその都度、各校における個人情報の取扱いの方針につ
いて理解させ、個人情報保護を徹底させること。
平成19年6月20日付け19教総第369号教育長通知「保有個人情報管理マニュアル」
保有個人情報の取り扱いを誤るとその責任が問われます。
<地方公務員法上の責任> ○重要な個人情報を重大な過失により流出、又は持ち出して重大な
過失により紛失し、若しくは盗難に遭った場合
減給、戒告
<刑法上の責任> ○福島県個人情報保護法違反(第6章 罰則)、各市町村の関係規定違反
<民法上等の責任>
○慰謝料、肖像権侵害などの損害賠償(民法第709条)
6-1
個人情報の不適切な扱い(2)
インターネット上での個人情報の流出、外部記憶媒体の不適切な管理により、
多数の個人情報が漏えいされることになります。
情報セキュリティ実践の基本的な考え方や方策を身に付ける必要性があります。
情報が流出する可能性のあることとして考えられるのは、Ⅰ盗難、紛失等 Ⅱ利用者の操作ミス
ⅢWindows等OSの不備によるハッカ-の進入による場合、Ⅳウィルスの感染による自動流出
Ⅴその他 が考えられます。それぞれについて、次のような対応が考えられます。
Ⅰ盗難・紛失、Ⅱ利用者のミス、Ⅴその他による情報流出をなくす情報セキュリティ
○ 情報資産を持ち出さない。
→ サーバやパソコンなどの機器、フロッピーディスク(USB)などの記憶媒体を持ち出さない。
○ パスワードを初期設定のまま使用しない。→他者が利用できないようにパスワードを設定する。
○ メール送信時に送信先アドレスを確認する。 → To、CC、Bccを間違わない。
○ 席を離れる場合は、パソコンが不正に使用されないようにする。
○ 業務目的以外にパソコンを利用しない。
○ フロッピーディスクなどの記録媒体を破棄する場合は、物理的に破壊するなど
データを完全消去する。
○ セキュリティ事故が起こった場合の対応を理解する。
○ 規程を遵守する。
「情報セキュリティ10か条から抜粋」
Ⅲ Windows等OSの不備による流出をなくす情報セキュリティ
○ 修正プログラムを適用する。
→ OS等の脆弱性が改善されるように最新のもののUpdateを必ず行う。
「情報セキュリティ10か条から抜粋」
Ⅳ ウィルス感染による流出をなくす情報セキュリティ
ウィルス感染により、パソコンが遠隔操作され個人情報等が漏えいしたり、秘密が暴露され犯罪に巻き込
まれたり、パソコンが使えなくなったりします。ウィルスはいたるところに仕込まれています。感染しても全く気
づかないこともあります。個人のウィルス感染から、ネットワーク全体に感染してしまいます。そう、ならないため
に各自が注意することは次の点です。
○
ウィルス検出ソフトをインストールし、自動更新し最新のものにしておく。
◇
メールによる感染を防止する。
差出人が不明などの添付ファイルは開かない。
◇
パソコンのウィルス感染を防止する。
定期的にパソコン全体をウィルスチェックする。
◇
ウィルスに感染したホームページからの感染を防止する。
業務に関係しないページを閲覧しない。
◇
ウィルスに感染したソフトからの感染を防止する。
業務以外でネットワークを利用しない。
◇
ウィルスに感染したUSBメモリからの感染を防止する。
USBメモリ挿入の際には、ウィルスチェックが大切である。
学校Webページの適正な管理
ネット上にWebページをもつ学校は、改ざんや書き込み等を防止するために
次の点の注意が必要です。
○ Webサーバ上の不要な掲示板ファイルを削除する。
○ Webサーバ上の不要なファイルを削除する。
○ 著作権や肖像権のある情報は掲載の許諾を得る。写真は個人が特定
されないようにする。
○ 明らかに古い情報は更新する。
6-2
児童生徒へのわいせつ行為、スクール・セクハラ
わいせつ行為は児童生徒に著しい身体的苦痛と精神的ショックを与え
るものであり、教職員としてあるまじきものです。
わいせつ行為とは、強姦、強制わいせつ(13歳以上の者への暴行・脅迫によるわいせつ行為及び
13歳未満の者へのわいせつ行為)、公然わいせつ、わいせつ物頒布等、買春、痴漢、のぞき、陰部等
の露出、青少年保護条例等違反、不適切な裸体・下着姿等の撮影(隠し撮り等を含む)、わいせつ目的
をもって体に触ることをいう。
スクール・セクハラとは
学校内や修学旅行先、部活動の対外試合先などにおいて、児童生徒が、教員や他の生徒から受ける不快な「性的な
言動」。
地方公務員法上の責任
わいせつ行為等の処分基準により責任が問われます。
児 童 生 徒 に対 して わ い せ つな 行 為 を行 っ た場 合
免職
児 童 生 徒 に対 して わ い せ つな 言 辞 、性 的 な 内 容 の 電
話 、 性 的 な 内 容 の 手 紙 ・電 子 メ ー ル の 送 付 、 身 体 的 接
触 、つきま とい等 の 性 的 な 言 動 を行 っ た場 合
停職、減
給、戒告
上 記においてわ いせつな言辞 等の 性的な 言動を繰り返
す など 特 に悪質 な場 合
免職又は
停職
教職員の懲戒処分に関する基準(平成19.3.1適用)
「スクール・セクハラをしない、させない、見逃さない、許さない」学校の雰囲気をつくる留意点
・ 過去の被処分者の行為を、他人事としてとらえ、自分のこととして受け止めようとしないことはないか。
・ 児童生徒との信頼関係、教職員としての立場を悪用し、歪んだ欲望や恋愛感情等を持って行動していないか。
・ 携帯電話や電子メールのやりとりを児童生徒としていないか。
刑法上の責任
社会的な責任を負います。
民法上等の責任
被害生徒や保護者からの訴えにより、
不法行為による賠償責任が問われます。
(民法第709条)
○ 傷害に対する治療費
○ 精神的被害に対する慰謝料
○ 強制わいせつ罪(刑法第176条)13歳以
上の男女に対する暴行又は脅迫を用いたわ
いせつな行為。13歳未満の者に対しても同
様。 6月以上10年以下の懲役
○ 県青少年健全育成条例第24条違反(青
少年に対するみだらな性行為又はわいせつ
な行為)
2年以下の懲役又は100万円以下の罰金
福島県青少年健全育成条例
(みだらな性行為及びわいせつな行為の禁止)
第24条 何人も、青少年に対しみだらな性行為又はわいせつな行為をしてはならない。
2 何人も、青少年にわいせつな行為をさせてはならない。
3 何人も、青少年に対し、みだらな性行為又はわいせつな行為を教え、又は見せてはな
らない。
(罰則規定)
第34条 第24条第1項又は第2項の規定に違反した者は、2年以下の懲役又は100
万円以下の罰金に処する。
昭和53年3月30日条例第30号、平成19年12月19日施行
7
教職員へのセクシュアル・ハラスメント
職場におけるセクシュアル・ハラスメントは、対象となる教職員個人としての尊
厳を不当に傷つけ、能力発揮を妨げるとともに、勤務条件や勤務環境に様々な悪影
響を及ぼす行為であり、社会的にも許されない行為です。
職場におけるセクシュアル・ハラスメントとは
他の者を不快にさせる職場における性的な言動及び他の職員を不快にさせる職場外における性
的な言動をいいます。
地方公務員法上の責任
セクシュアル・ハラスメントの処分基準により責任が問われます。
ア 暴行若しくは脅迫を用いてわいせつな行為をした場合
免職、停職
イ 職場におけ上司・部下等の関係に基づく影響力を用い
ることにより強いて性的関係を結び又はわいせつな行為を
した場合
免職、停職
ウ 相手の意に反することを認識の上で、わいせつな言辞
等の性的な言動を繰り返した場合
停職、減給
エ ウにおいてわいせつな言辞等の性的な言動を執拗に繰
り返したことにより相手が強度の心的ストレスの重積による
精神疾患に履患した場合
免職、停職
オ 相手の意に反することを認識の上で、わいせつな言辞
等の性的な言動を行った場合
減給、戒告
教職員の懲戒処分に関する基準(平成19.3.1適用)
刑法上の責任
民法上等の責任
セクハラという犯罪はなく、基本的に民
法上の問題であり、被害者からの訴えによ
り、不法行為による賠償責任等が問われま
す。
○精神的被害に対する慰謝料(民法第709条)
○使用者等の責任(民法第715条)
社会的な責任を負います。
刑法上の問題はセクハラという名称とは別の問題とし
て問われます。
○強制わいせつ罪(刑法176条)
6月以上10年以下の懲役
○公然わいせつ罪(刑法174条)
6月以下の懲役、30万円以下の罰金、拘留、科料
○男女雇用機会均等法上の責任
(雇用の分野における男女の均等な機会
及び待遇の確保等に関する法律)
職員が留意すべき事項
○職員一人一人の意識
○良好な勤務環境の形成
○明確な意思表示等
管理職が配慮すべき事項
○使用者責任の意識
○各所属における注意喚起、意
識の啓発
○相談・苦情に対する対応
職場におけるセクシュアル・ハラスメントの防止等に関する指針(平成11.3.29)
男女雇用機
会均等法第1
1条の1項に
より管理監督
者の責任が
問われます。
8
学校徴収金等の不適切な取扱い
不適切な学校徴収金会計事務処理は、学校徴収金を信託する保護者及び児童生徒
の学校及び教職員に対する信頼を裏切った信用失墜行為です。
学校徴収金は、教育活動において必要となる経費の内で、保護者が学校教育の充実・
発展を願い、受益者負担の考え方に基づいて負担している私費であり、学校が統一的に処
理するために一括徴収し、管理しているものである。
したがって、学校徴収金は、学校の教育活動に必要な経費として公共性・公益性を有し
ているとともに、生徒・保護者の学校に対する信託に基づいて校長が執行する経費である
以上、公費に準じた性格を有している。
会計事務処理を行う上での基本的な考え方
(1) 説明責任と情報の提供
学校徴収金は公費に準じた性格を有している
(2) 文書主義の確立と事務処理の適正・透明化
保護者への説明責任を果たすうえからも全て文書による起案決裁をする
(3) 公費、私費の負担区分の明確化
公費と私費の負担区分を明確にし事務処理の適正化に努める
(4) 保護者の負担軽減
定期的に見直しを行うなど保護者の負担軽減
対策
経理チェック
システムの点
検が必要です
学校徴収金の会計処理について
(1) 学校徴収金の目的や使途について、保護者に対して十分な説明及び報告を行うこと。
(2) 学校徴収金の収支は金融機関を経由して行い、収入調書及び支出調書等を作成し、管理職の決裁
により執行するとともに、すべて現金出納簿に記載すること。また、領収書は必ず管理すること。
会計事務取扱者と預金通帳名義人を別にすること。預金通帳名義人は管理職とすることが望ましいこと。
(3) 校長、教頭及び事務長は、定期的に現金出納簿、預金通帳及び収入調書・支出調書の照合を行う こと。
(4) 保護者による監査を実施し、卒業学年については卒業式までに、他の学年については年度末までに決
算報告を行うこと。
(5) 現金出納簿、通帳、収入調書、支出調書等は、少なくとも当該学年の卒業後1年間は保管すること。
「学校徴収金事務処理の適正化及び職員の服務規律の厳正について」
(H12.3.27付け13教高第121号福島県教育委員会教育長通知)より
地方公務員法上の責任
不適切な学校経理事務が行われるとその責任が問われ
ます。
○ 横領
公金又は公物を横領した場合
免職
○ 窃取
公金又は公物を窃取した場合
免職
○ 詐得
人を欺いて公金又は公物を交付させた場合
免職
○ 紛失
公金又は公物を紛失した場合
戒告
○ 盗難
重大な過失により公金又は公物の盗難に遭った場合
戒告
○ 諸給与の違法支払・不適正受給
故意に法令に違反して諸給与を不正に支給した場合、及び故意
に届出を怠り、又は虚偽の届出をするなどして諸給与を不正に
受給した場合
減給、戒告
○ 公金公物処理不適正
自己保管中の公金の流用等公金又は公物の不適切な処理をし
た場合
減給、戒告
教職員の懲戒処分に関する基準(平成19.3.1適用)
<刑法上の責任>
○横領罪(刑法第252条1項)自己の占
有する他人の物を横領することによって
成立する犯罪
○業務上横領罪(刑法第253条)
<民法上等の責任>
○損害賠償(民法第415条、第709条)
9
私有車の公務使用
教職員は、公務出張、生徒引率等のため任意で私有車を使用するときは
あらかじめ許可を得なければなりません。
校長は、私有車の公務使用承認基準に基づき、私有車を公務に使用することの承認、不承認を決定する
ことになります。
私有車の公務使用承認基準(要旨)
以下の全ての要件を満たしていること。(災害その他緊急を要する場合を除く)
ア 次のいずれかの要件を満たしていること。
(ア)当該学校に公用自動車が配備されていないこと。
(イ)学校に公用自動車が配備されている場合であって、当該公用自動車を使用することが困難な場合であること。
(ウ)学校 にあって、他の交通機関を利用することが困難な場合であること。
イ 原則として、県内出張であること。
ウ 私有車の運転は、私有車の所有者が自ら行うこと。
懲戒処分となります。
エ 教職員の健康状態、技能、経験等を勘案し、私有車を運転することが適当と認められること。
オ 自家用車の整備点検等道路交通に関する法令に定める基準を満たしていること。
カ 私有車が任意保険に加入していること。
キ 1日の走行距離が過度の疲労に及ぶことがないこと。
校長が所属教員に対して児童生徒引率業務を命じた場合においては、その業務を遂行するうえで他の交通機関を
利用することが困難なとき、さらには交通事情、児童生徒数等を考慮したうえで、校長が真にやむを得ないと判断
したときに限って、基準等に従い引率業務に私有車等の使用を承認することになります。
児童生徒引率を伴う私有車の公務使用について
ク 上記アに加え、引率先での交通事情及び引率する児童生徒数等を考慮すること。
ケ 上記イに加え、学校管理下において行われる教育活動であって、当該教員が学校以外の場所で行われる大
会等に参加する児童生徒を引率する場合であること。なお、この場合の大会等は、教育活動年間計画、部活
動年間計画等に位置づけられていること。
コ 上記ウに加え、使用承認できる私有車は、通常の通勤で使用している車両等、その運転等取扱いに十分習熟
し、かつ自家用として占有している自動車であること。したがって、家族及びディーラー等以外の他人・他団体名
義の私有車及び車検等における代車は承認できないこと。
サ 上記エに加え、その具体的要件は次のとおりとする。
(ア)運転経験1年以上あること。
(イ)過去1年以内において交通違反による免許取消若しくは停止の処分を受け、又は交通事故による刑罰に
処せられていないこと。
シ 上記キに加え、その走行距離は約250km以内とし、運転時間は5時間以内とすること。
ス 校長に対し、生徒引率業務に私有車使用の承認を求める場合は、教員において次の手続きを行うこと。
(ア)希望する者は、年度当初に、校長に登録書を提出すること。
(イ)私有車の生徒引率業務承認申請書に、事由等を記載し、校長に提出のうえ、その都度承認。
(ウ)上記(イ)の承認後、指定様式をもって当該児童生徒の保護者から承諾を得ること。
(エ)上記(イ)の承認及び上記(ウ)の承認後旅行伺いを行うこと。
部活動後援会等、団体所有のマイクロバス等の車両による児童生徒引率の取扱いについて
セ 当該団体と使用に係る指定様式による覚書を取り交わし、事故に係る責任の所在を明確にしておくこと。
ソ 上記セの覚書は、教員が運転することのないよう、運転者を含めて取決めを結ぶこと。
タ 上記以外の取扱いについては、上記オ、カ、ク、ケ及びシに準ずること。
チ 道路運送法上、自家用自動車(業務用自動車以外の自動車)は、原則として、有償で運送の用に供してはなら
ないことに留意すること。
昭和59年4月1日付け59教総第133号教育長通知「私有者の公務使用承認基準」
承認を受けていない場合などに責任が問われます。
<地方公務員法上の責任> ○懲戒処分
<刑事法上の責任> ○道路運送法第78条違反(自家用自動車は有償で運送の用に供してはならない)
※6月以内において期間を定めて自家用自動車の使用を制限又は禁止
<民法上等の責任> ○万一事故が発生した場合は治療費や慰謝料(民法第709条)
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公務外非違行為
地方公務員の服務義務には職務上の義務と身分上の義務があります。
身分上の義務の中に信用失墜行為の禁止(地方公務員法第33条)があります。
教職員が公務外の非違行為を行うことにより、教職員全体の不名誉となり、県民が教職員に寄せる
期待や信頼を大きく傷つけることになります。
刑法上の責任
下記それぞれの犯罪の刑法による法定刑は次のようになっています。
○放火→現住建造物等放火罪(刑法第108条)
死刑、無期懲役、5年以上の有期懲役
非現住建造物等放火罪(刑法第109条第1項) 2年以上の有期懲役
○殺人→殺人罪(刑法第199条)
死刑、無期懲役、5年以上の有期懲役
○傷害→傷害罪(刑法第204条) 15年以下の懲役、50万円以下の罰金
○暴行、けんか→暴行罪(刑法第208条) 2年以下の懲役、30万円以下の罰金、拘留、科料
○酩酊による粗野な言動等→「酒に酔って公衆に迷惑をかける行為の防止に関する法律」違反
拘留、科料
○器物破損→器物損壊罪(刑法第261条) 3年以下の懲役、30万円以下の罰金、科料
○窃盗、強盗→窃盗罪(刑法第235条) 10年以下の懲役、50万円以下の罰金
強盗罪(刑法第236条) 5年以上の有期懲役
○詐欺、恐喝→詐欺罪(刑法第246条) 10年以下の懲役、犯罪で得たものは没収
恐喝罪(刑法第249条) 10年以下の懲役
逃亡や罪証隠滅のおそれがあるとき逮捕されます。逮捕されると次のように
なります。
被疑者の
釈放
警察署
に逮捕
留置場
に留置
48時間
書
類
送
検
検察庁
に送致
24時間
身柄を釈放
裁判所
に勾留
(拘置所)
10日~20日
検察庁は
被疑者を
起訴
起
訴
刑事
裁判
判
決
身柄
拘束
地方公務員法上の責任
刑法に抵触する犯罪を犯すとその責任が問
われます。
○放火、○殺人
免職
○傷害
人の身体を傷害した場合
停職、減給
○暴行、けんか
暴行を加え、又はけんかをした場合で人を傷害するに至 減給、戒告
らなかったとき
○酩酊による粗野な言動等
酩酊して、公共の場所や乗物において、公衆に迷惑をか 減給、戒告
けるような著しく粗野又は乱暴な言動をした場合
○器物損壊
減給、戒告
故意に他人の物を損壊した場合
○窃盗・強盗
他人の財物を搾取した場合、暴行又は脅迫を用いて他 免職、停職
人の財物を強取した場合
○詐欺、恐喝
人を欺いて財物を交付させ、又は人を恐喝して財物を交 免職、停職
付させた場合
教職員の懲戒処分に関する基準(平成19.3.1適用)
罰金刑が含まれる犯罪は罰金を
納付し、略式手続を検察庁に請求
して身柄が釈放されます。
民法上等の責任
○損害賠償(民法第709条)
違法な行為により損害を受けた者へ、そ
の原因を作った者が損害の埋め合わせを
します。
11
事故発生時の適切な対応
各学校において、学校でそれぞれ作成している「危機管理マニュアル」
等を使い、種々の状況における対応をシミュレーションしておくことによ
り、事故生時に適切な対応をとることができます。
万一事故が発生した場合は、校長の迅速かつ状況に応じた判断の下、
初期対応に万全を期すとともに、正確な情報の把握をもとに適切な対応に
努めることが大切である。また、速やかな報告と、円滑な事後の措置・対応
を徹底することが重要である。
<平常時>
危機の予測と予知
○ ちょっと変だな、大丈夫かな(危機意識)をもち、異常・異状に気付く。
○ 報道の情報を自校にあてはめて予測する。
危機の防止と回避
○ 社会的責任、法的な責任、道義的な責任からみて大丈夫か判断する。
○ 児童生徒の立場と目線、保護者・地域の方々の顔を思い浮かべて行動する。
○ 1つの苦情や意見に対して、迅速・的確に、誠意をもって対応する。
<緊急時>
危機対処と拡大防止
○ 初期対応
・ 情報を正確に収集し、的確に分析する。(現場の実地確認、警察署・消防署等関係機関から
正確な情報を得る。)
・ 市町村教育委員会に1報をし、市町村教育委員会、教育事務所の指導を受けながら、具体的
な対応策を立てる。
・ 職員に周知・指導する機会をもち、緊急対応策、再発防止策を検討する。
・ 交通加害事故の場合は、特に、被害者との対応に誠意をもってあたる。
○ 説明責任
・ 児童・生徒・保護者に説明、謝罪をする。
・ 窓口を一本化して、マスコミに対応する。
○ 再発防止 ・事故防止に最善をつくす。
<収束時>
危機管理の最も重要な対策は「再発防止」
○ 事故防止に最善をつくす。
○ 事後の修復策を立案し、素早く実行に移す。
記者会見の心得
○ うそは言わない。隠さない。
○ 話は事実に基づいて行い、憶測・推測は交えない。知らないことは「知
らない」と言う。
○ 言えないことは「言えない」と言う。
○ 相手の憶測を生むような相づちをしない。
○ 時間・場所を決め、定刻に始め、終わる。
○ 必要な資料は先手を打って配布する。
○ 素直に陳謝する。
○ 今は~の理由で、ここまでしか言えないとはっきりと言う。
○ 今後の方針をはっきりさせる。
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