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コーヒー味わい人生の最期考えるカフェ 博多で人気- 毎日jp(毎日新聞)
13/11/25 終活:コーヒー味わい人生の最期考える カ フェ 博多で人気- 毎日jp(毎日新聞) 終活:コーヒー味わい⼈⽣の最期考えるカフェ 博多で⼈気 毎⽇新聞 2013年11⽉21⽇ 13時24分(最終更新 11⽉24⽇ 18時54分) 元気なうちに⼈⽣の最期について考える「終活」。コー ヒーを飲みながらアドバイスが受けられるカフェ「茶庵 (ちゃあん)はかた珈琲」(福岡市博多区下川端町)が⼈ 気を集めている。店主で専⾨のカウンセラーでもある中村 ⿓彦さん(37)は⽗親の他界を機に終活の⼤切さを実 感。4⽉に相談の場として店を開いた。これまでに約12 0⼈と葬儀などについてともに考えた。 ジャズが流れる24席の店内。ケニアやインド産など2 9種類のコーヒーを提供する本格派のカフェだが、⽬をこ らすと棚には線⾹やろうそくが。あらかじめ葬儀形式など の希望を記しておく「エンディングノート」(遺⾔)も展 ⽰販売されている。 ろうそくやエンディングノートの指南書が販売されてい るカフェの店内=福岡市で、2013年11⽉14⽇午 後3時33分、川上珠実撮影 福岡県筑紫野市の男性会社員(57)は知⼈の紹介で店 を訪ねた。「両親をみとった時、葬儀や遺品整理が⼤変だった。定年ま で時間があるけれど⾃分の最期を準備しておきたい」と話す。店員から アドバイスを受けながら「介護で⼊院したい病院」「葬儀の⽅法」など をノートに記⼊。「⼼の準備ができた」とすっきりした表情をみせた。 相談は無料で、社団法⼈「終活カウンセラー協会」(東京都品川区) の認定資格を持つスタッフ5⼈が応じる。店を訪れる相談者の6割が6 0代以上で、残りは「独⾝だった場合の⼈⽣設計を考えたい」という2 0〜50代。来店を機に終活を考えるようになった客も多いという。 中村さんの⽗親は55歳の時に脳梗塞(こうそく)で倒れた。⼊退院 を繰り返した末、今年1⽉に66歳で亡くなった。病状が悪化してから は話すことができず、⽂字も書けない状態。しかし、亡くなる数⽇前、 介護してきた⺟親(65)に「ありがとう」と声を振り絞った。「あの ⼀⾔でとても救われた」。⺟親は今も振り返るという。終活により多く の⼈が家族に感謝などの思いを伝えられるようになれば、とカフェで広 「茶庵はかた珈琲」店主の中村⿓彦さ ん=福岡市中央区で、2013年11 ⽉7⽇午後0時5分、川上珠実撮影 めることにした。 中村さんは「⼦や孫に負担をかけたくないという思いを持つ⼈が増え、終活という⾔葉が⽣まれたと思 う。⼈⽣や家族を⾒つめ直すきっかけにしてもらえれば」と話している。【川上珠実】 ◇終活 ⼈⽣の終わりに向けた活動。⾃分らしい最期を迎えたいという願望の⾼まりを背景に、専⾨誌や墓地⾒学 などのセミナーも登場。12年流⾏語⼤賞トップ10に⼊った。具体的には、⾃⾝の葬儀や遺影、墓の準 備、エンディングノートの記⼊など。 葬祭コンサルタント会社が設⽴した社団法⼈「終活カウンセラー協会」(東京)は、葬儀や相続税、カウ ンセリングなどを学ぶ講座と試験を実施しており、これまでに約1600⼈を終活カウンセラーとして認定 した。 mainichi.jp/select/news/p20131121k0000e040200000c.html 1/2 13/11/25 終活:コーヒー味わい人生の最期考える カ フェ 博多で人気- 毎日jp(毎日新聞) Copyright THE MAINICHI NEWSPAPERS. All rights reserved. 毎⽇jp掲載の記事・写真・図表など無断転載を禁⽌します。著作権は毎⽇新聞社またはその情報提供者に属します。 mainichi.jp/select/news/p20131121k0000e040200000c.html 2/2