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平成26年度 構造改革特別区域推進本部 評価・調査委員会 医療・福祉

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平成26年度 構造改革特別区域推進本部 評価・調査委員会 医療・福祉
平成26年度
構造改革特別区域推進本部
評価・調査委員会
医療・福祉・労働部会(第46回)議事次第
1.日時
平成27年2月4日(水)10:00~11:56
2.場所
内閣府地方創生推進室
永田町合同庁舎
7階特別会議室
3.出席者
(委員)
今野部会長、島本委員、田城専門委員、中村専門委員、榊原専門委員
(関係府省庁)厚生労働省医薬食品局食品安全部企画情報課検疫所業務管理室
(提案者)
(事務局)
大分県観光・地域局観光・地域振興課
穴南課長補佐
大分県観光・地域局観光・地域振興課
香嶋主幹
小平室長
富屋室長代理、渡邉参事官、赤川参事官補佐
4.主な議事経過
「旅客船専用港湾における『検疫港』の臨時指定」
○「旅客船専用港湾における『検疫港』の臨時指定」について、事務局より説明がなされ
た後、委員等による提案者及び関係府省庁に対する質疑が行われた。
<事務局説明>
資料1から資料4に沿って説明を行った。
○委員等による提案者及び関係府省庁に対するヒアリングに関する主な発言内容は、以下
のとおり。
・経済全体を見ても貿易だけでなくインバウンド等、外国人誘致は大事になっている。別
府の検疫体制を整えることで地域活性化に貢献するのであれば、特区としてはぜひ支援
したというのが個人的な感想。100隻ルールも経済全体の変化を勘案すると、隻数では
なくて人数で考えるのが筋だと思う。検疫港に指定するパターンや検疫港に指定しなく
ても対応できるのではないかと様々なオプションが整理されていたがどこが一番近道
なのか。別府でクルーズ船の検疫を行うことができるようになるためには100隻ルール
を変えるのか、あるいは検疫港に指定しなくても範囲を変えるのか、今まで議論されて
いる中でどれが一番実現する可能性が高いのか。
・大分県、厚生労働省の意見を聞き、総合的に考えると、何らかの形で検疫港を指定した
ほうがいいということだと思う。そのためにはどうしたらいいかということにはいろい
ろ問題がある。(今野部会長)
・地形的に見て、ファーストポートとして寄港するパターンと長崎や鹿児島に寄港してか
1
ら別府に寄港するというパターンもある。別府だけに寄って中国に帰るという客がいる
ならばファーストポートとなるメリットがあるが、長崎や鹿児島などに寄港してから別
府にも寄港するというのが地形的にも主流かと思う。そうした意味で、今のままでも客
はちゃんと受け入れられるという見方もあると思っている。(関係府省庁)
・現地調査でも問題になっているが、経済効果を考えた場合、特区で認めた場合に本当に
需要は拡大するのかということは重要である。需要が増えないのに特区として認めても
仕方がないということ。需要が増えるということについて、大分県、別府市から積極的
に情報が欲しい。この点について、さらに追加したい点があったらお願いする。(今野
部会長)
・今、別府港のファーストポートの割合は11%強で、ラストポートの割合は33%ぐらい。
検疫港に指定されている九州の他の港については、例えば、博多港だとファーストポー
トが83%、ラストポートが63%、長崎港はファーストポートが41%、ラストポートが58%、
鹿児島はファーストポートが55%、ラストポートが27%という状況である。本県が他の
港と同じようにファーストポートになるのであれば、恐らく、別府港が11%に対して長
崎が41%なので、その程度になるのが期待できるのではないかと考えている。
平成24年から26年の平均寄港回数が12回なので、3割程度の増加が見込まれるとすれば
4回増えることになる。その4回を経済的にどういう効果があるかと試算すると、クル
ーズ船の大きさによって客、船員の数は異なってくるが、近年の平均を見ると1万5,000
人程度の検疫の必要が生じるのではないかと考えている。
その経済効果については、平成20年に行った調査を参考にすると、乗客一人当たりの経
済効果というのは4万6,000円なので、これを乗客数の1万人にかけた場合に、年間4
億6,000万円の経済効果があるという試算をしているところ。(提案者)
・今の前提はファーストポートになったとすれば長崎並みになるということ。その分、上
積みで船が増えるからということが前提ということか。
・そのとおり。(提案者)
・そうすると乗客が1.5万人増え、一人当たりの消費金額を掛けると先ほどのような金額だ
という計算方法か。
・そのとおり。(提案者)
・これからの日本というのは地方創生ということがかなり叫ばれていて、その中でより外
国人観光客を呼び込み、年間で2,000万人という目標がある。また外国人が、これまで
日本人しか行っていなかった、いわゆる陸の孤島や僻地、北海道の奥地等のところまで
観光客として入ってきている。
東京オリンピックまでの間に東京湾がクルーズ船を受け入れるための整備をして、現在
受け入れている数の何倍かをオリンピックまでに受け入れられるようにとオリンピッ
ク招致委員会のほうで発表されているが、同時に、別府など、どこに寄港してもファー
ストポートとして検疫が受けられる機能がつくれないかと思う。厚生労働省からは検疫
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に係る業務は国でしかできないとあるが、国でしかできない理由が明確ではない。また、
もし別府をファーストポートにするのであれば2名の検疫官が必要とあるが、その2名
についてとその他業務をする施設等、何が必要で、現在、別府にはどこまでそれが整っ
ているのかはっきりさせてほしい。
もう一つ、大分港に検疫のできるファーストポートがあるが、例えば、保育所には分園
というものがあり、本園があって、その近くに分園があり、同じような機能、子供を預
かって保育を行うという業務を行っているが、分園は本園の園長が兼務してよい、本園
の給食を兼務してよいというようになっている。本園と連携し、本園の指示によって分
園が運営されていくといった業態を厚生労働省は持っているので、様々なところから知
恵をかりて、本園と分園のような仕組みを検疫港についても検討してほしい。
これからは豪華客船が何千人を乗せて各ポートに入ってくる。クルーズ船なので、その
場で3時間とか4時間しか滞在しないが、そこの港で降りて、観光客がお土産を買って
いくといったものが地方の創生に結びつくと思っている。ぜひ厚生労働省にはもう一歩
の努力をしていただいて、規制緩和、もしくは別府がファーストポートになれるように、
別府だけではなく、他のところもファーストポートとして受け入れられるように検討し
てほしい。そうなれば、日本が、これから様々な国に向かってオープンになるという証
拠の一つになると思う。
ただし、検疫の業務というのは大変大切で、鳥インフルエンザやエボラ出血熱等が国内
に入ってくる可能性が十分あるので、そこは今まで以上にきめ細かく対応していただき
たい。
・大きく2つの質問があったが、後者については検疫港として認めるしかないだろうとい
うことで、そのときに想定しているのは無人検疫であるため、分園体制ということは考
えている。前者のなぜ国でないと検疫ができないのかということはいかがか。(今野部
会長)
・現在、検疫所では、エボラ出血熱などの感染症について、国内への侵入を防止するため
の検疫体制をとっている。国民の生命に大きな影響を与えるものであり、そういった感
染症の患者等が入国してきた場合、国としては、例えば、病院への隔離や停留といった
措置を行うことになる。こうした感染症の国内侵入を防止するという責務は国にあると
考えている。また、個人の行動を制限しなければいけないことからも国の責任で行うべ
き性質のものである。検疫の対象となる方には、外国人もおられるので国際問題に発展
する可能性もあり、そうした意味で検疫は国がやらなくてはいけない業務だという認識
でやっているところ。また、日本国への入国者に対し、検疫を終えるまで、検疫区域か
ら先の日本国の領域への侵入を禁止することは、本来確保すべき国際交通を妨げるもの
であるため、国際社会との関係においても日本国政府が責任をもって果たすべき役割で
ある。
また、検疫官2名でどのような業務を行っているかについては、1人はサーモグラフィ
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で体温を計測し、もう一人は感染症流行国からの入国者への呼びかけや健康相談等を行
っている。
(関係府省庁)
・2名体制について、必ずしも国の人が検疫業務を行わないといけないとは思えない。や
らなければいけない業務をしっかりと委託して、そこで何らかの異変が見つかったとき
に、国にどのように通知をして、国がそこからどのように対応するかといった仕組みが
はっきりされれば、民間委託も可能なのではないか。
・検疫法上、入国された方に対する質問等は検疫官が行うこととされており、民間委託は
できない。検疫官の質問に対して答える義務が入国した方にあり、もし虚偽の回答をし
た場合には罰則がある。仮に、民間に委託すると、入国した方が虚偽の回答をしても取
り締まることができなくなる。どこを経由してきたか、日本での滞在先等も伺うので、
そうしたことを正確に答えてもらうためにも検疫官という責任を持った人間が対応し
なくてはいけないと考えている。(関係府省庁)
・そうした権限を与えた形での民間委託は不可能なのか。
・それは法律的にも難しい。今の制度では、検疫官というのは訓練をしてずっと検疫官と
して業務を行っており専門性を持っている。そうした意味で民間委託というのは難しい
と考えている。(関係府省庁)
・地方創生は重要であるとか、外国人をどんどん呼ばなければいけないといったことの重
要性は委員全員が合意している。そこは厚生労働省も当然合意していると思っている。
政府がそうしたことを重要な政策としているということについての合意をしている。そ
のもとで何かいい方法はないかと思う。地方創生や外国人観光客の誘客ということにつ
いては余り議論する必要がないと思う。
・検疫業務の人員について、公務員は何種類かあると思うが、警察官や自衛官はたしか特
別公務員だったと思う。検疫官というのは一般公務員なのか、特別公務員なのか。
・一般公務員である。(関係府省庁)
・逮捕権はあるのか。
・逮捕権はないが、入国した方を隔離する等の権限がある。(関係府省庁)
・要するに国家権力を行使する身分ということだろう。
これからクルーズ船が増え、検疫官が足りなくなるということは自明であるので、民間
委託は法律上無理だとしても、地方採用で広域移動しない検疫官補とか準検疫官という
形の新しい制度を考えるということもいいのではないかと思った。
本当に経済効果が見込めるのかどうかという話に戻るが、そもそも構造改革特区という
のは実験的な要素があるので、入港実績が増えるかどうか3年間限定でやってみて、増
えなければそこで特区を打ち切ることも十分可能なので、今のまま特区に踏み切っても
問題はないと思う。ただし、特区としてやるからには、入港数が増える見込みもないの
に制度を変えることは大変であるということはそのとおり。しかし、その点については
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確かに数字も出ていると思う。
現在、クルーズ船は爆発的に増えていて、3年前のデータというのは当てにならない可
能性があると思う。クルーズ船の紹介番組を毎週見ているのだが、港の魅力だけではな
くて、港の周辺の観光地、特に世界遺産などがあると港の魅力が非常に増えると感じた。
別府そのものも観光地だが、国東半島で仏教的な遺跡があるなども前面に押し出してほ
しい。最近はショートクルーズが増えているので、ショートクルーズでこうした遺跡を
めぐるというような、自治体みずから魅力的なクルーズプランを創成し提案して、旅行
代理店などに持っていくくらいの気持ちがあるとよいと思う。現在、日韓関係は冷えて
いるが、仏教遺跡ということであれば、三泊四日くらいのショートクルーズで、韓国か
ら大量に誘客することは十分可能。その場合、航路から言っても別府がファーストポー
トになることは自明なので、そうしたことも提案してはいかがか。
・今後、外国人を日本にもっと呼び込もうということであれば、検疫官が不足するという
ことは明らかなので、本案件とは別に国はどう対応するのかということは別途必要であ
る。地方創生本部と連携すべきことかもしれないが、例えば特区としても検討する必要
があると思うし、適切かどうかはわからないが、検疫官補というようなことも含めて考
えるべき段階に来ているということではないか。
国の権限を背景にした業務としなければいけないというのはそのとおりだと思うので、
民間委託はどうかと思うが、適切な適性や専門性を持った公務員を増やす必要があるの
か、ワンランク下の人を増やすことで対応が可能なのかといったようなことの検討を早
急にしたほうがいいのではないか。そうした検討がもし始まっているのであれば教えて
ほしい。
大分県の話を聞いて、ファーストポートになりたいという気持ちは理解するし、既にこ
れまでの入港実績から見ても主張しているポイントは理解できると思った。一方で、ど
のような効果が見込まれるのかといった点について、長崎に寄港する船が別府に来るの
ではないかという程度の話なのかと感じた。それは日本国内で客を取り合っているだけ
であり、社会全体の活性化につながるほどの話ではないと聞こえてしまった。これまで
では無理だった便宜を図ってもらえれば、これだけのことを地元としても考えているの
だといった積極的な提案がもう少しあると、私たちも国に努力を促しやすくなると感じ
た。
・日本のコンテンツとして価値がある、日本経済にとってメリットがあるという部分につ
いて、大分県がもう少しアピールしてもよいと思う。別府をファーストポートにすべく
検疫体制を詰めるべきだというようなコンセンサスだと思うが、準公務員的な配置とい
うのが可能かということは改めて聞きたい。
もう一つ、検疫飛行場に指定されていない空港においてチャーター便、ビジネスジェッ
トについて受け入れている例はあると資料にあるが、どういった体制で検疫をしたのか
ということも教えてほしい。
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・準公務員の点については、隔離や停留など個人の制限をするといった観点からしても、
準公務員という形よりも、検疫官について必要な人員を確保すべきだと考えている。必
要な人員の確保については、観光立国に向けて政府全体で取り組んでいるため、必要な
人員について配慮するように、順次増員等を図って対応するよう関係省庁とも協力して
やっていくところである。例えば、今回エボラ出血熱が発生したが、それについては3
0名の緊急増員という形で対応しているところである。
空港での検疫については、空港はある程度地域が限られているが、港は大小合わせると
無数にある。船はどこでも停泊できることはできるが、空港は限られているので、空港
についてはあらかじめ都道府県から計画を示していただいた上で、ビジネスジェット等
を受け入れているところである。そのようなビジネスジェット等の受け入れは、厚生労
働省の検疫官が出向いて検疫をしているところであり、各省庁で連携して受け入れてい
るところである。なぜ空港だけかということについては、空港は数が限られているとい
うこと、飛行機は到着してから比較的早く帰っていくということがある。船の場合、日
本はどこにでも港があるため、検疫所など関係機関の対応については100隻などのルー
ルで港を制限させていただいているところである。そうした違いで飛行機については受
け入れさせてもらっているところである。(関係府省庁)
・検疫港もそれほど数は多くないが、飛行場でできて検疫港ではできないというのはなぜ
か。
・前述の理由で、あらゆる港で、海外から入国してきた船を受け入れることができないた
め検疫港で対応している。(関係府省庁)
・別府を検疫港とみなして派遣するということはできないのか。
・現在、別府港は入港数が少ないということがあり、別府港と同じような入港数で他の港
を考えると、対応しなくてはいけない港が増えてくるため、それをすべて対応するとな
ると、今の人員では対応し切れないということが考えられる。そのため、慎重に議論さ
せていただいているところ。(関係府省庁)
・そこを特区として認めることができるかということと、もともと増員はしていく予定と
いうことであれば、そこをうまく整合させることはできないのか。
・別府港と他の港を差別してという考えだと思うが、今の状況で別府港を検疫港として認
めると、全国で類似の入港隻数の港がいくつかあり、それらの港についても検疫港とし
て認めることになる。検疫港になったときには、トラップを仕掛けたり、病害虫の発生
がないか等の港湾衛生業務を1年を通して行うということが発生する。そうした業務が
増えすぎないようにするという意味で、100隻などの条件をつけさせていただき、場所
を限らせてもらっているところである。(関係府省庁)
・特区という形で認めるほうが予算等の負担は少ないと思う。それで仮にニーズがあると
いうことであれば、まさに地域再生に貢献することであると思う。
・仮に別府を特区として考えた場合、他の類似の港についても考慮しなければならない。
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たとえ年に1回しか入港がなくても、10隻しか入らなくても検疫港とすれば、何千と入
ってくる船と港と同様に検疫業務をしなくてはいけないということになる。そうした港
についても全て検疫官が対応するということについては、場所が隣接していればよいか
もしれないが、全国あちらこちらにあるとなかなか対応できない。今の体制でそれだけ
検疫官を増やせばよいということ考えられるが、いわゆる費用対効果を考えた場合、対
応は難しいところなので理解いただきたい。(関係府省庁)
・100隻ルールはどれぐらい厳格に守られなければいけないのかわからなかったが、検疫官
のマンパワーが足らない、常設のルールを変えてしまうと要件を満たす他の港にも検疫
官の派遣が必要になるという点がネックであれば、特段の経済効果が認められるケース
については、期間限定でそこだけは準検疫港と認めるというような、互いに折り合える
ような接点を認めて、これについては100隻ルールを守らなくても、認められるという
ようなルール設定というものが可能ではないかと思った。検疫港になってしまうと1年
中モニタリングしなければいけないということは、別府港にまで当てはめるのが国のコ
ストから見ても行き過ぎだということであれば、どこまでいけば検疫というチェックの
機能は落とすことなく、限定的に、経済活動がより活発にできるように認めていくこと
ができるのかというところについてもう少し知恵出しをしていただきたい。
・議論の前提は、検疫港として臨時的に認めたとしても検疫でやらなければならないこと
が減るということはないということ。やらなければならないことが一定なので、例えば
検疫港を増やすとすれば必ず資源を投入する必要がある。資源を投入するのであれば、
一種の投資収益性はどうしても一定程度考えなければいけない。そうすると、仮に別府
港を検疫港として認めると、そこで投資が発生するので、収益があるかどうかというこ
とが問題になる。もう少し先を考えると、収益があると言っても半分ぐらいしか信用で
きないとなれば、期間限定で見てみるというようなロジックになってくると思う。この
ときのロジックで重要なのは、やらなければならないことは一定であるので、別府港を
検疫港と認めたときには資源投入をどうするかということもセットで考えておかなけ
ればいけないということ。国家権力の行使だからそう簡単にはいかないと思うが、民間
に委託したとしてもそこで投資が発生するので、どこから原資を持ってくるのかという
ことは検疫港の指定とセットで考えなければいけない。
もう一つは、なぜ別府なのかということについては、投資収益性の問題もあるが、クル
ーズ専用であり、客も多いという特殊性がある。その特殊性を鑑みて、投資収益性も高
いので試しにやってみる。そのためには一定の資源をセットにして何か考える。そうい
うロジックになってくる以外ないと思う。
・外国から来る観光客の目線で見たときに、大分港というのは貨物船中心の港湾の設備に
なっていて、見た目がよくないが、別府湾のほうは非常に景観がよいとの こと であ る。
これからの日本の将来を考えたときに、大分港は貨物船中心でこれまで運営されてきた
一方で、クルーズ船の客はクルーズ船用の港を用意している別府港に入港するという考
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え方もできるのではないか。そのときに、ファーストポートを今ある以上に増やしてい
くための基準として、問題は検疫官の人材確保と教育訓練、財源確保だけなのか。100
隻以上入港するようになってきた場合、厚生労働省は、今言った問題だけを解決して、
そこをファーストポートにしていくのか。
・ファーストポートで受け入れるためには、例えば別府港の例を言うと、乗客の検疫をす
るために、一般的には事務所を設置するといった経費もあり、人の確保ということが必
要になる。手続的なことを言えば、都道府県知事が漁業協同組合等の承諾を得ることも
必要になる。それは検疫区域を指定する上では、その区域の中で自由に漁業ができなく
なるため、漁業協同組合の承諾が必要になってくるということである。それは県知事に
承諾を得てもらわなくてはいけないが、加えて、海上保安部長の承諾、市町村長の承諾、
水先人会というものがあるが、その水先人会の承諾と地元関係者の承諾調整が必要にな
る。
また、検疫感染症患者が発生した場合に備え、一類感染症などの感染症指定医療機関の
確保も必要になる。
その上で、法令的な整備ということになる。国土交通省との調整のように、各省庁と調
整していくという流れになる。(関係府省庁)
・それは特区として実現とした場合でも、同じことをしなければならないということか。
例えば3年だけと期間を区切っても同じことをしなければいけないということになる
のか。
・そのとおり。同じことをすることになる。(関係府省庁)
・漁業権の問題が本日の資料中にもあったが、漁業権の放棄を含めて地元との合意につい
ては大分県としてはいかがか。
・別府湾は非常によい漁場でもあり、様々な漁が行われている。非常に多くの方が別府湾
内で漁を行っているので、どこに検疫区域を設定するかによって、合意を得る相手が変
わってくると漁業担当課から聞いている。その合意を得る時間は相当かかると思ってい
る。(提案者)
・ファーストポートになるための必要要件については、あらかじめ資料を取り入れて、ど
の程度まで現状でできていて、あと何年間かの努力でどの程度までできるのかという点
を出してほしい。
・少し整理すると、まず港の特性については、クルーズ船の光景を見ていると、大分が工
業港でクレーンがあったり、工事用の車両があったりと見目が美しくない。観光として
はふさわしくないところを、実際のクルーズ船の寄港場所として使っていることが多い
ので、それに比較すると、別府港のその埠頭はクルーズ船専用で、港自体はクレーンも
なく工事用の車両も砂利もないということで非常にいいと思う。
調査審議意見については、構造改革特区であるので、法律等の規制をどのように緩和す
るかということが本来である。検疫港等の指定基準について、100隻ルールを緩和する
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ということだが、一人で何万円という経済効果があるということを考えれば、その100
隻ルールに加えて、例えば検疫対象者が2万人以上見込まれるところで、クルーズ船に
限定して3年間だけ規制を緩和するというような文言が書けるのではないか。
医療・福祉・労働部会では、厚生労働省に関係する法令を扱うはずだが、他の国土交通
省との調整など様々な問題が出てくるとしてこの議論をストップさせて時間稼ぎをさ
れている。こうしたことを突破できないようでは、地方創生は無理である。
国が本気であれば一括法等方法があると思う。厚生労働省は自分の所掌について、権益
を守るということもあると思うが、国全体、内閣官房の構造改革特別区域推進本部とす
れば、省の壁を超えて一括で前向きにやるというぐらいの気持ちがないと、地方創生は
何回やっても無理だと思う。本気で考えてもらいたい。少なくともネックは突破したほ
うがよいと思う。
・厚生労働省としては、100隻の基準は今でも定着しており、必要であると考えているとこ
ろである。ただし、今回の別府港については、貨物船の入港がなくクルーズ船に特化し
た港であること、検疫港である大分港が近くにあるということ。また、社会経済的な関
係性をどのように考えていくかという点も議論しなくてはいけないと思う。地元自治体
である大分県や別府市からも支援が得られるということが前提ではあるが、検疫の人員
体制も含めて、適切な検疫体制が確保できるかといった点をどのように考えていくかと
いう問題もある。
さらに漁業関係者をはじめ地元の関係者との調整の問題もあり、これらの論点や課題を
どのように詰めていくかという問題があると考えられる。そうした問題点がある程度ク
リアになってくれば、全国的な100隻という基準を緩めるということは難しいが、今回
の議論を踏まえて、別府港の置かれている特別な事情も勘案した上で別府港について例
外的、個別的にどのような対応ができるか、あるいはできないのかどうかということは
精査してみたいと思う。(関係府省庁)
・委員の間の議論は大体収束している。クルーズ専用であることや旅客船用であれば、旅
客の人数が多く経済効果も大きいということがあるので、その特殊性を考え、別府港に
ついては特区として認めてほしいということ。政府も観光立国を掲げているということ
もある。
問題はそこから先のことになっていて、特区としたときに、資源投入ができるのかとい
う点、大分県側では地元調整できるのかという点が必要条件となってきている。これが
崩れると、我々が言ったことは全部壊れる。我々が調査審議意見を書いたとしても、そ
こを確認しないと意味のない文書になる。そこの書き方をどうするか。
・昨年は十何隻かクルーズ船が入港していて、その前は12隻入港している。これは今の漁
業権との関係で全く別口から入港しているのか。
・検疫をする必要があるときは一度大分港の泊地で停泊し、無線検疫等の検疫が終わって
から別府港に入港していただいている。(提案者)
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・例えば、別府港が検疫港になる場合の施設整備など、必要最小限はもう羅列されている。
人員も2名は最低必要である。また具合のよくない人を収容するところが必要である。
そうした点の予算について、大体どのくらいの初期投資になるかについては、厚生労働
省で試算できるのか。1つの港をファーストポートにしていくときに、最低限設置すべ
き設備、必要な人員、ランニングコスト、そうしたものが明確になると、資金は一体ど
こが出すのか。
・我々は基本的な条件さえ設定して、全体で合意した解決案を提示すればいいと思う。我々
の役割はその範囲だと思う。(今野部会長)
・必要な資源をどうするかということについて、委員会としては、それは関係者で考える
ようにという形で出すということか。
・このような条件を満たすことによって、こうした特区にするという解決案を提示する。
問題はそこからのモニタリングである。条件が整ったときにゴーサインを出すことはど
こで行うのかという問題を考えなければいけない。
モニタリングは事務局で行うとして、条件が整いゴーサインが出たときにはもう一度こ
こにかかるということでよいのか。(今野部会長)
・100隻以上という基準があるとしても、仮にどこかが新たな基準を超えて検疫港として認
められるような状況になった場合でも、同じように漁業権の調整等が生じる。それがあ
るからできないという議論は正しいようで、単にやらないためにそういう条件を付して
いるという部分があることはある。
新たな基準を決めていないのに、今後どうするのかということはなかなか難しいが、今
の基準であっても、漁業権を放棄するかどうかという地元の調整はある。それによって
検疫港に認められない場合もあるだろう。
今回のように、基準を見直そうとしている議論について、ある程度調整がつかないと基
準の見直しがなかなか先に進まないということは、議論を止めるための議論にしかなら
ない部分もある。一方で、地元の調整が全くできていないということであれば、ある程
度その推移を見て、その上でもう一度ここで議論していただくということが現実的な選
択肢だと思う。(事務局)
・100隻という今の基準は、ある程度定着しており、必要なものであるためこのままでよい
と思っている。ただし、今の議論のように、別府港については特殊性があるため、100
隻という基準は残したまま、別府港について例外的に検疫対象者の人数で100隻に相当
するということができないかという点も検討してみる必要はあるのではないかという
趣旨で、先ほど申し上げたところ。(関係府省庁)
・何をどこまでやるのがこの部会の仕事なのかということだと思う。厚生労働省が所管す
る法律等の規則の文言を、正当な理由をつけて勘案するというところまでが職務ではな
いか。
検疫港の指定基準については、厚生労働省の規制所管省庁としても一考に値すると考え
10
ていただけていると理解している。文言についても、100隻以上の入港を見込まれると
いうことは尊重した上で、経済効果を考え、船の隻数だけではなく検疫対象者の人数を
考慮することは、指定基準の条件になるのではないか。ある程度合理性があって受け入
れられる基準ということで、数値も平均でよいし、平均人員を十分上回るというような
ことにして数字は別途ということでもよい。
厚生労働省が指定基準を緩和したとしても、港湾法や漁業権等が附帯で出てくるが、大
分県は大丈夫なのかという議論になっている。医療・福祉・労働部会としては、漁業権
や国土交通省の問題で、大体の合意ができている検疫港の指定基準の緩和が、没になる
のは非常にもったいないと思う。国土交通省の問題等が出てくると合同部会となり年度
をまたぐかもしれないが、そういう形で本件を継続していただくことを希望する。
・今回の特区は没にするという案ではなく、こういう条件のもとで特区にしましょうとい
うこと。少し条件がついているため、そのモニタリングをさせてもらい、条件を満たせ
ばゴーサインを出すという案が適当だと思う。そうした条件をつけないで、調査審議意
見を書いてもいいが、空証文になるかもしれないような文章を書くことも非常に気にな
る。ゴールは決まったが、ネックをどう解消するかということに議論が集結してきてい
るので、ネックをちゃんと書いておいて、その点にも言及した案にしておいたほうがい
いと思う。
・検疫対象者の人数という点もあるが、別府港については人数以外にも要件があるので、
そういった要件も加味した上で、特区として実現できるどうか検討したい。(関係府省
庁)
・事務局と相談しながら考えたいと思うが、具体的な数字は書きたくないと思っている。
特殊条件だけをしっかりと書いておけば、例えば何人以上といった要件はあまり書かな
いほうがよい。クルーズ船専用であること、隻数は少なくても客数が多いということさ
え書いておけばよい。細かい文章は事務局と相談しながらにしたいと思うが、重要なの
は骨子である。骨子はこのようにしてはどうか。(今野部会長)
・100隻ルールは人口増加時代のルールだったのではないかと思う。これからは加速しなが
ら人口減少に入っていき、経済活動も縮小していく。例えば100年後には、100隻ルール
を満たすような港が1つか2つしかなくなっていたというにもなりかねない。これまで
の常識にとらわれず柔軟に考えていただかないといけない時期にあると思う。
そのときに検疫の機能は守っていただくことが前提である。厚生労働省は、緩めてはい
けない国民の健康や命にかかわる規制を相当持っていると思う。ただし、地域を活性化
できるかもしれない、経済活動を拡大できるかもしれない、税収を増やすことができる
かもしれないというチャンスがある場合には、このようなものも取り入れたらどうかと
いったことも試していただきたい。100隻ルール以外にどのようなものを設けていけば
検疫に必要な機能は守りながら経済活動の活性化にも資することができるのかという
ような検討をしていただきたいと思った。
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・現在の100隻という基準は、年間100隻であり、現状では通常の港では数千という数で入
ってきている。ただし、今後の状況が変わってきたときにまた見直すということも可能
だと思う。
また、100隻という基準については、例えば大分港でも千隻を超えて入ってきているた
め、決して高い基準ではない。一方で、様々な経済状況もあるので、定着している100
隻という基準は守りつつも、さまざまな特殊性があればそれ以外の条件で100隻基準に
相当というような考え方を、できるかできないかも含めていろいろ議論してみたいと思
う。(関係府省庁)
・本件の整理の仕方は、クオリティーを維持しつつ、コストパフォーマンスを考えるとい
うこと。コストは、おそらく1隻当たりの手間は一緒なので、隻数がふえると手間がか
かる。それを強調すると人数が少なくても100隻ルールのままでよいということになる。
一方で客が増えるとコストがかかるという面がある。コスト面は隻数と客数の両方で決
まっており、これまでは隻数だけを要件としていたが、本件について客数も要件にでき
ないかという提案である。さらに、パフォーマンスについては、工業を考えた場合、船
がたくさん入ってきた方が経済効果は大きいから隻数で見るという考え方であるが、最
近は観光立国で経済の仕組みも変わったため、客数が経済効果の指標になっている。
我々の基本的な主張を整理すると、コストを見てもパフォーマンスを見ても、客数とい
う変数を入れてほしいということだと思う。客数を重視することを考えたときに、100
隻ルールとは違うルールで特例措置を創設して一度やってみようということ(今野部会
長)
・人数もあるが、別府港については近くに大分港があり、大分港とは港の機能も分離、分
割している。別府港はクルーズ船専用のような形で整備されている一方で、近くの大分
港は工業船や貨物船が入ってきているという状況である。そうしたところも加味した上
で、検討した様々なものを要件として考えていくということ。
単に人数といっても、旅客船も大型化してきていて、1隻で5,000人が来るとすると、た
った2隻でも要件にあうのではないかということにもなりかねない。そのあたりの要件
の考え方を含めて検討しないといけない。(関係府省庁)
・我々にとって一番重要なことは、我々がつけた条件を大分県と厚生労働省は真面目にや
るかどうかである。そのモニタリングをしっかりとやっているかということが今度は重
要になり、それがないと我々の案は全部絵に描いた餅になってしまう。そこにも配慮し
た調査審議意見の文面にしたい。どちらかが手を抜いたら、絵に描いた餅になってしま
うため、大分県、厚生労働省とも頑張ってもらわなければいけない。その辺を上手に文
章にしなければいけない。(今野部会長)
・調査審議意見について2点ある。まず1点は100隻ルールに改めて言及すること。船が1
隻でも接岸すると環境衛生調査をしなくてはならない。1隻でも船が来るとネズミや蚊
が上陸する可能性があるため、1年間一定の地域でずっと調査し続けなければいけない
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ため、厚生労働省が言うように100隻ルールは妥当だと思うし、人数が増えるというこ
との手間は、隻数よりは負担が少ないと思う。一方で人数に関しては経済効果の期待が
大きい。負担と利益は隻数と人数の四分表で考えたほうがいいと思った。
もう一点、漁業権は最後の最後に出てきて、本件の実効性に影が出てきた。そもそも大
分県の提案は、検疫港に指定するか否かではなく、検疫水域を設定という文言であった
ため、当然漁業権の問題はクリアした上の提案のはずだと理解している。
何年か経過しているので現状は違うのかもしれないが、条件のところで漁業権以外に何
があるのかについて列挙していただきたい。それは地元の調整だけでいいのか。大分県
と別府市の調整でおさまる範囲なのか。
・そこは厚生労働省と具体的に打ち合わせたことがないため、打ち合わせをさせていただ
きたい。(提案者)
・厚生労働省の問題は、検疫港の指定基準を変えるということ、特区をもって別府港を検
疫港に指定するということである。それはクリアするが、その後、検疫港になったとし
ても、検疫水域の設定には漁業権やさらなる課題があると言われているところである。
漁業権は、厚生労働省はあずかり知らないが、それをクリアしないと検疫はできないの
ではないかというところがある。実際にクルーズ船が10隻、20隻来るようになったとき
にちゃんと地元で処理できるのかというところの見通しを立てることを条件として、特
区として認めるということ。
・これまではゴールがはっきりしていなかった。今回、我々はこれをクリアすればゴール
に行くと言ったわけなので、地元にも相談しやすいと思う。厚生労働省もゴールがはっ
きりしたと思う。そうすると、先ほどのような条件をセットにしてゴールはこうですよ
と書いておいて、モニタリングしてクリアできたらゴーサインを出すというのが一番い
い調査審議意見案だと思う。そうでないと、漁業権でも相談しにくいだろう。(今野部
会長)
・もともと検疫区域の指定ということは我々が特区でお願いしたもの。当初想定していた
ものは臨時的なもので年間10日くらいを想定していた。今回の話では、別府港を検疫港
に指定し、年間365日を通して検疫区域を設定するという状況になるという話が、利用
者、漁協に理解が得られるかというところを不安に感じている。検疫内容のクオリティ
ーを下げてほしいというものではないが、短い期間に見合う検疫の指定基準をお願いし
たいと思っている。(提案者)
・検疫でやらなければいけないことは同じという前提でずっと議論してきた。様々な方法
はあるが、我々が想定しているのは、検疫港として指定するということ。(今野部会長)
・理解はしているが、当初想定していた部分とは若干違う状況になるということは理解い
ただきたい。(提案者)
・大分県としては、年間10日ぐらいで限定的に検疫の機能を持たせるということで想定し
ていたということ。我々は別府港を検疫港として認めるという規制改革あるいは特区を
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考えている。例えば、特区の中で当初は年間10回といったところの検疫施設を、通常は
無人にしておいて、その10日間を大分港から必要な人員等を派遣していただく。そうい
う形での特区のあり方は考えられないか。
・それは現行の方式である。(今野部会長)
・懸念しているのは、海上で検疫するために場所を確保するということ。(提案者)
・検疫区域の指定は一時的にしてほしいということか。(今野部会長)
・そのとおり。年間10日しか検疫を行わないのに365日漁業ができないという状況が生まれ
てしまう。(提案者)
・そのぐらいであれば漁業関係者を説得できるという意見か。365日は難しいということか。
・10隻ぐらいしか考えていないのか。経済効果が大きいのだから、もっとたくさん入って
くることを考えているではないのか。我々としては、他の港と取り合いにならないよう
に、またもっと需要が増えてコストもかけるのだから、コストパフォーマンスがいい状
態を考えている。10隻ぐらいしか入らないと言われると話が違うということになる。
・そもそもの提案が、虫のいい提案。10日間ぐらい検疫区域を設定して、残りの日は普通
に漁ができるという程度の提案だったのか。しかし、我々としては、調査審議にかけて
規制を変えるという王道を歩くべきだと思う。別府港を検疫港に昇格するというのが
我々としての王道だが、そこまでは望んでいなかったということだろう。365日検疫を
行う港になってしまうと、漁業権などクリアしなければならない課題がさらに大きくな
ってしまって困るということは、虫のいい話だと思う。それは地元で汗をかいていただ
き、めでたく検疫港になったという前提で、1年間を通してきちんと船が来るという形
を目指すべき。
別府だけの問題ではなく、日本の観光立国としてクルーズ船をどうするかというところ
の試金石の一つなので、大分県の都合もわかるが、日本全体に与える影響も大きい。
・いずれにしても、我々の間では、先ほど言ったような形で整理したということで、持ち
帰って考えていただき、我々の整理でよいというのであれば、そのよう調査審議意見を
作成する。それではこういう点が困るというのであれば、事務局と相談してまた皆様に
集まっていただくかもしれないということでよいか。(今野部会長)
・関係省庁、大分県とはこの後連絡をとらせていただき、本日の部会の議論を元に意見案
を作成する。場合によっては、再度参集いただくか、メール等で相談させていただく。
そういったことを講じながら、また次回の部会に向けての準備をさせていただきたい。
次回部会の開催日程は、状況に応じて個別に相談させていただきたい。(事務局)
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