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医療機関 総合内科医養成研修センター運営支援事業報告書
⑤ 江別市立病院
○ 医療機関の概要
開
設
年
開
設
者
昭和26年
江別市
病
床
数
337床(一般278床、精神59床)
総合内科(15)、呼吸器科(0)、消化器科(5)、循環器科(2)、
精神科(4)、小児科(5)、外科(3)、
整形外科(3)、皮膚科(0)、
標榜科(常勤医数)
泌尿器科(1)、産婦人科(2)、眼科(2)、耳鼻咽喉科(1)
、
麻酔科(3)、臨床病理科(0)
43名
学会認定専門医数 (うち日本内科学会総合内科専門医5名、日本プライマリ・ケア
連合学会認定家庭医療専門医1名)
学会認定指導医数
10名
日本プライマリ・ケア連合学会認定指導医6名
外来患者数/日
768.8名/日(平成24年度実績)
入院患者数/日
250.5名/日(平成24年度実績)
○ プログラム名
プ ロ グ ラ ム 名
研
修
科
江別市立病院 総合内科 後期研修プログラム
総合内科、循環器科、呼吸器科、消化器科、精神科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、
目
耳鼻咽喉科、麻酔科
日本内科学会認定医、日本内科学会総合内科専門医
取得可能専門医
研
修
期
日本プライマリ・ケア連合学会家庭医療認定医(予定)
間
2年∼3年
研 修 人 数( 定 員 ) 若干名
学 会 認 定 施 設
日本プライマリ・ケア連合学会、日本内科学会
【プログラムの紹介】
患者の声に鋭く耳を傾け、ポイントを抑えた身体診察をおこなうベットサイド、練られたプレゼンテーションを中
心に活発なディスカッションをおこなうカンファレンスルーム、クリニカルパールを駆使し教育的に議論をファシリ
テートする指導医に真っ黒にされるホワイトボード、この3つが江別市立病院総合内科の特徴であり、またその熟成
が常時目標でもあります。
病棟では指導医から初期研修医まで5−6名が1つの診療グループを形成し屋根瓦式の診療体制をとっています。
総合内科医が主治医として一般的な症例を受け持ち、専門医は教育や技術を提供する、という関係により良好な
Specialist-Generalist relatinoship を実現しています。
【研修プログラムの目標としている医師像】
研
修
概
①真の総合内科学を学び、患者の医学的な諸問題を総合的に解決できる医師
要
②アカデミック GIM(臨床研究を行い論文やケースレポートを英文雑誌に発信する)を目標にできる医師
③総合内科医として、若手医師に対する教育、指導を行うことができる医師
④地方の中小規模病院で地域医療のマネージメントができる医師
【研修の目標】
①臨床推論を実施し、教育的に初期研修医などに指導することができる
②自分の必要性に応じたサブスペシャリティ(透析、内視鏡など)の習得をすることができる
③外来診療で適切な decision-making ができる
④訪問診療により院外での患者ケアとチーム医療ができる
⑤倫理カンファレンスにおいて臨床倫理4分割表を用いて会の進行ができる
⑥臨床的疑問に基づいた学会発表、臨床研究を行うことができる(アカデミック GIM を目指す)
○ 後期研修医の処遇
身
分
非常勤職員
卒後3年目 528,000円/月
基
本
給
卒後4年目 550,000円/月
賞
与
なし
手
当
実績により宿日直手当、出勤手当(時間外手当)、
保
険
社保・厚生・雇用・労災・医療賠償保険(施設として)
舎
あり(満室時は近隣のアパートを斡旋します)
他
学会・研究会等への参加費として30万円まで支給(交通費含む)
卒後5年目 573,000円/月
あり(要件により通勤手当、住宅手当
拘束手当、休日当番手当を支給)
宿
そ
の
10
総合内科医養成研修センター運営支援事業報告書 医療機関
○ 後期研修修了後の進路
研修後のキャリアについて
①スタッフとして残る場合
・教育担当として後進の指導にあたる。
・地域医療スタッフとして入院・外来診療や訪問診療・地域支援など実務の第一線で働く。
②北海道の離島・へき地医療をめざす場合
・離島・へき地医療を経験した指導医が複数名在籍しており、支援を受けられます。
・離島・へき地医療で役立つ総合的な診療能力や技術を習得することができます。
・一定期間の勤務を終えた後は江別市立病院に戻りフィードバックを行います。
③大学院進学や留学をめざす場合
・道内3大学(北海道大学、札幌医科大学、旭川医科大学)への大学院進学のサポートはもちろんですが、総合内科医教育センター長
が在籍する長崎大学熱帯医学研究所などによる大学院進学、熱帯医学研修、途上国医療体験等も紹介できます。
さらに留学についてのノウハウ、英語の勉強法も伝授し進路の相談にのります。
また、文部科学省の補助事業として札幌医科大学付属病院が実施する「北の地域医療を支える総合診療医養成プラン」の「総合診療
医養成特化コース」を江別市立病院と大学が連携して開設しています。
④アカデミック GIM をめざず場合
・江別市立病院では臨床研究を行っております。アカデミック GIM とは高い総合内科学の臨床能力をもち、現場で生じる臨床問題に対
して研究計画を立て研究を行いその結果を論文化し発信、またケースレポートなども積極的に英文雑誌に投稿することのできる総合
内科医のことです。江別市立病院総合内科のスタッフはそれを目標の1つとし、さらに後期研修医にその指導教育を行います。
○ 指導医及び後期研修医のコメント
指導医コメント
総合内科医教育センター長濱口杉大先生よりコメント(一部抜粋)
総合内科学は内科各科をローテーションすれば身につくという分野ではありません。歴史的には日本で欧米の医学教育をいち早く取り
入れた研修病院の医師や、米国で実際に研修を受けた医師たちを中心に築き上げられてきた独立した専門科であると考えております。
「総
合」とは「すべて」
、「何でも」という意味にとられがちですが、患者の問題を総合的に解決することを目的にしているという意味だと考
えます。
「すべてを知っている」
、「何でもできる」という医師集団は存在しません。広い臨床医学の中で、歴代の有能な臨床医たちが患者
に生じる問題を解決するためのエッセンスを蓄積して作り上げたものが真の総合内科学なのです。私が研修医の頃、真の総合内科学を駆
使している先輩医師たちから受けた衝撃は今でも忘れることができません。その魅力を何とか皆さんに伝えたいのです。そしてさらにア
カデミック GIM という概念を目標の1つに据えて、未来志向の研修教育病院を目指してさらなる発展を遂げていきたいです。
後期研修医コメント
後期研修医 川端大史先生よりコメント
総合内科の魅力は救急、内科一般、在宅診療など、とにかく幅広く臨床経験を積めることです。これはなんでもできるに直結するもの
では当然ながらありません。しかしながら、診療の根幹にある問診、身体診察を重視し、診療領域にできるだけ垣根を作らない現場での
経験をつめば、この先の長い医師人生においてとても意味があると思います。目の前で困っている患者さんをまず診てあげたい、そんな
気持ちのある方を心からお待ちしています。
○ そ の 他
【病院の紹介】
札幌市から電車で約30分のところに江別市立病院があります。周辺の町村を含めた15万人規模の都市圏を支える江別市立病院の臨床研
修は「総合内科中心」の研修を行っています。337床ある病床のうち100床は総合内科が担当し、多様な疾患を抱えた患者さんを通した教
育を行います。
【院長からのコメント】
「内科医ゼロから総合内科を中心に病院再生」をモットーに、平成18年10月の内科医総辞職から今日の総合内科医教育センターの充実
の過程を院長として舵を取ってきました。1.総合診療科(総合内科)を病院機能の中核とする−急性期、慢性期、軽傷∼重症、在宅(訪
問)診療−2.マグネットホスピタルを目指す−地域医療、総合診療を目指す医師、学生の研修、教育の場へ生まれ変わる−3.地域医療
支援−医師不足の病院へ総合医を外来診療応援に派遣−この江別市立病院再生のコンセプトは実現されて来ています。後期研修に総合内科
(総合診療科)研修を充実させたい皆さん、是非ご連絡を!
【勉強会・カンファレンスについて】
・新患カンファレンス :研修医の受け持った症例について詳細な検討を行います。
・EBMカンファレンス:外部講師である大学教授による EBM 手法のレクチャー、文献の批判的吟味と活用法を学びます。
・感染症レクチャー :外部講師による感染症学のレクチャーと症例コンサルテーション
・総回診 :総合内科医でもある副院長による総回診。
身体所見について細かな指導・解説が受けられます。
・有名外部講師による教育カンファレンス:国内外から臨床力と教育力に優れた Clinician educator を招聘しています。
【当直】月4−5回
【診療科独自の病床】総合内科だけで100床
○ 問 合 先
所
在
地
〒067−8585 北海道江別市若草町6番地
担当部署・担当者
管理課総務係 米澤
電
011−382−5151
F
e
U
話
A
-
m
X
a
R
i
l
L
011−384−1321
hos-kanri @ city.ebetsu.lg.jp
【ホームページ】
http://www.ebetsu-hospital.jp/contents/recruit/kensyu/
【Facebook】
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