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移動と産卵のスタート(PDF:39.2KB)
TECHNICAL INFORMATION 株式会社 日本シェーバー Management No.9 July 2007 移動と産卵のスタート 育成農場から産卵舎への移動は、環境(気温、湿度)と器具の変化によって生じる大きなストレスで す。それはできるだけ早く、理想から言えば1日で成し遂げられるべきです。 それから移動と産卵ピークの間に、鶏が次のことをカバーする必要があるので食下量の速い増加 が必要です。 − 成鶏体重までの成長 − 産卵ピークを達成するための要求量 − 速い卵重の増加を達成するための要求量 移動週齢 16週齢で鶏を移動することをお奨めします。15週齢でも良いかもしれません。しかし17週齢以降 では決して行わないで下さい。どうしてかというと鶏が移動とその直後に受けるストレスがあるからで す。 − 移動は初産前に成し遂げられることは非常に重要です。初産前の10日間は生殖器官(卵 巣と輸卵管)のほとんどの発達が起きます。 − 良いワクチンテイクを得るために少なくとも移動の1週間前にワクチネーションを行うことを奨 めます。 − 鶏群の駆虫は、もし必要であれば、移動3日前に行うのがベストです。 − 遅い移動あるいは余りにも長い移動は産卵の遅れと高い斃死そしてケージ以外のシステム では巣外卵増加のリスクを負うことになります。 荷積みと輸送 荷積みと遅い移動の場合は鶏の取り扱いについて次の規則がストレスを最小限にするのに役立ち ます。 − 荷積みの時、鶏の消化管は空にするべきです。しかし鶏は荷積みされる時まで新鮮な水を 飲むことができるようにしなければなりません。 − 天候次第では夜の輸送のために最も良い時間を選んでください。 − 箱あるいはコンテナ、器具、トラック等は完全にきれいにし消毒しなければなりません。 − 空気が箱の回りにフリーに循環し、しかし直接の空気の流れから鶏を守ることを確認して下さ 1 TECHNICAL INFORMATION 株式会社 日本シェーバー い。コンテナあるいは箱は積み過ぎるべきではありません。特に長い距離の運搬で熱い気候 の場合。 − 鶏を輸送している間は不必要なストップは避けて下さい。 新しい環境に早く適応させるための手段としての点灯 鶏が産卵舎に到着した後で直ちに、新しい環境へ適応するのに役立つ次の技術を実行することは 非常に重要です。 − 最初の日の点灯は22時間にして下さい。 − 点灯時間は育成期間になされたものに応じて決定されるべきです。 − 鶏が最も暗いケージの中でニップルを見つけるのに役立つように4∼7日間は照度を上げて 下さい。 − 正常な飲水が継続していることを確認したら徐々に照度を下げて下さい。7日以上長く高い 照度を続けるとペッキングのリスクを増加させます。 飲水量を多くするには 鶏は移動の間脱水症状になるはずです。水のロスの範囲は大気の状態に応じて時間当0.3∼ 0.5%です。 − 若雌には給餌の前に給水をするべきです。飼料がなければニップルドリンカーをもっと容易 に見つけることができます。 − 水のパイプを若雌が到着する前に水を流してきれいにして下さい。 − 配餌する前に3∼4時間待って下さい。そして飲水システムが適正に働いているかどうかを チェックして下さい。 − 若雌がニップルで育成されてこなかった場合、最初の数日間は水の圧力を上げて、多少の 水もれは認めて下さい。 − もし産卵期にニップルが予想されるのであれば、少なくとも200羽に1個のニップルを育成期 に別の給水器に加えることは「ニップル学校」として役立ちます。 − 毎日の飲水量のコントロールは非常に重要です。 生理学上の要求のための給餌 − 初産前約2週間は、骨髄骨―卵殻形成のためのカルシウムの貯蔵場所として働いている− が発達します。だから骨の形成のために充分なカルシウム、リンを含んだプレ・レイ飼料を 使うことが必要です。この飼料は鶏の脱ミネラル化作用を避けるため産卵が2%に到達した ら産卵飼料に切り替えるべきです。 − それから、アミノ酸の含有量が高い初期産卵飼料(ピーク後の飼料より約7%高い)を使うべ きです。この飼料は早い産卵、成長、生殖の発達の為の要求量を満たすことが必要です。 2 TECHNICAL INFORMATION 株式会社 日本シェーバー 飼料摂取量を促進する 産卵のスタートからピークまでは、鶏の産卵と成長のための要求量に見合うために飼料取量を約 40%まで増加させるべきです。 鶏の食欲と飼料摂取を促進するため次のアドバイスが実施されるべきです。 − 鶏が育成期間に慣らされてきた温度にできるだけ近い温度に維持して下さい。産卵期の成 長は24℃で減少し、ほぼ28℃で低下します。 − 部屋の温度変化を最小にし、すき間風を避けて下さい。 − 点灯時間を適切にして下さい。そして50%産卵で点灯時間を15時間にして下さい。 − 暗い時間の真中で1.5∼2時間の点灯時間を追加することは、余分の飼料摂取をすること によって正しい体重を得るのに役立つでしょう。(ミッドナイト・フィーディング) − 均一性の不足になりやすい大きな粒に対する選り食いと競争を避けるために機械に応じて 給餌回数を制限して下さい。 − 最後の6時間で60%の飼料を摂取でき、その日の真中で給餌器が2∼3時間空になるよう に給餌時間を調整して下さい。この技術は微細な粒が増え、その結果飼料摂取に与える否 定的な影響を避けます。 − 適切な穀物(直径が0.5∼3.2㎜の粒が80%)の産卵飼料を使って下さい。 環境と産卵パラメーターをモニタリングすること 次のパラメントを密接にコントロールすることは将来の成績のために重要な期間に鶏の本当の発達 をチェックするのに役立つでしょう。 − 飼料摂取量(毎日) − 飲水量(毎日)と水/飼料率 − 温度(最低―最高)と相対湿度(毎日) − 体重の発達(ピーク産卵まで毎週)、鶏が35週齢になるまで測定 − 卵重の発達(最初の産卵週は毎日) 3