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(1) 交通アクセス ① 普通車両によるアクセス 本総合運動公園の周

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(1) 交通アクセス ① 普通車両によるアクセス 本総合運動公園の周
パブリックコメント資料
5 インフラ整備の基本方針
(1) 交通アクセス
① 普通車両によるアクセス
本総合運動公園の周辺道路の整備内容を表 16 に,アクセスルートのイメー
ジを図 25 に示す。
最寄りの駅であるつくば駅から路線バスで約 20 分の距離にあるため,開園
後は,路線バスや自家用車等の車両によるアクセスが多数を占めるものと予想
される。
車両によるアクセス動線は,本総合運動公園東側と接する片側2車線道路で
ある国道 408 号を基本とする。渋滞回避のため,車両のメインエントランスは,
国道 408 号ではなく県道長高野北条線に設ける。また,補助的なアクセス動線
として,主要地方道つくば千代田線を利用した南西側ルートを想定する。また,
本総合運動公園の西側には,都市計画道路(市道酒丸上沢線)の整備が予定さ
れており,開通後は新規路線を介した動線も想定される。
表 16
周辺道路整備内容
整備ルート
渋滞対策
現況
車線数
4
車道21.3
歩道10.0
現況幅員(m)
国道408号
右折・左折レーンの設置
県道長高野北条線
拡幅
2
車道 6.0
歩道 5.0
周回市道(南・西側)
・アプロー
拡幅,新設
2
車道 6.0
歩道なし
右折レーンの設置
2
車道 6.0
歩道 5.0
-
-
チルート
主要地方道つくば千代田線
都市計画道路(市道酒丸上沢線) 新設
②
大型車両によるアクセス
バス等の大型車両のアクセス動線は,国道 408 号から県道長高野北条線を基
本とする。
また,路線バスの園内への乗り入れ,周辺停留所の新設・移設,シャトルバ
スの運行に関しては,関係機関と調整を行う。
③
徒歩・自転車によるアクセス
徒歩や自転車等によるアクセスゲートとして,一般車両の侵入を想定しない
歩行者及び自転車用の出入り口を複数設ける。
④
整備の基本方針
・ メインのアクセス動線は国道 408 号から県道長高野北条線からの進入とし,
補助的動線を主要地方道つくば千代田線からの進入とする。
・ 各所に歩行者及び自転車用の出入り口を設ける。
・ 渋滞緩和対策として,県道長高野北条線をはじめ周回市道の拡幅を行うほか,
国道 408 号等の交差点改良,主要地方道つくば千代田線までの新設道路の整
備等,関係機関との調整を行う。
・ 南側の住宅地への配慮として,南東側からの車両のアクセスは想定しない。
55
パブリックコメント資料
図 25
アクセスルートイメージ
56
パブリックコメント資料
(2) 上水道
①
上水道整備状況
図 26 のとおり,本総合運動公園北側の県道長高野北条線及び国道 408 号沿
いに,上水道管が整備されている。
DIP φ300
DIP φ200
出典:国土数値情報(国土交通省)
都市計画データ(つくば市)
図 26
上水道整備状況
57
パブリックコメント資料
②
給水量の算定
(ア) 利用者数の算出
各施設において,イベントが同時に開催されたと仮定し,最大の利用者数
は表 17 のとおりとなる。
表 17
最大利用者数の推定
総合体育館
観客
利用者
5,000
選手
監督
220
審判
補助員
100
職員
スタッフ
20
陸上競技場
15,000
80
80
30
15,190
屋内プール
1,000
150
18
10
1,178
フットボール場
1,000
100
10
3
1,113
200
80
8
3
291
多目的グラウンド
80
8
3
91
スポーツコート
60
6
3
69
スケートパーク
10
10
ランニングコース
50
50
施設名
テニスコート
宿泊施設
20
園地
宿泊者
計
5,340
50
70
3,467
合計
3,467
25,667
830
230
92
50
26,889
(イ) 日給水量の算出
給水使用量の原単位は表 18 のとおりとなり,上水道日給水量の最大は以
下のとおりである。
【1 日使用水量】
qd = 25,667 人×30L+1,060 人×100L+92 人×80L+50 人×180L
= 892 ㎥/日
表 18
給水使用量原単位
1人1日平均利用水量
(L/d・人)
30
100
80
180
種別
観客・利用者
選手・監督・審判・補助員
職員・スタッフ
宿泊客
1日平均使用時間
(h)
5
5
8
8
出典:都市公園技術標準解説書(平成 25 年度版)
(日本公園緑地協会,2013)
58
パブリックコメント資料
(ウ) 芝生グラウンドの散水量
芝生グラウンドの面積は表 19 のとおりとなり,散水量は以下のとおりと
なる。
【日散水量】
散水量Q = 日散水量 q(L/㎡/日)× 芝生面積A(㎡)
= 10L/㎡/日 × 31,174 ㎡
= 312 ㎥/日
1㎡当たりの日散水量 q=10L と設定
出典:屋外体育施設の建設指針 平成 24 年度改訂版
表 19
施設
陸上競技場
投てき場
フットボール場
合計
芝生グランド面積
面積
7,314㎡(106m×69m)
9,100㎡(130m×70m)
14,760㎡(164m×90m)
31,174㎡
(エ) プール水の使用量の算出
「都市公園技術標準解説書(平成 25 年度版)」によると,プールの補給水
は,一般的にはプール保有水(プール容積)の5~10%程度となる。本施設
のプール保有水は表 20 のとおりとなり,プール補給水は,150~300 ㎥/日
程度となる。
表 20
プール施設
50mプール
25mプール
合計
③
プール保有水量
保有水量
2,500㎥(50m×25m×深さ2.0m)
500㎥(25m×10m×深さ2.0m)
3,000㎥
整備の基本方針
飲料水等は,公共水道を利用し,芝生グラウンドの散水やトイレ洗浄水は,
雨水等の中水を利用する。
プール水は,オーバーフロー水を回収,濾過再生させ,中水利用を図る。
また,防災の観点から井戸水の活用や耐震性貯水槽を設置する。
59
パブリックコメント資料
(3) 下水道
①
汚水排水
(ア) 汚水排水整備状況
図 27 のとおり,本総合運動公園の東側の国道 408 号には研究学園西大通
り幹線が,西側には長高野幹線及び東前野幹線が整備されている。
出典:国土数値情報(国土交通省)
つくば市公共下水道計画一般図(つくば市)
図 27
汚水排水整備状況
60
パブリックコメント資料
(イ) 汚水量の算出
給水量から算出する計画汚水量は以下のとおりとなる。
【計画汚水量の算出】
1 日最大汚水量:892 ㎥ (最大給水量の 100%)
1 日平均汚水量:624~714 ㎥ (最大汚水量の 0.7~0.8 倍)
計画時間最大汚水量:1,160~1,606 ㎥ (最大汚水量の 1.3~1.8 倍)
出典:開発行為の技術基準(茨城県)
プール排水は以下のとおりとなる。
【プール排水】
流水量 = 1 日平均利用者数 × 40~45L ×
= 500(仮定)× 40~45 × 1.7
= 34~38 ㎥
1.7
出典:都市公園技術標準解説書(平成 25 年度版)
(ウ) 整備の基本方針
公共下水道への放流を基本とするが,必要に応じて,敷地内に汚水の一時
貯留施設を設ける。
61
パブリックコメント資料
②
雨水排水
(ア) 雨水排水整備状況
図 28 のとおり,本総合運動公園の東側の国道 408 号には,公共下水道雨
水幹線(□2,250×2,250mm)が敷設されている。また北側敷地内には,φ1,100
~1,350 mm の排水管が整備されている。
出典:国土数値情報(国土交通省)
都市計画データ(つくば市)
図 28
雨水排水整備状況
62
パブリックコメント資料
(イ) 雨水流出量の算出
つくば市における降雨強度式は,5年確率のI=769/(t2/3+2.77)とな
っており,本総合運動公園の雨水流出量を算出すると,以下のとおりとなる。
【5 年確率の降雨強度式】
降雨強度I = 769 / (t2/3+2.77) =769 / (4.64+2.77)
= 103.78 (mm/h)
流入到達時間t = 10 分※1
【雨水流出量】
雨水流出量Q = 1 / 360 × C(流出係数) × I × A(流域面積)
= 1 / 360 × 0.3※2 × 103.78 × 45.6
= 3.94(㎥/s)
【算定に用いた値について】
※1:流入到達時間(t)は表 21 より 10 分とした。
表 21
流入到達時間
流域面積
流入到達時間
10分
20分
30分
50ha未満
50ha以上100ha未満
100ha以上500ha未満
出典:埼玉県林地開発許可事務取扱要領
※
茨城県においても,流入到達時間は 10 分を想定して算出することとしている。
※2:流出係数(C)は,表 22 のとおりに「工種別」
「地域別」
「用途
別」の3つの標準値が示されている。本計画では,「地域別の公
園・広場の最大値である 0.3 を採用した。
表 22
工種別
不透水性舗装
アスファルト舗装
マカダム道路
砂 利 道
空
地
公園,芝生,牧場
流出係数
地域別
市中の建て込んだ地区
建て込んだ住宅地区
建て込んでいない住宅地区
公園,広場
芝生,庭園,牧場
森林地方
用途別
敷地内に間地が非常に少ない商業地域や類似の住宅地域
浸透面の野外作業場などの間地を若干持つ地域や庭が若干ある住宅地域
住宅公団団地などの中層住宅団地や1戸建て住宅の多い地域
庭園を多くもつ高級住宅地域や畑地などが割り合い残る地域
0.70~0.95
0.85~0.90
0.25~0.60
0.15~0.30
0.10~0.30
0.05~0.25
0.70~0.90
0.50~0.70
0.25~0.50
0.10~0.30
0.05~0.25
0.01~0.20
0.80
0.65
0.50
0.35
出典:茨城県開発行為の技術基準(平成 10 年 10 月 1 日改正)
(ウ) 整備の基本方針
北側の排水管を活用し,公共下水道雨水幹線へ放流することを基本とする
が,調整池・貯水槽等を設置することで雨水中水としての利用促進を図る。
63
パブリックコメント資料
(4) 電気・ガス・通信
①
整備状況
本総合運動公園周辺における電気・ガスの整備状況は,図 29 のとおりであ
る。
②
整備の基本方針
各施設には,消費電力の少ない LED 照明を積極的に導入する。また,太陽光
発電を設けるなど自然エネルギーの活用を図るとともに,非常用発電機により,
防災活動が継続可能となる非常用電源を確保する。
併せて,発電の際に発生する排熱を給湯や空調,蒸気などの形で有効に活用
でき,災害時にも活用が期待できるガスコージェネレーションシステムの導入
を検討する。
通信については,様々な情報を提供できるよう公衆無線 LAN を整備するとと
もに,災害時に外部との連絡が可能となる通信環境の整備を検討する。
出典:国土数値情報(国土交通省)
都市計画データ(つくば市)
図 29
電気・ガス整備状況図
64
パブリックコメント資料
6 ゾーニングと施設配置計画
(1) ゾーニング
① 配置計画の目標
各施設の利用者の交流が図れることを基本とし,豊かな自然環境に包まれな
がら,する・みる・支えるスポーツ活動を展開し,だれもが楽しめる「つくば
らしいスポーツの森」を目標とする。
② ゾーン区分の設定と考え方
(ア) ゾーン区分の設定
ゾーン区分を以下のとおりとする。ゾーン区分は,スポーツを通じたつく
ばならではの交流空間の設定に主眼を置き,交流中心型のゾーン区分をもと
に設定する。
○筑波山を望み来訪者を迎え入れるエントランスゾーン
○つくばらしさを醸し出すレクリエーション・交流ゾーン
○各種大会や,スポーツイベントが楽しめる競技スポーツゾーン
○現況の樹林をいかした森の中のスポーツゾーン
(イ) ゾーン区分の考え方
ⅰ エントランスゾーン
筑波山に向けた景観軸を中心に,園外からの導入部として,修景効果を
持たせた園路や駐車場等により,園内中心部や競技場への導入を図ってい
くゾーン。
ⅱ
レクリエーション・交流ゾーン
スポーツを通じて,世代,プロ・アマチュア,人種,健常者・障害者を
超えた交流や,つくばならではの先端技術の紹介を図っていくゾーン。
各ゾーンと連続した施設整備を行うことにより,公園の基本的な管理機
能も含めた,園内の総合的な管理運営,利活用の中心的な役割を果たす。
ⅲ
競技スポーツゾーン
総合体育館,陸上競技場を中心とした施設整備を図り,主に各種大会等
の競技スポーツやイベント等の開催が可能なゾーン。
ⅳ
森の中のスポーツゾーン
現状の樹林環境をいかし,森林に囲まれた中で行う余技や健康増進等を
目的としたレクリエーションスポーツを中心に行っていくゾーン。
公園としての散策や自然との触れあい等の活動の場としても活用してい
く。
65
パブリックコメント資料
③
ゾーン配置計画
(ア) ゾーン配置の考え方
ⅰ エントランスゾーン
大規模イベント時のアクセスを踏まえ,国道 408 号線及び県道長高野北
条線沿いに配置する。
ⅱ レクリエーション・交流ゾーン
スポーツ施設との連携を踏まえて,各ゾーンに接することのできる園内
中央部に配置する。
ⅲ 競技スポーツゾーン
大規模な大会等が開催されることを考慮し,エントランスゾーンに隣接
した位置に配置する。
また,騒音・光害に配慮し,南側の住宅地より離れた位置に配置する。
ⅳ 森の中のスポーツゾーン
夏季の南風が樹林内を通路することによる冷却効果を期待し,南側に配
置する。
(イ) ゾーン配置のイメージ
通常時及び災害時のゾーン配置のイメージを図 30 のとおりとする。
通常時のゾーン配置のイメージ
災害時のゾーン配置のイメージ
景観軸
(筑波山方向)
エントランスゾーン
競技
スポーツ
ゾーン
周回園路
レクリエー
ション・交流
ゾーン
エントラ
ンス
ゾーン
森の中の
スポーツ
ゾーン
図 30
景観軸
(筑波山方向)
・搬入機能
(エントランスゾーン)
・滞在機能
(競技スポー
ツゾーン) ・拠点機能
・資材集積機能
・搬入機能
(レクリエーシ
(エントランスゾーン)
ョン・交流ゾー
ン)
・搬入機能
(エント
ランスゾ
ーン)
ゾーン配置のイメージ
66
周回園路
・滞在機能
・離着陸機能
(森の中のスポーツゾーン)
パブリックコメント資料
④
ゾーンに求められる機能及び導入施設
各ゾーンに求められる機能及び導入施設は,表 23 のとおりとする。
表 23
ゾーン名
ゾーンに求められる機能及び導入施設
求められる機能
(通常時)
求められる機能
(災害時)
エントランス
ゾーン
導入機能
駐車機能
修景機能
搬入機能
緩衝機能
レクリエーシ
ョン・交流ゾ
ーン
アリーナ機能
事務・管理機能
飲食機能
情報発信機能
障害者支援機能
遊戯・体験機能
拠点機能
備蓄機能
通信機能
発信機能
資材集積機能
滞在機能
導入施設
スポーツ施設
ランニングコース
総合体育館
競技スポーツ
ゾーン
観覧機能
誘致機能
宿泊機能
発電機能
備蓄機能
滞在機能
総合体育館
陸上競技場
フットボール場
屋内プール
テニスコート
ランニングコース
ランニングステーション
森の中のスポ
ーツゾーン
健康増進機能
緩衝機能
緑地保全機能
環境学習機能
滞在機能
延焼防止機能
離着陸機能
貯留機能
スポーツコート
多目的グラウンド
ランニングコース
サイクリングステーション
スケートパーク
67
公園施設
防風林
駐車場
多自然型調整池
あずまや
各種広場
子供遊び場
周回園路
屋外ステージ
教養施設
あずまや
あずまや
周回園路
宿泊施設
キャンプ場
散策路
あずまや
周回園路
パブリックコメント資料
(2) 施設配置計画
①
施設配置の考え方
・ 筑波山に向けた景観軸を考慮し,北東方向には大きな施設を配置しないよう
にする。
・ 北側道路(県道長高野北条線)からのアクセスを主動線とする。
・ 駐車場は,3箇所設置し,第1駐車場は,北側道路(県道長高野北条線)か
らアクセスし,第2・第3駐車場は,西側道路からアクセスする。
・ 第1駐車場の出入口は,イベント開催時の駐車待ち等による国道への溢れだ
しを防止するため,西寄りに配置する。
・ 敷地の周囲は,既存樹林を極力残置することとし,南側の既存樹林は,住宅
地に配慮し幅広く残置する。
・ 中心部に中央広場及び総合体育館を設置することで,交流の中心空間を創出
し,各施設との連携を図る。
・ 陸上競技場及びフットボール場は,長軸を南北方向に合わせて配置する。
・ 屋内プールは,スポーツ医・科学センターの機能を有する総合体育館に近接
して配置する。
68
パブリックコメント資料
②
施設配置計画
施設配置計画を図 31 のとおりとする。
図 31
施設配置計画図
69
パブリックコメント資料
(3) 園内動線計画
園内の動線については図 32 のとおり,公園入口から中央広場への導入動線と,
園内の主動線を赤で示す。
配慮事項は園内利用者と管理車両との動線の交錯を極力少なくすることである
が,交錯する箇所については見通しを良くすること,サインなどによる注意喚起
を促すなど,健常者・身障者双方の利用者に配慮した対策で行う。また,園路計
画にあたっては,ランニング等の日常的な利用者の利便性と大会等のイベント開
催時における移動動線の確保を図る。
図 32
園内動線
70
パブリックコメント資料
7
基本計画図
(1)
基本計画平面図
基本計画平面図を図 33 のとおりとする。
図 33
基本計画平面図
71
パブリックコメント資料
(2) 標準断面図
標準断面図を図 34 のとおりとする。
図 34
標準断面図
72
パブリックコメント資料
(3) 主要施設の概略図
① 総合体育館
総合体育館の概略図を図 35 のとおりとする。
図 35
総合体育館概略図
73
パブリックコメント資料
② 陸上競技場
陸上競技場の概略図を図 36 のとおりとする。
図 36
陸上競技場概略図
74
パブリックコメント資料
③ 屋内プール
屋内プールの概略平面図を図 37 のとおりとする。
図 37
屋内プール概略平面図
④ テニスコート
テニスコートの概略平面図を図 38 のとおりとする。
図 38
テニスコート概略平面図
75
パブリックコメント資料
8 概算工事費の算出
(1) 公園全体の概算工事費
公園全体の概算工事費は,スポーツ施設とスポーツ施設以外の施設に分けて
算出し,合計は約 239 億円(税込)となった。
表 24 公園全体の概算工事費
項
目
金額(円:税込)
スポーツ施設
20,725,000,000
スポーツ施設以外の施設
3,172,000,000
総工事費(税込み)
23,897,000,000
(消費税:8.0%)
76
パブリックコメント資料
(2) 施設毎の概算工事費
施設毎の概算工事費については,スポーツ施設とスポーツ施設以外の施設に
分け,内容・数量と合わせて表 25 に示す。
表 25
施設区分
ス
ポ
ー
ツ
施
設
概算工事費
施設整備内容
単位
概算工事費(千円)
総合体育館
メインアリーナ,サブアリーナ,柔剣道場,弓道場,多目的運動
室・トレーニング室(スポーツ医科学センター機能),その他諸室
18,500
㎡
8,494,000
陸上競技場
日本陸上競技連盟第2種公認(収容人数:15,000人),投てき場
メインスタンド:5,000席(屋根付き),芝生席:10,000席
その他:電光掲示板等
53,000
㎡
6,869,000
屋内プール
日本水泳連盟公認50m競泳プール,観客席:700席
25m標準プール,観客席:300席,その他:事務室・更衣室等
7,000
㎡
3,600,000
フットボール場
国際ラグビー評議会規定,観客席:1,000席
グラウンド:天然芝,その他:照明設備,防球ネット等
17,000
㎡
447,000
テニスコート
屋内:ハードコート4面,観客席:200席
屋外:ハードコート4面,その他:照明設備,事務室,更衣室等
5,500
㎡
464,000
多目的グランド
土系舗装 175m×175m
その他:バックネット,照明設備
30,700
㎡
211,000
スポーツコート
グラウンド:人工芝
その他:防球ネット,照明設備
9,600
㎡
412,000
スケートパーク
アスファルト舗装,バンク構築
1,200
㎡
70,000
ランニングコース等
アスファルト舗装
その他:ランニングステーション,サイクリングステーション
15,400
㎡
158,000
157,900
㎡
20, 725, 000
1,000
㎡
388,000
計
ス
ポ
ー
ツ
施
設
以
外
の
施
設
数量
宿泊施設
収容人員:50人
広場
子ども遊び場,野外ステージ,園路等
1
式
192,000
キャンプ場
キャンプ場
1
式
16,000
駐車場
駐車場(第一,第二,第三,大型バス)
45,500
㎡
237,000
公園基盤
伐開・除根・整地
1
式
512,000
その他の公園施設
サイン,トイレ,あずまや,ベンチ,街灯,園路,植栽等
1
式
1,428,000
防災施設
耐震性貯水槽,緊急用防災設備,調整池等
1
式
399,000
計
3, 172, 000
合計
23,897,000
77
パブリックコメント資料
9 管理運営方法の検討
(1) 管理運営方法の整理
管理運営方法の制度と特徴を整理すると,表 26 のとおりとなる。
表 26 公園管理運営手法一覧表
手 法
手法の概要
メリット
デメリット
指定管理者制度
(地方自治法)
・民間企業を含む法人,団体が体育館や図
書館等の公共施設の管理運営を行える制
度。従来,公共施設の管理運営は,地方公
共団体や第三セクターに限定されていたが,
この制度により民間企業,NPO 法人,任意団
体等も施設の管理運営を指定管理者として
代行できるようになった。
・既存の施設を前提とすることが
多いため官民の役割分担が比
較的容易である。
・複数年の協定が可能なため,
年度ごとの委託形式と比較する
と業務の一貫性が出しやすい。
・議会の承認を得る等,公開性・
公平性が高い。
・民間の有する高いサービス力
が期待されたが,単なる価格競
争に終わる懸念もある。
・選定手続きに時間がかかる。
・都市公園内において,公園管理者以外のも
のが倉庫や物置等の公園施設を設置または
設置許可・管理許可
管理する場合に公園管理者がそれを許可
(都市公園法)
し,申請者から使用料,許可手数料を徴収す
る。
・制度の前提として大規模かつ
・許可の手続きが条例による申
複合的な施設を前提にしてい
請で可能となるため,議会承認
ない。このような場合,本制度だ
等が不必要であり,比較的短期
けではリスク分担等において問
間で行うことができる。
題が生じる可能性が高い。
PPP/PFI
(PFI法)
・PPPは民間企業の資金やノウハウ(経営手
法・技術力)を活用し,公共施設等の社会資
本を整備することであり,PFIは代表的な手法
の1つである。
・官民の役割分担を事前に取り決め,施設の
建設や管理を民間企業に任せることで,良質
な公共サービスを効率的に提供できる。
・サービス購入型では通常の公
共事業に比して初期投資が抑
えられ,その後の管理費等の平
準化が図れる。(10~20%程度
ライフサイクルコストが低減され
る例が多い)
・事業リスクの一部を民間に移
転できる。
・運営管理の質の向上が図れ
る。
・一定規模以上の事業でなけれ
ば,企業側の資金調達面,採算
面等で魅力に乏しい。(20〜30
億円程度が採算ラインともいわ
れる)
・確実な収益が見込めない限
り,建設費でリスクを薄める構造
となることから,建設を伴わない
PFI は魅力に乏しいとされる。
ネーミングライツ
・体育館や図書館等の公共施設にスポン
サーとなる民間企業の企業名やブランド名を
付ける権利。これにより施設所有者が建設や
管理に必要な費用の一部を得られる。
・企業のCSR に位置づけられた
地域貢献・社会貢献が可能とな
る。
・導入施設の多様化,契約内容
の多様化などに対応可能な事
業者と連携が可能となる
・契約期間が終われば,施設名
が変わるため,覚える側はまぎ
らわしい。
・契約企業が不祥事を起こした
場合,その施設もイメージダウン
が避けられない。
パークマスター制度
・公園緑地等の設計・工事監理に精通する人
材をパークマスターとして専任し,パークマス
ターが主導するボランティアにより運営管理を
行う。
・学生や高齢者等,やりがいや
活動の場を求める人がボラン
・パークマスターの技量に大きく
ティアとして集まりやすいシステ 左右される場合がある
ムづくりも検討していく。
・公園の公共施設を,地元自治体,学校,地
元企業等のボランティア活動を支援すること
アダプト・ア・パーク
により,対象を「養子」として見立て,公園の
制度
我が子の様に愛情をもって世話(清掃・除草
など)を行ってもらう制度。
78
・地域ボランティアとの積極的な
協働を行うことで,市民の公園
への愛着が増加することを期待
するとともに,公園管理の省力
化,維持管理コストの縮減を図
る。
・制度に参加するためには個人
ではなく,区会や子供会など5
人以上から成る団体を形成する
必要がある。
パブリックコメント資料
(2) 管理運営の考え方
近年,公園の管理運営には,民間ノウハウや民間資本の活用が不可欠な社会と
いえる。利用者がより心地よく利用することや,サスティナブルな公園として管
理運営をしていくためには,本総合運動公園がもつ機能や性格にあわせて,いく
つかの手法を組み合わせることも考えられる。
今後,実施設計を通じて本総合運動公園の機能や性格が確立された時点で再度,
この公園にふさわしい手法の検討を行うことが重要である。
79
パブリックコメント資料
10 概算維持管理費の算出
(1) 算出方法
維持管理の方針については,本計画策定の段階で公園全体の運営形態及び体制
の確定には至ってはいないが,指定管理者制度による民間活力の導入及び市民活
動団体との協力等を念頭に置き,サスティナブルな維持管理を目指すこととする。
これを前提として,本計画では一般的な指定管理者制度をベースに維持管理費
の検討を行った。
以下に維持管理費の内訳項目を示すが,本計画の内容に近似した市内外の施設
における維持管理運営の事例データ等を参考として概算維持管理費を算出した。
【維持管理費の項目】
人件費:指定管理者が日常管理のための外部委託等の費用
委託費:指定管理者への業務委託費用
光熱費:冷暖房・ボイラ等の電気・ガス・軽油・石油などのエネルギー費用
水道費:上水道・プール・散水・清掃等に掛かる費用
補償費:建物等の物損,イベント等の安全保障等に掛かる費用
その他:イベント実施等に掛かる費用,突発的対応が必要な費用
(2) 概算維持管理費
施設毎の概算維持管理費の内訳は表 27 に示す。
表 27 概算維持管理費内訳
施設区分
ス
ポ
ー
ツ
施
設
委託費
光熱費
水道料
補償費
その他
合計
総合体育館
7,500
15,000
12,500
4,000
1,750
4,250
45,000
陸上競技場
7,700
8,400
7,700
6,300
1,225
3,675
35,000
屋内プール
3,700
3,700
30,000
13,000
2,100
1,500
54,000
フットボール場
4,500
3,600
1,500
1,500
1,200
2,700
15,000
テニスコート
3,000
3,000
2,200
800
500
500
10,000
多目的グラウンド
3,000
3,000
1,000
1,200
800
1,000
10,000
スポーツコート
3,000
3,000
1,000
1,200
800
1,000
10,000
32,400
39,700
55,900
28,000
8,375
14,625
179,000
宿泊施設
4,400
5,800
4,400
2,600
1,000
1,800
20,000
キャンプ場
3,000
3,000
1,000
1,200
800
1,000
10,000
緑地公園部
25,600
16,000
1,600
8,000
4,000
24,800
80,000
小計
33,000
24,800
7,000
11,800
5,800
27,600
110,000
65,400
64,500
62,900
39,800
14,175
42,225
289,000
小計
ス
以
ポ
外ー
の
ツ
施
施
設
設
人件費
(単位:千円)
合 計
80
パブリックコメント資料
11 費用対効果の分析
「改訂第3版 大規模公園費用対効果分析手法マニュアル」(以下「マニュアル」
という。)(国土交通省都市・地域整備局公園緑地課監修 社団法人日本公園緑地協
会編集・発行)に基づき,費用対効果(いわゆるB/C)の分析を行う。
(1) 評価尺度
本件ではマニュアルに従い,費用対効果の評価尺度として費用便益比を利用する。
表 28 費用便益比の特徴
評価指標
費用便益比
定義
特徴
+
・ 単位投資額あたりの便益の大きさに
(CBR:Cost Benefit Ratio)
※以下 B/C と表記
より事業の投資効率性を比較できる。
・ 社会的割引率によって値が変化する。
+
ただし,n:プロジェクトライフ,Bt:t 年次の便益,Ct:t 年次の費用,i:社会的割引率,t0:現在年次
※マニュアルp3
表1-3費用便益比の特徴
費用便益比は1より大きい場合,発生する便益の方が生じる費用より大きいこ
ととなり,社会経済的な観点から見た場合,実行可能性があることを意味する。
(2) 公園整備による価値の計算方法
公園整備によってもたらされる価値の定量的計算方法として,マニュアルに従い
「旅行費用法(TCM: Travel Cost Method)」を用いて分析を行う。
算出手法の概要は「公園利用者は,公園までの移動費用をかけてまでも公園を利
用する価値があると認めている」という前提のもとで,公園までの移動費用(料金,
所要時間)を利用して公園整備の価値を貨幣価値で評価する方法である※。
※マニュアル p4 表 1-6 公園整備による価値の計算手法より
81
パブリックコメント資料
(3) 分析フロー
費用対効果の分析は,図 39 に示すフローに基づいて行った。
本総合運動公園の概要をふまえ,対象公園の誘致圏,ゾーン設定,競合公園の抽
出を行う。
抽出した競合公園及び,本総合運動公園の施設内容を整理し,それぞれの公園の
「魅力値」から本総合運動公園の選択率を設定した上で,実際に来園する利用者数
を算出する。これに「利用料金」
「移動でかかる費用」などを乗じて直接利用価値の
計測を行う。
間接利用価値については,上記同様に施設内容等を整理し,本総合運動公園の整
備により新たに生まれる環境(緑地の改善・新たな景観等)や防災機能が周辺世帯
にもたらす価値を整理することにより計測を行う。
以上から総便益を計測し,公園に係る費用を除して,B/Cを分析する。
つくば市総合運動公園の概要整理
・対象公園の誘致圏の設定
・競 合 公 園 の 抽 出
直接利用価値の計測
間接利用価値の計測
データの整理
データの整理
・競合公園データの整理
・競合公園データの整理
(公園の魅力値)
(緑地面積,広場面積,防災拠点機
・ゾーン関連データの整理
能の有無)
(人口,旅行費用)
・ゾーン関連データの整理
(世帯数)
需要推定モデル
直接利用価値の算出
間接利用価値の算出
総便益の算出(プロジェクトライフ)
総費用の算出
費用便益分析
図 39
分析フロー
82
パブリックコメント資料
(4) 総便益(B)の算出
① 分析対象ゾーン設定
(ア) 分析対象範囲の設定
本総合運動公園は,都市の基幹となる公園である「都市基幹公園」として種別
される。本調査では,この位置づけを踏まえ,マニュアルに示される「公園種
別距離別累積利用率」をもとに,利用率を 80%と設定し,利用率 80%以上の誘
致距離 10~20km の最大値 20km を公園誘致圏として,分析対象ゾーン及び競合
公園の設定を行った。
表 29
公園種別
総合公園
運動公園
広域公園
国営公園
公園種別距離別累積利用率
5km未満 5~10km 10~20km 20~50km 50~100km 100km以上
56.9%
71.0%
80.9%
87.1%
88.8%
92.9%
56.3%
71.9%
84.5%
92.3%
94.5%
95.5%
36.1%
50.7%
67.7%
80.4%
89.3%
97.0%
8.7%
17.0%
33.1%
59.4%
72.0%
93.8%
出典:国土交通省「平成 19 年度都市公園利用実態調査」
グラフ 公園種別距離別累積利用率
利用率(%)
120.0%
100.0%
総合公園
80.0%
運動公園
60.0%
広域公園
国営公園
40.0%
20.0%
0.0%
5km未満
5~10km
10~20km
20~50km
50~100km 100km以上
利用率 80%以上の誘致距離は 10~20km の最大値 20km とする
図 40
公園種別距離別累積利用率
83
誘致距離
パブリックコメント資料
(イ)
分析対象ゾーン
分析対象ゾーンは,本総合運動公園を中心とする半径 20km 圏に位置する市
町村により形成される 14 ゾーンとし,各ゾーンの中心は市役所または町役場
の所在地付近とした。表 30 にゾーン及びゾーンの中心と算出に必要な人口・
世帯推計を示す。
表 30
No ソーン名
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
ゾーン及びゾーンの中心と人口・世帯推計
2019
ゾーンの
中心
つくば市 つくば市役所
下妻市
下妻市役所
土浦市
土浦市役所
かすみがう か す み が う ら
ら市
市役所
常総市
常総市役所
八千代町 八千代町役場
阿見町
阿見町役場
牛久市
牛久市役所
石岡市
石岡市役所
筑西市
筑西市役所
つくばみら つ く ば み ら い
い市
市役所
桜川市
桜川市役所
坂東市
坂東市役所
結城市
結城市役所
人口合計
228,138
42,099
139,524
2022
世帯数 人口合計
88,464 230,756
15,058
41,079
57,302 137,232
2025
世帯数 人口合計
88,786 233,059
15,113
40,027
57,511 134,714
世帯数
87,490
14,892
56,671
41,024
14,896
40,065
14,950
39,065
14,732
62,000
21,642
46,760
84,692
74,507
100,334
20,918
6,832
18,172
31,925
27,400
35,585
60,697
21,124
46,096
84,792
72,480
97,433
20,995
6,857
18,238
32,041
27,499
35,715
59,333
20,601
45,356
84,709
70,372
94,447
20,688
6,757
17,972
31,574
27,098
35,193
43,179
15,445
42,508
15,502
41,769
15,275
40,970
52,522
50,732
13,786
16,952
17,663
39,436
51,214
49,888
13,836
17,014
17,727
37,890
49,858
48,982
13,634
16,765
17,469
国立社会保障・人口問題研究所
「日本の地域別将来人口推計(平成 25 年 3 月推計)」参考
② 競合公園の設定
(ア) 競合公園の定義
本総合運動公園の競合公園は,公園誘致圏 20km が競合する公園から,マニュ
アルに示される定義に従い抽出作業を実施した。
表 31 競合公園設定の定義
条件1
条件2
条件3
現在供用中の公園
大規模公園(総合公園・運動公園・広域公園・レクリエーション都
市公園),国営公園等,または広域的に利用が見込める公園
対象ゾーンから利用が見込める公園
出典:改訂第 3 版 大規模公園費用対効果分析手法マニュアル:国土交通省都市局公園緑地・景観課
(イ)
競合公園の抽出
競合公園の設定内容を以下に示す。
ⅰ マニュアルから市域を包括する半径 20km エリアに接する市町村に入る公園
及び市周辺にある一定規模の総合公園からの距離 20km を考慮し,最大 40km
圏内の公園を競合公園候補とする。
84
パブリックコメント資料
ⅱ
40km 外の公園は,実質的な到達距離として勘案する。よって,80%到達時間
(広域公園 63.9 分,国営公園 103.0 分)を限度に,これ以上の場合は排除す
る。
ⅲ
総合公園の設置標準面積は,10ha~50ha であることから,つくば市以外の
10ha 以下の公園は,競合公園から排除する。(本総合運動公園 45.6ha)
以上より,競合公園を 57 公園に設定し,表 32 に一覧を示す。
表 32 競合公園一覧表
No.
県名
市町名
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
茨城県
茨城県
茨城県
茨城県
茨城県
茨城県
茨城県
茨城県
茨城県
茨城県
茨城県
茨城県
茨城県
茨城県
茨城県
茨城県
茨城県
茨城県
栃木県
千葉県
茨城県
栃木県
茨城県
埼玉県
埼玉県
千葉県
茨城県
栃木県
茨城県
栃木県
埼玉県
茨城県
栃木県
千葉県
茨城県
千葉県
千葉県
埼玉県
埼玉県
栃木県
茨城県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
千葉県
埼玉県
千葉県
栃木県
千葉県
茨城県
埼玉県
栃木県
栃木県
茨城県
茨城県
つくば市
下妻市
つくば市
土浦市
下妻市
常総市
土浦市
常総市
つくば市
牛久市
筑西市
坂東市
阿見町
石岡市
筑西市
結城市
守谷市
桜川市
小山市
野田市
取手市
野木町
古河市
春日部市
幸手市
柏市
笠間市
小山市
笠間市
小山市
幸手市
稲敷市
小山市
柏市
古河市
流山市
印西市
越谷市
宮代町
真岡市
鉾田市
草加市
白岡町
越谷市
さいたま市
さいたま市
印西市
さいたま市
成田市
栃木市
松戸市
水戸市
久喜市
栃木市
真岡市
水戸市
ひたちなか市
公園名
さくら運動公園
小貝川ふれあい公園
洞峰公園
乙戸沼公園
砂沼広域公園
石下総合運動公園
霞ヶ浦総合公園
きぬ総合公園
茎崎運動公園
牛久運動公園
県西総合公園
八坂公園
阿見町総合運動公園
石岡市運動公園
鬼怒緑地
鹿窪運動公園
常総運動公園
桜川総合運動公園
小山運動公園
野田市総合公園
取手緑地運動公園
野木町総合運動公園
中央運動公園
庄和総合公園
幸手総合公園
千葉県立柏の葉公園
笠間芸術の森公園
思川緑地
笠間市総合公園
小山総合公園
権現堂公園
新利根総合運動公園
石ノ上河川広場
手賀の丘公園
古河総合公園
流山市総合運動公園
松山下公園
越谷総合公園
宮代町総合運動公園
鬼怒自然公園
鉾田総合公園
そうか公園
白岡町総合運動公園
しらこばと運動公園
岩槻文化公園
しらこばと公園
千葉県立北総花の丘公園
岩槻城址公園
下総運動公園
大平運動公園
二十一世紀の森と広場
水戸市総合運動公園
久喜菖蒲公園
藤岡渡良瀬運動公園
栃木県井頭公園
偕楽園
国営ひたち海浜公園
85
種別
対象公園からの
直線距離(km)
運動
総合
総合
総合
広域
運動
総合
総合
運動
運動
広域
総合
運動
運動
運動
運動
運動
運動
運動
総合
運動
運動
運動
総合
総合
広域
広域
運動
総合
総合
広域
運動
運動
総合
総合
運動
総合
運動
運動
運動
総合
総合
運動
総合
総合
広域
総合
総合
運動
運動
総合
運動
総合
運動
広域
広域
国営
7.1
9.4
9.9
12.7
12.7
13.1
15.5
17.2
17.7
17.9
18.9
20.5
20.6
21.1
23.2
23.8
24.1
25.0
27.7
28.2
28.2
28.3
29.3
29.8
29.8
29.8
30.7
31.8
31.9
31.9
31.9
32.1
32.2
33.1
33.9
34.6
35.3
35.3
35.5
35.6
37.3
38.2
38.3
38.5
38.6
38.8
38.9
39.0
39.0
39.4
39.5
39.6
39.9
39.9
40.0
42.3
60.0
パブリックコメント資料
(ウ)
競合公園分布図
図 41 に競合公園の分布を示す。なお,国営公園は面積が 300ha 程度あり,本
総合運動公園と比較してかなり大規模であるため,距離ではなく移動時間によ
り競合公園に設定しているため分布図には表示していない。
計画地
20km
40km
出典:国土数値情報(国土交通省))
図 41 競合公園分布図
86
パブリックコメント資料
③ 費用対効果の算出内容
費用対効果の算出は,
「便益(B)」及び「費用(C)」の現在価値を計算し,共
用開始年から将来 50 年間にかけての総便益と総費用から算出する。なお,50 年
間の便益と費用には割引率(価値の低下率)を掛けて算出する。
便益は「利用の効用値」「環境の効用値」「防災の効用値」で算出し,費用は
「用地費」「施設費」「維持管理費」で算出する。
(ア)
便益(B)の分類
便益の「利用の効用値」
「環境の効用値」
「防災の効用値」の3つは以下のよ
うに「直接利用価値」と「間接利用価値」の2つに分類される。
利用の効用値
(公園利用)
ア.直接利用価値
(イベント等の収益)
環境の効用値
イ.間接利用価値
防災の効用値
(イ)
直接利用価値の計測<式1>
公園の魅力値から各ゾーンの公園選択率を下式で表す。
公園の魅力値と機能の対応及びパラメーターの相対関係は,表 33 及び表 34
に示すとおりである。
Pijk=
exp(Uijk)
Σexp(Uijk)
・・・<式1>
j
Uijk :年齢区分 k のゾーン i から公園 j を利用する効用
Uijk=α1×
Mxj
Vijk
+α2×
Myj
Vijk
+α3×
Mzj
Vijk
+c×Farej
Mxj :公園 j の自然空間系の魅力
Myj :公園 j の施設系の魅力
Mzj :公園 j の文化活動系の魅力
Vijk :年齢区分 k のゾーン i から公園 j までの旅行費用
Farej :
公園 j の料金に対する利用抵抗(=1:有料公園,=0 無料公園)
α1,α2,α3,c :パラメータ,
87
パブリックコメント資料
ⅰ
パラメータ
利用の効用値は,各公園の施設内容を表 33 に示す7つの魅力に分類し直
接利用価値として算出し,表 34 に示す利用者想定年齢別に3つのパラメー
タに分けて算出する。
表 33
公園の機能分類と魅力パラメータ
魅力7分類
園路広場
修景施設
休養施設
遊戯施設
運動施設
供用施設
その他の施設
1
2
3
4
5
6
7
公園の機能
魅力3分類
パラメータ
1
Mj
M2j
M3j
M4j
M5j
M6j
M7j
自然・空間系の魅力
α1
Mxj
施設系の魅力
α2
Myj
文化活動系の魅力
α3
Mzj
出典:改訂 第 3 版 大規模公園費用対効果分析手法マニュアル:国土交通省都市局公園緑地・景観課
表 34
説明変数
パラメータ値
年齢区分 0
14 歳以下
年齢区分 1
15~19 歳
年齢区分 2
20~29 歳
年齢区分 3
30~49 歳
年齢区分 4
50 歳以上
自然空間系の魅力
α1
0.797
1.735
2.711
0.797
1.547
施設系の魅力
α2
1.361
0.386
1.506
1.361
0.905
文化活動系の魅力
α3
0.263
2.004
0.421
0.263
2.644
-2.2804
-0.1838
-3.7947
-2.2804
-1.0860
料金に対する利用抵抗
C
※年齢区分014 歳以下はファミリーで行動するものとし,年齢区分3と同じモデルを活用する。
ⅱ
一人あたり都市公園需要量(一人あたり年間利用回数)推計<式2>
需要推計モデルは,ログサム値と地域の特性を表すゾーンの年齢区分の人
口密度で表される。ゾーンの全対象公園(分析対象とする公園と競合公園)
に対する需要(一人あたり年間利用回数)は,当該ゾーンのログサム値と人
口密度によって表される。
dik=C×Logsumik+γ×Pi
・・・<式2>
ここで,Logsumik=ln(Σexp(Uijk)
)
Pi:ゾーン i の人口密度(万人/k㎡)
C,γ:パラメータ
88
パブリックコメント資料
表 35
説明変数
パラメータ値
年齢区分 0
14 歳以下
年齢区分 1
15~19 歳
年齢区分 2
20~29 歳
年齢区分 3
30~49 歳
年齢区分 4
50 歳以上
ログサム値
C
1.8899
1.4924
1.5443
1.8899
2.3784
人口密度
γ
4.4003
2.6596
0.4701
4.4003
0.4574
※年齢区分014 歳以下はファミリーで行動するものとし,年齢区分3と同じモデルを活用する。
ⅲ
ゾーン全体需要(総年間利用回数)推計<式3>
<式2>で得られた一人あたり年間利用回数にゾーンの人口(年齢階層別)
を乗じて,ゾーン全体の需要(総年間利用回数)を算出する。
Dik=dik×Pik
・・・<式3>
Dik:ゾーン i 年齢区分 k の年間公園需要
dik:ゾーン i 年齢区分 k の一人あたり年間公園利用回数(回/人/年)
Pik:ゾーン i 年齢区分 k の人口
ⅳ
ゾーン別個別公園の需要(総年間利用回数)推計<式4>
ゾーン別個別公園の需要は,ゾーン全体需要を各ゾーンの公園利用選択率
を乗じて,配分する。
Dijk=Dik×Pijk
・・・<式4>
Dijk:年齢区分 k の,ゾーン i における公園 j の需要(回/年)
Pijk:年齢区分 k の,ゾーン i において公園 j を利用する利用選択率
89
パブリックコメント資料
ⅴ
需要関数の算出
前述で示した需要推計モデルを用いて,本総合運動公園までの需要関数を
導出する。需要関数とは,旅行費用を説明変数とした,当該公園の需要量を
表す関数である。
旅行費用
需要曲線
需要(回/年)
図 42
ⅵ
需要曲線
単年度便益の算出方法
単年度便益は利用者分類別・ゾーン別に,先に示した需要関数を用いて消
費者余剰分を計測し,これらを足し合わせることによって算出する。消費者
余剰とは,図 43 のような需要曲線の灰色塗の部分にあたる。なお,モデルの
特性上,旅行費用の上辺を定める必要があるが,ここでは検討対象ゾーンの
旅行費用の最大値を上限とした。
旅行費用
(上限)Yu
P1
(実際の費用)Y1
X1
(実際の需要)
図 43
需要曲線と生じる便益の範囲
90
需要曲線
需要(回/年)
パブリックコメント資料
ⅶ
マニュアルにおける便益算出方法
マニュアルでは需要関数を図 44 のように近似して算出している。この近似
式を用いて 10 個の台形の面積で便益額を近似する。
旅行費用
P11
P10
P9
P8
P7
P6
P5
P4
(上限)Y10
Y9
Y8
Y7
Y6
Y5
Y4
Y3
Y2
Y1
(実際の費用)Y0
P3
P2
P1
需要曲線
X1
(実際の需要)
図 44
ⅷ
需要(回/年)
需要曲線と近似曲線の示す便益の範囲
便益の算出
ゾーン別,年齢区分別に求めた便益額を,全ゾーン,全年齢区分で合計し
て,部分供用(2019 年,2022 年),全体供用(2025 年)の3つの時点で求め
た。
部分供用は概ね3期に区分される整備スケジュールを踏まえ,第1期の完
成時,第2期の完成時に設定した。
表 36
供用開始年
整備スケジュール
供用開始
第1期
2015 年~2018 年
2015 年は実施設計及び着工
第2期
2019 年~2021 年
第1期整備箇所の部分供用開始(2019 年)
第3期
2022 年~2024 年
第2期整備箇所の部分供用開始(2022 年)
-
2025 年
全体供用開始
91
パブリックコメント資料
表 37
ゾーン名
部分供用時の便益額(2019 年)
部分供用開始時の便益額(百万円)
15歳未満
15歳~19歳 20歳~29歳 30歳~49歳
部分供用開始時の一人当たり便益額(円/人)
50歳以上
15歳未満
15歳~19歳 20歳~29歳 30歳~49歳
50歳以上
つくば市
84
9
69
172
174
2,563
752
2,428
2,563
1,977
下妻市
9
1
5
17
22
1,634
499
1,199
1,633
1,076
土浦市
36
4
25
78
104
2,183
643
1,753
2,181
1,556
かすみがうら市
10
1
7
21
36
2,050
695
1,821
2,050
1,786
常総市
9
1
7
19
25
1,186
316
1,157
1,186
853
八千代町
3
0
2
6
10
1,147
362
1,103
1,147
948
阿見町
9
1
7
19
27
1,605
488
1,364
1,605
1,247
牛久市
15
1
9
32
38
1,376
391
1,101
1,376
976
石岡市
9
1
8
21
41
1,213
419
1,113
1,213
1,052
筑西市
11
2
8
23
44
957
365
866
956
874
つくばみらい市
6
1
4
13
16
1,071
289
1,018
1,071
790
桜川市
4
1
3
8
18
918
337
842
918
836
坂東市
3
0
2
6
10
475
144
468
475
381
結城市
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
部分供用開始時の人口で除して算出
合計 1,389
(百万)
表 38
ゾーン名
1,351
部分供用時の便益額(2022 年)
部分供用開始時の便益額(百万円)
15歳未満
合計
(円)
15歳~19歳 20歳~29歳 30歳~49歳
部分供用開始時の一人当たり便益額(円/人)
50歳以上
15歳未満
15歳~19歳 20歳~29歳 30歳~49歳
50歳以上
つくば市
88
10
83
179
212
2,740
857
3,013
2,741
2,263
下妻市
8
1
6
17
24
1,722
554
1,427
1,720
1,196
土浦市
35
4
28
77
118
2,291
710
2,067
2,289
1,720
かすみがうら市
10
1
8
21
40
2,156
769
2,167
2,156
1,972
常総市
9
1
8
18
28
1,240
345
1,337
1,240
933
八千代町
3
0
3
7
11
1,201
396
1,277
1,201
1,036
阿見町
9
1
8
19
31
1,680
535
1,586
1,680
1,365
牛久市
15
2
10
32
43
1,437
427
1,269
1,437
1,063
石岡市
9
1
9
21
45
1,267
457
1,285
1,268
1,147
筑西市
10
2
9
23
49
1,001
399
1,000
1,000
954
つくばみらい市
6
1
4
12
18
1,119
315
1,175
1,119
861
桜川市
4
1
3
8
20
957
366
965
957
906
坂東市
3
0
3
6
11
495
156
532
495
412
結城市
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
部分供用開始時の人口で除して算出
合計 1,505
(百万)
92
合計
(円)
1,483
パブリックコメント資料
表 39
ゾーン名
部分供用時の便益額(2025 年)
全体供用開始時の便益額(百万円)
15歳未満
15歳~19歳 20歳~29歳 30歳~49歳
全体供用開始時の一人当たり便益額(円/人)
50歳以上
15歳未満
15歳~19歳 20歳~29歳 30歳~49歳
50歳以上
つくば市
87
11
87
176
236
2,802
891
3,220
2,803
2,361
下妻市
8
1
6
16
25
1,749
571
1,505
1,748
1,236
土浦市
34
4
29
72
124
2,323
731
2,173
2,321
1,774
かすみがうら市
10
1
9
19
42
2,189
792
2,284
2,189
2,033
常総市
8
1
8
17
29
1,257
355
1,397
1,257
959
八千代町
3
0
3
6
11
1,218
407
1,335
1,218
1,065
阿見町
9
1
8
18
33
1,703
550
1,660
1,703
1,404
牛久市
15
2
10
30
46
1,458
438
1,325
1,458
1,091
石岡市
8
1
9
19
47
1,284
469
1,342
1,285
1,178
筑西市
10
2
9
21
50
1,014
409
1,045
1,013
980
つくばみらい市
6
1
4
11
19
1,134
324
1,227
1,134
884
桜川市
4
1
3
8
20
969
376
1,005
969
929
坂東市
3
0
3
6
11
501
160
553
501
422
結城市
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
全体供用開始時の人口で除して算出
合計
(百万)
93
1,529
合計
(円)
1,529
パブリックコメント資料
(ウ)
間接利用価値の計測
間接利用価値の計測については,マニュアルに示されているとおり「効用関
数法」を用いて算出する。
ⅰ 考慮する価値
間接利用価値は以下に示す2項目に分類し,それを合わせたものとする。
a 環境の維持・改善,景観の向上に役立つ価値(以下「環境価値」という。)
・ 緑地の保存
・ 動植物の生息・生育環境の保存
・ ヒートアイランド現象の緩和,二酸化炭素の吸収
・ 季節感を享受できる景観の提供
・ 公園区域内の乱開発の抑制
・ 森林の管理・保全,荒廃の防止
b 防災に役立つ価値(以下「防災価値」という。)
・ 災害時の最終避難地の確保
・ 火災の際の延焼防止・遅延
・ 災害時の救援活動の場,復旧・復興の拠点の確保
ⅱ
効用関数の定義
「環境価値」は,主に公園の緑地面積に起因するものとして計測すること
ができる。
「防災価値」は,主に公園の広場面積に起因するものとして,また,防災
拠点機能の有無に起因するものとして計測することができる。
このため,各価値を計測するための世帯毎の効用を表す効用関数の確定項
の線形式は,以下のとおりとなる。
全体の効用値
=
a1×((緑地面積+広場面積)の平方根)
+a4×(ゾーンから公園までの距離)
+a5×(防災拠点機能の有無(有り:1,無し:2))
環境の効用値
=
a2×((緑地面積)の平方根)
+a4×(ゾーンから公園までの距離)2
防災の効用値
=
a3×((広場面積)の平方根)
+a4×(ゾーンから公園までの距離)2
+a5×(防災拠点の有無(1or0)
)
表 40
パラメータ
全体
a1 緑地面積+広場面積(√ha)
0.0234962
環境
防災
-
-
a2 緑地面積(√ha)
0.1134198
-
a3 広場面積(√ha)
-
0.0526422
a4 距離(k㎡)
-0.0006795
a5 防災拠点機能
0.6070674
-0.0011004
-
-0.0007343
0.4713709
出典:改訂 第3版 大規模公園費用対効果分析手法マニュアル:国土交通省都市局公園緑地・景観課
94
パブリックコメント資料
ⅲ
間接利用価値の算出
部分供用(2019 年,2022 年),全体供用(2025 年)の3つの時点における各
競合公園に関する間接利用価値を以下に示す。
●便益の算出
前述の表 36 に示す整備スケジュールを踏まえ,工期,ゾーン別,年齢区分別
に求めた便益額を,全ゾーン,全年齢区分で合計して,部分供用(2019 年,2022
年),全体供用(2025 年)の3つの時点で求めた。
表 41
部分供用時の間接利用価値(2019 年)
世帯数
年度:2019
ゾーン名
(部分供用)
つくば市
下妻市
A
88,464
15,058
土浦市
かすみがうら市
常総市
便益額(部分供用)2019年
(円/年/世帯)
全体
一般的価値
環境
B
C
(百万円/年)
合計
防災
内環境分
E=A*B
内防災分
1,741
1,565
900
781
D
1,477
1,325
57,302
14,896
20,918
2,013
2,630
1,082
955
1,401
479
1,697
2,272
905
115
39
23
42
15
8
74
24
15
八千代町
阿見町
牛久市
6,832
18,172
31,925
1,294
1,918
1,624
567
838
642
1,069
1,603
1,340
9
35
52
3
12
17
6
23
35
石岡市
筑西市
27,400
35,585
1,902
1,478
879
649
1,616
1,238
52
53
18
18
34
35
つくばみらい市
桜川市
坂東市
15,445
13,786
16,952
1,206
1,902
867
473
787
348
997
1,582
711
19
26
15
6
9
5
13
18
10
結城市
17,663
1,007
328
809
18
5
13
224
408
合計(百万円/年)
95
F=E×C/(C+D) G=E*D/(C+D)
154
58
96
24
9
15
パブリックコメント資料
表 42
部分供用時の間接利用価値(2022 年)
世帯数
年度:2022
ゾーン名
便益額(部分供用)2022年
(円/年/世帯)
(部分供用)
つくば市
下妻市
A
88,786
15,113
土浦市
かすみがうら市
常総市
全体
一般的価値
環境
B
C
(百万円/年)
合計
防災
内環境分
E=A*B
内防災分
1,806
1,624
996
865
D
1,580
1,417
F=E×C/(C+D) G=E*D/(C+D)
160
62
98
25
9
15
57,511
14,950
20,995
2,087
2,727
1,123
1,057
1,548
530
1,814
2,427
969
120
41
24
44
16
8
76
25
15
八千代町
阿見町
牛久市
6,857
18,238
32,041
1,342
1,989
1,684
628
927
711
1,144
1,714
1,433
9
36
54
3
13
18
6
24
36
石岡市
筑西市
27,499
35,715
1,973
1,534
973
719
1,727
1,324
54
55
20
19
35
36
つくばみらい市
桜川市
坂東市
15,502
13,836
17,014
1,251
1,973
900
524
871
385
1,067
1,692
761
19
27
15
6
9
5
13
18
10
結城市
17,727
1,045
363
866
19
5
13
239
420
合計(百万円/年)
表 43
部分供用時の間接利用価値(2025 年)
世帯数
年度:2025
ゾーン名
(全体供用)
つくば市
下妻市
A
87,490
14,892
土浦市
かすみがうら市
常総市
便益額(全体供用)2025年
(円/年/世帯)
全体
B
一般的価値
環境
(百万円/年)
合計
防災
内環境分
E=A*B
内防災分
1,858
1,671
C
1,078
936
D
1,664
1,492
56,671
14,732
20,688
2,147
2,804
1,156
1,143
1,673
575
1,910
2,553
1,021
122
41
24
46
16
9
76
25
15
八千代町
阿見町
牛久市
6,757
17,972
31,574
1,381
2,046
1,733
680
1,004
770
1,205
1,805
1,510
9
37
55
3
13
18
6
24
36
石岡市
筑西市
27,098
35,193
2,030
1,578
1,053
778
1,819
1,395
55
56
20
20
35
36
つくばみらい市
桜川市
坂東市
15,275
13,634
16,765
1,288
2,029
926
568
943
418
1,125
1,781
802
20
28
16
7
10
5
13
18
10
結城市
17,469
1,076
394
913
19
6
13
246
421
合計(百万円/年)
96
F=E×C/(C+D) G=E*D/(C+D)
163
64
99
25
10
15
パブリックコメント資料
(5) 総費用(C)の算出
総費用(C)は,
「用地費」
「施設費(工事費)」
「維持管理費」であるが,以下の
設定値を用い,供用開始年(2025 年)前までの 10 箇年(2015 年~2024 年)につ
いて3期の工事による整備内容に合わせて按分した。
① 用地費と概算工事費
用地費と概算工事費の概算整備費を表 44 に示す。
表 44
事業費の設定
項目
概算整備費
用地費
6,600 百万円
概算工事費
23,897 百万円
※詳細については,本計画「8.概算工事費の算出」「10.概算維持管理費の算出」を参照
② 維持管理費
スポーツ施設及びスポーツ施設以外の施設の維持管理費(人件費,委託費,
光熱費,水道料,補償費,その他)を表 45 のとおり算出した。
表 45 維持管理費の設定
施設区分
ス
ポ
ー
ツ
施
設
委託費
光熱費
水道料
補償費
その他
合計
総合体育館
7,500
15,000
12,500
4,000
1,750
4,250
45,000
陸上競技場
7,700
8,400
7,700
6,300
1,225
3,675
35,000
屋内プール
3,700
3,700
30,000
13,000
2,100
1,500
54,000
フットボール場
4,500
3,600
1,500
1,500
1,200
2,700
15,000
テニスコート
3,000
3,000
2,200
800
500
500
10,000
多目的グラウンド
3,000
3,000
1,000
1,200
800
1,000
10,000
スポーツコート
3,000
3,000
1,000
1,200
800
1,000
10,000
32,400
39,700
55,900
28,000
8,375
14,625
179,000
宿泊施設
4,400
5,800
4,400
2,600
1,000
1,800
20,000
キャンプ場
3,000
3,000
1,000
1,200
800
1,000
10,000
緑地公園部
25,600
16,000
1,600
8,000
4,000
24,800
80,000
小計
33,000
24,800
7,000
11,800
5,800
27,600
110,000
65,400
64,500
62,900
39,800
14,175
42,225
289,000
小計
ス
以
ポ
外ー
の
ツ
施
施
設
設
人件費
(単位:千円)
合 計
また,各施設の完成から供用開始前までにも維持管理費がかかることから,
概ね3期に区分される事業スケジュールを踏まえ,第1期完成後の 2019 年か
ら維持管理費を設定した。
その際,上記の年間 289 百万円の維持管理費を3期の工事整備内容にあわせ
て按分し,第2期に第1期完成分の 128 百万円,第3期に第1期及び第2期完
成分の 242 百万円を維持管理費として設定した。
97
パブリックコメント資料
(6) 費用対効果の算出表
便益(B)の算出表を表 46 に示す。
なお,イベントによる収入に関しては無しとして算出した。
表 46
公園の利用(便益)の計画
(単位:百万円)
現在価格
便益
現在価値
便益額
利用
〔百万円〕
環境
防災
B
C
13,701
23,537
合計
割引率
利用
環境
防災
合計
F=A*E
G=B*E
H=C*E
I=D*E
収入
A
合計
便益額
85,124
A'
0
D
E
122,361
44,117
7,096
12,261
63,473
年次
設計+着工
2014
2015
1.539
1.480
1期工事
1期工事
2016
2017
1.423
1.369
1期工事
2期工事
2018
2019
1,389
224
408
2,021
1.316
1.265
1,757
284
516
2,557
2期工事
2期工事
2020
2021
1,389
1,389
224
224
408
408
2,021
2,021
1.217
1.170
1,690
1,625
273
262
497
477
2,460
2,365
3期工事
2022
1,505
239
420
2,163
1.125
1,693
269
472
2,433
3期工事
3期工事
2023
2024
1,505
1,505
239
239
420
420
2,163
2,163
1.082
1.040
1,628
1,565
258
248
454
436
2,340
2,249
計算実施年次
2年目
2025
2026
1,529
1,529
246
246
421
421
2,196
2,196
1.000
0.962
1,529
1,471
246
237
421
405
2,196
2,113
3年目
4年目
5年目
2027
2028
2029
1,529
1,529
1,529
246
246
246
421
421
421
2,196
2,196
2,196
0.925
0.889
0.855
1,414
1,359
1,307
228
219
211
389
374
360
2,031
1,952
1,878
6年目
7年目
2030
2031
1,529
1,529
246
246
421
421
2,196
2,196
0.822
0.790
1,257
1,208
202
195
346
333
1,805
1,735
8年目
9年目
2032
2033
1,529
1,529
246
246
421
421
2,196
2,196
0.760
0.731
1,162
1,118
187
180
320
308
1,669
1,605
10年目
11年目
2034
2035
1,529
1,529
246
246
421
421
2,196
2,196
0.703
0.676
1,075
1,034
173
166
296
285
1,544
1,485
12年目
2036
1,529
246
421
2,196
0.650
994
160
274
1,428
13年目
14年目
2037
2038
1,529
1,529
246
246
421
421
2,196
2,196
0.625
0.601
956
919
154
148
263
253
1,373
1,320
15年目
16年目
2039
2040
1,529
1,529
246
246
421
421
2,196
2,196
0.577
0.555
882
849
142
137
243
234
1,267
1,219
17年目
18年目
2041
2042
1,529
1,529
246
246
421
421
2,196
2,196
0.534
0.513
816
784
131
126
225
216
1,173
1,127
19年目
20年目
21年目
2043
2044
2045
1,529
1,529
1,529
246
246
246
421
421
421
2,196
2,196
2,196
0.494
0.475
0.456
755
726
697
122
117
112
208
200
192
1,085
1,043
1,001
22年目
23年目
2046
2047
1,529
1,529
246
246
421
421
2,196
2,196
0.439
0.422
671
645
108
104
185
178
964
927
24年目
25年目
2048
2049
1,529
1,529
246
246
421
421
2,196
2,196
0.406
0.390
621
596
100
96
171
164
892
857
26年目
27年目
2050
2051
1,529
1,529
246
246
421
421
2,196
2,196
0.375
0.361
573
552
92
89
158
152
824
793
28年目
2052
1,529
246
421
2,196
0.347
531
85
146
762
29年目
2053
1,529
246
421
2,196
0.333
509
82
140
731
30年目
2054
1,529
246
421
2,196
0.321
491
79
135
705
31年目
32年目
2055
2056
1,529
1,529
246
246
421
421
2,196
2,196
0.308
0.296
471
453
76
73
130
125
676
650
33年目
34年目
35年目
2057
2058
2059
1,529
1,529
1,529
246
246
246
421
421
421
2,196
2,196
2,196
0.285
0.274
0.264
436
419
404
70
67
65
120
115
111
626
602
580
36年目
37年目
2060
2061
1,529
1,529
246
246
421
421
2,196
2,196
0.253
0.244
387
373
62
60
107
103
556
536
38年目
39年目
2062
2063
1,529
1,529
246
246
421
421
2,196
2,196
0.234
0.225
358
344
58
55
99
95
514
494
40年目
41年目
42年目
2064
2065
2066
1,529
1,529
1,529
246
246
246
421
421
421
2,196
2,196
2,196
0.217
0.208
0.200
332
318
306
53
51
49
91
88
84
477
457
439
43年目
44年目
2067
2068
1,529
1,529
246
246
421
421
2,196
2,196
0.193
0.185
295
283
48
46
81
78
424
406
45年目
46年目
2069
2070
1,529
1,529
246
246
421
421
2,196
2,196
0.178
0.171
272
261
44
42
75
72
391
376
47年目
2071
1,529
246
421
2,196
0.165
252
41
69
362
48年目
49年目
2072
2073
1,529
1,529
246
246
421
421
2,196
2,196
242
232
39
37
67
64
347
334
50年目
2074
1,529
246
421
2,196
0.158
0.152
0.146
223
36
61
321
98
パブリックコメント資料
費用(C)の算出表を表 47 に示す。
表 47
公園の事業費・維持管理費(費用)の計画
現在価格
費用
現在価値
建設費
用地費
〔百万円〕
J
合計
建設費
用地費
機会費用
K
6,600
(単位:百万円)
0
施設費
維持
管理費
割引率
L
M
N
23,900
15,560
用地費
用地費
機会費用
O=J*N
P=K*N
施設費
維持
管理費
Q=L*N
R=M*N
8,241
0
977
0
0
0
30,070
0
133
7,710
0
0
0
0
年次
実施設計
2014
2015
660
90
1.539
1.480
設計+着工
1期工事
2016
2017
660
660
3,470
3,470
1.423
1.369
939
904
0
0
4,938
4,750
1期工事
2018
660
3,470
1.316
869
0
4,567
0
2期工事
2019
660
2,900
128
1.265
835
0
3,669
162
2期工事
2期工事
2020
2021
660
660
2,900
2,900
128
128
1.217
1.170
803
772
0
0
3,529
3,393
156
150
3期工事
2022
660
1,600
242
1.125
743
0
1,800
272
3期工事
3期工事
2023
2024
660
660
1,600
1,500
242
242
1.082
1.040
714
686
0
0
1,731
1,560
262
252
計算実施年次
2025
289
1.000
0
0
0
289
2年目
2026
289
0.962
0
0
0
278
3年目
4年目
2027
2028
289
289
0.925
0.889
0
0
0
0
0
0
267
257
5年目
2029
289
0.855
0
0
0
247
6年目
7年目
2030
2031
289
289
0.822
0.790
0
0
0
0
0
0
238
228
8年目
2032
289
0.760
0
0
0
220
9年目
2033
289
0.731
0
0
0
211
10年目
11年目
2034
2035
289
289
0.703
0.676
0
0
0
0
0
0
203
195
12年目
2036
289
0.650
0
0
0
188
13年目
14年目
2037
2038
289
289
0.625
0.601
0
0
0
0
0
0
181
174
15年目
2039
289
0.577
0
0
0
167
16年目
2040
289
0.555
0
0
0
160
17年目
18年目
2041
2042
289
289
0.534
0.513
0
0
0
0
0
0
154
148
19年目
2043
289
0.494
0
0
0
143
20年目
21年目
2044
2045
289
289
0.475
0.456
0
0
0
0
0
0
137
132
22年目
2046
289
0.439
0
0
0
127
23年目
2047
289
0.422
0
0
0
122
24年目
2048
289
0.406
0
0
0
117
25年目
2049
289
0.390
0
0
0
113
26年目
27年目
2050
2051
289
289
0.375
0.361
0
0
0
0
0
0
108
104
28年目
2052
289
0.347
0
0
0
100
29年目
30年目
2053
2054
289
289
0.333
0.321
0
0
0
0
0
0
96
93
31年目
32年目
2055
2056
289
289
0.308
0.296
0
0
0
0
0
0
89
86
33年目
34年目
2057
2058
289
289
0.285
0.274
0
0
0
0
0
0
82
79
35年目
2059
289
0.264
0
0
0
76
36年目
2060
289
0.253
0
0
0
73
37年目
2061
289
0.244
0
0
0
71
38年目
2062
289
0.234
0
0
0
68
39年目
2063
289
0.225
0
0
0
65
40年目
41年目
42年目
2064
2065
2066
289
289
289
0.217
0.208
0.200
0
0
0
0
0
0
0
0
0
63
60
58
43年目
44年目
2067
2068
289
289
0.193
0.185
0
0
0
0
0
0
56
53
45年目
46年目
2069
2070
289
289
0.178
0.171
0
0
0
0
0
0
51
49
47年目
48年目
49年目
2071
2072
2073
289
289
289
0
0
0
0
0
0
0
0
0
48
46
44
50年目
2074
289
0.165
0.158
0.152
0.146
0
0
0
42
99
パブリックコメント資料
(7) 費用対効果の算出結果
費用対効果の算出結果を表 48 に示す。
表 48 費用対効果の算出
(単位:百万円)
項
便益(B)
【現在価値】
目
金
利用便益
44,117
環境便益
7,096
防災便益
12,261
便益合計
費用(C)
【現在価値】
額
63,473
用地
8,241
施設
30,070
維持管理
7,710
費用合計
費用便益比(B/C)分析結果
46,022
1.38
以上より,費用便益比は 1.0 を上回っているため,本総合運動公園の整備効果は「有
益」である。
100
101
施設整備
第
3 インフラ整備
期
工 基盤整備
事
実施設計
施設整備
第
2 インフラ整備
期
工 基盤整備
事
実施設計
施設整備
第
1 インフラ整備
期
工 基盤整備
事
実施設計
平成27年度
平成29年度
平成30年度
主要施設:総合体育館
平成28年度
平成32年度
平成33年度
主要施設:陸上競技場
平成31年度
平成35年度
平成36年度
主要施設:屋内プール
平成34年度
パブリックコメント資料
12 整備スケジュール
本総合運動公園の整備スケジュールを表 49 に示す。
表 49 整備想定スケジュール
パブリックコメント資料
13
鳥瞰図
基本計画図を基にしたイメージであり,実際と異なる場合があります。
図 45
(仮称)つくば市総合運動公園
鳥瞰図
102
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