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他の教育活動との関連 主題名 みんなで使う物4−(1)(第3学年)
主題名 みんなで使う物4−(1)(第3学年) 過程 資料名 ・水飲み場(文溪堂) ≪本時のねらい≫ ・みんなが使う場所がきれいだと清々しい気持ちになることに気付き、公共物や公共の場 所を大切にするために進んで行動しようとする心情を育てる。 ≪展 開≫ 導入 展開前段 本実践とキャリア教育 中学年において、自分から進んで働くことの喜びを体験させたり、人のために働くこと が心地よい生活につながることを理解させたりすることは、将来の職業的自立への基礎と なります。そして身の回りにある仕事に関心をもたせることで、働くことの値打ちを感じ 取らせていきます。 この資料では、自分や次の人のために進んできれいにする女の子の行動を通して、みん なが気持ちよく生活するためには、誰が汚したのかではなく、見つけた人が次の人のため にきれいにすることが大切だということを感じ取らせます。また、自分のためだけではな く、みんなのために働いたことの尊さや、周りから認められた時のうれしい気持ちを考え させることにより、望ましい勤労観・職業観を育んでいきます。 他の教育活動との関連 <社会科> みんなで使う物 ○係活動 4−(1) ○掃除当番、給食当番、 日直などの当番活動 ・自分たちのくらしを守るため 「水飲み場」 に働いている人たちがいる みんなが使う場所がきれい ことにについて理解する。 だと清々しい気持ちになるこ ○町探検の計画、準備、実行、 清掃などの当番活 とに気付き、公共物や公共の場 動等の役割と働くこ 所を大切にするために進んで ・自分たちの生活を支えている との意義の理解 行動しようとする心情を育て 人たちについて理解する。 る。 めあてつくり <理科> ○ヘチマの栽培 終末 ○飼育栽培活動 ○学級活動(2)エ ○消防署見学 展開後段 <道徳> <特別活動> 学習活動と内容 1 トイレや手洗い場、図書館などで、 「いやだな」 「つ かいたくないな」と思ったことはないか発表する。 2 資料「水飲み場」を読んで話し合う。 (1)水を飲もうとして顔をしかめたよしお君は、どん な気持ちだったでしょう。 ・誰がこんなことをしたんだ。いやだな。 ・困ったな。誰かきれいにしてくれないかな。 (2)水飲み場をきれいにするひろ子さんを見ていたよ しお君は、どんなことを考えていたのでしょう。 ・ひろ子さんが自分で汚くしたわけではないのに、 きれいにしていてすごいな。 ・何もしなかった自分がはずかしいな。 (3)「わあ、おいしそう。」と言って、水を飲んだよ しお君はどんな気持ちだったでしょう。 ・ひろ子さんありがとう。おかげで、きれいな水道 になったよ。 ・これで次に使う人も気持ちよく水道が使えるね。 ・今度は僕がみんなのために働いて、ひろ子さんみ たいに笑顔になりたいな。 3 みんなが使う場所をみんなのためにきれいにした り、大切にしたりしたことはありますか。 ・トイレのスリッパがばらばらだったから、きれいに そろえて気持ちよかったよ。これからも、気付いた らトイレのスリッパをそろえたいなあ。 ・牛乳パックを洗った水が床にこぼれていたから、雑 巾できれいにふいたよ。そしたら、教室掃除の子に ありがとうと言われたよ。床が汚れていたら、進ん で拭き取るようにしよう。 3 教師の説話 ・学級の中で見つけた最後までやりとげた児童の姿を紹 介し、価値付ける。 指導上の配慮事項と評価 ○配慮事項 ◎キャリア教育の視点 ○公共物や公共の場所の写真を提示し、み んなで使う場所や物について考えていく ということを明確にする。 ○汚い水飲み場を見て、嫌な気持ちになる が、自分ではきれいにしようとしないよ しお君の気持ちに共感させる。 ○だんだんときれいになっていく水飲み場 を見ながら、よしおの気持ちが変化して いくことに気付かせる。 ○みんなのために進んで働いたひろ子さん の満足感によしおも気付いていることを 確認する。 ◎みんなの使う場所をきれいにするとい う行動は、気持ちのよい生活に役立って いることに気付くことができるよう発 言を価値付ける。 (キャリアプランニング能力) ○みんなのために進んで働いて気持ちよ かった体験を想起させ、意欲を高める。 ◎みんなのために進んで働き、 役に立ちた いという意欲をもつことができる意見 を広める。 (キャリアプランニング能力) 実践のポイント 各教科等との関連を考え指導を構想しましょう。 社会科で学ぶ地域の消防署見学と関連させ、みんなのために働いている人々の様子を理解させます。ま た、理科のヘチマの栽培で、自分のヘチマだけでなく、みんなのヘチマにも水やりをしている姿に気付か せ、自分のことだけではなく、他人のものも大切にしている仲間の思いや考えにも目を向けさせます。 ・継続して栽培活動を行い、粘 り強く取り組んだ自分に気 心のノート P72∼79 関連価値内容 1−(2) 4−(2) 付く。 実際の場での意欲や態度に結び付けましょう。 「心のノート」等を活用し、学校や地域で気持ちよく、楽しく過ごすためのきまりやマナーについて考 える場を設定し、きまりやマナーを守っていこうとする意欲を高めます。また、進んで働くことで、みん なが気持ちよく、楽しくなるということに気付かせ、学級や地域の中で一人一人ができることを朝の会、 帰りの会で考えます。そして、やりきったことを価値付けみんなのために役立つ喜びを通信等で広めてい きます。