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「日本21世紀ビジョン」における経済の姿・指標
「日本21世紀ビジョン」における経済の姿・指標 項 目 実質GDP 【目指すべき将来像】・【2030年の経済の姿】 実質GDP成長率は1%台半ばの伸びを維持。 一人当たり実 一人当たり実質GDPは2%程度の伸び(人口減少分だけマクロより高い伸び)。 質GDP 経常収支 担当WG 経済財政 展望 経済財政 展望 経常収支黒字はGDP比で緩やかに低下するものの、黒字を維持。 好調な内需を背景に輸入が増大し、財・サービス収支は、赤字に転じる。所得収支の黒字はGDP比で 経済財政 拡大する(中国をはじめとする東アジアへの直接投資の拡大から生じる収益の拡大(「投資立国」))。 展望 世界的にはアジアの製造業の生産の伸びが高い(年率6.1%程度)が、日本の製造業も高い生産性の伸 び(同2.8%程度)に支えられて増加(同0.8%程度)。非製造業は、所得の増加がサービス需要を伸ば 産業の姿 競争力 (産業別GDP) すことから、製造業を上回り増加する(同1.5%程度)。産業別のGDPに占める非製造業の割合が上 昇(製造業は2000年の約24%から2030年には約20%、非製造業は、2000年の約76%から約80%)。 就業構造 (労働所得 ベース) 製造業がイノベーションを反映し、より労働節約的になるため、非製造業の雇用に占める割合が増大 競争力 (製造業は2000年の約20%から2030年には約9%、非製造業約80%から約91%)。 コンテンツ市 日本のコンテンツ市場(アニメ、映像、音楽、ゲーム、メディア等)は、2030年には国内総生産の5% 競争力 規模(現在のアメリカ並み)を見込むことができる(年率約6.7%の成長)。 場 2030年には日本を訪れる旅行者が約4000万に達する可能性がある(2004年の訪日旅行者数は614万 外国人旅行者 人。イタリア(2002年)が約3980万人)。 グローバ ル化 生活・地 健康寿命80歳 超高齢化の時代にあって、「健康寿命80歳」の人生が実現する(2002年は75歳(男女の単純平均))。 域 ※当資料は、説明のために作成したものであり、引用等については、直接「日本21世紀ビジョン」専門調査会又はWG報告書本文によられたい。 1 1人当たり実質GDPの展望 (%、%程度) 人口が減少する中でも、1%台半ばの実質成長が確保され、一人あたりでは2%程度に伸びを高める。 2.5 2.0 1.5 実質GDP の伸び率 1.2% 一人当たり実質 GDPの伸び率 0.5 0.0 1%台 半ば 1.0%程 度 1.0 1.0% 2%程度 1%台 半ば 1.0%程 度 2%強 1%台 半ば 2%程度 0.2% 0.1%程 度 ▲ 0.5 ▲0.1% 程度 人口の伸び率 ▲0.3% 程度 ▲0.5% 程度 ▲ 1.0 1996-2000 2001-2005 2006-2012 (注)一人当たり実質GDPの伸び率 = 実質GDPの伸び率 - 人口の伸び率 2013-2020 2021-2030 (年度) 度 2 経常収支の展望:グローバルな「投資立国」へ 財・サービス収支は赤字に転じるものの、所得収支の黒字が拡大し、経常収支は黒字を維持 (対名目GDP比、%) 5.0 経常収支 4.0 2.6% 3.0 4%程度 所得収支 2%程度 4%弱 2.0% 2.0 1.0 1.6% 0.6% 1.0% 1.4% 0.8% 2%程度 1.2% 4%弱 2%弱 財・サービス 収支 1%弱 1.2% 0.0 ▲2% 程度 -1.0 ▲3% 程度 -2.0 歳出抑制ケース -3.0 歳出維持・国民負担増 ケース -4.0 1990 1995 2000 2005 2030 2030 (年度) 3 2030年の産業構造の姿 製造業 製造業 高い生産性の伸び、労働節約的 高い生産性の伸び、労働節約的 ○産業構造のサービス化は引き続き進展 ○産業構造のサービス化は引き続き進展 ○製造業の労働シェアは低下 ○製造業の労働シェアは低下 非製造業 非製造業 所得水準が高まる中、サービス産業の需要は拡大 所得水準が高まる中、サービス産業の需要は拡大 産業別雇用シェアの変化 産業別GDPシェアの変化 (労働所得ベース) 100% 90% 80% 70% 60% 72.2 76.4 66.0 80.0 非製造業 79.6 91.3 50% 40% 30% 20% 10% 27.8 23.6 20.0 製造業 34.0 20.4 8.7 0% 1970年 2000年 2030年 1970年 2000年 2030年 4 2030年の生活・文化創造産業 コンテンツ市場は コンテンツ市場は アメリカ並みへ アメリカ並みへ 世界に向けたファッショ 世界に向けたファッショ ンのトレンドを発信 ンのトレンドを発信 衣料品輸出のGDP比は先進国並みへ コンテンツの市場規模(GDP比) (%) (%) 0.7 0.6 0.6 5 0.5 0.3 0.3 3 日本的生活スタイル がブランドとして確立 0.2 0 5 年率6.7%成長 4 0.4 0.1 6 0.01 日本 イギリス 織物、家具、木工など 織物、家具、木工など 2 1 0 フランス 2 現状 2030年 伝統的手工業も海外 伝統的手工業も海外 日本の生活文化の魅 日本の生活文化の魅 力に惹かれて、世界か 力に惹かれて、世界か 日本食は健康、 日本食は健康、 安全、美味しい、で 安全、美味しい、で で再評価 で再評価 ら優秀な人材が集まる ら優秀な人材が集まる 世界に浸透 世界に浸透 5 2030年の訪日外国人旅行者4000万人 世界中の人々が ”訪れたい、働きたい、住みたい” と思う壁のない国 2030年の訪日旅行者数は4000万人も可能 4500 4000 3980 4000 ○2010年迄の訪日外国人 旅行者の倍増目標 3500 「現在日本からの海外旅 行者が年間約1600万人 を超えているのに対し、日 本を訪れる外国人旅行者 約500万人にとどまってい ます。2010年にこれを倍 増させることを目標としま す。」 3000 2500 2000 1500 1000 1000 476 500 (2003年1月31日: 小泉総理施政方針演説) ) 2年 年 00 30 イ タ リ ア (2 20 10 20 00 年 年 0 20 (万人) (※)2004年は、 614万人 6 2030年には健康寿命80歳 平均寿命と健康寿命の差をちぢめて,現在の75歳から80歳へ 健康維持と病気の予防に重点 90 (歳) (歳) 86 平均寿命 平均寿命 78.0歳 77.3歳 80 84 84 81.8 75.5歳 82 73.3 健康寿命 歳 67.8 歳 70 69.3 4歳 80 歳 78 85.3歳 80 6.8歳 83.0歳 83.3歳 60 84.5歳 76 75 74 50 韓国(27位) 米国(23位) スウェーデン(2位) 84.0歳 2002年 健康寿命 2030年 (注) 健康寿命とは、生活と健康の質を考慮して心身共に健康で自立している 期間。健康をいかに定義するか、どのようなデータにもとづくかという課題 はあるが、世界保健機関が行った推計がある。 7