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NJM2811 7.5A 大電力 DC/DC コンバータ制御 IC ■概 要 NJM2811 は、DC/DC コンバータに必要な基本性能を内蔵 した 大電力 DC/DC コンバータ制御 IC です。本 IC は、最小 の外付け部品で降圧型を実現できるよう、高精度型内部基準 電圧、固定発振周波数、高利得エラーアンプ、高精度出力ス イッチで構成されています。 また、サイクル単位の電流制限、低電圧ロックアウト、サー マルシャットダウン回路等の保護機能を内蔵しています。さら に、待機状態において電源電流を 36µA(typ.)まで低減する低電 力スタンバイ機能も備えています。 ■外 形 ピン配置 1: VFB 2: SWOUT 3: GND 4: V+ 5: STBY (VCOMP) NJM2811TLA2050 ■特 徴 ●分割抵抗にて出力電圧可変 ●電源電圧範囲 ●PWM 方式スイッチング電源制御 ●大電力パワートランジスタ内蔵 ●固定発振周波数 ●電流センスアンプ内蔵 ●低電圧ロックアウト回路内蔵 ●サーマルシャットダウン回路内蔵 ●バイポーラ構造 ●外形 TO-220 (5PIN) ピン配置は、パッケージ正面より見て 左側から 1, 2, 3, 4, 5 ピンとなります。 出力 5V 以上 7.5V∼40V 7.5A (min.) 72kHz (typ.) ■ブロック図 7.5A パワートランジスタ 4 過電流検出 2 電流検出用トランジスタ サーマル シャットダウン 発振器 基準電圧 ON/OFF S VREF Q R PWM 比較器 低電圧 ロックアウト ラッチ回路 VREF 1 スタンバイ回路 エラーアンプ 5 3 -1- NJM2811 ■絶対最大定格 (Ta=25°C) 項 目 記 号 定 + 最大電源入力電圧 スイッチ出力電圧範囲 電圧フィードバック及び 補償入力電圧範囲 消費電力 単 位 V Vo (SWITCH) 40 -0.5∼+Vin V V VFB, VCOMP -0.3∼+7.0 V TO-220 (5PIN) 16(TC≦46°C) -40∼+150 -40∼+85 -50∼+150 PD Tj Topr Tstg 接合部温度 動作温度範囲 保存温度範囲 格 W °C °C °C ■熱特性 熱抵抗 接合部−周囲雰囲気間 接合部−ケース間 θja θjc 70 6.5 °C/W ■消費電力−周囲温度特性例 NJM2811消費電力特性例 (Topr=-40∼+85℃,Tj=∼+150℃,PD=16W(TC≦46℃)) 18 16 無限大ヒートシンク 消費電力 PD (W) 14 12 θHS=5℃/W 10 θHS=10℃/W 8 6 θHS=20℃/W 4 ヒートシンク無し 2 0 25 50 75 周囲温度 Ta (℃) -2- 100 NJM2811 ■電気的特性 (V+=12V, Ta=25°C) 発振部 項 目 記 号 fosc 発振周波数 条 件 + V =7.5V 最小 標準 最大 単位 65 72 79 kHz 最小 標準 最大 単位 4.9 5.0 5.1 V エラーアンプ部 項 目 記 号 電圧フィードバック 入力スレッシホールド 電源安定度 入力バイアス電流 リップル除去比 出力電圧振幅 VFB(th) 条 件 REG・Line IB PSRR VOH VOL V+=7.5∼40V VFB=VFB(th)+0.15V V+=10∼20V Isource=75µA,VFB=4.7V Isink=0.4mA,VFB=5.3V − − − 4.2 − 0.03 0.15 80 4.9 1.6 0.08 1.0 − − 1.9 %/V µA dB V V 目 記 号 条 最小 標準 最大 単位 デューティーサイクル 最大時 最小時 DC(MAX) DC(MIN) − 0 95 0 − 0 % % 最小 標準 最大 単位 PWM コンパレータ部 項 件 VFB=0V VFB=5.3V 出力スイッチ部 項 目 出力飽和電圧 オフ状態リーク電流 電流制限スレッシホールド スイッチング時間 出力トランジスタ立ち上がり 出力トランジスタ立ち下がり 記 号 条 件 + VSAT V =15V,Isource=7.5A Isw(off) V+=40V,SWOUT=0V Ipk(SWITCH) V+=15V tr tf V+=40V,ROUT=7.7Ω,VFB=0V V+=40V,ROUT=7.7Ω,VFB=0V + + − − 7.5 V -2.2 0 8.5 V -2.5 100 10 V µA A − − 100 50 − − ns ns 最小 標準 最大 単位 6.4 0.3 6.8 0.5 7.2 0.7 V V 最小 標準 最大 単位 − 36 100 − 40 53 µA mA 低電圧ロックアウト部 項 目 始動電圧スレッシホールド ヒステリシス電圧幅 記 号 VTH(UVLO) VH(UVLO) 条 件 V+上昇 V+下降 総合特性 項 目 記 号 スタンバイ時電源電流 Icc(stby) 動作時電源電流 Icc 条 STBY≦0.1V V+=40V,VFB=0V duty cycle=MAX 件 測定条件として、 サーマルシャットダウン回路が作動しないようにパッケージの最大許容損失の制限を守ってください。 テスト中は、できるだけ接合部温度が周囲温度に近づくように、低デューティーパルス測定を使用します。 -3- NJM2811 ■マーク仕様 品名略号 (NJM2811TLA2050 を表す) ロゴ 2811-050 JRC 製造ロット表示 1 2 3 4 5 ■特性例 エラーアンプ部 出力飽和電圧対シンク電流特性例 出力飽和電圧対出力ソース電流特性例 (V+=15V, Ta=25oC) スタンバイ時電源電流 ICC(stby) (µA) エラーアンプ部 出力飽和電圧 VSAT(ERROR) (V) -0.5 -1 -1.5 -2 -2.5 -3 0 2 4 6 8 出力ソース電流 ISOURCE (A) 1 0.5 0 0.5 1 1.5 出力シンク電流 ISINK (mA) 2 デューティーサイクル対補償端子電圧特性例 (Ta=25oC) (V =12V, Ta=25 C) 180 + 150 120 90 60 30 0 FB 1.5 0 10 o (V =12V, V =5.5V, Ta=25 C) 2 スタンバイ時電源電流対電源電圧特性例 0 5 10 15 20 25 + 電源電圧 V (V) -4- + デューティーサイクル DC (%) 出力飽和電圧 VSAT (V) 0 30 35 40 100 o 80 60 40 20 0 0 1 2 3 4 補償端子電圧 VCOMP (V) 5 NJM2811 ■特性例 エラーアンプ部 入力バイアス電流温度特性例 + + (V =12V) 5.1 0.4 入力バイアス電流 IB (µA) 電圧入力端子スレッシホールド VFB (V) 電圧入力端子スレッシホールド温度特性例 5.05 5 4.95 4.9 -50 -25 0 (V =12V, V =V (th)+0.15V) FB 0.3 0.2 0.1 0 -50 -25 25 50 75 100 125 150 周囲温度 Ta (oC) 0 (V+=15V) + (V =12V) 電流制限スレッシホールド (A) Ipk (SWITCH) 65 TH(UVLO) 8 0 スタートアップ スレッシホールド V+ 上昇 7 6.5 6 スタートアップ + スレッシホールド V 下降 5.5 5 -50 -25 0 25 50 75 100 125 150 o 周囲温度 Ta ( C) 8 7 6 0 25 50 75 100 125 150 周囲温度 Ta (oC) 動作時電源電流温度特性例 低電圧ロックアウトスレッシホールド 温度特性例 7.5 9 5 -50 -25 25 50 75 100 125 150 o 周囲温度 Ta ( C) + 60 動作時電源電流 ICC (mA) 発振周波数 fOSC (kHz) 70 60 -50 -25 低電圧ロックアウトスレッシホールド V (V) 10 75 25 50 75 100 125 150 周囲温度 Ta (oC) 電流制限スレッシホールド温度特性例 発振周波数温度特性例 80 FB (V =40V, V =0V, duty cycle=MAX) FB 50 40 30 20 10 0 -50 -25 0 25 50 75 100 125 150 周囲温度 Ta (oC) -5- NJM2811 ■アプリケーション回路例 降圧コンバータ回路例 *SBD Vout = Vin L 4 Cin CF +1 × VFB(th) [V] Vout R2 1 5 R1 2 NJM2811 3 R2 SBD Cout R1 RF ・コンバータの出力電圧を 5V 以上に設定する際は、抵抗 R1 を使用して出力電圧を設定して下さい。 ・大電流が流れると、入力電源ラインが不安定になる可能性があります。入力容量 Cin は、出来るだけ IC の近くに挿入 して下さい。 ・急激な負荷変動によりインダクタンスに逆起電圧が発生すると、SWOUT 端子電圧が V+端子電圧を越える可能性があ ります。この場合は、2 ピン−4 ピン間に SBD を挿入することで IC を保護して下さい。 ■タイミングチャート ① 発振波形 補償 ON ② スイッチ出力 OFF ON 過電流検出 ③ OFF ON サーマル ④ シャットダウン OFF ①NJM2811 内部で三角波を発生しています。パルス幅変調器において、三角波と補償(5pin)の電圧が比較され PWM 信 号に変換されます。 ②スイッチングにおける duty 比は最大 95%(typ.)まで上昇します。 ③インダクタ電流が 8.5A(typ.)以上流れると過電流保護回路が動作し、スイッチ出力を OFF させます。これにより過電 流を防止し、NJM2811 内部のパワートランジスタを保護します。過電流保護回路は、出力直流電流ではなく、パワ ートランジスタに流れる脈流電流を監視しています。 ④チップの接合温度が異常に上昇(Tj=180℃(typ.))した時、サーマルシャットダウン回路が動作し、スイッチングを停止 させます。 -6- NJM2811 MEMO 記載内容は予告なく変更する場合があります。 本 社 〒103-8456 東京都中央区日本橋横山町 3-10 (NB 日本橋ビル) 電話 : 03-5642-8222 (代表) FAX : 03-5642-8220 川越製作所 〒350-88510 埼玉県ふじみ野市福岡 2-1-1 電話 : 049-264-2111 (代表) FAX : 049-264-4241 関西支店 〒541-0052 大阪府大阪市中央区安土町 3-3-9 (田村駒ビル) 電話 : 06-6262-0200 FAX : 06-6262-0878 仙台営業所 〒980-0811 宮城県仙台市青葉区一番町 2-3-22 (仙台ビルディング) 電話 : 022-225-4395 FAX : 022-225-4398 <注意事項> このデータブックの掲載内容の正確さには 万全を期しておりますが、掲載内容について 何らかの法的な保証を行うものではありませ ん。とくに応用回路については、製品の代表 的な応用例を説明するためのものです。また、 工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴 うものではなく、第三者の権利を侵害しない ことを保証するものでもありません。 -7-