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市民意識調査等の結果
資料2 市民意識調査等の結果 Ⅰ 横浜市の水と緑の環境に関するアンケート Ⅱ 平成16年度市民意識調査 0 Ⅰ 横浜市の水と緑の環境に関するアンケートの概要 1 目的 市民の水・緑環境に対する関心や、環境行政への期待などを把握するため、市民を 対象とした意識調査を行う。 2 調査概要 (1)調査地域 (2)調査対象 (3)抽出方法 (4)調査方法 (5)調査期間 (6)回 収 率 横浜市全域 横浜市内に居住する 20 歳以上の男女個人 住民基本台帳をフレームとする無作為抽出法 郵送による調査票送付 平成 17年8月29日~9月26日 発送数 3,000 通 回収数 1,141 通 回収率 38.0% 3.調査項目 「快適」 「心地よい」と感じる空間、水と緑の空間の利用頻度や印象、関わり方など の市民意識について調査している。 1 水と緑に対する印象・考え方について (1)住まいの近くにある水や緑の環境の中で、「快適」 「心地よい」と感じる空間 最も多いのが (1)公園や動物園、植物園(回答者の約 65%)、次いで、花壇や街路樹等、 街中の緑(約 49%)が選択されており、この2つが突出した結果となっている。 0 10 20 30 40 50 60 (%) 70 公園や動物園、植物園 花壇や街路樹等、街中の緑 雑木林・山林 海・砂浜・港 川・池 田畑等の農地 遊水池・水路 その他 図1 お住まいの近くにある水や緑の環境の中で「快適」「心地よい」と感じる 空間[3つまでの複数回答] (2)身近な場所に、どのような水と緑の空間があったら良いと思うか 「緑豊かで、芝生が広がる広場や森林公園」 「花や緑であふれた散歩道がある水辺」 「噴水や せせらぎなど水辺がある公園」「大きな公園や森が緑道やせせらぎでつながっている」の4 つが 38~41%の間でまとまって、高い回答となっており、緑が多い、憩える空間に対する要 望が高くなっている。 0 10 20 30 40 緑豊かで芝生が広がる広場や森林公園 花や緑であふれた散歩道がある水辺 噴水やせせらぎなど水辺がある公園 大きな公園や森が緑道やせせらぎにつなが る 街並と調和のとれた街路樹 生物の観察ができるような水辺や森 水に親しんだり、遊べる水辺 図2 身近な場所にどのような水と緑の空間があればよいと思いますか [3つまでの複数回答](上位8位以下省略) 2 50(%) (3)[自由記述]将来、横浜にどんな水と緑の空間があったらいいと思うか 記述の傾向を見ると、最も多いのが「池・川・噴水・滝など水のある空間(公園・街)」 が約 23%、次いで「緑が豊富にある(植物、木々、芝生)空間」が約 21%となっており、 この2つに対し高い要望がある。 0 5 10 15 20 池・川・噴水・滝など水のある空間(公園・町) 緑が豊富にある(植物、木々、芝生) 子供・老人が利用しやすい、清潔である等 静かでくつろげる、心安まる場 広い、大きな公園(空間) 手入れされすぎない自然(人工物でない) 図3 将来、横浜にどんな水と緑の空間があったらいいと思うか (自由記述) 3 25 (%) 水と緑の環境づくりに向けた進め方について (4)今後、水と緑の環境づくり(維持・管理なども含む)をどのように行えば良いと考えてい るか 最も高い回答が「行政が主体となりながら、一部、市民・NPO等が協力する」で約 32%、次 いで「行政と市民・NPOが、共に、責任を持ちながら分担して進める」が約 31%となってい る。 これらに次いで、「住民が主体となりながら、行政がバックアップ(支援)して進める」 が約 21%の回答となっている。 0 10 20 30 40 (%) 行政が主体、一部市民・NPO等が協力する 行政・市民・NPOが責任を持ちながら分担 住民が主体、行政がバックアップして進める 行政が主体となって行う 住民が主体となって行う 図4 今後、水と緑の環境づくりをどのように行えばよいと考えているか (5)緑空間の取得や整備、水と緑の空間維持管理に必要な費用の負担について、どのように 考えるか 最も高い回答が最も高い回答が「税金で行えることだけをやればよい(市民の費用負担は好 ましくない) 」で約 39%、次いで「良好な水と緑の環境づくりのためであれば、多少、費用 負担をしても良い」が約 37%と、相反する選択肢が近い回答率で高くなっている。 0 10 20 30 40 税金で行えることだけをやればよい 環境づくりのため多少の費用負担をしても良い わからない 利用する人・関心がある人だけ負担すればよい 図5 緑空間の取得や整備、水と緑の空間維持管理に必要な費用の負担 について、どのように考えるか 4 50 (%) 協働による水と緑の環境づくりに向けた取り組みについて (6)市民の方々や事業者(企業) 、行政等が、協働による水と緑の環境づくりを進めるために はどのような支援が必要か 最も高い回答が「行政や専門家等による人的支援」で約 46%、次いで「市民活動に関する 情報提供」が約 43%と、近い回答率で高くなっている。 0 10 20 30 40 50(%) 行政や専門家等による人的支援 市民活動に関する情報提供 活動のための助成金等の経済的支援 活動する場所の提供 活動に必要な道具の提供 その他 図6 市民・企業・行政の協働による環境づくりをすすめるため、どのような支 が必要ですか [2つまでの複数回答] (7)市民の水と緑の環境づくりへの意識・関心を高めるために、行政はどのような取り組み をすすめるべきだと思うか 最も高い回答が「企業に対して、地域における水・緑を守る取り組みに参加するよう働きか ける」で約 42%となっている。次いで「水・緑に対する意識を高めるために、小中学生が水・ 緑に関する講座やイベントに参加できるようにする」が約 41%と、近い回答率で高くなって いる。 0 10 20 30 40 企業の地域における 水・緑を 守る 取組への参加促進 子ど もの水・緑関連イ ベン ト等への参加の促進 市民活動に行政が支援する 仕組みを つくる 市民が環境調査等に参加できる 仕組みを つくる 市民協働によ る 地域の計画策定やルールづくりの促進 その他 図7 市民の環境づくりへの意識・関心を高めるため、行政はどのような 取組をすすめるべきと思いますか [2つまでの複数回答] 5 50(%) (8)今後、回答者自身が、水と緑の環境づくりに対してどのように関わっていきたいか 約 52%が「積極的な活動はできないが、イベント等があれば参加したい」と回答している。 次いで「協力する機会と場所があれば、関わりたい」という回答者も約 36%と 1/3 以上を 占めている。 0 10 20 30 40 50 60 (%) イベント等があれば参加したい 協力する機会と場所があれば関わりたい 興味がない 地域の活動団体等で積極的に活動したい 図8 今後水と緑の環境づくりにどのように関わっていきたいと思いますか (9)(8)で関わっていくと回答した人 91%に対しての設問「参加したり、協力したりする ならば、どこで活動したいか」 身近な公園・広場が約 67%と突出して多い回答となっている。 0 10 20 30 40 50 60 70 身近な公園・広場 近所の街路樹・雑木林など 河川やせせらぎ、池などの水辺 生垣など自宅や近所の緑 市民の森などの大きな樹林地 海や砂浜、港 図9 どこで活動したいと思いますか [2つまでの複数回答] 6 80(%) (10)[自由記述]水と緑の環境づくり等に関連して、意見、提案等 「水と緑の環境に対するご意見・ご提案」や、「水と緑に関わる行政のあり方」、「市民の 参加・協働に関するご意見・ご提案」等、多岐多様な意見・提案が記述された。 記述の傾向は、身近な緑・水辺(公園、街路樹、植え込みの充実、公園の建設)に関する ものが多い。 0 5 10 15 身近な緑・水辺の充実、公園の建設等 協働により水辺・公園の手入れ、施設の充実 環境の維持・管理にボランティアを募る 個人の意識改革(マナー、自然への関心) 人工的にせず、本来の自然を大切にする 行政などからの情報提供・活動支援 図10 水と緑の環境づくり等に関してどのようなご意見をお持ちですか (自由記述) 7 20 (%) Ⅱ 平成16年度市民意識調査の概要 1 目的 市民の日常生活について意識と行動の両面からとらえ、横浜市民の生活意識や生活 行動を明らかにし、その結果を市政運営や政策立案の基礎資料として活用することを 目的とする。 2 調査概要 (1)調査地域 横浜市全域 (2)調査対象 横浜市内に居住する満 20 歳以上の男女個人 (3)抽出方法 住民基本台帳をフレームとする層化二段無作為抽出法 (4)調査方法 調査員による、個別訪問面接聴取法 (5)調査期間 平成 16 年 7 月 12 日~8 月 6 日 (6)標 本 数 3,000 標本 回収分析標本数 1,852 標本 回収率 61.7% 3.調査項目 ほぼ毎年継続して質問する項目と、行政課題に対応して、市民から回答を得る必要 が生じて各年度ごとに設定する項目から構成している。 今回調査では各年度ごとの設定項目の一つとして、「身近な自然」※を取り上げ、 身近に望む自然環境、今後の身近な自然環境のあり方、身近な自然環境を守り育てる ための行動、行政の今後の取り組みについてなどについて調査している。 ※ 本資料ではこの「身近な自然」に関する部分について抜粋しています。 8 【身近な自然環境】について (1)身近に望む自然環境 「ここちよい風、太陽の光、木陰」 、「緑豊かな公園」が上位 身近に望む自然環境は、 「ここちよい風、太陽の光、木陰」 (38.8%)が最も高く、以下「緑豊 かな公園」 (38.4%)、 「川、池、せせらぎ」 (31.4%)、 「公園の花壇、街路樹、生け垣」 (27.5%)、 「遠くの山や星が見える空」(27.2%)などの順となっている。 n=1,852 0 10 20 30 40 ここちよい風、太陽の光、木陰 38.8 緑 38.4 豊 か な 公 園 31.4 川 、 池 、 せ せ ら ぎ 公園の花壇、街路樹、生け垣 27.5 遠くの山や星が見える空 27.2 生き物(トンボ、鳥、魚、カエル 等 ) が み ら れ る 場 所 25.7 24.8 雑木林、森、里山、谷戸 22.3 はらっぱ、街の中の緑地 14.3 海 辺 、 砂 丘 、 磯 浜 12.9 鳥 の 鳴 き 声 、 虫 の 音 10.8 たんぼ、畑 、田園 風景 特 無 に 回 な 答 0.4 い 2.0 % 図 1 身近に望む自然環境〔3 つまでの複数回答〕 9 50 (%) (2)今後望む身近な自然環境の姿 「身近な自然環境がごみなどで汚れていない」 (55.3%)がトップ 今後望む身近な自然環境の姿は、「身近な自然環境がごみなどで汚れていない」(55.3%)が 5 割台、 「林や森など、自然のまま緑が残されている」 (49.9%)で約5割となっている。以下「公 園や緑にあふれる場所が身近にある」(43.5%)、「水辺も、緑にふれあえる場所も身近にある」 (39.0%)、 「川や水辺に自由に入ったり水遊びができる」 (28.6%)などの順となっている。 0 10 20 30 40 50 身近な自然環境がごみなどで 汚れていない 55.3 林や森など、自然のままの緑 が残されている 49.9 公園や緑にふれあえる場所が 身近にある 43.5 水辺も、緑にふれあえる場所も 身近にある 39.0 川や水辺に自由に入ったり水 遊びができる 28.6 魚や虫が棲めるようになる (棲んでいる) 26.9 建物の屋上緑化が進み、街か どの緑も増えている 14.7 農地や市民農園などが増えて いる 今 無 の 回 ま ま 答 で 0.9 よ い 60 (%) 7.1 3.7 % 図2 今後望む身近な自然環境の姿〔3 つまでの複数回答〕 10 (3)身近な自然環境を守り育てるために行っている行動 「ごみを持ち帰ったり自然を汚さない工夫をすること」が圧倒的に高い 身近な自然環境を守り育てるために行っている行動は、「ごみを持ち帰ったり自然を汚さない 工夫をすること」(73.2%)が 7 割と際立って高い。以下「自宅や公園で、身近な緑を守り、創 り、育てること」 (35.0%)、 「環境に配慮した製品などを生活に取り入れること」 (20.8%)、 「街 かど、公園、水辺など身近な場所をきれいにすること」(16.7%)などの順となっている。 n=1,852 0 10 20 30 40 ごみを持ち帰ったり自然を汚さ ない工夫をすること 16.7 野鳥や植物など自然を観察す ること 11.3 自然にふれあえるイベントに参 加すること 6.8 野菜の栽培などの農体験をす ること 5.6 学校や地域で自然環境の大 切さを学んだり教えること 5.4 他 3.2 2.2 現在、行動していないが、きっ かけがあれば行動したい 23.1 行動の必要性は感じるが、行 動 す る こ と は で き な い 行 動 す る 気 は な い 無 回 答 1.0 80 20.8 街かど、公園、水辺など身近 な場所をきれいにすること の 70 35.0 環境に配慮した製品などを生 活に取り入れること そ 60 73.2 自宅や公園で、身近な緑を守 り、創り、育てること 里山や水辺など、自然とふれ あえる環境を守り育てること 50 10.8 2.0 % 図3 身近な自然環境を守り育てるために行っている行動〔3 つまでの複数回答〕 11 90 (%) (4)身近な自然環境を守り育てるための行動は、誰と行っているか 「家族と」の行動がトップ 身近な自然環境を守り育てるための行動を誰と行うかは、 「家族と」 (61.1%)が最も高く、次 いで「ひとりで」 (41.7%) 、 「友人・知人と」 (23.5%)、 「町内会や自治会のメンバーと」 (14.4%)、 「勤め先で」 (7.4%)となどの順となっている。 n=1,613 0 家 族 ひ 友 と 人 知 人 14.4 6.8 先 校 で 2.5 環境に関する団体やNPOのメ ンバーと 1.7 そ 1.1 の 回 答 他 1.5 70 (%) 60 23.5 と 隣近所や同じマンションの人と 無 50 41.7 7.4 学 40 で で め 30 61.1 町内会や自治会のメンバーと 勤 20 と り ・ 10 % 図4 用地取得のための費用負担 (5)身近な自然環境を守り育てるための行動は誰がすべきだと思うか。 主体は『行政』が 5 割半ば 身近な自然環境を守り育てるための行動は誰がすべきかは、「行政が主体となり、一部住民参 加で行う」 (47.2%)が最も多く、 「行政が行うべきである」 (8.5%)と合わせると、主体は『行 政』(55.7%)が 5 割半ばとなる。「住民が主体となり、一部行政が支援する」(33.8%)は 2 番 目に高率で、以下「行政が行うべきである」 (8.5%)、 「住民が行うべきである」 (5.4%)などの 順となっている。 0% 凡例 n=1,852 10% 行政が行う べきである 8.5 20% 30% 40% 50% 行政が主体となり、 住民が主体となり、 一部住民参加で行う一部行政が支援する 47.2 60% 住民が行う べきである 70% 80% わからない 90% 無回答 33.8 図Ⅱ-4-8 身近な自然環境を守り育てるための行動は誰が行うべきか 12 100% 5.4 0.6 4.5 (6)身近な自然環境を守り育てるために、今後行政が力を入れるべきもの 「河川を、流域の自然を活かし計画的に整備すること」(52.3%)がトップ 身近な環境を守り育てるために、今後行政が力を入れるべきものは、「河川を、流域の自然を 活かし計画的に整備すること」(52.3%)が最も高く、次いで「学校で自然環境に関する授業を とりいれること」 (41.7%)、 「市民の活動を支援すること」 (32.9%)、 「大気・水質・騒音などの データを公表すること」(31.8%)、「クリーンアップなど市民が参加しやすい活動を企画するこ と」(27.8%)などの順となっている。 n=1,852 0 10 20 30 40 50 河川を、流域の自然を活かし 計画的に整備すること 60 (%) 52.3 学校で自然環境に関する授業 をとりいれること 41.7 32.9 市民の活動を支援すること 大気・水質・騒音などのデータ を公表すること 31.8 クリーンアップなど市民が参加 しやすい活動を企画すること 27.8 環境に配慮した住宅や土地開 発のルールをつくること 25.7 自然に親しめるイベントを行う こと 18.1 エコロジー産業を支援・育成 すること 8.4 事業所等に環境保全や対策 について指導すること 7.4 環境体験学習ができるような 施設を整備すること 4.5 都市農業の振興などにより、農 地を保全すること 4.4 自然環境に関する知識を深め られる講座の開催 3.0 環境意識の向上と環境税な ど、新たな制度の導入 2.9 わ か ら な い 無 回 答 0.4 % 2.8 図5 身近な自然環境を守り育てるために今後行政が力を入れるべきもの〔3 つまでの複数回答〕 13 (7)用地取得のための費用負担 住民が『費用負担を行う』と『費用負担する必要はない』には大差なし 用地取得のための費用負担については、 「住民が新たに負担する必要はない」 (36.0%)と単独 項目では最も高い。「多少なら住民が新たに負担してもよい」(31.8%)、と「費用の一部を住民 が新たに負担する必要がある」(7.1%)を合わせた『費用負担を行う』(38.9%)とはそれほど 大差はみられない。 0% 10% 20% 30% 40% 50% 費用の一部を住民 多少なら住民が新 住民が新たに負担 する必要はない 必要がある 凡例 が新たに負担する たに負担してもよい n=1,852 7.1 31.8 60% 施策そのもの が不要 70% わからない 36.0 図Ⅱ-4-12 用地取得のための費用負担 14 80% 2.6 90% 100% 無回答 21.3 1.1