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ご参考資料 - 野村アセットマネジメント

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ご参考資料 - 野村アセットマネジメント
【ご参考資料】
2010 年 11 月 24 日
野村アセットマネジメント株式会社
世界の株式市場および外国為替市場の変動について
11 月 23 日の株式市場では、米国株式市場の代表的な株価指数である S&P500 株価指数が前日比▲1.4%、ドイ
ツ株式市場の代表的な株価指数である DAX 指数が同▲1.7%、ブラジル株式市場の代表的な株価指数であるボベ
スパ指数が同▲2.4%、韓国株式市場の代表的な株価指数である韓国総合指数が同▲0.8%となるなど、株価の下落
が見られました。
主要株式市場において株価が下落した背景には、①朝鮮半島の軍事的緊張、②欧州債務問題への懸念、③中国
のインフレ抑制策への懸念などがあると考えられます。
①について、23 日午後 2 時半過ぎ(現地時間)に、北朝鮮が黄海上の南北軍事境界線と定める北方限界線に近い
延坪島付近に砲撃し、韓国軍と砲撃戦となり、韓国軍兵士 2 人が死亡、同島の民間人も負傷したと報じられました。今
年 3 月には黄海で韓国の哨戒艦が沈没する事件が発生し、北朝鮮の魚雷攻撃によるものとされるなど、過去にも海洋
上での韓国と北朝鮮の衝突はありました。今回の衝突については、北朝鮮による韓国の陸上への攻撃であること、民
間人の被害者が出たことは異例であり、朝鮮半島情勢の緊迫感が高まりました。
②について、アイルランドの債務問題への懸念が高まり、欧州債務危機が再び金融市場で強く意識されている模
様です。アイルランドは不動産バブルの崩壊により、不良債権を抱えた主要銀行の経営悪化が生じました。アイルラン
ド政府が公的資金を投入して銀行救済を試みた結果、財政赤字が膨らみ、金融市場ではアイルランド国債売りが加
速しました。アイルランドは 21 日に、EU(欧州連合)と IMF(国際通貨基金)への支援を要請しました。ユーロ導入国に
よる EU と IMF への支援要請はギリシャに続き 2 例目となります。ただし、EU のファンロンパイ大統領は、アイルランド
が現在抱える主要課題は銀行問題だとして、ギリシャとは全く異なる財政課題に直面していると指摘しています。
アイルランドの EU や IMF への支援要請により、一旦アイルランド債務懸念の高まりは落ち着きを見せました。しかし、
共和党と連立与党を組む緑の党が来年度予算成立後に連立を離脱すると表明し、カウエン首相は来年度予算成立
後に解散総選挙を行なう意向を示しました。また、野党から同首相に対する不信任動議が提出されるなどアイルランド
の政局不安が高まりました。そして、格付機関がアイルランド支援措置を受けてアイルランドの長期債務格付の引き下
げを検討するとの見方が強まり、アイルランド債務懸念が再び高まったと考えられます。
実際、23 日に米格付会社 S&P はアイルランドの長期債務格付を「AA マイナス」から「A」に引き下げました。S&P は、
「アイルランド政府による銀行への追加資本注入に伴なう借入れが当社の従来予想を上回ると見込まれることを格下
げは反映している」と格下げの背景を説明しています。
③について、足元で中国の消費者物価指数の前年同月比は上昇基調にあります。中国において政策金利引き上
げなどの追加金融引締めが行なわれれば、中国経済の拡大ペースが鈍化することが想定されます。これにより世界
経済の回復も遅れるとの懸念が高まっているようです。
なお、ブラジルの株式市場においては、上述した要因に加えて、国内の消費者物価指数の伸びが加速しつつある
ことで、利上げ観測が高まっていることも株価指数の下落に繋がった模様です。
当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を目的として野村アセットマネジメントが作成したご参考資料です。投資勧誘を目的とした資料ではありません。当
資料は市場全般の推奨や証券市場等の動向の上昇または下落を示唆するものではありません。当資料は信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりま
すが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に示された意見等は、当資料作成日現在の当社の見解であり、事前の連絡なしに変更され
る事があります。なお、当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。投資に関する決定は、お客様ご自身でご判断なさ
るようお願いいたします。投資信託のお申込みにあたっては、販売会社よりお渡しします投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身で
ご判断ください。
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【ご参考資料】
このように、中国の金融引締めが起きた場合の世界経済の減速懸念に加え、朝鮮半島における軍事的衝突やアイ
ルランド債務問題への懸念の高まりなどにより、23 日の金融市場では主要株式市場において株価指数が概ね下落し
たものと思われます。
また、11 月 23 日の外国為替市場では、ユーロが対円で前日比▲2.1%、韓国ウォンが同▲4.0%となるなど、主要
通貨が対円で下落しました。ユーロや韓国ウォンは対米ドルでも下落し、それぞれ前日比▲1.9%、同▲3.9%となりま
した。
北朝鮮と韓国の武力衝突により、資金の逃避先として米ドルや円を買う動きが広がった他、アイルランド債務危機の
波及懸念がユーロ売りに繋がったことが背景として考えられます。外国為替市場においては、投資家のリスク回避の
動きが幅広く起こり、リスク回避時の安全逃避先となりやすい円や米ドルが選好されたようです。
2010年11月22日~11月23日
2010年10月29日~11月23日
主 要 な株 価 指 数 における 変 化 率
2.4%
1.6%
-1.4%
-0.5%
-0.2%
-1.5%
-1.7%
-1.8% -1.7%
-0.6%
-1.3% -1.7%
-2.4%
-1.9%
-0.8%
-3.8%
2010年11月22日~11月23日
2010年10月29日~11月23日
主 要 な通 貨 の 対 円 に おける 変 化 率
6%
2.4%
2.2%
1.7%
2%
1.7%
0%
-2%
-0.2%
-0.9%
-2.1%
-4%
2.3%
1.4%
-0.2%
-1.3%
-1.8%
-2.3%
-1.9%
-0.3%
-1.2% -1.8%
-2.4% -2.4%
-1.6%
-1.2%
-1.1%
-2.9%
-4.0%
韓 国 ・ウ ォ ン
中国 ・
人民元
ブラジ ル ・
レア ル
メキ シ コ ・
ペソ
南 ア フリ カ ・
ラ ンド
ポ ー ラ ンド ・
ズ ロチ
※ NZドルとはニュー ジー ラン ド・ドルを指します 。
(注)NY時間17時の値で比較
ハンガ リ ー ・
フ ォリ ント
※
ト ル コ ・リ ラ
NZド ル
豪 ドル
英 ポ ンド
ユー ロ
米 ドル
-6%
円安
3.9%
3.4%
4%
韓国総合
イ ンド ・
SENSEX30
ブラジ ル ・
ボ ベスパ
ギ リシ ャ ・
ア テ ネ総 合
-5.1%
中国 ・
上海総合
-6.2%
英 FT100
独 DAX
米 NASDAQ
総合
米 S&P500
6%
4%
2%
0%
-2%
-4%
-6%
-8%
円高
(出所)Bloomberg データより野村アセットマネジメント作成
以上
当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を目的として野村アセットマネジメントが作成したご参考資料です。投資勧誘を目的とした資料ではありません。当
資料は市場全般の推奨や証券市場等の動向の上昇または下落を示唆するものではありません。当資料は信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりま
すが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に示された意見等は、当資料作成日現在の当社の見解であり、事前の連絡なしに変更され
る事があります。なお、当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。投資に関する決定は、お客様ご自身でご判断なさ
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