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10 コミュニティを維持する移住・定住の促進
【安心】10 コミュニティを維持する移住・定住の促進 (1)移住・定住のための環境整備とUIJターンの促進 ・人口減少や高齢化の進展により地域活力が減退している中、都市圏住民の農山漁村志向は上昇 しており、地域コミュニティを維持するためにも、この流れを本県への移住につなげる必要が あります。 ❷ 移住の受け皿となる仕事づくり ・本県は若年層の転出が著しく、特に 15 ~ 24 歳の層では、2,279 人の転出超過(平成 26 年) となっています。これは主に、県内大学卒業者の7割が県外で就職するとともに、県外大学に 進学した県出身者の大半がそのまま県外で就職していることが原因と考えられ、その対策を図 ることが必要です。 ❸ 移住後の定住対策の促進 ・平成 25 年度の「空き家実態調査」の結果、10,865 戸もの空き家があり、その7割は利活用 が可能な空き家であることが判明しました。移住・定住のための環境整備の面からも、これら の空き家の利活用につながる取り組みを強化していくことが必要です。 ❹ 定住につながる空き家の利活用の推進 ・市町村と連携した移住者同士の交流やコミュニティへの参加促進 ・移住者の定住に向けた相談体制の充実 ・空き家バンク※)の情報充実や空き家を含めた住宅取得等の住居対策の推進 ・空き家を活用したおためし居住や長期滞在等への取り組み 展 ・都市圏からの移住者獲得のため、地域の居住環境や魅力の情報発信を強化するとともに、 市町村と連携した取り組みを推進します。 優秀な人材が出て行かな いように、産業側が受け 皿をしっかりつくってい く必要があります。 発 これからの基本方向 策定委員から一言 力 ・地域に密着した産業である農林水産業、観光産業、商業・サービ ス業等の振興による仕事づくりの促進 ・県外転出の女性や若手技術者などを呼び戻すため、クリエイティ ブ産業や企業の研究開発部門の誘致など魅力ある雇用の場づくり 活 ・移住者が地域で生活するためには、地域の特徴に応じた雇用の場づくりなど仕事の面から、住 居や学校、医療、買物等の生活情報など暮らしの面まで、定住を容易にするための環境整備が 必要です。また、こうした環境や魅力ある大分暮らしを情報発信することも大事です。 ・県内企業とのマッチングによるきめ細かな就職支援・農林水産業における新規就業セミナー を通じた情報発信の強化 ・地域おこし協力隊※)などの制度を活用した都市圏からの人材の積極的な呼び込み ・市町村と連携した移住者向けインセンティブの充実 ・若者や中堅・子育て世代、高齢者の3つの世代に応じたきめ細かなUIJターン※)促進策の推 進 ・県内大学新卒者など若者の定着につながる総合的な取り組み 安 心 現状と課題 基本計画編 基本構想編 ❺ 移住・定住を促進する新たな展開 ・政府関係機関の移転や日本版CCRC※)の取り組みなど国による新たな政策への対応 ・奨学金の活用など大学生等若者の県内定着やUターンを促進する取り組みの強化 地方創生 ・地域にある資源を活用し、地域に人を呼び仕事をつくることで活力を生み出す好循環を 創出する取り組みを推進します。 ・移住者が地域に定着し、地域の担い手として活動ができるよう支える取り組みを推進し ます。 ・若者の定着を図るための取り組みを大学、経済界、行政が一体となって推進します。 ・空き家情報の提供や空き家居住の促進による移住受入れなど、空き家の利活用を推進し ます。 地域おこし協力隊員による高齢者の見守り 東京で行われた移住相談会 目標指標 主な取り組み ❶ UIJターンのためのきめ細かな情報発信や支援 ・都市圏での移住コンシェルジュ※)等の配置や相談会など情報発信体制の充実 ・移住・交流ポータルサイト※)などでの大分県の魅力の情報発信 83 指 標 名 移住施策を活用した移住者数 空き家の利活用数(累計) 目標値 基準値 (H26年度) H31年度 H36年度 292人 600人 750人 24戸 200戸 400戸 84