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臨床研修 案 内 - 公立置賜総合病院

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臨床研修 案 内 - 公立置賜総合病院
a
臨床研修
案 内
GU I D E
2014 - 2015
置賜広域病院組合
公立置賜総合病院
http://www.okitama-hp.or.jp/
Postgraduate Clinical Training Program
ama
平成 27 年度
公立置賜総合病院 卒後臨床研修の理念と基本方針
理 念
■ 医師としての人格を涵養する。
■ 医学及び医療の果たす社会的役割を認識する。
■ プライマリーケアの基本的な診療能力を身に付ける。
■ 患者を全人的に理解し、尊重するよう努める。
基本方針
■ 患者の呈する症状、身体的所見、検査所見に基づいた鑑別診断及び初期治療を的確に
行える能力を修得する。
■ 医療チーム構成員としての役割を理解し、保健・医療・福祉の幅広い職種からなる
他のメンバーと協調・協力する習慣を身に付ける。
■ 患者及び医療従事者にとって安全な医療を遂行し、安全管理の方策を身に付ける。
■ 急性期医療を中心として、科学的根拠に基づいた良質な医療を提供するよう努める。
■ 病診連携の現場を体験し、地域の基幹病院及びサテライト施設等の役割を理解する。
Postgraduate Clinical Training Program
熱き思いを皆さんに
医師となって最も大事なことを学ぶ
医師となって初めて自分の責任で医療行為ができる事は皆さんにとって大き
な喜びでありますが、不安も大きいものがあります。不安を軽減し喜びを倍増
させるような臨床研修病院の選択は大変重要です。場合によっては皆さんの医
師人生を大きく左右してゆきます。医師像が、専門医から総合医へパラダイム
シフトしている中、医師となるからには、全人的で何でも診られるようになり
たいのは自然だと思います。
当院は山形県の南部地域に位置し、人口は22万人余りで、面積は神奈川県よ
りも大きい置賜地域の医療を担う中核病院です。雪深い冬を過ぎると、春から
秋にかけては“日本のふるさと”と呼ぶにふさわしい穏やかな田園地域で、温
副
久
[教
かい人々が暮らしています。一次から三次まで多種多様な疾病に携わることが
でき、まさにプライマリーケアの習得には最適な環境といえます。臨床研修で
プライマリーケアを習得し、その中で興味ある分野を思索追求し、キャリア
アップのために進む道を自由に選択していきましょう。当院は全国に先駆けた
渋 間 久
院 長
[臨床研修管理委員会委員長]
サテライト方式病院・診療所群の中心にあります。共通の電子カルテシステム
で連携することによって、例えば急性期の治療で自分の受け持った患者さんの
その後の状況が即座にわかります。研修医時代の患者さんは印象深いものです。
開院して13年という若い病院ですが、それゆえに指導スタッフも全体的に若
く、活力があります。皆さんの気持ちをしっかり受け止め全人的な教育を約束
Top Message
します。そして、わたくしたちの病院の成長に皆さんの力も借りたいと思って
います。研修後の進む道に関しても指導医は皆さんの気持ちを第一に、相談に
乗ってくれます。
青春の一コマを“日本のふるさと”で温かい医療を体験してください。将来
どのような道に進もうと必ず思い出多い研修生活になることを約束します。
どうぞ一度見学に来てください。そしてマッチングに応募してください。
01
教
江
[教
公立置賜総合病院は創立13年を過ぎたばかり、病院の歴史としてはまだまだ少年期
から青年期になろうとしている途上の病院であります。日本全国でも類を見ないくら
大き
い広い医療圏を持ち、過疎の地域もカバーするため、サテライト病院、完備された地
倍増
域連携体制、救急搬送網、ドクターヘリ、遠隔緊急照射システムなどを駆使して、こ
の地の守りを固める、カナダの最新広域医療体制さながらの新しいタイプの病院でも
の医
あります。地域完結を目指さざるを得ないという重責の一方で、あらゆる疾患や病態
イム
の経験を積み、学習をする機会が得られるという、チャンスがいっぱいの病院なので
なり
あります。
また、若い病院故にスタッフも若い者が多く、病院のシステムも、柔軟、迅速な改善を
県よ
副院長
から
久保田 洋子
温
[教育研修委員会顧問]
旨としています。教育研修のシステムも、研修医の先生方との対話により年々柔軟に
改善を加えています。研修医の先生の存在により、我々スタッフも、最新の知識の確
認、医療の根本の再確認を余儀なくされ、怠惰な日常医療に流れがちな姿勢を正すこ
とが
とができます。互いに刺激し合い、よりレベルの高い医療を学び、実践できるよう、
修で
切磋琢磨しようではありませんか。
リア
けた
当院は山形県南の置賜地区において唯一の救命救急センターを要する基幹病院であ
テム
り、ほぼすべての救急患者が当院に搬送されるため、あらゆる救急患者を経験するこ
んの
とができ、プライマリ・ケアには最適な病院です。さらに、災害拠点病院、地域がん
す。
診療連携拠点病院、感染症指定医療機関にも指定され、専門性の高い疾患も経験でき
に若
ます。
約束
山形市内から車で1時間弱の、のどかな田園地帯に病院はあります。一見、地味に
って
見えるかもしれませんが、救命救急センターには救急車がひっきりなしに出入りし、
談に
将来
す。
センター中では日本救急医学会専門医2名と中堅医師3名が迅速に対応しています。
さらに、CT、MRIが2台ずつ整備され、高度な放射線治療も可能で、急性病院にお
教育研修部長
江 口 英 行
[教育研修委員会委員長]
ける精神科疾患にも対応し、病理の常勤医がおります。「こんな田舎に、こんな大き
な病院があったんだ。」というのが多くの研修医の感想です。
当院で中身の濃い研修をして、逞しい医師になりましょう。
02
当
病院概要
担
公立置賜総合病院は置賜二次医療圏における急性期医療の基幹病院として、一次から三次医療までの
様々な症例に対して医療を提供しています。
520 床
病床数
救命救急センター20床を含む
外来患者数
915.9 人 / 日
うち救命救急外来60.8人/日
救急車搬入台数
3,695 台 / 年
10.1台/日
医師数
(
り
96 名
研修医8名を含む
入院患者数
420.1 人 / 日
病床利用率80.8%
ヘリコプター
搬入回数
10 回 / 年
施 設 認 定
□ 臨床研修指定病院 医師 基幹型
□ 救命救急センター
□ 臨床研修指定病院 歯科医師 基幹型
□ 地域がん診療連携拠点病院
□ 臨床研修指定病院 医師 協力型
□ 災害拠点病院(地域災害医療センター)
[置賜二次医療圏]
□ SARS入院治療指定病院
□ 第二種感染症指定医療機関[置賜二次医療圏]
□ エイズ治療拠点病院
□ へき地医療拠点病院
□ 地域医療支援病院
学会等認定施設
03
□ 日本内科学会認定医制度教育病院
□ 日本眼科学会専門医制度研修施設
□ 日本消化器病学会認定施設
□ 日本耳鼻咽喉科学会専門医研修施設
□ 日本消化器内視鏡学会指導施設
□ 日本泌尿器科学会専門医教育施設
□ 日本肝臓学会認定施設
□ 日本医学放射線学会放射線科専門医修練機関
□ 日本呼吸器外科専門医合同委員会関連施設
□ 日本IVR学会専門医修練施設
□ 日本透析医学会認定制度教育関連施設
□ マンモグラフィ検診精度管理中央委員会マンモグラフィ検診施設画像認定施設
□ 日本血液学会認定血液研修施設
□ 日本麻酔科学会認定病院
□ 日本糖尿病学会認定教育施設
□ 日本臨床細胞学会施設
□ 日本高血圧学会専門医認定施設
□ 日本病理学会研修認定施設B
□ 日本循環器学会研修施設
□ 日本がん治療認定医機構認定研修施設
□ 日本小児神経学会小児神経科専門医制度研修関連施設
□ 日本静脈経腸栄養学会NST稼働施設
□ 山形県児童相談所協力病院指定
□ 日本救急医学会救急科専門医指定施設
□ 日本外科学会外科専門医制度修練施設
□ 日本口腔外科学会認定関連研修施設
□ 日本消化器外科学会専門医修練施設
□ 日本神経学会専門医制度准教育施設
□ 日本食道学会全国登録認定施設
□ 日本医学教育学会機関委員
□ 日本呼吸器外科学会関連施設
□ 日本臨床細胞学会認定施設
□ 日本整形外科学会専門医制度研修施設
□ 日本脳卒中学会研修教育病院
□ 日本脳神経外科学会専門医制度訓練施設
□ 日本輸血・細胞治療学会指定施設
□ 日本周産期新生児医学会暫定研修施設
□ 日本産婦人科学会専攻医指導施設
救
多
リ
設
当院は、山形県の南3分の1を占める置賜地域の高度医療を
担う拠点として、マルチスライスCT(320列、64列)
、MRI
(3T、1.5T)
、リニアックバイオクリーン手術室を備えてお
り、診療録は電子カルテを採用しています。
救命救急センター研修では、一次から三次までの多種
多様な症例を数多く経験することにより、プライマ
リ・ケアの基本的診療能力が習得できます。
Message
救急救命センター
岩 谷 昭 美
センター長 当院は、山形県に3つしかない厚生労働省が認可した
救命救急センターを有しているため、救急医学を研修す
るのに最適な施設です。当センターは救急科専門医指定
施設であり、一定期間を研修していただくと救急科専門
医の申請が可能です。
年間23,000例の受診数があり、重度外傷、脳卒中、心
筋梗塞を含む心疾患、急性腹症などは勿論のこと、小児
救急、精神科救急などの他、老人医療まで多岐に亘るた
くさんの症例を経験できます。また、救急医療に興味を
持つ方々には、ドクターカー、ドクターヘリの他、
DMATの研修にも参画していただきます。福島県や新潟
県と連携を密にし、また救急隊員、警察署員、防災航空
ヘリ隊とも定期的に交流研修会を開催し、救急に対応す
る環境はどの地区よりも進んでいます。このような当院
での2年間の初期研修は、他施設では経験できないよう
な充実した研修になることを約束します。初期研修はぜ
ひとも当院で行ってください。ご応募をお待ちします。
04
初期研修の特色
当院は置賜地域の高度医療を
担う拠点病院であり、また救
命救急センターを有すること
症例数
から一次から三次救急までの
様々な症例を経験できます。
豊富な症例数
救命救急
センター
救命救急センターでの研修
開院時より県内で2つ目の救
指導医数
命救急センターを併設し、さら
により広域的な救急搬送体制
充実した指導医数
を確立するために緊急用ヘリ
ポートも設置しています。
地域医療
30名を超える指導医が在籍し
サテライト医療施設での研修
マンツーマンの指導体制のも
ており、手厚くきめ細やかな
と、他院とは比較にならない
ほど数多くの手技を経験する
ことができます。
当院は基幹型臨床研修病院であること
から、精神科はもちろん、地域医療に
ついても病院組合内のサテライト医療
施設(各病院とも車で15分程度)で
研修を行うことが可能であり、2年間
研修に集中することができます。
置賜広域病院組合
公立置賜総合病院は、置賜地域の高度・救命医
公立置賜長井病院
療を担う病院として、隣接する2市2町(長井
市・南陽市・川西町・飯豊町)と山形県が設立
公立置賜総合病院
公立置賜
南陽病院
救命救急センター
運営主体となって建設され、2000年11月から
診療を開始しました。
それまでの市立病院・町立病院は住民のより身
近なサテライト医療施設として初期医療や慢性
期医療を担い、当院との機能分担を図っていま
す。この試みは全国に先駆けて実施され、自治
体病院の広域再編モデルとなっています。
飯豊町国民
健康保険診療所
附属中津川診療所
協力施設
公立置賜川西診療所
05
公立置賜長井病院、公立置賜南陽病院、
公立置賜川西診療所、米沢市立病院、小国町立病院、
山形県置賜保健所
初期研修プログラム
プログラムの特徴
・自由選択プログラムはすべての研修科目の中から1ヶ月単位で選択することができます。
・救命救急センターを併設していることから、救急部門については1ヶ月の専任研修の他に救命救急センターに
おける宿直業務(月平均3回)により、総計3ヶ月以上の研修期間を確保することを可能としています。
・選択必修科目において外科、精神科等を選択しない場合であっても、到達目標の達成に必要な疾患・病態を経験
できるよう責任を持って指導します。
・各種プロバイダーコース受講を支援します。
過去受講例:BLS ACLS ICLS JATEC ITLS JPTEC FCCS PALS
当院の臨床研修は、将来の専門性に関わらず、日常診療で遭遇することが多い疾患・病態に迅速で適切に対応
できる基本的な診療能力を身に付けられるような研修内容としています。
研修スケジュール
プログラム例(定員 各年次10名)
4
5
一年次
かな
4
のも
する
二年次
6
7
8
内 科
籍し
ない
(公立置賜総合病院 卒後臨床研修プログラム)
5
6
7
9
※1
8
地 域
医 療
9
10
11
救 急
10
11
12
1
選 択 選 択
必 修 必 修
12
2
3
自 由 選 択
1
2
3
自 由 選 択
■救急部門については、救命救急センターにおける宿日直(月平均3回)を必修の残り2月分に換算します。
■選択必修科目において外科、麻酔科、産婦人科、小児科、精神科を選択しない場合であっても、到達目標として定められて
いる様態・疾患を経験できるよう配慮します。
■自由選択科目については、全ての診療科の中から1ヶ月単位で自由に選択することを可能としています。
■外科系専攻コース、内科系専攻コース等標準的な推奨モデルも設定しています。
■具体的な診療科の選択についても教育研修部が責任を持って指導します。
■ローテションは順不同です。
※1 初期臨床研修を円滑に、効果的に行うため、4月にオリエンテーション研修プログラムを実施します。
医
井
立
ら
教育体制
臨床研修管理委員会が中心となり、研修医の
教育体制の整備を行っています。週1回のカン
身
ファレンスのほか、キャンサーボード、救急医
性
療講習会、CPC、各科から症例等の発表を行
ま
う特別講演会などを月1回程度開催しています。
治
また、研修医の皆さんが円滑に研修をスタート
させることができるよう、プログラムの最初に
オリエンテーション期間を設定しています。
院、
06
指導医からのメッセージ
消化器内科
Message
多くの専門医・指導医が熱い研修をサポートします。
消化器内科は、病院長およびスタッフ12名に初期研修医が加わります。
日本内科学会、日本消化器病学会、日本肝臓学会、日本消化器内視鏡学会
が認定する教育・指導施設であり、学会の指導医・専門医が揃います。診
療はチーム医療体制をとりつつ、研修医にはマンツーマン体制で指導医が
つきます。全国有数のラジオ波の治療件数に象徴されますが、置賜地域は
特に肝疾患患者が多い地域です。また、胆膵疾患患者も多く、内視鏡的逆
行性胆管膵管造影(ERCP)に関わる検査・治療、さらに経皮的処置に関し
理解と自信を得られます。
がん診療連携拠点病院として、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)や食道
癌の放射線治療なども十分な経験値を積めるほか、炎症性腸疾患に対して
も特に専門性の高い治療を学べます。質、量ともに要望に応じたオーダー
メイドの研修が可能です。学びは、高いところから眺めて知るのが近道で
す。そして何より、人との出会い、導く指導者が必要です。消化器内科医
として、高度な診断・治療法まで十分な研修が可能です。
循環器内科
循環器科は常勤医5人、2チーム体制で診療にあたっています。診療は高血圧、
虚血性心疾患、心不全、弁膜症、先天性心疾患、心筋症、肺高血圧症、肺塞栓症と
Message
は白
広範囲にわたります。急性心筋梗塞や不安定狭心症といった急性冠症候群に対
診断
しては24時間体制で、心臓カテーテル検査を行います。door to balloon time
幹細
60分以内を目標にしています。救命救急センターを併設しているため、胸痛や
唯一
呼吸苦などの患者さんのコンサルは多く大変勉強になります。初期対応から、
でき
緊急検査、入院後の治療まで、スムーズに行うことができます。急性心筋梗塞
修得
171例、心臓カテーテル検査319件、PCIは232件、心エコー1,893件、心筋シ
供し
ンチ245件、ペースメーカー植え込み術61件(交換22件含む)と症例は豊富で
時間
す。日本循環器学会循環器専門医3人で研修施設に認定されています。豊富な
い。
症例で充実した研修を提供します。
内 科(呼吸器)
Message
呼吸器科は、様々な分野を包括する興味深い内科です。アレルギー分野
(気管支喘息等)、感染症分野(肺炎、感染制御等)、腫瘍分野(肺がん等)、
それらに加えて、生活習慣病のCOPD、睡眠時無呼吸症候群、さらに、在
宅酸素療法等の在宅医療も担っています。
皆さん、気付くかもしれませんが、呼吸器科だけでも内科のかなりの範
囲をカバーしています。
内科の基礎を学びたい、内科を目指したいが専攻科に迷っているときは、
とりあえず呼吸器科はいかがでしょうか。呼吸器科全般を学びながら、自
分の興味のある分野、自分の適正を考えていきましょう。
初期研修で内科学会認定医を、後期研修で日本呼吸器学会専門医を習得
できるよう指導します。その次のステップとして、スタッフとして地域医
療に貢献する、大学や専門病院で研鑽を積み、各分野の専門家を目指すの
もよいかもしれません。
07
血
内 科(腎臓・透析)
学会
。診
Message
& research(視る&観る)』→『care & cure(看る&診る)』を習熟し、自らが
域は
納得出来る、根拠のある診療を行います。
的逆
当科が取り扱う疾患は、全身を診ることで解決する疾患がほとんどです。研
関し
修を通じ、頭の先から足の先までをくまなく観察し、診断出来る能力を延ばす
ことが出来ます。
食道
難しいと思われるかもしれません。しかし、患者さんの全体像をつかむ研修は、
して
今後の医師生活で遭遇するあらゆる難題に必ず助けとなることでしょう。
ダー
当科の目指す真摯な診療は、患者さんと医療者のお互いが幸せになると思い
道で
ます。共に励んでみませんか?
科医
療は
高血
初級医師である研修医のために私達は、患者さんとのコミュニケーション能力
を延ばし、自己研鑽が可能な現場を目指しています。『look(見る)』→『watch
医が
age
現在当科は常勤医師が3名います。主に腎臓病や膠原病の修練を行えます。
主に腎臓病や膠原病の修練を行えます
指導医からのメッセージ
す。
内 科(血液)
血液内科では学会認定専門医3名が診療にあたっています。入院患者の多く
は白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫などの造血器腫瘍ですが、最近この分野での
Message
診断法、治療法の進歩は目覚ましく、遺伝子診断や分子標的療法、自家末梢血
幹細胞移植などがん診療の最先端を実践していると感じています。医療圏では
唯一の血液内科であることから、症例は多く多様な血液疾患を経験することが
できます。研修医の皆さんには、まず内科医としての基本的な手技や考え方を
修得し、その上に血液学の知識と経験を積み上げることができるような場を提
供したいと考えています。今後どのような進路を取るにしても役立つ有意義な
時間を提供できればと思います。「山紫水明」の地で、実力を鍛え上げてくださ
い。スタッフ皆でお手伝いします。
内 科(糖尿病・内分泌)
Message
日本糖尿病学会認定専門医2名(常勤1名、非常勤1名)と糖尿病専門医を
目指す内科認定医2名で診療にあたり、日本糖尿病学会認定教育施設として登
録されています。糖尿病を代表とする慢性疾患の管理・指導や患者啓蒙活動
症と
(糖尿病教室など)に携わるだけでなく、救命救急センターから依頼される多
行い
彩な急性代謝失調にも対応しています。また、内分泌疾患のコンサルトも多く、
セン
新しい発見があります。
多く
糖尿病はセルフケアの実行度を高めることが重要であり、自己管理能力を引
、ス
き出してあげることが大切です。そのために院内の日本糖尿病療養指導士11名
検査
(糖尿病看護認定看護師1名を含む)と協力してチーム医療をおこなっていま
メー
す。また、糖尿病は全身疾患であるため、合併症診療や術前コントロールなど
学会
で多くの診療科と連携する機会が多いのも特徴です。
した
糖尿病患者は多く、将来どの分野に進んでもある程度の血糖管理は必要にな
ります。是非、当科で研修して自信をつけましょう。
08
小児科
Message
現在、スタッフ3名、非常勤医師3名、研修医数名で診療にあたっています。科
内の雰囲気はアットホームでそれぞれの意志の疎通はしっかりとれていると自負し
ています。
研修の目標は、初期医療における応急処置を身に着けることと、診療に対する基
本的な知識、技術を身に着けることです。各種感染症、脱水症などのcommon
diseaseを経験できることはもちろんのこと、救命救急センターが併設されていま
すので、小児救急を十分に学ぶことができます。また、出生新生児数が多く、正常
新生児の診療はもちろんのこと、様々な新生児疾患を経験することができます。
スタッフ・非常勤医師が各自専門分野をもっていますので、循環器疾患、神経疾
患、血液疾患などの専門的な疾患も診療することができます。また、当科は小児科
学会専門医研修施設関連施設、小児神経専門医研修関連施設であり、研修を積むこ
とで専門医の受験資格を取得することができます。
充実した研修生活をお約束いたします。
精神科
公立置賜総合病院精神科は 20 床の病棟がある優勝総合病院精神科です。
将来いずれの診療科に進むとしても「うつ病」と「せん妄」には必ず遭遇するとい
Message
当
えます。また、人間を診るという観点から「メンタル」なケアも医療者には必要と思
急セ
われます。
豊富
身体疾患とこころの状態は密接に関連しあっており、上記についてしっかりと考え
の診
心身ともに対応できるようになっていただきたいと考えています。
ま
また精神科とはいまひとつはっきり見えてこないところが少なからずあると思います。
ポー
精神病とは何か、精神科医療とは何かを含め1ヶ月の経験の中である程度考えられる
の幅
ようになっていただければ我々精神科医にとっては非常に喜ばしいことです。
手
全国的には総合病院精神科の数はこの 10 年で 3 分の 1 まで激減しています。冒頭
学び
に述べましたように有床総合病院精神科がある公立置賜総合病院では外来から入院ま
急カ
で幅広い疾患を、1ヶ月という短期間の中で一貫性をもって症例を経験できます。ぜひ、
修進
選択していただきたいと考えています。
たくさ
外 科
Message
研修目標は、外科の基本を身につけることです。研修期間中に、手術
症例を1例受け持ち、術前・術中・術後の所見とその疾患の病態・治療
法・考察についてレポートを書いてもらいます。朝は内科等とのカン
ファレンスから始まり、病棟回診、そして手術を経験します。技術的に
は、中心静脈カテーテルの挿入法も体得します。さらに、創の処置法、
縫合法などをはじめ、外来外科手術など比較的小さい手術の経験をしま
す。2年目の選択枠で6ヶ月位の長期研修になると、虫垂切除術や鼠径
ヘルニア手術は勿論のこと、胃癌や大腸癌の手術も可能になります。ま
た、自分の担当患者のみでなく、ほとんどのあらゆる手術症例に助手と
して入ってもらい、毎日のように多くの手術を経験します。月3回位は
副当直(または日直)医として外科救急医療も研修することになります。
忙しい合間を縫って、お花見や納涼パーティ、歓送迎会や忘年会にも誘
われます。どうぞ張り切って研修してください。
09
整
Message
。科
負し
呼吸器外科は年間約70例の手術を行っております。そのうち、原発性肺癌が
約40例で、残りが自然気胸、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍等です。当院のHPにも上
る基
げてありますが最近は肺癌の手術が増えてきております。
mon
いま
当科では、約8cmのwindowと12mmの1ポートによるハイブリッドVATS
正常
を行っております。手術は、呼吸器外科専門医の私と、大学等の応援医師とで行
います。当院は救急救命センターもありますので胸部外傷などの臨床研修も積
経疾
む事が可能です。もちろん、呼吸器外科学会認定関連施設となっておりますので
児科
当院での研修は専門医の認定機関に含まれます。
むこ
指導医が少ない分、研修は大変ですが密度の濃い研修が可能となります。どう
age
手術
治療
カン
的に
指導医からのメッセージ
呼吸器外科・心臓血管外科
ぞおいでください。
整形外科
整形外科は現在スタッフ8名
(専門医5名)
で診療にあたっております。
当院は米沢市を除く置賜地域
(10万人余り)
を診療圏としており、
また救命救
Message
急センターも併設し、診療圏唯一の中核病院であることから、整形外科としても
豊富な臨床経験を積むことができます。本院での研修に加え、
サテライト病院で
の診療に携わることで、地域医療の学習・経験を深めることも可能です。
また、平成24年11月からは、山形県でもドクターヘリの運用も開始され、ヘリ
ポートがある当院の活躍の機会もさらに増え、多角的な面から整形外科医として
の幅広い臨床研修が可能になります。
手術はもちろん、一般的な整形外科的処置の手技や検査も、積極的に数多く
学び経験していただけるように、研修プログラムを組んでおります。外来・救命救
急カンファレンスや、病棟、他職種カンファレンスでの指導にも注力しており、研
修進度をスタッフ全員で把握し共通理解のもとで日々の指導にあたっております。
たくさんの研修医の方に来ていただき、一緒に学んでいただければ幸いです。
産婦人科
Message
近年、産婦人科、特に周産期医療においては、集約化が大きな流れで
法、
あるが、当院は集約化によって、よりお産が集まる施設となった。毎年
しま
550例以上の分娩があり、周産期医療の研修は充実していると思われる。
鼠径
地域内の婦人科施設との関係も良好で、外来は平均80/日あまりの
。ま
受診があり、周産期医療も含め、手術は年間150例程度。研修医にも積
手と
極的に参加してもらっている。特定の分野に特化するものでなく、最も
位は
基本的な産婦人科医療を研修し、実践できると思う。
ます。
も誘
10
脳神経外科・神経内科
Message
脳神経外科の治療対象疾患は、脳血管障害(脳卒中)、頭部外傷、脳腫瘍などですが、当院において最も多いのは脳血管障害です。
当院の構成母体である2市2町(長井市、南陽市、川西町、飯豊町)で発症した脳卒中患者さんはほぼ100%が救命救急センターに
搬送されます。24時間、CT、MRIが検査可能で、迅速に正確に診断して適切な治療を行います。2011年からは神経内科も加わりと
もに患者さんを診ています。
2004年に始まった新臨床研修医制度のプログラムでは脳神経外科は必修ではありませんが、脳卒中は必須の研修項目であり、これ
を経験するために当院では脳神経外科研修をすすめています。これまで全員がいきいきと研修しており、脳卒中の臨床を経験できて
良かったと評価されています。卒後教育はきわめて重要で、当科の指導医は今後も一丸となって指導にあたっていきます。
神経内科は平成23年4月から常勤医師1名が赴任しています。専門科としては、パーキンソン病(PD)、筋萎縮性側索硬化症
(ALS)、多系統萎縮症(MSA)などの神経変性疾患や、ギランバレー症候群(GBS)、重症筋無力症(MG)、多発性硬化症(MS)
などの神経難病が神経内科の中心となりますが、入院患者数では脳
梗塞などの脳血管障害が多く、外来ではふるえやけいれんなどの不
随意運動、頭痛など、神経症状をもつ患者さんも多く受診されます。
高齢者の診療では神経学的診察はどの科に進んでも有用なものとな
ります。当科の指導医は神経学会専門医、臨床神経生理学会認定医
眼
の資格があり、脳卒中についても脳神経外科とあわせて3名の専門
眼瞼
医のもと研修が可能です。特に急性期神経疾患の診断治療は当院の
れら
ような救急救命センターを持つ総合病院でなければできません。
まり
一緒に研修できる事を期待しています。
ビジ
ない
例を
治
多彩
病理科
イド
Message
病理診断が臨床医学・医療の中でどのような位置を占めているかを考えたことがあります
か。世間では高度医療、先端医療、標準的治療などと盛んにいわれておりますが、これらの
医療は「質の高い病理診断」がなければほとんど砂上の楼閣と同じです(と私はおもってお
ります)
。とりわけ悪性腫瘍の診断においては、病理診断は最終診断となるばかりではなく、
治療方針の決定・選択に必須のものとなりつつあります。腫瘍性病変の治療において正確な
病理診断が必要不可欠なものであることはすでに「医療界の常識」です。でもこの「常識」
が理解できないような臨床医がまだかなり存在することは残念なことです。
当院は常勤病理医が一人という恵まれない環境のなかで自転車操業的に大学病院並み(?)の病理診断業務を行っている状況であり、
病理(専門)医になるための研修の場としては決してお薦めできるような施設ではありません。しかし初期研修の間に病理診断がど
のようにしてなされるのか、さらには病理診断の重要性を少しでも知ることは臨床医を続けてゆくうえで必ずや役に立つものと確信
をしております。
当院での初期研修の間に病理診断業務をすこしでも経験し、病理(診断)に少しでも興味を感じたら後期研修では本格的に「病理
専門医」になるための勉強をしてみてください。その際には病理専門医になるための充分な研修ができるような施設(病院・大学)
を紹介します。
11
行っ
白
Message
泌尿器科の常勤医は3名で、2012年の手術件数は288件。小所帯ながら、互
年の手術件数は288件 小所帯ながら 互
いに和を大切にし、緊密に補助仕合、手術や症例をこなしています。近隣の病
す。
院に泌尿器科が少ないため、幅広い疾患の治療を余儀なくされますので、膀胱
ーに
全摘術のような大きな手術から小児の停留精巣のような特殊な手術、前立腺癌
りと
などの頻度の高い疾患は本より、副腎や陰茎の疾患など、多種多様な疾患、病
態を経験することができます。
また、一般的には、泌尿器科は救急で呼ばれることが少ない科ですが、当院
これ
は医療圏が広く、救命センターが併設されていることから、当院泌尿器科では、
きて
泌尿器科救急医療の占める割合高いという特徴があります。交通外傷や滑落事
故での重傷の泌尿器外傷にも、年に1∼2回遭遇できます。
化症
若い先生と一緒に医療をすることは、お互いに、得ることが多いと信じてお
MS)
り、
がど
確信
病理
指導医からのメッセージ
age
泌尿器科
ります。ぜひ一緒に医療を学びましょう。
眼 科
眼科の外来では、白内障をはじめ、緑内障、糖尿病網膜症などの眼底疾患、
眼瞼内反症などの眼瞼疾患などいわゆる眼科一般の症例が多数受診します。そ
Message
れらに加えて当院では「眼腫瘍センター」を設置しているので、他施設ではあ
まりみることができない眼腫瘍の症例を経験することができます。また、ロー
ビジョン・ケアというこれもまた山形県内ではわずかな施設でしか行われてい
ない特殊な外来も開設しています。このように一般眼科以外の特殊な眼科の症
例を経験することができます。
治療面では、白内障手術を中心に、緑内障手術、眼瞼手術、腫瘍摘出術など
多彩な手術を行っています。また、甲状腺眼症や視神経炎などに対するステロ
イド治療、眼腫瘍に対する放射線治療や抗癌剤の点眼治療などの保存的治療も
行っています。
白内障や眼底疾患のみでなく様々な興味ある症例が経験できると思います。
麻酔科
Message
麻酔科は3人(男2人、女1人)の医師で年間約1,110件の全身麻酔を行い、
緩和医療の回診、ペインクリニックを行っています。麻酔件数は多く全身麻酔
の経験を積むには充分な症例があります。
3人とも10年以上のキャリアを持っており研修の先生への指導経験も豊富で
す。全身麻酔の研修を積むには最も良い環境だと思います。また、女性医師は
子育ての最中であり、女性研修医師にとって仕事と家庭の両立についても学ぶ
ことが多いのではないでしょうか。研修の先生を歓迎します。
学)
12
研
放射線科
Message
放射線科の常勤医師は現在3名おり、画像診断、核医学、IVRを担当していま
す。放射線治療は山形大学の専門医が来院され週2回の外来を担当しています。
日本医学放射線学会、日本IVR学会の専門医が在籍する認定施設です。
当院は総合病院であり、common disease、救命救急センターの急性疾患、多彩
な悪性腫瘍が数多く経験できます。治療方針決定のカンファレンスにも多数参加
し、各科と問題点の共有を可能にしています。
心臓以外の血管系IVRは放射線科が担当し、ドレナージや生検も施行していま
す。肝癌の塞栓術、透析シャントを含めて血管形成術等血管系IVRは年間200
例程度施行しています。救命センターのIVRも放射線科で施行し、外傷等に対し
ての止血術がメインです。血管撮影とIVRの研修としては十分な症例数です。
放射線治療は癌の標準的治療を行っており、また抗がん剤併用治療も多数施行
しています。地域の癌治療拠点として、すべての患者さんに最適の治療を行うこ
とを目標としています。
初期研修のうちの希望科として放射線科研修は、画像診断の基本を主に学んで
頂き、研修終了後は画像診断力の向上が目に見えて分かると、好評です。
耳鼻咽喉科
耳鼻咽喉科は常勤医3名で診療にあたっています。当科の特色は耳鼻咽喉科疾
患を幅広く診療していることと、マンツーマンの徹底した指導で耳鼻咽喉科専門
医を目指す方も短期間に耳鼻咽喉科の基本的な知識と手技を身につけたい方にも
十分な研修ができます。症例、手術数については、外来は1日60名程度と多く、
新生児聴力検査や平衡機能検査、頭頸部超音波検査など専門的な検査も行ってお
り、研修医は指導医のもとで実際に診察を行います。手術は中耳炎、副鼻腔炎か
指導医からのメッセージ
ら頭頸部癌まで年間200件以上行ており、研修医はまず助手を務めます。そのう
ち内視鏡副鼻腔手術が50件以上と多くを占めており、ほかに口蓋扁桃手術や頭頸
部良性腫瘍手術など基本的な手術については、耳鼻咽喉科線蔭位を目指す後期研
修医には執刀できるよう指導します。学会発表についても地方部会や全国学会で
の発表を指導します。
当院耳鼻咽喉科は頭頸部の救急疾患、神経疾患、アレルギー疾患、内分泌疾患、
腫瘍、リハビリテーションなどの幅広い疾患を、内科的・外科的に治療します。
耳鼻咽喉科に興味がある方のみならず、すべてを勉強したい方、何に興味がある
かわからない方の研修をお待ちしております。
13
Message
の 声
医
研 修
す。
本医
髙井
井 諭
2年次研修医
当院を研修先に選んだ理由は、私が生まれ育った地元に貢献したい思いからです。田舎まちの総合病院ですから、穏やかな
当院を研修先に選んだ理由は、私が生まれ育った地元に貢
研修生活を想像しがちですがいざ研修をしてみると、症例の多さや手技に驚きます。どの科で研修しても熱心な指導医の先生
彩な
方がおり、多くの症例を経験できます。特に救命救急センターでは、担当医と当直業務にあたるときに科の垣根が低いことを
し、
実感できます。救命救急センターはこの地域の最後の砦として、一次から三次まで幅広く知識を習得できる場所ですが、それ
以上に知識や経験を惜しみなく指導に力を注いでくれる先生の姿勢や、患者さんに対する実直な姿が、自分のなかにうまれる
す。
迷いと同時に答えを気づかせてくれます。
程度
希望する病院や研修に何を求めるかで過ごす2年間がどんどん変化していきます。自分がこのような研修がしたい!!とい
血術
うビジョンがあれば、一度見学に来ていただいてその思いを聞かせてください。
行し
病院見学にはぜひ1泊2日で申し込んでください。大歓迎です。見学時点でビジョンを明確にする必要は無く、気持ちをリ
フレッシュできる良い機会ですので、研修医の姿を間近で感じて、話をしてください。きっと満足のいく2年間になるはずです。
とを
で頂
age
事な
師が
研修医の声
クロ
奥 田 正 太
2年次研修医
はじめまして、こんにちは。私は当院整形外科で9ヶ月間初期研修をしています。熱心でfrank、かつ情熱的な指導医に囲
まれ、大変多くの症例や手技を経験させていただき、特に整形外科を志す研修医や学生にとって、当院は最適な環境であると
確信しています。
しかし、この病院に来て最も強く感じたことは研修面ではなくもっともっと人間的な部分でした。当院では、院長、副院長
クラスの先生方から、看護師、技師、クラーク、清掃員、警備員、それから研修医、全ての人がすれ違う際に「挨拶」をしま
す。当たり前のことと思われるかもしれませんが、私が見学・勤務させていただいた病院では、こんなことはまずありません
とが
でしたので、衝撃を受けると同時に大変感銘を受けました。どんなに自分が疲れていても、全力の笑顔で「おはよう」と言っ
病変
てくれ、こちらも自然と笑顔になりますし、元気が湧いてきますよね。私見ですが、症例・手技等はどの病院で研修しても多
のか、
かれ少なかれ経験できるでしょう。研修医としてではなく、我々が社会人1・2年目としてとるべき姿勢や抑えておかなけれ
生検
ばならない最低限のことを、このような形で教えてくれる病院は他に少ないと感じます。この地域の方々の人間性が関係して
いるのではないでしょうか。研修病院に関しては、病院の規模、設備、指導医の充実、経験できる手技の多さなど、大変多く
、そ
のことを天秤にかけ悩まれることと思います。あとはpriorityの問題だと思いますが、自分が診察させていただく患者さんた
に考
ちが、こんなにあたたかい地域の方々であるということも、当院の大きな魅力の一つだと思います。
ある
「挨拶」と「星空(冬の夜空に疲れが吸込まれます)」がきれいな、とても素敵な病院です。ぜひ一度当院に見学にいらして
みてはいかがでしょうか?
14
の 声
医
研 修
窪 木 祐 弥
1年次研修医
研修医1年目の窪木です。私目線の置賜総合病院での研修
のいいところをお話すると…①救急受け入れ数が多い。これ
はこれから研修先を考えるほとんどの学生のみなさんが重視
する点でしょう。ご存知のとおり、当院は全ての救急患者を
受け入れます。広い置賜地区の全ての患者さん達がここに来
ると言っていいです。そのため、症例数は豊富です。救急当
直のファーストタッチも研修医がおこないます。しかし…②
困ったら指導医の先生にバックアップしていただけます。非
常にありがたいです。誰でも初めからデキるわけではありま
せん。また、研修が育つのはERだけではありません。研修医
岡 本 純 一
2年次研修医
を育てる環境が整っています。③患者さんの入院から検査、
治療、退院までを指導医の先生と一緒に考える。患者さんた
当院は置賜地区の地域医療を担う中核病院で、
ちはそれぞれ身体状態が異なるのはもちろん、生活背景も違
軽症から重症まで様々な患者さんがきます。私が
います。患者さんにとって一番いい医療を提供するにはどう
救急をローテートしているときはルート確保から
すべきかを毎日勉強し実践できます。そのほかいいところを
縫合、胸腔ドレーン挿入まで様々な手技を、丁寧
上げるとキリがありません。ぜひ一度見学にお越しの上、雰
にご指導頂きながら数多く実践させてもらいまし
囲気を直に体験してください!
た。1年次 10 月から9ヶ月間ローテートした整
形外科では研修医1年目にも関わらず数多くの手
術を執刀させていただきました。症例数も豊富で
common disease をはじめとした幅広い疾患を
数多く経験することができます。手技は何回も見
学するよりも1回実践することの方が勉強になり
ますので、研修医にもたくさんの手技をさせてく
れることは当院の魅力だと思います。他にも、研
修医室に個人の机や棚がもらえますし、当直室は
個室で冷暖房シャワートイレ付きで、待遇も申し
分ありません。指導医の先生方はもちろん、看護
師さんをはじめコメディカルのスタッフ皆さん親
切で、大変働きやすい病院です。ぜひ一度見学に
いらしてください。
竹 村 昭 宣
1年次研修医
当院での研修は先生方の熱心な指導もさる事ながら、先
生方との距離がとても近く、質問しやすい環境が整ってい
ると感じています。日々症例に集中し、研修医として学ぶ
べき手技も多く経験できます。また当院の救急医療は1次
救急から3次救急まで対応しており、軽傷から重症まで非
常に多くの症例を経験できます。各症例の見落としてはい
けない点や、より良いアプローチのしかたなど、指導医か
らフィードバックを得ることも可能です。私の‘やる気’を
指導医の先生方は快く受け入れてくれます。ただ漫然と
当直室の様子
15
日々の研修を送るのではなく、一つ一つの症例を大切にし、
多くのことを学べる環境が整っていると感じます。まずは、
一度見学にいらしてください。
2年次研修医
私は初期研修2年間のうち9か月を、外科
と救急を中心に協力型として、この公立置賜
総合病院で研修させていただきました。外科
では半年の研修期間でベッドサイドでの基本
的手技はもちろん、手術も数多く執刀医とし
て経験させていただきました。救急では軽症
例から超重症例まで数多くの症例に揉まれな
がら、初期対応を学べました。
公立置賜総合病院は地域の中核病院であり、
どの診療科も症例で溢れています。初期研修
の2年間をどのように過ごしたいかで病院に求
めるものは変わると思いますが、ここは自分
のやり方・やる気次第で研修の充実度はいく
らでもあげられます。百聞は一見に如かず、
ぜひ一度見学にお越しください。
草 川 仁 志
鈴 木 智 隆
1年次研修医
1年次研修医
置賜地区の地域医療を担う中核病院である当院は、
こんにちは研修医1年目の鈴木です。私は学生のときに当院に
軽症から重症まで多くの患者さんが来院されます。
1か月間実習しに来ました。その時の指導医の先生の熱心な指導、
診療科の枠を超えて様々な科の先生から熱心な指導
病院全体の雰囲気が気に入り初期研修病院に決めました。
をいただけるため、経験できる症例や手技も多く、
当院の研修プログラムは自由度の高さが特徴です。教育研修部
やる気次第でどこまでも経験を深めることができま
や指導医の先生方と相談し研修する科や順番、期間の変更が可能
す。勉強会や講習会が定期的に開催されるなど、教
です。地域医療研修についても協力病院が新たに増えており、研
育体制が充実していることは言うまでもありません
修の幅が広がっています。初期研修のうちから多くの手技を経験
が、各種設備も整っており、研修に集中し、必要な
できます。当直では指導医の丁寧な指導を受けることができます。
力を身につけるには打って付けの環境だと感じてい
最近ではひとりで外来を任されることも多くなってきました。ま
ます。先生だけでなく、秘書さんをはじめとした職
た、診察後全ての患者さんに対してフィードバックをしていただ
員の方々も親切で大変働きやすい病院です。大切な
いています。まだまだ、当院の良さを伝えきれていませんので、
2年間を過ごす研修先ですから色々と迷うことと思
ぜひ一度見学にいらしてください。お待ちしております。
いますが、まずは見学にいらしてください。
高 橋 愛
研修医の声
ぶ
樺 澤 崇 充
2年次研修医
私は必修科の研修を山形大学医学部附属病院で行
い、2年目の5月から当院麻酔科、6月から3月ま
で一般外科で研修を行っています。当院は置賜地方
の基幹病院であり、軽症から重症まで多くの患者さ
んが来られます。そのため研修医が受け持つ入院患
者数も多く、毎日多忙ではありますが、大学病院に
比べてたくさんの症例や手技を経験することができ
ます。私が研修している一般外科は指導医の先生が
多く、また手術件数も年間 800 例を超えており、
毎日手厚い指導をしていただいています。研修医で
はありますが、私も多くの手術の執刀を経験させて
いただきました。
研修医が主体的に診療を行え、多くの臨床経験を
積める病院なので、ぜひ一度見学にいらしてください。
16
先輩からのメッセージ
私
は、初期研修の2年間を公立置賜総合病院で過ごしま
した。自治医科大学の出身であるため、現在は消化器
内科にて勤務する傍ら、飯豊町国保診療所と中津川診療所での
診療も行っています。
中津川診療所は当院から飯豊連峰の山道を約 28 ㎞上ったと
ころにあります。受診される方の多くは高血圧など慢性疾患の
患者さんですが、他にも多種多様な症状を主訴とする方がい
らっしゃり、中には緊急の対応が求められたりすることもあり
ます。様子を見るか、それともすぐに高次医療機関への紹介が
必要なのかをその場で判断する必要が出てきますが、診療所で
は病院のように何でもすぐに検査をできるわけではありません。
それから患者さんがどのような治療を望んでおられるか、この
山深いところの生活背景も含め、生活に密着した診療を心がけ
ています。そういったときに、初期研修での数多くの臨床経験
ge 01
合病 院
Messa
賜総
公 立置
師
内科医
消化 器
が役に立っていると実感します。
当院はその立地上、一次から三次救急の方まであらゆる病態
の患者さんが搬送となり、また症例数にも事欠くことがありま
せん。2年間の研修では幅広い症例を実際に経験し、そしてそ
の治療に関われたことが地域医療を行う上での対応力につな
介
祐
邉
渡
がっています。専門的研修ができることはもちろん、総合的に
患者さんを診ることができる医師を目指す観点からも、当院で
は充実した研修ができると思います。
僕
が公立置賜総合病院研修医の第一期生として勤務して
が
から8年の年月が流れました。
後期研修を含めて3年間お世話になってから、2年は他病院
へ勤務した後舞い戻ってきた次第です。もともと地域医療に興
味があり、置賜地域2市2町の中核を担う当院での研修を希望
したのがきっかけでした。
当院での3年間の研修の中で、僕が研修医において最も必要
と感じたのが『経験』です。最初から何でもできる人はそうい
先輩からのメッセージ
ません。いかに多くの患者に触れ、多くの緊急事態を経験し、
多くの医療従事者に接するか、実際に経験することで身に付く
ことは非常に多いです。当院にはその役割上、一次から三次救
急までのあらゆる患者さんが来院します。地域医療と救急医療
を同時に経験することができる、といえば聞こえはいいですが
多忙な業務の中でそれを実感するには時間がかかるかもしれま
せん。しかし今、確実に力になっています。
当院はまだまだ若い病院であり、その分若手の医師が多く活
気があります。科の垣根も低く、常にあらゆる疑問に対応でき
る環境が備わっており、充実した研修を経験できると自信を
持っておすすめします。
17
Message 02
公 立置 賜
内科(腎
総合 病 院
臓・透析
)医
師
星 川 仁人
平成27年度 公立置賜総合病院
初期臨床研修医募集要項
1. 応募資格
次のいずれかに該当する者
・平成27年4月30日までに医師免許を取得する見込みの者
・平成16年4月1日以降に医師免許を取得したもので、
医師法第16条の2第1項の規定に基づく臨床研修をおこなっていない者
2. 募集定員
10名
3. 研修期間
平成27年4月1日から2年間
4. 勤務・処遇
(1) 身 分
非常勤職員
(2) 報酬月額
1年次 月額 約50万円(年間総支給見込額 約600万円)
2年次 月額 約65万円(年間総支給見込額 約780万円)
※手当(通勤手当、住居手当、時間外勤務手当、宿日直手当等)
を含む
(3) そ の 他
・休暇 年次有給休暇20日(初年度15日)、
夏季休暇、冬季休暇、豪雪休暇等
・社会保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険を適用
・医師賠償責任保険 病院において包括加入
・宿舎 借上公舎優先
・健康管理 年1回定期健康診断実施
・学会等参加する場合、旅費等の支給有り
5. 選考方法
面接試験及び成績証明書による書類選考
6. 選考日程
公立置賜総合病院にて随時実施
7. 応募手続き
下記の書類を提出してください。郵送の場合は封筒に「卒後臨床研修申込書在中」
と
記載してください。
・平成27年度臨床研修医申込書
8. 応募・問い合わせ先
1部
・履歴書(写真添付、任意の様式で結構です)
1部
・成績証明書
1部
公立置賜総合病院 総務企画課職員係
〒992ー0601 山形県東置賜郡川西町大字西大塚2000番地
電 話 : 0238ー46ー5000(代)
F A X : 0238ー46ー5711
E-mail : [email protected]
9. そ の 他 ・マッチングシステムに則り、登録及び選考します。
・二次募集については、マッチング結果発表後から随時お問い合わせください。
・報酬については正職員の給与改定に準じ改定する場合があります。
ge 02
18
児
外
腔
置賜広域病院組合
公立置賜総合病院
〒992ー0601
山形県東置賜郡川西町大字西大塚2000番地
TEL:0238ー46ー5000 FAX:0238ー46ー5711
[救命救急センター]
TEL:0238ー46ー5800 FAX:0238ー46ー5801
診療科目 2 3 科 目
内 科 ・ 精 神 科 ・ 神 経内 科 ・ 消 化 器 内 科 ・ 循 環 器 内 科
小 児 科 ・ 外 科 ・ 消 化器 外 科 ・ 呼 吸 器 外 科 ・ 整 形 外 科
脳 神 経 外 科 ・ 心 臓 血管 外 科 ・ 皮 膚 科 ・ 泌 尿 器 科
産 婦 人 科 ・ 眼 科 ・ 耳鼻 咽 喉 科 ・ リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン 科
放 射 線 科 ・ 歯 科 口 腔外 科 ・ 麻 酔 科 ・ 形 成 外 科 ・ 救 急 科
病院見学を随時受け付けています
希望する日時・診療科等お知らせください。
総務課臨床研修担当
[email protected]
長井
飯豊
Access
薬局
113
山形新幹線
白鷹
南陽
駐車場
公立置賜
総合病院
山形
13
JR長井駅
薬局
薬局
川西
西大塚駅
JR今泉駅
JR
羽前椿駅
ー
ワ
ラ
フ
長
井
線
113
赤湯
113
287
公立置賜
総合病院
バイ
パス
JR赤湯駅
白石
JR羽前小松駅
13
米沢南陽道路
新潟
公立置賜川西診療所
公立置賜
南陽病院
宮内駅
287
飯豊町国民
健康保険
診療所
奥羽本線
公立置賜
長井病院
米坂線
JR米沢駅
米沢・福島
Okitama
交通案内
□自家用車でおいでの方
[山形・米沢方面より]
米沢南陽道路終点から赤湯バイパスに入り
新潟方面へ向かって約12㎞
□電車とタクシーでおいでの方
JR赤湯駅下車 タクシーにて約15分
JR今泉駅下車 タクシーにて約5分、徒歩15分
Yamagata
Fly UP