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笹持って来い

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笹持って来い
笹持って来い - 学校法人浪速学院 浪速高等学校・浪速中学校 公式WEBサイト
学校法人浪速学院 浪速高等学校・浪速中学校 公式WEBサイト
大阪市住吉区にある学校法人浪速学院 浪速高等学校・浪速中学校 公式WEBサイトです。
神社神道の精神によって、敬神崇祖の精神を養うと共に道徳心を
以て社会の秩序を守ることを基本とし、未来に羽ばたく若者を育てることが本校教育の基調です。
笹持って来い
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笹持って来い
No.48 木村智彦 平成27年度公式メッセージ
学院概要
施設紹介
http://www.naniwa.ed.jp/message/post-80.html[2016/09/23 21:10:39]
笹持って来い - 学校法人浪速学院 浪速高等学校・浪速中学校 公式WEBサイト
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・ 今年の「十日戎(えびす)」は久し振りに堀川神社、大阪天満宮、今宮戎神社と3か所をお詣りした。時間が
あれば千里の服部天満宮、泉州の菅原神社、河内の長野神社と府内の戎祭りでは大変有名な神社を回ったのだが,こ
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笹持って来い - 学校法人浪速学院 浪速高等学校・浪速中学校 公式WEBサイト
れは出来なかった。これらの神社は造営中の新学院神社のご寄付を頂いており、学校にとってはまさに「頼りにな
る」存在である。今や関西での生活も15年となるが、関東が長かった私にはこの十日戎というのは全く馴染みは
なかった。人通りの多さと金・太鼓のお囃子の中で「商売繁盛で笹持って来い、(年の始めのえべっさん)」との
掛け声の中で歩くのもままならぬ人出の多さに驚く。多くの人が「福笹」を持って家路に急ぐ光景は大阪以外では
余り見かけない。「えべっさん」と言われているこの祭りは関西独特のものではないか。恐らく太閤秀吉以来大阪
は商業の町として発展して来たから「商売繁盛を祈願する神社」がこのように大阪には多いのかも知れない。大阪
は本当に面白い街だ。
・ 「笹持って来い」の笹は冬でも青々と茂り、まっすぐに無限に伸びていく姿やあっという間に大きくなる生命
力の強さに、神様がいると信じられてきたかだろうが命に繋がる竹の神秘性は、竹からかぐや姫が竹から生まれた
ことからも、古来より竹を特別なものとして捉えていたことが分かる。その笹には、神社から縁起のいいものとし
て様々な「吉兆」と呼ばれる、小判や俵、鯛など色とりどりのものを飾っている。大阪天満宮からこの飾り物一杯
の福笹を頂いた。最も高価なものだった。私はこの福笹を執務室に置いて若干不謹慎だが「商売繁盛で笹持って来
い」と一人で叫んでいるのである。内心は「商売繁盛で受験生持って来い」と言いたいところだが、これでは品が
無い。
・ 5日から始まった高校の事前の教育相談も中学校の願書受付も今日で山場は過ぎた。高校で言えば今年から場
所を中央館2
階の「コスモススペース」を公立中学の先生方の待ち会場とし両隣の教室を相談場所と事務局本部としたが「使い
勝手が良い」と
入試広報に評価の声が高かったのは嬉しかった。折角作ったのに「今一・・・」などと言われるとしんどい。今日
14日は入試広報
部の一部の面々は和歌山の方に出張して受験生対応をしている。高校の方は相談件数が昨年を大幅に超え、中学の
方はお蔭
様で少子化の中でも何とか昨年並みに期待できそうであるが苦労していることは間違いない。まさしく十日戎の
真っ最中に28年
度入学者数の数値が決まる段階なのである。だから私立学校にとって「えべっさん」は大切なのである。
・ 私が最も恐れていたのは他校で有ったように「新校舎人気」で入学者が「爆入(ばくにゅう・・私の造語)」
し来年や再来年の教室
数に大きな影響を与える事であったが何とか戦略が効を奏して穏やかな数値になる可能性が固まりつつある感じだ
が、正直読め
ない。今年から府立高校入試は昨年までの前期・後期が一本化し、後期(私は新中期と呼んでいるが)となり、ど
のような受験生
心理、中学校の進路指導になっているのか、さっぱりデータが無いから読めないのだ。その結果、所謂「併願戻
り」がどうなるのか
全くシミュレーション出来ない。今更「じたばた」しても仕方が無く泰然として待つしかない。中学の方は明日の
朝刊で府内私立中
学の応募状況が出てくる。果たして本校の位置は一体どの辺りなのかも興味があるところだ。中学募集は正直難し
い。
・ 今年は1月4日までを休暇とし「初出」は5日となった。この日新年初めての校務運営委員会と職員会議を
持った。3学期の始
業式は7日だったから生徒の姿は無い。学校は生徒の物と言うが本来は生徒と教職員のモノだろう。学校の先生が
居て初めて学
校と言える。とにかく全教職員が無事に揃いお目出度い初出となった。私はそれぞれに於いて「新年を寿ぎ挨拶」
をした。校務運
営委員会で初めて4月以降の体制について言及した。新たに「上席副校長職」を設け人材を外部から招聘すること
を明らかにし
た。そして高校に於いて教頭補佐を現在の1名体制から2名にすることも表明した。職員会議では昨年末の理事会
の資料を使っ
て経営の詳細を明らかにした。
・ そして7日が3学期の始業式であった。私が着任以来本校では「新春拝賀始業式」として神前奉告を行うよう
にしてきた。神社
神道の学校として全員が「初詣」を行うのである。1年の無事と学業の成就を祈願した。今は神社が無いから「伊
勢神宮遥拝所」
で祈願しているが今年の4月以降は新しい学院神社の前で拝賀の儀式が出来るかと思えばこの校庭での遥拝もこれ
が最後であ
り、若干名残惜しい気がした。私はこれらの事を生徒に言って聞かせたのである。そして生徒には「お年玉」をプ
レゼントだ。私立
学校ゆえにこれくらいあっても良かろうという考えがベースにある。1年の初めに校長から生徒に「今年もしっか
りせよ!」と激励の
意味を込めてお年玉を配る。そんじょそこらのお菓子ではない。大阪は信濃橋高砂屋の銘菓で一個140円もする
「干支にちなん
だ」干菓子である。観ていると生徒は家に持ち帰っている者もいた。このようにして日本文化を私は伝える。
・ 始業式の日から授業は始まるが、高校3年生は登校して来ないからその分校内は静かであり、9日土曜日まで
授業は続き、
徐々に平常に姿に戻って行くが前述したように9日から十日戎が始まって大阪は最後の賑いがくる。私は例年10
日は京都の表
千家の千宗左お家元から「初釜」に招かれており今年も参列させて頂いた。千利休の子孫であるご当代から「濃
茶」を頂き、その
後お家元から手酌で杯を受ける光栄は私へのご褒美である。料理も酒も本当に旨い。これで「今年も頑張るか」と
なるのだ。利休
と言えばNHK大河の「真田丸」では6代目桂文枝師匠が利休役をやられるそうだがお笑いではなくて重厚感溢れ
る利休像を演じ
て欲しいものだ。
・ 真田丸と言えば中央館と西館を繋ぐ回廊は柱を設計の角柱から丸柱に変更することにした。又回廊は正面側に
向かって少し
膨らませ、中央部辺りでは半円か三ケ月形でせり出させるようにお願いした。そう、「真田丸」を作るのである。
北辰門、西関門や
サクラ並木、その向こうのグリーン芝園、時計台などがゆっくりと眺められる「展望デッキ」を作るのである。単
なる通路を作る訳で
はないと今日の設計打ち合わせで私は強調した。その為にわざわざ建屋と通路の芯を250ミリほどずらせた。
「七転び八起」「転
んでもただでは起きない」「災い転じて福となす」のが私の真骨頂である。是非素晴らしい浪速版真田丸デッキを
大林組さんには
作って頂きたいと思う。
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