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平成27年度 学校評価HP
平成28年3月14日 保護者のみなさま 大俣小学校長 今川 平成27年度 仁史 大俣小学校学校評価について 梅花の候、保護者の皆様におかれましては、益々ご健勝のことと存じます。日頃は大俣小学校の教育活 動にご理解ご協力を賜りありがとうございます。 さて、本年度、本校は「人間尊重の精神を基盤にし、一人一人に応じた生きる力の育成を図り、ふる さとを愛する心身ともにたくましい子どもを育てる。~「気づき、考え、行動し、ふり返りを生かす」 児童の育成~」を教育目標に取り組んでまいりました。 本年度の取組について検討するために、教職員・児童・保護者へのアンケートを実施しました。それ らをもとに、全教職員で協議し、成果や課題、来年度に向けての改善策を検討し、さらに学校評議員の 方々からご意見をいただきましたのでご報告いたします。(アンケート結果は HP に掲載しています。) 1 生きる力の育成について (1)確かな学力 確かな学力の育成においては、①基礎基本の徹底②言語活動の充実③個に応じた指導の工夫④家 庭学習の充実を目標にして取り組みました。 教師へのアンケートでは、グループ学習を取り入れ、ICT を活用した授業や読書指導、家庭学習 指導などに全ての教師が努力したと考えています。児童へのアンケートでは、授業中に先生や友達 の話をよく聞き、よく考えて学習に取り組んでいます。しかし、グループでは発言できるものの、 全体では、よく発表できていないと答えています。教師は発言・発表力を高める指導をしています が、さらなる工夫改善が必要です。 また、言語活動の充実においては、読書に課題が見られます。教職員は、読書活動の充実を図っ ていますが、家庭での読書は、十分とはいえません。今年度は、週末を「本を読もうデー」として、 金曜日に校内放送をして、貸し出しを促す工夫をしました。しかし、本を借りても家で読まずにそ のまま学校に持ち帰る児童もいるようです。家庭での読書習慣をどのようにつけるかが課題です。 家庭学習の充実においては、宿題はほぼできていると答えています。特に、本年度作成した「家 庭学習の手引き」は、学習の仕方が示されたもので効果があったと考えています。 また、学力向上策を検討する中で、児童の語彙力の少なさが課題であることや、生活と算数の関 連をはかる必要性があることなどが議論されました。そこで、国語辞典を個人で持たせ、調べた言 葉に付箋を入れる活動を進めたり、カルタや百人一首を用意し、遊びの中で語彙力を身につけさせ たりすることなどに取り組むことにしました。 (2)豊かな人間性 教職員は、学校のグランドデザインに基づき、人権教育や道徳教育を始め様々な取組を行いまし た。 特に文化活動においては、本年度は国の事業を申請し、京都より人形劇団を招いたり、6年生は 日本フィルハーモニーの演奏を聴きに行ったりしました。 アンケートでは、保護者のほとんどが「命の大切さや人権を尊重しようとする意識が育っている。」 と感じ、児童も「優しい言葉かけができている」と答えています。ただ、「友達を傷つけることを言 ったりしたりしている子がいたら注意している。」に3割弱の子どもが「できていない」と答えてい ます。正しいと思ったことを行動に移す実践力をさらに育てる必要があると考えています。 (3)健康・体力の増進 健康・体力の増進のために、これまでも、様々な取組を行ってきました。特に本年度は、職員構成 等を考え、外部人材を積極的に活用しました。社会教育課の指導員による水泳指導や、ヴォルティス のサッカー教室、ニュースポーツの体験などを行いました。その結果、児童も「体育の時間、進んで 勉強している」と回答している児童が94%。さらに、児童の9割が運動は楽しいと答えています。 また、本校では、健康・体力づくりを行うために、2時間目と3時間目の休み時間を長くし、遊 びの中で体力を向上させるよう配慮してきました。さらに本年度は、晴れた日の業間は、体調等の 悪い児童を除き、全員外で遊ぶ指導を徹底しました。その結果、『休み時間は外で元気に遊んだり、 運動したりしている』に10ポイント程度の改善が見られました。しかし、体力調査の結果は、ま だまだ十分とはいえません。また、休みの日もあまり外で遊んでいない児童が2割程度います。休 みの日に運動しない原因や手軽に外で遊べる方法などの指導や保護者の方の協力も必要だと考えて います。 2 地域の学校について 本校は昨年度、新学校版環境 ISO を取得し、環境教育に取り組んできました。これまでの菊作り や上池の花植え・コスモスの種まき・巣箱作り・EM 団子づくりと池への投入など、地域と連携した 取組をたくさん行ってきました。さらに本年度は、児童の発案により、ペットボトルのキャップの回 収も始めるなど環境教育に熱心に取り組み、とくしま環境県民会議より表彰もされました。 しかし、アンケート結果によると、教師の積極性にも課題が見られるとともに、児童の意識や保護 者の意識は十分とはいえません。環境教育を通してさらに地域や保護者の方々と連携していくことが 必要であると考えています。 そのほか、保護者アンケートでは、 「学校との連携がとれている」について肯定的評価が87%、 「学 校からの情報発信により児童の様子がよく分かる」が81%とおおむねよい関係が築けているのでは ないかと考えています。引き続き情報発信を積極的に行っていきたいと考えています。 ただ、地域連携による活動は、さらに検討を進め、児童にとって意味のある活動に精選していく必 要も感じています。 3 安心・安全な学校について いじめ問題の早期発見と早期解決には、児童の状態を全教職員で共有することが最も重要であると 考えています。そのために、毎週ケース会議を開き、それぞれの先生方から児童の様子を報告し合い、 問題がある場合は全員で対策について話し合っています。 さらに、アンケート調査は学期ごとに記名で行い、それに基づいて、学級担任が面談をしています。 それにより、いじめにつながると思われる出来事も早期に解決できています。その結果として「学校 へ行くのが楽しい」と答えている児童、「学校へ行くのを楽しみにしている」と答えている保護者が ともに9割になっています。しかし、1割にあたる児童が否定的な回答をしているため、それらの児 童については、継続的な支援や意図的な声かけなどをはじめとして、その原因の把握と対応にあたっ ています。また、児童が困った場合や悩みがある場合は、気軽に相談できる体制作りが必要であると 考えています。 不登校や不登校傾向の児童については、それぞれに学校でチームを編成し、専門家や専門機関と連 携を図りながら対応しています。それぞれに応じた対応策を検討・実施していますが、さらなる取組 の充実が必要であると考えています。 病気・けがについては迅速な保護者連絡を徹底しています。また、場合によっては保護者の確認を お願いしたり、救急搬送したりするようにしています。 アレルギー対応については、アレルギー対応マニュアルに沿って、対応策を検討・実施しています。 学校では、弁当を持参した児童の名札を職員室と冷蔵庫に貼り、複数の教職員で確認するとともに、 冷蔵庫内に専用スペースをつくり保管にも万全を期すようにしています。 学校の施設整備も安全な学校作りの基本となるものです。本年度は、南ふたば園の木を剪定し、明 るいふたば園にしました。これまでは、暗くて蚊が大量に発生したり、木登りでのけがが絶えない状 態でした。さらに、来年度は北ふたば園の木の剪定を計画しております。 これら様々な取組により、保護者アンケート「お子様を安心して学校に送り出せている」の肯定的 評価が98%になっているのではないかと考えています。 4 学校関係者評価と改善策について これらの結果や改善策について、学校評議員の方々からご意見をいただきました。来年度以降、次の改 善策を踏まえながら学校改善に努めて参りたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 <改善策> 学年に応じた発表の仕方についての指導や発表意欲を喚起させる授業を工夫する。 家庭学習の手引きを活用し、家庭と連携しながら、読書習慣を含めた家庭学習を充実させる。 全国学力テストや学力ステップアップテストに見られる課題を改善する授業や取組を行う。 語彙力を高める工夫をする。 各学年の発達段階に応じた、道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育成する。 晴れた日の業間は、体調等を考慮した上で、全員外で遊ぶ指導を徹底する。 様々な遊びが経験できるよう、指導と環境整備を進める。 家庭や地域等と連携しながら、体力向上のために休日の外遊びを奨励する。 環境教育について学校の取組を知らせ、保護者啓発を行う。 地域連携活動の内容を検討し、それらの精選を行う。 児童の困っている様子や悩みを慎重に見取るとともに、全教職員による児童の状態についての情報 共有や、児童がそれらを気軽に相談できる体制づくりに取り組む。 12 不登校や不登校傾向の児童それぞれに応じた様々な対策を検討・実施する。 13 北ふたば園の整備を進め、安全で安心して活動できる場所にする。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11