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スワンレポート No.50(PDF)

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スワンレポート No.50(PDF)
スワンレポートNo.50
(平成22年10~12月期)
室蘭市、
登別市、
白老町の
平成22年10月~12月の業況と
平成23年 1 月~ 3 月の予想
CONTENTS
1.第50回景気動向調査…………………… 1
2.経営上の問題点と当面の重点経営施策…… 9
3.特別調査…………………………………10
4.誌上ビジネスマッチング………………12
5.むろしん情報コラム……………………13
1
第50回景気動向調査
概 要
今回調査では、大手製造業の生産高の回復が一巡したことや大型設備投資の終了、前回の猛
暑、タバコ増税前の需要といった特需の反動もあり、業況判断DI、前年比較売上DI及び収益
DIは悪化いたしました。日銀の短観(2010年12月15日発表)では、 9 期振りの悪化を示し、
国内経済の回復に足踏み感が見られ、管内経済においても国内経済の動きに追随する結果と
なっております。
○業種ごとの業況判断DIの動き(前回調査時の業況DIとの比較)
◦製造業 ↓(悪化)
~ 2 期連続で改善していたが、今回で一服感が表れる。
◦建設業 ↑(改善)
~ 10~12月期は公共事業があり、順調に推移。
◦卸売業 ↓(悪化)
~ 再びマイナス水準に落ち込む。
◦小売業 ↓(悪化)
~ 前回調査時の特需(猛暑、タバコ増税前)の反動あり。
◦サービス業 ↓(悪化)
~ 業況判断DIが2期連続の悪化。
調査要領
(1)調査地域
(2)調査時点
(3)調査方法
(4)分析方法
(5)調査対象企業
室蘭市、登別市、白老町
平成22年12月
平成22年10~12月の実績 および 平成23年 1 ~ 3 月の見通し
面談方式
DI(増加-減少のウエイト)
197社(うち有効回答158社、回収率80.2%)
調査対象
有効回答
企業数
製 造 業
建 設 業
卸 売 業
小 売 業
サービス業
合 計
37
44
22
40
54
197
地 区 別
室蘭市
登別市
白老町
18
18
18
16
22
92
6
11
0
9
13
39
8
6
2
4
7
27
32
35
20
29
42
158
DIとは?
景気の拡がり具合をとらえる指数。「増加」の回答割合から「減少」の回答割合
を差し引きしたものです。DIは景気の向きを表し、DI値が高いほど景気に勢いが
あり、反対に低いほど景気の停滞感が強いことになります。
(例)増加の回答が40%、不変の回答が40%、減少の回答が20%の場合、
DI値は、40%(増加)-20%(減少)=+20となります。
増加(40%)
不変(40%)
減少(20%)
業界コメントとは?
業界コメントとは、当金庫職員が調査に赴いた際またはE-mailで回答いただい
た際にお客様のコメントの一部を記載しております。
1
SWAN REPORT
全 業 種
1 .全体合計
(1)前回調査との比較と次回調査予想:~前回調査時( 7 月~ 9 月)と比べて改善しましたか?~
前回調査
7 ~ 9 月期実績
10~12月期
実績
1 ~ 3 月期
予想
業況判断DI
△ 3
△ 6
△39
売上DI
+19
△ 1
△48
収益DI
+11
△10
△48
10~12月期全業種総合の業況判断DIは前回調査( 7 ~ 9 月期実績)に比べ 3 ポイント悪化
し△ 6 、売上DIは前回調査に比べ20ポイント悪化し△ 1 、収益DIは前回調査に比べ21ポイン
ト悪化し△10となりました。
次回 1 ~ 3 月期の予想では、業況判断DIは今回調査より33ポイント悪化し△39、売上DIは
今回調査より47ポイント悪化し△48、収益DIは今回調査より38ポイント悪化し△48を予想し
ております。
(2)前年との比較:~前年の同時期と比べて改善しましたか?~
前々回調査
前回調査 10~12月期
4 ~ 6 月期実績 7 ~ 9 月期実績
実績
前年比較売上DI
△16
+ 7
△18
前年比較収益DI
△15
+ 5
△23
全業種総合
DI
5
0
-5
-10
-15
-20
-25
-30
-35
-40
-45
6.5
4.6
−10.6
−15.2
−14.4
−30.9
−36.9
−38.0
21
6
−22.6
−28.1
−37.4
前年比較売上DIは25ポイント悪化し△18、
−40.6
前年比較収益DIは28ポイント悪化し△23とな
21
3
りました。地場大手企業の生産高の回復が一
巡し、今回の調査では両指標とも大きく低下しております。
−17.8
−15.7
−31.7
売 上
−36.
2
21
9
収 益
21
12
22
3
22
6
22
9
22
12 期
(3)その他のDI状況
平成22年
4 ~ 6 月期
販売価格DI
△14
7 ~ 9 月期
△ 8
10~12月期
△ 3
平成23年
1 ~ 3 月期予想
△17
仕入価格DI
+14
+12
+20
+10
在庫DI
+ 3
△ 1
+ 4
+ 3
資金繰りDI
△3
△ 1
△ 5
△18
人手DI
△3
△ 9
△20
△ 6
設備DI
△1
△11
△ 4
± 0
残業DI
△5
+ 4
+13
△29
前回調査と比較すると、販売価格DIは5ポイント上昇し△ 3 、仕入価格DIは 8 ポイント上昇
し+20、在庫DIは 5 ポイント増加し+ 4 、資金繰りDIは 4 ポイント悪化し△ 5 、人手DIは11
ポイント減少し△20、設備DIは 7 ポイント増加し△ 4 、残業DIは 9 ポイント増加し+13とな
りました。
SWAN REPORT
2
2 .室蘭市・登別市・白老町の比較
(1)前回調査との比較と次回調査予想
前回調査( 7 ~ 9 月期)
室蘭
登別
白老
今回調査(10~12月期)
室蘭
登別
1 ~ 3 月期予想
白老
室蘭
登別
白老
業況判断DI
+ 1
△ 2
△19
△12
△13
+22
△40
△33
△31
売上DI
+17
+26
+10
△ 9
+10
+11
△47
△44
△59
収益DI
+15
+10
△ 5
△17
△ 8
+10
△45
△49
△70
業況判断DIは、室蘭市は13ポイント悪化し△12、登別市は11ポイント悪化し△13、白老町
は41ポイント改善し+22となり、室蘭市と登別市では悪化したものの白老町では改善を示しま
した。
売上DIは室蘭市で26ポイント悪化し△ 9 、登別市で16ポイント悪化し+10、白老町で 1 ポ
イント改善し+11となり、白老町のみ改善を示しました。
収益DIは室蘭市で32ポイント悪化し△17、登別市で18ポイント悪化し△ 8 、白老町で15ポ
イント改善し+10となり、白老町のみ改善を示しました。
1 ~ 3 月期の予想では、 3 地域の全ての指標で大幅な悪化を見込んでおります。
(2)前年との比較
室蘭市の前年同時期比較の売上DIは29ポイント悪化し△15、前年同時期比較の収益DIは34
ポイント悪化し△20となっております。
登別市の前年同時期比較の売上DIは15ポイント悪化し△8、前年同時期比較の収益DIは18ポ
イント悪化し△16となっております。
白老町の前年同時期比較の売上DIは12ポイント悪化し△41、前年同時期比較の収益DIは 8
ポイント悪化し△41となっております。
室 蘭 市
前回調査
10~12月期
前々回調査
4 ~ 6 月期実績 7 ~ 9 月期実績 実 績
前年比較売上DI
△ 7
+14
△15
前年比較収益DI
△10
+14
△20
DI
前年比較売上DI推移
20
前々回調査
前回調査
10~12月期
4 ~ 6 月期実績 7 ~ 9 月期実績 実 績
前年比較売上DI
△22
+ 7
△ 8
前年比較収益DI
△22
+ 2
△16
8.7
0
-20
-40
-50
−15.4
7.3
−7.3
−11.9
-10
-30
登 別 市
14.1
10
−7.7
室蘭市
−15.4
−14.6
登別市
−22.0
−32.7
白老町
−28.6
−39.5
21
12
−40.7
−40.9
22
22
3
22
6
22
9
12
期
前年比較収益DI推移
DI 20
18.2
14.3
10
白 老 町
前回調査
10~12月期
前々回調査
4 ~ 6 月期実績 7 ~ 9 月期実績 実 績
前年比較売上DI
△41
△29
△41
前年比較収益DI
△27
△33
△41
0
-10
-20
-50
3
SWAN REPORT
−27.6
−19.8
−20.0
−22.0
−33.3
−27.3
−39.5
21
12
室蘭市
−15.8
−19.0
-30
-40
2.4
−9.5
−11.5
−40.7
22
3
22
6
22
9
22
12
期
登別市
白老町
製 造 業
1 .前回調査との比較と次回調査予想
前回調査
7 ~ 9 月期実績
10~12月期
実績
1 ~ 3 月期
予想
業況判断DI
+10
△10
△42
売上DI
+23
+ 6
△56
収益DI
+13
△ 3
△56
業況判断DIは前回調査より20ポイント悪化し△10、売上DIは前回調査より17ポイント悪
化し+ 6 、収益DIは前回調査より16ポイント悪化し△ 3 となり、前回調査まで 2 期連続で
改善を示していた 3 指標ですが、今回で悪化を示し一服感が表れております。
今後の 1 ~ 3 月期予想では業況判断DIで32ポイント悪化し△42、売上DIで62ポイント悪
化し△56、収益DIは53ポイント悪化し△56となる見通しです。
2 .前年との比較
前年比較売上DIは48ポイント悪
化し△22、前年比較収益DIは35ポ
イント悪化し△19となっておりま
す。
前回調査まで、DIが 4 期連続で
改善を示しておりましたが、今回
調査において悪化に転じました。
前々回調査
前回調査
4 ~ 6 月期実績 7 ~ 9 月期実績
10~12月期
実績
前年比較売上DI
△12
+26
△22
前年比較収益DI
+ 4
+16
△19
前年比較DI推移 製造業
DI
3 .まとめ
30
20
製造業では、地場大手製造業の生産高
10
0
の回復が一巡したことにより前年対比
-10
-20
DIが悪化しております。
-30
-40
また、コメント欄を見ると、受注の減
-50
-60
少を危惧する企業も見られ、先の見通し
-70
-80
としては厳しい見込みが多くなっており
ます。そうした流れを受け、営業方法等
に工夫を行い新規開拓に力を入れている企業も多く見られます。
25.8
3.8
−15.6
−33.3
16.1
−11.5
−18.8
−21.9
−21.9
−52.9
売上実績
収益実績
−36.7
−54.2
−58.8
−70.8
21
6
21
9
21
12
22
3
22
6
22
9
22
12
期
業界コメント
◦市場価格が低迷。全体的な仕事量が減少傾向。(窯業・採石業)
・公共事業および民間投資の減少が引き続き見込まれる。(窯業・採石業)
・ユーザーの海外からの金型調達により、仕事獲得が困難な状況。独自のセールス
ポイントで全国に営業開拓を行っていく。
(金属製造業)
・大手取引先からの受注が回復し、今期は増収増益。(金属製造業)
・売上は減少傾向。独自の商品開発や広告・販売方法に工夫をしている。
(食品製造業)
・大手取引先の大型設備後は内部処理が進み、
外注が減少している。
(機械器具製造業)
・今期まではフル生産で推移したが、先は見えない部分がある。(その他製造業)
SWAN REPORT
4
建 設 業
1 .前回調査との比較と次回調査予想
前回調査
7 ~ 9 月期実績
業況判断DI
10~12月期
実績
1 ~ 3 月期
予想
△ 8
+35
△27
売上DI
+ 8
+12
△44
収益DI
+18
△41
± 0
建設業の業況判断DIは前回調査より43ポイント改善し+35、売上DIは前回調査より 4 ポ
イント改善し+12、収益DIは前回調査より18ポイント改善し+18となっております。
今後の 1 ~ 3 月期予想では業況判断DIで63ポイント悪化し△27、売上DIで56ポイント悪
化し△44、収益DIで59ポイント悪化し△41となっております。
2 .前年との比較
前年比較売上DIは 9 ポイント悪
化し△ 6 、前年比較収益DIは 9 ポ
イント悪化し△ 9 となっておりま
す。
前回調査で大幅な改善を示しま
したが、今回調査において再び悪
化いたしました。悪化幅は他業種
に比べて小さくなっております。
前々回調査
前回調査
4 ~ 6 月期実績 7 ~ 9 月期実績
10~12月期
実績
前年比較売上DI
△33
+ 3
△ 6
前年比較収益DI
△34
± 0
△ 9
3 .まとめ
新校舎建設等の公共工事の発注により、
足下の業況感は改善を示しております。
コメントを見ると、公共工事や民間
設備投資の減少、建築資材の値上げと
いった次年度以降の業績を気にする声
や、業界自体の先行きや今般の為替レー
トによる悪影響を危惧する声が上がっ
ております。
前年比較DI推移 建設業
DI 20
10
-10
-20
2.8
0.0
0
−9.4
−13.5
−18.9
収益実績
−33.3
−34.2
-40
-50
売上実績
−8.8
−18.8
−26.3
-30
−5.9
0.0
−15.8
21
6
21
9
21
12
22
3
22
6
22
9
22
12
期
業界コメント
◦建設業界自体が急速に衰退し始めている。成り手が少なく、将来、技術者や従業
員不足に陥ることが予見される。
(総合工事業)
・円高による国内生産の減少、価格コストの下がった材料需要等による利益の減少
により、国内生産企業への負担が大きい。国内生産減少による製品の供給減にな
れば、大きく影響を受けることが推定される。(総合工事業)
・建築資材の値上げ要請が来ている品目が出てきている。(総合工事業)
・公共工事については減少傾向にあるが、受注は順調に推移。(総合工事業)
・来年度は選挙があり、公共工事等不安。(識別工事業)
・大型設備投資終了のため、来期は減収の予定。(設備工事業)
5
SWAN REPORT
卸 売 業
1 .前回調査との比較と次回調査予想
前回調査
7 ~ 9 月期実績
10~12月期
実績
1 ~ 3 月期
予想
業況判断DI
± 0
△30
△40
売上DI
+13
△ 5
△70
収益DI
+25
△15
△70
卸売業の業況判断DIは前回調査より30ポイント悪化し△30、売上DIは前回調査と比べて
18ポイント悪化し△ 5 、収益DIは前回調査と比べて40ポイント悪化し△15となり、 3 指標
全てで再びマイナス水準に落ち込んでおります。
今後の 1 ~ 3 月期予想では業況判断DIで10ポイント悪化し△40、売上DIで65ポイント悪
化し△70、収益DIは55ポイント悪化し△70となっております。
2 .前年との比較
前年比較売上DIは25ポイント悪
前々回調査
前回調査
10~12月期
化し△25、前年比較収益DIは43ポ
4 ~ 6 月期実績 7 ~ 9 月期実績
実績
イント悪化し△30となっております。
前年比較売上DI
+12
± 0
△25
平成22年 6 月調査をピークに悪
化傾向を示しております。
前年比較収益DI
3 .まとめ
卸売業では、足下の業況判断DI、前
年比較売上DIおよび収益DI全てで悪化
を示しました。
業界コメントをみると、建築資材卸
売業では住宅新築案件が少ないため、
住宅エコポイント制度の拡充に期待し
ております。その他の業種では、取引
先の減少や同業者間の競争があり、経
営環境は厳しい状態にあることがうか
がえます。
+18
+13
前年比較DI推移 卸売業
DI 20
17.6
10
12.5
11.8
0.0
0
0.0
-10
−25.0
-20
-30
-40
売上実績
−47.4
−42.1
−30.0
-70
-80
収益実績
−47.1
-50
-60
△30
−57.9
−78.9
21
6
21
9
21
12
22
3
22
6
22
9
22
12
期
業界コメント
◦住宅資材は新築案件が減少し落ち込んでいるが、リフォームのエコポイント対象
品が拡充することに期待。
(建築資材卸売業)
・同業者間の価格競争が激しくなっている。
(機械器具卸売業)
・取引先の減少が経営を圧迫。人件費削減等により収益改善を模索している。(食品
卸売業)
・今年は水揚げ量が不良で売上が減少見込み。(食品卸売業)
・地公体からの受注減少。民間企業へ積極的にセールスを行っている。
(その他卸売業)
SWAN REPORT
6
小 売 業
1 .前回調査との比較と次回調査予想
前回調査
7 ~ 9 月期実績
10~12月期
実績
1 ~ 3 月期
予想
業況判断DI
+ 3
△14
△46
売上DI
+32
± 0
△38
収益DI
+21
△17
△43
小売業の業況判断DIは前回調査より17ポイント悪化し△14、売上DIは前回調査より32ポ
イント悪化し±0、収益DIは前回調査より38ポイント悪化し△17となりました。
今後の 1 ~ 3 月期予想では業況判断DIで32ポイント悪化し△46、売上DIで38ポイント悪
化し△38、収益DIで26ポイント悪化し△43と見込んでおります。
2 .前年との比較
前年比較売上DIは22ポイント悪
化し△10、前年比較収益DIは38ポ
イント悪化し△25となっておりま
す。
前回調査まで改善傾向を示しま
したが、今回調査において再び悪
化を示しております。
前々回調査
前回調査
4 ~ 6 月期実績 7 ~ 9 月期実績
10~12月期
実績
前年比較売上DI
△10
+12
△10
前年比較収益DI
△21
+13
△25
3 .まとめ
前回調査で見られた猛暑やタバコ増税
前の駆け込み需要といった特需の反動が
あり、足元の業況感及び前年比較DIは
前回よりも悪化しております。
業界コメントでは、人口の減少による
商圏の縮小や個人消費の落ち込みにより
売上の確保が難しいとの声が見られまし
た。
DI
前年比較DI推移 小売業
30
20
12.1
10
0
−10.3
-10
−33.3
−35.3
-40
-50
-60
売上実績
−10.3
-20
-30
12.5
−30.3
−39.4
−50.0
21
6
9
21
12
−25.0
収益実績
−43.8
−45.5
21
−20.7
22
3
22
6
22
9
22
12
期
業界コメント
◦タバコ値上げの駆け込み需要の反動あり、
11月以降に落ち着いた。
(各種商品小売業)
・個人消費は落ち込んでいるとの印象。(各種商品小売業)
・得意先の高齢化、転居等により商圏が縮小。販売単価も下がっている。(飲食料品
小売業)
・地場建設業者向けの販売が低調。
(機器小売業)
・国の補助制度が終了し、売上が減少傾向。(その他小売業)
・売値は仕入値に一定額を上乗せして決定。仕入値の高騰により消費者の消費意識
を減少させ、利益が減少。
(その他小売業)
7
SWAN REPORT
サービス業
1 .前回調査との比較と次回調査予想
前回調査
7 ~ 9 月期実績
10~12月期
実績
1 ~ 3 月期
予想
業況判断DI
△13
△21
△33
売上DI
+16
△14
△43
収益DI
+ 5
△29
△36
サービス業の業況判断DIは前回調査より8ポイント悪化し△21、売上DIは前回調査より30
ポイント悪化し△14、収益DIは前回調査より34ポイント悪化し△29となりました。
今後の1~3月期予想では業況判断DIで今回より12ポイント悪化し△33、売上DIで29ポイ
ント悪化し△43、収益DIで7ポイント悪化し△36となっております。
2 .前年との比較
前々回調査
前回調査
10~12月期
前年比較売上DIは18ポイント悪
4 ~ 6 月期実績 7 ~ 9 月期実績
実績
化し△26、前年比較収益DIは21ポ
イント悪化し△32となっておりま 前年比較売上DI
△17
△ 8
△26
す。
△19
△11
△32
前回調査で改善を示したものの、 前年比較収益DI
今回調査において再び悪化してお
ります。グラフを見ますと22年 3 月をピークに悪化傾向を辿っております。
3 .まとめ
サービス業では、業況判断DIが2期連
続で悪化、前年比較売上DI及び前年比
較収益DIでも今回調査で再び悪化して
おります。
業界コメントを見ますと、商圏人口の
高齢化や減少に危機感を持っている企業
が見られました。また、
一部の業種によっ
ては、エコカー減税や円高等により、悪
影響が見られます。
前 年 比 較 D I 推 移 サ ービス業
DI 20
10
8.5
0
2.1
−15.2
-20
-30
-40
−7.9
−16.7
-10
−29.8
−18.4
−26.1
−18.8
−28.6
−26.2
−31.7
−34.0
21
6
売上実績
収益実績
−10.5
21
9
21
12
22
3
22
6
22
9
22
12
期
業界コメント
◦客層の高齢化により利用度合が減少している。(理容業)
・新店舗の出店を検討中。
(理容業)
・室蘭の人口が20~30年後に 6 万 5 千人程度になる予測について危惧している。(ク
リーニング業)
・エコカー減税の新車販売増で、 2 ~ 3 年は整備・修理需要は減少する予想。(自動
車整備業)
・円高の影響が出ている。
(廃棄物処理業)
・業務量が減少している。
(専門サービス業)
SWAN REPORT
8
2
経営上の問題点と当面の重点経営施策
■経営上の問題点
【今回】
製
(複数回答)
造
業
建
設
業
卸
売
業
小
売
業
サービス業
1位 売上の停滞・減少 72% 1位 売上の停滞・減少 59% 1位 売上の停滞・減少 70% 1位 売上の停滞・減少 52% 1位 売上の停滞・減少 57%
2位 同業者間の競争激化 44% 2位 利幅の縮小
3位 利幅の縮小
56% 2位 同業者間の競争激化 50% 1位 同業者間の競争激化 52% 2位 利幅の縮小
28% 3位 同業者間の競争激化 50% 3位 利幅の縮小
45% 3位 商圏人口の減少
31% 3位 同業者間の競争激化 31%
【前回】
製
33%
(複数回答)
造
業
建
設
業
卸
売
業
小
売
業
サービス業
1位 売上の停滞・減少 61% 1位 同業者間の競争激化 61% 1位 売上の停滞・減少 69% 1位 売上の停滞・減少 50% 1位 売上の停滞・減少 55%
2位 利幅の縮小
42% 2位 売上の停滞・減少 56% 2位 同業者間の競争激化 44% 2位 同業者間の競争激化 47% 2位 同業者間の競争激化 45%
2位 同業者間の競争激化 42% 3位 利幅の縮小
53% 3位 利幅の縮小
38% 3位 商圏人口の減少
29% 3位 利幅の縮小
39%
■当面の重点経営施策
【今回】
製
(複数回答)
造
業
建
設
業
卸
売
業
小
売
業
1位 販路を広げる
72% 1位 経費を節減する
68% 1位 販路を広げる
75% 1位 経費を節減する
55% 1位 経費を節減する
74%
2位 経費を節減する
66% 2位 情報力の強化
47% 2位 経費を節減する
65% 1位 販路を広げる
55% 2位 販路を広げる
40%
3位 情報力の強化
38% 3位 販路を広げる
29% 3位 情報力の強化
50% 3位 社員教育の充実
28% 3位 情報力の強化
38%
【前回】
製
9
サービス業
(複数回答)
造
業
建
設
業
卸
売
業
小
売
業
サービス業
1位 販路を広げる
68% 1位 経費を節減する
56% 1位 販路を広げる
81% 1位 経費を節減する
65% 1位 経費を節減する
74%
2位 経費を節減する
61% 1位 情報力の強化
56% 2位 経費を節減する
56% 2位 販路を広げる
56% 2位 販路を広げる
39%
3位 情報力の強化
32% 3位 販路を広げる
53% 3位 情報力の強化
44% 3位 社員教育の充実
29% 3位 社員教育の充実
26%
SWAN REPORT
3
特別調査
~平成23年の経営見通しについて~
1.平成23年の日本の景気をどのように見通していますか?
平成23年の景気見通しは「良い」(「非常に良い」「良い」「やや良い」の合計)という
回答は5.
2%、
「悪い」(「やや悪い」「悪い」「非常に悪い」の合計)という回答は84.5%
となり、
「良い(A)-悪い(B)」は△79.3となりました。前年と比べると「良い(A)」
の割合は1.
6ポイント上昇し、
「悪い(B)」の割合は6.5ポイント低下しており、
「良い(A)
-悪い(B)
」は、8.1ポイント上昇しております。前年調査と比較すると、平成23年は
若干ではありますが回復する見通しが増加しております。
(単位:%)
良い(A)
製 造 業
建 設 業
卸 売 業
小 売 業
サービス業
全 体
前 年
6.
3
15.
2
0.
0
0.
0
2.
4
5.
2
3.
6
非常に良い
0.0
3.0
0.0
0.0
0.0
0.6
0.6
良い やや良い
3.1
3.1
0.0
12.1
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
2.4
0.6
3.9
0.0
3.0
普 通
3.1
6.1
10.5
27.6
7.1
10.3
5.4
悪い(B)
90.6
78.8
89.5
72.4
90.5
84.5
91.0
やや悪い
43.8
27.3
68.4
55.2
38.1
43.9
31.7
悪い 非常に悪い
25.0
21.9
42.4
9.1
15.8
5.3
13.8
3.4
42.9
9.5
30.3
10.3
44.9
14.4
(A)-(B) 前 年
△84.4
△63.6
△89.5
△72.4
△88.1
△79.3
△87.4
△69.0
△84.6
△94.1
△93.9
△93.9
△87.4
2.平成23年の貴社の業況をどのように見通していますか?
平成23年の貴社の業況見通しは「良い(A)」という回答は前年より2.5ポイント上昇
し10.
3%、
「悪い(B)」という回答は前年より9.5ポイント低下し67.1%となり、「良い
(A)-悪い(B)」は前年より 8 ポイント低下し△56.7となりました。前年同様に厳し
い予想をしている企業が多いですが、悪いと回答した割合は前年より少なくなっており
ます。
業種別に見ると、サービス業を除いた全業種で「良い(A)-悪い(B)」が前年よ
りも上昇しており、平成23年度は前年度より前向きな見通しとなっております。
(単位:%)
良い(A)
製 造 業
建 設 業
卸 売 業
小 売 業
サービス業
全 体
前 年
15.
6
6.
1
0.
0
13.
8
11.
9
10.
3
7.
8
非常に良い
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
良い やや良い
6.3
9.4
0.0
6.1
0.0
0.0
0.0
13.8
0.0
11.9
1.3
9.0
1.2
6.6
普 通
15.6
27.3
31.6
24.1
19.0
22.6
15.6
悪い(B)
68.8
66.7
68.4
62.1
69.0
67.1
76.6
やや悪い
37.5
39.4
52.6
55.2
54.8
47.7
46.7
悪い 非常に悪い
21.9
9.4
24.2
3.0
15.8
0.0
3.4
3.4
11.9
2.4
15.5
3.9
25.1
4.8
(A)-(B) 前 年
△53.1
△60.6
△68.4
△48.3
△57.1
△56.8
△68.8
△65.5
△76.9
△88.2
△75.8
△53.1
△68.8
3. 平成23年における貴社の売上高の伸び率は、平成22年と比べておおよそどのくらい
になると見通していますか?
全体の「増加(A)-減少(B)」は△26.0となり、前年から12.0ポイント上昇して
おります。業種別に見てみると、製造業と卸売業を除いた業種で前年よりも上昇してお
ります。特に製造業では大手製造業の生産高の堅調な推移が一巡したこともあり、大き
く低下したことが考えられます。
(単位:%)
増加
(A)
製 造 業
建 設 業
卸 売 業
小 売 業
サービス業
全 体
前 年
25.
0
18.
8
15.
8
24.
1
23.
8
22.
1
16.
9
30%以上 20~29% 10~19% 10%未満
0.0
3.1
9.4
12.5
0.0
0.0
6.3
12.5
0.0
0.0
0.0
15.8
0.0
0.0
3.4
20.7
2.4
2.4
2.4
16.7
0.6
1.3
4.5
15.6
1.2
0.6
3.6
11.4
変化
なし
25.0
34.4
5.3
34.5
38.1
29.9
28.3
減少
(B)
50.0
46.9
78.9
41.4
38.1
48.1
54.8
前年
(A)-(B)
調査
10%未満 10~19% 20~29% 30%以上
21.9
15.6
6.3
6.3 △25.0 △ 7.1
25.0
9.4
3.1
9.4 △28.1 △46.2
63.2
15.8
0.0
0.0 △63.2 △58.8
31.0
10.3
0.0
0.0 △17.2 △36.4
31.0
4.8
0.0
2.4 △14.3 △42.9
31.8
10.4
1.9
3.9 △26.0 △38.0
31.9
16.3
3.6
3.0 △38.0
SWAN REPORT
10
4.自社の業況が上向く転換点がいつ頃になると見通していますか?
「すでに上向き」「 6 ヶ月以内」「 1 年以内」の 1 年以内に上向く回答の割合の合計は、
前年の23.
4%から32.1%へ上昇しました。「 2 年以内」の回答は前年より3.6ポイント低
下し16.
0%、「 3 年以内」の回答は前回より7.5ポイント低下し14.0%、「 3 年超」の回
答は前回より9.3ポイント低下し7.3%となっており、業況が上向く見通しがある企業で
は、早期に業況が改善すると見込んでいる企業の割合が多くなっております。「業況改
善の見通しなし」の回答は、30.7%と前年より11.7ポイント上昇しており、厳しい経営
環境からの脱却時期が見えない企業も多くなっております。
(単位:%)
すでに上向き
6 カ月以内
1 年以内
2 年以内
3 年以内
事業改善の
見通しなし
3 年超
製
造
業
6.5
6.5
25.8
6.5
12.9
0.0
41.9
建
設
業
6.1
12.1
15.2
15.2
24.2
9.1
18.2
卸
売
業
5.6
16.7
5.6
16.7
5.6
11.1
38.9
小
売
業
0.0
6.9
24.1
24.1
13.8
10.3
20.7
サービス業
12.8
5.1
10.3
17.9
10.3
7.7
35.9
合 計
6.7
8.7
16.7
16.0
14.0
7.3
30.7
前 年
8.0
3.1
12.3
19.6
21.5
16.6
19.0
5:昨今の円高によって、貴社ではどのような影響を受けていますか?
円高の影響を受けているとの回答は「好影響を
受けている」が8.6%、「悪影響を受けている」が
42.
4%と、悪影響を受けている企業が多くなって
おります。
「影響を受けていない」は、49.0%となっ
ており、約半数の企業は影響を受けていない結果
となっております。
円高が好影響の理由では、「仕入価格の低下」
が53.
8%ともっとも高く、海外からの輸入品の仕
入価格が下がったことが考えられます。
円高が悪影響の理由では「取引先の業況悪化」
が70.
3%ともっとも高くなっており、輸出関連を
扱う取引先への円高の影響が中小企業にも間接的
に影響を及ぼしております。
円高の影響
8.6%
49.0%
好影響を受けている
影響はない
円高好影響の理由
仕入れ価格の
低下
7.7%
その他
SWAN REPORT
10%
20%
6.3%
採算悪化・
競争力低下
6.3%
その他
30%
40%
50%
60%
70.3%
受注減少
競争激化
23.1%
0%
11
取引先の
業況悪化
15.4%
海外展開が
しやすくなる
悪影響を受けている
円高悪影響の理由
53.8%
売上の増加
42.4%
4.7%
12.5%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%
4
室蘭・札幌・空知・苫小牧・北海・旭川、6 信用金庫の
共同企画:「誌上ビジネスマッチング」
6 信用金庫のお取引先企業様のご紹介コーナー
6しんきんの
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〒003-0804 札幌市白石区菊水 4 条 1 丁目 3 番 6 号
担当部署(者)
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TEL:011-817-8895
FAX:011-825-2567
URL:http://www1.odn.ne.jp/cbs/ e-mail:[email protected]
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おり、牛の年齢、性別、部位などから用途に合う皮の繊維の流れ、固さ、なめし方の革素材
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しがなされ、10年、20年と風合いを残したままつき合っていけるつくりがなされている。そ
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〒060-0003 札幌市中央区南 3 条西 8 丁目 7 番 3 号
担当部署(者)
:日下 功二 様
TEL:011-210-7388
FAX:011-210-7388
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紹介者:苫小牧信用金庫(担当部:とましん地域経済研究所 TEL 0144-31-2145)
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直接お豆腐、刺身や乾物につけて食べても旨みを増してくれる応用範囲の広い調味料です。例えば、炙りほたてなら
炊き込みご飯、だし昆布なら汁物やきゅうりの漬物、唐辛子ならマグロのユッケや野菜炒めなど使い分けも様々です。
(主要商品・技術等)
・熟成ミン味
・炙りほたてミン味
・だし昆布ミン味
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〒053-0803 苫小牧市矢代町 2 丁目 7 -14
担当部署(者)
:西川 正志 様
TEL:0144-84-3622
FAX:0144-84-3623
URL:http://www.minmi-kk.com e-mail:[email protected]
紹介者:北海信用金庫(担当部:業務推進部 TEL 0135-22-2127)
当社製品は、添加物を一切使用していない自然食品です。北海道内でも良質な牛乳が採れ
ることで有名な黒松内の酪農家から仕入れています。
白かび及び青かびタイプのチーズです。熟成につれ外側から少しずつ柔らかくなり、味が
微妙に変化していきます。様々な味をお試し下さい。
(主要商品・技術等)
ナチュラルチーズ(カレ・ロワレ・
おい古味・おい古味ブルー)
カマンベールチーズ(ジャムの魔法)
㈲諸国名産珍味 南部 様
〒045-0032 岩内郡共和町老古美320- 3
担当部署(者)
:営業部 西村 公太 様
TEL:0135-62-7457
FAX:0135-62-8585
URL:http://www.creyl.com e-mail:[email protected]
紹介者:旭川信用金庫(担当部:営業グループ TEL 0166-26-1161)
流通の街旭川より、全国各地の北海道物産展で乾燥珍味を販売しております。
新鮮な魚貝類の旬の味をそのまま活かして加工しております。地元でもウエスタンのパ
ワーズ店・川端店や上川の北の森店などに店舗を構え、計り売りでお気に入りの商品をお好
きな分だけお買い上げいただく事ができますので、各種御贈答にもご好評いただいておりま
す。地方発送も行っておりますので、電話やインターネットでのご注文もお気軽にどうぞ。
(主要商品・技術等)
・いかすみさきいか
・鮭とば
〒079-8442 旭川市流通団地 2 条 1 丁目10番地12
担当部署(者)
:南部 道広 様
TEL:0166-40-3000
FAX:0166-49-6000
URL:http://www.nambu.ne.jp e-mail:[email protected]
SWAN REPORT
12
5
むろしん情報コラム
~スワンレポート第50回までの軌跡~
業況判断DI及び日経平均株価の推移
DI値
(円)
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
月
9月
6月
2010年3月
月
9月
6月
2009年3月
月
9月
6月
2008年3月
月
9月
6月
2007年3月
月
9月
6月
2006年3月
月
9月
6月
2005年3月
月
9月
6月
2004年3月
月
9月
6月
2003年3月
月
9月
6月
2002年3月
月
9月
6月
2001年3月
月
9月
6月
2000年3月
月
9月
6月
1999年3月
月
1998年9月
△
△
△
△
△
30.0
20.0
10.0
0.0
10.0
20.0
30.0
40.0
50.0
12
12
12
12
12
12
業況判断DI
12
12
12
12
12
12
0
12
日経平均株価
スワンレポートはおかげさまで発行回数が50回を数えました。そこで、今回の情報コ
ラムは50回を記念し、 1 回から50回までの12年 6 ヶ月にわたる業況判断DIとその間の
日経平均株価の推移をグラフで比較し、国内景気(日経平均株価)と管内景気(業況判
断DI)の検証を行いました。
( 1 )スワンレポート第 1 回目発行(1998年10月)
この年の 6 月に今では室蘭市の観光名所の代表となった白鳥大橋が開通したことにち
なみ、そこから本誌の名前を「スワンレポート」と名付けました。日本経済は前年の北
海道拓殖銀行の破綻に続き、日本長期信用銀行や日本債券信用銀行が破綻するなど、バ
ブル崩壊後のいわゆる“失われた10年”を象徴する出来事が相次ぎ、第 1 回目の業況判
断DIは△29からのスタートとなりました。
( 2 ) 1 回目の上昇局面(1998年10月~1999年12月)
1998年 3 月、政府による16兆円規模の総合経済対策などが功を奏し、業況判断DIは
順調に上昇局面を迎え、1999年12月には△ 3 で山を打ちました。1999年12月のスワンレ
ポート(第 6 回)では、公共事業の増大に伴い前年実績を上回る企業が多かったことや、
白鳥大橋の開通に伴う観光客の増加、新日鐵の発電所建設や栗林商会の新本社ビル建設
など明るい話題が目立ちました。
( 3 ) 1 回目の低下局面(1999年12月~2002年 9 月)
その後、ITバブル崩壊によるアメリカ経済の失速で国内経済は急速に冷え込み、日
経平均株価を後追いし業況判断DIは2002年 9 月に△38まで落ち込みました。このよう
な中で、2002年 9 月のスワンレポート(第17回)では、2006年度までの期限付きの存続
となっていた函館どつく室蘭製作所の正式存続が決定、室蘭開発建設部が進めている「M
ランド」建設事業で沖合い 3 百メートルの人工島埋め立て工事が始まるなど、一部で明
るい動きもありました。
( 4 ) 2 回目の上昇局面(2002年9月~2006年12月)
2 回目の上昇局面は、前年の2001年 4 月に発足した小泉政権の下、「いざなぎ景気」
を超えて「いざなみ景気」と呼ばれる戦後最長となった景気拡大局面を迎え、業況判断
DIは2006年12月に+22となり、調査以来最高の水準となりました。2006年12月のスワ
ンレポート(第34回)によると、大手製造業の活発な設備投資の動きが見られ、その影
響は中小企業まで波及しました。また、雇用面ではこうした状況を受け、室蘭職業安定
所が発表した2006年11月の有効求人倍率は0.84倍となり全道平均の0.54倍を大きく上回
りました。
( 5 ) 2 回目の低下局面(2006年12月~2009年 6 月)
バブル崩壊からようやく胎動を始めた日本経済でしたが、 2 回目の低下局面を迎え、
2008年 9 月のリーマン・ブラザーズの破綻をきっかけとして、世界経済が急速に低迷し
国内にも波及、管内大手製造業は生産量の大幅な減少を余儀なくされ、業況判断DIは
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SWAN REPORT
調査以来最低の水準△41まで低下しました。2009年 6 月のスワンレポート(第44回)で
は、白老町から旭化成が撤退、西胆振唯一の百貨店である北海道丸井今井室蘭店の閉店
が決定するといった暗い話題が目立ちました。
( 6 )上昇局面(2009年 6 月~現在)
世界同時不況を受けて世界各国は経済対策を実施、その結果、新興国を中心とした需
要が回復しました。その需要回復を受け国内企業の輸出量が増加するとともに、管内大
手製造業の生産量が回復し、再び業況判断DIは上昇局面を迎えております。
( 7 )全体を通して
管内景気(業況判断DI)は国内景気(日経平均株価)を後追いする形でほぼ連動し
て推移していることが分かりましたが、現実的に業況が悪化する一方で、国内景気悪化
→暗い話題が多くなる→経営者のマインドが低くなる→業況判断DIの低下の論理があ
ると思われます。
最後に、スワンレポートは多くのお客様の支えがあってこの度、記念すべき50回目の
発行に結びつけることが出来ました。引き続きタイムリーな管内景気の動向をお知らせ
するとともに、さまざまな情報を発信し経営者の方々のマインドが明るくなり、少しで
も経営のお役に立てるように、内容の充実を図って参ります。
室蘭信用金庫店舗一覧表
■室蘭地区
本
店
輪 西 支 店
母 恋 支 店
本 輪 西 支 店
中 島 支 店
東室蘭駅前支店
東 町 支 店
小 橋 内 支 店
高 砂 支 店
工 大 前 支 店
白 鳥 台 支 店
☎0143-22-1511
☎0143-44-2942
☎0143-22-1281
☎0143-55-7421
☎0143-44-3691
☎0143-45-1511
☎0143-44-4762
☎0143-22-8448
☎0143-44-5228
☎0143-46-1611
☎0143-59-6881
■札幌地区
札 幌 支 店
札 幌 北 支 店
☎011-261-6441
☎011-753-1131
■伊達地区
伊 達 支
☎0142-25-2500
店
■登別地区
幌 別 支 店
登別温泉支店
富 士 町 支 店
若 草 支 店
鷲 別 支 店
ポスフール登別出張所
登 別 支 店
☎0143-85-2211
☎0143-84-2241
☎0143-88-1111
☎0143-86-3311
☎0143-86-5611
☎0143-87-2511
☎0143-83-3135
■白老地区
白 老 支 店
萩 野 支 店
虎 杖 浜 支 店
☎0144-82-2424
☎0144-83-2751
☎0144-87-3111
■苫小牧地区
苫小牧中央支店
苫 小 牧 支 店
錦 岡 支 店
☎0144-33-2411
☎0144-72-8166
☎0144-67-2511
室蘭信用金庫スワンレポート(No.50) 平成23年 1 月発行
発 行 室蘭信用金庫経営企画部 室蘭市常盤町 2 番 8 号
TEL(0143)22-1504
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