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美浜発電所3号炉 火山影響評価について -資料集
机上配布資料8 美浜発電所3号炉 火山影響評価について -資料集- 関⻄電⼒株式会社 平成28年5月20日 目 資料1: 資料2: 資料3: 資料4: 資料5: 次 地理的領域内(160km)に分布する第四紀火山の活動性評価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 敷地及びその周辺での地質調査結果に関する検討・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Tephra2を用いた再現計算結果事例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 噴出源が同定できない降下火砕物に関する補足資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 降下火砕物の粒度に関する補足資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 p2-34 p35-42 p43-45 p46-49 p50-55 2 資料1 地理的領域内(160km)に分布する第四紀火山の活動性評価 第268回審査会合 資料1修正 地理的領域内(160km)に分布する第四紀火山 中野他編(2013),西来他編(2012),日本火山学会のデータベース等を参考に半径160kmの範囲に位置 する第四紀火山を27火山抽出した。 活動年代 (千 年 前 ) 名称 敷地からの 離 隔 (km) 三朝 (み さ さ ) 150 1400 ~ 1300 槇原 (まき は ら ) 140 800 ~ 700 郡家 (こ お げ ) 129 扇ノ山 (お うぎ の せ ん ) 111 佐坊 (さ ぼ う ) 108 美方 火 山 群 (み か た ) 105 1700 ~ 200 照来 (て ら ぎ ) 106 3100 ~ 2200 大屋 ・ 轟 (お お や・ と ど ろ き ) 99 2800 ~ 2400 神鍋 火 山 群 (かん な べ ) 89 700 ~ 10-20 上 佐野 ・ 目 坂 (か み さの ・ め さ か ) 85 230 ~ 130 玄武洞 (げん ぶ ど う ) 79 宝山 (たか ら や ま ) 67 400 ~ 300 取立山 ( と りた て や ま ) 107 1000 ~ 800 経ヶ岳 (き ょう が た け ) 104 1400 ~ 700 願 教 寺・ 三 ノ 峰 (が ん き ょ うじ ・ さ ん の み ね ) 114 3100 ~ 2500 戸室山 (とむ ろ や ま ) 148 400 ~ 300 銚子 ヶ 峰 (ち ょ うし が み ね ) 116 白山 (はく さ ん ) 122 毘沙 門 岳 (び し ゃも ん だ け ) 112 両白 丸 山 ( り ょ うは く ま る や ま ) 118 400 ~ 300 大日 ヶ 岳 (だ い にち が た け ) 119 1100 ~ 900 烏 帽 子・ 鷲 ヶ 岳 (え ぼ し-わ し が た け ) 127 1600 ~ 1100 湯ヶ峰 (ゆが み ね ) 150 上野 火 山 群 (う え の ) 167* 2100 1200 ~ 400 1700 美浜発電所 1600 1500 400 ~ 300 100 中野他編(2013) 2800 ~ 中 野 他 編 (2013)等 に 基 づ く 。 貫 入 岩 体 ・ 深 成 岩 体 に つ い て は 検 討 の 対 象 か ら 除 く 。 900 半径160kmの範囲の第四紀火山 3 4 完新世以降に活動があった火山 白山(はくさん) 第268回審査会合 資料1修正 ・産業技術総合研究所(2014):日本の主要第四紀火山の積算マグマ噴出量階段図 完新世以降に活動があったことから、将来の活動可能性が否定できないため原子力発電所に影響を及ぼし得る火山と評価。 5 御嶽山(おんたけさん) ・産業技術総合研究所(2014):日本の主要第四紀火山の積算マグマ噴出量階段図 完新世以降に活動があったことから、将来の活動可能性が否定できないため原子力発電所 に影響を及ぼし得る火山と評価。 第268回審査会合 資料1修正 6 乗鞍岳(のりくらだけ) 第268回審査会合 資料1修正 ・産業技術総合研究所(2014):日本の主要第四紀火山の積算マグマ噴出量階段図 完新世以降に活動があったことから、将来の活動可能性が否定できないため原子力発電所に影響を及ぼし得る火山と評価。 7 焼岳(やけだけ) 第268回審査会合 資料1修正 ・産業技術総合研究所(2014):日本の主要第四紀火山の積算マグマ噴出量階段図 完新世以降に活動があったことから、将来の活動可能性が否定できないため原子力発電所に影響を及ぼし得る火山と評価。 8 9 完新世以降に活動がなかった火山 第268回審査会合 資料1修正 郡家(こおげ) 10 【形式・構造】 溶岩流(単成火山)※1,3 【火山体体積】 記載なし※2 【活動時期】 210万年前※3 美浜発電所 214±25万年前※4 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合センター 速報,no.60,産業技術総合研究所地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM),日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・ 石塚治・山元孝広・岸本清行(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表、200万分の1地質編集 図,no.11, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※4) Uto Kozo(1989):Neogene volcanism of Southwest Japan:Its time and space based on K-Ar dating.Unpub.Ph.D.thesis,The University of Tokyo,p.184 ② 扇ノ山 郡家 0 (Km)3※ 三方火山群 50km ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 活動期間が非常に短く,第四紀の期間を通じて繰り返しの活動が認められないことから、将来の活動可能性がない火山と評価。 なお、当該火山は中期更新世(約80万年)以降の活動が無く、また当該火山周辺に位置する扇ノ山や美方火山群を原子力発電所に 影響を及ぼし得る火山として評価している。 第268回審査会合 資料1修正 扇ノ山(おうぎのせん) 11 【形式・構造】 火砕丘・溶岩流※1,3 【火山体体積】 4.7km3※2 【活動時期】 120~40万年前※3 美浜発電所 第1期 122±5~94±4万年前 ※4、※5 第2期 92±5~39±4万年前 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合センター 速報,no.60,産業技術総合研究所地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM),日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・石 塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集図,no.11, 産業技術総合研究所 地質調査総合センター ※4)Furuyama,K.,Nagao,k.,Mitsui,S.,Kasatani,K.(1993):K-Ar ages of Late Neogene monogenetic volcanose in the east san-in district ,Southwest Japan.Earth Science(CHIKYUKAGAKU),vol.47,p.519 -p.532 ※5)先山 徹・松田 高明・森永 速男・後藤 篤・加藤 茂弘(1995):兵庫県北部の鮮新世~更新世火山岩類-K-Ar 年代・古地磁気・主化学組成-,人と自然,兵庫県立人と自然の博物館,6,p.149-p.170 扇ノ山 噴出量(km3)※ ① 300 0 ② 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 250 200 150 年代(万年前) 100 50 50km ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 最後の噴火からの経過期間が全活動期間よりも長い火山ではないことから、将来の活動可能性が否定できないため原子力発電所に 影響を及ぼし得る火山と評価。 0 第268回審査会合 資料1修正 佐坊(さぼう) 12 【形式・構造】 溶岩流※1,3 【火山体体積】 記載なし※2 【活動時期】 170万年前※3 美浜発電所 170±5万年前※4 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合セン ター速報,no.60,産業技術総合研究所地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM), 日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・ 石塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集 図,no.11, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※4)古山勝彦・長尾敬介(2004):照来コールドロンのK-Ar年代,火山,49,4,p.181-p.187 ② 美方火山群 (Km)3※ 扇ノ山 佐坊 0 50km ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 活動期間が非常に短く,第四紀の期間を通じて繰り返しの活動が認められないことから、将来の活動可能性がない火山と評価。 なお、当該火山は中期更新世(約80万年)以降の活動が無く、また当該火山周辺に位置する扇ノ山や美方火山群を原子力発電所に 影響を及ぼし得る火山として評価している。 第268回審査会合 資料1修正 美方火山群(みかた) 13 【形式・構造】 火砕丘・溶岩流※1,3 【火山体体積】 0.46km3※2 【活動時期】 170~20万年前※3 美浜発電所 ※4、※5 味取22±1万年前、葛畑69±2万年前 備87±3万年前、その他126±4~158±5万年前 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合セン ター速報,no.60, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM), 日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・ 石塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集 図,no.11, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※4)Furuyama,K.,Nagao,K.,Mitsui,S.ando kasatani,K. (1993) K-Ar ages of Late Neogene monogenetic volcanoes in the east San-in district,Southwest Japan,Earth Science(Chikyu Kagaku),47,p.519- p.532 ※5)先山徹・松田高明・森永速男・後藤 篤・加藤茂弘(1995):兵庫県北部の鮮新世~更新世火山岩類-K-Ar年 代・古地磁気・主化学組成-,人と自然,兵庫県立人と自然の博物館,6,p.149-p.170 ① 噴出量(km3)※ 美方火山群 300 0 50km ② 1.0 0.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0 250 200 150 100 50 年代(万年前) ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 最後の噴火からの経過期間が全活動期間よりも長い火山ではないことから、将来の活動可能性が否定できないため原子力発電所に 影響を及ぼし得る火山と評価。 0 第268回審査会合 資料1修正 照来(てらぎ) 14 【形式・構造】 火砕流・溶岩流・カルデラ※1,3 【火山体体積】 記載なし※2 【活動時期】 310~220万年前※3 美浜発電所 下部凝灰岩310万年前、安山岩280~260万年前 ※4 流紋岩230 ~220万年前 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合セン ター速報,no.60, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM), 日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・ 石塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集 図,no.11, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※4)古山勝彦・長尾敬介(2004):照来コールドロンのK-Ar年代,火山,49,4,p.181-p.187 ② (Km)3※ ① 照来 0 50km ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 最後の噴火からの経過期間が全活動期間よりも長い火山であることから、将来の活動可能性がない火山と評価。 第268回審査会合 資料1修正 大屋・轟(おおや・とどろき) 15 【形式・構造】 溶岩流、単成火山群※1,3 【火山体体積】 記載なし※2 【活動時期】 280~240万年前※3 美浜発電所 大屋 251±7、241±8万年前※4、※5 轟 277±8、276±8、244±8万年前※4、※5 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合センター速 報,no.60, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM), 日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・石塚 治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集図,no.11, 産業 技術総合研究所地質調査総合センター ※4) Furuyama,K.,Nagao,k.,Mitsui,S.,Kasatani,K.(1993):K-Ar ages of Late Neogene monogenetic volcanose in the east san-in district ,Southwest Japan,Earth Science(CHIKYU KAGAKU),47,6,p.519- p.532 ※5)先山徹・松田高明・森永速男・後藤篤・加藤茂弘(1995):兵庫県北部の鮮新世~更新世火山岩類 -K-Ar年 代・古地磁気・主化学組成-,人と自然,兵庫県立人と自然の博物館,6,p.149-p.170 ② (Km)3※ ① 0 50km 大屋・轟 ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 最後の噴火からの経過期間が全活動期間よりも長い火山であることから、将来の活動可能性がない火山と評価。 第268回審査会合 資料1修正 神鍋火山群(かんなべ) 16 【形式・構造】 火砕丘・溶岩流※1,3 【火山体体積】 0.70km3※2 【活動時期】 70~2or1万年前※3 美浜発電所 西気70万年前、大机22万年前、ブリ17万年前 ※4 太田10万年前、清滝6万年前、神鍋1万年前 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合セン ター速報,no.60, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM), 日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・ 石塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集 図,no.11, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※4)古山勝彦(2000):フィールドガイド 日本の火山-6 中部・近畿・中国の火山,p.83-p.100 噴出量(km3)※ ① 神鍋火山群 1.0 0.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0 300 0 50km ② 250 200 150 年代(万年前) 100 50 ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 最後の噴火からの経過期間が全活動期間よりも長い火山ではないことから、将来の活動可能性が否定できないため原子力発電所に 影響を及ぼし得る火山と評価。 0 第268回審査会合 資料1修正 上佐野・目坂(かみさの・めさか) 17 【形式・構造】 火砕丘・溶岩流、単成火山群※1,3 【火山体体積】 0.077km3※2 美浜発電所 【活動時期】 23~13万年前※3 ※4 上佐野23.4±1万年前、 目坂12.6±1.4万年前 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合センター 速報,no.60,産業技術総合研究所地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM),日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・石 塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集図,no.11, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※4)) Furuyama,K.,Nagao,k.,Mitsui,S.,Kasatani,K.(1993):K-Ar ages of Late Neogene monogenetic volcanose in the east san-in district ,Southwest Japan,Earth Science(CHIKYU KAGAKU),47,6,p.519 -p.532 ① ② 噴出量(km3)※ 上佐野・目坂 神鍋火山群 0.10 0.09 0.08 0.07 0.06 0.05 0.04 0.03 0.02 0.01 0.00 300 0 50km 250 200 150 100 50 年代(万年前) ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 ・中央値で評価すると、最後の噴火からの経過期間が全活動期間よりも長い火山であるが、参考まで年代値のばらつきも考慮すると、最後の噴火から の経過期間の方が短い火山である。 ・西来他(2012)によると、上佐野・目坂火山は単成火山であり、神鍋火山群とともに、北但馬単成火山群を構成しているとされている。 ・その北但馬単成火山群においては、神鍋火山群の方がより活動的であることから、上佐野・目坂火山は将来の活動可能性がない火山と評価。 ・また当該火山は、火山体体積も0.077km3を考慮すると、噴火規模も非常に小さい火山であることから、原子力発電所に影響を及ぼし得る火山には該 当しないと評価。 0 第268回審査会合 資料1修正 玄武洞(げんぶどう) 18 【形式・構造】 火砕丘・溶岩流※1,3 【火山体体積】 1km3※2 【活動時期】 160万年前※3 美浜発電所 165±5万年前※4 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合センター速 報,no.60,産業技術総合研究所地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM),日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・石 塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集図,no.11,産 業技術総合研究所地質調査総合センター ※4)) Furuyama,K.,Nagao,k.,Mitsui,S.,Kasatani,K.(1993):K-Ar ages of Late Neogene monogenetic volcanose in the east san-in district ,Southwest Japan,Earth Science(CHIKYU KAGAKU),47,6,p.519 -p.532 玄武洞 神鍋火山郡 噴出量(km3)※ ② 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 300 0 50km 250 200 150 100 50 年代(万年前) ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 活動期間が非常に短く,第四紀の期間を通じて繰り返しの活動が認められないことから、将来の活動可能性がない火山と評価。 なお、当該火山は中期更新世(約80万年)以降の活動が無く、また当該火山が属する北但馬単制火山群の一部である神鍋火山群 を原子力発電所に影響を及ぼし得る火山として評価している。 0 第268回審査会合 資料1修正 宝山(たからやま) 19 【形式・構造】 火砕丘・溶岩流※1,3 【火山体体積】 1km3※2 【活動時期】 40~30万年前※3 美浜発電所 小倉・衣摺溶岩 37万年前 ※4 田倉山溶岩 31万年前 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合センター 速報,no.60, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM),日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・石 塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集図,no.11,産 業技術総合研究所地質調査総合センター ※4)) Furuyama,K.,Nagao,k.,Mitsui,S.,Kasatani,K.(1993):K-Ar ages of Late Neogene monogenetic volcanose in the east san-in district ,Southwest Japan、Earth Science(CHIKYU KAGAKU),47,6,p.519 -p.532 噴出量(km3)※ ① 0 50km 宝山 ② 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 300 250 200 150 年代(万年前) 100 50 ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 最後の噴火からの経過期間が全活動期間よりも長い火山であることから、将来の活動可能性がない火山と評価。 0 第268回審査会合 資料1修正 取立山(とりたてやま) 20 【形式・構造】 複成火山※1,3 【火山体体積】 10.2km3※2 美浜発電所 【活動時期】 100~80万年前※3 ※4 取立山地域: 87±3~84±4万年前 大長山地域: 95±2~88±5万年前 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合セン ター速報,no.60, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM), 日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・ 石塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集 図,no.11, 産業技術総合研究所 地質調査総合センター ※4)棚瀬充史・及川輝樹・二ノ宮淳・林信太郎・梅田浩司(2007):K-Ar年代測定に基づく両白山地の鮮新-更 新世火山活動の時空分布,火山,52,p.39-p.61 ① 噴出量(km3)※ 取立山 0 50km 50 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 300 250 200 150 年代(万年前) 100 ② 50 0 ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 最後の噴火からの経過期間が全活動期間よりも長い火山であることから、将来の活動可能性がない火山と評価。 第268回審査会合 資料1修正 経ヶ岳(きょうがたけ) 21 【形式・構造】 複成火山※1,3 【火山体体積】 17.9km3※2 美浜発電所 【活動時期】 140~70万年前※3 ※4 法恩寺山 : 81±3~72±2万年前 経ヶ岳(狭義): 102±35~83±4万年前 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合セン ター速報,no.60, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM), 日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・ 石塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集 図,no.11,産業技術総合研究所地質調査総合センター ※4)棚瀬充史・及川輝樹・二ノ宮淳・林信太郎・梅田浩司(2007):K-Ar年代測定に基づく両白山地の鮮新-更 新世火山活動の時空分布,火山,52,p.39-p.61 噴出量(km3)※ ① 経ヶ岳 ② 50 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 300 250 200 150 100 50 年代(万年前) 0 50km ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 最後の噴火からの経過期間が全活動期間と同程度であるため、将来の活動可能性が否定できないため原子力発電所に影響を及ぼし 得る火山と評価。 0 第268回審査会合 資料1修正 願教寺・三ノ峰(がんきょうじ・さんのみね) 22 【形式・構造】 複成火山※1,3 【火山体体積】 19.8km3※2 美浜発電所 【活動時期】 310~250万年前※3 三ノ峰上部溶岩除く全ての噴出物: 310~290万年前 ※4 三ノ峰上部溶岩: 250万年前 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合セン ター速報,no.60, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM), 日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・ 石塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集 図,no.11, 産業技術総合研究所 地質調査総合センター ※4)棚瀬充史・及川輝樹・二ノ宮淳・林信太郎・梅田浩司(2007):K-Ar年代測定に基づく両白山地の鮮新-更 新世火山活動の時空分布,火山,52,p.39-p.61 ② 噴出量(km3)※ ① 願教寺・三ノ峰 50 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 300 250 200 150 100 50 年代(万年前) 0 50km ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 最後の噴火からの経過期間が全活動期間よりも長い火山であることから、将来の活動可能性がない火山と評価。 0 第268回審査会合 資料1修正 戸室山(とむろやま) 23 【形式・構造】 溶岩ドーム群※1,3 【火山体体積】 0.2km3※2 美浜発電所 【活動時期】 40~30万年前※3 ※4 戸室山37±4万年前 キゴ山40±3・31±4万年前 スポーツセンター41±2万年前 田島城跡42±2万年前 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合セン ター速報,no.60, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM), 日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・ 石塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集 図,no.11, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※4)酒寄淳史,林信太郎,梅田浩司(2002):石川県,戸室火山のK-Ar年代,日本火山学会講演予稿集 戸室山 噴出量(km3)※ ① 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 300 0 50km ② 250 200 150 年代(万年前) 100 50 ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 最後の噴火からの経過期間が全活動期間よりも長い火山であることから、将来の活動可能性がない火山と評価。 0 第268回審査会合 資料1修正 銚子ヶ峰(ちょうしがみね) 24 【形式・構造】 (溶岩ドーム)※1,3 【火山体体積】 1.72km3※2 美浜発電所 【活動時期】 150万年前※3 148±3万年前※4 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合セン ター速報,no.60, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM),日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・ 石塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集 図,no.11, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※4)棚瀬充史・及川輝樹・二ノ宮淳・林信太郎・梅田浩司(2007):K-Ar年代測定に基づく両白山地の鮮新-更 新世火山活動の時空分布,火山,52,p.39-p.61頁 白山 ② 噴出量(km3)※ 銚子ヶ峰 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 300 0 50km 250 200 150 年代(万年前) 100 50 ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 活動期間が非常に短く,第四紀の期間を通じて繰り返しの活動が認められないことから、将来の活動可能性がない火山と評価。 なお、当該火山は中期更新世(約80万年)以降活動が無いが、当該火山周辺に位置する白山を原子力発電所に影響を及ぼし得る火山 として評価している。 0 第268回審査会合 資料1修正 毘沙門岳(びしゃもんだけ) 25 【形式・構造】 複成火山※1,3 【火山体体積】 3.5km3※2 美浜発電所 【活動時期】 30万年前※3 ※4 矢谷川溶岩 28±3万年前 スキー場溶岩 29±3万年前、 毘沙門岳山頂溶岩30±3万年前 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合セン ター速報,no.60, 産業技術総合研究所 地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM), 日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・ 石塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集 図,no.11, 産業技術総合研究所 地質調査総合センター ※4)棚瀬充史・及川輝樹・二ノ宮淳・林信太郎・梅田浩司(2007):K-Ar年代測定に基づく両白山地の鮮新-更 新世火山活動の時空分布,火山,52,p.39-p.61 噴出量(km3)※ ① 毘沙門岳 ② 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 300 250 200 150 100 50 年代(万年前) 0 50km ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 活動期間が非常に短く,第四紀の期間を通じて繰り返しの活動が認められないことから、将来の活動可能性がない火山と評価。 0 第268回審査会合 資料1修正 両白丸山(りょうはくまるやま) 26 【形式・構造】 複成火山※1,3 【火山体体積】 6.24km3※2 美浜発電所 【活動時期】 40~30万年前※3 丸山火山岩類 40±3万年前(郡上郡) ※4 34±4万年前(大野郡) ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合セン ター速報,no.60, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM), 日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・ 石塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集 図,no.11, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※4)清水智・山崎正男・板谷・徹丸(1988):両白-飛騨地域に分布する鮮新-更新世火山岩のK-Ar年代,蒜 山研究所報告,14,p.1-p.36 両白丸山 噴出量(km3)※ ① 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 300 0 50km ② 250 200 150 年代(万年前) 100 50 ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 活動期間が非常に短く,第四紀の期間を通じて繰り返しの活動が認められないことから、将来の活動可能性がない火山と評価。 0 第268回審査会合 資料1修正 大日ヶ岳(だいにちがたけ) 27 【形式・構造】 複成火山※1,3 【火山体体積】 16km3※2 美浜発電所 【活動時期】 110~90万年前※3 溶岩:94±4万年前、97±4万年前、101±4万年前※4 岩脈:103±5万年前※5 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合セン ター速報,no.60, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM), 日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・ 石塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集 図,no.11, 産業技術総合研究所地質調査総合センタ- ※4)酒寄淳史・飯田雅裕・森田健一・山口達弘(1996):天狗・大日ヶ岳火山の地質とK-Ar年代(演旨),三鉱学会 講演要旨集,日本岩石鉱物鉱床学会,資源地質学会,1996,p.79 ※5)東野外志男・長尾敬介・板谷徹丸・坂田章吉・山崎正男(1984):白山火山及び大日ヶ岳火山のK-Ar年代、 石川県白山自然保護センター研究報告,第10集,p.23-p.29 大日ヶ岳 0 50km 噴出量(km3)※ ① 50 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 300 250 200 150 年代(万年前) 100 ② 50 ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 最後の噴火からの経過期間が全活動期間よりも長い火山であることから、将来の活動可能性がない火山と評価。 0 第268回審査会合 資料1修正 烏帽子・鷲ヶ岳(えぼし・わしがたけ) 28 【形式・構造】 複成火山※1,3 【火山体体積】 65.8km3※2 美浜発電所 【活動時期】 160~110万年前※3 古期烏帽子岳 121±3~115±4万年前※4 154±11~130±7万年前※5 新期烏帽子岳 119±3~107±6万年前※4 126±7 ~119±8万年前※5 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合セン ター速報,no.60, 産業技術総合研究所 地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM),日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・ 石塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集 図,no.11,産業技術総合研究所地質調査総合センター ※4)棚瀬充史・及川輝樹・二ノ宮淳・林信太郎・梅田浩司(2007):K-Ar年代測定に基づく両白山地の鮮新-更 新世火活動の時空分布,火山,52,p.39-p.61 ※5)清水智・山崎正男・板谷徹丸(1988):両白-飛騨地域に分布する鮮新-更新世火山岩のK-Ar年代,蒜山 研究所報告,14,p.1-p.36 ② 噴出量(km3)※ ① 烏帽子・鷲ヶ岳 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 300 250 200 150 100 50 年代(万年前) 0 50km ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 最後の噴火からの経過期間が全活動期間よりも長い火山であることから、将来の活動可能性がない火山と評価。 0 第268回審査会合 資料1修正 湯ヶ峰(ゆがみね) 29 【形式・構造】 溶岩ドーム※1,3 【火山体体積】 0.07km3※2 美浜発電所 10万年前※3 【活動時期】 10±0.6万年前 ※4 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合セン ター速報,no.60,産業技術総合研究所地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM), 日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・ 石塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集 図,no.11, 産業技術総合研究所 地質調査総合センター ※4)岩田修(1997):湯ヶ峰火山の岩石学,日本地質学会第104年学術大会,p.283 噴出量(km3)※ ② 0.20 0.18 0.16 0.14 0.12 0.10 0.08 0.06 0.04 0.02 0.00 300 250 200 150 年代(万年前) 100 50 ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 0 50km 湯ヶ峰 活動期間が非常に短く、第四紀の期間を通じて繰返しの活動が認められないことから、将来の活動可能性がない火山と評価。 なお、当該火山は火山体体積(0.07km3)を考慮すると、噴火規模も非常に小さい火山である。 0 第268回審査会合 資料1修正 上野火山群(うえの) 30 【形式・構造】 溶岩流、単成火山群※1,3 【火山体体積】 1.24km3※2 美浜発電所 【活動時期】 280~90万年前※3 木曽岩体群 280~150万年前 ※4 柿其峠岩体群190~170万年前 坂下岩体 160~150万年前 楢谷岩体 136万年前 摺鉢山 93万年前 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合セン ター速報,no.60, 産業技術総合研究所 地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM), 日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・ 石塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集 図,no.11, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※4)中野俊・宇都浩三・内海茂(2000):上野玄武岩類および地蔵峠火山岩類のK-Ar年代と化学組成の時間変 化,火山,第2集,45,p.87-p.105 噴出量(km3)※ ① 上野火山群 0 50km ② 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 300 250 200 150 年代(万年前) 100 50 ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 最後の噴火からの経過期間が全活動期間と同程度であるため、将来の活動可能性が否定できないため原子力発電所に影響を及ぼし 得る火山と評価。 0 第268回審査会合 資料1修正 地蔵峠火山群(じぞうとうげ) 31 【形式・構造】 複成火山※1,3 【火山体体積】 32.7km3※2 美浜発電所 【活動時期】 340~160万年前※3 奥峰岩体 347±0.03万年前 ※4 西野岩体 253±0.04万年前 才児岩体 174±0.03万年前 地蔵峠岩体 162±0.03万年前 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合セン ター速報,no.60, 産業技術総合研究所 地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM),日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・ 石塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集 図,no.11, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ※4)中野俊・宇都浩三・内海茂(2000):上野玄武岩類および地蔵峠火山岩類のK-Ar年代と化学組成の時間変 化,火山,第2集,45,p.87-p.105 地蔵峠火山群 噴出量(km3)※ ① 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 300 0 50km ② 250 200 150 100 50 年代(万年前) ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 最後の噴火からの経過期間が全活動期間よりも長い火山ではないことから、将来の活動可能性が否定できないため原子力発電所に 影響を及ぼし得る火山と評価。 0 第268回審査会合 資料1修正 上宝(かみたから) 32 【形式・構造】 火砕流※1,3 【火山体体積】 40km3※2 美浜発電所 【活動時期】 70万年前※3 ※1) 西来邦章・伊藤順一・上野龍之編(2012):第四紀火山岩体・貫入岩体データベース,地質調査総合センター 速報,no.60,産業技術総合研究所地質調査総合センター ※2) 第四紀火山カタログ委員会編(1999):日本の第四紀火山カタログ ver.1.0(CD-ROM), 日本火山学会 ※3)中野俊・西来邦章・宝田晋治・星住英夫・石塚吉浩・伊藤順一・川辺禎久・及川輝樹・古川竜太・下司信夫・石 塚治・山元孝広・岸本清行編(2013):日本の火山(第3版) 概要及び付表,200万分の1地質編集図,no.11, 産業技術総合研究所地質調査総合センター ② 焼岳 乗鞍岳 噴出量(km3)※ 上宝 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 300 250 200 150 100 50 年代(万年前) ※)噴出量は火山体体積とする。 なお、噴火時期及び噴出量が不明のため、点線で表示。 ①活動期間(=活動期間内の最大休止期間) ②最新噴火からの経過期間 0 50km 活動期間が非常に短く,第四紀の期間を通じて繰り返しの活動が認められないことから、将来の活動可能性がない火山と評価。 なお、当該火山は約70万年前以降の活動が無く、また当該火山周辺に位置する焼岳や乗鞍岳を原子力発電所に影響を及ぼし得る 火山として評価している。 0 第268回審査会合 資料1修正 両白山地の活動履歴 33 白山 九頭竜火山列 白山火山列 棚瀬他(2007)に白山を追記 ・棚瀬充史・及川輝樹・二ノ宮淳・林信太郎・梅田浩司(2007):K-Ar年代測定に基づく両白山地の鮮新-更新世火山活動の時空分布,火山,52,p.39-p.61 ・棚瀬他(2007)によると、「両白山地の火山活動をまとめると、Ⅰ~Ⅲ期にわけられる。Ⅰ期(3.6Ma~1.5Ma)には散発的に火山活動 があった。Ⅱ期(1.2Ma~0.7Ma)の火山活動は東から西に火山活動の場が移動し、西北西-東南東方向の火山列が形成された。Ⅲ 期(0.4Ma~0Ma)には、顕著な南北方向の火山列が形成された。」とされている。 ・現在では、白山火山列の中でも、活火山として活動しているのが白山である。 両白山地のマグマの状況 高橋他(2004) ・高橋他(2004)によると、「マグマの存在を示唆するような構造は白山以外の火山では 確認されなかった。両白山地の第四紀火山群の中では特に白山が活火山としての特 徴を持っていることが構造解析の面からも明らかになった。」としている。 ・両白山地における活動履歴やマグマの状況を踏まえ、白山については、将来の活動 可能性が否定できないため原子力発電所に影響を及ぼし得る火山と評価する。 高橋直季他(2004):白山火山周辺の三次元地震波速度構造,火山,49,p.355-p.365 第268回審査会合 資料1修正 34 35 資料2 敷地及びその周辺での地質調査結果に関する検討 敷地及びその周辺での地質調査結果に関する検討(1/7) SU11-1 SU11-2 SU11-1 深度(cm) 0 久々子湖 0 第268回審査会合 資料1修正 SU11-3 SU11-2 深度(cm) 110 110 115 115 SU11-4 SU11-3 深度(cm) 220 220 36 SU11-4 深度(cm) 330 330 333 333 10 10 120 120 228 230 228 230 340 340 20 20 130 130 240 240 350 350 30 30 140 140 250 250 360 360 40 40 150 150 260 260 370 370 50 50 160 160 270 270 380 380 60 60 170 170 280 280 390 390 70 70 180 180 290 290 400 400 80 80 190 190 300 300 410 410 90 90 200 200 310 310 420 420 100 100 210 210 320 320 430 430 110 110 220 220 330 330 440 440 333 333 340 340 K-Ah 菅湖 中山湿地 1km U-Oki 左側:コア写真 右側:X線CT画像 115 115 120 120 縦横比は1:1 228 230 228 230 津波堆積物調査結果 菅湖(SU11-1~4) 446 446 450 450 WL=300 , WW=639 敷地及びその周辺での地質調査結果に関する検討(2/7) SU11-5 久々子湖 第268回審査会合 資料1修正 SU11-6 SU11-7 37 SU11-8 深度(cm) 550 深度(cm) 550 深度(cm) 深度(cm) 深度(cm) 深度(cm) 640 640 760 762 760 762 450 558 560 558 560 649 650 649 650 770 770 460 460 570 570 660 660 780 780 470 470 580 580 670 670 790 790 480 480 590 590 680 680 800 800 490 490 600 600 690 690 810 810 深度(cm) 440 深度(cm) 440 446 446 450 Sakate 500 500 610 610 700 700 820 820 510 510 620 620 710 710 830 830 520 520 630 630 720 720 840 840 530 530 640 640 730 730 850 850 540 540 649 650 649 650 740 740 860 860 550 550 750 750 870 873 870 873 558 560 558 560 760 762 760 762 菅湖 中山湿地 1km 左側:コア写真 右側:X線CT画像 縦横比は1:1 津波堆積物調査結果 菅湖(SU11-5~8) WL=300 , WW=639:5~7 WL=950 , WW=2000:8 敷地及びその周辺での地質調査結果に関する検討(3/7) SU11-9 久々子湖 KG11-1-A-4 KG11-1-A-5 SU11-10 第268回審査会合 資料1修正 KG11-1-A-6 KG11-1-A-7KG11-1-A-8 SU11-11 深度(cm) 深度(cm) 1090 0 1093 深度(cm) 深度(cm) 1090 0 1093 0 1100 0 1100 0 1000 0 0 1110 0 1110 0 10100 1010 0 0 1120 0 1120 0 910 10200 1020 0 0 1130 0 1130 0 920 920 10300 1030 0 0 0 1140 0 1140 930 930 10400 1040 0 0 1150 0 1150 0 940 940 10500 1050 0 0 0 1160 0 1160 950 950 10600 1060 0 0 1170 0 1170 0 960 960 10700 1070 0 0 0 1180 0 1180 970 970 10800 1080 0 0 1190 0 1190 0 980 982 980 982 10900 1093 1090 0 1093 0 0 1200 0 1200 0 0 0 1208 1210 0 1208 1210 0 深度(cm) 870 873 深度(cm) 870 873 深度(cm) 深度(cm) 980 0 982 深度(cm) 深度(cm) 980 0 982 880 880 990 0 990 0 890 890 10000 900 900 910 photo 深度(cm) 0 photo 38 photo photo photo 菅湖 中山湿地 1km 左側:コア写真 右側:X線CT画像 縦横比は1:1 津波堆積物調査結果 菅湖(SU11-9~11) 0 0 0 0 0 WL=950 , WW=2000 敷地及びその周辺での地質調査結果に関する検討(4/7) NK11-A-1 深度(cm) 久々子湖 0 深度(cm) 0 第268回審査会合 資料1修正 NK11-A-2 39 NK11-A-3 深度(cm) 深度(cm) 深度(cm) 深度(cm) 100 100 200 200 205 205 10 10 110 110 210 210 20 20 120 120 220 220 30 30 130 130 230 230 40 40 140 140 240 240 50 50 150 150 250 250 60 60 160 160 260 260 70 70 170 170 270 270 80 80 180 180 280 280 90 90 190 190 290 290 200 200 300 300 205 205 305 305 310 310 菅湖 中山湿地 1km 96 96 100 100 左側:コア写真 右側:X線CT画像 縦横比は1:1 , WW=700 (A-1~A-2) 津波堆積物調査結果 中山湿地(NK11-A-1~3) WL=150 WL=300 , WW=639 (A-3) 敷地及びその周辺での地質調査結果に関する検討(5/7) 第268回審査会合 資料1修正 NK11-B-4 久々子湖 深度(cm) 300 302 深度(cm) 300 302 310 310 320 320 330 330 40 NK11-B-5 深度(cm) 410 深度(cm) 410 417 417 420 420 430 430 440 440 K-Ah 極薄層 340 340 450 450 350 350 460 460 360 360 470 470 370 370 480 480 380 380 490 490 390 390 500 500 400 400 510 510 410 410 520 520 417 420 417 420 530 532 530 532 菅湖 中山湿地 1km 左側:コア写真 右側:X線CT画像 縦横比は1:1 津波堆積物調査結果 中山湿地(NK11-B-4~5) WL=100 , WW=700 敷地及びその周辺での地質調査結果に関する検討(6/7) NK11-B-6 久々子湖 第268回審査会合 資料1修正 NK11-B-7 NK11-B-8 深度(cm) 深度(cm) 深度(cm) 深度(cm) 640 640 760 760 540 647 650 647 650 770 770 550 550 660 660 780 780 560 560 670 670 790 790 570 570 680 680 800 800 580 580 690 690 810 810 590 590 700 700 820 820 600 600 710 710 830 830 610 610 720 720 840 840 620 620 730 730 850 850 630 630 740 740 860 860 640 640 750 750 870 870 874 874 647 650 647 650 880 880 深度(cm) 530 532 深度(cm) 530 532 540 41 菅湖 中山湿地 1km 左側:コア写真 右側:X線CT画像 縦横比は1:1 760 760 津波堆積物調査結果 中山湿地(NK11-B-6~8) WL=100 , WW=700 敷地及びその周辺での地質調査結果に関する検討(7/7) NK11-B-9 久々子湖 NK11-B-10 深度(cm) 870 深度(cm) 870 874 874 第268回審査会合 資料1修正 NK11-B-11 深度(cm) 1100 1102 深度(cm) 980 深度(cm) 980 988 990 1110 42 NK11-B-12 深度(cm) 1210 深度(cm) 1210 1216 1216 1110 1220 1220 深度(cm) 1100 1102 880 880 988 990 890 890 1000 1000 1120 1120 1230 1230 900 900 1010 1010 1130 1130 1240 1240 910 910 1020 1020 1140 1140 1250 1250 920 920 1030 1030 1150 1150 1260 1260 930 930 1040 1040 1160 1160 1270 1270 940 940 1050 1050 1170 1170 1280 1280 950 950 1060 1060 1180 1180 1290 1290 菅湖 中山湿地 1km AT 左側:コア写真 右側:X線CT画像 960 960 1070 1070 1190 1190 1300 1300 970 970 1080 1080 1200 1200 1310 1310 980 980 1090 1090 1210 1210 1320 1320 1216 1216 988 990 988 990 1100 1102 1100 1102 1220 1220 1330 1330 縦横比は1:1 津波堆積物調査結果 中山湿地(NK11-B-9~12) WL=100 , WW=700 43 資料3 Tephra2を用いた再現計算結果事例 Tephra2を用いた再現計算結果事例(南フロリダ大学(2011)) 第268回審査会合 資料1修正 44 拡大図 Tephra2 Users Manual(2011) によると、Cerro Negro 噴火について、 Tephra2を用いてインバージョ ン解析を実施し、同噴火の再現をしている。 University of South Florida(2011):Tephra2 Users Manual Spring Tephra2を用いた再現計算結果事例(Bonadonna(2005)) 第268回審査会合 資料1修正 45 現地調査データ Kaharoa eruption Ruapehu eruption 現地調査データ 計算結果 Ruapehu eruption 給源位置 計算結果 Kaharoa eruption Bonadonna(2005)によると、Tephra(Tephra2の前のバージョン)を用いてニュージランドにおけるTarawera Volcanic のKaharoa eruption とRuapehu eruption の2つの噴火の再現計算を行った後、確率論的ハザードの検討を実施している。 C. Bonadonna(2005):Probabilistic modeling of tephra dispersal: Hazard assessment of a multiphase rhyolitic eruption at Tarawera, New Zealand, JOURNAL OF GEOPHYSICAL RESEARCH, VOL. 110, B03203, doi:10.1029/2003JB002896, 2005 46 資料4 噴出源が同定できない降下火砕物に関する補足資料 NEXCO80の可能性のある降下火砕物に関する補足資料(気山露頭) 第268回審査会合 資料1修正 47 日本原子力発電株式会社(2014) ・日本原子力発電株式会社(2014)より、NEXCO80と気山露頭の美浜テフラは普通角閃石の主成分分析等から酷似するとしている。 日本原子力発電株式会社(2014):原子力規制委員会有識者会合による敦賀発電所敷地内破砕帯現地調査について(資料),2014年1月24日 NEXCO80の可能性のある降下火砕物に関する補足資料(NEXCO80の年代) 第268回審査会合 資料1修正 48 日本原子力発電株式会社(2014) ・日本原子力発電株式会社(2014)より、「NEXCO(Lower)とBT37の火山ガラスの主成分化学組成、文献による斜方輝石の屈折率等の 比較を行った結果、酷似していることを確認した。」とされている。 ・また、長橋他(2004)によると、BT37(層厚1cm)は12.7万年とされていることから、NEXCO80の降灰年代も12.7万年と考えられる。 ・日本原子力発電株式会社(2014):原子力規制委員会有識者会合による敦賀発電所敷地内破砕帯現地調査について(資料),2014年年1月24日 ・長橋他(2004):近畿地方および八ヶ岳山麓における過去43万年間の広域テフラの層序と編年-EDS分析による火山ガラス片の主要成分化学組成-第四紀研究43(1),p.15-p.35 NEXCO80の可能性のある降下火砕物に関する補足資料(水月湖) 第268回審査会合 資料1修正 49 Nakagawa et al. (2012) ØNEXCOコア調査位置近傍の水月湖で実施され、より詳細に火山灰層厚を分析している水月湖のボーリング(SG06)でNEXCO80の層 厚について検討する。 ØSG06は、73m以上の複合コア(SG06)を採取し、以下のとおり、Nakagawa et al.(2012)より過去15万年間程度の古環境情報を連続 的に得ており、NEXCO80(約12.7万年前)をカバーできていると考えられる。 ・Aso4やAtaの出現深度から堆積速度を算出するとコア底の年代は約15万年前になると推定。 ・コア底の花粉分析からも寒冷期の花粉が確認されたことからMIS6に堆積したもの推定。 Nakagawa et al.(2012):SG06 a fully continuous and varved sediment core from Lake Suigetsu, Japan: stratigraphy and potential for improving the radiocarbon calibration model and understanding of late Quaternary climate changes, Quaternary Science Reviews 36, p164-176 50 資料5 降下火砕物の粒度に関する補足資料 三方五湖における火山灰の顕微鏡写真(1/5) 第268回審査会合 資料1再掲 久々子湖 大飯発電所 高浜発電所 位置図 久々子湖における津波堆積物調査における火山灰の粒径 ・久々子湖における津波堆積物調査で確認されている鬼界アカホヤ(K-Ah)の火山灰の顕微鏡写真を示す。 降下火砕物(火山灰)の粒径は、約0.2mm程度であると考えられる。 51 三方五湖における火山灰の顕微鏡写真(2/5) 位置図 ボーリングNo 大飯発電所 高浜発電所 第268回審査会合 資料1再掲 対比される (%) 火山灰 NK11-A-4 K-Ah NK11-A-11 AT 中山湿地 ガラスの形態 鉱物組成 珪長質bw>pm型,亀ノ甲ガラ 火山ガラス>>軽鉱物>重鉱 物,岩片 92.0 ス・色付きガラス少量含む 珪長質bw>pm型,亀ノ甲ガラ 軽鉱物 Qz,Pl 火山ガラス>>軽鉱物>重鉱 Pl,Qz 95.0 ス・色付きガラス少量含む,水 物,岩片 和層厚10μm程度 52 重鉱物 Opq>GHb,Opx> Cpx,Ap Opx>GHb,Opq, Cpx,Ap,他 【共通の判例】 軽鉱物:Pl:斜長石,Qz:石英,Af:アルカリ長石 重鉱物:Ol:カンラン石,Opx:斜方輝石,Cpx:単斜輝石,BHb,GHb:緑色・褐色角閃石,Opq:不透明鉱物,Cum:カミングトン閃石,Bt:黒雲母,Ap:アパタイト 火山ガラス形態:bw:バブルウォール型,pm:軽石型,It:不規則型 中山湿地(NK11-A-4)コア画像 火山ガラス 屈折率 K-Ahのほぼ純層(92%)偏光顕微鏡による顕微鏡画像 左:Open nicol 右:Cross nicol 中山湿地(NK11-A-11)コア画像 火山ガラス 屈折率 ATのほぼ純層(95.0%)偏光顕微鏡による顕微鏡画像 左:Open nicol 右:Cross nicol 三方五湖における火山灰の顕微鏡写真(3/5) 位置図 菅湖 大飯発電所 ボーリングNo 第268回審査会合 資料1再掲 対比される (%) 火山灰 ガラスの形態 鉱物組成 軽鉱物 53 重鉱物 SU11-A-4 K-Ah 95.5 珪長質薄手bw>pm型 火山ガラス>>軽鉱物>重 鉱物,岩片 Pl,Qz Opq,Cpx>Opx,Ap SU11-A-4 U-Oki 49.5 アルカリ質pm型主体 火山ガラス>軽鉱物>岩片 >重鉱物 Af>Qz,Pl Bt,Opq,GHb,BHb, Cpx,他 高浜発電所 【共通の判例】 軽鉱物:Pl:斜長石,Qz:石英,Af:アルカリ長石 重鉱物:Ol:カンラン石,Opx:斜方輝石,Cpx:単斜輝石,BHb,GHb:緑色・褐色角閃石,Opq:不透明鉱物,Cum:カミングトン閃石,Bt:黒雲母,Ap:アパタイト 火山ガラス形態:bw:バブルウォール型,pm:軽石型,It:不規則型 菅湖(SU11-A-4)コア画像 火山ガラス 屈折率 K-Ahのほぼ純層(95.5%)偏光顕微鏡による顕微鏡画像 左:Open nicol 右:Cross nicol 菅湖(SU11-A-4)コア画像 火山ガラス 屈折率 U-Okiのほぼ純層(49.5%) 偏光顕微鏡による顕微鏡画像 左:Open nicol 右:Cross nicol 三方五湖における火山灰の顕微鏡写真(4/5) ボーリングNo 位置図 菅湖 大飯発電所 第268回審査会合 資料1再掲 対比される (%) 火山灰 ガラスの形態 鉱物組成 軽鉱物 54 重鉱物 SU11-A-8 Sakate 32.0 珪長質pm型 軽鉱物>火山ガラス>岩片 >重鉱物 Qz,Pl GHb,Bt,Opq> BHb,Ap,Cum SU11-B-1 K-Ah 96.5 珪長質薄手bw>pm型 火山ガラス>>軽鉱物>岩片 >重鉱物 Pl,Qz Opq,Opx,Cpx,Ap 高浜発電所 【共通の判例】 軽鉱物:Pl:斜長石,Qz:石英,Af:アルカリ長石 重鉱物:Ol:カンラン石,Opx:斜方輝石,Cpx:単斜輝石,BHb,GHb:緑色・褐色角閃石,Opq:不透明鉱物,Cum:カミングトン閃石,Bt:黒雲母,Ap:アパタイト 火山ガラス形態:bw:バブルウォール型,pm:軽石型,It:不規則型 菅湖(SU11-A-8)コア画像 火山ガラス 屈折率 sakate(32%)偏光顕微鏡による顕微鏡画像 左:Open nicol 右:Cross nicol 菅湖(SU11-B-1)コア画像 火山ガラス 屈折率 K-Ahのほぼ純層(96.5%) 偏光顕微鏡による顕微鏡画像 左:Open nicol 右:Cross nicol 三方五湖における火山灰の顕微鏡写真(5/5) 位置図 菅湖 大飯発電所 ボーリングNo 第268回審査会合 資料1再掲 対比される (%) 火山灰 ガラスの形態 鉱物組成 軽鉱物 重鉱物 SU11-B-2 U-Oki 77.0 アルカリ質pm型主体 火山ガラス>軽鉱物>岩片 >重鉱物 Af>Pl Bt,Opq,GHb,Cpx, AP主,BHb含む SU11-B-6 sakate 28.5 珪長質薄手pm型>It型 軽鉱物>火山ガラス>岩片 >重鉱物 Qz,Pl GHb,Bt,Opq,Cum 主,BHb含む 高浜発電所 【共通の判例】 軽鉱物:Pl:斜長石,Qz:石英,Af:アルカリ長石 重鉱物:Ol:カンラン石,Opx:斜方輝石,Cpx:単斜輝石,BHb,GHb:緑色・褐色角閃石,Opq:不透明鉱物,Cum:カミングトン閃石,Bt:黒雲母,Ap:アパタイト 火山ガラス形態:bw:バブルウォール型,pm:軽石型,It:不規則型 菅湖(SU11-B-6)コア画像 菅湖(SU11-B-2)コア画像 火山ガラス 屈折率 U-Oki(77%) 偏光顕微鏡による顕微鏡画像 左:Open nicol 右:Cross nicol 55 火山ガラス 屈折率 sakate(28.5%)偏光顕微鏡による顕微鏡画像 左:Open nicol 右:Cross nicol